JP2003529398A - 再装着可能な吸収体物品 - Google Patents

再装着可能な吸収体物品

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サラ ジェイン マリー フレイバーガー
プレスリー メアリー アン ブルーマー
スザンヌ マリー シュモーカー
ネフェタリ エドリス ボーデイン
デイヴィッド アーサー フェル
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キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 再装着可能な機構を備えた吸収体物品が開示される。吸収体物品は、前部、背部、及び股部を有する。股部は、前部を背部に接合する。前部は、第１端と、第２端と、第１側縁及び第２側縁とを有する。第１及び第２横区域は、前部に取り外し可能に取り付けられ、第１及び第２横区域の各々は、外縁を有する。背部は、第１及び第２側縁と、第１及び第２端とを有する。背部は、第１区域及び第２区域に分割される。第１区域は、背部の第１端から垂直に、これと平行に引かれた線まで測定した長さＬ2を有する。第２区域は、背部の第２端から垂直に、第１端に平行に引かれた線までを測定した長さＬ3を有し、これにより約０．１から約２までの範囲にわたる比Ｌ2／Ｌ3が定められる。吸収体物品はさらに、前部、背部、又は股部の少なくとも１つに固定された吸収体を含む。第１及び第２横区域の外縁の各々は、ウエスト開口部及び一対の脚開口部を有するパンツ状の物品を形成するように、背部の第１及び第２側縁の１つに固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 （技術分野） 本発明は、再装着可能な機構を備えた吸収体物品に関する。より具体的には、
本発明は、身体フィット性を向上させ、流体の漏れのおそれを減少させるように
、再装着可能な機構を備えた使い捨て吸収体物品に関する。
【０００２】 （背景技術） 今日では、体液及び又は排泄物を吸収し保持するように設計された種々の使い
捨て吸収体物品が存在する。このような物品の例には、パンツ、ブリーフ及び下
着のような失禁用製品、幼児用おむつ、女性用ケア生理パンツ、トレーニングパ
ンツ等が含まれる。これら物品のほとんどは、意図された目的に関して充分に機
能しているが、着用者の身体からの取り外しが難しいものもある。多くの物品は
、下着のようなフィット性を維持しながら、使用時に物品を容易に調節できるか
、或いは製品が恒久的に廃棄される前に着用者の身体から容易に取り外すことを
可能にする再装着可能な機構を備えていない。今日の市販されている製品の幾つ
かは、身体に良好に適合せず、この貧弱なフィット性は、製品を着用している際
に流体が漏れるおそれを増大させる。したがって、身体に対して良好にフィット
し、流体の漏れのおそれを減少させる再装着可能な機構を備えた使い捨て吸収体
物品に対する必要性がある。 そこで、身体フィット性を向上させ、流体が漏れるおそれを減少させる再装着
可能な機構を備えた吸収体物品が発明された。
【０００３】 （発明の開示） 手短に述べると、本発明は、再装着可能な機構を備えた吸収体物品に関する。
吸収体物品は、前部、背部、及び股部を有する。股部は、前部を背部に接合する
。前部は、第１端と、第２端と、第１側縁及び第２側縁を有する。第１及び第２
横区域が、前部に取り外し可能に取付けられ、第１及び第２横区域の各々は、外
縁を有する。背部は、第１及び第２側縁と第１及び第２端とを有する。背部は、
第１区域と第２区域に分割される。第１区域は、背部の第１端から垂直に、これ
と平行に引かれた線まで測定した長さＬ2を有する。第２区域は、背部の第２端
から垂直に、第１端と平行に引かれた線まで測定した長さＬ3を有し、約０．１
から約２までの範囲の比Ｌ2／Ｌ3が定められる。吸収体物品はさらに、前部、背
部又は股部のうちの少なくとも１つに固定される吸収体を含む。第１及び第２横
区域の外縁の各々は、背部の第１及び第２側縁の１つに固定され、ウエスト開口
部及び一対の脚開口部を有するパンツ状物品を形成する。
【０００４】 本発明の全般的な目的は、再装着可能な機構を備えた吸収体物品を提供するこ
とである。本発明のより特定的な目的は、身体フィット性を向上させ、流体が漏
れる可能性を減少させる再装着可能な機構を備えた使い捨て吸収体物品を提供す
ることである。 本発明の別の目的は、製造が容易で、比較的安価で、使いやすい再装着可能な
