【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラス瓶，ＰＥＴボトル，その他に貼って使用されるラベルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
ビールや清酒の一升瓶などの瓶は回収して繰り返し使用される。そしてこのような瓶にはその内容物を表示するためにラベルが貼られているが、このラベルは瓶を回収して洗浄する際に剥がされる。例えば、アルカリ洗浄液の入った複数の液槽に瓶を順次漬けて瓶の洗浄を行うと共に、アルカリによって接着剤を溶かしてラベル剥がしを行い、次に回転ブラシ等で瓶の表面に残ったラベルを擦りとるようにした洗浄機や、アルカリ洗浄液をノズルからシャワー状に勢い良く瓶の外側や内側に噴出させてその圧力でラベルを吹き飛ばし、次に回転ブラシ等で瓶の表面に残ったラベルを擦りとるようにした洗浄機を用いて、瓶からラベルを剥がしている。同様にＰＥＴボトルの再生工場では、アルカリ水によりボトルからラベルを剥がしている。
【０００３】
従来のラベルは、裏面に塗工したデンプン糊によって瓶に貼付けられていたが、近年、加熱で活性化するディレードタック糊を基剤の裏面に塗布したラベルを用い、ラベルを瓶に貼付けることが多く行われている。ディレードタック糊は常温では粘着性を示さないためにラベルの取扱いが容易になり、またラベルを加熱するだけで接着剤を活性化させて瓶に貼付けることができ、ラベルを貼付ける工程にラベルに接着剤を塗布する塗布装置を設ける必要がない等の利点を有するものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ディレードタック糊は、デンプン糊と比較して一般にアルカリ性溶液に対する耐性が高く、洗浄性は乏しい。洗浄性を向上させる方法としてディレードタック糊にアルミニウム粉のようにアルカリ性溶液と反応してガスを発生する物質を添加する方法が開示されている（特開平７−１３４５５３）。しかしながら回収瓶などの傷の多い瓶では洗浄可能であるが、傷のない未使用の瓶やＰＥＴボトルにおいては洗浄が困難である。また、アルミニウム粉を添加すると、ディレードタック糊を黒ずませる為、あまり多くは添加できない。その為瓶を洗浄する際にラベルが剥れても接着剤が瓶に付着したままで取れ難いという問題があった。
【０００５】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、アルカリ洗浄で瓶等から容易に剥がすことができ、また接着剤が瓶等に残ることなく剥がすことができるラベルを提供することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わるラベルは、基材１の裏面に塗工面を荒らす物質を添加したディレードタック糊４を塗工して成ることを特徴とするものである。また本発明にあってディレードタック糊の塗工面を荒らす物質として、親水性の固形物を用いることができ、アルカリ性溶液と反応してガスを発生する物質としてアルカリ可溶性の金属粉を供用することができる。
【０００７】
以下本発明を詳細に説明する。基材１は塗工紙，蒸着紙，不織布等の紙素材又は、ＯＰＰ，ＰＥＴ等のプラスチックフイルム素材で形成されるものであり、基材１の表面には印刷して印刷層２を設けると共にさらにその表面にニス等の被覆層３を設けるようにしてある。そしてこの基材１の裏面に塗工面を荒らす物質を添加したディレードタック糊４を塗工することによって、図１に例示するような層構成のラベルを作製することができるものである。なお、フイルム製品では、基材裏面に印刷層をもうけ、次いで糊層を塗工しても良い。
【０００８】
ディレードタック糊に添加する塗工面を荒らす物質の粒径は、糊塗布の機械適性や接着強度の安定性を考慮すると、小さいことが好ましい。しかしながら洗浄性を成すためには、大きい方が好ましい。その粒径は０．０１〜１００μｍ、好ましくは０．１〜１０μｍである。
【０００９】
そして本発明では、ディレードタック糊の塗工面を荒らす物質ならびに水酸化ナトリウム等のアルカリ性溶液と反応してガスを発生する物質をディレードタック糊に添加して使用するものである。ディレードタック糊の塗工面を荒らす物質としては、混合分散が良く、親水性に富むシリカ，体質顔料，デンプン，小麦粉，砂糖、塩化ナトリウム、酸化チタン、炭酸カルシウムなどの固形物を用いることが好ましい。また、その添加量は０．１〜２０重量％、好ましくは、１〜５重量％である。アルカリ性溶液と反応してガスを発生する物質としては、アルミニウム，ガリウム，亜鉛，銅，ニッケル，鉄，マンガン，マグネシウム，カルシウム等のアルカリ可溶性の金属粉を用いることができ、通常はディレードタック糊に混合分散が良く、比重が軽く反応性に富むアルミニウム粉を使用するのが好ましい。添加量は２重量％を超えるとディレードタック糊が黒ずみ、意匠面での問題が発生する為、添加量は２重量％未満の範囲が好ましい。また、洗浄性は、図２のようにディレードタック糊面を任意のパターンで塗工し（ラベルの断面図を図２ａ、平面図を図２ｂに示す。）、アルカリ水を通しやすくすることでも向上させることができる。但し、ディレードタック糊に塗工面を荒らす物質を添加しないと、糊残りが生じ洗浄不適となる。
