JP2003533330A - 白内障手術デバイス及びそれを使用する方法 - Google Patents

白内障手術デバイス及びそれを使用する方法

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JP2003533330A
JP2003533330A JP2001585648A JP2001585648A JP2003533330A JP 2003533330 A JP2003533330 A JP 2003533330A JP 2001585648 A JP2001585648 A JP 2001585648A JP 2001585648 A JP2001585648 A JP 2001585648A JP 2003533330 A JP2003533330 A JP 2003533330A
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− ナン、ヨシュア ベン
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アイトス(イノベイティブ テクノロジー イン オキュラー サージェリー)リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 嚢内組織の手術除去、特に水晶体嚢からの白内障の除去のための方法及び装置が開示されている。これらの方法は、装置によって嚢を把持することによって、嚢内の組織にアクセスし、嚢に対する制御を維持することを含み、装置の一部分が冷却されており、この冷却は、装置部分及び嚢に対する冷却を提供し、それにより装置部分が凍結によって嚢に接着する。また、装置は加熱されて、装置の残りの部分に向かう冷却の任意の後方伝導を制限し、この加熱は、生体適合性範囲内の温度で装置を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、一般に眼の手術のためのデバイスの分野に関し、より詳細には白内
障手術のための装置の分野に関する。 (関連出願の相互参照) 本出願は、(1)2001年4月25日出願の「CATARACT SURG
ERY DEVICES AND METHODS FOR USING SA
ME」という名称の米国特許仮出願第60/286306号と、(2)2000
年5月22日出願の「A METHOD AND A SYSTEM FOR
PERFORMING CATARACT SURGERY」という名称の米国
特許仮出願第60/205554号とからの優先権を特許請求し、それらに関連
する。米国特許仮出願第60/205554号は、1997年5月5日出願の「
A METHOD AND SYSTEM FOR PERFORMING C
ATATACT SURGERY」という名称の米国特許出願第08/8515
05号、現在の米国特許第6217584号の一部継続出願である、1998年
9月18日出願の「A METHOD AND SYSTEM FOR PER
FORMING CATATACT SURGERY」という名称の米国特許出
願第09/156982号に関連する。これらの米国特許出願の4つ全てを参照
によって本明細書に完全に組み込む。
【0002】 (発明の背景) 白内障の手術除去は当技術分野でよく知られている。白内障手術では、眼の水
晶体の内容物が、完全に除去されて、後方水晶体嚢のみが残り、人工水晶体を後
で取り付けることができる。白内障手術の主なリスクの1つは、水晶体嚢の損傷
、例えば断裂の可能性であることを理解されたい。従来、適切な手段を使用して
水晶体全体を「凍結」し、次いで、角膜に、特に「角膜縁」に沿って形成された
大きな開口を介して水晶体全体を除去することが一般的に実施されていた。この
処置は、水晶体嚢及びガラス体に対する損傷をもたらし、したがってすでに使用
されていない。
【0003】 現在、白内障を除去するためのいくつかの知られている方法がある。図1は、
1つの一般的に使用される従来技術方法に従う白内障手術中の人の眼10の断面
図を概略的に示す。手術器具12、及び随意的に操作デバイス14が、角膜16
、好ましく広げられた瞳孔18、及び水晶体20の前方嚢に形成された開口を介
して眼の水晶体20内に挿入される。当業者に知られているように、水晶体20
は、「核」と呼ばれるコア28を含み、これは比較的堅い組織からなる。核又は
白内障28は、水晶体嚢24を満たす皮質と呼ばれる比較的軟らかいゲル状組織
の層26によって取り囲まれている。
【0004】 皮質層26内の軟組織は、典型的には、真空吸引デバイス及び/又は「スコッ
プ」デバイス(図面には図示せず)を使用して徐々に除去される。核28を除去
するために、堅い組織が、一般的に、まず小さな断片に分解され、及び/又は適
切な器具及び/又は溶液を使用して溶解され、次いで、上述した吸引及び/又は
「スコップ」によって徐々に除去される。別法として、核全体を一部片として除
去することができる。しかし、これには、角膜に大きな開口を切る必要がある。
【0005】 図1は、指向性超音波伝送を使用して核28を分解する一方法を例示する。こ
の方法によれば、器具12は、一般に水晶体超音波吸引器(本明細書では以後「
Phaco」と呼ぶ)と呼ばれるデバイス25を含み、これは、強い超音波エネ
ルギーを核28内に伝送する。Phacoデバイス25の超音波伝送の破砕効果
は、典型的には、器具12の外部スリーブ23から供給される液体22の流れに
よって高められ、液体は、一般的に溶解剤を含む。手術中、液体の一定の供給が
、通常、眼内液体の排出を補償し、及び/又は水晶体20の内容物を溶解する助
けをするのに必要であることを理解されたい。図1に示される例では、スリーブ
23を介する液体22の供給は、溶解剤及び補償液体供給として利用される。し
かし、追加として、又は別法として個別液体供給を使用することができることを
理解されたい。
【0006】 操作デバイス14は、一般的に細い指示器具を含む。例えば、細い指示器具は
針又はスパチュラであってよく、核28に対する器具12の操作への部分カウン
タ支持を提供する。そのようなデバイスにより、医師は、核を所望の位置に押す
ことによって核28を操作し、所望の位置で核を一時的に支持することができる
ようになる。しかし、デバイス14を使用して医師が核28を操作し制御するこ
とができる能力は、様々な物理的パラメータによって制限されることに留意され
たい。例えば、デバイス14と核28の表面との間の牽引時のデバイス14の「
迎え角」は、デバイス14を使用して、引くのではなくて、単に押すことによっ
て、操作され得る。
【0007】 術後の眼に関する結果の質が、術中に作成される切開部のサイズに依存し、よ
り小さな切開部が通常、より良い術後結果に関連していることを医療追跡調査が
明らかにしている。
【0008】 切開部サイズの縮小に有利なさらなる開発は、折畳み可能人工水晶体の利用可
能性であり、これは、眼内に導入され、比較的小さな直径の針状デバイス内で折
り畳まれた状態で嚢内に挿入され得る。
【0009】 残念ながら、水晶体超音波吸引器などの超音波システムは比較的高価である。
