JP2004012113A - 焼却炉のダイオキシン発生防止方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】焼却炉の重油バーナー部分及び排煙筒部分に高密度のマイナスイオンを放出せしめて微結晶炭素の発生低減化と酸化反応による合成を阻止し、以ってダイオキシンの発生防止を可能とする焼却炉のダイオキシン発生防止方法及びダイオキシン発生防止装置を提供する。
【構成】焼却炉の重油バーナー供気管内及び排煙筒内にマイナスイオン放出極を所要の間隔で配設するとともに、高電圧直流パルス発生器よりその電圧が7000V以上で且パルス数が10乃至100キロパルスのマイナス高電圧直流パルスと、該マイナス高電圧直流パルスに対しその電圧が3500V以上で且パルス数が10乃至100キロパルスのプラス高電圧直流パルスを1/10乃至1/100の割合で間欠的に付加せしめて高密度のマイナスイオンを安定的に放出せしめダイオキシンの発生防止を図る焼却炉のダイオキシン発生防止方法及びその装置。
【選択図】 図3
【構成】焼却炉の重油バーナー供気管内及び排煙筒内にマイナスイオン放出極を所要の間隔で配設するとともに、高電圧直流パルス発生器よりその電圧が7000V以上で且パルス数が10乃至100キロパルスのマイナス高電圧直流パルスと、該マイナス高電圧直流パルスに対しその電圧が3500V以上で且パルス数が10乃至100キロパルスのプラス高電圧直流パルスを1/10乃至1/100の割合で間欠的に付加せしめて高密度のマイナスイオンを安定的に放出せしめダイオキシンの発生防止を図る焼却炉のダイオキシン発生防止方法及びその装置。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は重油バーナーを用いてゴミ焼却をなす焼却炉において発生するダイオキシンを著しく低減化させることの可能な、焼却炉のダイオキシン発生防止方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
産業活動はもとより生活に伴い排出廃棄されるゴミ類や産業廃棄物は膨大量に昇っており、且これらゴミ類や産業廃棄物を従来の如きに埋設し若しくは投棄することは一方において埋設や投棄場所の限界とともに他方においてもゴミ類は生ゴミを初め包装材や各種の生活用品、建築廃材等極めて多種に亘るばかりか、これらには多量のプラスチック素材も混在し埋設や投棄により土壌環境が破壊され、且特には産業廃棄物中には重金属類や各種の化学品、有機溶剤等が混在し埋設や投棄によりこれらが地下に浸透し地下水や河川の汚染や汚濁化を惹起し、或いは地表に滲出し環境ホルモンの生成や直接的健康被害を誘発する原因となっている。
【0003】
これがためゴミ類や産業廃棄物等の減量減容化を図ること、及び産業廃棄物等に混在する重金属類や化学品、有機溶剤等を燃焼し加熱分解を図って二次汚染の防止を図るうえから、現状においてはゴミ類や産業廃棄物等を焼却炉において焼却することが積極的になされている。
然るに焼却炉における焼却ではゴミ類や産業廃棄物の炉内投入−燃焼−焼却の熱履歴を辿るものであるから、燃焼時に生成される微結晶炭素と酸素や塩素との酸化反応により新たな危険物質であるダイオキシンが合成されることから、これの対策が緊急の課題とされるに至っている。
【0004】
かかるダイオキシンへの対処にかかわる先願として特開平11−165145号を初め、特開平11−253752号、特開平11−290820号或いは特開2001−129357号等が開示されている。
即ち特開平11−165145号はダイオキシンの分解に際し焼却炉から排出される飛灰をペレット状に成形し重金属を安定化させるための飛灰固化工程と飛灰固化物を焼却炉内に投入し、被焼却物が焼却される熱で飛灰固化物中に含まれるダイオキシンを熱分解させるとするものであるが、焼却に係る重油バーナーの燃焼時にもダイオキシンを生成する微結晶炭素が発生するものであり実効性に疑問が残る。
【0005】
更に特開平11−253752号においては、排ガス中のダイオキシン除去に際して排ガスに酸化剤を添加した後、排ガスを二酸化マンガンの触媒層に接触させてダイオキシンを酸化分解させるものであるが、触媒層が目詰りした場合に対処するため、触媒層の下方に設けた空洗管と水洗管により水張り、空気洗浄、水洗浄、水抜きを順に行い触媒層を洗浄して排ガス処理を再開するものであって設備コストの高価さに加えて維持管理も至難であり、特別な設計による以外普遍性に問題を抱える。
【0006】
加えて特開平11−290820号はダイオキシンの分解に対して、ダイオキシンを有機又は無機の固体処理対象物に吸着させたるうえ超臨界水熱反応させたうえ無機分と液分とガス分とに分解させるものであるが、設備自体が高技術且大型となり而も極めて高価なものとなり、特別な設計による以外使用に供し得ない。
そして特開2001−129357号においてはゴミ類や産業廃棄物を炭化炉で炭化のうえ賦活して活性炭とし、該活性炭を焼却炉から排出される燃焼排ガスに噴霧してダイオキシンを吸着させるとするものであるが、該手段においてもダイオキシンを吸着した活性炭の処分とともに、燃焼排ガスに活性炭を噴霧することは爆発危険も存在する等実用上における問題を内在する。
【0007】
このようにこれら先願はダイオキシンの分解や除去に一つの示唆を与えているものの実用上においては多くの問題を抱えている。反面近年に至りダイオキシンの生成メカニズムが解明され、ダイオキシン生成の基本反応は微結晶炭素の酸化であり、この反応は低温(700℃以下)で微結晶炭素の欠陥のある端部で発生しこれが活性部分となり、且金属塩特には銅の存在により強い触媒作用を受けること及びダイオキシンの合成が最大となるのは300乃至325℃であり、従って殆んどのダイオキシンは排煙時の冷却時にフライアッシュ中の炭素から合成されるものとされている。
【0008】
そこで発明者はかかるダイオキシンの生成メカニズムをもとに鋭意研究を重ねた結果、ダイオキシンの発生防止にはその生成の根幹となる重油バーナーの燃焼性を高めることで微結晶炭素の発生が低減化されること、並びに排煙筒内を還元状態となすことにより酸化反応が抑制されること及び合成されたダイオキシンをも分解消去しえることを究明し本発明に至った。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
