JP2004003742A - 電磁波抑圧型電気暖房装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】発生する電磁波を有効に抑圧できる電磁波抑圧型電気暖房装置を提供することを目的とする。
【解決手段】商用電源に接続されて作動する電気カーペット、電気毛布、ひざ掛け、電気コタツ、床暖房、便座等の電気抵抗を利用した発熱体による密着型または近接型の電気暖房装置であって、商用電源から電力の供給を受け発熱体への電力の供給を制御する制御回路と、商用電源における単相電源の接地電位の中性線と活電部の活性線とを自動的に判別する極性判別手段と、極性判別手段により判別した単相電源の中性線と制御回路の接地側の電位とをキャパシタ及び/又は抵抗器を介して接続する接地点接続手段とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】商用電源に接続されて作動する電気カーペット、電気毛布、ひざ掛け、電気コタツ、床暖房、便座等の電気抵抗を利用した発熱体による密着型または近接型の電気暖房装置であって、商用電源から電力の供給を受け発熱体への電力の供給を制御する制御回路と、商用電源における単相電源の接地電位の中性線と活電部の活性線とを自動的に判別する極性判別手段と、極性判別手段により判別した単相電源の中性線と制御回路の接地側の電位とをキャパシタ及び/又は抵抗器を介して接続する接地点接続手段とを備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般商用電源に接続されて作動する電気暖房機器の制御回路や発熱体から放射される電磁波を抑圧する機能を備えた電磁波抑圧型電気暖房装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、温度検出器とリレー等で単純に制御していた電気暖房機器も、現在では、制御部分の殆どが電子化され、きめ細かな温度制御ができるようになって、電気カーペット、電気毛布、ひざかけ、電気床暖房等に応用されている。このように電気製品の電子化によって快適な環境が得られるようになった反面、特に、電気暖房機器では、大電力を細かく制御することから、不要な電磁波が発生することになった。このような電気製品内に発生する電磁波や雑音は、電気暖房機器も含め一般に電気・電子機器の筐体や電子回路のGND(グラウンド)側をアース線等で大地に接地することで抑圧されることが知られている。しかしながら、感電防止として、電気洗濯機、電子レンジ、冷蔵庫等の水周りに使用される電気製品用に用意されたコンセント以外アース線が供給されていないのが実情である。
【0003】
このような、電気製品等から発生する電磁波は、近年人体への影響が話題になっているが、通常の居住環境で、健康への影響を証明するには至っていない。しかし、WHO(世界保健機関)や、WHOとILO(国際労働機関)に協力しているICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)等でガイドラインを作成しており、社団法人日本電機工業会等でもガイドラインに沿って運用している。
【0004】
ところで、日本で一般的に商用電源として使用される単相2線式の交流100V電源は、送電線を用いて高圧(6,600V等)で供給される交流電圧を柱上トランスや屋内外の変電設備などで、接地電位を含む単相3線式の200V電源に変換してオフィスや一般家庭に供給され、この単相3線式の200V電源が2系統の単相2線式の電源として、電気カーペット、電気毛布、等の各種暖房機器や、掃除機、洗濯機、冷蔵庫等の生活支援用の各種電気製品、パソコン、テレビ・音響機器、エアコン、電灯、等の各種電気・電子機器に供給されている。
【0005】
交流電源における単相2線式の一方は、中性線(ニュートラル側)として変電設備において接地され、他方は活性線(ホット側)としてAC100Vの活電部になっており、AC電源コンセントの片方は中性線として差込口が長い極性付きになっている。この中性線に電気・電子機器のGNDや筐体を接続すれば、発生する不要な電磁波が抑圧される。しかしながら、古い配電設備や市販のコンセントの中には極性が明確でないものもあり、電気・電子機器の電源接続において、必ずしも極性が守られているとはいえない。
【0006】
図7は、一般の交流100V電源の供給を示す説明図である。
図7(a)は、一次側の高圧線(6,600V等)から変圧器を用いて単相3線式200V交流電源を取出し、一般商用電源として一般家庭やオフィスに供給する場合を示し、一般家庭やオフィス内に備え付けられた分電盤によって2系統の単層100V交流電源を供給する場合である。単相3線式の電力供給の場合は、二次側の電源として180度位相の異なる2本の活性線(ホット側)と変圧器の設置されたところで大地アースに接地された中性線(ニュートラル側)とで構成されている。中性線とそれぞれの活性線間はAC100Vで、2本の活性線間はAC200Vとなっており、冷暖房能力の大きなエアコンや、夜間電力による給湯設備、電磁調理器などでAC200Vの電源が使用されている。
