JP2003529773A - 電極配置を用いた巨大分子生体高分子の検出方法 - Google Patents

電極配置を用いた巨大分子生体高分子の検出方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、巨大分子生体高分子を結合することができる分子を備えている電極に関するものである。第1の電気的な測定は、電極において行われる。巨大分子生体高分子が媒体に存在する場合、上記電極と生体高分子とが特定の電極にもたらされた第1分子または第2分子と特異的に結合することができるように媒体を電極に接触させる。結合されていない第1または第2分子は、各電極から除去され、第2の電気的な測定が行われる。巨大分子生体高分子は、測定に基づき検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は電極配置による巨大分子生体高分子の検出方法に関するものである。
【0001】 このような方法は、[1]によって知られている。
【0002】 図2aと図2bとは、[1]に記述されているセンサーを示す。センサー20
0は、金からなる2つの電極201,202を備えており、これらの電極は、絶
縁材料からなる絶縁層203に埋設されている。電極201,202には、電極
201,202に印加された電位を供給することが可能な電極端子204,20
5が接続されている。電極201,202は、プレーナ型電極として配置されて
いる。各電極201,202上には、DNAプローブ分子206が固着されてい
る(図2a参照)。固着は、いわゆる金−硫黄−結合によって行われる。電極2
01,202上には、調査するべき分析質、例えば、電解液207が塗布される
【0003】 電解液207に、DNAプローブ分子の配列と相補的な配列を有するDNA鎖
208の配列が含まれている場合、これらDNA鎖208は、DNAプローブ分
子206とハイブリダイズする(図2b参照)。
【0004】 従って、DNAプローブ分子206とDNA鎖208とのハイブリダイズは、
各DNAプローブ分子206の配列と対応するDNA鎖208の配列とが相互に
相補的である場合にのみ起こる。そうでない場合、ハイブリダイズは起こらない
。それゆえ、事前に決定された配列のDNAプローブ分子は、特定のDNA鎖、
つまり相補的な配列を有するDNA鎖のみと結合、つまりハイブリダイズするこ
とができる。
【0005】 ハイブリダイズが起こると、図2bから明らかなように、電極201と202
との間のインピーダンスの値が変化する。この変化したインピーダンスは、約5
0mVの振幅を有する交流電圧を電極端子204,205に印加し、そしてその
結果として生じる電流を、接続されている測定装置(図示せず)を用いて測定す
ることにより決定される。
【0006】 ハイブリダイズの場合、電極201,202の間におけるインピーダンスのキ
ャパシタンス成分が減少する。この原因は、DNAプローブ分子206と、妥当
な場合にDNAプローブ分子206とハイブリダイズするDNA鎖208とが、
共に非導電性であり、それゆえ、各電極201,202は、明らかにある程度電
気的に遮蔽されているからである。
【0007】 測定精度を改善するために、多数の電極の組201,202を使用し、これら
を並列接続することが[4]からも知られている。これらは、相互にはっきりと
噛み合って配置されており、その結果、いわゆるインターデジタル電極300と
なる。電極の寸法および電極の間の距離は、おおよそ検出されるべき分子程度の
長さ、つまり、DNA鎖208またはそれ以下の、例えば200nmまたはそれ
以下の範囲となる。
【0008】 事前に決定された配列を有するDNA鎖の存在に関する電解液の調査のための
更なる手法が、[2]によって知られている。この手法では、所望の配列を有する
DNA鎖がマーキングされ、マーキングされた分子の反射特質に基づいてその存
在が決定される。反射率に基づいて、つまり、特に、検出され、反射光ビームの
照射に基づいて、事前に決定された対応する配列を有する実証されるべきDNA
鎖が、電解質に含有されているかいないかが決定される。
【0009】 この手法は、大変経費がかかる。なぜなら、対応してマーキングされたDNA
鎖の反射率に関する正確な知識を必要とし、更に、この手法を始める前にDNA
鎖をマーキングする必要があるためである。
【0010】 反射光ビームの全てを検出することができるように、更に、反射された光ビー
ムを検出するための検出手段の極めて正確な調整が不可欠である。
【0011】 それゆえに、この手法は、コストが高く、複雑であり、また、妨害の影響を極
めて受けやすい。このことから、測定結果は、大変容易に質の低いものとなる。
【0012】 更に、分析質において、例えば酵素のようなペプチドや蛋白質を特異的に結合
するために、固着された低分子量の分子、特に高特異性および高親和性を有する
リガンドを使用することが、アフィニティークロマトグラフィー([3])から
知られている。
【0013】 [1]から周知の方法によって評価される電気的パラメータは、電極間のキャ
パシタンス、もしくは、二つの電極のインピーダンスである。
【0014】 巨大分子生体高分子を検出する際に、できる限り高い感度を得るために、ボリ
ューム(Volumen)において二つの電極の間に、できる限り多数のフィールドラ
イン(Feldlinien)を配置することが望ましい。上記ボリュームでは、事前に決
定された配列を有するDNA鎖とDNAプローブ分子とのハイブリダイズ、一般
には、固着されたDNAプローブ分子への巨大分子生体高分子の結合が起こる。
【0015】 周知の方法の場合、インピーダンス若しくはキャパシタンスは、DNAプロー
ブ分子が、検出すべきDNA鎖とハイブリダイズしている場合と、DNAプロー
ブ分子のみが存在している場合とにおける、その変化によって検出される。
【0016】 本発明の目的は、巨大分子生体高分子の検出方法を提供することであり、より
大まかな測定信号を用いて達成される。つまり、電極上に、1つのホールディン
グ分子ももたらされていない、あるいは、ホールディング分子のみもたらされて
いる状態と、実証されるべき巨大分子生体高分子との結合が、少なくとも部分的
に起こっている状態との間のインピーダンス信号のより大きな変化を用いて達成
される。
【0017】 本目的は、独立請求項に基づく特徴を有する方法によって解決される。
【0018】 上記方法の範囲では、第1電極と第2電極とを備える電極配置が使用される。
第1電極は、第1タイプの巨大分子生体高分子と結合することができる第1分子
が、物理的に(つまり、吸着によって)または化学的に(つまり、共有結合を介
して)備えられている。第2電極は、第2タイプの巨大分子生体高分子と結合す
ることができる第2分子が、物理的または化学的に備えられている。
【0019】 巨大分子生体高分子を、例えば、蛋白質またはペプチドまたは各事前に決定さ
れた配列のDNA鎖とも解釈する。
【0020】 巨大分子生体高分子として、蛋白質またはペプチドが検出されるならば、第1
分子と第2分子とは、リガンド、例えば、検出されるべき蛋白質またはペプチド
を、対応するリガンドが配置されている各電極に、結合することが可能な結合作
用を有する作用物質である。
【0021】 適切なリガンドとしては、酵素作用物または酵素拮抗作用物、薬剤、糖または
抗体または蛋白質またはペプチドと特異的に結合する能力を有するなんらかの分
子を含む。
【0022】 この記述の範囲では、プローブ分子を、リガンドともDNAプローブ分子とも
解釈する。
【0023】 電極配置は、[1]から周知のとおり、プレート電極配置またはインターデジ
タル電極配置も可能である。
【0024】 更に、電極配置における電極の並列接続の様々な配置が考えられる。例えば、
中心を同じくして相互の周りにそれぞれ配置されており、例えば、適切な誘電体
