JP2004008891A - 酸素溶存整水器 - Google Patents
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Abstract
【課題】高濃度の酸素が溶存した整水を簡易に飲料として供給できる酸素溶存整水器を提供する。
【解決手段】酸素供給手段2と、予め設定した水位もしくは満水状態に貯留されてなる圧力容器3及び副圧力容器31と、圧力容器3及び酸素供給手段2間を連通してなる第1パイプ6と、圧力容器3及び副圧力容器31間を圧力容器3側から副圧力容器31側にのみ水4を供給可能なる水ポンプ14及び副圧力容器31側から圧力容器3側への水4の逆流を防止した逆流防止弁35を介在して連通してなる第2パイプ34と、第1パイプ6及び副圧力容器31間を連通してなる第3パイプ9と、圧力容器3及び副圧力容器31間を連通してなる第4パイプ37と、第4パイプ37及び水道パイプ39間を連通してなる第5パイプ40と、圧力容器3内の水4及び酸素5を適宜排水・排気可能に連通してなる第6パイプ43とより構成されてなり、前記副圧力容器31内で水4と高濃度の酸素5との接触面積を増やすことにより、酸素溶存水4を生成してなる。
【選択図】 図1
【解決手段】酸素供給手段2と、予め設定した水位もしくは満水状態に貯留されてなる圧力容器3及び副圧力容器31と、圧力容器3及び酸素供給手段2間を連通してなる第1パイプ6と、圧力容器3及び副圧力容器31間を圧力容器3側から副圧力容器31側にのみ水4を供給可能なる水ポンプ14及び副圧力容器31側から圧力容器3側への水4の逆流を防止した逆流防止弁35を介在して連通してなる第2パイプ34と、第1パイプ6及び副圧力容器31間を連通してなる第3パイプ9と、圧力容器3及び副圧力容器31間を連通してなる第4パイプ37と、第4パイプ37及び水道パイプ39間を連通してなる第5パイプ40と、圧力容器3内の水4及び酸素5を適宜排水・排気可能に連通してなる第6パイプ43とより構成されてなり、前記副圧力容器31内で水4と高濃度の酸素5との接触面積を増やすことにより、酸素溶存水4を生成してなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、酸素溶存整水器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の水道水などに含有する塩素を除去した飲料水を得る整水器としては、例えば、特開2002−29722号公報に示すような活性炭を用いたもの、特開2001−259648号公報に示すような永久磁石を用いたもの、特開2000−63173号公報に示すような化石珊瑚を用いたもの、特開2001−340857号公報に示すような電気分解装置を用いたものなどが存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来技術が、飲料水に含まれる塩素を除去することで、該塩素に含まれる発ガン物質といわれるトリハロメタンなどを除去できるとしても、かかる飲料水を飲んでも酸素を摂取することはできない。また、人間などの生体は、高濃度の酸素が溶け込んだ水を摂取することで、その胃や腸などにより直接酸素を血液中にスムーズに摂取できるので、肺臓からの酸素の摂取より、酸素の摂取がより容易となることは分かっているが、高濃度の酸素溶存整水器は未だ提供されていない。
【0004】
そこで、この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、高濃度の酸素が溶存した整水を簡易に飲料として供給できる酸素溶存整水器を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、高い酸素分圧を有し且つ酸素を供給可能なる酸素供給手段と、予め設定した水位もしくは満水状態に貯留されてなる圧力容器及び副圧力容器と、該圧力容器内及び前記酸素供給手段間を第1弁、第2弁を介在して連通してなる第1パイプと、前記圧力容器及び前記副圧力容器間を圧力容器側から副圧力容器側にのみ水を供給可能なる水ポンプ及び副圧力容器側から圧力容器側への水の逆流を防止した逆流防止弁を介在して連通してなる第2パイプと、前記第1パイプ及び前記副圧力容器間を連通してなる第3パイプと、前記圧力容器及び前記副圧力容器間を第3弁を介在して連通してなる第4パイプと、該第4パイプ及び水道パイプ間を第4弁を介在して連通してなる第5パイプと、前記圧力容器内の水及び酸素を適宜排水・排気可能な第5弁を介在して連通してなる第6パイプとより構成されてなり、前記副圧力容器内で水と高濃度の酸素との接触面積を増やすことにより、酸素溶存水を生成してなる。
