JP2004008712A - 競技用着地エリアマーカ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】着地エリアである砂場の側方に、ライン状の基体部材と該基体部材には所定の間隔をおいて取り付けられた複数の電気光学的な距離表示部材を有し、この距離表示部材は助走路を走行する競技者が視認し跳躍の目標となるように基体部材のライン方向を向いて配置する構造とした。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、走り幅跳びや三段跳びなどの陸上競技の跳躍種目に於いて、競技者に対して公平に着地点目標を示し記録更新の機会を均等に提供する着地エリアマーカに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、跳躍の高さを競う走り高跳びや棒高跳び競技では、特定の高さに設定されたバーがあり、競技者はこのバーを目標物として跳躍を行うので、更なる記録更新を目指すことが可能であった。
また、砲丸投げ、円盤投げ、ハンマー投げ等の投てき種目では、落下地点目標として1m単位或いは5m単位の距離標識をフィールド内に設置しているので、競技者はこの距離標識を目標として競技することができる。
図8は従来例としてのハンマー投げ競技の概略配置図であり、図8に於いて、1は競技者(図示せず)がハンマーを投げる場所として規定される投てきサークルであり、2は前記投てきサークル1から40度の角度で伸びる2本の投射角ラインであり、3は前記2本の投射角ライン2によって定められるハンマーの着地点であるフィールドであり、4は前記フィールド3内にあって前記投てきサークル1からの距離を特定の間隔で示す距離表示ラインであり、5は前記投てきサークル1から前記距離表示ライン4までのそれぞれの直線距離を表示する距離標識である。
ここで、競技者は投てきサークル1内でハンマーを回転し、2本の投射角ライン2で定められるフィールド3に向かってハンマーを投げるが、このとき競技者はフィールド3内の距離表示ライン4や距離標識5を目標としてハンマーを投げることができるので、より遠くの目標を目指すことが出来、記録更新の機会を十分に得ることが出来る。
【0003】
次に、従来の陸上競技の跳躍種目である走り幅跳びや三段跳び競技について説明する。
図9は従来の走り幅跳びや三段跳び競技の概略配置図であり、図9に於いて、10は走り幅跳びや三段跳びの競技者であり、11は前記競技者10が跳躍して着地する着地エリアとしての砂場であり、12は前記競技者10が前記砂場11に向かって助走するための助走路であり、13は前記競技者10が前記助走路12で助走後跳躍するための踏切位置としての踏切板であり、14は主に観客(図示せず)に前記競技者10の跳躍距離の目安を示す為の距離標識マーカである。図10は、図9の距離標識マーカ14を矢印Bの方向から見た距離標識マーカ14の側面図であり、図10に於いて、14aは一定間隔の目盛りを有する距離表示板であり、14bは前記距離表示板14aの上部に置かれて図9の前記踏切板13からの距離を1m間隔で表す距離標識である。
【0004】
ここで、図9に於いて走り幅跳びを例にして競技方法を簡単に説明すると、競技者10は、通常45m長の前記助走路12を矢印Aの方向に向かって助走し、十分にスピードが出た時点で前記踏切板13の位置で踏み切って跳躍し着地エリアである砂場11に着地する。
次に競技者10の跳躍終了後、跳躍距離の計測者(図示せず)は、競技者10が砂場11に残した前記踏切板13に最も近い痕跡から前記踏切板13の砂場11に最も近い端である踏切線(図示せず)までの距離を正確に計測し、前記競技者10の跳躍距離として記録する。
また、競技を観戦している観客は、前記距離標識マーカ14の距離表示板14aと距離標識14bとによって、競技者10の大まかな跳躍距離を知る事が出来る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、走り幅跳びや三段跳び競技の競技者10自身は、助走路12を走行し踏切板13で踏み切って砂場11に着地するまでの期間、着地エリアである前記砂場11やその周辺には目指すべき跳躍の目標となる着地点目標が何も無かった。また、距離標識マーカ14はその向きが観客に向いて設置されているので、競技中の競技者10にとってはまったく見えず、跳躍のための着地点目標とはならなかった。
