JP2004012426A - Gps装置、プログラム及び情報記憶媒体 - Google Patents

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JP2004012426A JP2002170410A JP2002170410A JP2004012426A JP 2004012426 A JP2004012426 A JP 2004012426A JP 2002170410 A JP2002170410 A JP 2002170410A JP 2002170410 A JP2002170410 A JP 2002170410A JP 2004012426 A JP2004012426 A JP 2004012426A
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Seiichi Taniguchi
谷口 誠一
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Abstract

【課題】GPS衛星からの信号の受信位置に応じて最適な位置情報を得ることができるGPS装置、プログラム及び情報記憶媒体を提供する。
【解決手段】GPS受信機10は、受信処理部30によりGPS衛星からの信号に含まれる測位用情報を抽出し、該測位用情報を用いて測位処理部40において測位処理を行う。このとき、測位処理部40は、パラメータ選択部50において、所与の選択信号に基づいて、1又は複数の種類のパラメータが組み合わされた第1〜第Nの設定パラメータ52〜52のいずれか1つを用いて測位処理を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、GPS装置、プログラム及び情報記憶媒体に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】
GPS(Global Positioning System)では、GPS受信機(広義にはGPS装置。更に広義には受信装置)が天空のGPS衛星(広義には、衛星)からの信号を受信して、該信号に含まれる各種情報に基づき自己の現在位置を特定することができる。このGPS受信機(receiver)は、天空の4つのGPS衛星からの信号を受信することで、緯度、経度及び高度を含む3次元の位置情報を求めることができる。
【0003】
ところがこのようなGPS受信機と、受信可能なGPS衛星との位置関係が、その位置情報の算出に理想的であるとは限らない。また、GPS受信機の位置(location)によっては、地形や建物等によりGPS衛星からの信号が遮られて受信可能なGPS衛星の数が制限されたり、マルチパスによる誤差の影響が大きくなったりする。そのため、GPS受信機において算出される位置情報の精度が変動してしまう。そこで、GPS受信機では、位置情報の算出を行うときに、仰角マスク(Elevation Mask)や位置精度劣化(Position Dilution Of Precision:以下、PDOPと略す。)マスクといったパラメータにより、精度劣化時の受信制限を行うことができるようになっている。
【0004】
しかしながら、GPS受信機では、仰角マスクやPDOPマスクといったパラメータを、デフォルト値に固定していた。そのため、標準的な位置において算出される位置情報の精度が最適となるように設定され、市街地や、郊外等ではユーザにとって必ずしも必要とされる精度の位置情報を得ることができなかった。
【0005】
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、GPS衛星からの信号の受信位置に応じて最適な位置情報を得ることができるGPS装置、プログラム及び情報記憶媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、衛星からの受信信号を用いて位置情報を求めるGPS装置であって、前記受信信号に含まれる航行データに基づいて測位用情報を生成する受信処理部と、1又は複数の種類のパラメータが組み合わされた複数組の設定パラメータの中から、所与の選択情報に基づいていずれか1つを選択するパラメータ選択部と、前記測位用情報と前記パラメータ選択部により選択された設定パラメータとを用いて前記位置情報を求める測位処理部とを含むGPS装置に関係する。
【0007】
また本発明に係るプログラムは、1又は複数の種類のパラメータが組み合わされた複数組の設定パラメータの中から、所与の選択情報に基づいていずれか1つの設定パラメータを選択するパラメータ選択部と、前記受信信号に含まれる航行データに基づいて生成された測位用情報と、選択された設定パラメータとを用いて位置情報を求める測位処理部としてコンピュータを機能させることができる。
