【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軌道分岐部の異物除去装置に関し、特に降雪地方における鉄道の分岐部の基本レールとトングレールとの間に落下した異物を空気などの流体噴射によって除去するものに関する。
【０００２】
【従来の技術】
軌道分岐部の基本レールとトングレールとの間に雪などの異物が落下すると、トングレールの不転換が生じることがあるため、このような異物を除去することが求められる。
異物除去装置としては、雪などの異物を空気噴射により吹き飛ばすものがあり、このような異物除去装置としては、特開平６−２４０６０６号に記載のもの（以下、従来技術という）がある。この従来技術は、レールの下部に敷設されている枕木に圧縮空気が供給される配管ユニットを取付け、この配管ユニットの基本レールとトングレールとの間の隙間に面する位置に空気を噴射するノズルを設けたものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
基本レールとトングレールとの間の異物を効率よく除去するには、ノズルは、基本レールとトングレールの下方ではなく、基本レールとトングレールの間に位置していた方が異物を効率よく除去でき好ましい。ところが、従来技術では、ノズルが枕木に設けられているため、基本レールとトングレールの下方に位置しており、異物除去の効率が十分ではなかった。
【０００４】
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであって、本発明の課題は、ノズルを基本レールとトングレールの下方に設けても異物除去が効率よく行える異物除去装置を提供することにある。
【０００５】
また、本発明の他の課題は、異物除去が効率よく行えるようノズルを昇降させた場合であっても、トングレールの移動を阻害しないようにすることにある。
本発明のさらに他の課題は、ノズルを昇降させるための構成を簡素化すること、新たなノズル取付手段を提供すること、である。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基本レールに対して接離可能なトングレールを備えた軌道分岐部の前記基本レールと前記トングレールとの間に落下した異物をノズルから噴射される流体によって除去する装置において、前記ノズルは、前記基本レールとトングレールとの間の下方位置に配置されているとともに昇降自在に設けられ、少なくとも流体噴出時には上昇することを特徴とする。
かかる構成によると、ノズルが基本レールとトングレールの間の下方位置に配置されていても、流体噴出時には上昇するため、下方位置において流体を噴出する場合に比べて、異物を効率よく除去することができる。
【０００７】
また、ノズルは、下降時においてはトングレール下面より下方に位置し、上昇時においてはトングレール下面より上方に位置するのが好ましい。下降時においてトングレール下面より下方に位置していることで、トングレールの移動を阻害しない。しかも、上昇して流体を噴出するときには、トングレール下面より上方に位置していることで、異物を効率よく除去することができる。
【０００８】
さらに、ノズルは噴射する流体の圧力によって流体噴射時に上昇するのが好ましい。ノズルが噴射する流体の圧力によって上昇する構成を採用することで、ノズル上昇のために別途ノズル駆動源を設ける必要がなく、構成を簡素にできる。
【０００９】
さらにまた、ノズルは対をなす基本レールの下部に掛け渡された取付ブラケットに設けられているのが好ましい。対の基本レールの下部に掛け渡された取付ブラケットを設けることで簡単にノズルを取り付けることができる。特に、基本レールへの加工を施すことなく取付ブラケットを基本レールに固定することで、レールへの加工を避けてレールの強度低下を防止できる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。図１は、異物除去装置１が設置された軌道分岐部２を示している。この軌道分岐部２は、所定間隔離して設置された一対の基本レール３，３の相互間に一対のトングレール５，５が設けられている。各トングレール５は、枕木６の上に設置された床板７上面を移動可能であり、トングレール５は転轍棒８によって連結されている。各トングレール５は図示しないポイント切換装置によって切り換えることにより、基本レール３に対して交互に接離（開閉）させることができる。
【００１１】
異物除去装置１は、異物を吹き飛ばすための流体である空気を供給するための圧縮空気供給装置１０と、圧縮空気を噴出するノズル装置１１ａ，１１ｂと、圧縮空気供給装置１０とノズル装置１１ａ，１１ｂとの間を連結する供給管１２ａ，１２ｂと、ノズル装置１１ａ，１１ｂが取り付けられる取付ブラケット１３とを備えている。
【００１２】
図２に示すように、圧縮空気供給装置１０は、空気圧縮機１５、圧縮空気溜１６、及び電磁切換弁１７ａ，１７ｂなどを有している。圧縮空気溜１６は、電磁切換弁１７ａ，１７ｂを介して供給管１２ａ，１２ｂに接続されている。２つの電磁切換弁１７ａ，１７ｂのうち第１の電磁切換弁１７ａは、第１のノズル装置１１ａへ空気を供給する第１供給管１２ａに対する空気の供給・停止を切り換えるものであり、第２の電磁切換弁１７ｂは、第２のノズル装置１１ｂへ空気を供給する第２供給管１２ｂに対する空気の供給・停止を切り換えるものである。
【００１３】
図３に示すように、ノズル装置１１ａ，１１ｂが取り付けられる取付ブラケット１３は、対をなす基本レール３，３の下部に掛け渡されて固定されている。すなわち、取付ブラケット１３は、長手方向両端部１３ａ，１３ｂが基本レール３，３の下部に取り付けられ、基本レール３，３の下方に敷設されている。
