JP2004011988A - コンデンサにおけるモジュレータタンクとメネジ部材との取付け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】断面略円筒状に形成されたモジュレータタンクであっても、モジュレータタンクの冷媒通過孔とメネジ部材の連通孔との位置を容易に一致することができるジュレータタンクとメネジ部材との取付け構造を提供すること。
【解決手段】断面略円筒状に形成されたモジュレータタンク10の一端に、内部にメネジ21を形成するメネジ部材20を装着する。メネジ部材20は、小径部23と大径部24を有して、その間に段差面25を形成する。小径部23には、モジュレータタンク10の排出側冷媒通過孔14と一致する位置に水平方向に沿って長孔状の連通孔22が形成され、大径部23には、連通孔22と直交する方向に位置決め治具27と当接する平面部26を形成する。そして、段差面25で挿入深さ位置を規制し、メネジ部材20をモジュレータタンク10に挿入した後、平面部26に治具27を当接して回り止めをする。
【選択図】図3
【解決手段】断面略円筒状に形成されたモジュレータタンク10の一端に、内部にメネジ21を形成するメネジ部材20を装着する。メネジ部材20は、小径部23と大径部24を有して、その間に段差面25を形成する。小径部23には、モジュレータタンク10の排出側冷媒通過孔14と一致する位置に水平方向に沿って長孔状の連通孔22が形成され、大径部23には、連通孔22と直交する方向に位置決め治具27と当接する平面部26を形成する。そして、段差面25で挿入深さ位置を規制し、メネジ部材20をモジュレータタンク10に挿入した後、平面部26に治具27を当接して回り止めをする。
【選択図】図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、過冷却を行うために液冷媒を貯留するモジュレータタンクを装着したコンデンサにおいて、モジュレータタンクとモジュレータタンクの一端側に配置されるメネジ部材との取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、冷凍サイクルを構成するコンデンサには、過冷却を行うために回収された液冷媒を貯留するモジュレータタンクが装着されているタイプがある。このタイプのコンデンサは、図1に示すように、冷媒が通る複数のチューブ3を備えるコア部2と、コア部2の両端に配置して複数のチューブ3に連接して冷媒をチューブ3との間で分配・集合するタンク部6、7が配置され、一方のタンク部6には、タンク部6から流入する液冷媒を貯留してタンク部6からチューブ3に向かって流出するモジュレータタンク10が配置されている。通常モジュレータタンク10は、パイプ部6に冷媒を通過する冷媒通過孔14を設けるとともに、一端にメネジ部材20を装着して下蓋19を着脱可能に配置している。下蓋19を着脱可能に配置することによって、モジュレータタンク10内に充填された乾燥剤を、定期的に交換可能とすることができる。
【0003】
従来のモジュレータタンク30は、図8に示すように、内周面が断面D字状に形成されるとともに外周面の一部に軸方向に平面部31を有してコア部2に装着するように形成され、モジュレータタンク30の一端に、メネジ36を有するメネジ部材35の一端が内嵌されている。メネジ部材35は、モジュレータタンク30の平面部31と同一面に平面部37を位置させるとともに、内周面にメネジ36を形成して図示しないオネジを有する蓋部材が装着できるように形成されている。
【0004】
そしてこのモジュレータタンク30は、その成形性、ろう付け性から両面グラッドのアルミプレートが使用されていた。その場合、プレス成形加工によりモジュレータタンク30内周面を上記のようにD字状に形成することによって、モジュレータタンク30とメネジ部材35とのそれぞれの平面部31・37を対向させて回り止め可能として、モジュレータタンク30に形成された冷媒通過孔32の位置にメネジ部材35の連通孔38を連通できるように位置決めしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のモジュレータタンクは、成形時におけるコストが高いことと、液冷媒確保が少なく容量が少ないこと、又円筒形状化することで強度向上が図れるためにタンク肉厚を薄くすることができる(外形同一体格での容量増、材料費抑制)ことから、モジュレータタンクの断面形状を円筒状化することが注目されてきた。
【0006】
このため、モジュレータタンクの断面形状を円筒状化することによって、従来のようなモジュレータタンクとメネジ部との取付け構造ができなくなってしまったことから、モジュレータタンクに形成された冷媒通過孔とメネジ部材の連通孔を一致できるように、メネジ部材側で新たな位置決め構造が行なえるようなモジュレータタンクとメネジ部材との取付け構造を検討することが必要となってきた。
【0007】
さらに、通常、モジュレータタンクは車両搭載性から、モジュレータタンクに形成された冷媒通過孔の位置が、仕様によって異なる位置に形成されたものがあることから、メネジ部材側で位置決めを行なうように構成する場合、1種類の仕様に合わせて形成すると他の仕様のものは冷媒通過孔と連通孔が不一致となってしまう。従って、それぞれの仕様に合わせてメネジ部材を製作することは、コスト面・管理面において極めて不具合を生じることとなっていた。
