JP2004007076A - 映像信号処理方法および映像信号処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】入力映像信号を表示デバイスの特性に合わせて入出力特性を変換する映像信号処理方法において、回路構成の簡略化と信号処理時間の短縮化を図り、かつ、高画質な映像を表示する。
【解決手段】入力されたデジタル映像信号の各画素の輝度レベルを検出し、検出された各画素の輝度レベルに基づいて各画素を予め設定された複数の輝度レベル領域に分類すると共に、それぞれの輝度レベル領域に分類された画素数が最も多い輝度レベル領域を検出し、検出された輝度レベル領域における画素数が最も多い場合の入力映像信号に対応する入出力変換特性データを入出力変換特性データ格納テーブル5から選択し、選択された入出力変換特性データに基づいて入力されたデジタル映像信号の入出力特性を変換する。
【選択図】 図1
【解決手段】入力されたデジタル映像信号の各画素の輝度レベルを検出し、検出された各画素の輝度レベルに基づいて各画素を予め設定された複数の輝度レベル領域に分類すると共に、それぞれの輝度レベル領域に分類された画素数が最も多い輝度レベル領域を検出し、検出された輝度レベル領域における画素数が最も多い場合の入力映像信号に対応する入出力変換特性データを入出力変換特性データ格納テーブル5から選択し、選択された入出力変換特性データに基づいて入力されたデジタル映像信号の入出力特性を変換する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョン受像機などに用いられる薄型平面ディスプレイ、例えば、プラズマディスプレイ(PDP)や液晶ディスプレイ(LCD)などの表示デバイスを用いた映像表示装置におけるデジタル映像信号の処理技術に係わり、さらに詳しくは、これらの表示デバイスに表示される画像の高画質化を図るための映像信号処理方法および映像信号処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、入力される入力映像信号を映像表示装置の表示デバイスに表示する場合、その表示デバイスの特性(ガンマ特性等)に合わせて入力映像信号をレベル変換(即ち、入出力特性を変換)する必要がある。
例えば、テレビジョン映像信号などでは表示特性がガンマ特性を持つCRTを対象として、ガンマ補正を施した信号が送られてくる。
ところが、このガンマ補正が施された映像信号(例えば、テレビジョン信号)を表示特性がリニアな特性であるPDPやLCDなどに表示させる場合、ガンマ補正のために表示デバイスの特性に対応させて入力される映像信号の入出力特性の変換が必要となる。
一般に、現在のPDPや液晶ディスプレイはコントラストや輝度がCRTなどと比較して充分とは言えず、例えば、低輝度の部分での階調再現性が低いという問題がある。
【0003】
これらの問題を改善するための従来方法として、例えば特許第3201449号公報に記載された技術がある。
この特許公報では、階調再現の改善を図るために入力映像信号の輝度分布と平均輝度を検出し、その結果によってガンマ補正のための入出力変換特性を切り替えるものである。
図6は、特許第3201449号公報に示された「電子ディスプレイ(PDP)やLCDなど)の映像表示装置」の構成を示すブロック図である。
【0004】
本特許公報では、例えば、図6に示すように、入力映像信号を電子ディスプレイ(表示デバイス)の特性に合わせて入出力特性変換回路1により入出力特性を変換して映像を表示可能とする電子ディスプレイの映像表示処理方法あるいはその装置において、輝度信号検出回路2により入力映像信号(RGBデジタル映像信号)の輝度信号を検出し、ヒストグラム算出回路3により同じ信号レベルごとにその画素数をカウントしてヒストグラムを作成し、このヒストグラムの平均値(APL:平均映像レベル)および分散(または標準偏差)を算出し、次に、入出力特性算出回路11により電子ディスプレイに出力する映像信号の入出力特性を1フィールド(あるいは1フレーム)ごとに、その算出されたAPLおよび分散に基づいて、入出力特性変換のための入出力特性データを求めることが記載されている。
このような方法により、例えば、ダイナミックレンジの小さなPDP(プラズマディスプレイ)等の電子ディスプレイであっても、表示映像の黒つぶれや白つぶれを抑え、かつ、表示映像のコントラストを改善でき、ひいては高画質な映像を得ることが示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来方法では、ヒストグラム算出回路3において入力映像信号の輝度信号の全ビットを比較しなければならないため信号処理に多くの時間が必要となる。
また、この信号処理時間補正のためにフィールドメモリ10を備えなければならず、回路規模も大きくなるという問題がある。
さらに入力信号の輝度分布と平均輝度によりガンマカーブの中央値とガンマ値を決定して入出力変換特性を切り替えるため、入出力特性算出回路11では2つの変数を元に入出力変換特性を求めなければならない。
このため信号処理時間と回路規模がやはり大きくなるという問題がある。
【0006】
この発明は以上のような従来の問題点を解決するためになされたものであり、回路構成の簡略化と信号処理に要する時間の短縮を実現しながらも、表示映像の画質を映像の平均輝度レベルが高いか低いかを1画素ごとではなく複数のグループとして識別してガンマ補正カーブ(即ち、入出力変換特性)を制御することにより高画質な画像を容易に得ることが可能な映像信号処理方法および映像信号処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る映像信号処理方法は、入力されたデジタル映像信号の入出力特性を表示デバイスの特性に合わせて変換する映像信号処理方法であって、上記入力されたデジタル映像信号の各画素の輝度レベルを検出し、検出された各画素の輝度レベル信号に基づいて、所定フィールド数ごとに上記入力されたデジタル映像信号の各画素の輝度レベルを予め設定された複数の輝度レベル領域に分類すると共に、それぞれの輝度レベル領域に分類された画素数をカウントし、画素数が最も多くカウントされた輝度レベル領域を検出し、上記複数の輝度レベル領域のそれぞれの領域に対して画素数が最も多くカウントされた場合の映像信号に対応する入出力変換特性データがそれぞれ格納されている入出力変換特性データ格納テーブルから、検出された上記輝度レベル領域に対応する入出力変換特性データを選択し、選択された入出力変換特性データに基づいて、上記入力された入力映像信号の入出力特性を変換して出力するものである。