さらに、手術中、医師は、Phacoデバイス25の破砕作用の明確な境界を観
察することができない。したがって、経験の少ない医師は、水晶体の後方嚢を誤
って損傷する可能性があり、術後の結果が悪くなる。
【0010】 さらに、Phacoデバイス25の先端の周りの破砕区域の幾何形状は一定で
なく、様々な音波処理強度で変わり、その一方で、Phacoデバイス25の先
端からの正確な破砕範囲を求めるために医師が使用することができる目に見える
手がかりがない。
【0011】 したがって、医師にとって手術に関する急勾配の学習曲線があり、比較的長い
トレーニング期間を必要とし、訓練期間中には術後結果の質は低くなる。
【0012】 さらに、いくつかの白内障の事例では、白内障核28の硬化の度合は、Pha
coデバイス25がそれを破砕できず、したがって、医師が、白内障核全体を除
去するために小さな切開部を広げる必要があるものである。
【0013】 (発明の概要) 本発明は、手術中に組織を操作するための改良型デバイスを提供することを狙
いとする。本発明の操作デバイスは特に、眼内手術、特に白内障除去手術に有用
である。
【0014】 本発明は、白内障(核とも呼ばれる)が存在する水晶体嚢にアクセスするため
の器具を提供する。この器具は、制御された寸法の開口を嚢に作成するための切
断ツール・デバイスと、嚢のこの開口の完全性を維持するための熱プローブと、
嚢に入るためのドリル・ユニットとを含む。このドリル・ユニットは、乱流エネ
ルギーによって嚢内部で白内障を溶解することができる。溶解された白内障材料
は次いで、吸引によって、典型的にはドリル・ユニットによって嚢から除去され
る。
【0015】 また、熱的に制御されたトロイダル(torroidal)端部を有する熱プ
ローブも開示されており、これは、ドリル・ユニットに対応するように寸法決め
された開口を含み、トロイダル部分は、嚢に接触し、嚢及び下の皮質に対する凍
結作用によってこの接触を維持するように構成されている。凍結によるこの把持
は、開口に対する気密封止を提供し、開口を安定させ、処置中に開口がせん断力
及び漏れを受けないようにすることによって、嚢の完全性を維持する。処置の完
了後、トロイダル部分は、凍結による把持が解放され、ドリル・ユニット及び熱
プローブを手術部位から除去することができる温度まで加熱される。
【0016】 上述した処置は通常、典型的には、角膜の下であって角膜と嚢の中間に配置さ
れた線を介して、圧力制御空気領域のもとで行うことができる。この圧力制御空
気領域は、処置中の嚢のさらなる外部安定を可能にする。
【0017】 本発明はまた、単一の器具に冷却、ドリル、及び加熱機能を有する手術装置を
提供する。装置は、近位端及び遠位端を含む第1の管と、冷却剤の流入及び流出
のための経路とを備え、この経路は、第1の管の少なくとも一部を覆って延在す
る第2の管を備え、この第2の管は、近位端及び遠位端を含み、経路内の冷却剤
流入を提供する。また、第2の管の少なくとも一部を覆って延在し、近位端と遠
位端を含む第3の管が存在し、遠位端は、第3の管内部の冷却剤のための膨張チ
ャンバを形成する少なくとも1つの外側延在部を含み、膨張チャンバから第3の
管の外側に冷却を伝える。この第3の管はまた、経路内の冷却剤流出を提供する
。第2の管は、膨張チャンバ内への冷却剤流れのために遠位端に穴を含む。第3
の管の少なくとも一部を覆って延在する第4の管が存在し、この第4の管は、近
位端及び遠位端を含み、電源からの電力がこの第4の管に供給されたときに加熱
するように電源と連通するように構成される。この第4の管は、第3の管の少な
くとも近位端に向かう第3の管内の膨張チャンバからの冷却の伝導を制限するた
めに第3の管の少なくとも一部を覆って延在するように位置決めされる。管は、
第1の管の遠位端が、第2及び第3の管の遠位端を越えて延在し、第2及び第3
の管の遠位端が、第4の管の遠位端を越えて延在するように、互いに関して同軸
にされ、寸法決めされ、位置決めされる。
【0018】 また、嚢内部の組織、例えば水晶体嚢内部の白内障を手術するための方法も提
供され、この方法は、装置を提供することを含む。この装置は、近位端及び遠位
端を含む管路を備え、管路は冷却剤を輸送するように構成されている。この管路
はまた、遠位端に冷却を集中させるように構成された一部分を含む。ドリル部材
が、管路を通って長手方向に延在する。このドリル部材は、遠位端と、この遠位
端にあるドリル・ビットとを含む。また、近位端及び遠位端を有する管が存在し
、管路の遠位端が管の遠位端を越えて延在する構成で管路を覆って延在する。管
は、作動時に加熱するように構成されて、管路の少なくとも近位端に向かう前記
管路からの冷却の伝導を制限する。加熱は、管によって少なくともカバーされる
装置の少なくとも一部分内部での温度が生体適合性範囲内にあるようなものであ
る。開口は嚢に作成され、遠位端に冷却を集中させるように構成された管路の一
部分によって接触される。この管路部分は冷却され、それにより十分な冷却が嚢
に伝わり、組織が典型的には少なくとも部分的に凍結するように冷却されるので
、嚢の組織と装置との接着をもたらし、この接着は、制御可能な様式で装置によ
る嚢の把持を可能にする。次いで、管が作動されて加熱し、管路の少なくとも近
位端に向かう冷却の伝導を制限する。次いで、ドリル・ビットの少なくとも一部
分が、開口を介して嚢内に挿入され、ドリル・ビットは、嚢内の組織の少なくと
も一部分を乳化するために乱流を生成する速度まで回転される。組織が白内障で
あり、嚢が水晶体嚢である場合、典型的には、全ての白内障が乳化されるまで回
転が続けられる。乳化組織、又はある場合には乳化白内障が、典型的には装置に
よっても提供される吸引によって除去される。
【0019】 また、手術部位で、内部に白内障を有する水晶体嚢にアクセスすること、及び
水晶体嚢に開口を作成することを含む白内障手術のための方法が開示されている
。開口に対応するように寸法決めされた少なくとも一部分を有する熱プローブが
、開口の周縁に近接して配置される。熱プローブの寸法決めされた部分は、寸法
決めされた部分が一時的に嚢に接着するような温度まで冷却されて、嚢での制御
可能な把持を熱プローブに提供する。冷却は、開口に近接して手術部位に熱を提
供することによって、開口に近接する領域に維持される(限定される)。次いで
、白内障の少なくとも一部分、通常は全てが乳化される。次いで、この乳化白内
障材料を、吸引によって除去することができる。
【0020】 次に、本発明を、添付図面を参照して説明する。同じ参照番号又は符号が、対
応する、又は同様の構成要素を示す。
【0021】 図面の詳細な説明 図2〜図4は、本発明による白内障除去を行う本発明の器具を示す。はじめに
、水晶体20を取り囲む領域が、加圧空気源102からの加圧空気領域のもとに
配置される。次いで、図2に示されるように、熱切断ツール110(図5及びさ
らに以下の詳細にも示される)が、角膜16の切開部を通して操作され、その熱
部分112、特にそのビーク又は先端114が水晶体嚢24に接触する。先端又
はビーク114で熱のパルスを生成するツール110を介する電気パルスによっ
て水晶体嚢24に開口O(図3)が作成される。熱部分112のスロット116
