JP2004003202A - Emulsion spray device for asphalt finisher - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アスファルトフィニッシャにおける乳剤散布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
アスファルト合材を、未舗装の路盤、アスファルト舗装体やその切削面、コンクリート舗装体等の下層路面上に敷き均す敷均し機械として、走行車両に、アスファルト合材を収容するホッパと、アスファルト合材の送出し装置と、乳剤の散布装置と、スクリードとが設けられ、乳剤を散布装置で下層路面上に散布しながら、ホッパからアスファルト合材を下層路面の散布乳剤の上に送出し装置で送り出してスクリードで敷き均す、乳剤散布装置付きのアスファルトフィニッシャが知られている(特開平4−203006号公報、米国特許第5,069,578号)。
【0003】
そして、上記アスファルトフィニッシャに搭載された乳剤散布装置では、走行車両の略中央部分に乳剤タンクが設けられ、そこに貯留されたアスファルト乳剤を吐出ポンプにより圧送し、アスファルト合材が供給される前の下層路面上に散布ノズルを介して散布することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の乳剤散布装置にあっては、以下の欠点があった。
すなわち、乳剤タンクは走行車両の略中央の比較的高い位置に配置され、該乳剤タンクに付随する、乳剤注入口であるマンホールも比較的高い位置に設けられていた。したがって、試験的施工等において、少量のアスファルト乳剤をドラム缶から乳剤タンク内へ供給しようとする場合には、ドラム缶をマンホールの高さ位置まで持ち上げなければならず、その作業が大変面倒であった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、新たに専用のポンプを設けることなく、ドラム缶等を地面に設置した状態のまま、内部のアスファルト乳剤を乳剤タンクへ容易に補給することができる、アスファルトフィニッシャにおける乳剤散布装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載のアスファルトフィニッシャにおける乳剤散布装置では、乳剤散布時においては、乳剤タンクに貯留されたアスファルト乳剤を吐出ポンプにより圧送して散布ノズルから散布し、乳剤散布停止時においては、乳剤タンクに貯留されたアスファルト乳剤を吐出ポンプから散布ノズルを経由し、戻り配管によって乳剤タンクに戻す乳剤循環路を備えたアスファルトフィニッシャにおける乳剤散布装置において、前記吐出ポンプの吸込側配管に分岐部を設け、前記乳剤タンクにつながる経路と、外部から乳剤タンクに乳剤を補給する乳剤補給源につながる経路とに切換可能に構成したことを特徴としている。
また、請求項2記載のアスファルトフィニッシャにおける乳剤散布装置では、請求項1記載のものにおいて、前記分岐部と前記吐出ポンプとの間にフィルタを介装させたことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に参照して説明する。
図1はアスファルトフィニッシャの側面図、図2は平面図である。これらの図に示すように、アスファルトフィニッシャは、自走式の走行車両1に、アスファルト合材を収容するホッパ2と、アスファルト合材の送出し装置3と、該送出し装置3におけるアスファルト合材の送出し部であるスプレッデングスクリュ3bの前側に、左右,前後に分けて伸縮自在に設けられた一対のアスファルト乳剤用のスプレーバー4A,4Bと、スプレッディングスクリュ3bの後側に左右,前後に分けて伸縮自在に設けられた一対のスクリード5A,5Bが設けられ、アスファルト乳剤をスプレーバー4A,4Bで下層路面としての未舗装の路盤6上に散布しながら、ホッパ2からアスファルト合材を路盤6の散布乳剤の上に送出し装置3で送り出して各スクリード5A,5Bで敷き均ならす構成となっている。
【0008】
送出し装置3は、ホッパ2からアスファルト合材を運び出すバーフィーダ3aと、バーフィーダ3aによって運ばれてきたアスファルト合材Aを走行車両1の幅方向に広げて路盤6上に送り出す上記したスプレッディングスクリュ3bとから成る。スプレーバー4A,4Bとスクリード5A,5Bとは、上述したようにそれぞれ左右の一対が、走行車両1の進行方向の前後に平行に位置をずらして該走行車両1に支持され、該走行車両1の幅方向(左右方向)に伸縮自在に設けられており、乳剤の散布幅とアスファルト合材Aの敷均し幅とを任意に調節することができるようになっている。図の走行車両1はクローラ式となっているが、車輪式のものもある。
【0009】
このアスファルトフィニッシャに搭載された乳剤散布装置について説明すると、図3に示すように、前記スプレーバー4A、4Bは、乳剤の送り配管8、8aと戻り配管9、9aとによって乳剤タンク7に連絡されている。スプレーバー4A、4Bに設けられる散布ノズル10は、エアシリンダを内蔵しており、このエアシリンダによってそれぞれ開閉されるようになっている。