【００１０】
上記のように、塗工面を荒らす物質ならびにアルカリ性溶液と反応してガスを発生する物質を添加したディレードタック糊４を基材１の裏面に塗工して作製されるラベルは、ビール瓶や一升瓶等に使用されているガラス瓶などに貼って使用され、空き瓶となった瓶は回収してアルカリ洗浄液で洗浄される。このときアルカリ洗浄液は、塗工面を荒らす物質の添加によりディレードタック糊４と被着体との層間に隙間が発生する為、浸透し易くなる。また、アルカリ性溶液と反応して発生したガスがディレードタック糊４と被着体との隙間を更に広げ、アルカリ洗浄液の浸透を促進させることにより、瓶の表面にディレードタック糊４が残ることなくラベルを被着体から剥がすことができるのである。なお糊の塗工は、リバースコーター，グラビアコーター，フレキソコーター，スクリーンコーター等、任意の方法を用いることができる。
【００１１】
【実施例】
以下に、本発明を実施例によって説明する。
（実施例１）基材として、アルカリ洗浄性を有した蒸着紙を使用し、まずその表面にグラビア印刷及びニス塗工を行った。次に市販のディレードタック糊にアルミニウムペースト（アルミニウム５４〜５７重量％含有）を１重量％添加し、更にシリカ（平均粒径３．９μｍ）を２重量％した後、十分に攪拌混合したものを基材の裏面に輪転式リバースコーターにて１０ｇ／ｍ２の塗布量で塗工することによって、ラベルを作製した。また、シリカのみを添加し、アルミニウムペーストを添加しないものを実施例２とした。
【００１２】
【比較例】
また、比較例として、実施例のディレードタック糊にアルミニウムペーストのみを添加したもの又は、何も添加しないものを実施例と同様にしてラベルを作製した。
【００１３】
上記のようにして作製したラベルをヒート用ラベラーで１００本／分の速度で未使用瓶ならびに回収瓶に貼り付けた。このようにラベルを貼ったガラス瓶のうち一部のものを２０℃の水に浸漬させて１週間放置したところ、ラベルは瓶から剥がれ落ちず、ラベルとして実用的であることが確認された。
【００１４】
また、上記のようにラベルを貼ったガラス瓶を室温で１週間放置し、水酸化ナトリウムの３％水溶液で調整した７０℃のアルカリ洗浄液を２回／秒の条件でスクリュー攪拌しつつ、このアルカリ洗浄液にガラス瓶を浸漬して洗浄を行った。そして、洗浄の際にガラス瓶からのラベル剥離状態を観察した結果を表１に示す。
【００１５】
【表１】
【表２】
【００１６】
表１にみられるように、実施例のものではラベルの接着剤が瓶の表面に残ることなく容易に剥れることが確認される。また、比較例のラベルでは基材の蒸着紙と接着剤の間で引き剥がされ、接着剤がガラスの表面に残る又はラベルが一部残るものであった。
【００１７】
【発明の効果】
上記の様に本発明は、基材の裏面に塗工面を荒らす物質ならびに水酸化ナトリウム等のアルカリ性溶液と反応してガスを発生する物質を添加したディレードタック糊を塗工してラベルを作製したので、ラベルを貼った瓶等をアルカリ洗浄液で洗浄する際に、アルカリ洗浄液は、塗工面を荒らす物質の添加によりディレードタック糊４と被着体との層間に隙間が発生する為、浸透し易くなる。また、アルカリ性溶液と反応して発生したガスがディレードタック糊４と被着体との隙間を更に広げ、アルカリ洗浄液の浸透を促進させることにより、ディレードタック糊４が被着体より離される為に、アルカリ洗浄の際に同時にラベルを容易に剥がすことができるものである。
【００１８】
また、ディレードタック糊として、その接着力がラベルを貼る瓶等の被着体に対するよりも基材に対する方が強いものを用いれば、アルカリ洗浄液と反応して発生するガスによる気泡は接着力の弱い被着体とディレードタック糊の界面に押しやられ、荒れた塗工面の為にできた被着体とディレードタック糊の界面の隙間を更に広げることにより、被着体からディレードタック糊を解離させることができ、瓶等の被着体の表面にディレードタック糊が残ることなくラベルを剥がすことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】ラベルの層構成を示す拡大した一部の断面図である。
【図２】ａ 糊をパターン塗工したラベルの層構成を示す拡大した一部の断面図である。
ｂ 糊をパターン塗工したラベルの糊面を示す拡大した一部の平面図である。
【符号の説明】
１ 基材
２ 印刷層
３ 被覆層
４ 塗工面を荒らす物質を添加したディレードタック糊層[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a label used by being attached to a glass bottle, a PET bottle, and the like.