機構を備えた吸収体物品を提供することである。 本発明の更なる目的は、吸収体物品をどのように着用するか、及び／又は取り
外すか、すなわち、物品を着用者の胴回りに引き上げるのか、物品を着用者の胴
回りで再装着するのかという選択を着用者に与える、再装着可能な機構を備えた
吸収体物品を提供することである。 本発明の更に別の目的は、着用者の身体に合うように容易に調整できる、吸収
体物品を提供することである。 本発明の他の目的及び利点は、以下の説明及び添付の図面から、当業者にはさ
らに明らかとなるであろう。
【０００５】 （発明を実施するための最良の形態） 図１から図４を参照すると、再装着可能な機構を有する吸収体物品１０が示さ
れる。吸収体物品１０は、好ましくは、縦方向中心軸Ｘ―Ｘ、横方向中心軸Ｙ―
Ｙ、及び垂直方向中心軸Ｚ―Ｚを有する使い捨て物品である。吸収体物品１０は
、前部１２、背部１４、及び股部１６を含む。股部１６は、前部１２を背部１４
に接合する。前部１２、背部１４、及び股部１６は、単一の材料片、或いは２つ
又はそれ以上の材料片で形成することができる。前部１２、背部１４、及び股部
１６の各々は、単一の材料層であっても良いし、２層又はそれ以上の層を有する
ラミネートとして形成されても良い。図２において、前部１２は単一の層１８と
して示されるが、ラミネートから形成することもできる。図３及び図４において
、背部１４及び股部１６は、上層２２及び下層２４を有するラミネート２０とし
て示される。前部１２、背部１４、及び股部１６は、それぞれ、２つの層を有す
るラミネートとして形成されることが好ましい。
【０００６】 ラミネート２０を用いる場合には、上層２２は、使用時に着用者の身体側に面
し、液体透過性又は液体不透過性のどちらであっても良い。熱可塑性フィルムを
使用して、上層２２を液体不透過性にすることができる。下層２４は、使用時に
着用者の身体に面しておらず、やはり液体透過性又は液体不透過性のどちらであ
っても良い。好ましくは、下層２４は液体透過性で、不織布のような柔軟な材料
で形成される。スパンボンドは、キンバリー・クラーク社が製造する不織材料で
あり、柔らかく、柔軟で、下層２４として充分に機能する。吸収体物品１０によ
って吸収される体液が流出しないように、股部１６において層２２又は２４のう
ち１つを液体不透過性にするのは有益である。
【０００７】 使用時に着用者の身体の前胴の一部の周りに整列する前部１２は、第１端２６
、第２端２８、第１側縁３０及び第２側縁３２を含む。第１及び第２横区域３４
及び３６は、それぞれ前部１２に取り外し可能に取り付けられる。これにより、
着用者が必要とする回数だけ取り外し、再装着し、調整することができる再装着
可能な機構が提供される。第１横区域３４及び第２横区域３６の各々は、それぞ
れ、内縁３８及び４０と、外縁４２及び４４を有する。内縁３８及び４０は、吸
収体物品１０の縦方向中心軸Ｘ―Ｘに平行に配列することができる。好ましくは
、内縁３８及び４０は、互いに隣接して整列される。より好ましくは、内縁３８
及び４０は、互いに当接するように配列される。内縁３８及び４０は、必要であ
れば、初めの段階で直接又は間接的に互いに付着させることができる。製造の目
的のためには、異なる部材を互いに固定して高速製造を促進することは有益であ
る。
【０００８】 第１及び第２横区域３４及び３６の内縁３８及び４０の付着手段の１つは、そ
れらの間に破断可能な接合すなわちミシン目４６を形成することである。例えば
、ミシン目４６の線すなわち破断可能な接合の線４６は、２つの内縁３８及び４
０を互いに接合することができる。ミシン目すなわち破断可能な接合部４６は、
着用者が容易に破断できるように設計されるべきである。ミシン目すなわち破断
可能な接合部４６は、吸収体物品１０が着用者の胴回りに設置される前に、又は
、吸収体物品１０が着用された後で、身体フィット性を向上するために調整が必
要とされる直前にまず破断することができる。
【０００９】 第１及び第２横区域３４及び３６の各々は、材料の単一層から、又はラミネー
トとして構成することができる。第１及び第２横区域３４及び３６がラミネート
の形態である場合には、上層４８及び下層５０を有するべきである。第１及び第
２横区域３４及び３６は、液体透過性又は液体不透過性のどちらであっても良い
。好ましくは、第１及び第２横区域３４及び３６は、液体透過性であり、不織布
のような柔軟な材料から構成される。第１及び第２横区域３４及び３６は、弾性
