JP2004000713A - 洗浄用具、洗浄用具製造用素材及び洗浄用具の製造方法 - Google Patents

洗浄用具、洗浄用具製造用素材及び洗浄用具の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
 軟質で保水力のある洗浄用具と硬質で掻き落とし効果の高い洗浄用具、両者それぞれの特長を生かし、欠点を補いあって、こびりついた汚れを有するものの洗浄に適し、使い勝手がよく経済的で見た目にもスマートな洗浄用具を提供する。
【解決手段】
 保水性が高く耐摩耗性が弱い保水材1と、耐摩耗性が高く保水性が低い摺擦材2と、保水性および耐摩耗性が保水材1と摺擦材2それぞれの中間の性質を有する中間素材3の内、少なくとも二つの素材を適宜混在させて摺擦体4及び摺擦面5を形成し、摺擦体4の側面外部に前記摺擦材2か前記中間素材3を壁状に配して素材の摩耗及び変形に対する保護部6とした洗浄用具を供する。前記洗浄用具の製造用素材及び洗浄用具の製造方法を供する。
【選択図】 図11

Description

 容器などに強くこびりついた汚れ落としに適した洗浄用具及び洗浄用具製造素材の製造方法を提供する。
 軟質連続気泡発泡体は柔軟性と弱弾性があり、水や洗剤溶液等の含みがよいことから洗浄用具の素材として一般に使用されてきた。しかし、摩耗しやすく硬度がないことから、堅くこびりついた汚れ落としには不適当である。一方亀の子だわしやブラシ類は硬度があり、こびりついた汚れ落としに適した洗浄用具として使われてきたが、摺擦材としての硬質糸の弾力が汚れをはね飛ばすことや水や洗剤溶液等の含みが悪いと言う弱点を有している。
前記については古くから指摘され、軟質連続気泡発泡体の掻き落とし能力の低さを補う物として軟質連続気泡発泡体に硬質の不織布を張り合わせた物が台所用品として普及している。一方、スポンジタワシと亀の子だわしやブラシ類双方の欠点を補い合う物として多く考案や発明がなされているが、一般的な日用品としては普及していない。
実開昭54−60950 特開昭59−49726 実開昭54−60950ではポリプロピレン材製繊維状2を適宜間隔を保って、無数に起立達成して、合成樹脂フォームプラスチック主体1の片面側から反対側面まで貫通した洗浄用タワシとある。又、特開昭59−49726では硬質摺擦体と軟質連続気泡発泡体とを両者が同時に洗浄面に接することができる位置関係で一体化したことを特徴とする洗浄具とあり、その位置関係について請求項2に於いて軟質連続気泡発泡体は硬質摺擦体の外周部に環状に設けられているか、請求項7に於いて硬質摺擦体が軟質連続気泡発泡体に埋め込まれている洗浄具とある。
 前記の考案、発明による製品はいずれも摺擦面の外側及び摺擦体の側面に、摺擦体として使用された素材の内、軟質の物が配されている。スポンジ等の軟質連続気泡発泡体は摺擦による摩耗や劣化の進度が硬質繊維に比べ著しく速いことから、硬質摺擦体が劣化していないにも関わらず、外見上見苦しい物となる。このことが使用上の耐用時間を少ないものにし、経済的負担を引き上げて実生活への普及を妨げている。同様の内容を持つ出願として特開昭62−233137、特開平11−216017、特開2000−107110があり、同様のことが言える。
 実開昭61−23965に於いては水や洗剤を保持する保持部材群と、洗いに必要とする毛群とを適宜配列して集合したことを特徴とする洗い具とあるが、保持部材と毛群との位置関係については上記以外に言及されておらず、保持部材群と毛群の劣化速度の違いをどう解決するか言及されていない。本発明とは課題が異なるが、形状に一部似た側面を持つ特開昭59−197228の積層タワシに於いても素材の違いによる劣化速度の違いには言及されていない。