即ち本発明は焼却炉の重油バーナー部分及び排煙筒部分に高密度のマイナスイオンを放出せしめて、微結晶炭素の発生低減化と酸化反応を阻止せしめてダイオキシンの合成を防止しえる焼却炉のダイオキシン発生防止方法並びにダイオキシン発生防止装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために本発明が採用した技術的手段は、焼却炉におけるダイオキシン発生のメカニズムは、ゴミ類や産業廃棄物等の燃焼に伴い発生する微結晶炭素が700℃以下の比較的低温度領域において酸化され合成されるものである。
【0011】
これがため燃焼のための重油バーナーに供給される空気に高密度のマイナスイオンを放出せしめて重油バーナー周辺を高電場状態として高燃焼化を図ることにより、微結晶炭素の生成を著しく抑制させるため重油バーナーの供気管内に、及び該生成された微結晶炭素が比較的低温度領域において酸化反応により合成されるものであるため排煙筒内に高密度のマイナスイオンを放出せしめて酸化反応を阻止し、而も合成されたダイオキシンの分解消去をも図るうえから、所要の間隔を以ってマイナスイオン放出極を絶縁材を介して配設させる。
【0012】
そしてこの絶縁材を介して配置されたマイナスイオン放出極より高密度のマイナスイオンを放出するためのマイナス高電圧直流パルス及びプラス高電圧直流パルスを付加させるうえから、他側が高電圧直流パルス発生器の出力端子と接続されてなるリードケーブルの端縁がそれぞれ連結されている。
【0013】
而して高電圧直流パルス発生器は、重油バーナーの供気管内及び排煙筒内に配設されたマイナスイオン放出極より高密度のマイナスイオンを放出させるため、該マイナスイオン放出極に少なくともその電圧が7000V以上で且パルス数が10乃至100キロパルスのマイナス高電圧直流パルスと、その電圧が少なくとも3500V以上で且パルス数が10乃至100キロパルスで而もマイナス高電圧直流パルスに対して1/10乃至1/100の割合でプラス高電圧直流パルスを間欠的に付加出力させることが要請される。
【0014】
これがため高電圧直流パルス発生器は、入力電源としてその周波数を20乃至200KHzの高周波数に変換させるサイクルチェンジャーと、該サイクルチェンジャーにより高周波数に変換された入力を、その一方の高電圧出力トランスにおいては少なくとも7000V以上の高電圧で出力させ、更に他方の高電圧出力トランスにおいては少なくとも3500V以上の高電圧で出力される一対組の高電圧出力トランスに入力させ、更に一方の高電圧出力トランスの二次側の一側には整流器を介してアースさせて、他側からマイナス高電圧直流パルスが出力されるようマイナス直流パルス回路が設けられており、且他方の高電圧出力トランスの二次側の一側には整流器を介してアースさせて他側がプラス高電圧直流パルスが出力されるようにプラス直流パルス回路が設けられている。
【0015】
そしてかかるマイナス直流パルス回路のマイナス高電圧直流パルス出力側は極性変換部に入力され、且プラス直流パルス回路のプラス高電圧直流パルス出力側にはマイナス高電圧直流パルスに対して1/10乃至1/100の適宜割合を以って該プラス高電圧直流パルスが間欠的に放電しえる容量のコンデンサーを介したうえ、該プラス高電圧直流パルスも極性変換部に入力される。
【0016】
かくして極性変換部に入力されたマイナス高電圧直流パルスは、同様に入力されるプラス高電圧直流パルスの入力時のみ、マイナス高電圧直流パルスの入力を遮断しプラス高電圧直流パルスのみを出力しえるようスイッチング機能を保持するため、出力端子にはマイナス高電圧直流パルスに対し1/10乃至1/100の割合でプラス高電圧直流パルスが間欠的に付加されるよう構成されており、これにより重油バーナーの供気管内及び排煙筒内に絶縁配設されたマイナスイオン放出極にはマイナス高電圧直流パルス及びプラス高電圧直流パルスが間欠的に付加されて高密度のマイナスイオンを放出させる焼却炉のダイオキシン発生防止方法及びその装置に存する。
【0017】
【作用】
本発明は上述の如き技術的手段を用いてなるため、以下のような作用を有する。即ち焼却炉の重油バーナーを燃焼させるための供気管内を流通供給される空気は、その供気管内に所要の間隔を以って絶縁配設されてなるマイナスイオン放出極に少なくとも7000V以上で且そのパルス数が10乃至100キロパルスのマイナス高電圧直流パルスと、その電圧が3500V以上で且そのパルス数が10乃至100キロパルスで而もマイナス高電圧直流パルスに対し1/10乃至1/100の割合のプラス高電圧直流パルスが間欠的に付加されるため、供気される空気中の水分子やガス分子等が高電圧と高パルスによる衝撃により低クラスター化とともに十分に解離され且高電場状態となるため燃焼性が著しく高まりダイオキシン生成のための微結晶炭素の発生が大幅に減少化される。
【0018】
更にダイオキシンが酸化反応により合成される排煙筒内にもマイナスイオン放出極が絶縁配設され、且該マイナスイオン放出極にはマイナス高電圧直流パルスとこのマイナス高電圧直流パルスに対し1/10乃至1/100の割合のプラス高電圧直流パルスが付加されるため、マイナスイオン放出極近傍の過剰帯電がなくなり、高密度のマイナスイオンが安定して放出され還元状態に保持されるため微結晶炭素の酸化反応が阻止されダイオキシンの合成が著しく低下せしめられ且還元作用が強く働くため仮りに合成されたダイオキシンも分解消去される。
加えてマイナスイオン放出極にはマイナス高電圧直流パルスに対して1/10乃至1/100の割合でプラス高電圧直流パルスが付加されるため、プラス帯電した塵埃等が付着しても極性変換により剥落されるため長期に亘ってマイナスイオン放出性が維持される。
【0019】
【実施例】
以下に本発明実施例を本発明装置の図とともに詳細に説明すれば、図1は供気管内に配設されたマイナスイオン放出極の説明図、図2はマイナスイオン放出極の拡大説明図であってマイナスイオン放出極1は焼却炉4におけるダイオキシンの生成物質とされる微結晶炭素が生成される重油バーナー4Aの燃焼性に大きく関係するものであるから、該重油バーナー4Aの燃焼性を向上せしめて微結晶炭素の生成を削減させることが極めて重要となる。
【0020】
