JP2004005031A - 配線ガイドラインチェックシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】高速回路配線ガイドライン用配線長を視覚的にかつ容易にチェックでき、チェックに要する工数を削減してチェック効率及び設計品質を向上する。
【解決手段】基板データベース1には、CADシステムで作成された基板データが格納される。上記基板データベース1には、CAD基板データ例えば配線済配線長、ビア数、電気的ネットに関する参照層等の配線済基板データの配線情報が格納される。配線情報抽出部4は、基板データベース1から配線情報抽出処理で必要な配線情報を取得する。配線情報整理処理部5は、上記抽出された配線情報を視覚的に判断できるような形に整理する。配線情報チェック処理部6は、上記整理された配線情報が配線ルールに従っているか否かをチェックしてOK/NGを色で区分し、その結果をチェック結果表示部7に表示する。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CAD(    Computer Aided Design)により設計した高速回路配線ガイドラインの配線長をチェックする配線ガイドラインチェックシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CADシステムにより回路基板の高速回路配線を設計し、伝送路の配線長をチェックする場合、CADの参照機能によって伝送路の配線長を測定し、高速回路配線ガイドラインに記述されている配線長に従っているかどうかをチェックしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように従来では、CADによる高速回路配線長をチェックする場合、CADの参照機能によって伝送路の配線長を測定し、高速回路配線ガイドラインに記述されている配線長に従っているかどうかをチェックする必要があり、このためチェックに要する工数が多く、時間が掛かると共に高い設計品質を得るのが困難であるという問題があった。
【0004】
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、高速回路配線ガイドライン用配線長を視覚的にかつ容易にチェックすることが可能であり、チェックに要する工数を削減し、チェック効率及び設計品質を向上させることができる配線ガイドラインチェックシステムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る配線ガイドラインチェックシステムは、CAD基板データから配線情報を抽出する配線情報抽出手段と、前記配線情報抽出手段により抽出された配線情報をスプレッド形式で電気的ネット毎に整列する配線情報整理手段と、前記配線情報整理手段で整理された配線情報を配線ルールと比較判定して判定結果を色分け表示する配線情報チェック手段とを具備したことを特徴とする。
【0006】
上記のようにCAD基板データから電子データである配線情報を抽出することにより、正確な配線情報を取得することができる。また、配線情報整理手段で整理された配線情報の配線情報チェック手段によりチェックして色分け表示することにより、視覚的なチェックが可能となり、チェック漏れを確実に防ぐことができる。また、電気的ネットに関する配線済配線長、ビア数、参照層を配線情報としてチェックすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る配線ガイドラインチェックシステムに全体のシステム構成を示すブロック図である。図1において、1は基板データベースで、CADシステムで作成された基板データが格納される。上記基板データベース1には、例えば(1)電気的ネットに関する配線済配線長、(2)電気的ネットに関するビア数、(3)電気的ネットに関する参照層、等の配線済基板データの配線情報が格納される。
【0008】
上記基板データベース1に格納された基板データは、データ処理部2に読出されて処理される。このデータ処理部2は、入力部3、配線情報抽出部4、配線情報整理処理部5、配線情報チェック処理部6、チェック結果表示部7からなり、例えばパーソナルコンピュータを用いて構成される。
【0009】
