JP2004007188A - 電子機器 - Google Patents
電子機器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004007188A JP2004007188A JP2002159515A JP2002159515A JP2004007188A JP 2004007188 A JP2004007188 A JP 2004007188A JP 2002159515 A JP2002159515 A JP 2002159515A JP 2002159515 A JP2002159515 A JP 2002159515A JP 2004007188 A JP2004007188 A JP 2004007188A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- housing
- operation keys
- electronic device
- configuration
- display screen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M1/00—Substation equipment, e.g. for use by subscribers
- H04M1/02—Constructional features of telephone sets
- H04M1/0202—Portable telephone sets, e.g. cordless phones, mobile phones or bar type handsets
- H04M1/0206—Portable telephones comprising a plurality of mechanically joined movable body parts, e.g. hinged housings
- H04M1/0208—Portable telephones comprising a plurality of mechanically joined movable body parts, e.g. hinged housings characterized by the relative motions of the body parts
- H04M1/0214—Foldable telephones, i.e. with body parts pivoting to an open position around an axis parallel to the plane they define in closed position
- H04M1/0216—Foldable in one direction, i.e. using a one degree of freedom hinge
- H04M1/0218—The hinge comprising input and/or output user interface means
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M1/00—Substation equipment, e.g. for use by subscribers
- H04M1/02—Constructional features of telephone sets
- H04M1/0202—Portable telephone sets, e.g. cordless phones, mobile phones or bar type handsets
- H04M1/0206—Portable telephones comprising a plurality of mechanically joined movable body parts, e.g. hinged housings
- H04M1/0208—Portable telephones comprising a plurality of mechanically joined movable body parts, e.g. hinged housings characterized by the relative motions of the body parts
- H04M1/0214—Foldable telephones, i.e. with body parts pivoting to an open position around an axis parallel to the plane they define in closed position
- H04M1/0216—Foldable in one direction, i.e. using a one degree of freedom hinge
- H04M1/022—The hinge comprising two parallel pivoting axes
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M1/00—Substation equipment, e.g. for use by subscribers
- H04M1/02—Constructional features of telephone sets
- H04M1/0202—Portable telephone sets, e.g. cordless phones, mobile phones or bar type handsets
- H04M1/0206—Portable telephones comprising a plurality of mechanically joined movable body parts, e.g. hinged housings
- H04M1/0247—Portable telephones comprising a plurality of mechanically joined movable body parts, e.g. hinged housings comprising more than two body parts
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Human Computer Interaction (AREA)
- Telephone Set Structure (AREA)
- Casings For Electric Apparatus (AREA)
- Input From Keyboards Or The Like (AREA)
Abstract
【課題】本発明は、第1の筐体以外の箇所に配置される他の操作キーの操作性を改善でき、使い易い電子機器を得ることにある。
【解決手段】電子機器は、複数の操作キー5が配置された第1の面2aを有する第1の筐体2と、表示画面6が配置された第2の面3aを有する第2の筐体3と、第1の筐体と第2の筐体とを相対的に回動可能に連結するヒンジ部4とを具備している。この電子機器は、第1の面と第2の面とが互いに向かい合うように折り畳まれる第1の形態と、第1の面および第2の面を露出させるように展開される第2の形態とに変位可能である。第2の筐体の第2の面のうち表示画面よりもヒンジ部の方向に偏った位置に、第1の筐体の操作キーよりも操作頻度が高い少なくとも一つの他の操作キー12a,12bが配置されている。
【選択図】 図1