そこで重油バーナー4Aによるゴミ類や産業廃棄物の燃焼性を著しく高めるうえから重油バーナー4Aに供給される空気中の水分子やガス分子の低クラスター化と解離を図るとともに高電場状態に保持させるため、供気管4B内に所要の間隔を以って絶縁素材1Aを介してマイナスイオン放出極1が配設されている。
更にダイオキシンの生成物質たる微結晶炭素が酸化反応により合成される比較的低温度所謂700℃以下特には300乃至325℃の温度領域とされる排煙筒4C内にもマイナスイオン放出極1が所要間隔を以って配設され、高密度のマイナスイオン放出により還元状態に保持せしめて酸化反応を阻止し、且合成されたダイオキシンをも強い還元作用により分解消去せしむる手段を講じている。
【0021】
このマイナスイオン放出極1は供気管4B内や排煙筒4C内にその先端が該供気管4B内や排煙筒4C内を流通する空気や高温度で且各種の燃焼ガスと露出接触するように配設されるものであるから、耐熱性や耐腐蝕性とともにイオン放出性に優れる素材が望まれ、一般的にはタングステンが用いられるがより安定性を求める場合には遷移金属の窒化物や炭化物の素材が好適である。
更に該マイナスイオン放出極1はその先端径が太くなるとイオン放出のための付加電圧を高くせねばならず、且極度に細くなると該マイナスイオン放出極1の先端を清浄化させるためのフラッシングに対する制約が大きくなり清浄化が至難となるため好ましくは細径のものでも略0.2乃至0.6μm以上で通常においては略2乃至6μm程度が望まれる。
【0022】
そしてかかるマイナスイオン放出極1の配設に際しては絶縁材1Aを介して供気管4Bや排煙筒4Cに配設されるものであって、該絶縁材1Aにもマイナス高電圧直流パルス即ち電圧で7000V以上の高電圧が付加されるものであるから、当然にかかる高電圧に対する絶縁性とともに供気管4Bや排煙筒4Cと強固な固定配設が可能な強靭性も望まれることから、絶縁材1Aとしてはステアタイト質やファルステライト質、アルミナ質、ジルコン質或いはベリリア質等のセラミックス素材が使用される。
【0023】
加えて供気管4B内や排煙筒4C内に配設されるマイナスイオン放出極1の他端には高電圧直流パルス発生器3からのマイナス高電圧直流パルス及びプラス高電圧直流パルスを通電付加させるためのリードケーブル2の通電線2Aの端縁とが接続されてなるもので、かかる接続手段に際しては特別の制約はなく一般的にはプラグ及びコンセントからなる接続金具等の使用が便利であるものの、該接続部分には高電圧が通電されるため水分等の浸入により放電若しくは漏電の危険があることから、該接続部分には絶縁塗料による絶縁塗膜1Bを形成することが望まれるもので該絶縁塗料の具体的なものとしては、エポキシワニスやポリエステルワニス或いはエポキシエステルワニス等が挙げられる。
【0024】
更にリードケーブル2は図3に示す如く焼却炉4の施設内の適宜位置に設置される高電圧直流パルス発生器3から、マイナス高電圧直流パルス及びプラス高電圧直流パルスを供気管4Bや排煙筒4Cに配設したマイナスイオン放出極1に通電付加させるものであるから比較的長い距離で使用される。これがため該リードケーブル2自体には特段の制限はないが、通電線2Aには電気抵抗の小さな素材を用いること、及び使用される高電圧に対しての十分な絶縁性を保持する絶縁層2Bが形成されたものが使用される。
【0025】
図4は高電圧直流パルス発生器3の原理図であって該高電圧直流パルス発生器3は焼却炉4の重油バーナー4Aの燃焼性を著しく高めてダイオキシンの生成物質たる微結晶炭素の発生防止を図るため、燃焼に係る供気管を流通する空気中の水分子やガス分子の低クラスター化と十分な解離を図ること、及び微結晶炭素が低温度領域で酸化反応しダイオキシンを合成する排煙筒4C内を還元状態とし酸化反応の阻止と、且強い還元作用により合成されたダイオキシンの分解消去を図るため、配設されてなるマイナスイオン放出極1より高密度のマイナスイオンを放出させるうえから、少なくとも7000V以上でそのパルス数が10乃至100キロパルスのマイナス高電圧直流パルスと、その電圧が3500V以上で且そのパルス数が10乃至100キロパルスのプラス高電圧直流パルスを、マイナス高電圧直流パルスに対して1/10乃至1/100の割合の範囲で間欠的に通電付加せしめる必要がある。
【0026】
これがため高電圧直流パルス発生器3は、入力電源3Aを少なくともその周波数が20乃至200KHzの高周波数に変換させるためのサイクルチェンジャー3Bにおいて高周波数に変換させたうえ一対組からなる高電圧出力トランス3C、30Cの一次側にそれぞれ一方側がアースされて入力される。
【0027】
この一対組の一方の高電圧出力トランス3Cはその二次側の出力電圧が少なくとも7000V以上望ましくは8000乃至20000Vの高電圧を出力させるもので、具体的な出力電圧は直流パルス数やプラス高電圧直流パルスの付加割合と燃焼に係る供気量や排煙量や排煙濃度等により決定されるが、重油バーナー4Aの燃焼性の増大による微結晶炭素の削減や、或いは微結晶炭素の酸化反応の阻止若しくは合成されたダイオキシンの還元作用による分解消去の実現には放出されるマイナスイオン密度において略8乃至16万個/cc以上好ましくは20乃至30万個/cc以上が好適で、且マイナスイオンの放出はマイナスイオン放出極1の近傍の過剰帯電が発生せぬ場合には、通常7500Vの電圧と50キロパルスの付加において略20乃至30万個/cc程度のマイナスイオンが放出され、而も該マイナスイオン放出量は付加電圧の上昇に伴って等比級数的に増大するものであるから、かかる状態を勘案して決定すれば良い。
【0028】
更に他方の高電圧出力トランス30Cはその二次側の出力電圧が少なくとも3500V以上望ましくは4000乃至10000Vで出力されるもので、該高電圧出力トランス30Cの出力電圧はプラス高電圧直流パルスを形成させるもので、且マイナス高電圧直流パルスの付加によりマイナスイオン放出極1の近傍が過剰帯電することを防止するためのものであるから、該高電圧出力トランス30Cの二次側出力電圧は一方の高電圧出力トランス3Cの二次側出力電圧の略1/2乃至3/4程度電圧が使用されれば良い。
【0029】