図7(b)は単相2線式のAC100Vを供給する場合で、最近は一般家庭用としてはあまり使用されていないが古い家屋にはまだ存在している。単相2線式のAC100Vの場合も変圧器の設置されたところで一方が大地アースに接地され、この接地された中性線と、もう一方の活性線とで構成されている。
【0007】
図8は、一般に使用されている電源コンセントの形状を示す概略図である。
図8(a)は、接地用の端子が備わった3極電源コンセントの場合で、真中の差込口が接地用の端子、2つの差込口のうち長い方が中性線用、少し短い方が活性線用である。この3極電源ソケットは、接地線が電源供給ラインと一緒に配線される場合に用いられる。
図8(b)は、中性線側と活性線側とを区別した2極の電源コンセントの形状を示し、2つの差込口のうち長い方が中性線用、少し短い方が活性線用である。
図8(c)は、図8(b)と同様2極の電源ソケットであるが、差込口の大きさが同じなので、中性線と活性線との極性の区別ができない。近年、壁などの据付型のコンセントは極性付きが普及しつつあるが、テーブルタップなどの簡易タイプのプラグ及びコンセントでは極性の区別の無いのが多いのが実情である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように、極性を守らないで接続された電気暖房機器を含む各種電気・電子機器からは不要な電磁波が多く放射されており、この電磁波による干渉のため、AV(AudioVisual)機器などの視聴者が雑音に悩まされることや、極端な場合はAC電源に接続された電気・電子機器の誤動作を引き起こすなどの問題があった。
また、コンセントの極性が曖昧なことなどから、AC100Vの一次側と電気・電子機器内にある制御回路等の二次側の電源は電気的に絶縁する必要があり、さらに感電防止のための安全アース用の接地が必要な場合、あるいは不要な電磁波の抑圧や誤動作を生じないように電子・電気機器の筐体をシールドする場合などでは、別途接地用の配線をする必要があった。
以上のような問題を解決するために本発明では、単相2線式の交流電源を用いた暖房機器においても、新たな接地線などの配線を必要とせずに電磁波を有効に抑圧できる電磁波抑圧型電気暖房装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、商用電源に接続されて作動する電気カーペット、電気毛布、ひざ掛け、電気コタツ、床暖房、便座等の電気抵抗を利用した発熱体による密着型または近接型の電気暖房装置であって、前記商用電源から電力の供給を受け前記発熱体への電力の供給を制御する制御回路と、前記商用電源における単相電源の接地電位の中性線と活電部の活性線とを自動的に判別する極性判別手段と、該極性判別手段により判別した前記単相電源の中性線と前記制御回路の接地側の電位とをキャパシタ及び/又は抵抗器を介して接続する接地点接続手段とを備えることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、平面状または曲面状に形成された前記発熱体の片面側または両面側を当該発熱体とは電気的に絶縁された導電性材料で覆い、該導電性材料と前記制御回路の接地側の電位とを電気的に接続することを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る電磁波抑圧型電気暖房装置の、実施の形態の具体例を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係る電磁波抑圧型電気カーペットの構成を示すブロック図である。
図2は、図1に示す極性判別回路のブロック図である。
図3は、図2に示す接地点接続部分の回路図である。
図4は、図1に示す電磁波抑圧型電気カーペットの一実施例を示す外観構成図である。
図5は、図4に示す電磁波抑圧型電気カーペットの要部断面図である。
図6は、従来の電気カーペットの構成を示すブロック図である。
【0011】
本実施の形態では密着型の電気暖房装置の一例として、電気カーペットに適用した場合を基に説明する。
図6に示すように、従来の電気カーペット31は、カーペット本体2と、制御用のコントロールボックス33とから構成されている。
カーペット本体2は、互いに電気絶縁層を介して撚り合わされた2本の抵抗導体を平面状に形成した(図示せず)発熱体4と、この発熱体4と同軸上或いは隣合わせに近接して形成した(図示せず)温度検知用の電極線等を用いた温度検知部5から構成されている。
コントロールボックス33内には、カーペット本体2に形成された温度検知部5からの温度情報を検出し、発熱体4に供給する電力を、制御極付双方向整流素子などの電力制御素子8により制御する制御回路36が組込まれている。
制御回路36は、温度検知部5からの温度検出手段、異常時の断線検出手段、及び、温度検出手段により得られた情報と温度調節手段で設定した温度条件を基にカーペット本体2に形成された発熱体4の温度を制御する制御手段とから構成されている。7は、電気カーペット31の電源スイッチである。