すなわち、前述のごとく、走り高跳びや棒高跳び、及び各種の投てき種目等では、競技をする上で目指すべき目標物や距離標識が存在するので記録更新の機会を均等に与えられているが、走り幅跳びや三段跳び競技に於いては、目指すべき目標物や有効な距離標識が何も無いので、競技者に対して記録更新の機会を均等に提供することが出来なかった。
本発明は上記問題に鑑み成されたもので、走り幅跳びや三段跳び競技に於いて、競技者が助走路を走行して踏切板で踏み切り着地するまでの間、すべての競技者に対して公平に着地点目標を示すことにより、競技者に更なる記録更新の機会を均等に与える競技用着地エリアマーカの提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため本発明においては、走り幅跳びや三段跳び等、助走路から砂場に向って跳躍する種目に使用する着地エリアマーカであって、前記砂場における着地エリアの側方に配設されるライン状の基体部材と該基体部材に所定の間隔をおいて取り付けられた複数の電気光学的な距離表示部材とを有し、前記距離表示部材は助走路を走行する競技者が視認出来るように前記基体部材のライン方向を向いて配置される構成としたものである。
【0007】
また、前記基体部材には、所定の間隔で前記距離表示部材を取り付ける複数の表示部材取り付け部が設けられており、該表示部材取り付け部には各々前記距離表示部材が取り付けられる構成としたものである。
【0008】
また、前記基体部材には、取り付けられた複数の距離表示部材を駆動するための電源ユニットを設ける構成とした。
【0009】
さらに、前記距離表示部材が電源ユニットを備える構成としたものである。
【0010】
さらに、前記電源ユニットは太陽電池であってもよい。
【0011】
また、所定の長さを有する単位基体部材に前記距離表示部材を一体化してマーカユニットを構成し、複数のマーカユニットを直列に結合する構成とした。
【0012】
また、前記マーカユニットは機械的結合手段と電気的結合手段を有し、該機械的結合手段と電気的結合手段によって、複数のマーカユニットが結合一体化される構成とした。
【0013】
さらに、前記マーカユニットの機械的結合手段と電気的結合手段に結合可能な電源ユニットを設け、該電源ユニットから直列に結合された各マーカユニットに電源が供給されるようにした。
【0014】
また、前記距離表示部材が数字表示装置を有し、さらに、該数字表示装置が発光ダイオードで構成されるものとした。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態である走り幅跳びや三段跳び競技で砂場の側方に配設される競技用着地エリアマーカの斜視図であり、図1に於いて20は競技用着地エリアマーカであり、21はライン状の基体部材であり、22は前記基体部材21に所定の間隔で取り付けられる複数の電気光学的な距離表示部材であり、22aは該距離表示部材22の正面に配設した発光ダイオードによってなる数字表示装置であり、23は前記複数の距離表示部材22へ電力を供給する電源ユニットとしての太陽電池である。
ここで、距離表示部材22は図1に於いては基体部材21に2個配設しているが、必要に応じて基体部材21を更にライン状に伸ばし、前記距離表示部材22の配置数を3個、4個、5個と増やしてもよい。
【0016】
図2は、前記競技用着地エリアマーカ20に於いて、基体部材21と複数の距離表示部材22を分離した斜視図であり、21aは前記距離表示部材22と前記基体部材21を機械的電気的に所定の間隔で取り付け結合するための複数の表示部材取り付け部であり、22bは前記距離表示部材22の下部にあって前記基体部材21の表示部材取り付け部21aに挿入して基体部材21と距離表示部材22を機械的電気的に結合する表示部材結合部であり、この構成によって複数の距離表示部材22は前記基体部材21に対して着脱可能となり、使用する競技に応じて前記距離表示部材22の配置数を増減することもできる。
【0017】
図3は、図1及び図2で示した距離表示部材22の拡大斜視図であり、該距離表示部材22をより詳細に説明する。