 亀の子だわしはこびりついた汚れ落としに適しており、永く日本人の生活になじみ愛用されてきたにもかかわらず、持ったときの感触が悪い、見た目が悪い等の理由で若年層に人気がない。
 軟質連続気泡発泡体による洗浄用具と硬質の素材による洗浄用具の特性を生かし、欠点を補いあって、こびりついた汚れ落としに適し、使い勝手がよく経済的で見た目にもスマートな洗浄用具を提供する。
 保水性が高く耐摩耗性が弱い保水材1と、耐摩耗性が高く保水性が低い摺擦材2と、保水性および耐摩耗性が保水材1と摺擦材2それぞれの中間の性質を有する中間素材3の内、少なくとも二つの素材が適宜混在して摺擦面5を構成する摺擦体4の側面外部に素材の摩耗及び変形に対する保護部6を形成した洗浄用具を供する。
 前記摺擦体4の構成に使用した素材の内、前記摺擦材2か前記中間素材3を摺擦体4の周縁あるいは周縁の一部に壁状に配して前記保護部6とする構造の洗浄用具を供する。
 前記保水材1と摺擦材2、あるいは保水材1と摺擦材2および中間素材3が層を成して摺擦体4を構成する洗浄用具に於いて、前記摺擦体4の側面の内、少なくともほぼ向き合って対をなす二つの側面に保水材1の保護部6を形成した洗浄用具を供する。
 軟質連続気泡発泡体7の内、比較的柔軟で保水力の高い軟質連続気泡発泡体7Aを前記保水材1とし、比較的硬度のある軟質連続気泡発泡体7Bを前記摺擦材2とする洗浄用具を供する。
 前記摺擦材2を壁状に配して前記保護部6とし、保護部6の周縁に飛沫防止部8を形成した洗浄用具を供する。
 前記摺擦体4側面の中間部あるいは端部を締め付けて固定し、摺擦面5に膨らみを持たせて曲面とした洗浄用具を供する。
 前記洗浄用具に於ける摺擦面5の裏側にキャップ9を形成した洗浄用具を供する。
 前記保水材1と、前記摺擦材2と、前記中間素材3の内、少なくとも二つの素材を交互に積み重ね、外側に前記摺擦材2か中間素材3を配した積層体とし、各素材どうしを接合した後に適宜切断して摺擦体4とし、使用した異なる素材が共に表出する切断面を摺擦面5とする洗浄用具の製造方法を供する。
 前記保水材1と、前記摺擦材2と、前記中間素材3の内、少なくとも二つの素材を重ね合わせたものを、外側に前記摺擦材2あるいは中間素材3が位置するように配して棒状に巻き上げ、ほどけないように素材間を接合した後に前記棒状体を輪切りにした物を摺擦体4とし、切断面を前記摺擦面5とする洗浄用具の製造方法を供する。
 洗浄用具製造の過程に於いて、洗浄用具素材である保水材1の単体、あるいは中間素材3の単体、もしくは保水材1と中間素材3の積層体を素材支持具10によって支持し、支持した洗浄用具素材の上から糸状素材11を包むように巻き付け、支持した洗浄用具素材と糸状素材11を接合して摺擦体4の製造に使用する洗浄用具の製造方法を供する。
 洗浄用具製造の過程に置いて、素材巻き取り具12を用い、巻き取り枠27を包むように糸状素材11を巻き付けることにより、糸状素材11を平面状あるいは同一方向を向いて並んだ集合体とし、糸状素材11どうしを接合するか糸状素材11を他の素材と接合して摺擦体4の製造に使用する洗浄用具の製造用素材の製造方法を供する。
 本発明は保水性が高く耐摩耗性が弱い保水材1と、耐摩耗性が高く保水性が低い摺擦材2と、保水性および耐摩耗性が保水材1と摺擦材2それぞれの中間の性質を有する中間素材3の内、少なくとも二つの素材が適宜混在して摺擦面5を構成する摺擦体4の側面外部に素材の摩耗及び変形に対する保護部6を形成した洗浄用具であるため次の効果を奏する。
 前記摺擦体4の形成に使用した素材の内、摩耗による劣化の速い素材の摩耗による劣化を防ぐ。つまり、前記保水材1が前記摺擦材2あるいは前記中間素材3よりも著しく速く摩耗劣化してしまうことを防いで性質の異なる素材が混在してなる洗浄用具の寿命を長いものにし、前記洗浄用具の使用に当たっての経済的負担を引き下げる。 
