JP2004014433A - カラー陰極線管 - Google Patents

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宮澤 弘人
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Abstract

【課題】画面の中央部と周辺部とで視覚的に色差が少ないカラー陰極線管を提供する。
【解決手段】中央部の厚み寸法に対する周辺部の肉厚が厚く形成されたガラス製のパネルの内側面に、青、緑、赤の3色のストライプ状蛍光体4R、4G、4Bを複数列に並べて蛍光体スクリーンが形成されたカラー陰極線管において、パネルの周辺部における蛍光体スクリーンの緑色のストライプ状蛍光体4Gの幅WG2が、パネルの中央部における緑色のストライプ状蛍光体4Gの幅WG2よりも広く形成される。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー陰極線管のパネル内面に形成される蛍光体スクリーンの構造に関し、特に、蛍光体スクリーンを構成する蛍光体ストライプの幅に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、カラー陰極線管の真空外囲器(バルブ)は、画像表示部であるパネル部と、略漏斗形状に絞り込まれて胴体部となるファンネル部、および、電子銃を収容するネック部が接合あるいは連続形成されることで構成される。
【0003】
パネル部の内面には、青、緑、赤の3色の蛍光体を、その3色の順序でストライプ状に複数列で並ぶように被着させることで蛍光体スクリーンが形成される。
【0004】
その3色の蛍光体ストライプに、電子銃から射出された3本の電子ビームを射突させることで、各蛍光体ストライプが発光し、パネル部の外面にカラー画像を再現させることができる。
【0005】
図8は、従来のカラー陰極線管のパネル内面に形成される蛍光体スクリーンにおける3色の各蛍光体ストライプの配置を示す図である。
【0006】
蛍光体スクリーン4は、図8に示すように、カラー陰極線管のパネル内面の全面にわたってストライプ状に蛍光体が塗布されることにより形成される。
図8では、4Rが赤色蛍光体ストライプであり、4Gが緑色蛍光体ストライプであり、4Bが青色蛍光体ストライプである。
【0007】
これらの赤色蛍光体ストライプ4R、緑色蛍光体ストライプ4G、青色蛍光体ストライプ4Bは、パネル内面の右端あるいは左端からに順次、図8に示した順番あるいは左右が逆の順番となるように形成される。
【0008】
また、従来の赤色蛍光体ストライプ4Rの幅WR1、緑色蛍光体ストライプ4Gの幅WG1、青色蛍光体ストライプ4Bの幅WB1は、蛍光体スクリーン4全域において同一であり、従って、WR1=WG1=WB1である。
【0009】
また、各蛍光体ストライプ相互間の隙間には、外光を吸収するカーボン膜のような復数のストライプ状の光吸収膜(ブラックストライプ)が塗着により、上記各蛍光体ストライプが形成される前のパネル内面に形成されている。従って、上記した各色の蛍光体ストライプは、この複数のストライプ状の光吸収膜により分断された領域に形成される。
【0010】
ところで、近年のカラー陰極線管に対しては、使用者が画面の歪みが少ないことを要求するため、画面の歪みが少なく、且つ、視覚的に画像が平面に見えるようにパネルのフェース外面が平面になっていることが多くなった。しかし、その場合でも、パネルフェースの内面は、所定の曲率で構成されている。従って、パネルフェースの各部の厚みは、周辺部では薄く、周辺部では厚くなっている。特に、近年の横長に扁平したワイド画面では、左右方向に細長くなっているため、パネルフェース中心部の厚みに対して、パネルフェース左右端部の厚みは顕著に厚くなっている。
【0011】
また、また、近年のカラー陰極線管に対しては、使用者が画面のコントラストについても高いことを要求している。コントラストを向上させるためには、外光の映り込みを抑えることが有効である。映り込みは、パネルフェースのガラスの外面側及び内面側の光の反射によるので、例えば、外面側の反射にはガラスの外側に反射防止のコーティングを施し、ガラスの内面側の反射には、可視光の透過率が低いティントガラスを使用することで、映り込みを抑え、コントラストを向上させている。
【0012】
上記したようにパネルフェースの外面側が平面で、ティントガラスが使用された従来のカラー陰極線管では、パネルフェースの中央部と周辺部で厚みが違うことから、一般的に光の透過率に顕著な相違が発生する。そのため、コーティングは、ガラスの透過率が中央部と左右端部の透過率が異なることを補償できるように、中央部では透過率を低くし、周辺部では透過率が高くなるように被覆される。