【0008】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、新たなモジュレータタンクが断面円筒状に形成されても、低コストを維持できるとともにメネジ部材の位置決めを極めて容易で確実に行なえて、しかも仕様の異なるモジュレータタンクであっても共通して使用できるコンデンサにおけるモジュレータタンクとメネジ部材との取付け構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るコンデンサにおけるモジュレータタンクとメネジ部材との取付け構造は、上記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、断面略円筒状に形成されたモジュレータタンクに装着されるメネジ部材は、モジュレータタンクの挿入深さを規制する規制手段と、回転規制する位置決め手段とを備えている。
【0010】
メネジ部材にモジュレータタンクの挿入深さを規制する手段を設けることによって、モジュレータタンクにメネジ部材を前記深さ規制手段に規制されて内嵌すれば、誰が行なってもモジュレータタンクに形成された冷媒通過孔はメネジ部材に形成された連通孔に高さ方向で一致した位置に配置される。
【0011】
又、メネジ部材にモジュレータタンクに対する回転規制手段を設けることによって断面円筒状に形成されたモジュレータタンクに対して回り止めを行なうことができ、回転方向に、冷媒通過孔と連通孔とを一致させることができる。
【0012】
従って、上述のように、メネジ部材にモジュレータタンクの深さ規制手段と回転規制手段を備えることによって、モジュレータタンクに形成された冷媒通過孔はメネジ部材に形成された連通孔と一致した位置に配置されることから、誰が行なっても、極めて容易にモジュレータタンクにメネジ部材を装着することができる。
【0013】
しかも、前記連通孔が、位置の異なる多種のモジュレータタンクの冷媒通過孔に対して共通して使用できる位置吸収手段を備えていることから、モジュレータタンクに形成された冷媒通過孔が、例え、多種類の仕様によって異なる位置で形成されていても、異なる位置を吸収できて、手間を掛けずにメネジ部材をモジュレータタンクの一端に装着することができる。
【0014】
前記深さ規制手段の具体的構成は、請求項2記載の発明に示すように、前記メネジ部材に形成された小径部と、大径部と、前記小径部と前記大径部との間に配置される段差面と、を有していることから、前記メネジ部材の小径部をモジュレータタンクの一端側から挿入する際、前記モジュレータタンクの一端を前記段差面に当接することによって、前記モジュレータタンクに対するストッパとすることができ、極めて簡単な構成でモジュレータタンクの挿入深さを規制することができる。
【0015】
又、回転規制手段の具体的な構成は、請求項3記載の発明に示すように、メネジ部材における連通孔と反対側の位置に平面部を形成すれば、モジュレータタンクとメネジ部材との組付時において、組付設備内に装着された治具の平面部をメネジ部の平面部に当接することによって、極めて容易に回転規制できてメネジ部材の連通孔をモジュレータタンクの冷媒通過孔に一致させるできることから望ましい。
【0016】
又、前記位置吸収手段の具体的構成は、請求項4記載の発明に示すように、前記連通孔を長孔状に形成することによって、異なる位置を吸収できて、手間を掛けずに配メネジ部材をモジュレータタンクの一端に装着することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は、車両に搭載されるコンデンサの全体正面図を示すものであり、図2は、その一部拡大図を示すものであり、コンデンサ1は、図1〜2に示すように、水平方向に複数配列したチューブ3と各チューブ3間に配置したフィン4とを備えたコア部2と、コア部2の両端に配置されて各チューブ3に連接するタンク部(左側タンク部6、右側タンク部7)と、一方のタンク部(左側タンク部6)に並設するモジュレータタンク10とを有して構成されている。
【0019】
モジュレータタンク10を並設する左側タンク部6は、上方から冷媒を導入する導入口61が設けられるとともに、内部に左側タンク部6に流入された冷媒をチューブ3に向かって方向転換するセパレータ9を備えている。実施形態におけるセパレータ9は、図1における左側タンク部6の中段部位に配置される第1セパレータ9A、下方部位に配置される第2セパレータ9Bの2個を備えている。
【0020】
右側タンク部7は、図1中、各チューブ3の右端に連接されて配置され、下部に冷媒の排出口71を設けるとともに、内部に第3セパレータ9Cを備えている。第3セパレータ9Cは、左側タンク部6の第2セパレータ9Bとほぼ同一高さかあるいは下方の高さ位置に配置される。冷媒の排出する排出口71は、第3セパレータ9Cより下方の位置に配置され、これによって、導入口61から導入された冷媒は、左側タンク部6と右側タンク部7との間で、各セパレータ9(9A・9B・9C)で方向転換しながら各チューブ3内を通り、排出口71から排出される。
【0021】
この際、左側タンク部6の第1セパレータ9Aと第2セパレータ9B間に流入した冷媒は、モジュレータタンク10に導入されて液冷媒として貯留される。
【0022】
モジュレータタンク10は、図3に示すように、内周面を円周状にして断面略円筒状に形成された本体部11と本体部11の一面側に連接されて平面状に形成されたパイプ部装着面12とを有して形成されている。パイプ部装着面12には、上部に左側パイプ部6の第1セパレータ9Aと第2セパレータ9B間に配置される導入側冷媒通過孔13と、下部に左側パイプ部6の第2セパレータ9Bの下方に配置される排出側冷媒通過孔14とが形成されている。
【0023】
このモジュレータタンク10の上端には、上蓋16(図1参照)が装着され、下端には、メネジ部材20が内嵌される。さらにメネジ部材20には、内周面にメネジ21が形成され下蓋19が螺合可能に配置される。
【0024】
