JP2004007614A - トランスポートストリーム記録装置、再生装置、および処理装置、並びに方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】番組視聴中に、通常再生から特殊再生に再生状態が切り替えられた前後において、再生される映像ストリームが同一となるD−VHS内蔵デジタル放送受信装置を提供する。
【解決手段】制御部は、パーシャルTSを入力として受ける。制御部は、入力されたパーシャルTSからPMTを抽出する。制御部は、抽出したPMTから映像ストリームに関するES関連情報のみを抽出する。制御部は、特殊再生用PMTに必要な情報以外(ストリーム識別を含む)を除去する。制御部は、ES関連情報に記述されているストリーム識別の値の小さい順に、ES関連情報を並び替えて特殊再生用PMTを作成する。制御部は、特殊再生用ストリームに特殊再生用PMTを多重する。制御部は、パーシャルTSおよび特殊再生用ストリームを記録する。
【選択図】 図2
【解決手段】制御部は、パーシャルTSを入力として受ける。制御部は、入力されたパーシャルTSからPMTを抽出する。制御部は、抽出したPMTから映像ストリームに関するES関連情報のみを抽出する。制御部は、特殊再生用PMTに必要な情報以外(ストリーム識別を含む)を除去する。制御部は、ES関連情報に記述されているストリーム識別の値の小さい順に、ES関連情報を並び替えて特殊再生用PMTを作成する。制御部は、特殊再生用ストリームに特殊再生用PMTを多重する。制御部は、パーシャルTSおよび特殊再生用ストリームを記録する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力されたトランスポートストリームに基づきパーシャルトランスポートストリームと特殊再生用ストリームとを作成して記録する装置、入力されたパーシャルトランスポートストリームと特殊再生用ストリームとを再生する装置、入力されたトランスポートストリームに基づきパーシャルトランスポートストリームを作成する装置、入力されたパーシャルトランスポートストリームに基づき特殊再生用ストリームを作成する装置、およびこれらを行う方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
映像や音声の記録再生装置は、記録した映像や音声を記録時と同じ速度かつ同じ順序で再生する通常再生機能に加えて、記録した映像や音声を記録時よりも速い(あるいは遅い)速度で再生したり、記録時と逆の順序で再生したりする特殊再生機能を有することが必要とされる。例えば、従来のVHSビデオ装置では、映像や音声は、アナログ信号として記録されている。このようなアナログ方式の記録再生装置では、記録した信号を高速で読み出すことさえできれば、早送り再生や巻き戻し再生などの特殊再生は、比較的容易に実現できる。
【0003】
これに対して、デジタル方式の記録再生装置において、早送り再生や巻き戻し再生などの特殊再生を行うためには、記録した信号を高速で読み出すことに加えて、読み出した信号に基づき映像や音声を復元するデジタル信号処理を高速に行うことが必要とされる。このデジタル信号処理には膨大な処理能力が必要とされるので、上記の方法でデジタル方式の記録再生装置における特殊再生を行うことは現実的ではない。
【0004】
そこで、デジタル方式の記録再生装置では、映像や音声のストリームを記録するときに、元のストリームに基づき特殊再生時に使用されるストリーム(以下「特殊再生用ストリーム」と称する。)を作成し、元のストリームと特殊再生用ストリームとの両方を記録する方法が用いられる。
【0005】
デジタル方式の記録再生装置の一例として、デジタル放送を記録し再生するD−VHSビデオ装置が知られている。D−VHSビデオ装置は、次のようにしてデジタル放送受信装置から出力されたストリームを記録する。デジタル放送では、MPEG2(Moving Picture Experts Group2)方式に基づき複数の映像データと複数の音声データとが符号化され、放送局からは、符号化結果である複数の映像ストリームと複数の音声ストリームとを時分割多重して得られたトランスポートストリーム(Transport Stream;以下、TSと略称する。)が放送される。以下、デジタル放送におけるTSをデジタル放送ストリームと称する。
【0006】
デジタル放送受信装置は、放送局から放送されたデジタル放送ストリームを受信し、受信したデジタル放送ストリームに含まれる複数の映像ストリームと複数の音声ストリームの中から、IEEE1394規格に従った通信が可能となる形式を有し、映像ストリームおよび音声ストリームを含むストリーム(以下、「パーシャルTS」と称する。)を作成して出力する。パーシャルTSとは、受信されたTSから、所定のTSパケット抽出して得られるTSである。パーシャルTSの詳細は、例えば社団法人電波産業界により規格化された、デジタル放送用受信装置標準規格(望ましい仕様)(規格番号:ARIB STD−B21)に記載されている。
【0007】
D−VHSビデオ装置は、デジタル放送受信装置から出力されたパーシャルTSを記録する。この際、特殊再生機能をサポートするために、D−VHSビデオ装置は、デジタル放送受信装置から出力されたパーシャルTSに基づき特殊再生用ストリームを作成し、パーシャルTSと特殊再生用ストリームとの両方を記録する。
【0008】
この場合の特殊再生用ストリームとは、高速再生を可能とするために、パーシャルTSの一部を削除したストリームであり、パーシャルTSと同じ形式を有する。例えば、通常再生用ストリームに含まれる映像ストリームから、MPEG方式で規定されたIフレーム(フレーム内で圧縮処理が可能なフレーム)だけを抽出したストリームや、元の映像データから例えば所定数毎のフレームの映像データを抽出し、その結果をMPEG2方式で圧縮したストリームなどが、特殊再生用ストリームとなり得る。
【0009】
このようにデジタル放送受信装置とD−VHSビデオ装置とを組み合わせたシステムでは、デジタル放送受信装置において、受信したTSに基づきパーシャルTSを作成する処理が行われ、D−VHSビデオ装置において、作成されたパーシャルTSに基づき、特殊再生用ストリームを作成する処理が行われる。この点は、デジタル放送受信装置とD−VHSビデオ装置とを一体化して構成されたD−VHS内蔵デジタル放送受信装置においても同じである。
【0010】
従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置としては、例えば、特許文献1に記載された装置が知られている。従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置が、受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを再生または記録する場合の処理、および記録した映像ストリームを再生する場合の処理を説明する。
【0011】
なお、以下に示す図13、図14および図16において、CPU107は、D−VHS内蔵デジタル放送受信装置500全体に対する制御を行う。フラッシュROM108は、CPU107によって実行されるプログラムなどを記憶する。メインRAM109は、CPU107が処理を行う際に作業用に利用する記憶部である。
【0012】
図13は、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置が、受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを再生する場合のデータの流れを示す図である。以下、図13を用いて本データの流れを説明する。
【0013】
D−VHS内蔵デジタル放送受信装置500は、まず、デジタル放送ストリーム30で変調された電波を受信する。チューナ101は、受信された電波のうち所望の周波数を選択する。復調部102は、選択された周波数の電波を復調し、スクランブルされた状態のデジタル放送ストリーム30を出力する。デスクランブラ103は、スクランブルされた状態のデジタル放送ストリーム30に対して、スクランブル解除する処理を行う。但し、復調部102において復調されたデジタル放送ストリーム30がスクランブルされていない場合、デスクランブラ103における処理は不要である。
【0014】
トランスポート・デコーダ504は、デスクランブラ103から出力されたデジタル放送ストリーム30から、音声ストリーム33、映像ストリーム34、データストリーム、PMT(Program Map Table)、およびその他の情報を抽出する。音声デコーダ105は、トランスポート・デコーダ504で抽出された音声ストリーム33に基づき、音声を再生する。スピーカ113は、音声デコーダ105で再生された音声を出力する。画像デコーダ106は、トランスポート・デコーダ504で抽出された映像ストリーム34に基づき、映像を再生する。モニタ114は、画像デコーダ106で再生された映像を出力する。
【0015】
図14は、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において、受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームが、記録部であるデジタルVHSビデオ装置(以下「D−VHS装置」と称する。)に記録される場合のデータの流れを示す図である。以下、図14を用いて本データの流れを説明する。
【0016】
図14において、デジタル放送ストリーム30がトランスポート・デコーダ504に到達するまでのデータの流れは、図13を用いて説明したとおりである。
【0017】
トランスポート・デコーダ504は、デスクランブラ103から出力されたデジタル放送ストリーム30に基づき、パーシャルTS31を作成する。パーシャルTS31は、例えばIEEE1394規格に基づく通信手段であるデジタルI/F115を経て、制御部512に入力される。制御部512は、パーシャルTS31をそのままD−VHS装置116に記録させる。これとともに、制御部512は、パーシャルTS31に基づき特殊再生用ストリーム32を作成し、作成した特殊再生用ストリーム32をD−VHS装置116に記録させる。
【0018】
図15は、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において、D−VHS装置に装着された記録メディア(テープ)に、パーシャルTSと特殊再生用ストリームが記録されている状態の例を模式的に示す図である。図15に示す例では、記録メディアの映像および音声ストリームを記録するヘリカルトラック550は、Main−code領域551とSub−code領域552とを含む。パーシャルTSは、Main−code領域551に記録される。特殊再生用ストリームは、Sub−code領域552に記録される。なお、音声トラック553には、アナログ音声が記録される。コントロールトラック554には、制御信号が記録される。各記録は、矢印555の方向にされる。
【0019】
図16は、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置が、D−VHSに記録された映像ストリームを再生する場合のデータの流れを示す図である。以下、図16を用いて本データの流れを説明する。
【0020】
制御部512は、パーシャルTS31と特殊再生用ストリーム32とを記録しているD−VHS装置116から、通常再生時にはパーシャルTS31を、特殊再生時には特殊再生用ストリーム32を読み出す。読み出されたパーシャルTS31または特殊再生用ストリーム32は、デジタルI/F115を経てトランスポート・デコーダ504に入力される。
【0021】
トランスポート・デコーダ504は、入力された特殊再生用ストリーム32またはパーシャルTS31から、音声ストリーム35、映像ストリーム36、データストリーム、PMT、およびその他の情報を抽出する。音声デコーダ105は、トランスポート・デコーダ504で抽出された音声ストリーム35に基づき、音声を再生する。スピーカ113は、音声デコーダ105で再生された音声を出力する。画像デコーダ106は、トランスポート・デコーダ504で抽出された映像ストリーム36に基づき、映像を再生する。モニタ114は、画像デコーダ106で再生された映像を出力する。
【0022】
なお、通常再生時には、映像ストリームのみでなく、音声ストリームやデータストリームも再生の対象となるが、特殊再生時においては映像ストリームのみが再生の対象となる。以下の説明では、特殊再生時における映像ストリームの再生についてのみ説明を行い、音声ストリームおよびデータストリームの再生については説明を省略する。
【0023】
図17は、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置が作成および記録するパーシャルTSおよび特殊再生用ストリームの構造の例を模式的に示す図である。パーシャルTSと、特殊再生用ストリームとは、同じ構造を有する。
【0024】
通常、パーシャルTSおよび特殊再生用ストリームが提供するサービスは、プログラムアソシエーションテーブル(以下「PAT」と称する。)に記述される。PATは、パケット識別(以下「PID」と称する。)が「0(ゼロ)」であるPATパケットに格納される。本例では、PATパケット581に格納されたPATに記述されているように、パーシャルTSおよび特殊再生用ストリームは、サービス識別(SID:service_id)(以下「SID」と称する。)が「a」または「b」である2つのサービスを提供する。
【0025】
通常、各サービスは、複数の映像ストリームや音声ストリーム、データストリームといったエレメンタリーストリーム(以下「ES」と称する。)により構成される。各サービスを構成するESを識別するストリーム識別は、プログラムマップテーブル(以下「PMT」と称する。)に記述される。PMTは、各サービスのSIDが記述されたPMTパケットに格納される。
【0026】
本例では、PMTパケット582に格納されたPMTに記述されているように、サービス「a」は、6つのES、すなわち、MPEG2の映像ストリームであるVideoC、VideoD、およびVideoEと、MPEG2の音声ストリームであるAudioFおよびAudioGと、データストリームであるDataHとにより構成され、サービス「b」は、3つのES、すなわち、MPEG2の映像ストリームであるVideoJと、MPEG2の音声ストリームであるAudioKと、データストリームであるDataMとにより構成されている。
【0027】
通常、各サービスを構成する各ESが格納されるESパケットは、それぞれ固有のPID(以下「ES_PID」と称する。)を有する。本例では、ESパケット583に記述されているように、サービス「a」においては、VideoC、VideoD、VideoE、AudioF、AudioG、およびDataHを格納するパケットのES_PIDは、それぞれ、「c」、「d」、「e」、「f」、「g」、および「h」である。サービス「b」においては、VideoJ、AudioK、およびDataMを格納するパケットのES_PIDは、それぞれ、「j」、「k」、および「m」である。
【0028】
図18は、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において作成される、通常再生に利用されるパーシャルTSに含まれるPMT(以下「通常再生用PMT」と称する。)の構造(図18(a))と、高速再生に利用される特殊再生用ストリームに含まれるPMT(以下「特殊再生用PMT」と称する。)の構造(図18(b))とを例示する。なお、英字の表記は、ARIB STD−B21に基づく表記である。また、0xと表記された後に続く英数字は、16進数で表された数である。
【0029】
通常、図18(a)および(b)に示すように、通常再生用PMT561および特殊再生用PMT562には、table_id、program_number、およびその他の情報が記述される。table_idには、記述内容がPMTであることを示す0x02が記述される。program_numberには、本PMTに記述されるESを含んで構成されるサービスのサービス識別が記述される。
【0030】
さらに、通常再生用PMT561および特殊再生用PMT562には、各ES毎に、ESに関する情報(以下「ES関連情報」と称する。)563が記述されている。通常再生用PMT561および特殊再生用PMT562の各ES関連情報には、映像ストリームや音声ストリームなどのESの種別(stream_type)と、各ESを格納するパケットを示すパケット識別(ES_PID)とが共通に記述される。
【0031】
また、通常再生用PMT561には、ストリーム識別が記述される。ストリーム識別は、各ESを識別する識別子であり、値が0x52であるdescriptor_tagと、ストリーム識別自体を記述するcomponent_tagなどを用いて、ストリーム識別情報567に記述される。
【0032】
ところが、通常、特殊再生用PMTには、ストリーム識別は記述されない。その理由は、特殊再生時には、D−VHS内蔵デジタル放送受信装置の処理負荷が大きいので、特殊再生時の処理を簡略化する必要があるため、特殊再生用PMTには、必要最小限の要素だけを記述することが好ましいからである。
【0033】
図18に示される例では、通常再生用PMT561には、映像ストリームに関するES関連情報(映像ストリーム情報)564と、音声ストリームに関するES関連情報(音声ストリーム情報)565とが抜粋して記述されている。映像ストリーム情報564に含まれるストリームの種別の値は0x02であり、音声ストリーム情報565に含まれるストリームの種別の値は0x0Fである。また、特殊再生用PMT562には映像ストリーム情報566が抜粋して記述されている。映像ストリーム情報564に含まれるストリームの種別の値は0x02である。PMTや各ES関連情報には、その他多くの情報が記述されるが、本発明に直接関係しないものに関しては、記述および説明を省略する。
【0034】
図19は、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において、通常再生用PMT(図19(a))および特殊再生用PMT(図19(b))の例から、映像ストリーム情報に記述されたES_PIDとストリーム識別との対応関係を抜粋し、ES関連情報の記載順に示す。図19(a)は、パーシャルTSに含まれる通常再生用PMTにおける対応関係541を示し、図19(b)は、制御部512により作成される特殊再生用PMTにおける対応関係542を示す。図19(c)は、特殊再生用PMTに含まれる各ES関連情報にストリーム識別が割り付けられた結果を示す。
【0035】
図19に示される例では、パーシャルTSには、VideoC、VideoD、およびVideoEの3つの映像ストリームが含まれ、各映像ストリームを格納するパケットのES_PIDは、それぞれ、0x100、0x101、および0x102であり、各映像ストリームのストリーム識別は、それぞれ、0x00、0x01、および0x02であるとする。また、特殊再生用ストリームは、パーシャルTSと同じだけの映像ストリームを含むものとする。
【0036】
なお、通常、通常再生用PMTに含まれるES関連情報には、ストリーム識別とES_PIDが含まれるが、特殊再生用PMTに含まれるES関連情報には、ES_PIDは含まれるがストリーム識別は含まれない。
【0037】
通常、トランスポート・デコーダは、通常再生用PMTを作成する際、映像ストリームに関するES関連情報のうち視聴対象のものを先頭に記述する。そのため、通常再生用PMTにおけるES関連情報の順番は一定でない。本例では、通常再生用PMTにおいて各ES関連情報は、VideoD、VideoC、VideoEの順番に記述されているとする。
【0038】
ここで、通常、トランスポート・デコーダは、PMTに記述されたES関連情報を参照し、所望の映像ストリームを表すストリーム識別を指標として、所望の映像ストリームを格納するパケットのES_PIDを読み取る。従って、ストリーム識別とES_PIDとの対応関係が、PMTから読み取れることが必要とされる。
【0039】
一方、上記のとおり、特殊再生用PMTには、最低限必要なものだけが記述され、ストリーム識別を始め、その他の情報でも記述されないものがある。そのため、従来のトランスポート・デコーダは、PMTに記述された各ES関連情報にストリーム識別が記述されていない場合、各ES関連情報に対して、PMTに記述されている順に従って、ストリーム識別を小さな値から割り付ける。このようにして、PMTにストリーム識別が記述されていない場合には、ストリーム識別とES_PIDとの対応が、その正誤にかかわらず自動的に決定される。
【0040】
【特許文献1】
特表2001−502854号公報
【0041】
【発明が解決しようとする課題】
D−VHS内蔵デジタル放送受信装置において、ある番組が視聴されている間に、通常再生と特殊再生との間で再生状態が切り替えられたときに、画像デコーダ106において、通常再生時と高速再生時とで同一の映像ストリームが再生されるためには、再生される映像ストリームを格納するパケットのES_PIDが同一でなければならない。しかしながら、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置においては、ES_PIDが異なるために、通常再生時と特殊再生時とで再生される映像ストリームが異なるという問題が生じ得る。
【0042】
例えば、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において、パーシャルTS31には、対応関係541を有する通常再生用PMTが含まれ、特殊再生用ストリームS32には、対応関係542を有する特殊再生用PMTが含まれるとする。さらに、ストリーム識別が0x01であるVideoDが視聴されている間に、通常再生から特殊再生に再生状態が切り替えられるとする。
【0043】
通常、トランスポート・デコーダは、通常再生用PMTを作成する際、映像ストリームに関するES関連情報のうち視聴対象のものを先頭に記述する。そのため、通常再生用PMTにおけるES関連情報の順番は一定でない。本例では、通常再生用PMTにおいて各ES関連情報は、VideoD、VideoC、VideoEの順番に記述されているとする。
【0044】
通常、特殊再生時には、制御部からデジタルI/Fを通じてトランスポート・デコーダに、特殊再生用ストリームが入力される。特殊再生用PMTにはストリーム識別が記述されていない。PMTに記述された各ES関連情報にストリーム識別が記述されていない場合、ランスポート・デコーダは、各ES関連情報に対して、PMTに記述されている順に従って、ストリーム識別を小さな値から割り付ける。
【0045】
本例において、特殊再生用PMTに含まれるES関連情報にストリーム識別が割り付けられた結果は、図19(c)に示される。図19(c)は、特殊再生用PMTの各ES関連情報にストリーム識別が割り付けられて得られた、ストリーム識別とES_PIDとの対応関係を示す。図19(c)に示されるように、トランスポート・デコーダ504は、ES_PIDが0x101であるES関連情報に、ストリーム識別として0x00を、ES_PIDが0x100であるES関連情報に、ストリーム識別として0x01を、ES_PIDが0x102であるES関連情報に、ストリーム識別として0x02を割り付ける。
【0046】
本例では、例えば、図19(a)に示されるように、通常再生用PMTのストリーム識別0x01に対応するES_PIDは0x101であり、かつ、図19(c)に示されるように高速再生時における割付結果では、ストリーム識別0x01に対応するES_PIDは0x100である。つまり、通常再生時と高速再生時とで同じストリーム識別を選択しても、それぞれに対応するES_PIDが異なるため、異なる映像ストリームが再生される。
【0047】
それ故に、本発明は、ある番組が視聴されている間に、通常再生から特殊再生に再生状態が切り替えられた場合であっても、通常再生時と特殊再生時と同じ映像ストリームを再生できるトランスポートストリーム記録装置、再生装置および処理装置、並びに方法を提供することを目的とする。
