JP2004011305A - 和室床下収納庫 - Google Patents

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JP2004011305A
JP2004011305A JP2002167584A JP2002167584A JP2004011305A JP 2004011305 A JP2004011305 A JP 2004011305A JP 2002167584 A JP2002167584 A JP 2002167584A JP 2002167584 A JP2002167584 A JP 2002167584A JP 2004011305 A JP2004011305 A JP 2004011305A
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JP2002167584A
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Kazuhiro Okaji
岡地 和弘
Shuji Shibata
柴田 修児
Masao Hayashi
林 正男
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TOSHIN JYUKEN CO Ltd
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TOSHIN JYUKEN CO Ltd
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Abstract

【課題】和室の床下に多くのものを収納することができる簡単な構造の和室床下収納庫を提供する。
【解決手段】この和室床下収納庫は、和室の床下全体が収納室1として、収納室の側部に側板6を固定し収納室の底部に底板5を固定して形成される。収納室1の上開口部を閉じるように和室の畳20が床下の土台3間に縦横に架け渡した複数の大引き4上に敷設され、一部の畳20を跳ね上げるための跳ね上げ装置13が収納室1内に取り付けられる。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、和室の床下に形成され、大きな収納スペースを形成することができる和室床下収納庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の床下収納庫は、台所などの床下に作られるものが一般的であり、その床下収納庫は比較的小型のものであるため、収納できる物の量が限られ、また、大形のものは収納できないという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、従来、特開平10−140816号公報などにおいて、大形の床下収納庫が提案されている。しかし、この床下収納庫は、床下にレールを敷設すると共に、そのレール上を移動する移動ボックスを床下に配設し、床の一部に開口ハッチを開閉可能に設け、その開口ハッチを開口したとき、その開口位置に移動ボックスを移動させ、移動ボックス内に物を収納する構造であり、構造が複雑化すると共に、移動ボックスには収納可能な容量に少なからず制限があって、多くの物を収納できないという課題があった。
【0004】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、和室の床下に多くのものを収納することができる簡単な構造の和室床下収納庫を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の和室床下収納庫は、和室の床下全体が収納室として、収納室の側部に側板を固定し収納室の底部に底板を固定して形成され、収納室の上開口部を閉じるように和室の畳が床下の土台間に縦横に架け渡した複数の大引き上に敷設され、一部の畳を跳ね上げるための跳ね上げ装置が収納室内に取り付けられて構成される。
【0006】
ここで、和室の床下の基礎の内側表面に防湿シートを貼り付け、防湿シートと底板及び側板との間に断熱材を充填するとよい。また、畳は半畳の畳として形成し、畳には補強板を挿入して必要な強度を出すようにするとよい。
【0007】
【作用】
上記構成の和室床下収納庫では、収納物の出し入れを行なう場合、畳を上げて収納室を開口し、収納物の出し入れを行なう。床下収納庫の上開口部が和室に敷設した畳によって閉じられているため、畳を上げれば、床下収納庫を開口することができる。また、その和室の全ての畳を上げれば、床下全体に形成された収納室の上開口部を大きく開くことができるため、大形の収納物や大量の収納物を床下収納庫に収納することができる。さらに、床下収納庫を開く際には一部の畳を上げて行なうが、収納室内に跳ね上げ装置が設けられるから、跳ね上げ装置を動作させて一部の畳を跳ね上げ、その後、必要な部分の畳を上げれば、大量の収納物でも容易に出し入れを行なうことができる。