【解決手段】電子機器は、複数の操作キー5が配置された第1の面2aを有する第1の筐体2と、表示画面6が配置された第2の面3aを有する第2の筐体3と、第1の筐体と第2の筐体とを相対的に回動可能に連結するヒンジ部4とを具備している。この電子機器は、第1の面と第2の面とが互いに向かい合うように折り畳まれる第1の形態と、第1の面および第2の面を露出させるように展開される第2の形態とに変位可能である。第2の筐体の第2の面のうち表示画面よりもヒンジ部の方向に偏った位置に、第1の筐体の操作キーよりも操作頻度が高い少なくとも一つの他の操作キー12a,12bが配置されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機あるいは電子手帳のような折り畳み式の電子機器に係り、特に電子機器の操作性を高めるための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば携帯電話機は、容易に持ち運べるように、キーや表示画面を有する筐体の小型・軽量化が押し進められている。この場合、筐体自体をあまりに小型化してしまうと、逆に電話番号や文字を入力する際の操作性が損なわれる虞がある。そのため、最近の携帯電話機は、携帯時は筐体を折り畳み、使用時はキーや表示画面を露出させるように筐体を展開させる、いわゆる折り畳み式のものが主流となる傾向にある。
【0003】
「特開2001−298514号公報」は、従来一般的な折り畳み式の携帯電話機を開示している。この先行技術に開示された携帯電話機は、電話番号や文字を入力するダイヤルキーのような複数の操作キーを有する第1の筐体と、表示画面を有する第2の筐体と、これら第1および第2の筐体を回動可能に連結するヒンジ部とで構成されている。そのため、第1および第2の筐体は、互いに重なり合うように折り畳まれる第1の形態と、上記操作キーや表示画面を露出させるように展開される第2の形態とに変位可能となっている。
【0004】
ところで、最近の携帯電話機は、機能の多用化が進み、例えば通信ネットワークを介して映画、音楽、ゲームのような情報サイトにアクセスすることが可能となっている。この携帯電話機の多機能化は、第1の筐体に配置される操作キーの数の増大を招き、これら操作キーの配置が煩雑となりつつある。
【0005】
この対策として、上記先行技術では、第1の筐体と第2の筐体とを連結するヒンジ部に、表示画面上のカーソルを移動させたり、機能をスクロールする時に使うスクロールキーを配置している。これにより、第1の筐体に配置される操作キーの数を減らし、操作キーの配置が煩雑となるのを抑えている。
【0006】
上記先行技術によると、上記ヒンジ部は、円弧状に湾曲された外面を有している。このヒンジ部の外面は、第1および第2の筐体を第2の形態に変位させた時に、これら第1の筐体と第2の筐体との境界部分から上向きに張り出しており、この外面の上に上記スクロールキーが配置されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この構成によると、ヒンジ部は、第1および第2の筐体とを単に連結しているだけで、これら第1および第2の筐体よりも遥かに小さいので、このヒンジ部に配置し得る操作キーの種類が制約を受ける。
【0008】
この結果、ヒンジ部に配置し得る操作キーの形状や数が自ずと限定されてしまい、操作キーの操作性を高める上での妨げとなるといった不具合が生じてくる。
【0009】
本発明は、このような事情にもとづいてなされたもので、第1の筐体以外の箇所に配置される他の操作キーの数や種類が制約を受け難くなり、操作性を改善できる電子機器を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る電子機器は、
複数の操作キーが配置された第1の面を有する第1の筐体と、
表示画面が配置された第2の面を有する第2の筐体と、
上記第1の筐体と上記第2の筐体とを相対的に回動可能に連結するヒンジ部とを備えており、上記第2の筐体の第2の面のうち上記表示画面よりも上記ヒンジ部の方向にずれた位置に、上記第1の筐体の上記操作キーよりも操作頻度が高い少なくとも一つの他の操作キーを配置したことを特徴としている。
【0011】
この構成によれば、第2の筐体の第2の面は、ヒンジ部よりも広いので、ここにプッシュ式あるいは回転式の他の操作キーを無理なく配置することができ、これら操作キーの数や種類が制約を受けずに済む。そのため、第1および第2の筐体に夫々操作キーをレイアウトする上での自由度が増大する。
【0012】
さらに、オペレータが指先で他の操作キーを操作する際、オペレータは第1の筐体と第2の筐体との双方を手で保持することになる。このため、操作頻度の高い他の操作キーを操作する際に、電子機器を片手でしっかりと支えることができ、この電子機器の姿勢が安定する。したがって、他の操作キーの数や種類が制約を受けないことと合わせて、この電子機器の操作性を改善することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明の第1の実施の形態を、図1および図2にもとづいて説明する。
【0014】
図1および図2は、電子機器としての折り畳み式の携帯電話機1を開示している。この携帯電話機1は、第1の筐体2、第2の筐体3およびヒンジ部4とで構成されている。第1の筐体2は、偏平な四角い箱形であり、その長さ寸法L1が幅寸法L2よりも大きく設定されている。この第1の筐体2は、平坦な第1の面2aを有し、この第1の面2aに複数のプッシュ式の操作キー5が配置されている。操作キー5は、例えば電話番号や文字を入力する時に使用するダイヤルキー、携帯電話機1の電源をON/OFFする電源キー、電話をかける時や受ける時に使用する送受話キーおよびその他のキーを含んでいる。
【0015】
第2の筐体3は、偏平な四角い箱形であり、その長さ寸法L3が幅寸法L4よりも大きく設定されている。第2の筐体3は、平坦な第2の面3aを有し、この第2の面3aの中央部に例えば電話番号、文字および設定した機能の内容を表示する表示画面6が配置されている。第2の筐体3の長さ寸法L3および幅寸法L4は、第1の筐体2の長さ寸法L1および幅寸法L2と同等となっている。
【0016】
ヒンジ部4は、第1の筐体2と第2の筐体3とを回動可能に連結するためのものである。このヒンジ部4は、第1の支持部8、第2の支持部9およびヒンジ軸10を備えている。
【0017】
第1の支持部8は、第1の筐体2の一端に形成されている。この第1の支持部9は、第1の筐体2の第1の面2aから上向きに張り出しており、その外周面が円弧状に湾曲されている。第2の支持部9は、第2の筐体3の一端に形成されている。第2の支持部9は、第2の筐体3の一端から第1の筐体2の第1の支持部8に向けて張り出しており、その外周面が円弧状に湾曲されている。これら第1の支持部8と第2の支持部9とは、第1および第2の筐体2,3の幅方向に互いに並べて配置されている。ヒンジ軸10は、第1および第2の筐体2,3の幅方向に延びており、上記第1および第2の支持部8,9を貫通している。
【0018】
そのため、携帯電話機1は、ヒンジ軸10の軸線O1を中心として、第1の筐体2の第1の面2aと第2の筐体3の第2の面3aとが互いに向かい合うように折り畳まれる第1の形態と、第1の筐体2の第1の面2aおよび第2の筐体3の第2の面3aを露出させるように展開される第2の形態とに亘って変位可能となっている。そして、図1や図2の(A)(B)に示すように、携帯電話機1が第2の形態に変位された状態では、第1の筐体2と第2の筐体3との間にヒンジ部4が位置されるとともに、第1の筐体2の第1の面2aと第2の筐体3の第2の面3aとが一直線上に揃うように展開されている。
【0019】
図1に示すように、第2の筐体3の第2の面3aは、表示画面6とヒンジ部4との間に介在される領域11を有している。領域11は、平坦であり、この領域11に二つの他の操作キー12a,12bが配置されている。他の操作キー12a,12bは、指先で押圧するプッシュ式となっており、表示画面6に隣接した位置において第2の筐体3の幅方向に並べて配置されている。
【0020】