の材料から構成しても良いし、図１及び図２に示すような多数の弾性ストランド
５２を含んでも良い。弾性ストランド５２は、寸法、長さ及び形状を変えること
ができる。円形、平坦及び他のいくつかの断面形状を有する細長い弾性リボン、
弾性ストリップ、弾性バンド、弾性テープもまた、使用することができる。
【００１０】 弾性体５２が、第１及び第２横区域３４及び３６に伸長可能な特性を与えるこ
とに注目すべきである。或いは、第１及び第２横区域３４及び３６は、エラスト
マー特性を呈する材料から構成することができる。弾性体５２は、ゴム、ポリウ
レタン、或いは他のエラストマー材料から形成することができる。適当な材料は
、デュポン社から商業的に入手できるＬＹＣＬＡ（登録商標）である。ＬＹＣＬ
Ａ（登録商標）は、デラウェア州のウィルミントンに所在のデュポン社の登録商
標である。
【００１１】 弾性体５２は、上層４８と下層５０との間にそれぞれ配置され、糊、接着剤、
又は他のいくつかの種類の結合剤で適所に保持される２つ又はそれ以上の部材を
含むことができる。弾性体５２は、互いに平行な列となるように配列した多数の
ストランドの形態であることが好ましい。弾性体５２について、他の配列もまた
用いることができる。
【００１２】 図２を参照すると、第１及び第２横区域３４及び３６が、前部１２のかなり多
くの部分に重なっているのをはっきりと見ることができる。第１及び第２横区域
３４及び３６は、必要であれば、前部１２の全表面積に重なるようにすることが
できる。第１及び第２横区域３４及び３６は、ファスナ５４によって前部１２に
取り外し可能に取り付けられる。図２において、ファスナ５４は、フック成分５
６及びループ成分５８を有するフック又はループファスナとして示される。フッ
ク成分５６又はループ成分５８のどちらかを、前部１２或いは第１及び第２横区
域３４及び３６に固定することができる。他の様式のファスナを使用して、前部
１２に第１及び第２横区域を取り外し可能に取り付けることができるということ
も認識すべきである。このような他のファスナは、ボタンと対応するボタン穴等
のような機械的なファスナだけでなく、接着剤、相互接着剤を含んでもよい。他
のファスナは、当業者には周知である。
【００１３】 第１及び第２横区域３４及び３６上での装着特性を前部１２に与えるために、
前部１２を、フック又はループ特性を有する材料から構成することもできるし、
前部１２に、別個のフック又はループ材料を固定することもできる。同様に、前
部１２上での装着特性を第１及び第２横区域３４及び３６に与えるために、第１
及び第２横区域３４及び３６を、フック又はループ特性を有する材料から構成す
ることもできるし、第１及び第２横区域３４及び３６に、別個のフック又はルー
プ材料を固定することもできる。ファスナ５４は、前部１２から第１及び第２横
区域３４及び３６を取り外し、前部１２に再装着することが何回でもできるよう
に機能する。このことは、着用者が彼又は彼女の身体から容易に吸収体物品１０
を取り外し、例えばトイレに行き、次いで、吸収体物品１０を彼又は彼女の胴回
りに再装着できることを意味する。再装着可能な機構はまた、着用者に、使用中
に彼等の身体の周りの吸収体物品１０を取り外し、調節する機会を与える。例え
ば、吸収体物品１０がきつすぎると思われる場合には、着用者は、前部１２から
第１及び第２横区域３４及び３６を取り外し、着用者の身体に対して吸収体物品
１０を緩めて再装着することができる。
【００１４】 図１を参照すると、フック及びループファスナ５６及び５８とは異なり、第１
及び第２横区域３４及び３６を互いに固定する破断可能な接合４６は、１回だけ
破断されるように設計される。破断可能な接合４６の主な機能は、吸収体物品１
０の製造中に、及び引っ張り上げて身に付ける物品として製品を適用する間に、
第１及び第２横区域３４及び３６を互いに接合することである。吸収体物品１０
は、破断可能な接合４６を破断することなく着用者の胴回りで引っ張り上げるこ
とができる。この場合には、前部１２から第１及び第２横区域３４及び３６が取
り外される前に、結合４６が破断される必要がある。
【００１５】 再び図１及び図２に戻ると、第１及び第２横区域３４及び３６は、Ｌ1で表さ
れる長さを有する。長さＬ1は、縦方向中心軸Ｘ―Ｘに平行に測定される。長さ
Ｌ1は、約２インチ（約５ｃｍ）に等しいか或いはそれより大きくすべきである
。好ましくは、成人サイズの衣類については、長さＬ1は、約３インチから約７