そして一方の高電圧出力トランス3Cの二次側の一側には整流器3Eを介してアースさせることにより他側3Dからマイナス高電圧直流パルスが出力されるようマイナス直流パルス回路3Fが設けられ、更に他方の高電圧出力トランス30Cの二次側の一側にも整流器30Eを介してアースさせることにより、他側30Dからプラス高電圧直流パルスが出力されるようプラス直流パルス回路30Fが設けられている。当然のことながらマイナス直流パルス回路3F及びプラス直流パルス回路30Fではそれぞれ整流器3E、30Eが介されることにより半波整流されるものであるから、高電圧出力トランス3C、30Cの二次側周波数の1/2の10乃至100キロパルスの直流となる。
【0030】
かくしてなるマイナス直流パルス回路3Fのマイナス高電圧直流パルスの出力側3Dからの出力はマイナス高電圧直流パルスとプラス高電圧直流パルスとを間欠的に出力端子3Jに出力させるための極性変換部3Hに入力される。
更にプラス直流パルス回路30Fの出力側30Dには、マイナス高電圧直流パルスに対して1/10乃至1/100の割合の範囲で該プラス高電圧直流パルスを放電しえる容量のコンデンサー3Gが介在されたうえ、その端縁は極性変換部3Hに入力されている。かかる場合におけるプラス直流パルス回路30Fに介在されるコンデンサー3Gの静電容量は、プラス高電圧直流パルスの電圧やパルス数によっても異るが、電圧が3500Vでパルス数が50キロパルスの場合では、その静電容量470μFのものを使用すると、マイナス高電圧直流パルスに対し1/60の割合でプラス高電圧直流パルスを放電しえることとなる。
【0031】
極性変換部3Hの出力側はその一側がアースされてなる出力端子3Jに接続されてなるもので、該極性変換部3Hは通常においてはマイナス高電圧直流パルスを出力端子3Jに通電出力されるよう接続されてなり、且プラス高電圧直流パルスがコンデンサー3Gより放電された場合には瞬時にマイナス高電圧直流パルスを遮断せしむるとともにプラス高電圧直流パルスにスイッチして出力端子3Jに通電出力しえるスイッチング機能を保持するものであって、該スイッチング機能はスイッチングダイオードやサイリスタの使用が好適である。
【0032】
そしてかかる極性変換部3Hにおけるマイナス高電圧直流パルスとプラス高電圧直流パルスとを間欠的に変換付加させることは、マイナスイオン放出極1からの高密度のマイナスイオンの放出により該マイナスイオン放出極1近傍が過剰帯電しマイナスイオンの放出が阻害され或いは放電スパークの発生を防止するものであるから、マイナスイオンが放出される環境条件によっても異るが湿度が略50乃至65%程度の空気の場合ではマイナス電圧7000V、パルス数50キロパルスでプラス電圧3500V、パルス数50キロパルスではマイナス高電圧直流パルスに対し、プラス高電圧直流パルスを1/50乃至1/60の割合で間欠的に変換付加させてやれば良い。
【0033】
高電圧直流パルス発生器3はかかる構成を有するものであって、実用使用に際しては焼却炉4の施設内の適宜場所に設置し、供気管4B内や排煙筒4Cに配設されたマイナスイオン放出極1と接続されてなるリードケーブル2の端縁を、該高電圧直流パルス発生器3の出力端子3Jと接続させてやれば良い。
【0034】
【発明の効果】
本発明は以上述べたように焼却炉におけるダイオキシンの発生は燃焼部分における微結晶炭素の生成と、比較的低温度の排煙筒部分における酸化反応に伴う合成によるものであるため、燃焼に係る重油バーナーの燃焼のための供給空気の供気管内並びに排煙筒内に所要の間隔を以ってマイナスイオン放出極を配設させたうえ、その電圧が7000V以上で且パルス数が10乃至100キロパルスのマイナス高電圧直流パルス及びその電圧が3500V以上で且パルス数が10乃至100キロパルスのプラス高電圧直流パルスとを間欠的に付加させるため、高電位と高パルスにより高密度のマイナスイオンが放出され、重油バーナーへの供給される空気が低クラスター化と十分な解離がなされるとともに、重油バーナー周辺が高電場に保持され、燃焼性が著しく高められて微結晶炭素の生成が大幅に削減される。
【0035】
加えて仮令多少の微結晶炭素の生成がなされても、その合成に係る比較的低温度の排煙筒内も高密度のマイナスイオンの放出により還元状態に保持されるため酸化反応が阻止されダイオキシンの発生がなされず、且合成されたダイオキシンも強い還元作用により分解消去されてダイオキシンの排出が著しく削減される。
【0036】
そして本発明装置においてはマイナスイオン放出極に高電圧と且高パルスのマイナス高電圧直流パルス及びプラス高電圧直流パルスが付加されるためパルス特有の過渡作用が発揮されて、空気中の水分子やガス分子の低クラスター化や解離が効果的になされるとともに、間欠的にマイナス高電圧直流パルスとプラス高電圧とを付加させるため、マイナスイオン放出極近傍の過剰帯電が防止されマイナスイオンが高密度で且安定して放出されるとともに、放電スパーク等の危険も防止される。
更にはマイナスイオン放出極への塵埃等の付着も極性の間欠的変換により剥落し、長期に亘って安定した高密度のマイナスイオンの放出がなされる等、優れた特長を具備する焼却炉のダイオキシン発生防止方法及びその装置である。
【図面の簡単な説明】
【図1】供気管内に配設されたマイナスイオン放出極の説明図である。
【図2】マイナスイオン放出極の拡大説明図である。
【図3】本発明の実施態様図である。
【図4】本発明装置の原理図である。
【符号の説明】
1 マイナスイオン放出極
1A 絶縁材
1B 絶縁塗膜
2 リードケーブル
2A 通電線
2B 絶縁層
3 高電圧直流パルス発生器
3A 入力電源
3B サイクルチェンジャー
3C 一方の高電圧出力トランス
30C 他方の高電圧出力トランス
3D マイナス高電圧直流パルス出力側
30D プラス高電圧直流パルス出力側
3E マイナス直流パルス回路の整流器
30E プラス直流パルス回路の整流器
3F マイナス直流パルス回路
30F プラス直流パルス回路
3G コンデンサー
3H 極性変換部
3J 出力端子
4 焼却炉
4A 重油バーナー
4B 供気管
4C 排煙筒
【産業上の利用分野】
本発明は重油バーナーを用いてゴミ焼却をなす焼却炉において発生するダイオキシンを著しく低減化させることの可能な、焼却炉のダイオキシン発生防止方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
