JP2004002319A - カチオン性ビニルピロリドンポリマーとセルロース化合物の組合せを含有するエアゾールフォーム組成物及びその美容的使用 - Google Patents
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Abstract
【課題】エアゾール装置、及び化粧品及び皮膚科学における、特に皮膚、毛髪又は頭皮等のケラチン物質を洗浄するための組成物を提供する
【解決手段】(a)少なくとも1種の噴霧剤;(b)化粧品的に許容可能な水性媒体に(i)少なくとも1種の洗浄界面活性剤;(ii)少なくとも1種のカチオン性ビニルピロリドンポリマー、及び(iii)少なくとも1種のセルロース化合物、を含有せしめてなる少なくとも一の液状相;を含有するフォーム組成物、およびこのような組成物を収容するエアゾール装置。
【選択図】 なし
【解決手段】(a)少なくとも1種の噴霧剤;(b)化粧品的に許容可能な水性媒体に(i)少なくとも1種の洗浄界面活性剤;(ii)少なくとも1種のカチオン性ビニルピロリドンポリマー、及び(iii)少なくとも1種のセルロース化合物、を含有せしめてなる少なくとも一の液状相;を含有するフォーム組成物、およびこのような組成物を収容するエアゾール装置。
【選択図】 なし
Description
【0001】
本発明は、カチオン性ビニルピロリドンポリマーとセルロース化合物の組合せを含有するフォーム組成物、この組成物を収容する装置、及び化粧品又は皮膚科学における、特に皮膚、毛髪又は頭皮等のケラチン物質を洗浄するためのこの組成物の使用に関する。
【0002】
2区画のエアゾール装置に包装した自己発泡性洗浄ゲルは、現在、身体の衛生品市場において利用可能である。単一区画のエアゾール装置に包装したシャワー製品もまた知られている。
使用者の望みの一つは、容易に洗い流される豊富な泡により快適感が付与されると同時に、スキンケアと皮膚の洗浄を同じ作用でもたらす入手可能な製品を得ることである。洗浄製品をエアゾールとして提供すると、押圧ボタンを押すことで噴霧剤によって豊富な泡を直ぐに生じさせ、それを身体中に広げることができる。
エアゾール流出口で生じる泡の硬さ(stiffness)は重要な特徴である。すなわち、泡を手にとって広げた場合に、手入れ効果及び濃さの感覚を消費者に付与するのはこの硬さである。
【0003】
本出願人は、驚くべきことに、洗浄界面活性剤からなる洗浄基剤にカチオン性ビニルピロリドンポリマーとセルロース化合物を組合せた組成物を使用することで、泡の硬さに相乗効果が得られることを見出した。よって、泡を手にとって広げたときに、使用者は濃さの感覚を感じることができ、よって手入れをしようとする意志が強くなる。
この発見が本発明の基礎を形成するものであり、その主題の一つは:
(a)少なくとも1種の噴霧剤;
(b)化粧品的に許容可能な水性媒体中に、
(i)少なくとも1種の洗浄界面活性剤;
(ii)少なくとも1種のカチオン性ビニルピロリドンポリマー、及び
(iii)少なくとも1種のセルロース化合物、
を含む少なくとも一の液状相;
を含有するフォーム組成物にある。
また本発明の主題は、同じ収容部にフォーム組成物を含むエアゾール装置にもある。
【0004】
本発明の他の主題は、化粧品又は皮膚用製品、特にケラチン物質を洗浄するための製品を調製するための前記組成物の使用からなる。
本発明の他の主題は、ケラチン物質の洗浄方法において、本発明の組成物が収容されたエアゾール装置の流出口に泡を生じさせ、それを該ケラチン物質に適用し、任意の作用時間後に、それをすすぐことからなる方法からなる。
本発明の目的において、ケラチン物質には皮膚(身体及び顔)、頭皮及び毛髪が含まれる。
【0005】
本発明で使用可能なカチオン性ビニルピロリドンポリマー(PVP)は、特に次のポリマーから選択される:
a) ジメチルアミノエチルメタクリラート単位を有するビニルピロリドンポリマーで;これらのなかでも:
− I.S.P.社からコポリマー(Copolymer)845なる商品名で販売されているビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリラートのコポリマー(20/80重量比)、
− I.S.P.社からガフクアット(Gafquat)734、755、755S及び755Lなる名称で販売されている硫酸ジエチルで第4級化されたビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリラートのコポリマー、
− U.C.I.B.社からペコゲル(Pecogel)GC−310なる商品名であるいはブラグデン(Blagden)ケミカルズ社からアクアメール(Aquamere)C1031及びC1511なる名称で販売されているPVP/ジメチルアミノエチルメタクリラート/親水性ポリウレタン、
− I.S.P.社からガネックス(Ganex)ACP1050〜1057、1062〜1069、及び1079〜1086なる名称で販売されている第4級化又は非第4級化PVP/ジメチルアミノエチルメタクリラート/C8〜C16オレフィン、
− I.S.P.社からガフィックス(Gaffix)VC713なる名称で販売されているPVP/ジメチルアミノエチルメタクリラート/ビニルカプロラクタム、
を挙げることができる。
b) メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム(MAPTAC)単位を有するビニルピロリドンポリマーで;これらのなかでも、特に:
− I.S.P.社からガフクアットACP1011及びガフクアットHS100なる商品名で販売されているビニルピロリドン/MAPTACのコポリマー、
− I.S.P.社からポリマーACP1059、1060及び1156なる名称で販売されているビニルピロリドン/MAPTAC/ビニルカプロラクタムのターポリマー、
を挙げることができる。
c) メチルビニルイミダゾリウム単位を有するビニルピロリドンポリマーで;これらのなかでも特に、
− BASF社からルビクアット(Luviquat)FC370、FC550、FC905、HM552なる名称で販売されているPVP/メチルビニルイミダゾリウムクロリド、
− PVP/メチルビニルイミダゾリウムクロリド/ビニルイミダゾール、例えばBASF社からルビクアット8155なる名称で販売されている製品、
− PVP/メチルビニルイミダゾリウムメトスルファート、例えばBASF社からルビクアットMS370なる名称で販売されている製品、
を挙げることができる。
【0006】
硫酸ジエチルで第4級化されたビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリラートのコポリマー、特にポリクオタニウム(Polyquaternium)−11が、より好ましく使用される。
これらのカチオン性ビニルピロリドンポリマーの濃度は、この重量に対して好ましくは約0.01重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.05重量%〜約2重量%である。
【0007】
本発明において「セルロース化合物」なる用語は、その構造配列中にβ−1,4結合を介して結合したグルコース残基を含有する任意の多糖類化合物を意味する。未置換セルロースの他に、セルロース誘導体はアニオン性、カチオン性、両性又は非イオン性であってよい。識別されているこれらの誘導体としては、セルロースエーテル、セルロースエステル及びセルロースエーテルエステルがある。セルロースエステルとしては、無機セルロースエステル(セルロースニトラート、スルファート又はホスファート等)、有機セルロースエステル(セルロースモノアセタート、トリアセタート、アミドプロピオナート、アセタートブチラート、アセタートプロピオナート又はアセタートトリメリタート等)、及び有機/無機の混合セルロースエステル、例えばセルロース−アセタートブチラートスルファート及びアクリラートプロピオナートスルファートが挙げられる。またセルロースエーテルエステルとしては、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタラート及びエチルセルローススルファートを挙げることができる。
【0008】
本発明のセルロース化合物は、好ましくはその微結晶性形態を含む未置換のセルロース、及びアニオン性、カチオン性又は非イオン性のセルロースエーテルから選択される。
非イオン性のセルロースエーテルとしては、アルキルセルロース、例えばメチルセルロース及びエチルセルロース;ヒドロキシアルキルセルロース、例えばヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース及びヒドロキシプロピルセルロース;ヒドロキシアルキル−アルキルセルロースの混合セルロース、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース及びヒドロキシブチルメチルセルロースを挙げることができる。