一つの操作キー12aは、例えば表示画面6上のカーソルを移動させたり、機能の内容を選択する時に使用するものである。残りの操作キー12bは、例えば表示画面6に表示された機能の内容を実行する時に使用するものである。このため、本実施の形態の場合、他の操作キー12a,12bは、主にインターネットを利用した情報閲覧時あるいはインターネット上で文字情報(電子メール)をやり取りする際に使用するものであり、このインターネットを利用した携帯電話機1の使用時にあっては、第1の筐体2の操作キー5よりも使用頻度が高くなっている。
【0021】
このような本発明の第1の実施の形態によれば、第2の筐体3の第2の面3aは、表示画面6を有するのみであるから、この第2の面3aうち表示画面6とヒンジ部4との間に平坦な広い領域11を容易に確保することができる。このため、第2の面3aの領域11に、インターネットの利用時に操作する他の操作キー12a,12bを無理なく配置することができ、これら他の操作キー12a,12bの数や種類が制約を受けずに済む。よって、第1および第2の面2a,3aに夫々操作キー5,12a,12bをレイアウトする上での自由度が増大する。
【0022】
しかも、上記構成によると、他の操作キー12a,12bは、第2の筐体3の第2の面3aに配置されているので、インターネットの利用時に他の操作キー12a,12bを操作する際、オペレータは、第1の筐体2と第2の筐体3の双方を手で保持することになる。
【0023】
すなわち、オペレータは、携帯電話機1の長さ方向に沿う中央部分を手で保持することになるので、他の操作キー12a,12bを操作する際に、携帯電話機1を片手でしっかりと支えることができ、それ故、携帯電話機1の姿勢が安定する。
【0024】
この結果、特にインターネットを利用した通信時における他の操作キー12a,12bの操作性が良好となり、携帯電話機1の使い勝手が向上するといった利点がある。
【0025】
なお、本発明は、上記第1の実施の形態に特定されるものではなく、図3および図4に本発明の第2の実施の形態を示す。
【0026】
この第2の実施の形態に係る携帯電話機1は、第1の筐体2と第2の筐体3とを連結する部分の構成が上記第1の実施の形態と相違しており、それ以外の携帯電話機1の基本的な構成は、上記第1の実施の形態と同様である。そのため、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一の構成部分には、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0027】
図3および図4に示すように、携帯電話機1は、第1の筐体2と第2の筐体3との間に介在された第3の筐体21を有している。第3の筐体21は、長さ寸法L5および幅寸法L6を有する偏平な箱形に形成されている。第3の筐体21の長さ寸法L5は、第1の筐体2および第3の筐体3を第1の形態に変位させた時の携帯電話機1の厚み寸法よりも小さく設定されている。第3の筐体21の幅寸法L6は、第1および第2の筐体2,3の幅寸法L2,L4と同等となっている。そのため、第3の筐体21は、幅寸法L6の方が長さ寸法L5よりも大きく設定されている。
【0028】
第3の筐体21は、第1の端部21aと第2の端部21bとを有している。第1および第2の端部21a,21bは、第3の筐体21の長さ方向に離間している。第3の筐体21の第1の端部21aは、第1の筐体2の一端に第1のヒンジ軸23aを介して回動可能に連結され、第3の筐体21の第2の端部21bは、第2の筐体3の一端に第2のヒンジ軸23bを介して回動可能に連結されている。これら第1および第2のヒンジ軸23a,23bは、第1ないし第3の筐体2,3,21の幅方向に沿って互いに平行に配置されている。
【0029】
このため、携帯電話機1は、第1および第2のヒンジ軸23a,23bの軸線O2を中心として、第1の筐体2の第1の面2aと第2の筐体3の第2の面3aとが互いに向かい合うように折り畳まれる第1の形態と、第1の筐体2の第1の面2aおよび第2の筐体3の第2の面3aを露出させるように展開される第2の形態とに亘って変位可能となっている。
【0030】
図4の(A)に示すように、携帯電話機1が第2の形態に変位された状態では、第1の筐体2と第2の筐体3との間に第3の筐体21が位置されている。この第3の筐体21は、平坦な第3の面24を有している。第3の面24は、携帯電話機1が第2の形態に変位された時に、第1の筐体2の第1の面2aおよび第2の筐体3の第2の面3aに連続するとともに、表示画面6の真下に位置されている。
【0031】
第3の面24に第1ないし第4の他の操作キー25a〜25dが配置されている。第1ないし第4の他の操作キー25a〜25dは、夫々プッシュ式となっている。第1ないし第3の操作キー25a〜25cは、夫々表示画面6に表示された機能の内容を実行する時に使用するものでおり、上記表示画面6の下縁に隣接した位置において、第3の筐体21の幅方向に一列に並べて配置されている。第4の他の操作キー25dは、表示画面6上のカーソルを移動させたり、機能の内容を選択する時に使用するものであり、第3の面24の中央部に位置されている。そのため、第1ないし第4の他の操作キー25a〜25dは、主にインターネットを利用した情報閲覧時や電子メールをやり取りする際に使用するものであり、このインターネットを利用した携帯電話機1の使用時にあっては、第1の筐体2の操作キー5よりも使用頻度が高くなっている。
【0032】
また、図4の(C)に示すように、携帯電話機1を第1の形態に変位させた状態では、第3の筐体21は、携帯電話機1の厚み方向に沿うような姿勢に保持されている。このため、第3の筐体21の第3の面24は、第1の筐体2および第2の筐体3によって覆い隠されている。
【0033】
このような構成によると、第1の筐体2と第2の筐体3は、これとは別の第3の筐体21を介して回動可能に連結され、この第3の筐体21は、携帯電話機1を第2の形態に変位させた時に、第1および第2の面2a,3aに連続する平坦な第3の面24を有している。このため、第3の面24の面積を充分に確保することができ、この第3の面24に主にインターネットの利用時に操作する第1ないし第4の他の操作キー25a〜25dを無理なく配置することができる。
【0034】
よって、第1ないし第4の他の操作キー25a〜25dの数や種類が制約を受け難くなり、第1および第3の面2a,24に夫々操作キー5,25a〜25dをレイアウトする上での自由度が増大する。
【0035】
さらに、第3の筐体21は、携帯電話機1を使用する時に第1の筐体2と第2の筐体3との間に介在されるので、第1ないし第4の他の操作キー25a〜25dを操作する際、オペレータは、第1の筐体2と第3の筐体21の双方を手で保持することになり、この携帯電話機1をその長さ方向に沿う中央部で支えることができる。したがって、第1ないし第4の他の操作キー25a〜25dを操作するに際して、オペレータは、携帯電話機1を片手でしっかりと支えることができ、この携帯電話機1の姿勢が安定する。
【0036】
よって、第1ないし第4の他の操作キー25a〜25dの操作性が向上し、携帯電話機1の使い勝手が向上する。
【0037】
しかも、上記構成によると、第2の筐体3の第2の面3aの広い範囲を表示画面6の設置領域として利用することができる。このため、第1ないし第4の他の操作キー25a〜25dによって表示画面6の大きさが制限されることはなく、この表示画面6の大型化が可能となるといった利点がある。
【0038】
図5は、本発明の第3の実施の形態を開示している。
【0039】
この第3の実施の形態は、上記第2の実施の形態を発展させたものである。図5に示すように、第2の筐体3の長さ寸法L3は、第1の筐体2の長さ寸法L1よりも大きく設定されている。さらに、第3の筐体21の長さ寸法L5は、第1および第2の筐体23の長さ寸法L1,L3より小さいけれども、上記第2の実施例よりも大きく設定されている。
【0040】
