JP2004009500A - セーバソーのプランジャ保持機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プランジャ20にプランジャ20を貫通したローラシャフト21を回動可能に設け、ローラシャフト21の両端に回動可能な独立したローラ23を設ける。ギヤカバー6の内部に2面幅を有するガイド面6a・6bを形成し、プランジャ20の周方向の回転をローラシャフト21、ローラ23を介して2つのガイド面6a・6bにより抑制し、ブレード27の倒れを防止するようにした。
【選択図】 図7
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は住宅やビルの建築、設備、改装、解体工事等において木材、鋼材、パイプ等を切断するセーバソーのプランジャ保持機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電動モータにより駆動される往復動形式の切断工具としてセーバソーがある。セーバソーは、周知の如く、一般に直線のこ刃(以下ブレードという)を先端に装着した往復動軸(以下プランジャという)を往復駆動させブレードによって被切断材を切断するものである。
【0003】
従来のセーバソーの一例を図1に示す。駆動歯車8により回転駆動されるセカンドシャフト9には、回転運動を往復運動に変換するレシプロプレート18が取付けられている。先端にブレード27が装着されたプランジャ20は、ギヤカバー6に取付けられたガイドスリーブ13の内側およびガイドスリーブ13に取付けられた軸受メタル19の内側に摺動可能に取付けられ、セカンドシャフト9が回転することによりレシプロプレート18によって往復駆動される。プランジャ20が往復動する際に、プランジャ20には軸心を中心とした回転力が働き、ブレード27が左右に倒れてしまう不具合が生じるため、プランジャ20の回転を防ぐプランジャ保持機構を有している。従来のプランジャ保持機構は、図2に示すようにガイドスリーブ13の内側に突起部13aを設け、プランジャ20にその突起部13aが摺動可能なごとく嵌合させる溝部20aを設けることにより行ったり、図3・図4に示すようにプランジャ20を貫通するローラ21を設け、ローラ21が摺動可能な如くガイドスリーブ13の長穴13bと嵌合させることにより行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述のプランジャ保持機構は構造が複雑で、質量が重く形状が複雑なガイドスリーブ13が必要、嵌合部の摩擦係数が大きく摩擦や発熱により低寿命等の問題があった。
【0005】
本発明の目的は、上記した従来技術によるセーバソーの欠点の解消、すなわち、部品点数の削減および構造の簡素化、さらには、長寿命化が図れるセーバソーのプランジャ保持機構を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、ギヤカバーにプランジャの往復運動方向と概ね平行にプランジャの運動軌跡を制御するガイドを設け、プランジャと共に往復運動しながら、そのガイド上を回転運動するローラを備えることにより達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明プランジャ保持機構の一実施形態を示した図5〜図10を参照して説明する。なお、図5の左側を前方、右側を後方とする。
(モータ部)
電動モータ1は本発明ハウジングを構成する樹脂製のモータハウジング2に内蔵され、モータハウジング2の後方にはハンドル3が接続されている。ハンドル3には電動モータ1への電力供給を制御するスイッチ4が内蔵されている。
【0008】
(減速部)
モータハウジング2の前方には以下に述べる動力伝達手段を内蔵し、本発明ギヤケースを構成するアルミニウム製のインナカバー5およびギヤカバー6が設けられている。モータ軸7の先端には駆動歯車8が形成され、モータ軸7と平行に設けられたセカンドシャフト9には従動歯車10が取付けられ、これら一対の減速歯車8、10を介して電動モータ1はセカンドシャフト9を回転駆動する。セカンドシャフト9の前方には従動歯車10の軸心に対し約14°の角度を有する傾斜軸部9aが形成され、また先端には従動歯車10の軸心と同心のサブシャフト11が取付けられている。
【0009】
(回転−往復動変換部)
セカンドシャフト9の傾斜軸部9aには、2個のベアリング17を介して揺動軸部18aを有するレシプロプレート18が取付けられている。揺動軸部18aの先端に球状部18bが形成され、プランジャ20を貫通して先端の球状部18bがプランジャ20の穴部20aの内部にわずかな隙間で転動可能に係合しており、セカンドシャフト9の回転運動をプランシャ20の往復運動に変換する。
【0010】
(ブレード保持部)
プランジャ20前方には、回動可能なレバー28の操作によりブレード27の着脱が行える構造が設けられている。また、ブレード27は上下反対に装着することができる構造となっている。
【0011】
(本体前方保持部)
インナカバー5、ギヤカバー6およびモータハウジング2の一部の外側に、摩擦係数の大きい絶縁断熱弾性部材からなるフロントカバー26が設けられている。ギヤカバー6の先端部には切断作業時にセーバソー本体を被切断材36に対して安定させるベース25が装着されている。
【0012】
(プランジャ保持機構部)
ギヤカバー6の前方内部には軸受メタル19が固着されており、軸受メタル19を貫通してプランジャ20が往復動可能に取付けられている。図5・図6に示すように、プランジャ20にはプランジャ20を貫通した本発明第1ローラを構成するローラシャフト21が回動可能に取付けられ、ローラシャフト21はプランジャ20と一体に往復運動できるよう設けられている。さらに、ローラシャフト21の両端に本発明第2ローラを構成するローラ23を回動可能に取付けることにより、プランジャ20をよりスムーズに往復動させることが可能となる。ギヤカバー6の内部には、ローラ23の外径より僅かに大きい2面幅を有するガイド面6a・6bが形成されており、プランジャ20の軸心を中心とした回転をローラシャフト21、ローラ23を介して2つのガイド面6a・6bにより抑制し、ブレード27の倒れを防止する。また、図8に示すように、ローラ23が2つのガイド面6a・6bから離脱しないようにガイド面端部に4つの突起部6cを設けている。
