JP2004001241A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ホスト装置および画像処理装置の動作状態を関連づけることにより、省エネルギー効率の良い画像処理システムを提供することである。
【解決手段】PC装置の省電力機能は、ROM内の動作状況判断プログラムを起動させてPC装置の動作状況を判断する(S11)。この判断の結果、ネットワーク上の全てのPC装置がスリープ状態であると判断された場合(S11;Y)、PC装置の省電力機能は、スリープコマンドをネットワーク上の全てのプリンタ装置に転送し(S12)、PC装置の動作状況を判断するS11の処理を繰り返す。一方、ネットワーク上の全てのPC装置のうち1台でもスリープ状態でないと判断された場合(S11;N)、該当するPC装置の省電力機能は、スタンバイコマンドをネットワーク上の全てのプリンタ装置に転送し(S13)、PC装置の動作状況を判断するS11の処理を繰り返す。
【選択図】 図3
【解決手段】PC装置の省電力機能は、ROM内の動作状況判断プログラムを起動させてPC装置の動作状況を判断する(S11)。この判断の結果、ネットワーク上の全てのPC装置がスリープ状態であると判断された場合(S11;Y)、PC装置の省電力機能は、スリープコマンドをネットワーク上の全てのプリンタ装置に転送し(S12)、PC装置の動作状況を判断するS11の処理を繰り返す。一方、ネットワーク上の全てのPC装置のうち1台でもスリープ状態でないと判断された場合(S11;N)、該当するPC装置の省電力機能は、スタンバイコマンドをネットワーク上の全てのプリンタ装置に転送し(S13)、PC装置の動作状況を判断するS11の処理を繰り返す。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、他の端末装置とネットワークを介して接続されており、省電力モード制御を行うことができるプリンタ装置、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)などのネットワーク構築技術の発達に伴い、ホスト装置と複数のプリンタ装置、ファクシミリ装置、複写機などの画像形成装置とをネットワーク接続し、効率的に事務処理を行うネットワークシステムが幅広く利用されている。このようにホスト装置と多数の画像形成装置がネットワーク接続されている環境においては、常時、各画像形成装置を使用可能な状態に保たなければならないため必然的に電力の消費量が高まってしまう。
そこで従来、この電力の消費量を抑制する目的で省電力機能を搭載した装置が実用化されている。
例えば、ディスプレイやハードディスクへの給電を停止したり、CPU(中央演算処理装置)の動作速度を落としたりする省エネルギーモードに入るまでの時間である省エネルギー移行時間の条件を予め設定しておき、印刷要求がない状態で設定時間が経過した場合に、画像形成装置を自動的に省エネルギーモードに移行させるようにした装置がある。
また、省エネルギー移行時間に関係なく所定のキー操作などにより強制的に省エネルギーモードに移行させたり、通常動作モードに復帰させたりする機能を搭載した装置も普及している。
【0003】
他にも、このような環境で使用される画像形成装置における省エネルギー化を図るための技術が提案されている。
例えば、特開平11−157184号公報には、省エネルギーモードの保持時間を調節して消費する電力を抑制する技術が開示されている。この技術は、優先度の低い文書の印刷要求を一旦サーバに格納して、所定の時間間隔でプリント出力処理を行うことにより省エネルギーモードの保持時間を長く確保するものである。これにより、画像形成装置を小刻みに使用する場合に比べて省エネルギー効率が改善できるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平11−157184号公報で開示されている技術は、優先度の低い文書の印刷要求が多く存在する場合には大変有効であるが、優先度の高い文書の印刷要求が頻繁に出される場合には、省エネルギーモードが強制的に解除されてしまうため効果的な省エネルギー効率の改善はあまり望めない。
また、上記の省エネルギー移行時間を装置単体で設定する画像形成装置の場合、印刷要求元のホスト装置の動作状況とは無関係に、所定の時間が経過すると省エネルギーモードへ移行してしまう。そして、ホスト装置も画像形成装置の動作状況とは無関係に、所定の時間が経過すると省エネルギーモードへ移行してしまう。
このため、ホスト装置が省エネルギーモードであるにもかかわらず画像形成装置が通常動作モードであるという状況が存在してしまう。このような状況下での画像形成装置の消費電力量を抑えるためにも、ホスト装置が省エネルギーモードに移行すると同時に画像形成装置も省エネルギーモードへ移行することが望ましい。
【0005】
さらに、ホスト装置が省エネルギーモードでないにもかかわらず画像形成装置が省エネルギーモードに移行してしまうという状況も存在してしまう。このような状況下では、ホスト装置から印刷要求が出されても画像形成装置が通常動作モードへ復帰するまでの間待たされる場合があり印刷処理が遅れるおそれがある。
このような印刷時の遅れ時間を解消するためにも、ホスト装置が省エネルギーモードから通常動作モードに復帰すると同時に画像形成装置も通常動作モードへ復帰することが望ましい。
そこで、本発明の目的は、省エネルギーモードへの移行および省エネルギーモードからの復帰動作を、ホスト装置の動作状態と関連づけて行うことにより、省エネルギー効率を向上させることができる画像形成装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、単数または複数のホスト装置とネットワーク接続が可能な画像形成装置において、消費電力量を低減させる省電力機能を機能させて当該画像形成装置を省エネルギーモードに移行させる省電力手段と、前記ホスト装置が省エネルギーモードにある場合に転送される省エネルギーコマンドを受信するコマンド受信手段と、を備え、前記コマンド受信手段が、当該画像形成装置と接続されているすべての前記ホスト装置から省エネルギーコマンドを受信した場合、前記省電力手段により当該画像形成装置を省エネルギーモードに移行させることにより前記目的を達成する。
