JP2004008889A - 酸素溶存整水器 - Google Patents
酸素溶存整水器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004008889A JP2004008889A JP2002164373A JP2002164373A JP2004008889A JP 2004008889 A JP2004008889 A JP 2004008889A JP 2002164373 A JP2002164373 A JP 2002164373A JP 2002164373 A JP2002164373 A JP 2002164373A JP 2004008889 A JP2004008889 A JP 2004008889A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- oxygen
- pressure vessel
- pipe
- dissolved
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Accessories For Mixers (AREA)
Abstract
【課題】高濃度の酸素が溶存した整水を簡易に飲料として供給できる酸素溶存整水器を提供する。
【解決手段】高い酸素分圧を有し且つ酸素を供給可能なる酸素供給手段2と、予め設定した水位もしくは満水状態に貯留されてなる圧力容器3と、該圧力容器3内に挿入支持されてなる第1パイプ6,第2パイプ7と、前記酸素供給手段2及び第1パイプ6間に介在されてなる第1弁10と、前記第1パイプ6及び圧力容器3間に介在されてなる水ポンプ14と、前記第1弁10及び水ポンプ14の間に介在されてなる排気排水用の第2弁12とより構成されてなり、該圧力容器3内の水と高濃度の酸素との接触面積を増やすことで、酸素溶存水を生成してなる。
【選択図】 図1
【解決手段】高い酸素分圧を有し且つ酸素を供給可能なる酸素供給手段2と、予め設定した水位もしくは満水状態に貯留されてなる圧力容器3と、該圧力容器3内に挿入支持されてなる第1パイプ6,第2パイプ7と、前記酸素供給手段2及び第1パイプ6間に介在されてなる第1弁10と、前記第1パイプ6及び圧力容器3間に介在されてなる水ポンプ14と、前記第1弁10及び水ポンプ14の間に介在されてなる排気排水用の第2弁12とより構成されてなり、該圧力容器3内の水と高濃度の酸素との接触面積を増やすことで、酸素溶存水を生成してなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、酸素溶存整水器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の水道水などに含有する塩素を除去した飲料水を得る整水器としては、例えば、特開2002−29722号公報に示すような活性炭を用いたもの、特開2001−259648号公報に示すような永久磁石を用いたもの、特開2000−63173号公報に示すような化石珊瑚を用いたもの、特開2001−340857号公報に示すような電気分解装置を用いたものなどが存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来技術が、飲料水に含まれる塩素を除去することで、該塩素に含まれる発ガン物質といわれるトリハロメタンなどを除去できるとしても、かかる飲料水を飲んでも酸素を摂取することはできない。また、人間などの生体は、高濃度の酸素が溶け込んだ水を摂取することで、その胃や腸などにより直接酸素を血液中にスムーズに摂取できるので、肺臓からの酸素の摂取より、酸素の摂取がより容易となることは分かっているが、高濃度の酸素溶存整水器は未だ提供されていない。
【0004】
そこで、この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、高濃度の酸素が溶存した整水を簡易に飲料として供給できる酸素溶存整水器を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、高い酸素分圧を有し且つ酸素を供給可能なる酸素供給手段と、予め設定した水位もしくは満水状態に貯留されてなる圧力容器と、該圧力容器内に挿入支持されてなる第1,第2パイプと、前記酸素供給手段及び第1パイプ間に介在されてなる第1弁と、前記第1パイプ及び圧力容器間に介在されてなる水ポンプと、前記第1弁側の第1パイプ及び水ポンプの間に介在されてなる排気排水用の第2弁とより構成されてなり、該圧力容器内で、水を噴射することで高濃度の酸素との接触面積を増やして、酸素溶存水を生成してなる。