【0012】
図1は、本実施の形態に係る電磁波抑圧型電気暖房装置の一例として電気カーペットに適用したもので、電気カーペット1は、カーペット本体2と、制御用のコントロールボックス3とから構成されている。本発明は、制御回路部6に極性判別回路部9を追加して極性判別手段11により単相電源の中性線側を判別し、制御回路部6のGNDや発熱体を覆う導電性材料13を接地点接続手段12により中性線側に接続して不要な電磁波を抑圧するものである。カーペット本体2と制御回路6の基本的な動作は、図6に示した従来例と同じであるので重複する説明は省略する。なお、従来の電気カーペットと同一構成の部分には、本実施の形態に係る電磁波抑圧型電気カーペットでも同一の符号を用いる。
【0013】
極性判別回路9は、極性判別手段11と接地点接続手段12とにより構成されており、図2にそのブロック図を示す。
図2に示す極性判別回路9は、図1に示したコントロールボックス3内に組込まれており、交番電磁界を検出する電磁界検出回路21、検出した電磁界成分の検波回路22、検出・検波した電磁界成分を基に極性を判別する極性判別回路23、リレー制御回路24、極性判別手段を作動させるための直流電源回路25、リレー26から構成されている。27は接地点接続手段における接地点接続回路部である。なお、直流電源25は、図1に示す制御回路6にも供給される。
【0014】
次に、極性判別回路9の動作について説明する。
コントロールボックス3内の極性判別回路9には2極の電源プラグ10を介して一般商用電源から単相100Vの交流電源が供給され、リレー26の端子AC1と端子AC2に接続されている。
リセット回路(図示せず)により初期状態にした後、予め決められたシーケンスに従いリレー制御回路24によってリレー26を二端子の一方、例えば端子AC1に接続し、一般商用電源の接地電位の中性線(ニュートラル側)もしくは活電部の活性線(ホット側)を、高抵抗器R1を介して二次側GND(グラウンド)に接続する。高抵抗器R1を介して流れる電流により交番電磁界が発生し、コントロールボックス3内の電磁界検出回路21によりこの交番電磁界成分を検出する。
【0015】
電源の極性判別方法としては、電界、磁界、GND電流などの変化を測定する方法などが考えられるが、本実施の形態ではプリント基板に形成されたループ状あるいはダイポール状の回路パターンをアンテナとして用い、内部に発生する交番磁界の強度あるいは交番電界の強度を測定し、検波回路22を経て極性判別回路23に入力する。
【0016】
次に、リレー制御回路24を介してリレー26を先に接続した方と異なる端子AC2に接続し、端子AC1に接続した場合と同様に、交番磁界の強度あるいは交番電界の強度を測定し、検波回路22を経て極性判別回路23に入力する。
【0017】
極性判別回路23では、これらの端子AC1に接続した場合と端子AC2に接続した場合との測定値の比較により、交番磁界の強度あるいは交番電界の強度が高い測定値を示した方を活性線(ホット側)と判別し、低い測定値を示した方を接地電位の中性線(ニュートラル側)と判別する。
また、予め定められた閾値を超えたレベルの交番電磁界を検出することで活性線と判別することもできるので、この場合は検出した時点で活性線と中性線を判別することができる。
【0018】
交番電磁界の検出による判別結果を基に、リレー制御回路24を介してリレー26を中性線側と判別した端子に接続すると共に、図3に示すリレー271、キャパシタC及び抵抗器Rからなる接地点接続回路27を介して一般商用電源の中性線と、コントロールボックス3の二次側GNDとを接続する。また、コントロールボックス3内の極性判別回路9の二次側GNDは、制御回路6の二次側GNDとも接続されており、さらに、電気的に絶縁された状態でカーペット本体の発熱体4を覆っている導電性材料13とも電気的に接続されている。
【0019】
これらの接続によりコントロールボックス3内及びカーペット本体2で発生する不要電磁波あるいは蓄積された電荷を一般商用電源の接地電位の中性線側へ放出でき、コントロールボックス3及びカーペット本体2から放射される電磁波を抑圧することができる。
【0020】
図4は、一実施例としての電磁波抑圧型電気カーペットの外観を示しており、極性判別回路9と制御回路6とを有するコントローラボックス3と、カーペット本体2とが図示していないコネクタにより接続されている。
カーペット本体2には、コントローラボックス3内の制御回路6により電力制御される発熱体4と、発熱体4に近接して温度検知部5とが平面状に形成・配設されており、温度検知部5からの温度検出情報と予め設定された温度設定情報とを基に温度調節される。
また、発熱体4及び温度検知部5に用いられる抵抗導体は、絶縁被膜で覆われており、これらの発熱体4および温度検知部5は、図5の要部断面図に示すように導電性材料の表布13a及び芯地13bにより両面側から挟み込まれ一体に形成されている。
表布13a及び芯地13bに用いる導電性材料13には、炭素繊維や、導電性樹脂あるいは金属コーティングした導電性繊維を編み込んだもの、導電性樹脂等をコーティングしたパイル糸を打ち込んだ布地等を用いることができる。
