JP2004012532A - カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】カメラのレンズ鏡筒部まわりを覆う部分の外観部のデザイン上の制限が少なく、カメラの外装部の金属化が可能であるカメラを提供する。
【解決手段】本カメラにおいては、前カバー1よりレンズ鏡筒ユニットの先端部が突出する位置に配置される。そのレンズ鏡筒ユニットは、前カバー1に結合された前カバー円筒部材21で覆われ、さらに、その前カバー円筒部材21の前方の露出部分は、着脱可能な(接着前)金属製の円筒部材である外装円筒部材22によって覆われる。外装円筒部材22は、前カバー側係止爪1bにより位置決めされ、固定されるがその係止爪部1bまわりには、可撓性を有するC形状の係止部カバー23を撓ませながら装着し、ビス33により固着される。
【選択図】 図2
【解決手段】本カメラにおいては、前カバー1よりレンズ鏡筒ユニットの先端部が突出する位置に配置される。そのレンズ鏡筒ユニットは、前カバー1に結合された前カバー円筒部材21で覆われ、さらに、その前カバー円筒部材21の前方の露出部分は、着脱可能な(接着前)金属製の円筒部材である外装円筒部材22によって覆われる。外装円筒部材22は、前カバー側係止爪1bにより位置決めされ、固定されるがその係止爪部1bまわりには、可撓性を有するC形状の係止部カバー23を撓ませながら装着し、ビス33により固着される。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラにおける撮影レンズ鏡筒部まわりの外装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カメラにおけるカメラボディ支持構造に関して提案された特開平7−20549号公報に開示のものは、Bプレートユニットに後面側から前板ユニット,シャッタユニット,本体ユニットを取り付け、前面側からレンズ鏡筒ユニットを取り付けてカメラボディを構成する構造を有するカメラに関するものである。上記カメラにおいては、上記カメラボディに対して外装部材としての後蓋が後面側から装着され、さらに、前面側からカバーユニットが装着される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した特開平7−20549号公報に開示のカメラにおける上記カバーユニットの鏡筒カバー部には、成形時の型の抜きテーパを付ける必要があるが、レンズ鏡筒ユニットの長さが長い場合、上記カバーユニットの鏡筒カバー部の根元部が太くなり、デザイン的な制限が生じる。
【0004】
そこで、抜きテーパー付きの鏡筒カバー部に金属円筒部材を嵌入させる外観構造を採用しようとすると、上記金属円筒部材の先端で隙間が生じ、取り付けが困難であったり、また、上記金属円筒部材の径が大きくなってしまうといった問題が生じる。なお、抜きテーパーの無い鏡筒カバー部を製作することも不可能ではないが、金型が複雑になるとともに、表面にパーティングラインができるので好ましくない。
【0005】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、カメラのレンズ鏡筒部まわりを覆う部分の外観部のデザイン上の制限が少なく、外装部の金属化も可能であるカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のカメラは、撮影レンズ鏡筒を有するカメラにおいて、上記撮影レンズ鏡筒の鏡筒外周を覆う第1の部材と、上記第1の部材の外周に嵌合し、且つ、カメラの外形の一部を覆う第2の部材と、金属材料よりなり、上記第1の部材の外周に嵌合して上記第1の部材の外周を覆う第3の部材とを有しており、上記撮影レンズ鏡筒を覆い、かつ、上記第2の部材に嵌合して取り付けられる上記第1の部材の外周を上記第3の部材により覆う。
【0007】
本発明の請求項2記載のカメラは、請求項1記載のカメラにおいて、上記第1の部材は、上記第2の部材に締結結合される。
【0008】
本発明の請求項3記載のカメラは、請求項1、または、2記載のカメラにおいて、上記第1の部材、および、上記第2の部材は、合成樹脂材料よりなる。
【0009】
本発明の請求項4記載のカメラは、カメラの外装部が撮影光軸に対して前後方向から締結結合されるカメラにおいて、
レンズ鏡筒部を覆う円筒形状を有する第1の部材と、カメラ本体部の前側を覆う略箱形状の第2の部材と、上記第1の部材に(略)嵌合する金属材料からなる第3の部材とを有し、上記第1の部材と、上記第2の部材と、上記第3の部材とを結合することによりカメラ前側外装部を構成する。