図3に於いて、距離表示部材22の正面には前記数字表示装置22aがあって数字表示を行う2桁の7セグメントの高輝度発光ダイオードと小数点表示する丸型の高輝度発光ダイオードによってなり、また、表示部材結合部22bは前記基体部材21の太陽電池23からの電力供給を受けるための電気的接続手段である表示部コネクタ22dを有し、該表示部コネクタ22dによって前記太陽電池23からの電力が前記表示部材結合部22bの内部に供給され、更に該表示部材結合部22bと連結している表示連結部材22eを介して距離表示部材22の内部にある表示制御部(図示せず)に供給され、該表示制御部は前記数字表示装置22aを制御して所定の距離表示を行い、図3に於いては6.0メートルを意味する6.0が表示されている。
また、22fは前記表示部材結合部22bの上部4面に貼り付けられた防水用パッキンであり、表示部材結合部22bと前記基体部材21の表示部材取り付け部21aとの僅かな隙間を埋めて雨などの水分が基体部材21内に進入することを防いでいる。
【0018】
図4は、図3で示した距離表示部材22の他の実施の形態を示す拡大斜視図であり、基本構造は図3の距離表示部材22と同じなので詳細な説明は省略するが、22gは距離表示部材22の上部に配設された電源ユニットとしての太陽電池であって、該太陽電池22gからの電力供給を受けて距離表示部材22の内部にある表示制御部(図示せず)は前記数字表示装置22aを制御して所定の距離表示を行う。
よって、図4の実施の形態では、距離表示部材22がそれぞれ独立して電力供給を行い前記数字表示装置22aを動作させるので、図3で示した前記基体部材21との電気的接続手段である表示コネクタ22dや、図1で示した基体部材21の電源ユニットとしての太陽電池23などは不要であり、全体の構成が単純となる。
【0019】
次に本発明の競技用着地エリアマーカが、跳躍種目に於いて実際にどのように配置されるかを走り幅跳び競技を例として説明する。
図6は、本発明の競技用着地エリアマーカを用いた走り幅跳び競技の概略配置図であり、基本的な構成は前記図9で示した走り幅跳びや三段跳び競技の概略配置図と同様であるので重複する部分の説明は省略する。
図6に於いて二つの競技用着地エリアマーカ20は、競技者10の着地エリアである砂場11の側方、すなわち、競技者10から見て砂場11に対して左右両方に、且つ、砂場11の側面に沿って1台ずつ設置され、ライン状の基体部材21に所定の間隔で取り付けられているそれぞれ7台の距離表示部材22A〜22Gは、助走路12を走行して来る競技者10が視認できるように、前記基体部材21のライン方向に向かって一列に配設されており、また、踏切板13に最も近い距離表示部材22Aと該踏切板13までの距離は、図示する如く5メートルと設定され、各距離表示部材22A〜22Gの距離間隔は、図示する如く0.5メートルと設定されている。
尚、図6で示す距離表示部材は7台が配置されているが、競技種目やその内容に応じて配設数を増減してよく、また、図1と図2で示した太陽電池23は図6に於いては省略している。
【0020】
次に本発明の競技用着地エリアマーカの動作を図1〜図3及び図6を用いて説明する。
図6に於いて砂場11の側方に配置された二台の競技用着地エリアマーカ20は、電源スイッチ(図示せず)をオンすることによって、図1で示した前記基体部材21の太陽電池23が発生する電力は、図2で示した基体部材21の表示部材取り付け部21aと距離表示部材22の表示部材結合部22bを介して図6で示す各距離表示部材22A〜22Gの内部に供給される。
ここで、電力供給を受けた各距離表示部材22A〜22Gは、各距離表示部材22A〜22Gの内部にある表示制御部(図示せず)によって数字表示装置22aを駆動制御して距離表示を行い、図6に於いて距離表示部材22Aは5.0メートルを表す5.0を表示し、距離表示部材22Bは5.5メートルを表す5.5を表示し、距離表示部材22Cは6.0メートルを表す6.0を表示し、距離表示部材22Dは6.5メートルを表す6.5を表示し、距離表示部材22Eは7.0メートルを表す7.0を表示し、距離表示部材22Fは7.5メートルを表す7.5を表示し、距離表示部材22Gは8.0メートルを表す8.0を表示する。
