JPH11120559A - 光情報記録媒体、光情報記録方法及び光情報記録装置 - Google Patents

光情報記録媒体、光情報記録方法及び光情報記録装置

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JPH11120559A
JPH11120559A JP27597297A JP27597297A JPH11120559A JP H11120559 A JPH11120559 A JP H11120559A JP 27597297 A JP27597297 A JP 27597297A JP 27597297 A JP27597297 A JP 27597297A JP H11120559 A JPH11120559 A JP H11120559A
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signal
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optical
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JP27597297A
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Inventor
Seiji Kobayashi
誠司 小林
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】隣接するトラックからのクロストークに起因し
て発生するジッターが少なく、高転送レートにおいても
安定に信号を復号することが可能な光情報記録媒体、光
情報記録装置及び光情報記録方法を提案しようとするも
のである。 【解決手段】光ディスク記録装置1は、変調信号SDに
従ってレーザービームLをオンまたはオフさせることに
より光ディスク原盤2にピットを形成する光ディスク記
録装置1において、記録中のトラックに隣接する複数の
トラックに記録される情報を予測する隣接トラック情報
取得回路13と、隣接トラック情報取得回路13の出力
に基づいて、隣接する複数のトラックから生ずるクロス
トークをキャンセルするような補正値を演算するクロス
トーク予測回路14と、補正値に基づいて記録信号に補
正を行うタイミング補正回路17とをもつものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光情報記録媒体、
光情報記録装置及び光情報記録方法に関し、例えばコン
パクトディスク(CD)やディジタルビデオディスク
(DVD)、及びこれらのディスクの記録装置に適用す
ることができる。本発明は、記録中のレーザビーム照射
のタイミングを、記録中のピットに隣接するトラックに
記録された情報に応じて制御することにより、クロスト
ークが低下した良好な信号を再生する高品質なディスク
を作成するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばこの種の光情報記録媒体で
なるコンパクトディスクの記録装置においては、記録に
供するデータをデータ処理した後、EFM(Eight-to-F
ourteen Modulation)変調することにより、所定の基本
周期Tに対して、周期3T〜11Tのピット列が形成さ
れ、これによりオーディオデータ等が記録されるように
なされている。
【0003】これに対応してコンパクトディスクプレイ
ヤーは、コンパクトディスクにレーザービームを照射し
て戻り光を受光することにより、この戻り光の光量に応
じて信号レベルが変化する再生信号を得、この再生信号
を所定のスライスレベルにより2値化して2値化信号を
生成する。さらにこの2値化信号よりPLL回路を駆動
して再生クロックを生成すると共に、この再生クロック
により2値化信号を順次ラッチし、これによりコンパク
トディスクに形成されたピット列に対応する周期3T〜
11Tの再生データを生成する。
【0004】コンパクトディスクプレイヤーは、このよ
うにして生成した再生データを記録時のデータ処理に対
応するデータ処理により復号し、コンパクトディスクに
記録されたオーディオデータ等を再生するようになされ
ている。
【0005】このような従来のコンパクトディスク(C
Dディスク)の記録再生に関して、特開昭58-2628 号公
報には、レーザービームの出力パワーを変化させると共
に、パルス信号のパルス幅を縮小させることにより、記
録信号とずれが生しない再生信号が得られるようなピッ
トをディスクに形成するようにしたディスク記録装置が
開示されている。また、特開平3 −83230 号公報には、
光記録媒体の熱時定数に起因するピットの伸長分に相当
するパルス幅だけ短いパルス幅の書き込みパルスをベー
スバンド信号から形成し、この書き込みパルスでパルス
幅変調した記録光を光記録媒体に照射することにより、
ベースバント信号に対応して正規の長さのピットを熱時
定数の大きな光記録媒体に形成する光記録装置が開示さ
れている。また、特開昭62一54830 号公報には、レーザ
ービームのパルス幅を順次変化させながら記録を行い、
再生信号のパルス幅が所定の長さになるときのレーザビ
ームのパルス幅を違択するようにして、ディスク毎記録
感度が異なったりレーザービームの強度が温度により変
動しても、使用するディスクおよび環境条件のもとで最
適な記録条件の設定が可能になり、再生信号の信頼性を
向上させることができるとともに、情報記録の高密度化
が実現できる光ディスク記録再生装置が開示されてい
る。
【0006】ところで近年、このようなコンパクトディ
スクを高転送レートで再生することが一般的になってい