産業活動はもとより生活に伴い排出廃棄されるゴミ類や産業廃棄物は膨大量に昇っており、且これらゴミ類や産業廃棄物を従来の如きに埋設し若しくは投棄することは一方において埋設や投棄場所の限界とともに他方においてもゴミ類は生ゴミを初め包装材や各種の生活用品、建築廃材等極めて多種に亘るばかりか、これらには多量のプラスチック素材も混在し埋設や投棄により土壌環境が破壊され、且特には産業廃棄物中には重金属類や各種の化学品、有機溶剤等が混在し埋設や投棄によりこれらが地下に浸透し地下水や河川の汚染や汚濁化を惹起し、或いは地表に滲出し環境ホルモンの生成や直接的健康被害を誘発する原因となっている。
【0003】
これがためゴミ類や産業廃棄物等の減量減容化を図ること、及び産業廃棄物等に混在する重金属類や化学品、有機溶剤等を燃焼し加熱分解を図って二次汚染の防止を図るうえから、現状においてはゴミ類や産業廃棄物等を焼却炉において焼却することが積極的になされている。
然るに焼却炉における焼却ではゴミ類や産業廃棄物の炉内投入−燃焼−焼却の熱履歴を辿るものであるから、燃焼時に生成される微結晶炭素と酸素や塩素との酸化反応により新たな危険物質であるダイオキシンが合成されることから、これの対策が緊急の課題とされるに至っている。
【0004】
かかるダイオキシンへの対処にかかわる先願として特開平11−165145号を初め、特開平11−253752号、特開平11−290820号或いは特開2001−129357号等が開示されている。
即ち特開平11−165145号はダイオキシンの分解に際し焼却炉から排出される飛灰をペレット状に成形し重金属を安定化させるための飛灰固化工程と飛灰固化物を焼却炉内に投入し、被焼却物が焼却される熱で飛灰固化物中に含まれるダイオキシンを熱分解させるとするものであるが、焼却に係る重油バーナーの燃焼時にもダイオキシンを生成する微結晶炭素が発生するものであり実効性に疑問が残る。
【0005】
更に特開平11−253752号においては、排ガス中のダイオキシン除去に際して排ガスに酸化剤を添加した後、排ガスを二酸化マンガンの触媒層に接触させてダイオキシンを酸化分解させるものであるが、触媒層が目詰りした場合に対処するため、触媒層の下方に設けた空洗管と水洗管により水張り、空気洗浄、水洗浄、水抜きを順に行い触媒層を洗浄して排ガス処理を再開するものであって設備コストの高価さに加えて維持管理も至難であり、特別な設計による以外普遍性に問題を抱える。
【0006】
加えて特開平11−290820号はダイオキシンの分解に対して、ダイオキシンを有機又は無機の固体処理対象物に吸着させたるうえ超臨界水熱反応させたうえ無機分と液分とガス分とに分解させるものであるが、設備自体が高技術且大型となり而も極めて高価なものとなり、特別な設計による以外使用に供し得ない。
そして特開2001−129357号においてはゴミ類や産業廃棄物を炭化炉で炭化のうえ賦活して活性炭とし、該活性炭を焼却炉から排出される燃焼排ガスに噴霧してダイオキシンを吸着させるとするものであるが、該手段においてもダイオキシンを吸着した活性炭の処分とともに、燃焼排ガスに活性炭を噴霧することは爆発危険も存在する等実用上における問題を内在する。
【0007】
このようにこれら先願はダイオキシンの分解や除去に一つの示唆を与えているものの実用上においては多くの問題を抱えている。反面近年に至りダイオキシンの生成メカニズムが解明され、ダイオキシン生成の基本反応は微結晶炭素の酸化であり、この反応は低温(700℃以下)で微結晶炭素の欠陥のある端部で発生しこれが活性部分となり、且金属塩特には銅の存在により強い触媒作用を受けること及びダイオキシンの合成が最大となるのは300乃至325℃であり、従って殆んどのダイオキシンは排煙時の冷却時にフライアッシュ中の炭素から合成されるものとされている。
【0008】
そこで発明者はかかるダイオキシンの生成メカニズムをもとに鋭意研究を重ねた結果、ダイオキシンの発生防止にはその生成の根幹となる重油バーナーの燃焼性を高めることで微結晶炭素の発生が低減化されること、並びに排煙筒内を還元状態となすことにより酸化反応が抑制されること及び合成されたダイオキシンをも分解消去しえることを究明し本発明に至った。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
即ち本発明は焼却炉の重油バーナー部分及び排煙筒部分に高密度のマイナスイオンを放出せしめて、微結晶炭素の発生低減化と酸化反応を阻止せしめてダイオキシンの合成を防止しえる焼却炉のダイオキシン発生防止方法並びにダイオキシン発生防止装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために本発明が採用した技術的手段は、焼却炉におけるダイオキシン発生のメカニズムは、ゴミ類や産業廃棄物等の燃焼に伴い発生する微結晶炭素が700℃以下の比較的低温度領域において酸化され合成されるものである。
【0011】
これがため燃焼のための重油バーナーに供給される空気に高密度のマイナスイオンを放出せしめて重油バーナー周辺を高電場状態として高燃焼化を図ることにより、微結晶炭素の生成を著しく抑制させるため重油バーナーの供気管内に、及び該生成された微結晶炭素が比較的低温度領域において酸化反応により合成されるものであるため排煙筒内に高密度のマイナスイオンを放出せしめて酸化反応を阻止し、而も合成されたダイオキシンの分解消去をも図るうえから、所要の間隔を以ってマイナスイオン放出極を絶縁材を介して配設させる。
【0012】
そしてこの絶縁材を介して配置されたマイナスイオン放出極より高密度のマイナスイオンを放出するためのマイナス高電圧直流パルス及びプラス高電圧直流パルスを付加させるうえから、他側が高電圧直流パルス発生器の出力端子と接続されてなるリードケーブルの端縁がそれぞれ連結されている。
【0013】
而して高電圧直流パルス発生器は、重油バーナーの供気管内及び排煙筒内に配設されたマイナスイオン放出極より高密度のマイナスイオンを放出させるため、該マイナスイオン放出極に少なくともその電圧が7000V以上で且パルス数が10乃至100キロパルスのマイナス高電圧直流パルスと、その電圧が少なくとも3500V以上で且パルス数が10乃至100キロパルスで而もマイナス高電圧直流パルスに対して1/10乃至1/100の割合でプラス高電圧直流パルスを間欠的に付加出力させることが要請される。
【0014】