【0013】
パネルフェースのガラスは、光の波長により透過率が異なる。例えば、緑色の波長帯域では、パネルフェースのガラスの透過率自体はあまり高いとは言えない。従って、緑色は、条件が同じ場合には、パネルフェースのガラスにより減衰しやすくなっている。それに対して、青色および赤色の波長帯域では、パネルフェースのガラスの透過率が上昇しており、パネル透過率は比較的高くなっている。従って、青色および赤色は、条件が同じ場合には、緑色よりもパネルフェースのガラスにより減衰しにくくなっている。
【0014】
また、赤色蛍光体ストライプ4R、緑色蛍光体ストライプ4G、青色蛍光体ストライプ4Bは、各色毎に発光特性が異なる。赤色蛍光体ストライプ4Rは、比較的発光強度が高く、緑色蛍光体ストライプ4Gは、比較的的発光強度が低く、青色蛍光体ストライプ4Bは、緑色蛍光体ストライプ4Gほど発光強度が低くはないが、赤色蛍光体ストライプ4Rほど発光強度が高くもなく、両者の間に位置する強度である。
【0015】
上記した光の透過率を総合して判断すると、パネルガラスの中央部では、緑色の波長の透過率については、ガラス自体の透過率はあまり高いとは言えず、発光強度も比較的低いのであるが、ガラス自体の厚みが薄くなるので比較的良好である。赤色および青色の波長は、ガラス自体の透過率も緑色より良好であり、発光強度も比較的高いので問題はない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、パネルガラスの周辺部では、緑色の波長については、ガラス自体の透過率はあまり高いとは言えず、発光強度も比較的低い上に、ガラス自体の厚みが厚くなるので非常に透過率が減少してしまう。
【0017】
それに対して、赤色および青色の波長は、ガラス自体の透過率も緑色より良好であり、発光強度も比較的高いので、ガラス自体の厚みが厚くなっても、透過率の低下は緑色ほど顕著ではない。
【0018】
また、生産工程における色純度の調整は、各色毎の発色強度を調整するが、この調整はパネルフェースの中央部で実施される。従って、パネルフェースの中央部で各色毎の発色が略一致して視覚的に適切になるように各色の出力を調整すると、上記したようにパネルフェースの周辺部では、緑色の減衰量が残りの赤色と青色の2色の減衰量よりも大きくなるので、視覚的にはマゼンタ色が強くなるという問題があった。
【0019】
この問題については、従来は全く対応が検討されておらず、例えば、特開平11−167878号公報には、最適な色純度を得るために、青色蛍光体ストライプ幅を減少させて、赤、緑、青の3色中で最も少ない電子電流配分比となる青色の電子ビームのミスランディングを補償する方法が記載されているが、これは、電子ビーム用の電子電流配分比の相違によって蛍光体ストライプにミスランディングするという電子回路の特性に起因して色純度が劣化するという問題を軽減する方法であり、その方法としてパネルフェースの全画面における青色蛍光体ストライプの幅を均等に減少させようというものであった。
【0020】
これに対して、本発明は、各色の電子ビームが均等レベルでジャストランディングしている場合でも発生する問題を解決するものであり、電子回路の特性には全く関係せず、パネルフェース自体の物理的な特性に起因する問題を解決しようとするものである。従って、特開平11−167878号公報に記載された方法では、本発明の問題である、パネルフェースの中央部で色純度を調整した場合に周辺部における緑色の透過率の低下が他の2色よりも顕著になり、マゼンタ色が強くなるという問題を解決することはできない。
【0021】
本発明は上記した問題を解消するためになされたものであって、画面の中央部と周辺部とで視覚的に色差が少ないカラー陰極線管を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、本発明に係るカラー陰極線管は、中央部の厚み寸法に対する周辺部の肉厚が厚く形成されたガラス製のパネルが用いられ、パネルの内側面に、青、緑、赤の3色の蛍光体を、該3色の順序でストライプ状に複数列で並ぶように被着させることで蛍光体スクリーンが形成されるカラー陰極線管において、蛍光体スクリーンは、パネルの周辺部における緑色のストライプ状蛍光体の幅が、パネルの中央部における緑色のストライプ状蛍光体の幅よりも広く形成されることを特徴とする。
【0023】
また、請求項2の本発明は、請求項1に記載のカラー陰極線管において、蛍光体スクリーンは、パネルの中央部では、3色のストライプ状蛍光体の幅が同一となるように形成され、パネルの周辺部では、緑色のストライプ状蛍光体の幅が、隣接する青色および赤色のストライプ状蛍光体の幅よりも広くなるように形成されることを特徴とする。