【0008】
また、この発明に係る映像信号処理方法は、検出された各画素の上位所定ビット数の輝度レベル信号に基づいて、所定フィールド数ごとに上記入力されたデジタル映像信号の各画素の輝度レベルを予め設定された複数の輝度レベル領域に分類すると共に、それぞれの輝度レベル領域に分類された画素数をカウントして、画素数が最も多くカウントされた輝度レベル領域を検出するものである。
【0009】
また、この発明に係る映像信号処理方法の上記入出力変換特性データ格納テーブルに格納されている複数の入出力変換特性データは、予め定められたデータであることを特徴とするものである。
【0010】
また、この発明に係る映像信号処理方法の上記入出力変換特性データ格納テーブルに格納されている複数の入出力変換特性データは、マイクロコンピュータにより書き込み可能であることを特徴とするものである。
【0011】
また、この発明に係る映像信号処理装置は、入力されたデジタル映像信号の入出力特性を表示デバイスの特性に合わせて変換する映像信号処理装置であって、上記入力されたデジタル映像信号の各画素の輝度レベルを検出する輝度信号検出回路と、上記輝度信号検出回路で検出された各画素の輝度レベル信号に基づいて所定フィールド数ごとに上記入力されたデジタル映像信号の各画素を予め設定された複数の輝度レベル領域に分類すると共に、それぞれの輝度レベル領域に分類された画素数をカウントしてヒストグラムを生成し、画素数が最も多くカウントされた輝度レベル領域を検出するヒストグラム算出回路と、上記複数の輝度レベル領域のそれぞれの領域に対して画素数が最も多くカウントされた場合の映像信号に対応する入出力変換特性データがそれぞれ格納されている入出力変換特性データ格納テーブルと、上記入出力変換特性データ格納テーブルから上記ヒストグラム算出回路が検出した輝度レベル領域に対応する入出力変換特性データを選択する入出力特性選択回路と、上記入出力特性選択回路で選択された入出力変換特性データに基づいて上記入力されたデジタル映像信号の入出力特性を変換して出力する入出力特性変換回路を備えたものである。
【0012】
また、この発明に係る映像信号処理装置の上記ヒストグラム算出回路は、上記輝度信号検出回路で検出された各画素の上位所定ビット数の輝度レベル信号に基づいて、上記入力されたデジタル映像信号の各画素を予め設定された複数の輝度レベル領域に分類すると共に、それぞれの輝度レベル領域に分類された画素数をカウントしてヒストグラムを生成し、画素数が最も多くカウントされた輝度レベル領域を検出するものである。
【0013】
また、この発明に係る映像信号処理装置の上記入出力変換特性データ格納テーブルに格納されている複数の入出力変換特性データは、予め定められたデータであることを特徴とするものである。
【0014】
また、この発明に係る映像信号処理装置の上記入出力変換特性データ格納テーブルに格納されている複数の入出力変換特性データは、マイクロコンピュータにより書き込み可能であることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
なお、従来と同一符号は従来のものと同一あるいは相当のものを表す。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図において、1は入出力特性変換回路、2は輝度信号検出回路、3はヒストグラム算出回路、4は入出力特性選択回路、5は入出力特性変換データ格納テーブル、6はコンピュータである。
また、R,G,Bは入力デジタル映像信号(例えば、8ビット)であり、R’,G’,B’は入出力特性変換後の出力デジタル映像信号である。
【0016】
図1に示すように、本実施の形態による映像信号処理装置は、例えば8ビットの入力されたデジタル映像信号R,G,Bから輝度信号検出回路2により各画素の輝度信号(輝度レベルを示す信号)を検出する。
そして、ヒストグラム算出回路3は、輝度信号検出回路2により検出された各画素の輝度レベル信号に基づいて、所定フィールド数(例えば、1フールドあるいは1フレーム)ごとに輝度信号の上位2ビットの信号のみを全画素にわたってその輝度レベルを判別して、輝度レベルの大きさにより各画素を複数の輝度レベル領域のいずれかに分類する。
【0017】
例えば、入力されるデジタル映像信号R,G,Bが8ビットのデータの場合、その画素の入力レベル(輝度レベル)は256階調(0〜255階調)であるので、入力される映像信号の画素の輝度レベルが0〜63階調の暗い映像領域(輝度レベル領域)をA領域、入力される映像信号の画素の輝度レベルが64〜127階調の比較的暗い映像領域(輝度レベル領域)をB領域、入力される映像信号の画素の輝度レベルが128〜191階調の比較的明るい映像領域(輝度レベル領域)をC領域、入力される映像信号の画素の輝度レベルが192〜255階調の明るい映像領域(輝度レベル領域)をD領域とし、64階調ごとの4つの領域(輝度レベル領域)に分類する。
そして、ヒストグラム算出回路3は、輝度信号検出回路2が検出した輝度信号の上位2ビットが”00”のときはA領域に、”01”のときはB領域に、”10”のときはC領域に、そして”11”のときはD領域にカウントしてヒストグラムを作成し、カウントされた画素数が最も多い輝度レベル領域を検出する。
【0018】
図2〜図5は、前述の分類された4の輝度レベル領域A〜Dに対して、それぞれの輝度レベル領域にカウントされる画素数が最も多い入力映像信号に対応する入出力特性変換データ(ガンマカーブ)を示したものである。
即ち、図2は領域A(0〜63階調)にカウントされる画素数が最も多い場合の入力映像信号に対応する入出力変換特性(ガンマカーブ)8Aを、図3は領域B(64〜127階調)にカウントされる画素数が最も多い場合の入力映像信号に対応する入出力変換特性(ガンマカーブ)8Bを、図4は領域C(128〜191階調)にカウントされる画素数が最も多い場合の入力映像信号に対応する入出力変換特性(ガンマカーブ)8Cを、図5は領域D(192〜255階調)にカウントされる画素数が最も多い場合の入力映像信号に対応する入出力変換特性(ガンマカーブ)8Dを示している。
【0019】
そして、入出力変換特性8Aは領域A(0〜63階調)にカウントされる画素数が最も多い入力映像信号が最も高画質で表示される(即ち、映像信号の多い輝度部分の階調表現を高めることができる)ような変換特性となっている。