【0009】
アニオン性のセルロースエーテルとしてはカルボキシアルキルセルロース及びその塩を挙げることができる。挙げることのできる例には、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルメチルセルロース及びカルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、及びそのナトリウム塩が含まれる。
カチオン性のセルロースエーテルとしては、架橋した又は架橋していない第4級化ヒドロキシエチルセルロースを挙げることができる。第4級化剤は、特にグリシジルトリメチルアンモニウムクロリド又は脂肪アミン、例えばラウリルアミン又はステアリルアミンであってよい。また他のカチオン性セルロースエーテルとして、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムを挙げることができる。
ヒドロキシプロピルメチルセルロースが特に使用される。
【0010】
本発明のセルロース化合物は、組成物の全重量に対して、好ましくは0.01重量%〜5重量%、より好ましくは0.05重量%〜2重量%である。
【0011】
本発明の洗浄用組成物は、エアゾール組成物の調製に通常使用される任意の噴霧剤の存在下で、エアゾール装置に包装されていてもよい。本発明において、噴霧ガスとして使用されるものとして、特に炭化水素ガス、例えばプロパン、n−ブタン又はイソブタン及びそれらの混合物;フッ化ガス、例えばクロロジフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、ジフルオロエタン、クロロジフルオロエタン、ジクロロテトラフルオロエタン等、及びそれらの混合物;フルオロハイドロカーボンガス;ジメチルエーテル及びジメチルエーテルと一又は複数の炭化水素ガスとの混合物;窒素、空気及び二酸化炭素及びそれらの混合物を挙げることができる。2〜6の炭素原子を有する炭化水素ガス、特にイソブタン、プロパン、n−ブタンの混合物が本発明において好ましく使用される。噴霧ガスは、組成物の全重量に対して0.1重量%〜15重量%、好ましくは1重量%〜8重量%の割合で、装置中に存在する。
【0012】
本発明で使用可能な洗浄界面活性剤は、特にアニオン性、両性及び非イオン性界面活性剤、及びそれらの混合物から選択される。
本発明で使用可能なアニオン性界面活性剤としては、特に次のもの:アルキルスルファート類、アルキルエーテルスルファート類、アルキルアミドエーテルスルファート類、アルキルアリールポリエーテルスルファート類、モノグリセリドスルファート類;アルキルスルホナート類、アルキルアミドスルホナート類、アルキルアリールスルホナート類、α−オレフィンスルホナート類、パラフィンスルホナート類;アルキルスルホスクシナート類、アルキルエーテルスルホスクシナート類、アルキルアミドスルホスクシナート類;アルキルスルホアセタート類;アシルサルコシナート類及びアシルグルタマート類の塩、特にアルカリ金属塩、例えばナトリウム塩、アンモニウム塩、アミン塩、アミノアルコール塩、又はアルカリ土類金属塩、例えばマグネシウム塩で、これら全ての化合物のアルキル及びアシル基が6〜24の炭素原子を有し、アリール基が好ましくはフェニル又はベンジル基を示すものを挙げることができる。また、ポリグリコシドカルボン酸のC6−C24アルキルエステル類、例えばアルキルグルコシドシトラート類、ポリアルキルグリコシドタータラート類及びポリアルキルグリコシドスルホスクシナート類;アルキルスルホスクシナマート類;アシルイセチオナート類及びN−アシルタウラート類で、これら全ての種々の化合物のアルキル又はアシル基が12〜20の炭素原子を有するものを使用することができる。また、使用可能なアニオン性界面活性剤として、アシル基が8〜20の炭素原子を有するアシルラクチラート類を挙げることもできる。
さらに、アルキル−D−ガラクトシドウロン酸及びそれらの塩、及びポリオキシアルキレン化(C6−C24)カルボン酸アルキルエーテル、ポリオキシアルキレン化(C6−C24)アルキル(C6−C24)カルボン酸アリールエーテル、ポリオキシアルキレン化(C6−C24)カルボン酸アルキルアミドエーテル及びそれらの塩、特に2〜50のエチレンオキシド基を有するもの、並びにそれらの混合物を挙げることもできる。
上述したアニオン性界面活性剤は、単独又は混合物として使用することができる。アルキルスルファート類、アルキルエーテルスルファート類及びアルキルエーテルカルボキシラート類、及びそれらの混合物、特にそのアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アミン又はアミノアルコールの塩の形態のものが好ましく使用される。
【0013】
本発明での使用に適した両性界面活性剤は、脂肪族基が8〜22の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状の鎖であり、少なくとも1種の水溶性のアニオン基、例えば、カルボキシラート、スルホナート、スルファート、ホスファート又はホスホナート基を有する、脂肪族の第2級又は第3級アミンの誘導体であってよく;さらに、(C8−C20)アルキルベタイン類、スルホベタイン類、(C8−C20)アルキルアミド(C6−C8)アルキルベタイン類又は(C8−C20)アルキルアミド(C6−C8)アルキルスルホベタイン類;並びにそれらの混合物を挙げることができる。
【0014】
アミン誘導体としては、それぞれ次の構造(1)及び(2):
Ra−CONHCH2CH2−N(Rb)(Rc)(CH2COO−) (1)
[上式中:
Raは、加水分解されたヤシ油中に存在する酸Ra−COOHから誘導されたアルキル基、又はヘプチル、ノニル又はウンデシル基を示し、
Rbはβ−ヒドロキシエチル基を示し、
Rcはカルボキシメチル基を示す];及び
Ra ’−CONHCH2CH2−N(B)(C) (2)
[上式中:
Bは、−CH2CH2OX’を示し、
Cは、z=1又は2である−(CH2)Z−Y’を示し、
X’は、−CH2CH2−COOH基又は水素原子を示し、
Y’は、−COOH又は−CH2−CHOH−SO3H基を示し、
Ra ’は、加水分解されたアマニ油又はヤシ油中に存在する酸Ra ’−COOHのアルキル基、アルキル基、特にC17基及びそのイソ形、又は不飽和のC17基を示す];
を有し、アンホカルボキシグリシナート類及びアンホカルボキシプロピオナート類の名称でCTFA辞書、第3版、1982年に分類され、米国特許第2528378号及び米国特許第2781354号に記載されているような、ミラノール(Miranol)(登録商標)の名称で販売されている製品を挙げることができる。
【0015】
これらの化合物は、ココアンホ二酢酸二ナトリウム(disodium cocoamphodiacetate)、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム(disodium lauroamphodiacetate)、カプリルアンホ二酢酸二ナトリウム(disodium caprylamphodiacetate)、カプリロアンホ二酢酸二ナトリウム(disodium capryloamphodiacetate)、ココアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(disodium cocoamphodipropionate)、ラウロアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(disodium lauroamphodipropionate)、カプリルアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(disodium caprylamphodipropionate)、カプリロアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(disodium capryloamphodipropionate)、ラウロアンホ二プロピオン酸、ココアンホ二プロピオン酸の名称で、CTFA辞典、第5版、1993に分類されている。
例えば、ローディア社(Rhodia)からミラノール(登録商標)C2M濃縮物の商品名で販売されている、ココアンホジアセタートを挙げることができる。
【0016】