【0048】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、入力されたトランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームと特殊再生用ストリームとを作成して記録するトランスポートストリーム記録装置であって、トランスポートストリームを入力する手段と、トランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成する手段と、トランスポートストリームおよびパーシャルトランスポートストリームのいずれかに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、除去したストリーム識別子の値の順に映像ストリーム情報を並べることにより、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成手段と、トランスポートストリームおよびパーシャルトランスポートストリームの少なくとも一方と、プログラムマップテーブル作成手段により作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成する手段と、パーシャルトランスポートストリームと、特殊再生用ストリームとを記録する手段とを備える。
【0049】
このような第1の発明によれば、トランスポートストリームまたはパーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成して記憶する段階で、あらかじめ、映像ストリーム情報の順を入れ替えておくことで、通常再生時と特殊再生時との間の再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0050】
第2の発明は、入力された特殊再生用ストリームに含まれる映像ストリームを再生するトランスポートストリーム再生装置であって、パーシャルトランスポートストリームを入力する手段と、入力されたパーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルから、パケット識別子とストリーム識別子との対応関係を抽出して記憶する手段と、パケット識別子を含むがストリーム識別子を含まないプログラムマップテーブルを含む特殊再生用ストリームを入力する手段と、ストリーム識別子の値の指定を受け、記憶した対応関係に基づきパケット識別子の値を取得する手段と、取得されたパケット識別子の値に基づき、特殊再生用ストリームに含まれる一つの映像ストリームを選択する手段と、選択された映像ストリームを再生する手段とを備える。
【0051】
このような第2の発明によれば、特殊再生用ストリームを再生する段階で、パーシャルトランスポートストリームに含まれる映像ストリーム情報を参照することで、入力される特殊再生用ストリームに含まれる映像ストリーム情報の並び順にかかわらず、通常再生時と特殊再生時との間の再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0052】
第3の発明は、入力されたトランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成するトランスポートストリーム処理装置であって、トランスポートストリームを入力する手段と、トランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報を、ストリーム識別子の値の順に並べることにより、パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成する第1のプログラムマップテーブル作成手段と、トランスポートストリームと、第1のプログラムマップテーブル作成手段により作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成する手段とを備える。
【0053】
このような第3の発明によれば、トランスポートストリームからパーシャルトランスポートストリームを作成する段階で、あらかじめ、映像ストリーム情報の順を入れ替えておくことで、通常再生時と特殊再生時との間の再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0054】
第4の発明は、第3の発明において、パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、映像ストリーム情報が当該プログラムマップテーブルに含まれる順を維持して、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成する第2のプログラムマップテーブル作成手段と、パーシャルトランスポートストリームと、第2のプログラムマップテーブル作成手段により作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成する手段とをさらに備える。
【0055】
このような第4の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成する段階で、第3の発明によりあらかじめ入れ替えられた映像ストリーム情報の順を維持することで、通常再生時と特殊再生時との間の再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0056】
第5の発明は、入力されたパーシャルトランスポートストリームに基づき、特殊再生用ストリームを作成するトランスポートストリーム処理装置であって、第3の発明に係るトランスポートストリーム処理装置により作成されたパーシャルトランスポートストリームを入力する手段と、前記パーシャルトランスポートストリームに含まれ、かつ、映像ストリーム情報がストリーム識別子の値の順に並んだプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、前記映像ストリーム情報が当該プログラムマップテーブルに含まれる順を維持して、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成手段と、前記パーシャルトランスポートストリームと、前記プログラムマップテーブル作成手段により作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成する手段とを備える。
【0057】
このような第5の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成する段階で、第3の発明によりあらかじめストリーム識別の値の順に並べられた映像ストリーム情報の順を維持することで、通常再生時と特殊再生時との間の再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0058】
第6の発明は、入力されたパーシャルトランスポートストリームに基づき、特殊再生用ストリームを作成するトランスポートストリーム処理装置であって、パーシャルトランスポートストリームを入力する手段と、パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、除去したストリーム識別子の値の順に映像ストリーム情報を並べることにより、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成手段と、パーシャルトランスポートストリームと、プログラムマップテーブル作成手段により作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成する手段とを備える。
【0059】
このような第6の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成する段階で、あらかじめ、映像ストリーム情報の順を入れ替えておくことで、通常再生時と特殊再生時との間の再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0060】
第7の発明は、入力されたトランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームと特殊再生用ストリームとを作成して記録するトランスポートストリーム記録方法であって、トランスポートストリームを入力するステップと、トランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成するステップと、トランスポートストリームおよびパーシャルトランスポートストリームのいずれかに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、除去したストリーム識別子の値の順に映像ストリーム情報を並べることにより、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成ステップと、トランスポートストリームおよびパーシャルトランスポートストリームの少なくとも一方と、プログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップと、パーシャルトランスポートストリームと、特殊再生用ストリームとを記録するステップとを備える。
【0061】
このような第7の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成して記録する段階で、あらかじめ、映像ストリーム情報を入れ替えておくことで、再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0062】
第8の発明は、入力された特殊再生用ストリームに含まれる映像ストリームを再生するトランスポートストリーム再生方法であって、パーシャルトランスポートストリームを入力するステップと、入力されたパーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルから、パケット識別子とストリーム識別子との対応関係を抽出して記憶するステップと、パケット識別子を含むがストリーム識別子を含まないプログラムマップテーブルを含む特殊再生用ストリームを入力するステップと、ストリーム識別子の値の指定を受け、記憶した対応関係に基づきパケット識別子の値を取得するステップと、取得されたパケット識別子の値に基づき、特殊再生用ストリームに含まれる一つの映像ストリームを選択するステップと、選択された映像ストリームを再生するステップとを備える。
【0063】
このような第8の発明によれば、特殊再生用ストリームを再生する段階で、パーシャルトランスポートストリームに含まれる映像ストリーム情報を参照することで、入力される特殊再生用ストリームに含まれる映像ストリーム情報の並び順にかかわらず、再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0064】
第9の発明は、入力されたトランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成するトランスポートストリーム処理方法であって、トランスポートストリームを入力するステップと、トランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報を、ストリーム識別子の値の順に並べることにより、パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成する第1のプログラムマップテーブル作成ステップと、トランスポートストリームと、第1のプログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成するステップとを備える。
【0065】
このような第9の発明によれば、トランスポートストリームからパーシャルトランスポートストリームを作成する段階で、あらかじめ、映像ストリーム情報を入れ替えておくことで、再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0066】
第10の発明は、第9の発明において、パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、映像ストリーム情報が当該プログラムマップテーブルに含まれる順を維持して、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成する第2のプログラムマップテーブル作成ステップと、パーシャルトランスポートストリームと、第2のプログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップとをさらに備える。
【0067】
このような第10の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成する段階で、第9の発明によりあらかじめ入れ替えられた映像ストリーム情報の順を維持することで、通常再生時と特殊再生時との間の再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0068】
第11の発明は、入力されたパーシャルトランスポートストリームに基づき、特殊再生用ストリームを作成するトランスポートストリーム処理方法であって、第9の発明に係るトランスポートストリーム処理方法により作成されたパーシャルトランスポートストリームを入力するステップと、パーシャルトランスポートストリームに含まれ、かつ、映像ストリーム情報がストリーム識別子の値の順に並んだプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、映像ストリーム情報が当該プログラムマップテーブルに含まれる順を維持して、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成ステップと、パーシャルトランスポートストリームと、プログラムマップテーブル作成手段により作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップとを備える。
【0069】
このような第11の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成する段階で、第9の発明によりあらかじめストリーム識別の値の順に並べられた映像ストリーム情報の順を維持することで、通常再生時と特殊再生時との間の再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0070】
第12の発明は、入力されたパーシャルトランスポートストリームに基づき、特殊再生用ストリームを作成するトランスポートストリーム処理方法であって、パーシャルトランスポートストリームを入力するステップと、パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、除去したストリーム識別子の値の順に映像ストリーム情報を並べることにより、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成ステップと、パーシャルトランスポートストリームと、プログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップとを備える。
【0071】
このような第12の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成して再生する段階で、あらかじめ、映像ストリーム情報を入れ替えておくことで、再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0072】
第13の発明は、コンピュータに、入力されたトランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームと特殊再生用ストリームとを作成させて記録させるためのプログラムであって、トランスポートストリームを入力するステップと、トランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成するステップと、トランスポートストリームおよびパーシャルトランスポートストリームのいずれかに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、除去したストリーム識別子の値の順に映像ストリーム情報を並べることにより、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成ステップと、トランスポートストリームおよびパーシャルトランスポートストリームの少なくとも一方と、プログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップと、パーシャルトランスポートストリームと、特殊再生用ストリームとを記憶手段に記録させるステップとをコンピュータに実行させる。
【0073】
このような第13の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成して記録する段階で、あらかじめ、映像ストリーム情報を入れ替えておくことで、再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0074】
第14の発明は、コンピュータに、入力された特殊再生用ストリームに含まれる映像ストリームを再生させる再生プログラムであって、パーシャルトランスポートストリームを入力するステップと、入力されたパーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルから、パケット識別子とストリーム識別子との対応関係を抽出して記憶するステップと、パケット識別子を含むがストリーム識別子を含まないプログラムマップテーブルを含む特殊再生用ストリームを入力するステップと、ストリーム識別子の値の指定を受け、記憶した対応関係に基づきパケット識別子の値を取得するステップと、取得されたパケット識別子の値に基づき、特殊再生用ストリームに含まれる一つの映像ストリームを選択するステップと、選択された映像ストリームを再生手段を用いて再生するステップとをコンピュータに実行させる。
【0075】
このような第14の発明によれば、特殊再生用ストリームを再生する段階で、パーシャルトランスポートストリームに含まれる映像ストリーム情報を参照することで、入力される特殊再生用ストリームに含まれる映像ストリーム情報の並び順にかかわらず、再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0076】
第15の発明は、コンピュータに、入力されたトランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成させるプログラムであって、トランスポートストリームを入力するステップと、トランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報を、ストリーム識別子の値の順に並べることにより、パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成する第1のプログラムマップテーブル作成ステップと、トランスポートストリームと、第1のプログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成するステップとをコンピュータに実行させる。
【0077】
このような第15の発明によれば、トランスポートストリームからパーシャルトランスポートストリームを作成する段階で、あらかじめ、映像ストリーム情報を入れ替えておくことで、再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0078】
第16の発明は、第15の発明において、パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、映像ストリーム情報が当該プログラムマップテーブルに含まれる順を維持して、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成する第2のプログラムマップテーブル作成ステップと、パーシャルトランスポートストリームと、第2のプログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップとをコンピュータにさらに実行させる。
【0079】
このような第16の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成する段階で、第15の発明によりあらかじめ入れ替えられた映像ストリーム情報の順を維持することで、通常再生時と特殊再生時との間の再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0080】
第17の発明は、コンピュータに、入力されたパーシャルトランスポートストリームに基づき、特殊再生用ストリームを作成させるプログラムであって、第15の発明に係るプログラムがコンピュータに作成させたパーシャルトランスポートストリームを入力するステップと、パーシャルトランスポートストリームに含まれ、かつ、映像ストリーム情報がストリーム識別子の値の順に並んだプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、映像ストリーム情報が当該プログラムマップテーブルに含まれる順を維持して、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成ステップと、パーシャルトランスポートストリームと、プログラムマップテーブル作成手段により作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップとをコンピュータに実行させる。
【0081】
このような第17の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成する段階で、第15の発明によりあらかじめストリーム識別の値の順に並べられた映像ストリーム情報の順を維持することで、通常再生時と特殊再生時との間の再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0082】
第18の発明は、コンピュータに、入力されたパーシャルトランスポートストリームに基づき、特殊再生用ストリームを作成させるプログラムであって、パーシャルトランスポートストリームを入力するステップと、パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、除去したストリーム識別子の値の順に映像ストリーム情報を並べることにより、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成ステップと、パーシャルトランスポートストリームと、プログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップとをコンピュータに実行させる。
【0083】
このような第18の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成して再生する段階で、あらかじめ、映像ストリーム情報を入れ替えておくことで、再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0084】
第19の発明は、第13から第18までのいずれかの発明に係るプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0085】
