JP2003530158A - 架橋化デキストランで含浸された脈管プロテーゼ - Google Patents

架橋化デキストランで含浸された脈管プロテーゼ

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ジャックリーン ジョゼフォンヴィッツ
ディディエル レツールニュール
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、少なくとも1つの共有結合で架橋されたデキストランおよび/または少なくとも1つの共有結合で架橋されたデキストランの官能化誘導体で含浸された合成支持体を含む可撓性脈管プロテーゼに関する。本発明はまた、該プロテーゼの製造方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、架橋されたデキストランおよび/または架橋されたデキストランの
官能化誘導体で含浸された脈管プロテーゼ、ならびにこのようなプロテーゼの製
造方法に関する。
【0002】 修復性脈管手術において、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ポリア
クリロニトリル、ポリウレタン、ポリエーテルウレタン、ポリエチレンテレフタ
レートまたは発泡した(expanded)ポリテトラフルオロエチレンから作製された
プロテーゼのような合成代替物(substitutes)の使用は、生物学的移植の代替法
である。
【0003】 これらの合成代替物を生体適合性にするために、そして代替物がそれら自体に
おいて不浸透性(impermeable)でない場合、不浸透性(impermeability)特性
を与えるために、それらの表面は、血漿蛋白質(アルブミンまたはフィブリン)
または細胞外マトリックス蛋白質(コラーゲン、ゼラチンまたはフィブロネクチ
ン)のような生物学的物質でコーティングされ得る。
【0004】 しかし、これらの蛋白質は、動物またはヒトソースから誘導されるという欠点
を有し、病原体および毒素での汚染という潜在的危険性を生じる。
【0005】 これらの合成代替物の表面を必要に応じてカルボキシメチル化されたアルギネ
ートでコーティングすることが、既に提案されている(特許US 5 415 619)。し
かし、このタイプのプロテーゼを移植した後に、相当な炎症性応答およびプロテ
ーゼの表面での血液の迅速な凝固が、観察される。
【0006】 ポリマー性ベース材料および前記ベース材料の表面へ直接付着された実質的に
非イオン性の水溶性ポリマー(この水溶性ポリマーは、場合によっては、アクリ
ルアミドまたはメタクリルアミド;ポリビニルピロリドン;部分的または全体的
に鹸化されたポリビニルアルコール;ポリエチレングリコールおよび架橋されて
いないデキストランのようなタイプのポリマーから選択される)を含む、血液媒
体と適合性であるデバイスがまた、既に、特に特許US 4 743 258において提案さ
れている。しかし、脈管プロテーゼコーティングとしてのこのようなポリマーの
使用は不満足であり、何故ならば、水性媒体におけるそれらの溶解性に起因して
それらが迅速に血液循環へと放出され、従ってプロテーゼからのコーティングの
除去が生じるからである。
【0007】 その上、前処理が、プロテーゼを移植する前に、患者の血液で行われ得る。し
かし、これらの方法は制限され、何故ならば、それらは、時間を要しそして緊急
時には引き受けられ得ない、輸血を受けることを患者に要求するからである。さ
らに、それらは、患者が抗凝固剤処置下にある場合、使用され得ず、これはしば
しばあることである。
【0008】 本出願人は、従って、先行技術の欠点を克服しそして動物起源でない物質でコ
ーティングした脈管プロテーゼを提供することを目的とし、得られるプロテーゼ
は不浸透性および可撓性の両方である。更に、そのコーティングを有するプロテ
ーゼは、移植後にその完全性(integrity)を保持すると同時に、非毒性かつ非
血栓形成性(nonthrombogenic)でなければならず、そしてそれがインビボで移
植される場合には移植後に炎症性反応を誘発してはならない。
【0009】 従って、本発明の1つの主題は、少なくとも1つの共有結合で架橋されたデキ
ストランおよび/または少なくとも1つの共有結合で架橋された官能化デキスト
ラン誘導体で含浸された合成支持体を含むことを特徴とする、可撓性脈管プロテ
ーゼである。
【0010】 本発明の目的のために、用語“可撓性”は、移植の間に外科医によって容易に
操作され得、そしてプロテーゼの管状形状が屈することなしにそして壁が互いへ
くっつくことなしに、折り畳みおよびねじれに容易に耐えるに十分に可撓性であ
るプロテーゼを意味する。
【0011】 デキストランは、α(1−6)結合によって一緒に連結されるα−D−グルコ
ピラノース単位の配列からなるポリサッカリドとして定義され得る。
【0012】 本発明に従うプロテーゼに使用される合成支持体は、例えば、ポリエステル、
ナイロン、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、ポリウレタン、ポリエーテ
ルウレタン、ポリエチレンテレフタレート(織られた(woven)または編まれた
(knitted))または発泡された(expanded)ポリテトラフルオロエチレンから
なる。
【0013】 本発明に従う可撓性脈管プロテーゼは、架橋されたデキストランの存在の点で
不浸透性であり、そして架橋されたデキストランの官能化誘導体の存在のために
生体適合性である(即ち、それは、受容する個体において、好ましくない生物学
的応答を誘発しない)という利点を有する。それは、ガンマ照射またはエチレン
オキシドでの滅菌に好適であり、これらの処理は、その不浸透性またはその可撓
性に対して悪影響を与えない。それはまた、閉鎖循環(closed circuit)での水
流におけるプロテーゼの24時間の永久接触(permanent contact)後に、一定
