JP2004008868A - 中空糸膜の洗浄方法及び装置 - Google Patents

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長安 弘貢
Naoyuki Uejima
上島 直幸
Katsuji Yoshimi
吉見 勝治
Masatoshi Tamai
玉井 正俊
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Abstract

【課題】洗浄効果が優れていて、特に、中空糸膜モジュールの上下のポッテイング部を効果的に洗浄することができるようにした中空糸膜の洗浄方法及び装置を提供する。
【解決手段】水処理装置のろ過エレメントとして使用される中空糸膜の洗浄方法において、いずれかの中空糸膜モジュールユニット300にシェル側からルーメン側に向けて洗浄薬液を流し、次いで、該中空糸膜モジュールユニット300からの洗浄薬液を他のいずれかの中空糸膜モジュール302のルーメン側からシェル側に流すようにした。
【選択図】        図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中空糸膜の洗浄方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、懸濁物質を含む排水を処理する排水処理装置並びに浄水製造装置等の水処理装置で使用されるろ過エレメントとして中空糸膜が知られている。
このような装置では、中空糸膜を用いた中空糸膜モジュールを構成要素として採用している。中空糸膜モジュールは、使用条件によって異なるが、通常、約1mの長さで直径数cm〜数10cmであり、一本の中空糸膜モジュールは、約10,000本〜数万本の中空糸膜が内蔵されている。
【0003】
各々の中空糸膜は、一般的に、外径約1mmの中空のチューブ状となっており膜の表面にナノメートルから数マイクロメートルの径を持つ微細な孔が開いている。懸濁物質を含む排水はチューブの外側(シェル側)に流入し、膜表面上は懸濁物質が捕捉され、中空糸膜のチューブ内(ルーメン側)から、ろ過された清浄な排水を得ることができる。
【0004】
ここで、ろ過を継続すると、中空糸膜上に堆積する懸濁物質によりろ過差圧の上昇が起こる。このような一種の目詰まり現象によるろ過性の低下を抑えるために、逆洗を定期的に行っている。
この逆洗の方法としては、中空糸膜の内部(ルーメン側)に高圧空気を一時的に保持した後、中空糸膜の外側の弁を急速に開放することで、系内を大気圧に戻す方法が知られている。これによって、圧縮空気が中空糸膜の内側から外側に向かって瞬間的に流れ、膜表面に蓄積した懸濁物質や中空糸膜の細孔内の目詰まり物質を取り除くことができる。
【0005】
このような逆洗は、通常、15分〜1時間間隔程度で行っている。しかし、長時間の運転では、シリカ分、重金属、スライムといったものが逆洗の際に取りきれずに残留してしまう。そこで、通常、500〜2000時間位を目安として、さらに薬液による洗浄を行っている。
このような薬液洗浄では、酸、アルカリ塩系等の薬液を使用している。そして、洗浄のための薬液は、ルーメン側からは流さず、シェル側で外部と循環することとしていた。ルーメン側から積極的に流そうとした場合には、薬液中に除去した付着物が含まれているため、ルーメン内に蓄積し、かえって膜を閉塞させてしまうためである。
【0006】
しかし、ろ過使用した中空糸膜で最もよごれているのは、外表面に近い細孔内部であり、特に中空糸膜モジュールの上下のポッテイング部(中空糸膜をたばねている所)付近が洗浄しにくいという難点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に対して、洗浄効果が優れていて、特に、中空糸膜モジュールの上下のポッテイング部を効果的に洗浄することができるようにした中空糸膜の洗浄方法及び装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、水処理装置でのろ過に使用される中空糸膜の洗浄方法において、洗浄薬液を、複数の中空糸膜モジュールユニットのうち、第1のシェル側からルーメン側に向けて洗浄薬液を流し、次いで、該第1の中空糸膜モジュールユニットからの洗浄薬液を他の第2の中空糸膜モジュールユニットのルーメン側からシェル側に流すようにしてなることを特徴とする。
【0009】
この方法では、洗浄薬液の流れを相互に切り替え、上記第2の中空糸膜モジュールユニットにシェル側からルーメン側に向けて洗浄薬液を流し、次いで、該第2の中空糸膜モジュールユニットからの洗浄薬液を上記第1の中空糸膜モジュールユニットのルーメン側からシェル側に流すことも行うことが好適である。
