JP2004012747A - バックライトユニット及びそれを用いた表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】導光板の薄型化が可能であり、かつ入射された光の発光利用効率低下を極力削減することが可能となるバックライトユニットを提供する。
【解決手段】導光板1の液晶表示素子7の背面に配置される発光部1Bの厚みを薄くする。具体的には、発光部1Bの厚みを光源2が配置される入光部1Aの厚みtの半分にする。そして、入光部1Aの断面形状を5.7°≦θ≦17.6°を満たす勾配θの傾斜面13を有する垂直台形とする。これにより、発光部1Bを入光部1Aより薄くしても光源2からの入射光を効率よく照明対象物に導くことができる。したがって、光利用効率の低下の少ない薄型のバックライトユニット6が実現できる。
【選択図】 図2
【解決手段】導光板1の液晶表示素子7の背面に配置される発光部1Bの厚みを薄くする。具体的には、発光部1Bの厚みを光源2が配置される入光部1Aの厚みtの半分にする。そして、入光部1Aの断面形状を5.7°≦θ≦17.6°を満たす勾配θの傾斜面13を有する垂直台形とする。これにより、発光部1Bを入光部1Aより薄くしても光源2からの入射光を効率よく照明対象物に導くことができる。したがって、光利用効率の低下の少ない薄型のバックライトユニット6が実現できる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶ディスプレイ等の表示装置に用いられるバックライトユニットに関するものであり、特に導光板の異型断面形状による表示装置の薄型化を目的としたバックライトユニット、及びこれを用いた表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は現在広く利用されているバックライトユニット6を含む液晶表示装置20の断面の一例図である。図7は、図6における導光板1の入光部1Aを含む部分の拡大図である。これらの図において、液晶表示装置20は、上面の一部が開口した外形フレーム8の内部に、導光板1を有するバックライトユニット6と、バックライトユニット6の上面に設けられた液晶表示素子7とを備えている。液晶表示素子7の表示面は外形フレーム8の開口に面して外部に臨んでいる。したがって、液晶表示素子7は、バックライトユニット6によって背後から照らされ、表示面の液晶表示を暗い場所でも見ることができるようになっている。
【0003】
バックライトユニット6は上面が発光面となる導光板1と、導光板1下面に配置された反射板5と、導光板1の少なくとも一端に配置された光源2と、導光板1上面に配置された拡散板3と、拡散板3上面に配置され、互いが直交配置された下部レンズフィルム4aと上部レンズフィルム4bからなるレンズフィルム4とからなっている。
【0004】
このうち、導光板1はアクリル樹脂やポリカーボネートのような合成樹脂で形成され、一般的に平板もしくは楔型をしている。また、光出射面9に対向する導光板裏面10にはドット印刷が施され出射効率を高めている。また光源2は導光板1が平板の場合には片辺もしくは2辺あるいは3辺に、楔型の場合には厚みの厚い辺に配置される。拡散板3は導光板1の光出射面9からの光を更に、拡散する乳白色のシートである。下部レンズフィルム4a及び上部レンズフィルム4bからなるレンズフィルム4は拡散板3で拡散された光に指向性を持たせるものである。
【0005】
このように構成されたバックライトユニット6を含む液晶表示装置20においては、光源2からの光を導光板1の内部で散乱、反射を繰り返させ、導光板1上面の出射面9から出射する。さらに光出射面9上に配置された拡散板3により、輝度の均一化を行なう。また、さらに拡散板3上に配置されたレンズフィルム4に所定の指向性を持たせて液晶表示素子7に光を入射し液晶表示を得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のバックライトユニット6を用いた表示装置では、その導光板1断面形状が平板もしくは、楔型であるため、表示装置としての厚みは、導光板1の最厚部となる平板厚み、もしくは楔形状厚み部分に起因するものとなり、表示装置をそれ以上薄くすることができない。
【0007】
また、特開平5−249461号公報によれば、図8に示すように、導光板1の発光部1Bから所定の勾配で上下に拡開する傾斜面13を設けて二等辺台形の入光部1Aを形成することにより、蛍光管11の外径よりも導光板1全体の厚みを小さくできることが開示されている。
【0008】
しかしながら、導光板1の上面と下面に傾斜面13を形成する必要があるため、加工コストが上昇してしまう。また、導光板1の下面にも傾斜面13があるため、比較的薄い発光部1Bの下側まで導光板1が出っ張り、省スペース化が困難であった。