これがため高電圧直流パルス発生器は、入力電源としてその周波数を20乃至200KHzの高周波数に変換させるサイクルチェンジャーと、該サイクルチェンジャーにより高周波数に変換された入力を、その一方の高電圧出力トランスにおいては少なくとも7000V以上の高電圧で出力させ、更に他方の高電圧出力トランスにおいては少なくとも3500V以上の高電圧で出力される一対組の高電圧出力トランスに入力させ、更に一方の高電圧出力トランスの二次側の一側には整流器を介してアースさせて、他側からマイナス高電圧直流パルスが出力されるようマイナス直流パルス回路が設けられており、且他方の高電圧出力トランスの二次側の一側には整流器を介してアースさせて他側がプラス高電圧直流パルスが出力されるようにプラス直流パルス回路が設けられている。
【0015】
そしてかかるマイナス直流パルス回路のマイナス高電圧直流パルス出力側は極性変換部に入力され、且プラス直流パルス回路のプラス高電圧直流パルス出力側にはマイナス高電圧直流パルスに対して1/10乃至1/100の適宜割合を以って該プラス高電圧直流パルスが間欠的に放電しえる容量のコンデンサーを介したうえ、該プラス高電圧直流パルスも極性変換部に入力される。
【0016】
かくして極性変換部に入力されたマイナス高電圧直流パルスは、同様に入力されるプラス高電圧直流パルスの入力時のみ、マイナス高電圧直流パルスの入力を遮断しプラス高電圧直流パルスのみを出力しえるようスイッチング機能を保持するため、出力端子にはマイナス高電圧直流パルスに対し1/10乃至1/100の割合でプラス高電圧直流パルスが間欠的に付加されるよう構成されており、これにより重油バーナーの供気管内及び排煙筒内に絶縁配設されたマイナスイオン放出極にはマイナス高電圧直流パルス及びプラス高電圧直流パルスが間欠的に付加されて高密度のマイナスイオンを放出させる焼却炉のダイオキシン発生防止方法及びその装置に存する。
【0017】
【作用】
本発明は上述の如き技術的手段を用いてなるため、以下のような作用を有する。即ち焼却炉の重油バーナーを燃焼させるための供気管内を流通供給される空気は、その供気管内に所要の間隔を以って絶縁配設されてなるマイナスイオン放出極に少なくとも7000V以上で且そのパルス数が10乃至100キロパルスのマイナス高電圧直流パルスと、その電圧が3500V以上で且そのパルス数が10乃至100キロパルスで而もマイナス高電圧直流パルスに対し1/10乃至1/100の割合のプラス高電圧直流パルスが間欠的に付加されるため、供気される空気中の水分子やガス分子等が高電圧と高パルスによる衝撃により低クラスター化とともに十分に解離され且高電場状態となるため燃焼性が著しく高まりダイオキシン生成のための微結晶炭素の発生が大幅に減少化される。
【0018】
更にダイオキシンが酸化反応により合成される排煙筒内にもマイナスイオン放出極が絶縁配設され、且該マイナスイオン放出極にはマイナス高電圧直流パルスとこのマイナス高電圧直流パルスに対し1/10乃至1/100の割合のプラス高電圧直流パルスが付加されるため、マイナスイオン放出極近傍の過剰帯電がなくなり、高密度のマイナスイオンが安定して放出され還元状態に保持されるため微結晶炭素の酸化反応が阻止されダイオキシンの合成が著しく低下せしめられ且還元作用が強く働くため仮りに合成されたダイオキシンも分解消去される。
加えてマイナスイオン放出極にはマイナス高電圧直流パルスに対して1/10乃至1/100の割合でプラス高電圧直流パルスが付加されるため、プラス帯電した塵埃等が付着しても極性変換により剥落されるため長期に亘ってマイナスイオン放出性が維持される。
【0019】
【実施例】
以下に本発明実施例を本発明装置の図とともに詳細に説明すれば、図1は供気管内に配設されたマイナスイオン放出極の説明図、図2はマイナスイオン放出極の拡大説明図であってマイナスイオン放出極1は焼却炉4におけるダイオキシンの生成物質とされる微結晶炭素が生成される重油バーナー4Aの燃焼性に大きく関係するものであるから、該重油バーナー4Aの燃焼性を向上せしめて微結晶炭素の生成を削減させることが極めて重要となる。
【0020】
そこで重油バーナー4Aによるゴミ類や産業廃棄物の燃焼性を著しく高めるうえから重油バーナー4Aに供給される空気中の水分子やガス分子の低クラスター化と解離を図るとともに高電場状態に保持させるため、供気管4B内に所要の間隔を以って絶縁素材1Aを介してマイナスイオン放出極1が配設されている。
更にダイオキシンの生成物質たる微結晶炭素が酸化反応により合成される比較的低温度所謂700℃以下特には300乃至325℃の温度領域とされる排煙筒4C内にもマイナスイオン放出極1が所要間隔を以って配設され、高密度のマイナスイオン放出により還元状態に保持せしめて酸化反応を阻止し、且合成されたダイオキシンをも強い還元作用により分解消去せしむる手段を講じている。
【0021】
このマイナスイオン放出極1は供気管4B内や排煙筒4C内にその先端が該供気管4B内や排煙筒4C内を流通する空気や高温度で且各種の燃焼ガスと露出接触するように配設されるものであるから、耐熱性や耐腐蝕性とともにイオン放出性に優れる素材が望まれ、一般的にはタングステンが用いられるがより安定性を求める場合には遷移金属の窒化物や炭化物の素材が好適である。
更に該マイナスイオン放出極1はその先端径が太くなるとイオン放出のための付加電圧を高くせねばならず、且極度に細くなると該マイナスイオン放出極1の先端を清浄化させるためのフラッシングに対する制約が大きくなり清浄化が至難となるため好ましくは細径のものでも略0.2乃至0.6μm以上で通常においては略2乃至6μm程度が望まれる。
【0022】
そしてかかるマイナスイオン放出極1の配設に際しては絶縁材1Aを介して供気管4Bや排煙筒4Cに配設されるものであって、該絶縁材1Aにもマイナス高電圧直流パルス即ち電圧で7000V以上の高電圧が付加されるものであるから、当然にかかる高電圧に対する絶縁性とともに供気管4Bや排煙筒4Cと強固な固定配設が可能な強靭性も望まれることから、絶縁材1Aとしてはステアタイト質やファルステライト質、アルミナ質、ジルコン質或いはベリリア質等のセラミックス素材が使用される。
【0023】
