JP3781288B2 - データ記録装置、データ記録再生装置及びデータ記録方法 - Google Patents
データ記録装置、データ記録再生装置及びデータ記録方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のパケットが多重化されてなるストリームを記憶媒体に記憶するデータ記録装置、データ記録再生装置及びデータ記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、通信衛星等を利用した映像音声データを配信するデジタル放送サービスが開始されている。また、光ディスクをはじめとする記憶媒体の大容量化・高速化に伴い、配信された映像音声データを記憶媒体に記録するための技術が進歩している。
【0003】
デジタル放送サービスにおいても、映像音声データを記録する技術においても、映像音声データを圧縮する圧縮技術が適用されており、圧縮技術としてMPEG2が規格化されている。MPEG2の規格では、マルチプログラム(複数の番組)対応の多重・分離方式であるMPEG2−TS(Transport Stream:トランスポートストリーム)形式と、一つのプログラムを基本的なパケットに多重化して時分割伝送するMPEG2−PS(Program Stream:プログラムストリーム)形式の二種類があり、前者はデジタル放送サービスに主に適用されており、後者は記録技術に主に適用されている。従って、映像音声データを記録・再生する装置として、MPEG2−TS形式対応の装置、MPEG2−PS形式対応の装置がある。
【0004】
例えば、特開2000−40300号公報では、MPEG2−TS形式で受信した複数の放送番組から一つの放送番組を抽出して、MPEG2−PS形式に変換してその一つの放送番組をMPEG2−PS形式で記録するとともに、記録したMPEG2−PS形式の放送番組を再生する記録再生装置が開示されている。
【0005】
また、特開平9−322148号公報には、MPEG2−PS形式対応の記録再生装置及びMPEG2−TS形式対応の記録再生装置の何れにも対応できるような技術が開示されている。つまり、特開平9−322148号公報に記載されているデジタル放送受信システムは、MPEG2−TS形式で受信した複数の放送番組から一つの放送番組を抽出して、MPEG2−TS形式対応の記録再生装置に対してMPEG2−TS形式でその一つの放送番組を出力し、MPEG2−PS形式対応の記録再生装置にはMPEG2−PS形式に変換して出力する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、MPEG2−TS形式の装置としては、受信したトランスポートストリームをそのまま記憶媒体に記録する記録再生装置と、受信したトランスポートストリームから一つの番組を抽出して、一つの番組のトランスポートストリーム又はプログラムストリームで記憶媒体に記録する記録再生装置の二種類がある。前者の記録再生装置は、記録後に複数の番組を再生することができる。しかしながら、トランスポートストリームが複数番組の番組データが時分割多重化した一本のデータ列であるため、前者の記録再生装置では、複数の番組から一つの番組を検索して抽出するのに時間がかかるうえ、早送り或いは巻き戻しを高速にすることができない。一方、後者の記録再生装置では、一つの番組の番組データのみが時分割多重化されているため、早送り或いは巻き戻しを高速にすることができるが、一つの番組しか記録・再生することができない。
【0007】
そこで、本発明の課題は、複数番組を記録することができ、再生の際には番組の検索、早送り或いは巻き戻しを高速にすることができるようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、例えば図1〜図7に示すように、複数の番組それぞれの映像データ、音声データが複数のパケット(例えば、TSパケット210)に時分割されて、前記複数のパケットが多重化されてなるストリーム(例えば、トランスポートストリーム200)であって、番組ごとの映像データ、音声データを含むパケットの識別子を指定するための情報(例えば、PMT)を含む番組情報パケット(例えば、PMTのTSパケット210)を有するストリームを、記憶媒体(例えば、記憶媒体50)に記録するデータ記録装置(例えば、デジタルビデオ記録再生装置100)において、
前記ストリームを番組ごとに、映像データを含むパケットと、音声データを含むパケットとを有する番組ストリーム(例えば、番組ストリームファイル320,330)に分割する分割手段(例えば、分離化部20及び録画制御部30)と、
前記分割手段によって分割された各番組ストリームを前記記憶媒体に記録する記録手段(例えば、録画制御部30及びドライバ40)と、を備え、
前記記録手段が、更に、前記分割手段によって分割された各番組ストリームに固有のID(例えば、ファイル名)を付すととともに、番組とIDとの対応関係を示す対応情報(例えば、リンク情報ファイル340)を前記記憶媒体に記録し、
前記分割手段が、更に、前記番組情報パケットを前記ストリームから抽出し、
前記記録手段が、更に、前記分割手段により抽出された番組情報パケットを多重化して前記記憶媒体に記録することを特徴とする。
【0009】
請求項1記載の発明では、ストリームが番組ごとの番組ストリームに分割されて、各番組ストリームが記憶媒体に記録されるため、複数の番組を記録することができる。更に、番組ストリームは番組ごとに分割されたものであり、記憶媒体に記録された一つの番組ストリームには、一つの番組の番組データ(映像データ、音声データ)を含むパケットのみから構成されているため、一つの番組を選択して再生すれば(つまり、パケットごとに番組ストリームを分離化して、伸長すれば)、その一つの番組の早戻し・巻き戻し・検索を高速に行うことができる。
また、各番組ストリームに固有のIDが付されているため、各番組を番組ストリーム単位で識別することができる。更に、IDと番組との対応関係を示す対応情報が記憶媒体に記憶されているため、再生の際には対応情報を参照すれば、特定の番組の番組ストリームを選び出すことができる。
【0010】