【0024】
また、請求項3の本発明は、請求項1に記載のカラー陰極線管において、蛍光体スクリーンは、パネルの中央部では、緑色のストライプ状蛍光体の幅が、隣接する青色および赤色のストライプ状蛍光体の幅よりも狭くなるように形成され、パネルの周辺部では、3色のストライプ状蛍光体の幅が同一であるように形成されることを特徴とする。
【0025】
また、請求項4の本発明は、請求項1〜3の何れかに記載のカラー陰極線管において、蛍光体スクリーンは、パネルの中央部に比べてパネルの周辺部の緑色のストライプ状蛍光体の幅を、パネルの周辺部における緑色のストライプ状蛍光体から放射される可視光がパネルのガラスを透過する透過率と、パネルの中央部における緑色のストライプ状蛍光体から放射される可視光がパネルのガラスを透過する透過率との差の補償値に対応させて広く形成することを特徴とする。
【0026】
また、請求項5の本発明は、請求項4に記載のカラー陰極線管において、蛍光体スクリーンは、パネルの中央部に比べてパネルの周辺部の3色全てのストライプ状蛍光体の幅を、パネルの中央部における3色のストライプ状蛍光体から放射される可視光がパネルのガラスを透過する透過率と、パネルの周辺部における3色のストライプ状蛍光体から放射される可視光がパネルのガラスを透過する透過率との差の補償値に対応させて変更して形成することを特徴とする。
【0027】
また、請求項6の本発明は、請求項4または5に記載のカラー陰極線管において、パネルの画像表示される外部表面に、映り込み防止用、コントラスト向上用、あるいは、電磁波輻射軽減用のうちの少なくとも1つの機能を有するコーティングが施される場合、蛍光体スクリーンは、パネルのガラス単体の透過率と、コーティングの透過率とを総合した透過率により、ストライプ状蛍光体の幅が決定されることを特徴とする。
【0028】
また、請求項7の本発明は、請求項1〜6の何れかに記載のカラー陰極線管において、パネルのガラス材料は、可視光の透過率が低いティントガラスであることを特徴とする。
【0029】
また、請求項8の本発明は、請求項1〜7の何れかに記載のカラー陰極線管において、蛍光体スクリーンは、3色のストライプ状蛍光体が、複数のストライプ状の光吸収膜により分断された領域に被着されて形成されることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るカラー陰極線管の実施の形態を図面に従って説明する。
【0031】
実施の形態1.
図1は、中心線から右半分が一部断面図になったカラー陰極線管の構造を示す側面図である。
1は、カラー陰極線管の画面表示部であるパネルフェースとなるパネル部であり、2は、パネル部1に接合される略ロウト状のファンネル部であり、3は、後述する電子銃6を内蔵するネック部である。パネル部1とファンネル部2とネック部3で陰極線管の外囲器となるバルブが構成される。
【0032】
パネル部1の画像を表示する部分の内面には、赤、緑、青の3色の蛍光体ストライプおよびその間に位置するストライプ状の光吸収膜(ブラックストライプ)からなる蛍光体スクリーン4が塗布とうにより被着形成される。
【0033】
ネック部3の内部には、赤、緑、青の3色の各々に対応する3本の電子ビーム5を射出する電子銃が設置される。電子ビーム5は、電子銃6からパネル部1内面の各色の蛍光体ストライプに向けて射出される。
【0034】
また、パネル部1内面の蛍光体スクリーン4に近接し且つ対向した位置には、電子ビーム5が通過する多数のスリット状の電子ビーム通過孔を有し、色選択電極の働きをする展張型シャドウマスク7が配置されている。
【0035】
また、電子ビーム5を偏向させるために、ネック部3とファンネル部2との接合部からパネル部側に向かって、ファンネル部の外側を囲むように偏向ヨーク部8が配置されている。
【0036】
図1の構成のカラー陰極線管では、電子銃6から射出された3本の電子ビーム5は、偏向ヨーク8によって水平および垂直方向に偏向され、展張型シャドウマスク7の電子ビーム通過孔を介して色選別されて青、緑、赤の3色の蛍光体ストライプにそれぞれ射突(ランディング)することにより発光する。また、電子ビーム5は、蛍光体スクリーン4上を所定の走査線のルートに従って走査されながら射突されるので、パネル部1にカラー画像を再現させることができる。
【0037】