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、圧力容器内に高分圧酸素が高濃度状態で溶け込んだ整水を短時間且つ簡易で大量に入手できるので、飲みたい時、つまり短時間で、作りたて、つまり酸素の脱気していない溶存酸素量の多い水を飲むことが可能である。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の酸素溶存整水器であって、前記第1パイプの圧力容器内の端部は、圧力容器内の水面近傍に配設してなり、該端部にノズルが配されて、ノズルから水面に向けて水が噴射してなる。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、ノズルから大量の水が酸素に向かって噴射するので、酸素と水との接触面積が大きくなり、水への酸素の溶解量が増大するし、溶解が短時間でよい。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の酸素溶存整水器であって、前記第1パイプの圧力容器内の端部は、圧力容器内の水面近傍に配設してなり、該端部にノズルが配されて、ノズルから圧力容器内の底に向けて水が噴射してなると共に該ノズルの周囲に水面より上側に引き込み穴を有する無底のパイプが囲み込んでなる。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、ノズルから水が圧力容器内の底に向けて噴射するとき、圧力容器の上部に貯留した酸素を引き込み穴より水中に引きずり込むことで、無駄なく酸素が水に溶け込むことが可能なので、より多くの酸素が水に溶け込むことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は、この発明の一実施形態を示す図である。図1の符号1は、酸素溶存整水器で、該酸素溶存整水器1は、高い酸素分圧を有し且つ酸素5を供給可能なる「酸素充填容器」である、例えば18.6Mpaで、容量が98ccの超小型の酸素カートリッジ2と、予め設定した水位若しくは満水状態に貯留されてなる例えばアルミニュウムなどの金属板よりなる、例えば容量が1300ccの圧力容器3とを第1パイプ6により結合し、該圧力容器3内の水4中に水4を水面に向かって噴射して酸素5の泡を巻き込んで水4との接触面積を増やすことで、少なくとも60mg/L以上、望ましくは100mg/L以上の高濃度酸素の溶存水4を生成してなる。符号7は、一端部が第1パイプ6に接続され、他端部が圧力容器3の底部3aに近接した位置に配され、該他端部に開口11が形成されてなる第2パイプである。
【0013】
前記圧力容器3と酸素カートリッジ2との間には、圧力レギュレータ8を連結して、酸素圧力を所定値、例えば、0.2Mpaに制御可能なるようにしている。該圧力レギュレータ8と、前記第1パイプ6との間には、開閉自在なる第1弁10が介在されてなる。前記第2パイプ7が接続された位置より下流側の第1パイプ6には、第1弁10側からの流れを圧力容器3側に流すのと、圧力容器3側からの流れを後述する第3パイプ13側に流すのと切り換え可能なる第2弁12が配されてなる。該第3パイプ13は、該第2弁12から外に排気及び排水可能である。第2弁12と圧力容器3との間の第1パイプ6には、例えば、毎分1100ccの排水が可能な水ポンプ14が配設されてなる。
【0014】
従って、かかる酸素溶存整水器1による高酸素溶存整水4を生成するには、次に4段階の工程を経て行われる。
【0015】
第1段階として、前記圧力容器3内を予め設定した水位若しくは満水にした後、蓋15をして圧力容器3を密閉にして第1,第2パイプ6,7を接続する。
【0016】
第2段階として、第1弁10を開成すると共に第2弁12を第3パイプ13側に接続することで、酸素5は、第2パイプ7側に回り、圧力容器3の底部3aに近い第2パイプ7の開口11より水4中に酸素5を噴出する。同時に、水ポンプ14を逆回転させると共に第2弁12を第3パイプ13側に連通させることで、圧力容器3内の水4が第1パイプ6、水ポンプ14,第2弁12そして第3パイプ13を介して外部に排水する。すると、圧力容器3内の上部に水4と入れ替わった酸素5の滞留する空間16が約40cc形成される。
【0017】
第3段階として、水ポンプ14を停止し、第2弁12を第3パイプ13側を閉じるように切り換えることで、圧力を圧力レギュレータ8の既定値まで上昇させる。
【0018】
第4段階として、圧力を圧力レギュレータ8の既定値まで達したと同時に水ポンプ14を正回転させることで、圧力容器3内の水4を第2パイプ7の開口11から吸い上げ、該水4を第1パイプ6を用いてノズル17により水面4aに向かって噴射する。この第4段階を順次繰り返す。
【0019】
高圧のまま、循環噴水を繰り返して、約3分経過すると、圧力容器3内に199.5mg/Lの高濃度酸素5が溶存した水4が生成されてなる。前記開口11の位置は、圧力容器3の底部3aに近いことにこだわることなく、開口11が水中に位置していれば良い。開口11の位置が圧力容器3の底部3aに近いと、ノズル17から供給される酸素5を開口11が吸い込まないようにできるものの、第2パイプ7自体が長くなり、利便性において劣ることになる。
【0020】
