JP2004008163A - 鉄砲串整列装置および団子製造機 - Google Patents

鉄砲串整列装置および団子製造機 Download PDF

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Abstract

【課題】鉄砲串を自動供給して、鉄砲串で刺された団子を自動製造できるようにする。
【解決手段】串整列部5と串搬送部6からなる串供給手段を設ける。串整列部5は上流から下流に傾斜整列台24を備え、その把持部整列部に鉄砲串の把持部を収め、串棒整列部上に串棒を載せる。投入された鉄砲串100を第1ホッパー押え27a、第2ホッパー押え27bで均し、攪拌ローラ36で、下側からほぐし、整列ローラ38で上側を規制して、傾斜整列台24上に鉄砲串の把持部を重ねて整列させ、串ガイド板30で押えながら下端に送る。間欠駆動される串ドラム60により、傾斜方向に交差する方向に鉄砲串100を分離して串押し出し部7まで搬送して、団子に刺す鉄砲串100を供給する。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄砲串整列装置および団子製造機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、串団子を自動で製造する団子製造機では、みたらし団子タイプ、三色団子タイプなど各種の団子を製造するものが開発されているが、いずれも、団子に刺す串は、自動製造に適する丸串が使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の団子製造機では、以下に述べるように丸串の代わりに鉄砲串を用いることができないという問題があった。
まず鉄砲串について、図7を参照して簡単に説明する。図7(a)は、従来の鉄砲串の一例を示す正面図、図7(b)は、図7(a)のB視側面図、図7(c)は、図7(a)A−A断面図である。
鉄砲串100は、例えば、竹などの板状部材から、串本体をなす串棒部100aの端部に串把持部100c(把持部)を串棒部100aの片側に突出させて切り出し、串棒部100aの反対側の端部を尖らせて串先部100bを形成した串である。
串把持部100cを設けることにより、指でしっかり挟むことができるから、鉄砲串100を刺した団子は持ちやすくなっている。また、串把持部100cの形状や、表面の竹皮などを生かしてデザインを工夫する余地があり、美観上も有利である。そのため、丸串に比べて串団子の商品価値を高めることができるという利点がある。
ところが、従来の団子製造機は、串が丸串であることを利用した機構により、串を供給するので、串把持部100cのような突起を備え、重心が串棒部100aの中心軸から外れた位置にある鉄砲串100は、利用することができなかった。このように自動化に不向きな形状を有するために、鉄砲串用の団子製造機は未だ実用化されていない。
また、鉄砲串を串団子以外の用途に用いる例もあるが、簡易な構成で自動化できる鉄砲串整列装置は知られていない。
したがって、鉄砲串を使用して串団子を製造する場合、串刺し工程は手作業によって行われていた。その結果、鉄砲串を使用する団子製造は、生産性が低く、製造コストが高いものにつくという問題があった。
そこで菓子業界では、串団子の商品価値を高めることができる鉄砲串の串刺し工程を自動化できる団子製造機の開発が強く望まれていた。
【0004】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で鉄砲串を自動的に整列させることができる鉄砲串整列装置を提供すること、および鉄砲串で刺された団子を自動製造することができる団子製造機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、鉄砲串の長手方向幅とほぼ同一距離だけ離れて対向する側板と、該側板の上部に挟まれて設けられた串投入口と、該側板間に、ほぼ鉄砲串の串棒部長さの幅を有し、前記串投入口の下から斜め下方に延ばされ、その下端で下端出口部を形成する傾斜面と、該傾斜面の傾斜に沿って隣接して配置され、串棒から突出する鉄砲串の把持部を前記傾斜面の下面方向に逃がす段差を有する把持部整列溝とを備える整列台と、投入された鉄砲串を前記傾斜面上で攪拌する串攪拌手段と、該串攪拌手段の下流に、前記傾斜面との間に前記串棒部厚みよりわずかに大きい隙間を設けて、前記傾斜面の傾斜方向と直交する方向に配置されて、前記隙間に入り込む鉄砲串を上流側に押し戻す方向へ回転される整列ローラと、該整列ローラの下流の前記傾斜面上方に、前記串棒部厚みとほぼ同一の隙間を形成する串ガイド部材とを備える構成を用いる。
そのため、串投入口から投入された鉄砲串は、串棒部が傾斜面上に、把持部が把持部整列溝上に配された状態で、傾斜面に落下し、自重により傾斜面上を傾斜方向に下降する。
串攪拌手段により、上下に重なった鉄砲串は整列台の上で攪拌されることにより、鉄砲串の下側から重なった状態が崩され、質量の偏心している把持部を下に向けて傾斜面上に落下し、把持部が把持部整列溝に収まって安定した状態で傾斜面を下降する。
その下流の整列ローラにより、整列ローラの下の隙間に入り込めない鉄砲串は、上流側に押し戻される。そこで、把持部が下方に向けられて把持部整列溝に収められて、串棒が傾斜面に沿う状態とされた鉄砲串が順次通過し、鉄砲串の整列状態が形成される。