の化学的および物理化学的特徴を維持し、その結果、血液循環における移植の条
件が再現されるという利点を有する。これらの条件下で、放出されるデキストラ
ンの量は、プロテーゼをコーティングするために使用されるデキストランのたっ
たの1重量%未満を示すプラトーに達する。
【0014】 プロテーゼ支持体をコーティングするためのデキストランおよび/またはデキ
ストランの官能化誘導体の使用は、動物病原体での汚染のあらゆる危険性を回避
する。更に、本発明に従うプロテーゼは、血栓形成性(thrombogenic)でなく(
それは、凝固系を活性化しない)、そして受容する個体において炎症性反応を誘発
しないという利点を有する。
【0015】 本発明に従う脈管プロテーゼを含浸するために使用され得るデキストランの官
能化誘導体は、例えば、番号WO 99/29734号で公開された国際PCT特許出願、
またはJ. Biomed. Mater. Res. (Appl. Biomater.) 48, 578-590, 1999において
出版されたD. Logeart-Avramoglou およびJ. Jozefonviczによる論文に記載のも
のである。
【0016】 その調製が国際PCT特許出願WO 99/29734に記載されるこのような誘導体は
、例えば、一般式DMCabSucdに対応し、ここで: Dは、α(1−6)結合を介して一緒に連結されるα−D−グルコピラノース
単位の配列からなるポリサッカリド鎖を示し、 MCは、メチルカルボキシレート基を示し、 Bは、カルボキシメチルベンジルアミド基を示し、 Suは、スルフェート基を示し、 Sは、スルホネート基を示し、そして、 およびは、デキストランの1グルコシド単位における遊離のヒド
ロキシル官能基の数に対して表される、各々MC、B、SuおよびS基の置換度
(the degree of substitution)(ds)を示し、は0に等しいかまたは≧0
.2であり、は0に等しいかまたは≧0.1であり、は0に等しいかまたは
≧0.1であり、そしては0に等しいかまたは≦0.15であり、=0であ
る場合、および/またはは≠0である。
【0017】 これらの官能化デキストラン誘導体の中でも、より特別に使用され得るものは
、以下からなる群から選択されるものである: ・≧0.5であり、が0に等しいかまたは≦0.5であり、そして≦0
.15であるかまたは0に等しく、そして重量平均モル質量が3 000〜5 0
00 000g/molである、官能化デキストラン、 ・≧0.3であり、が0に等しいかまたは≦0.4であり、そして≦0
.15であるかまたは0に等しく、そして重量平均モル質量が3 000〜5 0
00 000g/molである、官能化デキストラン、 ・≧0.5であり、は0に等しいかまたは≦0.4であり、そして≦0
.15であるかまたは0に等しく、そして重量平均モル質量が3 000〜5 0
00 000g/molである、官能化デキストラン、および ・≧0.2であり、が≧0.3であり、そして≦0.15であるかまた
は0に等しく、そして重量平均モル質量が3 000〜5 000 000g/m
olである、官能化デキストラン。
【0018】 本発明に従う脈管プロテーゼを含浸するために使用され得る官能化デキストラ
ン誘導体の更なる例としてはまた、以下が挙げられ得る: 1)欧州特許0 146 455に記載されるデキストラン誘導体;これは、ランダム
に、以下を含む: ・少なくとも約35%の単位B;これは、構造−O−(CH2n−R−COO- に対応するカルボキシル基を含む基で置換されたサッカリド単位Aからなる[こ
こで、Rは単結合または基−CO−NH−(CH2n'−を示し、nは1〜10
の数であり、そして、n’は1〜7である]、 ・少なくとも約3%の単位D;即ち、 構造:
【0019】
【化1】
【0020】 [ここで、nは上記に定義される通りであり、R2は生理学的に許容されるミネ
ラルまたは有機塩のアニオンを示し、そしてR1は、単結合、−CH2−基または
基:
【0021】
【化2】
【0022】 を示す] の基を含む鎖で置換されたサッカリド単位A、 ・必要に応じて、以下の構造の基で置換された単位Aからなる単位C:
【0023】
【化3】
【0024】 [ここで、R1およびnは前記に定義される通りである]および/または、非置
換サッカリド単位A; 2)欧州特許0 428 182に記載されるデキストラン誘導体;これは、単位Aお
よびC並びに少なくとも35%の単位Bを含み、これらの単位は、欧州特許0 146
455に関連して上記で定義される通りである。
【0025】 本発明に従う脈管プロテーゼの1つの有利な実施形態によれば、前記官能化デ
キストラン誘導体と前記デキストランとの重量比は、1/99〜30/70、好
ましくは3/97〜7/93、そしてなおより好ましくは約5/95に等しい。
【0026】 本発明に従う脈管プロテーゼの別の有利な実施形態によれば、前記合成支持体
はまた、少なくともカルボキシレートおよび/またはスルフェート官能基で官能
化された、少なくとも1つの共有結合で架橋された天然または合成ポリサッカリ
ドで含浸されている。このような官能化ポリサッカリドの例は、ヘパリンである。
【0027】 前記官能化ポリサッカリドと前記デキストランとの重量比は、有利には1/9
9〜30/70、そして好ましくは1/99〜20/80である。
【0028】 本発明に従う脈管プロテーゼが、官能化デキストラン誘導体および官能化ポリ
サッカリドの両方を含む場合、前記官能化デキストラン誘導体と前記官能化ポリ
サッカリドとの重量比は、好ましくは、1/99〜99/1である。
【0029】 上記に定義されるような、官能化デキストラン誘導体および/または少なくと
もカルボキシレートおよび/またはスルフェート官能基で官能化された天然また
は合成ポリサッカリドが、本発明に従うプロテーゼに存在する場合、それらは、
特異的な生物学的活性を前記プロテーゼに与える。
【0030】 特に、官能化デキストラン誘導体の存在は、本発明に従うプロテーゼに、それ
が移植される生物学的媒体との特異的な相互作用を示す可能性を提供し;プロテ