【0013】
(切断時のプランジャ保持動作の説明)
図9・図10は実際の切断における各部の動きと力の関係を説明するものである。図9に示すようにブレード27は図中の矢印Dで示すように単純な直線往復運動を行う。切断時には作業者によって押付け力F1が加えられる。この時ブレード27は被切断材36から切断反力F2を受け、プランジャ20を介して軸受メタル19とガイド面6aおよび6bが反力F2を支持する。押付け力F1は、被切断材36に常に垂直に加えられないため、反力F2にはブレード27をプランジャ20の軸を中心に回転させる回転力F3が含まれる。図10に示すように、この回転力F3は、ローラシャフト21、ローラ23を介してガイド面6aおよび6bにより支持される。
【0014】
例えば、切断作業時に、プランジャ20が図9に示す矢印Eの方向に運動し、かつ図10に示す矢印Gの方向に回転した場合、ローラ23の一方はガイド面6aの下方面上をころがり、ローラ23のもう一方はガイド面6bの上方面上をころがることとなり、各ローラ23の回転方向が逆となる。このように、独立した2つのローラ21、23を備えた構成とすることにより、プランジャはスムーズな往復運動が可能となる。
【0015】
図11〜図13は本発明の他の実施形態を示す。
各図はローラ23が2つのガイド面6a・6bからの離脱を抑制する構成を示しており、図11のように直接にプランジャ20の外周で抑制する、図12のように筒状の抑制スリーブ24を設け間接的にプランジャ20の外周で抑制する、図13のようにローラシャフト21を段付きとして抑制するものである。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、ギヤカバーにプランジャの運動軌跡を制御するガイドを設けることにより、プランジャの回り止めを行っていたガイドスリーブが不用となり、セーバソーの部品点数の削減・軽量化さらには長寿命化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のセーバソーの一例を示す要部断面側面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】従来のセーバソーの他の例を示す図2相当図。
【図4】図3のプランジャ、ガイドスリーブを示す側面図。
【図5】本発明の一実施形態を示すセーバソーの要部断面側面図。
【図6】図5のB−B断面図。
【図7】図5のC−C断面図。
【図8】図6の一部拡大図。
【図9】被切断材切断時を示す側面図。
【図10】被切断材切断時の図8相当図。
【図11】本発明の他の実施形態を示す図8相当図。
【図12】本発明の他の実施形態を示す図8相当図。
【図13】本発明の他の実施形態を示す図8相当図。
【符号の説明】
1は電動モータ、2はモータハウジング、4はスイッチ、5はインナカバー、6はギヤカバー、7はモータ軸、8は駆動歯車、9はセカンドシャフト、10は従動歯車、11はサブシャフト、13はガイドスリーブ、17はベアリング、18はレシプロプレート、19は軸受メタル、20はプランジャ、21はローラーシャフト、23はローラ、24は抑制スリーブ、25はベース、26はフロントカバー、27はブレード、36は被切断材である。
Claims (1)
- モータを内蔵するハウジングと、該ハウジングに回転可能に取付けられ、モータにより回転駆動されるセカンドシャフトと、ハウジングの一端に接続されたギヤケースと、該ギヤケースに往復動可能な如く取付けられ、先端にブレードが装着されるプランジャと、セカンドシャフトの回転運動をプランジャの往復運動に変換するためセカンドシャフトおよびプランジャとの間に設けられた運動変換手段とを有するセーバソーにおいて、
ギヤケースにプランジャの往復運動方向と概ね平行にプランジャの運動軌跡を制御するガイドをギヤケースと同一部材で一体に形成し、プランジャを貫通し、ガイド上を回動可能な如くプランジャと共に往復運動する第1ローラと、第1ローラの外周に回動可能で、かつギヤケースのガイドを回動可能な如く第1ローラと共に往復運動する第2ローラを備えたことを特徴とするセーバソーのプランジャ保持機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002165582A JP2004009500A (ja) | 2002-06-06 | 2002-06-06 | セーバソーのプランジャ保持機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002165582A JP2004009500A (ja) | 2002-06-06 | 2002-06-06 | セーバソーのプランジャ保持機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004009500A true JP2004009500A (ja) | 2004-01-15 |
JP2004009500A5 JP2004009500A5 (ja) | 2005-09-15 |
Family
ID=30433386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002165582A Pending JP2004009500A (ja) | 2002-06-06 | 2002-06-06 | セーバソーのプランジャ保持機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004009500A (ja) |
-
2002
- 2002-06-06 JP JP2002165582A patent/JP2004009500A/ja active Pending
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