そして、鉄砲串は、把持部整列溝、長手方向の移動を規制する側板、傾斜面の上下方向の移動を規制する串ガイド部材により、把持部が重なった整列状態とされたまま、自重により下降を続け、傾斜面の下端出口部に送られる。
このようにして、本発明によれば、鉄砲串の串先を一方の側に揃えて串投入口すると、鉄砲串を、把持部を重ねて揃えて整列させ、下端出口部に送ることができる。
【0006】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の鉄砲串整列装置において、少なくとも前記下端出口部に位置する鉄砲串を上方から押える串押え位置と、該串押え位置から退避して前記鉄砲串の押えを解除する退避位置との間を移動することにより、前記鉄砲串の押えと解除が可能とされた出口押え部材を備える構成を用いる。
そのため、出口押え部材により、少なくとも下端出口部の鉄砲串、押えた状態と押えを解除した状態を選択することができるので、整列した鉄砲串を下端出口部から外部に受け渡す場合、整列状態を崩すことなく受け渡すことができる。
【0007】
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の鉄砲串整列装置において、前記串投入口と前記串攪拌手段との間に、前記傾斜面上に高さを可変できる開口を設ける押え手段を備えた構成を用いる。
そのため、そのため、押え手段により、串攪拌手段により攪拌される鉄砲串の積層高さを開口の高さに合わせて均すことができるので、串攪拌を行う鉄砲串の数を減らすことができ、串攪拌による鉄砲串の整列を迅速に行うことができる。
【0008】
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の鉄砲串整列装置において、前記押え手段は、前記整列台の上方の支持部材から下方に垂らされた可撓性を有する板状部材である構成を用いる。
そのため、鉄砲串の積層高さを均す際、押え手段が可撓性を有するので、鉄砲串に無理な荷重がかからないようにすることができる。
【0009】
請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のいずれかに記載の鉄砲串整列装置において、前記傾斜面の上面に傾斜方向に延びる摺動部材を設けた構成を用いる。
そのため、そのため、鉄砲串の傾斜面の摩擦が低減されて、傾斜面に沿った下降が円滑となる。その結果、転がりによる移動ができない鉄砲串であっても、自重による下降がさらに容易となり、きわめて簡素な構成により鉄砲串を確実に供給することができる。
【0010】
請求項6に記載の発明では、団子生地を生地ホッパーから押し出す生地押し出し部と、該生地押し出し部から押し出された団子生地を互いに対向する成形ロールに挟んで分割成形する団子成形部と、串投入口から投入された串を移動させながら整列させて所定位置に供給する串供給手段と、該串供給手段によって供給される串を、前記団子成形部によって成形される団子に刺し通す串押し出し部とを有する団子製造機であって、前記串供給手段が、串先を一方の方向に揃えて投入された鉄砲串を、該鉄砲串の把持部を重ねて整列させる串整列部と、該串整列部により整列された鉄砲串を整列方向と交差する方向に分離して所定位置に搬送する串搬送部とを備えることを特徴とする団子製造機を用いる。
そのため、串整列部では、鉄砲串の把持部を重ねて整列させるので、把持部が邪魔にならず、安定してコンパクトに整列できる。
また串搬送部では、重ねて整列させた鉄砲串を整列方向と交差する方向に分離するので、分離方向に把持部が突出することがなく、串の板厚程度の狭いスペースで分離することができる。そして分離機構も簡素に構成することができる。
【0011】
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の団子製造機において、前記串整列部に、請求項1〜5のいずれかに記載された鉄砲串整列装置を用いる。
そのため、請求項1〜5に記載の発明と同様の効果を奏することができる。
【0012】
請求項8に記載の発明では、請求項7に記載の団子製造機において、前記串搬送部が、外周面を母線方向が前記傾斜面の下端出口部と平行となるように近接させ、前記外周面上の母線方向に鉄砲串を保持する複数の串ガイド溝を周方向に等間隔となるピッチで配し、前記串ガイド溝の周方向ピッチで間欠送り可能に構成された回転ドラムを備えた構成を用いる。
そのため、串搬送部では、回転ドラムが、傾斜面の下端出口部に位置する鉄砲串に、串ガイド溝が対向する位置にあるとき、停止することにより、鉄砲串の串棒部を串ガイド溝に移動させる。そして、順次間欠駆動を繰り返して、外周面上の串ガイド溝に鉄砲串を載せて、周方向に移動させる。そして鉄砲串を、回転ドラムの外周面の所定位置に隣接された串押し出し部へ送ることができる。
【0013】
請求項9に記載の発明では、請求項8に記載の団子製造機において、前記出口押え部材が、前記回転ドラムの間欠駆動により、前記串ガイド溝のそれぞれが、前記下端の鉄砲串と対向する位置で停止するのと同期して、前記出口押え部材が前記退避位置に移動し、前記回転ドラムが回転を開始するのと同期して、前記出口押え部材が前記串押え位置に移動する構成を用いる。