【００１４】
取付ブラケット１３は、長手方向がレール幅方向に向けて敷設される長尺状のブラケット本体２０を備えている。このブラケット本体２０の長手方向一端側（図３において左側）には第１係合部２１が設けられ、長手方向他端側（図３において右側）には第２係合部２２が設けられている。第１係合部２１は、一方の基本レール３の下部に引っ掛けられて係合するようフック状に形成されているとともにブラケット本体２０に対して固定して設けられている。第２係合部２１も、他方の基本レール３の下部に引っ掛けられて係合するようフック状に形成されているが、第２係合部２１はブラケット本体２０に対して分離連結可能なようにボルト２３及びナット２４等の連結具によって取り付けられている。
【００１５】
取付ブラケット１３の長手方向両端部２１，２２を、対をなす基本レール３，３に係合させて掛け渡し固定することで、レールに取付孔などの加工を施すことなく取り付けることができる。よって、この取付ブラケット１３を用いることで、異物除去装置取付けのためにレールに加工を施す必要がなく、レール加工によるレール強度の低下を回避することができる。
【００１６】
図１に示すように、ブラケット本体２０の長手方向中央部には、合成樹脂（非導電体）製の絶縁部２０ｃが設けられている。ブラケット本体２０自体は、強度確保等のために鉄などの金属（導電体）製であるが、両基本レール３，３間を絶縁する絶縁部２０ｃを有していることで、左右の基本レール３，３に掛け渡された取付ブラケット１３による両基本レール３，３間の電気的短絡が防止される。
すなわち、両係合部２１，２２間が電気的に絶縁状態にある取付ブラケット１２を両基本レール３，３に掛け渡すことで、取付ブラケット１３を掛け渡し状に設けてもレールを利用した信号送信等を阻害することが防止される。
【００１７】
ブラケット本体２０には、基本レール下面との間隔を確保するためのスペーサ２６が、長手方向両端側にそれぞれ設けられており、これらのスペーサ２６，２６によって、ブラケット本体２０が十分に下方に位置し、ひいてはブラケット本体２０に取り付けられているノズル装置１１ａ，１１ｂが十分に下方に位置するようになる。また、後述のボルト３５を取り付けるためのスペースも確保される。
【００１８】
ノズル装置１１ａ，１１ｂは、基本レール３と当該基本レールに対して離反状態にあるトングレール５との間に位置するように、ブラケット本体２０の長手方向両側にそれぞれ取り付けられている。図４にも示すように、ノズル装置１１ａ（他のノズル装置１１ｂも同様）は、空気を噴出するための噴出口３０を有するピストン状のノズル３１と、ノズル３１が内側に配置されるシリンダ部３２と、シリンダ部３２をブラケット本体２０に取り付けるための取付板３３とを備えている。また、シリンダ部３２には供給管１２ａ（ノズル装置１１ｂの場合、供給管１２ｂ）が接続される継手部３４が設けられている。
【００１９】
このノズル装置１１ａは、ボルト３５によって取付板３３をブラケット本体２０の下面に締結することによって設置される。この設置状態において、ノズル装置１１ａ，１１ｂは、大部分が軌道のバラスト内に位置してバラスト内に埋設された状態となる。また、ノズル３１の上端が取付ブラケット１３の上面からやや突出して位置する。
ノズル３１は、外径方向に突出した鍔部３６を下部に有しており、この鍔部３６がシリンダ部３２の内周面に当接しつつ摺動し、シリンダ部３２内で上下方向に昇降自在に設けられている。図３及び図４において実線で示すノズル３１は下限位置にあり、ノズル３１は、空気が噴出されるとき以外は、自重によってこの下限位置に位置している。この下限位置は、鍔部３６の下部がシリンダ部３２底部に当接することによって規制されている。下限位置にあるノズル３１の上端部は、トングレール５の下面５ａ、換言すれば床板７の上面Ａ、よりも下方に位置している。
【００２０】
また、ノズル３１は上昇することにより図３及び図４において２点鎖線で示す位置へ到達することができる。ノズル３１の上限位置は、鍔部３６の上部が取付板３３に当接することによって規制される。上限位置にあるノズル３１の上端部は、トングレール５ａ（床板上面Ａ）よりも上方に位置している。なお、鍔部３６の上部には緩衝部（緩衝板）５４が設けられており、鍔部３６が取付板３３に当たったときの衝撃を吸収する。
供給管１２ａ，１２ｂから継手部３４を介してシリンダ部３２内に圧縮空気が供給されると、当該空気はノズル３１内に流入するとともに、空気圧がノズル３１の下面３１ａに作用してノズル３１を上方に押し上げる。すなわち、ノズル３１は、噴出される圧縮空気の圧力を受けて上昇する。したがって、ノズル３１の噴出口３０は基本レール３とトングレール５の間に位置して、ノズル下限位置より高い位置で空気を噴出し、効率よく異物を吹き飛ばすことができる。
【００２１】
そして、空気の噴出が停止すれば、ノズル３１を上方に押し上げる力も消滅し、ノズル３１の自重によって下限位置まで下降する。なお、ノズル３１の下降を円滑かつ確実にするために、ノズル３１を下方に付勢する付勢部を設けてもよい。付勢部は、ノズル３１の鍔部３６を押し下げるように付勢されたバネなどをシリンダ３２内に配置することによって構成することができる。
【００２２】
