JP2004005997A - 光ディスク装置、光ディスクの記録方法及び光ディスク - Google Patents

光ディスク装置、光ディスクの記録方法及び光ディスク Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、光ディスク装置、光ディスクの記録方法及び光ディスクに関し、例えばコンパクトディスクに適用して、再生時におけるジッタを低減し、記録されたデータを確実に再生できるようにする。
【解決手段】本発明は、書き込みの光量の切り換えに連動して、レーザービームを書き込みの光量に立ち上げるタイミングを補正する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク、光ディスク装置及び光ディスクの記録方法に関し、例えばコンパクトディスクに適用して、書き込みの光量の切り換えに連動して、レーザービームを書き込みの光量に立ち上げるタイミングを補正することにより、再生時におけるジッタを低減し、記録されたデータを確実に再生できるようにする。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンパクトディスクにおいては、記録に供するデータをデータ処理した後、EFM(Eight−to−Fourteen Modulation)変調することにより、所定の基本周期Tに対して、周期3T〜11Tのピット列が形成され、これによりオーディオデータ等を記録するようになされている。
【0003】
これに対応してコンパクトディスクプレイヤーは、コンパクトディスクにレーザービームを照射して戻り光を受光することにより、この戻り光の光量に応じて信号レベルが変化する再生信号を得、この再生信号を所定のスライスレベルにより2値化して2値化信号を生成する。さらにこの2値化信号よりPLL回路を駆動して再生クロックを生成すると共に、この再生クロックにより2値化信号を順次ラッチし、これによりコンパクトディスクに形成されたピット列に対応する周期3T〜11Tの再生データを生成する。
【0004】
コンパクトディスクプレイヤーは、このようにして生成した再生データを記録時のデータ処理に対応してデータ処理し、コンパクトディスクに記録されたオーディオデータ等を再生するようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで従来のコンパクトディスクプレイヤーにおいては、再生信号にジッタが含まれる。このジッタは、読み取りに用いるレーザービームのノイズ、電気系のサーマルノイズ、ディスクノイズ等、様々な原因により発生すると考えられ、再生信号の位相余裕を低下させ、甚だしい場合は、正しいデータ再生を困難にする。
【0006】
しかしながらこのジッタは、本質的には、前後のピットからの符号間干渉によるものであり(Shigeo Kubota,”Aplanatic condition required to reproduce jitter−free signals in an optical digital disk system”,App.Optics 1987,Vol26,No.18,pp3961−3970)、レーザービーム照射位置の前後のランド及びピットに応じて変化するものである。
【0007】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、再生時におけるジッタを低減し、記録されたデータを確実に再生することができる光ディスク、光ディスク装置及び光ディスクの記録方法を提案しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため請求項1の発明においては、光ディスク装置に適用して、書き込みの光量を切り換える光量切り換え手段と、光量切り換え手段と連動して変調信号のタイミングを可変し、レーザービームの光量を書き込みの光量に立ち上げるタイミングを補正するタイミング制御手段とを備えるようにする。
【0009】
また請求項4の発明においては、光ディスクの記録方法に適用して、ディスク状記録媒体の所定領域において、書き込みの光量を増大し、書き込みの光量の増大に対して、レーザービームの光量を書き込みの光量に立ち上げるタイミングを補正する。
【0010】
また請求項5の発明においては、光ディスクに適用して、情報記録面に高反射率の領域及び低反射率の領域が形成されることにより、情報記録面に所望の画像が記録され、高反射率の領域及び低反射率の領域は、ピットのピット幅の相違により形成され、ピットは、再生時におけるピット幅の相違による戻り光の変化を補正するように、同一のデータが割当られたピット間で、ピット長が異なるように形成されてなるようにする。
【0011】
また請求項6の発明においては、光ディスクに適用して、情報記録面に高反射率の領域及び低反射率の領域が形成されることにより、情報記録面に所望の画像が記録され、高反射率の領域及び低反射率の領域は、ピットのピット幅の相違により形成され、ピットのエッジ位置が基本の位置から変化され、再生したときに得られる再生信号と所定の再生レベルとの交点が所定のクロック間隔で得られるように、同一のデータが割り当てられたピット間で異なるエッジ位置となるように形成されてなるようにする。
【0012】
請求項1の構成により、書き込みの光量を切り換える光量切り換え手段と、光量切り換え手段と連動して変調信号のタイミングを可変し、レーザービームの光量を書き込みの光量に立ち上げるタイミングを補正するタイミング制御手段とを備えるようにすれば、文字等を目視可能に情報記録面に記録するために光量を切り換えた場合に、この光量の切り換えにより変化するアシンメトリーを補正することができる。
