JP2004010412A - 爆薬薬包 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】吸油率5〜25%、硬度0.1〜10.0%、であるポーラスプリル硝酸アンモニウム燃料油を含む可燃性物質を配合した爆薬組成物を合成樹脂製の包装袋に充填した爆薬薬包。
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、爆薬薬包に関する。詳しくは採石、採鉱等の産業用爆破作業に広く利用される、多孔質粒状(以下ポーラスプリルと呼ぶ)の硝酸アンモニウム(以下硝安と呼ぶ)系の爆薬組成物を包装袋に充填した爆薬薬包に関する。
【0002】
【従来の技術】
爆破作業等に用いられる産業用爆薬としては、ダイナマイト、含水爆薬、硝安爆薬、硝安油剤爆薬(以下ANFO爆薬呼ぶ)等が良く知られている。これらの爆薬のうち、ANFO爆薬は比較的簡単に製造できる爆薬であり、通常流動性のある粒状を呈しているので、穿孔内に直接流し込んだり、ローダー等の装填機によって装填することもできるという特徴がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ANFO爆薬の主成分は、ポーラスプリル硝安で、爆薬全体の90重量%以上を占めることが多い。ANFO爆薬は、このポーラスプリル硝安に軽油などの液体燃料成分を混合した爆薬である。一方硝安は水100gに対して0℃で約120g、また100℃においては約950g溶解し、水に対して非常に溶解し易い特徴がある。
【0004】
従ってANFO爆薬は、爆破用の穿孔内に水が存在したり、地下水が浸み込んだり、雨天で穿孔内に水が浸入した場合には、硝安が容易に穿孔内で溶解し、軽油が分離するために爆発性を失うことがある。従って、このような条件下では耐水性のあるダイナマイト、含水爆薬等の包装爆薬が用いられたり、予めポリチューブ製薬筒のような防水性のある包装材料に装填されたANFO爆薬(以下包装ANFO爆薬と呼ぶ)が使用されたりする。
しかし、前者の場合は使用される爆薬がANFO爆薬よりも高価な爆薬であり、発破コストが上昇する。また後者の場合、他の産業用爆薬と比較して低感度であるANFO爆薬であるが故に、爆薬薬包同士に生ずる隙間により伝爆不良の発生が懸念される。更には爆薬薬包と穿孔壁との間に生ずる隙間により爆薬の密閉強度が低下することから、同様の問題を引起すと共に、穿孔内にANFO爆薬を直接装填する場合に比べて十分な発破効果を得られない可能性がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、ポーラスプリル硝安の各種物理的性質及び当該硝安を含有する爆薬組成物の酸素平衡値が、その爆薬組成物を合成樹脂製の包装袋に充填した場合の爆轟性能へ与える影響について鋭意研究した結果、特定の物性を備えたポーラスプリル硝安及び燃料油からなる爆薬組成物を充填した爆薬薬包が、従来の包装ANFO爆薬に比べて著しく伝爆感度及び破砕効果の向上した爆薬薬包となることを見出し、本発明を完成させたものである。
【0006】
すなわち本発明は、
(1)吸油率5〜25%で且つ硬度0.1〜10.0%であるポーラスプリル硝酸アンモニウム及び燃料油を含有する爆薬組成物を合成樹脂製の包装袋に充填したことを特徴とする爆薬薬包、
(2)ポーラスプリル硝酸アンモニウムが、粒径2.36mm以上及び0.98mm以下のものがそれぞれ、0.1重量%以上及び1.0重量%以下の粒度分布を有するポーラスプリル硝酸アンモニウムである(1)項に記載の爆薬薬包、
(3)ポーラスプリル硝酸アンモニウムが、嵩比重0.55〜0.76である(1)項乃至(2)項のいずれか一項に記載の爆薬薬包、
(4)ポーラスプリル硝酸アンモニウムが、微小中空粒子を含有するポーラスプリル硝酸アンモニウムとその粉砕品の混合物である(1)項乃至(3)項のいずれか一項に記載の爆薬薬包、
(5)微小中空粒子の含有濃度が、硝酸アンモニウムに対して0.01〜10.0重量%である(4)項に記載の爆薬薬包、
(6)爆薬組成物の酸素平衡値が爆薬1g当たり−0.10〜0.10gとなるように燃料油を含む可燃性物質を配合してなる(1)項乃至(5)のいずれか1項に記載の爆薬薬包、
に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明を詳細に記載する。
本発明の爆薬組成物に使用されるポーラスプリル硝酸アンモニウムとしては、吸油率が5〜25%、好ましくは7〜20%、硬度が0.1〜10.0%、好ましくは0.1〜7.0%であるポーラスプリル硝安が使用される。ポーラスプリル硝安は、爆薬組成物全体に対して75〜98重量%、好ましくは85〜95重量%の範囲で使用される。