る。高転送レートの再生装置においては、例えばコンパ
クトディスクを所定の回転数の8倍以上で回転させるこ
とにより高速でデータを再生するものである。このよう
な高転送レートの再生装置では、同じ量のデータを通常
よりも遥かに短時間で得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで高転送レート
で再生するためには、ディスクの回転数を上げることと
共に、広帯域の電子回路が必要となる。広帯域の電子回
路は一般にノイズレベルが高いので、高いノイズレベル
の中でも安定な信号を再生するためには、ディスクのジ
ッターを低下させることが必要となる。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、隣接するトラックからのクロストークに起因して発
生するジッターが少なく、高転送レートにおいても安定
に信号を復号することが可能な光情報記録媒体、光情報
記録装置及び光情報記録方法を提案しようとするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明の光情報記録装置は、変調信号に従ってレーザ
ービームをオンまたはオフさせることにより光記録媒体
にピットを形成する光情報記録装置において、記録中の
トラックに隣接する複数のトラックに記録される情報を
予測する隣接トラック情報取得手段と、上記隣接トラッ
ク情報取得手段の出力に基づいて、隣接する複数のトラ
ックから生ずるクロストークをキャンセルするような補
正値を演算する補正値演算手段と、上記補正値に基づい
て記録信号に補正を行う信号補正手段とをもつものであ
る。
【0010】また、本発明の光情報記録方法は、変調信
号に従ってレーザ光線を変調して順次ピットを形成し、
上記ピットにより所望のデータを記録する光情報記録方
法において、記録中の信号に対して、隣接する複数のト
ラックに記録される情報を予測し、上記予測情報に従っ
て、上記変調信号のエッジ位置を移動させた後に記録を
行うものである。
【0011】また、本発明の光情報記録媒体は、ピット
が形成されて情報を記録された光情報記録媒体におい
て、ピットの前後エッジの位置が、上記ピットに隣接す
る複数のトラックに記録されたピットの長さと位置に応
じて調整されているものである。
【0012】本発明の光情報記録装置によれば、以下の
作用をする。本発明の光情報記録装置においては、デー
タに基づいて変調信号を生成し、記録中のトラックに隣
接する複数のトラックに記録される情報を予測する隣接
トラック情報取得手段と、上記隣接トラック情報取得手
段の出力に基づいて、隣接する複数のトラックから生ず
るクロストークをキャンセルするような補正値を演算す
る補正値演算手段と、上記補正値に基づいて記録信号に
補正を行う信号補正手段とをもつので、隣接トラックに
記録されたピットから生ずるクロストークをキャンセル
するような位置に記録信号のエッジ位置を補正した後、
レーザ光線をオンオフさせて光記録媒体にピットを形成
して記録を行う。このため光情報記録装置においては、
隣接トラックから予想されるクロストークに従って記録
パルスのエッジ位置を微調整することにより、再生時に
隣接トラックからのクロストークによって発生するジッ
ターを除去し、低ジッターのディスクが作製可能とな
る。この結果、本発明の光情報記録装置により作成され
たディスクは総合ジッターが低下し、高転送レートにお
いて多少ノイズレベルが上昇しても、安定な再生が可能
となる。
【0013】本発明の光情報記録方法によれば、以下の
作用をする。本発明の光情報記録方法においては、隣接
する複数のトラックに記録される情報を予測し、上記予
測情報に従って隣接するトラックからのクロストークが
減少するように変調信号のエッジ位置を移動させて記録
を行う。このため本発明の光情報記録方法においては、
隣接トラックに記録される情報から予想されるクロスト
ークに従って記録パルスのエッジ位置を微調整すること
により、再生時に隣接トラックからのクロストークによ
って発生するジッターを除去し、低ジッターのディスク
が作製可能となる。この結果、本発明の光情報記録方法
により作成されたディスクは総合ジッターが低下し、高
転送レートにおいて多少ノイズレベルが上昇しても、安
定な再生が可能となる。
【0014】本発明の光情報記録媒体によれば、以下の
作用をする。本発明の光情報記録媒体においては、隣接
する複数のトラックに記録された情報に従って、隣接ト
ラックからのクロストークが小さくなるようにピットの
エッジ位置が調整されている。このため本発明の光情報
記録媒体においては、再生時に隣接トラックからのクロ
ストークによって発生するジッターが低減し、低ジッタ
ーのディスクとなる。この結果、本発明の光情報記録媒
体は総合ジッターが低下し、高転送レートにおいて多少
ノイズレベルが上昇しても、安定な再生が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0016】図1は、本発明の実施の形態に係る光ディ
スク記録装置1の構成を示すブロック図である。この光
ディスク記録装置1は、光ディスク原盤2を露光してデ
ィジタルオーディオテープレコーダ3より出力されるオ
ーディオデータSAを記録する。光ディスクの製造工程
では、この光ディスク原盤2を現像した後、電鋳処理す
ることにより、マザーディスクを作成し、このマザーデ
ィスクよりスタンパーを作成する。さらに光ディスクの
製造工程では、このようにして作成したスタンパーより
ディスク状基板を作成し、このディスク状基板に反射
膜、保護膜を形成してコンパクトディスクを作成する。