【0007】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記省電力手段により移行される省エネルギーモードは、消費電力量毎に複数の階層を有し、省エネルギーモードに移行する場合、移行先の省エネルギーモードの階層を前記階層から任意に設定可能とすることにより前記目的を達成する。
【0008】
請求項3記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記ホスト装置が省エネルギーモードにない場合に転送される省エネルギー解除コマンドを受信する解除コマンド受信手段と、を備え、前記解除コマンド受信手段が、当該画像形成装置と接続されている1つ以上の前記ホスト装置から省エネルギー解除コマンドを受信した場合、前記省電力機能を停止して省エネルギーモードを解除し通常動作モードに移行させることにより前記目的を達成する。
【0009】
請求項4記載の発明では、単数または複数のホスト装置とネットワーク接続が可能な画像形成装置において、消費電力量を低減させる省電力機能を機能させて当該画像形成装置を省エネルギーモードに移行させる省電力手段と、前記ホスト装置が省エネルギーモードにある場合に転送される省エネルギーコマンドを受信するコマンド受信手段と、を備え、前記コマンド受信手段が、当該画像形成装置と接続されている所定のホスト装置から省エネルギーコマンドを受信した場合、前記省電力手段により当該画像形成装置を省エネルギーモードに移行させることにより前記目的を達成する。
【0010】
請求項5記載の発明では、請求項4記載の発明において、前記所定のホスト装置は、当該画像形成装置と接続されているすべてのホスト装置の中から選択可能とすることにより前記目的を達成する。
【0011】
請求項6記載の発明では、請求項4記載の発明において、前記所定のホスト装置が省エネルギーモードにない場合に転送される省エネルギー解除コマンドを受信する解除コマンド受信手段と、を備え、前記解除コマンド受信手段が、前記所定のホスト装置からの省エネルギー解除コマンドを受信した場合、前記省電力機能を停止して省エネルギーモードを解除し通常動作モードに移行させることにより前記目的を達成する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図1ないし図4を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成システムの概略構成を示した図である。
この画像形成システムは、画像形成装置であるプリンタ装置1〜2がLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)7で接続されており、さらに、ホスト装置であるPC(パーソナル・コンピュータ)装置3〜4がHUB(ハブ)6を介してLAN7と接続されている。
このように構成することにより、PC装置3〜5はプリンタ装置1〜2を共有できるようになっている。
プリンタ装置1〜2は、ネットワーク接続可能な装置であり、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リード・オンリ・メモリ)、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)およびハードディスクを搭載している。
PC装置3〜5は、CPU、ROM、RAMおよびハードディスクを搭載した本体、キーボード、マウス、ディスプレイ装置などから構成されている。PC装置3〜5で作成した文字や図形、表などが印刷要求としてプリンタ装置1〜2へ出されるようになっている。
また、プリンタ装置1〜2およびPC装置3〜5は、内部に省電力機能を備えている。
【0013】
始めに、プリンタ装置1〜2およびPC装置3〜5に備えられている省電力機能について説明する。
この省電力機能とは、消費電力量を低減するための機能であり、一定時間装置の操作がされない場合などに、ディスプレイやハードディスクへの給電を停止したり、CPUの動作速度を落としたりする働きのことである。省電力機能を動作させるまでの時間は装置毎に任意に設定できるようになっている。さらに、プリンタ装置1〜2およびPC装置3〜5に備えられている省電力機能は、外部からのコマンドを受信する機能を搭載することにより、ネットワークを介して遠隔制御できるようになっている。
この省電力機能が働いている状態を省エネルギーモード、省電力機能が働いていない状態を通常動作モードと呼ぶ。
【0014】
次に、プリンタ装置1〜2およびPC装置3〜5における動作状態について図2を参照して説明する。
図2は、プリンタ装置1〜2およびPC装置3〜5における各動作状態の遷移関係を示した図である。
プリンタ装置1〜2およびPC装置3〜5における動作状態は機能している箇所の違いから、ワーキング状態11、21、スタンバイ状態12、22およびスリープ状態13、23の3つに分けられる。
ワーキング状態11、21は、各装置が動作をしている状態である。プリンタ装置1〜2では、印刷要求を受けて印刷処理をしている状態であり、PC装置3〜5では、文字や図形、表などを作成している状態である。
スタンバイ状態12、22は、装置自体の動作はしておらず、かつ、省電力機能も働いていないため、いつでも動作状態に遷移することができる状態である。これは、一般にIdle(アイドル)中と呼ばれる状態を示す。
【0015】
スリープ状態13、23は、省電力機能が働いている省エネルギーモードの状態である。このスリープ状態13、23は、プリンタ装置1〜2におけるスリープ状態13とPC装置3〜5におけるスリープ状態23とで状態の内容が異なるため、装置毎に分けて説明する。
PC装置3〜5におけるスリープ状態13は、機能を停止している箇所の違いからCPUスリープ状態131、システムスリープ状態132およびデバイススリープ状態133の3つの状態に分けられる。
CPUスリープ状態131は、CPUのみが機能を停止している状態である。
システムスリープ状態132は、システムメモリを除く全システムの機能を停止している状態である。
デバイススリープ状態133は、PC装置3〜5の全てのハードウェアへの給電を停止した状態である。