を用いて電気的に相互から絶縁されているシリンダー型の要素として電極を構成
することが可能である。その結果、電極の間に電場が形成される。
【0025】 電極配置を用いて検出されるべき事前に決定された配列のDNA鎖が、巨大分
子生体高分子として使用される場合、電極配置によって、事前に決定された第1
配列のDNA鎖は、第1電極上の第1分子として、第1配列に対して相補的な配
列を有するDNAプローブ分子とハイブリダイズすることが可能である。第2電
極上の第2分子を用いて、事前に決定された第2配列のDNA鎖を検出するため
に、DNAプローブ分子が、DNA鎖の第2配列に対して相補的な配列を示す第
2分子として使用される。
【0026】 第1方法工程では、第1の電気的な測定が、電極において行われる。第1の電
気的な測定の間に、第1分子または/および第2分子は、電極上に既に配置され
ていることも、またそうでないことも可能である。
【0027】 例えば、電解液のような媒体を、電極と接触させる。このことは、媒体に、第
1タイプの巨大分子生体高分子が存在する場合、これらは第1分子に結合される
ことが可能であり、媒体に第2タイプの巨大分子生体高分子が存在する場合、こ
れらは第2分子に結合されることが可能であるように行われる。
【0028】 ただし、第1タイプの巨大分子生体高分子は、第1電極上の第1分子にのみ結
合し、第2タイプの巨大分子生体高分子は、第2電極の第2分子にのみ結合する
【0029】 十分な期間待機された結果、巨大分子生体高分子が、第1分子もしくは第2分
子に結合することができた後、結合されていない第1分子または第2分子が、そ
れらが存在する各電極上から除去される。
【0030】 プローブ分子がDNA鎖である場合、このことは、例えば、1本鎖DNAを選
択的に分解する酵素を用いて、酵素的に行われる。この際、1本鎖DNAを分解
する酵素の選択性を考慮に入れることができる。ハイブリダイズされていないD
NA1本鎖を分解するために選択された酵素が、この選択性を備えていない場合
、検出されるべき、ハイブリダイズされた2本鎖DNAも、望ましくなく共に分
解されてしまう。
【0031】 特に、結合されていない第1または第2DNAプローブ分子を、各電極から除
去するために、DNAヌクレアーゼ、例えば、マグビーンヌクレアーゼ、ヌクレ
アーゼP1またはヌクレアーゼS1を使用することができる。5'→3'または3
'→5'エキソヌクレアーゼ活性に基づき、1本鎖DNAを分解することが可能な
DNAポリメラーゼの使用を、同様に利用することができる。
【0032】 プローブ分子が、低分子量のリガンドである場合に、これらが結合されていな
い場合、酵素的にも除去される。
【0033】 このため、酵素的に切断可能な結合を介したリガンドは、例えば、エステル結
合を介して、共有結合的に電極と結合している。
【0034】 この場合、結合されていないリガンド分子を除去するために、例えば、カルボ
キシルエステル加水分解酵素(エステラーゼ)が使用される。この酵素は、電極
とペプチドまたは蛋白質によって結合されていない各リガンド分子との間のエス
テル結合を加水分解する。これに対して、電極とそのペプチドまたは蛋白質との
結合相互作用が行われた分子との間のエステル結合は、無傷のまま残る。その根
拠は、結合されたペプチドまたは蛋白質の分子量によって生じる、減少されたス
テアリン酸の接触性のためである。
【0035】 結合されていない第1分子または第2分子の除去が行われた後、第2の電気的
な測定が電極において行われる。
【0036】 第1の電気的な測定および第2の電気的な測定によって測定された値は、相互
に比較される。そして、キャパシタンス値がある程度異なっており、測定された
値の差が事前に設定された閾値よりも大きい場合、巨大分子生体高分子は、プロ
ーブ分子と、もしくは、一般に第1または第2分子と結合していると考えられる
。このことから、電極における電気的信号の変化が生じる。
【0037】 第1の電気的な測定値と第2の電気的な測定値の差が、事前に設定された閾値
よりも大きい場合、結果として、対応する第1分子もしくは第2分子と特異的に
結合する巨大分子生体高分子が結合されており、従って、対応する巨大分子生体
高分子は媒体に含有されていたということが明らかにされる。
【0038】 このようにして、巨大分子生体高分子が検出された。
【0039】 第1の電気的な測定および第2の電気的な測定は、電極の間のキャパシタンス
を測定することによって行われる。
【0040】 あるいは、個々の電極の電気抵抗もまた測定することができる。
【0041】 一般に、第1の電気的な測定として、また、第2の電気的な測定として、イン
ピーダンスの測定が行われ、その範囲内では、電極の間のキャパシタンスも、電
気抵抗も測定される。
【0042】 本発明は、次のことにおいて明らかである。すなわち;結合されていない第1
分子または第2分子を、各電極から除去することにより、巨大分子生体高分子の
結合の際の第1の電気的な測定と第2の電気的な測定との間において測定された
電気的信号値の差は、測定結果の質を低下させる結合されていない分子が、もは
や測定結果を妨害する影響がないことによって更に拡大される。
【0043】 本発明の実施形態を図によって示し、更に詳述する。
【0044】 図1a−cは、異なる方法の状態における電極配置図であり、これらを参考に
して、本発明の実施形態による方法を説明する。図2a−bは、2つのプレーナ
型電極の略図を示し、これらによって電解液中の検出されるべきDNA鎖の存在
(図2a)もしくはその不在(図2b)を実証することができる。図3は、従来
技術によるインターデジタル電極を示す。図4は、第2実施形態の範囲で使用さ
れる電極配置の略図を示す。図5は、本発明の実施形態によるバイオセンサーを
示す。図6は、インターデジタル電極配置として配置されている2つの電極を有
するバイオセンサーの断面図を示す。図7a−dは、本発明の実施形態に基づく
バイオセンサーの製造方法における4つの方法状態のインターデジタル電極の断
面図を示す。図8a−cは、本発明の更なる実施形態に基づくバイオセンサーの
電極の製造方法の個々の方法工程の間のバイオセンサーの断面図を示す。図9a
−cは、本発明の更なる実施形態に基づくバイオセンサーの電極の製造方法の個
々の方法工程の間のバイオセンサーの断面図を示す。図10a−cは、本発明の
更なる実施形態に基づく製造方法の間の様々な時点でのバイオセンサーの各断面
図を示す。図11は、シリンダー型の電極を有する本発明の実施形態に基づくバ
イオセンサーアレイの平面図を示す。図12は、直方体形の電極を有する本発明
の実施形態に基づくバイオセンサーアレイの平面図を示す。図13は、本発明の
更なる実施形態に基づくバイオセンサーの断面図を示す。図14は、本発明の更
なる実施形態に基づくバイオセンサーの断面図を示す。図15a−gは、本発明
の更なる実施形態に基づく製造方法の個々の方法工程の間のバイオセンサーの断
面図を示す。
【0045】 図1aは、絶縁材料からなる絶縁層103に配置されている第1電極101と
第2電極102とを有する電極配置100を示す。
【0046】 第1電極101には、第1の電気的端子104が備えられており、第2電極1
02には、第2電気的端子105が備えられている。
【0047】 第1電極101と第2電極102とは金から形成されている。
【0048】 あるいは、電極101と102とは、酸化シリコンからも形成することができ
る。これらは、プローブ分子をその上に固着するのに適している材料によって被
膜されている。
【0049】 例えば、 ・3−グリシドキシプロピルメチルオキシシラン (3-Glycidoxypropylmethyloxysilan) ・3−アセトキシプロピルトリメトキシシラン (3-Acetoxypropyltrimethoxysilan) ・3−アミノプロピルトリエトキシシラン (3-Aminopropyltriethoxysilan) ・4−(ヒドロキシブチルアミド)プロピルトリエトキシシラン (4-(Hydroxybutyramido)propyltriethoxysilan) ・3−N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノプロピルトリエトキシシラ
