JP2004008116A - 巻上機の刻たばこ給送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】刻たばこの風選分離や搬送に使用されるジェットエアのためのエネルギ消費を削減するうえで好適した巻上機の刻たばこ給送装置を提供する。
【解決手段】巻上機の刻たばこ給送装置は、刻たばこの重力シュート18から分岐した分離スロート20と、この分離スロート20の出口上縁、即ち、可動フラップ66の下端から延びる延長フラップ部68とを備え、延長フラップ部68は流動層トラフ36のトラフ底壁38と協働して、一次及び二次の分離ジェットエアJ,Jが合流するエア合流ノズルを形成し、エア合流ノズルは分離スロート20の出口から流路断面積が徐々に減少されている。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シガレットを製造する巻上機に組み込まれ、巻上機のたばこバンドに刻たばこを供給する給送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の刻たばこ給送装置は、たばこバンドに向けて刻たばこを供給する過程で、刻たばこをその重量により風選分離し、重いたばこ(葉骨)を除外した刻たばこのみをたばこバンドに向けて供給する。
このような風選分離は、たばこバンドへの刻たばこの吸着を良好にし、また、この後の刻たばこの巻上、つまり、巻紙による刻たばこの安定した包み込みも確保するうえで、必要不可である。
【0003】
上述の風選分離に関して具体的に説明すると、刻たばこはたばこバンドに向けて供給される過程にて、一次及び二次分離エアジェットから噴出されるジェットエアの働きにより、その重量に応じて分離され、所定のサイズの刻たばこのみが流動層トラフに導かれる。この後、流動層トラフ上の刻たばこは複数段のに搬送エアジェットから噴出されるジェットエアにより、流動層トラフに沿ってたばこバンドまで導かれ、そして、たばこバンドに吸着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した一次及び二次分離エアジェットから噴出されるジェットエアは、刻たばこの風選分離のみに使用されているだけであり、流動層トラフ上の刻たばこの搬送には実質的に寄与していない。それ故、たばこバンドまで刻たばこを確実に搬送するには、前述した搬送エアジェットからのジェットエアが必須となる。
【0005】
このように刻たばこの給送装置は、一次及び二次分離エアジェットのみならず、複数段の搬送エアジェットを必要とするため、エネルギ消費が大きく、環境負荷の増大を招く大きな要因となっている。
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、搬送エアジェットからジェットエアの噴出量の低減、又は、搬送エアジェット自体を省略でき、エネルギ消費の削減を効果的に図ることができる巻上機の刻たばこ給送装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、刻たばこを供給する重力シュートと、この重力シュートの途中から側方に分岐された分離スロートと、重量シュートから分離スロートの入口に向けてジェットエアを噴出する一次分離エアジェットと、分離スロートの出口から巻上機のたばこバンドに向けて延び、刻たばこを案内する流動層トラフと、分離スロートの出口近傍にて流動層トラフに開口した開口を有するとともに、重力シュートに対し分離スロートの下方位置にて接続された分離ダクトと、分離ダクトの開口から流動層トラフに沿ってジェットエアを噴出する二次分離エアジェットとを備えた巻上機の刻たばこ給送装置において、本発明の給送装置(請求項1)は、分離スロートの出口上縁から流動層トラフに向けて延出し、流動層トラフと協働して出口から流路断面積が徐々に減少したエア合流ノズルを形成する延出部材を備えている。
【0007】
上述した給送装置によれば、重量シュート内を落下する刻たばこは一次分離エアジェットから噴出されたジェットエアを側方から受け、比較的軽い刻たばこがジェットエアとともに分離スロートを通じて流動層トラフ上に導かれる。即ち、一次分離エアジェットからのジェットエアは刻たばこの一次風選分離を実施する。
【0008】