従って、圧力容器3内に高分圧酸素が高濃度状態で溶け込んだ整水を短時間、即ち約3分で入手でき且つ簡易で大量に入手できるので、飲みたい時、つまり短時間で、作りたて、つまり酸素の脱気していない溶存酸素量の多い水を飲むことが可能である。また、ノズル17から大量の水4が酸素5に向かって噴射するので、酸素5と水4との接触面積が大きくなり、水4への酸素5の溶解量が増大するし、溶解が短時間でよいことになる。
【0021】
圧力容器3内に199.5mg/Lの高濃度酸素5が溶存した水4が生成された段階で、水ポンプ14を停止し、第1弁10を閉じ、第2弁12を第3パイプ13に通じるように切り換えることで、圧力容器3内の高圧酸素5を第1パイプ6及び第2弁12を通じて第3パイプ13側から外部に抜くことで減圧する。この時に、第2弁12の第3パイプ13側に連通させたり閉じたりと切り換えを断続的に行うことによって減圧を段階的に行い、圧力容器3内の水4に溶けた酸素5が急激な減圧によって抜けてしまうことを防ぐことができる。このあと、圧力容器3の蓋15を開成して、少なくとも60mg/L以上、望ましくは100mg/L以上の高濃度酸素5が溶存した水4を取り出すことが出来る。当出願人においての実験装置では、生成したばかりには、199.5(mg/L)を確認している。
【0022】
図2は、前記ノズルについての他の実施形態で、符号20は、第1パイプ6に連通して、前記圧力容器3内で水4の水面4a下に先端部20aが配されるノズルで、該ノズル20の周囲には、下方に開口22を有するパイプ21が配される。該パイプ21の水4の水面4aより上側の周面には、引き込み穴23が形成している。
【0023】
かかる実施形態によれば、水面4aより下側に配されてなるノズル20の先端部20aより水4が噴流となって噴き出されると、パイプ21の開口22より水4が急流となって流れ、パイプ21の内周面21aとノズル20の周面20bとの間が負圧になって、パイプ21の引き込み穴23より水面4aの上の空間16に貯留されてなる酸素5を水4に確実に巻き込むことができる。
【0024】
従って、ノズル20から水4が圧力容器3内の底3aに向けて噴射するとき、圧力容器3の上部に貯留した酸素5を引き込み穴23より水4中に引きずり込むことで、無駄なく酸素5が水4に溶け込むことが可能なので、より多くの酸素5が水4に溶け込むことができる。
【0025】
前記実施形態を説明した段階で、水4は、整水前の水として水道水などにも、整水後の水にも同じ符号4を用いたが、意味は異なることは勿論であるが、図が煩瑣になるので同じ符号を用いた。また、酸素5についても、水4に溶存した酸素も、水に溶存する前の段階の酸素も、同じ符号5を用いたが、意味は異なることは勿論であるが、図が煩瑣になるので同じ符号を用いた。
【0026】
また、前記圧力容器3は、容器3内の圧力が高まっても変形しない容器3として説明したが、これに限定されるものではなく、圧力が高まると膨張変形可能なるPET樹脂などの材質により形成されてなる場合でも良く、かかる場合は、圧力容器内に圧力が加えられると、圧力容器自体が膨張変形することで、排水して酸素5を捨てなくても自動的に圧力容器内の水位が下がり、適正な水位を得ることできる。
【0027】
また、前記説明では、原料となる水について水道水として説明したが、水道水を原料とした高濃度酸素溶存水4は、水道水より若干酸化還元電位(ORP)が高くなる傾向があるので、原料としてはアルカリイオン整水された後の水がより望ましいことを確認している。つまり、アルカリイオン整水された後の水を原料に用いることで、水道水よりも溶存酸素量が多く、PHが高く、酸化還元電位(ORP)が低い水とすることができる。
【0028】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、圧力容器内に高分圧酸素が高濃度状態で溶け込んだ整水を短時間且つ簡易で大量に入手できるので、飲みたい時、つまり短時間で、作りたて、つまり酸素の脱気していない溶存酸素量の多い水を飲むことが可能である。
【0029】
請求項2に記載の発明によれば、ノズルから大量の水が酸素に向かって噴射するので、酸素と水との接触面積が大きくなり、水への酸素の溶解量が増大するし、溶解が短時間でよい。
【0030】
請求項3に記載の発明によれば、ノズルから水が圧力容器内の底に向けて噴射するとき、圧力容器の上部に貯留した酸素を引き込み穴より水中に引きずり込むことで、無駄なく酸素が水に溶け込むことが可能なので、より多くの酸素が水に溶け込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る酸素溶存整水器を示す全体図。
【図2】この発明の他の実施形態に係る要部説明図。
【符号の説明】
1 酸素溶存整水器
2 「酸素供給手段」である酸素カートリッジ
3 圧力容器
3a 圧力容器の底部
4 水
4a 水面
5 酸素
6 第1パイプ
7 第2パイプ
8 圧力レギュレータ
10 第1弁
12 第2弁
14 水ポンプ
15 蓋
16 圧力容器内の上部に酸素の滞留する空間
17,22 ノズル
【発明の属する技術分野】