【0017】すなわちこの光ディスク記録装置1におい
て、スピンドルモータ4は、光ディスク原盤2を回転駆
動し、底部に保持したFG信号発生回路より、所定の回
転角毎に信号レベルが立ち上がるFG信号FGを出力す
る。スピンドルサーボ回路5は、光ディスク原盤2の露
光位置に応じて、このFG信号FGの周波数が所定の周
波数になるようにスピンドルモータ4を駆動し、これに
より光ディスク原盤2を所定の回転数になるように回転
駆動する。より具体的に説明すると、スピンドルサーボ
回路5は、FG信号と、隣接トラック情報取得回路13
から出力される信号SFとの位相と周波数が一致するよ
うにスピンドルモータ4を制御する。尚、以降説明する
第一の実施の形態では、スピンドルモータ4は常に一定
回転数で回転する(CAVモードと呼ばれる)ものとし
て説明を行う。実際の応用では、回転数を特定の半径領
域ごとに区切り、回転数を段階的に変化させるZCAV
(Zone Constant Angular Velocity)モードが使用され
ることが多い。
【0018】記録用レーザー7は、ガスレーザー等によ
り構成され、ディスク原盤露光用のレーザービームLを
射出する。光変調器8は、電気音響光学素子で構成さ
れ、変調信号SDに応じてレーザービームLをオンまた
はオフに制御して出力する。ミラー10は、このレーザ
ービームLの光路を折り曲げて光ディスク原盤2に向け
て射出し、対物レンズ11は、このミラー10の反射光
を光ディスク原盤2に集光する。これらミラー10及び
対物レンズ11は、図示しない粗動送り機構により、光
ディスク原盤2の回転に同期して光ディスク原盤2の外
周方向に順次移動し、これによりレーザービームLによ
る露光位置を順次光ディスク原盤2の外周方向に変位さ
せる。
【0019】これによりこの光ディスク記録装置1で
は、光ディスク原盤2を回転駆動した状態で、ミラー1
0及び対物レンズ11の移動によりらせん状にトラック
を形成し、このトラックに変調信号SDに対応して順次
ピットを形成する。
【0020】変調回路12は、ディジタルオーディオテ
ープレコーダー3より出力されるオーディオデータSA
を受け、対応するサブコードデータをこのオーディオデ
ータSAに付加する。さらに変調回路12は、このオー
ディオデータSA及びサブコードデータをコンパクトデ
ィスクのフォーマットに従ってデータ処理し、変調信号
SBを生成する。すなわち変調回路12は、オーディオ
データSA及びサブコードデータに誤り訂正符号を付加
した後、インターリーブ処理、EFM変調処理する。こ
れにより変調回路12は、ピット形成の基本周期Tに対
して、この基本周期Tの整数倍の周期(周期3T〜11
T)で信号レベルが変化するEFM変調信号SBを出力
する。また、変調回路12は、基本周期T毎に変化する
チャンネルクロック信号CKを生成し、隣接トラック情
報取得回路13に送出する。
【0021】従来用いられていた光ディスク記録装置で
は、このようにして作製されたEFM変調信号SBがそ
のまま光変調器8に送り込まれ、レーザ7から得られる
レーザ光線Lをオン/オフして光ディスク原盤2の上に
露光が行われていた。
【0022】このような従来法において作製されたディ
スクにおいては、隣接トラックに記録されたピットから
の漏れ込み(クロストーク)により再生信号の状態が変
化し、ジッターを生じる原因となっていた。
【0023】そこで本実施の形態においては、変調回路
12の出力信号SB及びチャンネルクロック信号CK
が、隣接トラック情報取得回路13に送り込まれる。隣
接トラック情報取得回路13においては、記録中のトラ
ックの変調信号S2,隣接トラックの変調信号S1,S
3をクロストーク予測回路14に出力する。これらの信
号を使って、クロストーク予測回路14ではクロストー
ク予想値SXを算出し、タイミング補正回路17に出力
する。また、クロストーク予測回路14内部の遅延を考
慮し、前出のクロストーク予想値SXとタイミングを合
わせた変調信号SCを作製し、同様にタイミング補正回
路17に出力する。
【0024】タイミング補正回路17では、以上のよう
にして得られたクロストーク予想値SXに従ったエッジ
ずらしを、変調信号SCに対して与える。このようにし
てタイミング補正回路17は、補正のかけられた変調信
号SDを光変調器8に送り、光変調器8においてレーザ
7の出力をオンオフして光ディスク原盤2に記録するこ
とにより、作製された光ディスク原盤2全面において、
隣接トラックからのクロストークによりジッターが増加
するという問題点が除去され、結果として良好なジッタ
ーの光ディスク原盤2を作成することができる。
【0025】図2は、隣接トラック情報取得回路13の
構成例を示すブロック図である。同図において、隣接ト
ラック情報取得回路13に入力された変調信号SBは、
2段階のFIFO(ファーストイン・ファーストアウ
ト)メモリー31A及び31Bに入力される。これら二
つのFIFOメモリー31A及び31Bは、その遅延量
が504、000サンプルに設定されている。
【0026】本実施の形態に示す光ディスク記録装置で
は、1トラック中に504,000クロックの信号が記
録されるようになされている。従って、FIFOメモリ
ー31Aの出力は、変調信号SBに対してちょうど1ト
ラック分だけ遅延されている。同様にして、FIFOメ
モリー31Bの出力は、変調信号SBに対して2トラッ
ク分だけ遅延されている。従って、FIFOメモリー3
1Aの出力信号S2を中心に考えると、信号S1は1ト
ラック手前に記録された情報であり、同様に信号S3は
1トラック後の情報を表していることになる。
【0027】この様子を図3に示す。トラック番号1
は、図中のA点からB点までに記録された情報である。