請求項2記載の発明は、例えば図1、図6、図7に示すように、複数の番組それぞれの映像データ、音声データが複数のパケット(例えば、TSパケット210)に時分割されて、前記複数のパケットが多重化されてなるストリーム(例えば、トランスポートストリーム200)を記憶媒体(例えば、記憶媒体50)に記録するデータ記録装置(例えば、デジタルビデオ記録再生装置100)において、
前記ストリームを番組ごとに、映像データを含むパケットと、音声データを含むパケッ
トとを有する番組ストリーム(例えば、番組ストリームファイル320,330)に分割する分割手段(例えば、分離化部20及び録画制御部30)と、
前記分割手段によって分割された各番組ストリームを前記記憶媒体に記録する記録手段(例えば、録画制御部30及びドライバ40)と、を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明では、ストリームが番組ごとの番組ストリームに分割されて、各番組ストリームが記憶媒体に記録されるため、複数の番組を記録することができる。更に、番組ストリームは番組ごとに分割されたものであり、記憶媒体に記録された一つの番組ストリームには、一つの番組の番組データを含むパケットのみから構成されるため、一つの番組を選択して再生すれば、その一つの番組の早戻し・巻き戻し・検索を高速に行うことができる。
【0012】
請求項3記載の発明は、例えば図7に示すように、請求項2記載のデータ記録装置において、
前記記録手段は、前記分割手段によって分割された各番組ストリームに固有のID(例えば、ファイル名)を付すととともに、番組とIDとの対応関係を示す対応情報(例えば、リンク情報ファイル340)を前記記憶媒体に記録することを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明では、各番組ストリームに固有のIDが付されているため、各番組を番組ストリーム単位で識別することができる。更に、IDと番組との対応関係を示す対応情報が記憶媒体に記憶されているため、再生の際には対応情報を参照すれば、特定の番組の番組ストリームを選び出すことができる。
【0014】
請求項4記載の発明は、例えば図4、図5に示すように、請求項2又は3記載のデータ記録装置において、
前記ストリームには、番組ごとの映像データ、音声データを含むパケットの識別子を指定するための情報(例えば、PMT)を含む番組情報パケット(例えば、PMTのTSパケット210)が含まれており、
前記分割手段が、前記番組情報パケットを前記ストリームから抽出し、
前記記録手段が、前記分割手段により抽出された前記番組情報パケットを多重化して前記記憶媒体に記録することを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明では、番組情報パケットが抽出されて、多重化して記憶媒体に記憶されており、再生の際にはこの番組情報パケットを含むストリームをまず分離化すれば、番組データを含むパケットの識別子を識別することができる。そして、その後番組ストリームを分離化すれば、番組が再生されることになる。
【0018】
請求項5記載の発明は、例えば図1、図6、図7に示すように、複数の番組それぞれの番組データが複数のパケット(例えば、TSパケット210)に時分割されて、前記複数のパケットが多重化されてなるストリーム(例えば、トランスポートストリーム200)を記憶媒体(例えば、記憶媒体50)に記録する記録部(例えば、分離化部20、録画制御部30及びドライバ40)と、
複数のパケットが多重化されてなるストリームから、指定された番組の番組データを含む番組パケットを抽出して、抽出した番組パケットを復号して、元の映像音声データに伸長する再生部(例えば、分離化部20、ドライバ40、再生制御部60及び圧縮映像音声データ伸長部70)と、
を備えるデータ記録再生装置(例えば、デジタルビデオ記録再生装置100)において、
前記記録部が、
入力されるストリーム(例えば、トランスポートストリーム200)を番組ごとに、映像データを含むパケットと、音声データを含むパケットを有する番組ストリーム(例えば
、番組ストリームファイル320,330)に分割する分割手段(例えば、分離化部20及び録画制御部30)と、
前記分割手段によって分割された各番組ストリームを前記記憶媒体に記録する記録手段(録画制御部30及びドライバ40)と、を具備し、
前記再生部が、
前記記録手段によって記録された複数の番組ストリームのうち指定された番組の番組ストリーム(例えば、番組ストリームファイル320又は番組ストリームファイル330の何れか)を前記記憶媒体から読み出す読出手段(例えば、ドライバ40及び再生制御部60)と、
前記読出手段に読み出された番組ストリームを番組パケットごとに分ける分離化手段(例えば、分離化部20)と、
前記分離化手段によって分けられた番組パケットを復号して、指定された番組の映像音声データに伸長するデータ伸長手段(例えば、圧縮映像音声データ伸長部70)と、を具備することを特徴とする。
【0019】
請求項5記載の発明では、ストリームが番組ごとの番組ストリームに分割されて、各番組ストリームが記憶媒体に記録されるため、複数の番組を記録することができる。
また、指定された番組の番組ストリームが番組パケットごとに分離化されて、これら番組パケットが映像音声データに伸長されることで、番組が再生される。一つの番組ストリームは、一つの番組の番組パケットが複数多重化されているものであり、二つの番組の番組パケットが多重化されているものではない。従って、分離化された番組パケットが全て抽出されるから、番組の早送り・巻き戻しを高速に行えることができる。
【0020】
請求項6記載の発明は、例えば図1、図6、図7に示すように、複数の番組それぞれの番組データが複数のパケット(例えば、TSパケット210)に時分割されて、前記複数のパケットが多重化されてなるストリーム(例えば、トランスポートストリーム200)を記憶媒体(例えば、記憶媒体50)に記録するデータ記録方法において、
前記ストリームを番組ごとに、映像データを含むパケットと、音声データを含むパケットとを有する番組ストリーム(例えば、番組ストリームファイル320,330)に分割する分割工程と、
前記分割工程において分割された各番組ストリームを前記記憶媒体に記録する工程と、を含むことを特徴とする。
【0021】