同様に、入出力変換特性8Bは領域B(64〜127階調)にカウントされる画素数が最も多い入力映像信号が最も高画質で表示されるような変換特性、入出力変換特性8Cは領域C(128〜191階調)にカウントされる画素数が最も多い入力映像信号が最も高画質で表示されるような変換特性、入出力変換特性8Dは領域C(192〜255階調)にカウントされる画素数が最も多い入力映像信号が最も高画質で表示されるような変換特性となっている。
なお、図2〜図5において、7はガンマ変換値γが標準的なガンマ変換値であるγ=2.2の場合のガンマカーブを示しており、また、9は各領域での画素の累積数を示す棒グラフ(ヒストグラム)である。
【0020】
また、5は入出力特性変換データ格納テーブルであり、予め上述の入出力変換特性(ガンマカーブ)8A、8B、8C、8Dに相当する入出力特性変換データA、B、C、Dが格納されている。
そして、入出力特性選択回路4は、ヒストグラム算出回路3の検出結果(即ち、カウントされた画素数が最も多いと検出された輝度レベル領域)に対応する入出力特性変換データを入出力特性変換データ格納テーブル5から選択し、入出力特性変換回路1の変換特性に置き換える。
即ち、ヒストグラム算出回路3は、所定フィールド数ごとに全画素をカウントしたとき画素数の一番多い領域を検出して、入出力特性選択回路4の切替信号を出力する。
この切替信号は、入出力特性選択回路4において、入出力特性変換回路1の入出力特性を領域Aが多い映像信号用の変換特性、領域Bが多い映像信号用の変換特性、領域Cが多い映像信号用の変換特性、領域Dが多い映像信号用の変換特性のいずれかを選択し、入出力特性変換回路1の変換特性を切り替えるためのものである。
【0021】
なお、ここで切り替えられる各々の入出力特性は、図2〜図5の8A〜8Dに示すような特性をもっている。
図2の入出力特性8Aは、領域Aの画素が多い場合の映像信号を変換するための特性である。
この図2の例では暗い部分が多い映像のため、低輝度部分についての階調を重視した変換特性となっている。
以下同様に、図3の入出力特性8Bは、領域Bの画素が多い映像信号を変換するための特性である。
ここでは比較的暗い部分が多い映像のため、中低輝度部分についての階調を重視した変換特性となっている。
同様に図4は中高輝度用、図5は高輝度用の変換特性である。
【0022】
ところで、これらの変換特性は、前述の特許第3201449号公報に示されるように、検出画素から得られたヒストグラムからの結果を元にして演算して求めるものとは異なり、前もって入出力特性変換データを固定値として入出力特性変換データ格納テーブルに持たせておく(格納しておく)ものである。
各々の変換特性はその領域の映像を表示するのに最適な特性に合わせ込むことができるため、演算によって求める方法に比べてより細かな調整ができる。
【0023】
ここで、これらの変換特性(即ち、入出力特性変換テータ)はASICなどのハードウエアで組み込まれたものであっても、また、図1に示すようにマイクロコンピュータ6によって書き換えられるようになっていてもよい。
このように外部からの書き換えが可能なように構成してあれば、同じようなヒストグラムの結果であっても映像の種類によってその変換特性を変えることも可能となる。
すなわちDVDなどで映画を見る場合と通常のテレビ放送を見る場合で各領域の変換特性を変えるようにするものである。
【0024】
なお、上記実施の形態では映像の領域を4つの場合について説明したが、この領域の分割はそれ以下であってもそれ以上であってもよい。
すなわち、8つの領域に分割する場合には輝度信号の参照するデータが上位3ビットになり、また2つの領域に分割する場合は同様に最上位ビットのみの参照でよくなる。
これらの分割方法についても映像の種類によって切り替えられるようになっていてもよい。
【0025】
以上説明したように本発明では、入力信号をディスプレイの特性に合わせて入出力特性を変換して映像を表示する場合に、デジタル入力信号の映像輝度の上位数ビットを監視することによりどの部分の映像が多いかによって変換特性を切り替えるようにしたことで、映像の多い輝度部分の階調表現を高めるような特性を用いて黒つぶれや白つぶれの少ない高画質の映像を表現することができる。
また、輝度分布を検出する場合に上位の数ビットのみを検出することで複数の領域に映像を分割してヒストグラムを作成することにより少ない回路規模で回路を構成しながら、しかも短い時間で黒つぶれや白つぶれを少なくするという画質改善効果を得ることができる。
【0026】
またその変換特性をテーブルで持つか、あるいはマイクロコンピュータからデータを書き込むようにすることにより、変換特性を演算する場合に比べて処理時間を短くすることができる。
またテーブルデータやマイクロコンピュータからの書き込みデータの種類を入力映像信号によって変えることでよりこまやかな映像表現ができ、これらのことにより安価でありながら高画質の映像を表示することが可能となる。
【0027】
【発明の効果】
この発明による映像信号処理方法は、入力されたデジタル映像信号の入出力特性を表示デバイスの特性に合わせて変換する映像信号処理方法であって、入力されたデジタル映像信号の各画素の輝度レベルを検出し、検出された各画素の輝度レベル信号に基づいて、所定フィールド数ごとに入力されたデジタル映像信号の各画素の輝度レベルを予め設定された複数の輝度レベル領域に分類すると共に、それぞれの輝度レベル領域に分類された画素数をカウントし、画素数が最も多くカウントされた輝度レベル領域を検出し、複数の輝度レベル領域のそれぞれの領域に対して画素数が最も多くカウントされた場合の映像信号に対応する入出力変換特性データがそれぞれ格納されている入出力変換特性データ格納テーブルから、検出された輝度レベル領域に対応する入出力変換特性データを選択し、選択された入出力変換特性データに基づいて、入力されたデジタル映像信号の入出力特性を変換して出力するので、入力映像信号に対応して適正な入出力特性変換を選択して短時間で容易に切り換えることが可能となり、黒つぶれや白つぶれの少ない高画質な映像を表示させることができる。
【0028】
また、この発明による映像信号処理方法は、検出された各画素の上位所定ビット数の輝度レベル信号に基づいて、所定フィールド数ごとに入力されたデジタル映像信号の各画素の輝度レベルを予め設定された複数の輝度レベル領域に分類すると共に、それぞれの輝度レベル領域に分類された画素数をカウントして、画素数が最も多くカウントされた輝度レベル領域を検出するので、少ない回路規模で回路を構成しながら、短時間で入力映像信号に対応して適正な入出力特性変換を選択して切り換えることが可能となり、黒つぶれや白つぶれの少ない高画質な映像を容易に表示させることができる。