ン (3-N,N-bis(2-hydroxyethyl)aminopropyltriethoxysilan) のような周知のアルコキシシラン誘導体、または、その一末端によって、酸化シ
リコンの表面に共有結合を行うことができ、その他方の末端によって、固着され
るべきプローブ分子との反応のための、エポキシラジカル、アセトキシラジカル
、アミンラジカルまたはヒドロキシラジカルのような化学的反応基を提供するこ
とができる類似種の物質を使用することが可能である。
【0050】 固着されるべきプローブ分子が、このような活性化された基と反応すると、共
有結合リンカーの一種として選択された材料によって、電極の被膜の表面上に固
着される。
【0051】 電極101,102の固着された領域上に、DNAプローブ分子106,10
7がもたらされている。
【0052】 第1電極101上には、事前に決定された第1DNA配列に対して相補的な配
列を有する第1DNAプローブ分子106がもたらされている。 第2電極102上には、事前に決定された第2DNA配列に対して相補的な配
列を有する第2DNAプローブ分子107がもたらされている。
【0053】 プローブ分子の配列に対して相補的であるDNA鎖の配列は、それぞれ、ピリ
ミジン塩基であるアデニン(A)、グアニン(G)、チミン(T)、またはシト
シン(C)と、通常の方法、つまり、AとTとの間もしくはCとGとの間の水素
結合を介した塩基対によってハイブリダイズすることができる。
【0054】 図1aは、更に、電極101,102およびDNAプローブ分子106,10
7によって接触される電解液108を示す。
【0055】 図1bは、第1DNAプローブ分子106の配列に対して相補的である事前に
決定された第1配列を有するDNA鎖109が、電解液108に含まれている場
合の電極配置100を示す。
【0056】 この場合、第1DNAプローブ分子に対して相補的なDNA鎖109は、第1
電極101上に適用されている第1DNAプローブ分子106とハイブリダイズ
する。
【0057】 DNA鎖の配列は、それぞれ特定の相補的な配列とのみハイブリダイズするの
で、第1DNAプローブ分子に対して相補的なDNA鎖は、第2DNAプローブ
分子107とはハイブリダイズしない。
【0058】 図1bから明らかなように、ハイブリダイズが起きた後の結果は、第1電極1
01上に、ハイブリダイズされた分子、つまり、2本鎖DNA分子がもたらされ
ている。第1電極上には、第2DNAプローブ分子107のみが、引き続き1本
鎖分子として存在している。
【0059】 更なる工程では、生化学的な方法を用いて、例えば、電解液108に対してD
NAヌクレアーゼを用いて、第2電極102の1本鎖DNAプローブ分子107
の加水分解が行われる。
【0060】 この際、1本鎖DNAを分解するための酵素の選択性は、考慮する必要がある
。ハイブリダイズされていないDNA1本鎖を分解するために選択された酵素が
、この選択度を備えていない場合、検出されるべき、ハイブリダイズされた2本
鎖DNAも望ましくなく共に分解されてしまうかもしれず、このことは、測定結
果の精度低下に繋がることになるだろう。
【0061】 1本鎖DNAプローブ分子、つまり、第2電極102上の第2DNAプローブ
分子107を除去した後、第1DNAプローブ分子106の第1配列に対して相
補的な配列を有する、ハイブリダイズされたDNA鎖の2本鎖分子のみが存在す
る(図1c参照)。
【0062】 例えば、第2電極上の1本鎖DNAプローブ分子107を除去するために、以
下の物質の1つを添加することができる: ・マグビーンヌクレアーゼ、 ・ヌクレアーゼ P1、または ・ヌクレアーゼ S1 5'→3'エキソヌクレアーゼ作用、または3'→5'エキソヌクレアーゼ活性に
基づき、1本鎖DNAを分解することが可能であるDNAポリメラーゼは、この
目的のために、同様に利用することができる。
【0063】 第2電極102上の第2DNAプローブ分子107の配列に対して相補的であ
るDNA鎖を含むプローブ分子が、電解液に加えられると、第2DNAプローブ
分子107に対して相補的な配列の、加えられたDNA鎖は、第2DNAプロー
ブ分子107とハイブリダイズする。また、第1DNAプローブ分子106は、
1本鎖プローブ分子として第1電極上に残る。
【0064】 これらは、図1bに示す方法によって、同様に第1電極101から、上述の生
化学方法を用いて除去される。
【0065】 電極端子104,105に接続された測定装置(図示せず)を用いて、第1実
施形態に基づき、電極101,102の間のキャパシタンス測定が図1aに示す
状態、つまり、ハイブリダイズされていない状態において行われる。
【0066】 第1キャパシタンス測定の範囲では、基準キャパシタンス値が測定され、メモ
リー(図示せず)に蓄積される。
【0067】 第2キャパシタンス測定は、1本鎖DNAプローブ分子107が、各電極から
除去された後に行われる。
【0068】 このことは、同様に、図示していない測定装置を用いて行われる。第2キャパ
シタンス測定によって、基準キャパシタンス値と比較されるキャパシタンス値が
測定される。
【0069】 これらキャパシタンス値の間の差の値が、事前に設定された閾値よりも大きい
場合、電解液108に、第1DNAプローブ分子もしくは第2DNAプローブ分
子とハイブリダイズしているDNA鎖が含有されていたことを意味する。
【0070】 この場合、相当する出力信号が、測定装置から、測定装置の使用者に出力され
る。
【0071】 ただし、この関連において、第2電極上の1本鎖DNAプローブ分子107を
除去するために使用する物質次第で、ハイブリダイズされたDNA鎖109の1
本鎖部分は、含有されたまま残る、あるいは、除去されることが可能である。
【0072】 図4は、第2実施形態におけるキャパシタンス測定の代わりに、インピーダン
ス測定が行われるセンサー構造400を示す。
【0073】 図4に示すセンサー構造400は、第1DNAプローブ分子106に対して相
補的なDNA鎖が、第1DNAプローブ分子107と既にハイブリダイズしてお
り、ハイブリダイズしていない第2DNAプローブ分子107が、第2電極10
2から除去された後の状態を示す。
【0074】 各電極101、102のために、それぞれ基準電極401,402が備えられ
ている。これらは、DNAプローブ分子106,107が、これら基準電極40
1,402に付着しないように設置されている。
【0075】 このことは、硫黄結合が不可能な材料を、基準電極401,402用に選択す
ることによって、保証される。
【0076】 あるいは、DNAプローブ分子を固着するのに適切な被膜材料(上記参照)を
、あらかじめ基準電極上には付与しないことによって、DNAプローブ分子の基
準電極上への望ましくない付着を阻止することができる。従って、普段は、DN
Aプローブ分子と共有結合を行い、それゆえ、これら分子がそこに固着されるで
あろう化学的反応基が、基準電極上には生じない。
【0077】 あるいは、このことは、十分に大きな負の電場を供給することによって保証さ
れる。このことから、負に帯電されたDNAプローブ分子106,107は、基
準電極401,402に付着しないことが確実とされる。
【0078】 各基準電極401,402は、電気的な基準端子403、404と連結されて
いる。
【0079】 第2実施形態の範囲では、第1インピーダンス測定が、被覆されていない状態
、つまり、例えば、電極101,102上に、プローブ分子106,107がな