図2は、本発明の実施の形態1のカラー陰極線管のパネル内面に形成される蛍光体スクリーンにおける3色の各蛍光体ストライプの配置を示す図である。なお、図2は、従来のカラー陰極線管のパネル内面に形成される蛍光体スクリーンにおける3色の各蛍光体ストライプの配置を示す図8に対応する図であり、また、図2は、パネル部1内面の蛍光体スクリーン4上の全面に適用される図面ではなく、主に左右端部のような周辺部に適用される図面である。本実施の形態の場合でも、パネル部1内面の蛍光体スクリーン4上の中心部近辺には、図8に示したような従来の各蛍光体ストライプの配置が適用される。
【0038】
図2においても図8と同様に、4Rが赤色蛍光体ストライプであり、4Gが緑色蛍光体ストライプであり、4Bが青色蛍光体ストライプであり、各赤色蛍光体ストライプ4R、緑色蛍光体ストライプ4G、青色蛍光体ストライプ4Bは、パネル内面の右端あるいは左端からに順次形成される。
【0039】
また、図2の緑色蛍光体ストライプ4Gの幅WG1は、赤色蛍光体ストライプ4Rの幅WR1、および、青色蛍光体ストライプ4Bの幅WB1よりも広くなるように形成されている。従って、各蛍光体ストライプの幅は、蛍光体スクリーン4の全域において均一にはなっておらず、WG1>WR1=WB1である。
【0040】
また、各蛍光体ストライプ相互間の隙間には、外光を吸収するカーボン膜のような復数のストライプ状の光吸収膜(ブラックストライプ)が塗着により形成されている。
【0041】
従って、本実施の形態では、蛍光体スクリーン4を構成する3色蛍光体の中で透過率特性が最も低い緑色蛍光体ストライプ4Gの幅WG2が、青色蛍光体ストライプ4Bの幅WB2および赤色蛍光体ストライプ4Rの幅WR2より大きく形成されている。すなわち、WG2>WB2=WR2の関係となるようにに設定されている。
【0042】
本実施の形態の蛍光体スクリーン4以外のその他の構成は、図8に示した構成と同様であり、また、電子ビーム5も従来通り展張型シャドウマスク7を介して色選別されて青、緑、赤の3色の蛍光体ストライプにそれぞれランディングしている。
【0043】
図3は、ティントガラスが使用されたパネルフェースの分光透過率特性を示す図であり、ガラス中央部GCと、ガラス周辺部GEの各々についての特性をプロットしている。
【0044】
図3の横軸は、可視光帯域の波長(nm)であり、スペクトル毎に分割されている。一方、図3の縦軸は、透過率の大きさである。
【0045】
図3に示したように、ティントガラスが使用されたパネルフェースの透過率は、全波長において、ガラス中央部GCの特性が、ガラス周辺部GEの特性よりも上回っているが、特性をプロットした線の略形状が、両端が増加して、中央部が低下してやや平坦になった底形状を有する鉢の断面形状的になっている。これは、可視光帯域中の中心付近の光の透過率が、可視光帯域中の波長が低い側と高い側の両端の光の透過率よりも小さいことを示している。
【0046】
また、図3の可視光帯域中の中心付近で、特性をプロットした線が低下して平坦になった底の部分では、ガラス中央部GCの特性は、ガラス周辺部GEの特性よりも非常に上回っている。これは、逆に言うと、ガラス周辺部GEでは、可視光帯域中の中心付近の光の透過率が非常に小さいということになる。
【0047】
図4は、パネルフェースの外側面に形成されるコーティングの分光透過率特性を示す図であり、これについても、コーティング中央部CCと、コーティング周辺部CEの各々についての特性をプロットしている。
【0048】
図4の横軸と縦軸は、図3と同様に横軸が可視光帯域の波長(nm)であり、縦軸が透過率の大きさである。
【0049】
図4に示したパネルフェースの外側面に形成されたコーティングの透過率は、図3とは逆に、全波長において、コーティング中央部CCの特性が、コーティング周辺部CEの特性よりも下回っており、特性をプロット下線の形状は、図3に比べて比較的平坦になっている。これは、コーティング周辺部CEは、可視光帯域の全領域において、ほぼ同じレベルの透過率の差で、コーティング中央部CCの光の透過率よりも上回っているということになる。これは、図3のティントガラスのパネルフェースの中央部と周辺部の厚みの違いによる透過率の違いを補償するために、コーティング周辺部CEの光の透過率を、コーティング中央部CCの光の透過率よりも上回らせている。
【0050】
図5は、図3と図4の特性を掛け合わせた特性の図であり、ティントガラスが使用されたパネルフェースの外側面にコーティングを形成した場合の分光透過率特性を示す図であり、これについても、コーティング中央部CCと、コーティング周辺部CEの各々についての特性をプロットしている。
【0051】
図5の横軸と縦軸は、図3、4と同様に横軸が可視光帯域の波長(nm)であり、縦軸が透過率の大きさである。
【0052】