発熱体4や温度検出部5をこの導電性材料13によって覆うことによって、電磁波シールド(遮蔽)効果が生じ、カーペット本体2から発生・放射される電磁波成分は、コントローラボックス3内の二次側GNDを介して商用電源の中性線側に放出し抑圧することができる。
発熱体4や温度検出部5からの電磁波抑圧のために、カーペット本体の導電性材料13に代わって、導電性繊維を編み込んだものやパイル糸を打ち込んだ、カーペット本体2を覆うカーペットカバー14を、コントローラボックス3内の二次側GNDと電気的に接続してもよい。
【0021】
人体に対する密着型あるいは近接型の電気暖房装置として電気カーペットを一例に説明してきたが、同様な構成は、電気毛布、ひざ掛け、便座、床暖房、電気コタツ等に適用できる。床暖房では、導電性材料として、発熱体と一体に形成する必要がなく、新たに導電性シート等を用いることができるので、より電磁波シールド効果の高い材料を選択できる。
電気カーペットの例では、説明の簡略化のため発熱体や温度検知部として1系統で説明したが、省電力のために半分ずつ2系統に分割して温度制御する場合にも適用できる。電気毛布の場合は、胸側と足側の温度設定や、睡眠前と睡眠後との温度設定を変える必要があり、より細かな温度制御が必要なので、発熱体や温度検知部も多系統になる。
電気カーペットや床暖房に適用する導電性材料は片面側だけでもよいが、電気毛布では、人体に対する影響を考慮した場合、両面側共に導電性材料で覆うことが望ましいことは明らかである。
また、電気コタツ等で使用する発熱体は曲面状に形成しても構わないし、電磁波抑圧のための導電性材料も曲面状の発熱体に沿って覆って形成することができる。
発熱体としては、対撚線のものや同軸上でコイル状に形成した線状コイルヒーターを平面状に展開・形成したものを基に説明したが、最近は、炭素繊維を用いた面上発熱体や、温度が高くなると電流を流しにくくするPTC(正温度係数)特性を有する安全性に優れた面上発熱体を使用したものもあり、本発明はこの面上発熱体にも適用することができることは勿論である。
【0022】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、商用電源に接続されて作動する電気カーペット、電気毛布、ひざ掛け、電気コタツ、床暖房、便座等の電気暖房機器を使用する際に、これらの電気暖房機器内の制御回路や発熱体などから発生・放射する電磁波を抑圧することができるので、周りの電気・電子機器への影響や誤動作を防止する効果がある。特に身体と殆ど接するような電気毛布、電気カーペットなどの密着型、あるいは電気コタツなどの近接型の電気暖房機器を使用する場合には、健康上の影響も軽減できるので安全衛生上も有効である。
また、広い面積から電磁波を放射する発熱体全面を導電性材料で覆っているので、さらに電磁波を抑圧する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電磁波抑圧型電気カーペットの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す極性判別回路のブロック図である。
【図3】図2に示す接地点接続部分の回路図である。
【図4】図1に示す電磁波抑圧型電気カーペットの一実施例を示す外観構成図である。
【図5】図4に示す電磁波抑圧型電気カーペットの要部断面図である。
【図6】従来の電気カーペットの構成を示すブロック図である。
【図7】一般の交流100V電源の供給を示す図で、図7(a)は単相3線式、図7(b)は単相2線式の説明図である。
【図8】一般に使用されている電源コンセントの形状を示す図で、図8(a)は極性付き3極電源コンセント、図8(b)は極性付き2極電源コンセント、図8(c)は無極性の2極電源コンセントの概略図である。
【符号の説明】
1 電磁波抑圧型電気カーペット
2 カーペット本体
3 コントローラボックス
4 発熱体
5 温度検知部
6 制御回路
8 電力制御素子
9 極性判別回路
11 極性判別手段
12 接地点接続手段
13 導電性材料
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般商用電源に接続されて作動する電気暖房機器の制御回路や発熱体から放射される電磁波を抑圧する機能を備えた電磁波抑圧型電気暖房装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、温度検出器とリレー等で単純に制御していた電気暖房機器も、現在では、制御部分の殆どが電子化され、きめ細かな温度制御ができるようになって、電気カーペット、電気毛布、ひざかけ、電気床暖房等に応用されている。このように電気製品の電子化によって快適な環境が得られるようになった反面、特に、電気暖房機器では、大電力を細かく制御することから、不要な電磁波が発生することになった。このような電気製品内に発生する電磁波や雑音は、電気暖房機器も含め一般に電気・電子機器の筐体や電子回路のGND(グラウンド)側をアース線等で大地に接地することで抑圧されることが知られている。しかしながら、感電防止として、電気洗濯機、電子レンジ、冷蔵庫等の水周りに使用される電気製品用に用意されたコンセント以外アース線が供給されていないのが実情である。