そのため、携帯電話機1を第1の形態に変位させた状態においては、図5の(C)に見られるように、第3の筐体21が携帯電話機1の厚み方向に対し傾斜された姿勢に保持されており、この第3の筐体21の第3の面24が第2の筐体3の第2の面3aの一部と向かい合っている。したがって、携帯電話機1が第1の形態に変位されている限り、第2の筐体3の第2の面3aは、第1の筐体2および第3の筐体21によって覆い隠されている。
【0041】
また、上記構成の場合、携帯電話機1が第1の形態に変位された時に、第3の筐体21の第3の面24が第2の筐体3の第2の面3aと重なり合うので、この第2の面3aのうち第3の面24と向かい合う部分は、第3の筐体21の方向に進むに従い第2の筐体3の厚みを減じる方向に傾く傾斜面27となっている。この傾斜面25の存在により、第3の筐体21および第1の筐体2が第2の筐体3と重なり合うように、これら第1ないし第3の筐体2,3,21を折り畳むことができる。
【0042】
さらに、上記構成によると、表示画面6の一部は、傾斜面27に達するように延長されており、この表示画面6の大型化が図られている。それとともに、携帯電話機1が第1の形態に変位された時、第1および第2の筐体2,3における第3の筐体21とは反対側の先端部は、これら筐体2,3の長さ方向にずれており、この先端部間に段差28が形成されている。
【0043】
そのため、本実施の形態の場合、第2の筐体3の第2の面3aの先端部は、第1の筐体2によって覆われることなく露出されており、ここに指先を引っ掛けられるようになっている。したがって、携帯電話機1を第1の形態から第2の形態に変位させる時に、段差28に指先を差し入れて第2の面3aに引っ掛けることで、第2の筐体3を第1の筐体2から遠ざかる方向に回動させることができ、携帯電話機1の展開を容易に行えるようになっている。
【0044】
このような第3の実施の形態によると、第2の筐体2の長さ寸法L3が第1および第3の筐体21の長さ寸法L1,L5よりも大きいので、第2の面3aの面積が増大する。そのため、表示画面6をより一層大型化することができ、この表示画面6が見易くなる。
【0045】
さらに、第3の筐体21は、携帯電話機1を第2の形態に変位させた時に、第1の筐体2と第2の筐体3との間に位置されるので、オペレータは、携帯電話機1をその長さ方向に沿う中央部で保持することになる。したがって、上記第2の実施の形態と同様に、オペレータは、第1ないし第4の他の操作キー25a〜25dを操作するに際して携帯電話機1を片手でしっかりと支えることができ、この携帯電話機1の姿勢が安定する。
【0046】
なお、上記実施の形態では、第1の筐体以外の箇所に配置される他の操作キーをプッシュ式としたが、本発明はこれに限らず、例えばダイヤルのような回動式の操作キーや、タッチ式、スティック式の入力装置、アキュポイントを用いても良い。
【0047】
さらに、本発明に係る電子機器は、携帯電話機に特定されるものではなく、例えば電子手帳あるいはPDA(Personal Digital Assistants)のようなその他の情報機器であっても良い。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、電子機器を片手でしっかりと支えて使用頻度の高い他の操作キーを容易に操作することができ、電子機器の使い勝手が向上するといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る携帯電話機の斜視図。
【図2】(A)は、本発明の第1の実施の形態において、第1および第2の筐体を第2の形態に変位させた状態を示す携帯電話機の平面図。(B)は、本発明の第1の実施の形態において、第1および第2の筐体を第2の形態に変位させた状態を示す携帯電話機の側面図。(C)は、本発明の第1の実施の形態において、第1および第2の筐体を第1の形態に変位させた状態を示す携帯電話機の側面図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る携帯電話機の斜視図。
【図4】(A)は、本発明の第2の実施の形態において、第1および第2の筐体を第2の形態に変位させた状態を示す携帯電話機の平面図。(B)は、本発明の第2の実施の形態において、第1および第2の筐体を第2の形態に変位させた状態を示す携帯電話機の側面図。(C)は、本発明の第2の実施の形態において、第1および第2の筐体を第1の形態に変位させた状態を示す携帯電話機の側面図。
【図5】(A)は、本発明の第3の実施の形態において、第1および第2の筐体を第2の形態に変位させた状態を示す携帯電話機の平面図。(B)は、本発明の第3の実施の形態において、第1および第2の筐体を第2の形態に変位させた状態を示す携帯電話機の側面図。(C)は、本発明の第3の実施の形態において、第1および第2の筐体を第1の形態に変位させた状態を示す携帯電話機の側面図
【符号の説明】
2…第1の筐体
2a…第1の面
3…第2の筐体
3a…第2の面
4…ヒンジ部
5…操作キー
6…表示画面
12a,12b,24a,25b,25c,25d…他の操作キー
21…第3の筐体
24…第3の面
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機あるいは電子手帳のような折り畳み式の電子機器に係り、特に電子機器の操作性を高めるための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば携帯電話機は、容易に持ち運べるように、キーや表示画面を有する筐体の小型・軽量化が押し進められている。この場合、筐体自体をあまりに小型化してしまうと、逆に電話番号や文字を入力する際の操作性が損なわれる虞がある。そのため、最近の携帯電話機は、携帯時は筐体を折り畳み、使用時はキーや表示画面を露出させるように筐体を展開させる、いわゆる折り畳み式のものが主流となる傾向にある。
【0003】
「特開2001−298514号公報」は、従来一般的な折り畳み式の携帯電話機を開示している。この先行技術に開示された携帯電話機は、電話番号や文字を入力するダイヤルキーのような複数の操作キーを有する第1の筐体と、表示画面を有する第2の筐体と、これら第1および第2の筐体を回動可能に連結するヒンジ部とで構成されている。そのため、第1および第2の筐体は、互いに重なり合うように折り畳まれる第1の形態と、上記操作キーや表示画面を露出させるように展開される第2の形態とに変位可能となっている。
【0004】
ところで、最近の携帯電話機は、機能の多用化が進み、例えば通信ネットワークを介して映画、音楽、ゲームのような情報サイトにアクセスすることが可能となっている。この携帯電話機の多機能化は、第1の筐体に配置される操作キーの数の増大を招き、これら操作キーの配置が煩雑となりつつある。
【0005】
この対策として、上記先行技術では、第1の筐体と第2の筐体とを連結するヒンジ部に、表示画面上のカーソルを移動させたり、機能をスクロールする時に使うスクロールキーを配置している。これにより、第1の筐体に配置される操作キーの数を減らし、操作キーの配置が煩雑となるのを抑えている。
【0006】
上記先行技術によると、上記ヒンジ部は、円弧状に湾曲された外面を有している。このヒンジ部の外面は、第1および第2の筐体を第2の形態に変位させた時に、これら第1の筐体と第2の筐体との境界部分から上向きに張り出しており、この外面の上に上記スクロールキーが配置されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この構成によると、ヒンジ部は、第1および第2の筐体とを単に連結しているだけで、これら第1および第2の筐体よりも遥かに小さいので、このヒンジ部に配置し得る操作キーの種類が制約を受ける。
【0008】
この結果、ヒンジ部に配置し得る操作キーの形状や数が自ずと限定されてしまい、操作キーの操作性を高める上での妨げとなるといった不具合が生じてくる。
【0009】
