JP2004005786A - 音声データ再生・記録装置、音声データ再生・記録方法、平均音量レベル値算出処理プログラム、平均音質レベル値算出処理プログラム - Google Patents
音声データ再生・記録装置、音声データ再生・記録方法、平均音量レベル値算出処理プログラム、平均音質レベル値算出処理プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】より簡単、かつ、効果的に、再生される複数の音楽データの音量レベル値若しくは音質レベル値を調整することが可能な音声データ再生・記録装置、音声データ再生・記録方法、平均音量レベル値算出処理プログラム、平均音質レベル値算出処理プログラムを提供する。
【課題手段】記録媒体に記録された音声データを再生する第1再生手段と、前記再生された音声データを他の記録媒体に記録する記録手段と、前記第1再生手段の再生動作および前記記録手段の記録動作を制御する制御手段と、前記記録媒体から再生された音声データの音量レベル値を測定するとともに、その音量レベル値に基づいて前記他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音量レベル値を算出する音量レベル算出手段と、前記制御手段は、前記記録媒体から再生された音声データが前記他の記録媒体に記録される際に、前記平均音量レベル値を算出させるように構成する。
【選択図】 図1
【課題手段】記録媒体に記録された音声データを再生する第1再生手段と、前記再生された音声データを他の記録媒体に記録する記録手段と、前記第1再生手段の再生動作および前記記録手段の記録動作を制御する制御手段と、前記記録媒体から再生された音声データの音量レベル値を測定するとともに、その音量レベル値に基づいて前記他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音量レベル値を算出する音量レベル算出手段と、前記制御手段は、前記記録媒体から再生された音声データが前記他の記録媒体に記録される際に、前記平均音量レベル値を算出させるように構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
記録媒体に記録された音声データを再生し、他の記録媒体に記録する音声データ再生・記録装置に関し、特に、他の記録媒体から再生される音声データの音量レベル値や、音質レベル値を調整する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、HDD(ハードディスク)などの記録媒体の大容量化や、MP(MPEG Audio Layer)3、ATRAC(Adaptive TRansform Acoustic Coding)3などのデータ圧縮技術の進展により、ユーザが、音声データ再生・記録装置(オーディオ装置)を使用し、例えば、多くのCD(Compact Disc)や、MD(Mini Disc)などに記録された曲(音声データ)を一つの記録媒体(例えば、HDD)に記録(録音)して曲のコレクションを作成することができるようになった。
【0003】
このようにユーザによって多くの曲が記録された記録媒体から当該曲を再生する場合、例えば、記録元の記録媒体毎に曲の音量レベル値に差があるときには、当該音量レベル値差により、ユーザは、連続して曲を聴き難いという問題があった。
【0004】
ところで、記録元の記録媒体から記録先の記録媒体に曲をアナログ形式で渡す従来の音声データ再生・記録装置には、当該曲の音量をユーザにより設定された音量に調整してから記録先の記録媒体に記録することができるものが知られている。
【0005】
一方、記録元の記録媒体から記録先の記録媒体に曲をデジタル形式で渡す従来の音声データ再生・記録装置では、殆ど、音質を重視し、曲の音量レベル値の調整を行わず、そのままの音量で当該曲を記録先の記録媒体に記録するが、一部の高額かつ高機能な音声データ再生・記録装置で、当該曲の音量をユーザにより設定された音量に調整してから記録先の記録媒体に記録することができるものが知られている。
【0006】
このように、音量を調整してから記録先の記録することができる従来の音声データ再生・記録装置によれば、上記問題をある程度、解決することも可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、記録先の記録媒体の容量が非常に大きく、時期を隔てて何回も追加的に曲が記録される場合(例えば、ユーザがCDを購入する度に曲を記録する場合)、始めに記録した曲の音量レベル値から後に記録される曲にいくに従い次第に音量レベル値が変わってくる場合があり、かかる場合、ユーザは、やはり、連続して曲を聴き難くなる。
【0008】
また、従来の音声データ再生・記録装置では、記録元の記録媒体に記録された曲(オリジナルの曲)の音量レベル値を変えて記録先の記録媒体に記録するため、音質の面で不都合が生じる場合もあった。
【0009】
以上のことは、曲の音質レベルについても同様のことがいえる。
【0010】
そこで、上記課題に鑑みてなされたものであり、より簡単、かつ、効果的に、再生される複数の音楽データの音量レベル値若しくは音質レベル値を調整することが可能な音声データ再生・記録装置、音声データ再生・記録方法、平均音量レベル値算出処理プログラム、平均音質レベル値算出処理プログラムを提供することを目的する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、記録媒体に記録された音声データを再生する第1再生手段と、前記再生された音声データを他の記録媒体に記録する記録手段と、前記第1再生手段の再生動作および前記記録手段の記録動作を制御する制御手段と、前記記録媒体から再生された音声データの音量レベル値を測定するとともに、その音量レベル値に基づいて前記他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音量レベル値を算出する音量レベル算出手段と、前記制御手段は、前記記録媒体から再生された音声データが前記他の記録媒体に記録される際に、前記平均音量レベル値を算出させるように構成する。
【0012】
ここで、記録媒体には、CD、DVD(Digital Versatile Disc)、MD、MO、HDD、カード型記録媒体などが含まれる。また、他の記録媒体には、HDD、CD−R、DVD−R/W、MD、MO、カード型記録媒体などが含まれる。
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、記録媒体から再生された音声データが他の記録媒体に記録される際に、測定された音声データの音量レベル値に基づいて、他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音量レベル値を算出するように構成したので、他の記録媒体に記録された音声データを、その後に再生する際、記憶された平均音量レベル値を用いて音量を補正することが可能となり、より簡単、かつ、効果的に、再生される複数の音声データの音量レベル値を調整することが可能となる。また、これにより、記録媒体から再生された音声データは、オリジナルの音量のまま、他の記録媒体に記録することができる。つまり、それぞれ音量レベル値の異なった複数の音声データを、他の記録媒体に記憶することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の音声データ再生・記録装置において、前記算出された平均音量レベル値が記憶されるメモリを備えるように構成する。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、算出された平均音量レベル値がメモリに記憶されるので、その後、他の記録媒体に記録された音声データを再生する際、かかる平均音量レベル値を用いて音量を補正することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の音声データ再生・記録装置において、前記音量レベル算出手段は、既に平均音量レベル値が前記メモリに記憶されている場合には、その平均音量レベル値および前記測定された音量レベル値に基づいて前記音声データの平均音量レベル値を算出し、既に前記メモリに記憶された平均音量レベル値は、前記算出された平均音量レベル値に更新されるように構成する。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、以前に算出された平均音量レベル値をも用いて音声データの平均音量レベル値を算出することができるので、他の記録媒体に時期を隔てて何回も追加的に音声データを記録した場合にも、以前に記録した音声データを含めた全ての音声データの平均音量レベル値を算出することができる。
【0018】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の音声データ再生・記録装置において、前記他の記録媒体に記録された音声データを再生する第2再生手段と、前記他の記録媒体から再生された音声データの音量を前記平均音量レベル値に基づいて補正し、その補正された音量にて音声データを出力する音量補正手段と、を備えるように構成する。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、他の記録媒体に、それぞれ音量レベル値の異なった複数の音声データが記録されていたとしても、それらの音声データを連続して再生する場合に、記録時に算出した平均音量レベル値を用いて補正を行いながら再生するので、ユーザは、音量差を意識することなく自然に長時間の曲を試聴することができる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、記録媒体に記録された音声データを再生する第1再生手段と、前記再生された音声データを他の記録媒体に記録する記録手段と、前記第1再生手段の再生動作および前記記録手段の記録動作を制御する制御手段と、前記記録媒体から再生された音声データの音質レベル値を測定するとともに、その音質レベル値に基づいて前記他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音質レベル値を算出する音質レベル算出手段と、前記制御手段は、前記記録媒体から再生された音声データが前記他の記録媒体に記録される際に、前記平均音質レベル値を算出させるように構成する。
【0021】