PC装置3〜5では、ワーキング状態11→スタンバイ状態12→CPUスリープ状態131→システムスリープ状態132→デバイススリープ状態133の順に消費電力量が少なくなっている。
PC装置3〜5におけるスリープ状態13は、CPUスリープ状態131、システムスリープ状態132およびデバイススリープ状態133を条件に応じて遷移するようになっている。この条件(各状態への遷移するまでの時間など)の設定はPC装置3〜5において任意に行うことができる。
【0016】
一方、プリンタ装置1〜2におけるスリープ状態23は、機能を停止している部分の違いからCPUスリープ状態231および低電力状態232の2つの状態に分けられる。
CPUスリープ状態231は、PC装置3〜5と同様にCPUのみが機能を停止している状態である。
低電力状態232は、LCD(液晶ディスプレイ)パネルへの給電を停止し、さらにプリンタ装置1〜2に内蔵されているトナーを定着させるためのヒータ設定温度の制御(具体的には、設定温度を下げる)を行っている状態である。
【0017】
次に、本実施の形態における画像形成システムの動作について図3を参照して説明する。
図3は、画像形成システムにおける状態遷移管理処理の動作手順を示したフローチャートである。
まず、PC装置3〜5の省電力機能は、ROM内の動作状況判断プログラムを起動させてPC装置3〜5の動作状況を判断する(ステップ11)。
この判断の結果、ネットワーク上の全てのPC装置3〜5がスリープ状態13であると判断された場合(ステップ11;Y)、PC装置3〜5の省電力機能は、スリープコマンドをネットワーク上の全てのプリンタ装置1〜2に転送し(ステップ12)、PC装置3〜5の動作状況を判断するステップ11の処理を繰り返す。
一方、ネットワーク上の全てのPC装置3〜5のうち1台でもスリープ状態13でないと判断された場合(ステップ11;N)、該当するPC装置3〜5の省電力機能は、スタンバイコマンドをネットワーク上の全てのプリンタ装置1〜2に転送し(ステップ13)、PC装置3〜5の動作状況を判断するステップ11の処理を繰り返す。
【0018】
次に、PC装置3〜5から転送されたスリープコマンドおよびスタンバイコマンドを受信したプリンタ装置1〜2の動作について説明をする。
プリンタ装置1〜2がスリープコマンドを受信した時にワーキング状態21にある場合、プリンタ装置1〜2の省電力機能は、処理中の印刷要求の印刷が全て終了した後にプリンタ装置1〜2の状態をスタンバイ状態22→スリープ状態23の順に遷移させる。この時のプリンタ装置1〜2のスリープ状態23は、CPUスリープ状態231または低電力状態232のいずれかを任意に設定することができる。
例えば、PC装置3〜5がCPUスリープ状態131にある場合にはプリンタ装置1〜2をCPUスリープ状態231に設定したり、また、より消費電力量を軽減するために低電力状態232に設定したりできる。
そして、プリンタ装置1〜2がスリープコマンドを受信した時にスタンバイ状態22にある場合、プリンタ装置1〜2の省電力機能は、プリンタ装置1〜2の状態をスタンバイ状態22に遷移させる。
プリンタ装置1〜2がスリープコマンドを受信した時にスリープ状態23にある場合、プリンタ装置1〜2の省電力機能は、引き続きプリンタ装置1〜2の状態を現状のスリープ状態23に維持させる。
【0019】
また、プリンタ装置1〜2がスタンバイコマンドを受信した時にワーキング状態21にある場合、プリンタ装置1〜2の省電力機能は、処理中の印刷要求の印刷が全て終了した後にプリンタ装置1〜2の状態をスタンバイ状態22に遷移させる。
プリンタ装置1〜2がスタンバイコマンドを受信した時にスタンバイ状態22にある場合、プリンタ装置1〜2の省電力機能は、引き続きプリンタ装置1〜2の状態をスタンバイ状態22に維持させる。
プリンタ装置1〜2がスタンバイコマンドを受信した時にスリープ状態23にある場合、プリンタ装置1〜2の省電力機能は、プリンタ装置1〜2の状態をスタンバイ状態22に遷移させる。
【0020】
プリンタ装置1〜2には、予め省電力機能を動作させるための条件が設定されている。例えば、3分以上プリンタ装置1〜2を操作(動作)しない場合には、省電力機能を動作させるようにする。また、この設定時間は、プリンタ装置1〜2毎に任意に設定することができる。
本実施の形態におけるプリンタ装置1〜2は、この予め設定されている省電力機能を動作させるための条件とは無関係に、PC装置3〜5から転送されてくるコマンドを優先させるようになっている。
【0021】
本実施の形態によれば、PC装置3〜5の動作状況を判断してプリンタ装置1〜2の省エネルギーモードを制御することにより、従来の画像形成システムで存在していたPC装置3〜5がスリープ状態13である時にプリンタ装置1〜2がスリープ状態23にないという状況が解消され、消費電力量が抑制できる。
また、PC装置3〜5から印刷要求が出された時にプリンタ装置1〜2がスリープ状態23にあるという状況が解消され、省エネルギーモードからの復帰時間を削減できる。
さらに、プリンタ装置1〜2およびPC装置3〜5にそれぞれスリープ状態のレベルを任意に設定できる機能を備えることにより、画像形成システムを、長時間使用しない場合はより深い省エネルギーモード(消費電力量が少ない状態)と、画像形成システムを短時間使用しない場合は浅い省エネルギーモード(消費電力量は深いエネルギーモードよりは多いが復帰時間が短い状態)とを操作状況に合わせて切り替えることができる。
【0022】
次に、プリンタ装置1〜2とPC装置3〜5との関連づけをして省電力機能を起動させる場合における画像形成システムの動作について説明する。
図4は、管理PC装置設定機能を有する画像形成システムにおける状態遷移管理処理の動作手順を示したフローチャートである。
まず、画像形成システムは、画像形成システム全体の省電力機能を管理する管理PC装置を設定する(ステップ21)。この管理PC装置は、画像形成システム内のPC装置3〜5より選択して設定することができる。
【0023】
例として、PC装置3を管理PC装置として設定する場合について説明する。
この管理PCの設定は、管理PC装置に設定するPC装置3において、ROM内のプリンタ管理プログラムを起動させて、PC装置3がスリープ状態13に移行した場合にプリンタ装置1〜2へスリープコマンドを転送するようにすることにより行う。具体的には、スリープコマンド発行するという内容の項目を有効にする(チェックをする)。