インチ（約７．６ｃｍから約１８ｃｍ）までの範囲であるべきである。最も好ま
しくは、成人サイズの衣類については、長さＬ1は、約６インチから約７インチ
（約１５ｃｍから約１８ｃｍ）までの範囲であるべきである。寸法Ｌ1の重要性
について、簡潔に説明する。
【００１６】 次に図１及び図３を参照すると、吸収体物品１０はまた、使用時に着用者の胴
の背部と接触する背部１４を含む。背部１４は、第１及び第２側縁６０及び６２
と、第１及び第２端６４及び６６をそれぞれ有する。背部１４は、上に説明した
ように、上層２２及び下層２４を有するラミネートとして図示される。上層２２
は、着用者の身体に最も近接しており、液体透過性であっても良いし、液体不透
過性であっても良い。上層２２は、液体透過性であることが好ましい。背部１４
は、第１区域６８と第２区域７０とに分割される。第１区域６８は、第１端６４
から垂直に、第１端６４に平行に引かれた線７２までを測定した長さＬ2を有す
る。長さＬ2は、約２インチ（約５ｃｍ）に等しいか或いはそれより大きくすべ
きである。好ましくは、成人サイズの衣類については、長さＬ2は、約３インチ
から約７インチ（約７．６ｃｍから約１８ｃｍ）までの範囲であるべきである。
最も好ましくは、成人サイズの衣類については、長さＬ2は、約６インチから約
７インチ（約１５ｃｍから約１８ｃｍ）までの範囲であるべきである。
【００１７】 第１区域６８は、弾性材料又は弾性複合材料から形成することができ、また弾
性体７４を含んでも良い。「ストレッチボンデッドラミネート」は、第１区域６
８を形成するのに使用できる弾性材料である。ストレッチボンデッドラミネート
は、米国ウィスコンシン州５４９５６、ニーナ、ノースレーク・ストリート４０
１所在のキンバリー・クラーク社が製造するものである。弾性体７４は、細長い
弾性ストランド、リボン、ストリップ等の形態とすることができ、第１区域６８
を横方向に横切って第１側縁６０から第２側縁６２まで延びる。好ましくは、第
１区域６８には、少なくとも６つの弾性ストランド７４が含まれる。弾性ストラ
ンド７４の数は、２から約５０まで変化させることができる。弾性ストランド７
４の数は、約１０から約４０までの間の範囲であることが好ましい。弾性ストラ
ンド７４は、吸収体物品１０の背部１４を着用者の胴の背部に確実に接触させ、
ウエスト開口部で又はウエスト開口部周りで流体の漏れが生じるのを防ぐように
機能する。
【００１８】 背部１４の第２区域７０は、第２端６６から垂直に、第１端６４に平行に引か
れた線７２まで測定した長さＬ3を有する。長さＬ3は、約１インチ（約２．５ｃ
ｍ）に等しいか又はそれより大きくすべきである。好ましくは、成人サイズの衣
類については、長さＬ3は、約３インチから約１０インチ（約８ｃｍから約２５
ｃｍ）までの範囲であるべきである。最も好ましくは、成人サイズの衣類につい
ては、長さＬ3は、約４インチから約８インチ（約１０ｃｍから約２０ｃｍ）ま
での範囲であるべきである。
【００１９】 第２区域７０は、該第２区域７０を横方向に横切って延びる弾性体７４を含ん
でも良いし、含まなくても良い。吸収体物品１０を、約０．１から約２の間の範
囲の比Ｌ2／Ｌ3を有するように設計し、製造することで、１つは使い捨て吸収体
物品１０の身体フィット性を向上させることができる。好ましくは、比Ｌ2／Ｌ3 は、約０．２から約１．６の間の範囲をとり、より好ましくは、比Ｌ2／Ｌ3は、
約０．３から約１．５の間の範囲をとる。この望ましい比で背部１４を製造する
ことによっても、流体の漏れを最小限にすることができる。
【００２０】 第２区域７０は、第１縁８０及び第２縁８２に隣接して整列される第１脚弾性
体７６及び第２脚弾性体７８を有することができる。線７２は、第１縁８０及び
第２縁８２が、第１縁６０及び第２縁６２とそれぞれ出会う点で交差することが
好ましい。脚弾性体７６及び７８は、それぞれ第１縁８０及び第２縁８２にほぼ
平行に配列される１つ又はそれ以上の弾性ストランド、リボン、又はストリップ
を含むことができる。好ましくは、脚弾性体７６及び７８の各々を構成する約１
から約６までの細長い弾性ストランドがある。最も好ましくは、脚弾性体７６及
び７８の各々は、３つの弾性ストランドを含む。弾性ストランドは、互いに平行
に整列させることができる。良い結果を得るためには、脚弾性体７６及び７８は
、それぞれ第１及び第２縁８０及び８２から約１インチ（約２．５ｃｍ）内側に
配置されるべきである。より好ましくは、脚弾性体７６及び７８は、それぞれ第