の形状により、熱のパルスが先端又はビーク114に集中される。ここで水晶体
嚢24に開口Oが作成されると、熱切断ツール110が、典型的には両方向矢印
117の方向(挿入方向)で部位から取り外される。
【0022】 図3において、ここで開口Oが作成されると、次いで、熱プローブ120(図
6及び図7A〜図7C、ならびに以下のさらなる詳細にも示されている)が、角
膜16の従来作成切開部を通して操作される。熱プローブ120の熱部分122
、特にそのトロイダル部分124が、開口Oの上に、開口Oと位置合わせされた
状態で水晶体嚢24に接触する。
【0023】 図4に特に詳述されているように、典型的には熱切断ツール110によって占
有されていたのと同じ角膜開口を通して、白内障除去デバイス(CRD)のドリ
ル・ユニット130(CRD全体は、本願所有者が所有する米国特許出願第08
/851505号及び09/156982号に詳述されており、これらの特許出
願の開示をどちらも参照により本明細書に組み込む)、特にそのハウジング13
2が、医師がドリル・ユニット130のハンドル134を操作すると前方チャン
バ及び開口Oに入る。
【0024】 ここで熱プローブ120が作動され、それにより、特に嚢組織がトロイダル部
分124の下側縁部に接着し、かつ嚢組織の下の嚢下皮質26の部分も凍結する
温度まで、開口124aを有するトロイダル部分124が冷却される。このこと
が、トロイダル部分114内で起こり、嚢24に対する堅い凍結把持を有する。
この凍結把持は、この丸い開口の完全性を維持し、特に、開口に気密封止を提供
するということであり、嚢24縁部を安定させて、処理中に嚢縁部がせん断力及
び漏れを受けないようにする。トロイダル部分に関する典型的な冷却温度は約−
5℃〜−10℃である。
【0025】 次に、ドリル・ユニット130を作動することができ、このとき医師が、典型
的にはハンドル制御によってドリル・ビット136を軸方向に移動させ、それに
よりドリル・シャフト139の端部にあるドリル・ブレード138がハウジング
132から皮質26内に延在する。ドリル・ビット136は、白内障(核)28
を破片28aに分解して溶解する乱流を生成し、さらに白内障を皮質26内部で
粘性粒子に乳化するような速度で、ドリル・ユニット130内のモータ(図示せ
ず)によって回転される。この速度は、例えば約100,000rpmである。
回転中に、洗浄及び吸入を、同時に、又は別々にハウジング132を介して行う
ことができる。この処置は、所望の量の核28、典型的には全ての核が乳化され
、吸入されるまで継続する。
【0026】 処置の完了後、トロイダル部分124は、典型的にはそこを介するガス流を止
めることによって、凍結による把持が解放される温度まで加熱され、熱プローブ
120及びドリル・ユニット130を手術部位から取り外すことができるように
する。次いで、水晶体を、従来の処置によって水晶体20の嚢24内に移植する
ことができる。
【0027】 図5は、切断ツール110の熱部分112を詳細に示す。熱部分112は、典
型的には、管状、円筒形状であり、しかし他の形状も許容可能である。スロット
116が、(両方向矢印140によって示される)軸に関して対向して配設され
ている。スロット116は、典型的には、「T」形状となるように、ヘッド部分
143に連続するチャネル部分142を含む。この「T」形状は、ハンドル境界
面145にある電気コネクタ144を介して電気が通る際に先端114での熱負
荷が最大になることである。熱部分112は、鋼やチタンなどの金属を含めた導
電材料からなり、「T」形状のスロット116と連結されて、先端又はビーク1
14に熱を集中させる。熱は、典型的には、ハンドル境界面145にある電気コ
ネクタ144を介するエネルギー・パルスとして受け取られる。
【0028】 典型的には、互いに等距離の2つのスロット116が存在する。先端又はビー
ク114に熱を集中させるように構成されているという条件で、1つ又は3つ以
上のスロットも許容可能である。
【0029】 図6及び図7A〜図7Cは、熱プローブ120を詳細に示す。このプローブ1
20は、熱部分122を含み、内部に開口124aを有するトロイダル部分12
4で終端する。ハンドル152は、加熱接続部(又はポート)156及び冷却接
続部(又はポート)157a、157bを介して熱部分122に接続し、熱部分
122及びトロイダル部分124に対する加熱及び冷却を提供するための関連機
構と共に制御システム(図示せず)が存在する。また、医師がトロイダル部分1
24での正確な加熱及び冷却を制御できるように、オン/オフ・スイッチ158
及び温度制御部を含めた、医師によって作動可能な制御部がハンドル152上に
存在する。
【0030】 加熱は、加熱接続部156から電気を受け取る導電部(コイル159)によっ
て達成される。冷却は、トロイダル部分124の中空チャンバ160内のガス循
環及び膨張によって達成される。ガスは、典型的にはCO2(二酸化炭素)及び
2O(酸化窒素)であり、これらのガスが圧縮されているガス源(図示せず)
から解放されたものであり、膨張時に冷却される。ガスは、接続部157aを介
して熱部分122に入り、管路161を介して穴161aに進み、そこでトロイ
ダル部分124に入る。ガスは、穴162aを介して流出管路162を通ってト
ロイダル部分124から出る。流出管路は、接続部157bで流出ライン(図示
せず)に接続し、そこで流出ガスは雰囲気環境に放出される。
【0031】 加熱及び冷却がどちらも機能し、その結果、冷却はトロイダル部分124に局
所化され、したがって水晶体嚢24の表面に限定され、残りの環境は、凍結によ
る器具及び組織損傷を回避するのに適したより温かい温度に保たれる。
【0032】 トロイダル部分124は、丸められた三角形の断面であり、水晶体嚢24の必
要な開口Oを通るドリル・ユニット130のハウジング132の滑らかな挿入を
可能にする。上述したように、組織を適切に凍結把持し、開口Oの封止及び完全
性を維持するために、かなりの量の組織と凍結接触することができることを条件
として、他の形状も適している。このトロイダル部分は、0度〜45度の角度「
z」にあり、典型的には約30度であり、トロイダル開口124aは、典型的に
は約1.0mm〜2.0mmの開口Oと同様の手術開口に対応するように寸法決
めされている。
【0033】 熱部分122及びトロイダル部分124は、典型的には、ステンレス鋼やチタ
ンなどを含む金属などの材料からなる一体型単一部片部材である。材料は、医師
が、術前又は術中に熱プローブ120を調節することができるように曲げ可能な
場合がある。
【0034】 図7Dに移ると、熱部分122’の代替実施形態が示されている。この熱部分
122’は、本明細書で以下に述べること以外は、図7A及び図7Bに示し、上
述した熱部分122と全ての点で同様である。具体的には、この熱部分122’
では、トロイダル部分124’が、金又は他の良好な熱(冷却)伝導体など熱(
冷却)伝導材料からなる固体部材である(そうでない場合、以下に示すことを除
いて、図示し上述したトロイダル部分124と全ての点で同様である)。これは
、従来の金属接合技法によって熱部分122’の残りの部分に接合される。ガス
