JP2004007704A - 周波数変調システムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電圧制御発振機(VCO)43と、このVCOからの出力信号を受理するよう構成された位相検出器47とを具備してなる。この位相検出器は上記VCOからの出力信号と参照信号との間の位相差を表すエラー信号を出力するよう構成されている。このシステムは更に、上記エラー信号をモニターし、そこから上記VCOの周波数偏移の兆候を引き出し、その偏差に従って、上記VCOの周波数偏移を実質的に一定に維持するよう構成された制御手段62を具備してなる。
【選択図】図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、周波数変調システムおよびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
周波数変調(FM)および位相変調(PM)技術はキャリア信号に情報を伝達するため、例えばキャリアラジオ波に音声を伝達するために使用されている。キャリア信号の振幅を情報信号により変調させる振幅変調技術(AM)と異なり、FMおよびPMにおいては、キャリア信号の周波数および位相がそれぞれ変調される。このFMおよびPMは通常、総括的に‘アングルモジュレーション’技術と呼ばれている。本明細書において、周波数変調又はFMの用語が全体に亘って使用されているが、この用語はPM技術に対しても等しく適用されることを意図するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
当業者にとって明らかなように、FM変調システムについての品質の測定基準は‘変調指数’であり、これは変調の間の変調周波数に対する周波数のずれの割合として定義される。或る種の用途においては、高い変調指数が要求されるが、他の用途においては低い変調指数が要求されることもある。高い変調指数の正確性が望ましい用途、例えば、無線システムにおいて、多数の回路の配置を使用することができる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
図1を参照すると、公知のFM回路は周知のI(同相)およびQ(直角位相)変調方式を使用する。第1および第2の変調入力3,5が直角位相の入力信号を受理するために設けられている。これら信号は第1および第2の均衡変調機7,9に伝達され、更にこれら第1および第2の均衡変調機は直角位相シフト回路網13から直角位相入力を第1および第2のライン10,11を介して受理する。該直角位相入力は、キャリア周波数源15の作動に従い、信号周波数において受信される。上記第1および第2の均衡変調機7,9からの出力はそれぞれライン17,19を介して合計回路21へ送られる。この合計された出力は出力ライン23に提供される。
【0005】
図1に示すような変調回路が広く使用され、周波数偏移符号化(FSK)変調について或る種の制限はあるが、変調の殆ど任意の形態を作り出すことができる。しかし、利得および位相の正確なバランスを有する2つの変調機7,9を設置並びに位相シフト回路網13の設置は、比較的大きい電力を要する複雑な回路を必要とすることになる。
【0006】
簡素化システムが図2に示されている。この場合、電圧制御発振機27(VOC)が、通常デジタルカウンターとして実行される周波数分割器29に信号を供給する。周波数分割器29からの出力が位相検出器31に対し1つの入力を提供し、他の入力は参照周波数源33から取り出される。この位相検出器31はこの2つの入力信号間の位相差を表すエラー信号を出力する。このエラー信号は低域フィルター35に供給され、次いで合計回路37へ送られ、そこからVOC27の制御入力へフィードバックされる。変調信号が供給手段39から合計回路37の更なる入力に送られる。このVOC27はこの合計結果により直接的に変調され、この変調された出力がVOC27からの出力として取り出される。図2の回路のループ帯域幅は多くのファクターにより決定され、変調周波数はこの帯域幅に対し全体的に外れたり、全体的に収まったり、あるいは、この帯域幅に対し部分的に外れたり、収まったりする。
【0007】