請求項6記載の発明では、ストリームが番組ごとの番組ストリームに分割されて、各番組ストリームが記憶媒体に記録されるため、複数の番組を記録することができる。更に、番組ストリームは番組ごとに分割されたものであり、記憶媒体に記録された一つの番組ストリームには、一つの番組の番組データを含むパケットのみしか含まれていないため、一つの番組を選択して再生すれば、その一つの番組の早戻し・巻き戻し・検索を高速に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の具体的な態様について図面を用いて説明する。ただし、発明の範囲を図示例に限定するものではない。
【0023】
まず、図1を用いて、MEPG2−TS形式のデータ構成について説明する。
トランスポートストリーム(以下、TS)200は、複数番組における圧縮Video(映像)、Audio(音声)、データのそれぞれを時分割し、必要な情報を付加して時系列で順次並べて多重化した一本のデータ列である。
【0024】
TS200は一つ以上のTSパケット210で構成され、一つのTS200が通信衛星の一つのトランスポンダで伝送され、一チャンネルあたり一つのTS200となる。TSパケット210は、188バイトの固定長であり、固定長4バイトのTSヘッダ220と、固定長184バイトのデータ領域230とから構成される。TSヘッダ220には、パケットの先頭を示す同期バイト240と、パケットの識別のためのPID(Packet Identifier:パケット識別子)250等との情報が示されている。
【0025】
TSパケット210は、番組を構成する番組データがデータ領域230に格納されたものと、PSI(Program Specific Information:番組仕様情報)がデータ領域230に格納されたものとに分類される。番組データとは、各番組のVideo、Audio、データ等が時分割されたものである。PSIは、PAT(Program Association Table:番組表)、PMT(Program Map Table:番組対応表)、NIT(Network Information Table:ネットワーク情報表)、CAT(Conditional Access Table:コンディショナル・アクセス・テーブル)に分類される。
【0026】
PATは、PMTを含んだTSパケット210のPIDを番組ごとに指定する情報である。PMTは、番組データを含んだTSパケット210のPIDを指定する情報であり、例えばVideoのPID、AudioのPID、データのPID等が記述されている。CATは、有料放送において、スクランブルを解くための暗号解読情報を含んだパケットのPIDを指定する情報である。NITは、伝送路に関する物理的な情報(例えば、トランスポンダごとの周波数等)である。
【0027】
図2に示される分類表は、ここでは一例として、一チャンネル当たり二つの番組を時分割多重化して、TS200として伝送される各種データを分類して示したものである。図2のように、TS200に含まれるTSパケット210は、番組データをデータ領域230に含んだパケット(番組パケット)と、PSIをデータ領域230に含んだパケット(PSIパケット)とに分類される。番組データ及びPSIデータは、それぞれ固有のPIDを割り振られており、TSパケット210単位で時分割されて、図1のようなTS200に多重化されて伝送されている。
【0028】
図3は、一例として、図2のように分類されたTSパケット210のPATのデータ構成を模式的に示したデータテーブルである。つまり、PATにおいては、番組番号にPMTのPIDが対応づけられている。これにより、各番組のPMTのPIDを識別できるようになっている。図3のPATは、『「番組1(番組番号=1)」のPMTが、「PID=11」であるTSパケット210のデータ領域230に含まれている。』ということ、及び、『「番組2」のPMTが、「PID=12」であるTSパケット210のデータ領域230に含まれている』ということを示している。なお、PATを含んだTSパケット210のPIDは、「0」である。
【0029】
図4及び図5は、一例として、図2のように分類されたTSパケット210のPMTのデータ構成を模式的に示したデータテーブルである。つまり、PMTにおいては、ストリームタイプ(番組データのタイプ)にエレメンタリーPID(番組データが含まれるTSパケットのPID)が対応づけられている。これにより、各番組を構成する番組データのPIDを識別できるようになっている。図4のPMTは、『「番組1」がMPEG2 Videoデータと、MPEG2 Audioデータとから構成されており、MPEG2 Videoデータは「PID=13」のTSパケット210のデータ領域230に含まており、MPEG2Audioデータは「PID=14」のTSパケット210のデータ領域230に含まれている。』ということを示している。図5のPMTは、『「番組2」が、MPEG2 Videoデータと、MPEG2 Audioデータとから構成されており、MPEG2 Videoデータは「PID=15」のTSパケット210のデータ領域230に含まれており、MPEG2 Audioデータは「PID=16」のTSパケット210のデータ領域230に含まれている。』ということを示している。
【0030】
以上のように、PAT及びPMTといったPSIを含むTSパケット210がTS200の一部に含まれることによって、更に、各種のTSパケット210のPIDによって、各TSパケット210のデータ領域230に格納されているデータ種別を識別することができ、各番組の番組データが含まれているTSパケット210を識別することができる。
【0031】
次に、本発明が適用されたデジタルビデオ記録再生装置について説明する。
【0032】
図6は、デジタルビデオ記録再生装置の概略的な構成が示されたブロック図である。
図6に示すように、デジタルビデオ記録再生装置100は、番組受信部10と、分離化部(DEMUX)20と、録画制御部30と、ドライバ40と、記憶媒体50と、再生制御部60と、圧縮映像音声データ伸長部(デコーダ)70と、映像出力部80と、音声出力部90等とを備える。
【0033】
記憶媒体50は、磁気ディスク、光ディスク又は光磁気ディスクといった媒体であり、データを格納することができるものである。ドライバ40は、記憶媒体50を駆動して、記憶媒体50に種々のデータを書き込むとともに、記憶媒体50から種々のデータを読み込むものである。
【0034】