【0013】
これにより請求項4の構成によれば、文字等の記録のために光量を切り換えて変化するアシンメトリーを補正することができる光ディスクの記録方法を提供することができる。
【0014】
また請求項5の構成により、情報記録面に高反射率の領域及び低反射率の領域が形成されることにより、情報記録面に所望の画像が記録され、高反射率の領域及び低反射率の領域は、ピットのピット幅の相違により形成され、ピットは、再生時におけるピット幅の相違による戻り光の変化を補正するように、同一のデータが割当られたピット間で、ピット長が異なるように形成すれば、これら高反射率の領域及び低反射率の領域により文字等を目視可能に情報記録面に記録することができる。このときこのピット幅の相違による戻り光の変化を補正するように、同一のデータが割当られたピット間で、ピット長が異なるようにピットを形成すれば、高反射率の領域及び低反射率の領域で異なるアシンメトリーを補正することができる。
【0015】
また請求項6の構成により、情報記録面に高反射率の領域及び低反射率の領域が形成されることにより、情報記録面に所望の画像が記録され、高反射率の領域及び低反射率の領域は、ピットのピット幅の相違により形成され、ピットのエッジ位置が基本の位置から変化され、再生したときに得られる再生信号と所定の再生レベルとの交点が所定のクロック間隔で得られるように、同一のデータが割り当てられたピット間で異なるエッジ位置となるように形成されてなるようにすれば、これら高反射率の領域及び低反射率の領域により文字等を目視可能に情報記録面に記録して、再生信号のジッタを低減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
【0017】
(1)第1の実施の形態
図1は、本発明の実施の形態に係る光ディスク装置を示すブロック図である。この光ディスク装置1は、ディスク原盤2を露光してディジタルオーディオテープレコーダ3より出力されるオーディオデータD1を記録する。光ディスクの製造工程では、このディスク原盤2を現像した後、電鋳処理することにより、マザーディスクを作成し、このマザーディスクよりスタンパーを作成する。さらに光ディスクの製造工程では、このようにして作成したスタンパーよりディスク状基板を作成し、このディスク状基板に反射膜、保護膜を形成してコンパクトディスクを作成する。
【0018】
すなわちこの光ディスク装置1において、スピンドルモータ4は、ディスク原盤2を回転駆動し、底部に保持したFG信号発生器より、所定の回転角毎に信号レベルが立ち上がるFG信号FGを出力する。スピンドルサーボ回路5は、ディスク原盤2の露光位置に応じて、このFG信号の周波数が所定周波数になるようにスピンドルモータ4を駆動し、これによりディスク原盤2を線速度一定の条件により回転駆動する。
【0019】
記録用レーザー7は、ガスレーザー等により構成され、ディスク原盤露光用のレーザービームLを射出する。光変調器8は、電気音響光学素子で構成され、このレーザービームLを変調信号S1によりオンオフ制御して射出する。ミラー10は、このレーザービームLの光路を折り曲げてディスク原盤2に向けて射出し、対物レンズ11は、このミラー10の反射光をディスク原盤2に集光する。これらミラー10及び対物レンズ11は、図示しないスレッド機構により、ディスク原盤2の回転に同期してディスク原盤2の半径方向に順次移動し、これによりレーザービームLによる露光位置を順次ディスク原盤2の外周方向に変位させる。
【0020】
これによりこの光ディスク装置1では、ディスク原盤2を回転駆動した状態で、ミラー10及び対物レンズ11の移動によりらせん状にトラックを形成し、このトラックに変調信号S1に対応して順次ピットを形成する。
【0021】
変調回路13は、ディジタルオーディオテープレコーダ3よりオーディオデータD1を入力すると共に、このオーディオデータD1に対応するサブコードデータを入力し、これらオーディオデータD1及びサブコードデータをコンパクトディスクについて規定されたデータ処理方式によりデータ処理する。すなわち変調回路13は、これらオーディオデータD1及びサブコードデータに誤り訂正符号を付加した後、インターリーブ処理し、続いてEFM変調してEFM信号S2を出力する。
【0022】
エッジ位置補正回路14は、EFM信号S2の変化パターンを検出し、この変化パターンに応じて再生時の符号間干渉を有効に回避するように、EFM信号S2のタイミングを補正する。
【0023】
すなわちエッジ位置補正回路14において、レベル変換回路15は、出力振幅が1〔V〕でなるEFM信号S2の信号レベルを、出力振幅が5〔V〕でなるTTLレベルに補正して出力する。PLL回路16は、図2に示すようにEFM信号S2(図2(A))よりクロックCK(図2(B))を生成して出力する。かくするにつき、FFM信号S2においては、基本周期Tに対して3T〜11Tの周期で信号レベルが変化することにより、PLL回路16は、このEFM信号S2に同期した基本周期Tにより信号レベルが変化するクロックCKを生成する。
【0024】
立ち上がりエッジ補正回路17Aは、図3に示すように、クロックCKで動作する13個のラッチ回路19A〜19Mを直列に接続し、この直列回路にレベル変換回路15の出力信号S3を入力する。これにより立ち上がりエッジ補正回路17Aは、レベル変換回路15の出力信号S3をクロックCKのタイミングによりサンプリングし、連続する13点のサンプリング結果より、EFM信号S2の変化パターンを検出する。すなわち、例えば「0001111000001」のラッチ出力が得られた場合、この場合、長さ5Tのスペースに続いて長さ4Tのピットが連続する変化パターンと判断することができる。同様に「0011111000001」のラッチ出力が得られた場合、長さ5Tのスペースに続いて長さ5Tのピットが連続する変化パターンと判断することができる。