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、副圧力容器内で高分圧酸素に水が噴霧されることで、酸素の高濃度状態で溶け込んだ整水を短時間且つ簡易で大量に入手できるので、飲みたい時、つまり短時間で、作りたて、つまり酸素の脱気していない溶存酸素量の多い水を飲むことが可能である。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の酸素溶存整水器であって、前記第2パイプの副圧力容器内には、噴霧ノズルを配設してなる。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、噴霧ノズルから大量の水が霧状となることで、酸素と水との接触面積が大きくなり、水への酸素の溶解度が増大するし、溶解は短時間でよい。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の酸素溶存整水器であって、前記噴霧ノズルは、副圧力容器の底部近傍に配設してなる。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、噴霧ノズルが副圧力容器の底部近傍に配されてなるので、噴霧ノズルから噴射される水は、副圧力容器内に無駄なく広がり、副圧力容器内の酸素全体と接することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は、この発明の一実施形態を示す図である。符号1は、酸素溶存整水器で、該酸素溶存整水器1は、高い酸素分圧を有し且つ酸素5を供給可能なる「酸素充填容器」である例えば18.6Mpaで容量98ccの超小型の酸素カートリッジ2と、予め設定した水位もしくは満水状態に貯留されてなる例えば1300ccのアルミニュウム缶などの金属板よりなる圧力容器3とを第1パイプ6により結合し、該圧力容器3内の水4を高濃度の酸素5が充填された副圧力容器31内に噴射することで、水4と高濃度の酸素5との接触面積を増やし、少なくとも60mg/L以上、望ましくは100mg/L以上の高濃度酸素の溶存水4を生成してなる。前記第1パイプ6の圧力容器3側の端部6aは、圧力容器3の開口3b近辺であり、水4より上側に配されてなる。
【0013】
前記圧力容器3と酸素カートリッジ2との間には、圧力レギュレータ8を連結して、酸素圧力を0.2Mpaに制御可能なるようにしている。該圧力レギュレータ8と、前記第1パイプ6との間には、開閉自在なる第1弁10が介在されてなる。前記第1パイプ6の中途には、第2弁32が介在されている。前記第1パイプ6が分岐された第3パイプ9は、前記副圧力容器31内の奥側に挿入されて、副圧力容器31内に高濃度の酸素5が供給可能となっている。副圧力容器31は、蓋33により密封されてなる。前記圧力容器3の底部3a付近から前記副圧力容器31内には、第2パイプ34が連通されてなり、該第2パイプ34には、圧力容器3側への水4の逆流を防止した逆流防止弁35及び毎分1100ccの水ポンプ14が介在されてなると共に前記副圧力容器31内の底部近傍には、噴霧ノズル36が配されている。前記圧力容器3の開口3b近辺であり、水4より上側に配されてなる第4パイプ37は、第3弁38を介して副圧力容器31内に連通されてなる。該第4パイプ37には、水道パイプ39からの第5パイプ40に接続連通されている。該第5パイプ40には、水道パイプ39との止栓41及び第4弁42が介在されている。前記圧力容器3の開口3b近辺であり、水4より上側に配されてなる第6パイプ43は、第5弁44が配されて、排気及び排水が可能なるようにしてある。