番組受信部10は、番組が伝送される複数のチャンネルから、所望のチャンネルを選局し、デジタル変調された番組を復調するものである。分離化部20は、MPEG2−TS規格のトランスポートストリームをパケットごとに分離化するものである。つまり、分離化部20は、伝送される他重度N(Nは1以上の整数である。)のTS200をTSパケット210ごとに分離して、録画制御部30に出力するものである。
【0035】
録画制御部30は、CPU(又はDSP)、RAM及びROM等を有する演算処理装置であり、ROMに格納されたプログラムをCPUで実行することで番組ごとにTSパケット210を分けて記憶媒体50にドライバ40で格納する機能する。
【0036】
詳細に説明すると、録画制御部30は、以下のような各機能を有する。つまり、録画制御部30は、分離化部20で分離されて順次出力される各TSパケット210のTSヘッダ220を読み込むことで、PATのTSパケット210(つまり、「PID=0」であるTSパケット210)を抽出する機能を有する。更に、録画制御部30は、PAT(「PID=0」のTSパケット210のデータ領域230)を読み込んで、番組数(つまり、TS200に含まれるPMTの種類数)をカウントする機能を有する。
【0037】
更に、録画制御部30は、PATを読み込んで、各番組のPMTのPIDを認識する機能を有する。また、録画制御部30は、各番組のPMT(つまり、PATに記述されたPIDであるTSパケット210のデータ領域)を読み込んで、各番組に使用されるPIDを認識する機能を有する。また、録画制御部30は、各番組に使用されるPIDを認識することで、分離化部20から順次出力される各TSパケット210を番組ごとに振り分けて、ドライバ40へ出力する機能を有する。
【0038】
更に、録画制御部30は、各番組に使用されるPIDを認識することで、各TSパケット210を番組ごとに分けて、かつ、各TSパケット210を時系列順(分離化部20から出力されてくる順)に番組ごとに多重化して且つファイル化し、記憶媒体50にドライバ40で格納する機能を有する。また、録画制御部30は、分離化部20から出力される各TSパケット210のうちPSIのTSパケット210を抽出して、PSIの各TSパケット210を時系列順に多重化し且つファイル化し、記憶媒体50にドライバ40で格納する機能を有する。また、録画制御部30は、各ファイルに固有のファイル名(つまり、ファイルID)を付して記憶媒体50にドライバ40で格納する機能を有する。また、録画制御部30は、各番組にその番組のファイル名を対応付けしてなるリンク情報ファイル、つまり、各番組の番組番号とその番組のファイル名を対応付けしてなるリンク情報ファイルを記憶媒体50にドライバ40で格納する機能を有する。
【0039】
以上のように、録画制御部30は、分離化部20から順次出力されてくる各TSパケット210を番組ごとに分けて、ドライバ40で記憶媒体50に格納する機能、つまり、番組ごとにファイルに分けて録画する機能を有する。なお、録画制御部30は、演算処理装置でなくても良く、例えば、以上のように機能する専用の論理回路(つまり、集積回路)であっても良い。
【0040】
再生制御部60は、CPU(又はDSP)、RAM及びROM等を有する演算処理装置であり、ROMに格納されたプログラムをCPUで実行することで、記憶媒体50に記憶されたファイルをドライバ40で読み込んで、ファイルを分離化部20に出力する機能を有する。
【0041】
詳細に説明すると、再生制御部60は、以下のように各種機能を有する。つまり、再生制御部60は、記憶媒体50に格納されている各ファイルのうち、PSIのTSパケット210が多重化してなるPSIストリームファイルをドライバ40で読み出し、そのPSIストリームファイルを分離化部20に出力する機能を有する。また、再生制御部60は、記憶媒体50に格納されているリンク情報ファイルをドライバ40で読み出し、番組(番組番号)とファイル名の対応関係を認識する機能を有する。そして、再生制御部60は、ユーザがリモコン又は操作入力装置等で指定した番組(番組番号)を認識する機能を有する。更に、再生制御部60は、ユーザの指定した番組(番組番号)に対応づけられたファイル名(以下、指定ファイル名という。)をリンク情報ファイルによって認識する機能を有する。更に、再生制御部60は、指定ファイル名のファイルをドライバ40で記憶媒体50から読み出し、そのファイルを分離化部20に出力するとともにPSIストリームファイルの出力を停止する機能を有する。なお、ユーザがリモコン又は操作入力装置等で番組を変更した場合、再生制御部60はその変更した新たな番組(番組番号)に対応づけられたファイル名をリンク情報ファイルによって認識し、そのファイル名のファイルをドライバ40で記憶媒体50から読み出し、そのファイルを分離化部20に出力する機能を有する。
【0042】
そして、分離化部20は、ユーザの指定した番組(番組番号)のPMTを含むTSパケット210のPIDをPAT(「PID=0」であるTSパケット210)で認識する(つまり、指定番組のPMTを認識する)機能を有する。更に、分離化部20は、その指定番組のPIDであるTSパケット210(つまり、指定番組のPMT)を入力したら、指定番組を構成する番組データのPIDをPMTによって認識する機能を有する。更に、分離化部20は、PMTに記述されたPIDのTSパケット210(つまり、指定番組の番組データを含むTSパケット210)を抽出して、圧縮映像音声データ伸長部70に出力する機能を有する。
【0043】
ここで、分離化部20には、PSIのTSパケット210が多重化されたファイル(PSIストリームファイル)が再生制御部60から入力された後に、指定番組の番組データが含まれるファイル(番組ストリームファイル)が再生制御部60から入力されるため、そのファイルのTSパケット210をそのまま順次圧縮映像音声データ伸長部70に出力することになる。なお、再生制御部60は、演算処理装置でなくても良く、例えば、以上のように機能する専用の論理回路(つまり、集積回路)であっても良い。
【0044】
圧縮映像音声データ伸長部70は、MPEG2 Videoデータを復号し、映像信号に伸長して映像出力部80に出力する機能を有する。更に、圧縮映像音声データ伸長部70は、MPEG2 Audioデータを復号し、音声データに伸長して音声出力部90に出力する機能を有する。つまり、圧縮映像音声データ伸長部70は、MPEG2−TSの規格に従ったデコーダである。