この結果、競技用着地エリアマーカ20は踏切板13から砂場11の各エリアまでの距離を距離表示部材22A〜22Gによって正確に且つ視認し易いように明るく表示するので、競技者10に対して踏切板13からの着地点目標を明確に示すことができる。
尚、各距離表示部材22A〜22Gの距離表示内容は、競技種目や競技者のレベルに応じて任意に変更できることは言うまでも無い。
【0021】
次に図6に於いて競技用着地エリアマーカを利用した実際の走り幅跳び競技の内容を説明する。
まず競技開催前に、前述した如く競技用着地エリアマーカ20に取り付けられている各距離表示部材22A〜22Gに所定の距離を点灯表示させる。
競技が開始されると競技者10は、踏切板13から45メートル離れた地点に立ち、そこから矢印Aの方向に沿って助走路12を助走する。
ここで、着地エリアである砂場11の両側方に競技用着地エリアマーカ20があり、各距離表示部材22A〜22Gが着地点距離を表示しているので、競技者10自身が目指すべき目標跳躍距離を表示する距離表示部材を視認し、助走から踏切板13を踏み切るまでの期間常に目標を意識して走り続け跳躍することができる。
また、競技者ごとに跳躍の目標距離が異なる場合は、その目標距離となる特定の距離表示部材のみを点灯したり、又は、その目標距離となる特定の距離表示部材のみを取り付けたりして、競技者固有の着地点目標を表示することも可能である。
【0022】
次に競技用着地エリアマーカの他の実施の形態を説明する。
図5は競技用着地エリアマーカの他の実施の形態を示す斜視図であり、20は競技用着地エリアマーカであり、21Aは所定の長さを有するライン状の単位基体部材であり、22Aと22Bは前記単位基体部材21Aに所定の間隔に配設される図3で詳説した距離表示部材22と同等の二つの距離表示部材であり、該二つの距離表示部材22A、22Bと前記単位基体部材21Aとが一体化してマーカユニット24Aを構成する。
【0023】
同様に、24Bは単位基体部材21Bと二つの距離表示部材22C、22Dとを一体化してなるマーカユニットであり、24Cは単位基体部材21Cと二つの距離表示部材22E、22Fとを一体化してなるマーカユニットであり、更に25は各マーカユニット24A、24B、24Cに電源を供給する電源ユニットである。また、21dは機械的及び電気的結合手段である凸型形状のユニット結合部材であり、後述するが該ユニット結合部材は、各マーカユニット24A〜24Cと電源ユニット25に設けられて各マーカユニット24A〜24Cと電源ユニット25を機械的電気的に結合し、一体化した競技用着地エリアマーカ20を構成する。
また、26はユニット防水用パッキンであって各マーカユニット24A〜24Cの両端に設けられ、雨などの水分が各マーカユニット24A〜24Cの内部に入るのを防いでいる。
【0024】
図7は図5で示した競技用着地エリアマーカ20の制御系を示すブロック図であり、図7に於いて、前記マーカユニット24Aの一方の端面には凸型形状の機械的電気的結合手段の前記ユニット結合部材21dを有し、他方の端面には凹型形状の機械的電気的結合手段のユニット結合部材21eを有し、同様に第2のマーカユニット24Bの一方の端面には凸型形状のユニット結合部材21fを有し、他方の端面には凹型形状のユニット結合部材21gを有し、第3のマーカユニット24Cの一方の端面には凸型形状のユニット結合部材21hを有し、他方の端面には凹型形状のユニット結合部材21iを有し、それぞれのユニット結合部材が結合して各マーカユニット24A〜24Cが機械的電気的に結合している。
【0025】
また、前記電源ユニット25は電源部25aと制御部25b及びユニット結合部材25cによってなり、該電源部25aは各マーカユニット24A〜24Cを駆動する駆動電圧25dを制御部25bに出力し、制御部25bは前記駆動電圧25dを入力して各マーカユニット24A〜24Cを駆動する駆動電圧と表示制御する制御信号である駆動制御信号25eを出力する。
【0026】
ここで、前記電源ユニット25と前記マーカユニット24Cは、電源ユニット25のユニット結合部材25cとマーカユニット24Cのユニット結合部材21iによって電気的に結合しているので、前記駆動制御信号25eはマーカユニット24Cに供給され、該駆動制御信号25eは、該マーカユニット24C内で分離して前記二つの距離表示部材22E、22Fに供給されるとともに、更に次のマーカユニット24Bに供給するためにユニット結合部材21hに接続される。