請求項5に記載の発明によれば、記録媒体から再生された音声データが他の記録媒体に記録される際に、測定された音声データの音質レベル値に基づいて、他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音質レベル値を算出するように構成したので、他の記録媒体に記録された音声データを、その後に再生する際、記憶された平均音質レベル値を用いて音質を補正することが可能となり、より簡単、かつ、効果的に、再生される複数の音声データの音質レベル値を調整することが可能となる。また、これにより、記録媒体から再生された音声データは、オリジナルの音質のまま、他の記録媒体に記録することができる。つまり、それぞれ音質レベル値の異なった複数の音声データを、他の記録媒体に記憶することができる。
【0022】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の音声データ再生・記録装置において、前記算出された平均音質レベル値が記憶されるメモリを備えるように構成する。
【0023】
請求項6に記載の発明によれば、算出された平均音質レベル値がメモリに記憶されるので、その後、他の記録媒体に記録された音声データを再生する際、かかる平均音質レベル値を用いて音質を補正することができる。
【0024】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の音声データ再生・記録装置において、前記音質レベル算出手段は、既に平均音質レベル値が前記メモリに記憶されている場合には、その平均音質レベル値および前記測定された音質レベル値に基づいて前記音声データの平均音質レベル値を算出し、既に前記メモリに記憶された平均音質レベル値は、前記算出された平均音質レベル値に更新されるように構成する。
【0025】
請求項7に記載の発明によれば、以前に算出された平均音質レベル値をも用いて音声データの平均音質レベル値を算出することができるので、他の記録媒体に時期を隔てて何回も追加的に音声データを記録した場合にも、以前に記録した音声データを含めた全ての音声データの平均音質レベル値を算出することができる。
【0026】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の音声データ再生・記録装置において、前記他の記録媒体に記録された音声データを再生する第2再生手段と、前記他の記録媒体から再生された音声データの音質を前記平均音質レベル値に基づいて補正し、その補正された音質にて音声データを出力する音質補正手段と、を備えるように構成する。
【0027】
請求項8に記載の発明によれば、他の記録媒体に、それぞれ音質レベル値の異なった複数の音声データが記録されていたとしても、それらの音声データを連続して再生する場合に、記録時に算出した平均音質レベル値を用いて補正を行いながら再生するので、ユーザは、音質差を意識することなく自然に長時間の曲を試聴することができる。
【0028】
請求項9に記載の発明は、記録媒体に記録された音声データを再生し、その再生された音声データを他の記録媒体に記録する音声データ再生・記録方法において、前記記録媒体から再生された音声データが他の記録媒体に記録される際にその音声データの音量レベル値を測定する工程と、前記測定された音量レベル値に基づいて前記他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音量レベル値を算出する工程と、を備えるように構成する。
【0029】
請求項9に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0030】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の音声データ再生・記録方法において、前記他の記録媒体に記録された音声データを再生する工程と、前記他の記録媒体から再生された音声データの音量を前記平均音量レベル値に基づいて補正する工程と、前記補正された音量にて音声データを出力する工程と、を備えるように構成する。
【0031】
請求項10に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0032】
請求項11に記載の発明は、記録媒体に記録された音声データを再生し、その再生された音声データを他の記録媒体に記録する音声データ再生・記録方法において、前記記録媒体から再生された音声データが他の記録媒体に記録される際にその音声データの音質レベル値を測定する工程と、前記測定された音質レベル値に基づいて前記他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音質レベル値を算出する工程と、を備えるように構成する。
【0033】
請求項11に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0034】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の音声データ再生・記録方法において、前記他の記録媒体に記録された音声データを再生する工程と、前記他の記録媒体から再生された音声データの音質を前記平均音質レベル値に基づいて補正する工程と、前記補正された音質にて音声データを出力する工程と、を備えるように構成する。
【0035】
請求項12に記載の発明によれば、請求項8に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0036】
請求項13に記載の発明は、記録媒体に記録された音声データを再生し、その再生された音声データを他の記録媒体に記録する音声データ再生・記録装置に含まれるコンピュータを、前記再生された音声データを前記他の記録媒体に記録する際に、前記記録媒体から再生された音声データの音量レベル値を測定するとともに、その音量レベル値に基づいて前記他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音量レベル値を算出する手段として機能させるように構成する。
【0037】
請求項13に記載の発明によれば、平均音量レベル値算出処理プログラムがコンピュータに組み込まれることにより、請求項1に記載の音声データ再生・記録装置を実現することができる。
【0038】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の平均音量レベル値算出処理プログラムにおいて、前記コンピュータを、前記他の記録媒体に記録された音声データを再生する際に、前記他の記録媒体から再生された音声データの音量を前記平均音量レベル値に基づいて補正し、その補正された音量にて音声データを出力する手段としてさらに機能させるように構成する。
【0039】
請求項14に記載の発明によれば、平均音量レベル値算出処理プログラムがコンピュータに組み込まれることにより、請求項4に記載の音声データ再生・記録装置を実現することができる。
【0040】
請求項15に記載の発明は、記録媒体に記録された音声データを再生し、その再生された音声データを他の記録媒体に記録する音声データ再生・記録装置に含まれるコンピュータを、前記再生された音声データを前記他の記録媒体に記録する際に、前記記録媒体から再生された音声データの音質レベル値を測定するとともに、その音質レベル値に基づいて前記他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音質レベル値を算出する手段として機能させるように構成する。
【0041】
請求項15に記載の発明によれば、平均音質レベル値算出処理プログラムがコンピュータに組み込まれることにより、請求項5に記載の音声データ再生・記録装置を実現することができる。
【0042】
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の平均音質レベル値算出処理プログラムにおいて、前記コンピュータを、前記他の記録媒体に記録された音声データを再生する際に、前記他の記録媒体から再生された音声データの音質を前記平均音質レベル値に基づいて補正し、その補正された音質にて音声データを出力する手段としてさらに機能させるように構成する。
【0043】
請求項16に記載の発明によれば、平均音質レベル値算出処理プログラムがコンピュータに組み込まれることにより、請求項8に記載の音声データ再生・記録装置を実現することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態は、本発明にかかる音声データ再生・記録装置をオーディオ装置に適用した場合の実施形態である。
【0045】
先ず、図1を参照して、本実施形態にかかるオーディオ装置の構成および機能を説明する。
【0046】
図1は、オーディオ装置の概要ブロック例である。図1に示すように、オーディオ装置100は、記録媒体としてのCD10に記録された音声データ(曲)を再生する第1再生手段としてのCD再生部1と、CD再生部1により再生された音声データに対して高速でデジタル信号処理を施して出力するDSP(Digital Signal Processor)2と、後述する音声データの平均音量レベル値を記憶するメモリ3と、DSP2から出力された音声データをデジタル/アナログ変換しアナログ音声信号として出力するDAC(Digital−to−AnalogConverter)4と、DAC4から出力されたアナログ音声信号を増幅して出力するAMP(Amplifier)5と、AMP5から出力されたアナログ音声信号を音波として出力するスピーカ6と、DSP2から出力された音声データを記録媒体としてのHDD11に記録または、HDD11に記録された音声データを再生するHDD記録再生部7と、上記各構成要素の動作制御を担う制御手段としての制御部8と、ユーザからの操作指示(例えば、再生指示、記録指示)を受付け制御部8に出力したり、CD10やHDD11に記録された音声データに関する情報を表示する操作/表示部9と、を含んで構成される。
【0047】
CD再生部1は、CD10を装着するための装着機構、CD10に記録された音声データを光学的に読み取るピックアップ、CD10を回転駆動するスピンドルモータ、スピンドルモータとピックアップをサーボ制御するサーボ回路などを備えている。本実施形態におけるCD再生部1の装着機構には、複数のCDを装着することができ、CD再生部1は、制御部8からの指令に従い、装着された複数のCDうち一つのCD10から音声データを再生することになる。なお、かかるCD再生部1には、公知の技術を適用できるので、詳しい説明を省略する。また、本実施形態では、本発明の第1再生手段の一例としてCD再生部1を適用したが、これに限定されるものではなく、例えば、DVDに記録された音声データを再生するDVD再生部や、MDに記録された音声データを再生するMD再生部や、メモリースティック(登録商標)などのカード型記録媒体に記録された音声データを再生するカード型記録媒体再生部などを適用してもよく、また、これらの併用するように構成してもよい。