【0009】
また、特開平6−174938号公報によれば、図9に示すように、入光部1A断面形状として入光面(界面A)の厚み(α)と平板型の発光部1Bの厚み(α/3)の比が3対1となるように垂直台形に形成し、この垂直台形の斜辺に相当する傾斜面13の勾配θを45度近辺に設定するとともに、この傾斜面13に反射板12を貼り付ける構成とすることにより、導光板1の薄型化が可能であることが提案されている。
【0010】
しかしながら、この条件に従って勾配45°の傾斜面13を導光板1に形成した場合、界面Aから入射した光の大部分は傾斜面13による反射光となり、この傾斜面13における反射光は蛍光管11への戻り光となる。このため界面Bに入射される光の強度は減衰してしまう。たとえば、導光板1の材料として屈折率n=1.59となるポリカーボネートを使用した場合、図10に示すように、界面Aから入射される光の39%しか界面Bを通過することができず、入射光を充分に発光に利用可能な薄型の導光板1を実現することができない。
【0011】
そこで、本発明は、上記の欠点を解消し、導光板の薄型化が可能であり、かつ入射された光の発光利用効率低下を極力削減することが可能となるバックライトユニットならびにそれを用いた表示装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
図1は、上記の目的を達成するために、導光板1の異型断面形状による薄型化を図ったバックライトユニットを示す断面図である。また、図2は、その導光板1の入光部1Aの拡大図である。これらの図において、従来のバックライトユニットと同じ名称の部材には同じ符号を附し、その説明を省略する。
【0013】
導光板1の入光面(界面A)の厚みtは、光源2から出射される光を効率よく入光部1Aに入射するため、光源2の厚みと同等もしくはそれ以上を必要とする。そこで、照明対象物の背面に配置される導光板1の発光部1Bの厚みを光源2が配置される導光板1の入光部1Aより薄くし、この入光部1A断面形状を平板型の発光部1Bとは異形の垂直台形として形成し、充分な入射光量を確保するようにしている。なお、その垂直台形は、導光板1の上面側に形成された傾斜面13を斜辺としており、上底t/2、下底t、高さxで規定される形状である。
【0014】
ところで、バックライトユニット6として効率よく光を利用するためには、導光板1の上記形状において、傾斜面13の勾配をθとすると、
θ=tan−1{(t/2)/x}
で示される関係を満たし、かつ界面Aからの入射した光が界面Bを少なくとも75%以上通過するように設定する必要がある。さらに、バックライトユニット6の外形フレーム8(図5参照)の縁幅が7mmを超えないようにするため、x≦5mmとするのが望ましい。これらの条件を満たす勾配θの範囲は、図3に示されるグラフより5.7°≦θ≦17.6°の範囲となる。
【0015】
これにより、導光板1の発光部1Bを薄くしても、入光部1Aの入光面の厚みが光源2外形に対応する厚みになるため、光源2から照射される光を効率よく導光板1内に入射することが可能となる。具体的には、導光板1の発光部1Bは入光部1Aの1/2の薄型化を達成し、なおかつ光利用効率の低下を25%以内に抑えることが可能なバックライトユニット6を得ることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、具体的な実施例を挙げて説明する。光源2には日亜化学社製白色LED「NSCW215」を使用する。この白色LEDはその外形サイズが厚み1.0mm、奥行1.2mmである。
【0017】
導光板1には、入光部1Aの垂直台形の形状が、t=1.0mm、x=3.0mmであり、平板型の発光部1Bの厚みが0.5mmであるものを使用する。このとき、傾斜面13の勾配θは9.5°となる。この値は、上記勾配θの有効範囲である5.7°≦θ≦17.6°に含まれるものである。さらに、導光板1の材料として屈折率n=1.59となるポリカーボネートを使用した場合には、図4より、界面Bを通過する光の効率は80.72%となり、光の利用効率を低下させることなく導光板1の薄型化を実現することができる。
【0018】
図5に、バックライトユニット6の導光板1発光部1Bの上面に液晶表示素子7を設けた液晶表示装置20を示す。この液晶表示装置20では、例えば、液晶表示素子7の厚みが2.3mm、レンズフィルム4の厚みが0.22mm、拡散板3の厚みが0.1mm、反射板5の厚みが0.1mmであるものを使用しており、液晶表示装置20の全体として厚みを3.44mmまで薄型化を達成可能である。
【0019】