【0014】
従って、かかる酸素溶存整水器1による高酸素溶存整水4を生成するには、次の5段階を経て生成される。
【0015】
第1段階として、前記第1弁10、第3弁38を閉成したまま、前記第2弁32,第4弁42,第5弁44を開成し、水道パイプ39の止栓41を開成すると、水道水4は、第5パイプ40を経て、副圧力容器31内を予め設定した水位もしくは満水にすると共に第3パイプ9及び第1パイプ6を経て、圧力容器3内を予め設定した水位もしくは満水にする。この予め設定した水位もしくは満水にする作動中、両圧力容器3、31内の空気は、最終的に第6パイプ43を通して水4の圧力により排気される。
【0016】
第2段階として、両圧力容器3、31内が予め設定した水位もしくは満水になると、第2弁32及び第4弁42を閉成し、第1弁10及び第3弁38を開成すると、圧力レギュレータ8によって減圧された酸素カートリッジ2内の酸素5の圧力によって、副圧力容器31内に酸素5が第3パイプ9を経て圧送され、副圧力容器31内に貯留されている水4が第4パイプ37を経て圧力容器3内に注がれ、該圧力容器3内を経て第6パイプ43を通じて排水されることで、副圧力容器31内に酸素5が約40cc分満たされる。
【0017】
第3段階として、第5弁44を閉成し、圧力レギュレータ8の既定値まで圧力を上昇させる。
【0018】
第4段階として、圧力が規定値まで達したと同時に水ポンプ14を回して第2パイプ34を経て圧力容器3内の水4を吸い上げる。吸い上げた水4を噴霧ノズル36によって副圧力容器31内に大量の水4が霧状となることで、酸素5と水4との接触面積が大きくなり、水4への酸素5の溶解度が増大するし、溶解は短時間でよい。噴霧ノズル36が副圧力容器31の底部近傍に配されてなるので、噴霧ノズル36から噴射される水4は、副圧力容器31内に無駄なく広がり、副圧力容器31内の酸素5全体と接することが可能となる。副圧力容器31内に溜まった高濃度酸素5が溶存した水4は、第4パイプ37を通して圧力容器3内に戻るという循環を始める。この時点では、圧力容器3内は低圧であるが、徐々に高圧になる。
【0019】
第5段階として、圧力容器3内が高圧のまま循環を続け、約10分経過すると圧力容器3内に高濃度酸素5が溶存した水4が生成されてなる。
【0020】
圧力容器3内に高濃度酸素5が溶存した水4が生成された段階で、水ポンプ14を停止して第5弁44を開成して圧力容器3内の高圧酸素5を第6パイプ43を通して減圧する。この時、第5弁44の開閉を断続的に行うことによって、減圧を段階的に行い、圧力容器3内の水4に溶けた酸素5が急激な減圧によって抜けてしまうことを少なくする。第1弁10乃至第5弁44までの全ての弁を閉成し、圧力容器3の蓋15を開成して、少なくとも60mg/L以上、望ましくは100mg/L以上の高濃度酸素5が溶存した水4を取り出すことが出来る。この時、副圧力容器31内は、高圧酸素5で満たされており、再び整水を行う時は、圧力容器3内に水道水4を予め設定した水位もしくは満水状態にして蓋15を閉成し、第1弁10及び第3弁38を開成し、前記第4段階からの作業を行えば良い事になる。また、蓋15を開成しても逆流防止弁35により第2パイプ34から圧力が漏れることはない。
【0021】
従って、副圧力容器31内で高分圧酸素5に水4が噴霧されることで、酸素5の高濃度状態で溶け込んだ整水4を短時間且つ簡易で大量に入手できるので、飲みたい時、つまり短時間で、作りたて、つまり酸素5の脱気していない溶存酸素量の多い水4を飲むことが可能である。また、噴霧ノズル36から大量の水4が霧状となることで、酸素5と水4との接触面積が大きくなり、水4への酸素5の溶解度が増大するし、溶解は短時間でよい。更に、噴霧ノズル36が副圧力容器31の底部近傍に配されてなるので、噴霧ノズル36から噴射される水4は、副圧力容器31内に無駄なく広がり、副圧力容器31内の酸素5全体と接することが可能となる。
【0022】