【0008】
また本発明に係る情報記憶媒体は、コンピュータにより読み取り可能なプログラムであって、上記プログラムを記憶することができる。
【0009】
本発明によれば、パラメータ選択部により、1又は複数の種類のパラメータが組み合わされた複数組の設定パラメータの中から、所与の選択情報に基づいていずれか1つの設定パラメータを選択し、該設定パラメータと測位用情報とを用いて位置情報を求めるようにしたので、測位処理で用いられるパラメータが固定化されている場合に比べて、測位環境に応じた最適な精度で位置情報を算出させることができるようになる。
【0010】
また本発明に係るGPS装置は、入力情報を入力するための操作部を含み、前記所与の選択情報は、前記操作部からの入力情報に基づいて生成されてもよい。
【0011】
また本発明に係るプログラムは、前記所与の選択情報は、所与の入力情報に基づいて生成されてもよい。
【0012】
また本発明に係る情報記憶媒体は、コンピュータにより読み取り可能なプログラムであって、上記プログラムを記憶することができる。
【0013】
本発明によれば、例えばユーザによる入力情報により、測位処理で求められる位置情報の精度を変化させることができるので、ユーザは、衛星からの受信信号の位置における受信環境に応じた最適な精度で位置情報を容易に得ることができる。
【0014】
また本発明は、衛星からの受信信号を用いて位置情報を求めるGPS装置であって、前記受信信号に含まれる航行データに基づいて測位用情報を生成する受信処理部と、前記測位用情報と設定パラメータとを用いて前記位置情報を求める測位処理部と、前記位置情報をホスト装置に対して送信する位置情報送信部と、前記ホスト装置によって送信された前記設定パラメータを受信する設定パラメータ受信部とを含み、前記設定パラメータは、前記ホスト装置において、前記位置情報送信部により送信された前記位置情報に基づき、1又は複数の種類のパラメータが組み合わされた複数組の設定パラメータの中から選択された設定パラメータであるGPS装置に関係する。
【0015】
本発明においては、GPS装置で求められた位置情報をホスト装置に送信すると共に、ホスト装置側で該位置情報に対応する設定パラメータを該GPS装置に対して送信する。したがって、GPS装置では、ホスト装置側で設定される設定パラメータにより測位処理を行うことができる。したがって、GPS装置においては構成及び制御の簡素化を図る一方で、ホスト装置による細かな設定パラメータの変更等を行うことができるので、衛星からの信号の受信位置に応じた最適な精度で位置情報を得ることができるようになる。
【0016】
また本発明に係るGPS装置及びプログラムは、前記設定パラメータは、仰角マスク及び位置精度劣化(PDOP)マスクのうち少なくとも1つを含むことができる。
【0017】
またに係る情報記憶媒体は、コンピュータにより読み取り可能なプログラムであって、上記プログラムを記憶することができる。
【0018】
本発明によれば、仰角マスク及びPDOPマスクのうち少なくとも1つを設定パラメータに含めるようにしたので、捕捉される衛星を制限したり、一定以上の誤差範囲内で測位処理を行うことができ、容易に高精度の位置情報を得ることができる。
【0019】
また本発明に係るGPS装置及びプログラムは、前記設定パラメータは、少なくとも仰角マスク及び位置精度劣化(PDOP)マスクを含むパラメータの組み合わせに対応した郊外地用設定パラメータ、標準設定パラメータ及び市街地用設定パラメータの中から選択され、前記仰角マスク及び前記位置精度劣化(PDOP)マスクのパラメータの値は、郊外地用設定パラメータ、標準設定パラメータ及び市街地用設定パラメータのうち郊外地用設定パラメータにおいて最も小さく、且つ市街地用設定パラメータにおいて最も大きくてもよい。
【0020】
またに係る情報記憶媒体は、コンピュータにより読み取り可能なプログラムであって、上記プログラムを記憶することができる。
【0021】
本発明においては、郊外地用設定パラメータ、標準設定パラメータ及び市街地用設定パラメータを設け、仰角マスク及びPDOPマスクのパラメータの値の組み合わせを決めておき、これらの設定パラメータのいずれかを用いて位置情報を求めるようにした。したがって、測位処理で用いられるパラメータが固定化されている場合に比べて、郊外地と市街地において最適な精度で位置情報を算出させることができるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0023】