【0025】
補正値テーブル20は、複数の補正データを格納したリードオンリメモリで形成され、ラッチ回路19A〜19Mのラッチ出力をアドレスにして、EFM信号S2の変化パターンに対応する補正値データDFを出力する。モノステーブルマルチバイブレータ(MM)21は、直列接続された13個の中央のラッチ回路19Gより、ラッチ出力の入力を受け、このラッチ出力の立ち上がりのタイミングを基準にして、所定期間の間(周期3Tより充分に短い期間)、信号レベルが立ち上がる立ち上がりパルス信号を出力する。
【0026】
遅延回路22は、12段のタップ出力を有し、各タップ間の遅延時間差がこのエッジ位置補正回路14における変調信号のタイミング補正の分解能に設定される。遅延回路22は、モノステーブルマルチバイブレータ21より出力される立ち上がりパルス信号を順次遅延して各タップより出力する。セレクタ23は、補正値データDFに従って遅延回路22のタップ出力を選択出力し、これにより補正値データDFに応じて遅延時間の変化してなる立ち上がりパルス信号SS(図2(D))を選択出力する。
【0027】
これにより立ち上がりエッジ補正回路17Aは、EFM信号S2の信号レベルの立ち上がりに対応して信号レベルが立ち上がり、かつEFM信号S2に対する各立ち上がりエッジの遅延時間Δr(3,3)、Δr(4,3)、Δr(3,4)、Δr(5,3)、……が、対応するEFM信号S2の立ち上がりエッジ、前後合計13サンプリングにより検出されるEFM信号S2の変化パターンに応じて変化する立ち上がりエッジ信号SSを生成する。
【0028】
なおこの図3においては、変調信号S2の変化パターンを、クロック(すなわちチャンネルクロックでなる)CKの1周期を単位としたピット長pと、ピット間隔bとにより表し、立ち上がりエッジに対する遅延時間をΔr(p、b)により示す。従ってこの図2(D)において、2番目に記述された遅延時間Δr(4、3)は、長さ4クロックのピットの前に、3クロックのブランクがある場合の遅延時間である。これにより補正値テーブル20には、これらp及びbの全ての組合せに対応する補正値データDFが格納されていることになる。
【0029】
かくするにつきコンパクトディスクでは、一般に、EFM信号S2に応じてレーザービームLが照射されてピットが形成されることにより、立ち上がりエッジ補正回路17Aは、基本周期Tを単位にした前後12Tの範囲について、コンパクトディスクに形成されるピットのパターンを検出し、このパターンに応じて立ち上がりエッジ信号SSを生成することになる。
【0030】
立ち下がりエッジ補正回路17Bは、モノステーブルマルチバイブレータ21がラッチ出力の立ち下がりエッジを基準にして動作することと、補正値テーブル20の内容が異なることを除いて、立ち上がりエッジ補正回路17Aと同一に構成される。
【0031】
これにより立ち下がりエッジ補正回路17Bは、EFM信号S2の信号レベルの立ち下がりに対応して信号レベルが立ち上がり、かつEFM信号S2に対する各立ち上がりエッジの遅延時間Δf(3,3)、Δf(4,4)、Δf(3,3)、Δf(5,4)、……が、対応するEFM信号S2の立ち下がりエッジ、前後合計13サンプリングにより検出されるEFM信号S2の変化パターンに応じて変化する立ち下がりエッジ信号SR(図2(C))を生成する。なおこの図3においては、立ち上がりエッジに対する遅延時間と同様に、ピット長pと、ピット間隔bとにより、立ち下がりエッジに対する遅延時間をΔf(p、b)で示す。
【0032】
かくするにつき立ち下がりエッジ補正回路17Bにおいては、基本周期Tを単位にした前後12Tの範囲について、コンパクトディスクに形成されるピットのパターンを検出し、このパターンに応じてレーザービームの照射終了のタイミングでなるEFM信号S2の立ち下がりエッジのタイミングを補正して、立ち下がりエッジ信号SRを生成するようになされている。
【0033】
フリップフロップ(F/F)25(図1)は、立ち上がりエッジ信号SS及び立ち下がりエッジ信号SRを合成して出力する。すなわちフリップフロップ25は、立ち上がりエッジ信号SS及び立ち下がりエッジ信号SRをそれぞれセット端子S、リセット端子Rに入力し、これにより立ち上がりエッジ信号SSの信号レベルの立ち上がりで信号レベルが立ち上がった後、立ち下がりエッジ信号SRの信号レベルの立ち上がりで信号レベルが立ち下がる変調信号S5を生成する。レベル逆変換回路26は、出力振幅がTTLレベルでなるこの変調信号S5の信号レベルを補正し、元の出力振幅1Vにより出力する。
【0034】
これにより変調信号S1においては、立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジのタイミングが前後のピット及びランドの長さに応じて補正されて出力され、これに対応してディスク原盤2に対してレーザービームLを照射するタイミングも、前後のピット及びランドの長さに対応して補正される。従ってこのディスク原盤2により作成されるコンパクトディスクにおいては、エッジの位置が、前後のピット長及びランド長に応じて基本の位置より変化して形成され、これにより同一のデータが割当てられたピット間で、ピット長が変化して形成されることになる。これにより光ディスク装置1では、再生時、符号間干渉により発生するジッタを低減するように、各ピットの前エッジ及び後エッジの位置を補正する。
【0035】