【0010】
本発明は、別の側面において、中空糸膜の洗浄を実施するための装置であり、第1の中空糸膜モジュールユニットにシェル側からルーメン側に向けて洗浄薬液を流し、次いで、該第1の中空糸膜モジュールからの洗浄薬液を他の第2の中空糸膜モジュールユニットのルーメン側からシェル側に流すようにした状態と、上記他の第2の中空糸膜モジュールユニットにシェル側からルーメン側に向けて洗浄薬液を流し、次いで、該第2の中空糸膜モジュールユニットからの洗浄薬液を上記第1の中空糸膜モジュールユニットのルーメン側からシェル側に流すようにした状態とを、相互に切り替えられるように構成したことを特徴とする。
このように構成するための具体的配管及び制御システムは、当業者にとって公知のものを採用することができる。
【0011】
本発明は、別の形態で、水処理装置でのろ過に使用される中空糸膜の洗浄方法において、中空糸膜モジュールユニットを二以上の複数に分画し、第1の分画のシェル側からルーメン側に向けて洗浄薬液を流し、次いで、該第1の分画からの洗浄薬液を、他の第2の分画のルーメン側からシェル側に流すようにしてなることを特徴とする。
【0012】
このような形態では、洗浄薬液の流れを相互に切り替え、上記第2の分画のシェル側からルーメン側に向けて洗浄薬液を流し、次いで、該第2の分画からの洗浄薬液を、第1の分画のルーメン側からシェル側に流すことも行うことが好適である。
【0013】
本発明は、また、このような形態の中空糸膜の洗浄方法を実施するための装置もその一つの形態とするものであって、該装置は、第1の分画のシェル側からルーメン側に向けて洗浄薬液を流し、次いで、該第1の分画からの洗浄薬液を他の第2の分画のルーメン側からシェル側に流すようにした状態と、上記他の第2の分画の中空糸膜モジュールにシェル側からルーメン側に向けて洗浄薬液を流し、次いで、該第2の分画の中空糸膜モジュールからの洗浄薬液を上記第1の分画のルーメン側からシェル側に流すようにした状態とを、相互に切り替えられるように構成したことを特徴とする。
このように構成するための具体的配管及び制御システムは、当業者にとって公知のものを採用することができる。
なお、本明細書中、「水処理装置」とは、排水処理装置、浄水装置等を含む概念である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面に示した実施の形態を参照しながら、本発明に係る中空糸膜の洗浄方法をさらに詳細に説明する。
まず、本発明に係る中空糸膜の洗浄方法の適用の対象となる中空糸膜モジュールの一例を図1に示す。
【0015】
図1に示すように、中空糸膜モジュール100は、シェル102内に中空糸膜104を内蔵している。中空糸膜104は、上基部106及び下基部108で束ねられている。下基部108は、例えばエポキシ樹脂等で固められており、中空糸膜104の下端を閉じている。上基部106も、同様にエポキシ樹脂等で固められている。ただし、中空糸膜104の上端は開放している。逆にシェル102側を流れる排水はこの上基部106を通過することはできない。
【0016】
中空糸膜104は、通常、外径約1mm、内径約0.5mm、長さ約1000mの中空の糸(チューブ)である。また、いわゆるMF膜(マイクロフィルター膜)である。一本の中空糸膜モジュールには、約10,000本〜数万本の中空糸膜が内蔵されている。図1では、理解を助けるために便宜上5本の中空糸膜104を示している。
【0017】
この図1の中空糸膜モジュール100では、下部110からの排水(原水)が、中空糸膜104を透過して上部112から透過水として取り出される。横方向の出口114からは、濃縮水(懸濁物を多量に含む水)が取り出される。
【0018】
中空糸膜モジュール100は、円筒形の一単位を構成する。そして、このような中空糸膜モジュール100を複数本並列し、ポンプ、バルブ等を併設し、一のユニットとしてまとめ、中空糸膜モジュールユニットとして構成している。係る中空糸膜モジュールユニットは、複数本の中空糸膜モジュール100を有し、このような中空糸膜モジュールユニットに排水(原水)を通じることにより、工業的規模で、原水を透過水と濃縮水とに分離することができる。なお、処理水量が少ない場合には、単一の中空糸膜モジュールを含む中空糸膜モジュールユニットを用いることができる。
【0019】
次に、本発明に係る中空糸膜の洗浄方法の適用の対象となる中空糸膜モジュールの他の例を図2に示す。