図5に示されたティントガラスにコーティングが施されたパネルフェースの透過率は、図3の可視光帯域中の中心付近で、ガラス中央部GCの特性が、ガラス周辺部GEの特性よりも非常に上回っていた部分が、図5ではコーティング中央部CCおよびコーティング周辺部CEの特性と総合して中央部GC+CCと周辺部GE+CEとしたことにより、若干GC+CCの方の透過率がGE+CEよりも上回る程度に改善されている。
【0053】
しかし、特性をプロットした線の略形状が鉢の断面形状的になっている点は、図3と同様であり、可視光帯域中の中心付近の光の透過率が、可視光帯域中の波長が低い側と高い側の両端の光の透過率よりも小さくなっている。
【0054】
また、図5では、上記したように中央部GC+CCと周辺部GE+CEの透過率の差を補償(改善)した結果、全波長において、中央部GC+CCの特性が、周辺部GE+CEの特性よりも上回らなくなり、可視光帯域中の波長が低い側と高い側の両端では、光の透過率が逆転して、周辺部GE+CEが中央部GC+CCの特性の特性を上回っている。
【0055】
図6は、各色毎の蛍光体ストライプの発光強度の分光透過率特性を示す図である。
【0056】
図6の横軸は、図3〜図5と同様に可視光帯域の波長(nm)であり、スペクトル毎に分割されているが、図6の縦軸は、発光強度の大きさである。
【0057】
横軸の可視光帯域のスペクトルで中央付近に位置する緑色の発光強度は、赤、緑、青の3色中で最も弱くなっている。
【0058】
上記した図5の特性では、コーティングによりティントガラスの中央部と周辺部の透過率の違いが改善されていたが、それでも横軸の可視光帯域のスペクトルで中央付近に位置する緑色の透過率は、他の2色(赤および青)よりも若干小さく、さらに、図6に示したように、緑色の発光強度が、他の2色よりも小さいことから、赤、緑、青を均等に発光させた場合には、パネルフェースの中央部と周辺部では、上記した「発明が解決しようとする課題」の項で説明したように、パネルフェースの中央部で色純度を調整した場合に周辺部における緑色の透過率の低下が他の2色よりも顕著になり、マゼンタ色が強くなるという問題の差が出てしまうことになる。
【0059】
そこで、本実施の形態のように、パネルフェースの中央部では、図8に示したように各色の蛍光体の幅WR1、WG1、WB1を均等に形成し、パネルフェースの周辺部では、図2に示したように緑色の蛍光体ストライプの幅WG2を、他の2色の蛍光体ストライプの幅WR2、WB2よりも広くすることで、周辺部における緑色の透過率の低下を抑えることができる。
【0060】
この場合の、緑色の蛍光体ストライプの幅WG2を、他の2色の蛍光体ストライプの幅WR2、WB2よりも広げる程度は、上記した図5および図6の特性に基づいて、シミュレーションあるいは実験等により求めることができる。
【0061】
ここで、上記した本実施の形態のポイントおよび実施可能な応用例を以下に列挙する。
(1)中央部の厚み寸法に対する周辺部の肉厚が厚く形成されたガラス製のパネル部1が用いられ、パネル部1の内側面に、青、緑、赤の3色の蛍光体を、その青、緑、赤の3色の順序でストライプ状に複数列で並ぶように被着させることで蛍光体スクリーン4が形成されたカラー陰極線管において、蛍光体スクリーン4を、パネル部1の周辺部における緑色のストライプ状蛍光体4Gの幅WG2が、パネル部1の中央部における緑色のストライプ状蛍光体4Gの幅WG1よりも広く形成することで、周辺部における緑色の透過率の低下を抑える。
【0062】
(2)蛍光体スクリーン4は、パネル部1の中央部では、青、緑、赤の3色のストライプ状蛍光体4R、4G、4Bの各幅WR2、WG2、WB2が同一となるように形成されるが、パネル部1の周辺部では、緑色のストライプ状蛍光体4Gの幅WG2が、隣接する青色および赤色のストライプ状蛍光体4R、4Bの幅WR2、WB2よりも広くなるように形成される。
【0063】
(3)応用例として、蛍光体スクリーン4は、パネル部1の中央部では、緑色のストライプ状蛍光体4Gの幅WG2を、隣接する青色および赤色のストライプ状蛍光体4R、4Bの幅WR2WB2よりも狭くなるように形成して、パネル部1の周辺部では、3色のストライプ状蛍光体WR2、WG2、WB2の幅を同一になるように形成する。
【0064】
これは、生産工程におけるパネルフェースの中央部で各色毎の発色が略一致するように色純度の調整を実施することから、例えば、パネルフェースの中央部において、緑色のストライプ状蛍光体4Gの幅WG2を他の2色の蛍光体ストライプの幅より狭くしても、電子ビームの調整等により各色毎の発色を略一致させることができる場合に有効である。
【0065】