また、ノズル３１は、レール転換時にトングレール５が基本レール３に近接移動する力によって強制的に下降するよう設けられている。すなわち、ノズル３１の上部にはテーパ面３１ｂが形成されており、しかも、ノズル上限位置において、ノズル３１の上端はトングレール５が基本レールと重なり合う重合面５ｂの基本レール側端５ｃとほぼ同じ高さか、又は低い位置にある。したがって、何らかの原因によってノズル３１が上昇したままになっても、トングレール５が近接移動すると、トングレール重合面５ｂがノズルテーパ面３１ｂに当接して、トングレールの移動力がノズル３１を強制的に押し下げる。ノズル３１がトングレール５の移動の邪魔にならない。
【００２３】
ノズル３１の前記噴出口３０は、内部が中空であるノズル３１の上部側面に形成されている。すなわち、噴出口３０は、ほぼ水平方向向きに空気を噴射する。さらに具体的には、噴出口３０は、レールの長手方向に沿って空気を噴出するようにレール長手方向に向けられている。噴出口３０は、トングレール５の先端５ａに向けておくのが好ましいが、反対向きでもよく、両方向に向けて噴出口３０を形成してもよい。
【００２４】
取付ブラケット１３及び当該取付ブラケット１３の両側に設けられた対のノズル装置１１ａ，１１ｂは、一つのノズルユニット４０を構成しており、このようなノズルユニット４０は、軌道分岐部２の長手方向に複数設けることができ、図１では、ノズルユニット４０は２つ設置されている。ここでは、複数のノズルユニット４０に設けられているノズル装置１１ａ，１１ｂのノズル３１は、いずれも同方向（トングレール先端５ａ向き）に向けられているため、レール長手方向に並置された複数のノズル３１から噴出される空気は、同じ向きに流れる。しかも、ノズル３１のから噴出される空気流はいずれもレール３に沿った方向（水平方向）であるため、レール長手方向に並置された複数のノズル３１から噴出される空気流が一体的な一つの空気流となって効率良く異物を吹き飛ばすことができる。
【００２５】
これに対し、従来技術では、ノズルをレールより下方に設けて空気を斜め上方に噴出しているが、この場合、空気を斜め上方に噴出するため、レール長手方向に並置された複数のノズルから噴出される空気流が一体的な空気流とならずバラバラで、異物除去効率が低い。したがって、従来技術ではレール長手方向に多数のノズルを設ける必要がある。
一方、本実施形態に係る異物除去装置１によれば、ノズル３１をレール下方に設置しても、レール長手方向に並置された複数のノズル３１から噴出される空気流を一体的な空気流として効率を高くできるため、ノズルの数を少なくすることができる。
【００２６】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、ノズルの昇降を噴出される空気の圧力を利用して行うのではなく、別途昇降用のアクチュエータを設けても良い。また、ノズル装置を、取付ブラケットを介してレールに取り付けるのではなく、例えば、枕木に取り付けてもよい。また、レール長手方向に設置される複数のノズルは同じ大きさでなくともよく、トングレール先端側のノズルを大きくして反対側を小さくするなど大きさを変えて、設置箇所に応じて空気流の量を調整することができる。
【００２７】
【発明の効果】
本発明によると、ノズルが基本レールとトングレールの間の下方位置に配置されていても、流体噴出時には上昇するため、下方位置において流体を噴出する場合に比べて、異物を効率よく除去することができる。
また、ノズルは、下降時においてはトングレール下面より下方に位置し、上昇時においてはトングレール下面より上方に位置する場合には、ノズルが上昇することで効率よく異物を除去できるとともに、ノズルが下降することでトングレールの移動の邪魔にならない。
さらに、ノズルは噴射する流体の圧力によって流体噴射時に上昇する構成を採用する場合には、ノズル上昇のために別途ノズル駆動源を設ける必要がなく、構成を簡素にできる。
さらにまた、ノズルが、対をなす基本レールの下部に掛け渡された取付ブラケットに設けられている場合には、簡単にノズルを取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】異物除去装置が設置された軌道分岐部の平面図である。
【図２】異物除去装置の空気回路図である。
【図３】異物除去装置のノズルユニットの断面図である。
【図４】ノズル装置の拡大断面図である。
【符号の説明】
１ 異物除去装置
２ 軌道分岐部
３ 基本レール
５ トングレール
５ａ トングレール下面
１３ 取付ブラケット
３１ ノズル[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a foreign matter removing device at a track branching portion, and more particularly to a device for removing foreign matter that has fallen between a basic rail and a tongue rail at a railway branching portion in a snowfall region by fluid injection such as air.
[0002]
[Prior art]
If foreign matter such as snow falls between the basic rail and the tongue rail of the track branch part, the tongue rail may not be converted. Therefore, it is required to remove such foreign matter.