加えて供気管4B内や排煙筒4C内に配設されるマイナスイオン放出極1の他端には高電圧直流パルス発生器3からのマイナス高電圧直流パルス及びプラス高電圧直流パルスを通電付加させるためのリードケーブル2の通電線2Aの端縁とが接続されてなるもので、かかる接続手段に際しては特別の制約はなく一般的にはプラグ及びコンセントからなる接続金具等の使用が便利であるものの、該接続部分には高電圧が通電されるため水分等の浸入により放電若しくは漏電の危険があることから、該接続部分には絶縁塗料による絶縁塗膜1Bを形成することが望まれるもので該絶縁塗料の具体的なものとしては、エポキシワニスやポリエステルワニス或いはエポキシエステルワニス等が挙げられる。
【0024】
更にリードケーブル2は図3に示す如く焼却炉4の施設内の適宜位置に設置される高電圧直流パルス発生器3から、マイナス高電圧直流パルス及びプラス高電圧直流パルスを供気管4Bや排煙筒4Cに配設したマイナスイオン放出極1に通電付加させるものであるから比較的長い距離で使用される。これがため該リードケーブル2自体には特段の制限はないが、通電線2Aには電気抵抗の小さな素材を用いること、及び使用される高電圧に対しての十分な絶縁性を保持する絶縁層2Bが形成されたものが使用される。
【0025】
図4は高電圧直流パルス発生器3の原理図であって該高電圧直流パルス発生器3は焼却炉4の重油バーナー4Aの燃焼性を著しく高めてダイオキシンの生成物質たる微結晶炭素の発生防止を図るため、燃焼に係る供気管を流通する空気中の水分子やガス分子の低クラスター化と十分な解離を図ること、及び微結晶炭素が低温度領域で酸化反応しダイオキシンを合成する排煙筒4C内を還元状態とし酸化反応の阻止と、且強い還元作用により合成されたダイオキシンの分解消去を図るため、配設されてなるマイナスイオン放出極1より高密度のマイナスイオンを放出させるうえから、少なくとも7000V以上でそのパルス数が10乃至100キロパルスのマイナス高電圧直流パルスと、その電圧が3500V以上で且そのパルス数が10乃至100キロパルスのプラス高電圧直流パルスを、マイナス高電圧直流パルスに対して1/10乃至1/100の割合の範囲で間欠的に通電付加せしめる必要がある。
【0026】
これがため高電圧直流パルス発生器3は、入力電源3Aを少なくともその周波数が20乃至200KHzの高周波数に変換させるためのサイクルチェンジャー3Bにおいて高周波数に変換させたうえ一対組からなる高電圧出力トランス3C、30Cの一次側にそれぞれ一方側がアースされて入力される。
【0027】
この一対組の一方の高電圧出力トランス3Cはその二次側の出力電圧が少なくとも7000V以上望ましくは8000乃至20000Vの高電圧を出力させるもので、具体的な出力電圧は直流パルス数やプラス高電圧直流パルスの付加割合と燃焼に係る供気量や排煙量や排煙濃度等により決定されるが、重油バーナー4Aの燃焼性の増大による微結晶炭素の削減や、或いは微結晶炭素の酸化反応の阻止若しくは合成されたダイオキシンの還元作用による分解消去の実現には放出されるマイナスイオン密度において略8乃至16万個/cc以上好ましくは20乃至30万個/cc以上が好適で、且マイナスイオンの放出はマイナスイオン放出極1の近傍の過剰帯電が発生せぬ場合には、通常7500Vの電圧と50キロパルスの付加において略20乃至30万個/cc程度のマイナスイオンが放出され、而も該マイナスイオン放出量は付加電圧の上昇に伴って等比級数的に増大するものであるから、かかる状態を勘案して決定すれば良い。
【0028】
更に他方の高電圧出力トランス30Cはその二次側の出力電圧が少なくとも3500V以上望ましくは4000乃至10000Vで出力されるもので、該高電圧出力トランス30Cの出力電圧はプラス高電圧直流パルスを形成させるもので、且マイナス高電圧直流パルスの付加によりマイナスイオン放出極1の近傍が過剰帯電することを防止するためのものであるから、該高電圧出力トランス30Cの二次側出力電圧は一方の高電圧出力トランス3Cの二次側出力電圧の略1/2乃至3/4程度電圧が使用されれば良い。
【0029】
そして一方の高電圧出力トランス3Cの二次側の一側には整流器3Eを介してアースさせることにより他側3Dからマイナス高電圧直流パルスが出力されるようマイナス直流パルス回路3Fが設けられ、更に他方の高電圧出力トランス30Cの二次側の一側にも整流器30Eを介してアースさせることにより、他側30Dからプラス高電圧直流パルスが出力されるようプラス直流パルス回路30Fが設けられている。当然のことながらマイナス直流パルス回路3F及びプラス直流パルス回路30Fではそれぞれ整流器3E、30Eが介されることにより半波整流されるものであるから、高電圧出力トランス3C、30Cの二次側周波数の1/2の10乃至100キロパルスの直流となる。
【0030】
かくしてなるマイナス直流パルス回路3Fのマイナス高電圧直流パルスの出力側3Dからの出力はマイナス高電圧直流パルスとプラス高電圧直流パルスとを間欠的に出力端子3Jに出力させるための極性変換部3Hに入力される。
更にプラス直流パルス回路30Fの出力側30Dには、マイナス高電圧直流パルスに対して1/10乃至1/100の割合の範囲で該プラス高電圧直流パルスを放電しえる容量のコンデンサー3Gが介在されたうえ、その端縁は極性変換部3Hに入力されている。かかる場合におけるプラス直流パルス回路30Fに介在されるコンデンサー3Gの静電容量は、プラス高電圧直流パルスの電圧やパルス数によっても異るが、電圧が3500Vでパルス数が50キロパルスの場合では、その静電容量470μFのものを使用すると、マイナス高電圧直流パルスに対し1/60の割合でプラス高電圧直流パルスを放電しえることとなる。
【0031】
極性変換部3Hの出力側はその一側がアースされてなる出力端子3Jに接続されてなるもので、該極性変換部3Hは通常においてはマイナス高電圧直流パルスを出力端子3Jに通電出力されるよう接続されてなり、且プラス高電圧直流パルスがコンデンサー3Gより放電された場合には瞬時にマイナス高電圧直流パルスを遮断せしむるとともにプラス高電圧直流パルスにスイッチして出力端子3Jに通電出力しえるスイッチング機能を保持するものであって、該スイッチング機能はスイッチングダイオードやサイリスタの使用が好適である。
【0032】