図2に示すシステムは、多年に亘って使用されてきた。このシステムは、複雑性が抑えられるという利点を有し、部品数も少なくなり、電力消費も少なく抑えることができる。図2に示す回路構成の一般的レイアウトは位相固定ループ(phase locked loop:PLL)に似たものと認識することができ、このループの帯域幅は変調周波数がこの帯域幅の外側になるように選択される。多くのシステムにおいて、その理由は以下のようなチャンネルスペースの要求によるものである。すなわち、VCOで参照周波数成分の適当な抑制を達成するためには、低域フィルターの減衰曲線が低い値で出発しない限り実際的ではないからである。このようなシステムの一般的な問題は周波数偏移を各異なる変調システムについて個々のベースで設定する必要があるということである。その理由は、制御電圧係数Kv(周波数変化Hz/Vの制御)が一定であるVCOを単一生産バッチ内で生産することが困難であるからである。更に、Kvの値が供給電圧および/又は温度により変化するという更なる問題もある。
【0008】
本発明は、1形態として、周波数変調を行うためのシステムに関係するものであって、このシステムは、VCOと、このVCOからの出力信号を受理するよう構成された位相検出器とを具備してなり、該位相検出器は上記VCOからの出力信号と参照信号との間の位相差を表すエラー信号を出力するよう構成されており、該システムは更に、上記エラー信号をモニターし、そこから周波数偏移の兆候を引き出し、その偏差の結果として、上記VCOの周波数偏移を実質的に一定に維持するよう構成された制御手段を具備する。
【0009】
本出願において、‘VCO’とは、回路又はシステムであって、この回路又はシステムからの出力電圧の周波数がそこに入力された電圧(しばしば、‘制御電圧’と呼ぶ)に依存するものを意味する。
【0010】
本発明の更なる形態によれば、周波数変調システムが提供され、このシステムは、VCOと;変調入力信号とエラー信号とを合計し、それにより上記VCOからの出力信号の周波数を制御するための信号を発生する手段と;上記VCOからの出力信号と参照信号との間の検出された位相差に基づいてエラー信号を発生するための位相検出器と;(a)エラー信号を受理し、そこから上記VCOの周波数偏移の兆候を引き出し、(b)該周波数偏移に従って上記合計手段からの出力を変化させ、上記VCOの周波数偏移を実質的に一定に維持するよう構成された制御手段と;を具備してなる。
【0011】
このシステムは更に、制御可能な利得モジュールを有し、この利得モジュールは、上記合計手段に対し、変調入力信号の増幅バージョンを出力するよう構成され、該制御手段は変調入力信号に適用された増幅量を制御することにより上記合計手段からの出力を変化させるよう構成されている。
【0012】
上記制御手段は、上記エラー信号から、上記VCOの周波数偏移を表す信号を発生させ、そこから制御可能な利得モジュールにより適用された利得を制御するための利得信号を発生させるよう構成されていてもよい。
【0013】
上記制御手段は、上記エラー信号の振幅を決定するよう構成された手段と、この決定された振幅を所定の参照電圧と比較するよう構成された比較手段とを含み、該比較手段からの出力が上記制御可能な利得モジュールの利得を制御するための利得信号を含むものであってもよい。上記制御手段は更に、所定の参照電圧を変化させ、それにより上記制御可能な利得モジュールの利得を制御するように構成されていてもよい。
【0014】
上記振幅決定手段は整流器を具備していてもよい。デジタル変調に使用する場合、上記振幅決定手段はサンプル・アンド・ホールド(sample and hold)回路を含むものであってもよい。
【0015】
このシステムは更に、上記VCOと上記位相検出器との間に接続された周波数分割器を有してもよい。
【0016】
本発明の更なる形態によれば、周波数変調システムが提供され、このシステムは、VCOと;変調入力信号とエラー信号とを合計し、それにより上記VCOからの出力信号の周波数を制御するための信号を発生する手段と;上記VCOからの出力信号と固定された周波数参照信号との間の検出された位相差に基づいてエラー信号を発生するための位相検出器と;(a)エラー信号を受理し、そこから上記VCOの周波数偏移に比例する制御信号を引き出し、(b)上記制御信号を用いて上記合計手段からの出力を変化させ、それにより上記周波数偏移を実質的に一定に維持するよう構成された制御手段と;を具備してなる。