前記実施形態を説明した段階で、水4は、整水前の水として水道水にも、整水後の水にも同じ符号4を用いたが、意味は異なることは勿論であるが、図が煩瑣になるので同じ符号を用いた。また、酸素5についても、水4に溶存した酸素も、酸素のみとして存在している場合も、水に溶存する前の段階の酸素も、同じ符号5を用いたが、意味は異なることは勿論であるが、図が煩瑣になるので同じ符号を用いた。
【0023】
また、前記実施形態の説明では、原料となる水4について水道水として説明したが、水道水を原料とした高濃度酸素溶存水4は、水道水より若干酸化還元電位(ORP)が高くなる傾向があるので、原料としてはアルカリイオン整水された後の水を用いる方がより望ましいことを確認している。つまり、アルカリイオン整水された後の水を原料に用いることで、水道水よりも溶存酸素量が多く、PHが高く、酸化還元電位(ORP)が低い水とすることができる。
【0024】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、副圧力容器内で高分圧酸素に水が噴霧されることで、酸素の高濃度状態で溶け込んだ整水を短時間且つ簡易で大量に入手できるので、飲みたい時、つまり短時間で、作りたて、つまり酸素の脱気していない溶存酸素量の多い水を飲むことが可能である。
【0025】
請求項2に記載の発明によれば、噴霧ノズルから大量の水が霧状となることで、酸素と水との接触面積が大きくなり、水への酸素の溶解度が増大するし、溶解は短時間でよい。
【0026】
請求項3に記載の発明によれば、噴霧ノズルが副圧力容器の底部近傍に配されてなるので、噴霧ノズルから噴射される水は、副圧力容器内に無駄なく広がり、副圧力容器内の酸素全体と接することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る酸素溶存整水器を示す全体図。
【符号の説明】
1 酸素溶存整水器
2 「酸素充填容器」である酸素カートリッジ
3 圧力容器
3a 圧力容器の底部
3b 圧力容器の開口
4 水
5 酸素
6 第1パイプ
8 圧力レギュレータ
9 第3パイプ
10 第1弁
14 水ポンプ
15、33 蓋
31 副圧力容器
32 第2弁
34 第2パイプ
35 逆流防止弁
36 噴霧ノズル
37 第4パイプ
38 第3弁
39 水道パイプ
40 第5パイプ
41 止栓
42 第4弁
43 第6パイプ
44 第5弁
【発明の属する技術分野】
この発明は、酸素溶存整水器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の水道水などに含有する塩素を除去した飲料水を得る整水器としては、例えば、特開2002−29722号公報に示すような活性炭を用いたもの、特開2001−259648号公報に示すような永久磁石を用いたもの、特開2000−63173号公報に示すような化石珊瑚を用いたもの、特開2001−340857号公報に示すような電気分解装置を用いたものなどが存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来技術が、飲料水に含まれる塩素を除去することで、該塩素に含まれる発ガン物質といわれるトリハロメタンなどを除去できるとしても、かかる飲料水を飲んでも酸素を摂取することはできない。また、人間などの生体は、高濃度の酸素が溶け込んだ水を摂取することで、その胃や腸などにより直接酸素を血液中にスムーズに摂取できるので、肺臓からの酸素の摂取より、酸素の摂取がより容易となることは分かっているが、高濃度の酸素溶存整水器は未だ提供されていない。
【0004】