同様にしてトラック番号2は図中のB点からC点まで、
トラック番号3はC点からD点までに記録されている。
全てのトラックにおいて、1トラック中にはちょうど5
04,0000クロックの情報が記録される。そこで同
図の下部に示すように1トラックの情報を順番に並べる
だけで隣接するトラックに記録される情報を知ることが
できる。
【0028】カウンター30は、チャンネルクロックC
Kを120分周して、回転クロック信号SFとして出力
する。回転クロック信号SFは、スピンドルサーボ5に
入力され、スピンドルモータ4の回転に伴って得られる
FG信号の周波数と位相が回転クロック信号SFと一致
するように制御される。
【0029】FG信号は、スピンドルモータ4が一回転
すると4200のパルスを生ずるようになされている。
この信号と、チャンネルクロックCKを120分周して
得られた回転クロック信号SFが同じ周波数であるか
ら、結局チャンネルクロックCKは、スピンドルモータ
4の一回転中に、4200×120=504000パル
スを生ずるようになされている。このようにして、チャ
ンネルクロックCKとスピンドルモータ4の同期関係が
常に保たれているので、隣接トラック情報取得回路13
では、記録信号SBをFIFOメモリー31A及び31
Bで504,000クロック分だけ遅延することで隣接
トラックの情報を得ることが出来る。
【0030】図4はクロストーク予測回路14を示すブ
ロック図である。クロストーク予測回路14は、隣接ト
ラック情報取得回路13から得られた、隣接トラックの
情報S1及びS3を用いて、クロストークの補正量SX
を出力する。この回路の一番上の部分では、クロックC
Kで動作する13個のラッチ回路18A〜18Mを直列
に接続し、この直列回路にディスク外周方向に対して1
トラック後ろに記録されるEFM変調信号S3を入力す
る。これにより1トラック後ろに記録されたEFM変調
信号S3の記録パターンを検出する。すなわち、例えば
ラッチ回路18A〜18Mの出力に「0111111111110 」
が得られた場合、後ろ側の隣接トラックには長さ11T
のピットが記録されていると判断することができる。同
様に「0011111000001 」のラッチ出力が得られた場合、
長さ5Tのスペースに続いて長さ5Tのピットが連続し
て、後ろ側の隣接トラックに記録されていると判断する
ことができる。
【0031】補正値テーブル21Aは、複数の補正デー
タを格納したリードオンリメモリで形成され、ラッチ回
路18A〜18Mのラッチ出力がアドレスとして入力さ
れている。すなわち補正値テーブル21Aは、後ろ側の
隣接トラックに記録された変調信号S3のパターンに対
応する補正値データDF1を出力する。
【0032】また図4の下側部分では、クロックCKで
動作する13個のラッチ回路19A〜19Mを直列に接
続し、この直列回路にディスク外周方向に対して1トラ
ック手前のEFM変調信号S1を入力する。これにより
1トラック手前に記録されたEFM変調信号S1の記録
パターンを検出する。すなわち、例えばラッチ回路19
A〜19Mの出力に「0111111111110 」が得られた場
合、手前側の隣接トラックには長さ11Tのピットが記
録されていると判断することができる。
【0033】補正値テーブル21Bは、複数の補正デー
タを格納したリードオンリメモリで形成され、ラッチ回
路19A〜19Mのラッチ出力がアドレスとして入力さ
れている。すなわち補正値テーブル21Bは、手前側の
隣接トラックに記録された変調信号S1のパターンに対
応する補正値データDF2を出力する。
【0034】後ろ側の隣接トラックから得られた補正値
データDF1と、手前側の隣接トラックから得られた補
正値データDF2とは、加算回路22によって加算さ
れ、クロストーク補正信号SXとなってタイミング補正
回路17に送られる。また記録中のトラックの変調信号
S2は、6個のラッチ回路20A〜20Fにより、6ク
ロック分だけ遅延された後、変調信号SCとしてタイミ
ング補正回路17に送られる。このようにして変調信号
S2を6クロック分だけ遅延させることにより、クロス
トーク補正信号SXと、変調信号SCとの相対的な時間
ずれを防ぐことができる。
【0035】図5はタイミング補正回路17の構成を示
している。同図において、変調信号SCはモノステーブ
ルマルチバイブレータ25A及び25Bに接続される。
ここでモノステーブルマルチバイブレータ25Aは、変
調信号SCの立ち上がりエッジを基準にして、所定期間
の間(周期3Tより充分に短い期間)、信号レベルが立
ち上がるパルス信号を出力する。またモノステーブルマ
ルチバイブレータ25Bは、変調信号SCの立ち下がり
エッジを基準にして、所定期間の間(周期3Tより充分
に短い期間)、信号レベルが立ち上がるパルス信号を出
力する。
【0036】これらのパルス信号は、それぞれ遅延回路
26A及び26Bに送られる。遅延回路26A及び26
Bは、15段のタップ出力を有し、各タップ間の遅延時
間差がこのタイミング補正回路17における変調信号の
タイミング補正の分解能に設定される。遅延回路26A
は、モノステーブルマルチバイブレータ25Aより出力
される、変調信号SCの立ち上がりエッジから生成され
るパルス信号を順次遅延して各タップより出力する。セ
レクタ23Aは、クロストーク補正信号SXに従って遅
延回路26Aのタップ出力を選択出力し、これによりク
ロストーク補正信号SXに応じて遅延時間の変化してな
るパルス信号SSを選択出力する。同様にして、遅延回
路26Bは、モノステーブルマルチバイブレータ25B
より出力される、変調信号SCの立ち下がりエッジから
生成されるパルス信号を順次遅延して各タップより出力