【0048】
HDD記録再生部7は、バッファメモリ、HDDドライブなどを備え、本発明の記録手段および第2再生手段として機能する。DSP2から出力された音声データは、バッファメモリに一旦蓄えられた後、HDDドライブによりHDD11に記録されることになる。また、HDDドライブによりHDD11から再生された音声データは、バッファメモリに蓄えられた後、DSP2に出力される。なお、かかるHDD記録再生部7には、公知の技術を適用できるので、詳しい説明を省略する。また、本実施形態では、本発明の記録手段および第2再生手段の一例としてHDD記録再生部7を適用したが、これに限定されるものではなく、例えば、CD−Rに音声データを記録再生するCD−R記録再生部や、DVD−R/Wに音声データを記録再生するDVD−R/W記録再生部や、メモリースティック(登録商標)などのカード型記録媒体に音声データを記録再生するカード型記録媒体記録再生部などを適用してもよく、また、これらの併用するように構成してもよい。
【0049】
DSP2は、論理回路やメモリ回路を備えており、CD再生部1により再生された音声データに対して高速でデジタル信号処理、具体的には、CD再生部1により再生されたRF(Radio Frequency)信号の音声データに対してEFM(Eight to Fourteen Modulation)復調などの公知の音響処理を施して、当該音声データをDAC4およびHDD記録再生部7に出力する。このような処理プログラムは、DSP2内のメモリ回路に記憶されている。さらに、メモリ回路には、平均音量レベル値算出処理プログラムが記憶されており、かかるプログラムにより、コンピュータとしてのDSP2が、音量レベル値算出手段、音量補正手段として機能する。
【0050】
より具体的には、DSP2は、音量レベル値算出手段として機能し、CD10から再生された音声データの音量レベル値を測定するとともに、その音量レベル値に基づいてHDD11に記録されるべき音声データの平均音量レベル値を算出する。なお、算出された平均音量レベル値は、メモリ3に記憶される。ここで、メモリ3には、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリが適用される。
【0051】
また、このようなメモリ3に既に平均音量レベル値が記憶されている場合には、DSP2は、その平均音量レベル値および測定された音量レベル値に基づいて音声データの平均音量レベル値を算出する。そして、既にメモリ3に記憶された平均音量レベル値は、算出された平均音量レベル値に更新されることになる。
【0052】
さらに、DSP2は、音量補正手段として機能し、HDD11から再生された音声データの音量を、メモリ3に記憶された平均音量レベル値に基づいて補正して、当該補正された音量にて当該音声データをDAC4に出力する。
【0053】
制御部8は、演算機能を有するCPU、作業用RAM、ROMなどからなり、操作・表示部9からの指示に従い、CD再生部1の再生動作や、HDD記録再生部7の記録再生動作等を制御する。また、制御部は、CD10から再生された音声データがHDD11に記録される際に、平均音量レベル値を算出させるように、DSP2を制御する。
【0054】
次に、図2および図3を参照して、CD10に記録された音声データが再生され、HDD11に記録される際のオーディオ装置の動作を説明する。
【0055】
図2は、CD10に記録された音声データが再生され、HDD11に記録される際の制御部8の処理を示すフローチャートである。図3は、CD10に記録された音声データがHDD11に記録される際のDSP2の処理を示すフローチャートである。
【0056】
先ず、ユーザが操作・表示部9を操作して、記録したいCDの音声データ(曲)を複数指定し(例えば、プログラム再生機能による)、記録指示を入力すると、制御部8はこれに応じて、図2に示す処理を開始する。
【0057】
図2において、先ず、制御部8は、HDD記録再生部7に問い合わせ、HDD11に既に音声データが記録されているかを判断する(ステップS1)。HDD11に既に音声データが記録されていないと判断した場合には、制御部8は、DSP2に音声データ処理の開始指令を出力するとともに、平均音量レベル値の初期化指令を出力する(ステップS2)。一方、HDD11に既に音声データが記録されていると判断した場合には、制御部8は、DSP2に音声データ処理の開始指令を出力するとともに、平均音量レベル値の読み出し指令を出力する(ステップS3)。DSP2が、制御部8からの音声データ処理の開始指令を受けると、DSP2はこれに応じて、図3に示す処理を開始する。
【0058】
次に、制御部8は、CD再生部1に、上記指定された音声データの再生指令を出力するとともに、HDD記録再生部7に音声データの記録指令を出力する(ステップS4)。CD再生部1が音声データの再生指令を受けると、CD再生部1は、CD10に記録され、制御部11から指定された音声データの再生を開始する。また、HDD記録再生部7が音声データの記録指令を受けると、HDD記録再生部7は、音声データの記録準備を行う。
【0059】
なお、上記ステップS4の処理は、指定された全ての音声データの記録が終了するまで繰返し行われる(ステップS5)。
【0060】
図3に示すDSP2の処理では、先ず、受け取った指令が平均音量レベル値の初期化指令か否かを判別する(ステップS11)。平均音量レベル値の初期化指令である場合には、DSP2は、メモリ3の平均音量レベル値を初期化する(ステップS12)。つまり、平均音量レベル値がメモリ3に残されている場合には、それをクリアする。
【0061】
一方、平均音量レベル値の初期化指令でない場合、即ち、平均音量レベル値の読み出し指令である場合には、平均音量レベル値をメモリ3から読み出す(ステップS13)。次いで、DSP2は、CD再生部1により再生された音声データに対し上述した音響処理を施す(ステップS14)。次いで、DSP2は、その音声データの音量レベル値を測定する(ステップS15)。
【0062】
ここで、音声データの音量レベル値の測定方法は、公知の技術を適用できる。例えば、DSP2は、入力される音声データの一定時間毎の信号レベルのピーク値を8ビットの256のレベルの数値に変換し、それら一定時間毎のピーク値を平均化して、これを、音声データの音量レベル値とする。
【0063】
次いで、DSP2は、測定された音声データの音量レベル値に基づいて、音声データの平均音量レベル値を算出する(ステップS16)。例えば、DSP2は、音声データ毎に測定された音量レベル値をホールドするとともに、そのホールドされた音量レベル値を随時加算して音声データ数で割算することにより平均音量レベル値を算出する。次いで、DSP2は、音声データをDAC4およびHDD記録再生部7に出力する(ステップS17)。なお、ステップS16の前に、ステップS17の処理を行うように構成してもよい。
【0064】
ここで、上記ステップS13にて、平均音量レベル値が読み込まれていた場合には、DSP2は、ステップS15にて測定された音量レベル値と平均音量レベル値とを平均化して、新たな平均音量レベル値を算出することになる。また、上記ステップS12にて平均音量レベル値が初期化され、かつ、制御部8から指定された音声データが単数であった場合には測定された音量レベル値が平均音量レベル値とされることになる。
【0065】
なお、DSP2は、ステップS14からS17までの処理を制御部18からの記録終了指令があるまで繰返し行うことになる(ステップS18)。つまり、DSP2は、制御部18からの記録終了指令があるまで、入力された音声データの音量レベル値を測定し、平均音量レベル値を算出して、DAC4およびHDD記録再生部7に出力するという処理を繰返し(一定の処理周期で)行うことになる。これにより、制御部18からの記録終了指令があるまでの間に、それぞれ音量レベル値の異なった複数の音声データ(曲)がDSP2に入力されたとしても、全ての音声データに関する平均音量レベル値が算出されることになる。
【0066】
こうして、DSP2から出力された音声データは、DAC4、AMP5およびスピーカ6を介して出力されるとともに、HDD記録再生部7によりHDD11に記録されることになる。
【0067】
ここで、HDD11に記録される音声データの音量レベル値は、CD10に記録されていたときの音量レベル値のままの状態である。つまり、それぞれ音量レベル値の異なった複数の音声データ(曲)が、HDD11に記憶されることになるのである。
【0068】
図3の処理に戻り、制御部8は、指定された全ての音声データの記録が終了したと判別した場合には(ステップS5)、CD再生部1、DSP2およびHDD記録再生部7に記録終了指令を出力する(ステップS6)。これにより、CD再生部1の再生動作および、HDD記録再生部7の記録再生動作が終了する。
【0069】
また、DSP2は、図4に示すように、制御部8からの記録終了指令を受けると(ステップS18)、最終的に算出された平均音量レベル値をメモリ3に記憶する(ステップS19)。なお、既に、平均音量レベル値がメモリ3に記憶されていた場合には、かかる平均音量レベル値が、最終的に算出された平均音量レベル値に更新されることになる。
【0070】
このように、メモリ3には、HDD11に記録された音声データの平均音量レベル値が保存され、その後に、HDD11に音声データが追加記録される場合にも、メモリ3に記憶された平均音量レベル値が反映されることになる。
【0071】
次に、図4および図5を参照して、HDD11に記録された音声データが再生される際のオーディオ装置の動作を説明する。
【0072】
図4は、HDD11に記録された音声データが再生される際の制御部8の処理を示すフローチャートである。図5は、HDD11に記録された音声データが再生される際のDSP8の処理を示すフローチャートである。
【0073】
先ず、ユーザが操作・表示部9を操作して、HDD11に記録された音声データの再生指示を入力すると、制御部8はこれに応じて、図4に示す処理を開始する。
【0074】