１及び第２の縁８０及び８２から約０．７５インチ（約２ｃｍ）内側に配置され
るべきである。最も好ましくは、脚弾性体７６及び７８は、それぞれ第１及び第
２の縁８０及び８２から約０．５インチ（約１．３ｃｍ）内側に配置されるべき
である。
【００２１】 脚弾性体７６及び７８は、第１区域６８の側縁６０及び６２から背部１４の第
２端６６まで延びるように示されている。線７２の正確な位置は、脚弾性体７６
及び７８が第２区域７０に完全に含まれるのか、或いは、第１区域の中まで延び
るのかどうかを示すことに注目すべきである。脚弾性体７６及び７８は、脚開口
部に隣接する位置において、背部１４を形成する材料にギャザーを寄せるように
機能する。脚開口部は、第１及び第２横区域３４及び３６が背部１４に取り付け
られて形成され、パンツ状の物品を形成する。様々な種類の弾性体を用いて、脚
弾性体７６及び７８を形成することができる。脚弾性体７６及び７８は、約１０
グラムから約４００グラムまでの間の張力を有するべきである。好ましくは、脚
弾性体７６及び７８は、約５０グラムから約２２０グラムまでの間の張力を有す
るべきである。より好ましくは、脚弾性体７６及び７８は、約８０グラムから約
２００グラムまでの間の張力を有するべきである。
【００２２】 図１、図２及び図４を参照すると、吸収体物品１０はまた、股部１６を含む。
股部１６は、前部１２を背部１４と接合する。上述のように、前部１２、背部１
４及び股部１６は全て、単一のシート材料の一部とすることができる。股部１６
は、第１側縁８４及び第２側縁８６を有し、砂時計形、長方形、正方形、楕円形
又は他のいくつかの形状を有することができる。側縁８４及び８６の各々は、直
線とすることができ、互いに平行に又は非平行に配列することができる。側縁８
４及び８６はまた、曲線形、弧状、不規則な形、凸状又は凹状の形状とすること
ができる。好ましくは、側縁８４及び８６は、側縁８４と８６との間の最も狭い
間隔が、横方向中心軸Ｙ―Ｙに沿って生じるような弧状の形状である。股部１６
は、図示のような単一の層であっても良いし、ラミネートであっても良い。股部
１６は、吸収体物品１０に吸収される体液に対するバッフルとして作用するので
、液体不透過性にするべきである。股部１６がラミネートである場合には、ラミ
ネートを形成する層のうち少なくとも１層は、液体透過性にするべきである。ポ
リプロピレン、ポリエチレン、或いは他のどんな熱可塑性材料も、液体不透過性
の層として充分に作用する。好ましくは、股部１６は、熱可塑性フィルムの層か
ら形成されるラミネートであり、不織材料の層である。不織材料は、スパンボン
ドであっても良い。スパンボンドは、米国ウィスコンシン州５４９５６、ニーナ
、ノースレーク・ストリート４０１所在のキンバリー・クラーク社が製造し、商
業的に販売する不織材料である。
【００２３】 股部１６はまた、第１及び第２股弾性体８８及び９０を含むことができる。股
弾性体８８及び９０は、第１及び第２側縁８４及び８６にそれぞれ隣接して設置
される。股弾性体８８及び９０は、好ましくは、側縁８４及び８６の外形に合う
ように形作られる。股弾性体８８及び９０は、第１及び第２側縁８４及び８６の
約１インチ（約２．５ｃｍ）内側にそれぞれ設置される。好ましくは、股弾性体
８８及び９０は、第１及び第２側縁８４及び８６の約０．７５インチ（約２ｃｍ
）内側にそれぞれ設置される。より好ましくは、股弾性体８８及び９０は、第１
及び第２側縁８４及び８６の約０．５インチ（約１．３ｃｍ）内側にそれぞれ設
置される。
【００２４】 股弾性体８８及び９０は、約１０グラムから約４００グラムまでの間の張力を
有するべきである。好ましくは、股弾性体８８及び９０は、約５０グラムから約
２２０グラムまでの間の張力を有するべきである。より好ましくは、股弾性体８
８及び９０は、約８０グラムから約２００グラムまでの間の張力を有すべきであ
る。
【００２５】 股弾性体８８及び９０は、１つ又はそれ以上の細長い弾性ストランド、リボン
或いはストリップを含むことができる。好ましくは、前記第１及び第２股弾性体
８８及び９０の各々は、少なくとも２つの弾性ストランドを含み、より好ましく
は、少なくとも３つの弾性ストランドを含む。股弾性体８８及び９０の各々のス
トランドは、互いに平行に整列させても良いし、必要であれば非平行の関係に整
列させても良い。平行整列であることが好ましい。股弾性体８８及び９０の各々
のストランドは、互いにかなり近接させて、例えば互いに１ミリメートル以内に