As a foreign matter removing device, there is a device that blows off foreign matter such as snow by air jet. As such a foreign material removing device, there is a device described in Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 6-240606 (hereinafter referred to as a prior art). According to this conventional technique, a piping unit to which compressed air is supplied is attached to a sleeper laid under a rail, and a nozzle for injecting air to a position facing a gap between a basic rail and a tong rail of the piping unit. Is provided.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In order to efficiently remove foreign matter between the basic rail and the tongue rail, the nozzle should be located between the basic rail and the tongue rail, not below the basic rail and the tongue rail, to remove foreign matter efficiently And preferred. However, in the related art, since the nozzle is provided on the sleeper, the nozzle is located below the basic rail and the tong rail, and the efficiency of removing foreign matters is not sufficient.
[0004]
The present invention has been made in view of such a problem, and an object of the present invention is to provide a foreign matter removing device capable of efficiently removing foreign matter even when a nozzle is provided below a basic rail and a tongue rail. .
[0005]
Another object of the present invention is to prevent the movement of the tongue rail from being hindered even when the nozzle is moved up and down so that foreign matter can be removed efficiently.
Still another object of the present invention is to simplify the structure for raising and lowering the nozzle and to provide a new nozzle mounting means.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is an apparatus for removing foreign matter dropped between the basic rail and the tong rail of the track branching portion provided with a tongue rail that can be separated from and attached to the basic rail by a fluid ejected from a nozzle. The nozzle is disposed at a lower position between the basic rail and the tongue rail, and is provided so as to be able to move up and down, and rises at least at the time of ejecting the fluid.
According to this configuration, even when the nozzle is disposed at a lower position between the basic rail and the tongue rail, the nozzle rises at the time of ejecting the fluid, so that the foreign matter can be removed more efficiently than when the fluid is ejected at the lower position. Can be.