ーゼヘのヒト内皮細胞の増殖が特に観察され、このプロセスは、生物学的媒体へ
の移植片の組込み(integration)を促進する。
【0031】 更に、種々の官能基でのそれらの置換度に依存して、上述の官能化デキストラ
ン誘導体および官能化ポリサッカリドは、瘢痕形成(cicatrizing)特性、抗−補
体活性および血液−血漿−代替(substitute)活性、細胞増殖の調節活性、また
は抗凝固特性を有し得る。
【0032】 本発明の主題はまた、上述の脈管プロテーゼの製造方法であって、以下の工程: a)少なくとも1つのデキストランおよび/または少なくとも1つの官能化デ
キストラン誘導体の溶液の調製、 b)この溶液を使用しての前記合成支持体の含浸、 c)前記デキストランおよび/または前記官能化デキストラン誘導体の架橋、 を含むことを特徴とする。
【0033】 工程a)の間に調製される溶液は、慣用的に浸透水(osmosed water)に基づく
、水溶液からなり得る。それは、例えば、使用されるデキストランのタイプおよ
びその重量平均モル質量に依存して、1%〜70%(m/V)のデキストラン、
または1%〜70%(m/V)の官能化デキストラン誘導体、または1%〜70
%(m/V)のデキストランおよび官能化デキストラン誘導体を含む。
【0034】 本発明に従う方法において使用されるデキストランは、好ましくは、10 0
00〜50 000 000g/molの重量平均モル質量を有する。
【0035】 記載され得る例としては、Pharmacia Biotech社によって販売
されている、それぞれ約40 000、70 000および460 000g/m
olに等しい重量平均モル質量を有する、デキストランT40、T70およびT
500、ならびにSigma社によって販売されている、5×106g/mol
以上の重量平均モル質量を有するデキストラン5Mが挙げられる。使用されるデ
キストランのタイプに依存して、本発明に従う方法の工程a)の間に調製される
溶液は、例えば、20%〜70%(m/V)のデキストランT40、10%〜7
0%(m/V)のデキストランT70、10%〜50%(m/V)のデキストラ
ンT500、または1%〜15%(m/V)のデキストラン5Mを含む。
【0036】 本発明に従う方法の1つの有利な実施形態によれば、この方法は、工程a)と
b)との間に、工程a)の間に調製した溶液への架橋剤[例えば、STMP(ソ
ディウムトリメタホスフエート)、オキシ塩化燐(POCls)、エピクロロヒド
リン、ホルムアルデヒド、カルボジイミド、グルタルアルデヒド、またはポリサ
ッカリドを架橋するために好適である任意の他の化合物)の添加を含む。
【0037】 この実施形態において、工程b)およびc)は、有利には、3〜10のpHで、
約10〜40℃の温度で、そして約150分以下の間、同時に行われる。
【0038】 本発明に従う方法の別の有利な実施形態によれば、この方法は、工程b)とc
)との間に、前記支持体の乾燥工程、続いて少なくとも1つの有機溶媒(例えば
、エーテル)中の架橋剤の溶液での該支持体の含浸工程を含む。
【0039】 好適である架橋剤は、例えば、カルボジイミドまたはBDGE(1,4−ブタ
ンジオールジグリシジルエーテル)[この架橋剤は、場合によっては、ポリサッ
カリド(官能化または非官能化デキストラン)中のグルコシド単位100mol
当たり10〜30mol%の割合で使用される]、または有機溶媒に可溶性であ
る任意の他の架橋剤である。
【0040】 この実施形態において、工程b)およびc)は、各々、有利には、3〜10の
pHで、そして約10〜40℃の温度で行われ、工程b)は、有利には、約15
0分以下の間行われ、そして工程c)は、約15分〜18時間の間行われる。
【0041】 この実施形態の1つの有利なアレンジメントによれば、少なくとも1つのデキ
ストランおよび/または少なくとも1つの官能化デキストラン誘導体の溶液を調
製すること、この溶液で前記支持体を含浸すること、該支持体を乾燥すること、
少なくとも1つの有機溶媒中の架橋剤の溶液で該支持体を含浸すること、ならび
に該デキストランおよび/または該官能化デキストラン誘導体を架橋することの
連続工程は、該支持体の乾燥後、少なくとも1回、好ましくは2〜3回繰り返さ
れる。
【0042】 本発明に従う方法の別の有利な実施形態によれば、デキストランおよび/また
は官能化デキストラン誘導体を架橋する工程c)に、例えば以下に記載されるよ
うな柔軟剤および/または可塑剤と浸透水(osmosed water)との混合液を使用
して、前記プロテーゼを洗浄する工程が続く。
【0043】 本発明に従う方法の別の有利な実施形態によれば、工程a)の間に調製される
少なくとも1つのデキストランおよび/または少なくとも1つの官能化デキスト
ラン誘導体の溶液はまた、少なくともカルボキシレートおよび/またはスルフェ
ート官能基で官能化された、少なくとも1つの天然または合成ポリサッカリドを
含む。
【0044】 このようなポリサッカリドは、本発明に従う可撓性脈管プロテーゼに関連して
前述される通りである。
【0045】 本発明に従う方法のなお別の有利な実施形態によれば、工程a)の間に調製さ
れる少なくとも1つのデキストランおよび/または少なくとも1つの官能化デキ
ストラン誘導体の溶液はまた、可塑剤および柔軟剤から選択される少なくとも1
つの添加剤、および/または抗凝固剤(例えば、抗ビタミンKまたはアスピリン
)、抗菌剤および抗感染症剤からなる群から選択される1以上の有効成分を含む
。該有効成分は、例えば、使用されるポリサッカリドに対して1重量%〜10重
量%の割合で該水溶液中に存在し得る。
【0046】 使用され得る可塑剤の例としては、グリセロールまたはマンニトールが挙げら
れ、これは、例えば、1容積%〜10容積%の割合で存在する。
【0047】 使用され得る柔軟剤の例としては、乳酸、アスコルビン酸、エチレングリコー
ル、プロピレングリコールおよびソルビトールが挙げられ、これは、例えば、0.