メネジ部材20には、モジュレータタンク10の排出側冷媒通過孔14に連通する連通孔22が形成され、メネジ部材20をモジュレータタンク10に装着する際に、メネジ部材20を各種の形態に形成して取付けることによって、モジュレータタンク10の排出側冷媒通過孔14に一致させる。
【0025】
第1の形態のメネジ部材20は、図3に示すように、円筒状に形成するとともに上部にモジュレータタンク10に内嵌する小径部23と小径部より大径に形成された大径部24とを有し、小径部23と大径部24との間の段差部に段差面25を形成している。段差面25は、メネジ部材20をモジュレータタンク10に挿入する際に、モジュレータタンク10の下面が当接することによって、メネジ部材20の挿入深さ位置を規制することのできる深さ規制手段の一つとして構成される。
【0026】
小径部23には、水平方向に長孔状の連通孔22を形成して、モジュレータタンク10の排出側冷媒通過孔14と対向させる。この際、メネジ部材20の段差面26から連通孔22の高さ方向中心位置までの距離は、モジュレータタンク10の下面から排出側冷媒通過孔14の高さ方向中心位置までの距離とほぼ一致する。連通孔22の長手方向の寸法は、図3に示す2種類のモジュレータタンク10・10Aにおける排出側冷媒通過孔14・14Aの異なる位置を兼用できる寸法に形成する。
【0027】
なお、図3における第1のモジュレータタンク10の導入側冷媒通過孔13及び排出側冷媒通過孔14は、パイプ部装着面12の幅方向中心線に沿って形成され、第2のモジュレータタンク10Aの導入側冷媒通過孔13A及び排出側冷媒通過孔14Aは、パイプ部装着面12の軸方向中心線より偏心した位置に形成されている。
【0028】
メネジ部材20の大径部24には、連通孔22と反対側の位置において、下面部から延設される平面部26を形成し回転規制手段として構成されている。
【0029】
この平面部26は、メネジ部材22をモジュレータタンク10(又は10A)に組付ける際に、組付設備内に配置された平板状の治具27の平面部271に当接させることによって、連通孔22をモジュレータタンク10(又は10A)の排出側冷媒通過孔14(又は14A)に、円周方向にて一致させることとなる。
【0030】
上述のように形成されたモジュレータタンク10とメネジ部材20とが、組付設備内で、モジュレータタンク10の排出側冷媒通過孔14とメネジ部材20の連通孔22とを一致するように、組み付けられると、モジュレータタンクの10の上面に上蓋16を装着し、メネジ部材20のメネジに21に螺合して下蓋19が装着される。そして、後述の取付プレート28を介してコンデンサ1の左側タンク部6に装着する。
【0031】
なお、下蓋19は、着脱可能に配置されていることから、例えば、モジュレータタンク10内に充填する乾燥剤を、定期点検や車検時あるいは適宜に交換することができる。
【0032】
図4は、図2におけるIV−IV断面図を示すものであり、第1のモジュレータタンク10にメネジ部材20を挿入して、左側タンク部6に装着した状態を示す。第1のモジュレータタンク10と左側タンク部6との間には板状の取付プレート28が介在され、第1のモジュレータタンク10の排出側冷媒通過孔14と左側タンク部6の冷媒通過孔62との間に取付プレート28の孔281が連通するように形成されている。従って、モジュレータタンク10内の冷媒は、メネジ部材20の連通孔22から、排出側冷媒通過孔14・孔281・冷媒通過孔62を通って左側タンク部6内に流入することとなる。
【0033】
取付プレート28は、タンク部6側に取付ける係止部283を有するとともに第1のモジュレータタンク10のタンク部装着部12側に取付ける係止部284を、左側タンク部6側の係止部283に対して逆方向に形成して、第1のモジュレータタンク10と左側タンク部6とを装着することとなっている。
【0034】
第2のモジュレータタンク10Aを左側タンク部6に装着した状態は、図5に示す通りであり、第2のモジュレータタンク10Aの排出側冷媒通過孔14Aが偏心した位置にある分、第2のモジュレータタンク10Aの軸線はチューブ3の軸線と偏心しているが、メネジ部材20の連通孔22を長孔状に形成していることから、連通孔22は、左側タンク部6の冷媒通過孔62と連通することとなり、モジュレータタンク10Aの冷媒は、左側タンク部6内に流入可能となる。
【0035】
なお、図2に示すように、モジュレータタンク10(又は10A)の導入側冷媒通過孔13(又は13A)に対向するように、左側タンク部6の第1セパレータ9Aと第2セパレータ9Bとの間の適宜な位置に、冷媒通過孔63がプレート28(又は28A)に形成された孔282を介して連通して形成されている。
【0036】
次に、上記のように構成されたコンデンサ1の作用について主に図1〜2に基づいて説明する。
【0037】
冷凍サイクル内で、ガス化された冷媒が、図示しないコンプレッサによって凝縮されて高圧になった状態でタンク部6の導入口61から左側タンク部6内に流入される。左側タンク部6に流入された冷媒は、第1セパレータ9Aにより、第1セパレータ9Aより上方の部位において各チューブ3内を右方に向かって流れて右側タンク部7に達する。
【0038】
右側タンク部7に流れた冷媒は、右側タンク部7内を下方に移動して第3セパレータ9Cにより、第3セパレータ9Cの上方の部位において、各チューブ3内を左方に向かって流れて、左側タンク部6における第1セパレータ9Aと第2セパレータ9B間に流れる。左側タンク部6における第1セパレータ9Aと第2セパレータ9B間に流れた冷媒は、左側タンク部6に形成された冷媒通過孔63を通り、上蓋16及び下蓋19で密閉されたモジュレータタンク10内に、導入側冷媒通過孔13を通って導入されて液冷媒として一旦貯留される。