【0017】
本発明の更なる形態によれば、システムにおいて周波数変調を行う方法が提供され、このシステムは、VCOと;変調入力信号とエラー信号とを合計し、それにより上記VCOからの出力信号の周波数を制御するための信号を発生する手段と;上記VCOからの出力信号と参照信号との間の検出された位相差に基づいてエラー信号を発生するための位相検出器とを具備してなり;上記方法が、エラー信号をモニターし、そこから上記VCOにより表された周波数偏移の見積りを引き出し、上記合計手段からの出力を見積られた上記制御信号に従って制御し、それにより上記周波数偏移を実質的に一定に維持することからなる。
【0018】
上記のFMシステムおよび方法は無線システムに使用することができるが、これを光学システムにも適用することができる。
【0019】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
上述のように、以下の記載はFMシステムを参照するものであるが、これはPMシステムにも適用され得ることを理解されたい。
【0020】
図3を参照すると、第1の好ましい具体例として、信号の周波数変調のためのシステムは、周波数分割器45に接続されたVOC43を具備し、この周波数分割器45はデジタルカウンターとして使用することができるものとなっている。この周波数分割器45は位相検出器47に接続されている。この位相検出器47は更に、参照周波数源49から参照周波数信号を受理し、(a)分割基45を介してVOC43から受理した信号と、(b)参照周波数との間の瞬間位相エラーを表す電圧レベルの形で出力信号を発生させる。このエラー信号は低域フィルター53へ送られ、更に以下に説明するように利得制御回路62の一部を構成する整流器51へ送られる。低域フィルター53は加算器55に接続され、その出力はVOC55の制御入力に接続されている。明らかなように、VOC43の出力周波数は制御電圧に依存することになる。変調入力源63は要求された変調入力電圧を提供する。変調入力信号が利得制御ステージ61により加算器55の入力部へ入力される。FM出力信号がVOC43の出力部から取出される。
【0021】
先に簡単に説明したように、利得制御回路62が設けられ、その目的は変調指数が実質的に一定の値に維持されるよう利得制御ステージ61を修正することである。変調されたVCO信号が位相検出器47への入力で現れるから、この位相検出器から出力されたエラー信号がVCO43の周波数偏移に比例した小さなa.c.成分を含むことに留意すべきである。また、変調指数がこの周波数偏移に依存するから、このエラー信号はこのシステムの後のステージを制御し変調指数の正確性を維持するのに使用することができる。公知のトランスファー特性Kφ(ラジアン/ボルト)を用いて位相検出器47を作成することは比較的容易である。従って、この周波数偏移の正確な測定は位相検出器47から出力されたエラー信号に含まれる交流電圧の大きさによって与えられる。既に述べた回路構成が与えられれば、変調入力63からの変調信号の振幅、従ってVCO43の周波数偏移が利得制御ステージ61により決定されることは明らかである。従って、エラー信号中のa.c.成分の大きさに従って利得制御ステージ61を制御することにより、変調指数を実質的に一定に維持することができる。
【0022】
利得制御回路62は整流器51を有し、これは電圧比較器57に接続されている。この電圧比較器57も、参照電圧59を受理する。電圧比較器57の出力は利得制御ステージ61に供給される。位相検出器47からのエラー信号中のa.c.成分は整流器51により整流され、電圧比較器57に送られ、そこでその電圧が参照電圧59と比較される。電圧比較器57からの出力が利得制御ステージ61に供給され、それによってVCO43の変調により生じる周波数偏移を一定に維持させることができる。なお、実際には、積分コンデンサー(図示しない)を整流器と連動させることができ、低域フィルター(図示しない)を電圧比較器57と利得制御ステージ61との間に設けてもよい。