1容積%〜5容積%の割合で存在する。
【0048】 使用され得る抗菌剤および抗感染症剤の例は、非限定的様式で、リファンピシン
、ミノサイクリン、クロルヘキシジン、銀イオン剤(silver ion agents)およ
び銀ベース組成物(silver-based compositions)である。
【0049】 本発明の主題はまた、上記に定義される本発明に従う方法によって得られ得る
ことを特徴とする、上記に定義される可撓性脈管プロテーゼである。
【0050】 前述のアレンジメントに加えて、本発明はまた、本発明に従う脈管プロテーゼ
の製造例およびそれらの細胞生体適合性の評価について、ならびにまた添付の図
面に言及する以下の説明から明らかとなるであろう他のアレンジメントを含む。
【0051】 しかし、これらの例は、単に本発明の主題の例示として与えられ、それらは本
発明の限定を決して構成しないことが、明らかに理解されるべきである。
【0052】 実施例1:BDGEで架橋されたデキストランで含浸された合成支持体を含む
、本発明に従う脈管プロテーゼの製造 1)使用される合成支持体、デキストランおよび架橋剤 使用される合成支持体は、Cardial&Bard社によって商品名“Di
aline I”で供給される、編まれた(knitted)ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)からなる。その水浸透性(water permeability)は、ISO/DI
S規格7198:1996に従って1010ml/分/cm2である。それは、
リブ付きテキスタイル(ribbed textile)40〜60cm長(ストレッチされた
形態)および直径8〜10mmの形態である。サンプル20cm長(ストレッチ
された)を、本実施例のコンテクストで使用する。
【0053】 使用されるデキストランは、Sigma社によって販売される、5×106
/molに等しい重量平均モル質量を有するデキストラン5Mである。
【0054】 デキストラン架橋剤に関して、それはBDGE(1,4−ブタンジオールジグ
リシジルエーテル、Aldrich)。
【0055】 2)プロトコル 脈管プロテーゼの製造プロトコルは、乾燥工程によって分離される、デキスト
ラン溶液でPET合成支持体を含浸しそして有機溶媒中で架橋する一連の連続サ
イクルからなる。
【0056】 含浸工程のために調製されるデキストラン溶液は、浸透水(osmosed water)
中に9%、9.5%および10%(m/V)の5Mデキストランを含有する溶液
である。これらの溶液へ、乳酸(0.7容積%)およびグリセロール(2容積%
)を添加する。pHを、2M水酸化ナトリウム溶液を使用して7に調整する。
【0057】 PET合成支持体を、デキストラン溶液を汲み上げてそして管状サンプル内部
へそれを運ぶ蠕動ポンプを使用して、その2つの端部を介して含浸する。含浸時
間は、約10秒〜5分である。
【0058】 含浸に続いて、サンプルを24時間40℃でオーブン中において乾燥する。
【0059】 次いで、デキストランを架橋する工程を行う:サンプルを、BDGE(デキス
トランのグルコシド単位100mol当たり22.3mol)を添加したエーテ
ル溶液に配置する。架橋を18時間行う。
【0060】 次いで、サンプルを吸引フード下で、1時間乾燥する。
【0061】 含浸および架橋の3つの連続サイクルを行い、次いでサンプルを、0.7%(
V/V)の乳酸および2%のグリセロール(V/V)を含む浸透水(osmosed wate
r)の溶液(pH7)を使用して、3時間、3回洗浄する。
【0062】 3)結果 各サンプルについて、サンプルのコーティング度R(%)を測定する。これは
、ポリサッカリド溶液でのその処理後のサンプルの質量の増加に対応する(R=
(P2−P1)/P1×100、P1はサンプルの初期質量を示し、そしてP2は処理
後のその最終質量を示す)。
【0063】 サンプルの静的浸透性(static permeability)をまた、ISO/DIS規格
7198:1996に従って測定する。これは、重量測定によってそして静水圧
下で、サンプルしたプロテーゼの所定領域を通過する水の流速を測定することを
含む。サンプルを、試験を行う前に水でそれを含浸するために周囲温度で純水に
浸漬させてもよく(“Hyd浸透性”:水和状態(hydrated state)における浸
透性)、または試験に直接供してもよい(“Unhyd浸透性”:非水和状態(
unhydrated state)における浸透性)。浸透性は、単位面積(cm2)当たりの
水の流速(ml/分)の商である:それは、ml/分/cm2で表される。以下
の実施例において、別に記載される場合を除いて、測定される浸透性は、ISO
/DIS規格7198:1996に従って得られる静的浸透性である。
【0064】 プロテーゼ1〜3について得られた結果を表Iにおいて列挙する。
【0065】
【表1】
【0066】 プロテーゼ1〜3は、サンプルの可撓性を維持すると同時に良好なシーリング
を作製するために必要とされる可撓性特性およびコーティング度を有する。
【0067】 実施例2:BDGEを使用して架橋されたデキストランで含浸された合成支持
体を含む、本発明に従う脈管プロテーゼの別の製造例 使用される合成支持体、デキストランおよび架橋剤は、実施例1に記載される
通りである。実施例1と対照的に、引き続くプロトコルは、プロトコルの終わり
に3つの3時間洗浄を伴う、含浸および架橋の2つのみの連続サイクルを含む。
含浸溶液は、第1サイクルの間にグリセロールや乳酸を含まずそして第2サイク
ルについては2容積%のグリセロールを含む、10%(m/V)の濃度の5Mデ
キストランからなる。BDGE濃度は、2サイクルについて同一であり、サンプ
ルに従って、15%、18%または20%(デキストランのグリコシド単位10
0molに対するモル数で)である。
【0068】 必要とされる可撓性性質を有する、プロテーゼ4〜6について得られた結果を
、表IIにおいて列挙する。
【0069】
【表2】
【0070】 実施例3:STMPで架橋されたデキストラン、並びに必要に応じて官能化ボ
リサッカリドで含浸された合成支持体を含む、本発明に従う脈管プロテーゼの製
造 1)使用される合成支持体、デキストランおよび架橋剤 使用される合成支持体(編まれたPET)およびデキストラン(5Mデキスト
ラン)は、実施例1に記載のものと同一である。架橋剤は、STMP(ソディウ
ムトリメタホスフェート、Sigmaにより販売)からなる。
【0071】 約106 900g/molの重量平均モル質量を有する、使用される官能化
デキストラン誘導体は、DMC32である;それは、上述の一般式DMCab
cdに対応し、ここでメチルカルボキシレート基での置換度(添字)は0.