上記配線情報抽出部4は、基板データベース1から配線情報抽出処理で必要な配線情報(電気的ネットに関する配線済配線長、電気的ネットに関するビア数、電気的ネットに関する参照層)を取得し、配線情報整理処理部5で視覚的に判断できるような形に整理し、配線情報チェック処理部6で配線ルールに従っているか否かをチェックしてOK/NGを色で区分し、その結果をチェック結果表示部7に表示する。すなわち、データ処理部2は、配線済の基板データから高速回路配線ガイドラインに必要な情報をVisual Basic Application(VBA)で配線長チェックテンプレートに抽出して、視覚的に設計者が容易に配線長やビア数(VIA)及び参照層(REF)をチェックできるようにしたもので、その詳細について以下に説明する。
【0010】
<配線情報抽出処理>
先ず、配線情報抽出部4の処理について説明する。配線情報抽出部4は、基板データベース1に格納されている配線済の基板データから配線長をチェックするためのテンプレート、すなわち、図2に示す配線長チェックテンプレートに配線長を取得して、電気的ネット毎にスプレッド形式で表現する。図2の例では信号名の右側のL1列とL2列は判定対象となる伝送線路(基板上の配線)を示し、VIA列はビア(基板で配線する層を変更するための穴)の数を表示させる列、REF列は参照層を表示させる列を示している。L1列及びL2列の数字は既配線の基板データから出力した伝送線路の配線長であり、同じくVIA列の数字はビア数、REFは参照層を表示している。また、Drv行は駆動部品リファレンス、Rcv行は受け側部品リファレンスを示している。
【0011】
また、図2における電気的ネット名はMD01***やMD02***を示しており、行毎に別の電気的ネット名を表す。図2の例では、電気的ネットMD01***のL1は0.73mmの配線長、L2は12.46mm、MD01***に含まれるビア数は3、参照層(REF)はGND(グランド:0Vの信号)となる。
【0012】
信号名の上側に記載されている規定値のセル群は配線ガイドラインを表している。図2の例ではL1は最大値0.73mmまでの値で配線されなければならず、L2は12.47mmから12.6mmの値で配線されなければいけないことを示し、ビア数は最大3個までに抑えることを示している。配線ルールは使用するICによって異なるので、ユーザが定義する。また、上記配線長チェックテンプレートには、チェックの判定結果を示す判定セルが設けられている。
【0013】
ここで電気的ネットについて説明する。
電気的ネットとは、受け側部品(Receiver)を通して電気的に接続されている基板上の配線ネットを、同一ネットとみなす概念である。図3は、電気的ネットの補足説明図である。電気的ネット名は駆動部品(Driver)11のピンから受け側部品(Receiver)(R(抵抗)、L(コイル)、C(コンデンサ)等の受動素子)12のピンまでとみなすが、電気的に接続されているネット名を一つの配線ネットとして考えることが電気的ネットの定義である。図3ではNetCが電気的ネット名となり、電気的ネットNetCに含まれる配線ネット名がNetA及びNetBとなる。
【0014】
次に配線情報抽出部4における“ビアを考慮する/しない”の処理について説明する。
図4は、ある基板の電気的ネットの配線をビアを考慮して図示化した例である。図4の配線では以下のようになる。
【0015】
L1・・・駆動部品(Driver)11から抵抗13までの配線
L2・・・抵抗13からビア14までの配線
L3・・・ビア14から受け側部品(Receiver)12までの配線
上記L1、L2、L3は基板上の配線(伝送線路)を示している。また、駆動部品(Driver)11、配線L1、抵抗13、配線L2は基板の1層目21に設けられ、配線L3及び受け側部品(Receiver)12は基板の6層目22に設けられ、かつ基板の1層目21と6層目22との間にビア14が設けられている状態を示している。
【0016】
そして、上記図4の例をビア14を無視して図示化すると図5のようになる。配線L1は図4と同様であるが、配線L2は図4の配線L2とL3が加算されて配線L2となる。配線情報抽出部4の処理では、基板データの配線情報を基に配線L1や配線L2の配線情報を取得する際、“ビアを考慮する/しない”を選択して配線情報の取得方法を変更することができる。
【0017】
また、取得する伝送線路は、Drv行に記述した部品をキーにしてPoint数(ポイント数)で判断する。図2の例で配線L1はIC1からIC52までのPoint行が1なので、伝送線路の1番目の伝送線路を取得することになる(ビア考慮する場合:図4で配線L1、ビア考慮しない場合:図5を例にすると配線L1)。同じように配線L2はpoint数が2なので、IC1から数えて2番目の伝送線路と判定できる(ビア考慮する場合:図4で配線L2、ビア考慮しない場合:図5では配線L2)。
【0018】
更に、Point行に記述されている数を変更することで、何個目の伝送線路を取得するかという判定が可能である。