【0039】
つまり、コンデンサ1の導入口61から導入された高圧の冷媒は、チューブ3内を通ることによって冷却され、凝縮熱を廃棄して液化され、液化された冷媒が液冷媒としてモジュレータタンク10内に導入して貯留されることとなる。
【0040】
モジュレータタンク10に貯留された液冷媒は、モジュレータタンク10の排出側冷媒通過孔14・メネジ部材20の連通孔22・取付プレート28の孔282・左側タンク部6の導入口62を通って、再び左側タンク部6内に流れることとなる。モジュレータタンク10から流入される液冷媒は、第2セパレータ9Bの下方の部位から各チューブ3内を通って、右側タンク部7に達し、排出口71からコンデンサ1外に排出され、図示しない膨張弁からエバポレータに流れて
再びガス化されることとなる。
【0041】
上記のように、実施形態のコンデンサ1によれば、モジュレータタンク10の下部に装着するメネジ部材20は、小径部23と、大径部24と、小径部23と大径部24との間に配置される段差面25とを有して段つき円筒状に形成していることから、メネジ部20をモジュレータタンク10に挿入組付する際、モジュレータタンク10の下端面を段差面25に当接することによって、モジュレータタンク10に対する挿入深さのストッパとすることができ、極めて簡単な構成でモジュレータタンク10の挿入深さを規制することができる。
【0042】
又、メネジ部材20における連通孔22と反対側の位置に平面部26を形成すれば、モジュレータタンク10とメネジ部材20との組付時において、組付設備内に装着された治具27の平面部271をメネジ部20の平面部26に当接することによって、極めて容易に回転規制できてメネジ部材20の連通孔22をモジュレータタンク10の排出側冷媒通過孔14に一致させるできる
さらに、連通孔22を長孔状に形成することによって、2種類の仕様による異なる位置に形成された導入側冷媒通過孔13(又は13A)・排出側冷媒通過孔14(又は14A)を有する第1のモジュレータタンク10と第2のモジュレータタンク10Aを兼用して使用することができ、2種類のメネジ部20を製作する必要がないことから、取付不良を発生させることなく、又管理手間を掛けずに低コストでモジュレータタンクと10とメネジ部材20とを組み付けることが可能となる。
【0043】
第2の形態のメネジ部材20Bは、図6に示すように、段差のない直状の円筒状に形成され、メネジ部材20Bのモジュレータタンク10挿入側における端面に、1箇所の凹状の係止溝201を形成する。側面部には、第1の形態のメネジ部材20Aと同様に長孔状の連通孔22Bが形成されている。一方、モジュレータタンク10には、導入側冷媒通過孔13と排出側冷媒通過孔14との間で、メネジ部材22Bの係止溝201に対向する位置に軸線に向かう係止ピン101を固着する。
【0044】
これによって、メネジ部材20Bをモジュレータタンク10に挿入する際に、係止ピン101を係止溝201に係合させることによって、メネジ部材20Bの挿入深さを規制するとともに、メネジ部材20Bの回転規制を行って。モジュレータタンク10の排出側冷媒通過孔14にメネジ部材20Bの連通孔22Bを一致させる。従って、この形態では、メネジ部材20Bを低コストで製作することができる。
【0045】
さらに、第3の形態によるメネジ部材20Cは、図7に示すように、第2の形態のメネジ部材20Bと同様、段差のない直状の円筒状に形成され、側面部には長孔状の連通孔22Cが形成されるとともに、連通孔22Cと円周上において直交する方向で連通孔22Cより下方の位置に水平方向にスリット202が形成されている。一方モジュレータタンク10の下面には、上記のスリット202に対向する位置に、切り欠き溝102を設けて、メネジ部材20Cをモジュレータタンク10に挿入する際、モジュレータタンク10の切り欠き溝102がスリット202に達することを目視することによって、その位置で深さ位置及び回転位置を規制する。これによって、モジュレータタンク10の排出側冷媒通過孔14にメネジ部材20Cの連通孔22Cを一致させる。従って、この形態においても、メネジ部材20Cを低コストで製作することができる。
【0046】
なお、本発明のモジュレータタンクとメネジ部材との取付け構造では、上記の形態に限定するものではなく、第1の形態におけるメネジ部材に形成される深さ規制手段としての段差面の代わりに、つば状のリングを装着するようにしてもよい。又、メネジ部材の側面に形成される連通孔は長孔状でなく円状に形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態によるコンデンサ1の全体を示す正面図である。
【図2】図1におけるモジュレータタンクの装着状態を示す一部拡大図である。
【図3】2種類のモジュレータタンクとメネジ部材を示す斜視図である。
【図4】図2におけるIV−IV断面図である。
【図5】第2のモジュレータタンクを装着した状態を示す平面断面図である。
【図6】別の形態のモジュレータタンクとメネジ部材を示す斜視図である。
【図7】さらに別の形態のモジュレータタンクとメネジ部材を示す斜視図である。
【図8】従来のモジュレータタンクとメネジ部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 コンデンサ
2 コア部
3 チューブ
4 フィン
6 左側タンク部
7 右側タンク部
9 セパレータ
10 第1のモジュレータタンク
10A 第2のモジュレータタンク
13 導入側冷媒通過孔
14 排出側冷媒通過孔
20 メネジ部材
22 連通孔(位置吸収手段)
25 段差面(深さ規制手段)
26 平面部(回転規制手段)