そこで、この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、高濃度の酸素が溶存した整水を簡易に飲料として供給できる酸素溶存整水器を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、高い酸素分圧を有し且つ酸素を供給可能なる酸素供給手段と、予め設定した水位もしくは満水状態に貯留されてなる圧力容器及び副圧力容器と、該圧力容器内及び前記酸素供給手段間を第1弁、第2弁を介在して連通してなる第1パイプと、前記圧力容器及び前記副圧力容器間を圧力容器側から副圧力容器側にのみ水を供給可能なる水ポンプ及び副圧力容器側から圧力容器側への水の逆流を防止した逆流防止弁を介在して連通してなる第2パイプと、前記第1パイプ及び前記副圧力容器間を連通してなる第3パイプと、前記圧力容器及び前記副圧力容器間を第3弁を介在して連通してなる第4パイプと、該第4パイプ及び水道パイプ間を第4弁を介在して連通してなる第5パイプと、前記圧力容器内の水及び酸素を適宜排水・排気可能な第5弁を介在して連通してなる第6パイプとより構成されてなり、前記副圧力容器内で水と高濃度の酸素との接触面積を増やすことにより、酸素溶存水を生成してなる。
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、副圧力容器内で高分圧酸素に水が噴霧されることで、酸素の高濃度状態で溶け込んだ整水を短時間且つ簡易で大量に入手できるので、飲みたい時、つまり短時間で、作りたて、つまり酸素の脱気していない溶存酸素量の多い水を飲むことが可能である。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の酸素溶存整水器であって、前記第2パイプの副圧力容器内には、噴霧ノズルを配設してなる。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、噴霧ノズルから大量の水が霧状となることで、酸素と水との接触面積が大きくなり、水への酸素の溶解度が増大するし、溶解は短時間でよい。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の酸素溶存整水器であって、前記噴霧ノズルは、副圧力容器の底部近傍に配設してなる。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、噴霧ノズルが副圧力容器の底部近傍に配されてなるので、噴霧ノズルから噴射される水は、副圧力容器内に無駄なく広がり、副圧力容器内の酸素全体と接することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は、この発明の一実施形態を示す図である。符号1は、酸素溶存整水器で、該酸素溶存整水器1は、高い酸素分圧を有し且つ酸素5を供給可能なる「酸素充填容器」である例えば18.6Mpaで容量98ccの超小型の酸素カートリッジ2と、予め設定した水位もしくは満水状態に貯留されてなる例えば1300ccのアルミニュウム缶などの金属板よりなる圧力容器3とを第1パイプ6により結合し、該圧力容器3内の水4を高濃度の酸素5が充填された副圧力容器31内に噴射することで、水4と高濃度の酸素5との接触面積を増やし、少なくとも60mg/L以上、望ましくは100mg/L以上の高濃度酸素の溶存水4を生成してなる。前記第1パイプ6の圧力容器3側の端部6aは、圧力容器3の開口3b近辺であり、水4より上側に配されてなる。
【0013】
前記圧力容器3と酸素カートリッジ2との間には、圧力レギュレータ8を連結して、酸素圧力を0.2Mpaに制御可能なるようにしている。該圧力レギュレータ8と、前記第1パイプ6との間には、開閉自在なる第1弁10が介在されてなる。前記第1パイプ6の中途には、第2弁32が介在されている。前記第1パイプ6が分岐された第3パイプ9は、前記副圧力容器31内の奥側に挿入されて、副圧力容器31内に高濃度の酸素5が供給可能となっている。副圧力容器31は、蓋33により密封されてなる。前記圧力容器3の底部3a付近から前記副圧力容器31内には、第2パイプ34が連通されてなり、該第2パイプ34には、圧力容器3側への水4の逆流を防止した逆流防止弁35及び毎分1100ccの水ポンプ14が介在されてなると共に前記副圧力容器31内の底部近傍には、噴霧ノズル36が配されている。前記圧力容器3の開口3b近辺であり、水4より上側に配されてなる第4パイプ37は、第3弁38を介して副圧力容器31内に連通されてなる。該第4パイプ37には、水道パイプ39からの第5パイプ40に接続連通されている。該第5パイプ40には、水道パイプ39との止栓41及び第4弁42が介在されている。前記圧力容器3の開口3b近辺であり、水4より上側に配されてなる第6パイプ43は、第5弁44が配されて、排気及び排水が可能なるようにしてある。