図4は、このようにしてエッジのタイミング補正に使用される補正値テーブル20の生成の説明に供する工程図である。光ディスク装置1では、この補正値テーブル20を適切に設定することにより、ピットの前エッジ及び後エッジの位置を最適な位置に設定でき、再生信号をクロックCKに同期した正しいタイミングにより変化させることができる。すなわちピットサイズ、前後のブランク長が変化した場合でも、再生信号は、クロックCKに同期した正しいタイミングで所定のスライスレベルを通過するようになり、この結果ジッタの少ない再生信号を得ることが可能となる。なお補正値テーブル20は、立ち上がりエッジ補正回路17Aと、立ち下がりエッジ補正回路17Bの両方に存在するが、どちらもその設定方法は同一であるので、ここでは立ち上がりエッジ補正回路17Aに説明を限定する。
【0036】
この工程においては、光ディスク装置1により評価用のディスク原盤に、このディスク原盤より作成されるコンパクトディスクの再生結果に基づいて、補正値テーブルを設定する。
【0037】
ここでこの評価用のディスク原盤作成時において、光ディスク装置1には、評価基準用の補正値テーブル20が設定される。ここでこの評価基準の補正値テーブル20は、セレクタ23において、常に遅延回路22のセンタータップ出力を選択出力するように、補正値データDFが設定されて形成される。これによりこの工程では、EFM信号S3で直接光変調器8を駆動した場合と同一の条件により、すなわち従来のコンパクトディスク作成工程と同一の条件によりディスク原盤2を露光する。
【0038】
この工程では、このようにして露光したディスク原盤2を現像した後、電鋳処理してマザーディスクを作成し、このマザーディスクよりスタンパー40を作成する。さらにこのスタンパー40より通常のコンパクトディスク作成工程と同様に、コンパクトディスク41を作成する。
【0039】
コンパクトディスクプレイヤー(CDプレイヤー)42は、このようにして作成された評価用のコンパクトディスク41を再生する。このときコンパクトディスクプレイヤー42は、コンピュータ44により制御されて動作を切り換え、内蔵の信号処理回路より再生信号RFをディジタルオシロスコープ43に出力する。なおこの再生信号RFは、コンパクトディスクより得られる戻り光の光量に応じて信号レベルが変化し、光ピックアップの出力より所定のバッファ回路を介して出力される。かくするにつき、このコンパクトディスク41は、通常のコンパクトディスクと同一の条件により作成されていることにより、再生クロックをトリガにしてディジタルオシロスコープ43でこの再生信号RFを観察するとジッタが観察されることになる。
【0040】
ディジタルオシロスコープ43は、コンピュータ44により制御されて動作を切り換え、チャンネルクロックの20倍のサンプリング周波数でこの再生信号RFをアナログディジタル変換処理し、その結果得られるディジタル信号をコンピュータ44に出力する。
【0041】
コンピュータ44は、ディジタルオシロスコープ43の動作を制御する共に、ディジタルオシロスコープ43より出力されるディジタル信号を信号処理し、これにより補正値データDFを順次計算する。さらにコンピュータ44は、ROMライター45を駆動して、計算した補正値データDFを順次リードオンリメモリに格納し、これにより補正値テーブル20を形成する。この工程では、この補正値テーブル20により最終的にコンパクトディスクを製造する。
【0042】
図5は、このコンピュータ44における処理手順を示すフローチャートである。この処理手順において、コンピュータ44は、ステップSP1からステップSP2に移り、ジッタ検出結果Δr(p,b)、ジッタ計測回数n(p,b)を値0にセットする。ここでコンピュータ44は、ジッタ検出対象でなるエッジの前後について、ピット長p、ピット間隔bの組合せ毎に、ジッタ検出結果Δr(p,b)を算出し、またジッタ計測回数n(p,b)をカウントする。このためコンピュータ44は、ステップSP2において、これら全てのジッタ検出結果Δr(p,b)、ジッタ計測回数n(p,b)を初期値にセットする。
【0043】
続いてコンピュータ44は、ステップSP3に移り、ディジタルオシロスコープ43より出力されるディジタル信号を所定のスライスレベルと比較することにより、再生信号RFを2値化してなるディジタル2値化信号を生成する。なおコンピュータ44は、この処理において、スライスレベル以上が値1、スライスレベルに満たない部分では値0となるように、ディジタル信号を2値化する。
【0044】
続いてコンピュータ44は、ステップSP4に移り、このディジタル信号でなる2値化信号より再生クロックを生成する。ここでコンピュータ44は、2値化信号を基準にして演算処理によりPLL回路の動作をシュミレーションし、これにより再生クロックを生成する。
【0045】
さらにコンピュータ44は、続くステップSP5において、このようにして生成した再生クロックの各立ち下がりエッジのタイミングで、2値化信号をサンプリングし、これによりEFM信号を復号する(以下復号したこのEFM信号をEFM復号信号と呼ぶ)。
【0046】
続いてコンピュータ44は、ステップSP6に移り、2値化信号の立ち上がりエッジの時点から、このエッジに最も近接した再生クロックの立ち下がりの時点までの時間差eを検出し、これによりこのエッジにおけるジッタを時間計測する。続いてコンピュータ44は、ステップSP7において、ステップSP6で時間計測したエッジについて、EFM復号信号より前後のピット長p及びピット間隔bを検出する。
【0047】