【0010】
本発明の請求項5記載のカメラは、請求項4記載のカメラにおいて、上記第1の部材は、円筒部の端部にフランジ形状締結結合部を有し、上記フランジ形状締結結合部にて上記第2の部材と結合される。
【0011】
本発明の請求項6記載のカメラは、請求項4記載のカメラにおいて、略箱形状の第2の部材には、ストロボ収納部が一体に構成されている。
【0012】
本発明の請求項7記載のカメラは、請求項4記載のカメラにおいて、上記ストロボ収納部近傍で上記第1の部材と上記第2の部材は、締結結合される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実装形態のカメラの外観を示す斜視図である。図2は、上記カメラの特にレンズ鏡筒ユニットまわりの外装部の分解斜視図である。図3は、上記カメラのレンズ鏡筒ユニットまわりの縦断面図である。図4は、上記カメラのレンズ鏡筒ユニットまわりの水平断面図である。なお、以下の説明において、カメラの被写体側を前方とし、結像側を後方とする。
【0014】
本実装形態のカメラの外装部には、図1に示すようにカメラ本体ユニット11(図3)を覆う部材であって、第2の部材である前カバー1、および、後カバー2と、第3の部材である金属製の外装円筒部材22と、カバー部材である係止部カバー23とが配されている。
【0015】
上記前カバー1には、その上面部にレリーズ操作釦3とポップアップ可能なストロボ発光部6と、パワースイッチ操作釦3とが配置される。また、その前面部には、突出した状態で外装円筒部材22と係止部カバー23が装着されている。
【0016】
上記後カバー2には、ズーム操作レバー5が配置されている。上記前カバー1と後カバー23とは、カメラ本体ユニット11に対して前後方向から当て付けて組み付けられる。
【0017】
上記外装円筒部材22の内周部は、第1の部材である前カバー円筒部材21に嵌入し、固定される。なお、前カバー円筒部材21には、後述するように撮影レンズ14を保持するレンズ鏡筒ユニット13(図3)の外周部が挿入される。
【0018】
次に、上記レンズ鏡筒ユニットを覆うカメラ前側外装部の構造について図2〜4を用いて説明する。
カメラ前側外装部は、合成樹脂材料で形成される前カバー1と、同じく合成樹脂材料で形成される前カバー円筒部材21と、金属板のプレス成形部材である外装円筒部材22と、合成樹脂材料で形成されるカバー部材としての係止部カバー23とからなる。
【0019】
上記前カバー1は、略箱型形状の外装部材であり、中央部には、前方に突出する突出円環部1aが設けられる。また、上部中央の前方突出部1gにストロボ発光部6が収納されるストロボ収納部1dが配置される。なお、上記突出円環部1aには、左右部に弾性変形可能な係止部である爪部1bが設けられる。
【0020】
上記前カバー円筒部材21は、図2,3に示すようにストレート円筒形状の枠部材であり、その円筒部後端部にビス挿通穴21eを有するフランジ形状結合部としてのフランジ部21dと、円筒部上部にビス穴21fとが配される。この前カバー円筒部材21は、前カバー1の突出円環部1aに挿通させた状態でビスにより前カバー1に固着される。すなわち、ビス31をフランジ部21dのビス挿通穴21eを挿通させて前カバー1のビス穴1eに螺着し、かつ、ビス32を前カバー1のビス挿通穴1fを挿通させて前カバー円筒部材21のビス穴21fに螺着することにより、前カバー1に締結結合され、固着される。その固着状態では前カバー円筒部材21は、その前方部が前カバー1の突出円環部1aよりさらに前方に突出した状態で取り付けられる。
【0021】
前カバー1に固着された前カバー円筒部材21の内周部21aには、図3に示すようにカメラ本体ユニット11に本体プレート12を介して固着されるレンズ鏡筒ユニット13の外周固定枠部が挿入される。
【0022】
上記外装円筒部材22は、ストレート円筒形状の金属製の外装部材であって、先端部に内方フランジ部22cと、後方側に前カバー1の前方突出部1gを逃げるための切り欠き部22gと、突出円環部1aのビス穴1cまわりを逃げるための切り欠き22hと、後方側左右位置に前カバー1の爪部1bに係止される2つの被係止穴部22bと、側面位置にエンボス加工された凸状表示部22dとが設けられる。
【0023】
上記凸状表示部22dは、カメラの型番やタイプ名や焦点距離,Fナンバー等を表示する表示部であって、外側に向けてエンボス加工された後、その表面は、ダイヤモンドカッターによる鏡面加工がなされる。
【0024】