供給管路161とガス流出管路162の間に、トロイダル部分124’と接触す
るチャンバ165がある。穴166a、166bが、当該のガス管路161、1
62をチャンバ165と接続する。
【0035】 チャンバ165は、進入ガスに関する膨張チャンバとして働き、ガスを冷却す
ることができる。この冷却はトロイダル部分124’に伝えられ、トロイダル部
分124’の良好な伝導により、トロイダル部分124’全体にわたって冷却が
急速に広がることができるようにする。したがって、冷却は上述したものと同様
であり、この熱部分122’は熱部分122と同一に動作する。
【0036】 この手術処置及びそれに関連するツールは、手術処置全体を通して嚢を無傷の
ままに保つことができる。
【0037】 次に図8に移ると、本発明の第2の実施形態によるシステム200が示されて
いる。システム200は、上述した熱機能(加熱/冷却)及びドリル機能が単一
器具に統合されている装置201を含む。
【0038】 装置201は、先端202とハンドル204を含む。先端202は、典型的に
は使い捨て可能であり、ハンドル204から取外し可能である。装置201が適
切に組み立てられたとき、軸XXは、装置201を介して延在し、先端202を
介して延在する軸AA(図9にも示される)と、ハンドル204を介して延在す
る軸BB(図11にも示される)との両方に同軸である。システム200、典型
的には装置201に関する構成要素の説明及び方向付けの目的で、用語「近位」
及び「遠位」を採用し、「遠位」は、先端202の方向であり、より具体的には
軸XX上の矢印ヘッドXDによって示される方向であり、「近位」は、ハンドル
204の方向であり、より具体的には軸XX上の矢印ヘッドXPによって示され
る方向である。
【0039】 先端202とハンドル204、又は他の同様の協働構成上に対応する形で構成
されたねじ山206、208によって先端202がハンドル204に係合する。
装置201は、プラグ211などによってコンセントなどの電源(図示せず)に
接続する制御ユニット210によって制御される。制御ユニット210は、電線
212を介してハンドル204に電力を提供する。制御ユニット210内に吸引
ユニット(S)214が存在し、しかしこれは制御ユニット210の外にあって
もよく、吸引ライン215を介してハンドル204及び先端202に吸引機能を
提供する。制御ユニット210はまた、流体源(F)217(ライン217aを
介する)から、流体ライン217bを介してハンドル204及び先端202へ向
かう洗浄流体の流れを制御するための弁216を含む。ガス源(G)219(ラ
イン220aを介して弁218に接続するガス源219)からガス・ライン22
0を介してハンドル204及び先端202へ向かうガス流を制御するための別の
弁218が存在する。ガス又は冷却剤源219は、典型的には、例えばCO2
二酸化炭素)やN2O(酸化窒素)など膨張時に冷却される圧縮ガスの源である
。また、ハンドル204に接続されたガス流出ライン221が存在し、そこから
ガスが雰囲気環境に放出される。
【0040】 足踏みスイッチ222(図17及び図18で以下に詳述する)が、線223に
よって制御ユニット210に電気的に接続され、上で詳述したシステム200の
多くの機能を制御する。また、制御ユニット210及び足踏みスイッチ222へ
の電力を制御するON/OFFスイッチ224が制御ユニット210上にある。
【0041】 また、図9に移ると、先端202が図示されており、先端202は、ヘッド部
分240及びコア242から形成され、間に空間を有する一連の重畳管250内
に収容されたドリル部材244を支持し、重畳管250はそれぞれ、ヘッド部分
240及びコア242内に取り付けられている。コア242は、電気絶縁リング
254及び空気ギャップ255によってヘッド部分240から離隔され、それに
よりヘッド部分240及びコア242が互いに接触せず、したがって、異なる電
位を維持して、(以下に詳述する)電気回路を形成することができる。
【0042】 ヘッド部分240は、典型的には、導電ポリマーや他の同様の材料などの材料
からなる、間にOリング266を有する2つの部材、すなわち外側部材262及
び内側部材264から形成されて、ドリル部材244の高い回転速度(典型的に
は約80,000rpm)による振動からの衝撃吸収を提供する。外側部材26
2は延在部267を含み、チャンバ268が、コア242を取り囲む延在部26
7の間に存在する。この延在部267は、典型的には、内側にあるねじ山206
を含み、これはハンドル204上のねじ山208に対応し、それにより装置20
1の使用が望まれるときにハンドル204に対する先端202の接合及び保持を
可能にする。ヘッド部分240は、典型的には、材料が導体であるという条件で
、手術グレード鋼、他の生体適合性金属、又は他の生体適合性材料から形成され
る。内部に導電線を有するプラスチックも適している。
【0043】 コア242は、カラー272〜275から形成され、ヘッド部分240から突
出する管(以下に詳述する)を支持する。カラー272〜275は、(図14〜
図16に詳述し、かつ以下に詳述する)ハンドル204内の当該の管530、5
40、550、552、560から当該の管(以下に詳述する)内へ流体及びガ
スを吸引するための経路283〜285を提供するように構成される。3つの内
部カラー272〜274は、ハンドル204のスタブ420を受けるように寸法
決めされた空間286を形成する。
【0044】 また、図10に移ると、ドリル部材244がドリル・ビット290から形成さ
れており、対向するテーパ端部293a、293bを有するバランス・ブレード
292a、292bがクロスバー294に接続されている。対向するテーパ端部
293a、293bを有する2つのバランス・ブレード292a、292bが示
されているが、ドリル・ビット290がバランスを保った形で回転することがで
きるという条件で、任意の端部テーパ構成で任意の数のバランス・ブレードを支
持するようにドリル・ビット290を修正することができるので、これは例示に
すぎない。別法として、ドリル・ビット290は、米国特許第5,690,64
1号(Sorensen他)で(要素318として、図4dの一例で示されてい
る)開示される水晶体縮小ヘッドに従っていてよく、この開示を参照により本明
細書に組み込む。
【0045】 ドリル・ビット290はシャフト295に取り付けられ、シャフト295は、
ハンドル204によって受けられたヘッド部分240を越えて延在している。近
位方向に進むと、シャフト295の末端の前に、円周突起296が存在し、円周
突起はストップ・カラー297に当接し、ストップ・カラーは、衝撃を吸収して
、コア・カラー272とストップ・カラー297の摩擦を妨げるために間にOリ
ング298を有して最内コア・カラー272の近位端272aを受ける。
【0046】 ドリル・ビット290及びシャフト295は、チタンやステンレス鋼などの生
体適合性材料からなる。ドリル・ビット290は単一部片であってよく、又はブ
レード292a、292b及びクロスバー294を、溶接など従来の金属接合技