い、または、ハイブリダイズされていないDNAプローブ分子106,107が
ある状態で行われる。
【0080】 1本鎖DNAプローブ分子の除去が行われた後、場合によっては、該当するD
NAプローブ分子106,107が、事前に決定された、各DNAプローブ分子
106,107に対して相補的な配列のDNA鎖とハイブリダイズした後、第2
のインピーダンス測定が周知の方法によって行われ、変化されていることもある
インピーダンスの値に基づいて、プローブ分子106,107と、それぞれ相補
的な配列を有するDNA鎖109とのハイブリダイズが生じているかいないかが
測定される。
【0081】 本発明は、ただ2つの電極を有する電極配置、特に、実施形態に基づいて説明
されたプレート型電極配置に制限されない。
【0082】 方法を変更せずに、このことを、インターデジタル電極配置の範囲に行うこと
、または、異なる配列を有する、異なるDNAプローブ分子がもたらされている
、任意な数の異なる電極に行うことも可能である。このことから、異なる配列を
有する多数の異なるDNA鎖を、アレイ状に検出することが可能である。
【0083】 ただし、更に、本発明は、プレーナ電極配置における使用に限定されない。
【0084】 正確に言うと、本発明は、第1電極と第2電極との間に生成された電場の基本
的に湾曲していないフィールドラインを、第1固定領域と第2固定領域の間に構
成することができるように、第1電極および第2電極が相対的に向かい合って配
置されている電極配置においても使用されることができる。
【0085】 更に、このような電極配置のいくつかとその製造方法とを詳述する。
【0086】 図5は、更なる電極配置を有するバイオセンサーチップ500を示す。
【0087】 このバイオセンサーチップ500は、第1電極501と第2電極502を備え
ており、第1電極501と第2電極502とは、相互に電気的に絶縁されるよう
に絶縁層503上に配置されている。
【0088】 第1電極501は、第1電気的端子504と連結しており、第2電極502は
、第2電気的端子505と連結している。
【0089】 電極501,502は、直方体形の構造を示し、この際、第1電極501の第
1電極面506と第2電極502の第1電極面507とは、ほぼ平行に相互に向
かい合うようにして設置されている。
【0090】 このことは、この実施形態では、電極501、502が、絶縁層503の表面
508に対して垂直な、第1電極501の第1電極面506、もしくは、第2電
極502の第1電極面507を構成する側壁506,507を備えていることに
よって達成される。
【0091】 第1電極501と第2電極502との間に電場が供給されると、相互にほぼ平
行に設置された電極面506,507によって、表面506,507の間でほぼ
湾曲していないフィールドライン509を有するフィールドライン経路が生成さ
れる。
【0092】 湾曲したフィールドライン510は、それぞれ、電極501,502のための
上部表面および電極501,502の間の縁領域513を構成する、第1電極5
01の第2電極面511と第2電極面502の第2電極面512との間にのみ生
じている。
【0093】 電極501,502の第1電極面506,507は、プローブ分子を固定する
ための固定領域として、バイオセンサー500を用いて検出することができる巨
大分子生体高分子を結合することができる。
【0094】 電極501、502は、本実施形態では、金から形成されている。
【0095】 電極とプローブ分子との間に、共有結合が形成され、このとき、金−硫黄−結
合を構成するための硫黄は、硫化物、またはチオールの形状で存在する。
【0096】 プローブ分子としてDNAプローブ分子が使用される場合、このような、硫黄
機能性は、燐アミド化学を用いて、自動化されたDNA合成方法の間に、固着さ
れるべきDNA鎖の3'末端または5'末端において形成される調製ヌクレオチド
の部分である。従って、DNAプローブ分子は、その3'末端またはその5'末端
に固着される。
【0097】 プローブ分子としてリガンドが使用される場合、硫黄官能基は、アルキルリン
カーまたはアルキレンリンカーの一末端によって構成され、その他方の末端は、
リガンドの共有結合のために適切な化学的官能基、例えば、ヒドロキシラジカル
、アセトキシラジカル、または、スクシニミドエステルラジカルを備えている。
【0098】 電極、つまり、特に、固定領域は、測定を行う際に、電解液514、一般に調
査するべき溶液によって被覆されている。
【0099】 調査するべき溶液514に、検出されるべき巨大分子生体高分子、例えば、事
前に決定された配列を有し、電極上に固着されたDNAプローブ分子をハイブリ
ダイズすることができる検出されるべきDNA鎖が含まれている場合、DNA鎖
は、DNAプローブ分子とハイブリダイズする。
【0100】 調査されるべき溶液514に、DNAプローブ分子の配列に対して相補的な配
列を有するDNA鎖が含有されていない場合、調査されるべき溶液514に属す
るDNA鎖は、電極501,502上のDNAプローブ分子とハイブリダイズで
きない。
【0101】 図6は、本発明の更なる実施形態に基づく更なる電極配置を有するバイオセン
サー600を示す。
【0102】 バイオセンサー600の場合、図5に示された実施形態に基づくバイオセンサ
ー500の場合と同様に、絶縁層503上に付与された2つの電極501,50
2が備えられている。
【0103】 ただ2つの直方体形の電極を有するバイオセンサー500と異なり、図6に示
されたバイオセンサー600に基づく2つの電極は、多数の、それぞれ交互に配
置され、並列接続された電極として、周知のインターデジタル電極回路の形状で
配置されている。
【0104】 図6は、より具体的にするために、更に、バイオセンサー600の図に記入さ
れた概略の電気的等価回路図を示す。
【0105】 電極501,502の、基本的に平行に対向して立っている電極面506,5
07の間に、図7に示されたように、基本的には湾曲していないフィールドライ
ンが、絶縁層503の表面508に対して生じるので、湾曲しているフィールド
ライン510によって生成される、第2キャパシタンス604と第2アドミタン
ス605に比較して、湾曲していないフィールドラインによって生成される第1
キャパシタンス602と第1アドミタンス603の割合は大きい。
【0106】 第1キャパシタンス602および第2キャパシタンス604、ならびに、第1
アドミタンス603および第2アドミタンス605の合計から生じる全アドミタ
ンスにおける、第1キャパシタンス602と第1アドミタンス603との極めて
大きな割合は、バイオセンサー600の状態が変化する際、つまり、調査される
べき溶液514のDNA鎖が、電極面506,507上の固定領域に固着された
DNAプローブ分子601とハイブリダイズする際に、バイオセンサー600の
感度が、著しく高められるということに繋がる。
【0107】 従って、電極501,502が同じ側面寸法の場合、および、以前に行われた
活性領域が同じ寸法の場合、つまり、電極面上の固定領域の同じ面では、検出さ
れるべきDNA鎖が調査されるべき溶液514に含まれている場合、プレーナ型
電極配置の場合よりも、電極501,502の間における、供給された電場のフ
ィールドラインの極めて大きな成分が、ハイブリダイズが生じているボリューム
に含まれていることが明らかである。
【0108】 言い換えると、このことは、本発明による構造の一チップ面毎のキャパシタン
スは、プレーナ型電極配置の場合の一チップ面毎のキャパシタンスよりも、明ら
かに大きいことを意味している。
【0109】 更に、ほぼ垂直の側壁を有する直方体形センサー電極の、製造のための別の可
能性のいくつかを詳述する。
【0110】 (プローブ分子を固着させることが可能な、ほぼ垂直な側壁を有する、金属電
極の第1形成方法) 図7aは、周知のCMOSプロセスのために製造されるような、シリコン基板