図4において、先ず、制御部8は、HDD記録再生部7に問い合わせ、HDD11に既に音声データが記録されているかを判断する(ステップS21)。HDD11に既に音声データが記録されていない場合には、当該処理を終了する。一方、HDD11に既に音声データが記録されている場合には、制御部8は、HDD記録再生部7に再生指令を出力する(ステップS22)。これにより、HDD記録再生部7は、HDD11に記録された音声データの再生を開始する。
【0075】
次いで、制御部8は、DSP2に音声データ処理の開始指令を出力する(ステップS23)。DSP2が、制御部8からの音声データ処理の開始指令を受けると、DSP2はこれに応じて、図5に示す処理を開始する。
【0076】
なお、上記ステップS22およびS23の処理は、再生処理を終了するまで(例えば、HDD11に記録された全ての音声データの再生が終了した場合、或いは、操作・表示部9を介してユーザから再生停止指示があった場合に終了)、繰返し行われる(ステップS24)。
【0077】
図5に示すDSP2の処理では、先ず、DSP2は、メモリ3に記憶された平均音量レベル値を読み出す(ステップS31)。次いで、DSP2は、HDD記録再生部7により再生された音声データに対して音響処理を施す(ステップS32)。次いで、DSP2は、その平均音量レベル値に基づいて、音声データの音量を補正し(ステップS33)、DAC4に出力する(ステップS34)。つまり、当該音声データの音量レベル値を、平均音量レベル値に近づける方向で補正しながら、DAC4に出力する。なお、DSP2は、ステップS32からS34までの処理を制御部18からの再生終了指令があるまで繰返し行うことになる(ステップS35)。DAC4に出力された音声データは、AMP5およびスピーカ6を介して出力されることになる。このように、それぞれ音量レベル値の異なった複数の音声データ(曲)がHDD11に記録されていたとしても、それぞれの音声データが平均音量レベル値により補正されつつ平均化された音量で出力される。
【0078】
図4の処理に戻り、制御部8が、再生処理を終了すると判断した場合(ステップS24)、DSP2およびHDD記録再生部7に再生終了指令を出力する(ステップS25)。これにより、DSP2の図3に示す処理および、HDD記録再生部7の再生動作が終了する。
【0079】
以上説明したように本実施形態によれば、それぞれ音量レベル値の異なった複数の音声データ(曲)がHDD11に記録されていたとしても、それらの音声データを連続して再生する場合に、記録時に測定した平均音量レベル値を用いて補正を行いながら再生するので、ユーザは、音量差を意識することなく自然に長時間の曲を試聴することができる。
【0080】
また、ユーザが、時期を隔てて何回も追加的に音声データが記録される場合にも、記録時に算出した平均音量レベル値を用いて補正を行いながら再生するので、ユーザは、音量差を意識することなく自然に長時間の曲を試聴することができる。
【0081】
さらに、音声データをオリジナルの音量レベル値のままで、HDD11に記録するため、音質の面で不都合が生じることはない。
【0082】
なお、上記実施形態においては、音声データの音量に着目し、平均音量レベルによって音声データの音量を補正しつつ、音声データを出力する例について説明したが、別の実施形態として、音声データの音質に着目し、平均音質レベルによって、音声データの音質を補正しつつ、音声データを出力するように構成してもよい。この場合の構成では、図1に示す構成を適用でき、DSP2に平均音量レベル値算出処理プログラムの代わりに、平均音質レベル値算出処理プログラムを組み込み、CD10から再生された音声データの音質レベル値を測定するとともに、その音質レベル値に基づいてHDD11に記録されるべき音声データの平均音質レベル値を算出する音質レベル算出手段、HDD11から再生された音声データの音質をメモリ3に記憶された平均音質レベル値に基づいて補正し、その補正された音質にて音声データを出力する音質補正手段、として機能させる。この場合、音声データの音質レベル値の測定および、音声データの平均音質レベル値の算出には、公知の技術を適用できる。また、それ以外の処理については、上記図2から図5の処理と同様のフローとなる。
【0083】
このような構成によれば、それぞれ音質レベル値の異なった複数の音声データ(曲)がHDD11に記録されていたとしても、それらの音声データを連続して再生する場合に、記録時に測定した平均音質レベル値を用いて補正を行いながら再生するので、ユーザは、音質差を意識することなく自然に長時間の曲を試聴することができる。
【0084】
なお、上記実施形態においては、平均音量レベル値または平均音質レベル値をHDD11とは別のメモリ3に記憶することについて説明したが、これらのレベル値をHDD11の所定の記録領域に記憶するように構成してもよい。この場合において、本明細書中のメモリは、HDD11に相当することになる。
【0085】
また、上記実施形態においては、一つの制御部8によりCD再生部1の再生動作とHDD記録・再生部7の記録再生動作を制御することについて説明したが、CD再生部1の再生動作とHDD記録・再生部7の記録再生動作の各々を独立して制御する制御部を二つ設けてもよい。この場合には、各々の制御部が互いに同期をとりながらCD再生部1の再生動作とHDD記録・再生部7の記録再生動作を制御することになる。
【0086】
また、上記実施形態においては、一つのDSP2にて音量レベル値または音質レベル値の測定と、平均音量レベル値または平均音質レベル値の算出を行うことについて説明したが、DSPを2つ設けて、音量レベル値または音質レベル値の測定と、平均音量レベル値または平均音質レベル値の算出を各々のDSPで行わせるようにしてもよい。
【0087】
また、上記実施形態においては、音声データをそのままHDD11に記録するように構成したが、例えば、MP3、ATRAC3等のフォーマットで圧縮したり、著作権保護のための音声データの暗号化を行ってから音声データをHDD11に記録するように構成してもよい。
【0088】
また、上記実施形態においては、デジタル形式での記録処理の例を示したが、A/D変換器等を追加し、アナログ形式での記録処理に適用してもよい。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、記録媒体から再生された音声データが他の記録媒体に記録される際に、測定された音声データの音量レベル値(または、音質レベル値)に基づいて、他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音量レベル値(または、平均音質レベル値)を算出するように構成したので、他の記録媒体に記録された音声データを、その後に再生する際、記憶された平均音量レベル値(または、平均音質レベル値)を用いて音量(または、音質)を補正することが可能となり、より簡単、かつ、効果的に、再生される複数の音声データの音量レベル値(または、音質レベル値)を調整することが可能となる。また、これにより、記録媒体から再生された音声データは、オリジナルの音量(または、音質)のまま、他の記録媒体に記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】オーディオ装置の概要ブロック例である。
【図2】CD10に記録された音声データが再生され、HDD11に記録される際の制御部8の処理を示すフローチャートである。
【図3】CD10に記録された音声データがHDD11に記録される際のDSP2の処理を示すフローチャートである。
【図4】HDD11に記録された音声データが再生される際の制御部8の処理を示すフローチャートである。
【図5】HDD11に記録された音声データが再生される際のDSP8の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CD再生部
2 DSP
3 メモリ
4 DAC
5 AMP
6 スピーカ
7 HDD記録再生部
8 制御部
9 操作/表示部
10 CD
11 HDD
100 オーディオ装置
【発明の属する技術分野】
記録媒体に記録された音声データを再生し、他の記録媒体に記録する音声データ再生・記録装置に関し、特に、他の記録媒体から再生される音声データの音量レベル値や、音質レベル値を調整する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、HDD(ハードディスク)などの記録媒体の大容量化や、MP(MPEG Audio Layer)3、ATRAC(Adaptive TRansform Acoustic Coding)3などのデータ圧縮技術の進展により、ユーザが、音声データ再生・記録装置(オーディオ装置)を使用し、例えば、多くのCD(Compact Disc)や、MD(Mini Disc)などに記録された曲(音声データ)を一つの記録媒体(例えば、HDD)に記録(録音)して曲のコレクションを作成することができるようになった。
【0003】
このようにユーザによって多くの曲が記録された記録媒体から当該曲を再生する場合、例えば、記録元の記録媒体毎に曲の音量レベル値に差があるときには、当該音量レベル値差により、ユーザは、連続して曲を聴き難いという問題があった。
【0004】
ところで、記録元の記録媒体から記録先の記録媒体に曲をアナログ形式で渡す従来の音声データ再生・記録装置には、当該曲の音量をユーザにより設定された音量に調整してから記録先の記録媒体に記録することができるものが知られている。
【0005】
一方、記録元の記録媒体から記録先の記録媒体に曲をデジタル形式で渡す従来の音声データ再生・記録装置では、殆ど、音質を重視し、曲の音量レベル値の調整を行わず、そのままの音量で当該曲を記録先の記録媒体に記録するが、一部の高額かつ高機能な音声データ再生・記録装置で、当該曲の音量をユーザにより設定された音量に調整してから記録先の記録媒体に記録することができるものが知られている。
【0006】
このように、音量を調整してから記録先の記録することができる従来の音声データ再生・記録装置によれば、上記問題をある程度、解決することも可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、記録先の記録媒体の容量が非常に大きく、時期を隔てて何回も追加的に曲が記録される場合(例えば、ユーザがCDを購入する度に曲を記録する場合)、始めに記録した曲の音量レベル値から後に記録される曲にいくに従い次第に音量レベル値が変わってくる場合があり、かかる場合、ユーザは、やはり、連続して曲を聴き難くなる。
【0008】