【0029】
また、この発明による映像信号処理方法の入出力変換特性データ格納テーブルに格納されている複数の入出力変換特性データは、予め定められたデータであるので、変換特性を演算する場合に比べて処理時間を短くすることができる。
【0030】
また、この発明による映像信号処理方法の入出力変換特性データ格納テーブルに格納されている複数の入出力変換特性データは、マイクロコンピュータにより書き込み可能であるので、入力映像信号に対応してよりきめ細かな変換特性の調整が可能であり、さらに高画質な映像を表示することができる。
【0031】
また、この発明による映像信号処理装置は、入力されたデジタル映像信号の入出力特性を表示デバイスの特性に合わせて変換する映像信号処理装置であって、入力されたデジタル映像信号の各画素の輝度レベルを検出する輝度信号検出回路と、輝度信号検出回路で検出された各画素の輝度レベル信号に基づいて、所定フィールド数ごとに入力されたデジタル映像信号の各画素を予め設定された複数の輝度レベル領域に分類すると共に、それぞれの輝度レベル領域に分類された画素数をカウントしてヒストグラムを生成し、画素数が最も多くカウントされた輝度レベル領域を検出するヒストグラム算出回路と、複数の輝度レベル領域のそれぞれの領域に対して画素数が最も多くカウントされた場合の映像信号に対応する入出力変換特性データがそれぞれ格納されている入出力変換特性データ格納テーブルと、入出力変換特性データ格納テーブルからヒストグラム算出回路が検出した輝度レベル領域に対応する入出力変換特性データを選択する入出力特性選択回路と、入出力特性選択回路で選択された入出力変換特性データに基づいて入力されたデジタル映像信号の入出力特性を変換して出力する入出力特性変換回路を備えたので、入力映像信号に対応して適正な入出力特性変換を選択して短時間で容易に切り換えることが可能となり、黒つぶれや白つぶれの少ない高画質な映像を表示させることができる映像信号処理装置を提供できる。
【0032】
また、この発明による映像信号処理装置の上記ヒストグラム算出回路は、輝度信号検出回路で検出された各画素の上位所定ビット数の輝度レベル信号に基づいて、入力されたデジタル映像信号の各画素を予め設定された複数の輝度レベル領域に分類すると共に、それぞれの輝度レベル領域に分類された画素数をカウントしてヒストグラムを生成し、画素数が最も多くカウントされた輝度レベル領域を検出するので、少ない回路規模で回路を構成しながら、短時間で入力映像信号に対応して適正な入出力特性変換を選択して切り換えることが可能となり、黒つぶれや白つぶれの少ない高画質な映像を容易に表示させることができる映像信号処理装置を安価に提供できる。
【0033】
また、この発明による映像信号処理装置の入出力変換特性データ格納テーブルに格納されている複数の入出力変換特性データは、予め定められたデータであるので、変換特性を演算する場合に比べて処理時間を短くすることができる映像信号処理装置を提供できる。
【0034】
また、この発明による映像信号処理装置の入出力変換特性データ格納テーブルに格納されている複数の入出力変換特性データは、マイクロコンピュータにより書き込み可能であるので、入力映像信号に対応してよりきめ細かな変換特性の調整が可能であり、さらに高画質な映像を表示することができる映像信号処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施の形態を示す映像信号処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した映像信号処理装置において、暗い映像領域にカウントされる画素数が最も多い場合の入力映像信号に対応する入出力変換特性を示す図である。
【図3】図1に示した映像信号処理装置において、比較的暗い映像領域にカウントされる画素数が最も多い場合の入力映像信号に対応する入出力変換特性を示す図である。
【図4】図1に示した映像信号処理装置において、比較的明るい映像領域にカウントされる画素数が最も多い場合の入力映像信号に対応する入出力変換特性を示す図である。
【図5】図1に示した映像信号処理装置において、明るい映像領域にカウントされる画素数が最も多い場合の入力映像信号に対応する入出力変換特性を示す図である。
【図6】従来の映像信号処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 入出力特性変換回路
2 輝度信号検出回路
3 ヒストグラム算出回路
4 入出力特性選択回路
5 入出力特性変換データ格納テーブル
6 マイクロコンビュータ
7 標準的なガンマ値であるγ=2.2のガンマカーブ
8A 領域A(暗い映像領域)の多い映像のための入出力変換特性
8B 領域B(比較的暗い映像領域)の多い映像のための入出力変換特性
8C 領域C(比較的明るい映像領域)の多い映像のための入出力変換特性
8D 領域D(暗い映像領域)の多い映像のための入出力変換特性
9 各領域での画素の累積数を示す棒グラフ(ヒストグラム)
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョン受像機などに用いられる薄型平面ディスプレイ、例えば、プラズマディスプレイ(PDP)や液晶ディスプレイ(LCD)などの表示デバイスを用いた映像表示装置におけるデジタル映像信号の処理技術に係わり、さらに詳しくは、これらの表示デバイスに表示される画像の高画質化を図るための映像信号処理方法および映像信号処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、入力される入力映像信号を映像表示装置の表示デバイスに表示する場合、その表示デバイスの特性(ガンマ特性等)に合わせて入力映像信号をレベル変換(即ち、入出力特性を変換)する必要がある。
例えば、テレビジョン映像信号などでは表示特性がガンマ特性を持つCRTを対象として、ガンマ補正を施した信号が送られてくる。
ところが、このガンマ補正が施された映像信号(例えば、テレビジョン信号)を表示特性がリニアな特性であるPDPやLCDなどに表示させる場合、ガンマ補正のために表示デバイスの特性に対応させて入力される映像信号の入出力特性の変換が必要となる。