本発明において適切な非イオン性界面活性剤は、それ自体よく知られている化合物[これに関して、特に、ブラッキー・アンド・サン社(グラスゴー及びロンドン)から出版されている、エム・アール・ポーター(M.R. Porter)の「界面活性剤ハンドブック(Handbook of Surfactants)」、1991年、116−178頁を参照]である。しかして、それらは、特に、例えば8〜18の炭素原子を有する脂肪鎖を有するポリエトキシル化、ポリプロポキシル化又はポリグリセロール化された脂肪酸、(C1−C20)アルキルフェノール類、α−ジオール類又はアルコール類から選択可能で、特に、エチレンオキシド又はプロピレンオキシド基の数が2〜50の範囲にあり、グリセロール基の数が2〜30の範囲にあるものである。また、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのコポリマー、脂肪アルコールとエチレンオキシド及びプロピレンオキシドの縮合物;好ましくは2〜30モルのエチレンオキシドを有するポリエトキシル化脂肪アミド類、平均1〜5、特に1.5〜4のグリセロール基を有するポリグリセロール化脂肪アミド類;好ましくは2〜30モルのエチレンオキシドを有するポリエトキシル化脂肪アミン類;2〜30モルのエチレンオキシドを有するオキシエチレン化されたソルビタンの脂肪酸エステル類;スクロースの脂肪酸エステル類、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル類、(C6−C24)アルキルポリグルコシド類、N−(C6−C24)アルキルグルカミン誘導体、アミンオキシド類、例えば(C10−C14)アルキルアミンオキシド類又はN−(C10−C14)アシルアミノプロピルモルホリンオキシド類、及びそれらの混合物を挙げることもできる。
上述した非イオン性界面活性剤の中でも、(C6−C24)アルキルポリグリコシド類が好ましく使用される。
【0017】
アニオン性、両性又は非イオン性界面活性剤は、組成物の全重量に対して1重量%〜50重量%、好ましくは5重量%〜35重量%、より好ましくは8重量%〜25重量%の範囲の全量で、本発明の組成物に使用される。
【0018】
本発明の組成物においては、界面活性剤の混合物、特にアニオン性界面活性剤と両性又は非イオン性界面活性剤の混合物が好ましく使用される。特に好ましい混合物は、少なくとも1種のアニオン性界面活性剤と、少なくとも1種の両性界面活性剤からなる混合物である。
(C14−C16)−α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、2.2モルのエチレンオキシドでオキシエチレン化された(C12−C14)アルキルエーテル硫酸ナトリウム、(C12−C14)アルキルスルファートのアンモニウム、トリエタノールアミン又はナトリウム、及びそれらの混合物から選択されるアニオン性界面活性剤と;
− 両性界面活性剤、例えば、特に、「ミラノール(登録商標)C2M・Conc」の商品名で、又は「ミラノール(登録商標)C32」の名称で、ローディア社から販売されているココアンホ二酢酸二ナトリウム、ココアンホ二プロピオン酸二ナトリウム又はココアンホプロピオン酸ナトリウムとして公知のアミン誘導体か;
− 又は双性イオン性型の両性界面活性剤、例えばアルキルベタイン類、特に、ヘンケル社(Henkel)から、32%の活性物質を含有する水溶液として「デハイトン(Dehyton)(登録商標)AB30」の名称で市販されているココイルベタイン、又はアルキルアミドベタイン類、例えばゴールドシュミット社(Goldschmidt)から販売されている「テゴベタイン(Tegobetaine)(登録商標)F50」、
のいずれかとの混合物が使用される。
ローディア社からミラノール(登録商標)C2M濃縮物の商品名で販売され、ココアンホ二酢酸二ナトリウムと共に、2.2モルのエチレンオキシドを含有するラウリルエーテル硫酸ナトリウム等の、2.2モルのエチレンオキシドでオキシエチレン化された(C12−C14)アルキルエーテル硫酸ナトリウムから選択されるアニオン性界面活性剤が、特に好ましく使用される。
【0019】
本発明の組成物により、泡を手で取った場合に、使用者に密度感を付与する程の高い硬さを有する泡が生じる。本発明のフォーム組成物は、一般的に50s、より好ましくは70sよりも大きい硬さを有する泡を、エアゾール装置の流出口に生じせしめるもので、該硬さは、次の装置及び方法により測定される。
【0020】
硬さを測定するための装置
図1に示した測定装置は、3つの主要部材:上にバルブ15が配設され、直径24mmの穴が穿設された基部1と、該基部に螺合された高さ104mmの下部円筒状本体2と、軸方向に延びるように下部本体2に螺合され、その上端が開口する垂直な円筒状ハウジングを形成する高さ95mmの上部円筒状本体3とからなる、プレキシガラス製の直径50mmの透明な垂直円筒体を具備する。
また測定装置は、円筒状ハウジング内を摺動する可動部材も具備する。それは、2本のステンレス鋼製ピストン懸架線11が垂下するPVC製の上端ストップ部材12からなる。ストップ部材12は、その直径が円筒状ハウジングよりも大なる円板からなる。懸架線は2つのネジ13によってストップ部材に取り付けられ、その底部の端部は、重さ119.3g、直径45mmのPVCピストン4中に埋設されている。重さ225g、長さ58.6mmのステンレス鋼バラスト8が、このピストンに配されている。ピストンには、その周囲に一様に分布し径方向に延びるPVC製案内フィン7が設けられている。フィンは円筒状ハウジングの軸に沿ってピストンを案内するように設計されている。
【0021】
上述の測定装置を使用して硬さを測定する方法
試験されるエアゾール装置を、20±1℃の水浴中に一時間半、配する。このエアゾール装置を5回前後に動かして揺動させた後、エアゾール装置の95%の充填レベルを達成するために5%を空にする。ついで、試験されるエアゾール装置のバルブを、円筒状フォームハウジングを満たすために、測定装置の下部本体の基部に配されたバルブに係合させる。この操作は、空気を含まないようにして行わなければならない。ついで円筒状ハウジングの上面を水平にする。ついで、上部本体を下部本体に螺合させる。バラストを具備する可動部材を開口端から円筒状ハウジングに入れる。可動部材の基部が泡に接した時点でタイマーをスタートさせる。可動部が降下し終わった時点、すなわちストップ部材12が上部本体の上端に接触した時点でタイマーを停止する。
硬さは、可動部材が円筒状ハウジング中に降下するのに要した秒での時間として決定される。
【0022】
本発明の組成物の化粧品的に許容可能な水性媒体は、一般的に、水、又は水と少なくとも1種の有機溶媒との混合物からなる。使用可能な有機溶媒には、ポリオール、例えばプロピレングリコール、グリセロール、ヘキシレングリコール、イソプレングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール又はポリオールエーテルが含まれる。特に好ましくはグリセロールとヘキシレングリコールの混合物が使用される。溶媒は、組成物の全重量に対して、好ましくは約0〜20重量%、より好ましくは1重量%〜10重量%の割合で存在する。
【0023】
本発明の組成物は、好ましくは乳白剤、増粘剤、コンディショナー、例えば植物性又は鉱物性油、ロウ、セラミド類、又はビニルピロリドンポリマー以外のカチオン性ポリマー、両性ポリマー又はシリコーン類;保湿剤、例えばソルビトール、エモリエント、防腐剤、UV遮蔽剤、pH剤、電解質、例えば塩化ナトリウム、金属イオン封鎖剤、着色剤、香料及び香料ペプタイザーから選択される少なくとも1種のアジュバントをさらに含有する。
【0024】
本発明の組成物のpHは、化粧品部門でよく知られている酸性化剤又は塩基性化剤を使用し、4〜10に一般的に調節される。
塩基性化剤としては、例えば、アンモニア水、アルカリ金属の炭酸塩、アルカノールアミン類、例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミン、及びそれらの誘導体、オキシエチレン化及び/又はオキシプロピレン化されたヒドロキシアルキルアミン類及びエチレンジアミン類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び次の式:
[ここで、Rは、C1−C4アルキル基又はヒドロキシル基で置換されていてもよいプロピレン残基であり;R1、R2、R3及びR4は同一でも異なっていてもよく、水素原子、C1−C4アルキル基又はC1−C4ヒドロキシアルキル基を表す]
の化合物を挙げることができる。
酸性化剤は、常套的には、例えば無機酸又は有機酸であり、クエン酸、酒石酸又は乳酸が特に好ましい。
【0025】
本発明の組成物に使用可能な乳白剤の例には、例えば長鎖の脂肪アルコール、ポリオールとジステアリルエーテル等の脂肪ジエーテルの脂肪エステルで、当業者によく知られているものが含まれる。本発明においては、特に、ローム・アンド・ハース社(Rohm & Haas)から乳白剤680(登録商標)の名称で販売されているポリエチレングリコール(7EO)トリデシルエーテル(CTFA名、トリデセス−7)、ソルビン酸カリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、スチレン/アクリル酸ナトリウムのコポリマーの水性混合物が好ましく使用される。