する。セレクタ23Bは、クロストーク補正信号SXに
従って遅延回路26Bのタップ出力を選択出力し、これ
によりクロストーク補正信号SXに応じて遅延時間の変
化してなるパルス信号RRを選択出力する。
【0037】フリップフロップ(F/F)24は、立ち
上がりエッジから作製されたパルスSS、及び立ち下が
りエッジから作製されたパルスRRを合成して出力す
る。すなわちフリップフロップ24は、パルスSS及び
パルスRRをそれぞれセット端子S、リセット端子Rに
入力し、これにより立ち上がりエッジから作製されたパ
ルスSSの立ち上がりで信号レベルが立ち上がった後、
立ち下がりエッジから作製されたパルスRRの立ち上が
りで信号レベルが立ち下がる変調信号SDを生成する。
【0038】このようにして作製された変調信号SDを
光変調器8に供給し、レーザ7からのレーザ光線Lを光
変調器8において変調して光ディスク原盤2を露光する
ことにより、隣接トラックからのクロストークを予測
し、予測されたクロストークに従ってピットのエッジ位
置が適切な位置にシフトされる。このようなピットを再
生すると、クロストークが除去された良好な信号をディ
スクから得ることが可能となる。
【0039】図6は、このようにしてエッジのタイミン
グ補正に使用される補正値テーブル21A及び21Bの
生成の説明に供する工程図である。光ディスク記録装置
1では、この補正値テーブルを適切に設定することによ
り、隣接トラックに記録された情報に関係なく、クロッ
クCKに同期した正しいタイミングで所定のスライスレ
ベルを再生信号が横切るようにする。
【0040】なお補正値テーブルは、21Aと21Bの
両方に存在するが、何れも生成方法は同一であるので、
ここでは21Aについてのみ説明して21Bの説明を省
略する。
【0041】この工程においては、光ディスク記録装置
1により評価用の光ディスク原盤2を作成し、この光デ
ィスク原盤2より作成されるコンパクトディスクの再生
結果に基づいて、補正値テーブルを設定する。
【0042】ここでこの評価用の光ディスク原盤2作成
時において、光ディスク記録装置1には、評価基準用の
補正値テーブル21Aが設定される。この評価基準用の
補正値テーブル21Aは、セレクタ23A(図5)にお
いて、常に遅延回路26Aのセンタータップ出力を選択
出力するように、補正値データSXが設定されて形成さ
れる。これによりこの工程では、タイミング補正回路1
7の効果は全く無い状態に設定される。
【0043】このようにして、タイミング補正回路17
の効果が全く無い状態の信号SDが光変調器8に送り込
まれ、通常のコンパクトディスク作成と同様にしてレー
ザ光Lにより光ディスク原盤2を露光する。
【0044】このようにして露光した光ディスク原盤2
を現像した後、電鋳処理してマザーディスクを作成し、
このマザーディスクよりスタンパー40を作成する。さ
らにこのスタンパー40より通常のコンパクトディスク
作成工程と同様に、光ディスク41を作成する。
【0045】光ディスクプレイヤー42は、コンピュー
ター44の指示に従って、先のようにして作成された評
価用の光ディスク41を再生する。このとき光ディスク
プレイヤー42は、コンピュータ44により制御されて
動作を切り換え、光ディスク41より得られる戻り光の
光量に応じて信号レベルが変化する再生信号RFを内蔵
の信号処理回路よりディジタルオシロスコープ43に出
力する。
【0046】ディジタルオシロスコープ43は、チャン
ネルクロックの20倍のサンプリング周波数でこの再生
信号RFをアナログディジタル変換処理し、その結果得
られるディジタル信号をコンピュータ44に出力する。
【0047】コンピュータ44は、光ディスクプレーヤ
ー42及びディジタルオシロスコープ43の動作を制御
する共に、ディジタルオシロスコープ43より出力され
るディジタル信号を信号処理し、これにより現在のトラ
ックにおいて観測されたクロストークの量を求める。
【0048】さらに光ディスクプレイヤー42は、コン
ピュータ44により制御されて1トラック手前のトラッ
クに戻り、1トラック手前に記録されていた情報を再生
する。1トラック手前の情報から、コンピュータ44は
1トラック手前に記録されていたピットのパターン情報
を求める。
【0049】以上のようにして得られたクロストークの
量と、隣接トラックに記録されていた情報に基づき、コ
ンピュータ44はクロストーク補正データDF1をクロ
ストークのパターン毎に計算して求める。
【0050】最後にコンピューター44は、ROMライ
ター45を駆動して、計算したクロストーク補正データ
DF1を順次リードオンリメモリに格納し、これにより
補正値テーブル21Aを形成する。このようにして出来
上がった補正値テーブル21Aにより最終的に光ディス
クを製造する。
【0051】図7は、このコンピュータ44において、
クロストーク補正データDF1を作製する処理手順を示
すフローチャートである。この処理手順において、コン
ピュータ44は、ステップSP1からステップSP2に
移り、ジッタ検出結果T(p)、ジッタ計測回数K
(p)を値0にセットする。ここでコンピュータ44
は、隣接トラックの一方に記録された信号のパターン:
p 毎に、ジッタ検出結果T(p)を算出し、またジッ
タ計測回数K(p)をカウントする。このためコンピュ
ータ44は、ステップSP2において、これら全てのジ
ッタ検出結果T(p)、ジッタ計測回数K(p)を初期
値ゼロにセットする。
【0052】続いてコンピュータ44は、ステップSP
3に移り、ディジタルオシロスコープ43より出力され
るディジタル信号を所定のスライスレベルと比較するこ
とにより、再生信号RFを2値化してなるディジタル2