【0019】
次に参照層について説明する。
参照層とは判定基準となる配線から判断して、層方向で一番近位の導体面(プレーン)と定義する。図6及び図7は参照層の定義例であり、基板を断面から観察した例である。ある層に電気的ネットNetAが配線されている場合、その配線に最も近いプレーンを参照層とし、配線に最も近いプレーンが複数ある場合は、該当する全てのプレーンを参照層とする。図6は、電気的ネットNetAから判断してP3VもしくはP5VよりGNDの距離が近い場合であり、GNDが電気的ネットNetAの参照層となる。上記電気的ネット名P3Vは例えば電源3Vの配線面、電気的ネット名P5Vは電源5Vの配線面の名前である。
【0020】
図7のように電気的ネットNetAの近位のプレーン(GNDB)が切れている地点では、その先の一番近いプレーンを参照層とする。図7は、電気的ネットNetAから判断して、近位のプレーン(GNDB)が切れている地点15でGNDAとGNDCの距離が等しい場合であり、GNDB、GNDA、及びGNDCが電気的ネットNetAの参照層となる。
参照層をチェックする理由は、「高速回路の配線がGNDで囲まれてシールド配線されているか?」ということであり、参照層が“GNDか否か”の判断に用いることができる。
【0021】
<配線情報整理処理>
次に、配線情報整理処理部5の処理について説明する。
電気的ネット名毎にDrv行、Rcv行及びPoint数を基にしてスプレッド形式で配線情報を整列する処理である。上記配線情報抽出部4により配線情報を抽出した後に配線情報整理処理部5の処理を行って、配線長などの情報を整列させる。処理を実施する電気的ネットの選択は、図8に示すように配線長チェックプレートの電気的ネット名MD01、MD02の文字の色及びL1、L2、VIA、REFの文字の色を変更することで行う。
【0022】
図8の例では電気的ネット名MD01、MD02の文字の色及びL1、L2、VIA、REFの文字の色を赤色32で表示することで、各々交差する部分(黄色31)が処理されることになり、Drv行、Rcv行、Point数に設定したキーワードを基にして整列処理される。また、処理対象となるネット名のMD01、MD02、及び信号名のL1、L2、VIA、REFの文字は、例えば赤色32で表示される。この結果、既配線データで変更した部分だけ処理を行って、システムの全てのチェックを行わずにパフォーマンスを向上させることができる。
【0023】
図9は、上記配線情報抽出部4及び配線情報整理処理部5の動作をフローチャートで示したものである。配線情報抽出部4は、基板データベース1からデータ抽出処理を実施する範囲を配線長チェックテンプレートの色づけから決定する(ステップA1)。上記データの抽出範囲を示す色づけは、予め例えば設計者が手入力で行う。次いで、テンプレートに記入されているDrv、Rcv、Pointを作業用シートに格納して認識する(ステップA2)。
【0024】
そして、上記作業用シートに格納したDrv、Rcv、Pointを基に、基板データベース1に格納されている基板データのセグメント配線情報ファイル(CSV:カンマで区切られたファイル)から電気的ネット名に対応した配線長、ビア数、リファレンスプレーンを抽出する(ステップA3)。
上記配線情報抽出処理では、既配線の基板データを基に、配線情報を取得する。その際に、
(a)取得する伝送線路の配線長の決定は、部品リファレンス(IC**など)をキーワードに検索する。
【0025】
(b)部品リファレンス検索後、何番目の伝送線路の配線長を取得するかは、point数で決定する。
【0026】
(c)配線長を抽出する際に、ビア数及び参照層も抽出する。
【0027】
(d)抽出では“ビアを考慮する/しない”を選択できる。
【0028】
上記のように配線情報抽出部4により基板データベース1から抽出したリファレンスプレーンを配線情報整理処理部5にて整理して並べる(ステップA4)。
【0029】
上記配線情報整理処理は、抽出処理した情報を整理してテンプレートに記載する際に、以下の処理を実施する。
【0030】
(a)ルールをチェックすべき伝送線路の配線長を、電気的ネット名毎にスプレッド形式で配置する。
【0031】
(b)抽出する伝送線路の配線長は、電気的ネット名の色を変更することで変更する。
【0032】
その後、配線情報抽出部4は、上記実施範囲の抽出処理を全て終了したかどうかをチェックし(ステップA5)、終了していなければステップA3に戻って抽出処理を続行する。そして、ステップA5で実施範囲の抽出処理を全て終了したと判断されると、配線情報抽出部4及び配線情報整理処理部5の処理を終了する。