 前記摺擦体4の構成に使用した素材の内、前記摺擦材2か前記中間素材3を摺擦体4の周縁あるいは周縁の一部に壁状に配して前記保護部6とする構造の洗浄用具であるため次の効果を奏する。
 摺擦体4の形成に使用した素材の内、摩耗による劣化の遅い素材を、摩耗の速い素材の保護部6とするため、特別の経済的負担無しに、全体としての劣化速度を遅らせ、経済的で効率的な洗浄用具が製造できる。前記摺擦体4に使用した素材、特に前記保水材1の摩耗による劣化を防ぎ、前記保水材1が前記摺擦材2あるいは前記中間素材3よりも著しく速く摩耗劣化してしまうことを防いで性質の異なる素材が混在してなる洗浄用具の寿命を長いものにし、前記洗浄用具の使用に当たっての経済的負担を引き下げる。
 前記保水材1と摺擦材2、あるいは保水材1と摺擦材2および中間素材3が層を成して摺擦体4を構成する洗浄用具に於いて、前記摺擦体4の側面の内、少なくともほぼ向き合って対をなす二つの側面に保水材1の保護部6を形成した洗浄用具であるため次の効果を奏する。
 保水材1が直接被洗浄体に強く押しつけられることが無くなり保水体1の摩耗速度を遅らせることが出来る。前記洗浄用具の摺擦面5が多角形である場合、ほぼ向き合って対をなす二つの側面に保水材1の保護部6を形成することことによって摺擦体4とりわけ保水体1の摩耗を防ぐことが可能となる。
 軟質連続気泡発泡体7の内、比較的柔軟で保水力の高い軟質連続気泡発泡体7Aを前記保水材1とし、比較的硬度のある軟質連続気泡発泡体7Bを前記摺擦材2とする洗浄用具であるため次の効果を奏する。
 比較的硬度のある軟質連続気泡発泡体7Bが汚れを掻き落とし、比較的柔軟で保水力の高い軟質連続気泡発泡体7Aが洗浄液を供給するため洗浄効果の高い洗浄用具とすることが出来る。前記の両者とも軟質連続気泡発泡体であるため特別の設備を要さずに製造できる。洗浄効果を高めることが出来、保水力の高い軟質連続気泡発泡体7Aの耐用時間を伸ばすことが出来る。
 前記摺擦材2を壁状に配して前記保護部6とし、保護部6の周縁に飛沫防止部8を形成した洗浄用具であるため次の効果を奏する。
 汚れの飛沫が生じることを防ぎ、使い勝手の良い洗浄用具とすることが出来る。
 前記摺擦体4側面の中間部あるいは端部を締め付けて固定し、摺擦面5に膨らみを持たせて曲面とした洗浄用具であるため次の効果を奏する。
 摺擦面5に膨らみを持たせてあるため、被洗浄体である鍋底や食器類の曲面になじみ、使い勝手の良い洗浄用具とすることが出来る。
 前記洗浄用具に於ける摺擦面5の裏側にキャップ9を形成した洗浄用具であるため次の効果を奏する。
 摺擦材2の切り口が手に当たることを防いで手触りをよくすると共に、見た目をスマートなものに形成することが出来る。
 前記保水材1と、前記摺擦材2と、前記中間素材3の内、少なくとも二つの素材を交互に積み重ね、外側に前記摺擦材2か中間素材3を配した積層体とし、各素材どうしを接合した後に適宜切断して摺擦体4とし、使用した異なる素材が共に表出する切断面を摺擦面5とする洗浄用具の製造方法であるため次の効果を奏する。
 複数の素材、それぞれの長所を生かした洗浄用具が簡便な方法で製造できる。
 前記保水材1と、前記摺擦材2と、前記中間素材3の内、少なくとも二つの素材を重ね合わせたものを、外側に前記摺擦材2あるいは中間素材3が位置するように配して棒状に巻き上げ、ほどけないように素材間を接合した後に前記棒状体を輪切りにした物を摺擦体4とし、切断面を前記摺擦面5とする洗浄用具の製造方法であるため次の効果を奏する。
 複数の素材、それぞれの長所を生かした洗浄用具が簡便な方法で製造できる。