値化信号を生成する。なおコンピュータ44は、この処
理において、スライスレベル以上が値1、スライスレベ
ルに満たない部分では値0となるように、ディジタル信
号を2値化する。
【0053】続いてコンピュータ44は、ステップSP
4に移り、このディジタル信号でなる2値化信号より再
生クロックを生成する。ここでコンピュータ44は、2
値化信号を基準にして演算処理によりPLL回路の動作
をシミュレーションし、これにより再生クロックを生成
する。
【0054】さらにコンピュータ44は、続くステップ
SP5において、このようにして生成した再生クロック
の各立ち下がりエッジのタイミングで、2値化信号をサ
ンプリングし、これにより変調信号を復号する(以下復
号したこの変調信号を復号信号と呼ぶ)。
【0055】続いてコンピュータ44は、ステップSP
6に移り、2値化信号の立ち上がりエッジの時点から、
このエッジに最も近接した再生クロックの立ち下がりの
時点までの時間差eを検出し、これによりこのエッジに
おけるジッタを時間計測する。続いてコンピュータ44
は、ステップSP7において、ステップSP6で時間計
測したエッジについて、隣接している一方のトラックに
記録されている信号のパターンpを求める。
【0056】コンピュータ44は、続いてステップSP
8において、隣接しているトラックの信号パターンpに
対応するジッタ検出結果T(p)に対して、ステップS
P6において検出した時間差eを加算し、また対応する
ジッタ計測回数K(p)を値1だけインクリメントす
る。続いてコンピュータ44は、ステップSP9に移
り、全てのパターンpについて、充分なサンプル数のデ
ータを得たか否か判断し、ここで否定結果が得られる
と、ステップSP5に戻る。
【0057】これによりコンピュータ44は、ステップ
SP5−SP6−SP7−SP8−SP9−SP5の処
理手順を繰り返し、隣接トラックの一方に記録されたパ
ターン毎に、時間計測したジッタ検出結果を累積加算
し、また加算数をカウントする。なおこのパターンは、
タイミング補正回路17におけるラッチ回路18A〜1
8Mの段数に対応するように、ジッタ検出対象のエッジ
より基本周期Tを基準にした前後6サンプルの期間(全
体で周期12Tの期間)により分類される。
【0058】このようにして全てのパターンについて、
充分なサンプル数のジッタの時間計測を完了すると、コ
ンピュータ44は、ステップSP9において肯定結果が
得られることにより、ステップSP10に移り、ここで
隣接トラックに記録されたパターン毎に、時間計測した
ジッタ検出結果を平均値化する。すなわちステップSP
6において検出されるジッタにおいては、ノイズの影響
を受けていることにより、コンピュータ44は、このよ
うにしてジッタ検出結果を平均値化し、ジッタの測定精
度を向上する。また、以上の計算では隣接トラックの一
方だけを計算の対象としていたが、実際には隣接トラッ
クの両方からのクロストークがジッタを生ずる原因とな
る。しかしながら、充分なサンプル数を集めて、これら
の結果が得られるジッターを片方の隣接トラックにおけ
る記録パターン毎に平均化することにより、反対側の隣
接トラックからの影響をほぼ無視することができる。
【0059】コンピュータ44は、このようにしてジッ
タ検出結果を平均値化すると、続いてステップSP11
に移り、この検出結果より、各変化パターン毎にそれぞ
れクロストーク補正データDF1を生成することができ
る。ここでこの補正データDF1は、遅延回路31にお
けるタップ間の遅延時間差をτとおいて、次式の演算処
理を実行して算出される。
【0060】
【数1】 Hr1(p)=Hr0(p)−a/ τ・T(p)/K(p) (1)
【0061】なおここでHr1(p)は、補正値データ
DF1により選択される遅延回路26Aのタップであ
り、値0の場合がセンタータップである。またHr0
(p)は、初期値でなる補正データDF1により選択さ
れる遅延回路26Aのタップであり、この実施の形態に
おいて、Hr0(p,b)は、値0に設定されているこ
とになる。またaは定数である。ここでこの実施の形態
において、aは1以下の値(例えば0.7など)に設定
され、これによりノイズなどの影響があっても、確実に
補正値データを収束させるようになされている。
【0062】コンピュータ44は、このようにして生成
したクロストーク補正データDF1をROMライター4
5の所定のアドレス領域に格納すると、ステップSP1
2に移ってこの処理手順を終了する。続いてコンピュー
タ44は、ROMライター45により焼き込みを行い、
タイミング補正回路17内部の補正値テーブル21Aを
完成させる。
【0063】さらに、上述したと処理手順と同じ処理を
ディジタル2値化信号の立ち下がりエッジについて実行
し、補正値テーブル21Bを完成する。
【0064】このようにして完成した補正値テーブル2
1A及び21Bを用い、光ディスク記録装置1において
光ディスクの製造を行う。このようにして完成した光デ
ィスクでは、ディスク全面に渡ってクロストークが低減
されるので、極めて小さなジッタにより再生される。
【0065】このような光ディスク記録装置1を使用し
て記録された光ディスク記録媒体の模式図を図8に示
す。この図において、レーザーのスポット50により、
中央のトラックT2には51、52、53、54の四つ
のピットが記録されていて、これらはいずれも3Tの情
報を表すピットであるものとする。通常の光ディスク記
録媒体では、これら4つのピットは全て同じ長さとして
記録される。しかしながら、本実施の形態による光ディ
スク記録装置1において記録された光ディスク記録媒体
上のピットでは、隣接するトラックに記録されたピット