一般に、現在のPDPや液晶ディスプレイはコントラストや輝度がCRTなどと比較して充分とは言えず、例えば、低輝度の部分での階調再現性が低いという問題がある。
【0003】
これらの問題を改善するための従来方法として、例えば特許第3201449号公報に記載された技術がある。
この特許公報では、階調再現の改善を図るために入力映像信号の輝度分布と平均輝度を検出し、その結果によってガンマ補正のための入出力変換特性を切り替えるものである。
図6は、特許第3201449号公報に示された「電子ディスプレイ(PDP)やLCDなど)の映像表示装置」の構成を示すブロック図である。
【0004】
本特許公報では、例えば、図6に示すように、入力映像信号を電子ディスプレイ(表示デバイス)の特性に合わせて入出力特性変換回路1により入出力特性を変換して映像を表示可能とする電子ディスプレイの映像表示処理方法あるいはその装置において、輝度信号検出回路2により入力映像信号(RGBデジタル映像信号)の輝度信号を検出し、ヒストグラム算出回路3により同じ信号レベルごとにその画素数をカウントしてヒストグラムを作成し、このヒストグラムの平均値(APL:平均映像レベル)および分散(または標準偏差)を算出し、次に、入出力特性算出回路11により電子ディスプレイに出力する映像信号の入出力特性を1フィールド(あるいは1フレーム)ごとに、その算出されたAPLおよび分散に基づいて、入出力特性変換のための入出力特性データを求めることが記載されている。
このような方法により、例えば、ダイナミックレンジの小さなPDP(プラズマディスプレイ)等の電子ディスプレイであっても、表示映像の黒つぶれや白つぶれを抑え、かつ、表示映像のコントラストを改善でき、ひいては高画質な映像を得ることが示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来方法では、ヒストグラム算出回路3において入力映像信号の輝度信号の全ビットを比較しなければならないため信号処理に多くの時間が必要となる。
また、この信号処理時間補正のためにフィールドメモリ10を備えなければならず、回路規模も大きくなるという問題がある。
さらに入力信号の輝度分布と平均輝度によりガンマカーブの中央値とガンマ値を決定して入出力変換特性を切り替えるため、入出力特性算出回路11では2つの変数を元に入出力変換特性を求めなければならない。
このため信号処理時間と回路規模がやはり大きくなるという問題がある。
【0006】
この発明は以上のような従来の問題点を解決するためになされたものであり、回路構成の簡略化と信号処理に要する時間の短縮を実現しながらも、表示映像の画質を映像の平均輝度レベルが高いか低いかを1画素ごとではなく複数のグループとして識別してガンマ補正カーブ(即ち、入出力変換特性)を制御することにより高画質な画像を容易に得ることが可能な映像信号処理方法および映像信号処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る映像信号処理方法は、入力されたデジタル映像信号の入出力特性を表示デバイスの特性に合わせて変換する映像信号処理方法であって、上記入力されたデジタル映像信号の各画素の輝度レベルを検出し、検出された各画素の輝度レベル信号に基づいて、所定フィールド数ごとに上記入力されたデジタル映像信号の各画素の輝度レベルを予め設定された複数の輝度レベル領域に分類すると共に、それぞれの輝度レベル領域に分類された画素数をカウントし、画素数が最も多くカウントされた輝度レベル領域を検出し、上記複数の輝度レベル領域のそれぞれの領域に対して画素数が最も多くカウントされた場合の映像信号に対応する入出力変換特性データがそれぞれ格納されている入出力変換特性データ格納テーブルから、検出された上記輝度レベル領域に対応する入出力変換特性データを選択し、選択された入出力変換特性データに基づいて、上記入力された入力映像信号の入出力特性を変換して出力するものである。
【0008】
また、この発明に係る映像信号処理方法は、検出された各画素の上位所定ビット数の輝度レベル信号に基づいて、所定フィールド数ごとに上記入力されたデジタル映像信号の各画素の輝度レベルを予め設定された複数の輝度レベル領域に分類すると共に、それぞれの輝度レベル領域に分類された画素数をカウントして、画素数が最も多くカウントされた輝度レベル領域を検出するものである。
【0009】
また、この発明に係る映像信号処理方法の上記入出力変換特性データ格納テーブルに格納されている複数の入出力変換特性データは、予め定められたデータであることを特徴とするものである。
【0010】
また、この発明に係る映像信号処理方法の上記入出力変換特性データ格納テーブルに格納されている複数の入出力変換特性データは、マイクロコンピュータにより書き込み可能であることを特徴とするものである。
【0011】
また、この発明に係る映像信号処理装置は、入力されたデジタル映像信号の入出力特性を表示デバイスの特性に合わせて変換する映像信号処理装置であって、上記入力されたデジタル映像信号の各画素の輝度レベルを検出する輝度信号検出回路と、上記輝度信号検出回路で検出された各画素の輝度レベル信号に基づいて所定フィールド数ごとに上記入力されたデジタル映像信号の各画素を予め設定された複数の輝度レベル領域に分類すると共に、それぞれの輝度レベル領域に分類された画素数をカウントしてヒストグラムを生成し、画素数が最も多くカウントされた輝度レベル領域を検出するヒストグラム算出回路と、上記複数の輝度レベル領域のそれぞれの領域に対して画素数が最も多くカウントされた場合の映像信号に対応する入出力変換特性データがそれぞれ格納されている入出力変換特性データ格納テーブルと、上記入出力変換特性データ格納テーブルから上記ヒストグラム算出回路が検出した輝度レベル領域に対応する入出力変換特性データを選択する入出力特性選択回路と、上記入出力特性選択回路で選択された入出力変換特性データに基づいて上記入力されたデジタル映像信号の入出力特性を変換して出力する入出力特性変換回路を備えたものである。
【0012】
また、この発明に係る映像信号処理装置の上記ヒストグラム算出回路は、上記輝度信号検出回路で検出された各画素の上位所定ビット数の輝度レベル信号に基づいて、上記入力されたデジタル映像信号の各画素を予め設定された複数の輝度レベル領域に分類すると共に、それぞれの輝度レベル領域に分類された画素数をカウントしてヒストグラムを生成し、画素数が最も多くカウントされた輝度レベル領域を検出するものである。
【0013】