上記外装円筒部材22は、前カバー1に固着された前カバー円筒部材21の前方突出部の外周面21cに嵌入され、被係止穴22bに爪部1bを係止させて光軸O方向と回転方向が位置決めされ、保持される。さらに、最終的に前カバー円筒部材21の外周面21cと接着し、固着状態とする。
【0025】
上記係止部カバー23は、上方に切り欠き部を有する可撓性(弾性変形可能)のC型形状の部材である。この係止部カバー23は、上記前カバー1の外装円筒部材22との係合部である爪部1bまわりを覆うように上記切り欠き部を広げながら前カバー1の突出円環部1aの外周に嵌め込む。嵌め込み後、皿ビス33を係止部カバー23のビス挿通穴23aに挿通させ、前カバー1のビス穴1cに螺着し、係止部カバー23を前カバー1に固定する。
【0026】
上述した構成を有する本実装形態のカメラにおいて、カメラの前カバー1には、前方に突出して配置される前カバー円筒部材21が組み付けられ、その内部にレンズ鏡筒ユニット13が収納される。さらに、他のカメラ構成部材も組み込まれ、カメラとして完成した組み立て状態とする。そのカメラ組み立て状態で外装円筒部材22を前カバー円筒部材21の前方突出部に前方側から嵌入し、前カバー1の爪部1aで係止し、装着状態とする。さらに、係止部カバー23を外装円筒部材22の係止部まわりに嵌め込み、装着する。この状態で前カバー円筒部材21の前方突出部は、外装円筒部材22で覆われ、さらに、外装円筒部材22のの係止部まわりも係止部カバー23によって覆われた状態となる。
【0027】
上述した本実施形態のカメラによれば、上記前カバー円筒部材21は、内部に隠されるのでその表面にパーティングラインがあってもよく、側方型割の金型を利用してストレートの円筒形状とすることができる。同時に、外装円筒部材22は、金属製の円環のプレス加工品であることからストレートの円筒部材とすることが極めて容易であって、外観のデザイン上の規制が減る。また、係止部カバー23の装着も係止部カバー23を撓めながら装着することができるので係止部カバー23の形状も簡単になり、また、組み付け作業も容易である。
【0028】
また、上記外装円筒部材22は、カメラの各構成部材が組み込まれた組み立ての最終段階の状態で装着されることから、該当するカメラのタイプ、あるいは、仕向先に対応する凸状表示部22dが付された外装円筒部材22を選択して装着することができる。したがって、多くの機種の生産に対しては、該当する凸状表示部のある複数の外装円筒部材22を準備すればよく、在庫管理が簡素化される。
【0029】
さらに、外装円筒部材22の接着前の状態であれば、ビスを外して係止部カバー23を外せば、外装円筒部材22を簡単に付け替えることができるだけではなく、剥離可能な接着剤を用いたり、接着剤を用いずに爪部とビス部による固定のみとすれば、完成後の修理や交換も容易である。
【0030】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、カメラのレンズ鏡筒部まわりを覆う部分の外観部のデザイン上の制限が少なく、カメラの外装部の金属化も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実装形態であるカメラの外観を示す斜視図である。
【図2】上記図1のカメラの特にレンズ鏡筒ユニットまわりの外装部の分解斜視図である。
【図3】上記図1のカメラのレンズ鏡筒ユニットまわりの縦断面図である。
【図4】上記図1のカメラのレンズ鏡筒ユニットまわりの水平断面図である。
【符号の説明】
1 …前カバー
(略箱形状の第2の部材,
カメラ前側外装部)
1d…ストロボ収納部
13 …レンズ鏡筒ユニット(撮影レンズ鏡筒)
21 …前カバー円筒部材
(円筒形状の第1の部材,
カメラ前側外装部)
21d…フランジ部(フランジ形状結合部)
22 …外装円筒部材
(第3の部材,カメラ前側外装部)
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラにおける撮影レンズ鏡筒部まわりの外装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カメラにおけるカメラボディ支持構造に関して提案された特開平7−20549号公報に開示のものは、Bプレートユニットに後面側から前板ユニット,シャッタユニット,本体ユニットを取り付け、前面側からレンズ鏡筒ユニットを取り付けてカメラボディを構成する構造を有するカメラに関するものである。上記カメラにおいては、上記カメラボディに対して外装部材としての後蓋が後面側から装着され、さらに、前面側からカバーユニットが装着される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した特開平7−20549号公報に開示のカメラにおける上記カバーユニットの鏡筒カバー部には、成形時の型の抜きテーパを付ける必要があるが、レンズ鏡筒ユニットの長さが長い場合、上記カバーユニットの鏡筒カバー部の根元部が太くなり、デザイン的な制限が生じる。