【0008】
また、和室の床下の基礎の内側表面に防湿シートを貼り付け、防湿シートと底板及び側板との間に断熱材を充填する構造とすれば、基礎の部分から収納室に侵入しやすい湿気を防止し、また、断熱材により収納室内の結露を防止して、良好な収納環境を保持することができる。さらに、畳は床下の土台間に縦横に架け渡した複数の大引き上に敷設されるが、畳を半畳の畳として形成し、畳に補強板を挿入することにより、根太や床板がなくても、畳に必要な強度を持たせることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は和室床下収納庫の断面図を示し、図2は畳を外した状態の斜視図を示している。この和室床下収納庫は、和室の床下の基礎2と土台3と畳20とで形成される空間が収納室1として形成され、畳20は、土台3間に縦横に架け渡した複数の大引き4上に、敷設される。
【0010】
和室の床下部を形成する基礎2(べた基礎)の上に、通気用の基礎パッキン14を介して土台3が固定される。土台3は和室の基礎2の周囲4辺を方形に囲うように配設され、和室の床下内の空間の周囲を形成する4辺の土台3間に、所定長さ(例えば約91cm)の間隔で、複数本の大引き4が縦横に配設・固定される。各大引き4の下側の基礎2との間には、必要な箇所に床束15が基礎2上に立設され、大引き4を支持する。
【0011】
和室床下収納庫を形成する基礎2の内側には、底板5が底面を覆うように取り付けられ、側面には、側板6がその土台3を含む側面を覆うように、取り付けられる。底板5と基礎2の間及び側板6と基礎2、土台3の間に複数の根太16が配設され、その根太16の上に底板5及び側板6が釘で打ち付けて固定される。根太16によって形成された底板5及び側板6と基礎2との間の空間には、断熱材7が充填され、収納室1の底板5や側板6への結露を防止している。また、基礎2の内側の底面と側面には、防湿シート8が貼り付けられ、基礎2からの湿気が床下収納庫内に侵入することを防止している。底板5と側板6としては例えばタイプI合板を使用することができ、収納室1内の各角部に配置した根太16の上に、タイプI合板を釘で打ち付けて固定される。
【0012】
この和室は、その床下を収納庫として使用するため、上面を大きく開口させるために、大引き4の上に根太を細かく配置せず、また床板も配置していない。そして、所定間隔(例えば約91cmの間隔)で縦横に配置された大引き4の上に必要枚数の畳20が敷設される。床下収納庫の収納室1の周囲を形成する土台3上の側部には、支持枠17が固定され、収納室1の周囲では支持枠17上で畳20を支持するようしている。
【0013】
このように、和室全体の床下に収納室1が形成されるが、その収納室1の上は所定の比較的広い間隔で縦横に配設された大引き4の上に畳20が直に敷設されるため、畳20の形状は通常の畳の半分の半畳とされ、且つこの半畳の畳20は補強板23により補強されている。つまり、この畳20は、一辺が約86〜90cmの半畳たたみであり、図5に示すように、必要な強度を有する補強板23(例えば構造用合板)の上にクッション材22を介して畳表21を貼り付けて構成される。このような半畳の方形の畳20は、例えば和室が4畳半の広さであれば、収納室1の上に縦横に約91cmのピッチで配置された大引き4と土台3の支持枠17上に、9枚の畳20が並べて敷設される。このような畳20は、半畳の大きさで、補強板23によって補強されているから、根太や床板なしで、通常の使用時にかかる荷重は十分に支持することができる。
【0014】
さらに、収納室1の開口時に、畳20の跳ね上げを容易に行なうために、跳ね上げ装置13が、特定の畳の下側の大引き4または土台3の側部に取り付けられる。この跳ね上げ装置13は、金属箱内に押上ロッド13aを上方に突出可能に配設し、押上ロッド13aには押し上げ方向に強力に付勢するコイルばねを装着している。また、コイルばねに抗して押上ロッド13aを押し込んでとき、内部でそれを係止する係止具が金属箱内に内蔵される。そして、その係止具の係止を解除する図示しない電磁ソレノイドが設けられる。
【0015】
このような構成の跳ね上げ装置13では、押し込まれた押上ロッド13aを係止具が係止している状態で、この電磁ソレノイドをオンすると、電磁ソレノイドが作動して係止具の係止を外すように作用し、これによって、押上ロッド13aが強力なコイルばねに付勢されて上方に突出し、その力で畳20を跳ね上げる。
【0016】
上記構成された和室床下収納庫は、通常時には、図3のように、全ての畳20が室内に敷設され、通常の和室として使用される。和室床下収納庫を開く場合は、図示しない電磁ソレノイドをオンして、跳ね上げ装置13を動作させ、その押上ロッド13aを強力なコイルばねのばね力で突出させる。これにより、図4に示すように、その上の畳20が跳ね上げられ、床下収納庫の一部が開口する。
【0017】