このような第19の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームまたは特殊再生用ストリームを作成、記録または再生する段階で、あらかじめ、映像ストリーム情報を入れ替え、または映像ストリーム情報にストリーム識別を割り当てることで、再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0086】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置の構成、および受信したデジタル放送を記録するときのデータの流れを示す図である。本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置100は、受信したデジタル放送ストリームを記録するときに、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置500(図14)とは異なる処理を行う。この処理は制御部112によって行われる。
【0087】
図2は、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において、受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを記録するときの、制御部112の動作を示すフローチャートである。以下、図2を用いて、本処理の内容を説明する。
【0088】
制御部112は、トランスポート・デコーダ104からデジタルI/F115を通じてパーシャルTS31を入力として受ける(ステップS101)。次に、制御部112は、入力されたパーシャルTS31からPMTを抽出する(ステップS102)。次に、制御部112は、ステップS102で抽出したPMTから映像ストリームに関するES関連情報のみを抽出する(ステップS103)。
【0089】
次に、制御部112は、ステップS103で抽出したES関連情報から、特殊再生用PMTに必要な情報以外を除去する(ステップS104)。ステップS104では、ストリーム識別も除去される。次に、制御部112は、ES関連情報に記述されているストリーム識別の値の小さい順に、ES関連情報を並び替えることにより、特殊再生用PMTを作成する(ステップS105)。
【0090】
次に、制御部112は、ステップS105で作成した特殊再生用PMTを、別途作成した特殊再生用ストリームに多重する(ステップS106)。次に、制御部112は、入力されたパーシャルTS31をそのまま、D−VHS装置116に装着された記憶メディア(テープ)内にあるMain−code領域に記録する(ステップS107)。次に、制御部112は、ステップS106で得た特殊再生用ストリーム132を、D−VHS装置116に装着された記憶メディア内にあるSub−code領域に記録して(ステップS108)、本処理を終了する。
【0091】
なお、D−VHS内蔵デジタル放送受信装置100と、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置500とは、以下の点で共通するので、これらの点については説明を省略する。
1)受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを再生する場合のデータの流れおよび処理内容(図13を参照)
2)受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを記録する場合のデータの流れ(但し、制御部112による処理内容は異なる)(図14を参照)
3)D−VHS装置に装着された記録メディアに、パーシャルTSと特殊再生用ストリームとが記録されている状態(図15を参照)
4)記録した映像ストリームを再生する場合のデータの流れおよび処理内容(図16を参照)
5)作成および記録されるパーシャルTSおよび特殊再生用ストリームの構造(但し、特殊再生用ストリームの内容は異なる)(図17を参照)
6)抽出される通常再生用PMTおよび作成される高速再生用PMTの構造(図18を参照)(但し、特殊再生用ストリームの内容は異なる)
【0092】
以下、例を用いて、図2に示す処理の結果および効果について説明する。本例では、パーシャルTSには、VideoC、VideoD、およびVideoEの3つの映像ストリームが含まれ、各映像ストリームを格納するパケットのES_PIDは、それぞれ、0x100、0x101、および0x102であり、各映像ストリームのストリーム識別は、それぞれ、0x00、0x01、および0x02であるとする。また、特殊再生用ストリームは、パーシャルTSと同じだけの映像ストリームを含むものとする。
【0093】
なお、通常、通常再生用PMTに含まれるES関連情報には、ストリーム識別とES_PIDが含まれるが、特殊再生用PMTに含まれるES関連情報には、ES_PIDは含まれるがストリーム識別は含まれない。
【0094】
まず、図2に示す処理の結果を説明する。図3は、通常再生用PMTおよび特殊再生用PMT、並びにストリーム識別が割り付けられた結果から、映像ストリームに関するES関連情報に記述されたES_PIDとストリーム識別との対応関係を抜粋し、ES関連情報の記載順に示す。図3(a)は、パーシャルTS31に含まれる通常再生用PMTにおける対応関係141を示し、図3(b)は、制御部112により作成される特殊再生用PMTにおける対応関係142を示す。図3(c)は、特殊再生用PMTに含まれる各ES関連情報にストリーム識別が割り付けられた結果を示す。
【0095】
通常、トランスポート・デコーダは、通常再生用PMTを作成する際、映像ストリームに関するES関連情報のうち視聴対象のものを先頭に記述する。そのため、通常再生用PMTにおけるES関連情報の順番は一定でない。本例では、通常再生用PMTにおいて各ES関連情報は、VideoD、VideoC、VideoEの順番に記述されているとする。
【0096】
本例では、図2に示す処理の結果、特殊再生用PMTにおいて各ES関連情報は、VideoC、VideoD、VideoEの順番に記述される。この順番は、通常再生用PMTにおいて、各ES関連情報が記述されていた順番とは異なり、ストリーム識別の値の小さい順番である。
【0097】
次に、図2に示す処理の効果を説明する。D−VHS内蔵デジタル放送受信装置100において、パーシャルTS31には、対応関係141を有する通常再生用PMTが含まれ、特殊再生用ストリーム132には、対応関係142を有する特殊再生用PMTが含まれているとする。さらに、ストリーム識別が0x01であるVideoDが視聴されている間に、通常再生から特殊再生に再生状態が切り替えられるとする。
【0098】
通常、特殊再生時には、制御部からデジタルI/Fを通じてトランスポート・デコーダに、特殊再生用ストリームが入力される。特殊再生用PMTにはストリーム識別が記述されていない。PMTに記述された各ES関連情報にストリーム識別が記述されていない場合、トランスポート・デコーダは、各ES関連情報に対して、PMTに記述されている順に従って、ストリーム識別を小さな値から割り付ける。
【0099】
本例において、特殊再生用PMTに含まれるES関連情報にストリーム識別が割り付けられた結果は、図3(c)に示される。図3(c)に示されるように、制御部112は、ES_PIDが0x100であるES関連情報に、ストリーム識別として0x00を、ES_PIDが0x101であるES関連情報に、ストリーム識別として0x01を、ES_PIDが0x102であるES関連情報に、ストリーム識別として0x02を割り付ける。
【0100】
通常、通常再生から特殊再生に再生状態が切り替えられるとき、画像デコーダにおいて、同一の映像ストリームが再生されるためには、再生される映像ストリームを格納するパケットのES_PIDは、通常再生時と高速再生時とで同一でなければならない。
【0101】
本例では、例えば、図3(a)に示されるように通常再生用PMTのストリーム識別0x01に対応するES_PIDは0x101であり、かつ、図3(c)に示されるように高速再生時における割り付け結果では、ストリーム識別0x01に対応するES_PIDは0x101である。つまり、D−VHS内蔵デジタル放送受信装置100において制御部112が、すでにストリーム識別の値の小さい順にES関連情報を並べているため、通常再生時と高速再生時とで、ストリーム識別とES_PIDとの対応が同一となり、同一の映像ストリームが再生されることとなる。
【0102】
以上のように、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置によれば、通常再生から特殊再生に切り替えた際に、通常再生時に視聴されていた映像ストリームと同一の映像ストリームが、特殊再生時にも再生される。言い換えると、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置のように、通常再生時と特殊再生時とで、異なる映像ストリームが再生される不都合は起こらない。
【0103】
なお、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置は、制御部を含むD−VHSビデオ装置と、トランスポート・デコーダを含むデジタル放送受信装置とを、別の装置として構成されてもよい。この場合、装置全体の機能は同じであるため、2つの別装置として構成された装置の説明は省略する。また、トランスポート・デコーダを含むデジタル放送受信装置は、従来のデジタル放送受信装置であってもよい。
【0104】
なお、本実施形態では、特殊再生用PMTに記述されるES関連情報の順番は、ストリーム識別の値の小さな順であるが、必ずしも値の小さな順に限るものではない。トランスポート・デコーダが特殊再生用PMTにストリーム識別を割り付ける順番と同一であれば、値の大きな順に記述されてもよく、その他各種の順番、例えば、大きい値と小さい値が交互になる順番、その他種々の所定の関係に従う順番で記述されてもよい。
【0105】
また、本実施形態では、トランスポート・デコーダが、入力されたTSからパーシャルTSを作成した後に、制御部が、パーシャルTSから特殊再生用ストリームを作成することとしたが、トランスポート・デコーダの機能と制御部の機能を併せ持つ装置が、入力されたTSから直接、特殊再生用ストリームを作成してもよい。この場合、当該装置は、TSに含まれるPMTに基づいて特殊再生用PMTを作成する。処理内容は本実施形態に係る制御部の処理内容と同様であるので説明を省略する。
【0106】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るD−VHS再生装置について、図4〜図6を参照して説明する。図4は、本実施形態に係るD−VHS再生装置の構成、および記録されたデジタル放送を再生するときのデータの流れを示す図である。
【0107】
本実施形態に係るD−VHS再生装置200は、第1の実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置100から、チューナ101、復調部102、デスクランブラ103が除かれ、通常再生用PMTを記憶したPMT記憶部220が付加されたものである。本実施形態では、通常再生時にパーシャルTSから抽出された通常再生用PMTは、あらかじめPMT記憶部220に記憶される。記憶されたPMTは特殊再生時にトランスポート・デコーダ204により参照される。
【0108】
本実施形態に係るD−VHS再生装置200は、記録した映像ストリームを再生するときに、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置500(図7)とは異なる処理を行う。この処理はトランスポート・デコーダ204によって行われる。
【0109】
図5は、本実施形態に係るD−VHS再生装置において、記録された映像ストリームを再生するときの、トランスポート・デコーダ204の動作を示すフローチャートである。以下、図5を用いて、本処理の内容を説明する。
【0110】
トランスポート・デコーダ204は、D−VHS装置116から、デジタルI/F115を通じてパーシャルTS31または特殊再生用ストリーム32を入力として受け取る(ステップS201)。次に、トランスポート・デコーダ204は、入力されたパーシャルTS31または特殊再生用ストリーム32からPMTを抽出する(ステップS202)。次に、トランスポート・デコーダ204は、ステップS202で抽出したPMTから映像ストリームに関するES関連情報のみを抽出する(ステップS203)。
【0111】
次に、トランスポート・デコーダ204は、ステップS203で抽出されたPMTにストリーム識別が記述されているか検出する(ステップS204)。次に、抽出されたPMTにストリーム識別が記述されていない場合、すなわち、抽出されたPMTが特殊再生用PMTである場合、トランスポート・デコーダ204は、通常再生用PMTが記憶されたPMT記憶部220を参照し、ストリーム識別とES_PIDとの対応関係を読み取る(ステップS205)。
【0112】
トランスポート・デコーダ204は、読み取られた対応関係と同一となるように、抽出されたPMTに含まれる各ES関連情報にストリーム識別を割り付ける(ステップS206)。割り付けられたストリーム識別は、特殊再生用PMTに記述されてもよいし、ストリーム識別とES_PIDとの対応関係を別途記憶させてもよい。
【0113】
次に、抽出されたPMTにストリーム識別が記述されている場合、または、抽出されたPMTにストリーム識別が割り付けられた場合、トランスポート・デコーダ204は、ステップS202で抽出されたPMTまたはステップS206で得られた対応関係を参照し、視聴対象の映像ストリームまたは音声ストリームに関するES関連情報に含まれる、ストリーム識別とES_PIDとの対応関係を読み取り、所望の音声ストリーム35または映像ストリーム36を格納するパケットを抽出する(ステップS207)。次に、トランスポート・デコーダ204は、抽出されたパケットを音声デコーダ105に出力する(ステップS208)。
【0114】
なお、D−VHS再生装置200と、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置500とは、以下の点で共通するので、これらの点については説明を省略する。
1)D−VHS装置に装着された記録メディアに、パーシャルTSと特殊再生用ストリームとが記録されている状態(図15を参照)
2)記録された映像ストリームを再生する場合のデータの流れ(但し、トランスポート・デコーダ204による処理内容は異なる)(図16を参照)
3)パーシャルTSおよび特殊再生用ストリームの構造(図17を参照)
4)通常再生用PMTおよび高速再生用PMTの構造(図18を参照)
【0115】
以下、例を用いて、図5に示す処理の結果および効果について説明する。本例では、映像ストリームの種類と、各映像ストリームに対応したストリーム識別およびES_PIDは、第1の実施形態におけるものと同一であるとする。
【0116】
図6は、通常再生用PMTおよび特殊再生用PMT、並びにストリーム識別が割り付けられた結果から、映像ストリームに関するES関連情報に記述されたES_PIDとストリーム識別との対応関係を抜粋し、ES関連情報の記載順に示す。図6(a)は、パーシャルTS31に含まれる通常再生用PMTにおける対応関係を示し、図6(b)は、制御部112により作成される特殊再生用PMTにおける対応関係を示す。図6(c)は、特殊再生用PMTに含まれる各ES関連情報にストリーム識別が割り付けられた結果を示す。
【0117】
通常、トランスポート・デコーダは、通常再生用PMTを作成する際、映像ストリームに関するES関連情報のうち視聴対象のものを先頭に記述する。そのため、通常再生用PMTにおけるES関連情報の順番は一定でない。また、通常再生用PMTと特殊再生用PMTとで、各ES関連情報の記載順は同一である。本例では、通常再生用PMTおよび特殊再生用PMTにおいて、各ES関連情報は、ともに、VideoD、VideoC、VideoEの順番に記述されているとする。
【0118】
本例では、図5に示す処理の結果、特殊再生用PMTに含まれるES関連情報にストリーム識別が割り付けられた結果は、図3(c)に示される。図3(c)に示されるように、トランスポート・デコーダ204は、ES_PIDが0x100であるES関連情報に、ストリーム識別として0x00を、ES_PIDが0x101であるES関連情報に、ストリーム識別として0x01を、ES_PIDが0x102であるES関連情報に、ストリーム識別として0x02を割り付ける。
【0119】
すなわち、本例では、各ES関連情報が特殊再生用PMTに記述されている順序にかかわらず、各ES関連情報におけるストリーム識別とES_PIDとの対応を、通常再生用PMTにおける対応関係と同一にする。そのため、通常再生時と高速再生時とで、同一の映像ストリームが再生されることとなる。
【0120】
以上のように、本実施形態に係るD−VHS再生装置によれば、通常再生から特殊再生に切り替えた際に、通常再生時に視聴されていた映像ストリームと同一の映像ストリームが、特殊再生時にも再生される。言い換えると、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置のように、通常再生時と特殊再生時とで、異なる映像ストリームが再生される不都合は起こらない。
【0121】
なお、D−VHS再生装置は、制御部を含むD−VHSビデオ装置と、トランスポート・デコーダを含むデジタル放送再生装置とを、別の装置として構成されてもよい。この場合、装置全体の機能は同じであるため、2つの別の装置として構成された装置の説明は省略する。さらに、制御部を含むD−VHSビデオ装置は、従来のD−VHSビデオ装置であってもよい。また、D−VHS再生装置は、制御部を含まなくてもよい。
【0122】
また、D−VHS再生装置は、デジタル放送ストリームを受信する手段をさらに備えたD−VHS内蔵デジタル放送受信装置として構成されてもよい。この場合のブロック構成は、図4に示される構成に、チューナ、復調部およびデスクランブラをさらに備えた構成となる。この場合、受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを再生または記録する場合のデータの流れおよび処理内容は従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置500と共通するため説明を省略する(図13および図14を参照)。
【0123】
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置について、図7〜図10を参照して説明する。図7は、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置の構成、および受信したデジタル放送を記録するときのデータの流れを示す図である。本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置300は、受信したデジタル放送ストリームを記録するときに。従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置500(図14)とは異なる処理を行う。この処理はトランスポート・デコーダ304および制御部312によって行われる。
【0124】
図8は、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において、受信されたデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを記録するときの、トランスポート・デコーダ304の動作を示すフローチャートである。以下、図8を用いて、本処理内容を説明する。
【0125】
トランスポート・デコーダ304は、デジタル放送ストリーム30を入力として受ける(ステップS301)。次に、トランスポート・デコーダ304は、入力されたデジタル放送ストリーム30からPMTを抽出する(ステップS302)。次に、トランスポート・デコーダ304は、ステップS302で抽出したPMTから映像ストリームに関するES関連情報のみを抽出する(ステップS303)。次に、トランスポート・デコーダ304は、ES関連情報に記述されているストリーム識別の値の小さい順に、ES関連情報を並び替えることにより、通常再生用PMTを作成する(ステップS304)。
【0126】
次に、トランスポート・デコーダ304は、ステップS304で作成した通常再生用PMTを、別途作成したパーシャルTSに多重する(ステップS305)。次に、トランスポート・デコーダ304は、ステップS106で得たパーシャルTS331を、デジタルI/F115を通じて制御部312に出力して(ステップS306)、本処理を終了する。
図9は、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において、受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを記録するときの、制御部112の動作を示すフローチャートである。以下、図9を用いて、本処理内容を説明する。
【0127】
制御部312は、トランスポート・デコーダ304からデジタルI/F115を通じてパーシャルTS331を入力として受ける(ステップS311)。次に、制御部312は、入力されたパーシャルTS331からPMTを抽出する(ステップS312)。次に、制御部312は、ステップS312で抽出したPMTから映像ストリームに関するES関連情報のみを抽出する(ステップS313)。
【0128】
次に、制御部312は、ステップS313で抽出したES関連情報から特殊再生用PMTに必要な情報以外を除去する(ステップS314)。ステップS314では、ストリーム識別も除去される。次に、制御部112は、ES関連情報を、通常再生用PMTにおいて記述されている順を維持して、特殊再生用PMTに記述する(ステップS315)。
【0129】
次に、制御部312は、ステップS315で作成した特殊再生用PMTを、別途作成した特殊再生用ストリームに多重する(ステップS316)。次に、制御部312は、入力されたパーシャルTS331を、D−VHS装置116に装着された記憶メディア内にあるMain−code領域に記憶する(ステップS317)。次に、制御部312は、ステップS316で得た特殊再生用ストリーム332を、D−VHS装置116に装着された記録メディア内にあるSub−code領域に記録して(ステップS318)、本処理を終了する。
【0130】
なお、D−VHS内蔵デジタル放送受信装置300と、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置500とは、以下の点で共通するので、これらの点については説明を省略する。
1)受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを再生する場合のデータの流れおよび処理内容(図13を参照)
2)受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを記録する場合のデータの流れ(但し、トランスポート・デコーダ304および制御部312による処理内容は異なる)(図14を参照)
3)D−VHS装置に装着された記録メディアに、パーシャルTSと特殊再生用ストリームとが記録されている状態(図15を参照)
4)記録した映像ストリームを再生する場合のデータの流れおよび処理内容(図16を参照)
5)作成および記録されるパーシャルTSおよび特殊再生用ストリームの構造(但し、パーシャルTSおよび特殊再生用ストリームの内容は異なる)(図17を参照)
6)作成および抽出される通常再生用PMTおよび高速再生用PMTの構造(但し、パーシャルTSおよび特殊再生用ストリームの内容は異なる)(図18を参照)
【0131】
以下、例を用いて、図8および図9に示す処理の結果および効果について説明する。本例では、映像ストリームの種類と、各映像ストリームに対応したストリーム識別およびES_PIDは、第1の実施形態におけるものと同一であるとする。
【0132】