そしてかかる極性変換部3Hにおけるマイナス高電圧直流パルスとプラス高電圧直流パルスとを間欠的に変換付加させることは、マイナスイオン放出極1からの高密度のマイナスイオンの放出により該マイナスイオン放出極1近傍が過剰帯電しマイナスイオンの放出が阻害され或いは放電スパークの発生を防止するものであるから、マイナスイオンが放出される環境条件によっても異るが湿度が略50乃至65%程度の空気の場合ではマイナス電圧7000V、パルス数50キロパルスでプラス電圧3500V、パルス数50キロパルスではマイナス高電圧直流パルスに対し、プラス高電圧直流パルスを1/50乃至1/60の割合で間欠的に変換付加させてやれば良い。
【0033】
高電圧直流パルス発生器3はかかる構成を有するものであって、実用使用に際しては焼却炉4の施設内の適宜場所に設置し、供気管4B内や排煙筒4Cに配設されたマイナスイオン放出極1と接続されてなるリードケーブル2の端縁を、該高電圧直流パルス発生器3の出力端子3Jと接続させてやれば良い。
【0034】
【発明の効果】
本発明は以上述べたように焼却炉におけるダイオキシンの発生は燃焼部分における微結晶炭素の生成と、比較的低温度の排煙筒部分における酸化反応に伴う合成によるものであるため、燃焼に係る重油バーナーの燃焼のための供給空気の供気管内並びに排煙筒内に所要の間隔を以ってマイナスイオン放出極を配設させたうえ、その電圧が7000V以上で且パルス数が10乃至100キロパルスのマイナス高電圧直流パルス及びその電圧が3500V以上で且パルス数が10乃至100キロパルスのプラス高電圧直流パルスとを間欠的に付加させるため、高電位と高パルスにより高密度のマイナスイオンが放出され、重油バーナーへの供給される空気が低クラスター化と十分な解離がなされるとともに、重油バーナー周辺が高電場に保持され、燃焼性が著しく高められて微結晶炭素の生成が大幅に削減される。
【0035】
加えて仮令多少の微結晶炭素の生成がなされても、その合成に係る比較的低温度の排煙筒内も高密度のマイナスイオンの放出により還元状態に保持されるため酸化反応が阻止されダイオキシンの発生がなされず、且合成されたダイオキシンも強い還元作用により分解消去されてダイオキシンの排出が著しく削減される。
【0036】
そして本発明装置においてはマイナスイオン放出極に高電圧と且高パルスのマイナス高電圧直流パルス及びプラス高電圧直流パルスが付加されるためパルス特有の過渡作用が発揮されて、空気中の水分子やガス分子の低クラスター化や解離が効果的になされるとともに、間欠的にマイナス高電圧直流パルスとプラス高電圧とを付加させるため、マイナスイオン放出極近傍の過剰帯電が防止されマイナスイオンが高密度で且安定して放出されるとともに、放電スパーク等の危険も防止される。
更にはマイナスイオン放出極への塵埃等の付着も極性の間欠的変換により剥落し、長期に亘って安定した高密度のマイナスイオンの放出がなされる等、優れた特長を具備する焼却炉のダイオキシン発生防止方法及びその装置である。
【図面の簡単な説明】
【図1】供気管内に配設されたマイナスイオン放出極の説明図である。
【図2】マイナスイオン放出極の拡大説明図である。
【図3】本発明の実施態様図である。
【図4】本発明装置の原理図である。
【符号の説明】
1 マイナスイオン放出極
1A 絶縁材
1B 絶縁塗膜
2 リードケーブル
2A 通電線
2B 絶縁層
3 高電圧直流パルス発生器
3A 入力電源
3B サイクルチェンジャー
3C 一方の高電圧出力トランス
30C 他方の高電圧出力トランス
3D マイナス高電圧直流パルス出力側
30D プラス高電圧直流パルス出力側
3E マイナス直流パルス回路の整流器
30E プラス直流パルス回路の整流器
3F マイナス直流パルス回路
30F プラス直流パルス回路
3G コンデンサー
3H 極性変換部
3J 出力端子
4 焼却炉
4A 重油バーナー
4B 供気管
4C 排煙筒
Claims (2)
- 重油バーナーを用いて焼却をなす焼却炉において、重油バーナー供気管内及び排煙筒内に所要の間隔を以ってマイナスイオン放出極が絶縁配設され、且該マイナスイオン放出極に少なくとも7000V以上の高電圧で而もそのパルス数が10乃至100キロパルスのマイナス高電圧直流パルスと、該マイナス高電圧直流パルスに対し、少なくとも3500V以上の高電圧で而もそのパルス数が10乃至100キロパルスのプラス高電圧直流パルスを1/10乃至1/100の割合で付加せしめて高密度のマイナスイオンを放出し、以って高燃焼化による微結晶炭素の生成削減とダイオキシンの合成阻止並びに分解消去を図ることを特徴とする焼却炉のダイオキシン発生防止方法。
- 重油バーナー供気管内及び排煙筒内に所要の間隔を以って絶縁配設され、且耐熱性並びに耐腐蝕性素材からなる針状のマイナスイオン放出極と、該マイナスイオン放出極にマイナス高電圧直流パルス及びプラス高電圧直流パルスを付加させるための出力端子に接続されるリードケーブルと、入力電源を少なくとも20乃至200KHzの高周波数に変換するサイクルチェンジャー、並びに該高周波数に変換された入力をその一方の高電圧出力トランスにおいては7000V以上の電圧で出力させ、且他方の高電圧出力トランスにおいては3500V以上の電圧で出力させる一対組の高電圧出力トランスと、而も一方の高電圧出力トランスの二次側の一側には整流器を介してアースさせることにより他側からマイナス高電圧直流パルスが出力されるマイナス直流パルス回路、及び他方の高電圧出力トランスの二次側の一側には整流器を介してアースさせることにより他側からプラス高電圧直流パルスが出力されるプラス直流パルス回路が設けられ、且該プラス直流パルス回路にはマイナス高電圧直流パルスに対して1/10乃至1/100の割合を以って放電しえる容量のコンデンサーが連接されてなるとともにこれら出力を極性変換部に入力させ、マイナス高電圧直流パルスとプラス高電圧直流パルスとを所要の付加割合で間欠的に変換して出力端子に出力させる高電圧直流パルス発生器により構成される焼却炉のダイオキシン発生防止装置。
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2002
- 2002-06-03 JP JP2002197929A patent/JP2004012113A/ja active Pending
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