上記のように基板データベース1から電子データにより配線情報を抽出することにより、正確な配線情報を取得することができる。
【0033】
<配線情報チェック処理>
次に配線情報チェック処理部6の処理について説明する。
配線情報チェック処理部6は、配線情報抽出部4が基板データベース1から配線情報(配線長、ビア数、参照層)を取得し、配線情報整理処理部5にて整理処理を行った後、配線ルールに従っているか否かを判定する。そして、判定セル用の欄を作成して判定すべき伝送線路を記述する。
【0034】
上記配線情報チェック処理は、配線ガイドラインを設定しておき、チェックには以下の特徴を伴う。
(a)同一シート内の配線ガイドラインと、抽出して整理した伝送線路を比較し、OK/NGを色判別して表示する。
(b)チェック処理は、通常チェック処理、等長配線チェック処理、ネット間等長チェック処理、電気的対ネットチェック処理、最大最小マッチング処理を実施できる。
【0035】
以下、チェック処理のポイントを説明する。
通常チェック処理・・・設定した配線ガイドラインと同一名の判定対象のセルがあれば、比較を行って色判別する。
【0036】
等長配線チェック処理1・・・抽出して整理したデータから、指定した電気的ネット名から電気的ネット名までのデータの中で、最大配線長からの差分を表示し、その後差分に対して上記通常チェック処理を行う。
【0037】
等長配線チェック処理2・・・抽出して整理したデータから、指定した電気的ネット名から電気的ネット名までのデータの中で、中間配線長((最大の配線+最小の配線)/2)からの差分を表示し、その後差分に対して上記通常チェック処理を行う。
【0038】
等長配線チェック処理3・・・抽出して整理したデータから、指定した電気的ネット名から電気的ネット名までのデータの中で、最小配線長からの差分を表示し、その後差分に対して上記通常チェック処理を行う。
【0039】
等長配線チェック処理4・・・抽出して整理したデータから、指定した電気的ネット名から電気的ネット名までのデータの中で、平均配線長からの差分を表示し、その後差分に対して上記通常チェック処理を行う。
【0040】
電気的ネット間等長チェック処理・・・ペア配線の差分を表示し、差分に対して上記通常チェック処理を行う。
【0041】
対電気的ネットチェック処理・・・判定基準となる電気的ネット名を基準として、基準からの差分を表示する。その後、上記通常チェック処理を行う。
【0042】
参照層チェック処理・・・取得された情報の中に、指定した導体面(プレーン名)が入力されている場合、上記通常チェック処理を行う。
上記各チェック処理について更に詳細に説明する。
(1)通常チェック処理
図8の配線長チェックプレートに示しているように、規定値セル群に示されている配線ルールに従ってOKであれば青、NGであれば赤を示して視覚的に判断する。図8の判定セルでは、電気的ネット名MD01における配線L1の数値「0.73」及びVIAの数値「3」、電気的ネット名MD02における配線L2の数値「12.5」及びVIAの数値「3」がOKで青色33で表示される。また、電気的ネット名MD01における配線L2の数値「12.46」が規定値MIN(12.47)より小さく、電気的ネット名MD02における配線L1の数値「0.734」が規定値MAX(0.73)を超えているのでNGとなり、赤色32で表示される。
【0043】
なお、規定値セルに該当するルールがなければ処理を行わない。また、ビア数も通常チェック処理で色判定可能である。すなわち、規定値にVIAのMAX値を入力しておくことにより判断することができる。
【0044】
図10は、上記配線情報チェック処理部6における通常チェック処理をフローチャートで示したものである。まず、チェック処理の実施範囲をテンプレートの色づけから決定する(ステップB1)。上記実施範囲において、配線情報抽出部4、配線情報整理処理部5で抽出及び整理された配線長などのデータからチェックするデータを並べてチェック結果表示部7に表示する(ステップB2)。
【0045】
次に、規定値として指定したMIN、MAXと、チェックするデータを比較して、OKとNGでセルを色分けする(ステップB3)。その後、実施範囲の処理を全て終了したかどうかをチェックし(ステップB4)、終了していなければステップB2に戻り、チェックするデータを並べて表示する。上記ステップB4で、実施範囲の処理を全て終了したと判断されると、通常チェック処理を終了する。
【0046】