 洗浄用具製造の過程に於いて、洗浄用具素材である保水材1の単体、あるいは中間素材3の単体、もしくは保水材1と中間素材3の積層体を素材支持具10によって支持し、支持した洗浄用具素材の上から糸状素材11を包むように巻き付け、支持した洗浄用具素材と糸状素材11を接合して摺擦体4の製造に使用する洗浄用具の製造方法であるため次の効果を奏する。
 前記保水材1の単体、又は中間素材3の単体、あるいは保水材1と中間素材3の積層体に糸状の前記摺擦材2を張り合わせて積層体を形成し、前記摺擦体4を製造する素材とすることが出来、前記洗浄用具が簡便に製造できる。
 洗浄用具製造の過程に置いて、素材巻き取り具12を用い、巻き取り枠27を包むように糸状素材11を巻き付けることにより、糸状素材11を平面状あるいは同一方向を向いて並んだ集合体とし、糸状素材11どうしを接合するか糸状素材11を他の素材と接合して摺擦体4の製造に使用する洗浄用具の製造用素材の製造方法であるため次の効果を奏する。
 簡便な方法で糸状素材11を平面状あるいは同一方向を向いて並んだ集合体として固定し、摺擦体4の製造に使用する製造用素材とすることが出来、前記洗浄用具の製造に役立てることが出来る。
 発明の実施の形態について図を用いて説明する。
 本発明では硬度に差のある複数の軟質連続気泡発泡体、繊維糸、硬質糸、不織布あるいは針金等、洗浄用具として使用可能な素材のうち、性質の異なる複数の素材を混在させて摺擦体4とし、その使用した異なる素材が共に表出する切断面を摺擦面5とする。摺擦体4の側面に素材の保護部6を形成する。
 図1は一部断面を含む実施例1の斜視図である。保水材1を摺擦材2が貫通して散在する摺擦体4の使用した異なる素材が共に表出する切断面を摺擦面5とする。摺擦体4の側面外部に素材の保護部6を形成する。保水材1には軟質連続気泡発泡体、繊維糸、不織布等保水力のある素材が使用される。摺擦材2には針金、硬質糸、硬度のある不織布、軟質連続気泡発泡体の内比較的硬質の物等が使用される。保護部6はゴム、合成樹脂、金属類によって形成される。
 保水材1に使用する軟質連続気泡発泡体や繊維は水や洗剤溶液の含みがよく、柔らかい汚れや油汚れの洗浄に適している。一方、摺擦材2に使用する硬質糸や針金は堅くこびりついた汚れを掻き落とす事に適している。双方が混在した摺擦体4による摺擦によれば、保水材1が洗剤を含んで摺擦面5に洗剤溶液を供給しつつ摺擦材2がこびりついた油汚れを掻き落とすため、高い洗浄効果が得られる。
 従来の発明による製品はいずれも摺擦面の外側及び摺擦体の側面に、摺擦体として使用された素材の内の軟質の物が配されていることから、摺擦材が痛んでいないにも関わらず、摩耗等により軟質部の劣化が速く、見た目が悪くなるものであった。そのため、実質耐用時間が極めて短くなり、不経済であり、その普及を遅らせている。本発明では保護部6を摺擦体4の側面に設けることにより軟質である保水材1の劣化を防ぎ、保水材1と摺擦材2の耐用時間数の差を減らすことにより経済的にも優れた洗浄用具とする。 
 図2は一部断面を含む実施例2の斜視図である。保水材1を摺擦材2と中間素材3が貫通して散在する摺擦体4の使用した異なる素材が共に表出する切断面を摺擦面5とする。摺擦体4の側面外部に素材の保護部6を形成する。中間素材は布、不織布等保水力、硬度がそれぞれ、保水材1と摺擦材2のほぼ中間の物を使用する。効果は実施例1とほぼ同様であるが、摺擦材2が粗く汚れを掻き落とした後を中間素材3によって細かく摺擦できる。
 図3は実施例3の一部断面を含む斜視図であり、摺擦材2が摺擦体4の側面を壁状に取り囲みむことによって保水材1の保護部6を形成した例である。摺擦材2が保水材1の側面を覆うことにより保水材1は直接被洗浄物に強く押しつけられることがなくなる。このことにより、先行出願に見られる摺擦材の外側に保水材を配した洗浄用具とは異なり、保水材1が摺擦材2よりも速く劣化することを防ぐことが出来る。