[0007]
Further, it is preferable that the nozzle is located below the lower surface of the tongue rail when descending, and is located above the lower surface of the tong rail when ascending. Since the tong rail is positioned below the lower surface of the tong rail when descending, it does not hinder the movement of the tong rail. In addition, when the fluid is ejected while rising, the foreign matter can be efficiently removed by being located above the lower surface of the tongue rail.
[0008]
Further, it is preferable that the nozzle rises at the time of fluid ejection by the pressure of the fluid to be ejected. By employing a configuration in which the pressure is increased by the pressure of the fluid ejected from the nozzle, it is not necessary to separately provide a nozzle drive source for raising the nozzle, and the configuration can be simplified.
[0009]
Furthermore, it is preferable that the nozzle is provided on a mounting bracket that extends over the lower part of the pair of basic rails. The nozzle can be easily mounted by providing a mounting bracket that extends over the lower part of the pair of basic rails. In particular, by fixing the mounting bracket to the basic rail without processing the basic rail, it is possible to avoid processing the rail and prevent a reduction in the strength of the rail.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 shows a track branching section 2 in which a foreign matter removing device 1 is installed. The track branching portion 2 is provided with a pair of tong rails 5 and 5 between a pair of basic rails 3 and 3 installed at a predetermined interval. Each tong rail 5 is movable on an upper surface of a floor plate 7 installed on a sleeper 6, and the tong rails 5 are connected by a switch rod 8. The tong rails 5 can be alternately brought into contact with and separated from (open and closed with) the basic rails 3 by switching with a point switching device (not shown).
[0011]
The foreign matter removing device 1 includes a compressed air supply device 10 for supplying air which is a fluid for blowing off foreign matter, nozzle devices 11a and 11b for ejecting compressed air, a compressed air supply device 10, and nozzle devices 11a and 11b. And supply brackets 12 to which the nozzle devices 11a and 11b are mounted.
[0012]
As shown in FIG. 2, the compressed air supply device 10 includes an air compressor 15, a compressed air reservoir 16, and electromagnetic switching valves 17a and 17b. The compressed air reservoir 16 is connected to supply pipes 12a and 12b via electromagnetic switching valves 17a and 17b. The first solenoid-operated switching valve 17a of the two solenoid-operated switching valves 17a and 17b switches the supply and stop of air to and from the first supply pipe 12a that supplies air to the first nozzle device 11a. The electromagnetic switching valve 17b switches the supply / stop of air to the second supply pipe 12b that supplies air to the second nozzle device 11b.
[0013]
As shown in FIG. 3, the mounting bracket 13 to which the nozzle devices 11a and 11b are mounted is fixed to the lower part of the pair of basic rails 3 and 3 by being bridged therebetween. That is, the mounting bracket 13 has both ends 13a, 13b in the longitudinal direction attached to the lower part of the basic rails 3, 3, and is laid below the basic rails 3, 3.
[0014]
The mounting bracket 13 includes an elongated bracket body 20 whose longitudinal direction is laid in the rail width direction. A first engaging portion 21 is provided on one longitudinal end (left side in FIG. 3) of the bracket body 20, and a second engaging portion 22 is provided on the other longitudinal end (right side in FIG. 3). I have. The first engagement portion 21 is formed in a hook shape so as to be hooked and engaged with a lower portion of one of the basic rails 3 and is provided fixed to the bracket body 20. The second engaging portion 21 is also formed in a hook shape so as to be hooked and engaged with a lower portion of the other basic rail 3, but the second engaging portion 21 can be separated and connected to the bracket body 20. Is attached to the connector by connecting tools such as bolts 23 and nuts 24.
[0015]
The longitudinal ends 21 and 22 of the mounting bracket 13 are engaged with the pair of basic rails 3 and 3 so as to be bridged and fixed, whereby the rail can be mounted without processing such as mounting holes. Therefore, by using the mounting bracket 13, it is not necessary to process the rail for mounting the foreign matter removing device, and it is possible to avoid a reduction in rail strength due to the rail processing.
[0016]
As shown in FIG. 1, an insulating portion 20 c made of a synthetic resin (non-conductive material) is provided at a central portion in the longitudinal direction of the bracket body 20. The bracket body 20 itself is made of a metal (conductor) such as iron for securing strength, etc., but has an insulating portion 20c for insulating the two basic rails 3 and 3 from each other. An electrical short circuit between the two basic rails 3 and 3 due to the mounting bracket 13 spanning the 3 and 3 is prevented.