【0004】
そこで、抜きテーパー付きの鏡筒カバー部に金属円筒部材を嵌入させる外観構造を採用しようとすると、上記金属円筒部材の先端で隙間が生じ、取り付けが困難であったり、また、上記金属円筒部材の径が大きくなってしまうといった問題が生じる。なお、抜きテーパーの無い鏡筒カバー部を製作することも不可能ではないが、金型が複雑になるとともに、表面にパーティングラインができるので好ましくない。
【0005】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、カメラのレンズ鏡筒部まわりを覆う部分の外観部のデザイン上の制限が少なく、外装部の金属化も可能であるカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のカメラは、撮影レンズ鏡筒を有するカメラにおいて、上記撮影レンズ鏡筒の鏡筒外周を覆う第1の部材と、上記第1の部材の外周に嵌合し、且つ、カメラの外形の一部を覆う第2の部材と、金属材料よりなり、上記第1の部材の外周に嵌合して上記第1の部材の外周を覆う第3の部材とを有しており、上記撮影レンズ鏡筒を覆い、かつ、上記第2の部材に嵌合して取り付けられる上記第1の部材の外周を上記第3の部材により覆う。
【0007】
本発明の請求項2記載のカメラは、請求項1記載のカメラにおいて、上記第1の部材は、上記第2の部材に締結結合される。
【0008】
本発明の請求項3記載のカメラは、請求項1、または、2記載のカメラにおいて、上記第1の部材、および、上記第2の部材は、合成樹脂材料よりなる。
【0009】
本発明の請求項4記載のカメラは、カメラの外装部が撮影光軸に対して前後方向から締結結合されるカメラにおいて、
レンズ鏡筒部を覆う円筒形状を有する第1の部材と、カメラ本体部の前側を覆う略箱形状の第2の部材と、上記第1の部材に(略)嵌合する金属材料からなる第3の部材とを有し、上記第1の部材と、上記第2の部材と、上記第3の部材とを結合することによりカメラ前側外装部を構成する。
【0010】
本発明の請求項5記載のカメラは、請求項4記載のカメラにおいて、上記第1の部材は、円筒部の端部にフランジ形状締結結合部を有し、上記フランジ形状締結結合部にて上記第2の部材と結合される。
【0011】
本発明の請求項6記載のカメラは、請求項4記載のカメラにおいて、略箱形状の第2の部材には、ストロボ収納部が一体に構成されている。
【0012】
本発明の請求項7記載のカメラは、請求項4記載のカメラにおいて、上記ストロボ収納部近傍で上記第1の部材と上記第2の部材は、締結結合される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実装形態のカメラの外観を示す斜視図である。図2は、上記カメラの特にレンズ鏡筒ユニットまわりの外装部の分解斜視図である。図3は、上記カメラのレンズ鏡筒ユニットまわりの縦断面図である。図4は、上記カメラのレンズ鏡筒ユニットまわりの水平断面図である。なお、以下の説明において、カメラの被写体側を前方とし、結像側を後方とする。
【0014】
本実装形態のカメラの外装部には、図1に示すようにカメラ本体ユニット11(図3)を覆う部材であって、第2の部材である前カバー1、および、後カバー2と、第3の部材である金属製の外装円筒部材22と、カバー部材である係止部カバー23とが配されている。
【0015】
上記前カバー1には、その上面部にレリーズ操作釦3とポップアップ可能なストロボ発光部6と、パワースイッチ操作釦3とが配置される。また、その前面部には、突出した状態で外装円筒部材22と係止部カバー23が装着されている。
【0016】
上記後カバー2には、ズーム操作レバー5が配置されている。上記前カバー1と後カバー23とは、カメラ本体ユニット11に対して前後方向から当て付けて組み付けられる。
【0017】
上記外装円筒部材22の内周部は、第1の部材である前カバー円筒部材21に嵌入し、固定される。なお、前カバー円筒部材21には、後述するように撮影レンズ14を保持するレンズ鏡筒ユニット13(図3)の外周部が挿入される。
【0018】
次に、上記レンズ鏡筒ユニットを覆うカメラ前側外装部の構造について図2〜4を用いて説明する。