700を示す。
【0111】 形成するべき電極のために集積回路および/または電気的端子が既に存在する
シリコン基板700上に、不動態化層としても機能する絶縁層701が、十分な
厚さ、本実施形態では、500nmの厚さに、CVD法を用いて付与される。
【0112】 絶縁層107を、酸化シリコンSiO2または窒化シリコンSi34から形成
することも可能である。
【0113】 上述の実施形態によるバイオセンサー600のインターデジタル配置は、フォ
トリソグラフィーを用いて、絶縁層701上に規定される。
【0114】 次に、ドライエッチング方法、例えば反応イオンエッチング(RIE)を用い
て、絶縁層701に、段702が本実施形態では最低限約100nmの高さ70
3に生成、つまり、エッチングされる。
【0115】 段702の高さ703は、金属電極を構成するための次に続く自己配列プロセ
スのために十分大きくなければならない。
【0116】 ただし、絶縁層701を付着させるために、蒸着方法もしくはスパッタ方法を
使用することも可能である。
【0117】 段702の構造化の際に、段702の横側が十分に傾斜しており、その結果、
十分に鋭い角705を構成することに注意しなければならない。絶縁層701の
表面に対してしかるべき段横側の角度706は、本実施形態では少なくとも50
°に達するべきである。
【0118】 更なる工程では、チタンからなる約10nmの厚さの補助層704(図7b参
照)が段状の絶縁層701に塗布される。
【0119】 補助層704は、タングステン、および/またはニッケルクロム、および/ま
たはモリブデンであることも可能である。
【0120】 更なる工程において付着された金属層、本実施形態では、金からなる金属層7
07は、段702の角705に、段が移行する表面の更なる方法工程において、
各1つの割れ目708を、全面的に付着された金の層707にエッチングするこ
とができるように多孔性に成長することが保証される。
【0121】 更なる方法工程では、バイオセンサー600のための金の層707が、適用さ
れる。
【0122】 本実施形態では、金の層707は、約500nmから2000nmの厚さを有
する。
【0123】 金の層707の厚さに関しては、金の層707の厚さが十分であると、その結
果、金の層707は多孔性の円柱に成長することだけが保証される。
【0124】 更なる工程では、開口部708が金の層707にエッチングされる。その結果
、割れ目が構成される(図7c参照)。
【0125】 開口部をウエットエッチングするために、1000mlの水H2O中に7.5
gのスーパーストリップ100TM(Super Strip 100TM Firma Lea Ronal GmbH,
Deutschlandの商標名)と20gのKCNを含有するエッチング溶液が使用され
る。
【0126】 金、一般に金属が円柱状に成長することによって、付着層704上への蒸着の
間、異方性エッチングが達成され、その結果、金の表面侵食は、約1:3の比に
行われる。
【0127】 金の層707のエッチングによって、割れ目708が、エッチング工程の期間
に応じて構成される。
【0128】 このことは、エッチングプロセスの期間が、ベース幅、つまり構成される金の
電極710,711の間の間隔709を決定することを意味している。
【0129】 金属電極が十分な幅を有し、構成される金の電極710,711の間の間隔7
09が達成された後、ウエットエッチングは終了する(図7d参照)。
【0130】 ただし、多孔性の蒸着に基づき、絶縁層701の表面に対して平行な方向へは
、絶縁層701の表面に対して垂直な方向へよりも、はるかにより速くエッチン
グされる。
【0131】 ただし、金の層の代わりに、例えばプラチナ、チタン、またはシルバーのよう
な他の貴金属を使用することも可能である。なぜなら、これら材料は、固着され
たDNAプローブ分子を固定するため、または、一般にプローブ分子を固定する
ために、同様に固定領域を備えること、もしくは、適切な材料によって被覆され
ることができ、蒸着の際に円柱状の成長を示すからである。
【0132】 金属電極710、711の間に開口された割れ目712の付着層704が除去
されなければならない場合、このことは、同様に自己配列的に、金の電極710
,711をエッチングマスクとして使用することによって行われる。
【0133】 周知のインターデジタル電極に対して、本実施形態に基づく配置は、特に、角
705を超える金の層707の自己配列された開口部によって、電極710,7
11の間の間隔は、製造プロセスの最小限の解決に拘束されず、つまり、電極7
10、711の間の間隔709は、大変狭いまま保持されるという利点がある。
【0134】 従って、適切な金属電極を有する、図6に示された実施形態によるバイオセン
サー600が、この製造によって得られる。
【0135】 (プローブ分子を固着することができるほぼ垂直な側壁を有する金属電極の第
2製造方法) 図8aから図8cに示す製造方法の場合、基板801、例えばシリコン基板ウ
エハー(図8a参照)から始まり、その上にメタライゼーション802が電気的
端子として既に備えられている。このとき、基板801上には、窒化シリコンS
34からなるエッチストップ層803が既に付与されている。
【0136】 基板上には金属層804、本実施形態では、金の層804が、蒸着方法によっ
て付与される。
【0137】 あるいは、スパッタ方法またはCVD方法を、金の層804をエッチストップ
層803上に付与するために使用することも可能である。
【0138】 一般に、金属層804は、構成されるべき電極が構成されるような金属を含ん
でいる。
【0139】 金の層804上に、酸化シリコンSiO2からなり、電気的絶縁性の補助層8
05が、CVD方法(あるいは、蒸着方法またはスパッタ方法)を用いて付与さ
れる。
【0140】 フォトリソグラフィー技術を使用することによって、レジスト層806からレ
ジスト構造、例えば、直方体形の構造が構成され、これは、構成するべき電極の
形状のレジスト構造に相当している。
【0141】 多数の電極を有する、更に続いて記述するバイオセンサーアレイが生成される
場合、フォトリソグラフィーを用いて、レジスト構造が生成される。このレジス
ト構造の形状は、バイオセンサーアレイを構成する、構成されるべき電極に相当
している。
【0142】 言い換えると、このことは、構成されたレジスト構造の横側の寸法は、生成さ
れるべきセンサー電極の寸法に相当していることを具体的に意味している。
【0143】 レジスト構造の厚さ、つまり、レジスト層806の厚さは、生成されるべき電
極の高さにほぼ相当している。
【0144】 レジスト層806の塗布および適合するレジスト構造を定める適切な感光の後
、「現像」されていない、つまり、感光されていない領域のレジスト層が、例え
ば、灰化によって、あるいは、湿式化学によって除去される。
【0145】 フォトレジスト層806によって保護されていない領域の補助層805も、ウ
エットエッチング方法を用いて除去される。
【0146】 更なる工程では、レジスト層806の除去の後、残りの補助層805の側面8
08,809を、電極材料によって、本実施形態では金によって、被覆するよう
に、電極層として更なる金属層807が、余剰補助層805上に一貫して付与さ
れる(図8b参照)。
【0147】 付与は、CVD方法またはスパッタ方法またはイオン金属プラズマ方法を用い
て行うことが可能である。
【0148】 最終工程(図8c参照)では、スペーサーエッチングが行われる。このとき、
金属層804,807の集中的なオーバーエッチングによって、電極810の望
ましい構造が構成される。
【0149】 従って、電極810は、金属層804,807のエッチングのエッチング工程
において、エッチングによって取り除かれていないスペーサー811,812、