そのため、串ガイド溝と下端出口部の鉄砲串が対向する位置にあるとき、下端の鉄砲串の押えが解除されるので、鉄砲串が自重で容易に串ガイド溝に移動することができる。また、回転ドラムが回転するとそれに同期して次の下端の鉄砲串を押えることにより、回転ドラムの回転によって、次の下端の鉄砲串が回転方向に引っ張られても整列状態が崩れることがない。その結果、鉄砲串を、串整列部から串搬送部へより確実に移動させることができ、自動化に適する団子製造機とすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。すべての図面、説明を通じて同一または相当する部材には同一の符号を付している。
図1(a)は、本発明に係る団子製造機の実施形態の概略構成を説明するための正面視説明図、図1(b)は、同じく背面視説明図である。
【0015】
本発明の実施形態に係る団子製造機1は、鉄砲串100(図7参照)を刺した串団子を製造する装置であり、生地ホッパー3、生地押し出し部2、串整列部5、串搬送部6、串押し出し部7、成形ロール8a、8b(団子成形部)、丸目成形部10、モータ18および制御部19を備える。それらは、支持台20および支持台20上の筐体21に固定されている。
串整列部5は、本発明の鉄砲串整列装置の実施形態に係るものである。
【0016】
モータ18は、電動モータであればどのようなモータでもよく、不図示の伝達機構により、回転駆動が必要とされる各構成要素に回転駆動力を供給している。
生地ホッパー3は、上方の投入口から団子生地を投入して、生地押し出し部2に送るためのガイドである。
【0017】
生地押し出し部2は、団子生地を板状または棒状に形を整えながら下方に送り出す生地ロール4、4を備える。生地ロール4、4は、背面に設けられた駆動ギヤ4a、4bによって同期して反対方向に回転される。駆動ギヤ4aには、モータ18につながる伝達機構から駆動力が伝達されている。
【0018】
成形ロール8a、8bは、互いに外周部をつき合わして回転され、それぞれの間に団子生地が挟まれた場合に、回転軸方向に団子を玉単位に分離する溝が外周部の周方向にわたって設けられている。成形ロール8a、8bは、いずれも生地押し出し部2の下方に設けられ、それぞれの回転軸を含む平面は、水平面に対して、成形ロール8bが下方に位置する方向に傾斜されている。
成形ロール8aの回転軸には背面側にラチェット17、ギヤ8cが固定され、駆動爪16により、間欠送り駆動される。一回の送り駆動は、団子1串分を分離するような位置関係とタイミングで行われる。ギヤ8cは、成形ロール8bの回転軸に固定されたギヤ8dとかみ合わされ、成形ロール8a、8bの回転が同期を保つ構成とされている。
【0019】
串押し出し部7は、成形ロール8a、8bに団子生地がかみこまれる直前の位置の、装置背面側に設けられている。鉄砲串を串押し出しガイド(不図示、後述)にセットして、鉄砲串の串先と逆側を装置手前側に押し出して団子生地に刺し通す串押し出し機構(不図示、後述)を備えている。
【0020】
丸目成形部10は、成形ロール8a、8bから団子生地が玉単位に分離されて、それらが串刺しされた串団子をそれぞれの団子ごとに丸みをつけるものである。丸目成形部10は、外周部に団子の外径に合わせた溝を有する丸目ロール10aと、同様の溝を備えて丸目ロール10aの外周方向に固定して設けられた丸目ロール受け10bを備えている。
【0021】
以上に説明した生地ホッパー3、生地押し出し部2、成形ロール8a、8bおよび丸目成形部10は、団子製造機1が、みたらし団子、三色団子のいずれを製造するものであるかによって、詳細部は若干異なるものの、串が鉄砲串であるか丸串であるかの違いは、問題とならない。したがって、上記において、従来の丸串を用いる団子製造機の構成はいずれも採用することができる。
また串押し出し部7も、後述するように、丸串用の串押し出し機構とほぼ同様のものを採用することができる。
【0022】
次に、串整列部5および串搬送部6について説明する。
図1に示したように、串整列部5は、団子製造機1の側面に、串搬送部6を介して串押し出し部7と対向する位置に設けられている。したがって、上面視では、成形ロール8a、8bよりも、装置背面側の位置している。串整列部5の下端部には、串搬送部6が設けられ、鉄砲串100を串押し出し部7に搬送する構成とされている。串整列部5と串搬送部6は団子製造機1の串供給手段を構成するものである。
【0023】
以下、図2〜6を参照して、それぞれの構成を詳細に説明する。
図2は、串整列部5および串搬送部6の上面視の部分拡大図、図3は、図2のC−C断面図、図4は、図2のD−D断面図である。
串整列部5は、大きくは、串箱23、傾斜整列台24(整列台)、第1ホッパー押え27a(押え手段)、第2ホッパー押え27b(押え手段)、攪拌ローラ36、36(串攪拌手段)、整列ローラ38、串ガイド板30、30(串ガイド部材)および押え板66(出口押え部材)を備える。
【0024】
串箱23は、図2に示したように、鉄砲串100の長手方向長さよりわずかに大きな距離を隔てて対向する互いに平行な側板23a、23aを備える。側板23a、23aの間には、上部には、上方に開口する串投入口22を形成するように鉛直方向に延びる右側板23bと仕切り板31が配置されている。側板23a、23aの下部は底板23c(図3参照)でふさがれている。
【0025】
底板23cの上方の側板23a、23a間には、串投入口22の下から団子製造機1に向かって斜め下方に延ばされた傾斜整列台24が設けられている。傾斜整列台24と右側板23bと仕切り板31とで囲まれた串投入口22の下方のスペースは串ホッパー25を構成している。