That is, by mounting the mounting bracket 12 in an electrically insulated state between the two engaging portions 21 and 22 on the two basic rails 3 and 3, even if the mounting bracket 13 is provided in a bridging manner, a signal using the rail is used. It is possible to prevent transmission and the like from being hindered.
[0017]
Spacers 26 are provided on the bracket main body 20 at both ends in the longitudinal direction for securing a space between the bracket main body 20 and the lower surface of the basic rail. With these spacers 26, 26, the bracket main body 20 is positioned sufficiently below. Thus, the nozzle devices 11a and 11b attached to the bracket body 20 are located sufficiently below. Further, a space for mounting a bolt 35 described later is also secured.
[0018]
The nozzle devices 11a and 11b are respectively mounted on both longitudinal sides of the bracket body 20 so as to be located between the basic rail 3 and the tongue rail 5 separated from the basic rail. As shown in FIG. 4, the nozzle device 11 a (similar to other nozzle devices 11 b) includes a piston-shaped nozzle 31 having an ejection port 30 for ejecting air, and a cylinder portion in which the nozzle 31 is disposed inside. 32, and a mounting plate 33 for mounting the cylinder portion 32 to the bracket body 20. Further, the cylinder portion 32 is provided with a joint portion 34 to which the supply pipe 12a (the supply pipe 12b in the case of the nozzle device 11b) is connected.
[0019]
The nozzle device 11a is installed by fastening the mounting plate 33 to the lower surface of the bracket main body 20 with bolts 35. In this installation state, most of the nozzle devices 11a and 11b are located in the ballast of the track and are buried in the ballast. The upper end of the nozzle 31 is located slightly protruding from the upper surface of the mounting bracket 13.
The nozzle 31 has a flange portion 36 protruding in the outer diameter direction at a lower portion. The flange portion 36 slides while abutting on the inner peripheral surface of the cylinder portion 32, and moves up and down in the cylinder portion 32 in the vertical direction. It is provided freely. The nozzle 31 indicated by a solid line in FIGS. 3 and 4 is at the lower limit position, and the nozzle 31 is located at the lower limit position by its own weight except when air is jetted. This lower limit position is regulated by the lower part of the flange 36 abutting on the bottom of the cylinder 32. The upper end of the nozzle 31 at the lower limit position is located lower than the lower surface 5a of the tongue rail 5, in other words, the upper surface A of the floor plate 7.
[0020]
Further, the nozzle 31 can reach the position shown by the two-dot chain line in FIGS. 3 and 4 by ascending. The upper limit position of the nozzle 31 is regulated by the upper part of the flange 36 abutting on the mounting plate 33. The upper end of the nozzle 31 at the upper limit position is located above the tong rail 5a (the floor plate upper surface A). Note that a buffer portion (buffer plate) 54 is provided on the upper portion of the flange portion 36, and absorbs an impact when the flange portion 36 hits the mounting plate 33.
When compressed air is supplied from the supply pipes 12a and 12b into the cylinder portion 32 via the joint portion 34, the air flows into the nozzle 31 and the air pressure acts on the lower surface 31a of the nozzle 31 to cause the nozzle 31 to move. Push up. That is, the nozzle 31 rises by receiving the pressure of the jetted compressed air. Therefore, the ejection port 30 of the nozzle 31 is located between the basic rail 3 and the tongue rail 5, and can eject air at a position higher than the lower limit position of the nozzle, and can efficiently blow off foreign matters.
[0021]
Then, when the ejection of the air stops, the force for pushing the nozzle 31 upward also disappears, and the nozzle 31 descends to the lower limit position by its own weight. In order to smoothly and reliably lower the nozzle 31, an urging unit for urging the nozzle 31 downward may be provided. The biasing portion can be configured by disposing a spring or the like biased so as to push down the flange portion 36 of the nozzle 31 in the cylinder 32.