次に、管理PC装置として設定したPC装置3の省電力機能は、ROM内の動作状況判断プログラムを起動させてPC装置3の動作状況を判断する(ステップ22)。
この判断の結果、PC装置3がスリープ状態13であると判断された場合(ステップ22;Y)、PC装置3の省電力機能は、スリープコマンドをネットワーク上の全てのプリンタ装置1〜2に転送し(ステップ23)、PC装置3の動作状況を判断するステップ22の処理を繰り返す。
【0024】
一方、PC装置3がスリープ状態13でないと判断された場合(ステップ22;N)、PC装置3の省電力機能は、スタンバイコマンドをネットワーク上の全てのプリンタ装置1〜2に転送し(ステップ24)、PC装置3の動作状況を判断するステップ22の処理を繰り返す。
この例では、PC装置3が管理PC装置に設定されているため、このPC装置3がスリープ状態13になると、スリープコマンドがPC装置3からプリンタ装置1〜2へ転送されてプリンタ装置1〜2がスリープ状態23に遷移するようになっている。なお、管理PC装置に設定されていないPC装置4〜5がスリープ状態13になっても、スリープコマンドがプリンタ装置1〜2に転送されることはない。
【0025】
次に、管理PC装置の設定を変更する方法について説明する
例として、管理PC装置の設定をPC装置3からPC装置4へ変更する場合について説明する。
まず、現在管理PC装置に設定されているPC装置3において、ROM内のプリンタ管理プログラムを起動させて、PC装置3がスリープ状態13に移行した場合にプリンタ装置1〜2へスリープコマンドを転送する機能を解除する。具体的には、スリープコマンド発行するという内容の項目を無効にする(チェックを外す)。
次に、新しく管理PC装置に設定するPC装置4において、ROM内のプリンタ管理プログラムを起動させて、PC装置4がスリープ状態13に移行した場合にプリンタ装置1〜2へスリープコマンドを転送するようにすることにより行う。具体的には、スリープコマンド発行するという内容の項目を有効にする(チェックをする)。
なお、管理PC装置装置が画像形成システム内で重複して設定されている場合には、重複して設定されている管理PC装置の中で始めにスリープ状態13になったPC装置のからのスリープコマンドを優先する。
【0026】
本実施の形態における画像形成システムでは、管理PC装置の設定および設定の解除を該当するPC装置3〜5においてプリンタ管理プログラムを起動させて行うようにしているが、各PC装置3〜5に画像形成システムにおける管理PC装置の設定および解除を一括して行う機能を搭載して画像形成システムにおける管理PC装置の設定および設定の解除を1つのPC装置3〜5で行うようにしてもよい。
また、このような機能をプリンタ装置1〜2に搭載してプリンタ装置1〜2側から管理PC装置の設定および設定の解除を行うようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ホスト装置の動作と画像形成装置の動作とを関連づけて省電力機能を制御することにより、画像形成装置の消費電力量を低減することができる。
請求項2記載の発明によれば、省エネルギーモードの段階を制御することができることにより、画像形成装置の使用環境に合った適切な省エネルギー管理ができる。
請求項3記載の発明によれば、ホスト装置の動作と画像形成装置の動作とを関連づけて省電力機能の解除を行うことにより、画像形成装置の省エネルギーモードからの復帰時間が削減されて画像形成装置の利便性が向上できる。
【0028】
請求項4記載の発明によれば、特定のホスト装置の動作と画像形成装置の動作とを関連づけて省電力機能を制御することにより、効率よく画像形成装置の消費電力量を低減することができる。
請求項5記載の発明によれば、画像形成装置の動作と関連づけをするホスト装置を選択可能にすることにより、画像形成装置の使用環境に合った適切な省エネルギー管理ができる。
請求項6記載の発明によれば、特定のホスト装置の動作と画像形成装置の動作とを関連づけて省電力機能の解除を行うことにより、効果的に画像形成装置の省エネルギーモードからの復帰時間を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る画像形成システムの概略構成を示した図である。
【図2】プリンタ装置およびPC装置における各動作状態の遷移関係を示した図である。
【図3】PC装置における状態遷移管理処理の動作手順を示したフローチャートである。
【図4】管理PC装置設定機能を有する画像形成システムにおける状態遷移管理処理の動作手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 プリンタ装置
2 プリンタ装置
3 PC装置
4 PC装置
5 PC装置
6 HUB
7 LAN
【発明の属する技術分野】
本発明は、他の端末装置とネットワークを介して接続されており、省電力モード制御を行うことができるプリンタ装置、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)などのネットワーク構築技術の発達に伴い、ホスト装置と複数のプリンタ装置、ファクシミリ装置、複写機などの画像形成装置とをネットワーク接続し、効率的に事務処理を行うネットワークシステムが幅広く利用されている。このようにホスト装置と多数の画像形成装置がネットワーク接続されている環境においては、常時、各画像形成装置を使用可能な状態に保たなければならないため必然的に電力の消費量が高まってしまう。
そこで従来、この電力の消費量を抑制する目的で省電力機能を搭載した装置が実用化されている。
例えば、ディスプレイやハードディスクへの給電を停止したり、CPU(中央演算処理装置)の動作速度を落としたりする省エネルギーモードに入るまでの時間である省エネルギー移行時間の条件を予め設定しておき、印刷要求がない状態で設定時間が経過した場合に、画像形成装置を自動的に省エネルギーモードに移行させるようにした装置がある。
また、省エネルギー移行時間に関係なく所定のキー操作などにより強制的に省エネルギーモードに移行させたり、通常動作モードに復帰させたりする機能を搭載した装置も普及している。