まず、図8および図9に示す処理の結果を説明する。図10は、デジタル放送ストリームから抽出されたPMT、通常再生用PMTおよび特殊再生用PMTから、映像ストリームに関するES関連情報に記述されたES_PIDとストリーム識別との対応関係を抜粋し、ES関連情報の記載順に示す。図10(a)は、トランスポート・デコーダ304により作成される通常再生用PMTにおける対応関係を示し、図10(b)は、制御部312により作成される特殊再生用PMTにおける対応関係を示す。図10(c)は、特殊再生用PMTに含まれる各ES関連情報にストリーム識別が割り付けられた結果を示す。
【0133】
従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置に係るトランスポート・デコーダは、通常再生用PMTを作成する際、映像ストリームに関するES関連情報のうち視聴対象のものを先頭に記述する。そのため、通常再生用PMTにおけるES関連情報の順番は一定でない。しかし、本例では、図8に示す処理の結果、通常再生用PMTにおいて各ES関連情報は、ストリーム識別の値の小さい順番とされる。
【0134】
また、本例では、図9に示す処理の結果、特殊再生用PMTにおいて各ES関連情報は、VideoC、VideoD、VideoEの順番に記述される。この順番は、通常再生用PMTにおいて、各ES関連情報が記述されていた順番と同じであり、ストリーム識別の値の小さい順番である
【0135】
図8に示す処理の効果は、第1の実施形態における図2に示す処理の効果と同一であるため、説明を省略する。
【0136】
以上のように、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置によれば、通常再生から特殊再生に切り替えた際に、通常再生時に視聴されていた映像ストリームと同一の映像ストリームが、特殊再生時にも再生される。言い換えると、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置のように、通常再生時と特殊再生時とで、異なる映像ストリームが再生される不都合は起こらない。
【0137】
なお、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置は、制御部を含むD−VHSビデオ装置と、トランスポート・デコーダを含むデジタル放送受信装置とを、別の装置として構成されてもよい。この場合、装置全体の機能は同じであるため、2つの別装置として構成された装置の説明は省略する。
【0138】
なお、本実施形態では、通常再生用PMTに記述されるES関連情報の順番は、ストリーム識別の値の小さな順であるが、必ずしも値の小さな順に限るものではない。トランスポート・デコーダが特殊再生用PMTにストリーム識別を割り付ける順番と同一であれば、値の大きな順に記述されてもよく、その他各種の順番、例えば、大きい値と小さい値が交互になる順番、その他種々の所定の関係に従う順番で記述されてもよい。
【0139】
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置について、図11〜図12を参照して説明する。図11は、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置の構成、および受信したデータの流れを示す図である。本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置400は、記録した映像ストリームを再生するときに、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置500(図7)とは異なる処理を行う。この処理は制御部412によって行われる。
【0140】
従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置500における特殊再生時には、図16に示されるように制御部512は、D−VHS装置116に記録された特殊再生用ストリーム32を読み出す。一方、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置400を構成するD−VHS装置116には、特殊再生用ストリームが記録されない場合がある。そのため、同一の方法での特殊再生は実行できない。
【0141】
図12は、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において、記録した映像ストリームを特殊再生するときの、制御部412の動作を示すフローチャートである。以下、図12を用いて、本処理の内容を説明する。
【0142】
制御部412は、D−VHS装置116に記憶されたパーシャルTS31を入力として受ける(ステップS401)。次に、制御部412は、入力されたパーシャルTS31からPMTを抽出する(ステップS402)。次に、制御部412は、ステップS402で抽出したPMTから映像ストリームに関するES関連情報のみを抽出する(ステップS403)。
【0143】
次に、制御部412は、ステップS403で抽出したES関連情報から、特殊再生用PMTに必要な情報以外を除去する(ステップS404)。ステップS404では、ストリーム識別も除去される。次に、制御部412は、ES関連情報に記述されているストリーム識別の値の小さい順に、ES関連情報を並び替えることにより、特殊再生用PMTを作成する(ステップS405)。
【0144】
次に、制御部412は、ステップS405で作成した特殊再生用PMTを、別途作成した特殊再生用ストリームに多重する(ステップS406)。次に、制御部412は、ステップS406で得た特殊再生用ストリーム432を、デジタルI/F115を通じて出力して(ステップS407)、本処理を終了する。
【0145】
なお、D−VHS内蔵デジタル放送受信装置400と、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置500とは、以下の点で共通するので、これらの点については説明を省略する。
1)受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを再生する場合のデータの流れおよび処理内容(図13を参照)
2)受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを記録する場合のデータの流れ(但し、特殊再生用ストリームの作成および記録は必要とされない)(図14を参照)
3)D−VHS装置に装着された記録メディアに、パーシャルTSが記録されている状態(図15を参照)
4)記録した映像ストリームを再生する場合のデータの流れ(但し、制御部412による処理内容は異なる)(図16を参照)
5)パーシャルTSおよび特殊再生用ストリームの構造(但し、特殊再生用ストリームの内容は異なる)(図17を参照)
6)通常再生用PMTおよび高速再生用PMTの構造(但し、特殊再生用ストリームの内容は異なる)(図18を参照)
【0146】
なお、D−VHS内蔵デジタル放送受信装置400は、D−VHS装置116に特殊再生用ストリームを記録しない。そのため、D−VHS装置116に装着された記録メディアにSub−code領域は存在しなくてもよく、Sub−code領域が存在する場合、Sub−code領域は、特殊再生用ストリームの記録以外の目的に使用されてもよい。
【0147】
通常再生用PMT、特殊再生用PMTおよびストリーム識別が割り付けられた結果は、第1の実施形態における図3に示されるものと共通する。すなわち、図12に示す処理の結果および効果は、第1の実施形態における図2に示す処理の結果および効果と共通であるため、説明を省略する。
【0148】
以上のように、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置によれば、通常再生から特殊再生に切り替えた際に、通常再生時に視聴されていた映像ストリームと同一の映像ストリームが、特殊再生時にも再生される。言い換えると、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置のように、通常再生時と特殊再生時とで、異なる映像ストリームが再生される不都合は起こらない。
【0149】
なお、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置は、制御部を含むD−VHSビデオ装置と、トランスポート・デコーダを含むデジタル放送受信装置とを、別の装置として構成されてもよい。この場合、装置全体の機能は同じであるため、2つの別装置として構成された装置の説明は省略する。さらに、トランスポート・デコーダを含むデジタル放送受信装置は、従来のデジタル放送受信装置であってもよい。また、D−VHS内蔵デジタル放送受信装置は、トランスポート・デコーダを含まなくてもよい。
【0150】
なお、本実施形態では、特殊再生用PMTに記述されるES関連情報の順番は、ストリーム識別の値の小さな順であるが、必ずしも値の小さな順に限るものではない。トランスポート・デコーダが特殊再生用PMTにストリーム識別を割り付ける順番と同一であれば、値の大きな順に記述されてもよく、その他各種の順番、例えば、大きい値と小さい値が交互になる順番、その他種々の所定の関係に従う順番で記述されてもよい。
【0151】
(その他の実施形態)
その他の実施形態では、コンピュータと、そのコンピュータに第1から第4までのいずれかの実施形態に係る処理を実行させるプログラムとが、協働して実施してもよい。また、コンピュータに第1から第4までのいずれかの実施形態に係る処理を実行させるプログラムが、そのコンピュータによって読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。
【0152】
また、第1から第4までの実施形態において、パーシャルTSおよび特殊再生用ストリームを記録する記録部は、デジタルVHSビデオ装置(D−VHS装置116)である。しかし、必ずしもD−VHS装置またはこのようなテープ状の記録媒体を用いるものに限るものではない。記憶部は、HDD(ハードディスク・ドライブ)や、AVHDD(オーディオ/ビデオ用HDD)、CD−RW、MO、DVDを始めとする、ディスク状の形態を有し、磁気的または電気的、光学的、その他の方法、あるいはこれらの組み合わせによって情報を記録および読み出しできる記録媒体を用いるものであってもよい。
【0153】
記録部が、このようなテープ状以外の記録媒体を用いたものである場合、図15に示されるように、記録部がMain−code領域とSub−code領域とに分割され、それぞれ、パーシャルTSと特殊再生用ストリームとが記録されるとは限られない。例えば、パーシャルTSと特殊再生用のストリームとが別のファイルとして、記録媒体に記録され、管理され、読み出しされてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置の構成、および受信したデジタル放送を記録するときのデータの流れを示す図
【図2】図1に示す装置において、受信した映像ストリームを記録するときの、制御部の動作を示すフローチャート
【図3】図2に示す処理に係る、通常再生用PMTおよび特殊再生用PMT、並びにストリーム識別が割り付けられた結果の例から、ストリーム識別とES_PIDとの対応関係を抜粋して示す図
【図4】第2の実施形態に係るD−VHS再生装置の構成、および記録されたデジタル放送を再生するときのデータの流れを示す図
【図5】図2に示す装置において、記録された映像ストリームを再生するときの、トランスポート・デコーダの動作を示すフローチャート
【図6】図5に示す処理に係る、通常再生用PMTおよび特殊再生用PMT、並びにストリーム識別が割り付けられた結果の例から、ストリーム識別とES_PIDとの対応関係を抜粋して示す図
【図7】第3の実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置の構成、および受信したデジタル放送を記録するときのデータの流れを示す図
【図8】図7に示す装置において、受信した映像ストリームを記録するときの、トランスポート・デコーダの動作を示すフローチャート
【図9】図7に示す装置において、受信した映像ストリームを記録するときの、制御部の動作を示すフローチャート
【図10】図8および図9に示す処理に係る、通常再生用PMTおよび特殊再生用PMT、並びにストリーム識別が割り付けられた結果の例から、ストリーム識別とES_PIDとの対応関係を抜粋して示す図
【図11】第4の実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置の構成、および受信したデジタル放送を記録するときのデータの流れを示す図
【図12】図11に示す装置において、記録された映像ストリームを特殊再生するときの、制御部の動作を示すフローチャート
【図13】従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置の構成、および受信したデジタル放送を再生するときのデータの流れを示す図
【図14】従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置の構成、および受信したデジタル放送を記録するときのデータの流れを示す図
【図15】従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において、D−VHS装置に装着された記録メディア(テープ)に、パーシャルTSと特殊再生用ストリームが記録されている状態の例を模式的に示す図
【図16】従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置の構成、および記録したデジタル放送を再生するときのデータの流れを示す図
【図17】従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置が作成および記録するパーシャルTSおよび特殊再生用ストリームの構造の例を模式的に示す図
【図18】従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において作成される、通常再生用PMTおよび特殊再生用PMTの構造の例を示す図
【図19】従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において作成される、通常再生用PMTおよび特殊再生用PMTの例から、ストリーム識別とES_PIDとの対応関係を抜粋して示す図
【符号の説明】
30 … デジタル放送ストリーム
31、331 … パーシャルTS
32、132、332、432 … 特殊再生用ストリーム
33、35 … 音声ストリーム
34、36 … 映像ストリーム
100、300、400 … D−VHS内蔵デジタル放送受信装置
101 … チューナ
102 … 復調部
103 … デスクランブラ
104、204、304 … トランスポート・デコーダ
105 … 音声デコーダ
106 … 画像デコーダ
107 … CPU
108 … フラッシュROM
109 … メインRAM
112、312、412 … 制御部
113 … スピーカ
114 … モニタ
115 … デジタルI/F
116 … D−VHS装置
141、142 … 対応関係
143 … 割付結果
200 … D−VHS再生装置
220 … PMT記憶部
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力されたトランスポートストリームに基づきパーシャルトランスポートストリームと特殊再生用ストリームとを作成して記録する装置、入力されたパーシャルトランスポートストリームと特殊再生用ストリームとを再生する装置、入力されたトランスポートストリームに基づきパーシャルトランスポートストリームを作成する装置、入力されたパーシャルトランスポートストリームに基づき特殊再生用ストリームを作成する装置、およびこれらを行う方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
映像や音声の記録再生装置は、記録した映像や音声を記録時と同じ速度かつ同じ順序で再生する通常再生機能に加えて、記録した映像や音声を記録時よりも速い(あるいは遅い)速度で再生したり、記録時と逆の順序で再生したりする特殊再生機能を有することが必要とされる。例えば、従来のVHSビデオ装置では、映像や音声は、アナログ信号として記録されている。このようなアナログ方式の記録再生装置では、記録した信号を高速で読み出すことさえできれば、早送り再生や巻き戻し再生などの特殊再生は、比較的容易に実現できる。
【0003】
これに対して、デジタル方式の記録再生装置において、早送り再生や巻き戻し再生などの特殊再生を行うためには、記録した信号を高速で読み出すことに加えて、読み出した信号に基づき映像や音声を復元するデジタル信号処理を高速に行うことが必要とされる。このデジタル信号処理には膨大な処理能力が必要とされるので、上記の方法でデジタル方式の記録再生装置における特殊再生を行うことは現実的ではない。
【0004】
そこで、デジタル方式の記録再生装置では、映像や音声のストリームを記録するときに、元のストリームに基づき特殊再生時に使用されるストリーム(以下「特殊再生用ストリーム」と称する。)を作成し、元のストリームと特殊再生用ストリームとの両方を記録する方法が用いられる。
【0005】
デジタル方式の記録再生装置の一例として、デジタル放送を記録し再生するD−VHSビデオ装置が知られている。D−VHSビデオ装置は、次のようにしてデジタル放送受信装置から出力されたストリームを記録する。デジタル放送では、MPEG2(Moving Picture Experts Group2)方式に基づき複数の映像データと複数の音声データとが符号化され、放送局からは、符号化結果である複数の映像ストリームと複数の音声ストリームとを時分割多重して得られたトランスポートストリーム(Transport Stream;以下、TSと略称する。)が放送される。以下、デジタル放送におけるTSをデジタル放送ストリームと称する。
【0006】
デジタル放送受信装置は、放送局から放送されたデジタル放送ストリームを受信し、受信したデジタル放送ストリームに含まれる複数の映像ストリームと複数の音声ストリームの中から、IEEE1394規格に従った通信が可能となる形式を有し、映像ストリームおよび音声ストリームを含むストリーム(以下、「パーシャルTS」と称する。)を作成して出力する。パーシャルTSとは、受信されたTSから、所定のTSパケット抽出して得られるTSである。パーシャルTSの詳細は、例えば社団法人電波産業界により規格化された、デジタル放送用受信装置標準規格(望ましい仕様)(規格番号:ARIB STD−B21)に記載されている。
【0007】
D−VHSビデオ装置は、デジタル放送受信装置から出力されたパーシャルTSを記録する。この際、特殊再生機能をサポートするために、D−VHSビデオ装置は、デジタル放送受信装置から出力されたパーシャルTSに基づき特殊再生用ストリームを作成し、パーシャルTSと特殊再生用ストリームとの両方を記録する。
【0008】
この場合の特殊再生用ストリームとは、高速再生を可能とするために、パーシャルTSの一部を削除したストリームであり、パーシャルTSと同じ形式を有する。例えば、通常再生用ストリームに含まれる映像ストリームから、MPEG方式で規定されたIフレーム(フレーム内で圧縮処理が可能なフレーム)だけを抽出したストリームや、元の映像データから例えば所定数毎のフレームの映像データを抽出し、その結果をMPEG2方式で圧縮したストリームなどが、特殊再生用ストリームとなり得る。
【0009】
このようにデジタル放送受信装置とD−VHSビデオ装置とを組み合わせたシステムでは、デジタル放送受信装置において、受信したTSに基づきパーシャルTSを作成する処理が行われ、D−VHSビデオ装置において、作成されたパーシャルTSに基づき、特殊再生用ストリームを作成する処理が行われる。この点は、デジタル放送受信装置とD−VHSビデオ装置とを一体化して構成されたD−VHS内蔵デジタル放送受信装置においても同じである。
【0010】
従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置としては、例えば、特許文献1に記載された装置が知られている。従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置が、受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを再生または記録する場合の処理、および記録した映像ストリームを再生する場合の処理を説明する。
【0011】
なお、以下に示す図13、図14および図16において、CPU107は、D−VHS内蔵デジタル放送受信装置500全体に対する制御を行う。フラッシュROM108は、CPU107によって実行されるプログラムなどを記憶する。メインRAM109は、CPU107が処理を行う際に作業用に利用する記憶部である。
【0012】
図13は、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置が、受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを再生する場合のデータの流れを示す図である。以下、図13を用いて本データの流れを説明する。
【0013】
D−VHS内蔵デジタル放送受信装置500は、まず、デジタル放送ストリーム30で変調された電波を受信する。チューナ101は、受信された電波のうち所望の周波数を選択する。復調部102は、選択された周波数の電波を復調し、スクランブルされた状態のデジタル放送ストリーム30を出力する。デスクランブラ103は、スクランブルされた状態のデジタル放送ストリーム30に対して、スクランブル解除する処理を行う。但し、復調部102において復調されたデジタル放送ストリーム30がスクランブルされていない場合、デスクランブラ103における処理は不要である。
【0014】
トランスポート・デコーダ504は、デスクランブラ103から出力されたデジタル放送ストリーム30から、音声ストリーム33、映像ストリーム34、データストリーム、PMT(Program Map Table)、およびその他の情報を抽出する。音声デコーダ105は、トランスポート・デコーダ504で抽出された音声ストリーム33に基づき、音声を再生する。スピーカ113は、音声デコーダ105で再生された音声を出力する。画像デコーダ106は、トランスポート・デコーダ504で抽出された映像ストリーム34に基づき、映像を再生する。モニタ114は、画像デコーダ106で再生された映像を出力する。
【0015】
図14は、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において、受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームが、記録部であるデジタルVHSビデオ装置(以下「D−VHS装置」と称する。)に記録される場合のデータの流れを示す図である。以下、図14を用いて本データの流れを説明する。
【0016】
図14において、デジタル放送ストリーム30がトランスポート・デコーダ504に到達するまでのデータの流れは、図13を用いて説明したとおりである。
【0017】
トランスポート・デコーダ504は、デスクランブラ103から出力されたデジタル放送ストリーム30に基づき、パーシャルTS31を作成する。パーシャルTS31は、例えばIEEE1394規格に基づく通信手段であるデジタルI/F115を経て、制御部512に入力される。制御部512は、パーシャルTS31をそのままD−VHS装置116に記録させる。これとともに、制御部512は、パーシャルTS31に基づき特殊再生用ストリーム32を作成し、作成した特殊再生用ストリーム32をD−VHS装置116に記録させる。
【0018】