また、従来の音声データ再生・記録装置では、記録元の記録媒体に記録された曲(オリジナルの曲)の音量レベル値を変えて記録先の記録媒体に記録するため、音質の面で不都合が生じる場合もあった。
【0009】
以上のことは、曲の音質レベルについても同様のことがいえる。
【0010】
そこで、上記課題に鑑みてなされたものであり、より簡単、かつ、効果的に、再生される複数の音楽データの音量レベル値若しくは音質レベル値を調整することが可能な音声データ再生・記録装置、音声データ再生・記録方法、平均音量レベル値算出処理プログラム、平均音質レベル値算出処理プログラムを提供することを目的する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、記録媒体に記録された音声データを再生する第1再生手段と、前記再生された音声データを他の記録媒体に記録する記録手段と、前記第1再生手段の再生動作および前記記録手段の記録動作を制御する制御手段と、前記記録媒体から再生された音声データの音量レベル値を測定するとともに、その音量レベル値に基づいて前記他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音量レベル値を算出する音量レベル算出手段と、前記制御手段は、前記記録媒体から再生された音声データが前記他の記録媒体に記録される際に、前記平均音量レベル値を算出させるように構成する。
【0012】
ここで、記録媒体には、CD、DVD(Digital Versatile Disc)、MD、MO、HDD、カード型記録媒体などが含まれる。また、他の記録媒体には、HDD、CD−R、DVD−R/W、MD、MO、カード型記録媒体などが含まれる。
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、記録媒体から再生された音声データが他の記録媒体に記録される際に、測定された音声データの音量レベル値に基づいて、他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音量レベル値を算出するように構成したので、他の記録媒体に記録された音声データを、その後に再生する際、記憶された平均音量レベル値を用いて音量を補正することが可能となり、より簡単、かつ、効果的に、再生される複数の音声データの音量レベル値を調整することが可能となる。また、これにより、記録媒体から再生された音声データは、オリジナルの音量のまま、他の記録媒体に記録することができる。つまり、それぞれ音量レベル値の異なった複数の音声データを、他の記録媒体に記憶することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の音声データ再生・記録装置において、前記算出された平均音量レベル値が記憶されるメモリを備えるように構成する。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、算出された平均音量レベル値がメモリに記憶されるので、その後、他の記録媒体に記録された音声データを再生する際、かかる平均音量レベル値を用いて音量を補正することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の音声データ再生・記録装置において、前記音量レベル算出手段は、既に平均音量レベル値が前記メモリに記憶されている場合には、その平均音量レベル値および前記測定された音量レベル値に基づいて前記音声データの平均音量レベル値を算出し、既に前記メモリに記憶された平均音量レベル値は、前記算出された平均音量レベル値に更新されるように構成する。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、以前に算出された平均音量レベル値をも用いて音声データの平均音量レベル値を算出することができるので、他の記録媒体に時期を隔てて何回も追加的に音声データを記録した場合にも、以前に記録した音声データを含めた全ての音声データの平均音量レベル値を算出することができる。
【0018】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の音声データ再生・記録装置において、前記他の記録媒体に記録された音声データを再生する第2再生手段と、前記他の記録媒体から再生された音声データの音量を前記平均音量レベル値に基づいて補正し、その補正された音量にて音声データを出力する音量補正手段と、を備えるように構成する。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、他の記録媒体に、それぞれ音量レベル値の異なった複数の音声データが記録されていたとしても、それらの音声データを連続して再生する場合に、記録時に算出した平均音量レベル値を用いて補正を行いながら再生するので、ユーザは、音量差を意識することなく自然に長時間の曲を試聴することができる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、記録媒体に記録された音声データを再生する第1再生手段と、前記再生された音声データを他の記録媒体に記録する記録手段と、前記第1再生手段の再生動作および前記記録手段の記録動作を制御する制御手段と、前記記録媒体から再生された音声データの音質レベル値を測定するとともに、その音質レベル値に基づいて前記他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音質レベル値を算出する音質レベル算出手段と、前記制御手段は、前記記録媒体から再生された音声データが前記他の記録媒体に記録される際に、前記平均音質レベル値を算出させるように構成する。
【0021】
請求項5に記載の発明によれば、記録媒体から再生された音声データが他の記録媒体に記録される際に、測定された音声データの音質レベル値に基づいて、他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音質レベル値を算出するように構成したので、他の記録媒体に記録された音声データを、その後に再生する際、記憶された平均音質レベル値を用いて音質を補正することが可能となり、より簡単、かつ、効果的に、再生される複数の音声データの音質レベル値を調整することが可能となる。また、これにより、記録媒体から再生された音声データは、オリジナルの音質のまま、他の記録媒体に記録することができる。つまり、それぞれ音質レベル値の異なった複数の音声データを、他の記録媒体に記憶することができる。
【0022】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の音声データ再生・記録装置において、前記算出された平均音質レベル値が記憶されるメモリを備えるように構成する。
【0023】
請求項6に記載の発明によれば、算出された平均音質レベル値がメモリに記憶されるので、その後、他の記録媒体に記録された音声データを再生する際、かかる平均音質レベル値を用いて音質を補正することができる。
【0024】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の音声データ再生・記録装置において、前記音質レベル算出手段は、既に平均音質レベル値が前記メモリに記憶されている場合には、その平均音質レベル値および前記測定された音質レベル値に基づいて前記音声データの平均音質レベル値を算出し、既に前記メモリに記憶された平均音質レベル値は、前記算出された平均音質レベル値に更新されるように構成する。
【0025】
請求項7に記載の発明によれば、以前に算出された平均音質レベル値をも用いて音声データの平均音質レベル値を算出することができるので、他の記録媒体に時期を隔てて何回も追加的に音声データを記録した場合にも、以前に記録した音声データを含めた全ての音声データの平均音質レベル値を算出することができる。
【0026】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の音声データ再生・記録装置において、前記他の記録媒体に記録された音声データを再生する第2再生手段と、前記他の記録媒体から再生された音声データの音質を前記平均音質レベル値に基づいて補正し、その補正された音質にて音声データを出力する音質補正手段と、を備えるように構成する。
【0027】
請求項8に記載の発明によれば、他の記録媒体に、それぞれ音質レベル値の異なった複数の音声データが記録されていたとしても、それらの音声データを連続して再生する場合に、記録時に算出した平均音質レベル値を用いて補正を行いながら再生するので、ユーザは、音質差を意識することなく自然に長時間の曲を試聴することができる。
【0028】
請求項9に記載の発明は、記録媒体に記録された音声データを再生し、その再生された音声データを他の記録媒体に記録する音声データ再生・記録方法において、前記記録媒体から再生された音声データが他の記録媒体に記録される際にその音声データの音量レベル値を測定する工程と、前記測定された音量レベル値に基づいて前記他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音量レベル値を算出する工程と、を備えるように構成する。
【0029】
請求項9に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0030】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の音声データ再生・記録方法において、前記他の記録媒体に記録された音声データを再生する工程と、前記他の記録媒体から再生された音声データの音量を前記平均音量レベル値に基づいて補正する工程と、前記補正された音量にて音声データを出力する工程と、を備えるように構成する。
【0031】
請求項10に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0032】
請求項11に記載の発明は、記録媒体に記録された音声データを再生し、その再生された音声データを他の記録媒体に記録する音声データ再生・記録方法において、前記記録媒体から再生された音声データが他の記録媒体に記録される際にその音声データの音質レベル値を測定する工程と、前記測定された音質レベル値に基づいて前記他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音質レベル値を算出する工程と、を備えるように構成する。
【0033】