【0026】
傾斜整列台24は、図4に示したように、側板23aに直交する断面で水平方向(図示の縦方向)に延びる串棒整列部24b(傾斜面)と、その背面側に串把持部100cの長さとほぼ等しい幅で串棒整列部24bよりも低い方向の溝形状として形成された把持部整列部24a(把持部整列溝)とを備える。
したがって、串棒整列部24bは鉄砲串100の串棒部100aの長さにほぼ等しい幅を備えている。
また、把持部整列部24aの深さは、串把持部100cが串棒部100aから突出する長さ以上の寸法とされている。
【0027】
このような位置関係は、D−D断面に限らず、串棒整列部24bの傾斜方向に沿ういずれの断面でも同様である。
なお、把持部整列部24aは、溝として説明したが、必ずしも底面は必要としない。把持部整列部24aと串棒整列部24bの段差を形成する部分は、串把持部100cとの干渉がない形状であれば、どのような形状でもよいが、串把持部100cの外形に沿った形状が好ましい。
【0028】
串棒整列部24bの上面には、傾斜方向に沿って、摺動部材24cが設けられている。摺動部材24cは、串棒整列部24bの摺動性を改善するもので、摩擦係数の低い合成樹脂の板またはシート、例えばシリコン板やフッ化樹脂シートなどが採用できる。
【0029】
串ホッパー25には、上部に側板23a間に渡された支持板26が設けられ、支持板26に第1ホッパー押え27aと第2ホッパー押え27bが固定されている。第1ホッパー押え27aおよび第2ホッパー押え27bは、合成樹脂シートなどの可撓性の板状部材を支持板26から下方に垂らす構成とされている。
【0030】
攪拌ローラ36、36は、傾斜方向には、第2ホッパー押え27bと仕切り板31との間に位置し、奥行き方向には、串棒整列部24bと把持部整列部24aのそれぞれの下面に設けられている。攪拌ローラ36、36の外周には、径方向に延ばされた攪拌突起36a、36bが設けられている。攪拌突起36a、36bは、攪拌ローラ36が回転されたとき、串棒整列部24b、把持部整列部24aに設けられた開口36c、36dを通して、それぞれの傾斜面の上面側に所定量だけ飛び出す長さとされている。
また、攪拌ローラ36は背面側に設けられた攪拌ローラプーリ37によって傾斜面の下から上に向かって回転する方向(図3の右回り方向)に駆動される。
【0031】
整列ローラ38は、攪拌ローラ36の下流かつ仕切り板31の下側に、側板23aに垂直で、串棒整列部24bの傾斜面に平行な方向に設けられている。串棒整列部24bの上面と整列ローラ38のローラ外周は、串棒部100aの串把持部100c方向の厚み(以下、単に串棒部厚みと称する)よりわずかに大きい隙間を形成する構成とされている。
また、整列ローラ38は、ローラの長手方向にローラ軸と平行な複数の溝が、周方向にほぼ等ピッチとなるように形成されている。溝の周方向の幅は、串棒部100aの整列方向の厚みより狭くなるように設定されている。なお、整列ローラ38は、上記の複数の溝が軸方向に整列していれば、同軸上に複数のローラであっても、軸方向に連続した1つのローラであってもどちらでもよい。
また、整列ローラ38は、背面側に設けられた整列ローラプーリ39によって、ローラ外周が串棒整列部24bの傾斜面に対して下から上に向かって回転する方向(図3の左回り方向)に駆動される。
【0032】
ここで、串棒部100aの串把持部100c方向の厚み(串棒部厚み)とは、串把持部100cが延ばされた方向で測定した串棒部100aの厚みを指し、図7(a)の厚みtを意味する。また、串棒部100aの整列方向の厚みとは、串把持部100cに垂直な方向で測定した串棒部100aの厚みを指し、図7(b)の厚みtを意味するものとする。
【0033】
攪拌ローラプーリ37および整列ローラ38を回転駆動するモータ32は、底面23cに設けられ、駆動プーリ33に2段にかけられた丸ベルト34、35によって、それぞれ攪拌ローラプーリ37、整列ローラプーリ39に駆動が伝達される。
【0034】
串ガイド板30、30は、整列ローラ38の下流の近接位置から下流に向けて延ばされ、串棒整列部24bの上方に串棒部厚み(t)にほぼ等しい隙間を形成する板状部材である。串ガイド板30、30の下流側の端部は、串棒整列部24bの端部(出口端部)よりわずかに上流側に設けられている。
そして、串ガイド板30、30の上面には法線方向の上方に向けて吊りボルト29…が設けられ、側板23a、23aの間に渡された支持板28に対して、隙間の高さ方向に位置調整可能にボルトナット締結されている。
串ガイド板30は、例えばステンレス鋼板や摺動性に優れた合成樹脂板などが採用できる。必要なら摩擦を低減するために傾斜方向に延びる直線状のリブ突起などを設けてもよい。
【0035】
押え板66は、側板23aから水平方向に延ばされた支持アーム66aの先端のヒンジ66bに結合され、側板23aに直交する方向回りに回動可能に支持されている。押え板66は、鉄砲串100が串棒整列部24b上に整列したとき、下流側端部が、傾斜整列台24の出口端部に位置する鉄砲串100の上面に当接する串押え位置にくるように配置されている。
押え板66の上面にはリンク支点66cが設けられ、串搬送部6から延ばされたロッド65と回動可能に結合されている。