また、この発明に係る映像信号処理装置の上記入出力変換特性データ格納テーブルに格納されている複数の入出力変換特性データは、予め定められたデータであることを特徴とするものである。
【0014】
また、この発明に係る映像信号処理装置の上記入出力変換特性データ格納テーブルに格納されている複数の入出力変換特性データは、マイクロコンピュータにより書き込み可能であることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
なお、従来と同一符号は従来のものと同一あるいは相当のものを表す。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図において、1は入出力特性変換回路、2は輝度信号検出回路、3はヒストグラム算出回路、4は入出力特性選択回路、5は入出力特性変換データ格納テーブル、6はコンピュータである。
また、R,G,Bは入力デジタル映像信号(例えば、8ビット)であり、R’,G’,B’は入出力特性変換後の出力デジタル映像信号である。
【0016】
図1に示すように、本実施の形態による映像信号処理装置は、例えば8ビットの入力されたデジタル映像信号R,G,Bから輝度信号検出回路2により各画素の輝度信号(輝度レベルを示す信号)を検出する。
そして、ヒストグラム算出回路3は、輝度信号検出回路2により検出された各画素の輝度レベル信号に基づいて、所定フィールド数(例えば、1フールドあるいは1フレーム)ごとに輝度信号の上位2ビットの信号のみを全画素にわたってその輝度レベルを判別して、輝度レベルの大きさにより各画素を複数の輝度レベル領域のいずれかに分類する。
【0017】
例えば、入力されるデジタル映像信号R,G,Bが8ビットのデータの場合、その画素の入力レベル(輝度レベル)は256階調(0〜255階調)であるので、入力される映像信号の画素の輝度レベルが0〜63階調の暗い映像領域(輝度レベル領域)をA領域、入力される映像信号の画素の輝度レベルが64〜127階調の比較的暗い映像領域(輝度レベル領域)をB領域、入力される映像信号の画素の輝度レベルが128〜191階調の比較的明るい映像領域(輝度レベル領域)をC領域、入力される映像信号の画素の輝度レベルが192〜255階調の明るい映像領域(輝度レベル領域)をD領域とし、64階調ごとの4つの領域(輝度レベル領域)に分類する。
そして、ヒストグラム算出回路3は、輝度信号検出回路2が検出した輝度信号の上位2ビットが”00”のときはA領域に、”01”のときはB領域に、”10”のときはC領域に、そして”11”のときはD領域にカウントしてヒストグラムを作成し、カウントされた画素数が最も多い輝度レベル領域を検出する。
【0018】
図2〜図5は、前述の分類された4の輝度レベル領域A〜Dに対して、それぞれの輝度レベル領域にカウントされる画素数が最も多い入力映像信号に対応する入出力特性変換データ(ガンマカーブ)を示したものである。
即ち、図2は領域A(0〜63階調)にカウントされる画素数が最も多い場合の入力映像信号に対応する入出力変換特性(ガンマカーブ)8Aを、図3は領域B(64〜127階調)にカウントされる画素数が最も多い場合の入力映像信号に対応する入出力変換特性(ガンマカーブ)8Bを、図4は領域C(128〜191階調)にカウントされる画素数が最も多い場合の入力映像信号に対応する入出力変換特性(ガンマカーブ)8Cを、図5は領域D(192〜255階調)にカウントされる画素数が最も多い場合の入力映像信号に対応する入出力変換特性(ガンマカーブ)8Dを示している。
【0019】
そして、入出力変換特性8Aは領域A(0〜63階調)にカウントされる画素数が最も多い入力映像信号が最も高画質で表示される(即ち、映像信号の多い輝度部分の階調表現を高めることができる)ような変換特性となっている。
同様に、入出力変換特性8Bは領域B(64〜127階調)にカウントされる画素数が最も多い入力映像信号が最も高画質で表示されるような変換特性、入出力変換特性8Cは領域C(128〜191階調)にカウントされる画素数が最も多い入力映像信号が最も高画質で表示されるような変換特性、入出力変換特性8Dは領域C(192〜255階調)にカウントされる画素数が最も多い入力映像信号が最も高画質で表示されるような変換特性となっている。
なお、図2〜図5において、7はガンマ変換値γが標準的なガンマ変換値であるγ=2.2の場合のガンマカーブを示しており、また、9は各領域での画素の累積数を示す棒グラフ(ヒストグラム)である。
【0020】
また、5は入出力特性変換データ格納テーブルであり、予め上述の入出力変換特性(ガンマカーブ)8A、8B、8C、8Dに相当する入出力特性変換データA、B、C、Dが格納されている。
そして、入出力特性選択回路4は、ヒストグラム算出回路3の検出結果(即ち、カウントされた画素数が最も多いと検出された輝度レベル領域)に対応する入出力特性変換データを入出力特性変換データ格納テーブル5から選択し、入出力特性変換回路1の変換特性に置き換える。
即ち、ヒストグラム算出回路3は、所定フィールド数ごとに全画素をカウントしたとき画素数の一番多い領域を検出して、入出力特性選択回路4の切替信号を出力する。
この切替信号は、入出力特性選択回路4において、入出力特性変換回路1の入出力特性を領域Aが多い映像信号用の変換特性、領域Bが多い映像信号用の変換特性、領域Cが多い映像信号用の変換特性、領域Dが多い映像信号用の変換特性のいずれかを選択し、入出力特性変換回路1の変換特性を切り替えるためのものである。
【0021】
なお、ここで切り替えられる各々の入出力特性は、図2〜図5の8A〜8Dに示すような特性をもっている。
図2の入出力特性8Aは、領域Aの画素が多い場合の映像信号を変換するための特性である。
この図2の例では暗い部分が多い映像のため、低輝度部分についての階調を重視した変換特性となっている。
以下同様に、図3の入出力特性8Bは、領域Bの画素が多い映像信号を変換するための特性である。
ここでは比較的暗い部分が多い映像のため、中低輝度部分についての階調を重視した変換特性となっている。
同様に図4は中高輝度用、図5は高輝度用の変換特性である。
【0022】
ところで、これらの変換特性は、前述の特許第3201449号公報に示されるように、検出画素から得られたヒストグラムからの結果を元にして演算して求めるものとは異なり、前もって入出力特性変換データを固定値として入出力特性変換データ格納テーブルに持たせておく(格納しておく)ものである。
各々の変換特性はその領域の映像を表示するのに最適な特性に合わせ込むことができるため、演算によって求める方法に比べてより細かな調整ができる。