収納室1内に収納物を入れる場合には、この開口した部分から収納物を入れるが、大量の収納物を入れる場合には、図2のように、全ての畳20を外して、収納室1の上面を大きく開口させ、その状態で収納物を入れることができる。また、例えば、収納室1内の一部を満たす程度の量の収納物を入れる場合には、跳ね上げ装置13で跳ね上げた畳とその隣の畳を上げるだけでよい場合があり、収納する収納物の量に合わせて、上げる畳20の枚数を決めればよいのである。
【0018】
このような和室床下収納庫は、和室の床下全体に、つまり基礎2と土台3で形成された床下空間に、その収納室1が形成されているが、基礎2の内側表面には防湿シート8が貼り付けられ、断熱材7を介して底板5と側板6が基礎の内側に貼り付けられて収納室1が形成されるから、収納室1内に侵入し易い湿気を防止すると共に、温度の変化を抑えることができ、収納物を湿気などから保護し、良好な環境で収納物を保存することができる。
【0019】
一方、収納室1に収納された収納物を取り出す場合、跳ね上げ装置13を使用して、所定位置の畳20を跳ね上げ、その下に取り出したい収納物がある場合は、その開口部から収納物を取り出す。しかし、他の畳20の下に収納物がある場合は、その位置の畳20を上げて、その位置の上を開口させ、そこから収納物を取り出すことになる。
【0020】
このように、和室の床下全体が床下収納庫として利用でき、畳20を上げれば収納室1の上面全体を開口することができるから、大形の収納物や大量の収納物を収納することができる。また、収納室1を開口するときには、跳ね上げ装置13を使用して畳20を跳ね上げるだけで、収納室1を開口でき、収納物の量や大きさに応じて上げる畳20の枚数を決めればよいから、比較的簡単に且つ安価に構成することができ、また、簡単な作業で、収納物の出し入れを行なうことができる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の和室床下収納庫によれば、和室の床下全体を収納室とすることができるから、大形の収納物や大量の収納物を床下収納庫に収納することができる。また、収納室を開口する場合には、跳ね上げ装置を動作させて一部の畳を跳ね上げて収納室を容易に開口することができ、また、収納物の量や大きさに応じて、上げる畳の数を決めればよく、便利に使用することができる。
【0022】
さらに、和室の床下の基礎の内側表面に防湿シートを貼り付け、防湿シートと底板及び側板との間に断熱材を充填すれば、基礎の部分から収納室に侵入しやすい湿気を阻止し、また、断熱材により収納室内の結露を防止することができ、良好な収納環境を保持することができる。さらに、畳を半畳の畳として形成し、畳に補強板を挿入することにより、根太や床板がなくても、畳に必要な強度を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す和室床下収納庫の断面図である。
【図2】全ての畳を上げた状態の床下収納庫の斜視図である。
【図3】畳を敷設した状態の床下収納庫の斜視図である。
【図4】1枚の畳を跳ね上げた状態の床下収納庫の斜視図である。
【図5】畳20の拡大部分断面図である。
【符号の説明】
1−収納室
2−基礎
3−土台
4−大引き
5−底板
6−側板
7−断熱材
8−防湿シート
13−跳ね上げ装置
20−畳

Claims (3)

  1. 和室の床下全体が収納室として、該収納室の側部に側板を固定し該収納室の底部に底板を固定して形成され、該収納室の上開口部を閉じるように該和室の畳が床下の土台間に縦横に架け渡した複数の大引き上に敷設され、一部の畳を跳ね上げるための跳ね上げ装置が該収納室内に取り付けられたことを特徴とする和室床下収納庫。
  2. 前記和室の床下の基礎の内側表面に防湿シートが貼り付けられ、該防湿シートと前記底板及び側板との間に断熱材が介装されていることを特徴とする請求項1記載の和室床下収納庫。
  3. 前記畳は半畳の畳として形成され、該畳には補強板が挿入されていることを特徴とする請求項1記載の和室床下収納庫。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005330764A (ja) * 2004-05-21 2005-12-02 Shinzo Toyoda
JP2006152626A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Sekisui Chem Co Ltd 床下収納装置
JP2006194064A (ja) * 2004-12-17 2006-07-27 Sekisui Chem Co Ltd 床下陳列装置
JP2006241702A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Sekisui Chem Co Ltd 床下作業空間

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