87に等しく、そしてカルボキシメチルベンジルアミド基での置換度(添字
は0.26に等しく、添字およびは0に等しい。その製造プロトコルは、第
0 146 455号で公開された欧州特許に記載される通りである。
【0072】 2)プロトコル 10%(m/V)のデキストランの5M溶液を、0.7%(容積で)の乳酸お
よび2%(容積で)のグリセロールの存在下で、0.2M水酸化ナトリウムにお
いて調製する。この溶液はまた、必要に応じて、官能化デキストラン誘導体DM
32を含み得る;この場合、5Mデキストランは、溶解させる前にデキストラ
ンDMC32と固相で混合される。DMC32の割合は、5Mデキストランの重
量に対して3重量%、即ち、官能化デキストラン誘導体と5Mデキストランとの
間で3/97の重量比に等しい。
【0073】 変形として、デキストラン溶液はまた、それぞれ、5Mデキストランの重量に
対して1重量%、3重量%、5重量%または10重量%の割合で、即ち、1/9
9、3/97、5/95および10/90のヘパリンと5Mデキストランとの間
の重量比で、ヘパリン(抗凝固剤)を含み得る。
【0074】 このように調製される含浸溶液を40℃で20分間加熱し、そして次いで、0.
2M水酸化ナトリウム0.5mlで予め希釈したSTMP(5Mデキストランお
よびDMC32デキストラン(後者が存在する場合)のグルコシド単位100m
ol当たり8mol)を、含浸溶液に添加する。
【0075】 合成支持体を、周囲温度で10秒から5分間、実施例1に記載されるのと同一
様式で、この溶液で含浸する。DMC32デキストランが存在する場合、それは、
5Mデキストランで“共架橋される”だろう。
【0076】 プロテーゼを2時間40℃で乾燥し、次いで、0.7%(V/V)の乳酸およ
び2%のグリセロール(V/V)を含む浸透水(osmosed water)の溶液(pH
7)を使用して、3時間、3回洗浄する。
【0077】 3)結果 プロテーゼ7〜12について得られた結果を、表IIIにおいて列挙する;コー
ティング量に関するパラメータRおよび浸透性を、実施例1に示すように測定す
る。
【0078】
【表3】
【0079】 プロテーゼ7〜12は可撓性である。官能化デキストラン誘導体DMC32
たはヘパリンの存在は、架橋反応を妨げず、水和状態における浸透性は、サンプ
ル7〜12で同一である。
【0080】 実施例4:STMPで架橋されたデキストランで含浸された合成支持体を含む
、本発明に従う脈管プロテーゼの別の製造例 合成支持体(編まれたPET)および架橋剤(STMP)は、実施例3におい
て使用したものと同一である。使用されるデキストランは、Pharmacia
Biotech社によって販売される、460 000g/molに等しい重量
平均モル質量を有するT500である。
【0081】 方法は、実施例3におけるのと同一の様式で行われ、含浸溶液は、22%(m
/V)のT500デキストラン、0.7%(容積で)の乳酸および2%(容積で
)のグリセロールを含む。STMPは、8%の割合で存在する(デキストランの
グルコシド単位100mol当たりのモルに基づく)。
【0082】 プロテーゼサンプル13が得られ、これは必要とされる可撓性および不浸透性
(impermeability)特性を有し、そしてこの特徴を表IVにおいて列挙する:
【0083】
【表4】
【0084】 実施例5:STMPで架橋されたデキストランで含浸された合成支持体を含む
、本発明に従う脈管プロテーゼの他の製造例 使用される合成支持体(編まれたPET)、架橋剤(STMP)およびデキスト
ラン(T500または5M)は、実施例3および4に記載されるものと同一であ
る。
【0085】 方法は、実施例3におけるのと同一様式で行われ、含浸溶液は、20%(m/
V)のT500デキストランまたは10%(m/V)の5Mデキストランのいず
れか、ならびに0.7%(容積で)の乳酸および2%(容積で)のグリセロール
を含む。STMPは、8%の割合で存在する(デキストランのグルコシド単位1
00mol当たりのモルに基づく)。
【0086】 接触時間(contact time)、即ち、デキストラン溶液へのSTMPの添加と、
この溶液でのサンプルの含浸とを隔てる時間間隔は、様々である。
【0087】 プロテーゼサンプル14〜19が得られ、これは必要とされる可撓性および不
浸透性(impermeability)特性を有し、そしてこの特徴を表Vにおいて列挙する
【0088】
【表5】
【0089】 従って、本発明に従う可撓性および不浸透性脈管プロテーゼは、合成支持体の
含浸の前に、デキストラン溶液との架橋剤の接触時間を変化させることによって
得られ得る。
【0090】 デキストラン架橋反応は、架橋剤がデキストラン溶液と接触するように配置さ
れると直ぐに開始し、含浸溶液の粘度の増加が生じる。プロテーゼ支持体の含浸
は、含浸溶液が液性でありすぎる(これは、コーティングを非常に薄くする)、
そして粘性でありすぎる(そのとき、プロテーゼ支持体を含浸し難い)のいずれ
でもない段階で、行われなければならない。上記の表Vにおける実施例において
提供される接触時間は、所望の特徴を有するプロテーゼを得るために好適である
【0091】 実施例6:ガンマ照射での本発明に従うプロテーゼの滅菌 実施例3において調製したプロテーゼサンプル7を、25kGrayの線量で
、ガンマ照射で滅菌した。滅菌プロテーゼの浸透性を、同一の非滅菌プロテーゼ
のものと同様に測定した。結果を表VIに与える。
【0092】
【表6】
【0093】 プロテーゼは、ガンマ線での滅菌後、リークタイト(leaktight)および可撓
性のままである。ガンマ照射は、プロテーゼコーティングの外観を劣化させない
ようである。逆に、それらは、おそらく、架橋剤のものと類似の効果を有する:
それらは、それら自体の間で相互作用し得るフリーラジカルを作り、そしてこれ
は共有結合を形成し得る。
【0094】 実施例7:本発明に従う脈管プロテーゼの積分水浸透性(integral water per
meability)の測定 1)プロテーゼサンプルの性質 10%(m/V)の5Mデキストランを含む、実施例3で調製したプロテーゼ