一方、重力シュート内の重い刻たばこを含む残りの刻たばこは重力シュート内をそのまま落下して分離ダクト内に排出される。ここで、分離ダクト内には二次分離エアジェットから噴出されるジェットエアにより、その開口に向けて上昇する上昇気流が発生しており、分離ダクトに排出された刻たばこのうち、軽い刻たばこは上昇気流により吹き上げられ、二次分離エアジェットからのジェットエアとともに分離ダクトの開口を通じて流動層トラフ上に導かれる。従って、二次分離エアジェットからのジェットエアは刻たばこの二次風選分離を実施する。
【0009】
上述した一次及び二次分離エアジェットからのジェットエアは、延長部材と流動層トラフとの間により形成されたエア合流ノズル内にて合流し、エア合流ノズル内を流動層トラフに沿い刻たばことともに流れる。ここで、エア合流ノズルはその流路断面積が分離スロートの出口からノズル口に向けて徐々に減少されているので、合流気流はエア合流ノズル内を加速しながら通過した後、ノズル口から流動層トラフに沿い刻たばことともに吹き出され、このようにして吹き出された刻たばこは流動層トラフに沿いたばこバンドまで更に搬送され、そして、たばこバンドに吸着される。
【0010】
上述の延出部材は分離スロートの天井壁に滑らかに連なり、一次分離エアジェットからのジェットエアの噴出方向に沿って延びているのが好ましい(請求項2)。
このような延出部材は分離スロートからのジェットエアの流れを円滑に導き、このエアジェットは分離ダクトの開口からのジェットエアと層状に合流し、流動層トラフ上の刻たばこを撹拌することなく、加速しながら円滑に搬送する。
【0011】
更に、エア合流ノズルにおけるノズル口は流動層トラフからみて、10〜20mmの開口高さを有しているのが好ましく(請求項3)。この場合、刻たばこの搬送抵抗を必要以上に増加させることなく、刻たばこに所望の加速力が付与される。
更に、本発明の給送装置はダブルトラック型巻上機にも適用することかでき、この場合、給送装置における流動層トラフは、エア合流ノズルよりも下流の部位が第1及び第2分岐トラフ部分に区分されており、これら第1及び第2分岐トラフ部分は対応したたばこバンドに向けて、刻たばこをそれぞれ案内する(請求項2)。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、シガレットを製造する巻上機を概略的に示す。
巻上機は無端状のたばこバンド2を備え、たばこバンド2は一方向に走行するサクションベルトからなる。図1でみて、たばこバンド2の右端部下側には後述する刻たばこの給送装置4が配置され、刻たばこは給送装置4から刻たばこの供給を受け、その下面に刻たばこを層状に吸着する。このようにして形成された刻たばこ層はたばこバンド2の走行とともに図1中左方に向けて移送される。
【0013】
たばこバンド2の左端側には巻上セクション6が配置され、この巻上セクション6は無端状のガニチャテープ8を備えている。ガニチャテープ8もまた、たばこバンド2と同一の方向に走行する。ガニチャテープ8上には巻紙Pが導かれ、巻紙Pはガニチャテープ8とともに走行する。巻紙Pはたばこバンド2から刻たばこ層の供給を受け、これら巻紙P及び刻たばこ層はガニチャテープ8とともに巻上セクション6を通過する。この際、刻たばこ層はガニチャテープ8を介して巻紙Pにより連続的に包み込まれて、たばこロッドTRとなり、巻上セクション6から送出される。この後、たばこロッドTは切断セクション10を通過する際、所定の長さ毎に切断されて個々のシガレットロッドCRに形成される。ここで、シガレットロッドはフィルタシガレットにおけるシガレット部分の2倍の長さを有している。
【0014】
図2は、前述した給送装置4の一部を詳細に示す。
給送装置4は刻たばこのサブホッパ12を備え、このサブホッパ12の下端開口はニードルローラ14及びピッカーローラ16により閉塞されている。これらニードルローラ14及びピッカーローラ16が互いに逆向きに回転されると、サブホッパ12内の刻たばこはローラ14,16間から重力シュート18に排出され、そして、この重力シュート18内を落下する。
【0015】
なお、図2には示されていないが、サブホッパ12にはメインホッパ内の刻たばこがリフトコンベアを介して供給され、そして、メインホッパには風送ダクトを介して分配機から刻たばこが供給されるようになっている。
重力シュート18はニードルローラ14及びピッカーローラ16から下方に向けて延び、図2でみて、重力シュート18の開口幅はその下端に向けて徐々に減少し、そして一旦拡幅した後、再び徐々に減少している。