図1に、本実施形態のGPS受信機の構成の概要を示す。
【0024】
GPS装置としてのGPS受信機10は、アンテナ20と、受信処理部30とを含む。GPS受信機10では、アンテナ20を介して、天空の1又は複数のGPS衛星からのGPS信号が受信される。受信処理部30は、アンテナ20を介して受信されたGPS衛星からのGPS信号から測位用情報を生成する。GPS衛星は、例えばPSK(Phase Shift Keying)変調後に、スペクトラム拡散(Spread Spectrum)方式により周波数帯域を拡大した電波をGPS信号として送信する。GPS受信機10は、アンテナ20を介して、各GPS衛星においてスペクトラム拡散方式を用いて送出された電波を受信する。
【0025】
受信処理部30は、図2に示すように、例えば低雑音増幅器(Low Noise Amplifier:以下、LNAと略す。)32と、RFフロントエンド(RF−Front−End)IC34と8チャネルコリレータ(Correlator)36とを含むことができる。この場合、LNA32は、アンテナ20を介して受信されたGPS信号を増幅する。RFフロントエンドIC34は、LNA32により増幅されたGPS信号を、GPS衛星で行われたスペクトラム拡散方式に対応した逆拡散を行い、ディジタル信号化された航行データの復元を行う。航行データは、例えばGPS衛星ごとに付与された識別情報、GPS衛星に搭載される時計の時間情報や動作状態等を含む。8チャネルコリレータ36は、8個のGPS衛星からのGPS信号を同時に受信するためのものである。8チャネルコリレータ36は、チャネルごとに、航行データに含まれるGPS衛星の時刻とGPS受信機10の時刻とから、受信したGPS信号を送出したGPS衛星とGPS受信機10との時間差を示す誤差情報を測位用情報として求める。
【0026】
またGPS受信機10は、測位処理部40と、パラメータ選択部50とを含む。測位処理部40は、受信処理部30で求められた測位用情報を用いて、GPS受信機10の位置を示す位置情報を算出する。受信処理部30において例えば4個以上のGPS衛星についての測位用情報を得ることができれば、測位処理部40は、GPS受信機10の位置情報として、緯度、経度及び高度を求めることができる。
【0027】
なお測位処理部40において位置情報を求めるアルゴリズムに限定されるものではない。測位処理部40は、例えば単独測位(autonomous positioning)による処理方法でGPS受信機10の位置情報を求めることができる。
【0028】
GPS受信機10の位置を(Xu,Yu,Zu)、第i(iは自然数)のGPS衛星の位置を(Xi,Yi,Zi)、GPS受信機10と第iのGPS衛星との擬似距離(pseudo range)をρi、GPS受信機10の時刻の誤差をtu、光の速さをcとすると、擬似距離ρiは(1)式により求められる。
【0029】
【数1】
Figure 2004012426
【0030】
この場合、4つのGPS衛星からの擬似距離が既知の場合、GPS受信機10の位置(Xu,Yu,Zu)と、誤差をtuとを求めることができる。
【0031】
ここで、GPS受信機10の位置情報を特定するための変数(Xu,Yu,Zu,tu)を、所与の推定位置における変数(X0,Y0,Z0,t0)と補正値(Δx,Δy,Δz,Δt)との和で表し、テーラー展開により線形化すると、(2)式が成立する。
【0032】
【数2】
Figure 2004012426
【0033】
ここで、GPS受信機10の推定位置から見た第iのGPS衛星への視線の方向余弦の各座標成分を(αi、βi、γi)とし、推定位置と第iのGPS衛星との距離と擬似距離ρiとの差をΔρiとしている。
【0034】
そして、(2)式を用いて求められたGPS受信機10の位置を、改めて推定位置として(2)式を繰り返し計算することで、GPS受信機10の推定位置はGPS受信機10の真の位置に収束する。
【0035】
測位処理部40は、以上のような単独測位(autonomous positioning)による処理方法で、GPS受信機10の位置情報を求めることができる。
【0036】
ところで、測位処理部40では、上述した処理により位置情報を求める際にパラメータ選択部50の設定パラメータを用いる。こうすることで、GPS受信機10の位置に応じた最適な精度で位置情報を求めることができる。
【0037】