図15は、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において、D−VHS装置に装着された記録メディア(テープ)に、パーシャルTSと特殊再生用ストリームが記録されている状態の例を模式的に示す図である。図15に示す例では、記録メディアの映像および音声ストリームを記録するヘリカルトラック550は、Main−code領域551とSub−code領域552とを含む。パーシャルTSは、Main−code領域551に記録される。特殊再生用ストリームは、Sub−code領域552に記録される。なお、音声トラック553には、アナログ音声が記録される。コントロールトラック554には、制御信号が記録される。各記録は、矢印555の方向にされる。
【0019】
図16は、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置が、D−VHSに記録された映像ストリームを再生する場合のデータの流れを示す図である。以下、図16を用いて本データの流れを説明する。
【0020】
制御部512は、パーシャルTS31と特殊再生用ストリーム32とを記録しているD−VHS装置116から、通常再生時にはパーシャルTS31を、特殊再生時には特殊再生用ストリーム32を読み出す。読み出されたパーシャルTS31または特殊再生用ストリーム32は、デジタルI/F115を経てトランスポート・デコーダ504に入力される。
【0021】
トランスポート・デコーダ504は、入力された特殊再生用ストリーム32またはパーシャルTS31から、音声ストリーム35、映像ストリーム36、データストリーム、PMT、およびその他の情報を抽出する。音声デコーダ105は、トランスポート・デコーダ504で抽出された音声ストリーム35に基づき、音声を再生する。スピーカ113は、音声デコーダ105で再生された音声を出力する。画像デコーダ106は、トランスポート・デコーダ504で抽出された映像ストリーム36に基づき、映像を再生する。モニタ114は、画像デコーダ106で再生された映像を出力する。
【0022】
なお、通常再生時には、映像ストリームのみでなく、音声ストリームやデータストリームも再生の対象となるが、特殊再生時においては映像ストリームのみが再生の対象となる。以下の説明では、特殊再生時における映像ストリームの再生についてのみ説明を行い、音声ストリームおよびデータストリームの再生については説明を省略する。
【0023】
図17は、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置が作成および記録するパーシャルTSおよび特殊再生用ストリームの構造の例を模式的に示す図である。パーシャルTSと、特殊再生用ストリームとは、同じ構造を有する。
【0024】
通常、パーシャルTSおよび特殊再生用ストリームが提供するサービスは、プログラムアソシエーションテーブル(以下「PAT」と称する。)に記述される。PATは、パケット識別(以下「PID」と称する。)が「0(ゼロ)」であるPATパケットに格納される。本例では、PATパケット581に格納されたPATに記述されているように、パーシャルTSおよび特殊再生用ストリームは、サービス識別(SID:service_id)(以下「SID」と称する。)が「a」または「b」である2つのサービスを提供する。
【0025】
通常、各サービスは、複数の映像ストリームや音声ストリーム、データストリームといったエレメンタリーストリーム(以下「ES」と称する。)により構成される。各サービスを構成するESを識別するストリーム識別は、プログラムマップテーブル(以下「PMT」と称する。)に記述される。PMTは、各サービスのSIDが記述されたPMTパケットに格納される。
【0026】
本例では、PMTパケット582に格納されたPMTに記述されているように、サービス「a」は、6つのES、すなわち、MPEG2の映像ストリームであるVideoC、VideoD、およびVideoEと、MPEG2の音声ストリームであるAudioFおよびAudioGと、データストリームであるDataHとにより構成され、サービス「b」は、3つのES、すなわち、MPEG2の映像ストリームであるVideoJと、MPEG2の音声ストリームであるAudioKと、データストリームであるDataMとにより構成されている。
【0027】
通常、各サービスを構成する各ESが格納されるESパケットは、それぞれ固有のPID(以下「ES_PID」と称する。)を有する。本例では、ESパケット583に記述されているように、サービス「a」においては、VideoC、VideoD、VideoE、AudioF、AudioG、およびDataHを格納するパケットのES_PIDは、それぞれ、「c」、「d」、「e」、「f」、「g」、および「h」である。サービス「b」においては、VideoJ、AudioK、およびDataMを格納するパケットのES_PIDは、それぞれ、「j」、「k」、および「m」である。
【0028】
図18は、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において作成される、通常再生に利用されるパーシャルTSに含まれるPMT(以下「通常再生用PMT」と称する。)の構造(図18(a))と、高速再生に利用される特殊再生用ストリームに含まれるPMT(以下「特殊再生用PMT」と称する。)の構造(図18(b))とを例示する。なお、英字の表記は、ARIB STD−B21に基づく表記である。また、0xと表記された後に続く英数字は、16進数で表された数である。
【0029】
通常、図18(a)および(b)に示すように、通常再生用PMT561および特殊再生用PMT562には、table_id、program_number、およびその他の情報が記述される。table_idには、記述内容がPMTであることを示す0x02が記述される。program_numberには、本PMTに記述されるESを含んで構成されるサービスのサービス識別が記述される。
【0030】
さらに、通常再生用PMT561および特殊再生用PMT562には、各ES毎に、ESに関する情報(以下「ES関連情報」と称する。)563が記述されている。通常再生用PMT561および特殊再生用PMT562の各ES関連情報には、映像ストリームや音声ストリームなどのESの種別(stream_type)と、各ESを格納するパケットを示すパケット識別(ES_PID)とが共通に記述される。
【0031】
また、通常再生用PMT561には、ストリーム識別が記述される。ストリーム識別は、各ESを識別する識別子であり、値が0x52であるdescriptor_tagと、ストリーム識別自体を記述するcomponent_tagなどを用いて、ストリーム識別情報567に記述される。
【0032】
ところが、通常、特殊再生用PMTには、ストリーム識別は記述されない。その理由は、特殊再生時には、D−VHS内蔵デジタル放送受信装置の処理負荷が大きいので、特殊再生時の処理を簡略化する必要があるため、特殊再生用PMTには、必要最小限の要素だけを記述することが好ましいからである。
【0033】
図18に示される例では、通常再生用PMT561には、映像ストリームに関するES関連情報(映像ストリーム情報)564と、音声ストリームに関するES関連情報(音声ストリーム情報)565とが抜粋して記述されている。映像ストリーム情報564に含まれるストリームの種別の値は0x02であり、音声ストリーム情報565に含まれるストリームの種別の値は0x0Fである。また、特殊再生用PMT562には映像ストリーム情報566が抜粋して記述されている。映像ストリーム情報564に含まれるストリームの種別の値は0x02である。PMTや各ES関連情報には、その他多くの情報が記述されるが、本発明に直接関係しないものに関しては、記述および説明を省略する。
【0034】
図19は、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において、通常再生用PMT(図19(a))および特殊再生用PMT(図19(b))の例から、映像ストリーム情報に記述されたES_PIDとストリーム識別との対応関係を抜粋し、ES関連情報の記載順に示す。図19(a)は、パーシャルTSに含まれる通常再生用PMTにおける対応関係541を示し、図19(b)は、制御部512により作成される特殊再生用PMTにおける対応関係542を示す。図19(c)は、特殊再生用PMTに含まれる各ES関連情報にストリーム識別が割り付けられた結果を示す。
【0035】
図19に示される例では、パーシャルTSには、VideoC、VideoD、およびVideoEの3つの映像ストリームが含まれ、各映像ストリームを格納するパケットのES_PIDは、それぞれ、0x100、0x101、および0x102であり、各映像ストリームのストリーム識別は、それぞれ、0x00、0x01、および0x02であるとする。また、特殊再生用ストリームは、パーシャルTSと同じだけの映像ストリームを含むものとする。
【0036】
なお、通常、通常再生用PMTに含まれるES関連情報には、ストリーム識別とES_PIDが含まれるが、特殊再生用PMTに含まれるES関連情報には、ES_PIDは含まれるがストリーム識別は含まれない。
【0037】
通常、トランスポート・デコーダは、通常再生用PMTを作成する際、映像ストリームに関するES関連情報のうち視聴対象のものを先頭に記述する。そのため、通常再生用PMTにおけるES関連情報の順番は一定でない。本例では、通常再生用PMTにおいて各ES関連情報は、VideoD、VideoC、VideoEの順番に記述されているとする。
【0038】
ここで、通常、トランスポート・デコーダは、PMTに記述されたES関連情報を参照し、所望の映像ストリームを表すストリーム識別を指標として、所望の映像ストリームを格納するパケットのES_PIDを読み取る。従って、ストリーム識別とES_PIDとの対応関係が、PMTから読み取れることが必要とされる。
【0039】
一方、上記のとおり、特殊再生用PMTには、最低限必要なものだけが記述され、ストリーム識別を始め、その他の情報でも記述されないものがある。そのため、従来のトランスポート・デコーダは、PMTに記述された各ES関連情報にストリーム識別が記述されていない場合、各ES関連情報に対して、PMTに記述されている順に従って、ストリーム識別を小さな値から割り付ける。このようにして、PMTにストリーム識別が記述されていない場合には、ストリーム識別とES_PIDとの対応が、その正誤にかかわらず自動的に決定される。
【0040】
【特許文献1】
特表2001−502854号公報
【0041】
【発明が解決しようとする課題】
D−VHS内蔵デジタル放送受信装置において、ある番組が視聴されている間に、通常再生と特殊再生との間で再生状態が切り替えられたときに、画像デコーダ106において、通常再生時と高速再生時とで同一の映像ストリームが再生されるためには、再生される映像ストリームを格納するパケットのES_PIDが同一でなければならない。しかしながら、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置においては、ES_PIDが異なるために、通常再生時と特殊再生時とで再生される映像ストリームが異なるという問題が生じ得る。
【0042】
例えば、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において、パーシャルTS31には、対応関係541を有する通常再生用PMTが含まれ、特殊再生用ストリームS32には、対応関係542を有する特殊再生用PMTが含まれるとする。さらに、ストリーム識別が0x01であるVideoDが視聴されている間に、通常再生から特殊再生に再生状態が切り替えられるとする。
【0043】
通常、トランスポート・デコーダは、通常再生用PMTを作成する際、映像ストリームに関するES関連情報のうち視聴対象のものを先頭に記述する。そのため、通常再生用PMTにおけるES関連情報の順番は一定でない。本例では、通常再生用PMTにおいて各ES関連情報は、VideoD、VideoC、VideoEの順番に記述されているとする。
【0044】
通常、特殊再生時には、制御部からデジタルI/Fを通じてトランスポート・デコーダに、特殊再生用ストリームが入力される。特殊再生用PMTにはストリーム識別が記述されていない。PMTに記述された各ES関連情報にストリーム識別が記述されていない場合、ランスポート・デコーダは、各ES関連情報に対して、PMTに記述されている順に従って、ストリーム識別を小さな値から割り付ける。
【0045】
本例において、特殊再生用PMTに含まれるES関連情報にストリーム識別が割り付けられた結果は、図19(c)に示される。図19(c)は、特殊再生用PMTの各ES関連情報にストリーム識別が割り付けられて得られた、ストリーム識別とES_PIDとの対応関係を示す。図19(c)に示されるように、トランスポート・デコーダ504は、ES_PIDが0x101であるES関連情報に、ストリーム識別として0x00を、ES_PIDが0x100であるES関連情報に、ストリーム識別として0x01を、ES_PIDが0x102であるES関連情報に、ストリーム識別として0x02を割り付ける。
【0046】
本例では、例えば、図19(a)に示されるように、通常再生用PMTのストリーム識別0x01に対応するES_PIDは0x101であり、かつ、図19(c)に示されるように高速再生時における割付結果では、ストリーム識別0x01に対応するES_PIDは0x100である。つまり、通常再生時と高速再生時とで同じストリーム識別を選択しても、それぞれに対応するES_PIDが異なるため、異なる映像ストリームが再生される。
【0047】
それ故に、本発明は、ある番組が視聴されている間に、通常再生から特殊再生に再生状態が切り替えられた場合であっても、通常再生時と特殊再生時と同じ映像ストリームを再生できるトランスポートストリーム記録装置、再生装置および処理装置、並びに方法を提供することを目的とする。
【0048】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、入力されたトランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームと特殊再生用ストリームとを作成して記録するトランスポートストリーム記録装置であって、トランスポートストリームを入力する手段と、トランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成する手段と、トランスポートストリームおよびパーシャルトランスポートストリームのいずれかに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、除去したストリーム識別子の値の順に映像ストリーム情報を並べることにより、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成手段と、トランスポートストリームおよびパーシャルトランスポートストリームの少なくとも一方と、プログラムマップテーブル作成手段により作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成する手段と、パーシャルトランスポートストリームと、特殊再生用ストリームとを記録する手段とを備える。
【0049】
このような第1の発明によれば、トランスポートストリームまたはパーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成して記憶する段階で、あらかじめ、映像ストリーム情報の順を入れ替えておくことで、通常再生時と特殊再生時との間の再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0050】
第2の発明は、入力された特殊再生用ストリームに含まれる映像ストリームを再生するトランスポートストリーム再生装置であって、パーシャルトランスポートストリームを入力する手段と、入力されたパーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルから、パケット識別子とストリーム識別子との対応関係を抽出して記憶する手段と、パケット識別子を含むがストリーム識別子を含まないプログラムマップテーブルを含む特殊再生用ストリームを入力する手段と、ストリーム識別子の値の指定を受け、記憶した対応関係に基づきパケット識別子の値を取得する手段と、取得されたパケット識別子の値に基づき、特殊再生用ストリームに含まれる一つの映像ストリームを選択する手段と、選択された映像ストリームを再生する手段とを備える。
【0051】
このような第2の発明によれば、特殊再生用ストリームを再生する段階で、パーシャルトランスポートストリームに含まれる映像ストリーム情報を参照することで、入力される特殊再生用ストリームに含まれる映像ストリーム情報の並び順にかかわらず、通常再生時と特殊再生時との間の再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0052】
第3の発明は、入力されたトランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成するトランスポートストリーム処理装置であって、トランスポートストリームを入力する手段と、トランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報を、ストリーム識別子の値の順に並べることにより、パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成する第1のプログラムマップテーブル作成手段と、トランスポートストリームと、第1のプログラムマップテーブル作成手段により作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成する手段とを備える。
【0053】
このような第3の発明によれば、トランスポートストリームからパーシャルトランスポートストリームを作成する段階で、あらかじめ、映像ストリーム情報の順を入れ替えておくことで、通常再生時と特殊再生時との間の再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0054】
第4の発明は、第3の発明において、パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、映像ストリーム情報が当該プログラムマップテーブルに含まれる順を維持して、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成する第2のプログラムマップテーブル作成手段と、パーシャルトランスポートストリームと、第2のプログラムマップテーブル作成手段により作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成する手段とをさらに備える。
【0055】
このような第4の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成する段階で、第3の発明によりあらかじめ入れ替えられた映像ストリーム情報の順を維持することで、通常再生時と特殊再生時との間の再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0056】
第5の発明は、入力されたパーシャルトランスポートストリームに基づき、特殊再生用ストリームを作成するトランスポートストリーム処理装置であって、第3の発明に係るトランスポートストリーム処理装置により作成されたパーシャルトランスポートストリームを入力する手段と、前記パーシャルトランスポートストリームに含まれ、かつ、映像ストリーム情報がストリーム識別子の値の順に並んだプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、前記映像ストリーム情報が当該プログラムマップテーブルに含まれる順を維持して、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成手段と、前記パーシャルトランスポートストリームと、前記プログラムマップテーブル作成手段により作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成する手段とを備える。
【0057】
このような第5の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成する段階で、第3の発明によりあらかじめストリーム識別の値の順に並べられた映像ストリーム情報の順を維持することで、通常再生時と特殊再生時との間の再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0058】
第6の発明は、入力されたパーシャルトランスポートストリームに基づき、特殊再生用ストリームを作成するトランスポートストリーム処理装置であって、パーシャルトランスポートストリームを入力する手段と、パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、除去したストリーム識別子の値の順に映像ストリーム情報を並べることにより、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成手段と、パーシャルトランスポートストリームと、プログラムマップテーブル作成手段により作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成する手段とを備える。
【0059】
このような第6の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成する段階で、あらかじめ、映像ストリーム情報の順を入れ替えておくことで、通常再生時と特殊再生時との間の再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0060】
第7の発明は、入力されたトランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームと特殊再生用ストリームとを作成して記録するトランスポートストリーム記録方法であって、トランスポートストリームを入力するステップと、トランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成するステップと、トランスポートストリームおよびパーシャルトランスポートストリームのいずれかに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、除去したストリーム識別子の値の順に映像ストリーム情報を並べることにより、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成ステップと、トランスポートストリームおよびパーシャルトランスポートストリームの少なくとも一方と、プログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップと、パーシャルトランスポートストリームと、特殊再生用ストリームとを記録するステップとを備える。
【0061】
このような第7の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成して記録する段階で、あらかじめ、映像ストリーム情報を入れ替えておくことで、再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0062】
第8の発明は、入力された特殊再生用ストリームに含まれる映像ストリームを再生するトランスポートストリーム再生方法であって、パーシャルトランスポートストリームを入力するステップと、入力されたパーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルから、パケット識別子とストリーム識別子との対応関係を抽出して記憶するステップと、パケット識別子を含むがストリーム識別子を含まないプログラムマップテーブルを含む特殊再生用ストリームを入力するステップと、ストリーム識別子の値の指定を受け、記憶した対応関係に基づきパケット識別子の値を取得するステップと、取得されたパケット識別子の値に基づき、特殊再生用ストリームに含まれる一つの映像ストリームを選択するステップと、選択された映像ストリームを再生するステップとを備える。