【0023】
図4を参照すると、ここには利得制御回路62および利得制御ステージ61の回路レベル履行を示している。操作増幅器70が電圧比較器57のベースとなっている。整流器51(必要に応じて積分コンデンサーを含むものであってもよい)からの出力が第1レジスター67を介して操作増幅器70の非反転入力部に接続されている。操作増幅器70の反転入力部は、第2レジスター68を介して、参照電圧源59に接続されている。フィードバックレジスター69は、操作増幅器70の反転入力部と操作増幅器70の出力部との間に接続されている。明らかなように、フィードバックレジスターおよび第2レジスター68の割合が操作増幅器の利得を設定する。操作増幅器70の出力部は低域フィルター71に接続され、低域フィルター71の出力部は差動増幅器ステージの1つの入力部に接続されている。この差動増幅器ステージは、ロング・テイルドペア配置の形で互いに接続された第1および第2トランジスター72,73を具備してなる。低域フィルター71の出力部は第1トランジスター72に接続されている。このロング・テイルドペア配置の第2トランジスター73のベース端末は、一定参照電圧源59に接続されている。このベース端末2おいて、テールトランジスター75が変調入力源63からの変調入力を受理するようになっている。レベルシフトを可能にするために用いられる第3トランジスター76が、テールトランジスター75のエミッター端末と、ネガティブ供給ラインとの間に接続されている。なお、この代りとして、接地ラインを使用することもできる。
【0024】
第1トランジスター72のベース端末で電圧を変化させることにより(第2トランジスター73のベース端末では電圧を一定に保持しながら)、テールトランジスター75のコレクター電流が、負荷レジスター74(ポジティブ供給ラインと、第2トランジスター73のコレクター端末との間に接続されている)を介して、若しくは第1トランジスター72のコレクター端末を介して迂回されるようになっている。ここで、この第1トランジスター72はポジティブ供給ラインに接続されている。このようにして、可変利得回路が達成される。第2トランジスター73のコレクター端末からの出力は、加算機55への出力信号を提供する。実際には、利得に変化が生じているときに発生するd.c.レベルシフトを防止するための手段が設けられる。
【0025】
変調入力信号の振幅を変化させるための他の回路構成も当業者にとって当然、考えられるであろう。
【0026】
当業者に公知のように、他の操作周波数の選択などの目的のため、VCO43の周波数の変化を要する場合に、Nの値(その値により周波数分割器45で周波数が分割される)の変動により周波数偏移に変化が生じる。これは、Nの変化が小さい場合は偏移に許容誤差を与えることにより、又はNの変化値に合わせて参照電圧源59からの参照電圧を変更させることにより適応させることができる。その他、これは、周波数分割器45でプログラムされたNの値に合せて利得制御ステージ61の利得を制御することにより達成することができる。
【0027】
図3に示す例では、単純な周波数分割器45が用いられているが、同一の機能を他の多くの方法で達成することができる。例えば、2モジュラス(two modulus)分割器又はフラクショナル(fractional)N分割器の一部などを使用することができる。これら双方のタイプの分割器は公知である。
【0028】
図5を参照して説明すると、これには第2の好ましい周波数変調システムが示されている。このシステムは、異なる利得制御回路66が用いられている以外は、図3に示すものと同様である。この利得制御回路66は、サンプル・アンド・ホールド回路64を具備し、これは電圧比較器67に接続されている。参照電圧源59は参照電圧を加算器/減算器65に供給する。この加算器/減算器65も低域フィルター53の出力部並びに変調入力部63に接続されている。この加算器/減算器65からの出力は電圧比較器67の他の入力部に伝えられる。電圧比較器67からの出力は利得制御ステージ61に接続されている。
【0029】