[0002]
[Prior art]
Bottles such as beer and sake bottles are collected and used repeatedly. A label is attached to such a bottle to indicate its contents, and the label is peeled off when the bottle is collected and washed. For example, the bottles are washed by sequentially immersing the bottles in a plurality of liquid tanks containing an alkaline cleaning liquid, and at the same time, the adhesive is dissolved with an alkali to peel off the labels, and then the labels remaining on the bottle surfaces are removed with a rotating brush or the like. A washing machine that can be rubbed, or an alkaline cleaning solution is jetted from the nozzle into the outside or inside of the bottle in a shower-like manner, and the label is blown off with the pressure.Then, the label remaining on the bottle surface is rubbed with a rotating brush or the like. The label was peeled off the bottle using a washing machine designed to be used. Similarly, at a PET bottle recycling factory, labels are peeled off the bottles with alkaline water.
[0003]
Conventional labels have been affixed to bottles with starch glue applied to the back, but in recent years, labels have been applied to bottles using a label that has applied delayed tack glue activated by heating to the back of the base Many have been done. Delayed tack glue does not show stickiness at room temperature, making it easy to handle the label.In addition, simply heating the label activates the adhesive and can be applied to the bottle. This has the advantage that there is no need to provide a coating device for coating the adhesive on the surface.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, delayed tack glue generally has higher resistance to alkaline solutions than starch glue, and has poor cleanability. As a method for improving the cleaning property, there has been disclosed a method in which a substance that reacts with an alkaline solution and generates a gas, such as aluminum powder, is added to delayed tack paste (Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 7-134553). However, it is possible to wash a bottle having many scratches such as a recovery bottle, but it is difficult to wash an unused scratch-free bottle or a PET bottle. Further, when aluminum powder is added, it does not add too much because the delayed tack paste is darkened. Therefore, there was a problem that even when the label was peeled off when the bottle was washed, the adhesive remained on the bottle and was difficult to remove.
[0005]
The present invention has been made in view of the above points, and an object of the present invention is to provide a label that can be easily peeled off from a bottle or the like by alkali washing, and that can be peeled without leaving an adhesive on the bottle or the like. Is what you do.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The label according to the present invention is formed by applying a delayed tack paste 4 to a back surface of a base material 1 to which a substance that roughens a coated surface is added. Further, in the present invention, a hydrophilic solid can be used as a substance that roughens the coated surface of the delayed tack paste, and an alkali-soluble metal powder can be used as a substance that reacts with an alkaline solution to generate gas. it can.
[0007]
Hereinafter, the present invention will be described in detail. The base material 1 is formed of a paper material such as coated paper, vapor-deposited paper, non-woven fabric, or a plastic film material such as OPP or PET. Further, a coating layer 3 such as a varnish is provided on the surface. Then, a label having a layer configuration as illustrated in FIG. 1 can be produced by applying a delayed tack paste 4 to which a substance that roughens the coating surface is added on the back surface of the base material 1. In the case of a film product, a printing layer may be provided on the back surface of the base material, and then a paste layer may be applied.
[0008]
The particle size of the substance that roughens the coated surface added to the delayed tack paste is preferably small in consideration of the mechanical aptitude of the paste application and the stability of the adhesive strength. However, in order to achieve cleaning properties, a larger one is preferable. The particle size is from 0.01 to 100 μm, preferably from 0.1 to 10 μm.
[0009]
In the present invention, a substance that roughens the coated surface of the delayed tack paste and a substance that reacts with an alkaline solution such as sodium hydroxide to generate gas are added to the delayed tack paste and used. As the substance that roughens the coated surface of the delayed tack paste, it is preferable to use solid substances such as silica, extender, starch, flour, sugar, sodium chloride, titanium oxide, and calcium carbonate, which are well mixed and dispersed and have high hydrophilicity. The amount of addition is 0.1 to 20% by weight, preferably 1 to 5% by weight. Alkali-soluble metal powders such as aluminum, gallium, zinc, copper, nickel, iron, manganese, magnesium, and calcium can be used as the substance that reacts with the alkaline solution to generate gas. It is preferable to use aluminum powder which has good mixing and dispersion, low specific gravity and high reactivity. If the added amount exceeds 2% by weight, the delayed tack paste becomes dark and a problem in design arises. Therefore, the added amount is preferably less than 2% by weight. The detergency can also be improved by coating the delayed tack adhesive surface with an arbitrary pattern as shown in FIG. 2 (a cross-sectional view of the label is shown in FIG. 2a and a plan view thereof is shown in FIG. 2b) to make it easy to pass alkaline water. Can be improved. However, if a substance that roughens the coated surface is not added to the delayed tack glue, glue remains and cleaning becomes unsuitable.