【0014】
従って、かかる酸素溶存整水器1による高酸素溶存整水4を生成するには、次の5段階を経て生成される。
【0015】
第1段階として、前記第1弁10、第3弁38を閉成したまま、前記第2弁32,第4弁42,第5弁44を開成し、水道パイプ39の止栓41を開成すると、水道水4は、第5パイプ40を経て、副圧力容器31内を予め設定した水位もしくは満水にすると共に第3パイプ9及び第1パイプ6を経て、圧力容器3内を予め設定した水位もしくは満水にする。この予め設定した水位もしくは満水にする作動中、両圧力容器3、31内の空気は、最終的に第6パイプ43を通して水4の圧力により排気される。
【0016】
第2段階として、両圧力容器3、31内が予め設定した水位もしくは満水になると、第2弁32及び第4弁42を閉成し、第1弁10及び第3弁38を開成すると、圧力レギュレータ8によって減圧された酸素カートリッジ2内の酸素5の圧力によって、副圧力容器31内に酸素5が第3パイプ9を経て圧送され、副圧力容器31内に貯留されている水4が第4パイプ37を経て圧力容器3内に注がれ、該圧力容器3内を経て第6パイプ43を通じて排水されることで、副圧力容器31内に酸素5が約40cc分満たされる。
【0017】
第3段階として、第5弁44を閉成し、圧力レギュレータ8の既定値まで圧力を上昇させる。
【0018】
第4段階として、圧力が規定値まで達したと同時に水ポンプ14を回して第2パイプ34を経て圧力容器3内の水4を吸い上げる。吸い上げた水4を噴霧ノズル36によって副圧力容器31内に大量の水4が霧状となることで、酸素5と水4との接触面積が大きくなり、水4への酸素5の溶解度が増大するし、溶解は短時間でよい。噴霧ノズル36が副圧力容器31の底部近傍に配されてなるので、噴霧ノズル36から噴射される水4は、副圧力容器31内に無駄なく広がり、副圧力容器31内の酸素5全体と接することが可能となる。副圧力容器31内に溜まった高濃度酸素5が溶存した水4は、第4パイプ37を通して圧力容器3内に戻るという循環を始める。この時点では、圧力容器3内は低圧であるが、徐々に高圧になる。
【0019】
第5段階として、圧力容器3内が高圧のまま循環を続け、約10分経過すると圧力容器3内に高濃度酸素5が溶存した水4が生成されてなる。
【0020】
圧力容器3内に高濃度酸素5が溶存した水4が生成された段階で、水ポンプ14を停止して第5弁44を開成して圧力容器3内の高圧酸素5を第6パイプ43を通して減圧する。この時、第5弁44の開閉を断続的に行うことによって、減圧を段階的に行い、圧力容器3内の水4に溶けた酸素5が急激な減圧によって抜けてしまうことを少なくする。第1弁10乃至第5弁44までの全ての弁を閉成し、圧力容器3の蓋15を開成して、少なくとも60mg/L以上、望ましくは100mg/L以上の高濃度酸素5が溶存した水4を取り出すことが出来る。この時、副圧力容器31内は、高圧酸素5で満たされており、再び整水を行う時は、圧力容器3内に水道水4を予め設定した水位もしくは満水状態にして蓋15を閉成し、第1弁10及び第3弁38を開成し、前記第4段階からの作業を行えば良い事になる。また、蓋15を開成しても逆流防止弁35により第2パイプ34から圧力が漏れることはない。
【0021】
従って、副圧力容器31内で高分圧酸素5に水4が噴霧されることで、酸素5の高濃度状態で溶け込んだ整水4を短時間且つ簡易で大量に入手できるので、飲みたい時、つまり短時間で、作りたて、つまり酸素5の脱気していない溶存酸素量の多い水4を飲むことが可能である。また、噴霧ノズル36から大量の水4が霧状となることで、酸素5と水4との接触面積が大きくなり、水4への酸素5の溶解度が増大するし、溶解は短時間でよい。更に、噴霧ノズル36が副圧力容器31の底部近傍に配されてなるので、噴霧ノズル36から噴射される水4は、副圧力容器31内に無駄なく広がり、副圧力容器31内の酸素5全体と接することが可能となる。
【0022】