【0003】
他にも、このような環境で使用される画像形成装置における省エネルギー化を図るための技術が提案されている。
例えば、特開平11−157184号公報には、省エネルギーモードの保持時間を調節して消費する電力を抑制する技術が開示されている。この技術は、優先度の低い文書の印刷要求を一旦サーバに格納して、所定の時間間隔でプリント出力処理を行うことにより省エネルギーモードの保持時間を長く確保するものである。これにより、画像形成装置を小刻みに使用する場合に比べて省エネルギー効率が改善できるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平11−157184号公報で開示されている技術は、優先度の低い文書の印刷要求が多く存在する場合には大変有効であるが、優先度の高い文書の印刷要求が頻繁に出される場合には、省エネルギーモードが強制的に解除されてしまうため効果的な省エネルギー効率の改善はあまり望めない。
また、上記の省エネルギー移行時間を装置単体で設定する画像形成装置の場合、印刷要求元のホスト装置の動作状況とは無関係に、所定の時間が経過すると省エネルギーモードへ移行してしまう。そして、ホスト装置も画像形成装置の動作状況とは無関係に、所定の時間が経過すると省エネルギーモードへ移行してしまう。
このため、ホスト装置が省エネルギーモードであるにもかかわらず画像形成装置が通常動作モードであるという状況が存在してしまう。このような状況下での画像形成装置の消費電力量を抑えるためにも、ホスト装置が省エネルギーモードに移行すると同時に画像形成装置も省エネルギーモードへ移行することが望ましい。
【0005】
さらに、ホスト装置が省エネルギーモードでないにもかかわらず画像形成装置が省エネルギーモードに移行してしまうという状況も存在してしまう。このような状況下では、ホスト装置から印刷要求が出されても画像形成装置が通常動作モードへ復帰するまでの間待たされる場合があり印刷処理が遅れるおそれがある。
このような印刷時の遅れ時間を解消するためにも、ホスト装置が省エネルギーモードから通常動作モードに復帰すると同時に画像形成装置も通常動作モードへ復帰することが望ましい。
そこで、本発明の目的は、省エネルギーモードへの移行および省エネルギーモードからの復帰動作を、ホスト装置の動作状態と関連づけて行うことにより、省エネルギー効率を向上させることができる画像形成装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、単数または複数のホスト装置とネットワーク接続が可能な画像形成装置において、消費電力量を低減させる省電力機能を機能させて当該画像形成装置を省エネルギーモードに移行させる省電力手段と、前記ホスト装置が省エネルギーモードにある場合に転送される省エネルギーコマンドを受信するコマンド受信手段と、を備え、前記コマンド受信手段が、当該画像形成装置と接続されているすべての前記ホスト装置から省エネルギーコマンドを受信した場合、前記省電力手段により当該画像形成装置を省エネルギーモードに移行させることにより前記目的を達成する。
【0007】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記省電力手段により移行される省エネルギーモードは、消費電力量毎に複数の階層を有し、省エネルギーモードに移行する場合、移行先の省エネルギーモードの階層を前記階層から任意に設定可能とすることにより前記目的を達成する。
【0008】
請求項3記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記ホスト装置が省エネルギーモードにない場合に転送される省エネルギー解除コマンドを受信する解除コマンド受信手段と、を備え、前記解除コマンド受信手段が、当該画像形成装置と接続されている1つ以上の前記ホスト装置から省エネルギー解除コマンドを受信した場合、前記省電力機能を停止して省エネルギーモードを解除し通常動作モードに移行させることにより前記目的を達成する。
【0009】
請求項4記載の発明では、単数または複数のホスト装置とネットワーク接続が可能な画像形成装置において、消費電力量を低減させる省電力機能を機能させて当該画像形成装置を省エネルギーモードに移行させる省電力手段と、前記ホスト装置が省エネルギーモードにある場合に転送される省エネルギーコマンドを受信するコマンド受信手段と、を備え、前記コマンド受信手段が、当該画像形成装置と接続されている所定のホスト装置から省エネルギーコマンドを受信した場合、前記省電力手段により当該画像形成装置を省エネルギーモードに移行させることにより前記目的を達成する。
【0010】
請求項5記載の発明では、請求項4記載の発明において、前記所定のホスト装置は、当該画像形成装置と接続されているすべてのホスト装置の中から選択可能とすることにより前記目的を達成する。
【0011】
請求項6記載の発明では、請求項4記載の発明において、前記所定のホスト装置が省エネルギーモードにない場合に転送される省エネルギー解除コマンドを受信する解除コマンド受信手段と、を備え、前記解除コマンド受信手段が、前記所定のホスト装置からの省エネルギー解除コマンドを受信した場合、前記省電力機能を停止して省エネルギーモードを解除し通常動作モードに移行させることにより前記目的を達成する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図1ないし図4を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成システムの概略構成を示した図である。
この画像形成システムは、画像形成装置であるプリンタ装置1〜2がLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)7で接続されており、さらに、ホスト装置であるPC(パーソナル・コンピュータ)装置3〜4がHUB(ハブ)6を介してLAN7と接続されている。
このように構成することにより、PC装置3〜5はプリンタ装置1〜2を共有できるようになっている。