ならびに、残っている補助層805の下に直接配置されており、エッチング工程
を経てもエッチングによって取り除かれていない第1金属層804の部分を備え
ている。
【0150】 電極810は、電気的端子、つまり、メタライゼーション802と電気的に連
結している。
【0151】 酸化シリコンからなる補助層805を、必要に応じて、更なるエッチング、例
えばプラズマによって、または、湿式化学的に、エッチストップ層803に対す
る選択度が与えられている方法を用いて除去することが可能である。
【0152】 このことは、例えば、補助層805が酸化シリコンから構成されており、エッ
チストップ層803が窒化シリコンである場合に、保証されている。
【0153】 バイオセンサーチップ500,600にある電極の壁の傾斜は、スペーサー8
11,812とエッチストップ層803の表面814との間の角度813によっ
て表され、従って、残っている補助層805の側面の傾斜、つまり、特に、構造
化されたレジスト層806のレジスト側面815,186の傾斜によって決定さ
れる。
【0154】 (プローブ分子を固着することができる、ほぼ垂直な側壁を有する金属電極の
第3製造方法) 図9aから図9cでは、ほぼ垂直な壁を有する電極を製造するための更なる可
能性を示す。
【0155】 ここでも、電極を製造するための第2例の場合に示したように、基板901か
ら始まり、その上にメタライゼーション902が、バイオセンサーの構成するべ
き電気的端子のために既に備えられている。
【0156】 シリコンからなる基板901上には、金属層903が、電極層として蒸着され
る。この際、金属層903は、電極のために使用されるべき材料であり、本実施
形態では金である。
【0157】 あるいは、金属層903を蒸着させるために、金属層903を、スパッタ方法
を用いて、またはCVD方法を用いて、基板901上に付与することも可能であ
る。
【0158】 金属層903上には、フォトレジスト層904が塗布され、フォトリソグラフ
ィー技術を用いて現像し、現像された領域を除去した後、構成されるべき電極、
または、一般に、構成されるべきバイオセンサーアレイの横からの寸法に相当す
るレジスト構造が生じるように構造化される。
【0159】 フォトレジスト層904の厚さは、生成されるべき電極の高さにほぼ相当する
【0160】 電極材料の反応に繋がらないプロセスガスを用いたプラズマ、特に、プロセス
ガスとして、例えば、アルゴンを用いる不活性ガスプラズマによる構造化の際に
、材料の侵食が、本実施形態では物理的スパッタ侵食によって行われる。
【0161】 この場合、電極材料は、形成されたレジスト要素の基本的に垂直な側壁905
、906上に再析出プロセスにより層903からスパッタされる。このレジスト
要素は、現像されたレジスト構造を灰化した後も除去されず、もはや更なるスパ
ッタの影響にさらされることはない。
【0162】 レジスト構造上への電極材料の再析出は、レジスト構造が更に侵食されること
を防ぐ。
【0163】 スパッタに基づき、レジスト構造の側壁905,906に、本実施例では金か
らなる電極材料の側面層907,908が構成される。
【0164】 側面層907,908は、残っているレジスト構造906の下部に直接存在し
ており、除去されていない金属層903の部分909およびメタライゼーション
903と更に電気的に連結されている(図9b参照)。
【0165】 最終工程(図9c参照)では、レジスト構造906、つまり、側面層907,
908および余剰金属層909によって構成されたボリュームで見出されるフォ
トレジストが、灰化によって、または、湿式化学によって除去される。
【0166】 結果は、図9cに示す電極構造910であり、これは、側壁907,908な
らびに電極構造の底を構成し、メタライゼーション903と電気的に連結されて
いる除去されていない部分909から構成される。
【0167】 既に示した製造方法の場合での様に、構成された電極の側壁907,908の
傾斜は、本方法では、レジスト側面905,906の傾斜によって決定される。
【0168】 図10aから図10cに、基板上に垂直に突出している、シリンダー型の電極
を有する本発明の更なる実施形態を示す。
【0169】 酸化シリコンからなる基板1001に対してほぼ垂直に配置されているシリン
ダー型の電極を有するバイオセンサー1000の製造のために、金属層1002
が、望ましい電極材料、例示の実施形態によれば金の電極層として蒸着方法によ
り付与される。
【0170】 金属層1002上には、フォトレジスト層が塗布され、フォトレジスト層は、
マスクを用いて、感光されていない領域を除去した後、図10aに示すシリンダ
ー型の構造1003が金属層1002上に生じるように感光される。
【0171】 シリンダー型の構造1003は、フォトレジスト円環面1004およびフォト
レジスト円環面1004を同心として配置されているシリンダー型のフォトレジ
スト環1005を備えている。
【0172】 フォトレジスト円環面1004とフォトレジスト環1005との間で、例えば
、灰化によってまたは湿式化学的にフォトレジストが除去される。
【0173】 スパッタ方法を使用することによって、電極を製造するための上述の方法との
関連でのように、再析出プロセスを用いて、フォトレジスト円環面1004の周
りに金属層1006が付与される。
【0174】 同様に、内部金属層1007が、フォトレジスト環1005の周りに構成され
る(図10b参照)。
【0175】 更なる工程では、構造化されたフォトレジスト材料が、灰化によって、または
湿式化学的に除去され、その結果、2つのシリンダー型の電極1008,100
9が構成される。
【0176】 基板1001は、最終工程で、例えば、電極材料に対して選択的なプラズマエ
ッチングプロセスを用いて、基板のメタライゼーションが露出し、シリンダー型
の電極と電気的に連結するまで除去される。
【0177】 内部シリンダー型電極1008は、従って、第1電気的端子1010と電気的
に連結しており、外部シリンダー型電極1009は、第2電気的端子1011と
電気的に連結している。
【0178】 シリンダー型の電極1008,1009の間のスパッタによってまだ除去され
ていなかった残りの金属層1002は、最終工程において、スパッタエッチング
プロセスを用いて除去される。金属層1002もこの様に除去される。
【0179】 ただし、この関連では、本実施形態によっても、電気的端子1010,101
1のためのメタライゼーションが、基板1001に、方法の始めに既に備えられ
ている。
【0180】 図11は、シリンダー型の電極1101,1102が含まれているバイオセン
サーアレイ1100の平面図を示す。
【0181】 各第1電極1101は、正の電位を有している。
【0182】 バイオセンサーアレイ1100の各第2電極1102は、それぞれ隣り合う第
1電極1101と相関して負の電位を備えている。
【0183】 電極1101,1102は、行1103と列1104とに配置されている。
【0184】 各行1103、と各列1104とには、それぞれ第1電極1101と、第2電
極1102とが相互に配置されている。つまり、第1電極1101のすぐ傍には
、それぞれ行1103または列1104に第2電極1102が配置されており、
第2電極1102の傍には、それぞれ行1103または列1104に第1電極1
101が配置されている。
【0185】 これは、シリンダー電極1101,1102の高さの方向に、基本的には湾曲
していないフィールドラインを有する電場が、個々の電極の間に形成されること
ができる、ということを保証している。
【0186】 電極上には、それぞれ、上記のように、多数のDNAプローブ分子が固着する
【0187】 ここで、調査するべき溶液(図示せず)が、バイオセンサーアレイ1100上
に塗布されると、DNA鎖は、電極に固着された、それと相補的なDNAプロー