パターンにより、同じ3Tの情報を表すピットであって
も、微妙に長さが異なっている。
【0066】例えばピット51に隣接する二つのトラッ
クT1及びT3にはどちらもピットが記録されていない
ので、ピット51は標準通りの長さとして記録されてい
る。しかし、ピット52及びピット53は、片側の隣接
トラックT3及びT1に大きなピット55及びピット5
6が記録されているので、このピット55及びピット5
6の影響を除去するように、若干ピット52及びピット
53の前縁と後縁の位置がシフトされて記録される。こ
の結果、ピット52及びピット53は、その長さが若干
短めに記録されている。さらにピット54においては、
両側の隣接トラックT1及びT3にピット57及びピッ
ト58が記録されているので、これらの隣接トラックT
1及びT3のピット57及びピット58からのクロスト
ークをキャンセルするために、ピット54の前縁と後縁
の位置がさらに大きくシフトされている。この結果、ピ
ット54はこの図に示したトラックT2におけるピット
(51〜54)の中で、最も短い長さとして記録されて
いる。
【0067】このようにして出来上がった光ディスク記
録媒体上を再生スポットが走査して再生信号を得ると、
ピット51、52、53、54からは、それぞれ理想的
な3Tの長さの再生信号が得られて、ジッターを生ずる
ことが無く、良好な再生特性が得られる。
【0068】上述の実施の形態においては、評価用の光
ディスクより作成した補正値テーブルを直接使用して光
ディスクを作成する場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、評価用の光ディスクより作成した補正値テ
ーブルを用いて改めて評価用の光ディスクを作成し、こ
の改めて作成した評価用の光ディスクにより補正値テー
ブルを修正してもよい。このように繰り返し補正値テー
ブルを修正すれば、その分確実にジッタを低減すること
ができる。
【0069】さらに上述の実施の形態においては、基本
のクロックを基準にした2値化信号の時間計測によりジ
ッタ量を計測し、この計測結果より補正値データを生成
する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、実
用上十分な精度を確保できる場合は、この時間計測によ
るジッタ量の計測に代えて、基本のクロックを基準にし
た再生信号の信号レベル検出により補正値データを生成
してもよい。なおこの場合、検出した再生信号の信号レ
ベルよりスライスレベルまでの誤差電圧を計算し、この
誤差電圧と再生信号の過渡応答特性により補正値データ
を算出することになる。
【0070】また上述の実施の形態においては、テーブ
ル化した補正値データに従って変調信号のタイミングを
補正する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、実用上十分な精度を確保できる場合は、予め検出し
た補正値データに代えて、演算処理により補正値データ
を算出し、これにより変調信号のタイミングを補正して
もよい。
【0071】また上述の実施の形態においては、スピン
ドルモータ4の回転数が常に一定の、CAVと言われる
モードを前提に説明したが、本発明はこれに限らず、モ
ータの回転数を段階的に変更するZCAVフォーマット
においても適用することが可能である。このときは、回
転数が異なる半径領域毎に、複数の補正値テーブルを確
保し、記録する半径に従ってこれらの補正値テーブルを
切り替えても良い。
【0072】
【発明の効果】本発明の光情報記録装置においては、デ
ータに基づいて変調信号を生成し、記録中のトラックに
隣接する複数のトラックに記録される情報を予測する隣
接トラック情報取得手段と、上記隣接トラック情報取得
手段の出力に基づいて、隣接する複数のトラックから生
ずるクロストークをキャンセルするような補正値を演算
する補正値演算手段と、上記補正値に基づいて記録信号
に補整を行う信号補整手段とをもち、隣接トラックに記
録されたピットから生ずるクロストークをキャンセルす
るような位置に記録信号のエッジ位置を補正した後、レ
ーザ光線をオンまたはオフさせて光記録媒体にピットを
形成して記録を行う。このため光情報記録装置において
は、隣接トラックから予想されるクロストークに従って
記録パルスのエッジ位置を微調整することにより、再生
時に隣接トラックからのクロストークによって発生する
ジッターを除去し、低ジッターのディスクが作製可能と
なる。この結果、本発明の光情報記録装置により作成さ
れたディスクは総合ジッターが低下し、高転送レートに
おいて多少ノイズレベルが上昇しても、安定な再生が可
能となるという効果を奏する。
【0073】また、本発明の光情報記録方法において
は、隣接する複数のトラックに記録される情報を予測
し、上記予測情報に従って隣接するトラックからのクロ
ストークが減少するように変調信号のエッジ位置を移動
させて記録を行う。このため本発明の光情報記録方法に
おいては、隣接トラックに記録される情報から予想され
るクロストークに従って記録パルスのエッジ位置を微調
整することにより、再生時に隣接トラックからのクロス
トークによって発生するジッターを除去し、低ジッター
のディスクが作製可能となる。この結果、本発明の光情
報記録方法により作成されたディスクは総合ジッターが
低下し、高転送レートにおいて多少ノイズレベルが上昇
しても、安定な再生が可能となるという効果を奏する。
【0074】また、本発明の光情報記録媒体において
は、隣接する複数のトラックに記録された情報に従っ
て、隣接トラックからのクロストークが小さくなるよう
にピットのエッジ位置が調整されている。このため本発