【0027】
マーカユニット24Cのユニット結合部材21hは、前記マーカユニット24Bのユニット結合部材21gと電気的に結合しているので、前記駆動制御信号25eはマーカユニット24Bに供給され、該駆動制御信号25eは、該マーカユニット24B内で分離して前記二つの距離表示部材22C、22Dに供給されるとともに、更に次のマーカユニット24Aに供給するためにユニット結合部材21fに接続される。
【0028】
マーカユニット24Bのユニット結合部材21fは、前記マーカユニット24Aのユニット結合部材21eと電気的に結合しているので、前記駆動制御信号25eはマーカユニット24Aに供給され、該駆動制御信号25eは、該マーカユニット24A内で分離して前記二つの距離表示部材22A、22Bに供給されるとともに、更に次のマーカユニット(図示せず)に供給するためにユニット結合部材21dに接続され、この結果、電源ユニット25の制御部25bからの駆動制御信号25eは、すべての距離表示部材22A〜22Fに供給され、制御部25bは、すべての距離表示部材22A〜22Fを制御することができる。
【0029】
ここで図5と図7で示した他の実施の形態である競技用着地エリアマーカ20が跳躍種目に於いて実際にどのように配置されるかは、前述した図6の走り幅跳び競技の概略配置図と同等であるので省略し、次に図5と図7で示した競技用着地エリアマーカ20の動作を説明する。
図7に於いて電源ユニット25の電源スイッチ(図示せず)がオンになると、電源部25aが動作を開始して駆動電圧25dを制御部25bに供給し、該制御部25bは駆動電圧25dを入力して前記距離表示部材22A〜22Fを個々に駆動制御するための駆動制御信号25eを出力し、各距離表示部材22A〜22Fは該駆動制御信号25eを入力して動作を開始する。
【0030】
ここで、各距離表示部材22A〜22Fは駆動制御信号25eによってそれぞれ表示内容の指示を受けるので、例えば、距離表示部材22Aは5.0メートルを意味する5.0を表示し、距離表示部材22Bは、5.5メートルを意味する5.5を表示し、距離表示部材22Cは6.0メートルを意味する6.0を表示し、距離表示部材22Dは6.5メートルを意味する6.5を表示し、距離表示部材22Eは7.0メートルを意味する7.0を表示し、距離表示部材22Fは7.5メートルを意味する7.5を表示し、競技者10に対して踏切板13からの着地点目標を明確に示すことができる。
【0031】
また、制御部25bは駆動制御信号25eによって各距離表示部材22A〜22Fを一括制御するので、先頭の距離表示部材22Aから最後尾の距離表示部材22Fまでを光が流れるように順次点灯したり、または、すべての距離表示部材22A〜22Fを同時点滅させたりなど、特殊な点灯仕様にも対応可能である。
尚、電源ユニット25の電源部25aは、1次電池、2次電池、太陽電池、外部からの電源供給、又はこれらの組み合わせでもよい。
また、図5で示した競技用着地エリアマーカ20はマーカユニットを3台結合して一体化しているが、競技種目に応じてマーカユニット数は増減することができる。
また、距離表示部材22A〜22Fは、距離を意味する数字表示ではなく、高輝度タイプの丸型又は角型等、任意な形状のランプでもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の競技用着地エリアマーカによれば、陸上競技の跳躍種目である走り幅跳びや三段跳び競技に於いて、着地エリアである砂場の側方に砂場に沿って着地点目標となる明るく輝く電気光学的な距離表示部材を設置するので、競技者が助走路を走行して踏切板で踏み切り、砂場に着地するまでの間、公平に着地点目標を視認出来、競技者に更なる記録更新の機会を均等に与えることが可能となる。
また本発明の競技用着地エリアマーカは、競技種目に応じてその長さを任意に変えられ、且つ、距離表示部材も任意に増減できるので、各競技種目に柔軟に対応することが可能である。