ブ分子とハイブリダイズする。
【0188】 このようにして、上記の酸化還元再生利用工程(Redox-Recycling-Vorgangs)
を用いて、同様に、調査されるべき溶液中に、事前に決定された配列を有するD
NA鎖が存在しているか、存在していないかを、バイオセンサーアレイ1100
を用いて検出することができる。
【0189】 図12は、多数の直方体形の電極1201,1202を有するバイオセンサー
アレイ1200の更なる実施形態を示す。
【0190】 直方体形の電極1201,1202の配置は、図12に示され、上記で説明さ
れたように、シリンダー型の電極1201,1202の配置に相当している。
【0191】 図13は、本発明の更なる実施形態によるバイオセンサーチップ1300の電
極配置を示す。
【0192】 絶縁層503上には、第1電極501が付与され、第1電気的端子504と電
気的に連結されている。
【0193】 第2電極502は、同様に絶縁層503上に付与され、第2電気的端子505
と電気的に連結されている。
【0194】 図13に示すように、本実施例に基づく第2電極502は、既に説明された第
2電極とは異なる形状を示している。
【0195】 第1電極は、図13から明らかなように、プレーナ型電極であり、第2電極は
T型に形成されている。
【0196】 各T型第2電極は、絶縁層703の表面1307に対してほぼ垂直に配置され
ている、第1辺1301を備えている。
【0197】 更に、第2電極502は、第1辺1301に対して垂直に配置されている第2
辺1302を備えている。これらは、各第1電極501の表面1303上に少な
くとも部分的に配置されている。
【0198】 図13から分かるように、複数の第1電極501と複数の第2電極502とは
、並列接続されている。その結果、第2電極502のT型構造に基づき、中空空
間1304が構成される。これは、2つの相互に並んで配置されている第2電極
502、第1電極501および絶縁層503によって構成される。
【0199】 個々の第1および第2電極501,502は、絶縁層503を用いて、相互か
ら電気的に絶縁されている。
【0200】 第2電極502の個々の第2辺1302の間には、各中空空間1304のため
に開口部1305が備えられている。この開口部は、十分に大きく、その結果、
電解液1306をバイオセンサー1300上に塗布する際に、電解液と、場合に
よっては調査されるべき溶液1306、例えば電解液、に含有されているDNA
鎖が、開口部1305を通過して、中間空間1304に到達することができる。
【0201】 第1および第2電極の固定領域上には、DNAプローブ分子1309が固着さ
れ、これらは、事前に決定された配列の、対応する、検出されるべきDNA鎖を
有するDNA鎖とハイブリダイズすることができる。
【0202】 図13から分かるように、相互に積み重なっており、基本的には相互に平行に
設置されており、DNAプローブ分子1309を固定するための固定領域が備え
られている第2電極1308もしくは第1電極1303の表面に基づいて、基本
的には湾曲していないフィールドラインが、第1電極501と第2電極502と
の間に電場を供給する際に構成される。
【0203】 図14は、本発明の更なる実施形態に基づくバイオセンサー1400を示す。
【0204】 更なる実施形態に基づくバイオセンサー1400は、上記で既述され、図13
に示した1300にほぼ相当するが、異なる点は、第2電極502の第1辺13
01の側壁に、固着されたDNAプローブ分子1309を有する固定領域が備え
られておらず、第2電極502の第1辺1301の表面1401が、絶縁層50
3の絶縁材料または更なる絶縁層によって被覆されていることである。
【0205】 それゆえ、図14に示す実施形態では、第1および第2電極501,502上
の固定領域は、直接相互に積み重なっている電極の表面、つまり、第2電極50
2の第2辺の表面1402および第1電極501の表面1403のみである。
【0206】 図15aから15gに、バイオセンサー1300,1400の第1電極501
と第2電極502を形成するための個々の方法工程を示す。
【0207】 本実施形態では酸化シリコンからなる基板としての絶縁層503に、マスク層
、例えば、フォトレジストを用いて、構造が、絶縁層503にエッチングされ、
その形状は、構成するべき第1電極501に相当している。
【0208】 灰化または湿式化学方法によってマスク層を除去した後、望ましい電極材料か
らなる層は、あらかじめエッチングされた構造1501(図15a参照)が、少
なくとも完全に充填されるように、絶縁層503上に全面的に付与される。この
とき、構造1501は、過剰に充填されていることも可能である(図15b参照
)。
【0209】 更なる工程では、化学機械研磨方法を用いて(図15c参照)あらかじめ形成
された構造1501の外側に存在する電極材料1502、好ましくは金が除去さ
れる。
【0210】 従って、化学機械研磨方法の終了の後、第1電極501は、絶縁層503と同
じ高さに埋設される。
【0211】 電極材料1502は、つまり、更なる第2電極502の間、もしくは第1電極
501の間以外に残留しないように除去される。
【0212】 第1電極501上には、例えば窒化シリコンからなる更なる被覆層1503を
、例えば、CVD方法、スパッタ方法または蒸着方法のような適切な被覆方法を
用いて付与することができる(図15d参照)。
【0213】 図15eは、並行して、絶縁層503に埋設されており、金からなる複数の第
1電極1501およびその上に存在する被覆層1503を示す。
【0214】 更なる工程(図15f参照)では、被覆層1503上に、第2電極層1504
が付与される。
【0215】 第2電極の間に望ましい開口部1505があると考えられるマスク層1506
は、例えば、酸化シリコン、窒化シリコンまたはフォトレジストからなり、第2
電極層1504から構成されるべきである。このマスク層1506の構造化が行
われた後、図12または図13示すバイオセンサー1300,1400では、望
ましい中空空間1304が、等方性エッチング方法(ドライエッチング方法、例
えばダウンストリームプラズマ、または、ウエットエッチング方法)によって、
第1電極層1502上の第2電極層1504に構成される(図15g参照)。
【0216】 この関連では、ただし、被覆層1503は、必ずしも必要ではないが、中間空
間1304の構成の際に、第1電極501を表層エッチングから保護するために
は有効である。
【0217】 別な実施形態(Ausfuehrungsform)では、上記に記載の方法によって第1電極
501を構成した後、更なる絶縁層が、CVD方法もしくはほかの適切な被覆方
法を用いて、第1絶縁層上、もしくは、被覆層1503が存在する場合は被覆層
1503の上に構成されることによって、第2電極502のT型の構造を形成す
ることができる。続いて、被服層1503に、第2電極502のT型構造の第1
辺1301を受け入れるのに役立つ、相当するトレンチが形成される。これらト
レンチは、ダマスク方法(Damascene-Verfahren)によると、電極材料、金、に
よって充填される。そして、トレンチと第2絶縁層の上部とに構成されている電
極材料が、化学機械研磨によって、第2電極502のT型の第2辺1302の高
さに相当する、事前に設定された高さまで除去される。
【0218】 フォトリソグラフィーを用いて、開口部1305が、第2電極502の間に構
成され、続いて、絶縁材料が、ダウンストリームプラズマのドライエッチング方
法を用いて、中間空間1304として構成されるべきボリュームから、少なくと
も部分的に除去される。
【0219】 更に、ただし、上記に記述された実施形態は、固定領域が金によって実現され
ている電極に制限されない。あるいは、電極が、材料、例えば、一酸化シリコン