そのためパラメータ選択部50は、第1〜第N(Nは2以上の整数)の設定パラメータ52〜52を有し、所与の選択情報に基づいて選択したいずれか1つの設定パラメータを測位処理部40に出力する。ここで、各設定パラメータは、それぞれ測位処理に必要な1又は複数のパラメータが組み合わせれたものである。本実施形態において、第1〜第Nの設定パラメータ52〜52は、それぞれ仰角マスク及びPDOPマスクのうち少なくとも1つを含むことができる。
【0038】
図3に、パラメータ選択部50において選択される設定パラメータの一例を示す。
【0039】
ここでは、パラメータ選択部50が、各々が仰角マスクとPDOPマスクとを含む第1〜第3の設定パラメータの中からいずれか1つを選択する場合を示している。
【0040】
図4に、仰角を説明するための図を示す。
【0041】
GPS受信機10と第iのGPS衛星GSとを結ぶ線と、水平線とのなす角を仰角θとする。
【0042】
仰角が小さい場合、GPS衛星からの電波は、地形や建物による反射でマルチパスによる誤差が大きくなるため、測位処理の誤差が大きくなる。これに対して、仰角が大きい場合、上述のマルチパスによる影響が小さくなるため、測位処理の誤差が小さくなるが、その分捕捉できるGPS衛星の数が少なくなる。
【0043】
仰角マスクθは、これ以下ではGPS衛星を捕捉すべきはないとされる仰角の最小値である。この仰角マスクθに応じて、GPS受信機10において捕捉されるGPS衛星の中から、測位処理に用いるGPS衛星を制限することができる。
【0044】
図5(A)、(B)に、PDOPを説明するための図を示す。
【0045】
PDOPは、GPS受信機の位置の誤差と捕捉されるGPS衛星の位置の誤差との関係を示すパラメータである。PDOPは、GPS受信機10と4つの第i〜第(i+3)のGPS衛星GS〜GSi+3とにより定義される四角錐の容量の逆数に比例し、その値が小さいほど誤差が小さくなることを意味する。
【0046】
例えば図5(B)に示すようにPDOPが小さい場合では、図5(A)に示す場合に比べて、GPS受信機10から見て、より広い範囲でGPS衛星が捕捉されるため、誤差が小さいことを示す。
【0047】
PDOPマスクは、PDOPの閾値であり、これ以上のときには誤差が許容範囲を越えることを示すパラメータである。
【0048】
本実施形態では、このような仰角マスクとPDOPマスクを組み合わせた郊外地用設定パラメータ(第1の設定パラメータ)、標準設定パラメータ(第2の設定パラメータ)及び市街地用設定パラメータ(第3の設定パラメータ)の3通りの設定パラメータの中から1つが選択される。標準設定パラメータは、標準的な環境で測位を行うために設定すべきパラメータである。これに対して郊外地用設定パラメータは、より建物等の影響が少ない環境で測位を行うために設定すべきパラメータである。また市街地用設定パラメータは、高層ビル群等の建物の影響が大きい環境で測位を行うために設定すべきパラメータである。
【0049】
仰角マスクは、郊外地用設定パラメータにおいて最も小さく、市街地用設定パラメータにおいて最も大きくなる。これは、郊外では、建物等の影響が小さいため、仰角が小さくても誤差の影響が小さく、その分捕捉すべきGPS衛星の数を増やすことで、より条件の良いGPS衛星を用いた位置情報を高精度で得ることができるからである。これに対して、市街地では、仰角が小さいと、建物等の反射によるマルチパスの影響が大きくなって、誤差が大きくなってしまうため、仰角マスクを大きくして、捕捉すべきGPS衛星の制限を行う。
【0050】
PDOPマスクは、郊外地用設定パラメータにおいて最も小さく、市街地用設定パラメータにおいて最も大きくなる。これは、郊外では、より広い範囲に位置するGPS衛星を捕捉することができるので、より高精度の位置情報を得ることができるからである。これに対して、市街地では、広い範囲に位置するGPS衛星を捕捉することができないため、より高精度の位置情報を得るためには、PDOPマスクを大きくする必要がある。
【0051】
このような測位処理を行う測位処理部40及びパラメータ選択部50は、例えば中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)及びこれに接続されたメモリ(ROM、RAM)を用いて構成することができる。すなわち、CPUが、メモリに記憶されたソフトウェア若しくはファームウェアを読み込んで実行することで、上述した機能を実現することができる。この場合、情報記憶媒体100に記憶されたプログラムを読み出し、CPUが該プログラムを実行するように構成してもよい。
【0052】
ところで、パラメータ選択部50における設定パラメータの選択は、選択情報に基づいて行われる。この選択情報は、例えば操作部60から入力情報に基づいて生成されるようにしてもよい。
