JP2004012086A

JP2004012086A - 換気構造

Info

Publication number: JP2004012086A
Application number: JP2002169462A
Authority: JP
Inventors: Koichi Baba; 馬場　幸一
Original assignee: Bakuma Industrial Co Ltd
Current assignee: Bakuma Industrial Co Ltd
Priority date: 2002-06-11
Filing date: 2002-06-11
Publication date: 2004-01-15
Anticipated expiration: 2022-06-11
Also published as: JP3845601B2

Abstract

【課題】外壁に設けた換気管の開口端外周に密着させる部材を採用して換気管の先端から流下する水滴の外壁への流下を阻止すると共に、密着形状を採用してもその器具装着作業が容易に行えるようにする。
【解決手段】外壁より所定長さ突出させて設けた換気管１に、換気管を挿通する挿通孔２２を有する外壁取付板２と、外壁取付板に装着するフード体３の二部品で構成したり、又は両者を一体とした一部品で構成し、特に前記挿通孔２２の孔縁の約下半分程度を前方に突出させて管受け部２３に形成し、孔縁の上方適宜箇所に、挿通孔中心側に突出させた管抑え部２４を形成し、前記換気管の外壁突出部分に装着する。
【選択図】　　図２

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、建物室内と外気とを連通する換気装置における外壁部分の換気構造に関するものである。
【０００２】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】
建物換気は、建物内外を連通する通気路（通気管やダクト）を形成し、自然換気や強制換気を行っている。特に換気路の外壁部分には、外気の進入を阻止するためにフードを設けている。
【０００３】
このフードを取り付ける手段としては、フード体自体に管装着機構を付設した一体タイプ（実開昭６４−２２９３４号、実開平４−１０３５３８号、特許第３１３５２０８号）と、外壁取付体とフード体の二部品で構成されているもの（実開昭６２−１４１１３１号）が知られている。
【０００４】
前者の一体型は、装着作業が容易であるが、製造コストが割高であり、換気管の外径の相違に対する対応や、フード形状の選択等の自由度が少ない。多品種とするとよりコストアップにつながる。
【０００５】
後者の二部品タイプのものは、組み込み工事が前者よりも面倒であるが、構造が簡易で製造コストが安価で、部品の組み合わせによる選択が出来る利点がある。
【０００６】
また特にこれらの外壁側の換気構造において、水滴流下によって壁面に汚れが生じないように、下縁を壁面より前方に突出させてなる水樋構造も提案されている（実開平６−８３８６０号）。
【０００７】
然し従来の換気構造においては、必ずしも壁面の汚れ防止機能が完全であるとは言えない。即ちフード一体型のうち、部材を換気管に外嵌合する器具（特許第３１３５２０８号）においては、換気管の外周面と器具の管挿通孔の内周面が密着しないと、換気管の先端から流下する水滴は、換気管の外周面と器具の管挿通孔の内周面との僅かな隙間から侵入し、壁面に達してしまう。従って換気管の外周面と器具の管挿通孔の内周面とが密着するような器具の精度が要求されるが、精度が高まる程逆に装着が困難となり、実際上は隙間が生じてしまう。
【０００８】
同様に、外壁取付板を換気管に外嵌合するものも同様であり、公知の実開昭６２−１４１１３１号のように換気管の外周面一部と当接するような連結構造が実際的であるが、非当接箇所から壁面側に水滴が侵入することには変わりはない。
【０００９】