【0036】
次に、串搬送部6の構成について説明する。
串搬送部6は、大きくは、串ドラム60(回転ドラム)、串ガイド板62、同期カム63、回転アーム64およびロッド65を備える。
串ドラム60は、ドラム駆動軸61により、図3の矢印で図示された左回り方向に回転駆動される円筒ドラムである。そのドラム面には、軸方向に延ばされた串ガイド溝60b…が周方向に等間隔ピッチで設けられている。
【0037】
串ガイド溝60bは、隣り合う串ガイド突起60aの周方向の突起側面60d、60e(図5参照)および溝底面60fによって形成されている。突起側面60dは、串ドラム60の径方向に揃えられ、突起側面60eは串ガイド溝60bの溝幅を拡大する方向に傾斜されている。したがって、溝底面60fの溝幅よりも串ドラム60外周面の溝幅の方が大きい構成となっている。溝底面60fの溝幅は、串棒部厚み(t)とほぼ一致する大きさとされている。
【0038】
串ドラム60の外周面の周方向は、串棒部100aの整列方向の厚み(t)以上の深さを有する周方向溝…が設けられている。特に、串ドラム60の背面側の周方向溝60cは、正面側に串先部100bを向けて、鉄砲串100を串ガイド溝60bに配置したとき、串把持部100cが串ガイド突起60aに乗り上げないような大きさで形成されている(図2参照)。
【0039】
串ガイド板62は、串押し出し部7側の串ドラム60の外周面を覆って鉄砲串100が串ドラム60から離脱しないようにガイドする板状部材である。
同期カム63は、ドラム駆動軸61に中心軸を固定されたほぼ円板状のカムである。同期カム63の外周面に設けられたカム曲線は、周方向に、串ドラム60上に設けられた串ガイド溝60b…の個数と同数の溝を等間隔ピッチで設けた周期曲線であればどのような曲線でもよく、例えばインボリュート歯車やチェーンスプロケットなどを用いてもよい。
【0040】
回転アーム64は、ドラム駆動軸61と平行な方向に回転支軸64dを備え、その背面側にカム側アーム64a、正面側にロッド側アーム64bを備える。
カム側アーム64aは、回転支軸64dから同期カム63側に延ばされ、その先端には、同期カム63のカム曲線上に自重で当接するカム当接部64cを備える。
【0041】
ロッド側アーム64bは、回転支軸64dから串整列部5側に延ばされ、その先端には、ロッド65が回動可能にピン結合されている。ロッド65は、すでに述べたように押え板66上のリンク支点66cとも回動可能に結合されている。したがって、カム当接部64cと押え板66がリンク結合され、同期カム63のカム曲線の変動が押え板66に伝達されるように構成されている。
【0042】
次に、串押し出し部7の構成について説明する。
図2、3に示したように、串押し出し部7は、串押し出しガイド7a、串分離板7b、串押し出し機構7cを備える。
串分離板7bは、串ドラム60の周方向溝60c、60cに当接して、串ガイド溝60bに収められた鉄砲串100の分離を行う部材で、串ドラム60の外周面の接線に対して鋭角をなし、斜め下方に傾斜するように設けられる。
一方、串押し出しガイド7aは、鉛直方向と水平方向にそれぞれガイド面を備えて串ドラム60に平行に配置されている。串分離板7bの下端は、水平方向の押し出しガイド7a上に配置されている。
【0043】
串押し出し機構7cは、図2に示したように、串押し出しガイド7aの背面側に設けられている。そして、串押し出しガイド7aにガイドされた鉄砲串100を背面側から正面側に押し出すことが可能に構成されている。
串押し出し機構7cは、種々の機構を採用することができる。特に、従来の団子製造機に用いられている串押し出し機構を、串に当接して押し出す部分の形状を鉄砲串100の串把持部100cの形状に合わせて変更して用いることはきわめて容易である。
【0044】
次に、本発明に係る団子製造機および鉄砲串整列装置の実施形態の動作および作用を説明する。
団子製造機1では、団子生地を生地ホッパー3に投入すると、生地押し出し部2によって、団子生地が板状または棒状に成形されて下方に押し出される。この団子生地が、成形ロール8a、8bの直前に到達した時点で、後述する串供給手段の作用により、串押し出し部7に供給された鉄砲串100が、串押し出し機構7cによって押し出されて、団子生地に刺し通される。鉄砲串100が刺し通された団子生地は、間欠回転される成形ロール8a、8bによって、団子玉に分割され、下方の丸目成形部10に送られる。丸目成形部10では、各団子玉に丸みがつけられ、串団子として排出される。
【0045】
以下では、串供給手段の作用を説明する。
本実施形態に係る団子製造機1では、鉄砲串100…を、串先部100bを正面側、串把持部100cを背面側に向けた状態で、串投入口22に投入する。鉄砲串100の姿勢は、それ以外に整える必要はない。
【0046】
串投入口22は、側板23aの間がほぼ鉄砲串100の全長の幅になっているから、串投入口22に投入されると、鉄砲串100…の長手方向の位置はほとんど揃うことになる。しかし、串把持部100cの上下方向の向きはばらばらであり、串棒部100aも互いに平行ではない。
【0047】