ちなみに、図6に示す平板型もしくは楔型の導光板を用いた従来のバックライトユニットでは、導光板1の最大厚みがそのまま液晶表示装置20の厚みに寄与してしまう。そのため、導光板1の最大厚みが1.0mmである場合、液晶表示装置20全体の厚みは3.94mmとなり、これ以上薄くすることができない。
【0020】
また、図9に示す従来例における導光板1の厚みを0.5mmとしたバックライトユニットを備える液晶表示装置の場合には、導光板1への光入射効率が1/2以下に低下するため、光利用効率は本発明より小さくなり、絶対輝度の大幅な低下を招くこととなる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によると、照明対象物の背面に配置される導光板発光部を光源が配置される入光部より薄くし、この入光部の断面形状を5.7°≦θ≦17.6°を満たす勾配θの傾斜面を有する垂直台形とすることにより、導光板発光部を導光板入光部より薄くしても光源からの入射光を効率よく照明対象物に導くことができる。したがって、光利用効率の低下の少ない薄型のバックライトユニット及びそれを用いた表示装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るバックライトユニットの断面図である。
【図2】図1の導光板入光部の拡大図である。
【図3】上記導光板入光部の垂直台形の高さxと界面B通過光効率、並びに、台形傾斜勾配θの関係を示すグラフである。
【図4】ポリカーボネート製の上記導光板入光部の垂直台形の高さxと界面B通過光効率、並びに、台形傾斜勾配θの関係を示す表である。
【図5】上記バックライトユニットを含む液晶表示装置の断面図である。
【図6】従来のバックライトユニットを含む液晶表示装置の断面図である。
【図7】図3の導光板入光部の拡大図である。
【図8】特開平5−249461号公報における導光板形状を示す断面図である。
【図9】特開平6−174938号公報における導光板形状を示す拡大断面図である。
【図10】図9の導光板による利用可能光量を示す表である。
【符号の説明】
1 導光板
2 光源
3 拡散板
4a 下部レンズフィルム
4b 上部レンズフィルム
5 反射板
6 バックライトユニット
7 液晶表示素子
8 外形フレーム
9 光出射面
10 導光板裏面
13 傾斜面
20 液晶表示装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶ディスプレイ等の表示装置に用いられるバックライトユニットに関するものであり、特に導光板の異型断面形状による表示装置の薄型化を目的としたバックライトユニット、及びこれを用いた表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は現在広く利用されているバックライトユニット6を含む液晶表示装置20の断面の一例図である。図7は、図6における導光板1の入光部1Aを含む部分の拡大図である。これらの図において、液晶表示装置20は、上面の一部が開口した外形フレーム8の内部に、導光板1を有するバックライトユニット6と、バックライトユニット6の上面に設けられた液晶表示素子7とを備えている。液晶表示素子7の表示面は外形フレーム8の開口に面して外部に臨んでいる。したがって、液晶表示素子7は、バックライトユニット6によって背後から照らされ、表示面の液晶表示を暗い場所でも見ることができるようになっている。
【0003】
バックライトユニット6は上面が発光面となる導光板1と、導光板1下面に配置された反射板5と、導光板1の少なくとも一端に配置された光源2と、導光板1上面に配置された拡散板3と、拡散板3上面に配置され、互いが直交配置された下部レンズフィルム4aと上部レンズフィルム4bからなるレンズフィルム4とからなっている。
【0004】
このうち、導光板1はアクリル樹脂やポリカーボネートのような合成樹脂で形成され、一般的に平板もしくは楔型をしている。また、光出射面9に対向する導光板裏面10にはドット印刷が施され出射効率を高めている。また光源2は導光板1が平板の場合には片辺もしくは2辺あるいは3辺に、楔型の場合には厚みの厚い辺に配置される。拡散板3は導光板1の光出射面9からの光を更に、拡散する乳白色のシートである。下部レンズフィルム4a及び上部レンズフィルム4bからなるレンズフィルム4は拡散板3で拡散された光に指向性を持たせるものである。
【0005】