【0045】
映像出力部80は、圧縮映像音声データ伸長部70から入力した映像信号を、出力装置190(例えば、ビデオモニタ、プロジェクタ、テレビ等)のインターフェースに適した信号に変換して出力する機能を有する。音声出力部90は、圧縮映像音声データ伸長部70から入力した音声信号を、出力装置190(例えば、スピーカ、テレビ等)のインターフェースに適した信号に変換して出力する機能を有する。
出力装置190は、入力した映像信号に従った映像を表示するとともに、入力した音声信号に従った音声を出力するものである。
【0046】
次に、デジタルビデオ記録再生装置100の動作について説明する。
デジタルビデオ記録再生装置100は、録画モードと再生モードの二つの動作モードで動作する。まず、録画モードについて説明する。
【0047】
録画モードでは、デジタルビデオ記録再生装置100が、選局したチャンネルのTS200を番組受信部10で受信して、TS200を分離化部20へ順次時系列に出力している。更に、デジタルビデオ記録再生装置100は、TS200をTSパケット210ごとに分離化部20で分離して、順次各TSパケット210を出力している。更に、デジタルビデオ記録再生装置100は、各TSパケット210のTSヘッダ220を録画制御部30で読み込んで、各TSパケット210のPIDを認識している。
【0048】
ここで、デジタルビデオ記録再生装置100は、「PID=0」のTSパケット210が録画制御部30に入力されると、「PID=0」のTSパケット210のデータ領域230(つまり、PAT)を録画制御部30で読み込む。そして、デジタルビデオ記録再生装置100は、PATに記述されたPIDを録画制御部30で読み込むことで、各番組のPMTのPIDを認識するとともに番組の数を認識する。
【0049】
そして、デジタルビデオ記録再生装置100は、各番組のPMTのTSパケット210が入力されたか否かを各TSパケット210のPIDから録画制御部30で判定する。そして、各番組のPMTのTSパケット210が入力された場合には、デジタルビデオ記録再生装置100がそのTSパケット210のデータ領域230を録画制御部30で読み込んで、その番組に使用される番組データを含有するTSパケット210のPIDを録画制御部30で認識する。そして、デジタルビデオ記録再生装置100は、録画制御部30によって、各番組のPMTのTSパケット210をPSIストリームファイルに時系列順に多重化して記憶媒体50に格納する。
【0050】
次いで、デジタルビデオ記録再生装置100は、入力される各TSパケット210が番組データを含有するか否かを、PIDから録画制御部30で判定する。そして、入力されたTSパケット210が番組データを含有する場合、デジタルビデオ記録再生装置100は、そのTSパケット210がどの番組の番組データを含有するかをPIDから録画制御部30で判定し、TSパケット210を番組ごとに分ける。そして、デジタルビデオ記録再生装置100は、録画制御部30及びドライバ40によって、TSパケット210を時系列順に番組ごとに多重化して、各番組のストリームファイルに順次記憶媒体50に格納する。この際、デジタルビデオ記録再生装置100は、録画制御部30及びドライバ40によって、各番組のストリームファイルに固有のファイル名を付して、ストリームファイルにファイル名を対応づけて記憶媒体50に格納する。一方、入力されたTSパケット210が番組データを含有しない場合(つまり、各TSパケット210のデータ領域にPAT、PMT、NITといったPSI含有する場合)、デジタルビデオ記録再生装置100は、そのTSパケット210をPSIストリームファイルに時系列順に多重化して記憶媒体50に格納する。
【0051】
そして、デジタルビデオ記録再生装置100は、録画制御部30及びドライバ40によって、各番組の番組番号とその番組のファイル名を対応付けしてなるリンク情報ファイルを記憶媒体50にドライバ40で格納する機能を有する。
【0052】
以上により、番組ごとに分けられた複数のTSパケット210が時分割多重化されてストリームファイルとして記憶媒体50に格納され、PSIを含むTSパケット210は時分割多重化されて一つのPSIストリームファイルとして記憶媒体50に格納され、更に、番組(番組番号)とファイル名との関連を記述したリンク情報ファイルが記憶媒体50に格納される。
【0053】
録画モードについて、図7を用いて詳細に説明する。ここで、デジタルビデオ記録再生装置100に伝送されるTS200は図7に示されるように一チャンネル当たり二つの番組を時分割多重化されたものとして、かつ、図2の分類表のように各TSパケット210にPIDが付されたものとして、説明する。
【0054】
デジタルビデオ記録再生装置100は、TS200を番組受信部10で受信しており、TS200を分離化部20へ順次時系列に出力しており、TS200をTSパケット210ごとに分離化部20で分離して順次各TSパケット210を録画制御部30へ出力しており、各TSパケット210のPIDを認識している。
【0055】
ここで、PATのTSパケット210(「PID=0」のTSパケット210)が録画制御部30へ入力されると、デジタルビデオ記録再生装置100は、「番組1」のPMTを含有するTSパケット210が「PID=11」であり、「番組2」のPMTを含有するTSパケット210が「PID=12」であることを録画制御部30で認識し、番組数が「2」であることを録画制御部30で認識する。
【0056】
そして、デジタルビデオ記録再生装置100は、PATのTSパケット210をPSIストリームファイル310に多重化して、記憶媒体50に格納する(図7の矢印301を参照)。この際、デジタルビデオ記録再生装置100は、PSIストリームファイル310のファイル名を録画制御部30で付して(例として、ファイル名を「Z」とする。)、そのファイル名にPSIストリームファイル310を対応づけて記憶媒体50に格納する。
【0057】