【0063】
このような第8の発明によれば、特殊再生用ストリームを再生する段階で、パーシャルトランスポートストリームに含まれる映像ストリーム情報を参照することで、入力される特殊再生用ストリームに含まれる映像ストリーム情報の並び順にかかわらず、再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0064】
第9の発明は、入力されたトランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成するトランスポートストリーム処理方法であって、トランスポートストリームを入力するステップと、トランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報を、ストリーム識別子の値の順に並べることにより、パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成する第1のプログラムマップテーブル作成ステップと、トランスポートストリームと、第1のプログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成するステップとを備える。
【0065】
このような第9の発明によれば、トランスポートストリームからパーシャルトランスポートストリームを作成する段階で、あらかじめ、映像ストリーム情報を入れ替えておくことで、再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0066】
第10の発明は、第9の発明において、パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、映像ストリーム情報が当該プログラムマップテーブルに含まれる順を維持して、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成する第2のプログラムマップテーブル作成ステップと、パーシャルトランスポートストリームと、第2のプログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップとをさらに備える。
【0067】
このような第10の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成する段階で、第9の発明によりあらかじめ入れ替えられた映像ストリーム情報の順を維持することで、通常再生時と特殊再生時との間の再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0068】
第11の発明は、入力されたパーシャルトランスポートストリームに基づき、特殊再生用ストリームを作成するトランスポートストリーム処理方法であって、第9の発明に係るトランスポートストリーム処理方法により作成されたパーシャルトランスポートストリームを入力するステップと、パーシャルトランスポートストリームに含まれ、かつ、映像ストリーム情報がストリーム識別子の値の順に並んだプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、映像ストリーム情報が当該プログラムマップテーブルに含まれる順を維持して、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成ステップと、パーシャルトランスポートストリームと、プログラムマップテーブル作成手段により作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップとを備える。
【0069】
このような第11の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成する段階で、第9の発明によりあらかじめストリーム識別の値の順に並べられた映像ストリーム情報の順を維持することで、通常再生時と特殊再生時との間の再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0070】
第12の発明は、入力されたパーシャルトランスポートストリームに基づき、特殊再生用ストリームを作成するトランスポートストリーム処理方法であって、パーシャルトランスポートストリームを入力するステップと、パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、除去したストリーム識別子の値の順に映像ストリーム情報を並べることにより、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成ステップと、パーシャルトランスポートストリームと、プログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップとを備える。
【0071】
このような第12の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成して再生する段階で、あらかじめ、映像ストリーム情報を入れ替えておくことで、再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0072】
第13の発明は、コンピュータに、入力されたトランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームと特殊再生用ストリームとを作成させて記録させるためのプログラムであって、トランスポートストリームを入力するステップと、トランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成するステップと、トランスポートストリームおよびパーシャルトランスポートストリームのいずれかに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、除去したストリーム識別子の値の順に映像ストリーム情報を並べることにより、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成ステップと、トランスポートストリームおよびパーシャルトランスポートストリームの少なくとも一方と、プログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップと、パーシャルトランスポートストリームと、特殊再生用ストリームとを記憶手段に記録させるステップとをコンピュータに実行させる。
【0073】
このような第13の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成して記録する段階で、あらかじめ、映像ストリーム情報を入れ替えておくことで、再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0074】
第14の発明は、コンピュータに、入力された特殊再生用ストリームに含まれる映像ストリームを再生させる再生プログラムであって、パーシャルトランスポートストリームを入力するステップと、入力されたパーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルから、パケット識別子とストリーム識別子との対応関係を抽出して記憶するステップと、パケット識別子を含むがストリーム識別子を含まないプログラムマップテーブルを含む特殊再生用ストリームを入力するステップと、ストリーム識別子の値の指定を受け、記憶した対応関係に基づきパケット識別子の値を取得するステップと、取得されたパケット識別子の値に基づき、特殊再生用ストリームに含まれる一つの映像ストリームを選択するステップと、選択された映像ストリームを再生手段を用いて再生するステップとをコンピュータに実行させる。
【0075】
このような第14の発明によれば、特殊再生用ストリームを再生する段階で、パーシャルトランスポートストリームに含まれる映像ストリーム情報を参照することで、入力される特殊再生用ストリームに含まれる映像ストリーム情報の並び順にかかわらず、再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0076】
第15の発明は、コンピュータに、入力されたトランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成させるプログラムであって、トランスポートストリームを入力するステップと、トランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報を、ストリーム識別子の値の順に並べることにより、パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成する第1のプログラムマップテーブル作成ステップと、トランスポートストリームと、第1のプログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成するステップとをコンピュータに実行させる。
【0077】
このような第15の発明によれば、トランスポートストリームからパーシャルトランスポートストリームを作成する段階で、あらかじめ、映像ストリーム情報を入れ替えておくことで、再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0078】
第16の発明は、第15の発明において、パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、映像ストリーム情報が当該プログラムマップテーブルに含まれる順を維持して、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成する第2のプログラムマップテーブル作成ステップと、パーシャルトランスポートストリームと、第2のプログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップとをコンピュータにさらに実行させる。
【0079】
このような第16の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成する段階で、第15の発明によりあらかじめ入れ替えられた映像ストリーム情報の順を維持することで、通常再生時と特殊再生時との間の再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0080】
第17の発明は、コンピュータに、入力されたパーシャルトランスポートストリームに基づき、特殊再生用ストリームを作成させるプログラムであって、第15の発明に係るプログラムがコンピュータに作成させたパーシャルトランスポートストリームを入力するステップと、パーシャルトランスポートストリームに含まれ、かつ、映像ストリーム情報がストリーム識別子の値の順に並んだプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、映像ストリーム情報が当該プログラムマップテーブルに含まれる順を維持して、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成ステップと、パーシャルトランスポートストリームと、プログラムマップテーブル作成手段により作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップとをコンピュータに実行させる。
【0081】
このような第17の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成する段階で、第15の発明によりあらかじめストリーム識別の値の順に並べられた映像ストリーム情報の順を維持することで、通常再生時と特殊再生時との間の再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0082】
第18の発明は、コンピュータに、入力されたパーシャルトランスポートストリームに基づき、特殊再生用ストリームを作成させるプログラムであって、パーシャルトランスポートストリームを入力するステップと、パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、除去したストリーム識別子の値の順に映像ストリーム情報を並べることにより、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成ステップと、パーシャルトランスポートストリームと、プログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップとをコンピュータに実行させる。
【0083】
このような第18の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームから特殊再生用ストリームを作成して再生する段階で、あらかじめ、映像ストリーム情報を入れ替えておくことで、再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0084】
第19の発明は、第13から第18までのいずれかの発明に係るプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0085】
このような第19の発明によれば、パーシャルトランスポートストリームまたは特殊再生用ストリームを作成、記録または再生する段階で、あらかじめ、映像ストリーム情報を入れ替え、または映像ストリーム情報にストリーム識別を割り当てることで、再生状態の切り替え時に、同一映像ストリームが再生される。
【0086】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置の構成、および受信したデジタル放送を記録するときのデータの流れを示す図である。本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置100は、受信したデジタル放送ストリームを記録するときに、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置500(図14)とは異なる処理を行う。この処理は制御部112によって行われる。
【0087】
図2は、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において、受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを記録するときの、制御部112の動作を示すフローチャートである。以下、図2を用いて、本処理の内容を説明する。
【0088】
制御部112は、トランスポート・デコーダ104からデジタルI/F115を通じてパーシャルTS31を入力として受ける(ステップS101)。次に、制御部112は、入力されたパーシャルTS31からPMTを抽出する(ステップS102)。次に、制御部112は、ステップS102で抽出したPMTから映像ストリームに関するES関連情報のみを抽出する(ステップS103)。
【0089】
次に、制御部112は、ステップS103で抽出したES関連情報から、特殊再生用PMTに必要な情報以外を除去する(ステップS104)。ステップS104では、ストリーム識別も除去される。次に、制御部112は、ES関連情報に記述されているストリーム識別の値の小さい順に、ES関連情報を並び替えることにより、特殊再生用PMTを作成する(ステップS105)。
【0090】
次に、制御部112は、ステップS105で作成した特殊再生用PMTを、別途作成した特殊再生用ストリームに多重する(ステップS106)。次に、制御部112は、入力されたパーシャルTS31をそのまま、D−VHS装置116に装着された記憶メディア(テープ)内にあるMain−code領域に記録する(ステップS107)。次に、制御部112は、ステップS106で得た特殊再生用ストリーム132を、D−VHS装置116に装着された記憶メディア内にあるSub−code領域に記録して(ステップS108)、本処理を終了する。
【0091】
なお、D−VHS内蔵デジタル放送受信装置100と、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置500とは、以下の点で共通するので、これらの点については説明を省略する。
1)受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを再生する場合のデータの流れおよび処理内容(図13を参照)
2)受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを記録する場合のデータの流れ(但し、制御部112による処理内容は異なる)(図14を参照)
3)D−VHS装置に装着された記録メディアに、パーシャルTSと特殊再生用ストリームとが記録されている状態(図15を参照)
4)記録した映像ストリームを再生する場合のデータの流れおよび処理内容(図16を参照)
5)作成および記録されるパーシャルTSおよび特殊再生用ストリームの構造(但し、特殊再生用ストリームの内容は異なる)(図17を参照)
6)抽出される通常再生用PMTおよび作成される高速再生用PMTの構造(図18を参照)(但し、特殊再生用ストリームの内容は異なる)
【0092】
以下、例を用いて、図2に示す処理の結果および効果について説明する。本例では、パーシャルTSには、VideoC、VideoD、およびVideoEの3つの映像ストリームが含まれ、各映像ストリームを格納するパケットのES_PIDは、それぞれ、0x100、0x101、および0x102であり、各映像ストリームのストリーム識別は、それぞれ、0x00、0x01、および0x02であるとする。また、特殊再生用ストリームは、パーシャルTSと同じだけの映像ストリームを含むものとする。
【0093】
なお、通常、通常再生用PMTに含まれるES関連情報には、ストリーム識別とES_PIDが含まれるが、特殊再生用PMTに含まれるES関連情報には、ES_PIDは含まれるがストリーム識別は含まれない。
【0094】
まず、図2に示す処理の結果を説明する。図3は、通常再生用PMTおよび特殊再生用PMT、並びにストリーム識別が割り付けられた結果から、映像ストリームに関するES関連情報に記述されたES_PIDとストリーム識別との対応関係を抜粋し、ES関連情報の記載順に示す。図3(a)は、パーシャルTS31に含まれる通常再生用PMTにおける対応関係141を示し、図3(b)は、制御部112により作成される特殊再生用PMTにおける対応関係142を示す。図3(c)は、特殊再生用PMTに含まれる各ES関連情報にストリーム識別が割り付けられた結果を示す。
【0095】
通常、トランスポート・デコーダは、通常再生用PMTを作成する際、映像ストリームに関するES関連情報のうち視聴対象のものを先頭に記述する。そのため、通常再生用PMTにおけるES関連情報の順番は一定でない。本例では、通常再生用PMTにおいて各ES関連情報は、VideoD、VideoC、VideoEの順番に記述されているとする。
【0096】
本例では、図2に示す処理の結果、特殊再生用PMTにおいて各ES関連情報は、VideoC、VideoD、VideoEの順番に記述される。この順番は、通常再生用PMTにおいて、各ES関連情報が記述されていた順番とは異なり、ストリーム識別の値の小さい順番である。
【0097】
次に、図2に示す処理の効果を説明する。D−VHS内蔵デジタル放送受信装置100において、パーシャルTS31には、対応関係141を有する通常再生用PMTが含まれ、特殊再生用ストリーム132には、対応関係142を有する特殊再生用PMTが含まれているとする。さらに、ストリーム識別が0x01であるVideoDが視聴されている間に、通常再生から特殊再生に再生状態が切り替えられるとする。
【0098】
通常、特殊再生時には、制御部からデジタルI/Fを通じてトランスポート・デコーダに、特殊再生用ストリームが入力される。特殊再生用PMTにはストリーム識別が記述されていない。PMTに記述された各ES関連情報にストリーム識別が記述されていない場合、トランスポート・デコーダは、各ES関連情報に対して、PMTに記述されている順に従って、ストリーム識別を小さな値から割り付ける。
【0099】
本例において、特殊再生用PMTに含まれるES関連情報にストリーム識別が割り付けられた結果は、図3(c)に示される。図3(c)に示されるように、制御部112は、ES_PIDが0x100であるES関連情報に、ストリーム識別として0x00を、ES_PIDが0x101であるES関連情報に、ストリーム識別として0x01を、ES_PIDが0x102であるES関連情報に、ストリーム識別として0x02を割り付ける。
【0100】
通常、通常再生から特殊再生に再生状態が切り替えられるとき、画像デコーダにおいて、同一の映像ストリームが再生されるためには、再生される映像ストリームを格納するパケットのES_PIDは、通常再生時と高速再生時とで同一でなければならない。
【0101】
本例では、例えば、図3(a)に示されるように通常再生用PMTのストリーム識別0x01に対応するES_PIDは0x101であり、かつ、図3(c)に示されるように高速再生時における割り付け結果では、ストリーム識別0x01に対応するES_PIDは0x101である。つまり、D−VHS内蔵デジタル放送受信装置100において制御部112が、すでにストリーム識別の値の小さい順にES関連情報を並べているため、通常再生時と高速再生時とで、ストリーム識別とES_PIDとの対応が同一となり、同一の映像ストリームが再生されることとなる。
【0102】
以上のように、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置によれば、通常再生から特殊再生に切り替えた際に、通常再生時に視聴されていた映像ストリームと同一の映像ストリームが、特殊再生時にも再生される。言い換えると、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置のように、通常再生時と特殊再生時とで、異なる映像ストリームが再生される不都合は起こらない。
【0103】
なお、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置は、制御部を含むD−VHSビデオ装置と、トランスポート・デコーダを含むデジタル放送受信装置とを、別の装置として構成されてもよい。この場合、装置全体の機能は同じであるため、2つの別装置として構成された装置の説明は省略する。また、トランスポート・デコーダを含むデジタル放送受信装置は、従来のデジタル放送受信装置であってもよい。
【0104】
なお、本実施形態では、特殊再生用PMTに記述されるES関連情報の順番は、ストリーム識別の値の小さな順であるが、必ずしも値の小さな順に限るものではない。トランスポート・デコーダが特殊再生用PMTにストリーム識別を割り付ける順番と同一であれば、値の大きな順に記述されてもよく、その他各種の順番、例えば、大きい値と小さい値が交互になる順番、その他種々の所定の関係に従う順番で記述されてもよい。
【0105】
また、本実施形態では、トランスポート・デコーダが、入力されたTSからパーシャルTSを作成した後に、制御部が、パーシャルTSから特殊再生用ストリームを作成することとしたが、トランスポート・デコーダの機能と制御部の機能を併せ持つ装置が、入力されたTSから直接、特殊再生用ストリームを作成してもよい。この場合、当該装置は、TSに含まれるPMTに基づいて特殊再生用PMTを作成する。処理内容は本実施形態に係る制御部の処理内容と同様であるので説明を省略する。
【0106】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るD−VHS再生装置について、図4〜図6を参照して説明する。図4は、本実施形態に係るD−VHS再生装置の構成、および記録されたデジタル放送を再生するときのデータの流れを示す図である。
【0107】