【0010】
送り配管8には、開閉弁11とフィルタ12及び乳剤吐出ポンプ13(以下、単に吐出ポンプ13という)が、送り配管8の上流端から下流端に向って上記の順に設けられている。吐出ポンプ13は、油圧モータ14で回転させられて乳剤タンク7内の乳剤をスプレーバー4A、4Bに送り、各散布ノズル10から噴出させるもので、例えばギヤポンプ型等が挙げられるが、その種類は任意であり、他の吐出ポンプを用いることもできる。また油圧モータ14には、ピストンポンプ型の油圧モータが用いられているが、電気モータ等の他の種類の回転駆動手段を用いることもできる。
【0011】
前記送り配管8、8a、戻り配管9、9aおよび吐出ポンプ13は乳剤循環路15を構成している。そして、この乳剤循環路15では、乳剤散布時においては、乳剤タンク7に貯留されたアスファルト乳剤を、吐出ポンプ13により圧送して送り配管8、8aを介し散布ノズル10まで導いてそこから路盤6上に散布し、乳剤散布停止時においては、乳剤タンク7に貯留されたアスファルト乳剤を、吐出ポンプ13から送り配管8、8aを介して散布ノズル10まで導き、該散布ノズル10を経由して戻り配管9、9aによって乳剤タンク7に戻すようになっている。なお、このように散布ノズル10から乳剤を散布させないときに、アスファルト乳剤を循環させるのは、アスファルト乳剤の流動性を確保するためである。
【0012】
ここで、前記送り配管8の一部である、前記吐出ポンプ13の吸込側配管8bには分岐部17が設けられている。この分岐部17は、乳剤タンク7につながる経路である乳剤タンク側配管18と、外部から乳剤タンク7に乳剤を補給するドラム缶19等の乳剤補給源につながる経路である補給側配管20にそれぞれ接続されている。そして、それら乳剤タンク側配管18と補給側配管20には、それぞれ切換用の開閉弁11、21が介装されていて、吐出ポンプ13の吸い込み側を、乳剤タンク側配管18と補給側配管20のいずれかに任意に切り換えられるようになっている。
【0013】
なお、開閉弁11,13は手動操作により切り換えられるようなものでも、あるいは電磁弁等のように自動的に切り換えられるようなものでもよく、さらには両開閉弁の機能を合体させた3方弁のようなものでもよい。また、前記分岐部17と前記吐出ポンプ13との間には前記フィルタ12が介装されている。
【0014】
図3において符号23は熱油送り管、24は熱油戻り管であり、散布ノズル10内で乳剤が固化しないよう加温するためのものである。また、25はドレン管である。
【0015】
次に、上記の構成のアスファルトフィニッシャの乳剤散布装置の作用を説明する。
運転者のスイッチ操作により乳剤散布が開始されると、図示せぬエアー回路から散布ノズル10のエアシリンダに圧縮エアーが送られ、散布ノズル10が開かれ、乳剤散布が開始される。
すなわち、予め、開閉弁11が開かれるとともに開閉弁21は閉じられ、吐出ポンプ13の駆動により、乳剤タンク7からアスファルト乳剤が、乳剤タンク側配管18、分岐部17、吸込側配管8bを介して吐出ポンプ13に吸い込まれ、その吐出部から、送り配管8を介してスプレーバー4A、4Bの散布ノズル10まで導かれ、そこから路盤6上に散布される。
【0016】
一方、散布ノズル10が「閉」状態の散布停止時には、吐出ポン13は依然駆動されていて、前述したように、乳剤タンク7からアスファルト乳剤が、乳剤タンク側配管18等を介して吐出ポンプ13に吸い込まれ、その吐出部から、送り配管8を介してスプレーバー4A、4Bの散布ノズル10に至り、これら散布ノズル10を経由して戻り配管9、9aによって乳剤タンク7に戻される。
【0017】
ここで、ドラム缶19からアスファルト乳剤を乳剤タンク内に補給する場合には、予め開閉弁18を閉じるとともに開閉弁21を開く。この状態で、散布ノズル10を閉じて吐出ポンプ13を駆動する。このとき、例え、ドラム缶19が地面に接地した状態のままであっても、吐出ポンプ13の吸引作用により、ドラム缶19内のアスファルト乳剤を吸い上げることができ、この吸い上げたアスファルト乳剤を送り配管8、8aおよび戻り配管9、9aにより乳剤タンク7へ注入することができる。
【0018】
また、この実施の形態では、分岐部17と吐出ポンプ13との間にフィルタ12を介装しているので、乳剤タンク7内のアスファルト乳剤であっても、またドラム缶19等外部の乳剤補給源から補給されるアスファルト乳剤であっても、このフィルタ12を通過することとなり、フィルタ12の設置個数は1個で足りる。
【0019】
上記した実施の形態は、あくまで本発明の例示であり、必要に応じ発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。
例えば、上述した実施の形態では、アスファルト乳剤をアスファルト合材が供給される前の下層路面上に散布する場合を例に挙げて説明したが、これに限られることなく、下層路面上に敷き均されたアスファルト合材の舗装面上にアスファルト乳剤を散布する場合にも、本発明は適用可能である。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、もともとある乳剤循環路をそのまま乳剤補給用として利用することができ、したがって、新たに専用のポンプを設けることなく、ドラム缶等を地面に設置した状態のまま、内部のアスファルト乳剤を乳剤タンクへ容易に補給できる。