前記実施形態を説明した段階で、水4は、整水前の水として水道水にも、整水後の水にも同じ符号4を用いたが、意味は異なることは勿論であるが、図が煩瑣になるので同じ符号を用いた。また、酸素5についても、水4に溶存した酸素も、酸素のみとして存在している場合も、水に溶存する前の段階の酸素も、同じ符号5を用いたが、意味は異なることは勿論であるが、図が煩瑣になるので同じ符号を用いた。
【0023】
また、前記実施形態の説明では、原料となる水4について水道水として説明したが、水道水を原料とした高濃度酸素溶存水4は、水道水より若干酸化還元電位(ORP)が高くなる傾向があるので、原料としてはアルカリイオン整水された後の水を用いる方がより望ましいことを確認している。つまり、アルカリイオン整水された後の水を原料に用いることで、水道水よりも溶存酸素量が多く、PHが高く、酸化還元電位(ORP)が低い水とすることができる。
【0024】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、副圧力容器内で高分圧酸素に水が噴霧されることで、酸素の高濃度状態で溶け込んだ整水を短時間且つ簡易で大量に入手できるので、飲みたい時、つまり短時間で、作りたて、つまり酸素の脱気していない溶存酸素量の多い水を飲むことが可能である。
【0025】
請求項2に記載の発明によれば、噴霧ノズルから大量の水が霧状となることで、酸素と水との接触面積が大きくなり、水への酸素の溶解度が増大するし、溶解は短時間でよい。
【0026】
請求項3に記載の発明によれば、噴霧ノズルが副圧力容器の底部近傍に配されてなるので、噴霧ノズルから噴射される水は、副圧力容器内に無駄なく広がり、副圧力容器内の酸素全体と接することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る酸素溶存整水器を示す全体図。
【符号の説明】
1 酸素溶存整水器
2 「酸素充填容器」である酸素カートリッジ
3 圧力容器
3a 圧力容器の底部
3b 圧力容器の開口
4 水
5 酸素
6 第1パイプ
8 圧力レギュレータ
9 第3パイプ
10 第1弁
14 水ポンプ
15、33 蓋
31 副圧力容器
32 第2弁
34 第2パイプ
35 逆流防止弁
36 噴霧ノズル
37 第4パイプ
38 第3弁
39 水道パイプ
40 第5パイプ
41 止栓
42 第4弁
43 第6パイプ
44 第5弁
Claims (3)
- 高い酸素分圧を有し且つ酸素を供給可能なる酸素供給手段と、予め設定した水位もしくは満水状態に貯留されてなる圧力容器及び副圧力容器と、該圧力容器内及び前記酸素供給手段間を第1弁、第2弁を介在して連通してなる第1パイプと、前記圧力容器及び前記副圧力容器間を圧力容器側から副圧力容器側にのみ水を供給可能なる水ポンプ及び副圧力容器側から圧力容器側への水の逆流を防止した逆流防止弁を介在して連通してなる第2パイプと、前記第1パイプ及び前記副圧力容器間を連通してなる第3パイプと、前記圧力容器及び前記副圧力容器間を第3弁を介在して連通してなる第4パイプと、該第4パイプ及び水道パイプ間を第4弁を介在して連通してなる第5パイプと、前記圧力容器内の水及び酸素を適宜排水・排気可能な第5弁を介在して連通してなる第6パイプとより構成されてなり、
前記副圧力容器内で水と高濃度の酸素との接触面積を増やすことにより、酸素溶存水を生成してなることを特徴とする酸素溶存整水器。 - 請求項1に記載の酸素溶存整水器であって、
前記第2パイプの副圧力容器内には、噴霧ノズルを配設してなることを特徴とする酸素溶存整水器。 - 請求項2に記載の酸素溶存整水器であって、
前記噴霧ノズルは、副圧力容器の底部近傍に配設してなることを特徴とする酸素溶存整水器。
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- 2002-06-05 JP JP2002164383A patent/JP2004008891A/ja active Pending
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