【0023】
ここで、これらの変換特性(即ち、入出力特性変換テータ)はASICなどのハードウエアで組み込まれたものであっても、また、図1に示すようにマイクロコンピュータ6によって書き換えられるようになっていてもよい。
このように外部からの書き換えが可能なように構成してあれば、同じようなヒストグラムの結果であっても映像の種類によってその変換特性を変えることも可能となる。
すなわちDVDなどで映画を見る場合と通常のテレビ放送を見る場合で各領域の変換特性を変えるようにするものである。
【0024】
なお、上記実施の形態では映像の領域を4つの場合について説明したが、この領域の分割はそれ以下であってもそれ以上であってもよい。
すなわち、8つの領域に分割する場合には輝度信号の参照するデータが上位3ビットになり、また2つの領域に分割する場合は同様に最上位ビットのみの参照でよくなる。
これらの分割方法についても映像の種類によって切り替えられるようになっていてもよい。
【0025】
以上説明したように本発明では、入力信号をディスプレイの特性に合わせて入出力特性を変換して映像を表示する場合に、デジタル入力信号の映像輝度の上位数ビットを監視することによりどの部分の映像が多いかによって変換特性を切り替えるようにしたことで、映像の多い輝度部分の階調表現を高めるような特性を用いて黒つぶれや白つぶれの少ない高画質の映像を表現することができる。
また、輝度分布を検出する場合に上位の数ビットのみを検出することで複数の領域に映像を分割してヒストグラムを作成することにより少ない回路規模で回路を構成しながら、しかも短い時間で黒つぶれや白つぶれを少なくするという画質改善効果を得ることができる。
【0026】
またその変換特性をテーブルで持つか、あるいはマイクロコンピュータからデータを書き込むようにすることにより、変換特性を演算する場合に比べて処理時間を短くすることができる。
またテーブルデータやマイクロコンピュータからの書き込みデータの種類を入力映像信号によって変えることでよりこまやかな映像表現ができ、これらのことにより安価でありながら高画質の映像を表示することが可能となる。
【0027】
【発明の効果】
この発明による映像信号処理方法は、入力されたデジタル映像信号の入出力特性を表示デバイスの特性に合わせて変換する映像信号処理方法であって、入力されたデジタル映像信号の各画素の輝度レベルを検出し、検出された各画素の輝度レベル信号に基づいて、所定フィールド数ごとに入力されたデジタル映像信号の各画素の輝度レベルを予め設定された複数の輝度レベル領域に分類すると共に、それぞれの輝度レベル領域に分類された画素数をカウントし、画素数が最も多くカウントされた輝度レベル領域を検出し、複数の輝度レベル領域のそれぞれの領域に対して画素数が最も多くカウントされた場合の映像信号に対応する入出力変換特性データがそれぞれ格納されている入出力変換特性データ格納テーブルから、検出された輝度レベル領域に対応する入出力変換特性データを選択し、選択された入出力変換特性データに基づいて、入力されたデジタル映像信号の入出力特性を変換して出力するので、入力映像信号に対応して適正な入出力特性変換を選択して短時間で容易に切り換えることが可能となり、黒つぶれや白つぶれの少ない高画質な映像を表示させることができる。
【0028】
また、この発明による映像信号処理方法は、検出された各画素の上位所定ビット数の輝度レベル信号に基づいて、所定フィールド数ごとに入力されたデジタル映像信号の各画素の輝度レベルを予め設定された複数の輝度レベル領域に分類すると共に、それぞれの輝度レベル領域に分類された画素数をカウントして、画素数が最も多くカウントされた輝度レベル領域を検出するので、少ない回路規模で回路を構成しながら、短時間で入力映像信号に対応して適正な入出力特性変換を選択して切り換えることが可能となり、黒つぶれや白つぶれの少ない高画質な映像を容易に表示させることができる。
【0029】
また、この発明による映像信号処理方法の入出力変換特性データ格納テーブルに格納されている複数の入出力変換特性データは、予め定められたデータであるので、変換特性を演算する場合に比べて処理時間を短くすることができる。
【0030】
また、この発明による映像信号処理方法の入出力変換特性データ格納テーブルに格納されている複数の入出力変換特性データは、マイクロコンピュータにより書き込み可能であるので、入力映像信号に対応してよりきめ細かな変換特性の調整が可能であり、さらに高画質な映像を表示することができる。
【0031】
また、この発明による映像信号処理装置は、入力されたデジタル映像信号の入出力特性を表示デバイスの特性に合わせて変換する映像信号処理装置であって、入力されたデジタル映像信号の各画素の輝度レベルを検出する輝度信号検出回路と、輝度信号検出回路で検出された各画素の輝度レベル信号に基づいて、所定フィールド数ごとに入力されたデジタル映像信号の各画素を予め設定された複数の輝度レベル領域に分類すると共に、それぞれの輝度レベル領域に分類された画素数をカウントしてヒストグラムを生成し、画素数が最も多くカウントされた輝度レベル領域を検出するヒストグラム算出回路と、複数の輝度レベル領域のそれぞれの領域に対して画素数が最も多くカウントされた場合の映像信号に対応する入出力変換特性データがそれぞれ格納されている入出力変換特性データ格納テーブルと、入出力変換特性データ格納テーブルからヒストグラム算出回路が検出した輝度レベル領域に対応する入出力変換特性データを選択する入出力特性選択回路と、入出力特性選択回路で選択された入出力変換特性データに基づいて入力されたデジタル映像信号の入出力特性を変換して出力する入出力特性変換回路を備えたので、入力映像信号に対応して適正な入出力特性変換を選択して短時間で容易に切り換えることが可能となり、黒つぶれや白つぶれの少ない高画質な映像を表示させることができる映像信号処理装置を提供できる。
【0032】
また、この発明による映像信号処理装置の上記ヒストグラム算出回路は、輝度信号検出回路で検出された各画素の上位所定ビット数の輝度レベル信号に基づいて、入力されたデジタル映像信号の各画素を予め設定された複数の輝度レベル領域に分類すると共に、それぞれの輝度レベル領域に分類された画素数をカウントしてヒストグラムを生成し、画素数が最も多くカウントされた輝度レベル領域を検出するので、少ない回路規模で回路を構成しながら、短時間で入力映像信号に対応して適正な入出力特性変換を選択して切り換えることが可能となり、黒つぶれや白つぶれの少ない高画質な映像を容易に表示させることができる映像信号処理装置を安価に提供できる。