本発明の爆薬組成物に使用される硝安としては、粒径が2.36mm以上及び0.98mm以下のものがそれぞれ、0.1重量%以上及び1.0重量%以下である粒度分布を有するものが好ましい。
更に、本発明の爆薬組成物に使用されるポーラスプリル硝安としては嵩比重が0.55〜0.76、好ましくは0.60〜0.70であるものが好ましい。
更に、本発明の爆薬組成物に使用されるポーラスプリル硝安としてはポーラスプリル硝安内に微小中空粒子をポーラスプリル硝安に対して0.01〜10.0重量%、好ましくは0.05〜5.0重量%の範囲で含有するポーラスプリル硝安が使用され、これを粉砕したポーラスプリル硝安も使用可能である。
本発明の爆薬組成物で用いられる微小中空粒子は、主に比重調整剤等として用いられているもので、使用し得る微小中空粒子の具体例を挙げれば、樹脂マイクロバルーン、ガラスバルーン、金属中空粒子、シラスバルーンのような天然又は合成の多孔性物質等があり、これらは単独または2種類以上混合して用いられる。本発明の爆薬組成物においては上記のうち樹脂マイクロバルーンが好ましいものとして挙げられる。
【0008】
本発明の爆薬組成物において、前記粒径のポーラスプリル硝安とその粉砕品とは、任意の比率で混合し得るものであるが、好ましくはポーラスプリル硝安に対するその粉砕物の混合割合は5〜80重量%である。
【0009】
ポーラスプリル硝安の吸油率は、一定量の試料のポーラスプリル硝安を、軽油に一定時間浸しておいた後、吸引ろ過し、試験前後の重量差より軽油の吸着量を見ることによって測定される。詳しくは試料のポーラスプリル硝安50gを直径40mm、深さ50mmのガラスフィルター(11G−1)に入れ、上皿直示天秤で秤量し、これを真空装置にセットする。ついでガラスフィルター中に軽油40mlを注入し、細い棒でよく撹拌し、ポーラスプリル硝安と軽油の混合接触を図る。5分間放置後、ガラスフィルターに付属した外部のコックを開放し、2分間軽油を自然流下させる。引き続き真空ポンプにて5分間吸引(流速:約30l/min)した後、軽油を吸着した試料のポーラスプリル硝安の入ったままのガラスフィルターを、上皿直示天秤で秤量する。ここで増量分が軽油の吸着分である。以上の測定を終えた後、元の試料硝安50gに対する軽油吸着分(g)の比率(%)を、吸油率(%)として表示する。計算式は下記(1)式の通りである。
【0010】
吸油率(%)=軽油吸着分(g)/試料50(g)×100 (1)
【0011】
ポーラスプリル硝安の吸油率は、主として粒の内部に分布する細孔容積や有効径によって左右されるものであり、例えば細孔容積が大きければ、粒内部に軽油を保持し得る空間が大となるので、吸油率が大となる。
【0012】
ポーラスプリル硝安の硬度は、一定量のポーラスプリル硝安の試料を硬度測定装置により一定の条件で機械的に粉砕し、粉砕された量を計ることにより測定される。
測定に使用される装置は、試料注入用漏斗、圧縮空気流入孔(内径4mm、長さ55mm)に接続した流送管(内径16mm、長さ175mm)、それら接続部上部と漏斗を垂直に接続する試料注入管(内径12mm、長さ52mm)及び流送管と垂直に接続した試料粉砕管(内径50mm、長さ315mm)から構成されている。
35mesh篩で粉末を除去した試料硝安100gを漏斗から試料注入管を通して流送管に落下注入し、流入孔から流入した圧縮空気(4kg/cm2)により、試料を流送管を通して粉砕管内壁に衝突させ試料硝安を粉化させる。流送後の試料硝安を35meshで篩分けし、+35mesh量(N)を秤量し、元の試料硝安100gに対する粉化量の比率(%)として表示する。計算式は下記(2)式の通り。
【0013】
硬度(%)=100(g)−N(g) (2)
【0014】
ポーラスプリル硝安の粒度分布(重量%)は、一定量のポーラスプリル硝安を篩目の異なる各種篩を通し、各篩目毎の篩網上残留分重量から測定される。
【0015】
ポーラスプリル硝安の嵩比重はJIS K−6721に規定の方法に準じて測定される。即ち、一定量の試料のポーラスプリル硝安を一定の高さから、支持棒に支持された下部にダンパーを有する漏斗を用いて、支持台上に設置した円筒形コップ内に落下させ、コップ上に盛り上がった試料のポーラスプリル硝安を除去した後、コップ内の試料のポーラスプリル硝安を秤量することによって測定される。詳しくは、上端の直径90mm、下端の直径15mm、高さ115mmの漏斗を、漏斗下端と支持台上の深さ80mm、容積100cm3のコップ上端との距離が45mmとなるように設置し、漏斗内に試料のポーラスプリル硝安100gをに入れ、ダンパーをスライドさせてコップ内に試料のポーラスプリル硝安を落下させる。振動を与えないように注意してコップの上に盛り上がった試料のポーラスプリル硝安をヘラでコップの上端と同じ高さで水平になるように払いのける。コップの外側に付着した試料のポーラスプリル硝安はこれを除去して、コップ内の試料のポーラスプリル硝安重量を上皿直示天秤で秤量する。以上の測定を終えた後、下記(3)式により嵩比重を算出する。