【0016】
重力シュート18の途中からは分離スロート20が分岐され、この分離スロート20は図2でみて左方に延びている。分離スロート20は重力シュート18に連通する入口を有し、この入口に向けて一次分離エアジェット22からの分離ジェットエアJが噴出されるようになっている。即ち、一次分離エアジェット22は分離スロート20の入口に対向する重力シュート18の内壁の一部として組み込まれたた圧空ケーシング24を備え、この圧空ケーシング24内に圧縮空気が供給されるようになっている。圧空ケーシング24には重力シュート18内に向けてジェット口26が開口し、このジェット口26から白抜きの矢印で示すような分離ジェットエアJが噴出される。
【0017】
更に、重力シート18の内壁には一次分離エアジェット22の上下にエア導入口28,30が開口し、分離ジェットエアJの噴出に伴い、エア導入口28,30から分離スロート20の入口に向けて重力シュート18内に外気が導入されるようになっている。
分離スロート20の出口からは流動層トラフ36、即ち、そのトラフ底壁38が前述したたばこバンド2に向けて延びている。より詳しくは、トラフ底壁38は分離スロート20からたばこバンド2に向けて上方に湾曲しながら延び、そして、たばこバンド2の直下にてほぼ垂直に立ち上がっている。
【0018】
たばこバンド2はバンドケーシング40内を延び、たばこバンド2の下側バンド部2aがバンドケーシング40の下面に沿って延びている。バンドケーシング40の下面には下側バンド部2aを両側から挟むようにして一対の刻みガイド42が突出され、これら刻みガイド42は下側バンド部2aに沿って延びている。刻みガイド42のうち、外側の刻みガイド42はトラフ底壁38の上端に連なり、一対の刻みガイド42はトラフ底壁38とたばこバンド2の下側バンド部2aとの間を連続するガイド通路44を形成している。
【0019】
更に、バンドケーシンク40内はサクション室46として形成され、このサクション室46はトラフ底壁38の上端からガイド通路44及び下側バンド部2aaを通過するサクション気流を発生させ、このサクション気流はバンドケーシング40の天井壁から流出される。
また、流動層トラフ36内は圧空室48として形成され、そして、トラフ底壁38には複数段の搬送エアジェット50が分離スロート20とたばこバンド2との間に所定の間隔を存して組み込まれている。具体的には、トラフ底壁38は複数段の段付き形状に形成され、これらの段差が各搬送エアジェット50のジェット口として形成されている。搬送エアジェット50のジェット口はたばこバンド2に向けて開口し、これにより、ジェット口から白抜きの矢印で示すような搬送ジェットエアがトラフ底壁38に沿って噴出される。
【0020】
なお、流動層トラフ36は分離スロート20側の一端が回動軸52により支持され、この回動軸52を中心として図2中矢印A方向に回動、つまり、開閉可能となっている。
前述した重力シュート18の下端はパドルホイール54を介して分離ダクト56に接続されており、この分離ダクト56は上下方向に延びている。分離ダクト56の上端部はその一部が流動層トラフ36の右端部にて形成され、そして、分離ダクト56の上端はトラフ底壁38に開口している。より詳しくは、分離スロート20の出口下縁とトラフ底壁38との間には段差が確保され、この段差にて分離ダクト56の上端開口58が形成されている。
【0021】
分離スロート20とパドルホイール54との間の部位は二次分離エアジェット60の圧空ケーシング62により形成され、この圧空ケーシング62は重量シュート18及び分離ダクト56における底壁の一部となっている。二次分離エアジェット60は分離ダクト56内に開口するジェット口64を有し、このジェット口64は圧空ケーシング62に連通する一方、分離ダクト56の上端開口58に向けて開口している。従って、ジェット口64からは白抜きの矢印で示す分離ジェットエアJが噴出される。この分離ジェットエアJは、分離ダクト56の上端開口58からトラフ底壁38に沿って噴出される一方、分離ダクト56内に上昇気流を発生させ、そして、この上昇気流は分離ダクト56内に外気を導入する。
【0022】
更に、二次分離エアジェット60の上方には分離スロート20を挟んで可動フラップ66が設けられており、この可動フラップ66は分離スロート20の天井壁及びこの天井壁に連なる重力シュート18の内壁を形成している。