(4)蛍光体スクリーン4は、パネル部1の中央部に比べてパネル部1の周辺部の緑色のストライプ状蛍光体4Gの幅WG2を、パネル部1の周辺部における緑色のストライプ状蛍光体4Gから放射される可視光がパネル部1のガラスを透過する透過率と、パネル部1の中央部における緑色のストライプ状蛍光体4Gから放射される可視光がパネル部1のガラスを透過する透過率との差の補償値に対応させて広く形成する。
【0066】
これは、例えば、図3の特性を補償するように、パネル部1の周辺部の緑色のストライプ状蛍光体4Gの幅WG2を広げて形成する場合のことである。
【0067】
(5)蛍光体スクリーン4は、パネル部1の中央部に比べてパネル部1の周辺部の赤、緑、青の3色全てのストライプ状蛍光体4R、4G、4Bの幅WR2、WG2、WB2を、パネル部1の中央部における各3色のストライプ状蛍光体4R、4G、4Bから放射される可視光がパネル部1のガラスを透過する透過率と、パネル部1の周辺部における各3色のストライプ状蛍光体4R、4G、4Bから放射される可視光がパネル部1のガラスを透過する透過率との差の補償値に対応させて広く形成する。
【0068】
これは、上記した(4)では、緑色のストライプ状蛍光体4Gの幅WG2のみを周辺部で広げることで、図3の特性を補償するようにしていたが、ここでは、赤、緑、青の3色全てのストライプ状蛍光体4R、4G、4Bの幅WR2、WG2、WB2を、例えば、図3の特性を補償するように、変更して形成する場合のことである。
【0069】
本実施の形態では、緑色蛍光体ストライプの幅のみを広げた例を示しているが、赤色の蛍光体ストライプや青色の蛍光体ストライプの幅に対して、相対的に緑色が広くなっていればよいことから、赤色の蛍光体ストライプや青色の蛍光体ストライプの幅を変動させても良い。
【0070】
また、図6に示したように、赤色と青色の発色強度は同等ではないので、その違いを補償するように、赤色の蛍光体ストライプの幅と、青色の蛍光体ストライプの幅を異ならせても良く、その場合には、さらに微細な色差の調整が可能になる。
【0071】
(6)パネル部1の画像表示される外部表面に、映り込み防止用、コントラスト向上用、あるいは、電磁波輻射軽減用のうちの少なくとも1つの機能を有するコーティングが施される場合には、蛍光体スクリーン4を、パネル部1のガラス単体の透過率と、コーティングの透過率とを総合した透過率により、ストライプ状蛍光体の幅が決定する。
【0072】
これは、例えば、ガラスの特性とコーティングの特性を総合した図5の特性を補償するように、パネル部1の周辺部の緑色のストライプ状蛍光体4Gの幅WG2を広げて形成する場合のことである。従って、このコーティングでは、上記したガラスの中央部と周辺部の透過率の差を補償するために、コーティングの透過率を、パネルフェース面の場所(中央部か周辺部かあるいはその中間か等)に対応させて変更する。
【0073】
(7)パネル部1のガラス材料は、可視光の透過率が低いティントガラスである。
【0074】
これは、可視光の透過率が高い通常の陰極線管用ガラスの場合よりも、可視光の透過率が低いティントガラスの方が、パネルフェースの中央部と周辺部で透過率の違い(課題)が顕著になるため、本発明の効果も顕著になるためである。
【0075】
(8)蛍光体スクリーン4は、赤、緑、青の3色のストライプ状蛍光体が、複数のストライプ状の光吸収膜により分断された領域に被着されて形成される。
【0076】
これは、生産工程上では、パネル部1の内側面への蛍光体ストライプの形成前に、まず、外光を吸収するカーボン膜のような復数のストライプ状の光吸収膜(ブラックストライプ)を、塗着によりパネル部1の内側面へ形成する場合には、この光吸収膜のストライプ幅を予め、後で形成される蛍光体ストライプの幅に合わせて形成しておく必要があるためである。
【0077】
図7は、本実施の形態1の22インチカラー陰極線管における緑色ストライプ状蛍光体4Gの幅WG2を周辺部で広げた場合の実施例の各数値を示す図表である。
【0078】
図表中で左側の電流分配比の項は、パネル部1の画面の中央において、色純度の調整で所定の色温度に合わせた場合の比率である。具体的には、例えば、画面の中央で色温度を9300K+8MPCDに設定したときの各色電流分配比を、同様にした3個のサンプルについて測定したものである。
【0079】
また、図表中で中央のストライプ幅比の項は、パネル部1の画面の中央の緑色ストライプ状蛍光体4Gの幅WG2(従来のWG1の幅、および、WR2、WB2の幅と同様)に対する、周辺部の緑色ストライプ状蛍光体4Gの幅WG2(従来のWG1の幅、および、WR2、WB2の幅よりも広い)の比率(%)を、上記同様に3個のサンプルについて測定したものであるが、幅の比率はサンプル毎に変更している。
【0080】