【0016】
嵩比重=試料重量(g)/100 (3)
【0017】
本発明の爆薬組成物に用いられる燃料油としては、混合時に液状である可燃性の有機物質であればいずれも使用し得るが、好ましい燃料油の具体例としては軽油、灯油等の鉱物油、植物油、動物油等が挙げられる。
【0018】
この他、必要によりメチルアルコール、エチルアルコール等のアルコール類、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等のワックス類、ジニトロトルエン、ジニトロキシレン等のニトロ化合物等を燃料油として単独又は混合して用いることができる。融点の高い燃料油は、それが液状になる温度以上で、ポーラスプリル硝安と混合する事によって用いることができる。
【0019】
本発明の爆薬組成物に用いられる燃料油を含む可燃性物質は、爆薬全体の酸素平衡値が爆薬1g当たり−1.10〜0.10g、好ましくは−0.10〜0.01gとなるように配合されるのが好ましい。爆薬の酸素平衡値は、例えば、平成9年日本火薬工業会発行の「一般火薬学」pp9〜12、昭和62年火薬学会発行の「火薬ハンドブック」pp28〜29に述べられているように、爆薬1gに含まれている可燃性成分のすべての成分を、完全に酸化反応させた場合の酸素の過不足量をgで表示した値である。
【0020】
本発明の爆薬は、必要によってポーラスプリル硝安以外の酸化剤、例えば硝酸カリウムや過塩素酸塩、更には、木粉、アルミニウム粉のような粉末追加燃料、あるいはポリアクリル酸ナトリウムのような増粘安定剤(特開平8−295588号)、シラスバルーンのような比重調整材(特開平8−26877号)、アンモニアガス抑制剤として知られる有機酸(特開平11−79878号)、吸水剤(特開2000−16891号、特開2000−327473号)等、他の添加剤を加えることが可能である。
【0021】
本発明の爆薬薬包は、ニーダーあるいは回転ミキサーのような混合機で、ポーラスプリル硝安と燃料油、さらに必要によりその他の添加剤を均一に混合した爆薬組成物を、充填機等によりポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等の合成樹脂製の包装袋に充填することにより製造される。また、撹拌、混合の機能を備えているならば、他の混合機も使用可能であり、手作業による充填も可能である。
充填後、公知の適当な手段によりシールドすることにより本発明の爆薬薬包を得ることができる。
【0022】
【実施例】
本発明を実施例を挙げてさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
【0023】
実施例1
吸油率17.0%、硬度4.5%、粒径2.36mm以上及び0.98mm以下のものがそれぞれ、0.2重量%及び0.2重量%、嵩比重0.69のポーラスプリル硝安94.3重量部を室温のシグマ翼を備えた横型ニーダーに移し、室温の2号軽油5.7重量部を添加し、1分当たり80回転の速度で5分間混合して得られた爆薬組成物を、ポリエチレン製の包装袋に充填し、本発明の爆薬薬包を得た。この爆薬組成物の酸素平衡値(g/g)は −0.006である。
【0024】
実施例2
吸油率10.5%、硬度0.9%、粒径2.36mm以上及び0.98mm以下のものがそれぞれ、9.9重量%及び0.0重量%、嵩比重0.67、樹脂マイクロバルーンを0.14重量%含有するポーラスプリル硝安95.0重量部を室温のコンクリートミキサーに移し、室温の2号軽油5.0重量部を添加し、1分当たり100回転の速度で3分間混合して得られた爆薬組成物を、ポリエチレン製の包装袋に充填し、本発明の爆薬薬包を得た。この爆薬組成物の酸素平衡値(g/g)は 0.019である。
【0025】
実施例3
吸油率17.8%、硬度9.3%、粒径2.36mm以上及び0.98mm以下のものがそれぞれ、19.6重量%及び0.6重量%、嵩比重0.57、樹脂マイクロバルーンを0.19重量%含有するポーラスプリル硝安88.4重量部とその粉砕品5.1重量部を室温のコンクリートミキサーに移し、室温の2号軽油6.5重量部を添加し、1分当たり80回転の速度で5分間混合して得られた爆薬組成物を、ポリエチレン製の包装袋に充填し、本発明の爆薬薬包を得た。この爆薬組成物の酸素平衡値(g/g)は −0.036である。