カメラ前側外装部は、合成樹脂材料で形成される前カバー1と、同じく合成樹脂材料で形成される前カバー円筒部材21と、金属板のプレス成形部材である外装円筒部材22と、合成樹脂材料で形成されるカバー部材としての係止部カバー23とからなる。
【0019】
上記前カバー1は、略箱型形状の外装部材であり、中央部には、前方に突出する突出円環部1aが設けられる。また、上部中央の前方突出部1gにストロボ発光部6が収納されるストロボ収納部1dが配置される。なお、上記突出円環部1aには、左右部に弾性変形可能な係止部である爪部1bが設けられる。
【0020】
上記前カバー円筒部材21は、図2,3に示すようにストレート円筒形状の枠部材であり、その円筒部後端部にビス挿通穴21eを有するフランジ形状結合部としてのフランジ部21dと、円筒部上部にビス穴21fとが配される。この前カバー円筒部材21は、前カバー1の突出円環部1aに挿通させた状態でビスにより前カバー1に固着される。すなわち、ビス31をフランジ部21dのビス挿通穴21eを挿通させて前カバー1のビス穴1eに螺着し、かつ、ビス32を前カバー1のビス挿通穴1fを挿通させて前カバー円筒部材21のビス穴21fに螺着することにより、前カバー1に締結結合され、固着される。その固着状態では前カバー円筒部材21は、その前方部が前カバー1の突出円環部1aよりさらに前方に突出した状態で取り付けられる。
【0021】
前カバー1に固着された前カバー円筒部材21の内周部21aには、図3に示すようにカメラ本体ユニット11に本体プレート12を介して固着されるレンズ鏡筒ユニット13の外周固定枠部が挿入される。
【0022】
上記外装円筒部材22は、ストレート円筒形状の金属製の外装部材であって、先端部に内方フランジ部22cと、後方側に前カバー1の前方突出部1gを逃げるための切り欠き部22gと、突出円環部1aのビス穴1cまわりを逃げるための切り欠き22hと、後方側左右位置に前カバー1の爪部1bに係止される2つの被係止穴部22bと、側面位置にエンボス加工された凸状表示部22dとが設けられる。
【0023】
上記凸状表示部22dは、カメラの型番やタイプ名や焦点距離,Fナンバー等を表示する表示部であって、外側に向けてエンボス加工された後、その表面は、ダイヤモンドカッターによる鏡面加工がなされる。
【0024】
上記外装円筒部材22は、前カバー1に固着された前カバー円筒部材21の前方突出部の外周面21cに嵌入され、被係止穴22bに爪部1bを係止させて光軸O方向と回転方向が位置決めされ、保持される。さらに、最終的に前カバー円筒部材21の外周面21cと接着し、固着状態とする。
【0025】
上記係止部カバー23は、上方に切り欠き部を有する可撓性(弾性変形可能)のC型形状の部材である。この係止部カバー23は、上記前カバー1の外装円筒部材22との係合部である爪部1bまわりを覆うように上記切り欠き部を広げながら前カバー1の突出円環部1aの外周に嵌め込む。嵌め込み後、皿ビス33を係止部カバー23のビス挿通穴23aに挿通させ、前カバー1のビス穴1cに螺着し、係止部カバー23を前カバー1に固定する。
【0026】
上述した構成を有する本実装形態のカメラにおいて、カメラの前カバー1には、前方に突出して配置される前カバー円筒部材21が組み付けられ、その内部にレンズ鏡筒ユニット13が収納される。さらに、他のカメラ構成部材も組み込まれ、カメラとして完成した組み立て状態とする。そのカメラ組み立て状態で外装円筒部材22を前カバー円筒部材21の前方突出部に前方側から嵌入し、前カバー1の爪部1aで係止し、装着状態とする。さらに、係止部カバー23を外装円筒部材22の係止部まわりに嵌め込み、装着する。この状態で前カバー円筒部材21の前方突出部は、外装円筒部材22で覆われ、さらに、外装円筒部材22のの係止部まわりも係止部カバー23によって覆われた状態となる。
【0027】
上述した本実施形態のカメラによれば、上記前カバー円筒部材21は、内部に隠されるのでその表面にパーティングラインがあってもよく、側方型割の金型を利用してストレートの円筒形状とすることができる。同時に、外装円筒部材22は、金属製の円環のプレス加工品であることからストレートの円筒部材とすることが極めて容易であって、外観のデザイン上の規制が減る。また、係止部カバー23の装着も係止部カバー23を撓めながら装着することができるので係止部カバー23の形状も簡単になり、また、組み付け作業も容易である。
【0028】