配置することができる。正確な間隔は、物品の寸法、股部１６の幅、股弾性体８
８及び９０の長さ、吸収体物品１０の構成材料等に応じて調整できる。
【００２６】 図３及び図４を参照すると、図３に示すものも同様に、股弾性体８８及び９０
を、ラミネートを形成する層２２及び２４の間に配置し固定することができる。
或いは、股弾性体８８及び９０は、図４のように、ラミネートの上層２２の上面
９２に接着しても良い。好ましくは、第１及び第２股弾性体８８及び９０は、接
着剤によって上層２２の上面９２に接着される。
【００２７】 図１から図４を参照すると、吸収体物品１０は、液体透過性のライナー９４を
含むことができる。液体透過性のライナー９４はまた、身体側カバーとも呼ばれ
る。ライナー９４は、必要というわけではないが、吸収体物品１０については、
ライナー９４を含むものとして説明される。液体透過性ライナー９４は、これが
存在する場合には、液体透過性のあらゆる天然又は合成材料から形成できる。液
体透過性のライナー９４はまた、不織材料から構成することもできる。スパンボ
ンドは、液体透過性のライナー９４を構成するのに優れた材料である。
【００２８】 液体透過性の身体側ライナー９４は、前部１２、背部１４、又は股部１６の少
なくとも１つに固定できる。図４には、液体透過性のライナー９４が股部１６に
直接取り付けられているように示されている。或いは、液体透過性のライナー９
４は、１層又はそれ以上の層を介して股部１６に間接的に取り付けることもでき
る。この場合には、前部１２、背部１４、又は股部１６の少なくとも１つに、中
間層を取り付けることができる。例えば、液体透過性のライナー９４を液体不透
過性のバッフルに固定し、それから股部１６に接着剤で固定することができる。
【００２９】 図１において、液体透過性のライナー９４の周辺部と、股部１６の周辺部は、
完全に重なり合っているように示されている。股弾性体８８及び９０がラミネー
ト２０の上面９２に配置される場合には、股部１６の側縁８４及び８６に隣接し
て配列するように、身体側ライナー９４に接着剤で固定することができる。
【００３０】 吸収体物品１０はさらに、液体透過性ライナー９４の下に位置する吸収体９６
を含む。吸収体９６は、股部１６の上層４８に直接に接触するようにすることが
できる。吸収体９６は、体液、特に尿を吸収するように設計され、１層又はそれ
以上の吸収体材料層を含むことができる。この層は、同一の又は異なる材料から
構成することができる。吸収体９６に適した材料には、セルロース、木材パルプ
のフラフ、レーヨン、綿、及びポリエステル、ポリプロピレン又はコフォーム等
のメルトブローポリマーが含まれる。コフォームは、メルトブロー空気形成の、
ポリプロピレン等のメルトブローポリマーと、セルロース等の吸収体ステープル
繊維との組合わせである。安価で、比較的容易に形成することができ、吸収性が
高いという理由から、好ましい材料は、木材パルプのフラフである。２層又はそ
れ以上の層を用いる場合には、全ての層を同一の材料から形成する必要はなく、
或いは同一の密度を有する必要はないことに注目すべきである。
【００３１】 吸収体９６はまた、親水性の材料から成る複合材料から形成することができ、
該複合材料は、種々の天然又は合成繊維、木材パルプ繊維、再生セルロース又は
再生綿繊維、或いはパルプと他の繊維の配合物から形成できる。好ましい材料は
、空気堆積されたティッシュである。
【００３２】 吸収体９６の中に超吸収体材料を挿入して、吸収体の重量に対して多量の流体
を吸収する性能を高めることもまた可能であり、時には有益である。失禁用衣類
及びおむつ等の吸収体物品に使用される典型的な超吸収体は、それ自体の重量の
１０倍以上の体液を吸収することができる。超吸収体材料は、粒子、繊維、或い
はシート状の形態で挿入することができる。水酸基を有するポリマーは、使い捨
て吸収体物品における優れた超吸収体であることが見出されている。このような
超吸収体は、ダウケミカル社、ストックハウゼン社、並びに他の企業から商業的
に入手可能である。このような超吸収物体のうち２つは、ＤＲＹＴＥＣＨ（登録
商標）２０３５ＭとＦＡＶＯＲ（登録商標）ＳＸＭ８８０である。ＤＲＹＴＥＣ
Ｈ（登録商標）は、米国ミシガン州４８６４２、ミッドランド、ダウセンター２
０３０に所在のダウケミカル社の登録商標である。ＦＡＶＯＲ（登録商標）は、
米国ノースカロライナ州２７４０６、グリーンズボロ、ドイルストリート２４０
１に所在のストックハウゼン社の登録商標である。超吸収体は、ポリアクリル酸