また、分岐部と吐出ポンプとの間にフィルタを介装させれば、該フィルタを、乳剤タンク7内の乳剤濾過用としても、また外部の乳剤補給源からの乳剤濾過用としても使用することができ、フィルタの設置個数を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアスファルトフィシャにおける乳剤散布装置の全体側面図である。
【図2】本発明に係るアスファルトフィシャにおける乳剤散布装置の是遺体平面図である。
【図3】本発明に係るアスファルトフィニッシャにおける乳剤散布装置の配管図である。
【符号の説明】
1 走行車両 3 送り出し装置
7 タンク 4A、4B スプレーバー
10 散布ノズル 11、21 開閉弁
12 フィルタ 13 乳剤吐出ノズル
17 分岐部
18 乳剤タンク側配管(乳剤タンクにつながる経路)
19 ドラム缶(乳剤補給源)
20 補給側配管(乳剤補給源につながる経路)[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an emulsion spraying device for an asphalt finisher.
[0002]
[Prior art]
As a leveling machine that spreads asphalt mix on unpaved roadbed, asphalt pavement and its cut surface, concrete pavement, etc., as a leveling machine, a hopper that stores asphalt mix in a traveling vehicle, an asphalt A device for delivering the mixture, a device for dispersing the emulsion, and a screed are provided, and the device for dispersing the asphalt mixture from the hopper onto the dispersed emulsion on the lower surface of the road while spraying the emulsion on the lower surface of the road with the disperser. There is known an asphalt finisher equipped with an emulsion dispersing device, which is sent out and spread by screed (JP-A-4-203006, U.S. Pat. No. 5,069,578).
[0003]
In the emulsion spraying device mounted on the asphalt finisher, an emulsion tank is provided at a substantially central portion of the traveling vehicle, and the asphalt emulsion stored therein is pumped by a discharge pump, and before the asphalt mixture is supplied. It can be sprayed on the lower road surface via a spray nozzle.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the conventional emulsion dispersing apparatus described above has the following disadvantages.
That is, the emulsion tank is disposed at a relatively high position substantially at the center of the traveling vehicle, and a manhole, which is an emulsion injection port, associated with the emulsion tank is also disposed at a relatively high position. Therefore, when a small amount of asphalt emulsion is to be supplied from the drum into the emulsion tank in a trial work or the like, the drum has to be lifted to the height of the manhole, which is very troublesome.