または二酸化シリコンによって固定領域に被膜されていることも可能である。こ
れら材料は、プローブ分子を固着させるため、本変形では特にリガンドを固着さ
せるために、上記に記述されたアミン残基、アセトキシ残基、イソシアネート残
基、アルキシラン残基と共有結合を構成することが可能である。
【0220】 本書類では以下の刊行物を引用した: [1] R. Hintsche 他, Si技術によって製造された電極を用いるマイクロバ
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nternational Conference on Solid-State Sensors and Actuators, Chicago, S
. 907-910, 16.-19. Juni 1997)
【図面の簡単な説明】
【図1】 a−cは、本発明の実施形態による方法を説明するのに参考される、異なる方
法の状態の電極配置図である。
【図2】 a−bは、電解液中の検出されるべきDNA鎖の存在(図2a)もしくはその
不在(図2b)を実証することができる2つのプレーナ型電極の略図である。
【図3】 従来技術によるインターデジタル電極を示す図である。
【図4】 第2実施形態の範囲で使用される電極配置の略図である。
【図5】 本発明の実施形態によるバイオセンサーを示す図である。
【図6】 インターデジタル電極構造として配置されている2つの電極を有するバイオセ
ンサーの断面図である。
【図7】 a−dは、本発明の実施形態に基づくバイオセンサーの製造方法における4つ
の方法状態のインターデジタル電極の断面前面図である。
【図8】 a−cは、本発明の更なる実施形態に基づくバイオセンサーの電極の製造方法
の個々の方法工程の間のバイオセンサーの断面前面図である。
【図9】 a−cは、本発明の更なる実施形態に基づくバイオセンサーの電極の製造方法
の個々の方法工程の間のバイオセンサーの断面前面図である。
【図10】 a−cは、本発明の更なる実施形態に基づく製造方法の間の様々な時点でのバ
イオセンサーの各断面図である。
【図11】 シリンダー型の電極を有する本発明の実施形態に基づくバイオセンサーアレイ
の平面図である。
【図12】 直方体形の電極を有する本発明の実施形態に基づくバイオセンサーアレイの平
面図である。
【図13】 本発明の更なる実施形態に基づくバイオセンサーの断面前面図である。
【図14】 本発明の更なる実施形態に基づくバイオセンサーの断面前面図である。
【図15】 a−gは、本発明の更なる実施形態に基づく製造方法の個々の方法工程の間の
バイオセンサーの断面前面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/53 G01N 33/53 D M 33/566 33/566 // C12M 1/00 C12M 1/00 A Fターム(参考) 2G045 DA13 DA36 FB01 FB02 FB05 GC16 2G046 AA30 BC01 EB09 2G060 AA05 AE17 AF06 AF10 AG11 KA06 4B029 AA07 BB15 BB20 CC02 CC03 FA12 4B063 QA01 QA18 QQ42 QQ52 QR14 QR16 QR48 QR55 QR82 QS15 QS34 QS36 QX04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極配置を用いた巨大分子生体高分子の検出方法であり、上記電極配置は、第
    1電極と第2電極とを備え、第1電極には、第1タイプの巨大分子生体高分子と
    結合することができる第1分子が備えられており、第2電極には、第2タイプの
    巨大分子生体高分子と結合することができる第2分子が備えられており、 ・第1Fの電気的な測定が、電極上にて行われ、第1の電気的な測定の際、第1
    分子および/または第2分子は、電極上に存在するかしないかであり、 ・媒体を、 a)第1タイプの巨大分子生体高分子が、媒体に含有されている場合には、これ
    らが、第1分子に結合することができる、 b)第2タイプの巨大分子生体高分子が、媒体に含有されている場合には、これ
    らが、第2分子に結合することができる、 ように電極と接触させ、 ・結合していない第1分子または第2分子が、各電極から除去され、 ・続いて、第2の電気的な測定が電極の間で行われ、 ・電極での2つの電気的な測定の結果の比較に応じて、巨大分子生体高分子が検
    出される方法。
  2. 【請求項2】 ・巨大分子高分子として蛋白質またはペプチドが検出され、 ・第1および第2分子として、蛋白質またはペプチドと特異的に結合することが
    可能なリガンドが使用される、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 結合されていない第1リガンドまたは第2リガンドが、リガンドと電極との間
    の化学的結合を加水分解することが可能な物質を電極に接触させることによって
    、各電極から除去される請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 電極に接触される物質が、酵素である請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 電極に接触される酵素が、カルボキシルエステル加水分解酵素(エステラーゼ
    )である請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 ・第1タイプの巨大分子生体高分子として、事前に決定された第1配列のDNA
    1本鎖が検出されるようになっており、 ・第2タイプの巨大分子生体高分子として、事前に決定された第2配列のDNA
    1本鎖が検出されるようになっており、 ・第1分子として、第1配列と相補的な配列を有するDNAプローブ分子が使用
    され、また、 ・第2分子として、第2配列と相補的な配列を有するDNAプローブ分子が使用
    される、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 結合されていない第1DNA分子または第2DNA分子が、ヌクレアーゼ活性
    を有する酵素を電極と接触させることによって、各電極から除去される、請求項
    6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 ヌクレアーゼ活性を有する酵素として、以下の物質: ・マグビーンヌクレアーゼ、 ・ヌクレアーゼP1、 ・ヌクレアーゼS1、もしくは ・5'→3'エキソヌクレアーゼ活性または3'→5'エキソヌクレアーゼ活性に基
    づき、1本鎖DNAを分解することが可能なDNAポリメラーゼ のうちの少なくとも1つが使用される、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 媒体として電解液が使用される、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法
  10. 【請求項10】 第1の電気的な測定および第2の電気的な測定の際に、電極の間のキャパシタ
    ンスが測定される、請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 第1の電気的な測定および第2の電気的な測定の際に、電極の電気抵抗が測定
    される、請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 第1の電気的な測定および第2の電気的な測定の際に、インピーダンスの測定
    が行われる、請求項1から11のいずれか1項に記載の方法。
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