そして、「PID=11」又は「PID=12」であるTSパケット210が入力された場合に、デジタルビデオ記録再生装置100は、それらTSパケット210のデータ領域230を録画制御部30で読み込む。これにより、デジタルビデオ記録再生装置100は、「PID=13」及び「PID=14」のTSパケット210が「番組1」の番組データ(MPEG2 Videoデータ、MPEG2 Audioデータ)を含有することを録画制御部30で認識するとともに、「PID=15」及び「PID=16」のTSパケット210が「番組1」の番組データを含有することを録画制御部30で認識する。そして、デジタルビデオ記録再生装置100は、録画制御部30によって、「PID=11」及び「PID12」のTSパケット210をPSIストリームファイル310に時系列順に多重化して記憶媒体50に格納する(図7の矢印302,303を参照)。なお、基本的に、PSIストリームファイル310は、MPEG2−TSの規格に沿ったストリームであって、PSIのTSパケット210のみを含む。
【0058】
そして、「PID=13」又は「PID=14」であるTSパケット210が録画制御部30に入力された場合には、デジタルビデオ記録再生装置100は、録画制御部30及びドライバ40によって、そのTSパケット210を「番組1」のストリームファイル320に時系列順に多重化して、記憶媒体50に格納する(図7の矢印304,306,309を参照)。この番組ストリームファイル320は、基本的に、MPEG2−TSの規格に沿ったストリームであって、「番組1」の番組データを有するTSパケット210のみを含む。
【0059】
一方、「PID=15」又は「PID=16」であるTSパケット210が録画制御部30に入力された場合には、デジタルビデオ記録再生装置100は、録画制御部30及びドライバ40によって、そのTSパケット210を「番組2」のストリームファイル330に時系列順に多重化して、記憶媒体50に格納する(図7の矢印305,307を参照)。この番組ストリームファイル330は、基本的に、MPEG2−TSの規格に沿ったストリームであって、「番組2」の番組データを有するTSパケット210のみを含む。
【0060】
一方、「PID=13」、「PID=14」、「PID=15」又は「PID=16」でないTSパケット210が録画制御部30に入力された場合には、デジタルビデオ記録再生装置100は、そのTSパケット210をPSIストリームファイル310に時系列順に多重化して、記憶媒体50に格納する(図7の矢印309を参照)。
【0061】
また、デジタルビデオ記録再生装置100は、録画制御部30及びドライバ40によって、「A」という固有のファイル名を番組ストリームファイル320に付して、「A」というファイル名を番組ストリームファイル320に対応づけて記憶媒体50に格納する。同様に、デジタルビデオ記録再生装置100は、録画制御部30及びドライバ40によって、「B」という固有のファイル名を番組ストリームファイル330に付して、「B」というファイル名を番組ストリームファイル330に対応づけて記憶媒体50に格納する。従い、リンク情報ファイル340においては、「番組1」のファイル名は「A」であるということ示すとともに、「番組2」のファイル名は「B」であるということを示す。
【0062】
次に、再生モードについて説明する。
まず、デジタルビデオ記録再生装置100は、記憶媒体50に格納されているPSIストリームファイルをドライバ40で読み出し、そのPSIストリームファイルを再生制御部60で分離化部20に時系列順に出力する。また、デジタルビデオ記録再生装置100は、リンク情報ファイルをドライバ40で読み出し、再生制御部60でリンク情報ファイルの内容を認識する。一方、デジタルビデオ記録再生装置100は、PSIストリームファイルに含まれるPATのTSパケット210(「PID=0」のTSパケット210)を分離化部20で読み込んで、PMTのTSパケット210のPIDと番組番号との対応関係を分離化部20で認識する。
【0063】
ここで、ユーザが番組を指定したら(以下、その番組を指定番組という。)、デジタルビデオ記録再生装置100は、その指定番組の番組番号を再生制御部60で認識するとともに、その番組番号を分離化部20で認識する。そして、デジタルビデオ記録再生装置100は、PSIストリームファイルのうち指定番組のPMTのTSパケット210を分離化部20で読み込んで、指定番組を構成する番組データを含むTSパケット210のPIDを分離化部20で認識する。これにより、デジタルビデオ記録再生装置100は、分離化部20に入力されるパケットのうち、指定番組のPMTに記述されたPIDのTSパケット210を抽出して圧縮映像音声データ伸長部70へ出力するようになる。このように、PSIストリームファイルには、PAT、PMTといったPSIのTSパケット210のみが含まれているため、指定番組のPIDを高速に検索することができる。
【0064】
ここで、デジタルビデオ記録再生装置100は、リンク情報ファイルを記憶媒体50から再生制御部60及びドライバ40で読み出し、指定番組のファイル名を再生制御部60で認識する。そして、デジタルビデオ記録再生装置100は、そのファイル名の番組ストリームファイルを記憶媒体50から再生制御部60及びドライバ40で読み出し、再生制御部60によってその番組ストリームファイルを分離化部20へ出力するとともに、分離化部20へのPSIストリームファイルの出力を停止する。従って、指定番組のPMTに記述されたPIDのTSパケット210のみが分離化部20へ入力されるから、デジタルビデオ記録再生装置100は、分離化部20によってそのまま順次TSパケット210を圧縮映像音声データ伸長部70へ出力する。これにより、デジタルビデオ記録再生装置100は、圧縮映像音声データ伸長部70によって、指定番組のMPEG2 Videoデータ及びMPEG2 Audioデータを復号・伸長し、映像信号を映像出力部80に出力するとともに音声信号を音声出力部90に出力する。そのため、指定番組の映像が出力装置190で表示され、指定番組の映像が出力装置190で出力される。
【0065】
以上のように、指定番組のPMTに記述されたTSパケット210のみが分離化部20へ入力されているから、早送り或いは巻き戻しを行った場合にもTSパケット210が高速に圧縮映像音声データ伸長部70へ高速に出力することができる。
【0066】