プリンタ装置1〜2は、ネットワーク接続可能な装置であり、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リード・オンリ・メモリ)、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)およびハードディスクを搭載している。
PC装置3〜5は、CPU、ROM、RAMおよびハードディスクを搭載した本体、キーボード、マウス、ディスプレイ装置などから構成されている。PC装置3〜5で作成した文字や図形、表などが印刷要求としてプリンタ装置1〜2へ出されるようになっている。
また、プリンタ装置1〜2およびPC装置3〜5は、内部に省電力機能を備えている。
【0013】
始めに、プリンタ装置1〜2およびPC装置3〜5に備えられている省電力機能について説明する。
この省電力機能とは、消費電力量を低減するための機能であり、一定時間装置の操作がされない場合などに、ディスプレイやハードディスクへの給電を停止したり、CPUの動作速度を落としたりする働きのことである。省電力機能を動作させるまでの時間は装置毎に任意に設定できるようになっている。さらに、プリンタ装置1〜2およびPC装置3〜5に備えられている省電力機能は、外部からのコマンドを受信する機能を搭載することにより、ネットワークを介して遠隔制御できるようになっている。
この省電力機能が働いている状態を省エネルギーモード、省電力機能が働いていない状態を通常動作モードと呼ぶ。
【0014】
次に、プリンタ装置1〜2およびPC装置3〜5における動作状態について図2を参照して説明する。
図2は、プリンタ装置1〜2およびPC装置3〜5における各動作状態の遷移関係を示した図である。
プリンタ装置1〜2およびPC装置3〜5における動作状態は機能している箇所の違いから、ワーキング状態11、21、スタンバイ状態12、22およびスリープ状態13、23の3つに分けられる。
ワーキング状態11、21は、各装置が動作をしている状態である。プリンタ装置1〜2では、印刷要求を受けて印刷処理をしている状態であり、PC装置3〜5では、文字や図形、表などを作成している状態である。
スタンバイ状態12、22は、装置自体の動作はしておらず、かつ、省電力機能も働いていないため、いつでも動作状態に遷移することができる状態である。これは、一般にIdle(アイドル)中と呼ばれる状態を示す。
【0015】
スリープ状態13、23は、省電力機能が働いている省エネルギーモードの状態である。このスリープ状態13、23は、プリンタ装置1〜2におけるスリープ状態13とPC装置3〜5におけるスリープ状態23とで状態の内容が異なるため、装置毎に分けて説明する。
PC装置3〜5におけるスリープ状態13は、機能を停止している箇所の違いからCPUスリープ状態131、システムスリープ状態132およびデバイススリープ状態133の3つの状態に分けられる。
CPUスリープ状態131は、CPUのみが機能を停止している状態である。
システムスリープ状態132は、システムメモリを除く全システムの機能を停止している状態である。
デバイススリープ状態133は、PC装置3〜5の全てのハードウェアへの給電を停止した状態である。
PC装置3〜5では、ワーキング状態11→スタンバイ状態12→CPUスリープ状態131→システムスリープ状態132→デバイススリープ状態133の順に消費電力量が少なくなっている。
PC装置3〜5におけるスリープ状態13は、CPUスリープ状態131、システムスリープ状態132およびデバイススリープ状態133を条件に応じて遷移するようになっている。この条件(各状態への遷移するまでの時間など)の設定はPC装置3〜5において任意に行うことができる。
【0016】
一方、プリンタ装置1〜2におけるスリープ状態23は、機能を停止している部分の違いからCPUスリープ状態231および低電力状態232の2つの状態に分けられる。
CPUスリープ状態231は、PC装置3〜5と同様にCPUのみが機能を停止している状態である。
低電力状態232は、LCD(液晶ディスプレイ)パネルへの給電を停止し、さらにプリンタ装置1〜2に内蔵されているトナーを定着させるためのヒータ設定温度の制御(具体的には、設定温度を下げる)を行っている状態である。
【0017】
次に、本実施の形態における画像形成システムの動作について図3を参照して説明する。
図3は、画像形成システムにおける状態遷移管理処理の動作手順を示したフローチャートである。
まず、PC装置3〜5の省電力機能は、ROM内の動作状況判断プログラムを起動させてPC装置3〜5の動作状況を判断する(ステップ11)。
この判断の結果、ネットワーク上の全てのPC装置3〜5がスリープ状態13であると判断された場合(ステップ11;Y)、PC装置3〜5の省電力機能は、スリープコマンドをネットワーク上の全てのプリンタ装置1〜2に転送し(ステップ12)、PC装置3〜5の動作状況を判断するステップ11の処理を繰り返す。
一方、ネットワーク上の全てのPC装置3〜5のうち1台でもスリープ状態13でないと判断された場合(ステップ11;N)、該当するPC装置3〜5の省電力機能は、スタンバイコマンドをネットワーク上の全てのプリンタ装置1〜2に転送し(ステップ13)、PC装置3〜5の動作状況を判断するステップ11の処理を繰り返す。
【0018】
次に、PC装置3〜5から転送されたスリープコマンドおよびスタンバイコマンドを受信したプリンタ装置1〜2の動作について説明をする。
プリンタ装置1〜2がスリープコマンドを受信した時にワーキング状態21にある場合、プリンタ装置1〜2の省電力機能は、処理中の印刷要求の印刷が全て終了した後にプリンタ装置1〜2の状態をスタンバイ状態22→スリープ状態23の順に遷移させる。この時のプリンタ装置1〜2のスリープ状態23は、CPUスリープ状態231または低電力状態232のいずれかを任意に設定することができる。
例えば、PC装置3〜5がCPUスリープ状態131にある場合にはプリンタ装置1〜2をCPUスリープ状態231に設定したり、また、より消費電力量を軽減するために低電力状態232に設定したりできる。
そして、プリンタ装置1〜2がスリープコマンドを受信した時にスタンバイ状態22にある場合、プリンタ装置1〜2の省電力機能は、プリンタ装置1〜2の状態をスタンバイ状態22に遷移させる。