可動フラップ66の上端は支持ピン68を介して回動自在に支持され、支持ピン68の回りに図2中矢印Bで示すように往復回動可能である。
【0023】
分離スロート20の出口上縁、即ち、可動フラップ66の下端には延出部材としてのフラップ延長部68が設けられている。このフラップ延長部68はトラフ底壁38に向けて延び、トラフ底壁38と協働して分離スロート20の出口に連なるエア合流ノズルを形成している。即ち、分離ダクト56の上端開口58はエア合流ノズル内にて開口しており、そして、エア合流ノズルの流路断面積は分離スロート20の出口から徐々に減少されている。
【0024】
より詳しくは、フラップ延長部68の下面は分離スロート20の天井壁に滑らかに連なり、分離スロート20の天井壁及びフラップ延長部68の下面は、前述した分離ジェットエアJの噴出方向に一致するように直線的に延びている。
また、フラップ延長部68の先端は、分離ダクト56の上端開口58側に位置した上流側の搬送エアジェット50よりもたばこバンド2側に位置付けられ、トラフ底壁38との間の開口幅W(エア合流ノズルにおけるノズル口の開口高さ)は10〜20mmに設定されている。
【0025】
一方、トラフ底壁38の上方にはメッシュスクリーン70が配置されており、このメッシュスクリーン70はトラフ底壁38とは逆向きの湾曲し、前述したたばこバンド2のバンドケーシング40側の装置フレームと重力シュート18との間を接続している。従って、メッシュスクリーン70、可動フラップ66及びトラフ底壁38は円形のトラフ室72を形成し、このトラフ室72はメッシュスクリーン70の多数の開口を通じて気流循環経路に接続されている。
【0026】
上述した刻たばこの給送装置4によれば、サブホッパ12から重力シュート18に排出された刻たばこは重力シュート18内を落下し、この落下過程にて、前述した分離ジェットエアJ及びエア導入口28,30から導入される外気を側方から受ける。
このような分離ジェットエアJ及び導入外気は、刻たばこ中の比較的軽い刻たばこの落下方向を分離スロート20に向けて偏向し、これにより、偏向された刻たばこは分離スロート20内を通じてトラフ底壁38上に導かれる。一方、残りの刻たばこは分離ジェットエアJ及び導入外気に拘わらず、そのまま重力シュート18内を落下し、ロータリバルブ54を通じて分離ダクト56内に排出される。即ち、重力シュート18内を落下する刻たばこはその重量に基づき、分離ジェットエアJ及び導入外気による一次風選分離を受ける。
【0027】
前述したように分離ダクト56内には上昇気流が発生されているので、分離ダクト56に排出された刻たばこのうち、軽い刻たばこは上昇気流により分離ダクト56内を吹き上げられ、そして、分離ジェットエアJとともに分離ダクト56の上端開口58からトラフ底壁38上に導かれる。即ち、分離ダクト56に排出された刻たばこはその重量に基づき、分離ダクト56内の上昇気流による二次風選分離を受ける。
【0028】
従って、分離ダクト56内を落下する刻たばこは規定外の重い刻たばこ、つまり、葉骨のみとなり、これら規定外の刻たばこは分離ダクト56から回収経路に回収される。
エア合流ノズル内に分離ダクト20から流入する分離ジェットエアJ及(導入外気を含む)及び分離ダクト56の上端開口58から流入する分離ジェットエアJ(導入外気を含む)は、エア合流ノズル内の搬送エアジェット50から噴出される搬送ジェットエアと共に、一次及び二次風選分離を受けた刻たばこをトラフ底壁38に沿って搬送する。
【0029】
ここで、延長フラップ部68は分離ジェットエアJの噴出方向に沿って延びているので、導入外気を含む分離ジェットエアJは延長フラップ部68の下面に沿って円滑に流れ、そして、導入外気を含む分離ジェットエアJと層状に合流する。従って、分離ジェットエアJ,Jが刻たばこを撹拌してしまうようなことはなく、刻たばこの円滑な搬送が保証される。
【0030】
このようにして搬送される刻たばこはエア合流ノズルを通過した後、トラフ底壁38上を更に搬送され、そして、残りの搬送エアジェット50からの搬送ジェットエアを段階的に受けながらたばこバンド2まで導かれ、このたばこバンド2に吸着される。
