JP2004012003A - 流体熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】騒音レス・保守レスで環境問題のない熱交換器を得る。
【解決手段】流体の温度調整をするために板状のペルチェ素子を応用した熱変換部と電源部で構成し、角パイプ10,11,12とペルチェ素子13,14とからなる熱変換器17と、電源部16で構成されるのみで、構造が簡単である。又従来のヒートポンプ方式のような圧縮工程での騒音もなく、保守がし易い。さらにフロンのような冷媒も使用していないので環境問題も生じない。
【選択図】 図1
【解決手段】流体の温度調整をするために板状のペルチェ素子を応用した熱変換部と電源部で構成し、角パイプ10,11,12とペルチェ素子13,14とからなる熱変換器17と、電源部16で構成されるのみで、構造が簡単である。又従来のヒートポンプ方式のような圧縮工程での騒音もなく、保守がし易い。さらにフロンのような冷媒も使用していないので環境問題も生じない。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
水を代表とする流体の温度を調整する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に冷たい水を得る為には、図3に示されるようなヒートポンプ方式が用いられる。パイプ5は、圧縮機1と凝縮器3と膨張弁2と蒸発器4を介して内部に冷媒を封じ込めた状態としている。パイプ5の内部の前記冷媒は、図2に示される矢印の方向に流れる。圧縮機1によって前記冷媒は、高温高圧の液体状態となる。次に凝縮器3において、パイプ6を流れる水に前記冷媒の熱が奪われて、前記冷媒の温度が下がり、パイプ6を流れる水の温度が上がる。膨張弁2において前記冷媒の圧力と温度が下がり、蒸発器4において前記冷媒が気化する際に、パイプ7を流れる水の熱が奪われる。ヒートポンプ方式では以上の行程ににより、パイプ7の出口で冷たい水を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、従来のヒートポンプ方式では圧縮機を用いるために、圧縮機からの騒音が発生する。また圧縮機の寿命が短くメンテナンスが必要となる。パイプ5内部の冷媒には、オゾン層破壊の要因とされているフロンが使われており、漏れることがないように細心の注意が必要になる。以上のように従来方式では、静粛性、保守性、対環境に問題があり、本発明はこれらの問題を解決するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために本発明の流体熱交換器では、角パイプ3本と電流を通すことで片方の面から他方の面に熱を移動させることができる板状のペルチェ素子2本とを交互に重ね合わせて5層構造とした熱交換部と、前記ペルチェ素子に電流を流す電源部とからなり、前記3本の角パイプに流体を流すことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の一例の外観を示す。板状のペルチェ素子13は角パイプ10、11に挟まれ、板状のペルチェ素子14は角パイプ11、12に挟まれた構造となっており、熱交換部17は、3つの角パイプ10、11、12と2つの板状のペルチェ素子13、14との5層構造で構成されている。ペルチェ素子13、14には、電線15を介して電源部16から直流電流が供給される。その電流供給により、ペルチェ素子13は、角パイプ11との接合面から角パイプ10との接合面へと熱を移動させることができる。またペルチェ素子14は、角パイプ11との接合面から角パイプ12との接合面へと熱を移動させることができる。以上により、角パイプ10、11、12に水を流すと、角パイプ10と12の水の温度は上昇し、角パイプ11の温度は下降する。従って角パイプ11の出口から冷たい水を得ることができる。
【0006】
なお、ペルチェ素子13、14に供給する電流の極性を逆にすると、熱の移動方向が逆になり、角パイプ11の出口からは温水が得られることになる。
角パイプ10と12のペルチェ素子と接していない面は、平面である必要がないので、角パイプ10と12は蒲鉾状の形状でも問題ない。
【0007】
また、図1の熱交換部は図2に示されるような円筒状の構成とすることもできる。ここで図2において、丸パイプ19は図1の角パイプ11相当であり、円筒状パイプ20は図1の角パイプ10と12相当であり、円筒状ペルチェ素子18は、図1板状のペルチェ素子13と14相当となる。
【0008】
【発明の効果】
本発明では、従来のヒートポンプ方式に必要不可欠な圧縮機が不要のため、圧縮機に起因する騒音や保守面での問題が解決できる。またフロン等の冷媒を用いないために、冷媒漏れによる環境問題も生じず、対環境の問題はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の外観図である。
【図2】本発明の熱交換部の別の形態の外観図である。
【図3】ヒートポンプ方式の説明図である。
【符号の説明】
1・・・圧縮機
2・・・膨張弁
3・・・凝縮器
4・・・蒸発器
5、6、7・・・パイプ
10、11、12・・・角パイプ
13、14・・・ペルチェ素子
15・・・電線
16・・・電源部
17・・・熱交換部
18・・・円筒状ペルチェ素子
19・・・丸パイプ
20・・・円筒状パイプ
【発明の属する技術分野】