【0026】
増粘剤としては、特に、カルボポール(Carbopol)(登録商標)の名称で販売されている架橋したポリアクリル酸、及び少なくとも一の脂肪鎖を有するアニオン性、非イオン性、カチオン性又は両性の会合性増粘ポリマーを挙げることができ;また塩化ナトリウムを挙げることもでき、組成物の全重量に対して1重量%〜2重量%の割合で好ましく使用される。
言うまでもなく、当業者であれば、考慮される添加により、本発明の組成物に固有の有利な特性が悪影響を受けないか、実質的に受けないように留意して、この又はこれらの任意の付加的な化合物を選択するであろう。
これらの添加剤は、組成物の全重量に対して0〜20重量%の範囲の量で、本発明の組成物に存在する。
【0027】
本発明の他の主題は、化粧品又は皮膚用製品、特にケラチン物質を洗浄するための製品の調製のための前記組成物の使用からなる。
本発明の組成物は、シャワー製品、泡立て入浴剤、顔の洗浄製品(メークアップ除去剤)、又はひげそり製品として使用することができる。ヘアケア用途、例えばシャンプー及びコンディショナーとしての用途も考えられる。
【0028】
また本発明の主題は、同じ収容部に本発明のフォーム組成物を収容するエアゾール装置からなる。特定の一実施態様では、本発明のエアゾール装置は、本発明のフォーム組成物が包装された単一収容部の装置である。
本発明の他の主題は、ケラチン物質の洗浄方法からなり、該方法は、本発明の組成物が包装されたエアゾール装置の流出口に泡を生じさせ、それを該ケラチン物質に適用し、任意の作用時間後に、それをすすぐことからなる。
【0029】
実施例1:本発明
この実施例において、エアゾール装置は同じ収容部に以下の組成物を含んで使用される:
ポリクオタニウム−11 0.28g
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.19g
2モルのエチレンオキシドを含有するラウリル
エーテルスルファート 10.52g
ココアンホ二酢酸二ナトリウム 2.14g
保湿エモリエントポリオール、溶媒 3.85g
炭化水素噴霧剤の混合物 6g
金属イオン封鎖剤、電解質、防腐剤、香料、ペ
プタイザー 適量
水 全体を100gにする量
エアゾール装置の流出口での泡の硬さを先に記載した測定装置及び測定方法に従い測定する。結果を以下の表1に示す。
【0030】
実施例2:比較例
この実施例において、エアゾール装置は同じ区画に以下の組成物を収容して使用される:
ポリクオタニウム−11 0.28g
2モルのエチレンオキシドを含有するラウリル
エーテルスルファート 10.52g
ココアンホ二酢酸二ナトリウム 2.14g
保湿エモリエントポリオール、溶媒 3.85g
炭化水素噴霧剤の混合物 6g
金属イオン封鎖剤、電解質、防腐剤、香料、ペ
プタイザー 適量
水 全体を100gにする量
エアゾール装置の流出口での泡の硬さを先に記載した測定装置及び測定方法に従い測定する。結果を以下の表1に示す。
【0031】
実施例3:比較例
この実施例において、エアゾール装置は同じ収容部に以下の組成物を含んで使用される:
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.19g
2モルのエチレンオキシドを含有するラウリル
エーテルスルファート 10.52g
ココアンホ二酢酸二ナトリウム 2.14g
保湿エモリエントポリオール、溶媒 3.85g
炭化水素噴霧剤の混合物 6g
金属イオン封鎖剤、電解質、防腐剤、香料、ペ
プタイザー 適量
水 全体を100gにする量
エアゾール装置の流出口での泡の硬さを先に記載した測定装置及び測定方法に従い測定する。結果を以下の表1に示す。
【0032】
実施例4:対照例
この実施例において、エアゾール装置は同じ収容部に以下の組成物を含んで使用される:
2モルのエチレンオキシドを含有するラウリル
エーテルスルファート 10.52g
ココアンホ二酢酸二ナトリウム 2.14g
保湿エモリエントポリオール、溶媒 3.85g
炭化水素噴霧剤の混合物 6g
金属イオン封鎖剤、電解質、防腐剤、香料、ペ
プタイザー 適量
水 全体を100gにする量
エアゾール装置の流出口での泡の硬さを先に記載した測定装置及び測定方法に従い測定する。結果を以下の表1に示す。
【0033】
本発明のエアゾール組成物は、実施例2、3又は4の組成物がつくり出した泡よりも、1.5〜4倍高い硬さを有する泡をつくり出した。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は泡の硬さを測定するための装置を示す。
本発明は、カチオン性ビニルピロリドンポリマーとセルロース化合物の組合せを含有するフォーム組成物、この組成物を収容する装置、及び化粧品又は皮膚科学における、特に皮膚、毛髪又は頭皮等のケラチン物質を洗浄するためのこの組成物の使用に関する。
【0002】
2区画のエアゾール装置に包装した自己発泡性洗浄ゲルは、現在、身体の衛生品市場において利用可能である。単一区画のエアゾール装置に包装したシャワー製品もまた知られている。
使用者の望みの一つは、容易に洗い流される豊富な泡により快適感が付与されると同時に、スキンケアと皮膚の洗浄を同じ作用でもたらす入手可能な製品を得ることである。洗浄製品をエアゾールとして提供すると、押圧ボタンを押すことで噴霧剤によって豊富な泡を直ぐに生じさせ、それを身体中に広げることができる。
エアゾール流出口で生じる泡の硬さ(stiffness)は重要な特徴である。すなわち、泡を手にとって広げた場合に、手入れ効果及び濃さの感覚を消費者に付与するのはこの硬さである。
【0003】
本出願人は、驚くべきことに、洗浄界面活性剤からなる洗浄基剤にカチオン性ビニルピロリドンポリマーとセルロース化合物を組合せた組成物を使用することで、泡の硬さに相乗効果が得られることを見出した。よって、泡を手にとって広げたときに、使用者は濃さの感覚を感じることができ、よって手入れをしようとする意志が強くなる。
この発見が本発明の基礎を形成するものであり、その主題の一つは:
(a)少なくとも1種の噴霧剤;
(b)化粧品的に許容可能な水性媒体中に、
(i)少なくとも1種の洗浄界面活性剤;
(ii)少なくとも1種のカチオン性ビニルピロリドンポリマー、及び
(iii)少なくとも1種のセルロース化合物、
を含む少なくとも一の液状相;
を含有するフォーム組成物にある。
また本発明の主題は、同じ収容部にフォーム組成物を含むエアゾール装置にもある。
【0004】
本発明の他の主題は、化粧品又は皮膚用製品、特にケラチン物質を洗浄するための製品を調製するための前記組成物の使用からなる。
本発明の他の主題は、ケラチン物質の洗浄方法において、本発明の組成物が収容されたエアゾール装置の流出口に泡を生じさせ、それを該ケラチン物質に適用し、任意の作用時間後に、それをすすぐことからなる方法からなる。
本発明の目的において、ケラチン物質には皮膚(身体及び顔)、頭皮及び毛髪が含まれる。
【0005】
本発明で使用可能なカチオン性ビニルピロリドンポリマー(PVP)は、特に次のポリマーから選択される:
a) ジメチルアミノエチルメタクリラート単位を有するビニルピロリドンポリマーで;これらのなかでも:
− I.S.P.社からコポリマー(Copolymer)845なる商品名で販売されているビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリラートのコポリマー(20/80重量比)、
− I.S.P.社からガフクアット(Gafquat)734、755、755S及び755Lなる名称で販売されている硫酸ジエチルで第4級化されたビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリラートのコポリマー、
− U.C.I.B.社からペコゲル(Pecogel)GC−310なる商品名であるいはブラグデン(Blagden)ケミカルズ社からアクアメール(Aquamere)C1031及びC1511なる名称で販売されているPVP/ジメチルアミノエチルメタクリラート/親水性ポリウレタン、
− I.S.P.社からガネックス(Ganex)ACP1050〜1057、1062〜1069、及び1079〜1086なる名称で販売されている第4級化又は非第4級化PVP/ジメチルアミノエチルメタクリラート/C8〜C16オレフィン、
− I.S.P.社からガフィックス(Gaffix)VC713なる名称で販売されているPVP/ジメチルアミノエチルメタクリラート/ビニルカプロラクタム、
を挙げることができる。
b) メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム(MAPTAC)単位を有するビニルピロリドンポリマーで;これらのなかでも、特に:
− I.S.P.社からガフクアットACP1011及びガフクアットHS100なる商品名で販売されているビニルピロリドン/MAPTACのコポリマー、
− I.S.P.社からポリマーACP1059、1060及び1156なる名称で販売されているビニルピロリドン/MAPTAC/ビニルカプロラクタムのターポリマー、
を挙げることができる。
c) メチルビニルイミダゾリウム単位を有するビニルピロリドンポリマーで;これらのなかでも特に、
− BASF社からルビクアット(Luviquat)FC370、FC550、FC905、HM552なる名称で販売されているPVP/メチルビニルイミダゾリウムクロリド、
− PVP/メチルビニルイミダゾリウムクロリド/ビニルイミダゾール、例えばBASF社からルビクアット8155なる名称で販売されている製品、
− PVP/メチルビニルイミダゾリウムメトスルファート、例えばBASF社からルビクアットMS370なる名称で販売されている製品、
を挙げることができる。
【0006】
硫酸ジエチルで第4級化されたビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリラートのコポリマー、特にポリクオタニウム(Polyquaternium)−11が、より好ましく使用される。
これらのカチオン性ビニルピロリドンポリマーの濃度は、この重量に対して好ましくは約0.01重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.05重量%〜約2重量%である。
【0007】
本発明において「セルロース化合物」なる用語は、その構造配列中にβ−1,4結合を介して結合したグルコース残基を含有する任意の多糖類化合物を意味する。未置換セルロースの他に、セルロース誘導体はアニオン性、カチオン性、両性又は非イオン性であってよい。識別されているこれらの誘導体としては、セルロースエーテル、セルロースエステル及びセルロースエーテルエステルがある。セルロースエステルとしては、無機セルロースエステル(セルロースニトラート、スルファート又はホスファート等)、有機セルロースエステル(セルロースモノアセタート、トリアセタート、アミドプロピオナート、アセタートブチラート、アセタートプロピオナート又はアセタートトリメリタート等)、及び有機/無機の混合セルロースエステル、例えばセルロース−アセタートブチラートスルファート及びアクリラートプロピオナートスルファートが挙げられる。またセルロースエーテルエステルとしては、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタラート及びエチルセルローススルファートを挙げることができる。
【0008】
本発明のセルロース化合物は、好ましくはその微結晶性形態を含む未置換のセルロース、及びアニオン性、カチオン性又は非イオン性のセルロースエーテルから選択される。
非イオン性のセルロースエーテルとしては、アルキルセルロース、例えばメチルセルロース及びエチルセルロース;ヒドロキシアルキルセルロース、例えばヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース及びヒドロキシプロピルセルロース;ヒドロキシアルキル−アルキルセルロースの混合セルロース、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース及びヒドロキシブチルメチルセルロースを挙げることができる。
【0009】
アニオン性のセルロースエーテルとしてはカルボキシアルキルセルロース及びその塩を挙げることができる。挙げることのできる例には、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルメチルセルロース及びカルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、及びそのナトリウム塩が含まれる。
カチオン性のセルロースエーテルとしては、架橋した又は架橋していない第4級化ヒドロキシエチルセルロースを挙げることができる。第4級化剤は、特にグリシジルトリメチルアンモニウムクロリド又は脂肪アミン、例えばラウリルアミン又はステアリルアミンであってよい。また他のカチオン性セルロースエーテルとして、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムを挙げることができる。
ヒドロキシプロピルメチルセルロースが特に使用される。
【0010】
本発明のセルロース化合物は、組成物の全重量に対して、好ましくは0.01重量%〜5重量%、より好ましくは0.05重量%〜2重量%である。
【0011】
本発明の洗浄用組成物は、エアゾール組成物の調製に通常使用される任意の噴霧剤の存在下で、エアゾール装置に包装されていてもよい。本発明において、噴霧ガスとして使用されるものとして、特に炭化水素ガス、例えばプロパン、n−ブタン又はイソブタン及びそれらの混合物;フッ化ガス、例えばクロロジフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、ジフルオロエタン、クロロジフルオロエタン、ジクロロテトラフルオロエタン等、及びそれらの混合物;フルオロハイドロカーボンガス;ジメチルエーテル及びジメチルエーテルと一又は複数の炭化水素ガスとの混合物;窒素、空気及び二酸化炭素及びそれらの混合物を挙げることができる。2〜6の炭素原子を有する炭化水素ガス、特にイソブタン、プロパン、n−ブタンの混合物が本発明において好ましく使用される。噴霧ガスは、組成物の全重量に対して0.1重量%〜15重量%、好ましくは1重量%〜8重量%の割合で、装置中に存在する。
【0012】
本発明で使用可能な洗浄界面活性剤は、特にアニオン性、両性及び非イオン性界面活性剤、及びそれらの混合物から選択される。
本発明で使用可能なアニオン性界面活性剤としては、特に次のもの:アルキルスルファート類、アルキルエーテルスルファート類、アルキルアミドエーテルスルファート類、アルキルアリールポリエーテルスルファート類、モノグリセリドスルファート類;アルキルスルホナート類、アルキルアミドスルホナート類、アルキルアリールスルホナート類、α−オレフィンスルホナート類、パラフィンスルホナート類;アルキルスルホスクシナート類、アルキルエーテルスルホスクシナート類、アルキルアミドスルホスクシナート類;アルキルスルホアセタート類;アシルサルコシナート類及びアシルグルタマート類の塩、特にアルカリ金属塩、例えばナトリウム塩、アンモニウム塩、アミン塩、アミノアルコール塩、又はアルカリ土類金属塩、例えばマグネシウム塩で、これら全ての化合物のアルキル及びアシル基が6〜24の炭素原子を有し、アリール基が好ましくはフェニル又はベンジル基を示すものを挙げることができる。また、ポリグリコシドカルボン酸のC6−C24アルキルエステル類、例えばアルキルグルコシドシトラート類、ポリアルキルグリコシドタータラート類及びポリアルキルグリコシドスルホスクシナート類;アルキルスルホスクシナマート類;アシルイセチオナート類及びN−アシルタウラート類で、これら全ての種々の化合物のアルキル又はアシル基が12〜20の炭素原子を有するものを使用することができる。また、使用可能なアニオン性界面活性剤として、アシル基が8〜20の炭素原子を有するアシルラクチラート類を挙げることもできる。
さらに、アルキル−D−ガラクトシドウロン酸及びそれらの塩、及びポリオキシアルキレン化(C6−C24)カルボン酸アルキルエーテル、ポリオキシアルキレン化(C6−C24)アルキル(C6−C24)カルボン酸アリールエーテル、ポリオキシアルキレン化(C6−C24)カルボン酸アルキルアミドエーテル及びそれらの塩、特に2〜50のエチレンオキシド基を有するもの、並びにそれらの混合物を挙げることもできる。
上述したアニオン性界面活性剤は、単独又は混合物として使用することができる。アルキルスルファート類、アルキルエーテルスルファート類及びアルキルエーテルカルボキシラート類、及びそれらの混合物、特にそのアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アミン又はアミノアルコールの塩の形態のものが好ましく使用される。
【0013】
本発明での使用に適した両性界面活性剤は、脂肪族基が8〜22の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状の鎖であり、少なくとも1種の水溶性のアニオン基、例えば、カルボキシラート、スルホナート、スルファート、ホスファート又はホスホナート基を有する、脂肪族の第2級又は第3級アミンの誘導体であってよく;さらに、(C8−C20)アルキルベタイン類、スルホベタイン類、(C8−C20)アルキルアミド(C6−C8)アルキルベタイン類又は(C8−C20)アルキルアミド(C6−C8)アルキルスルホベタイン類;並びにそれらの混合物を挙げることができる。