前述したようにエア合流ノズルの流路断面積は分離スロート20の出口からそのノズル口に向けて徐々に減少されているので、エア合流ノズル内にて合流する分離ジェットエアJ,Jはその流速が加速され、この結果、エア合流ノズルのノズル口から強力な合流ジェットエアが吹き出される。このような合流ジェットエアはトラフ底壁38に沿って流れ、搬送ジェットエアによる刻たばこの搬送を助ける。
【0031】
この結果、搬送ジェットエアの風速や風量の低減、又は、搬送エアジェット50自体の個数の減少を図ることができるばかりでなく、分離ジェットエアJ,Jの風速や風量の低減もまた可能となるから、全体としてのジェットエアの発生に要するエネルギ消費が大幅に削減される。
また、このようにエアジェットの風速や風量が低減されると、刻たばこからの香料成分の揮散をも低減され、刻たばこの喫味を維持することができる。
【0032】
一方、分離ジェットJ,Jや搬送ジェットエアの風速及び風量が従前の通りに維持された場合にあっては、刻たばこの搬送能力が大幅に向上する。
更に、エア合流ノズルにおけるノズル口の開口幅Wは10〜20mmに設定されているので、エア合流ノズルはトラフ底面38上での刻たばこの搬送にとって大きな抵抗とならず、しかも、前述した刻たばこ層を形成するうえで好適した厚みの層流として刻たばこを搬送させる。
【0033】
なお、トラフ室72内に流入する分離ジェットエア及び搬送ジェットエアはメッシュスクリーン70を通じて循環経路に回収される。
本発明は上述の一実施例に制約されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、前述したエア合流ノズル、即ち、延長フラップ部68の先端とトラフ底壁との間の開口幅Wが適切に設定されれば、エア合流ノズルから吹き出される合流ジェットエアに、刻たばこをエア合流ノズルからたばこバンド2まで搬送するのに十分な搬送力を付与することができる。この場合、全ての搬送エアジェット50を省略することができる。
【0034】
搬送エアジェット50が省略されると、トラフ底壁38を段付き形状にする必要がないので、図3に示されるようにトラフ底壁38は円滑な円弧面として形成でき、トラフ壁38との衝突に起因する刻たばこの破砕が大幅に低減される。
また、分離ジェットエアJ,Jが刻たばこの風選分離のみならず、その搬送にも使用されるので、刻たばこは分離ジェットエアJ,J(導入外気を含む)以外に、搬送ジェットエアのような新たなジェットエアに晒されることもない。それ故、刻たばこを搬送する分離ジェットエアJ,Jは刻たばこの喫味を維持する。
【0035】
更に、延長フラップ部68の下面は必ずしも分離スロート20の天井壁から直線的に延びる必要はなく、図3中の2点鎖線で示されているように分離スロート20の天井壁及び延長フラップ68の下面は下向きに凸となる湾曲形状をなしていてもよい。
更にまた、本発明の給送装置は、図4(a)に示されるようにダブルトラック型の巻上機にも同様にして適用可能である。ダブルトラック型巻上機は、並列的に配置されたバンドケーシング40a,40bを備え、これらバンドケーシンク40a,40b内にたばこバンド2がそれぞれ配置されている。この場合、トラフ底壁38は、エア合流ノズル、即ち、フラップ延長部68よりも下流部位が第1及び第2分岐トラフ部分38a,38bとして区分され、これら第1及び第2分岐トラフ部分38a,38bは対応したバンドケーシング40a,40bのたばこバンド2に向けて延びている。
【0036】
より詳しくは、図4(b)に示されるように、第1及び第2分岐トラフ部分38a,38bの始端には分岐エアジェット74a,74bが組み込まれており、これら分岐エアジェット74から噴出されるジェットエアはトラフ底壁38上を風送される刻たばこを対応した分岐トラフ部分38a,38bに向けて案内し、これにより、バンドケーシング40a,40bのたばこバンド2に向けて刻たばこがそれぞれ供給される。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の巻上機の刻給送装置(請求項1)によれば、分離スロートの出口からエア合流ノズルが連なっているので、一次及び二次分離エアジェットから噴出される分離ジェットエアを刻たばこの風選分離のみならず、その搬送にも使用可能となる。この結果、分離ジェットエアや流動層トラフに要求される搬送ジェットエアの風速や風量の低減を図れることから、これらジェットエアの発生に要するエネルギ消費を低減しつつ、刻たばこの喫味を維持することができる。一方、ジェットエアの風速や風量が維持される場合にあっては、エネルギ消費の増大を招くことなく、刻たばこの搬送力を大幅に向上することができる。