なお、ユーザが指定番組を変更した場合、デジタルビデオ記録再生装置100は、変更した新たな指定番組の番組番号に対応づけられたファイル名をリンク情報ファイルから再生制御部60で認識し、そのファイルを分離化部20に再生制御部60で出力する。分離化部20においても、新たな指定番組のPMTをPATによって認識し、更に、新たな指定番組のPMTによって番組データのPIDが認識されているから、新たな指定番組のストリームファイルが分離化部20から圧縮映像音声データ伸長部70へ出力される。
【0067】
再生モードについて、図7を用いて詳細に説明する。
まず、デジタルビデオ記録再生装置100は、PSIストリームファイル310を読み出して、PSIストリームファイル310を分離化部20に出力する。また、デジタルビデオ記録再生装置100は、「PID=0」のTSパケット210を分離化部20で読み込んで、「番組1」のPMTは「PID=11」のTSパケット210であり且つ「番組2」のPMTは「PID=11」のTSパケットであることを分離化部20で認識する。更に、デジタルビデオ記録再生装置100は、リンク情報ファイル340を読み出すことによって、「番組1」のファイル名は「A]であるということを再生制御部60で認識するとともに「番組2」のファイル名は「B」であるということを再生制御部60で認識する。
【0068】
ここで、ユーザが「番組1」を指定した場合、デジタルビデオ記録再生装置100は、「番組1」を再生制御部60及び分離化部20で認識する。そして、デジタルビデオ記録再生装置100は、「番組1」のPMTのTSパケット210(つまり、「PID=11」のTSパケット210)を分離化部20で読み込んで、「PID=13」又は「PID=14」のTSパケット210が「番組1」の番組データを含むことを分離化部20で認識する。これにより、デジタルビデオ記録再生装置100は、分離化部20に入力されるパケットのうち、「PID=13」又は「PID=14」のTSパケット210を抽出して圧縮映像音声データ伸長部70へ出力するようになる。
【0069】
ここで、デジタルビデオ記録再生装置100は、リンク情報ファイル340を再生制御部60及びドライバ40で読み出し、「番組1」のファイル名「A」を再生制御部60で認識する。これにより、デジタルビデオ記録再生装置100は、ファイル名「A」である番組ストリームファイル320を記憶媒体50から再生制御部60及びドライバ40で読み出し、再生制御部60によって番組ストリームファイル320を分離化部20へ出力するとともに、PSIストリームファイル310の出力を停止する。従って、「PID=13」又は「PID=14」のTSパケット210のみが分離化部20へ入力されるから、デジタルビデオ記録再生装置100は、分離化部20によってそのまま順次TSパケット210を圧縮映像音声データ伸長部70へ出力する。これにより、デジタルビデオ記録再生装置100は、「番組1」のMPEG2 Videoデータ及びMPEG2 Audioデータを復号・伸長し、映像信号を映像出力部80に出力するとともに音声信号を音声出力部90に出力する。そのため、「番組1」の映像が出力装置190で表示され、「番組1」の映像が出力装置190で出力される。
【0070】
なお、ユーザが「番組2」に変更した場合、デジタルビデオ記録再生装置100は、「番組2」を再生制御部60及び分離化部20で認識し、番組ストリームファイル320の出力を停止する。そして、デジタルビデオ記録再生装置100は、PSIストリームファイル310を分離化部20及び再生制御部60で再び読み込んで、「番組2」のPMTのTSパケット210(つまり、「PID=12」のTSパケット210)を分離化部20で読み込んで、「PID=15」又は「PID=16」のTSパケット210が「番組2」の番組データを含むことを分離化部20で認識する。また、デジタルビデオ記録再生装置100は、リンク情報ファイル340を再生制御部60及びドライバ40で再び読み出し、「番組2」のファイル名「A」を再生制御部60で認識し、番組ストリームファイル330を再生制御部60で読み出して分離化部20へ出力するとともにPSIストリームファイル310の出力を停止する。これにより、デジタルビデオ記録再生装置100は、「番組2」のMPEG2 Videoデータ及びMPEG2 Audioデータを復号・伸長し、映像信号を映像出力部80に出力するとともに音声信号を音声出力部90に出力する。
【0071】
以上のように、本実施の形態では、番組ごとにTSパケット210を分けて記憶媒体50に格納されているから、ユーザが番組を指定した場合に、高速に番組の検索ができる。また、番組ごとにTSパケット210を分けて記憶媒体50に格納されているから、早送り或いは巻き戻しを高速に行えることができる。
【0072】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、録画モードにおいて、指定番組のTSパケット210を分離化部20で抽出して圧縮映像音声データ伸長部70へ出力することによって、全ての番組を録画しながら指定番組を再生するようにしても良い。
また、例えば、記憶媒体50は、デジタルビデオ記録再生装置100に対して着脱自在であっても良い。
また、録画制御部30及び再生制御部60は別個の演算処理装置又は論理回路であったが、一つの演算処理装置又は論理回路としてまとまっていても良い。
また、図2〜5及び図7において、TS200には二つの番組が時分割多重化しているものとして説明したが、TS200に三つ以上の番組が時分割多重化していても良い。
【0073】
また、PATのTSパケット210は「PID=0」となっていることを除いて、他のTSパケット(例えば、PMTのTSパケット210、「番組1」のVideoデータ或いはAudioデータを含んだTSパケット210、「番組2」のVideoデータ或いはAudioデータを含んだTSパケット210、NITのTSパケット210)のPIDは上記例に限らない。但し、PMTのTSパケット210のPIDは、PATに記述されているとおりになっており、番組データを含むTSパケット210のPIDは、PMTに記述されているとおりになっていることは必要である。
【0074】