図5に示す第2の好ましい周波数変調システムは、変調がデジタル型、例えば、2−レベルFSK変調(2−FSK)におけるものである点で有利である。しかし、このシステムはこのようなデジタル変調方式に限定されるものではなく、アナログ変調方式で使用することもできる。
【0030】
図5に示す第2の例において、サンプル・アンド・ホールド回路64からの出力は低域フィルター53の出力での平均電圧と比較して大きいか或いは小さく、その差は変調信号が、‘1’又は‘0’であるか否かに依存し、伝達される信号の極性は、すなわち‘1’の伝達の場合、中心周波数よりも高い又は低い周波数により決定される。この差の大きさは位相検出器47の入力部での位相偏移の量に依存する。電圧比較器67(前記の例について述べたものと同様のもの)に供給される信号は、VCO43の制御電圧の平均値を、変調信号と一致して加算の結果を増減させる信号と合計することにより得られる。この増減の大きさは、参照電圧源59からの参照電圧の値により決定される。従って、加算器/減算器65からの出力は変調入力信号に応じて変化し、そのレベルの変動は参照電圧の値により固定され、その絶対値はVCO43に供給される制御電圧の平均値により固定される。サンプル・アンド・ホールド回路64での信号の絶対値は、変調値(すなわち、‘1’又は‘0’)およびVCO43に印加される制御電圧の双方に依存する。従って、電圧比較器67に適用される双方の信号も共に変化し、VCO43、分割器45および位相検出器47において遅延が生じた場合、電圧比較器67の出力により利得制御ステージ61に変調信号のレベルの変化を生じさせ、それにより変調によるVCOの偏移が、参照電圧源59からの参照電圧の値により予め設定された所定のレベルに自動的に制御される。
【0031】
図3の回路で使用された整流器51はサンプル・アンド・ホールド回路64により置換されている。デジタル変調信号と同期した適当なシンボル速度で、位相検出器47から出力されたエラー信号の大きさをサンプリングすることにより、位相検出器の出力側に存在する瞬間電圧はVCO43の瞬間周波数(周波数分割器45の伝播遅延により遅延されるが、この遅延は周知の技法により容易に補償することができる)を表すことになる。この採取された電圧の絶対値は操作周波数に依存すると共に、‘1’又は‘0’が伝達されたか否かに依存して、制御電圧の平均値よりも上であったり、下であったりする。したがって、加算器/減算器65は伝達された‘1’又は‘0’を加算し、あるいはその逆を行う。この加算および減算機能は伝達されたデータにより制御され、加算器/減算器65の出力はVCO43で要求された電圧を正確に表すことになる。位相検出器47から出力は、サンプル・アンド・ホールド回路64により変調ビット−速度で採取され、その電圧が電圧比較器67で加算器/減算器65の出力部でのものと比較され、それにより利得制御ステージ61の利得を変化させ、周波数偏移が要求されたレベルで維持されるようにする。
【0032】
変調が多重レベルの場合、例えばM−レベルFSKの場合、参照電圧を変調に応じて変化させ、必要な数のレベルを生じさせることができ、従って、要求された実質的に一定の変調指数を生じさせることができる。
【0033】
図3および図5に示すシステムにおいて、利得制御ステージ61を可変利得増幅器として実行させることができ、この場合、利得は各システムの利得制御回路62,66に従って調整される。
【0034】
明らかなように、利得制御回路62,66の参照電圧は変調指数を制御するために調整することができる。事実、利得制御ステージ61の利得又は参照電圧源59からの参照電圧のいずれかをプログラムに組み込んだ周波数に応じて制御し、実質的に一定の変調指数を維持させることができる。ここで、“プログラムに組み込んだ周波数”とは、周波数シンセサイザーとの関連での通常の意味するところのものである。すなわち、分割器(この場合、分割器45)で任意の特定の数Nのプログラミングにより得られるVCO周波数である。
【0035】
なお、図1および図2に示す変調システムの一般的構成はPLLのものと同様である。
【0036】
【発明の効果】