請求項11に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0034】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の音声データ再生・記録方法において、前記他の記録媒体に記録された音声データを再生する工程と、前記他の記録媒体から再生された音声データの音質を前記平均音質レベル値に基づいて補正する工程と、前記補正された音質にて音声データを出力する工程と、を備えるように構成する。
【0035】
請求項12に記載の発明によれば、請求項8に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0036】
請求項13に記載の発明は、記録媒体に記録された音声データを再生し、その再生された音声データを他の記録媒体に記録する音声データ再生・記録装置に含まれるコンピュータを、前記再生された音声データを前記他の記録媒体に記録する際に、前記記録媒体から再生された音声データの音量レベル値を測定するとともに、その音量レベル値に基づいて前記他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音量レベル値を算出する手段として機能させるように構成する。
【0037】
請求項13に記載の発明によれば、平均音量レベル値算出処理プログラムがコンピュータに組み込まれることにより、請求項1に記載の音声データ再生・記録装置を実現することができる。
【0038】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の平均音量レベル値算出処理プログラムにおいて、前記コンピュータを、前記他の記録媒体に記録された音声データを再生する際に、前記他の記録媒体から再生された音声データの音量を前記平均音量レベル値に基づいて補正し、その補正された音量にて音声データを出力する手段としてさらに機能させるように構成する。
【0039】
請求項14に記載の発明によれば、平均音量レベル値算出処理プログラムがコンピュータに組み込まれることにより、請求項4に記載の音声データ再生・記録装置を実現することができる。
【0040】
請求項15に記載の発明は、記録媒体に記録された音声データを再生し、その再生された音声データを他の記録媒体に記録する音声データ再生・記録装置に含まれるコンピュータを、前記再生された音声データを前記他の記録媒体に記録する際に、前記記録媒体から再生された音声データの音質レベル値を測定するとともに、その音質レベル値に基づいて前記他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音質レベル値を算出する手段として機能させるように構成する。
【0041】
請求項15に記載の発明によれば、平均音質レベル値算出処理プログラムがコンピュータに組み込まれることにより、請求項5に記載の音声データ再生・記録装置を実現することができる。
【0042】
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の平均音質レベル値算出処理プログラムにおいて、前記コンピュータを、前記他の記録媒体に記録された音声データを再生する際に、前記他の記録媒体から再生された音声データの音質を前記平均音質レベル値に基づいて補正し、その補正された音質にて音声データを出力する手段としてさらに機能させるように構成する。
【0043】
請求項16に記載の発明によれば、平均音質レベル値算出処理プログラムがコンピュータに組み込まれることにより、請求項8に記載の音声データ再生・記録装置を実現することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態は、本発明にかかる音声データ再生・記録装置をオーディオ装置に適用した場合の実施形態である。
【0045】
先ず、図1を参照して、本実施形態にかかるオーディオ装置の構成および機能を説明する。
【0046】
図1は、オーディオ装置の概要ブロック例である。図1に示すように、オーディオ装置100は、記録媒体としてのCD10に記録された音声データ(曲)を再生する第1再生手段としてのCD再生部1と、CD再生部1により再生された音声データに対して高速でデジタル信号処理を施して出力するDSP(Digital Signal Processor)2と、後述する音声データの平均音量レベル値を記憶するメモリ3と、DSP2から出力された音声データをデジタル/アナログ変換しアナログ音声信号として出力するDAC(Digital−to−AnalogConverter)4と、DAC4から出力されたアナログ音声信号を増幅して出力するAMP(Amplifier)5と、AMP5から出力されたアナログ音声信号を音波として出力するスピーカ6と、DSP2から出力された音声データを記録媒体としてのHDD11に記録または、HDD11に記録された音声データを再生するHDD記録再生部7と、上記各構成要素の動作制御を担う制御手段としての制御部8と、ユーザからの操作指示(例えば、再生指示、記録指示)を受付け制御部8に出力したり、CD10やHDD11に記録された音声データに関する情報を表示する操作/表示部9と、を含んで構成される。
【0047】
CD再生部1は、CD10を装着するための装着機構、CD10に記録された音声データを光学的に読み取るピックアップ、CD10を回転駆動するスピンドルモータ、スピンドルモータとピックアップをサーボ制御するサーボ回路などを備えている。本実施形態におけるCD再生部1の装着機構には、複数のCDを装着することができ、CD再生部1は、制御部8からの指令に従い、装着された複数のCDうち一つのCD10から音声データを再生することになる。なお、かかるCD再生部1には、公知の技術を適用できるので、詳しい説明を省略する。また、本実施形態では、本発明の第1再生手段の一例としてCD再生部1を適用したが、これに限定されるものではなく、例えば、DVDに記録された音声データを再生するDVD再生部や、MDに記録された音声データを再生するMD再生部や、メモリースティック(登録商標)などのカード型記録媒体に記録された音声データを再生するカード型記録媒体再生部などを適用してもよく、また、これらの併用するように構成してもよい。
【0048】
HDD記録再生部7は、バッファメモリ、HDDドライブなどを備え、本発明の記録手段および第2再生手段として機能する。DSP2から出力された音声データは、バッファメモリに一旦蓄えられた後、HDDドライブによりHDD11に記録されることになる。また、HDDドライブによりHDD11から再生された音声データは、バッファメモリに蓄えられた後、DSP2に出力される。なお、かかるHDD記録再生部7には、公知の技術を適用できるので、詳しい説明を省略する。また、本実施形態では、本発明の記録手段および第2再生手段の一例としてHDD記録再生部7を適用したが、これに限定されるものではなく、例えば、CD−Rに音声データを記録再生するCD−R記録再生部や、DVD−R/Wに音声データを記録再生するDVD−R/W記録再生部や、メモリースティック(登録商標)などのカード型記録媒体に音声データを記録再生するカード型記録媒体記録再生部などを適用してもよく、また、これらの併用するように構成してもよい。
【0049】
DSP2は、論理回路やメモリ回路を備えており、CD再生部1により再生された音声データに対して高速でデジタル信号処理、具体的には、CD再生部1により再生されたRF(Radio Frequency)信号の音声データに対してEFM(Eight to Fourteen Modulation)復調などの公知の音響処理を施して、当該音声データをDAC4およびHDD記録再生部7に出力する。このような処理プログラムは、DSP2内のメモリ回路に記憶されている。さらに、メモリ回路には、平均音量レベル値算出処理プログラムが記憶されており、かかるプログラムにより、コンピュータとしてのDSP2が、音量レベル値算出手段、音量補正手段として機能する。
【0050】
より具体的には、DSP2は、音量レベル値算出手段として機能し、CD10から再生された音声データの音量レベル値を測定するとともに、その音量レベル値に基づいてHDD11に記録されるべき音声データの平均音量レベル値を算出する。なお、算出された平均音量レベル値は、メモリ3に記憶される。ここで、メモリ3には、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリが適用される。
【0051】
また、このようなメモリ3に既に平均音量レベル値が記憶されている場合には、DSP2は、その平均音量レベル値および測定された音量レベル値に基づいて音声データの平均音量レベル値を算出する。そして、既にメモリ3に記憶された平均音量レベル値は、算出された平均音量レベル値に更新されることになる。
【0052】
さらに、DSP2は、音量補正手段として機能し、HDD11から再生された音声データの音量を、メモリ3に記憶された平均音量レベル値に基づいて補正して、当該補正された音量にて当該音声データをDAC4に出力する。
【0053】
制御部8は、演算機能を有するCPU、作業用RAM、ROMなどからなり、操作・表示部9からの指示に従い、CD再生部1の再生動作や、HDD記録再生部7の記録再生動作等を制御する。また、制御部は、CD10から再生された音声データがHDD11に記録される際に、平均音量レベル値を算出させるように、DSP2を制御する。
【0054】
次に、図2および図3を参照して、CD10に記録された音声データが再生され、HDD11に記録される際のオーディオ装置の動作を説明する。
【0055】
図2は、CD10に記録された音声データが再生され、HDD11に記録される際の制御部8の処理を示すフローチャートである。図3は、CD10に記録された音声データがHDD11に記録される際のDSP2の処理を示すフローチャートである。
【0056】
先ず、ユーザが操作・表示部9を操作して、記録したいCDの音声データ(曲)を複数指定し(例えば、プログラム再生機能による)、記録指示を入力すると、制御部8はこれに応じて、図2に示す処理を開始する。
【0057】
図2において、先ず、制御部8は、HDD記録再生部7に問い合わせ、HDD11に既に音声データが記録されているかを判断する(ステップS1)。HDD11に既に音声データが記録されていないと判断した場合には、制御部8は、DSP2に音声データ処理の開始指令を出力するとともに、平均音量レベル値の初期化指令を出力する(ステップS2)。一方、HDD11に既に音声データが記録されていると判断した場合には、制御部8は、DSP2に音声データ処理の開始指令を出力するとともに、平均音量レベル値の読み出し指令を出力する(ステップS3)。DSP2が、制御部8からの音声データ処理の開始指令を受けると、DSP2はこれに応じて、図3に示す処理を開始する。