この発明は、酸素溶存整水器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の水道水などに含有する塩素を除去した飲料水を得る整水器としては、例えば、特開2002−29722号公報に示すような活性炭を用いたもの、特開2001−259648号公報に示すような永久磁石を用いたもの、特開2000−63173号公報に示すような化石珊瑚を用いたもの、特開2001−340857号公報に示すような電気分解装置を用いたものなどが存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来技術が、飲料水に含まれる塩素を除去することで、該塩素に含まれる発ガン物質といわれるトリハロメタンなどを除去できるとしても、かかる飲料水を飲んでも酸素を摂取することはできない。また、人間などの生体は、高濃度の酸素が溶け込んだ水を摂取することで、その胃や腸などにより直接酸素を血液中にスムーズに摂取できるので、肺臓からの酸素の摂取より、酸素の摂取がより容易となることは分かっているが、高濃度の酸素溶存整水器は未だ提供されていない。
【0004】
そこで、この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、高濃度の酸素が溶存した整水を簡易に飲料として供給できる酸素溶存整水器を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、高い酸素分圧を有し且つ酸素を供給可能なる酸素供給手段と、予め設定した水位もしくは満水状態に貯留されてなる圧力容器と、該圧力容器内に挿入支持されてなる第1,第2パイプと、前記酸素供給手段及び第1パイプ間に介在されてなる第1弁と、前記第1パイプ及び圧力容器間に介在されてなる水ポンプと、前記第1弁側の第1パイプ及び水ポンプの間に介在されてなる排気排水用の第2弁とより構成されてなり、該圧力容器内で、水を噴射することで高濃度の酸素との接触面積を増やして、酸素溶存水を生成してなる。
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、圧力容器内に高分圧酸素が高濃度状態で溶け込んだ整水を短時間且つ簡易で大量に入手できるので、飲みたい時、つまり短時間で、作りたて、つまり酸素の脱気していない溶存酸素量の多い水を飲むことが可能である。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の酸素溶存整水器であって、前記第1パイプの圧力容器内の端部は、圧力容器内の水面近傍に配設してなり、該端部にノズルが配されて、ノズルから水面に向けて水が噴射してなる。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、ノズルから大量の水が酸素に向かって噴射するので、酸素と水との接触面積が大きくなり、水への酸素の溶解量が増大するし、溶解が短時間でよい。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の酸素溶存整水器であって、前記第1パイプの圧力容器内の端部は、圧力容器内の水面近傍に配設してなり、該端部にノズルが配されて、ノズルから圧力容器内の底に向けて水が噴射してなると共に該ノズルの周囲に水面より上側に引き込み穴を有する無底のパイプが囲み込んでなる。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、ノズルから水が圧力容器内の底に向けて噴射するとき、圧力容器の上部に貯留した酸素を引き込み穴より水中に引きずり込むことで、無駄なく酸素が水に溶け込むことが可能なので、より多くの酸素が水に溶け込むことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は、この発明の一実施形態を示す図である。図1の符号1は、酸素溶存整水器で、該酸素溶存整水器1は、高い酸素分圧を有し且つ酸素5を供給可能なる「酸素充填容器」である、例えば18.6Mpaで、容量が98ccの超小型の酸素カートリッジ2と、予め設定した水位若しくは満水状態に貯留されてなる例えばアルミニュウムなどの金属板よりなる、例えば容量が1300ccの圧力容器3とを第1パイプ6により結合し、該圧力容器3内の水4中に水4を水面に向かって噴射して酸素5の泡を巻き込んで水4との接触面積を増やすことで、少なくとも60mg/L以上、望ましくは100mg/L以上の高濃度酸素の溶存水4を生成してなる。符号7は、一端部が第1パイプ6に接続され、他端部が圧力容器3の底部3aに近接した位置に配され、該他端部に開口11が形成されてなる第2パイプである。
【0013】
前記圧力容器3と酸素カートリッジ2との間には、圧力レギュレータ8を連結して、酸素圧力を所定値、例えば、0.2Mpaに制御可能なるようにしている。該圧力レギュレータ8と、前記第1パイプ6との間には、開閉自在なる第1弁10が介在されてなる。前記第2パイプ7が接続された位置より下流側の第1パイプ6には、第1弁10側からの流れを圧力容器3側に流すのと、圧力容器3側からの流れを後述する第3パイプ13側に流すのと切り換え可能なる第2弁12が配されてなる。該第3パイプ13は、該第2弁12から外に排気及び排水可能である。第2弁12と圧力容器3との間の第1パイプ6には、例えば、毎分1100ccの排水が可能な水ポンプ14が配設されてなる。