またフード一体型のうち、部材を換気管に内挿する器具（実開昭６４−２２９３４号、実開平４−１０３５３８号）においては、同様に換気管の内周面と、器具の管挿通部の外周面が密着しないと、換気管内で生じた結露による水滴が、換気管内周面と器具の管挿通部外周面との僅かな隙間から流出して、壁面に達し、壁面を汚してしまう。
【００１０】
そこで本発明は、換気管外周面と器具の所定箇所の密着を確保して壁面への水滴の伝え落ちを防止すると共に、器具の装着が容易に行える換気構造を提案したものである。
【００１１】
【課題を解決する手段】
本発明に係る換気構造は、室内外を連通する換気路における外壁側端部に設けた換気管を、外壁より所定長さ突出させて設け、前記換気管突出部分に装着されるフードを、外壁に固定する外壁取付板と、外壁取付板に装着するフード体の二部品で構成し、或いは外壁取付部とフード部で構成した一体型の一部品で構成され、前記外壁取付板（外壁取付部）が、中央に換気管の挿通孔を設けると共に、前記挿通孔の孔縁の約下半分程度を前方に突出させて管受け部に形成し、孔縁の上方適宜箇所に、挿通孔中心側に突出させた管抑え部を形成し、外壁面より突出させて設置した換気管に、前記外壁取付板（外壁取付部）を外嵌装着してなることを特徴とするものである。
【００１２】
而して外壁取付板（外壁取付部）を換気管に外嵌合して装着すると、孔縁の管受け部と管抑え部とで換気管を挟持することになり、管受け部は換気管の外周面と密着することになる。従って換気管内で発生した結露による水滴は、必ず換気管の開口端下縁部分から流出し、換気管の外周面に添って壁側に移動しても、換気管の外周面に密着した管受け部及び管受け部と連続した外壁取付板（外壁取付部）の壁面で阻止されることになり、外壁に達することはない。
【００１３】
また本発明は更に、外壁取付板（外壁取付部）の上方及び側方を背面に折曲して封止脚部を設けると共に、下方に側縁及び下縁を前方に跳ね上げた水樋部を設け、封止脚部の端縁及び水樋部背面を外壁面に密着させて固定してなることを特徴としたものである。
【００１４】
従って前記の管受け部で阻止された水滴は、水樋部に流下し、水樋部の外壁から離れた下端から空間に落下するものである。
【００１５】
【実施の形態】
次に本発明の実施の形態について説明する。実施形態に示した換気構造は、フードを二部品で構成する例である。
【００１６】
即ち実施形態に示した換気構造は、換気管１と外壁取付板２とフード体３とで構成される。
【００１７】
換気管１は、室内外を連通する換気路における外壁側端部に設けたもので、外壁Ａより所定長さだけ突出させて設けてなる。なお換気路には、開閉弁や開閉シャッター等の開閉機構や、通気ファン等の強制換気機構を付設しても良い。
【００１８】
外壁取付板２は、薄金属板（ステンレス鋼板）をプレス加工することで容易に形成されるもので、本体板部２１の中央に換気管の挿通孔２２を設けると共に、前記挿通孔２２の孔縁の約下半分程度を前方に突出させて前記換気管１の周面に密着する形状の管受け部２３に形成し、孔縁の上方適宜箇所に、挿通孔中心側に突出させた管抑え部２４を形成してなる。
【００１９】
前記挿通孔２２の内径は、管受け部２３以外の範囲において換気管１の外径より少し大きく形成し、管抑え部２４はこの大径に形成した範囲で、中心方向に突出させて形成してなり、管抑え部２４の両側部分には、切れ込み溝２５を設けて管抑え部２４に煽り弾性を備えさせてなる。
【００２０】
また本体板部２１の上方及び側方を背面に折曲して封止脚部２６を設けると共に、下方に水樋部２７を連設してなる。この水樋部２７は、前記本体板部２１より背後方向に封止脚部２６と一致する位置まで後退させ、側縁及び下縁を前方側に跳ね上げてなる。
【００２１】
更に本体板部２１の適宜位置には、外壁Ａに取付板２を固定する釘孔２８及びフード体３を装着する螺孔２９を設けてなる。
【００２２】
フード体３は、従前のフード体と同様に、下方開口のドーム部３１とドーム部周縁の連結部３２と、ドーム部３１の下方開口部分に設けたガラリ部３３とを備えてなり、連結部３２には、前記螺孔２９位置に対応して螺子用透孔を設けてなる。
【００２３】