7を使用する。そしてまた、10%(m/V)の5Mデキストランおよび7%(
5Mデキストランの量に対する重量に基づいて表される)(即ち、7/93に等
しい、官能化デキストラン誘導体と5Mデキストランとの重量比)のDMC32 を使用して、実施例3に従って調製した、プロテーゼ20を使用する。架橋剤は
、STMPであり、デキストランのグルコシド単位100mol当たり8mol
%の割合まで、含浸溶液に存在する。
【0095】 2)測定されるパラメータ プロテーゼ7および20について、以下を測定する: ・水和または非水和状態における静的浸透性(static permeability)(実施
例1に示されるように、ISO/DIS規格7198:1996に従って測定さ
れる); ・規格化ISO手順7198に従って評価される、積分水浸透性(integral w
ater permeability)。下記の表VIIは、サンプルの長さ(1、cmで)、回収さ
れる水の容積(V、ml/分で)、そして積分浸透性(integral permeability)
(P、ml/分/cm2)を示す; ・実施例1に記載される通りに測定される、コーティング度(the degree of
coating)R; ・相対湿度RHの割合、このパラメータは、サンプルの可撓性に対して影響を
有する。サンプルを、乾燥状態(40℃のオーブンでの処理後)および湿潤状態
(80%湿度のベルジャー(bell-jar)に配置されたサンプル)で計量し、乾燥
サンプルの重量に対するこれらの計量間の差異は、相対湿度RHの割合を与える
【0096】 3)結果 必要とされる可撓性および浸透性特性を特に示す、サンプル7および20の特
徴を、表VIIにおいて列挙する。
【0097】
【表7】
【0098】 実施例8:本発明に従う脈管プロテーゼのためのコーティング剤のインビトロ
細胞生体適合性 この実施例を、本発明に従う脈管プロテーゼのためのコーティング剤として使
用されるデキストランゲルの細胞適合性(cytocompatibility)を研究すること
へ向ける。
【0099】 I)デキストランゲルの調製 デキストランゲルを以下の様式で調製する: −非官能化デキストランゲル(ゲルA):0.7%の乳酸および2%のグリセ
ロールを含有する滅菌0.2M NaOH水溶液中の、Sigma社によって販
売される5×106g/molに等しい重量平均モル質量を有する5Mデキスト
ランの10%溶液(溶液A)を、調製する; −非官能化デキストランゲルおよび官能化デキストランゲル(ゲルB〜D):
0.7%の乳酸および2%のグリセロールを含有する滅菌0.2M NaOH水
溶液中の、上述の5Mデキストランおよび非官能化デキストランの重量に対して
3%(w/v)の式DMCabSucdの官能化デキストランを含有する10%溶
液(溶液B〜D)を、調製する。使用される式DMCabSucdのデキストラ
ンの置換添字a、b、cおよびdを、下記の表VIIIに与える:
【0100】
【表8】
【0101】 このように調製したデキストラン溶液A〜Dを、40℃で20分間加熱し、次
いで、0.5mlの0.2M水酸化ナトリウムに予め希釈した架橋剤(実施例3
において上記に記載のように、グルコシド単位100mol当たり8molのS
TMP)を、これらのデキストラン溶液へ添加する。
【0102】 次いで、混合物を、1ウェル当たり150μlの割合で、12−ウェル培養プ
レートに注ぐ。架橋反応が完了したときに、このように得られたゲルを滅菌PB
Sで3回洗浄する。
【0103】 II)ゲルA〜Dへの内皮細胞EA.hy 926の接着の研究 ヒト内皮細胞EA.hy 926を、10%ウシ胎仔血清(FCS)および2
μCi/mlのトリチウム化プロリン(Amersham)を含有するDMEM
培養培地3mlへ、2×106細胞の割合で接種する。37℃で24時間培養後
、細胞をトリプシン溶液を使用して剥離し、1200rpmで遠心分離し、次い
で10%FCSを含有するDMEM培養培地に再懸燭する。次いで、細胞を、M
alassez細胞を使用してカウントし、希釈し、そして1ウェル当たり50
000細胞の割合で、デキストランゲルA〜Dを含有するプレート上へ接種す
る。次いで、培養プレートを、37℃で3時間インキュベートする。
【0104】 インキュベーション期間の終わりに、デキストランゲルへ接着していない細胞
を除去するために、接種したウェルをPBSで2回リンスする。
【0105】 次いで、付着細胞を、トリプシン溶液を使用して剥離し、そして次いで、各ウ
ェルの細胞を、5mlのシンチレーション液体(Optiphase(登録商標
)“Hisafe”、Wallack)を含有するカウンテイングフラスコへ配
置する。
【0106】 各フラスコに存在する放射活性の測定を、1フラスコ当たり4の1分カウント
の割合で、シンチレーションカウンター(LKB)を使用して行う。
【0107】 ゲルB〜Dへの細胞の接着の割合を、コントロールウェル(即ち、非官能化デ
キストランゲルAを含有するウェル)において放出される放射活性に対して決定
する。
【0108】 得られた結果を、下記の表IXに与える:
【0109】
【表9】
【0110】 これらの結果は、官能化デキストラン誘導体の存在が、内皮細胞の接着を促進
することを可能にするということを示す。
【0111】 同様の結果が、ラットの平滑筋細胞(CMI)についての同一実験を行うこと
によって得られた。
【0112】 III)ゲルAおよびC上でのEA.hy 926内皮細胞の増殖の研究 ヒト内皮細胞EA.hy 926を、デキストランゲルAおよびC上に、10
%FCSを含有するDMEM培養培地へ、1cm2当たり10000細胞の割合
で接種する。
【0113】 5日間の培養後、細胞をPBSで3回リンスし、次いでトリプシン溶液500
μlで剥離し、そしてアイソトロン(Isotron)電解質溶液に懸濁させる。次いで
、細胞を、Coulter Counter(登録商標)カウンティングマシー
ンを使用してカウントする。
【0114】 ゲルC上において観察された細胞増殖についての結果を、ゲルA上において観
察された細胞増殖の割合として表し、下記の表Xに与える。
【0115】