【0038】
更には、一次及び二次分離エアジェットからジェットエアがエア合流ノズルにて合流することで、これら一次及び二次分離エアジェットからのジェットエア自体を搬送ジェットエアとして利用することも可能となる。この場合、搬送エアジェットを省略でき、エネルギ消費の大幅な削減が可能となる。
エア合流ノズルを形成する延出部材は分離スロートの天井壁に滑らかに連なり、しかも、一次分離エアジェットからのジェットエアの噴出方向に沿って延びているので(請求項2)、ジェットエアはエア合流ノズル内にて、分離ダクトの開口からのジェットエアと層状に合流し、このような合流ジェットエアは刻たばこを撹拌することなく、刻たばこを迅速に搬送することができる。
【0039】
エア合流ノズルにおけるノズル口の開口幅が10〜20mmに設定されていれば(請求項3)、刻たばこの層状搬送を阻害することなく、合流ジェットエアは刻たばこに十分な搬送力を付与する。
更に、本発明の給送装置は、その流動層トラフの下流部分を第1及び第に分岐トラフ部分に区分すれば(請求項4)、ダブルトラック型巻上機にも同様にして適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】巻上機の概略図である。
【図2】図1の刻たばこ給送装置の一部の縦断面図である。
【図3】変形例の給送装置を示した概略図である。
【図4】ダブルトラック型巻上機に適用した給送装置の概略図である。
【符号の説明】
2       たばこバンド
18       重力シュート
20       分離スロート
22       一次分離エアジェット
26       ジェット口
36       流動層トラフ
38       トラフ底壁
54       ロータリバルブ
56       分離ダクト
58       上端開口
60       二次分離エアジェット
64       ジェット口
66       可動フラップ
68       延長フラップ部(延出部材)
分離ジェットエア
分離ジェットエア
38a     第1分岐トラフ部分
38b     第2分岐トラフ部分
40a     バンドケーシング
40b     バンドケーシング
74       分岐エアジェット

Claims (4)

  1. 刻たばこを供給する重力シュートと、
    前記重力シュートの途中から側方に分岐された分離スロートと、
    前記重量シュートから前記分離スロートの入口に向けてジェットエアを噴出する一次分離エアジェットと、
    分離スロートの出口から巻上機のたばこバンドに向けて延び、刻たばこを案内する流動層トラフと、
    前記分離スロートの出口近傍にて前記流動層トラフに開口した開口を有するとともに、前記重力シュートに対し前記分離スロートの下方位置にて接続された分離ダクトと、
    前記分離ダクトの前記開口から前記流動層トラフに沿ってジェットエアを噴出する二次分離エアジェットと
    を備えた巻上機の刻たばこ給送装置において、
    前記分離スロートの前記出口上縁から前記流動層トラフに向けて延出し、前記流動層トラフと協働して前記出口から流路断面積が徐々に減少するエア合流ノズルを形成する延出部材を備えたことを特徴とする巻上機の刻たばこ給送装置。
  2. 前記延出部材は前記分離スロートの天井壁に滑らかに連なり、前記一次分離エアジェットからのジェットエアの噴出方向に沿って延びていることを特徴とする請求項1に記載の巻上機の刻たばこ給送装置。
  3. 前記エア合流ノズルにおけるノズル口は前記流動層トラフからみて、10〜20mmの開口高さを有することを特徴とする請求項2に記載の巻上機の刻たばこ給送装置。
  4. 前記流動層トラフは、前記エア合流ノズルの下流部位に互いに区分された第1及び第2分岐トラフ部分を含み、これら第1及び第2分岐トラフ部分はダブルトラック型巻上機の対応した側のたばこバンドに向けて、刻たばこを案内することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の巻上機の刻たばこ給送装置。
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