串投入口22に投入された鉄砲串100…は、下方の傾斜整列台24に向けて落下し、傾斜整列台24の傾斜面上を自重により傾斜方向に下降する。鉄砲串100…は、落下・下降の際、他の鉄砲串100と干渉しながら、姿勢を変えていくが、鉄砲串100…は大きく偏心しているので、何回も姿勢を変える間には、串把持部100cが下に向く安定した姿勢が統計的に優勢となっていく。本発明は、このように、鉄砲串100…が自重により上流から下流に移動する間に、鉄砲串100が力学的に安定な姿勢をとるような機構を設けたものである。
【0048】
串投入口22から、串ホッパー25に入った鉄砲串100…は、第1ホッパー押え27aに沿って下方移動し、傾斜整列台24に突き当たって傾斜方向に移動する。第1ホッパー押え27aは上方では横方向への抵抗が大きく、下方ほど抵抗が小さいから、傾斜整列台24との間に、くさび状のガイドが形成され、第1ホッパー押え27aの下端では、鉄砲串100…の積層高さが規制された出口を形成される。その出口高さは、第1ホッパー押え27aの剛性と投入された鉄砲串100…の量によって変化する。したがって鉄砲串100…の投入量が増えても、出口が広がって鉄砲串100…がロックして詰まってしまうということが防止できる。
【0049】
第1ホッパー押え27aの端部は、層状に重なって下降する鉄砲串100…の上面を常に擦りあげており、鉄砲串100…の上側から姿勢矯正する。上側に突出した串把持部100cは、より大きな抵抗を受けて回転し、串把持部100cが下方に向く安定な姿勢に矯正される。
また、下流に設けられた第2ホッパー押え27bも同様な作用を有する。したがって、鉄砲串100…は、まず2段階に分けて高さが規制されるので、鉄砲串100に過大な負荷を与えなくて済む。
【0050】
第2ホッパー押え27bの下流の攪拌ローラ36では、攪拌突起36a、36bが常時下流から上流側に回転して、その上を通過する鉄砲串100…を下側から、上流側に強制的に攪拌する。そのため、それまでの積層状態がほぐされる。
【0051】
その様子の一例を具体的述べると、鉄砲串100…が複数重なった場合には、攪拌突起36a、36bにより、下側の鉄砲串100が上流に押し戻され、その上に重なっていた別の鉄砲串100がそのスペースに落下して重なりが解消される。重なりがない場合には、鉄砲串100に、上側から別の鉄砲串100の荷重がかかることがないから、攪拌突起36a、36bによって回転力を受けると上側に跳ね上げられ、攪拌ローラ36の下流側に落下する。これらの落下では、串把持部100cが下を向き、把持部整列部24aに収まるから、落下後に安定な姿勢で傾斜整列台24上を滑ることができる。
【0052】
攪拌ローラ36のすぐ下流には、鉄砲串100の上面を擦りあげるように整列ローラ38が回転しているので、仮に攪拌ローラプーリ37の下流になお積層する鉄砲串100があったとしても、再度攪拌ローラプーリ37側に弾き飛ばされる。整列ローラ38は串棒整列部24bとの間にほぼ串棒部厚み(t)程度の隙間が設けられているから、鉄砲串100が2本重なって通過することはできない。
また整列ローラ38は、外周面の軸方向に溝が設けられているので、鉄砲串100を整列ローラ38の軸と平行な姿勢に矯正する作用、すなわちスキュー補正作用も同時に備えている。
【0053】
このようにして、鉄砲串100…はそれぞれ、串棒部100aは串棒整列部24bで形成される傾斜面に整列ローラ38と平行となる姿勢で、かつ串把持部100cを下方に向けて把持部整列部24aに収めた状態となるものである。したがって、すべての鉄砲串100…がこの姿勢に傾斜方向に重なる状態で傾斜面を下降させていくことができる。
【0054】
串ガイド板30、30は、串棒整列部24bに沿って角棒部厚み(t1)の隙間を形成することにより、上記の姿勢を下降中も保つ作用を有する。したがって、鉄砲串100…は、串ガイド板30、30の下を、串把持部100cを重ねて整列した状態で下降する。
【0055】
串棒整列部24b上には摺動部材24c、24cが設けられているので、摩擦を低減することができ、鉄砲串100はより安定して下降することができる。
【0056】
このようにして、鉄砲串100は、串ガイド板30の下に重なって整列するから、下流の鉄砲串100には上流の整列した鉄砲串100…の重量が加わり、下流に行くほど傾斜方向に大きな力を受けている。
【0057】
次に、鉄砲串100を串整列部5から串搬送部6へ受け渡す動作について、図5、6を参照して説明する。図5は、鉄砲串100Aを串整列部5から串搬送部6へ受け渡す動作を説明するための概念図である。図6は、押え板66の動作を説明するための概念図である。
【0058】
押え板66は、傾斜整列台24の下端の鉄砲串100Aを上から押える押え位置と押えを離す退避位置の間を移動するが、串ドラム60が、傾斜整列台24を下降する鉄砲串100Aに対して、串ガイド溝60bが対向する位置で停止したとき、退避位置に移動する。そこで、下端の鉄砲串100Aは押えが解除されるので、傾斜方向に移動し、串ガイド溝60b上に移動する(図5(a))。
【0059】
すると、串ドラム60は回転を開始するとともに、押え板66が押え位置に移動される。そのため、鉄砲串100Aの上流に整列していた鉄砲串100Bが上方から押えられ、串ドラム60の回転に伴って、鉄砲串100A、Bの間に摩擦が働いても鉄砲串100Bが傾斜整列台24の上方に引きずられて動くことがない。そして、鉄砲串100Aは、串ドラム60上を1ピッチだけ搬送される。
【0060】