【表10】
【0116】 これらの結果は、官能化デキストラン誘導体の存在は、内皮細胞の増殖を促進
することを示す。
【0117】 類似の結果が、ラットの平滑筋細胞(CMI)についての同一実験を行うこと
によって得られた。
【0118】 結果のこのセットは、本発明に従う官能化デキストラン誘導体の存在は、内皮
細胞の接着および増殖を促進することを示し、これは、それがコーティングする
脈管プロテーゼの生物学的媒体への組み込み(integration)を促進するために
重要な特性である。
【0119】 実施例9:本発明に従う脈管プロテーゼのインビトロ細胞生体適合性 1)プロトコル ヒト内皮細胞EA.hy 926を用いて実施例3で合成したプロテーゼ7お
よび8の細胞適合性を分析するために、1cm2サンプルを、プロテーゼから切り
取り、ガンマ照射で滅菌し、そして24−ウェル培養プレートヘ導入する。滅菌
ガラス挿入物をサンプル上に配置して、培養培地にいったん浸漬されたそれらが
巻き上がる(rolling up)ことを防ぐ。
【0120】 プロテーゼサンプルを、培養培地[即ち、L−グルタミン(2mM)、HAT(2%
V/V)および10%ウシ胎仔血清(GIBCO)を補足された、4500mg
/mlのグルコースを含む、ピルビン酸ナトリウムを含まないDMEM培地(G
IBCO)]中に24時間維持し、次いで培地を吸引し、そしてサンプルにヒト
内皮細胞EA.hy 926を5×104細胞/cm2の密度で接種し、各サンプ
ルを3重で調製する。接種したサンプルを、静的条件下、5%CO2を含む湿っ
た雰囲気下で、37℃のインキュベーターに配置する。培地を2日毎で新しくす
る。
【0121】 細胞増殖を、逆光学顕微鏡(inverse optical microscope)を使用して、8日
間、毎日観察する。この目的のために、サンプルをPBS(非滅菌)で3回洗浄
し、4%ホルムアルデヒドに固定し、PBSにおいて更に3回洗浄し、次いでク
マシーブルー(5%)で染色し、そして最後に70%エタノールで脱色し、その
結果、細胞膜のみが着色したままとなる。顕微鏡下で、細胞は、無色バックグラ
ウンド上で青色に見える。
【0122】 2)結果 図2は、脈管プロテーゼサンプル7(−ν−曲線)および8(−π−曲線)に
おける永久(permanent)ヒト内皮細胞EA.hy 926についての増殖曲線(
growth curves)を示し、時間(日)はx軸上に与えられ、そしてlcm2当たり
の細胞数(×10)はy軸上に与えられる。
【0123】 有意な差異が、サンプル7および8における細胞の増殖間において見られる:
DMC32がプロテーゼコーティングに存在する場合、細胞数は、日が経つにつ
れて徐々に増加し、プロテーゼにおける官能化デキストラン誘導体の存在がヒト
内皮細胞EA.hy 926の増殖を改善することを示している。
【0124】 同様の結果が、他の内皮細胞培養物、即ちヒト臍帯静脈の内皮細胞およびウシ
大動脈の内皮細胞で得られた。従って、一般的に、本発明に従う脈管プロテーゼ
における官能化デキストラン誘導体の存在は、内皮細胞の増殖を促進するようで
あり、これは、生物学的媒体への移植片の組み込み(integration)を促進する
ために重要な特性である。
【0125】 実施例11:架橋されていないデキストランでコーティングされた脈管プロテ
ーゼのものと比較しての、本発明に従う脈管プロテーゼの安定性の研究 1)脈管プロテーゼの製造 本発明に従う脈管プロテーゼを、実施例3に記載のプロトコルに従って、そし
て上記実施例1に記載の支持体およびデキストランならびに上記実施例3に記載
の架橋剤を使用して、作製した。
【0126】 比較目的のために、本発明の一部を形成しない脈管プロテーゼを、架橋剤をデ
キストラン溶液に添加しなかったこと以外には同一の条件下で、作製した。
【0127】 2)コーティングの安定性の研究 この研究のために使用したアセンブリは、サーモスタットで37℃に維持され
た水浴、および脈管プロテーゼ内の溶液の連続流を循環するためのポンプからな
る。ポンプの流速は、1秒当たり7×10-53に設定して、動脈循環の生理学
的流速の条件を再現した。
【0128】 循環溶液のサンプルを、放出されたデキストラン量を定量するために、一定の
間隔で採取する。放出されたデキストランを、放出されたデキストラン量が非常
に少ない場合には必要に応じて循環溶液の凍結乾燥および希釈後に、Duboi
sら(Analytical Chemistry,1956. 3 (28), 350-356)の方法に従う、濃硫酸
/フェノール媒体における炭水化物の比色分析によって、間接的に評価する。
【0129】 本発明に従う(架橋化デキストランで含浸された)プロテーゼについて得られ
た結果を、下記の表XIに与える:
【0130】
【表11】
【0131】 本発明に従わない(架橋されていないデキストランで含浸された)プロテーゼ
によって自然に放出されたデキストラン量を測定することは可能でなかった。何
故ならば、デキストランは、プロテーゼの最初の洗浄の間に、即ち閉鎖循環にお
ける水流と接触させてプロテーゼを配置する前でさえ、全て放出されたからであ
る。デキストランのこの放出は、プロテーゼのシーリング特性を破壊する結果と
なる。
【0132】 これに反して、24時間の循環後、本発明に従う(即ち、共有結合で架橋され
たデキストランで含浸された)脈管プロテーゼによって放出されたデキストラン
量は、プロテーゼを含浸するデキストランの総量の約0.014%を示す70μ
gでプラトーに達する。この無視し得る量は、本発明に従う脈管プロテーゼの長
期にわたる非常に高い化学的安定性を示す。
【0133】 前述の文章から明らかであるように、本発明は、たった今より詳細に記載した
実行、調製または適用のそのモードに決して限定されず;逆に、それは、本発明
のコンテクストまたは範囲から逸脱することなしに、当業者に予想され得る全て
の変形を含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はグルコシド単位Dへ結合された、種々の化学基MC、B、SuおよびS
で置換された官能化デキストラン誘導体の構造を図示する;例として、グルコシ