の架橋コポリマーの部分的に中性にされた塩とすることができる。当業者には公
知の他の種類の超吸収体材料を使用することもできる。
【００３３】 次に図５及び図６を参照すると、上端から下端にかけて、液体透過性の身体側
ライナー９４、１層が示されている１つ又はそれ以上の吸収体９６の層、及び液
体不透過性のバッフル１００を含む、吸収体アセンブリ９８が示されている。液
体不透過性のバッフル１００は、ポリエチレン、ポリプロピレン、或いは他の種
類の液体不透過性の材料等の、熱可塑性材料の薄層から形成できる。好ましくは
、バッフル１００は、液体不透過性のフィルムから形成される。バッフル１００
は、層のうち少なくとも１層が液体不透過性であるラミネートから形成できると
いうことに注目すべきである。
【００３４】 吸収体アセンブリ９８において、股弾性体８８及び９０は、ライナー９４とバ
ッフル１００の間に挟み込まれる。股弾性体８８及び９０は、糊、接着剤、超音
波、熱、圧力、熱と圧力の組合せ、或いは当業者に公知の他のいくつかの結合機
構によって、適所に保持することができる。必要であれば、股弾性体８８及び９
０を、バッフル１００の下面又は外側表面に固定することも可能である。良い結
果を得るためには、股弾性体８８及び９０は、側縁８４及び８６からそれぞれ約
１インチ（約２．５ｃｍ）の間に配置すべきである。より好ましくは、股弾性体
８８及び９０は、側縁８４及び８６からそれぞれ約０．７５インチ（約２ｃｍ）
の間に配置すべきである。最も好ましくは、股弾性体８８及び９０は、側縁８４
及び８６からそれぞれ約０．５インチ（約１．３ｃｍ）の間に配置すべきである
。
【００３５】 吸収体アセンブリ９８は、吸収体物品１０の股部１６上に又はその全面に設置
又は配置することができ、接着剤又は他のいくつかの種類のファスナで適所に保
持することができる。バッフル１００が液体不透過性であることから、股部１６
を液体不透過性の材料から構成する必要はない。吸収体アセンブリ９８は、吸収
体物品１０の前部１２、背部１４、又は股部１６の少なくとも１つに恒久的に、
或いは取り外し可能に固定することができる。好ましくは、吸収体アセンブリ９
８は、股部１６に接着剤で固定される。
【００３６】 次に図１及び図７を参照すると、第１及び第２横区域３４及び３６の外縁４２
及び４４は、背部１４の第１及び第２側縁６０及び６２にそれぞれ確実に取り付
けられてパンツ状物品１０２を形成する。パンツ状物品１０２は、ウエスト開口
部１０４と、一対の第１及び第２の脚開口部１０６及び１０８を有する。脚弾性
体７６と、股弾性体９０と、ことによると弾性第１区域６８が協働して、第１脚
開口部１０６の周りにギャザー１１０を形成することができる。同様に、脚弾性
体７８と、股弾性体９０と、ことによると弾性第１区域６８が協働して、第２脚
開口部１０８の周りにギャザー１１２を形成することができる。吸収体物品１０
が、図７に示すような組み立てられた状態、又は横区域３４及び３６が前部１２
から取り外された状態でのいずれかで販売できることに注目すべきである。
【００３７】 再び図１を参照すると、使い捨て吸収体物品１０の背部１４を、第１区域６８
及び第２区域７０に関連して説明してきた。第１区域６８は長さＬ2を有し、第
２区域７０は長さＬ3を有し、どちらの長さも、縦方向中心軸Ｘ―Ｘに平行に測
定される。長さＬ2と長さＬ3との和は、新たな長さＬ4に等しい。長さＬ4は、約
３インチ（約７．５ｃｍ）から約２５インチ（約６４ｃｍ）までの範囲にすべき
である。好ましくは、成人サイズの衣類については、長さＬ4は、約７インチか
ら約１７インチ（約１８ｃｍから約４３ｃｍ）までの範囲にすべきである。最も
好ましくは、成人サイズの衣類については、長さＬ4は、約１０インチから約１
５インチ（約２５ｃｍから約３８ｃｍ）までの範囲にすべきである。
【００３８】 更に、吸収体物品１０は、第１及び第２横区域３４及び３６の第１端１１４か
ら背部１４の第１端６４までを垂直に測定した長さＬ5を有する。全長Ｌ5は、約
１０インチ（約２５ｃｍ）から約４５インチ（約１１４ｃｍ）までの範囲にすべ
きである。好ましくは、成人サイズの衣類については、長さＬ5は、約２０イン
チ（約５１ｃｍ）から約４０インチ（約１０２ｃｍ）までの範囲にすべきである
。最も好ましくは、成人サイズの衣類については、長さＬ5は、約３０インチ（
約７６ｃｍ）から約３５インチ（約８９ｃｍ）までの範囲にすべきである。
【００３９】 約０．１から約０．５までの範囲の比Ｌ4／Ｌ5を定めることができる。好まし