本発明は、このような事情にもとづいてなされたもので、第1の筐体以外の箇所に配置される他の操作キーの数や種類が制約を受け難くなり、操作性を改善できる電子機器を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る電子機器は、
複数の操作キーが配置された第1の面を有する第1の筐体と、
表示画面が配置された第2の面を有する第2の筐体と、
上記第1の筐体と上記第2の筐体とを相対的に回動可能に連結するヒンジ部とを備えており、上記第2の筐体の第2の面のうち上記表示画面よりも上記ヒンジ部の方向にずれた位置に、上記第1の筐体の上記操作キーよりも操作頻度が高い少なくとも一つの他の操作キーを配置したことを特徴としている。
【0011】
この構成によれば、第2の筐体の第2の面は、ヒンジ部よりも広いので、ここにプッシュ式あるいは回転式の他の操作キーを無理なく配置することができ、これら操作キーの数や種類が制約を受けずに済む。そのため、第1および第2の筐体に夫々操作キーをレイアウトする上での自由度が増大する。
【0012】
さらに、オペレータが指先で他の操作キーを操作する際、オペレータは第1の筐体と第2の筐体との双方を手で保持することになる。このため、操作頻度の高い他の操作キーを操作する際に、電子機器を片手でしっかりと支えることができ、この電子機器の姿勢が安定する。したがって、他の操作キーの数や種類が制約を受けないことと合わせて、この電子機器の操作性を改善することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明の第1の実施の形態を、図1および図2にもとづいて説明する。
【0014】
図1および図2は、電子機器としての折り畳み式の携帯電話機1を開示している。この携帯電話機1は、第1の筐体2、第2の筐体3およびヒンジ部4とで構成されている。第1の筐体2は、偏平な四角い箱形であり、その長さ寸法L1が幅寸法L2よりも大きく設定されている。この第1の筐体2は、平坦な第1の面2aを有し、この第1の面2aに複数のプッシュ式の操作キー5が配置されている。操作キー5は、例えば電話番号や文字を入力する時に使用するダイヤルキー、携帯電話機1の電源をON/OFFする電源キー、電話をかける時や受ける時に使用する送受話キーおよびその他のキーを含んでいる。
【0015】
第2の筐体3は、偏平な四角い箱形であり、その長さ寸法L3が幅寸法L4よりも大きく設定されている。第2の筐体3は、平坦な第2の面3aを有し、この第2の面3aの中央部に例えば電話番号、文字および設定した機能の内容を表示する表示画面6が配置されている。第2の筐体3の長さ寸法L3および幅寸法L4は、第1の筐体2の長さ寸法L1および幅寸法L2と同等となっている。
【0016】
ヒンジ部4は、第1の筐体2と第2の筐体3とを回動可能に連結するためのものである。このヒンジ部4は、第1の支持部8、第2の支持部9およびヒンジ軸10を備えている。
【0017】
第1の支持部8は、第1の筐体2の一端に形成されている。この第1の支持部9は、第1の筐体2の第1の面2aから上向きに張り出しており、その外周面が円弧状に湾曲されている。第2の支持部9は、第2の筐体3の一端に形成されている。第2の支持部9は、第2の筐体3の一端から第1の筐体2の第1の支持部8に向けて張り出しており、その外周面が円弧状に湾曲されている。これら第1の支持部8と第2の支持部9とは、第1および第2の筐体2,3の幅方向に互いに並べて配置されている。ヒンジ軸10は、第1および第2の筐体2,3の幅方向に延びており、上記第1および第2の支持部8,9を貫通している。
【0018】
そのため、携帯電話機1は、ヒンジ軸10の軸線O1を中心として、第1の筐体2の第1の面2aと第2の筐体3の第2の面3aとが互いに向かい合うように折り畳まれる第1の形態と、第1の筐体2の第1の面2aおよび第2の筐体3の第2の面3aを露出させるように展開される第2の形態とに亘って変位可能となっている。そして、図1や図2の(A)(B)に示すように、携帯電話機1が第2の形態に変位された状態では、第1の筐体2と第2の筐体3との間にヒンジ部4が位置されるとともに、第1の筐体2の第1の面2aと第2の筐体3の第2の面3aとが一直線上に揃うように展開されている。
【0019】
図1に示すように、第2の筐体3の第2の面3aは、表示画面6とヒンジ部4との間に介在される領域11を有している。領域11は、平坦であり、この領域11に二つの他の操作キー12a,12bが配置されている。他の操作キー12a,12bは、指先で押圧するプッシュ式となっており、表示画面6に隣接した位置において第2の筐体3の幅方向に並べて配置されている。
【0020】
一つの操作キー12aは、例えば表示画面6上のカーソルを移動させたり、機能の内容を選択する時に使用するものである。残りの操作キー12bは、例えば表示画面6に表示された機能の内容を実行する時に使用するものである。このため、本実施の形態の場合、他の操作キー12a,12bは、主にインターネットを利用した情報閲覧時あるいはインターネット上で文字情報(電子メール)をやり取りする際に使用するものであり、このインターネットを利用した携帯電話機1の使用時にあっては、第1の筐体2の操作キー5よりも使用頻度が高くなっている。
【0021】
このような本発明の第1の実施の形態によれば、第2の筐体3の第2の面3aは、表示画面6を有するのみであるから、この第2の面3aうち表示画面6とヒンジ部4との間に平坦な広い領域11を容易に確保することができる。このため、第2の面3aの領域11に、インターネットの利用時に操作する他の操作キー12a,12bを無理なく配置することができ、これら他の操作キー12a,12bの数や種類が制約を受けずに済む。よって、第1および第2の面2a,3aに夫々操作キー5,12a,12bをレイアウトする上での自由度が増大する。
【0022】
しかも、上記構成によると、他の操作キー12a,12bは、第2の筐体3の第2の面3aに配置されているので、インターネットの利用時に他の操作キー12a,12bを操作する際、オペレータは、第1の筐体2と第2の筐体3の双方を手で保持することになる。
【0023】
すなわち、オペレータは、携帯電話機1の長さ方向に沿う中央部分を手で保持することになるので、他の操作キー12a,12bを操作する際に、携帯電話機1を片手でしっかりと支えることができ、それ故、携帯電話機1の姿勢が安定する。
【0024】
この結果、特にインターネットを利用した通信時における他の操作キー12a,12bの操作性が良好となり、携帯電話機1の使い勝手が向上するといった利点がある。
【0025】
なお、本発明は、上記第1の実施の形態に特定されるものではなく、図3および図4に本発明の第2の実施の形態を示す。
【0026】
この第2の実施の形態に係る携帯電話機1は、第1の筐体2と第2の筐体3とを連結する部分の構成が上記第1の実施の形態と相違しており、それ以外の携帯電話機1の基本的な構成は、上記第1の実施の形態と同様である。そのため、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一の構成部分には、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0027】
図3および図4に示すように、携帯電話機1は、第1の筐体2と第2の筐体3との間に介在された第3の筐体21を有している。第3の筐体21は、長さ寸法L5および幅寸法L6を有する偏平な箱形に形成されている。第3の筐体21の長さ寸法L5は、第1の筐体2および第3の筐体3を第1の形態に変位させた時の携帯電話機1の厚み寸法よりも小さく設定されている。第3の筐体21の幅寸法L6は、第1および第2の筐体2,3の幅寸法L2,L4と同等となっている。そのため、第3の筐体21は、幅寸法L6の方が長さ寸法L5よりも大きく設定されている。
【0028】