27 治具
【発明の属する技術分野】
本発明は、過冷却を行うために液冷媒を貯留するモジュレータタンクを装着したコンデンサにおいて、モジュレータタンクとモジュレータタンクの一端側に配置されるメネジ部材との取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、冷凍サイクルを構成するコンデンサには、過冷却を行うために回収された液冷媒を貯留するモジュレータタンクが装着されているタイプがある。このタイプのコンデンサは、図1に示すように、冷媒が通る複数のチューブ3を備えるコア部2と、コア部2の両端に配置して複数のチューブ3に連接して冷媒をチューブ3との間で分配・集合するタンク部6、7が配置され、一方のタンク部6には、タンク部6から流入する液冷媒を貯留してタンク部6からチューブ3に向かって流出するモジュレータタンク10が配置されている。通常モジュレータタンク10は、パイプ部6に冷媒を通過する冷媒通過孔14を設けるとともに、一端にメネジ部材20を装着して下蓋19を着脱可能に配置している。下蓋19を着脱可能に配置することによって、モジュレータタンク10内に充填された乾燥剤を、定期的に交換可能とすることができる。
【0003】
従来のモジュレータタンク30は、図8に示すように、内周面が断面D字状に形成されるとともに外周面の一部に軸方向に平面部31を有してコア部2に装着するように形成され、モジュレータタンク30の一端に、メネジ36を有するメネジ部材35の一端が内嵌されている。メネジ部材35は、モジュレータタンク30の平面部31と同一面に平面部37を位置させるとともに、内周面にメネジ36を形成して図示しないオネジを有する蓋部材が装着できるように形成されている。
【0004】
そしてこのモジュレータタンク30は、その成形性、ろう付け性から両面グラッドのアルミプレートが使用されていた。その場合、プレス成形加工によりモジュレータタンク30内周面を上記のようにD字状に形成することによって、モジュレータタンク30とメネジ部材35とのそれぞれの平面部31・37を対向させて回り止め可能として、モジュレータタンク30に形成された冷媒通過孔32の位置にメネジ部材35の連通孔38を連通できるように位置決めしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のモジュレータタンクは、成形時におけるコストが高いことと、液冷媒確保が少なく容量が少ないこと、又円筒形状化することで強度向上が図れるためにタンク肉厚を薄くすることができる(外形同一体格での容量増、材料費抑制)ことから、モジュレータタンクの断面形状を円筒状化することが注目されてきた。
【0006】
このため、モジュレータタンクの断面形状を円筒状化することによって、従来のようなモジュレータタンクとメネジ部との取付け構造ができなくなってしまったことから、モジュレータタンクに形成された冷媒通過孔とメネジ部材の連通孔を一致できるように、メネジ部材側で新たな位置決め構造が行なえるようなモジュレータタンクとメネジ部材との取付け構造を検討することが必要となってきた。
【0007】
さらに、通常、モジュレータタンクは車両搭載性から、モジュレータタンクに形成された冷媒通過孔の位置が、仕様によって異なる位置に形成されたものがあることから、メネジ部材側で位置決めを行なうように構成する場合、1種類の仕様に合わせて形成すると他の仕様のものは冷媒通過孔と連通孔が不一致となってしまう。従って、それぞれの仕様に合わせてメネジ部材を製作することは、コスト面・管理面において極めて不具合を生じることとなっていた。
【0008】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、新たなモジュレータタンクが断面円筒状に形成されても、低コストを維持できるとともにメネジ部材の位置決めを極めて容易で確実に行なえて、しかも仕様の異なるモジュレータタンクであっても共通して使用できるコンデンサにおけるモジュレータタンクとメネジ部材との取付け構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るコンデンサにおけるモジュレータタンクとメネジ部材との取付け構造は、上記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、断面略円筒状に形成されたモジュレータタンクに装着されるメネジ部材は、モジュレータタンクの挿入深さを規制する規制手段と、回転規制する位置決め手段とを備えている。
【0010】
メネジ部材にモジュレータタンクの挿入深さを規制する手段を設けることによって、モジュレータタンクにメネジ部材を前記深さ規制手段に規制されて内嵌すれば、誰が行なってもモジュレータタンクに形成された冷媒通過孔はメネジ部材に形成された連通孔に高さ方向で一致した位置に配置される。
【0011】
又、メネジ部材にモジュレータタンクに対する回転規制手段を設けることによって断面円筒状に形成されたモジュレータタンクに対して回り止めを行なうことができ、回転方向に、冷媒通過孔と連通孔とを一致させることができる。
【0012】
従って、上述のように、メネジ部材にモジュレータタンクの深さ規制手段と回転規制手段を備えることによって、モジュレータタンクに形成された冷媒通過孔はメネジ部材に形成された連通孔と一致した位置に配置されることから、誰が行なっても、極めて容易にモジュレータタンクにメネジ部材を装着することができる。
【0013】
しかも、前記連通孔が、位置の異なる多種のモジュレータタンクの冷媒通過孔に対して共通して使用できる位置吸収手段を備えていることから、モジュレータタンクに形成された冷媒通過孔が、例え、多種類の仕様によって異なる位置で形成されていても、異なる位置を吸収できて、手間を掛けずにメネジ部材をモジュレータタンクの一端に装着することができる。