【0014】
従って、かかる酸素溶存整水器1による高酸素溶存整水4を生成するには、次に4段階の工程を経て行われる。
【0015】
第1段階として、前記圧力容器3内を予め設定した水位若しくは満水にした後、蓋15をして圧力容器3を密閉にして第1,第2パイプ6,7を接続する。
【0016】
第2段階として、第1弁10を開成すると共に第2弁12を第3パイプ13側に接続することで、酸素5は、第2パイプ7側に回り、圧力容器3の底部3aに近い第2パイプ7の開口11より水4中に酸素5を噴出する。同時に、水ポンプ14を逆回転させると共に第2弁12を第3パイプ13側に連通させることで、圧力容器3内の水4が第1パイプ6、水ポンプ14,第2弁12そして第3パイプ13を介して外部に排水する。すると、圧力容器3内の上部に水4と入れ替わった酸素5の滞留する空間16が約40cc形成される。
【0017】
第3段階として、水ポンプ14を停止し、第2弁12を第3パイプ13側を閉じるように切り換えることで、圧力を圧力レギュレータ8の既定値まで上昇させる。
【0018】
第4段階として、圧力を圧力レギュレータ8の既定値まで達したと同時に水ポンプ14を正回転させることで、圧力容器3内の水4を第2パイプ7の開口11から吸い上げ、該水4を第1パイプ6を用いてノズル17により水面4aに向かって噴射する。この第4段階を順次繰り返す。
【0019】
高圧のまま、循環噴水を繰り返して、約3分経過すると、圧力容器3内に199.5mg/Lの高濃度酸素5が溶存した水4が生成されてなる。前記開口11の位置は、圧力容器3の底部3aに近いことにこだわることなく、開口11が水中に位置していれば良い。開口11の位置が圧力容器3の底部3aに近いと、ノズル17から供給される酸素5を開口11が吸い込まないようにできるものの、第2パイプ7自体が長くなり、利便性において劣ることになる。
【0020】
従って、圧力容器3内に高分圧酸素が高濃度状態で溶け込んだ整水を短時間、即ち約3分で入手でき且つ簡易で大量に入手できるので、飲みたい時、つまり短時間で、作りたて、つまり酸素の脱気していない溶存酸素量の多い水を飲むことが可能である。また、ノズル17から大量の水4が酸素5に向かって噴射するので、酸素5と水4との接触面積が大きくなり、水4への酸素5の溶解量が増大するし、溶解が短時間でよいことになる。
【0021】
圧力容器3内に199.5mg/Lの高濃度酸素5が溶存した水4が生成された段階で、水ポンプ14を停止し、第1弁10を閉じ、第2弁12を第3パイプ13に通じるように切り換えることで、圧力容器3内の高圧酸素5を第1パイプ6及び第2弁12を通じて第3パイプ13側から外部に抜くことで減圧する。この時に、第2弁12の第3パイプ13側に連通させたり閉じたりと切り換えを断続的に行うことによって減圧を段階的に行い、圧力容器3内の水4に溶けた酸素5が急激な減圧によって抜けてしまうことを防ぐことができる。このあと、圧力容器3の蓋15を開成して、少なくとも60mg/L以上、望ましくは100mg/L以上の高濃度酸素5が溶存した水4を取り出すことが出来る。当出願人においての実験装置では、生成したばかりには、199.5(mg/L)を確認している。
【0022】
図2は、前記ノズルについての他の実施形態で、符号20は、第1パイプ6に連通して、前記圧力容器3内で水4の水面4a下に先端部20aが配されるノズルで、該ノズル20の周囲には、下方に開口22を有するパイプ21が配される。該パイプ21の水4の水面4aより上側の周面には、引き込み穴23が形成している。
【0023】
かかる実施形態によれば、水面4aより下側に配されてなるノズル20の先端部20aより水4が噴流となって噴き出されると、パイプ21の開口22より水4が急流となって流れ、パイプ21の内周面21aとノズル20の周面20bとの間が負圧になって、パイプ21の引き込み穴23より水面4aの上の空間16に貯留されてなる酸素5を水4に確実に巻き込むことができる。
【0024】
従って、ノズル20から水4が圧力容器3内の底3aに向けて噴射するとき、圧力容器3の上部に貯留した酸素5を引き込み穴23より水4中に引きずり込むことで、無駄なく酸素5が水4に溶け込むことが可能なので、より多くの酸素5が水4に溶け込むことができる。
【0025】
前記実施形態を説明した段階で、水4は、整水前の水として水道水などにも、整水後の水にも同じ符号4を用いたが、意味は異なることは勿論であるが、図が煩瑣になるので同じ符号を用いた。また、酸素5についても、水4に溶存した酸素も、水に溶存する前の段階の酸素も、同じ符号5を用いたが、意味は異なることは勿論であるが、図が煩瑣になるので同じ符号を用いた。
【0026】