而して外壁Ａから突出した換気管１に、外壁取付板２の挿通孔２２を外嵌合して押入し、封止脚部２６の端面及び水樋部２７の背面を外壁Ａに密着させ、木ネジや釘で固定する。次にフード体３をビス３４等で換気管１の開口部分を覆うよう外壁取付板２に装着する。
【００２４】
従って換気管１内への雨水の侵入は、フード体３で防止され、外壁Ａを伝わり落ちる雨水は、封止脚部２６によって換気管１の周面に達することは無い。
【００２５】
そして外壁Ａの汚れの原因となる換気管１内で生じた結露は、換気管１内への挿入物が存在しないので、そのまま換気管１の開口端に流出し、そのまま滴下するか、或いは換気管１の外周面下端に回り込んで流下する。
【００２６】
この外周面下端に回り込んで流下する水滴は、換気管１の外周部と管受け部２３とが密着しているので、管受け部２３に移って流下し、水樋部２７の最下端から滴下することになる。従って換気管内で結露した水滴は、外壁に達することがなく、汚れの原因とはならない。
【００２７】
即ち本発明は、外壁取付板２の換気管１への装着構造が、管抑え部２４を僅かに撓ませることによって、その撓みによる弾性反発力で換気管１を管抑え部２４と管受け部２３とで挟圧する構成としたもので、外壁取付板２の装着時に、換気管１の下方外周面と管受け部２３との密着構造を実現でき、しかも管抑え部２４が煽られて撓むので、装着作業自体も容易に行える。
【００２８】
なお本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、管受け部２３の範囲は、厳密に挿通孔２２の下半分に限定されるものではなく、また管抑え部の位置及び数も限定されるものではなく、換気管内の結露水滴の流下と換気管の挟持状態が、所定の作用を発揮する範囲であれば良い。
【００２９】
更に本発明は前記実施形態に示した二部品構成を採用せずに、予め外壁取付板２とフード体３を一体に形成して、所定の外壁取付部及びフード部を備えた一部品タイプを採用しても良い。
【００３０】
【発明の効果】
以上のように本発明は、外壁より所定長さ突出させて設けた換気管に、換気管を挿通する挿通孔を有する外壁取付板と、外壁取付板に装着するフード体の二部品で構成したり、又は両者を一体とした一部品で構成し、特に前記挿通孔の孔縁の約下半分程度を前方に突出させて管受け部に形成し、孔縁の上方適宜箇所に、挿通孔中心側に突出させた管抑え部を形成し、前記換気管の外壁突出部分に装着する換気構造で、換気管内で生じた結露の流出が外壁に達しないように換気管と管受け部との密着を、器具装着作業の困難性を伴わずに実現したものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態の外壁取付板を示したもので、（イ）は正面図（ロ）は縦断面図。
【図２】同一部裁断した全体の正面図。
【図３】同組み込み状態の線断面図。
【図４】同ａ−ａ線一部拡大断面図。
【符号の説明】
１　　　　換気管
２　　　　外壁取付板
２１　　　本体板部
２２　　　挿通孔
２３　　　管受け部
２４　　　管抑え部
２５　　　切れ込み溝
２６　　　封止脚部
２７　　　水樋部
２８　　　釘孔
２９　　　螺孔
３　　　　フード体
３１　　　ドーム部
３２　　　連結部
３３　　　ガラリ部
３４　　　ビス

Claims

室内外を連通する換気路における外壁側端部に設けた換気管を、外壁より所定長さ突出させて設け、前記換気管突出部分に装着されるフードを、外壁に固定する外壁取付板と、外壁取付板に装着するフード体の二部品で構成し、或いは外壁取付部とフード部で構成した一体型の一部品で構成され、前記外壁取付板（外壁取付部）が、中央に換気管の挿通孔を設けると共に、前記挿通孔の孔縁の約下半分程度を前方に突出させて管受け部に形成し、孔縁の上方適宜箇所に、挿通孔中心側に突出させた管抑え部を形成し、外壁面より突出させて設置した換気管に、前記外壁取付板（外壁取付部）を外嵌装着してなることを特徴とする換気構造。
外壁取付板（外壁取付部）の上方及び側方を背面に折曲して封止脚部を設けると共に、下方に側縁及び下縁を前方に跳ね上げた水樋部を設け、封止脚部の端縁及び水樋部背面を外壁面に密着させて固定してなる請求項１記載の換気構造。