本実施形態に係るD−VHS再生装置200は、第1の実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置100から、チューナ101、復調部102、デスクランブラ103が除かれ、通常再生用PMTを記憶したPMT記憶部220が付加されたものである。本実施形態では、通常再生時にパーシャルTSから抽出された通常再生用PMTは、あらかじめPMT記憶部220に記憶される。記憶されたPMTは特殊再生時にトランスポート・デコーダ204により参照される。
【0108】
本実施形態に係るD−VHS再生装置200は、記録した映像ストリームを再生するときに、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置500(図7)とは異なる処理を行う。この処理はトランスポート・デコーダ204によって行われる。
【0109】
図5は、本実施形態に係るD−VHS再生装置において、記録された映像ストリームを再生するときの、トランスポート・デコーダ204の動作を示すフローチャートである。以下、図5を用いて、本処理の内容を説明する。
【0110】
トランスポート・デコーダ204は、D−VHS装置116から、デジタルI/F115を通じてパーシャルTS31または特殊再生用ストリーム32を入力として受け取る(ステップS201)。次に、トランスポート・デコーダ204は、入力されたパーシャルTS31または特殊再生用ストリーム32からPMTを抽出する(ステップS202)。次に、トランスポート・デコーダ204は、ステップS202で抽出したPMTから映像ストリームに関するES関連情報のみを抽出する(ステップS203)。
【0111】
次に、トランスポート・デコーダ204は、ステップS203で抽出されたPMTにストリーム識別が記述されているか検出する(ステップS204)。次に、抽出されたPMTにストリーム識別が記述されていない場合、すなわち、抽出されたPMTが特殊再生用PMTである場合、トランスポート・デコーダ204は、通常再生用PMTが記憶されたPMT記憶部220を参照し、ストリーム識別とES_PIDとの対応関係を読み取る(ステップS205)。
【0112】
トランスポート・デコーダ204は、読み取られた対応関係と同一となるように、抽出されたPMTに含まれる各ES関連情報にストリーム識別を割り付ける(ステップS206)。割り付けられたストリーム識別は、特殊再生用PMTに記述されてもよいし、ストリーム識別とES_PIDとの対応関係を別途記憶させてもよい。
【0113】
次に、抽出されたPMTにストリーム識別が記述されている場合、または、抽出されたPMTにストリーム識別が割り付けられた場合、トランスポート・デコーダ204は、ステップS202で抽出されたPMTまたはステップS206で得られた対応関係を参照し、視聴対象の映像ストリームまたは音声ストリームに関するES関連情報に含まれる、ストリーム識別とES_PIDとの対応関係を読み取り、所望の音声ストリーム35または映像ストリーム36を格納するパケットを抽出する(ステップS207)。次に、トランスポート・デコーダ204は、抽出されたパケットを音声デコーダ105に出力する(ステップS208)。
【0114】
なお、D−VHS再生装置200と、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置500とは、以下の点で共通するので、これらの点については説明を省略する。
1)D−VHS装置に装着された記録メディアに、パーシャルTSと特殊再生用ストリームとが記録されている状態(図15を参照)
2)記録された映像ストリームを再生する場合のデータの流れ(但し、トランスポート・デコーダ204による処理内容は異なる)(図16を参照)
3)パーシャルTSおよび特殊再生用ストリームの構造(図17を参照)
4)通常再生用PMTおよび高速再生用PMTの構造(図18を参照)
【0115】
以下、例を用いて、図5に示す処理の結果および効果について説明する。本例では、映像ストリームの種類と、各映像ストリームに対応したストリーム識別およびES_PIDは、第1の実施形態におけるものと同一であるとする。
【0116】
図6は、通常再生用PMTおよび特殊再生用PMT、並びにストリーム識別が割り付けられた結果から、映像ストリームに関するES関連情報に記述されたES_PIDとストリーム識別との対応関係を抜粋し、ES関連情報の記載順に示す。図6(a)は、パーシャルTS31に含まれる通常再生用PMTにおける対応関係を示し、図6(b)は、制御部112により作成される特殊再生用PMTにおける対応関係を示す。図6(c)は、特殊再生用PMTに含まれる各ES関連情報にストリーム識別が割り付けられた結果を示す。
【0117】
通常、トランスポート・デコーダは、通常再生用PMTを作成する際、映像ストリームに関するES関連情報のうち視聴対象のものを先頭に記述する。そのため、通常再生用PMTにおけるES関連情報の順番は一定でない。また、通常再生用PMTと特殊再生用PMTとで、各ES関連情報の記載順は同一である。本例では、通常再生用PMTおよび特殊再生用PMTにおいて、各ES関連情報は、ともに、VideoD、VideoC、VideoEの順番に記述されているとする。
【0118】
本例では、図5に示す処理の結果、特殊再生用PMTに含まれるES関連情報にストリーム識別が割り付けられた結果は、図3(c)に示される。図3(c)に示されるように、トランスポート・デコーダ204は、ES_PIDが0x100であるES関連情報に、ストリーム識別として0x00を、ES_PIDが0x101であるES関連情報に、ストリーム識別として0x01を、ES_PIDが0x102であるES関連情報に、ストリーム識別として0x02を割り付ける。
【0119】
すなわち、本例では、各ES関連情報が特殊再生用PMTに記述されている順序にかかわらず、各ES関連情報におけるストリーム識別とES_PIDとの対応を、通常再生用PMTにおける対応関係と同一にする。そのため、通常再生時と高速再生時とで、同一の映像ストリームが再生されることとなる。
【0120】
以上のように、本実施形態に係るD−VHS再生装置によれば、通常再生から特殊再生に切り替えた際に、通常再生時に視聴されていた映像ストリームと同一の映像ストリームが、特殊再生時にも再生される。言い換えると、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置のように、通常再生時と特殊再生時とで、異なる映像ストリームが再生される不都合は起こらない。
【0121】
なお、D−VHS再生装置は、制御部を含むD−VHSビデオ装置と、トランスポート・デコーダを含むデジタル放送再生装置とを、別の装置として構成されてもよい。この場合、装置全体の機能は同じであるため、2つの別の装置として構成された装置の説明は省略する。さらに、制御部を含むD−VHSビデオ装置は、従来のD−VHSビデオ装置であってもよい。また、D−VHS再生装置は、制御部を含まなくてもよい。
【0122】
また、D−VHS再生装置は、デジタル放送ストリームを受信する手段をさらに備えたD−VHS内蔵デジタル放送受信装置として構成されてもよい。この場合のブロック構成は、図4に示される構成に、チューナ、復調部およびデスクランブラをさらに備えた構成となる。この場合、受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを再生または記録する場合のデータの流れおよび処理内容は従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置500と共通するため説明を省略する(図13および図14を参照)。
【0123】
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置について、図7〜図10を参照して説明する。図7は、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置の構成、および受信したデジタル放送を記録するときのデータの流れを示す図である。本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置300は、受信したデジタル放送ストリームを記録するときに。従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置500(図14)とは異なる処理を行う。この処理はトランスポート・デコーダ304および制御部312によって行われる。
【0124】
図8は、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において、受信されたデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを記録するときの、トランスポート・デコーダ304の動作を示すフローチャートである。以下、図8を用いて、本処理内容を説明する。
【0125】
トランスポート・デコーダ304は、デジタル放送ストリーム30を入力として受ける(ステップS301)。次に、トランスポート・デコーダ304は、入力されたデジタル放送ストリーム30からPMTを抽出する(ステップS302)。次に、トランスポート・デコーダ304は、ステップS302で抽出したPMTから映像ストリームに関するES関連情報のみを抽出する(ステップS303)。次に、トランスポート・デコーダ304は、ES関連情報に記述されているストリーム識別の値の小さい順に、ES関連情報を並び替えることにより、通常再生用PMTを作成する(ステップS304)。
【0126】
次に、トランスポート・デコーダ304は、ステップS304で作成した通常再生用PMTを、別途作成したパーシャルTSに多重する(ステップS305)。次に、トランスポート・デコーダ304は、ステップS106で得たパーシャルTS331を、デジタルI/F115を通じて制御部312に出力して(ステップS306)、本処理を終了する。
図9は、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において、受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを記録するときの、制御部112の動作を示すフローチャートである。以下、図9を用いて、本処理内容を説明する。
【0127】
制御部312は、トランスポート・デコーダ304からデジタルI/F115を通じてパーシャルTS331を入力として受ける(ステップS311)。次に、制御部312は、入力されたパーシャルTS331からPMTを抽出する(ステップS312)。次に、制御部312は、ステップS312で抽出したPMTから映像ストリームに関するES関連情報のみを抽出する(ステップS313)。
【0128】
次に、制御部312は、ステップS313で抽出したES関連情報から特殊再生用PMTに必要な情報以外を除去する(ステップS314)。ステップS314では、ストリーム識別も除去される。次に、制御部112は、ES関連情報を、通常再生用PMTにおいて記述されている順を維持して、特殊再生用PMTに記述する(ステップS315)。
【0129】
次に、制御部312は、ステップS315で作成した特殊再生用PMTを、別途作成した特殊再生用ストリームに多重する(ステップS316)。次に、制御部312は、入力されたパーシャルTS331を、D−VHS装置116に装着された記憶メディア内にあるMain−code領域に記憶する(ステップS317)。次に、制御部312は、ステップS316で得た特殊再生用ストリーム332を、D−VHS装置116に装着された記録メディア内にあるSub−code領域に記録して(ステップS318)、本処理を終了する。
【0130】
なお、D−VHS内蔵デジタル放送受信装置300と、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置500とは、以下の点で共通するので、これらの点については説明を省略する。
1)受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを再生する場合のデータの流れおよび処理内容(図13を参照)
2)受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを記録する場合のデータの流れ(但し、トランスポート・デコーダ304および制御部312による処理内容は異なる)(図14を参照)
3)D−VHS装置に装着された記録メディアに、パーシャルTSと特殊再生用ストリームとが記録されている状態(図15を参照)
4)記録した映像ストリームを再生する場合のデータの流れおよび処理内容(図16を参照)
5)作成および記録されるパーシャルTSおよび特殊再生用ストリームの構造(但し、パーシャルTSおよび特殊再生用ストリームの内容は異なる)(図17を参照)
6)作成および抽出される通常再生用PMTおよび高速再生用PMTの構造(但し、パーシャルTSおよび特殊再生用ストリームの内容は異なる)(図18を参照)
【0131】
以下、例を用いて、図8および図9に示す処理の結果および効果について説明する。本例では、映像ストリームの種類と、各映像ストリームに対応したストリーム識別およびES_PIDは、第1の実施形態におけるものと同一であるとする。
【0132】
まず、図8および図9に示す処理の結果を説明する。図10は、デジタル放送ストリームから抽出されたPMT、通常再生用PMTおよび特殊再生用PMTから、映像ストリームに関するES関連情報に記述されたES_PIDとストリーム識別との対応関係を抜粋し、ES関連情報の記載順に示す。図10(a)は、トランスポート・デコーダ304により作成される通常再生用PMTにおける対応関係を示し、図10(b)は、制御部312により作成される特殊再生用PMTにおける対応関係を示す。図10(c)は、特殊再生用PMTに含まれる各ES関連情報にストリーム識別が割り付けられた結果を示す。
【0133】
従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置に係るトランスポート・デコーダは、通常再生用PMTを作成する際、映像ストリームに関するES関連情報のうち視聴対象のものを先頭に記述する。そのため、通常再生用PMTにおけるES関連情報の順番は一定でない。しかし、本例では、図8に示す処理の結果、通常再生用PMTにおいて各ES関連情報は、ストリーム識別の値の小さい順番とされる。
【0134】
また、本例では、図9に示す処理の結果、特殊再生用PMTにおいて各ES関連情報は、VideoC、VideoD、VideoEの順番に記述される。この順番は、通常再生用PMTにおいて、各ES関連情報が記述されていた順番と同じであり、ストリーム識別の値の小さい順番である
【0135】
図8に示す処理の効果は、第1の実施形態における図2に示す処理の効果と同一であるため、説明を省略する。
【0136】
以上のように、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置によれば、通常再生から特殊再生に切り替えた際に、通常再生時に視聴されていた映像ストリームと同一の映像ストリームが、特殊再生時にも再生される。言い換えると、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置のように、通常再生時と特殊再生時とで、異なる映像ストリームが再生される不都合は起こらない。
【0137】
なお、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置は、制御部を含むD−VHSビデオ装置と、トランスポート・デコーダを含むデジタル放送受信装置とを、別の装置として構成されてもよい。この場合、装置全体の機能は同じであるため、2つの別装置として構成された装置の説明は省略する。
【0138】
なお、本実施形態では、通常再生用PMTに記述されるES関連情報の順番は、ストリーム識別の値の小さな順であるが、必ずしも値の小さな順に限るものではない。トランスポート・デコーダが特殊再生用PMTにストリーム識別を割り付ける順番と同一であれば、値の大きな順に記述されてもよく、その他各種の順番、例えば、大きい値と小さい値が交互になる順番、その他種々の所定の関係に従う順番で記述されてもよい。
【0139】
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置について、図11〜図12を参照して説明する。図11は、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置の構成、および受信したデータの流れを示す図である。本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置400は、記録した映像ストリームを再生するときに、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置500(図7)とは異なる処理を行う。この処理は制御部412によって行われる。
【0140】
従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置500における特殊再生時には、図16に示されるように制御部512は、D−VHS装置116に記録された特殊再生用ストリーム32を読み出す。一方、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置400を構成するD−VHS装置116には、特殊再生用ストリームが記録されない場合がある。そのため、同一の方法での特殊再生は実行できない。
【0141】
図12は、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において、記録した映像ストリームを特殊再生するときの、制御部412の動作を示すフローチャートである。以下、図12を用いて、本処理の内容を説明する。
【0142】
制御部412は、D−VHS装置116に記憶されたパーシャルTS31を入力として受ける(ステップS401)。次に、制御部412は、入力されたパーシャルTS31からPMTを抽出する(ステップS402)。次に、制御部412は、ステップS402で抽出したPMTから映像ストリームに関するES関連情報のみを抽出する(ステップS403)。
【0143】
次に、制御部412は、ステップS403で抽出したES関連情報から、特殊再生用PMTに必要な情報以外を除去する(ステップS404)。ステップS404では、ストリーム識別も除去される。次に、制御部412は、ES関連情報に記述されているストリーム識別の値の小さい順に、ES関連情報を並び替えることにより、特殊再生用PMTを作成する(ステップS405)。
【0144】
次に、制御部412は、ステップS405で作成した特殊再生用PMTを、別途作成した特殊再生用ストリームに多重する(ステップS406)。次に、制御部412は、ステップS406で得た特殊再生用ストリーム432を、デジタルI/F115を通じて出力して(ステップS407)、本処理を終了する。
【0145】
なお、D−VHS内蔵デジタル放送受信装置400と、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置500とは、以下の点で共通するので、これらの点については説明を省略する。
1)受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを再生する場合のデータの流れおよび処理内容(図13を参照)
2)受信したデジタル放送ストリームに含まれる映像ストリームを記録する場合のデータの流れ(但し、特殊再生用ストリームの作成および記録は必要とされない)(図14を参照)
3)D−VHS装置に装着された記録メディアに、パーシャルTSが記録されている状態(図15を参照)
4)記録した映像ストリームを再生する場合のデータの流れ(但し、制御部412による処理内容は異なる)(図16を参照)
5)パーシャルTSおよび特殊再生用ストリームの構造(但し、特殊再生用ストリームの内容は異なる)(図17を参照)
6)通常再生用PMTおよび高速再生用PMTの構造(但し、特殊再生用ストリームの内容は異なる)(図18を参照)
【0146】
なお、D−VHS内蔵デジタル放送受信装置400は、D−VHS装置116に特殊再生用ストリームを記録しない。そのため、D−VHS装置116に装着された記録メディアにSub−code領域は存在しなくてもよく、Sub−code領域が存在する場合、Sub−code領域は、特殊再生用ストリームの記録以外の目的に使用されてもよい。
【0147】
通常再生用PMT、特殊再生用PMTおよびストリーム識別が割り付けられた結果は、第1の実施形態における図3に示されるものと共通する。すなわち、図12に示す処理の結果および効果は、第1の実施形態における図2に示す処理の結果および効果と共通であるため、説明を省略する。
【0148】
以上のように、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置によれば、通常再生から特殊再生に切り替えた際に、通常再生時に視聴されていた映像ストリームと同一の映像ストリームが、特殊再生時にも再生される。言い換えると、従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置のように、通常再生時と特殊再生時とで、異なる映像ストリームが再生される不都合は起こらない。
【0149】
なお、本実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置は、制御部を含むD−VHSビデオ装置と、トランスポート・デコーダを含むデジタル放送受信装置とを、別の装置として構成されてもよい。この場合、装置全体の機能は同じであるため、2つの別装置として構成された装置の説明は省略する。さらに、トランスポート・デコーダを含むデジタル放送受信装置は、従来のデジタル放送受信装置であってもよい。また、D−VHS内蔵デジタル放送受信装置は、トランスポート・デコーダを含まなくてもよい。
【0150】
なお、本実施形態では、特殊再生用PMTに記述されるES関連情報の順番は、ストリーム識別の値の小さな順であるが、必ずしも値の小さな順に限るものではない。トランスポート・デコーダが特殊再生用PMTにストリーム識別を割り付ける順番と同一であれば、値の大きな順に記述されてもよく、その他各種の順番、例えば、大きい値と小さい値が交互になる順番、その他種々の所定の関係に従う順番で記述されてもよい。
【0151】
(その他の実施形態)
その他の実施形態では、コンピュータと、そのコンピュータに第1から第4までのいずれかの実施形態に係る処理を実行させるプログラムとが、協働して実施してもよい。また、コンピュータに第1から第4までのいずれかの実施形態に係る処理を実行させるプログラムが、そのコンピュータによって読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。
【0152】
また、第1から第4までの実施形態において、パーシャルTSおよび特殊再生用ストリームを記録する記録部は、デジタルVHSビデオ装置(D−VHS装置116)である。しかし、必ずしもD−VHS装置またはこのようなテープ状の記録媒体を用いるものに限るものではない。記憶部は、HDD(ハードディスク・ドライブ)や、AVHDD(オーディオ/ビデオ用HDD)、CD−RW、MO、DVDを始めとする、ディスク状の形態を有し、磁気的または電気的、光学的、その他の方法、あるいはこれらの組み合わせによって情報を記録および読み出しできる記録媒体を用いるものであってもよい。
【0153】
記録部が、このようなテープ状以外の記録媒体を用いたものである場合、図15に示されるように、記録部がMain−code領域とSub−code領域とに分割され、それぞれ、パーシャルTSと特殊再生用ストリームとが記録されるとは限られない。例えば、パーシャルTSと特殊再生用のストリームとが別のファイルとして、記録媒体に記録され、管理され、読み出しされてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置の構成、および受信したデジタル放送を記録するときのデータの流れを示す図