ド単位の種々の炭素上の置換位置が、炭素2上に示される。
【図2】 図2は、非官能化デキストラン誘導体(曲線−ν−)または非官能化デキスト
ラン誘導体および官能化デキストラン誘導体(曲線−π−)のいずれかを含む本
発明に従う脈管プロテーゼのサンプル上における、永久ヒト内皮細胞EA.hy
926の増殖曲線を示し、時間(日)はx軸上に与えられ、そしてlcm2当た
りの細胞数(×10)はy軸上に与えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 レツールニュール ディディエル フランス国 エフ−92350 レ プレシス ロビンソン リュ デ ラ フォッセ バザン 17 Fターム(参考) 4C081 AB12 AC03 BA14 BA15 BB07 CA02 CA09 CA16 CA21 CA24 CD03 DA03 DC14 EA02 EA06 EA11 EA12

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの共有結合で架橋されたデキストランおよび
    /または少なくとも1つの共有結合で架橋された官能化デキストラン誘導体で含
    浸された合成支持体を含むことを特徴とする、可撓性脈管プロテーゼ。
  2. 【請求項2】 前記官能化デキストラン誘導体と前記デキストランとの重量
    比が、1/99〜30/70、好ましくは3/97〜7/93、そしてなおより
    好ましくは約5/95に等しいことを特徴とする、請求項1に記載のプロテーゼ
  3. 【請求項3】 前記合成支持体がまた、少なくともカルボキシレートおよび
    /またはスルフェート官能基で官能化された、少なくとも1つの共有結合的に架
    橋された天然または合成ポリサッカリドで含浸されていることを特徴とする、請
    求項1または請求項2に記載のプロテーゼ。
  4. 【請求項4】 前記官能化ポリサッカリドと前記デキストランとの重量比が
    、有利には1/99〜30/70、そして好ましくは1/99〜20/80であ
    ることを特徴とする、請求項3に記載のプロテーゼ。
  5. 【請求項5】 前記官能化デキストラン誘導体と前記官能化ポリサッカリド
    との重量比が1/99〜99/1であることを特徴とする、請求項3または請求
    項4に記載のプロテーゼ。
  6. 【請求項6】 前記請求項のいずれか1つに記載の脈管プロテーゼの製造方
    法であって、以下の工程: a)少なくとも1つのデキストランおよび/または少なくとも1つの官能化デ
    キストラン誘導体の溶液の調製、 b)この溶液を使用しての前記合成支持体の含浸、 c)該デキストランおよび/または該官能化デキストラン誘導体の架橋、 を含むことを特徴とする、方法。
  7. 【請求項7】 工程a)とb)との間に、工程a)の間に調製した溶液への
    架橋剤の添加を含むことを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 工程b)およびc)が、3〜10のpHで、約10〜40℃
    の温度で、そして約150分以下の間、同時に行われることを特徴とする、請求
    項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 工程b)とc)との間に、前記支持体の乾燥工程、続いて少
    なくとも1つの有機溶媒中の架橋剤の溶液での該支持体の含浸工程を含むことを
    特徴とする、請求項6に記載の方法。
  10. 【請求項10】 工程b)およびc)が、各々、3〜10のpHで、そして
    約10〜40℃の温度で行われること、工程b)が約150分以下の間行われる
    こと、そして工程c)が約15分〜18時間の間行われることを特徴とする、請
    求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 少なくとも1つのデキストランおよび/または少なくとも
    1つの官能化デキストラン誘導体の溶液を調製すること、この溶液で前記支持体
    を含浸すること、該支持体を乾燥すること、少なくとも1つの有機溶媒中の架橋
    剤の溶液で該支持体を含浸すること、ならびに前記デキストランおよび/または
    前記官能化デキストラン誘導体を架橋することの連続工程が、該支持体の乾燥後
    、少なくとも1回、好ましくは2〜3回繰り返されることを特徴とする、請求項
    9または請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 デキストランおよび/または官能化デキストラン誘導体を
    架橋する工程c)に、前記プロテーゼを洗浄する工程が続くことを特徴とする、
    請求項6〜11のいずれか1つに記載の方法。
  13. 【請求項13】 工程a)の間に調製される少なくとも1つのデキストラン
    および/または少なくとも1つの官能化デキストラン誘導体の前記溶液がまた、
    少なくともカルボキシレートおよび/またはスルフェート官能基で官能化された
    、少なくとも1つの天然または合成ポリサッカリドを含むことを特徴とする、請
    求項6〜12のいずれか1つに記載の方法。
  14. 【請求項14】 工程a)の間に調製される少なくとも1つのデキストラン
    および/または少なくとも1つの官能化デキストラン誘導体の溶液がまた、可塑
    剤および柔軟剤から選択される少なくとも1つの添加剤、および/または抗凝固
    剤、抗菌剤および抗感染症剤からなる群から選択される1以上の有効成分を含む
    ことを特徴とする、請求項6〜13のいずれか1つに記載の方法。
  15. 【請求項15】 請求項6〜14のいずれか1つに記載の方法によって得ら
    れ得ることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つに記載の可撓性脈管プロ
    テーゼ。
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