 図4は実施例4の一部断面を含む斜視図であり、中間素材3が摺擦体4の側面を壁状に取り囲みむことによって保水材1の保護部6を形成した例である。効果は実施例3とほぼ同様であるが、保護部6を形成する素材硬質でないため、汚れをはね飛ばす危険性がより少なくなる。
 図5は実施例5の斜視図であり、前記保水材1と摺擦材2が層をなして摺擦体4を構成する洗浄用具に於いて、前記摺擦体4の側面の内、ほぼ向き合って対をなす二つの側面に保水材1の保護部6を形成した例である。本実施例では摺擦材2が摺擦体4の側面に壁状に配され、保水材1の保護部6を形成している。摺擦体4は洗浄に当り矢印13の方向に前後動して使用されるため、保水材1が直接被洗浄体に強く押しつけられることが無くなり保水体1の摩耗速度を遅らせることが出来る。矢印13の方向と違った角度であっても層をなす摺擦材2がほぼ等間隔に並んでいるため通常の使用では保水材1が直接被洗浄体に強く接することはなく保水材1の摩耗速度を遅らせることが出来る。
 図6は実施例6の斜視図であり、比較的柔軟で保水力の高い軟質連続気泡発泡体7Aを保水材1とし、比較的硬質である硬度のある軟質連続気泡発泡体7Bを前記摺擦材2とした例である。軟質連続気泡発泡体は極めて軟質で保水性の高い物と比較的硬質で目の粗い物が製造可能である。目が粗く比較的硬質な物は摺擦材2に適し、目が細かく柔軟な物は保水材1に適しており、両者を同一面に配して摺擦体4とすることにより効率的な洗浄効果が得られる。また、硬度のある軟質連続気泡発泡体7Bで保水力の高い軟質連続気泡発泡体7Aを挟み込むことにより、保水力の高い軟質連続気泡発泡体7Aの摩耗による劣化速度を抑えることが出来る。
 図7は実施例7の斜視図である。保持板14に保水材1を張りつけ、保水材1の周囲に摺擦材2を配し、保持板14に摺擦材2の端を埋め込んである。保護部6を摺擦材2による壁状体とし、保護部6の周囲に飛沫防止部8を形成した例である。針金や硬質糸等の弾性体を摺擦材2とした場合、洗浄に際し、摺擦材2が汚れの固まりや被洗浄体にひっかかり、弾性により汚れをはじき飛ばす可能性があるが、飛沫防止部8が摺擦体の2動きを押さえ、汚れ液の飛散を防止する。
 図8は実施例8の斜視図であり、実施例7の形状を変えた物である。保水体1が軟質連続気泡発泡体、摺擦材2が硬質糸である場合には飛沫防止部8が無くても軟質連続気泡発泡体と硬質糸を接着することにより、硬質糸の汚れをはじく動きをおさえ、汚れ液の飛散を防止することが出来るが、飛沫防止部8を設けることにより、より確実に飛散を防止できる。
 図9は実施例9の斜視図であり、飛沫防止部8を前記中間素材3によって形成した例である。飛沫防止部8が中間素材3によって形成された場合、飛沫防止部8の先端を摺擦面5に合わせて同一面上に配することが可能であり、摺擦材2を覆い隠すことから飛沫防止の効果が高い。
 図10は実施例10の斜視図である。角柱型に成形した摺擦体4の端部を締め付け具A(15A)で締め付けて固定し、摺擦面5に膨らみを持たせて曲面とした例である。保水材1と摺擦材2を交互に積層し、保水材1と摺擦材2の間に間隔保持材16を摺擦材2と直交しするように配する。本実施例では保水材1は軟質連続気泡発泡体、摺擦材2は硬質糸とする。間隔保持材16は合成樹脂等による紐状体あるいは板状体であって摺擦面5と締め付け位置17の間に配置する。摺擦面5が曲面であることから鍋底等曲面を有する被洗浄体の洗浄が容易となる。
 図11は実施例11の一部断面を含む斜視図である。円柱型に成形した摺擦体4の端部を締め付け具B(15B)で締め付けて固定し、摺擦面5に膨らみを持たせて曲面とした例である。本実施例では保水材1は軟質連続気泡発泡体、摺擦材2は硬質糸とする。間隔保持材16は柔軟な合成樹脂等による紐あるいは板状であって摺擦面5と締め付け位置17の間に配置する。摺擦面5が曲面であることから食器等の曲面になじんで洗浄を容易にする。