【図2】図1に示す装置において、受信した映像ストリームを記録するときの、制御部の動作を示すフローチャート
【図3】図2に示す処理に係る、通常再生用PMTおよび特殊再生用PMT、並びにストリーム識別が割り付けられた結果の例から、ストリーム識別とES_PIDとの対応関係を抜粋して示す図
【図4】第2の実施形態に係るD−VHS再生装置の構成、および記録されたデジタル放送を再生するときのデータの流れを示す図
【図5】図2に示す装置において、記録された映像ストリームを再生するときの、トランスポート・デコーダの動作を示すフローチャート
【図6】図5に示す処理に係る、通常再生用PMTおよび特殊再生用PMT、並びにストリーム識別が割り付けられた結果の例から、ストリーム識別とES_PIDとの対応関係を抜粋して示す図
【図7】第3の実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置の構成、および受信したデジタル放送を記録するときのデータの流れを示す図
【図8】図7に示す装置において、受信した映像ストリームを記録するときの、トランスポート・デコーダの動作を示すフローチャート
【図9】図7に示す装置において、受信した映像ストリームを記録するときの、制御部の動作を示すフローチャート
【図10】図8および図9に示す処理に係る、通常再生用PMTおよび特殊再生用PMT、並びにストリーム識別が割り付けられた結果の例から、ストリーム識別とES_PIDとの対応関係を抜粋して示す図
【図11】第4の実施形態に係るD−VHS内蔵デジタル放送受信装置の構成、および受信したデジタル放送を記録するときのデータの流れを示す図
【図12】図11に示す装置において、記録された映像ストリームを特殊再生するときの、制御部の動作を示すフローチャート
【図13】従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置の構成、および受信したデジタル放送を再生するときのデータの流れを示す図
【図14】従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置の構成、および受信したデジタル放送を記録するときのデータの流れを示す図
【図15】従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において、D−VHS装置に装着された記録メディア(テープ)に、パーシャルTSと特殊再生用ストリームが記録されている状態の例を模式的に示す図
【図16】従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置の構成、および記録したデジタル放送を再生するときのデータの流れを示す図
【図17】従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置が作成および記録するパーシャルTSおよび特殊再生用ストリームの構造の例を模式的に示す図
【図18】従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において作成される、通常再生用PMTおよび特殊再生用PMTの構造の例を示す図
【図19】従来のD−VHS内蔵デジタル放送受信装置において作成される、通常再生用PMTおよび特殊再生用PMTの例から、ストリーム識別とES_PIDとの対応関係を抜粋して示す図
【符号の説明】
30 … デジタル放送ストリーム
31、331 … パーシャルTS
32、132、332、432 … 特殊再生用ストリーム
33、35 … 音声ストリーム
34、36 … 映像ストリーム
100、300、400 … D−VHS内蔵デジタル放送受信装置
101 … チューナ
102 … 復調部
103 … デスクランブラ
104、204、304 … トランスポート・デコーダ
105 … 音声デコーダ
106 … 画像デコーダ
107 … CPU
108 … フラッシュROM
109 … メインRAM
112、312、412 … 制御部
113 … スピーカ
114 … モニタ
115 … デジタルI/F
116 … D−VHS装置
141、142 … 対応関係
143 … 割付結果
200 … D−VHS再生装置
220 … PMT記憶部
Claims (19)
- 入力されたトランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームと特殊再生用ストリームとを作成して記録するトランスポートストリーム記録装置であって、
トランスポートストリームを入力する手段と、
前記トランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成する手段と、
前記トランスポートストリームおよび前記パーシャルトランスポートストリームのいずれかに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、除去したストリーム識別子の値の順に前記映像ストリーム情報を並べることにより、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成手段と、
前記トランスポートストリームおよび前記パーシャルトランスポートストリームの少なくとも一方と、前記プログラムマップテーブル作成手段により作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成する手段と、
前記パーシャルトランスポートストリームと、前記特殊再生用ストリームとを記録する手段とを備える、トランスポートストリーム記録装置。 - 入力された特殊再生用ストリームに含まれる映像ストリームを再生するトランスポートストリーム再生装置であって、
パーシャルトランスポートストリームを入力する手段と、
入力されたパーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルから、パケット識別子とストリーム識別子との対応関係を抽出して記憶する手段と、
パケット識別子を含むがストリーム識別子を含まないプログラムマップテーブルを含む特殊再生用ストリームを入力する手段と、
ストリーム識別子の値の指定を受け、記憶した前記対応関係に基づきパケット識別子の値を取得する手段と、
取得されたパケット識別子の値に基づき、特殊再生用ストリームに含まれる一つの映像ストリームを選択する手段と、
選択された映像ストリームを再生する手段とを備える、トランスポートストリーム再生装置。 - 入力されたトランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成するトランスポートストリーム処理装置であって、
トランスポートストリームを入力する手段と、
前記トランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報を、ストリーム識別子の値の順に並べることにより、パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成する第1のプログラムマップテーブル作成手段と、
前記トランスポートストリームと、前記第1のプログラムマップテーブル作成手段により作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成する手段とを備える、トランスポートストリーム処理装置。 - 前記パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、前記映像ストリーム情報が当該プログラムマップテーブルに含まれる順を維持して、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成する第2のプログラムマップテーブル作成手段と、
前記パーシャルトランスポートストリームと、前記第2のプログラムマップテーブル作成手段により作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成する手段とをさらに備える、請求項3に記載のトランスポートストリーム処理装置。 - 入力されたパーシャルトランスポートストリームに基づき、特殊再生用ストリームを作成するトランスポートストリーム処理装置であって、
請求項3に記載のトランスポートストリーム処理装置により作成されたパーシャルトランスポートストリームを入力する手段と、
前記パーシャルトランスポートストリームに含まれ、かつ、映像ストリーム情報がストリーム識別子の値の順に並んだプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、前記映像ストリーム情報が当該プログラムマップテーブルに含まれる順を維持して、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成手段と、
前記パーシャルトランスポートストリームと、前記プログラムマップテーブル作成手段により作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成する手段とを備える、トランスポートストリーム処理装置。 - 入力されたパーシャルトランスポートストリームに基づき、特殊再生用ストリームを作成するトランスポートストリーム処理装置であって、
パーシャルトランスポートストリームを入力する手段と、
前記パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、除去したストリーム識別子の値の順に前記映像ストリーム情報を並べることにより、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成手段と、
前記パーシャルトランスポートストリームと、前記プログラムマップテーブル作成手段により作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成する手段とを備える、トランスポートストリーム処理装置。 - 入力されたトランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームと特殊再生用ストリームとを作成して記録するトランスポートストリーム記録方法であって、
トランスポートストリームを入力するステップと、
前記トランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成するステップと、
前記トランスポートストリームおよび前記パーシャルトランスポートストリームのいずれかに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、除去したストリーム識別子の値の順に前記映像ストリーム情報を並べることにより、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成ステップと、
前記トランスポートストリームおよび前記パーシャルトランスポートストリームの少なくとも一方と、前記プログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップと、
前記パーシャルトランスポートストリームと、前記特殊再生用ストリームとを記録するステップとを備える、トランスポートストリーム記録方法。 - 入力された特殊再生用ストリームに含まれる映像ストリームを再生するトランスポートストリーム再生方法であって、
パーシャルトランスポートストリームを入力するステップと、
入力されたパーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルから、パケット識別子とストリーム識別子との対応関係を抽出して記憶するステップと、
パケット識別子を含むがストリーム識別子を含まないプログラムマップテーブルを含む特殊再生用ストリームを入力するステップと、
ストリーム識別子の値の指定を受け、記憶した前記対応関係に基づきパケット識別子の値を取得するステップと、
取得されたパケット識別子の値に基づき、特殊再生用ストリームに含まれる一つの映像ストリームを選択するステップと、
選択された映像ストリームを再生するステップとを備える、トランスポートストリーム再生方法。 - 入力されたトランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成するトランスポートストリーム処理方法であって、
トランスポートストリームを入力するステップと、
前記トランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報を、ストリーム識別子の値の順に並べることにより、パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成する第1のプログラムマップテーブル作成ステップと、
前記トランスポートストリームと、前記第1のプログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成するステップとを備える、トランスポートストリーム処理方法。 - 前記パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、前記映像ストリーム情報が当該プログラムマップテーブルに含まれる順を維持して、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成する第2のプログラムマップテーブル作成ステップと、
前記パーシャルトランスポートストリームと、前記第2のプログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップとをさらに備える、請求項9に記載のトランスポートストリーム処理方法。 - 入力されたパーシャルトランスポートストリームに基づき、特殊再生用ストリームを作成するトランスポートストリーム処理方法であって、
請求項9に記載のトランスポートストリーム処理方法により作成されたパーシャルトランスポートストリームを入力するステップと、
前記パーシャルトランスポートストリームに含まれ、かつ、映像ストリーム情報がストリーム識別子の値の順に並んだプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、前記映像ストリーム情報が当該プログラムマップテーブルに含まれる順を維持して、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成ステップと、
前記パーシャルトランスポートストリームと、前記プログラムマップテーブル作成手段により作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップとを備える、トランスポートストリーム処理方法。 - 入力されたパーシャルトランスポートストリームに基づき、特殊再生用ストリームを作成するトランスポートストリーム処理方法であって、
パーシャルトランスポートストリームを入力するステップと、
前記パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、除去したストリーム識別子の値の順に前記映像ストリーム情報を並べることにより、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成ステップと、
前記パーシャルトランスポートストリームと、前記プログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップとを備える、トランスポートストリーム処理方法。 - コンピュータに、入力されたトランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームと特殊再生用ストリームとを作成させて記録させるためのプログラムであって、
トランスポートストリームを入力するステップと、
前記トランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成するステップと、
前記トランスポートストリームおよび前記パーシャルトランスポートストリームのいずれかに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、除去したストリーム識別子の値の順に前記映像ストリーム情報を並べることにより、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成ステップと、
前記トランスポートストリームおよび前記パーシャルトランスポートストリームの少なくとも一方と、前記プログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップと、
前記パーシャルトランスポートストリームと、前記特殊再生用ストリームとを記憶手段に記録させるステップとをコンピュータに実行させる、プログラム。 - コンピュータに、入力された特殊再生用ストリームに含まれる映像ストリームを再生させる再生プログラムであって、
パーシャルトランスポートストリームを入力するステップと、
入力されたパーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルから、パケット識別子とストリーム識別子との対応関係を抽出して記憶するステップと、
パケット識別子を含むがストリーム識別子を含まないプログラムマップテーブルを含む特殊再生用ストリームを入力するステップと、
ストリーム識別子の値の指定を受け、記憶した前記対応関係に基づきパケット識別子の値を取得するステップと、
取得されたパケット識別子の値に基づき、特殊再生用ストリームに含まれる一つの映像ストリームを選択するステップと、
選択された映像ストリームを再生手段を用いて再生するステップとをコンピュータに実行させる、プログラム。 - コンピュータに、入力されたトランスポートストリームに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成させるプログラムであって、
トランスポートストリームを入力するステップと、
前記トランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報を、ストリーム識別子の値の順に並べることにより、パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成する第1のプログラムマップテーブル作成ステップと、
前記トランスポートストリームと、前記第1のプログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、パーシャルトランスポートストリームを作成するステップとをコンピュータに実行させる、プログラム。 - 前記パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、前記映像ストリーム情報が当該プログラムマップテーブルに含まれる順を維持して、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成する第2のプログラムマップテーブル作成ステップと、
前記パーシャルトランスポートストリームと、前記第2のプログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップとをコンピュータにさらに実行させる、請求項15に記載のプログラム。 - コンピュータに、入力されたパーシャルトランスポートストリームに基づき、特殊再生用ストリームを作成させるプログラムであって、
請求項15に記載のプログラムがコンピュータに作成させたパーシャルトランスポートストリームを入力するステップと、
前記パーシャルトランスポートストリームに含まれ、かつ、映像ストリーム情報がストリーム識別子の値の順に並んだプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、前記映像ストリーム情報が当該プログラムマップテーブルに含まれる順を維持して、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成ステップと、
前記パーシャルトランスポートストリームと、前記プログラムマップテーブル作成手段により作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップとをコンピュータに実行させる、プログラム。 - コンピュータに、入力されたパーシャルトランスポートストリームに基づき、特殊再生用ストリームを作成させるプログラムであって、
パーシャルトランスポートストリームを入力するステップと、
前記パーシャルトランスポートストリームに含まれるプログラムマップテーブルに基づき、当該プログラムマップテーブルに含まれる映像ストリーム情報からストリーム識別子を除去したうえで、除去したストリーム識別子の値の順に前記映像ストリーム情報を並べることにより、特殊再生用ストリームに含まれるプログラムマップテーブルを作成するプログラムマップテーブル作成ステップと、
前記パーシャルトランスポートストリームと、前記プログラムマップテーブル作成ステップにより作成されたプログラムマップテーブルとに基づき、特殊再生用ストリームを作成するステップとをコンピュータに実行させる、プログラム。 - 請求項13から請求項18までのいずれかに記載のプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2003119058A JP2004007614A (ja) | 2002-04-23 | 2003-04-23 | トランスポートストリーム記録装置、再生装置、および処理装置、並びに方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1612975A1 (en) * | 2003-03-11 | 2006-01-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Data broadcast playback control device, data broadcast playback control method, data broadcast playback control program, and recording medium recording program thereon |
KR100918897B1 (ko) | 2007-03-30 | 2009-09-23 | 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 | 기록 방법 |
-
2003
- 2003-04-23 JP JP2003119058A patent/JP2004007614A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1612975A1 (en) * | 2003-03-11 | 2006-01-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Data broadcast playback control device, data broadcast playback control method, data broadcast playback control program, and recording medium recording program thereon |
EP1612975A4 (en) * | 2003-03-11 | 2011-02-16 | Panasonic Corp | DATA BROADCAST PLAYER SETUP, DATA BROADCAST PLAYER PROCEDURE, DATA BROADCAST PLAYER PROGRAM AND RECORDING MEDIUM ON WHICH THE PROGRAM IS RECORDED |
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