図2に示すように、中空糸膜モジュール200は、シェル202内に中空糸膜204を内蔵している。中空糸膜204は、上基部206及び下基部208で束ねられている。下基部208は、例えばエポキシ樹脂等で固められており、図1の例と異なり、中空糸膜204の下端を開放している。上基部106も、同様にエポキシ樹脂等で固められている。同じく、中空糸膜204の上端を開放している。この中空糸膜モジュール200では、シェル202側を流れ、中空糸膜204を透過しない排水は、これらの上基部206、下基部208を通過することはできない。
【0020】
図1の例と同様、中空糸膜204は、通常、外径約1mm、内径約0.5mm、長さ約1000mの中空の糸(チューブ)である。また、いわゆるMF膜(マイクロフィルター膜)である。一本の中空糸膜モジュールには、約10,000本〜数万本の中空糸膜が内蔵されている。図2では、理解を助けるために便宜上5本の中空糸膜204を示している。
【0021】
この図2の中空糸膜モジュール200では、下部導入口210からの排水(原水)が、中空糸膜204を透過して上部212及び下部214から透過水として取り出される。横方向の出口216からは、濃縮水(懸濁物を多量に含む水)が取り出される。なお、導入口210を出口とし、出口216を導入口とすることもできる。
【0022】
中空糸膜モジュール200は、円筒形の一単位を構成する。そして、このような中空糸膜モジュール200を複数本並列し、ポンプ、バルブ等を併設し、一のユニットとしてまとめ、中空糸膜モジュールユニットとして構成している。係る中空糸膜モジュールユニットは、複数本の中空糸膜モジュール200を有し、このような中空糸膜モジュールユニットに排水(原水)を通じることにより、工業的規模で、原水を透過水と濃縮水とに分離することができる。なお、実験室レベルで水処理を実施する場合には、単一の中空糸膜モジュールを含む中空糸膜モジュールユニットを用いることができる。
【0023】
ついで、図3に本発明に係る中空糸膜の洗浄方法の一実施の形態について、その概要を示す。
この実施の形態では、二つの中空糸膜モジュールユニット300及び302を対象としている。この実施の形態では、薬液タンク304から洗浄薬液を中空糸膜モジュールユニット300及び302に送ることによって、中空糸膜を洗浄することとしている。
【0024】
図3は、中空糸膜モジュールユニット302を洗浄する状態を示している。まず、例えば、これを図2で説明したような中空糸膜モジュール200で説明すると、中空糸膜モジュールユニット302を構成する中空糸膜モジュール200の下部導入口210又は上部出口216からシェル側に薬液を流す。
一部の薬液は、中空糸膜モジュールユニット302内で、シェル側306からシェル側306へ流れ、薬液タンク504に循環する。また、他の一部又は全部の薬液は、シェル側306からルーメン側308に流れる。本実施の形態では、このルーメン側308に流れ、中空糸膜モジュールユニット300から排出される透過薬液を中空糸膜モジュールユニット302のルーメン側310に送り込む。
【0025】
この場合、図2の中空糸膜モジュール200では、その上部212又は下部214又はその両方から送り込む。
この結果、中空糸膜モジュールユニット302のルーメン側310からシェル312側に薬液が流れる。ルーメン側310からシェル側312に薬洗の流れがあるため、細孔内部を効果的に洗浄することができる。シェル側312からの薬液を再度薬液タンク304に戻す。なお、図3では、太線でシェル側312から薬液タンク304への流れを示している。また、点線で、ルーメン側308からルーメン側310への流れを示している。
【0026】
この実施の形態によれば、ルーメン側308、310内には、中空糸膜の表面の膜でろ過された清浄な薬液を流すので、双方の中空糸膜モジュールユニット300、302の内部が汚染されることはない。また、ポッティング部はルーメン側308、310から流した場合には、薬洗が流れやすく効率的に洗浄が行われる。
なお、図2のような中空糸膜モジュール200では、上下のいずれの方向からでも薬液を流すことができる。上下が対称の構造だからである。しかし、図1のような構造の中空糸膜モジュール100の場合には、中空糸膜モジュールユニット300の構成要素として用いた場合には下部110から、中空糸膜モジュールユニット302の構成要素として用いた場合には上部112から薬液を流すのが一般的である。
【0027】
図3で、中空糸膜モジュールユニット300を洗浄する際は、例えば、上記の系統を弁の切り替えによって、中空糸膜モジュールユニット302のルーメン側310からの透過薬液を中空糸膜モジュールユニット300のルーメン側308に流すようにすれば良い。