このように構成されたバックライトユニット6を含む液晶表示装置20においては、光源2からの光を導光板1の内部で散乱、反射を繰り返させ、導光板1上面の出射面9から出射する。さらに光出射面9上に配置された拡散板3により、輝度の均一化を行なう。また、さらに拡散板3上に配置されたレンズフィルム4に所定の指向性を持たせて液晶表示素子7に光を入射し液晶表示を得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のバックライトユニット6を用いた表示装置では、その導光板1断面形状が平板もしくは、楔型であるため、表示装置としての厚みは、導光板1の最厚部となる平板厚み、もしくは楔形状厚み部分に起因するものとなり、表示装置をそれ以上薄くすることができない。
【0007】
また、特開平5−249461号公報によれば、図8に示すように、導光板1の発光部1Bから所定の勾配で上下に拡開する傾斜面13を設けて二等辺台形の入光部1Aを形成することにより、蛍光管11の外径よりも導光板1全体の厚みを小さくできることが開示されている。
【0008】
しかしながら、導光板1の上面と下面に傾斜面13を形成する必要があるため、加工コストが上昇してしまう。また、導光板1の下面にも傾斜面13があるため、比較的薄い発光部1Bの下側まで導光板1が出っ張り、省スペース化が困難であった。
【0009】
また、特開平6−174938号公報によれば、図9に示すように、入光部1A断面形状として入光面(界面A)の厚み(α)と平板型の発光部1Bの厚み(α/3)の比が3対1となるように垂直台形に形成し、この垂直台形の斜辺に相当する傾斜面13の勾配θを45度近辺に設定するとともに、この傾斜面13に反射板12を貼り付ける構成とすることにより、導光板1の薄型化が可能であることが提案されている。
【0010】
しかしながら、この条件に従って勾配45°の傾斜面13を導光板1に形成した場合、界面Aから入射した光の大部分は傾斜面13による反射光となり、この傾斜面13における反射光は蛍光管11への戻り光となる。このため界面Bに入射される光の強度は減衰してしまう。たとえば、導光板1の材料として屈折率n=1.59となるポリカーボネートを使用した場合、図10に示すように、界面Aから入射される光の39%しか界面Bを通過することができず、入射光を充分に発光に利用可能な薄型の導光板1を実現することができない。
【0011】
そこで、本発明は、上記の欠点を解消し、導光板の薄型化が可能であり、かつ入射された光の発光利用効率低下を極力削減することが可能となるバックライトユニットならびにそれを用いた表示装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
図1は、上記の目的を達成するために、導光板1の異型断面形状による薄型化を図ったバックライトユニットを示す断面図である。また、図2は、その導光板1の入光部1Aの拡大図である。これらの図において、従来のバックライトユニットと同じ名称の部材には同じ符号を附し、その説明を省略する。
【0013】
導光板1の入光面(界面A)の厚みtは、光源2から出射される光を効率よく入光部1Aに入射するため、光源2の厚みと同等もしくはそれ以上を必要とする。そこで、照明対象物の背面に配置される導光板1の発光部1Bの厚みを光源2が配置される導光板1の入光部1Aより薄くし、この入光部1A断面形状を平板型の発光部1Bとは異形の垂直台形として形成し、充分な入射光量を確保するようにしている。なお、その垂直台形は、導光板1の上面側に形成された傾斜面13を斜辺としており、上底t/2、下底t、高さxで規定される形状である。
【0014】
ところで、バックライトユニット6として効率よく光を利用するためには、導光板1の上記形状において、傾斜面13の勾配をθとすると、
θ=tan−1{(t/2)/x}
で示される関係を満たし、かつ界面Aからの入射した光が界面Bを少なくとも75%以上通過するように設定する必要がある。さらに、バックライトユニット6の外形フレーム8(図5参照)の縁幅が7mmを超えないようにするため、x≦5mmとするのが望ましい。これらの条件を満たす勾配θの範囲は、図3に示されるグラフより5.7°≦θ≦17.6°の範囲となる。
【0015】
これにより、導光板1の発光部1Bを薄くしても、入光部1Aの入光面の厚みが光源2外形に対応する厚みになるため、光源2から照射される光を効率よく導光板1内に入射することが可能となる。具体的には、導光板1の発光部1Bは入光部1Aの1/2の薄型化を達成し、なおかつ光利用効率の低下を25%以内に抑えることが可能なバックライトユニット6を得ることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、具体的な実施例を挙げて説明する。光源2には日亜化学社製白色LED「NSCW215」を使用する。この白色LEDはその外形サイズが厚み1.0mm、奥行1.2mmである。
【0017】