また、上記外装円筒部材22は、カメラの各構成部材が組み込まれた組み立ての最終段階の状態で装着されることから、該当するカメラのタイプ、あるいは、仕向先に対応する凸状表示部22dが付された外装円筒部材22を選択して装着することができる。したがって、多くの機種の生産に対しては、該当する凸状表示部のある複数の外装円筒部材22を準備すればよく、在庫管理が簡素化される。
【0029】
さらに、外装円筒部材22の接着前の状態であれば、ビスを外して係止部カバー23を外せば、外装円筒部材22を簡単に付け替えることができるだけではなく、剥離可能な接着剤を用いたり、接着剤を用いずに爪部とビス部による固定のみとすれば、完成後の修理や交換も容易である。
【0030】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、カメラのレンズ鏡筒部まわりを覆う部分の外観部のデザイン上の制限が少なく、カメラの外装部の金属化も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実装形態であるカメラの外観を示す斜視図である。
【図2】上記図1のカメラの特にレンズ鏡筒ユニットまわりの外装部の分解斜視図である。
【図3】上記図1のカメラのレンズ鏡筒ユニットまわりの縦断面図である。
【図4】上記図1のカメラのレンズ鏡筒ユニットまわりの水平断面図である。
【符号の説明】
1 …前カバー
(略箱形状の第2の部材,
カメラ前側外装部)
1d…ストロボ収納部
13 …レンズ鏡筒ユニット(撮影レンズ鏡筒)
21 …前カバー円筒部材
(円筒形状の第1の部材,
カメラ前側外装部)
21d…フランジ部(フランジ形状結合部)
22 …外装円筒部材
(第3の部材,カメラ前側外装部)
Claims (7)
- 撮影レンズ鏡筒を有するカメラにおいて、
上記撮影レンズ鏡筒の鏡筒外周を覆う第1の部材と、
上記第1の部材の外周に嵌合し、且つ、カメラの外形の一部を覆う第2の部材と、
金属材料よりなり、上記第1の部材の外周に嵌合して上記第1の部材の外周を覆う第3の部材と、
を有することを特徴とするカメラ。 - 上記第1の部材は、上記第2の部材に締結結合されることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
- 上記第1の部材、および、第2の部材は、合成樹脂材料よりなることを特徴とする請求項1、または、2記載のカメラ。
- カメラの外装部が撮影光軸に対して前後方向から組み付けられるカメラにおいて、
レンズ鏡筒部を覆う円筒形状を有する第1の部材と、
カメラ本体部の前側を覆う略箱形状の第2の部材と、
上記第1の部材に嵌合する金属材料からなる第3の部材と、
を有し、上記第1の部材と、上記第2の部材と、上記第3の部材とを結合することによりカメラ前側外装部を構成することを特徴とするカメラ。 - 上記第1の部材は、円筒部の端部にフランジ形状締結結合部を有し、上記フランジ形状締結結合部にて上記第2の部材と締結結合されることを特徴とする請求項4記載のカメラ。
- 略箱形状の第2の部材には、ストロボ収納部が一体に構成されていることを特徴とする請求項4記載のカメラ。
- 上記ストロボ収納部近傍で上記第1の部材と上記第2の部材は、締結結合されることを特徴とする請求項4記載のカメラ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002161903A JP2004012532A (ja) | 2002-06-03 | 2002-06-03 | カメラ |
US10/448,335 US6904236B2 (en) | 2002-06-03 | 2003-05-29 | Camera and photographing lens barrel |
US11/110,155 US7221868B2 (en) | 2002-06-03 | 2005-04-20 | Camera and photographing lens barrel |
Applications Claiming Priority (1)
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- 2002-06-03 JP JP2002161903A patent/JP2004012532A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7945156B2 (en) | 2007-11-28 | 2011-05-17 | Fujifilm Corporation | Camera and lens assembly |
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