また、前記圧力容器3は、容器3内の圧力が高まっても変形しない容器3として説明したが、これに限定されるものではなく、圧力が高まると膨張変形可能なるPET樹脂などの材質により形成されてなる場合でも良く、かかる場合は、圧力容器内に圧力が加えられると、圧力容器自体が膨張変形することで、排水して酸素5を捨てなくても自動的に圧力容器内の水位が下がり、適正な水位を得ることできる。
【0027】
また、前記説明では、原料となる水について水道水として説明したが、水道水を原料とした高濃度酸素溶存水4は、水道水より若干酸化還元電位(ORP)が高くなる傾向があるので、原料としてはアルカリイオン整水された後の水がより望ましいことを確認している。つまり、アルカリイオン整水された後の水を原料に用いることで、水道水よりも溶存酸素量が多く、PHが高く、酸化還元電位(ORP)が低い水とすることができる。
【0028】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、圧力容器内に高分圧酸素が高濃度状態で溶け込んだ整水を短時間且つ簡易で大量に入手できるので、飲みたい時、つまり短時間で、作りたて、つまり酸素の脱気していない溶存酸素量の多い水を飲むことが可能である。
【0029】
請求項2に記載の発明によれば、ノズルから大量の水が酸素に向かって噴射するので、酸素と水との接触面積が大きくなり、水への酸素の溶解量が増大するし、溶解が短時間でよい。
【0030】
請求項3に記載の発明によれば、ノズルから水が圧力容器内の底に向けて噴射するとき、圧力容器の上部に貯留した酸素を引き込み穴より水中に引きずり込むことで、無駄なく酸素が水に溶け込むことが可能なので、より多くの酸素が水に溶け込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る酸素溶存整水器を示す全体図。
【図2】この発明の他の実施形態に係る要部説明図。
【符号の説明】
1 酸素溶存整水器
2 「酸素供給手段」である酸素カートリッジ
3 圧力容器
3a 圧力容器の底部
4 水
4a 水面
5 酸素
6 第1パイプ
7 第2パイプ
8 圧力レギュレータ
10 第1弁
12 第2弁
14 水ポンプ
15 蓋
16 圧力容器内の上部に酸素の滞留する空間
17,22 ノズル
Claims (3)
- 高い酸素分圧を有し且つ酸素を供給可能なる酸素供給手段と、予め設定した水位もしくは満水状態に貯留されてなる圧力容器と、該圧力容器内に挿入支持されてなる第1,第2パイプと、前記酸素供給手段及び第1パイプ間に介在されてなる第1弁と、前記第1パイプ及び圧力容器間に介在されてなる水ポンプと、前記第1弁側の第1パイプ及び水ポンプの間に介在されてなる排気排水用の第2弁とより構成されてなり、該圧力容器内で、水を噴射することで高濃度の酸素との接触面積を増やして、酸素溶存水を生成してなることを特徴とする酸素溶存整水器。
- 請求項1に記載の酸素溶存整水器であって、
前記第1パイプの圧力容器内の端部は、圧力容器内の水面近傍に配設してなり、該端部にノズルが配されて、ノズルから水面に向けて水が噴射してなることを特徴とする酸素溶存整水器。 - 請求項1に記載の酸素溶存整水器であって、
前記第1パイプの圧力容器内の端部は、圧力容器内の水面近傍に配設してなり、該端部にノズルが配されて、ノズルから圧力容器内の底に向けて水が噴射してなると共に該ノズルの周囲に水面より上側に引き込み穴を有する無底のパイプが囲み込んでなることを特徴とする酸素溶存整水器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002164373A JP2004008889A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | 酸素溶存整水器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002164373A JP2004008889A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | 酸素溶存整水器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004008889A true JP2004008889A (ja) | 2004-01-15 |
Family
ID=30432532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002164373A Pending JP2004008889A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | 酸素溶存整水器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004008889A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100744637B1 (ko) | 2006-02-15 | 2007-08-01 | 인터테크주식회사 | 산소술 제조장치 |