まず、図表中の1番上のサンプルでは、従来との比較評価用に、従来と同様に色差緑色蛍光体ストライプ4Gの幅WG2を、青色蛍光体ストライプ幅WB2、および、赤色蛍光体ストライプ幅WR2を100%とした場合の100%になるように設定している。
【0081】
次に、図表中の2番上のサンプルでは、本実施の形態の第1の評価用に、色差緑色蛍光体ストライプ4Gの幅WG2を、青色蛍光体ストライプの幅WB2、および、赤色蛍光体ストライプ幅WR2を100%とした場合の104%になるように設定している。
【0082】
最後の、図表中の3番上のサンプルでは、本実施の形態の第2の評価用に、色差緑色蛍光体ストライプ4Gの幅WG2を、青色蛍光体ストライプ幅WB2、および、赤色蛍光体ストライプ幅WR2を100%とした場合の108%になるように設定している。
【0083】
また、図表中で右側色度差の項は、パネル部1の画面の中央の緑色ストライプ状蛍光体4Gの色度と、パネル部1の画面の周辺部の緑色ストライプ状蛍光体4Gの色度との差を、上記同様に3個のサンプルについて測定したものである。ΔXが画面中央と左右方向の周辺部との差であり、ΔYが画面中央部と上下方向の周辺部との差である。
【0084】
図表中で右側色度差の項に示したように、この実施例の場合には、本実施の形態の第1の評価用に、色差緑色蛍光体ストライプ4Gの幅WG2を、青色蛍光体ストライプ幅のWB2、および、赤色蛍光体ストライプ幅WR2を100%とした場合の104%にした場合が、ΔXおよびΔYとも画面中央部に対する周辺部の色差を最も減少させることができている。つまり、本実施例では、青色蛍光体ストライプ幅WB2を他の蛍光体ストライプの幅寄りも4%広くすることで、画面の中央部と周辺部において同等の色純度が得られたことになる。
【0085】
このように本実施の形態の構成によれば、パネル部1の周辺部では中央部よりも緑色蛍光体ストライプ4Gの幅WG2を広げることで発光面積を広げて、青色蛍光体ストライプ4Bおよび赤色蛍光体ストライプ4Rの発光面積より大きくすることができる。そのため、パネル部1の周辺部における緑色の発光強度を従来よりも大きくすることができる。従って、中央部の厚み寸法に対する周辺部の肉厚が厚く形成されたティントガラス製のパネル部1を用いる場合で、さらに、生産工程におけるパネルフェースの中央部で各色毎の発色が略一致するように色純度の調整を実施する場合であっても、パネル分光透過率特性により発生するパネル部1の中央部に対するパネル部1の周辺部の色純度劣化を改善することができる。
【0086】
【発明の効果】
上記のように請求項1〜4、7、8の本発明に係るカラー陰極線管によれば、パネル部の中央に対して周辺部の肉厚を厚くしたガラスパネルの内面に形成された蛍光体スクリーンにおいて、パネル部1の中心部に形成された緑色蛍光体スクリーンの幅よりも、パネル部1の周辺部に形成された緑色蛍光体スクリーンの幅を広げることで、生産工程におけるパネルフェースの中央部で各色毎の発色が略一致するように色純度の調整を実施する場合であっても、パネル分光透過率特性により発生するパネル部1の中央部に対するパネル部1の周辺部の色純度劣化を改善することができる。
【0087】
請求項5の本発明に係るカラー陰極線管によれば、蛍光体スクリーンの形成時に、パネルの中央部における3色のストライプ状蛍光体から放射される可視光がパネルのガラスを透過する透過率と、パネルの周辺部における3色のストライプ状蛍光体から放射される可視光がパネルのガラスを透過する透過率との差の補償値に対応させて、パネルの中央部に比べてパネルの周辺部の3色全てのストライプ状蛍光体の幅を変更して形成するので、より微細に色差の調整を実施することができる。
【0088】
請求項6の本発明に係るカラー陰極線管によれば、パネルの画像表示される外部表面に、映り込み防止用、コントラスト向上用、あるいは、電磁波輻射軽減用のうちの少なくとも1つの機能を有するコーティングが施される場合、蛍光体スクリーンの形成時に、パネルのガラス単体の透過率と、コーティングの透過率とを総合した透過率により、パネルの中央部と周辺部のストライプ状蛍光体の幅を決定するので、さらに色純度の劣化を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】中心線から右半分が一部断面図になったカラー陰極線管の構造を示す側面図である。
【図2】本発明の実施の形態1のカラー陰極線管のパネル内面に形成される蛍光体スクリーンにおける3色の各蛍光体ストライプの配置を示す図である。
【図3】ティントガラスが使用されたパネルフェースの分光透過率特性を示す図である。
【図4】パネルフェースの外側面に形成されるコーティングの分光透過率特性を示す図である。