【0053】
図6に、操作部の構成の一例を示す。
【0054】
ここでは、測位処理部40及びパラメータ選択部50がCPU70及び図示しなしメモリにより構成されているものとする。
【0055】
操作部60は、郊外地用設定キーK1、標準設定キーK2及び市街地用設定キーK3を有する。これらキーの押下により、接地レベルに変化した割り込み信号線に対応した割り込み処理がCPU70において行われる。
【0056】
図7に、このようなキーの押下により行われる設定パラメータの設定フローの一例を示す。
【0057】
CPU70では、郊外地用設定キーK1の押下が検出されると(ステップS80:Y)、図3に示す郊外地用設定パラメータを選択するための選択情報が生成される。そして、CPU70により実現されるパラメータ選択部50において、この選択情報に基づいて郊外地用設定パラメータが選択される(ステップS81)。CPU70により実現される測位処理部40では、選択された郊外地用設定パラメータを用いて、測位処理が行われる。
【0058】
またCPU70では、標準設定キーK2の押下が検出されると(ステップS82:Y)、図3に示す標準設定パラメータを選択するための選択情報が生成される。そして、CPU70により実現されるパラメータ選択部50において、この選択情報に基づいて標準設定パラメータが選択される(ステップS83)。CPU70により実現される測位処理部40では、選択された標準設定パラメータを用いて、測位処理が行われる。
【0059】
またCPU70では、市街地用設定キーK3の押下が検出されると(ステップS84:Y)、図3に示す市街地用設定パラメータを選択するための選択情報が生成される。そして、CPU70により実現されるパラメータ選択部50において、この選択情報に基づいて市街地用設定パラメータが選択される(ステップS85)。CPU70により実現される測位処理部40では、選択された市街地用設定パラメータを用いて、測位処理が行われる。
【0060】
図8に、GPS受信機10における測位処理のフローの一例を示す。
【0061】
GPS受信機10は、上述したようにパラメータ選択部50により選択された設定パラメータを用いて測位処理を行う。
【0062】
受信処理部30においてGPS衛星からの受信信号から航行データが抽出されると、測位処理部40では、例えば上述した擬似距離と、GPS衛星の位置とが求められる(ステップS90)。
【0063】
そして、設定パラメータの仰角マスクを参照して、測位処理に用いるGPS衛星を選択する(ステップS91)。このとき、4個以上のGPS衛星が捕捉できるまで、ステップS90及びステップS91を繰り返すようにしてもよい。
【0064】
続いて、選択したGPS衛星の組み合わせにより定まるPDOPの値が、設定パラメータのPDOPマスクの値と比較される(ステップS92)。
【0065】
PDOPの値がPDOPマスクの値より小さいとき(ステップS92:Y)、上述した単独測位により、GPS受信機10の緯度、経度及び高度からなる位置情報を算出し(ステップS93)、処理を終了する(エンド)。
【0066】
一方、PDOPの値がPDOPマスクの値以上のとき(ステップS92:N)、測位処理ができないと判断して未測位通知を行い(ステップS94)、処理を終了する(エンド)。未測位通知としては、例えば図示しない表示部への表示や、LED点灯等がある。
【0067】
なお選択情報は、操作部60からの入力情報に基づいて生成されるものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば選択情報は、測位処理部40により生成されるようにしてもよい。この場合、測位処理部40では、測位状態が悪いときに適宜設定パラメータを変更する等、測位状況に対応して生成させることができる。
【0068】
(変形例)
本実施形態では、GPS受信機内で設定パラメータを選択して測位処理を行うようにしていたが、これに限定されるものではない。GPS受信機は、例えばホスト装置から設定パラメータを受け付けて測位処理を行うようにしてもよい。
【0069】
図9に、本変形例におけるGPS受信機と、これに設定パラメータを送信するホスト装置の構成の概要を示す。
【0070】
ただし、図1に示す本実施形態におけるGPS受信機10と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
【0071】