【0058】
次に、制御部8は、CD再生部1に、上記指定された音声データの再生指令を出力するとともに、HDD記録再生部7に音声データの記録指令を出力する(ステップS4)。CD再生部1が音声データの再生指令を受けると、CD再生部1は、CD10に記録され、制御部11から指定された音声データの再生を開始する。また、HDD記録再生部7が音声データの記録指令を受けると、HDD記録再生部7は、音声データの記録準備を行う。
【0059】
なお、上記ステップS4の処理は、指定された全ての音声データの記録が終了するまで繰返し行われる(ステップS5)。
【0060】
図3に示すDSP2の処理では、先ず、受け取った指令が平均音量レベル値の初期化指令か否かを判別する(ステップS11)。平均音量レベル値の初期化指令である場合には、DSP2は、メモリ3の平均音量レベル値を初期化する(ステップS12)。つまり、平均音量レベル値がメモリ3に残されている場合には、それをクリアする。
【0061】
一方、平均音量レベル値の初期化指令でない場合、即ち、平均音量レベル値の読み出し指令である場合には、平均音量レベル値をメモリ3から読み出す(ステップS13)。次いで、DSP2は、CD再生部1により再生された音声データに対し上述した音響処理を施す(ステップS14)。次いで、DSP2は、その音声データの音量レベル値を測定する(ステップS15)。
【0062】
ここで、音声データの音量レベル値の測定方法は、公知の技術を適用できる。例えば、DSP2は、入力される音声データの一定時間毎の信号レベルのピーク値を8ビットの256のレベルの数値に変換し、それら一定時間毎のピーク値を平均化して、これを、音声データの音量レベル値とする。
【0063】
次いで、DSP2は、測定された音声データの音量レベル値に基づいて、音声データの平均音量レベル値を算出する(ステップS16)。例えば、DSP2は、音声データ毎に測定された音量レベル値をホールドするとともに、そのホールドされた音量レベル値を随時加算して音声データ数で割算することにより平均音量レベル値を算出する。次いで、DSP2は、音声データをDAC4およびHDD記録再生部7に出力する(ステップS17)。なお、ステップS16の前に、ステップS17の処理を行うように構成してもよい。
【0064】
ここで、上記ステップS13にて、平均音量レベル値が読み込まれていた場合には、DSP2は、ステップS15にて測定された音量レベル値と平均音量レベル値とを平均化して、新たな平均音量レベル値を算出することになる。また、上記ステップS12にて平均音量レベル値が初期化され、かつ、制御部8から指定された音声データが単数であった場合には測定された音量レベル値が平均音量レベル値とされることになる。
【0065】
なお、DSP2は、ステップS14からS17までの処理を制御部18からの記録終了指令があるまで繰返し行うことになる(ステップS18)。つまり、DSP2は、制御部18からの記録終了指令があるまで、入力された音声データの音量レベル値を測定し、平均音量レベル値を算出して、DAC4およびHDD記録再生部7に出力するという処理を繰返し(一定の処理周期で)行うことになる。これにより、制御部18からの記録終了指令があるまでの間に、それぞれ音量レベル値の異なった複数の音声データ(曲)がDSP2に入力されたとしても、全ての音声データに関する平均音量レベル値が算出されることになる。
【0066】
こうして、DSP2から出力された音声データは、DAC4、AMP5およびスピーカ6を介して出力されるとともに、HDD記録再生部7によりHDD11に記録されることになる。
【0067】
ここで、HDD11に記録される音声データの音量レベル値は、CD10に記録されていたときの音量レベル値のままの状態である。つまり、それぞれ音量レベル値の異なった複数の音声データ(曲)が、HDD11に記憶されることになるのである。
【0068】
図3の処理に戻り、制御部8は、指定された全ての音声データの記録が終了したと判別した場合には(ステップS5)、CD再生部1、DSP2およびHDD記録再生部7に記録終了指令を出力する(ステップS6)。これにより、CD再生部1の再生動作および、HDD記録再生部7の記録再生動作が終了する。
【0069】
また、DSP2は、図4に示すように、制御部8からの記録終了指令を受けると(ステップS18)、最終的に算出された平均音量レベル値をメモリ3に記憶する(ステップS19)。なお、既に、平均音量レベル値がメモリ3に記憶されていた場合には、かかる平均音量レベル値が、最終的に算出された平均音量レベル値に更新されることになる。
【0070】
このように、メモリ3には、HDD11に記録された音声データの平均音量レベル値が保存され、その後に、HDD11に音声データが追加記録される場合にも、メモリ3に記憶された平均音量レベル値が反映されることになる。
【0071】
次に、図4および図5を参照して、HDD11に記録された音声データが再生される際のオーディオ装置の動作を説明する。
【0072】
図4は、HDD11に記録された音声データが再生される際の制御部8の処理を示すフローチャートである。図5は、HDD11に記録された音声データが再生される際のDSP8の処理を示すフローチャートである。
【0073】
先ず、ユーザが操作・表示部9を操作して、HDD11に記録された音声データの再生指示を入力すると、制御部8はこれに応じて、図4に示す処理を開始する。
【0074】
図4において、先ず、制御部8は、HDD記録再生部7に問い合わせ、HDD11に既に音声データが記録されているかを判断する(ステップS21)。HDD11に既に音声データが記録されていない場合には、当該処理を終了する。一方、HDD11に既に音声データが記録されている場合には、制御部8は、HDD記録再生部7に再生指令を出力する(ステップS22)。これにより、HDD記録再生部7は、HDD11に記録された音声データの再生を開始する。
【0075】
次いで、制御部8は、DSP2に音声データ処理の開始指令を出力する(ステップS23)。DSP2が、制御部8からの音声データ処理の開始指令を受けると、DSP2はこれに応じて、図5に示す処理を開始する。
【0076】
なお、上記ステップS22およびS23の処理は、再生処理を終了するまで(例えば、HDD11に記録された全ての音声データの再生が終了した場合、或いは、操作・表示部9を介してユーザから再生停止指示があった場合に終了)、繰返し行われる(ステップS24)。
【0077】
図5に示すDSP2の処理では、先ず、DSP2は、メモリ3に記憶された平均音量レベル値を読み出す(ステップS31)。次いで、DSP2は、HDD記録再生部7により再生された音声データに対して音響処理を施す(ステップS32)。次いで、DSP2は、その平均音量レベル値に基づいて、音声データの音量を補正し(ステップS33)、DAC4に出力する(ステップS34)。つまり、当該音声データの音量レベル値を、平均音量レベル値に近づける方向で補正しながら、DAC4に出力する。なお、DSP2は、ステップS32からS34までの処理を制御部18からの再生終了指令があるまで繰返し行うことになる(ステップS35)。DAC4に出力された音声データは、AMP5およびスピーカ6を介して出力されることになる。このように、それぞれ音量レベル値の異なった複数の音声データ(曲)がHDD11に記録されていたとしても、それぞれの音声データが平均音量レベル値により補正されつつ平均化された音量で出力される。
【0078】
図4の処理に戻り、制御部8が、再生処理を終了すると判断した場合(ステップS24)、DSP2およびHDD記録再生部7に再生終了指令を出力する(ステップS25)。これにより、DSP2の図3に示す処理および、HDD記録再生部7の再生動作が終了する。
【0079】
以上説明したように本実施形態によれば、それぞれ音量レベル値の異なった複数の音声データ(曲)がHDD11に記録されていたとしても、それらの音声データを連続して再生する場合に、記録時に測定した平均音量レベル値を用いて補正を行いながら再生するので、ユーザは、音量差を意識することなく自然に長時間の曲を試聴することができる。
【0080】
また、ユーザが、時期を隔てて何回も追加的に音声データが記録される場合にも、記録時に算出した平均音量レベル値を用いて補正を行いながら再生するので、ユーザは、音量差を意識することなく自然に長時間の曲を試聴することができる。
【0081】
さらに、音声データをオリジナルの音量レベル値のままで、HDD11に記録するため、音質の面で不都合が生じることはない。
【0082】
なお、上記実施形態においては、音声データの音量に着目し、平均音量レベルによって音声データの音量を補正しつつ、音声データを出力する例について説明したが、別の実施形態として、音声データの音質に着目し、平均音質レベルによって、音声データの音質を補正しつつ、音声データを出力するように構成してもよい。この場合の構成では、図1に示す構成を適用でき、DSP2に平均音量レベル値算出処理プログラムの代わりに、平均音質レベル値算出処理プログラムを組み込み、CD10から再生された音声データの音質レベル値を測定するとともに、その音質レベル値に基づいてHDD11に記録されるべき音声データの平均音質レベル値を算出する音質レベル算出手段、HDD11から再生された音声データの音質をメモリ3に記憶された平均音質レベル値に基づいて補正し、その補正された音質にて音声データを出力する音質補正手段、として機能させる。この場合、音声データの音質レベル値の測定および、音声データの平均音質レベル値の算出には、公知の技術を適用できる。また、それ以外の処理については、上記図2から図5の処理と同様のフローとなる。
【0083】
このような構成によれば、それぞれ音質レベル値の異なった複数の音声データ(曲)がHDD11に記録されていたとしても、それらの音声データを連続して再生する場合に、記録時に測定した平均音質レベル値を用いて補正を行いながら再生するので、ユーザは、音質差を意識することなく自然に長時間の曲を試聴することができる。
【0084】
なお、上記実施形態においては、平均音量レベル値または平均音質レベル値をHDD11とは別のメモリ3に記憶することについて説明したが、これらのレベル値をHDD11の所定の記録領域に記憶するように構成してもよい。この場合において、本明細書中のメモリは、HDD11に相当することになる。