JP2011092893A (ja) * | 2009-10-30 | 2011-05-12 | Syoken Co Ltd | ガス溶解液製造システム |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02284637A (ja) * | 1989-04-25 | 1990-11-22 | Matsushita Electric Works Ltd | 炭酸水製造装置 |
JPH10216490A (ja) * | 1997-01-31 | 1998-08-18 | Koa Corp:Kk | 気体の液体への急速混合溶解装置 |
JPH11207162A (ja) * | 1998-01-22 | 1999-08-03 | Yamahiro:Kk | 加圧式酸素溶解方法 |
-
2002
- 2002-06-05 JP JP2002164373A patent/JP2004008889A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02284637A (ja) * | 1989-04-25 | 1990-11-22 | Matsushita Electric Works Ltd | 炭酸水製造装置 |
JPH10216490A (ja) * | 1997-01-31 | 1998-08-18 | Koa Corp:Kk | 気体の液体への急速混合溶解装置 |
JPH11207162A (ja) * | 1998-01-22 | 1999-08-03 | Yamahiro:Kk | 加圧式酸素溶解方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100744637B1 (ko) | 2006-02-15 | 2007-08-01 | 인터테크주식회사 | 산소술 제조장치 |
JP2011092893A (ja) * | 2009-10-30 | 2011-05-12 | Syoken Co Ltd | ガス溶解液製造システム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101122222B1 (ko) | 수처리 장치 및 수처리 장치 여과재층의 세정 방법 | |
CN1819868B (zh) | 气体溶解量调整方法和其装置及其系统 | |
WO2005115596A1 (ja) | 微細気泡含有液生成方法及び装置並びにこれに組み込まれる微細気泡発生器 | |
JP6295014B2 (ja) | 水素水製造システム | |
JP2007152268A (ja) | 汚泥減量化処理装置 | |
JP2009101329A (ja) | 液体処理装置 | |
KR101504259B1 (ko) | 수소수의 제조장치 | |
JP5064338B2 (ja) | 排水処理装置 | |
KR101587697B1 (ko) | 수소수 제조장치 | |
JP2004008889A (ja) | 酸素溶存整水器 | |
JP4694553B2 (ja) | 水処理装置及び水処理方法 | |
JP2007185594A (ja) | 廃液処理装置および廃液処理方法 | |
JP4913718B2 (ja) | 残留オキシダント除去装置、残留オキシダント除去方法および水殺菌システム | |
JP4133045B2 (ja) | 気体溶解器及びそれらを備えた水処理装置 | |
CN210855422U (zh) | 一种纳米级氢气泡水制备系统 | |
JP2007222816A (ja) | 水質改善装置 | |
JP2004130290A (ja) | 水処理装置 | |
JP2005111378A (ja) | 汚水処理装置 | |
JP2004057987A (ja) | 酸素溶存整水器 | |
KR100775674B1 (ko) | 초미세 기포 발생장치용 압력용기 | |
JP2010155213A (ja) | 微細気泡発生装置 | |
JP2004057985A (ja) | 酸素溶存整水器 | |
JP2004057981A (ja) | 酸素溶存整水器 | |
KR200412858Y1 (ko) | 선박을 이용한 적조제거시스템 | |
JP2004057980A (ja) | 酸素溶存整水器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20041210 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060309 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060314 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060718 |