第3の筐体21は、第1の端部21aと第2の端部21bとを有している。第1および第2の端部21a,21bは、第3の筐体21の長さ方向に離間している。第3の筐体21の第1の端部21aは、第1の筐体2の一端に第1のヒンジ軸23aを介して回動可能に連結され、第3の筐体21の第2の端部21bは、第2の筐体3の一端に第2のヒンジ軸23bを介して回動可能に連結されている。これら第1および第2のヒンジ軸23a,23bは、第1ないし第3の筐体2,3,21の幅方向に沿って互いに平行に配置されている。
【0029】
このため、携帯電話機1は、第1および第2のヒンジ軸23a,23bの軸線O2を中心として、第1の筐体2の第1の面2aと第2の筐体3の第2の面3aとが互いに向かい合うように折り畳まれる第1の形態と、第1の筐体2の第1の面2aおよび第2の筐体3の第2の面3aを露出させるように展開される第2の形態とに亘って変位可能となっている。
【0030】
図4の(A)に示すように、携帯電話機1が第2の形態に変位された状態では、第1の筐体2と第2の筐体3との間に第3の筐体21が位置されている。この第3の筐体21は、平坦な第3の面24を有している。第3の面24は、携帯電話機1が第2の形態に変位された時に、第1の筐体2の第1の面2aおよび第2の筐体3の第2の面3aに連続するとともに、表示画面6の真下に位置されている。
【0031】
第3の面24に第1ないし第4の他の操作キー25a〜25dが配置されている。第1ないし第4の他の操作キー25a〜25dは、夫々プッシュ式となっている。第1ないし第3の操作キー25a〜25cは、夫々表示画面6に表示された機能の内容を実行する時に使用するものでおり、上記表示画面6の下縁に隣接した位置において、第3の筐体21の幅方向に一列に並べて配置されている。第4の他の操作キー25dは、表示画面6上のカーソルを移動させたり、機能の内容を選択する時に使用するものであり、第3の面24の中央部に位置されている。そのため、第1ないし第4の他の操作キー25a〜25dは、主にインターネットを利用した情報閲覧時や電子メールをやり取りする際に使用するものであり、このインターネットを利用した携帯電話機1の使用時にあっては、第1の筐体2の操作キー5よりも使用頻度が高くなっている。
【0032】
また、図4の(C)に示すように、携帯電話機1を第1の形態に変位させた状態では、第3の筐体21は、携帯電話機1の厚み方向に沿うような姿勢に保持されている。このため、第3の筐体21の第3の面24は、第1の筐体2および第2の筐体3によって覆い隠されている。
【0033】
このような構成によると、第1の筐体2と第2の筐体3は、これとは別の第3の筐体21を介して回動可能に連結され、この第3の筐体21は、携帯電話機1を第2の形態に変位させた時に、第1および第2の面2a,3aに連続する平坦な第3の面24を有している。このため、第3の面24の面積を充分に確保することができ、この第3の面24に主にインターネットの利用時に操作する第1ないし第4の他の操作キー25a〜25dを無理なく配置することができる。
【0034】
よって、第1ないし第4の他の操作キー25a〜25dの数や種類が制約を受け難くなり、第1および第3の面2a,24に夫々操作キー5,25a〜25dをレイアウトする上での自由度が増大する。
【0035】
さらに、第3の筐体21は、携帯電話機1を使用する時に第1の筐体2と第2の筐体3との間に介在されるので、第1ないし第4の他の操作キー25a〜25dを操作する際、オペレータは、第1の筐体2と第3の筐体21の双方を手で保持することになり、この携帯電話機1をその長さ方向に沿う中央部で支えることができる。したがって、第1ないし第4の他の操作キー25a〜25dを操作するに際して、オペレータは、携帯電話機1を片手でしっかりと支えることができ、この携帯電話機1の姿勢が安定する。
【0036】
よって、第1ないし第4の他の操作キー25a〜25dの操作性が向上し、携帯電話機1の使い勝手が向上する。
【0037】
しかも、上記構成によると、第2の筐体3の第2の面3aの広い範囲を表示画面6の設置領域として利用することができる。このため、第1ないし第4の他の操作キー25a〜25dによって表示画面6の大きさが制限されることはなく、この表示画面6の大型化が可能となるといった利点がある。
【0038】
図5は、本発明の第3の実施の形態を開示している。
【0039】
この第3の実施の形態は、上記第2の実施の形態を発展させたものである。図5に示すように、第2の筐体3の長さ寸法L3は、第1の筐体2の長さ寸法L1よりも大きく設定されている。さらに、第3の筐体21の長さ寸法L5は、第1および第2の筐体23の長さ寸法L1,L3より小さいけれども、上記第2の実施例よりも大きく設定されている。
【0040】
そのため、携帯電話機1を第1の形態に変位させた状態においては、図5の(C)に見られるように、第3の筐体21が携帯電話機1の厚み方向に対し傾斜された姿勢に保持されており、この第3の筐体21の第3の面24が第2の筐体3の第2の面3aの一部と向かい合っている。したがって、携帯電話機1が第1の形態に変位されている限り、第2の筐体3の第2の面3aは、第1の筐体2および第3の筐体21によって覆い隠されている。
【0041】
また、上記構成の場合、携帯電話機1が第1の形態に変位された時に、第3の筐体21の第3の面24が第2の筐体3の第2の面3aと重なり合うので、この第2の面3aのうち第3の面24と向かい合う部分は、第3の筐体21の方向に進むに従い第2の筐体3の厚みを減じる方向に傾く傾斜面27となっている。この傾斜面25の存在により、第3の筐体21および第1の筐体2が第2の筐体3と重なり合うように、これら第1ないし第3の筐体2,3,21を折り畳むことができる。
【0042】
さらに、上記構成によると、表示画面6の一部は、傾斜面27に達するように延長されており、この表示画面6の大型化が図られている。それとともに、携帯電話機1が第1の形態に変位された時、第1および第2の筐体2,3における第3の筐体21とは反対側の先端部は、これら筐体2,3の長さ方向にずれており、この先端部間に段差28が形成されている。
【0043】
そのため、本実施の形態の場合、第2の筐体3の第2の面3aの先端部は、第1の筐体2によって覆われることなく露出されており、ここに指先を引っ掛けられるようになっている。したがって、携帯電話機1を第1の形態から第2の形態に変位させる時に、段差28に指先を差し入れて第2の面3aに引っ掛けることで、第2の筐体3を第1の筐体2から遠ざかる方向に回動させることができ、携帯電話機1の展開を容易に行えるようになっている。
【0044】
このような第3の実施の形態によると、第2の筐体2の長さ寸法L3が第1および第3の筐体21の長さ寸法L1,L5よりも大きいので、第2の面3aの面積が増大する。そのため、表示画面6をより一層大型化することができ、この表示画面6が見易くなる。
【0045】
さらに、第3の筐体21は、携帯電話機1を第2の形態に変位させた時に、第1の筐体2と第2の筐体3との間に位置されるので、オペレータは、携帯電話機1をその長さ方向に沿う中央部で保持することになる。したがって、上記第2の実施の形態と同様に、オペレータは、第1ないし第4の他の操作キー25a〜25dを操作するに際して携帯電話機1を片手でしっかりと支えることができ、この携帯電話機1の姿勢が安定する。
【0046】
なお、上記実施の形態では、第1の筐体以外の箇所に配置される他の操作キーをプッシュ式としたが、本発明はこれに限らず、例えばダイヤルのような回動式の操作キーや、タッチ式、スティック式の入力装置、アキュポイントを用いても良い。
【0047】
さらに、本発明に係る電子機器は、携帯電話機に特定されるものではなく、例えば電子手帳あるいはPDA(Personal Digital Assistants)のようなその他の情報機器であっても良い。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、電子機器を片手でしっかりと支えて使用頻度の高い他の操作キーを容易に操作することができ、電子機器の使い勝手が向上するといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る携帯電話機の斜視図。