【0033】
また、この発明による映像信号処理装置の入出力変換特性データ格納テーブルに格納されている複数の入出力変換特性データは、予め定められたデータであるので、変換特性を演算する場合に比べて処理時間を短くすることができる映像信号処理装置を提供できる。
【0034】
また、この発明による映像信号処理装置の入出力変換特性データ格納テーブルに格納されている複数の入出力変換特性データは、マイクロコンピュータにより書き込み可能であるので、入力映像信号に対応してよりきめ細かな変換特性の調整が可能であり、さらに高画質な映像を表示することができる映像信号処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施の形態を示す映像信号処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した映像信号処理装置において、暗い映像領域にカウントされる画素数が最も多い場合の入力映像信号に対応する入出力変換特性を示す図である。
【図3】図1に示した映像信号処理装置において、比較的暗い映像領域にカウントされる画素数が最も多い場合の入力映像信号に対応する入出力変換特性を示す図である。
【図4】図1に示した映像信号処理装置において、比較的明るい映像領域にカウントされる画素数が最も多い場合の入力映像信号に対応する入出力変換特性を示す図である。
【図5】図1に示した映像信号処理装置において、明るい映像領域にカウントされる画素数が最も多い場合の入力映像信号に対応する入出力変換特性を示す図である。
【図6】従来の映像信号処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 入出力特性変換回路
2 輝度信号検出回路
3 ヒストグラム算出回路
4 入出力特性選択回路
5 入出力特性変換データ格納テーブル
6 マイクロコンビュータ
7 標準的なガンマ値であるγ=2.2のガンマカーブ
8A 領域A(暗い映像領域)の多い映像のための入出力変換特性
8B 領域B(比較的暗い映像領域)の多い映像のための入出力変換特性
8C 領域C(比較的明るい映像領域)の多い映像のための入出力変換特性
8D 領域D(暗い映像領域)の多い映像のための入出力変換特性
9 各領域での画素の累積数を示す棒グラフ(ヒストグラム)
Claims (8)
- 入力されたデジタル映像信号の入出力特性を表示デバイスの特性に合わせて変換する映像信号処理方法であって、
上記入力されたデジタル映像信号の各画素の輝度レベルを検出し、
検出された各画素の輝度レベル信号に基づいて、所定フィールド数ごとに上記入力されたデジタル映像信号の各画素の輝度レベルを予め設定された複数の輝度レベル領域に分類すると共に、それぞれの輝度レベル領域に分類された画素数をカウントし、画素数が最も多くカウントされた輝度レベル領域を検出し、
上記複数の輝度レベル領域のそれぞれの領域に対して画素数が最も多くカウントされた場合の映像信号に対応する入出力変換特性データがそれぞれ格納されている入出力変換特性データ格納テーブルから、検出された上記輝度レベル領域に対応する入出力変換特性データを選択し、
選択された入出力変換特性データに基づいて、上記入力されたデジタル映像信号の入出力特性を変換して出力することを特徴とする映像信号処理方法。 - 検出された各画素の上位所定ビット数の輝度レベル信号に基づいて、所定フィールド数ごとに上記入力されたデジタル映像信号の各画素の輝度レベルを予め設定された複数の輝度レベル領域に分類すると共に、それぞれの輝度レベル領域に分類された画素数をカウントして、画素数が最も多くカウントされた輝度レベル領域を検出することを特徴とする請求項1に記載の映像信号処理方法。
- 上記入出力変換特性データ格納テーブルに格納されている複数の入出力変換特性データは、予め定められたデータであることを特徴とする請求項1または2に記載の映像信号処理方法。
- 上記入出力変換特性データ格納テーブルに格納されている複数の入出力変換特性データは、マイクロコンピュータにより書き込み可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の映像信号処理方法。
- 入力されたデジタル映像信号の入出力特性を表示デバイスの特性に合わせて変換する映像信号処理装置であって、
上記入力されたデジタル映像信号の各画素の輝度レベルを検出する輝度信号検出回路と、
上記輝度信号検出回路で検出された各画素の輝度レベル信号に基づいて、所定フィールド数ごとに上記入力されたデジタル映像信号の各画素を予め設定された複数の輝度レベル領域に分類すると共に、それぞれの輝度レベル領域に分類された画素数をカウントしてヒストグラムを生成し、画素数が最も多くカウントされた輝度レベル領域を検出するヒストグラム算出回路と、
上記複数の輝度レベル領域のそれぞれの領域に対して画素数が最も多くカウントされた場合の映像信号に対応する入出力変換特性データがそれぞれ格納されている入出力変換特性データ格納テーブルと、
上記入出力変換特性データ格納テーブルから上記ヒストグラム算出回路が検出した輝度レベル領域に対応する入出力変換特性データを選択する入出力特性選択回路と、
上記入出力特性選択回路で選択された入出力変換特性データに基づいて上記入力されたデジタル映像信号の入出力特性を変換して出力する入出力特性変換回路を備えたことを特徴とする映像信号処理装置。 - 上記ヒストグラム算出回路は、上記輝度信号検出回路で検出された各画素の上位所定ビット数の輝度レベル信号に基づいて、上記入力されたデジタル映像信号の各画素を予め設定された複数の輝度レベル領域に分類すると共に、それぞれの輝度レベル領域に分類された画素数をカウントしてヒストグラムを生成し、画素数が最も多くカウントされた輝度レベル領域を検出することを特徴とする請求項5に記載の映像信号処理装置。
- 上記入出力変換特性データ格納テーブルに格納されている複数の入出力変換特性データは、予め定められたデータであることを特徴とする請求項5または6に記載の映像信号処理装置。
- 上記入出力変換特性データ格納テーブルに格納されている複数の入出力変換特性データは、マイクロコンピュータにより書き込み可能であることを特徴とする請求項5または6に記載の映像信号処理装置。
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