明の光情報記録媒体においては、再生時に隣接トラック
からのクロストークによって発生するジッターが低減
し、低ジッターのディスクとなる。この結果、本発明の
光情報記録媒体は総合ジッターが低下し、高転送レート
において多少ノイズレベルが上昇しても、安定な再生が
可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る光ディスク記録装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の隣接トラック情報取得回
路の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態の隣接トラックと、記録信
号の状態を模式的に表した図である。
【図4】本発明の実施の形態のクロストーク予測回路の
構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態のタイミング補正回路の構
成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態の補正値テーブルの作成工
程を示す工程図である。
【図7】本発明の実施の形態の補正値テーブルの作成工
程におけるコンピュータの処理手順を示すフローチャー
トである。
【図8】本発明の実施の形態の光ディスク原盤上のピッ
トを模式的に表した図である。
【符号の説明】
1……光ディスク記録装置、2……光ディスク原盤、5
……スピンドルサーボ、7……レーザ、8……光変調
器、12……変調回路、13……隣接トラック情報取得
回路、14……クロストーク予測回路、17……タイミ
ング補正回路、18A〜18M……フリップフロップ、
19A〜19M……フリップフロップ、21A、21B
……補正値テーブル、22……加算回路、23A、23
B……セレクタ、24……フリップフロップ、25A、
25B……モノステーブルマルチバイブレータ、26
A、26B……遅延回路、41……光ディスク、42…
…光ディスクプレイヤー、44……コンピュータ、45
……ROMライター

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変調信号に従ってレーザービームをオン
    またはオフさせることにより光記録媒体にピットを形成
    する光情報記録装置において、 記録中のトラックに隣接する複数のトラックに記録され
    る情報を予測する隣接トラック情報取得手段と、 上記隣接トラック情報取得手段の出力に基づいて、隣接
    する複数のトラックから生ずるクロストークをキャンセ
    ルするような補正値を演算する補正値演算手段と、 上記補正値に基づいて記録信号に補正を行う信号補正手
    段とをもつことを特徴とする光情報記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光情報記録装置におい
    て、 上記信号補正手段は、上記変調信号の立ち上がり及び立
    ち下がりのタイミングを補正するようになされているこ
    とを特徴とする光情報記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の光情報記録装置におい
    て、 上記隣接トラック情報取得手段は、複数のトラックに記
    録される上記変調信号の情報を記憶しておく記憶手段
    と、 上記記憶手段に記憶された複数のトラックの変調信号を
    ディスク上の位置関係に合わせる位置合わせ手段と、 上記複数の記憶手段から得られた情報に従って隣接する
    トラックに記録される情報を取得することを特徴とする
    光情報記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の光情報記録装置におい
    て、 上記補正値演算手段は、補正データ格納手段を有し、上
    記補正データ格納手段に格納した補正データに従って、
    上記変調信号のタイミングを補正することを特徴とする
    光情報記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の光情報記録装置におい
    て、 上記補正データは、評価用の光記録媒体の再生結果に基
    づいて設定されることを特徴とする光情報記録装置。
  6. 【請求項6】 変調信号に従ってレーザ光線を変調して
    順次ピットを形成し、上記ピットにより所望のデータを
    記録する光情報記録方法において、 記録中の信号に対して、隣接する複数のトラックに記録
    される情報を予測し、 上記予測情報に従って、上記変調信号のエッジ位置を移
    動させた後に記録を行うことを特徴とする光情報記録方
    法。
  7. 【請求項7】ピットが形成されて情報を記録された光情
    報記録媒体において、 ピットの前後エッジの位置が、上記ピットに隣接する複
    数のトラックに記録されたピットの長さと位置に応じて
    調整されていることを特徴とする光情報記録媒体。
JP27597297A 1997-10-08 1997-10-08 光情報記録媒体、光情報記録方法及び光情報記録装置 Pending JPH11120559A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012515409A (ja) * 2009-01-14 2012-07-05 マーベル ワールド トレード リミテッド 格納媒体上の欠陥の位置を判断する方法および装置

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