【0014】
アミン誘導体としては、それぞれ次の構造(1)及び(2):
Ra−CONHCH2CH2−N(Rb)(Rc)(CH2COO−) (1)
[上式中:
Raは、加水分解されたヤシ油中に存在する酸Ra−COOHから誘導されたアルキル基、又はヘプチル、ノニル又はウンデシル基を示し、
Rbはβ−ヒドロキシエチル基を示し、
Rcはカルボキシメチル基を示す];及び
Ra ’−CONHCH2CH2−N(B)(C) (2)
[上式中:
Bは、−CH2CH2OX’を示し、
Cは、z=1又は2である−(CH2)Z−Y’を示し、
X’は、−CH2CH2−COOH基又は水素原子を示し、
Y’は、−COOH又は−CH2−CHOH−SO3H基を示し、
Ra ’は、加水分解されたアマニ油又はヤシ油中に存在する酸Ra ’−COOHのアルキル基、アルキル基、特にC17基及びそのイソ形、又は不飽和のC17基を示す];
を有し、アンホカルボキシグリシナート類及びアンホカルボキシプロピオナート類の名称でCTFA辞書、第3版、1982年に分類され、米国特許第2528378号及び米国特許第2781354号に記載されているような、ミラノール(Miranol)(登録商標)の名称で販売されている製品を挙げることができる。
【0015】
これらの化合物は、ココアンホ二酢酸二ナトリウム(disodium cocoamphodiacetate)、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム(disodium lauroamphodiacetate)、カプリルアンホ二酢酸二ナトリウム(disodium caprylamphodiacetate)、カプリロアンホ二酢酸二ナトリウム(disodium capryloamphodiacetate)、ココアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(disodium cocoamphodipropionate)、ラウロアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(disodium lauroamphodipropionate)、カプリルアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(disodium caprylamphodipropionate)、カプリロアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(disodium capryloamphodipropionate)、ラウロアンホ二プロピオン酸、ココアンホ二プロピオン酸の名称で、CTFA辞典、第5版、1993に分類されている。
例えば、ローディア社(Rhodia)からミラノール(登録商標)C2M濃縮物の商品名で販売されている、ココアンホジアセタートを挙げることができる。
【0016】
本発明において適切な非イオン性界面活性剤は、それ自体よく知られている化合物[これに関して、特に、ブラッキー・アンド・サン社(グラスゴー及びロンドン)から出版されている、エム・アール・ポーター(M.R. Porter)の「界面活性剤ハンドブック(Handbook of Surfactants)」、1991年、116−178頁を参照]である。しかして、それらは、特に、例えば8〜18の炭素原子を有する脂肪鎖を有するポリエトキシル化、ポリプロポキシル化又はポリグリセロール化された脂肪酸、(C1−C20)アルキルフェノール類、α−ジオール類又はアルコール類から選択可能で、特に、エチレンオキシド又はプロピレンオキシド基の数が2〜50の範囲にあり、グリセロール基の数が2〜30の範囲にあるものである。また、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのコポリマー、脂肪アルコールとエチレンオキシド及びプロピレンオキシドの縮合物;好ましくは2〜30モルのエチレンオキシドを有するポリエトキシル化脂肪アミド類、平均1〜5、特に1.5〜4のグリセロール基を有するポリグリセロール化脂肪アミド類;好ましくは2〜30モルのエチレンオキシドを有するポリエトキシル化脂肪アミン類;2〜30モルのエチレンオキシドを有するオキシエチレン化されたソルビタンの脂肪酸エステル類;スクロースの脂肪酸エステル類、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル類、(C6−C24)アルキルポリグルコシド類、N−(C6−C24)アルキルグルカミン誘導体、アミンオキシド類、例えば(C10−C14)アルキルアミンオキシド類又はN−(C10−C14)アシルアミノプロピルモルホリンオキシド類、及びそれらの混合物を挙げることもできる。
上述した非イオン性界面活性剤の中でも、(C6−C24)アルキルポリグリコシド類が好ましく使用される。
【0017】
アニオン性、両性又は非イオン性界面活性剤は、組成物の全重量に対して1重量%〜50重量%、好ましくは5重量%〜35重量%、より好ましくは8重量%〜25重量%の範囲の全量で、本発明の組成物に使用される。
【0018】
本発明の組成物においては、界面活性剤の混合物、特にアニオン性界面活性剤と両性又は非イオン性界面活性剤の混合物が好ましく使用される。特に好ましい混合物は、少なくとも1種のアニオン性界面活性剤と、少なくとも1種の両性界面活性剤からなる混合物である。
(C14−C16)−α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、2.2モルのエチレンオキシドでオキシエチレン化された(C12−C14)アルキルエーテル硫酸ナトリウム、(C12−C14)アルキルスルファートのアンモニウム、トリエタノールアミン又はナトリウム、及びそれらの混合物から選択されるアニオン性界面活性剤と;
− 両性界面活性剤、例えば、特に、「ミラノール(登録商標)C2M・Conc」の商品名で、又は「ミラノール(登録商標)C32」の名称で、ローディア社から販売されているココアンホ二酢酸二ナトリウム、ココアンホ二プロピオン酸二ナトリウム又はココアンホプロピオン酸ナトリウムとして公知のアミン誘導体か;
− 又は双性イオン性型の両性界面活性剤、例えばアルキルベタイン類、特に、ヘンケル社(Henkel)から、32%の活性物質を含有する水溶液として「デハイトン(Dehyton)(登録商標)AB30」の名称で市販されているココイルベタイン、又はアルキルアミドベタイン類、例えばゴールドシュミット社(Goldschmidt)から販売されている「テゴベタイン(Tegobetaine)(登録商標)F50」、
のいずれかとの混合物が使用される。
ローディア社からミラノール(登録商標)C2M濃縮物の商品名で販売され、ココアンホ二酢酸二ナトリウムと共に、2.2モルのエチレンオキシドを含有するラウリルエーテル硫酸ナトリウム等の、2.2モルのエチレンオキシドでオキシエチレン化された(C12−C14)アルキルエーテル硫酸ナトリウムから選択されるアニオン性界面活性剤が、特に好ましく使用される。
【0019】
本発明の組成物により、泡を手で取った場合に、使用者に密度感を付与する程の高い硬さを有する泡が生じる。本発明のフォーム組成物は、一般的に50s、より好ましくは70sよりも大きい硬さを有する泡を、エアゾール装置の流出口に生じせしめるもので、該硬さは、次の装置及び方法により測定される。
【0020】
硬さを測定するための装置
図1に示した測定装置は、3つの主要部材:上にバルブ15が配設され、直径24mmの穴が穿設された基部1と、該基部に螺合された高さ104mmの下部円筒状本体2と、軸方向に延びるように下部本体2に螺合され、その上端が開口する垂直な円筒状ハウジングを形成する高さ95mmの上部円筒状本体3とからなる、プレキシガラス製の直径50mmの透明な垂直円筒体を具備する。
また測定装置は、円筒状ハウジング内を摺動する可動部材も具備する。それは、2本のステンレス鋼製ピストン懸架線11が垂下するPVC製の上端ストップ部材12からなる。ストップ部材12は、その直径が円筒状ハウジングよりも大なる円板からなる。懸架線は2つのネジ13によってストップ部材に取り付けられ、その底部の端部は、重さ119.3g、直径45mmのPVCピストン4中に埋設されている。重さ225g、長さ58.6mmのステンレス鋼バラスト8が、このピストンに配されている。ピストンには、その周囲に一様に分布し径方向に延びるPVC製案内フィン7が設けられている。フィンは円筒状ハウジングの軸に沿ってピストンを案内するように設計されている。