【図2】(A)は、本発明の第1の実施の形態において、第1および第2の筐体を第2の形態に変位させた状態を示す携帯電話機の平面図。(B)は、本発明の第1の実施の形態において、第1および第2の筐体を第2の形態に変位させた状態を示す携帯電話機の側面図。(C)は、本発明の第1の実施の形態において、第1および第2の筐体を第1の形態に変位させた状態を示す携帯電話機の側面図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る携帯電話機の斜視図。
【図4】(A)は、本発明の第2の実施の形態において、第1および第2の筐体を第2の形態に変位させた状態を示す携帯電話機の平面図。(B)は、本発明の第2の実施の形態において、第1および第2の筐体を第2の形態に変位させた状態を示す携帯電話機の側面図。(C)は、本発明の第2の実施の形態において、第1および第2の筐体を第1の形態に変位させた状態を示す携帯電話機の側面図。
【図5】(A)は、本発明の第3の実施の形態において、第1および第2の筐体を第2の形態に変位させた状態を示す携帯電話機の平面図。(B)は、本発明の第3の実施の形態において、第1および第2の筐体を第2の形態に変位させた状態を示す携帯電話機の側面図。(C)は、本発明の第3の実施の形態において、第1および第2の筐体を第1の形態に変位させた状態を示す携帯電話機の側面図
【符号の説明】
2…第1の筐体
2a…第1の面
3…第2の筐体
3a…第2の面
4…ヒンジ部
5…操作キー
6…表示画面
12a,12b,24a,25b,25c,25d…他の操作キー
21…第3の筐体
24…第3の面
Claims (14)
- 複数の操作キーが配置された第1の面を有する第1の筐体と、
表示画面が配置された第2の面を有する第2の筐体と、
上記第1の筐体と上記第2の筐体とを相対的に回動可能に連結するヒンジ部と、を具備し、上記ヒンジ部を支点として上記第1の筐体の第1の面と上記第2の筐体の第2の面とが互いに向かい合うように折り畳まれる第1の形態と、上記第1の筐体の第1の面および上記第2の筐体の第2の面を露出させるように展開される第2の形態とに変位可能な電子機器であって、
上記第2の筐体の第2の面のうち上記表示画面よりも上記ヒンジ部の方向に偏った位置に、上記第1の筐体の操作キーよりも操作頻度が高い少なくとも一つの他の操作キーを配置したことを特徴とする電子機器。 - 請求項1の記載において、上記他の操作キーが複数存在する場合に、これら他の操作キーは、上記第2の筐体の幅方向に並べて配置されていることを特徴とする電子機器。
- 請求項1又は請求項2の記載において、上記他の操作キーは、インターネットを利用した情報閲覧時に操作するものであることを特徴とする電子機器。
- 請求項1の記載において、上記他の操作キーと上記表示画面とは、互いに並べて配置されているとともに、上記他の操作キーは、上記表示画面に表示された内容を実行する際に操作するものであることを特徴とする電子機器。
- 請求項1の記載において、上記他の操作キーは、上記表示画面に表示された内容を選択する時に操作するものであることを特徴とする電子機器。
- 複数の操作キーが配置された第1の面を有する第1の筐体と、
表示画面が配置された第2の面を有する第2の筐体と、
上記第1の筐体と上記第2の筐体との間に介在され、一端が上記第1の筐体に回動可能に連結されるとともに、他端が上記第2の筐体に回動可能に連結された第3の筐体と、を具備し、
上記第3の筐体を支点として上記第1の筐体の第1の面と上記第2の筐体の第2の面とが互いに向かい合うように折り畳まれる第1の形態と、上記第1の筐体の第1の面および上記第2の筐体の第2の面を露出させるように展開される第2の形態とに変位可能な電子機器であって、
上記第3の筐体は、上記第1および第2の筐体が上記第2の形態に変位された時に露出される第3の面を有し、この第3の面に上記第1の筐体の操作キーよりも操作頻度が高い少なくとも一つの他の操作キーを配置したことを特徴とする電子機器。 - 請求項6の記載において、上記第3の筐体の第3の面は、平坦であるとともに、上記第1および第2の筐体が第2の形態に変位された時に、上記第1の面と上記第2の面との間に位置されることを特徴とする電子機器。
- 請求項6の記載において、上記他の操作キーが複数存在する場合に、これら他の操作キーは、上記第3の筐体の幅方向に並べて配置されていることを特徴とする電子機器。
- 請求項6ないし請求項8のいずれかの記載において、上記他の操作キーは、インターネットを利用した情報閲覧時に操作するものであることを特徴とする電子機器。
- 請求項6ないし請求項8のいずれかの記載において、上記表示画面と上記第3の筐体の第3の面は、上記第1および第2の筐体が第2の形態に変位した時に互いに隣り合うとともに、上記他の操作キーは、上記表示画面に表示された内容を実行又は選択する際に操作するものであることを特徴とする電子機器。
- 複数の操作キーが配置された第1の面を有する第1の筐体と、
表示画面が配置された第2の面を有する第2の筐体と、
上記第1の筐体と上記第2の筐体との間に介在され、一端が上記第1の筐体に回動可能に連結されるとともに、他端が上記第2の筐体に回動可能に連結された第3の筐体と、を具備し、
上記第1の筐体の第1の面と上記第2の筐体の第2の面とが互いに向かい合うように折り畳まれる第1の形態と、上記第1の筐体の第1の面および上記第2の筐体の第2の面を露出させるように展開される第2の形態とに変位可能な電子機器であって、
上記第3の筐体は、上記第1および第2の筐体が上記第2の形態に変位された時に露出される第3の面を有し、この第3の面に上記第1の筐体の操作キーよりも操作頻度が高い少なくとも一つの他の操作キーを配置するとともに、
上記第1ないし第3の筐体は、夫々その回動時の軸線と直交する方向に延びる長さ寸法を有し、上記第2の筐体の長さ寸法は、上記第1の筐体の長さ寸法よりも大きく、上記第3の筐体の長さ寸法は、上記第1および第2の筐体の長さ寸法よりも小さいことを特徴とする電子機器。 - 請求項11の記載において、上記第3の筐体は、上記第1および第2の筐体が上記第2の形態に変位した時に、上記第2の筐体の第2の面と向かい合うとともに、この第2の面は、上記第3の筐体を避ける傾斜面を有することを特徴とする電子機器。
- 請求項12の記載において、上記第3の筐体の第3の面は、上記第1および第2の筐体が上記第2の形態に変位された時に、上記第1の面と上記傾斜面との間に位置されることを特徴とする電子機器。
- 請求項11ないし請求項13のいずれかの記載において、上記他の操作キーは、上記表示画面に表示された内容を実行又は選択する際に操作するものであることを特徴とする電子機器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002159515A JP2004007188A (ja) | 2002-05-31 | 2002-05-31 | 電子機器 |
US10/445,184 US20030224739A1 (en) | 2002-05-31 | 2003-05-27 | Electronic apparatus including two foldable bodies |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002159515A JP2004007188A (ja) | 2002-05-31 | 2002-05-31 | 電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004007188A true JP2004007188A (ja) | 2004-01-08 |
Family