[0010]
As described above, the label produced by applying the delayed tack paste 4 to which the substance that roughens the coated surface and the substance that reacts with the alkaline solution to generate gas to form a gas on the back surface of the substrate 1 is a beer bottle, a single bottle, or the like. The empty bottles are collected and washed with an alkaline cleaning solution. At this time, the alkali cleaning liquid easily penetrates because a gap is generated between the delayed tack paste 4 and the adherend due to the addition of the substance that roughens the coated surface. In addition, the gas generated by the reaction with the alkaline solution further widens the gap between the delayed tack paste 4 and the adherend, and promotes the penetration of the alkaline cleaning solution, so that the delayed tack paste 4 does not remain on the surface of the bottle. Can be peeled off from the adherend. The paste can be applied by any method such as a reverse coater, a gravure coater, a flexo coater, and a screen coater.
[0011]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described with reference to examples.
(Example 1) Evaporated printing and varnish coating were first performed on the surface of a vapor-deposited paper having alkali detergency as a substrate. Next, 1% by weight of an aluminum paste (containing 54 to 57% by weight of aluminum) was added to a commercially available delayed tack paste, and 2% by weight of silica (average particle size of 3.9 μm) was added. A label was prepared by applying a coating amount of 10 g / m 2 to the back surface of the substrate using a rotary reverse coater. Example 2 was prepared by adding only silica and not adding aluminum paste.
[0012]
[Comparative example]
Further, as a comparative example, a label was prepared in the same manner as in the example, except that only the aluminum paste was added to the delayed tack paste of the example, or no aluminum paste was added.
[0013]
The labels prepared as described above were affixed to unused bottles and collection bottles at a rate of 100 / min using a heating labeler. When some of the glass bottles thus labeled were immersed in water at 20 ° C. and allowed to stand for one week, the labels did not peel off from the bottles and were confirmed to be practical as labels.
[0014]
The glass bottle with the label attached as described above was allowed to stand at room temperature for one week, and the alkaline cleaning solution adjusted with a 3% aqueous solution of sodium hydroxide at 70 ° C. was screwed twice under a condition of 2 times / sec. The glass bottle was immersed in the glass for washing. Table 1 shows the results of observing the label peeling state from the glass bottle during washing.
[0015]
[Table 1]
[Table 2]
[0016]
As shown in Table 1, it was confirmed that the adhesive of the label easily peeled off without leaving the adhesive on the surface of the bottle in the example. In the label of the comparative example, the adhesive was peeled off between the base paper and the adhesive, and the adhesive remained on the surface of the glass or the label partially remained.
[0017]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, a label was prepared by applying a delayed tack paste to which a substance that roughens the coating surface and a substance that reacts with an alkaline solution such as sodium hydroxide to generate a gas were added to the back surface of the substrate. Therefore, when a bottle or the like with a label is washed with an alkaline cleaning liquid, the alkali cleaning liquid easily penetrates because a gap is generated between the delayed tack paste 4 and the adherend due to the addition of a substance that roughens the coated surface. Become. Further, the gas generated by the reaction with the alkaline solution further widens the gap between the delayed tack paste 4 and the adherend, and promotes the penetration of the alkaline cleaning liquid, so that the delayed tack paste 4 is separated from the adherend. In addition, the label can be easily peeled off simultaneously with the alkali washing.
[0018]
Also, if a delayed tack glue having a stronger adhesive strength to the substrate than to the adherend such as a bottle to which a label is applied is used, bubbles due to gas generated by reacting with the alkaline cleaning liquid have weak adhesive strength. To release the delayed tack glue from the adherend by further expanding the gap between the adherend and the delayed tack glue, which is pushed to the interface between the adherend and the delayed tack glue and created due to the rough coating surface. The label can be peeled off without leaving delayed tack glue on the surface of the adherend such as a bottle.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an enlarged partial cross-sectional view showing a layer configuration of a label.
FIG. 2 is an enlarged partial cross-sectional view showing a layer configuration of a label on which a paste is applied by patterning.
b is an enlarged partial plan view showing the glue surface of the label on which the glue is pattern-coated.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Substrate 2 Printing layer 3 Coating layer 4 Delayed tack paste layer which added substance which roughens coated surface