本変形例におけるGPS受信機200が、本実施形態におけるGPS受信機10と異なる第1の点は、測位処理部40に設定される設定パラメータが、設定パラメータ受信部202を介してホスト装置から送信される点である。第2の点は、測位処理部40において求められた位置情報が、位置情報送信部204を介してホスト装置に送信される点である。そしてホスト装置は、位置情報送信部204から送信された位置情報に対応した設定パラメータを、GPS受信機200に送信する。
【0072】
このようなホスト装置220は、位置情報受信部222、位置特定部224、パラメータ選択部50、設定パラメータ送信部226を含む。
【0073】
位置情報受信部222は、GPS受信機200の位置情報送信部204から送信された位置情報を受信する。位置特定部224は、位置情報受信部222で受信された位置情報を基に、地図上での位置を特定する。そして、その位置が郊外であるか、市街地であるか、或いはそれ以外であるかを判別し、その判別結果を選択情報としてパラメータ選択部50に出力する。
【0074】
設定パラメータ送信部226は、パラメータ選択部50で選択された設定パラメータを、GPS受信機200に対して送信する。
【0075】
なお位置情報及び設定パラメータは、有線及び無線に限定されることなく、専用線、公衆電話網若しくは移動電話網などを介して送受信させることができる。また位置情報と設定パラメータは、互いに異なる通信網を介して送受信させてもよい。
【0076】
GPS受信機200は、例えば図8と同様の処理を行うことができる。ただし、求められた位置情報は、位置情報送信部204を介して送信される。この際、GPS受信機200は、一定間隔で位置情報を送信させてもよいし、前回求められた位置情報の変化が一定以上のときにのみ送信させてもよい。
【0077】
図10に、ホスト装置220の処理のフローの一例を示す。
【0078】
まず位置情報受信部222で、GPS受信機200から位置情報を受信すると(ステップS250)、位置特定部224によりその位置を特定する(ステップS251)。より具体的には、位置特定部224は、位置情報を基に地図上での位置を特定し、特定された位置が郊外か、市街地か、それ以外かを判別する。例えば、位置特定部224は、受信された位置情報に対応する地図上での位置を求め、該位置が予め決められた郊外範囲か、市街地範囲か、それ以外かを判別する。
【0079】
そして、このようにして位置特定部224により郊外か、市街地か、それ以外かの判別結果に応じて、選択情報を生成する(ステップS252)。
【0080】
パラメータ選択部50では、上述したように該選択情報に基づいていずれか1つの設定パラメータを選択する(ステップS253)。
【0081】
そして、選択した設定パラメータを、設定パラメータ送信部226により、GPS受信機200に対して送信する(ステップS254)。
【0082】
このようにすることで、GPS受信機200の位置情報に対応した設定パラメータを、該GPS受信機200に対して送信することができる。
【0083】
そしてGPS受信機200では、ホスト装置220により設定可能な設定パラメータを用いて、その位置に応じて最適な設定パラメータを用いて高精度の測位処理を行うことができる。
【0084】
なお、本発明は本実施形態及び本変形例に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えばGPS受信機の各部の機能を、複数の装置に分散させて実現してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のGPS受信機の構成の概要を示すブロック図である。
【図2】受信処理部の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】パラメータ選択部において選択される設定パラメータの一例を示す説明図である。
【図4】仰角を説明するための説明図である。
【図5】図5(A)、(B)は、PDOPを説明するための説明図である。
【図6】操作部の構成の一例を示す構成図である。
【図7】キーの押下により行われる設定パラメータの設定処理ーの一例を示すフローチャートである。
【図8】GPS受信機における測位処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】本変形例におけるGPS受信機と、GPS受信機に設定パラメータを送信するホスト装置の構成の概要を示すブロック図である。
【図10】ホスト装置の処理のフローの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10、200 GPS受信機
20 アンテナ
30 受信処理部
32 LNA