【0003】
このような、電気製品等から発生する電磁波は、近年人体への影響が話題になっているが、通常の居住環境で、健康への影響を証明するには至っていない。しかし、WHO(世界保健機関)や、WHOとILO(国際労働機関)に協力しているICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)等でガイドラインを作成しており、社団法人日本電機工業会等でもガイドラインに沿って運用している。
【0004】
ところで、日本で一般的に商用電源として使用される単相2線式の交流100V電源は、送電線を用いて高圧(6,600V等)で供給される交流電圧を柱上トランスや屋内外の変電設備などで、接地電位を含む単相3線式の200V電源に変換してオフィスや一般家庭に供給され、この単相3線式の200V電源が2系統の単相2線式の電源として、電気カーペット、電気毛布、等の各種暖房機器や、掃除機、洗濯機、冷蔵庫等の生活支援用の各種電気製品、パソコン、テレビ・音響機器、エアコン、電灯、等の各種電気・電子機器に供給されている。
【0005】
交流電源における単相2線式の一方は、中性線(ニュートラル側)として変電設備において接地され、他方は活性線(ホット側)としてAC100Vの活電部になっており、AC電源コンセントの片方は中性線として差込口が長い極性付きになっている。この中性線に電気・電子機器のGNDや筐体を接続すれば、発生する不要な電磁波が抑圧される。しかしながら、古い配電設備や市販のコンセントの中には極性が明確でないものもあり、電気・電子機器の電源接続において、必ずしも極性が守られているとはいえない。
【0006】
図7は、一般の交流100V電源の供給を示す説明図である。
図7(a)は、一次側の高圧線(6,600V等)から変圧器を用いて単相3線式200V交流電源を取出し、一般商用電源として一般家庭やオフィスに供給する場合を示し、一般家庭やオフィス内に備え付けられた分電盤によって2系統の単層100V交流電源を供給する場合である。単相3線式の電力供給の場合は、二次側の電源として180度位相の異なる2本の活性線(ホット側)と変圧器の設置されたところで大地アースに接地された中性線(ニュートラル側)とで構成されている。中性線とそれぞれの活性線間はAC100Vで、2本の活性線間はAC200Vとなっており、冷暖房能力の大きなエアコンや、夜間電力による給湯設備、電磁調理器などでAC200Vの電源が使用されている。
図7(b)は単相2線式のAC100Vを供給する場合で、最近は一般家庭用としてはあまり使用されていないが古い家屋にはまだ存在している。単相2線式のAC100Vの場合も変圧器の設置されたところで一方が大地アースに接地され、この接地された中性線と、もう一方の活性線とで構成されている。
【0007】
図8は、一般に使用されている電源コンセントの形状を示す概略図である。
図8(a)は、接地用の端子が備わった3極電源コンセントの場合で、真中の差込口が接地用の端子、2つの差込口のうち長い方が中性線用、少し短い方が活性線用である。この3極電源ソケットは、接地線が電源供給ラインと一緒に配線される場合に用いられる。
図8(b)は、中性線側と活性線側とを区別した2極の電源コンセントの形状を示し、2つの差込口のうち長い方が中性線用、少し短い方が活性線用である。
図8(c)は、図8(b)と同様2極の電源ソケットであるが、差込口の大きさが同じなので、中性線と活性線との極性の区別ができない。近年、壁などの据付型のコンセントは極性付きが普及しつつあるが、テーブルタップなどの簡易タイプのプラグ及びコンセントでは極性の区別の無いのが多いのが実情である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように、極性を守らないで接続された電気暖房機器を含む各種電気・電子機器からは不要な電磁波が多く放射されており、この電磁波による干渉のため、AV(AudioVisual)機器などの視聴者が雑音に悩まされることや、極端な場合はAC電源に接続された電気・電子機器の誤動作を引き起こすなどの問題があった。
また、コンセントの極性が曖昧なことなどから、AC100Vの一次側と電気・電子機器内にある制御回路等の二次側の電源は電気的に絶縁する必要があり、さらに感電防止のための安全アース用の接地が必要な場合、あるいは不要な電磁波の抑圧や誤動作を生じないように電子・電気機器の筐体をシールドする場合などでは、別途接地用の配線をする必要があった。