【0014】
前記深さ規制手段の具体的構成は、請求項2記載の発明に示すように、前記メネジ部材に形成された小径部と、大径部と、前記小径部と前記大径部との間に配置される段差面と、を有していることから、前記メネジ部材の小径部をモジュレータタンクの一端側から挿入する際、前記モジュレータタンクの一端を前記段差面に当接することによって、前記モジュレータタンクに対するストッパとすることができ、極めて簡単な構成でモジュレータタンクの挿入深さを規制することができる。
【0015】
又、回転規制手段の具体的な構成は、請求項3記載の発明に示すように、メネジ部材における連通孔と反対側の位置に平面部を形成すれば、モジュレータタンクとメネジ部材との組付時において、組付設備内に装着された治具の平面部をメネジ部の平面部に当接することによって、極めて容易に回転規制できてメネジ部材の連通孔をモジュレータタンクの冷媒通過孔に一致させるできることから望ましい。
【0016】
又、前記位置吸収手段の具体的構成は、請求項4記載の発明に示すように、前記連通孔を長孔状に形成することによって、異なる位置を吸収できて、手間を掛けずに配メネジ部材をモジュレータタンクの一端に装着することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は、車両に搭載されるコンデンサの全体正面図を示すものであり、図2は、その一部拡大図を示すものであり、コンデンサ1は、図1〜2に示すように、水平方向に複数配列したチューブ3と各チューブ3間に配置したフィン4とを備えたコア部2と、コア部2の両端に配置されて各チューブ3に連接するタンク部(左側タンク部6、右側タンク部7)と、一方のタンク部(左側タンク部6)に並設するモジュレータタンク10とを有して構成されている。
【0019】
モジュレータタンク10を並設する左側タンク部6は、上方から冷媒を導入する導入口61が設けられるとともに、内部に左側タンク部6に流入された冷媒をチューブ3に向かって方向転換するセパレータ9を備えている。実施形態におけるセパレータ9は、図1における左側タンク部6の中段部位に配置される第1セパレータ9A、下方部位に配置される第2セパレータ9Bの2個を備えている。
【0020】
右側タンク部7は、図1中、各チューブ3の右端に連接されて配置され、下部に冷媒の排出口71を設けるとともに、内部に第3セパレータ9Cを備えている。第3セパレータ9Cは、左側タンク部6の第2セパレータ9Bとほぼ同一高さかあるいは下方の高さ位置に配置される。冷媒の排出する排出口71は、第3セパレータ9Cより下方の位置に配置され、これによって、導入口61から導入された冷媒は、左側タンク部6と右側タンク部7との間で、各セパレータ9(9A・9B・9C)で方向転換しながら各チューブ3内を通り、排出口71から排出される。
【0021】
この際、左側タンク部6の第1セパレータ9Aと第2セパレータ9B間に流入した冷媒は、モジュレータタンク10に導入されて液冷媒として貯留される。
【0022】
モジュレータタンク10は、図3に示すように、内周面を円周状にして断面略円筒状に形成された本体部11と本体部11の一面側に連接されて平面状に形成されたパイプ部装着面12とを有して形成されている。パイプ部装着面12には、上部に左側パイプ部6の第1セパレータ9Aと第2セパレータ9B間に配置される導入側冷媒通過孔13と、下部に左側パイプ部6の第2セパレータ9Bの下方に配置される排出側冷媒通過孔14とが形成されている。
【0023】
このモジュレータタンク10の上端には、上蓋16(図1参照)が装着され、下端には、メネジ部材20が内嵌される。さらにメネジ部材20には、内周面にメネジ21が形成され下蓋19が螺合可能に配置される。
【0024】
メネジ部材20には、モジュレータタンク10の排出側冷媒通過孔14に連通する連通孔22が形成され、メネジ部材20をモジュレータタンク10に装着する際に、メネジ部材20を各種の形態に形成して取付けることによって、モジュレータタンク10の排出側冷媒通過孔14に一致させる。
【0025】
第1の形態のメネジ部材20は、図3に示すように、円筒状に形成するとともに上部にモジュレータタンク10に内嵌する小径部23と小径部より大径に形成された大径部24とを有し、小径部23と大径部24との間の段差部に段差面25を形成している。段差面25は、メネジ部材20をモジュレータタンク10に挿入する際に、モジュレータタンク10の下面が当接することによって、メネジ部材20の挿入深さ位置を規制することのできる深さ規制手段の一つとして構成される。
【0026】
小径部23には、水平方向に長孔状の連通孔22を形成して、モジュレータタンク10の排出側冷媒通過孔14と対向させる。この際、メネジ部材20の段差面26から連通孔22の高さ方向中心位置までの距離は、モジュレータタンク10の下面から排出側冷媒通過孔14の高さ方向中心位置までの距離とほぼ一致する。連通孔22の長手方向の寸法は、図3に示す2種類のモジュレータタンク10・10Aにおける排出側冷媒通過孔14・14Aの異なる位置を兼用できる寸法に形成する。
【0027】
なお、図3における第1のモジュレータタンク10の導入側冷媒通過孔13及び排出側冷媒通過孔14は、パイプ部装着面12の幅方向中心線に沿って形成され、第2のモジュレータタンク10Aの導入側冷媒通過孔13A及び排出側冷媒通過孔14Aは、パイプ部装着面12の軸方向中心線より偏心した位置に形成されている。
【0028】
メネジ部材20の大径部24には、連通孔22と反対側の位置において、下面部から延設される平面部26を形成し回転規制手段として構成されている。