串ドラム60が、次に移動される串ガイド溝60bを鉄砲串100Bに対向させて停止すると、上記の過程が繰り返される。このようにして、鉄砲串100…は1つずつ傾斜整列台24の傾斜方向に交差する方向に分離されてから、串押し出し部7に向けて順次串ドラム60上を搬送される。
傾斜方向と交差する方向に分離することにより、分離に際して串把持部100cの形状が邪魔になることがない。そのために、鉄砲串100の形状をほとんど考慮することなく、狭いスペースで、簡素な機構によって分離することができる。したがって、串供給手段をコンパクトな装置とすることができる。
【0061】
串ドラム60の間欠回転駆動に押え板66の上下移動を同期させる動作は、図6に示したように、同期カム63と回転アーム64により達成される。
図6(a)に示したように、カム当接部64cが同期カム63のカム溝に沈み込んだ状態では、回転アーム64がてことして作用して、ロッド65を介して押え板66の先端部に設けられたリンク支点66cを引き上げて、押え板66を退避位置に移動させる動作をする。また、図6(b)に示したように、カム当接部64cが上方にカム突起の頂点に当接した状態では、上記とは逆に、押え板66が押し下げられた押え位置に移動させる動作をする。
【0062】
このような動作は、同期カム63のカム溝の個数およびカム周上の配設位置の角度ピッチを、串ドラム60の串ガイド溝60bの個数と配設位置の角度ピッチに合わせて、回転アーム64の位置関係を調整することにより、実現される。
【0063】
上記の動作では、鉄砲串100Aが串ガイド溝60bに押し出される間に押え板66が退避位置にあることが本質的であり、押え板66の移動の詳細な動作はどのようなものであってもよく、同期カム63の径方向に周期的な径方向変動を有する種々の形状を採用することができる。
なお、本実施形態では、カム溝で押え板66を退避する動作が実現される構成としたが、カム突起で同様な動作を実現してもよいことはいうまでもない。
なお、串ガイド溝60bの幅は、串棒部厚み(t)が収まる幅とすれば十分であるが、本実施形態のように外周側に広く開口することにより、わずかな位置ずれを起こしたために鉄砲串100が引っかかり、串ドラム60と傾斜整列台24の間に鉄砲串100が噛みこまれる、といった不具合を防止できる。したがって、傾斜整列台24から串ドラム60へより円滑に移動することができるという利点がある。
【0064】
串ドラム60上を搬送された鉄砲串100は、図2、3に示したように、左右方向が串整列部5と反対の位置に配置された串押し出し部7に搬送されるから、串整列部5の下端で、串把持部100cを下に向けていた鉄砲串100は、串押し出しガイド7a上に、串分離板7bを介して落とし込まれる際には、串把持部100cを上方に向けた姿勢となっている。
【0065】
そのため、串押し出しガイド7a上には、串把持部100cが突出しない側の串棒部100aが向いているので、串押し出しガイド7aの受け形状を平面で形成し、そのまま串押し出し機構7cで背面から正面方向に押し出すことができる。すなわち、串押し出しガイド7aは、鉄砲串100特有の形状を考慮することなく設けることができるので、丸串用の形状と共通化することも可能である。
【0066】
以上に述べたように、本発明の実施形態に係る団子製造機1では、鉄砲串100を、串先部100bを串棒整列部24bの側に揃えて、串投入口22に投入するだけで、串把持部100cを揃えて整列させることができ、さらに串押し出し部7に鉄砲串100を供給することができる。これらは、いずれも、自動的に行うことができる。また、それぞれの動作は、いずれもきわめて自動化に適するもので、団子製造機1を簡素で効率のよい装置として構成することができる。
【0067】
また、本発明に係る団子製造機によれば、串搬送部をわずかに変えるだけで、丸串を搬送する場合に用いることができるから、団子製造機本体は、丸串用の団子製造機1と共通に設計し、串整列部、串搬送部をそれぞれ専用化することにより、部品の共通化を図り、安価で製造効率の高い団子製造機を提供することができるという優れた利点がある。
【0068】
なお、上記の説明では、本発明に係る鉄砲串整列装置の実施形態は、団子製造機1の串整列部5として用いられる場合について説明したが、串整列部5を、鉄砲串を用いた他の自動装置に用いてもよいことは言うまでもない。例えば、焼き鳥の串刺し装置などの団子や菓子以外の用途に用いてもよい。
【0069】
また、上記の説明では、慣用される鉄砲串という名称を用いたが、上記に定義したように、鉄砲串は串の形状の1つであり、材質や用途によって特定されるものではない。
【0070】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明に係る鉄砲串整列装置によれば、転がりによる移動ができない鉄砲串を、傾斜面を自重によって下降する過程で、取り出しの自動化に適するように整列させることができるので、自動化に適した簡素な鉄砲串整列装置を提供できるという効果を奏する。
【0071】
また本発明に係る団子製造機によれば、鉄砲串を、その把持部を重ねることにより安定してコンパクトに整列でき、分離搬送も把持部が邪魔にならないように整列方向に交差する方向で行うので、きわめて自動化に適する串供給手段を提供することできるから、従来、自動化が困難であった鉄砲串を自動供給して団子を自動製造できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る団子製造機の実施形態の概略構成を説明するための正面視および背面視説明図である。