以上のような問題を解決するために本発明では、単相2線式の交流電源を用いた暖房機器においても、新たな接地線などの配線を必要とせずに電磁波を有効に抑圧できる電磁波抑圧型電気暖房装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、商用電源に接続されて作動する電気カーペット、電気毛布、ひざ掛け、電気コタツ、床暖房、便座等の電気抵抗を利用した発熱体による密着型または近接型の電気暖房装置であって、前記商用電源から電力の供給を受け前記発熱体への電力の供給を制御する制御回路と、前記商用電源における単相電源の接地電位の中性線と活電部の活性線とを自動的に判別する極性判別手段と、該極性判別手段により判別した前記単相電源の中性線と前記制御回路の接地側の電位とをキャパシタ及び/又は抵抗器を介して接続する接地点接続手段とを備えることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、平面状または曲面状に形成された前記発熱体の片面側または両面側を当該発熱体とは電気的に絶縁された導電性材料で覆い、該導電性材料と前記制御回路の接地側の電位とを電気的に接続することを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る電磁波抑圧型電気暖房装置の、実施の形態の具体例を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係る電磁波抑圧型電気カーペットの構成を示すブロック図である。
図2は、図1に示す極性判別回路のブロック図である。
図3は、図2に示す接地点接続部分の回路図である。
図4は、図1に示す電磁波抑圧型電気カーペットの一実施例を示す外観構成図である。
図5は、図4に示す電磁波抑圧型電気カーペットの要部断面図である。
図6は、従来の電気カーペットの構成を示すブロック図である。
【0011】
本実施の形態では密着型の電気暖房装置の一例として、電気カーペットに適用した場合を基に説明する。
図6に示すように、従来の電気カーペット31は、カーペット本体2と、制御用のコントロールボックス33とから構成されている。
カーペット本体2は、互いに電気絶縁層を介して撚り合わされた2本の抵抗導体を平面状に形成した(図示せず)発熱体4と、この発熱体4と同軸上或いは隣合わせに近接して形成した(図示せず)温度検知用の電極線等を用いた温度検知部5から構成されている。
コントロールボックス33内には、カーペット本体2に形成された温度検知部5からの温度情報を検出し、発熱体4に供給する電力を、制御極付双方向整流素子などの電力制御素子8により制御する制御回路36が組込まれている。
制御回路36は、温度検知部5からの温度検出手段、異常時の断線検出手段、及び、温度検出手段により得られた情報と温度調節手段で設定した温度条件を基にカーペット本体2に形成された発熱体4の温度を制御する制御手段とから構成されている。7は、電気カーペット31の電源スイッチである。
【0012】
図1は、本実施の形態に係る電磁波抑圧型電気暖房装置の一例として電気カーペットに適用したもので、電気カーペット1は、カーペット本体2と、制御用のコントロールボックス3とから構成されている。本発明は、制御回路部6に極性判別回路部9を追加して極性判別手段11により単相電源の中性線側を判別し、制御回路部6のGNDや発熱体を覆う導電性材料13を接地点接続手段12により中性線側に接続して不要な電磁波を抑圧するものである。カーペット本体2と制御回路6の基本的な動作は、図6に示した従来例と同じであるので重複する説明は省略する。なお、従来の電気カーペットと同一構成の部分には、本実施の形態に係る電磁波抑圧型電気カーペットでも同一の符号を用いる。
【0013】
極性判別回路9は、極性判別手段11と接地点接続手段12とにより構成されており、図2にそのブロック図を示す。
図2に示す極性判別回路9は、図1に示したコントロールボックス3内に組込まれており、交番電磁界を検出する電磁界検出回路21、検出した電磁界成分の検波回路22、検出・検波した電磁界成分を基に極性を判別する極性判別回路23、リレー制御回路24、極性判別手段を作動させるための直流電源回路25、リレー26から構成されている。27は接地点接続手段における接地点接続回路部である。なお、直流電源25は、図1に示す制御回路6にも供給される。
【0014】
次に、極性判別回路9の動作について説明する。
コントロールボックス3内の極性判別回路9には2極の電源プラグ10を介して一般商用電源から単相100Vの交流電源が供給され、リレー26の端子AC1と端子AC2に接続されている。
リセット回路(図示せず)により初期状態にした後、予め決められたシーケンスに従いリレー制御回路24によってリレー26を二端子の一方、例えば端子AC1に接続し、一般商用電源の接地電位の中性線(ニュートラル側)もしくは活電部の活性線(ホット側)を、高抵抗器R1を介して二次側GND(グラウンド)に接続する。高抵抗器R1を介して流れる電流により交番電磁界が発生し、コントロールボックス3内の電磁界検出回路21によりこの交番電磁界成分を検出する。
【0015】
電源の極性判別方法としては、電界、磁界、GND電流などの変化を測定する方法などが考えられるが、本実施の形態ではプリント基板に形成されたループ状あるいはダイポール状の回路パターンをアンテナとして用い、内部に発生する交番磁界の強度あるいは交番電界の強度を測定し、検波回路22を経て極性判別回路23に入力する。