【0029】
この平面部26は、メネジ部材22をモジュレータタンク10(又は10A)に組付ける際に、組付設備内に配置された平板状の治具27の平面部271に当接させることによって、連通孔22をモジュレータタンク10(又は10A)の排出側冷媒通過孔14(又は14A)に、円周方向にて一致させることとなる。
【0030】
上述のように形成されたモジュレータタンク10とメネジ部材20とが、組付設備内で、モジュレータタンク10の排出側冷媒通過孔14とメネジ部材20の連通孔22とを一致するように、組み付けられると、モジュレータタンクの10の上面に上蓋16を装着し、メネジ部材20のメネジに21に螺合して下蓋19が装着される。そして、後述の取付プレート28を介してコンデンサ1の左側タンク部6に装着する。
【0031】
なお、下蓋19は、着脱可能に配置されていることから、例えば、モジュレータタンク10内に充填する乾燥剤を、定期点検や車検時あるいは適宜に交換することができる。
【0032】
図4は、図2におけるIV−IV断面図を示すものであり、第1のモジュレータタンク10にメネジ部材20を挿入して、左側タンク部6に装着した状態を示す。第1のモジュレータタンク10と左側タンク部6との間には板状の取付プレート28が介在され、第1のモジュレータタンク10の排出側冷媒通過孔14と左側タンク部6の冷媒通過孔62との間に取付プレート28の孔281が連通するように形成されている。従って、モジュレータタンク10内の冷媒は、メネジ部材20の連通孔22から、排出側冷媒通過孔14・孔281・冷媒通過孔62を通って左側タンク部6内に流入することとなる。
【0033】
取付プレート28は、タンク部6側に取付ける係止部283を有するとともに第1のモジュレータタンク10のタンク部装着部12側に取付ける係止部284を、左側タンク部6側の係止部283に対して逆方向に形成して、第1のモジュレータタンク10と左側タンク部6とを装着することとなっている。
【0034】
第2のモジュレータタンク10Aを左側タンク部6に装着した状態は、図5に示す通りであり、第2のモジュレータタンク10Aの排出側冷媒通過孔14Aが偏心した位置にある分、第2のモジュレータタンク10Aの軸線はチューブ3の軸線と偏心しているが、メネジ部材20の連通孔22を長孔状に形成していることから、連通孔22は、左側タンク部6の冷媒通過孔62と連通することとなり、モジュレータタンク10Aの冷媒は、左側タンク部6内に流入可能となる。
【0035】
なお、図2に示すように、モジュレータタンク10(又は10A)の導入側冷媒通過孔13(又は13A)に対向するように、左側タンク部6の第1セパレータ9Aと第2セパレータ9Bとの間の適宜な位置に、冷媒通過孔63がプレート28(又は28A)に形成された孔282を介して連通して形成されている。
【0036】
次に、上記のように構成されたコンデンサ1の作用について主に図1〜2に基づいて説明する。
【0037】
冷凍サイクル内で、ガス化された冷媒が、図示しないコンプレッサによって凝縮されて高圧になった状態でタンク部6の導入口61から左側タンク部6内に流入される。左側タンク部6に流入された冷媒は、第1セパレータ9Aにより、第1セパレータ9Aより上方の部位において各チューブ3内を右方に向かって流れて右側タンク部7に達する。
【0038】
右側タンク部7に流れた冷媒は、右側タンク部7内を下方に移動して第3セパレータ9Cにより、第3セパレータ9Cの上方の部位において、各チューブ3内を左方に向かって流れて、左側タンク部6における第1セパレータ9Aと第2セパレータ9B間に流れる。左側タンク部6における第1セパレータ9Aと第2セパレータ9B間に流れた冷媒は、左側タンク部6に形成された冷媒通過孔63を通り、上蓋16及び下蓋19で密閉されたモジュレータタンク10内に、導入側冷媒通過孔13を通って導入されて液冷媒として一旦貯留される。
【0039】
つまり、コンデンサ1の導入口61から導入された高圧の冷媒は、チューブ3内を通ることによって冷却され、凝縮熱を廃棄して液化され、液化された冷媒が液冷媒としてモジュレータタンク10内に導入して貯留されることとなる。
【0040】
モジュレータタンク10に貯留された液冷媒は、モジュレータタンク10の排出側冷媒通過孔14・メネジ部材20の連通孔22・取付プレート28の孔282・左側タンク部6の導入口62を通って、再び左側タンク部6内に流れることとなる。モジュレータタンク10から流入される液冷媒は、第2セパレータ9Bの下方の部位から各チューブ3内を通って、右側タンク部7に達し、排出口71からコンデンサ1外に排出され、図示しない膨張弁からエバポレータに流れて
再びガス化されることとなる。
【0041】
上記のように、実施形態のコンデンサ1によれば、モジュレータタンク10の下部に装着するメネジ部材20は、小径部23と、大径部24と、小径部23と大径部24との間に配置される段差面25とを有して段つき円筒状に形成していることから、メネジ部20をモジュレータタンク10に挿入組付する際、モジュレータタンク10の下端面を段差面25に当接することによって、モジュレータタンク10に対する挿入深さのストッパとすることができ、極めて簡単な構成でモジュレータタンク10の挿入深さを規制することができる。
【0042】
又、メネジ部材20における連通孔22と反対側の位置に平面部26を形成すれば、モジュレータタンク10とメネジ部材20との組付時において、組付設備内に装着された治具27の平面部271をメネジ部20の平面部26に当接することによって、極めて容易に回転規制できてメネジ部材20の連通孔22をモジュレータタンク10の排出側冷媒通過孔14に一致させるできる