[0005]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and its purpose is to provide an asphalt emulsion inside to an emulsion tank while a drum or the like is installed on the ground without newly providing a dedicated pump. An object of the present invention is to provide an emulsion dispersing device in an asphalt finisher which can be easily replenished.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, in the emulsion spraying apparatus of the asphalt finisher according to the present invention, when spraying the emulsion, the asphalt emulsion stored in the emulsion tank is pressure-fed by a discharge pump and sprayed from a spray nozzle to spray the emulsion. At the time of stoppage, in the emulsion spraying device in the asphalt finisher provided with an emulsion circulation path for returning the asphalt emulsion stored in the emulsion tank from the discharge pump to the emulsion tank via a spray nozzle through a return pipe, the suction side of the discharge pump A branch portion is provided in the pipe so that a path can be switched between a path leading to the emulsion tank and a path leading to an emulsion supply source for replenishing the emulsion tank with emulsion from the outside.
According to a second aspect of the present invention, there is provided an emulsion dispersing device for an asphalt finisher according to the first aspect, wherein a filter is interposed between the branch portion and the discharge pump.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is a side view of the asphalt finisher, and FIG. 2 is a plan view. As shown in these figures, an asphalt finisher is provided in a self-propelled traveling vehicle 1 with a
[0008]
The
[0009]
Referring to the emulsion spraying device mounted on the asphalt finisher, as shown in FIG. 3, the
[0010]
The feed pipe 8 is provided with an on-off
[0011]
The
[0012]
Here, a
[0013]
The on-off
[0014]
In FIG. 3,
[0015]
Next, the operation of the asphalt finisher emulsion dispersing apparatus having the above configuration will be described.
When emulsion spraying is started by a driver's switch operation, compressed air is sent from an air circuit (not shown) to an air cylinder of the spraying
That is, in advance, the on-off
[0016]
On the other hand, when the spraying
[0017]
Here, when refilling the asphalt emulsion from the
[0018]
Further, in this embodiment, since the
[0019]
The above-described embodiment is merely an example of the present invention, and the design can be appropriately changed as needed without departing from the gist of the invention.
For example, in the above-described embodiment, the case where the asphalt emulsion is sprayed on the lower road surface before the asphalt mixture is supplied has been described as an example. However, the present invention is not limited to this, and the asphalt emulsion may be spread on the lower road surface. The present invention is also applicable to the case where asphalt emulsion is sprayed on the paved surface of the asphalt mixture.
[0020]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the original emulsion circulation path can be used as it is for emulsion replenishment, and therefore, a drum can or the like is installed on the ground without newly providing a dedicated pump. The internal asphalt emulsion can be easily supplied to the emulsion tank.
If a filter is interposed between the branch and the discharge pump, the filter can be used for filtering the emulsion in the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall side view of an emulsion spraying device in an asphalt fischer according to the present invention.
FIG. 2 is a plan view of the body of the emulsion spraying device in the asphalt fischer according to the present invention.
FIG. 3 is a piping diagram of an emulsion spraying device in an asphalt finisher according to the present invention.
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS LIST 1 traveling
19 Drum cans (emulsion supply source)
20 Supply side piping (path leading to emulsion supply source)
Claims (2)
前記吐出ポンプの吸込側配管に分岐部を設け、前記乳剤タンクにつながる経路と、外部から乳剤タンクに乳剤を補給する乳剤補給源につながる経路とに切換可能に構成したことを特徴とするアスファルトフィニッシャにおける乳剤散布装置。When the emulsion is sprayed, the asphalt emulsion stored in the emulsion tank is pumped by a discharge pump and sprayed from the spray nozzle, and when the emulsion spraying is stopped, the asphalt emulsion stored in the emulsion tank is sprayed from the discharge pump through the spray nozzle. And an emulsion spraying device in an asphalt finisher having an emulsion circulation path returning to the emulsion tank by a return pipe,
An asphalt finisher characterized in that a branch portion is provided in a suction side pipe of the discharge pump so that a path leading to the emulsion tank and a path leading to an emulsion replenishing source for replenishing the emulsion tank with emulsion from the outside can be switched. Emulsion sprayer.
前記分岐部と前記吐出ポンプとの間にフィルタを介装させたことを特徴とするアスファルトフィニッシャにおける乳剤散布装置。The emulsion spraying device in the asphalt finisher according to claim 1,
An emulsion spraying device in an asphalt finisher, wherein a filter is interposed between the branch portion and the discharge pump.
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=30429802
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2002
- 2002-05-31 JP JP2002160366A patent/JP2004003202A/en active Pending
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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