【0016】
次に、リレー制御回路24を介してリレー26を先に接続した方と異なる端子AC2に接続し、端子AC1に接続した場合と同様に、交番磁界の強度あるいは交番電界の強度を測定し、検波回路22を経て極性判別回路23に入力する。
【0017】
極性判別回路23では、これらの端子AC1に接続した場合と端子AC2に接続した場合との測定値の比較により、交番磁界の強度あるいは交番電界の強度が高い測定値を示した方を活性線(ホット側)と判別し、低い測定値を示した方を接地電位の中性線(ニュートラル側)と判別する。
また、予め定められた閾値を超えたレベルの交番電磁界を検出することで活性線と判別することもできるので、この場合は検出した時点で活性線と中性線を判別することができる。
【0018】
交番電磁界の検出による判別結果を基に、リレー制御回路24を介してリレー26を中性線側と判別した端子に接続すると共に、図3に示すリレー271、キャパシタC及び抵抗器Rからなる接地点接続回路27を介して一般商用電源の中性線と、コントロールボックス3の二次側GNDとを接続する。また、コントロールボックス3内の極性判別回路9の二次側GNDは、制御回路6の二次側GNDとも接続されており、さらに、電気的に絶縁された状態でカーペット本体の発熱体4を覆っている導電性材料13とも電気的に接続されている。
【0019】
これらの接続によりコントロールボックス3内及びカーペット本体2で発生する不要電磁波あるいは蓄積された電荷を一般商用電源の接地電位の中性線側へ放出でき、コントロールボックス3及びカーペット本体2から放射される電磁波を抑圧することができる。
【0020】
図4は、一実施例としての電磁波抑圧型電気カーペットの外観を示しており、極性判別回路9と制御回路6とを有するコントローラボックス3と、カーペット本体2とが図示していないコネクタにより接続されている。
カーペット本体2には、コントローラボックス3内の制御回路6により電力制御される発熱体4と、発熱体4に近接して温度検知部5とが平面状に形成・配設されており、温度検知部5からの温度検出情報と予め設定された温度設定情報とを基に温度調節される。
また、発熱体4及び温度検知部5に用いられる抵抗導体は、絶縁被膜で覆われており、これらの発熱体4および温度検知部5は、図5の要部断面図に示すように導電性材料の表布13a及び芯地13bにより両面側から挟み込まれ一体に形成されている。
表布13a及び芯地13bに用いる導電性材料13には、炭素繊維や、導電性樹脂あるいは金属コーティングした導電性繊維を編み込んだもの、導電性樹脂等をコーティングしたパイル糸を打ち込んだ布地等を用いることができる。
発熱体4や温度検出部5をこの導電性材料13によって覆うことによって、電磁波シールド(遮蔽)効果が生じ、カーペット本体2から発生・放射される電磁波成分は、コントローラボックス3内の二次側GNDを介して商用電源の中性線側に放出し抑圧することができる。
発熱体4や温度検出部5からの電磁波抑圧のために、カーペット本体の導電性材料13に代わって、導電性繊維を編み込んだものやパイル糸を打ち込んだ、カーペット本体2を覆うカーペットカバー14を、コントローラボックス3内の二次側GNDと電気的に接続してもよい。
【0021】
人体に対する密着型あるいは近接型の電気暖房装置として電気カーペットを一例に説明してきたが、同様な構成は、電気毛布、ひざ掛け、便座、床暖房、電気コタツ等に適用できる。床暖房では、導電性材料として、発熱体と一体に形成する必要がなく、新たに導電性シート等を用いることができるので、より電磁波シールド効果の高い材料を選択できる。
電気カーペットの例では、説明の簡略化のため発熱体や温度検知部として1系統で説明したが、省電力のために半分ずつ2系統に分割して温度制御する場合にも適用できる。電気毛布の場合は、胸側と足側の温度設定や、睡眠前と睡眠後との温度設定を変える必要があり、より細かな温度制御が必要なので、発熱体や温度検知部も多系統になる。
電気カーペットや床暖房に適用する導電性材料は片面側だけでもよいが、電気毛布では、人体に対する影響を考慮した場合、両面側共に導電性材料で覆うことが望ましいことは明らかである。
また、電気コタツ等で使用する発熱体は曲面状に形成しても構わないし、電磁波抑圧のための導電性材料も曲面状の発熱体に沿って覆って形成することができる。
発熱体としては、対撚線のものや同軸上でコイル状に形成した線状コイルヒーターを平面状に展開・形成したものを基に説明したが、最近は、炭素繊維を用いた面上発熱体や、温度が高くなると電流を流しにくくするPTC(正温度係数)特性を有する安全性に優れた面上発熱体を使用したものもあり、本発明はこの面上発熱体にも適用することができることは勿論である。