上記のようにして電気的ネットに関する配線済配線長、ビア数、参照層を配線情報としてチェックすることができる。また、配線情報整理処理部5で整理された配線情報の配線情報チェック処理部6によりチェックして色分け表示することにより、視覚的なチェックが可能となり、チェック漏れを確実に防ぐことができる。
【0047】
(2)等長配線チェック処理1〜4
等長配線チェック処理は、配線長がグループ内で等しいかどうかをチェックする処理である。グループの設定は、図11に示すように判定セル内の記述で作成する(samelengthのセル)。図11の例では、等長配線チェック処理Aで判定している。MD01の電気的ネット名からMD03までのグループの中で最大配線長を基準としてその差分を表記する。表記後に上記通常チェック処理(色判別)を行う。すなわち、MD01の電気的ネット名からMD03までのグループを黄色31、判定セルの「L1」、「samelengthL1MD01−MD03」におけるOK部分を青色33、NG部分を赤色32で表示する。この場合の例では、MD03における「L1」の差分が「0.234」で規定値MAX(0.004)を超えているので、赤色32で表示し、その他の正常値の部分を青色33で表示する。また、判定セルの「L1」、「samelengthL1MD01−MD03」の文字についても青色33で表示する。
【0048】
また、他の等長配線チェック処理2〜4では、判定基準となる配線をグループ内の最小配線長(図11ではMD03の配線長)、中間配線長(図11では(MD02の配線長+MD03の配線長)/2)、平均配線長(図11では((MD01+MD02+MD03)/ネット数)として等長配線の差分をチェックできる。
【0049】
(3)電気的ネット間等長チェック処理
ペアレイアウトの配線をチェックする。つまり、図12に示すようにペアとなる電気的ネット名を判定セル内に記述しておき、2つの電気的ネットが等長配線されているか電気的ネット間の差分を表示して通常チェック処理(色判別)を行う。図12の例では、電気的ネット名STB1、STB2、MD01の処理される行を黄色31、判定セルの「L1」、「ネット間等長L1STB1−STB2」におけるOK部分を青色33で表示している。なお、図12では、全ての値が正常である状態を示している。また、判定セルの「L1」、及び「ネット間等長L1STB1STB2」の文字についても青色33で表示する。
【0050】
(4)対電気的ネットチェック処理
設定したある配線を基準とした差分を表示後にチェックする。つまり、図13に示すように、ある基準長に対してどれだけ差分があるかを表示して通常チェック処理(色判別)を行う。図13の例では、STB1、STB2、MD01の処理行を黄色31、判定セルの「L1」、「対ネットL2MD01STB1−STB2」におけるOK部分を青色33、NG部分を赤色32で表示している。すなわち、STB2おける「対ネットL2MD01STB1−STB2」の値(0.1)が規定値MAX(0.09)を超えているので、赤色32で表示し、その他の正常値の部分は青色33で表示する。また、判定セルの「L1」、及び「対ネットL2MD01STB1−STB2」の文字についても青色33で表示する。
【0051】
上記したように配線ガイドラインチェックシステムの「配線情報抽出処理」−「配線情報整理処理」−「配線情報チェック処理」により、既配線の基板データを通して電子化できるため、配線ガイドラインに従って配線されているかどうかの判断を容易に実施することが可能となる。更に、ソースシンクロナス配線(ある配線を基準として±X)やペア配線のような高速回路配線チェックが可能となる。また、チェック処理を容易に実施できるので、チェック工数の削減、基板設計後戻り、つまり基板の再試作を防止でき、設計品質を向上することができる。
【0052】
<配線情報抽出処理における部品キーワードの選択方法>
配線長チェックテンプレートのDrv行とRcv行とPoint数で、複数の部品や伝送線路をキーワードにしたい場合には、以下のように記述できる。
【0053】
(1)ハイフン“−”を区切りコードとして記述した場合には、その間の全ての部品リファレンスを処理する。
例:RM1−4:→RM1、RM2、RM3、RM4をキーワードとする。
【0054】
(2)コンマ“,”を区切りコードとして記述した場合には、指定した部品リファレンスをキーワードとする。
例:IC5,IC7,IC52 →IC5とIC7とIC52をキーワードとする。
【0055】
上記部品キーワードの選択方法によって、配線情報を取得したい部品キーワードを入力する作業を容易に行うことができる。例えば指定する部品キーワードが複数ある場合に、ハイフンを指定すると、間の部品リファレンス全てをキーワードとして選択できる。また、指定する部品キーワードが複数ある場合に、コンマを指定すると、別々の部品リファレンスをキーワードに選択できる。