また、番組ストリームファイル320,330はMPEG2−TS規格に沿ったストリームであるが、MPEG2−PS規格に従ったストリームであっても良い。この場合、録画制御部30は番組のMPEG2−TS形式のストリームファイル320,330をMPEG2−PS形式のプログラムストリームに変換しながら記憶媒体50に記憶する。更に、再生制御部60及びドライバ40で読み出された一つの番組(つまり、ユーザ等によって指定された番組)のプログラムストリームはMPEG2−PS規格のデコーダに出力されて、プログラムストリームがこのデコーダで映像信号及び音声信号に伸長されてから、映像信号が映像出力部80へ出力されて、音声信号は音声出力部90へ出力されることになる。
【0075】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ストリームが番組ごとの番組ストリームに分割されて、各番組ストリームが記憶媒体に記録されるため、複数の番組を記録することができる。更に、番組ストリームは番組ごとに分割されたものであり、記憶媒体に記録された一つの番組ストリームには、一つの番組の番組データを含むパケットのみしか含まれていないため、一つの番組を選択して再生すれば、その一つの番組早戻し・巻き戻し・検索を高速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】MPEG2−TS形式のデータ構成を示す説明図である。
【図2】MPEG2−TS形式のトランスポートストリームに含まれるパケットを種類で分類した分類表を示す説明図である。
【図3】PATのデータ構成の一例を模式的に示した図面である。
【図4】「番組1」のPMTのデータ構成の一例を模式的に示した図面である。
【図5】「番組2」のPMTのデータ構成の一例を模式的に示した図面である。
【図6】本発明が適用されたデジタルビデオ記録再生装置の構成を示したブロック図である。
【図7】本実施の形態において、トランスポートストリームを番組ごとに分割して、記憶媒体に記録する方法を模式的に示した説明図である。
【符号の説明】
10 番組受信部
20 分離化部(記録部、再生部、分割手段、分離化手段)
30 録画制御部(記録部、分割手段、記録手段)
40 ドライバ(記録部、再生部、記録手段、読出手段)
50 記憶媒体
60 再生制御部(再生部、読出手段)
70 圧縮映像音声データ伸長部(再生部、データ伸長部)
100 デジタルビデオ記録再生装置(データ記録装置、データ再生装置、データ記録再生装置)
200 トランスポートストリーム
210 TSパケット
310 PSIストリームファイル
320 番組ストリームファイル
330 番組ストリームファイル
340 リンク情報ファイル
Claims (6)
- 複数の番組それぞれの映像データ、音声データが複数のパケットに時分割されて、前記複数のパケットが多重化されてなるストリームであって、番組ごとの映像データ、音声データを含むパケットの識別子を指定するための情報を含む番組情報パケットを有するストリームを、記憶媒体に記録するデータ記録装置において、
前記ストリームを番組ごとに、映像データを含むパケットと、音声データを含むパケットとを有する番組ストリームに分割する分割手段と、
前記分割手段によって分割された各番組ストリームを前記記憶媒体に記録する記録手段と、を備え、
前記記録手段が、更に、前記分割手段によって分割された各番組ストリームに固有のIDを付すととともに、番組とIDとの対応関係を示す対応情報を前記記憶媒体に記録し、
前記分割手段が、更に、前記番組情報パケットを前記ストリームから抽出し、
前記記録手段が、更に、前記分割手段により抽出された番組情報パケットを多重化して前記記憶媒体に記録することを特徴とするデータ記録装置。 - 複数の番組それぞれの映像データ、音声データが複数のパケットに時分割されて、前記複数のパケットが多重化されてなるストリームを記憶媒体に記録するデータ記録装置において、
前記ストリームを番組ごとに、映像データを含むパケットと、音声データを含むパケットとを有する番組ストリームに分割する分割手段と、
前記分割手段によって分割された各番組ストリームを前記記憶媒体に記録する記録手段と、を備えることを特徴とするデータ記録装置。 - 前記記録手段は、前記分割手段によって分割された各番組ストリームに固有のIDを付すととともに、番組とIDとの対応関係を示す対応情報を前記記憶媒体に記録することを特徴とする請求項2記載のデータ記録装置。
- 前記ストリームには、番組ごとの映像データ、音声データを含むパケットの識別子を指
定するための情報を含む番組情報パケットが含まれており、
前記分割手段が、前記番組情報パケットを前記ストリームから抽出し、
前記記録手段が、前記分割手段により抽出された前記番組情報パケットを多重化して前記記憶媒体に記録することを特徴とする請求項2又は3記載のデータ記録装置。 - 複数の番組それぞれの映像データ、音声データが複数のパケットに時分割されて、前記複数のパケットが多重化されてなるストリームを記憶媒体に記録する記録部と、
複数のパケットが多重化されてなるストリームから、指定された番組の映像データ、音声データを含む番組パケットを抽出して、抽出した番組パケットを復号して、元の映像音声データに伸長する再生部と、
を備えるデータ記録再生装置において、
前記記録部が、
入力されるストリームを番組ごとに、映像データを含むパケットと、音声データを含むパケットとを有する番組ストリームに分割する分割手段と、
前記分割手段によって分割された各番組ストリームを前記記憶媒体に記録する記録手段と、を具備し、
前記再生部が、
前記記録手段によって記録された複数の番組ストリームのうち指定された番組の番組ストリームを前記記憶媒体から読み出す読出手段と、
前記読出手段によって前記読み出された番組ストリームを番組パケットごとに分ける分離化手段と、
前記分離化手段によって分けられた番組パケットを復号して、指定された番組の映像音声データに伸長するデータ伸長手段と、を具備することを特徴とするデータ記録再生装置。 - 複数の番組それぞれの映像データ、音声データが複数のパケットに時分割されて、前記複数のパケットが多重化されてなるストリームを記憶媒体に記録するデータ記録方法において、
前記ストリームを番組ごとに、映像データを含むパケットと、音声データを含むパケットを有する番組ストリームに分割する分割工程と、
前記分割工程において分割された各番組ストリームを前記記憶媒体に記録する記録工程と、を含むことを特徴とするデータ記録方法。
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