【図2】本発明に係る鉄砲串整列装置(串整列部)の実施形態および本発明に係る団子製造機の実施形態における串搬送部を示す上面視の部分拡大図である。
【図3】図2のC−C断面図である。
【図4】図2のD−D断面図である。
【図5】本発明に係る団子製造機の実施形態における串整列部から串搬送部へ鉄砲串を受け渡す動作を説明するための概念図である。
【図6】本発明に係る団子製造機の実施形態における押え板の動作を説明するための概念図である。
【図7】従来の鉄砲串の一例を示す正面図、側面図および断面図である。
【符号の説明】
1 団子製造機
2 生地押し出し部
5 串整列部(鉄砲串整列装置)
6 串搬送部
7 串押し出し部
8a、8b 成形ロール(団子成形部)
10 丸目成形部
18、32 モータ
22 串投入口
23 串箱
23a 側板
24 傾斜整列台(整列台)
24a 把持部整列部(把持整列溝)
24b 串棒整列部(傾斜面)
24c 摺動部材
27a 第1ホッパー押え(押え手段)
27b 第2ホッパー押え(押え手段)
30 串ガイド板
36 攪拌ローラ(串攪拌手段)
36a 攪拌突起
38 整列ローラ
60 串ドラム(回転ドラム)
60b 串ガイド溝
63 同期カム
64 回転アーム
66 押え板(出口押え部材)
100、100A、100B 鉄砲串
100a 串棒部(串棒)
100b 串先部
100c 串把持部(把持部)

Claims (9)

  1. 鉄砲串の長手方向幅とほぼ同一距離だけ離れて対向する側板と、
    該側板の上部に挟まれて設けられた串投入口と、
    該側板間に、ほぼ鉄砲串の串棒部長さの幅を有し、前記串投入口の下から斜め下方に延ばされ、その下端で下端出口部を形成する傾斜面と、該傾斜面の傾斜に沿って隣接して配置され、串棒から突出する鉄砲串の把持部を前記傾斜面の下面方向に逃がす段差を有する把持部整列溝とを備える整列台と、
    投入された鉄砲串を前記傾斜面上で攪拌する串攪拌手段と、
    該串攪拌手段の下流に、前記傾斜面との間に前記串棒部厚みよりわずかに大きい隙間を設けて、前記傾斜面の傾斜方向と直交する方向に配置されて、前記隙間に入り込む鉄砲串を上流側に押し戻す方向へ回転される整列ローラと、
    該整列ローラの下流の前記傾斜面上方に、前記串棒部厚みとほぼ同一の隙間を形成する串ガイド部材とを備える鉄砲串整列装置。
  2. 請求項1に記載の鉄砲串整列装置において、
    少なくとも前記下端出口部に位置する鉄砲串を上方から押える串押え位置と、該串押え位置から退避して前記鉄砲串の押えを解除する退避位置との間を移動することにより、前記鉄砲串の押えと解除が可能とされた出口押え部材を備えることを特徴とする鉄砲串整列装置。
  3. 請求項1または2に記載の鉄砲串整列装置において、
    前記串投入口と前記串攪拌手段との間に、前記傾斜面上に高さを可変できる開口を設ける押え手段を備えたことを特徴とする鉄砲串整列装置。
  4. 請求項3に記載の鉄砲串整列装置において、
    前記押え手段は、前記整列台の上方の支持部材から下方に垂らされた可撓性を有する板状部材であることを特徴とする鉄砲串整列装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の鉄砲串整列装置において、
    前記傾斜面の上面に傾斜方向に延びる摺動部材を設けたことを特徴とする鉄砲串整列装置。
  6. 団子生地を生地ホッパーから押し出す生地押し出し部と、
    該生地押し出し部から押し出された団子生地を互いに対向する成形ロールに挟んで分割成形する団子成形部と、
    串投入口から投入された串を移動させながら整列させて所定位置に供給する串供給手段と、該串供給手段によって供給される串を、前記団子成形部によって成形される団子に刺し通す串押し出し部とを有する団子製造機であって、
    前記串供給手段が、
    串先を一方の方向に揃えて投入された鉄砲串を、該鉄砲串の把持部を重ねて整列させる串整列部と、
    該串整列部により整列された鉄砲串を整列方向と交差する方向に分離して所定位置に搬送する串搬送部とを備えることを特徴とする団子製造機。
  7. 請求項6に記載の団子製造機において、
    前記串整列部に、請求項1〜5のいずれかに記載された鉄砲串整列装置を用いたことを特徴とする団子製造機。
  8. 請求項7に記載の団子製造機において、
    前記串搬送部が、
    外周面を母線方向が前記傾斜面の下端出口部と平行となるように近接させ、前記外周面上の母線方向に鉄砲串を保持する複数の串ガイド溝を周方向に等間隔となるピッチで配し、前記串ガイド溝の周方向ピッチで間欠送り可能に構成された回転ドラムを備えたことを特徴とする団子製造機。
  9. 請求項8に記載の団子製造機において、
    前記出口押え部材が、
    前記回転ドラムの間欠駆動により、前記串ガイド溝のそれぞれが、前記下端の鉄砲串と対向する位置で停止するのと同期して、前記出口押え部材が前記退避位置に移動し、
    前記回転ドラムが回転を開始するのと同期して、前記出口押え部材が前記串押え位置に移動することを特徴とする団子製造機。
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