コンピュータ44は、続いてステップSP8において、前後のピット長p及びピット間隔bに対応するジッタ検出結果Δr(p,b)に対して、ステップSP6において検出した時間差eを加算し、また対応するジッタ計測回数n(p,b)を値1だけインクリメントする。続いてコンピュータ44は、ステップSP9に移り、全ての立ち上がりエッジについて、時間計測を完了したか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP5に戻る。
【0048】
これによりコンピュータ44は、ステップSP5−SP6−SP7−SP8−SP9−SP5の処理手順を繰り返し、再生信号RFに表れる変化パターン毎に、時間計測したジッタ検出結果を累積加算し、また加算数をカウントする。
【0049】
このようにして全てのエッジについて、ジッタの時間計測を完了すると、コンピュータ44は、ステップSP9において肯定結果が得られることにより、ステップSP10に移り、ここで再生信号RFに表れる変化パターン毎に、時間計測したジッタ検出結果を平均値化する。すなわちステップSP6において検出されるジッタにおいては、ノイズの影響を受けていることにより、コンピュータ44は、このようにしてジッタ検出結果を平均値化することにより、ジッタの測定精度を向上する。
【0050】
コンピュータ44は、このようにしてジッタ検出結果を平均値化すると、続いてステップSP11に移り、この検出結果より、各変化パターン毎にそれぞれ補正値データDFを生成し、各補正値データDFをROMライター45に出力する。ここでこの補正値データDFは、遅延回路22におけるタップ間の遅延時間差をτとおいて、次式の演算処理を実行して算出される。
【数1】
Figure 2004005997
【0051】
なおここでHr1(p,b)は、補正値データDFにより選択される遅延回路22のタップであり、値0の場合がセンタータップである。またHr0(p,b)は、初期値でなる補正値データDFにより選択される遅延回路22のタップであり、この実施の形態において、Hr0(p,b)は、値0に設定されていることになる。またaは定数である。ここでこの実施の形態において、aは1以下の値(例えば0.7など)に設定され、ノイズなどの影響があっても、確実に補正値データを収束させることができるように、乗せられる。
【0052】
コンピュータ44は、このようにしてROMライター45に補正値データDFを格納すると、ステップSP12に移ってこの処理手順を終了する。続いてコンピュータ44は、同様の処理手順をディジタル2値化信号の立ち下がりエッジについて実行し、これにより補正値テーブル20を完成する。
【0053】
以上の構成において、光ディスク装置1においては(図1)、立ち上がりエッジ補正回路17A及び立ち下がりエッジ補正回路17Bにおける補正値テーブル20を初期値に設定することにより、従来のコンパクトディスクの作成条件と同一の条件により評価用のディスク原盤2が作成され(図4)、このディスク原盤2より評価用のコンパクトディスク41が作成される。
【0054】
この評価用のコンパクトディスク41は、基本周期Tの整数倍の周期で信号レベルが変化するEFM信号によりレーザービームLをオンオフ制御してディスク原盤2が順次露光されてピットが形成され、これにより再生信号が隣接するピット、ランドからの符号間干渉を受ける。従ってこのコンパクトディスク41より得られる再生信号は、スライスレベルを横切るタイミングが前後のピット及びランドの形状に応じて、すなわちEFM信号の変化パターンに応じて変化し、ジッタが発生することになる。
【0055】
このコンパクトディスク41は、コンパクトディスクプレイヤー42により再生され、再生信号RFがディジタルオシロスコープ43によりディジタル信号に変換された後、コンピュータ44により2値化信号、EFM復号信号、再生クロックが生成される。さらにコンパクトディスク41は、2値化信号の各エッジ毎に、EFM復号信号より前後のピット及びランドが検出されてEFM信号の変化パターンが検出され、各変化パターン毎に、再生クロックに対する各エッジのジッタ量が時間計測される。
【0056】
さらにこれら時間計測結果が各変化パターン毎に平均値化され、符号間干渉により発生するジッタ量が各変化パターン毎に検出される。コンパクトディスク41は、このようにして検出したジッタ量により、ジッタ補正単位でなる、遅延回路22(図3)のタップ間遅延時間差τを基準にした(1)式の演算処理を実行することにより、遅延回路22のセンタータップを基準にして、この検出したジッタ量を打ち消すことができる遅延回路22のタップ位置が検出され、このタップ位置を特定するデータが補正値データDFとしてリードオンリメモリに格納され、これにより補正値テーブル20が形成される。
【0057】
このようにして補正値テーブル20を形成すると、ディジタルオーディオテープレコーダ3(図1)より入力されるオーディオデータD1及びサブコードデータは、変調回路13により規定のデータ処理を受け、基本周期Tを単位にして信号レベルが変化するEFM信号S2に変換される。このEFM信号S2は、レベル変換回路15において信号レベルがTTLレベルに変換された後、PLL回路16によりクロックCKが再生され、また立ち上がりエッジ補正回路17A及び立ち下がりエッジ補正回路17Bにおいて(図3)、13段のラッチ回路19A〜19Mで順次ラッチされて、変化パターンが検出される。
【0058】
さらにEFM信号S2は、このラッチ回路19A〜19Mの中間のラッチ回路よりモノステーブルマルチバイブレータ21に入力され、立ち上がりエッジ補正回路17Aにおいては、立ち上がりエッジのタイミングで、立ち下がりエッジ補正回路17Bにおいては、立ち下がりエッジのタイミングで、モノステーブルマルチバイブレータ21をトリガし、それぞれ立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジのタイミングで信号レベルが立ち上がる立ち上がりパルス信号及び立ち下がりパルス信号を生成する。