法によって一体に接合される単一部片とすることもできる。ドリル・ビット29
0は、溶接など従来の金属接合技法によってシャフト295に(クロスバー29
4で)接合される。
【0047】 一連の管250は、ドリル部材244を適切に収容し、流体、ガス、及び粒子
の出入りを可能にするように、典型的には(軸AAに関して)同心かつ同軸であ
る管300、302、304、306、308によって形成される。これらの管
300、302、304、306、308は、材料が導体であることを条件に、
手術グレード鋼、又は任意の他の生体適合性金属、又は他の生体適合性材料から
なる。
【0048】 最内管又は中心管300は、ドリル・シャフト295用のハウジングとして働
く。この管300も、手術部位から流体、粒子などを吸引するための経路を提供
する。この管は、最内コア・カラー272内に取り付けられている。カラー27
2は、近位端272a及び遠位端272bを含む。近位端272aは管状であり
、ストップ・カラー297内に受けられ、Oリング298に当接する。この近位
端272aはまた、少なくとも1つの穴272c(2つが示されている)を含み
、そこを介して中心管300への吸引をもたらすことができる。
【0049】 外側に進むと、第2の管302は、流体がそこを介して手術部位に輸送される
管である。この管302は、中心管300の端部に関してごくわずかに近位で終
端する。これは、コア・カラー273内の経路283から管302へ流体が通る
ことができるように、中間コア・カラー273内に取り付けられている。
【0050】 別法として、管300、302の機能を切り換えることができる。この場合、
管300は、手術部位に流体を供給し、その一方で第2の管302を介して吸引
が提供される。装置201の残りの部分は、管300、302のこの変更に対処
するように、それに応じて修正される。
【0051】 外側に向かって引き続き、第3の管304と第4の管306は、それぞれ先端
202及びハンドル204内のカラーにおける必要な空間/経路/チャネル/キ
ャナル、ガス源219及びガス・ライン220、220a、221及び制御装置
210と連結したとき、周囲環境に対して閉じた冷却システムを形成する。内管
304はガス輸送管であり、外管306は出口管であり、そこを介してガスが装
置201に戻る。内管304の遠位端304aが丸められ、それにより第2の管
302と共に閉じた空間を形成するので、どちらの管304、306も環境に対
して閉じている。この管304は、この管304から出口管306の膨張チャン
バ314内にガスが通ることができる少なくとも1つの穴312を含み、ここで
は2つが示されている。
【0052】 膨張チャンバ314は、穴312を介してガスを受け取る。この膨張チャンバ
314は、典型的には、遠位端304aで、又は遠位端付近で内管304に対し
て閉じている外側突出円弧状円周部分316によって形成される。この円弧状部
分316は、ガスの膨張のための空間を作成して、円弧状部分316の外側側面
で冷却が生じる。これら2つの管304、306は、第2の管304に近接して
、ほぼ同じ点で終端する。供給管304の丸められた遠位端304aと連結され
た円弧状円周部分316が、外側に沿った段差部317を画定する。この構成は
、少なくとも円弧状部分316(しかし典型的には、供給管304の丸められた
遠位端304aによって形成された段差部317の他の部分も含む)によって形
成された段差部317の部分に冷却を限定し、それにより局所冷却を有する。こ
の冷却は、局所化され、段差部317との接触時に必要な組織を凍結するのに十
分な温度であり、ここでは例えば、他の組織を傷付けることなく、嚢24の把持
又は凍結把持を可能にする。さらに、段差部317を形成する管304及び30
6の終端は、内管300、302よりも大きい直径であり、段差部317と、最
内管300の終端との間のdd(典型的には約0.5mm)によって示される距
離で結合され、必要な組織内へのドリル・ユニット244の貫入深さ、ここでは
例えば嚢24内への貫入深さが制限される。これは、回転ドリル・ブレード29
2a、292bの最大安全性及び効果を見込む。
【0053】 管304は、冷却剤ガスが経路284からコア・カラー274内に入り、管3
04へ通ることができる態様で、中間コア・カラー274に取り付けられる。同
様に、管306は、冷却剤ガスがカラー275内の経路285によって管306
から出ることができる態様で外側コア・カラー275に取り付けられる。
【0054】 最外管308は加熱器管である。これは、その(加熱器管308の)遠位端で
膨張管306に接触する。1つの電位、例えば負のカラー275に取り付けられ
た膨張管306と連結して、最外管308は、別の電位、例えば典型的には正の
ヘッド部分260内部部材264に取り付けられ、電気回路が形成される。この
構成は、電力が受け取られるときに、最外又は加熱器管308が加熱されるもの
である。この加熱は、膨張チャンバ314の外側側面に、又はその付近にある手
術部位にガス管304、306からの冷却を少なくとも部分的に限定し、又は局
所化し、その一方で、管300、302、304、306、又は加熱器管308
が延在する管の一部分での温度を生体適合性範囲内で維持するものである。この
加熱は、膨張チャンバ314からの冷却温度の任意の後方伝導を制限し、それに
より、この冷却による、例えば角膜16、虹彩、及び他の周囲組織への任意の組
織損傷を回避する。
【0055】 コア242、特にそのカラー272〜275は、典型的には、材料が導体であ
ることを条件に、手術グレード鋼、他の生体適合性金属、又は他の生体適合性材
料から形成される。Oリング330は、典型的には、中間カラー274において
コア242を取り囲み、コアは、このOリング330を収容するための円周イン
デント332を含む。また、Oリング340が、遠位端272bで最内コア・カ
ラー272を取り囲む。これらのOリング330、340は、ハンドル204(
以下に詳述する)上に対応して構成された構成要素から封止し、衝撃吸収し、摩
擦低減するのに適したエラストマー又は任意の他の材料からなる。
【0056】 図11〜図16は、ハンドル204を詳細に示す。図11に移ると、このハン
ドル204は、ヘッド部402、本体404、及びフロント・プレート406に
よって形成される。軸BBは、このヘッド部402及び本体404を通って延在
し、それにより、先端202とハンドルが一体に接合されたときに先端202の
軸AAと位置合わせされる。ヘッド部402は、それぞれヘッド部402及び本
体404上の対応するねじ山408a、408bによって本体404内にねじ留
めすることによって本体404に接続し、かつ/又は従来の取付け技法及び機構
によってフロント・プレート406に取り付けられる。ハンドルはまた、定位置
に構成要素を保持するねじ409を含む。
【0057】 ヘッド部402は、延在部267にある先端202のねじ山206又は他の係
止機構に対応して、典型的には外側にねじ山208又は他の係止機構を有する外
側リング410を含む。この外側リングは、典型的には、先端202のヘッド部
240に対応するように、導体である手術グレード鋼又は他の生体適合性材料か