【0021】
上述の測定装置を使用して硬さを測定する方法
試験されるエアゾール装置を、20±1℃の水浴中に一時間半、配する。このエアゾール装置を5回前後に動かして揺動させた後、エアゾール装置の95%の充填レベルを達成するために5%を空にする。ついで、試験されるエアゾール装置のバルブを、円筒状フォームハウジングを満たすために、測定装置の下部本体の基部に配されたバルブに係合させる。この操作は、空気を含まないようにして行わなければならない。ついで円筒状ハウジングの上面を水平にする。ついで、上部本体を下部本体に螺合させる。バラストを具備する可動部材を開口端から円筒状ハウジングに入れる。可動部材の基部が泡に接した時点でタイマーをスタートさせる。可動部が降下し終わった時点、すなわちストップ部材12が上部本体の上端に接触した時点でタイマーを停止する。
硬さは、可動部材が円筒状ハウジング中に降下するのに要した秒での時間として決定される。
【0022】
本発明の組成物の化粧品的に許容可能な水性媒体は、一般的に、水、又は水と少なくとも1種の有機溶媒との混合物からなる。使用可能な有機溶媒には、ポリオール、例えばプロピレングリコール、グリセロール、ヘキシレングリコール、イソプレングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール又はポリオールエーテルが含まれる。特に好ましくはグリセロールとヘキシレングリコールの混合物が使用される。溶媒は、組成物の全重量に対して、好ましくは約0〜20重量%、より好ましくは1重量%〜10重量%の割合で存在する。
【0023】
本発明の組成物は、好ましくは乳白剤、増粘剤、コンディショナー、例えば植物性又は鉱物性油、ロウ、セラミド類、又はビニルピロリドンポリマー以外のカチオン性ポリマー、両性ポリマー又はシリコーン類;保湿剤、例えばソルビトール、エモリエント、防腐剤、UV遮蔽剤、pH剤、電解質、例えば塩化ナトリウム、金属イオン封鎖剤、着色剤、香料及び香料ペプタイザーから選択される少なくとも1種のアジュバントをさらに含有する。
【0024】
本発明の組成物のpHは、化粧品部門でよく知られている酸性化剤又は塩基性化剤を使用し、4〜10に一般的に調節される。
塩基性化剤としては、例えば、アンモニア水、アルカリ金属の炭酸塩、アルカノールアミン類、例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミン、及びそれらの誘導体、オキシエチレン化及び/又はオキシプロピレン化されたヒドロキシアルキルアミン類及びエチレンジアミン類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び次の式:
[ここで、Rは、C1−C4アルキル基又はヒドロキシル基で置換されていてもよいプロピレン残基であり;R1、R2、R3及びR4は同一でも異なっていてもよく、水素原子、C1−C4アルキル基又はC1−C4ヒドロキシアルキル基を表す]
の化合物を挙げることができる。
酸性化剤は、常套的には、例えば無機酸又は有機酸であり、クエン酸、酒石酸又は乳酸が特に好ましい。
【0025】
本発明の組成物に使用可能な乳白剤の例には、例えば長鎖の脂肪アルコール、ポリオールとジステアリルエーテル等の脂肪ジエーテルの脂肪エステルで、当業者によく知られているものが含まれる。本発明においては、特に、ローム・アンド・ハース社(Rohm & Haas)から乳白剤680(登録商標)の名称で販売されているポリエチレングリコール(7EO)トリデシルエーテル(CTFA名、トリデセス−7)、ソルビン酸カリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、スチレン/アクリル酸ナトリウムのコポリマーの水性混合物が好ましく使用される。
【0026】
増粘剤としては、特に、カルボポール(Carbopol)(登録商標)の名称で販売されている架橋したポリアクリル酸、及び少なくとも一の脂肪鎖を有するアニオン性、非イオン性、カチオン性又は両性の会合性増粘ポリマーを挙げることができ;また塩化ナトリウムを挙げることもでき、組成物の全重量に対して1重量%〜2重量%の割合で好ましく使用される。
言うまでもなく、当業者であれば、考慮される添加により、本発明の組成物に固有の有利な特性が悪影響を受けないか、実質的に受けないように留意して、この又はこれらの任意の付加的な化合物を選択するであろう。
これらの添加剤は、組成物の全重量に対して0〜20重量%の範囲の量で、本発明の組成物に存在する。
【0027】
本発明の他の主題は、化粧品又は皮膚用製品、特にケラチン物質を洗浄するための製品の調製のための前記組成物の使用からなる。
本発明の組成物は、シャワー製品、泡立て入浴剤、顔の洗浄製品(メークアップ除去剤)、又はひげそり製品として使用することができる。ヘアケア用途、例えばシャンプー及びコンディショナーとしての用途も考えられる。
【0028】
また本発明の主題は、同じ収容部に本発明のフォーム組成物を収容するエアゾール装置からなる。特定の一実施態様では、本発明のエアゾール装置は、本発明のフォーム組成物が包装された単一収容部の装置である。
本発明の他の主題は、ケラチン物質の洗浄方法からなり、該方法は、本発明の組成物が包装されたエアゾール装置の流出口に泡を生じさせ、それを該ケラチン物質に適用し、任意の作用時間後に、それをすすぐことからなる。
【0029】
実施例1:本発明
この実施例において、エアゾール装置は同じ収容部に以下の組成物を含んで使用される:
ポリクオタニウム−11 0.28g
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.19g
2モルのエチレンオキシドを含有するラウリル
エーテルスルファート 10.52g
ココアンホ二酢酸二ナトリウム 2.14g
保湿エモリエントポリオール、溶媒 3.85g
炭化水素噴霧剤の混合物 6g
金属イオン封鎖剤、電解質、防腐剤、香料、ペ
プタイザー 適量
水 全体を100gにする量
エアゾール装置の流出口での泡の硬さを先に記載した測定装置及び測定方法に従い測定する。結果を以下の表1に示す。
【0030】
実施例2:比較例
この実施例において、エアゾール装置は同じ区画に以下の組成物を収容して使用される:
ポリクオタニウム−11 0.28g
2モルのエチレンオキシドを含有するラウリル
エーテルスルファート 10.52g
ココアンホ二酢酸二ナトリウム 2.14g
保湿エモリエントポリオール、溶媒 3.85g
炭化水素噴霧剤の混合物 6g
金属イオン封鎖剤、電解質、防腐剤、香料、ペ
プタイザー 適量
水 全体を100gにする量
エアゾール装置の流出口での泡の硬さを先に記載した測定装置及び測定方法に従い測定する。結果を以下の表1に示す。
【0031】
実施例3:比較例
この実施例において、エアゾール装置は同じ収容部に以下の組成物を含んで使用される:
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.19g
2モルのエチレンオキシドを含有するラウリル
エーテルスルファート 10.52g
ココアンホ二酢酸二ナトリウム 2.14g
保湿エモリエントポリオール、溶媒 3.85g
炭化水素噴霧剤の混合物 6g
金属イオン封鎖剤、電解質、防腐剤、香料、ペ
プタイザー 適量
水 全体を100gにする量
エアゾール装置の流出口での泡の硬さを先に記載した測定装置及び測定方法に従い測定する。結果を以下の表1に示す。
【0032】
実施例4:対照例
この実施例において、エアゾール装置は同じ収容部に以下の組成物を含んで使用される:
2モルのエチレンオキシドを含有するラウリル
エーテルスルファート 10.52g
ココアンホ二酢酸二ナトリウム 2.14g
保湿エモリエントポリオール、溶媒 3.85g
炭化水素噴霧剤の混合物 6g
金属イオン封鎖剤、電解質、防腐剤、香料、ペ
プタイザー 適量
水 全体を100gにする量
エアゾール装置の流出口での泡の硬さを先に記載した測定装置及び測定方法に従い測定する。結果を以下の表1に示す。
【0033】
本発明のエアゾール組成物は、実施例2、3又は4の組成物がつくり出した泡よりも、1.5〜4倍高い硬さを有する泡をつくり出した。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は泡の硬さを測定するための装置を示す。
Claims (42)
- (a)少なくとも1種の噴霧剤;
(b)化粧品的に許容可能な水性媒体に、
(i)少なくとも1種の洗浄界面活性剤;
(ii)少なくとも1種のカチオン性ビニルピロリドンポリマー、及び
(iii)少なくとも1種のセルロース化合物、
を含有せしめてなる少なくとも一の液状相;
を含有するフォーム組成物。 - カチオン性ビニルピロリドンポリマーが、次のポリマー:
a) ジメチルアミノエチルメタクリラート単位を有するビニルピロリドンポリマー
b) メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム単位を有するビニルピロリドンポリマー
c) メチルビニルイミダゾリウム単位を有するビニルピロリドンポリマー
から選択される請求項1に記載の組成物。 - ジメチルアミノエチルメタクリラート単位を有するカチオン性ビニルピロリドンポリマーが、
− ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリラートのコポリマー(20/80重量比);
− 硫酸ジエチルで第4級化されたビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリラートのコポリマー;
− ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリラート/親水性ポリウレタンのコポリマー;
− 非第4級化又は第4級化されたビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリラート/C8−C16オレフィンのコポリマー;
− ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリラート/ビニルカプロラクタムのコポリマー;
から選択される請求項2に記載の組成物。 - メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム単位を有するカチオン性ビニルピロリドンポリマーが、
− ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムのコポリマー
− ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム/ビニルカプロラクタムのターポリマー
から選択される請求項2に記載の組成物。 - メチルビニルイミダゾリウム単位を有するカチオン性ビニルピロリドンポリマーが、
− ビニルピロリドン/メチルビニルイミダゾリウムクロリドのコポリマー、
− ビニルピロリドン/メチルビニルイミダゾリウムクロリド/ビニルイミダゾールのコポリマー、
− ビニルピロリドン/メチルビニルイミダゾリウムメトスルファートのコポリマー、
から選択される請求項2に記載の組成物。 - カチオン性ビニルピロリドンポリマーがポリクオタニウム−11である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の組成物。
- カチオン性ビニルピロリドンポリマーの濃度が、組成物の全重量に対して0.01重量%〜5重量%の範囲にある請求項1ないし3のいずれか1項に記載の組成物。
- ビニルピロリドンポリマーの濃度が、組成物の全重量に対して0.05重量%〜2重量%の範囲にある請求項7に記載の組成物。
- セルロース化合物が、未置換セルロース、及びアニオン性、カチオン性又は非イオン性セルロースエーテルから選択される請求項1ないし8のいずれか1項に記載の組成物。
- 非イオン性のセルロースエーテルが、アルキルセルロース;ヒドロキシアルキルセルロース;ヒドロキシアルキル−アルキルセルロースの混合セルロースから選択される請求項9に記載の組成物。
- アニオン性のセルロースエーテルが、カルボキシアルキルセルロース及びその塩から選択される請求項9に記載の組成物。
- カチオン性のセルロースエーテルが、架橋した又は架橋していない第4級化ヒドロキシエチルセルロースから選択される請求項9に記載の組成物。
- セルロース化合物がヒドロキシプロピルメチルセルロースである請求項1ないし10のいずれか1項に記載の組成物。
- セルロース化合物が、組成物の全重量に対して0.01重量%〜5重量%である請求項1ないし13のいずれか1項に記載の組成物。
- セルロース化合物が、組成物の全重量に対して0.05重量%〜2重量%である請求項14に記載の組成物。
- 噴霧剤が、炭化水素ガス、フッ化ガス、フルオロハイドロカーボンガス、ジメチルエーテル、窒素、空気及び二酸化炭素、並びにそれらの混合物から選択される請求項1ないし15のいずれか1項に記載の組成物。
- 噴霧剤が2〜6の炭素原子を有する炭化水素ガスから選択される請求項16に記載の組成物。
- 噴霧剤がイソブタン、プロパン及びn−ブタンの混合物である請求項17に記載の組成物。
- 噴霧剤が、組成物の全重量に対して0.1重量%〜15重量%の割合で存在する請求項1ないし18のいずれか1項に記載の組成物。
- 噴霧剤が、組成物の全重量に対して1重量%〜8重量%の割合で存在する請求項19に記載の組成物。
- 洗浄界面活性剤がアニオン性、両性及び非イオン性界面活性剤、並びにそれらの混合物から選択される請求項1ないし20のいずれか1項に記載の組成物。
- 液状相がアニオン性界面活性剤、及び両性又は非イオン性界面活性剤の混合物を含有する請求項21に記載の組成物。
- 液状相が少なくとも1種のアニオン性界面活性剤と少なくとも1種の両性界面活性剤からなる混合物を含有する請求項22に記載の組成物。
- 界面活性剤の混合物が:
− (C14−C16)−α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、2.2モルのエチレンオキシドでオキシエチレン化された(C12−C14)アルキルエーテル硫酸ナトリウム、(C12−C14)アルキルスルファートのアンモニウム、トリエタノールアミン又はナトリウム、並びにそれらの混合物から選択される少なくとも1種のアニオン性界面活性剤と;
− (1)ココアンホ二酢酸二ナトリウム、ココアンホ二プロピオン酸二ナトリウム又はココアンホプロピオン酸ナトリウムとして公知のアミン誘導体;
(2)アルキルベタイン類又はアルキルアミドベタイン類;
から選択される少なくとも1種の両性界面活性剤;
からなる請求項22に記載の組成物。 - 界面活性剤の混合物が:
− 2.2モルのエチレンオキシドでオキシエチレン化された(C12−C14)アルキルエーテル硫酸ナトリウムから選択される少なくとも1種のアニオン性界面活性剤と、
− ココアンホ二酢酸二ナトリウム
からなる請求項24に記載の組成物。 - 洗浄界面活性剤が、組成物の全重量に対して1重量%〜50重量%の範囲の全量で存在する請求項1ないし25のいずれか1項に記載の組成物。
- 洗浄界面活性剤が、組成物の全重量に対して5重量%〜35重量%の範囲の全量で存在する請求項26に記載の組成物。
- 洗浄界面活性剤が、組成物の全重量に対して8重量%〜25重量%の範囲の全量で存在する請求項27に記載の組成物。
- エアゾール装置の流出口で、一般的に50sを超える硬さの泡を生じることを特徴とする請求項1ないし28のいずれか1項に記載の組成物。
- エアゾール装置の流出口で、70sを超える硬さの泡を生じることを特徴とする請求項29に記載の組成物。
- 化粧品的に許容可能な水性媒体が、水又は水と少なくとも1種の有機溶媒との混合物からなる請求項1ないし28のいずれか1項に記載の組成物。
- 有機溶媒が、組成物の全重量に対して0〜20重量%、好ましくは1重量%〜10重量%の範囲の割合で存在する請求項31に記載の組成物。
- 有機溶媒が、ポリオール、ポリエチレングリコール及びポリオールエーテルから選択される請求項31又は32に記載の組成物。
- 有機溶媒がグリセロールとヘキシレングリコールの混合物である請求項33に記載の組成物。
- 乳白剤、増粘剤、コンディショナー、保湿剤、エモリエント、防腐剤、UV遮蔽剤、pH剤、電解質、金属イオン封鎖剤、着色剤、香料及び香料ペプタイザーから選択される少なくとも1種のアジュバントをさらに含有することを特徴とする請求項1ないし34のいずれか1項に記載の組成物。
- pHが4〜10の範囲にあることを特徴とする請求項1ないし35のいずれか1項に記載の組成物。
- 請求項1ないし36のいずれか1項に記載の組成物の、化粧品又は皮膚用製品の調製のための使用。
- 前記化粧品又は皮膚用製品がケラチン物質を洗浄するための製品である請求項37に記載の使用。
- 前記化粧品又は皮膚用製品が、シャワー製品;泡立て入浴剤;メークアップ除去剤;ひげそり製品;シャンプー又はコンディショナーである請求項37に記載の使用。
- 請求項1ないし36のいずれか1項に記載の組成物が収容されたエアゾール装置の流出口で泡を生じさせ、ついでそれをケラチン物質に適用し、任意の作用時間後にすすぐことからなる、ケラチン物質の洗浄方法。
- 同じ収容部に請求項1ないし36のいずれか1項に記載のフォーム組成物を含むエアゾール装置。
- フォーム組成物が収容された単一の収容部を具備する請求項41に記載の装置。
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