なお、本実施の形態では、中空糸膜モジュールユニットを二つ採用している。しかし、より多い複数の中空糸膜モジュールユニットを採用し、それらのうちの任意の二つの中空糸膜モジュールユニットの間で相互に切り替えて洗浄を行うことができる。
【0028】
すなわち、本発明に係る中空糸膜の洗浄方法を実施するための装置は、いずれかの第1の中空糸膜モジュールユニットにシェル側からルーメン側に向けて洗浄薬液を流し、次いで、該第1の中空糸膜モジュールユニットからの洗浄薬液を他のいずれかの第2の中空糸膜モジュールユニットのルーメン側からシェル側に流すようにした状態と、上記他の第2の中空糸膜モジュールユニットにシェル側からルーメン側に向けて洗浄薬液を流し、次いで、該他の第2の中空糸膜モジュールユニットからの洗浄薬液を上記第1の中空糸膜モジュールユニットのルーメン側からシェル側に流すようにした状態を相互に切り替えられるような構成とすれば良い。このように構成するための具体的配管及び制御システムは、当業者にとって公知のものを採用することができる。
【0029】
ついで、図4に本発明に係る中空糸膜の洗浄方法の他の実施の形態について、その概要を示す。
この実施の形態では、一つの中空糸膜モジュールユニットを分画し、二つの分画400及び402を対象としている。この実施の形態では、薬液タンク404から洗浄薬液を分画400及び402に送ることによって、中空糸膜を洗浄することとしている。すなわち、上記したように、中空糸膜モジュールユニットは、通常複数本の中空糸膜モジュールを有する。例えば、10本の中空糸膜モジュールを持つ中空糸膜モジュールユニットで、中空糸膜モジュールを5本ずつに分画して用いるのがこの実施の形態である。
【0030】
図4は、右側分画402を洗浄する状態を示している。
例えば、図2で説明したような中空糸膜モジュール200を複数有する中空糸膜モジュールユニットを二に分画する。この場合、相互の分画は、薬液の流れ上遮断しておく。
ここで、左側の分画の中空糸膜モジュール200の下部導入口210又は上部出口216からシェル側に薬液を流す。
一部の薬液は、シェル側406からシェル側406へ流れ、薬液タンク404に循環する。また、他の一部又は全部の薬液は、シェル側406からルーメン側408に流れる。本実施の形態では、このルーメン側408に流れ、左側分画400から排出される透過薬液を右側分画402のルーメン側410に流す。
【0031】
すなわち、右側分画を構成する各々の中空糸膜モジュール200の上部212又は下部214から送り込む。その結果、右側分画402のルーメン側410からシェル側412に薬液が流れる。シェル側412からの薬液を再度薬液タンク404に戻す。なお、図4では、太線でシェル側412から薬液タンク404への流れを示している。また、点線で、ルーメン側408からルーメン側410への流れを示している。
【0032】
この実施の形態によれば、ルーメン側408、410内には、中空糸膜の表面の膜でろ過された清浄な薬液を流すので、双方の分画400、402の内部が汚染されることはない。また、ポッティング部はルーメン側408、410から流した場合には、薬洗が流れやすく効率的に洗浄が行われる。
なお、図2のような中空糸膜モジュール200から成る分画では、上部212、下部214のいずれの方向からでも薬液を流すことができる。上下が対称の構造だからである。しかし、図1のような構造の中空糸膜モジュール100から成る分画では、左側分画400については下部110から、右側分画402については上部112から薬液を流すのが一般的である。
【0033】
図4で、左側分画400を洗浄する際は、例えば、上記の系統を弁の切り替えによって、右側分画402のルーメン側410からの透過薬液を左側分画400のルーメン側408に流すようにすれば良い。
なお、本実施の形態では、中空糸膜モジュールユニットを二つに分画している。しかし、より多い複数の分画を採用し、それらのうちの任意の二つの分画の間で相互に切り替えて洗浄を行うことができる。
【0034】
すなわち、本発明に係る中空糸膜の洗浄方法を実施するための装置は、いずれかの第1の分画にシェル側からルーメン側に向けて洗浄薬液を流し、次いで、該第1の分画からの洗浄薬液を他の第2の分画のルーメン側からシェル側に流すようにした状態と、上記第2の分画にシェル側からルーメン側に向けて洗浄薬液を流し、次いで、該第2の分画からの洗浄薬液を上記第1の分画のルーメン側からシェル側に流すようにした状態を相互に切り替えられるような構成とすれば良い。このように構成するための具体的配管及び制御システムは、当業者にとって公知のものを採用することができる。
【0035】
他の実施の形態