らなり、この外側リング410も正の電位を有して、上述したように電気回路の
一部を形成する。電気供給ライン412が、外側リング410に接触し、そこに
電気を供給して、電位、ここでは例えば正電位を提供する。
【0058】 ヘッド部402はまた、周りに円周円筒形422を有するスタブ420を含み
、カラー272〜275に係合する。スタブ420は、内部カラー部材272〜
274によって形成される空間286内部に嵌合する。スタブ420は、先端2
02とハンドル204が一体に接合されたときに衝撃吸収及び摩擦低減を行うた
めの円周インデント428内のOリング426(上述したOリングに従う)と共
に、ドリル・シャフト295及びストップ・カラー297を受けるための中心穴
424を含む。吸引を提供する、ハンドル204を通って延在する管530を受
ける経路430もスタブ420内にあり、中心穴424に延在する。
【0059】 円筒形422は、コア・カラー275内のガス流出経路285をカバーしない
程度に長くチャンバ268内に延在するように寸法決めされる。したがって、円
筒形422と外側リング410の間の空間434が、ガス返還用の経路の一部を
提供する。
【0060】 スタブ420とフロント・プレート406は、保持具440を保持するように
結合する。保持具440は、(軸BBに沿って)そこを介して軸方向に延在する
穴442を含み、この穴は、遠位チャンバ444及びテール部446を含む。遠
位チャンバ444は、それに対応して、ストップ・カラー297を配置するよう
に構成される。この遠位チャンバ444は、内部での回転が可能なように、スト
ップ・カラー297よりも寸法がわずかに大きく、衝撃吸収及び摩擦低減を行う
ために近位端にOリング248(上述したOリングに従う)を含む。テール部4
46は、シャフト295の直径よりも大きな直径であり、しかしバランスの取れ
た様式でのシャフト295の回転を可能にするのに十分な直径である。
【0061】 シャフト保持ユニット450が、ドライブ・ロッド454によってモータ45
2に接続される。このシャフト保持ユニット450は、モータ452によって回
転されるように、シャフト295の残りの端部(ストップ・カラー297の近位
の部分)を受け取り、保持する。シャフト保持ユニット450はクランプ部材4
60を含み、クランプ部材460は、クランプ部材460を開閉するために遠位
位置と近位位置の間で移動する内部スリーブ462によって、シャフト295を
受けるように開かれ、シャフト295を回転自在に保持するように閉じられる。
ドライブ・ロッド454を支承するばね464は、典型的には、内部スリーブ4
62を遠位に押すように偏倚させられていて、それによりクランプ部材は閉じた
位置になり、十分な保持でシャフト295を回転自在に保持する。ばね464は
、ドライブ・ロッド454の近位カラー454aと、内部スリーブ462上で内
側に延在する段差部部分462aとによって境界を画されている。
【0062】 また、図12に移ると、円周リング462bが、内側スリーブ462から突出
し、中間スリーブ470の溝469によって形成される固定経路内を進む外側ス
リーブ468の歯466に当接する。外側スリーブ468が移動され、典型的に
はねじられ、それにより歯466がリング462bに当接し、リングを移動させ
る。これは、内側スリーブ462を移動させ、望みのときに最終的には(回転自
在に十分に堅い係合でシャフト295の周りで)クランプ部材460を開閉する
【0063】 モータ452は、ばね485によって定位置に保持される。モータ452は、
典型的には、最大約100,000rpmの速度でシャフトを回転することがで
きるモータであり、しかしここでは、例えばこの装置201では、約80,00
0rpmのモータ速度が典型的である。モータ452は、ハンドル204内のキ
ャナル488内に延在する電線212から電力を受け取る。
【0064】 次に図13〜図16、特に図13に移ると、ハンドル204の後部又は背面が
示されている。ハンドル204は、電気490、吸引492、流体進入494、
ガス流入496及び流出497に関する様々なラインに関するポートを含む。
【0065】 図14は、ハンドル204内の吸引管530を示す。吸引管530は、ポート
492(図8のライン215から吸引を受け取る)から、ハンドル204のヘッ
ド部402内の経路430に延在する。
【0066】 図15は、ハンドル204内のガス流入及び流出を示す。ガスは、ガス・ライ
ン220を通ってポート496を介してハンドル204内に入る。このポート4
96は、ハンドル204内のキャナル532内に、次いで管540へ開いており
、そこを介して、ガスは、ガス供給管304(図9)に入る前にコア・カラー2
74(図9)内の経路284(図9)に入る。ガス流出は経路285(図9)を
介し、円筒形422と、ハンドル204のヘッド部402の外側リング410と
の間の空間434内に入る。この空間434から、ガスは、ハンドル204内の
管550、552(破線で示す)を介して、ハンドル204内のキャナル556
に流れ、ポート497を介してガス流出ライン221(図8)へ出る。
【0067】 図16は、ハンドル204内の流体流入を示す。流体は、ポート494を介し
て(図8に示される流体ライン217bから)入る。このポート494は、ハン
ドル204内のキャナル558内に、次いで管560へ開いており、そこを介し
て、流体は、流体供給管302(図9)に入る前にコア・カラー273内の経路
283に入る。
【0068】 図17及び図18は、足踏みスイッチ222を詳細に示す。足踏みスイッチ2
22は、冷却剤ガス602を作動/中止するためのボタン、及び流体の流れ60
4を作動/中止するためのボタンを有するベースプレート600を含む。これら
のボタン602、604は、医師がそれを踏むことによって作動/作動停止され
る。また、医師が吸引を制御するために踏む傾斜したペダル606が含まれてい
る。どれほど深くペダル606が(矢印608の方向で)押し下げられるかに応
じて、ペダル606が押されていないときの全く吸引のない状態から、ペダル6
06が完全に押されているときの完全な吸引状態へ、吸引が勾配に沿って変動す
る。ペダル606は、両方向矢印610に従って横方向に移動することもでき、
ペダルが水平方向に対して垂直な時、ドリル作用はOFF、又は垂直方向に対す
る角度「q」にペダル606が角移動される時、ドリル作用はONである。
【0069】 作動において、システム200は、図2に示され、上述したのと同様の処置を
はじめに利用する。この初期処置により、開口Oと同様の開口O’が作成されて
いる。
【0070】 次に図19に移ると、ここで開口O’が作成されると、図2に図示し、説明し
たように部位から熱切断ツール(図2の110)が取り外される。典型的には、
(そこを介して熱切断ツールが挿入され、取り外されるのと)同じ角膜切開部を
通して、装置201、特に先端202、より具体的には重畳管250が角膜切開
部内に挿入される。挿入は、水晶体20内へ、医師が嚢24に対する段差部31
7の当接を見るまで続く。吸引機能を有する中心管300の部分、及び洗浄流体