【0026】
性能試験
(1)鋼管内殉爆試験
実施例1〜3で得られた各爆薬薬包(薬包径38mm、長さ300mm)2本を、内径42mmの鋼管内に薬包径のn倍の距離を隔て設置し、一方の爆薬薬包(第1薬包)を含水爆薬(アルテックス: 日本化薬(株)製)50gをブースターに用いて6号雷管で起爆し、もう一方の爆薬薬包(第2薬包)が感応して爆発するか否かを鋼管の破砕状況から判定した。(○は完爆、×は不爆を表す。)
【0027】
(2)鋼管内伝爆試験
実施例1〜3で得られた各爆薬薬包(薬包径34mm、長さ900mm)を、内径42mm、長さ1000mmの鋼管内に設置し、含水爆薬(アルテックス:日本化薬(株)製)50gをブースターに用いて6号雷管で起爆し、伝爆するか否かを鋼管の破砕状況から判定した。
これらの試験結果を表1に示す。(○は完爆、×は不爆を表す。)
【0028】
【0029】
デカップリング係数(鋼管径/薬包径)が1.1の状態での鋼管内殉爆試験において、実施例1〜3の本発明の爆薬薬包は、8倍の距離においても殉爆し、更に実施例2及び3の爆薬薬包に関しては、10倍の距離を隔てた場合でも確実に殉爆している。また、デカップリング係数が約1.2と密閉強度の低い状態での鋼管内伝爆試験において、実施例1〜3の本発明の爆薬薬包は確実に伝爆すると共に、破砕された鋼管の大きさについても従来のANFO爆薬を直接流し込み装填した場合と同程度に十分細かく、本発明の爆薬薬包が従来の包装ANFO爆薬に比べて非常に優れた伝爆性及び破砕効果を有することが明らかである。
【0030】
【発明の効果】
爆薬薬包と穿孔壁との間に隙間が存在する場合においても、爆轟中断することなく、且つ従来のANFO爆薬を直接流し込み装填する場合と同等の発破効果を示すという伝爆性及び破砕効果に優れた爆薬薬包が得られた。
Claims (6)
- 吸油率5〜25%で且つ硬度0.1〜10.0%であるポーラスプリル硝酸アンモニウム及び燃料油を含有する爆薬組成物を合成樹脂製の包装袋に充填したことを特徴とする爆薬薬包。
- ポーラスプリル硝酸アンモニウムが、粒径2.36mm以上及び0.98mm以下のものがそれぞれ、0.1重量%以上及び1.0重量%以下の粒度分布を有するポーラスプリル硝酸アンモニウムである請求項1に記載の爆薬薬包。
- ポーラスプリル硝酸アンモニウムが、嵩比重0.55〜0.76である請求項1乃至請求項2のいずれか一項に記載の爆薬薬包。
- ポーラスプリル硝酸アンモニウムが、微小中空粒子を含有するポーラスプリル硝酸アンモニウムとその粉砕品の混合物である請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の爆薬薬包。
- 微小中空粒子の含有濃度が、硝酸アンモニウムに対して0.01〜10.0重量%である請求項4に記載の爆薬薬包。
- 爆薬組成物の酸素平衡値が爆薬1g当たり−0.10〜0.10gとなるように燃料油を含む可燃性物質を配合してなる請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の爆薬薬包。
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JP2002165037A JP2004010412A (ja) | 2002-06-06 | 2002-06-06 | 爆薬薬包 |
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Cited By (2)
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JP2009143782A (ja) * | 2007-12-17 | 2009-07-02 | Nippon Koki Co Ltd | 硝安油剤爆薬包 |
JP2011168458A (ja) * | 2010-02-22 | 2011-09-01 | Japan Carlit Co Ltd:The | 爆薬組成物 |
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2002
- 2002-06-06 JP JP2002165037A patent/JP2004010412A/ja not_active Ceased
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