本発明に係る中空糸膜の洗浄方法及び装置は、上記の実施の形態について説明したが、本発明は、このような実施の形態に限定されるものではなく、当業者にとって自明な修飾・変更・付加は、全て本発明の技術的範囲に含まれる。
【0036】
【発明の効果】
上記したところから明らかなように、本発明によれば、洗浄効果が優れていて、特に、中空糸細孔内部と中空糸膜モジュールの上下のポッテイング部を効果的に洗浄することができるようにした中空糸膜の洗浄方法及び装置が提供される。すなわち、本発明によれば、長期使用に伴う膜性能低下を抑制することが可能となる。また、上記したところから明らかなように、そのための機器構成は、過大な変更を伴うことはなく、バルブ、制御システムの軽微な変更で足りる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中空糸膜の洗浄方法及び装置の適用の対象となる中空糸膜モジュールの一実施の形態を説明する概念図である。
【図2】本発明に係る中空糸膜の洗浄方法及び装置の適用の対象となる中空糸膜モジュールの他の実施の形態を説明する概念図である。
【図3】本発明に係る中空糸膜の洗浄方法及び装置の一実施の形態を説明する概念図である。
【図4】本発明に係る中空糸膜の洗浄方法及び装置の他の実施の形態を説明する概念図である。
【符号の説明】
100、200     中空糸膜モジュール
102、202     シェル
104、204     中空糸膜
106、206     上基部
108、208     下基部
110、214     下部
112、212     上部
114、216     横方向の出口
300         中空糸膜モジュールユニット
302         中空糸膜モジュールユニット
304、404     薬液タンク
400         左側分画
402         右側分画

Claims (6)

  1. 水処理装置でのろ過に使用される中空糸膜の洗浄方法において、洗浄薬液を、複数の中空糸膜モジュールユニットのうち、第1のシェル側からルーメン側に向けて洗浄薬液を流し、次いで、該第1の中空糸膜モジュールユニットからの洗浄薬液を他の第2の中空糸膜モジュールユニットのルーメン側からシェル側に流すようにしてなることを特徴とする中空糸膜の洗浄方法。
  2. 請求項1の中空糸膜の洗浄方法において、洗浄薬液の流れを相互に切り替え、上記第2の中空糸膜モジュールユニットにシェル側からルーメン側に向けて洗浄薬液を流し、次いで、該第2の中空糸膜モジュールユニットからの洗浄薬液を上記第1の中空糸膜モジュールユニットのルーメン側からシェル側に流すことも行うことを特徴とする中空糸膜の洗浄方法。
  3. 請求項1又は2の洗浄方法を実施するための中空糸膜の洗浄装置であって、第1の中空糸膜モジュールユニットにシェル側からルーメン側に向けて洗浄薬液を流し、次いで、該第1の中空糸膜モジュールからの洗浄薬液を他の第2の中空糸膜モジュールユニットのルーメン側からシェル側に流すようにした状態と、上記他の第2の中空糸膜モジュールユニットにシェル側からルーメン側に向けて洗浄薬液を流し、次いで、該第2の中空糸膜モジュールユニットからの洗浄薬液を上記第1の中空糸膜モジュールユニットのルーメン側からシェル側に流すようにした状態とを、相互に切り替えられるように構成したことを特徴とする中空糸膜の洗浄装置。
  4. 水処理装置でのろ過に使用される中空糸膜の洗浄方法において、中空糸膜モジュールユニットを二以上の複数に分画し、第1の分画のシェル側からルーメン側に向けて洗浄薬液を流し、次いで、該第1の分画からの洗浄薬液を、他の第2の分画のルーメン側からシェル側に流すようにしてなることを特徴とする中空糸膜の洗浄方法。
  5. 請求項4の中空糸膜の洗浄方法において、洗浄薬液の流れを相互に切り替え、上記第2の分画のシェル側からルーメン側に向けて洗浄薬液を流し、次いで、該第2の分画からの洗浄薬液を、第1の分画のルーメン側からシェル側に流すことも行うことを特徴とする中空糸膜の洗浄方法。
  6. 請求項4又は5の洗浄方法を実施するための中空糸膜の洗浄装置であって、第1の分画のシェル側からルーメン側に向けて洗浄薬液を流し、次いで、該第1の分画からの洗浄薬液を他の第2の分画のルーメン側からシェル側に流すようにした状態と、上記他の第2の分画の中空糸膜モジュールにシェル側からルーメン側に向けて洗浄薬液を流し、次いで、該第2の分画の中空糸膜モジュールからの洗浄薬液を上記第1の分画のルーメン側からシェル側に流すようにした状態とを、相互に切り替えられるように構成したことを特徴とする中空糸膜の洗浄装置。
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