導光板1には、入光部1Aの垂直台形の形状が、t=1.0mm、x=3.0mmであり、平板型の発光部1Bの厚みが0.5mmであるものを使用する。このとき、傾斜面13の勾配θは9.5°となる。この値は、上記勾配θの有効範囲である5.7°≦θ≦17.6°に含まれるものである。さらに、導光板1の材料として屈折率n=1.59となるポリカーボネートを使用した場合には、図4より、界面Bを通過する光の効率は80.72%となり、光の利用効率を低下させることなく導光板1の薄型化を実現することができる。
【0018】
図5に、バックライトユニット6の導光板1発光部1Bの上面に液晶表示素子7を設けた液晶表示装置20を示す。この液晶表示装置20では、例えば、液晶表示素子7の厚みが2.3mm、レンズフィルム4の厚みが0.22mm、拡散板3の厚みが0.1mm、反射板5の厚みが0.1mmであるものを使用しており、液晶表示装置20の全体として厚みを3.44mmまで薄型化を達成可能である。
【0019】
ちなみに、図6に示す平板型もしくは楔型の導光板を用いた従来のバックライトユニットでは、導光板1の最大厚みがそのまま液晶表示装置20の厚みに寄与してしまう。そのため、導光板1の最大厚みが1.0mmである場合、液晶表示装置20全体の厚みは3.94mmとなり、これ以上薄くすることができない。
【0020】
また、図9に示す従来例における導光板1の厚みを0.5mmとしたバックライトユニットを備える液晶表示装置の場合には、導光板1への光入射効率が1/2以下に低下するため、光利用効率は本発明より小さくなり、絶対輝度の大幅な低下を招くこととなる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によると、照明対象物の背面に配置される導光板発光部を光源が配置される入光部より薄くし、この入光部の断面形状を5.7°≦θ≦17.6°を満たす勾配θの傾斜面を有する垂直台形とすることにより、導光板発光部を導光板入光部より薄くしても光源からの入射光を効率よく照明対象物に導くことができる。したがって、光利用効率の低下の少ない薄型のバックライトユニット及びそれを用いた表示装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るバックライトユニットの断面図である。
【図2】図1の導光板入光部の拡大図である。
【図3】上記導光板入光部の垂直台形の高さxと界面B通過光効率、並びに、台形傾斜勾配θの関係を示すグラフである。
【図4】ポリカーボネート製の上記導光板入光部の垂直台形の高さxと界面B通過光効率、並びに、台形傾斜勾配θの関係を示す表である。
【図5】上記バックライトユニットを含む液晶表示装置の断面図である。
【図6】従来のバックライトユニットを含む液晶表示装置の断面図である。
【図7】図3の導光板入光部の拡大図である。
【図8】特開平5−249461号公報における導光板形状を示す断面図である。
【図9】特開平6−174938号公報における導光板形状を示す拡大断面図である。
【図10】図9の導光板による利用可能光量を示す表である。
【符号の説明】
1 導光板
2 光源
3 拡散板
4a 下部レンズフィルム
4b 上部レンズフィルム
5 反射板
6 バックライトユニット
7 液晶表示素子
8 外形フレーム
9 光出射面
10 導光板裏面
13 傾斜面
20 液晶表示装置
Claims (4)
- 上面が発光面となる導光板と、前記導光板の少なくとも1辺に配置された光源と、前記導光板の下面に設けられた反射板と、前記導光板の上面に設けられた拡散板と、前記拡散板上面に設けられた一枚又は複数枚のレンズフィルムとを備えたバックライトユニットにおいて、照明対象物の背面に配置される導光板発光部の厚みを光源が配置される導光板入光部より薄くし、この導光板入光部の断面形状を
5.7°≦θ≦17.6°
を満たす勾配θの傾斜面を有する垂直台形としたことを特徴とするバックライトユニット。 - 前記導光板発光部の厚みを前記導光板入光部の入光面の厚みの1/2としたことを特徴とする請求項1に記載のバックライトユニット。
- 前記導光板は、ポリカーボネートから成ることを特徴とする請求項1又は2に記載のバックライトユニット。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のバックライトユニットを用いた表示装置であって、前記導光板発光部の上面に表示素子を設けたことを特徴とする表示装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002165261A JP2004012747A (ja) | 2002-06-06 | 2002-06-06 | バックライトユニット及びそれを用いた表示装置 |
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