【0085】
また、上記実施形態においては、一つの制御部8によりCD再生部1の再生動作とHDD記録・再生部7の記録再生動作を制御することについて説明したが、CD再生部1の再生動作とHDD記録・再生部7の記録再生動作の各々を独立して制御する制御部を二つ設けてもよい。この場合には、各々の制御部が互いに同期をとりながらCD再生部1の再生動作とHDD記録・再生部7の記録再生動作を制御することになる。
【0086】
また、上記実施形態においては、一つのDSP2にて音量レベル値または音質レベル値の測定と、平均音量レベル値または平均音質レベル値の算出を行うことについて説明したが、DSPを2つ設けて、音量レベル値または音質レベル値の測定と、平均音量レベル値または平均音質レベル値の算出を各々のDSPで行わせるようにしてもよい。
【0087】
また、上記実施形態においては、音声データをそのままHDD11に記録するように構成したが、例えば、MP3、ATRAC3等のフォーマットで圧縮したり、著作権保護のための音声データの暗号化を行ってから音声データをHDD11に記録するように構成してもよい。
【0088】
また、上記実施形態においては、デジタル形式での記録処理の例を示したが、A/D変換器等を追加し、アナログ形式での記録処理に適用してもよい。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、記録媒体から再生された音声データが他の記録媒体に記録される際に、測定された音声データの音量レベル値(または、音質レベル値)に基づいて、他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音量レベル値(または、平均音質レベル値)を算出するように構成したので、他の記録媒体に記録された音声データを、その後に再生する際、記憶された平均音量レベル値(または、平均音質レベル値)を用いて音量(または、音質)を補正することが可能となり、より簡単、かつ、効果的に、再生される複数の音声データの音量レベル値(または、音質レベル値)を調整することが可能となる。また、これにより、記録媒体から再生された音声データは、オリジナルの音量(または、音質)のまま、他の記録媒体に記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】オーディオ装置の概要ブロック例である。
【図2】CD10に記録された音声データが再生され、HDD11に記録される際の制御部8の処理を示すフローチャートである。
【図3】CD10に記録された音声データがHDD11に記録される際のDSP2の処理を示すフローチャートである。
【図4】HDD11に記録された音声データが再生される際の制御部8の処理を示すフローチャートである。
【図5】HDD11に記録された音声データが再生される際のDSP8の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CD再生部
2 DSP
3 メモリ
4 DAC
5 AMP
6 スピーカ
7 HDD記録再生部
8 制御部
9 操作/表示部
10 CD
11 HDD
100 オーディオ装置
Claims (16)
- 記録媒体に記録された音声データを再生する第1再生手段と
、前記再生された音声データを他の記録媒体に記録する記録手段と、
前記第1再生手段の再生動作および前記記録手段の記録動作を制御する制御手段と、
前記記録媒体から再生された音声データの音量レベル値を測定するとともに、その音量レベル値に基づいて前記他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音量レベル値を算出する音量レベル算出手段と、
前記制御手段は、前記記録媒体から再生された音声データが前記他の記録媒体に記録される際に、前記平均音量レベル値を算出させることを特徴とする音声データ再生・記録装置。 - 請求項1に記載の音声データ再生・記録装置において、
前記算出された平均音量レベル値が記憶されるメモリを備えることを特徴とする音声データ再生・記録装置。 - 請求項2に記載の音声データ再生・記録装置において、
前記音量レベル算出手段は、既に平均音量レベル値が前記メモリに記憶されている場合には、その平均音量レベル値および前記測定された音量レベル値に基づいて前記音声データの平均音量レベル値を算出し、
既に前記メモリに記憶された平均音量レベル値は、前記算出された平均音量レベル値に更新されることを特徴とする音声データ再生・記録装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の音声データ再生・記録装置において、
前記他の記録媒体に記録された音声データを再生する第2再生手段と、
前記他の記録媒体から再生された音声データの音量を前記平均音量レベル値に基づいて補正し、その補正された音量にて音声データを出力する音量補正手段と、を備えることを特徴とする音声データ再生・記録装置。 - 記録媒体に記録された音声データを再生する第1再生手段と
、前記再生された音声データを他の記録媒体に記録する記録手段と、
前記第1再生手段の再生動作および前記記録手段の記録動作を制御する制御手段と、
前記記録媒体から再生された音声データの音質レベル値を測定するとともに、その音質レベル値に基づいて前記他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音質レベル値を算出する音質レベル算出手段と、
前記制御手段は、前記記録媒体から再生された音声データが前記他の記録媒体に記録される際に、前記平均音質レベル値を算出させることを特徴とする音声データ再生・記録装置。 - 請求項5に記載の音声データ再生・記録装置において、
前記算出された平均音質レベル値が記憶されるメモリを備えることを特徴とする音声データ再生・記録装置。 - 請求項6に記載の音声データ再生・記録装置において、
前記音質レベル算出手段は、既に平均音質レベル値が前記メモリに記憶されている場合には、その平均音質レベル値および前記測定された音質レベル値に基づいて前記音声データの平均音質レベル値を算出し、
既に前記メモリに記憶された平均音質レベル値は、前記算出された平均音質レベル値に更新されることを特徴とする音声データ再生・記録装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の音声データ再生・記録装置において、
前記他の記録媒体に記録された音声データを再生する第2再生手段と、
前記他の記録媒体から再生された音声データの音質を前記平均音質レベル値に基づいて補正し、その補正された音質にて音声データを出力する音質補正手段と、を備えることを特徴とする音声データ再生・記録装置。 - 記録媒体に記録された音声データを再生し、その再生された音声データを他の記録媒体に記録する音声データ再生・記録方法において、
前記記録媒体から再生された音声データが他の記録媒体に記録される際にその音声データの音量レベル値を測定する工程と、
前記測定された音量レベル値に基づいて前記他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音量レベル値を算出する工程と、を備えることを特徴とする音声データ再生・記録方法。 - 請求項9に記載の音声データ再生・記録方法において、
前記他の記録媒体に記録された音声データを再生する工程と、
前記他の記録媒体から再生された音声データの音量を前記平均音量レベル値に基づいて補正する工程と、
前記補正された音量にて音声データを出力する工程と、を備えることを特徴とする音声データ再生・記録方法。 - 記録媒体に記録された音声データを再生し、その再生された音声データを他の記録媒体に記録する音声データ再生・記録方法において、
前記記録媒体から再生された音声データが他の記録媒体に記録される際にその音声データの音質レベル値を測定する工程と、
前記測定された音質レベル値に基づいて前記他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音質レベル値を算出する工程と、を備えることを特徴とする音声データ再生・記録方法。 - 請求項11に記載の音声データ再生・記録方法において、
前記他の記録媒体に記録された音声データを再生する工程と、
前記他の記録媒体から再生された音声データの音質を前記平均音質レベル値に基づいて補正する工程と、
前記補正された音質にて音声データを出力する工程と、を備えることを特徴とする音声データ再生・記録方法。 - 記録媒体に記録された音声データを再生し、その再生された音声データを他の記録媒体に記録する音声データ再生・記録装置に含まれるコンピュータを、
前記再生された音声データを前記他の記録媒体に記録する際に、前記記録媒体から再生された音声データの音量レベル値を測定するとともに、その音量レベル値に基づいて前記他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音量レベル値を算出する手段として機能させることを特徴とする平均音量レベル算出処理プログラム。 - 請求項13に記載の平均音量レベル値算出処理プログラムにおいて、
前記コンピュータを、
前記他の記録媒体に記録された音声データを再生する際に、前記他の記録媒体から再生された音声データの音量を前記平均音量レベル値に基づいて補正し、その補正された音量にて音声データを出力する手段としてさらに機能させることを特徴とする平均音量レベル値算出処理プログラム。 - 記録媒体に記録された音声データを再生し、その再生された音声データを他の記録媒体に記録する音声データ再生・記録装置に含まれるコンピュータを、
前記再生された音声データを前記他の記録媒体に記録する際に、前記記録媒体から再生された音声データの音質レベル値を測定するとともに、その音質レベル値に基づいて前記他の記録媒体に記録されるべき音声データの平均音質レベル値を算出する手段として機能させることを特徴とする平均音質レベル算出処理プログラム。 - 請求項15に記載の平均音質レベル値算出処理プログラムにおいて、
前記コンピュータを、
前記他の記録媒体に記録された音声データを再生する際に、前記他の記録媒体から再生された音声データの音質を前記平均音質レベル値に基づいて補正し、その補正された音質にて音声データを出力する手段としてさらに機能させることを特徴とする平均音質レベル値算出処理プログラム。
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