 図12は実施例12の斜視図であり、実施例11の洗浄用具の背面ににキャップ9を配した例である。キャップ9を配することで手触りがよく、見た目もスマートな形状にすることが出来る。キャップ9は前記保護部6又は前記飛沫防止部8を兼ねることが可能である。実施例1.2.3.4.5.6.7及び8に示した洗浄用具には摺擦面5の裏面にキャップ9や取っ手をつけることが可能であり、取っ手をつけた場合には、機械類や便器等の洗浄に有効である。
 図13は実施例5の製造過程を示す斜視図による概念説明図である。前記保水材1と摺擦材2、あるいは前記保水材1と摺擦材2及び中間素材3を平面状に積み重ね、外側に前記摺擦材2か中間素材3を配した積層体とし、各素材どうしを接合した後に適宜切断して、使用した異なる素材が共に表出する切断面を摺擦面5とする洗浄用具の製造方法を示している。図(A)は保水材1と摺擦材2を張り合わせ積層する段階、図(B)は積層したものを切断した段階を示す。
 図14は実施例3の製造過程を示し、斜視図による実施例3の製造方法の概念説明図である。前記保水材1と摺擦材2、あるいは保水材1と摺擦材2及び中間素材3を平面状に重ねたものを、外側に前記摺擦材2あるいは中間素材3が位置するように配して棒状に巻き上げ、ほどけないように素材間を接合した後に前記棒状体を輪切りにした物を摺擦体4とし、切断面を前記摺擦面5とする。図(A)は保水材1と摺擦材2を張り合わせ巻き上げる段階、図(B)は巻き上げたものを切断した段階を示す。
 図15は実施例11の製造過程を示し、斜視図による実施例11の製造方法の概念説明図である。保水材1と摺擦材2を平面状に重ね、外側に摺擦材2を配し、間隔保持材16を摺擦材2と直交しするように挟み込んで棒状に巻き上げた棒状体を摺擦体4とする。前記棒状の摺擦体4を間隔保持材16を含むように配分して切断位置18を設定し、切断する。輪切りにした摺擦体4の端を締め付け位置17とし締め付け具B(15B)で締め付ける。切断面を前記摺擦面5とする。
 図16は摺擦体製造用素材の製造方法を示す実施例12の斜視図である。洗浄用具製造の過程に於いて、素材支持具10によって前記保水材1の単体又は中間素材3の単体あるいは保水材1と中間素材3の積層体を吸引して支持し、支持した上から摺擦材2である糸状素材11を包むように巻き付け、前記摺擦材2(糸状素材11)を前記保水材1の単体又は中間素材3の単体あるいは保水材1と中間素材3の積層体に接合して摺擦体4の製造に使用する。本実施例では軟質連続気泡発泡体7Aを保水材1に使用し、糸状素材11を摺擦材2に使用する硬質糸とした場合を取り上げている。
 素材支持具10は柔軟な保水材1の形状を保ちながらこれを支持し、保水材1へ摺擦材2の巻き付けを可能にするものであって、様々な様式、形状に作成可能である。本実施例では2枚の平板を板と板の間に通気を可能とする空間19を形成するように合わせて配し、側面を閉じて支持板20とする。支持板20の両面に吸引孔21を設け吸着面22とし、裏と表にそれぞれ保水体1等、摺擦体4の素材を吸着させる。支持板20の周縁を吸着面22と垂直方向に設立させて枠状の掛止部23を形成し、前記保水体1等を掛止させて横滑りを防ぐ。掛止部23の内、長手方向に平行するものを糸状素材11の巻き取り部24とする。支持板20の側面に回転軸25を設け、素材支持具10を回転させることによって保水体1等への摺擦材2の巻き付けを行う。素材支持具10を固定し、回動するアームによって糸状の摺擦材2を巻き付けることも可能である。