ID=29561580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002159515A Pending JP2004007188A (ja) | 2002-05-31 | 2002-05-31 | 電子機器 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20030224739A1 (ja) |
JP (1) | JP2004007188A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006229364A (ja) * | 2005-02-15 | 2006-08-31 | Toshiba Corp | 無線通信端末 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007116550A (ja) * | 2005-10-21 | 2007-05-10 | Kyocera Corp | 携帯端末装置 |
US8611971B2 (en) * | 2008-01-18 | 2013-12-17 | Blackberry Limited | Hinging interconnector for a clamshell handheld electronic communication device |
US20090186662A1 (en) * | 2008-01-18 | 2009-07-23 | Research In Motion Limited | Clamshell handheld electronic communication device with pivotally coupled interconnector |
US8489157B2 (en) * | 2008-01-18 | 2013-07-16 | Research In Motion Limited | Handheld electronic device with extended dual-hinged interconnector |
EP2081366A1 (en) * | 2008-01-18 | 2009-07-22 | Research In Motion Limited | Hinging interconnector for a clamshell handheld electronic communication device |
TW201131145A (en) * | 2010-03-01 | 2011-09-16 | Compal Electronics Inc | Capacitace detecting module and electronic apparatus |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3268467B2 (ja) * | 1992-09-08 | 2002-03-25 | 株式会社日立製作所 | 電話機 |
DE29722222U1 (de) * | 1997-12-16 | 1998-06-25 | Siemens AG, 80333 München | Funkbetriebenes Kommunikationsendgerät mit Navigationstaste |
JP2001237932A (ja) * | 2000-02-21 | 2001-08-31 | Nec Corp | 携帯端末装置および無線通信端末装置 |
JP4049977B2 (ja) * | 2000-09-01 | 2008-02-20 | パイオニア株式会社 | 通信端末装置、および通信端末装置に用いられるレンズアダプタ |
-
2002
- 2002-05-31 JP JP2002159515A patent/JP2004007188A/ja active Pending
-
2003
- 2003-05-27 US US10/445,184 patent/US20030224739A1/en not_active Abandoned
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006229364A (ja) * | 2005-02-15 | 2006-08-31 | Toshiba Corp | 無線通信端末 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20030224739A1 (en) | 2003-12-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1610530B1 (en) | Dual-axis rotation folder-type portable apparatus | |
JP2007179525A (ja) | 携帯型電子機器 | |
EP1950937A2 (en) | Portable apparatus | |
JP4629577B2 (ja) | 二方向ヒンジを有する無線端末 | |
US7764489B2 (en) | Multimedia portable electronic device | |
US6625011B2 (en) | Portable, foldable data input device with conical hinge means for use in a mobile communication terminal | |
JPH11215218A (ja) | 携帯型無線通信装置 | |
JP3906655B2 (ja) | 携帯電話機 | |
US20100216512A1 (en) | Handheld electronic device transitionable between different configurations | |
JP2004007188A (ja) | 電子機器 | |
KR100876790B1 (ko) | 멀티미디어 휴대 통신 장치 | |
US8301210B2 (en) | Communication device | |
US20080070644A1 (en) | Flip-up type mobile phone | |
KR100378120B1 (ko) | 폴더형 휴대폰 | |
CA2688591C (en) | Handheld electronic device transitionable between different configurations | |
JP4573024B2 (ja) | 携帯端末 | |
EP1887762A2 (en) | Portable terminal having game function | |
JP2004512745A (ja) | コードレス電話 | |
KR101117783B1 (ko) | 키확장형 이동통신 단말기 | |
JP3085268B2 (ja) | 選択ダイヤル装置および携帯デバイス | |
JP2001358811A (ja) | 携帯型情報端末装置 | |
JP2003224636A (ja) | 携帯電話機 | |
JP2005347910A (ja) | 携帯電話端末 | |
KR200375653Y1 (ko) | 슬라이딩 기능이 포함된 폴더를 갖는 이동통신 단말기 | |
KR100718893B1 (ko) | 개인휴대단말기 및 개인휴대단말기의 제어방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040906 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040921 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050208 |