また、競技用着地エリアマーカの電源は太陽光を利用した太陽電池の使用が可能であり、また、雨などの対策として防水構造を有するので、屋外での使用に十分適応している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す競技用着地エリアマーカの斜視図である。
【図2】図1の競技用着地エリアマーカの基体部材と距離表示部材を分離した斜視図である。
【図3】図1、図2で示した距離表示部材の拡大斜視図である。
【図4】図1、図2で示した距離表示部材の他の実施の形態を示す拡大斜視図である。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す競技用着地エリアマーカの斜視図である。
【図6】本発明の競技用着地エリアマーカを用いた走り幅跳び競技の概略配置図である。
【図7】図5で示した競技用着地エリアマーカの制御系を示すブロック図である。
【図8】従来例としてのハンマー投げ競技の概略配置図である。
【図9】従来の走り幅跳びや三段跳び競技の概略配置図である。
【図10】図9の距離標識マーカの側面図である。
【符号の説明】
10 競技者
11 砂場
12 助走路
13 踏切板
20 競技用着地エリアマーカ
21 基体部材
21a 表示部材取り付け部
21A、21B、21C 単位基体部材
21d〜21i ユニット結合部材
22、22A〜22G 距離表示部材
22a 数字表示装置
23 太陽電池
24A、24B、24C マーカユニット
25 電源ユニット
Claims (11)
- 陸上競技の走り幅跳びや三段跳び等、助走路から砂場に向って跳躍する種目に使用する着地エリアマーカであって、前記砂場における着地エリアの側方に配設されるライン状の基体部材と該基体部材に所定の間隔をおいて取り付けられた複数の電気光学的な距離表示部材とを有し、前記距離表示部材は助走路を走行する競技者が視認出来るように前記基体部材のライン方向を向いて配置されていることを特徴とする競技用着地エリアマーカ。
- 前記基体部材には所定の間隔で複数の距離表示部材を取り付ける表示部材取り付け部が設けられており、各表示部材取り付け部には各々距離表示部材が取り付けられている請求項1記載の競技用着地エリアマーカ。
- 前記基体部材には、取り付けられた複数の距離表示部材を駆動するための電源ユニットが設けられている請求項2記載の競技用着地エリアマーカ。
- 前記距離表示部材が電源ユニットを備えている請求項1または2記載の競技用着地エリアマーカ。
- 前記電源ユニットが太陽電池である請求項4記載の競技用着地エリアマーカ。
- 所定の長さを有する単位基体部材に距離表示部材を一体化してマーカユニットを構成し、複数のマーカユニットを直列に結合して構成された請求項1記載の競技用着地エリアマーカ。
- 前記マーカユニットは機械的結合手段を有し、前記機械的結合手段によって、複数のマーカユニットが結合一体化される請求項6記載の競技用着地エリアマーカ。
- 前記マーカユニットは電気的結合手段を有する請求項7記載の競技用着地エリアマーカ。
- 前記マーカユニットの機械的結合手段及び電気的結合手段に結合可能な電源ユニットを設け、該電源ユニットから直列に結合された各マーカユニットに電源が供給される請求項8記載の競技用着地エリアマーカ。
- 前記距離表示部材が数字表示装置を有する請求項1〜9記載の競技用着地エリアマーカ。
- 前記数字表示装置が発光ダイオードである請求項10記載の競技用着地エリアマーカ。
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Cited By (1)
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2002
- 2002-06-11 JP JP2002170721A patent/JP2004008712A/ja active Pending
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CN111840884A (zh) * | 2020-07-09 | 2020-10-30 | 河北体育学院 | 一种立定跳远训练器 |
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