水を代表とする流体の温度を調整する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に冷たい水を得る為には、図3に示されるようなヒートポンプ方式が用いられる。パイプ5は、圧縮機1と凝縮器3と膨張弁2と蒸発器4を介して内部に冷媒を封じ込めた状態としている。パイプ5の内部の前記冷媒は、図2に示される矢印の方向に流れる。圧縮機1によって前記冷媒は、高温高圧の液体状態となる。次に凝縮器3において、パイプ6を流れる水に前記冷媒の熱が奪われて、前記冷媒の温度が下がり、パイプ6を流れる水の温度が上がる。膨張弁2において前記冷媒の圧力と温度が下がり、蒸発器4において前記冷媒が気化する際に、パイプ7を流れる水の熱が奪われる。ヒートポンプ方式では以上の行程ににより、パイプ7の出口で冷たい水を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、従来のヒートポンプ方式では圧縮機を用いるために、圧縮機からの騒音が発生する。また圧縮機の寿命が短くメンテナンスが必要となる。パイプ5内部の冷媒には、オゾン層破壊の要因とされているフロンが使われており、漏れることがないように細心の注意が必要になる。以上のように従来方式では、静粛性、保守性、対環境に問題があり、本発明はこれらの問題を解決するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために本発明の流体熱交換器では、角パイプ3本と電流を通すことで片方の面から他方の面に熱を移動させることができる板状のペルチェ素子2本とを交互に重ね合わせて5層構造とした熱交換部と、前記ペルチェ素子に電流を流す電源部とからなり、前記3本の角パイプに流体を流すことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の一例の外観を示す。板状のペルチェ素子13は角パイプ10、11に挟まれ、板状のペルチェ素子14は角パイプ11、12に挟まれた構造となっており、熱交換部17は、3つの角パイプ10、11、12と2つの板状のペルチェ素子13、14との5層構造で構成されている。ペルチェ素子13、14には、電線15を介して電源部16から直流電流が供給される。その電流供給により、ペルチェ素子13は、角パイプ11との接合面から角パイプ10との接合面へと熱を移動させることができる。またペルチェ素子14は、角パイプ11との接合面から角パイプ12との接合面へと熱を移動させることができる。以上により、角パイプ10、11、12に水を流すと、角パイプ10と12の水の温度は上昇し、角パイプ11の温度は下降する。従って角パイプ11の出口から冷たい水を得ることができる。
【0006】
なお、ペルチェ素子13、14に供給する電流の極性を逆にすると、熱の移動方向が逆になり、角パイプ11の出口からは温水が得られることになる。
角パイプ10と12のペルチェ素子と接していない面は、平面である必要がないので、角パイプ10と12は蒲鉾状の形状でも問題ない。
【0007】
また、図1の熱交換部は図2に示されるような円筒状の構成とすることもできる。ここで図2において、丸パイプ19は図1の角パイプ11相当であり、円筒状パイプ20は図1の角パイプ10と12相当であり、円筒状ペルチェ素子18は、図1板状のペルチェ素子13と14相当となる。
【0008】
【発明の効果】
本発明では、従来のヒートポンプ方式に必要不可欠な圧縮機が不要のため、圧縮機に起因する騒音や保守面での問題が解決できる。またフロン等の冷媒を用いないために、冷媒漏れによる環境問題も生じず、対環境の問題はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の外観図である。
【図2】本発明の熱交換部の別の形態の外観図である。
【図3】ヒートポンプ方式の説明図である。
【符号の説明】
1・・・圧縮機
2・・・膨張弁
3・・・凝縮器
4・・・蒸発器
5、6、7・・・パイプ
10、11、12・・・角パイプ
13、14・・・ペルチェ素子
15・・・電線
16・・・電源部
17・・・熱交換部
18・・・円筒状ペルチェ素子
19・・・丸パイプ
20・・・円筒状パイプ
Claims (1)
- 角パイプ3本と電流を通すことで片方の面から他方の面に熱を移動させることができる板状のペルチェ素子2本とを交互に重ね合わせて5層構造とした熱交換部と、前記ペルチェ素子に電流を流す電源部とからなり、前記3本の角パイプに流体を流すことを特徴とする流体熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002165386A JP2004012003A (ja) | 2002-06-06 | 2002-06-06 | 流体熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002165386A JP2004012003A (ja) | 2002-06-06 | 2002-06-06 | 流体熱交換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004012003A true JP2004012003A (ja) | 2004-01-15 |
Family
ID=30433239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002165386A Pending JP2004012003A (ja) | 2002-06-06 | 2002-06-06 | 流体熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004012003A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102667348A (zh) * | 2009-10-30 | 2012-09-12 | 门图斯控股集团公司 | 用于室内空气调节的装置以及用在该装置中的热泵机组 |
-
2002
- 2002-06-06 JP JP2002165386A patent/JP2004012003A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102667348A (zh) * | 2009-10-30 | 2012-09-12 | 门图斯控股集团公司 | 用于室内空气调节的装置以及用在该装置中的热泵机组 |
JP2013509559A (ja) * | 2009-10-30 | 2013-03-14 | メンタス ホールディング エージー | 部屋を空調するための装置、および装置中で使用するためのヒートポンプアセンブリ |
US9506660B2 (en) | 2009-10-30 | 2016-11-29 | Mentus Holding Ag | Arrangement for air conditioning rooms and heat pump unit for use in the arrangement |
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