[0022]
Further, the nozzle 31 is provided so that the tongue rail 5 is forcibly lowered by the force of the proximity movement of the tongue rail 5 to the basic rail 3 when the rail is changed. That is, a tapered surface 31b is formed on the upper portion of the nozzle 31, and at the upper limit position of the nozzle, the upper end of the nozzle 31 has almost the same height as the basic rail side end 5c of the overlapping surface 5b where the tongue rail 5 overlaps the basic rail. Upside down or in a low position. Therefore, even if the nozzle 31 keeps rising for some reason, when the tongue rail 5 moves close, the tongue rail overlapping surface 5b abuts on the nozzle taper surface 31b, and the moving force of the tongue rail forces the nozzle 31. Push down. The nozzle 31 does not hinder the movement of the tongue rail 5.
[0023]
The jet port 30 of the nozzle 31 is formed on the upper side surface of the nozzle 31 whose inside is hollow. That is, the ejection port 30 ejects air in a substantially horizontal direction. More specifically, the ejection port 30 is oriented in the rail longitudinal direction so as to eject air along the longitudinal direction of the rail. The spout 30 is preferably directed toward the tip 5a of the tongue rail 5, but may be in the opposite direction, or the spout 30 may be formed in both directions.
[0024]
The mounting bracket 13 and the pair of nozzle devices 11a and 11b provided on both sides of the mounting bracket 13 constitute one nozzle unit 40, and such a nozzle unit 40 extends in the longitudinal direction of the track branch portion 2. A plurality of nozzle units 40 can be provided. In FIG. 1, two nozzle units 40 are provided. Here, since the nozzles 31 of the nozzle devices 11a and 11b provided in the plurality of nozzle units 40 are all directed in the same direction (toward the tongue rail tip 5a), a plurality of nozzles arranged side by side in the rail longitudinal direction. The air ejected from the nozzle 31 flows in the same direction. In addition, since the air flows ejected from the nozzles 31 are all in the direction along the rail 3 (horizontal direction), the air flows ejected from the plurality of nozzles 31 juxtaposed in the rail longitudinal direction are integrated into one. As a result, the foreign matter can be efficiently blown off.
[0025]
On the other hand, in the related art, the nozzle is provided below the rail to eject air obliquely upward.In this case, in order to eject air obliquely upward, a plurality of nozzles arranged side by side in the rail longitudinal direction are used. The ejected air flow is not an integrated air flow but is dispersed and the foreign matter removal efficiency is low. Therefore, in the prior art, it is necessary to provide a large number of nozzles in the rail longitudinal direction.
On the other hand, according to the foreign matter removing device 1 according to the present embodiment, even if the nozzles 31 are installed below the rails, the air flows ejected from the plurality of nozzles 31 juxtaposed in the rail longitudinal direction are formed as an integrated air flow. Since the efficiency can be increased, the number of nozzles can be reduced.
[0026]
Note that the present invention is not limited to the above embodiment. For example, instead of using the pressure of the ejected air to raise and lower the nozzle, an actuator for raising and lowering may be separately provided. Further, the nozzle device may be attached to, for example, a sleeper instead of being attached to the rail via the attachment bracket. Also, the plurality of nozzles installed in the longitudinal direction of the rail need not be the same size. Amount can be adjusted.
[0027]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, even if a nozzle is arrange | positioned at a lower position between a basic rail and a tongue rail, since it raises at the time of a fluid ejection, compared with the case where a fluid is ejected at a lower position, a foreign substance can be removed efficiently. Can be.
Further, when the nozzle is located below the lower surface of the tongue rail when descending, and is located above the lower surface of the tong rail when ascending, the nozzle can be efficiently removed by ascending the nozzle. By descending, it does not hinder the movement of the tong rail.
Further, when adopting a configuration in which the nozzle rises at the time of fluid ejection by the pressure of the fluid to be ejected, it is not necessary to provide a separate nozzle drive source for raising the nozzle, and the configuration can be simplified.
Furthermore, when the nozzle is provided on a mounting bracket that is bridged beneath the pair of basic rails, the nozzle can be easily mounted.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a track branching portion where a foreign matter removing device is installed.
FIG. 2 is an air circuit diagram of the foreign matter removing device.
FIG. 3 is a sectional view of a nozzle unit of the foreign matter removing device.
FIG. 4 is an enlarged sectional view of the nozzle device.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Foreign substance removal device 2 Track branch part 3 Basic rail 5 Tong rail 5a Tong rail lower surface 13 Mounting bracket 31 Nozzle