【0056】
<配線情報抽出処理におけるPoint数の選択方法>
Point数の選択方法を以下に示す。
【0057】
(1)Point数を「数字」で示すと、Drv行に記述した部品から数えて指定した数字個目の伝送線路配線長を取得する。
例:Point数 1:Drv行に記述した部品から数えて1個目の伝送線路を選択する。
【0058】
(2)Point数を「ALL」で示すと、Drv行に記述した部品からRcvに記述した部品までの伝送線路配線長を全て加算して取得する(総配線長を取得する)。
【0059】
例:Point数 ALL
上記Point数の選択方法によって、何番目の伝送線路情報を取得するか、総配線を取得するかなど、細かい伝送線路の選択が可能となり、配線情報を取得したい伝送線路を容易に特定でき、かつ総配線長も取得可能である。
【0060】
<配線情報チェック処理におけるカスタマイズチェック>
チェックする伝送線路を様々な形式で拡張することが可能である。図14はカスタマイズチェックの例を示したものである。
【0061】
図14の例では、「L1+L2」の列にワークシート関数を用いて加算結果を予め配置すると、その加算結果に対してチェックすることが可能である。従って、伝送線路L1やL2の単線の値をチェックするだけではなく、図15に示すように、部品例えば駆動部品(Driver)11のピンから分岐点16までなどの細かいチェックを行うことができる。図14では、STB2における「L1+L2」の値(13.74)が規定値MAX(13.7)を超えているので、赤色32で表示され、その他の正常値の部分は青色33で表示される。
【0062】
図15では、「L1+L2」の指定で駆動部品(Driver)11のピンから分岐点16までのチェック、「L2+L3」の指定でダンピング抵抗13のピンから受け側部品(Receiver)12aまでのチェック、「L2+L4」の指定でダンピング抵抗13のピンから受け側部品(Receiver)12bまでのチェックを行うことができる。
【0063】
上記のカスタマイズチェックによって、ICベンダーが配布する様々な配線ルールに対応することができる。また、ICのパッケージ内配線長を加えた長さで配線長を考慮しなければならない場合などに、本チェックを利用することができる。
【0064】
図16はパッケージ内配線長を考慮した例を示したもので、PKG列がICパッケージ内配線長を示している。この場合の例では、STB1における「L1+PKG」の値(1.73)及びSTB2における「L1+PKG」の値(1.84)が規定値MAXの値(1.24)を超えると共に、STB2における「L2」の値(12.5)が規定値MAXの値(12.49)を超えているので、赤色32で表示され、その他の正常値の部分は青色33で表示される。
上記のようにチェックする配線を種々にカスタマイズチェックすることにより、取得した伝送線路同士の加算など、種々のルールチェックを実施することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、高速回路配線ガイドライン用配線長を視覚的にかつ容易にチェックすることが可能であり、チェックに要する工数を削減し、チェック効率及び設計品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る配線ガイドラインチェックシステムの構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態における配線長チェックシステムの例を示す図。
【図3】同実施形態における電気的ネットを説明するための図。
【図4】同実施形態における配線長チェックシステムの伝送線路例の説明図。
【図5】同実施形態における配線長チェックシステムの他の伝送線路例の説明図。
【図6】同実施形態における参照層例の説明図。
【図7】同実施形態における他の参照層例の説明図。
【図8】同実施形態における配線情報整理用のネット名色変更例を示す図。
【図9】同実施形態における配線情報抽出部及び配線情報整理処理部の動作を示すフローチャート。
【図10】同実施形態における配線情報チェック処理部の動作を示すフローチャート。
【図11】同実施形態における等長配線チェックの処理例を示す図。
【図12】同実施形態におけるネット間等長チェックの処理例を示す図。
【図13】同実施形態における対ネットチェックの処理例を示す図。
【図14】同実施形態におけるカスタマイズチェックの処理例を示す図。
【図15】同カスタマイズチェックにおける細かいチェックの例を示す図。