【図5】図3と図4の特性を掛け合わせた特性の図である。
【図6】各色毎の蛍光体ストライプの発光強度の分光透過率特性を示す図である。
【図7】本実施の形態1の22インチカラー陰極線管における緑色ストライプ状蛍光体の幅を周辺部で広げた場合の実施例の各数値を示す図表である。
【図8】従来のカラー陰極線管のパネル内面に形成される蛍光体スクリーンにおける3色の各蛍光体ストライプの配置を示す図である。
【符号の説明】
1 パネル部、 2 ファンネル部、 3 ネック部、 4 蛍光体スクリーン、 5 電子ビーム、 6 電子銃、 7 展張型シャドウマスク、 8 偏向ヨーク部、 4B 青色蛍光体ストライプ、 4G 緑色蛍光体ストライプ、4R 赤色蛍光体ストライプ、 WR1、WR2 赤色蛍光体ストライプの幅、 WG1、WG2 緑色蛍光体ストライプの幅、 WB1、WB2 青色蛍光体ストライプの幅。

Claims (8)

  1. 中央部の厚み寸法に対する周辺部の肉厚が厚く形成されたガラス製のパネルが用いられ、
    前記パネルの内側面に、青、緑、赤の3色の蛍光体を、該3色の順序でストライプ状に複数列で並ぶように被着させることで蛍光体スクリーンが形成されるカラー陰極線管において、
    前記蛍光体スクリーンは、
    前記パネルの周辺部における前記緑色のストライプ状蛍光体の幅が、前記パネルの中央部における前記緑色のストライプ状蛍光体の幅よりも広く形成される
    ことを特徴とするカラー陰極線管。
  2. 前記蛍光体スクリーンは、
    前記パネルの中央部では、前記3色のストライプ状蛍光体の幅が同一となるように形成され、
    前記パネルの周辺部では、前記緑色のストライプ状蛍光体の幅が、隣接する前記青色および赤色のストライプ状蛍光体の幅よりも広くなるように形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載のカラー陰極線管。
  3. 前記蛍光体スクリーンは、
    前記パネルの中央部では、前記緑色のストライプ状蛍光体の幅が、隣接する前記青色および赤色のストライプ状蛍光体の幅よりも狭くなるように形成され、
    前記パネルの周辺部では、前記3色のストライプ状蛍光体の幅が同一であるように形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載のカラー陰極線管。
  4. 前記蛍光体スクリーンは、
    前記パネルの中央部に比べて前記パネルの周辺部の前記緑色のストライプ状蛍光体の幅を、
    前記パネルの周辺部における前記緑色のストライプ状蛍光体から放射される可視光が前記パネルのガラスを透過する透過率と、前記パネルの中央部における前記緑色のストライプ状蛍光体から放射される可視光が前記パネルのガラスを透過する透過率との差の補償値に対応させて広く形成する
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のカラー陰極線管。
  5. 前記蛍光体スクリーンは、
    前記パネルの中央部に比べて前記パネルの周辺部の前記3色全てのストライプ状蛍光体の幅を、
    前記パネルの中央部における前記3色のストライプ状蛍光体から放射される可視光が前記パネルのガラスを透過する透過率と、前記パネルの周辺部における前記3色のストライプ状蛍光体から放射される可視光が前記パネルのガラスを透過する透過率との差の補償値に対応させて変更して形成する
    ことを特徴とする請求項4に記載のカラー陰極線管。
  6. 前記パネルの画像表示される外部表面に、映り込み防止用、コントラスト向上用、あるいは、電磁波輻射軽減用のうちの少なくとも1つの機能を有するコーティングが施される場合、
    前記蛍光体スクリーンは、
    前記パネルのガラス単体の透過率と、前記コーティングの透過率とを総合した透過率により、前記ストライプ状蛍光体の幅が決定される
    ことを特徴とする請求項4または5に記載のカラー陰極線管。
  7. 前記パネルのガラス材料は、可視光の透過率が低いティントガラスである
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のカラー陰極線管。
  8. 前記蛍光体スクリーンは、
    前記3色のストライプ状蛍光体が、複数のストライプ状の光吸収膜により分断された領域に被着されて形成される
    ことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のカラー陰極線管。
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