プリンタ装置1〜2がスリープコマンドを受信した時にスリープ状態23にある場合、プリンタ装置1〜2の省電力機能は、引き続きプリンタ装置1〜2の状態を現状のスリープ状態23に維持させる。
【0019】
また、プリンタ装置1〜2がスタンバイコマンドを受信した時にワーキング状態21にある場合、プリンタ装置1〜2の省電力機能は、処理中の印刷要求の印刷が全て終了した後にプリンタ装置1〜2の状態をスタンバイ状態22に遷移させる。
プリンタ装置1〜2がスタンバイコマンドを受信した時にスタンバイ状態22にある場合、プリンタ装置1〜2の省電力機能は、引き続きプリンタ装置1〜2の状態をスタンバイ状態22に維持させる。
プリンタ装置1〜2がスタンバイコマンドを受信した時にスリープ状態23にある場合、プリンタ装置1〜2の省電力機能は、プリンタ装置1〜2の状態をスタンバイ状態22に遷移させる。
【0020】
プリンタ装置1〜2には、予め省電力機能を動作させるための条件が設定されている。例えば、3分以上プリンタ装置1〜2を操作(動作)しない場合には、省電力機能を動作させるようにする。また、この設定時間は、プリンタ装置1〜2毎に任意に設定することができる。
本実施の形態におけるプリンタ装置1〜2は、この予め設定されている省電力機能を動作させるための条件とは無関係に、PC装置3〜5から転送されてくるコマンドを優先させるようになっている。
【0021】
本実施の形態によれば、PC装置3〜5の動作状況を判断してプリンタ装置1〜2の省エネルギーモードを制御することにより、従来の画像形成システムで存在していたPC装置3〜5がスリープ状態13である時にプリンタ装置1〜2がスリープ状態23にないという状況が解消され、消費電力量が抑制できる。
また、PC装置3〜5から印刷要求が出された時にプリンタ装置1〜2がスリープ状態23にあるという状況が解消され、省エネルギーモードからの復帰時間を削減できる。
さらに、プリンタ装置1〜2およびPC装置3〜5にそれぞれスリープ状態のレベルを任意に設定できる機能を備えることにより、画像形成システムを、長時間使用しない場合はより深い省エネルギーモード(消費電力量が少ない状態)と、画像形成システムを短時間使用しない場合は浅い省エネルギーモード(消費電力量は深いエネルギーモードよりは多いが復帰時間が短い状態)とを操作状況に合わせて切り替えることができる。
【0022】
次に、プリンタ装置1〜2とPC装置3〜5との関連づけをして省電力機能を起動させる場合における画像形成システムの動作について説明する。
図4は、管理PC装置設定機能を有する画像形成システムにおける状態遷移管理処理の動作手順を示したフローチャートである。
まず、画像形成システムは、画像形成システム全体の省電力機能を管理する管理PC装置を設定する(ステップ21)。この管理PC装置は、画像形成システム内のPC装置3〜5より選択して設定することができる。
【0023】
例として、PC装置3を管理PC装置として設定する場合について説明する。
この管理PCの設定は、管理PC装置に設定するPC装置3において、ROM内のプリンタ管理プログラムを起動させて、PC装置3がスリープ状態13に移行した場合にプリンタ装置1〜2へスリープコマンドを転送するようにすることにより行う。具体的には、スリープコマンド発行するという内容の項目を有効にする(チェックをする)。
次に、管理PC装置として設定したPC装置3の省電力機能は、ROM内の動作状況判断プログラムを起動させてPC装置3の動作状況を判断する(ステップ22)。
この判断の結果、PC装置3がスリープ状態13であると判断された場合(ステップ22;Y)、PC装置3の省電力機能は、スリープコマンドをネットワーク上の全てのプリンタ装置1〜2に転送し(ステップ23)、PC装置3の動作状況を判断するステップ22の処理を繰り返す。
【0024】
一方、PC装置3がスリープ状態13でないと判断された場合(ステップ22;N)、PC装置3の省電力機能は、スタンバイコマンドをネットワーク上の全てのプリンタ装置1〜2に転送し(ステップ24)、PC装置3の動作状況を判断するステップ22の処理を繰り返す。
この例では、PC装置3が管理PC装置に設定されているため、このPC装置3がスリープ状態13になると、スリープコマンドがPC装置3からプリンタ装置1〜2へ転送されてプリンタ装置1〜2がスリープ状態23に遷移するようになっている。なお、管理PC装置に設定されていないPC装置4〜5がスリープ状態13になっても、スリープコマンドがプリンタ装置1〜2に転送されることはない。
【0025】
次に、管理PC装置の設定を変更する方法について説明する
例として、管理PC装置の設定をPC装置3からPC装置4へ変更する場合について説明する。
まず、現在管理PC装置に設定されているPC装置3において、ROM内のプリンタ管理プログラムを起動させて、PC装置3がスリープ状態13に移行した場合にプリンタ装置1〜2へスリープコマンドを転送する機能を解除する。具体的には、スリープコマンド発行するという内容の項目を無効にする(チェックを外す)。
次に、新しく管理PC装置に設定するPC装置4において、ROM内のプリンタ管理プログラムを起動させて、PC装置4がスリープ状態13に移行した場合にプリンタ装置1〜2へスリープコマンドを転送するようにすることにより行う。具体的には、スリープコマンド発行するという内容の項目を有効にする(チェックをする)。
なお、管理PC装置装置が画像形成システム内で重複して設定されている場合には、重複して設定されている管理PC装置の中で始めにスリープ状態13になったPC装置のからのスリープコマンドを優先する。
【0026】
本実施の形態における画像形成システムでは、管理PC装置の設定および設定の解除を該当するPC装置3〜5においてプリンタ管理プログラムを起動させて行うようにしているが、各PC装置3〜5に画像形成システムにおける管理PC装置の設定および解除を一括して行う機能を搭載して画像形成システムにおける管理PC装置の設定および設定の解除を1つのPC装置3〜5で行うようにしてもよい。
また、このような機能をプリンタ装置1〜2に搭載してプリンタ装置1〜2側から管理PC装置の設定および設定の解除を行うようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ホスト装置の動作と画像形成装置の動作とを関連づけて省電力機能を制御することにより、画像形成装置の消費電力量を低減することができる。