【0059】
これら立ち上がりパルス信号及び立ち下がりパルス信号は、それぞれ立ち上がりエッジ補正回路17A及び立ち下がりエッジ補正回路17Bの遅延回路22において、補正値データDFの算出に利用された遅延時間τを単位にして順次遅延され、この遅延回路22のタップ出力がセレクタ23に出力される。これに対してラッチ回路19A〜19Mで検出されたEFM信号S2の変化パターンは、ラッチ回路19A〜19Mのラッチ出力をアドレスにした補正値テーブル20のアクセスにより、対応する補正値データDFが検出され、この補正値データDFによりセレクタ23の接点が切り換えられる。
【0060】
これによりそれぞれ立ち上がりエッジ補正回路17A及び立ち下がりエッジ補正回路17Bのセレクタ23より、評価用のコンパクトディスク41で検出されたジッタを補正するように、EFM信号S2の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジのタイミングをそれぞれ補正してなる立ち上がりエッジ信号SS及び立ち下がりエッジ信号SRが出力され、これら立ち上がりエッジ信号SS及び立ち下がりエッジ信号SR(図1)が、フリップフロップ25により合成される。さらにこのフリップフロップ25の出力信号S5がレベル逆変換回路26により信号レベルの補正を受け、これにより評価用のコンパクトディスク41で検出したジッタを補正するように、すなわち符号間干渉を低減するように、EFM信号S2のエッジのタイミングをそれぞれ補正してなる変調信号S1が生成され、この変調信号S1によりディスク原盤2が露光される。
【0061】
これによりディスク原盤2においては、符号間干渉を打ち消すように、エッジの位置が補正されて順次ピットが形成され、このディスク原盤2より従来に比して格段的にジッタを低減したコンパクトディスクが作成される。
【0062】
以上の構成によれば、EFM信号S2の変化パターンに応じて、EFM信号S2のタイミングを補正して変調信号S1を生成し、この変調信号S1によりディスク原盤2を露光したことにより、変化パターンに応じて変化する符号間干渉によるジッタを、従来に比して格段的に低減することができる。
【0063】
またこのとき評価用のコンパクトディスクを作成して補正値データDFを生成したことにより、コンパクトディスクの作成条件が変化した場合においても、再度補正値データDFを求め直すことで、常に正しい補正値データDFによりコンパクトディスクを作成することができる。
【0064】
(2)第2の実施の形態
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る光ディスク装置を示すブロック図である。この光ディスク装置50では、所定のタイミングでレーザービームLの光量を立ち上げてディスク原盤2を露光し、これにより局所的に幅広のピットを形成し、コンパクトディスクの反射率を局所的に変化させる。これによりこの光ディスク装置50では、この局所的な反射率の変化により、文字、画像等を目視確認することができるように、これら文字、画像等をコンパクトディスクの情報記録面に記録する。なおこの図6に示す構成のうち、第1の実施の形態について上述した光ディスク装置1と同一の構成は、対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。
【0065】
すなわちこの光ディスク装置50において、文字信号発生回路51は、光量切換信号SC1を出力して、レーザービームLの光路中に介挿した光変調器52を駆動し、これによりレーザービームLの光量を切り換え制御する。
【0066】
ここで図7に示すように、文字信号発生回路51において、N進カウンタ53は、リングカウンタでなり、FG信号FGをカウントしてカウント値CT1を出力する。またスピンドルモータ4の回転周期でカウント値が0に切り換わり、このときトラック信号C1を出力する。
【0067】
M進カウンタ54は、トラック信号C1をカウントするM進のカウンタで構成され、カウント値CT2を出力する。これにより文字信号発生回路51は、N進カウンタ53及びM進カウンタ54により、ディスク原盤2の円周方向及び半径方向の位置をそれぞれ表してなるカウント値CT1及びCT2を出力する。
【0068】
文字信号生成テーブル55は、各種文字情報のピクセル値を保持するリードオンリメモリ回路で構成され、カウント値CT1及びCT2をアドレスにして各ピクセル値のデータを出力する。かくするにつきこのピクセル値のデータは、ディスク原盤2に記録する文字、画像をビットマップ形式により表現した各ビットのデータにより構成される。
【0069】
レベル変換回路56は、順次入力されるピクセル値のデータを順次ラッチし、光変調器52(図6)の駆動に適した信号レベルにより出力する。この実施の形態においては、このようにして光変調器52を駆動して、レーザービームLの光量を100〔%〕の光量から85〔%〕の光量の切り換え、これにより図8に示すように、文字、画像等をディスク表面に記録する。
【0070】
ところでこのようにしてレーザービームLの光量を100〔%〕の光量から85〔%〕の光量に切り換え制御すると、再生信号も変化するようになる。具体的には、図9及び図10にそれぞれ100〔%〕の光量及び85〔%〕の光量による再生信号のアイパターンを示すように、再生信号の振幅W1及びW2が変化する。これを連続した波形として観察すると、図11に示すように、正しく再生信号を2値化するためのスライスレベルSL1及びSL2が、100〔%〕の光量による場合と、85〔%〕の光量による場合とで相違するようになる。すなわち100〔%〕の光量による部分と、85〔%〕の光量による部分とで、アシンメトリーが大きく変化するようになる。