【0022】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、商用電源に接続されて作動する電気カーペット、電気毛布、ひざ掛け、電気コタツ、床暖房、便座等の電気暖房機器を使用する際に、これらの電気暖房機器内の制御回路や発熱体などから発生・放射する電磁波を抑圧することができるので、周りの電気・電子機器への影響や誤動作を防止する効果がある。特に身体と殆ど接するような電気毛布、電気カーペットなどの密着型、あるいは電気コタツなどの近接型の電気暖房機器を使用する場合には、健康上の影響も軽減できるので安全衛生上も有効である。
また、広い面積から電磁波を放射する発熱体全面を導電性材料で覆っているので、さらに電磁波を抑圧する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電磁波抑圧型電気カーペットの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す極性判別回路のブロック図である。
【図3】図2に示す接地点接続部分の回路図である。
【図4】図1に示す電磁波抑圧型電気カーペットの一実施例を示す外観構成図である。
【図5】図4に示す電磁波抑圧型電気カーペットの要部断面図である。
【図6】従来の電気カーペットの構成を示すブロック図である。
【図7】一般の交流100V電源の供給を示す図で、図7(a)は単相3線式、図7(b)は単相2線式の説明図である。
【図8】一般に使用されている電源コンセントの形状を示す図で、図8(a)は極性付き3極電源コンセント、図8(b)は極性付き2極電源コンセント、図8(c)は無極性の2極電源コンセントの概略図である。
【符号の説明】
1 電磁波抑圧型電気カーペット
2 カーペット本体
3 コントローラボックス
4 発熱体
5 温度検知部
6 制御回路
8 電力制御素子
9 極性判別回路
11 極性判別手段
12 接地点接続手段
13 導電性材料
Claims (2)
- 商用電源に接続されて作動する電気カーペット、電気毛布、ひざ掛け、電気コタツ、床暖房、便座等の電気抵抗を利用した発熱体による密着型または近接型の電気暖房装置であって、
前記商用電源から電力の供給を受け前記発熱体への電力の供給を制御する制御回路と、
前記商用電源における単相電源の接地電位の中性線と活電部の活性線とを自動的に判別する極性判別手段と、
該極性判別手段により判別した前記単相電源の中性線と前記制御回路の接地側の電位とをキャパシタ及び/又は抵抗器を介して接続する接地点接続手段とを備えることを特徴とする電磁波抑圧型電気暖房装置。 - 平面状または曲面状に形成された前記発熱体の片面側または両面側を当該発熱体とは電気的に絶縁された導電性材料で覆い、該導電性材料と前記制御回路の接地側の電位とを電気的に接続することを特徴とする請求項1に記載の電磁波抑圧型電気暖房装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002159814A JP2004003742A (ja) | 2002-05-31 | 2002-05-31 | 電磁波抑圧型電気暖房装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002159814A JP2004003742A (ja) | 2002-05-31 | 2002-05-31 | 電磁波抑圧型電気暖房装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004003742A true JP2004003742A (ja) | 2004-01-08 |
Family
ID=30429443
Family Applications (1)
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JP2002159814A Pending JP2004003742A (ja) | 2002-05-31 | 2002-05-31 | 電磁波抑圧型電気暖房装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2004003742A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106322767A (zh) * | 2015-06-23 | 2017-01-11 | 青岛经济技术开发区海尔热水器有限公司 | 一种电热水器及控制方法 |
JP2018151111A (ja) * | 2017-03-13 | 2018-09-27 | 東芝ホームテクノ株式会社 | 加熱調理器および中性線検出装置 |
-
2002
- 2002-05-31 JP JP2002159814A patent/JP2004003742A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106322767B (zh) * | 2015-06-23 | 2019-11-05 | 青岛经济技术开发区海尔热水器有限公司 | 一种电热水器及控制方法 |
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