 前記の方法により形成された保水材1の単体か中間素材3の単体、あるいは前記保水材1と中間素材3の積層体に、摺擦材2が平行して張り合わされたものを摺擦体4製造の素材として使用する。この摺擦体製造用素材を積み重ねることにより図13に示した方形の積層体による洗浄用具の製造方法に使用できる。また、前記摺擦体製造用素材を棒状に巻き上げることにより図14に示した円柱状、図15に示した円錐状の洗浄用具の製造方法とすることができる。
 図17は図12に於ける素材支持具10の巻き取り部24の拡大図である。前記摺擦体製造用素材の過程に於いて保水材1上に配列された摺擦材2どうしが互いに接している状体で前記摺擦体製造用部材の面全体に接着効果を施すと、接着の方法によっては摺擦材2どうしが接着されて板状となる。素材支持具10の摺擦体巻き取り部24に案内溝26を設けることにより摺擦材2が均等な間隔を保って保水体1上に配列される。案内溝26の幅を広くて深いものに置き換えることにより摺擦材2を集合させ、集合した摺擦材2の束を等間隔に配列させることも可能である。
 図18は糸状素材11が平行して並んだ摺擦体製造用素材の製造方法を示す斜視図である。糸状素材11は素材巻き取り具12に平面状に巻き付けられ、単一あるいは他の素材と接合されることによって摺擦体製造用素材として使用される。糸状素材11を硬質糸など硬質のものとしたにした場合には摺擦材2として、繊維糸など吸水性のあるものとした場合には保水材1として利用可能となる。素材巻き取り具12は2枚の巻き取り枠27、結合具28、糸状素材固定具29によって構成される。2枚の巻き取り枠27を合わせて結合具28で結合し、2枚の巻き取り枠27を包むように糸状素材11を巻き付ける。
 巻き取り枠27に巻き取られた糸状素材11の上から、巻き取り枠27のそれぞれに糸状素材固定具29を取り付けて糸状素材11を巻き取り枠27に固定する。糸状素材固定具29の取り付けは巻き取り枠27に設けた突起部30に糸状素材固定具29の端に設けた掛着部A(31A)を掛けて掛着する。他の一方を巻き取り枠27に設けた掛着部B(31B)により掛着する。巻き取った糸状素材11は巻き取り枠27二枚の間で切り離し、巻き取り枠27に着けたまま他の素材と接合するか、糸状素材11どうしを接合して板状にし、後に巻き取り枠27を取り外して前記摺擦体製造用の素材とする。
一部断面を含む実施例1の斜視図である。 一部断面を含む実施例2の斜視図である。 一部断面を含む実施例3の斜視図である。 一部断面を含む実施例4の斜視図である。 実施例5の斜視図である。 実施例6の斜視図である。 実施例7の斜視図である。 実施例8の斜視図である。 実施例9の斜視図である。 実施例10の斜視図である。 一部断面を含む実施例11の斜視図である。 実施例12の斜視図である。 実施例5の製造過程を示し、斜視図による製造方法の概念説明図である。    (A)保水材1と摺擦材2を張り合わせ積層する段階。   (B)上記積層したものを切断した段階 実施例3の製造過程を示し、斜視図による製造方法の概念説明図である。   (A)保水材1と摺擦材2を張り合わせ巻き上げる段階。   (B)上記巻き上げたものを切断した段階 実施例11の製造過程を示し、斜視図による製造方法の概念説明図である。 摺擦体製造用素材の製造方法を示す斜視図である。 図16に於ける素材支持具10の巻き取り部24の拡大図である。 摺擦体製造用素材の製造方法を示す斜視図である。
符号の説明
1 保水材
2 摺擦材
3 中間素材
4 摺擦体
5 摺擦面
6 保護部
7 軟質連続気泡発泡体
 7A 保水力の高い軟質連続気泡発泡体A
 7B 硬度のある軟質連続気泡発泡体B
8 飛沫防止部
9 キャップ
10 素材支持具
11 糸状素材
12 素材巻き取り具
13 矢印
14 保持板
15 締め付け具
 15A 締め付け具A
 15B 締め付け具B
16 間隔保持材
17 締め付け位置
18 切断位置
19 空間
20 支持板
21 吸引孔
22 吸着面