上述の2つのシステムはVCOにより示された周波数偏移を正確に制御することを可能にし、変調指数が実質的に一定に維持されることを可能にする。これは、変調指数が、Kv値、すなわち、VCO43の制御電圧係数から独立した状態で行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の理解に有用な公知のFMシステムの模式的回路図である。
【図2】本発明の理解に有用な公知の他のFMシステムの模式的回路図である。
【図3】本発明の第1の好ましい具体例に従うところのFMシステムの模式的回路図である。
【図4】図3に示すFMシステムの1部を示す回路図である。
【図5】本発明の第2の好ましい具体例に従うところのFMシステムの模式的回路図である。
【符号の説明】
43 VOC
45 周波数分割器
47 位相検出器
49 参照周波数源
51 整流器
53 低域フィルター
55 加算器
61 利得制御ステージ
62 利得制御回路
65 サンプル・アンド・ホールド回路
67 電圧比較器
Claims (7)
- VCOと、このVCOからの出力信号を受理するよう構成された位相検出器とを具備してなる周波数変調システムであって、該位相検出器が上記VCOからの出力信号と参照信号との間の位相差を表すエラー信号を出力するよう構成され、該システムは更に、上記エラー信号をモニターし、そこから上記VCOの周波数偏移の兆候を引き出し、その偏差に従って、上記VCOの周波数偏移を実質的に一定に維持するよう構成された制御手段を具備してなることを特徴とする周波数変調システム。
- VCOと;変調入力信号とエラー信号とを合計し、それにより上記VCOからの出力信号の周波数を制御するための信号を発生する手段と;上記VCOからの出力信号と参照信号との間の検出された位相差に基づいてエラー信号を発生するための位相検出器と;(a)エラー信号を受理し、そこから上記VCOの周波数偏移の兆候を引き出し、(b)該周波数偏移に従って上記合計手段からの出力を変化させ、上記VCOの周波数偏移を実質的に一定に維持するよう構成された制御手段とを具備してなることを特徴とする周波数変調システム。
- 更に、制御可能な利得モジュールを有し、該利得モジュールが、上記合計手段に対し、変調入力信号の増幅バージョンを出力するよう構成され、該制御手段が変調入力信号に適用された増幅量を制御することにより上記合計手段からの出力を変化させるよう構成されている請求項2記載の周波数変調システム。
- 上記制御手段が、上記エラー信号から、上記VCOの周波数偏移を表す信号を発生させ、そこから制御可能な利得モジュールにより適用された利得を制御するための利得信号を発生させるよう構成された請求項3記載の周波数変調システム。
- 上記制御手段が、上記エラー信号の振幅を決定するよう構成された手段と、この決定された振幅を所定の参照電圧と比較するよう構成された比較手段とを含み、該比較手段からの出力が上記制御可能な利得モジュールの利得を制御するための利得信号を含むものである請求項4記載の周波数変調システム。
- VCOと;変調入力信号とエラー信号とを合計し、それにより上記VCOからの出力信号の周波数を制御するための信号を発生する手段と;上記VCOからの出力信号と固定された周波数参照信号との間の検出された位相差に基づいてエラー信号を発生するための位相検出器と;(a)エラー信号を受理し、そこから上記VCOの周波数偏移に比例する制御信号を引き出し、(b)上記制御信号を用いて上記合計手段からの出力を変化させ、それにより上記周波数偏移を実質的に一定に維持するよう構成された制御手段とを具備してなることを特徴とする周波数変調システム。
- システムにおいて周波数変調を行う方法であって、該システムが、VCOと;変調入力信号とエラー信号とを合計し、それにより上記VCOからの出力信号の周波数を制御するための信号を発生する手段と;上記VCOからの出力信号と参照信号との間の検出された位相差に基づいてエラー信号を発生するための位相検出器とを具備してなり;該方法が、エラー信号をモニターし、そこから上記VCOにより表された周波数偏移の見積りを引き出し、上記合計手段からの出力を見積られた上記制御信号に従って制御し、それにより上記周波数偏移を実質的に一定に維持することを特徴とする周波数変調を行う方法。
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