さらに、連通孔22を長孔状に形成することによって、2種類の仕様による異なる位置に形成された導入側冷媒通過孔13(又は13A)・排出側冷媒通過孔14(又は14A)を有する第1のモジュレータタンク10と第2のモジュレータタンク10Aを兼用して使用することができ、2種類のメネジ部20を製作する必要がないことから、取付不良を発生させることなく、又管理手間を掛けずに低コストでモジュレータタンクと10とメネジ部材20とを組み付けることが可能となる。
【0043】
第2の形態のメネジ部材20Bは、図6に示すように、段差のない直状の円筒状に形成され、メネジ部材20Bのモジュレータタンク10挿入側における端面に、1箇所の凹状の係止溝201を形成する。側面部には、第1の形態のメネジ部材20Aと同様に長孔状の連通孔22Bが形成されている。一方、モジュレータタンク10には、導入側冷媒通過孔13と排出側冷媒通過孔14との間で、メネジ部材22Bの係止溝201に対向する位置に軸線に向かう係止ピン101を固着する。
【0044】
これによって、メネジ部材20Bをモジュレータタンク10に挿入する際に、係止ピン101を係止溝201に係合させることによって、メネジ部材20Bの挿入深さを規制するとともに、メネジ部材20Bの回転規制を行って。モジュレータタンク10の排出側冷媒通過孔14にメネジ部材20Bの連通孔22Bを一致させる。従って、この形態では、メネジ部材20Bを低コストで製作することができる。
【0045】
さらに、第3の形態によるメネジ部材20Cは、図7に示すように、第2の形態のメネジ部材20Bと同様、段差のない直状の円筒状に形成され、側面部には長孔状の連通孔22Cが形成されるとともに、連通孔22Cと円周上において直交する方向で連通孔22Cより下方の位置に水平方向にスリット202が形成されている。一方モジュレータタンク10の下面には、上記のスリット202に対向する位置に、切り欠き溝102を設けて、メネジ部材20Cをモジュレータタンク10に挿入する際、モジュレータタンク10の切り欠き溝102がスリット202に達することを目視することによって、その位置で深さ位置及び回転位置を規制する。これによって、モジュレータタンク10の排出側冷媒通過孔14にメネジ部材20Cの連通孔22Cを一致させる。従って、この形態においても、メネジ部材20Cを低コストで製作することができる。
【0046】
なお、本発明のモジュレータタンクとメネジ部材との取付け構造では、上記の形態に限定するものではなく、第1の形態におけるメネジ部材に形成される深さ規制手段としての段差面の代わりに、つば状のリングを装着するようにしてもよい。又、メネジ部材の側面に形成される連通孔は長孔状でなく円状に形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態によるコンデンサ1の全体を示す正面図である。
【図2】図1におけるモジュレータタンクの装着状態を示す一部拡大図である。
【図3】2種類のモジュレータタンクとメネジ部材を示す斜視図である。
【図4】図2におけるIV−IV断面図である。
【図5】第2のモジュレータタンクを装着した状態を示す平面断面図である。
【図6】別の形態のモジュレータタンクとメネジ部材を示す斜視図である。
【図7】さらに別の形態のモジュレータタンクとメネジ部材を示す斜視図である。
【図8】従来のモジュレータタンクとメネジ部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 コンデンサ
2 コア部
3 チューブ
4 フィン
6 左側タンク部
7 右側タンク部
9 セパレータ
10 第1のモジュレータタンク
10A 第2のモジュレータタンク
13 導入側冷媒通過孔
14 排出側冷媒通過孔
20 メネジ部材
22 連通孔(位置吸収手段)
25 段差面(深さ規制手段)
26 平面部(回転規制手段)
27 治具
Claims (4)
- タンク部がコア部の両側に配置されるとともに、一方のタンク部には液冷媒を貯留するモジュレータタンクが配置され、前記モジュレータタンクの一端にメネジ部材を装着し、前記メネジ部材が、前記モジュレータタンクに形成される冷媒通過孔に連通する連通孔を備えるコンデンサにおけるモジュレータタンクとメネジ部材との取付け構造であって、
前記モジュレータタンクは、断面略円筒状に形成され
前記メネジ部材が、前記モジュレータタンクの挿入深さを規制する深さ規制手段と、回転規制する回転規制手段とを有するとともに、
前記連通孔が、異なる位置に形成された多種のモジュレータタンクの冷媒通過孔に対して共通して使用できる位置吸収手段を備えて構成されることを特徴とするコンデンサにおけるモジュレータタンクとメネジ部材との取付け構造。 - 前記深さ規制手段が、前記メネジ部材に形成された小径部と、大径部と、前記小径部と前記大径部との間に配置される段差面と、を有し、前記モジュレータタンクの一端が前記段差面に当接されてストッパとして構成されることを特徴とする請求項1記載のコンデンサにおけるモジュレータタンクとメネジ部材との取付け構造。
- 前記回転規制手段が、前記メネジ部材における連通孔と反対側の位置に形成される平面部であることを特徴とする請求項1又は2記載のコンデンサにおけるモジュレータタンクとメネジ部材との取付け構造。
- 前記位置吸収手段が、前記連通孔を長孔状に形成することを特徴とする請求項1,2又は3記載のコンデンサにおけるモジュレータタンクとメネジ部材との取付け構造。
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-
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