請求項2記載の発明によれば、省エネルギーモードの段階を制御することができることにより、画像形成装置の使用環境に合った適切な省エネルギー管理ができる。
請求項3記載の発明によれば、ホスト装置の動作と画像形成装置の動作とを関連づけて省電力機能の解除を行うことにより、画像形成装置の省エネルギーモードからの復帰時間が削減されて画像形成装置の利便性が向上できる。
【0028】
請求項4記載の発明によれば、特定のホスト装置の動作と画像形成装置の動作とを関連づけて省電力機能を制御することにより、効率よく画像形成装置の消費電力量を低減することができる。
請求項5記載の発明によれば、画像形成装置の動作と関連づけをするホスト装置を選択可能にすることにより、画像形成装置の使用環境に合った適切な省エネルギー管理ができる。
請求項6記載の発明によれば、特定のホスト装置の動作と画像形成装置の動作とを関連づけて省電力機能の解除を行うことにより、効果的に画像形成装置の省エネルギーモードからの復帰時間を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る画像形成システムの概略構成を示した図である。
【図2】プリンタ装置およびPC装置における各動作状態の遷移関係を示した図である。
【図3】PC装置における状態遷移管理処理の動作手順を示したフローチャートである。
【図4】管理PC装置設定機能を有する画像形成システムにおける状態遷移管理処理の動作手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 プリンタ装置
2 プリンタ装置
3 PC装置
4 PC装置
5 PC装置
6 HUB
7 LAN
Claims (6)
- 単数または複数のホスト装置とネットワーク接続が可能な画像形成装置において、
消費電力量を低減させる省電力機能を機能させて当該画像形成装置を省エネルギーモードに移行させる省電力手段と、
前記ホスト装置が省エネルギーモードにある場合に転送される省エネルギーコマンドを受信するコマンド受信手段と、を備え、
前記コマンド受信手段が、当該画像形成装置と接続されているすべての前記ホスト装置から省エネルギーコマンドを受信した場合、前記省電力手段により当該画像形成装置を省エネルギーモードに移行させることを特徴とする画像形成装置。 - 前記省電力手段により移行される省エネルギーモードは、消費電力量毎に複数の階層を有し、省エネルギーモードに移行する場合、移行先の省エネルギーモードの階層を前記階層から任意に設定可能とすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記ホスト装置が省エネルギーモードにない場合に転送される省エネルギー解除コマンドを受信する解除コマンド受信手段と、を備え、
前記解除コマンド受信手段が、当該画像形成装置と接続されている1つ以上の前記ホスト装置から省エネルギー解除コマンドを受信した場合、前記省電力機能を停止して省エネルギーモードを解除し通常動作モードに移行させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 単数または複数のホスト装置とネットワーク接続が可能な画像形成装置において、
消費電力量を低減させる省電力機能を機能させて当該画像形成装置を省エネルギーモードに移行させる省電力手段と、
前記ホスト装置が省エネルギーモードにある場合に転送される省エネルギーコマンドを受信するコマンド受信手段と、を備え、
前記コマンド受信手段が、当該画像形成装置と接続されている所定のホスト装置から省エネルギーコマンドを受信した場合、前記省電力手段により当該画像形成装置を省エネルギーモードに移行させることを特徴とする画像形成装置。 - 前記所定のホスト装置は、当該画像形成装置と接続されているすべてのホスト装置の中から選択可能とすることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
- 前記所定のホスト装置が省エネルギーモードにない場合に転送される省エネルギー解除コマンドを受信する解除コマンド受信手段と、を備え、
前記解除コマンド受信手段が、前記所定のホスト装置からの省エネルギー解除コマンドを受信した場合、前記省電力機能を停止して省エネルギーモードを解除し通常動作モードに移行させることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
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Cited By (4)
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US7877617B2 (en) | 2006-04-21 | 2011-01-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Energy-saving mode-equipped apparatus, information processing apparatus, and control method |
JP2013171588A (ja) * | 2012-02-20 | 2013-09-02 | Thomson Licensing | 装置電力状態制御方法及びコントローラ |
US9483102B2 (en) | 2013-11-29 | 2016-11-01 | Kyocera Document Solutions Inc. | Peripheral apparatus, terminal, power saving control system, power saving control method, and power saving control program |
-
2002
- 2002-05-08 JP JP2002132249A patent/JP2004001241A/ja active Pending
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