34 RFフロントエンドIC
36 8チャネルコリレータ
40 測位処理部
50 パラメータ選択部
52〜52 第1〜第Nの設定パラメータ
60 操作部
70 CPU
100 情報記憶媒体
202 設定パラメータ受信部
204 位置情報送信部
220 ホスト装置
222 位置情報受信部
224 位置特定部
226 設定パラメータ送信部

Claims (10)

  1. 衛星からの受信信号を用いて位置情報を求めるGPS装置であって、
    前記受信信号に含まれる航行データに基づいて測位用情報を生成する受信処理部と、
    1又は複数の種類のパラメータが組み合わされた複数組の設定パラメータの中から、所与の選択情報に基づいていずれか1つを選択するパラメータ選択部と、
    前記測位用情報と前記パラメータ選択部により選択された設定パラメータとを用いて前記位置情報を求める測位処理部と、
    を含むことを特徴とするGPS装置。
  2. 請求項1において、
    入力情報を入力するための操作部を含み、
    前記所与の選択情報は、
    前記操作部からの入力情報に基づいて生成されることを特徴とするGPS装置。
  3. 衛星からの受信信号を用いて位置情報を求めるGPS装置であって、
    前記受信信号に含まれる航行データに基づいて測位用情報を生成する受信処理部と、
    前記測位用情報と設定パラメータとを用いて前記位置情報を求める測位処理部と、
    前記位置情報をホスト装置に対して送信する位置情報送信部と、
    前記ホスト装置によって送信された前記設定パラメータを受信する設定パラメータ受信部と、
    を含み、
    前記設定パラメータは、
    前記ホスト装置において、前記位置情報送信部により送信された前記位置情報に基づき、1又は複数の種類のパラメータが組み合わされた複数組の設定パラメータの中から選択された設定パラメータであることを特徴とするGPS装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記設定パラメータは、
    仰角マスク及び位置精度劣化(PDOP)マスクのうち少なくとも1つを含むことを特徴とするGPS装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記設定パラメータは、
    少なくとも仰角マスク及び位置精度劣化(PDOP)マスクを含むパラメータの組み合わせに対応した郊外地用設定パラメータ、標準設定パラメータ及び市街地用設定パラメータの中から選択され、
    前記仰角マスク及び前記位置精度劣化(PDOP)マスクのパラメータの値は、
    郊外地用設定パラメータ、標準設定パラメータ及び市街地用設定パラメータのうち郊外地用設定パラメータにおいて最も小さく、且つ市街地用設定パラメータにおいて最も大きいことを特徴とするGPS装置。
  6. 1又は複数の種類のパラメータが組み合わされた複数組の設定パラメータの中から、所与の選択情報に基づいていずれか1つの設定パラメータを選択するパラメータ選択部と、
    前記受信信号に含まれる航行データに基づいて生成された測位用情報と、選択された設定パラメータとを用いて位置情報を求める測位処理部としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  7. 請求項6において、
    前記所与の選択情報は、
    所与の入力情報に基づいて生成されることを特徴とするプログラム。
  8. 請求項6又は7において、
    前記設定パラメータは、
    仰角マスク及び位置精度劣化(PDOP)マスクのうち少なくとも1つを含むことを特徴とするプログラム。
  9. 請求項8において、
    前記設定パラメータは、
    少なくとも前記仰角マスク及び前記位置精度劣化(PDOP)マスクを含むパラメータの組み合わせに対応した郊外地用設定パラメータ、標準設定パラメータ及び市街地用設定パラメータの中から選択され、
    前記仰角マスク及び前記位置精度劣化(PDOP)マスクのパラメータの値は、
    郊外地用設定パラメータ、標準設定パラメータ及び都市用設定パラメータのうち郊外地用設定パラメータにおいて最も小さく、且つ市街地用設定パラメータにおいて最も大きいことを特徴とするプログラム。
  10. コンピュータにより読み取り可能な情報記憶媒体であって、
    請求項6乃至9のいずれか記載のプログラムを記憶することを特徴とする情報記憶媒体。
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