【0071】
一般のコンパクトディスクプレイヤーにおいては、このようなアシンメトリーの変化に対応してスライスレベルを補正するスライスレベル自動調整回路を備えてはいるものの、このようにして記録する文字、画像等をハッキリと目視確認できるように、レーザービームLの光量を急激に変化させて輪郭を強調すると、結局、スライスレベル自動調整回路ではこの種の急激な変化には追従することが困難になり、これにより文字、画像等の境目部分で、非常に長いバースト・エラーを発生する。
【0072】
このためこの実施の形態では、2系統のエッジ補正回路57A及び57Bより、それぞれ100〔%〕及び85〔%〕の光量に対応する変調信号S1A及びS1Bを出力する。さらにデータセレクタ58により、レーザービームLの光量の切り換えに連動して変調信号S1A及びS1Bを選択出力する。
【0073】
これにより光ディスク装置50では、レーザービームLの光量を切り換えて変化するピット幅に応じて、変調信号S1A及びS1Bを選択しレーザービームを照射するタイミングを可変し、これによりピット幅の変化に対応して各ピットにおけるエッジの位置を可変する。これによりこのディスク原盤2により作成されるコンパクトディスクにおいては、ピット幅の相違による戻り光の変化を補正するように、同一のデータが割当られたピット間で、ピット長が異なるように形成される。
【0074】
またこのときピット幅の変化により各光量における符号間干渉の程度も変化することから、それぞれエッジ位置補正回路57A及び57BによりEFM信号S2の変化パターンに対応して変調信号S1A及びS1Bのタイミングを可変し、これによりジッタを低減する。かくするにつきエッジ位置補正回路57A及び57Bは、補正値テーブルに、それぞれ100〔%〕及び85〔%〕の光量により作成した補正値データDFを保持するようになされている。
【0075】
かくして実験により観察した結果を図12に示すように、このようにして変調信号のタイミングを切り換えて、アシンメトリーの変化を有効に回避することができ、これによりスライスレベルSLにより100〔%〕の光量による部分の再生信号と、85〔%〕の光量による部分の再生信号とを正しく2値化することができた。
【0076】
図6に示す構成によれば、レーザービームの光量の切り換えに連動して、データセレクタ58により変調信号S1A、S1Bを切り換えて変調信号のタイミングを切り換えたことにより、単一のスライスレベルで再生信号を正しく2値化することができ、これによりエラーを有効に回避して正しくデータ再生することができる。
【0077】
(3)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、評価用のコンパクトディスクにより作成した補正値テーブルを直接使用してコンパクトディスクを作成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、評価用のコンパクトディスクにより作成した補正値テーブルを用いて改めて評価用のコンパクトディスクを作成し、この改めて作成した評価用のコンパクトディスクにより補正値テーブルを修正してもよい。このように繰り返し補正値テーブルを修正すれば、その分確実にジッタを低減することができる。
【0078】
また上述の実施の形態においては、EFM信号を13サンプリングして変化パターンを検出する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じてサンプリング数を増大してもよく、これにより長い記録情報パターンに対応することができる。
【0079】
さらに上述の実施の形態においては、基本のクロックを基準にした2値化信号の時間計測によりジッタ量を計測し、この計測結果より補正値データを生成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、実用上十分な精度を確保できる場合は、この時間計測によるジッタ量の計測に代えて、基本のクロックを基準にした再生信号の信号レベル検出により補正値データを生成してもよい。なおこの場合、検出した再生信号の信号レベルよりスライスレベルまでの誤差電圧を計算し、この誤差電圧と再生信号の過渡応答特性により補正値データを算出することになる。
【0080】
また上述の実施の形態においては、テーブル化した補正値データに従って変調信号のタイミングを補正する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、実用上十分な精度を確保できる場合は、予め検出した補正値データに代えて、演算処理により補正値データを算出し、これにより変調信号のタイミングを補正してもよい。
【0081】
さらに上述の実施の形態においては、評価用のコンパクトディスクにより補正値データを算出する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばライトワンス型の光ディスク装置に適用する場合は、いわゆる試し書き領域における試し書き結果に基づいて補正値データを算出してもよい。
【0082】
また上述の実施の形態においては、本発明をコンパクトディスクに適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ピットにより種々のデータを記録する光ディスク装置に広く適用することができる。因みに、再生信号の過渡応答特性の相違により種々のデータを多値記録するようになされた光ディスク装置にも広く適用することができる。