を有する内側管302と共に、ドリル・ビット290が、開口O’を介して嚢2
4に入り、皮質26内に位置し、段差部317が開口O’を取り囲む。
【0071】 次に装置201が作動され、それによりガスが膨張チャンバ314内で膨張し
て、例えば約−5℃〜−10℃の温度まで段差部317を冷却し、それにより段
差部317は、嚢24の凍結に十分な冷却を嚢24に伝え、段差部317の少な
くとも一部を嚢24に凍結接着し、それにより装置201が、嚢24に対する制
御把持又は凍結把持を有する。この凍結把持は、この丸い開口O’の完全性を維
持し、特に、開口に気密封止を提供するものであり、嚢24縁部を安定させて、
処置中に嚢縁部がせん断力及び漏れを受けないようにするものである。冷却は、
段差部に接触する嚢24の領域で局所化されて保たれ、このとき加熱器管308
が、約25℃〜35℃の温度まで加熱して、この冷却を限定し(局所化し)、生
体適合性範囲で手術部位の残りの部分及び先端202を維持する。
【0072】 ここでドリルを作動することができ、このときドリル・ビット290が、白内
障(核)28を破片(図4の部片28aと同一)に分解して溶解する乱流を生成
し、さらに(上述した図4に図示し説明したように)白内障を皮質26内部で粘
性粒子に乳化するような速度で回転する。この速度は、例えば約80,000r
pmである。回転中、洗浄及び吸入を、同時に、又は別々に管300、302を
介して行うことができる。この処置は、所望の量の核28、通常は全ての核が、
乳化され、吸引管300を通して吸入されるまで続く。
【0073】 処置が完了すると、ガスの流れが止められ、段差部317の凍結による把持を
解放することができる。解放が完了すると、先端202(したがって装置201
)を手術部位から取り外すことができる。次いで、水晶体を、従来の処置によっ
て嚢24に移植することができる。
【0074】 上述のシステム、装置、及び方法は白内障手術に関して図示して説明したが、
これは単に例示にすぎない。これは、修正を伴わずに、又は最小の修正を伴って
、これら上述のシステム、装置、及び方法を、除去すべき嚢内材料を含む任意の
種類の病理に関して、(周囲組織又は血液ストリーム内に)嚢外部への嚢内内容
物の広がりを回避するために少なくとも処置中に嚢を無傷にしておくために使用
することができるからである。そのような病理は、例えば、嚢内腫瘍、メニスカ
ス、嚢内寄生虫などである。
【0075】 当業者が本発明を実施することができるように本発明の好ましい実施形態を説
明してきたが、前述の説明は例示を意図するものにすぎない。前述の説明を本発
明の範囲を限定するために使用すべきではなく、本発明の範囲は、頭書の特許請
求の範囲を参照して決定すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術による白内障手術中の人の眼の概略側面断面図である。
【図2】 本発明の実施形態による処置中の、操作時の本発明の熱切断ツールの一実施形
態の斜視図である。
【図3】 本発明の実施形態による処置中の、操作時の本発明の熱プローブの一実施形態
の斜視図である。
【図4】 本発明の実施形態による器具及び処置を使用する白内障手術中の人の眼の概略
側断面図である。
【図5】 本発明の実施形態による熱切断ツール・ハウジングの一実施形態の側面図であ
る。
【図6】 本発明の実施形態による熱プローブの斜視図である。
【図7A】 図6の熱プローブの熱的部分の断面図である。
【図7B】 図6の熱プローブの熱的部分の後面図である。
【図7C】 図6の線7C−7Cに沿って取られた熱プローブの熱的部分の断面図である。
【図7D】 図6の熱プローブに関する代替熱的部分の断面図である。
【図8】 本発明の第2の実施形態によるシステム及び装置の斜視図である。
【図9】 図8に詳述した装置の先端の断面図である。
【図10】 本発明の第2の実施形態によるドリル・ビットの斜視図である。
【図11】 図8に詳述した装置によるハンドルの断面図である。
【図12】 シャフトが取り外された状態での、本発明の第2の実施形態によるシャフト保
持ユニットの断面図である。
【図13】 図8に詳述した装置の後面図である。
【図14】 本発明の第2の実施形態の、様々な回転でのハンドル内の管構成を詳述する断
面図である。
【図15】 本発明の第2の実施形態の、様々な回転でのハンドル内の管構成を詳述する断
面図である。
【図16】 本発明の第2の実施形態の、様々な回転でのハンドル内の管構成を詳述する断
面図である。
【図17】 本発明の第2の実施形態の足踏みスイッチの上面図である。
【図18】 線18−18に沿って取られた図17の足踏みスイッチの断面図である。
【図19】 例示操作での図8の装置の斜視図である。
【手続補正書】
【提出日】平成15年1月16日(2003.1.16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EC,EE,ES,FI,GB, GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,I N,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD, MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG, US,UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近位端及び遠位端を含む第1の管と、 冷却剤の流入及び流出のための経路とを備え、該経路が、 前記第1の管の少なくとも一部を覆って延在する第2の管であって、近位端
    及び遠位端を含み、前記経路内での冷却剤流入を提供する第2の管、及び 前記第2の管の少なくとも一部を覆って延在し、近位端及び遠位端を含む第
    3の管であって、前記遠位端が、前記第3の管内部の前記冷却剤のための膨張チ
    ャンバを形成する少なくとも1つの外側延在部を含み、前記膨張チャンバから前
    記第3の管の外側に冷却を伝え、前記経路内での冷却剤流出を提供する第3の管
    を備え、 前記第2の管が、前記遠位端に前記膨張チャンバ内への冷却剤流れ用の穴を
    有し、さらに、 前記第3の管の少なくとも一部を覆って延在する第4の管であって、近位端
    及び遠位端を含み、電源からの電力が前記第4の管に供給されたときに加熱する
    ように前記電源と連通するように構成され、前記第3の管の少なくとも前記近位
    端に向かう前記冷却の伝導を制限するために前記第3の管の少なくとも一部を覆
    って延在するように位置決めされた第4の管を備え、 前記第1の管の前記遠位端が、前記第2及び第3の管の前記遠位端を越えて
    延在し、 前記第2及び第3の管の前記遠位端が、前記第4の管の前記遠位端を越えて延
    在する 手術装置。
  2. 【請求項2】 ドリル部材をさらに備え、前記ドリル部材が、遠位端と、前
    記遠位端にあるドリル・ビットとを有するシャフトを含み、前記ドリル部材が、
    前記第1の管に少なくとも部分的に収容される請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 モータをさらに備え、前記モータが前記ドリル部材と連結さ