23 掛止部
24 巻き取り部
25 回転軸
26 案内溝
27 巻き取り枠
28 結合具
29 糸状素材固定具
30 突起部
31 掛着部
 31A 掛着部A
 31B 掛着部B

Claims (11)

  1. 保水性が高く耐摩耗性が弱い保水材と、耐摩耗性が高く保水性が低い摺擦材と、保水性および耐摩耗性が保水材と摺擦材それぞれの中間の性質を有する中間素材の内、少なくとも二つの素材が適宜混在して摺擦面を構成する摺擦体の側面外部に素材の摩耗及び変形に対する保護部を形成した洗浄用具。
  2. 前記摺擦体の構成に使用した素材の内、前記摺擦材か前記中間素材を摺擦体の周縁あるいは周縁の一部に壁状に配して前記保護部とする構造の請求項1に記載した洗浄用具。
  3. 前記保水材と摺擦材、あるいは保水材と摺擦材および中間素材が層を成して摺擦体を構成する洗浄用具に於いて、前記摺擦体の側面の内、少なくともほぼ向き合って対をなす二つの側面に保水材の保護部を形成した請求項1及び2に記載する洗浄用具。
  4. 軟質連続気泡発泡体の内、比較的柔軟で保水力の高い軟質連続気泡発泡体を前記保水材とし、比較的硬度のある軟質連続気泡発泡体を前記摺擦材とする請求項1.2及び3に記載した洗浄用具。
  5. 前記摺擦材を壁状に配して前記保護部とし、保護部の周縁に飛沫防止部を形成した請求項1.2及び3に記載する洗浄用具。
  6. 前記摺擦体側面の中間部あるいは端部を締め付けて固定し、摺擦面に膨らみを持たせて曲面とした請求項1.2.3.4.及び5に記載する洗浄用具。
  7. 前記洗浄用具に於ける摺擦面の裏側にキャップを形成した請求項6に記載する洗浄用具。
  8. 前記保水材と、前記摺擦材と、前記中間素材の内、少なくとも二つの素材を交互に積み重ね、外側に前記摺擦材か中間素材を配した積層体とし、各素材どうしを接合した後に適宜切断して摺擦体とし、使用した異なる素材が共に表出する切断面を摺擦面とする請求項1.2.3.4.5.6および7に記載した洗浄用具の製造方法。
  9. 前記保水材と、前記摺擦材と、前記中間素材の内、少なくとも二つの素材を重ね合わせたものを、外側に前記摺擦材あるいは中間素材が位置するように配して棒状に巻き上げ、ほどけないように素材間を接合した後に前記棒状体を輪切りにした物を摺擦体とし、切断面を前記摺擦面とする請求項1.2.3.4.5.6及び7に記載した洗浄用具の製造方法。
  10. 洗浄用具製造の過程に於いて、洗浄用具素材である保水材の単体、あるいは中間素材の単体、もしくは保水材と中間素材の積層体を素材支持具によって支持し、支持した洗浄用具素材の上から糸状素材を包むように巻き付け、支持した洗浄用具素材と糸状素材を接合して摺擦体の製造に使用する請求項1.2.3.4.5.6および7に記載した洗浄用具の製造方法。
  11. 洗浄用具製造の過程に置いて、素材巻き取り具を用い、巻き取り枠を包むように糸状素材を巻き付けることにより、糸状素材を平面状あるいは同一方向を向いて並んだ集合体とし、糸状素材どうしを接合するか糸状素材を他の素材と接合して摺擦体の製造に使用する請求項1.2.3.4.5.6および7に記載した洗浄用具の製造用素材の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100744533B1 (ko) * 2004-12-16 2007-08-01 한국전자통신연구원 개방형 서비스 게이트웨이에서의 지능형 레지스트리 및 그제어방법
JP2015058160A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 レック株式会社 トイレ用クリーナ

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