【図16】同カスタマイズチェックにおけるパッケージ内配線長を考慮したチェック例を示す図。
【符号の説明】
1…基板データベース
2…データ処理部
3…入力部
4…配線情報抽出部
5…配線情報整理処理部
6…配線情報チェック処理部
7…チェック結果表示部
11…駆動部品(Driver)
12、12a、12b…受け側部品(Receiver)
13…抵抗
14…ビア
15…近位のプレーンが切れている地点
16…分岐点
21…基板の1層目
22…基板の6層目
31…黄色
32…赤色
33…青色

Claims (11)

  1. CAD基板データから配線情報を抽出する配線情報抽出手段と、前記配線情報抽出手段により抽出された配線情報をスプレッド形式で電気的ネット毎に整列する配線情報整理手段と、前記配線情報整理手段で整理された配線情報を配線ルールと比較判定して判定結果を色分け表示する配線情報チェック手段とを具備したことを特徴とする配線ガイドラインチェックシステム。
  2. 前記配線情報抽出手段は、配線情報として配線長、ビア数、参照層を抽出することを特徴とする請求項1記載の配線ガイドラインチェックシステム。
  3. 前記配線情報整理手段は、配線情報抽出手段で抽出された配線情報を整理する際、特定色で指定された部分のみ処理を行ってデータ抽出範囲を制限することを特徴とする請求項1記載の配線ガイドラインチェックシステム。
  4. 前記配線情報抽出手段は、抽出する配線情報を決定する際に、部品キーワードを特定の区切りコードで区切って選択することを特徴とする請求項1記載の配線ガイドラインチェックシステム。
  5. 前記配線情報抽出手段は、抽出する配線情報を決定する際に、ポイント数で伝送線路の位置を選択することを特徴とする請求項1記載の配線ガイドラインチェックシステム。
  6. 前記配線情報チェック手段は、配線情報整理手段で整理された配線情報から、設定した配線ガイドラインと同一名の判定対象のセルに対して比較判定を行い、その判定結果に基づいて色分け表示する通常チェック手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の配線ガイドラインチェックシステム。
  7. 前記配線情報チェック手段は、配線情報整理手段で整理された配線情報から、指定した電気的ネット名から電気的ネット名までのデータの中で、最大配線長、最小配線長、中間配線長、平均配線長の何れかの配線長からの差分を表示し、その差分に対して設定した配線ガイドラインと同一名の判定対象のセルと比較判定を行い、その判定結果に基づいて色分け表示する等長配線チェック手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の配線ガイドラインチェックシステム。
  8. 前記配線情報チェック手段は、配線情報整理手段で整理された配線情報から、2つの電気的ネットにおけるペア配線の差分を表示し、その差分に対して、設定した配線ガイドラインと同一名の判定対象のセルと比較判定を行い、その判定結果に基づいて色分け表示する電気的ネット間等長チェック手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の配線ガイドラインチェックシステム。
  9. 前記配線情報チェック手段は、配線情報整理手段で整理された配線情報から、判定基準となる電気的ネット名を基準として、基準からの差分を表示し、その差分に対して、設定した配線ガイドラインと同一名の判定対象のセルと比較判定を行い、その判定結果に基づいて色分け表示する対電気的ネットチェック処理手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の配線ガイドラインチェックシステム。
  10. 前記配線情報チェック手段は、配線情報整理手段で整理された配線情報の中に、指定したプレーン名が入力されている場合に、該プレーン名に対して、設定した配線ガイドラインと同一名の判定対象のセルと比較判定を行い、その判定結果に基づいて色分け表示する参照層チェック手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の配線ガイドラインチェックシステム。
  11. 前記配線情報チェック手段は、チェックする伝送線路の形式に合わせてチェック形式を可変設定するカスタマイズチェック手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の配線ガイドラインチェックシステム。
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