    れる請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の管と前記第2の管の中間にあるキャリア管をさら
    に備え、前記キャリア管が、近位端及び遠位端を含み、前記遠位端が、前記第2
    及び第3の管の前記遠位端と、前記第3の管の前記遠位端との中間の点まで延在
    する請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記キャリア管が、洗浄流体源から洗浄流体を輸送するよう
    に構成されている請求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記第2及び第3の管が、前記当該の遠位端で閉じられ、前
    記経路を周囲環境に対して閉じる請求項1に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の管及び前記第3の管の前記閉じた遠位端が、前記
    キャリア管から外側に延在する段差部を画定する請求項6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の管の前記遠位端が、前記段差部を越える距離に延
    在し、前記距離が、前記第1の管に関する最大貫入深さに対応する請求項7に記
    載の装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の管が、前記第1の管に連通する吸引ユニットから
    の吸引に対処するように構成されている請求項1に記載の装置。
  10. 【請求項10】 嚢内部の組織を手術するための方法であって、 近位端及び遠位端を含む管路であって、冷却剤を輸送するように構成され、
    さらに、前記遠位端に冷却を集中させるように構成された部分を含む管路と、 前記管路を通って長手方向に延在するドリル部材であって、遠位端、及び前
    記遠位端にあるドリル・ビットを含むドリル部材と、 近位端及び遠位端を有する管であって、前記管路の遠位端が該管の遠位端を
    越えて延在する構成で前記管路を覆って延在し、作動時に加熱するように構成さ
    れて、前記管路の少なくとも前記近位端に向かう前記冷却の伝導を制限する管と を備える装置を提供すること、 前記嚢に開口を作成すること、 前記遠位端に冷却を集中させ、前記管路部分を冷却するように構成された前記
    管路の前記部分と前記開口を接触させ、それにより十分な冷却が前記嚢に伝わり
    、前記装置による前記嚢の把持を可能にすること、 前記管を作動して加熱し、前記管路の少なくとも前記近位端に向かう前記冷却
    の伝導を制限すること、 前記開口を介して前記嚢内に前記ドリル・ビットの少なくとも一部分を挿入す
    ること、及び 前記嚢内の前記組織の少なくとも一部分を乳化するために前記ドリル・ビット
    を回転させること を含む方法。
  11. 【請求項11】 加熱が、前記管がそこを覆って延在する前記管路の少なく
    とも前記一部分で、生体適合性範囲内の温度を維持するための熱を提供すること
    を含む請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 吸引によって乳化組織を除去することをさらに含む請求項
    10に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記被包性の組織が白内障を含み、前記嚢が水晶体嚢であ
    る請求項10に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記嚢に開口を作成することが、前記白内障に近接して前
    記水晶体嚢に開口を作成することを含む請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 白内障手術のための方法であって、 手術部位で、内部に白内障を有する水晶体嚢にアクセスすること、 前記水晶体嚢に開口を作成すること、 前記開口の周縁に近接して、前記開口に対応するように寸法決めされた少なく
    とも一部分を有する熱プローブを配置すること、 前記寸法決めされた部分が一時的に前記嚢に接着するような温度まで、前記熱
    プローブの前記寸法決めされた部分を冷却して、前記熱プローブに前記嚢での制
    御可能な把持を提供すること、 前記開口に近接して前記手術部位に熱を提供することによって、前記開口に近
    接する領域への前記冷却を維持すること、及び 前記白内障の少なくとも一部分を乳化すること を含む方法。
  16. 【請求項16】 前記水晶体嚢に開口を作成することが、 熱を集中させるように構成された少なくとも1つの切断端部を有する熱切断ツ
    ールを提供し、前記熱切断ツールが、前記少なくとも1つの切断端部に熱を集中
    させるように加熱されること、及び 前記水晶体嚢と接触して前記少なくとも1つの切断端部を配置すること を含む請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記開口の前記周縁に近接して、前記開口に対応するよう
    に寸法決めされた少なくとも一部分を有する熱プローブを配置することが、前記
    周縁に近接して、前記開口の少なくとも大部分を取り囲むように前記開口に対応
    するように前記寸法決めされた部分を位置決めすることを含む請求項15に記載
    の方法。
  18. 【請求項18】 前記位置決めが、前記周縁に近接して前記開口全体を取り
    囲むことを含む請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 冷却が、前記開口を封止するのに十分な温度まで、前記開
    口に対応するように寸法決めされた前記部分を冷却することを含む請求項18に
    記載の方法。
  20. 【請求項20】 熱を提供することが、生体適合性範囲内の温度で、前記開
    口に近接して前記領域の外に前記手術部位を維持するように熱を提供することを
    含む請求項15に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記白内障の少なくとも一部分を乳化することが、前記開
    口を介して、前記水晶体嚢内に少なくとも部分的にドリル・デバイスを挿入する
    こと、及び前記白内障を切り離すのに十分な速度で前記ドリル・デバイスを回転
    させることを含む請求項15に記載の方法。
  22. 【請求項22】 吸引によって前記乳化白内障材料を除去することをさらに
    含む請求項15に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記手術部位を洗浄することをさらに含む請求項15に記
    載の方法。
  24. 【請求項24】 前記手術部位を加圧することをさらに含む請求項15に記
    載の方法。
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