【0083】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、変調信号の変化パターンに応じて変調信号のタイミングを補正することにより、符号間干渉によるジッタを低減することができ、その分読み取りマージンを向上し、記録されたデータを確実に再生することができる。
【0084】
しかしてこの変調信号のタイミングの補正を、レーザービームの光量の切り換えに連動して実行することにより、アシンメトリーを補正して、単一のスライスレベルにより正しくデータ再生することができる。またレーザービームの光量切り換えに伴うジッタの劣化を有効に回避することができ、これらのことから画像、文字等を記録して、記録されたデータを確実に再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光ディスク装置を示すブロック図である。
【図2】図1の光ディスク装置のエッジ位置補正回路の動作の説明に供する信号波形図である。
【図3】図1の光ディスク装置の立ち上がりエッジ補正回路を示すブロック図である。
【図4】図1の光ディスク装置における補正値テーブルの作成工程を示す工程図である。
【図5】図4の工程におけるコンピュータの処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る光ディスク装置を示すブロック図である。
【図7】図6の光ディスク装置の文字信号発生回路を示すブロック図である。
【図8】図6の光ディスク装置により作成されるコンパクトディスクを示す平面図である。
【図9】コンパクトディスクの100〔%〕の光量による部分の再生信号を示す信号波形図である。
【図10】コンパクトディスクの85〔%〕の光量による部分の再生信号を示す信号波形図である。
【図11】光量の相違によるスライスレベルの変化を示す信号波形図である。
【図12】図11との対比により図8のコンパクトディスクによる再生信号を示す信号波形図である。
【符号の説明】
1、50……光ディスク装置、2……ディスク原盤、13……変調回路、1457A、57B……エッジ位置補正回路、17A……立ち上がりエッジ補正回路、17B……立ち下がりエッジ補正回路、20……補正値テーブル、22……遅延回路、23……セレクタ、51……文字信号発生回路

Claims (6)

  1. 記録に供するデータに応じて変調信号を生成し、前記変調信号によりレーザー光源を駆動してレーザービームの光量を間欠的に書き込みの光量に立ち上げ、前記データをディスク状記録媒体に記録する光ディスク装置において、
    前記書き込みの光量を切り換える光量切り換え手段と、
    前記光量切り換え手段と連動して前記変調信号のタイミングを可変し、前記レーザービームの光量を前記書き込みの光量に立ち上げるタイミングを補正するタイミング制御手段とを備える
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記タイミング制御手段は、
    前記データに同期したクロックのタイミングで前記変調信号を順次サンプリングすることにより、前記変調信号の変化パターンを検出する変化パターン検出手段と、
    前記変化パターンに応じて、前記変調信号のタイミングを補正するタイミング補正手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記タイミング補正手段は、補正データ格納手段に格納した補正データに従って、前記変調信号のタイミングを補正し、
    前記補正データは、
    予め評価用のディスク状記録媒体の再生結果に基づいて設定された
    ことを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
  4. 記録に供するデータに応じて、レーザービームの光量を間欠的に書き込みの光量に立ち上げて前記データをディスク状記録媒体に記録する光ディスクの記録方法において、
    前記ディスク状記録媒体の所定領域において、前記書き込みの光量を増大し、前記書き込みの光量の増大に対して、前記レーザービームの光量を前記書き込みの光量に立ち上げるタイミングを補正する
    ことを特徴とする光ディスクの記録方法。
  5. 情報記録面に形成されたピットにより所望のデータを記録した光ディスクにおいて、
    前記情報記録面に高反射率の領域及び低反射率の領域が形成されることにより、前記情報記録面に所望の画像が記録され、
    前記高反射率の領域及び低反射率の領域は、
    前記ピットのピット幅の相違により形成され、
    前記ピットは、
    再生時における前記ピット幅の相違による戻り光の変化を補正するように、同一のデータが割当られたピット間で、ピット長が異なるように形成された
    ことを特徴とする光ディスク。
  6. 情報記録面に形成されたピットにより所望のデータを記録した光ディスクにおいて、
    前記情報記録面に高反射率の領域及び低反射率の領域が形成されることにより、前記情報記録面に所望の画像が記録され、
    前記高反射率の領域及び低反射率の領域は、
    前記ピットのピット幅の相違により形成され、
    前記ピットのエッジ位置が基本の位置から変化され、再生したときに得られる再生信号と所定の再生レベルとの交点が所定のクロック間隔で得られるように、同一のデータが割り当てられたピット間で異なるエッジ位置となるように形成された
    ことを特徴とする光ディスク。
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