くは、比Ｌ4／Ｌ5は、約０．２から約０．５までの範囲であり、より好ましくは
、比Ｌ4／Ｌ5は、約０．３から約０．４までの範囲である。比Ｌ4／Ｌ5について
定められた値内に収まるように吸収体物品１０を設計し製造することによって、
吸収体物品１０が良好な身体フィット性を呈し、体液の漏れる可能性を少なくす
ることを確信することができる。
【００４０】 図１に示す第１及び第２横区域３４及び３６を再び参照すると、これらが長さ
Ｌ1を有するということは前述した。第１及び第２横区域３４及び３６は、背部
１４と合致するように設計されるので、長さＬ1を長さＬ2とほぼ等しい寸法にす
ることは有益である。これにより、美的に好ましいパンツ状物品１０２が提供さ
れる。しかしながら、必要であれば、長さＬ1の寸法を、長さＬ2より小さくする
ことも、長さＬ2と等しくすることも、或いは長さＬ2より大きくすることもでき
る。
【００４１】 次に図８を参照すると、吸収体物品１０の背部１４が、説明を分かりやすくす
るだけのために、弾性体７４を取り外した状態で示される。背部１４は、上述の
ように、第１区域６８及び第２区域７０を有する。第１区域６８は、約２インチ
（約５ｃｍ）に等しいか又はそれより大きい長さＬ2を有し、第２区域７０は、
約１インチ（約２．５ｃｍ）に等しいか又はそれより大きい長さＬ3を有する。
第２区域７０は、第１面積Ａ1及び第２面積Ａ2を含む。第１面積Ａ1は、第２端
６６と、第１端６４に平行に引かれた線７２と、第１側縁８０及び第２側縁８２
とによって境界が定められる。本質的に、第１面積Ａ1は、第２区域７０の全面
積を表す。第２面積Ａ2は、第１及び第２線１１６及び１１８と、第２端６６と
、第１端６４に平行に引かれた線７２とによって境界が定められるクロスハッチ
ング面積として示される。第１及び第２線１１６及び１１８は、第１及び第２側
縁８０及び８２が第２端６６と交差する点１２０及び１２２において、第２端６
６に直交方向に引かれる。第１及び第２線１１６及び１１８は、垂直方向上方に
延び、線７２とそれぞれ点１２４及び１２６で交差する。第１面積Ａ1を第２面
積Ａ2で割ると、比Ａ1／Ａ2が得られることが分かる。この比Ａ1／Ａ2が、特定
の限られた範囲内に維持されると、着用者の臀部域において良好な身体フィット
性を呈する使い捨て吸収体物品１０を製造することができる。このような良好な
身体フィット性は、こうした製品の消費者にとって最も重要とされる体液の漏れ
のおそれを減少させる。
【００４２】 第１面積Ａ1は、約１７５ｃｍ2に等しいか又はそれより大きくすべきである。
好ましくは、成人サイズの衣類については、第１面積Ａ1は、約４００ｃｍ2から
約１５００ｃｍ2までの範囲である。より好ましくは、成人サイズの衣類につい
ては、第１面積Ａ1は、約５００ｃｍ2から約１２００ｃｍ2までの範囲である。
最も好ましくは、成人サイズの衣類については、第１面積Ａ1は、約６００ｃｍ2 から約１１００ｃｍ2までの範囲である。第２面積Ａ2は、約５０ｃｍ2に等しい
か又はそれより大きくすべきである。比Ａ1／Ａ2は、約１．３から約３．５まで
の範囲にすべきである。好ましくは、比Ａ1／Ａ2は、約１．７から約２．５の範
囲にすべきであり、より好ましくは、約２．０から約２．３の範囲にすべきであ
る。
【００４３】 第１及び第２の線１１６及び１１８は、Ｗ1として示される距離をおいて互い
に平行に整列することに注目すべきである。Ｗ1は、第２面積Ａ2の幅を表す。幅
Ｗ1は、約４インチ（約１０ｃｍ）に等しいか又はそれより大きくすべきである
。好ましくは、幅Ｗ1は、約５インチ（約１３ｃｍ）から約１５インチ（約３８
ｃｍ）までの範囲にわたるべきであり、より好ましくは、約６インチ（約１５ｃ
ｍ）から約１１インチ（約２８ｃｍ）までの範囲にわたるべきである。寸法Ｗ1
は、吸収体物品の設計の対象となる着用者の年齢と身体の大きさだけでなく、吸
収体物品の種類とサイズに応じて変えることができる。吸収体物品を乳児が着用
するような寸法にする場合には、寸法Ｗ1は、幼児又は成人が着用するように設
計する場合よりも小さくなる。着用者の性別もまた、寸法Ｗ1に影響を与えるこ
とがある。
【００４４】 図９を参照すると、吸収体物品１０の背部１４及び股部１６が、説明をただ分
かりやすくするだけのために、背部１４から弾性体７４を取り外した形で示され
る。股部１６は、一端が背部１４の第２端６６に接合される。股部１６は、第１
及び第２側縁８４及び８６と、側縁８４及び８６のそれぞれに隣接した第１及び
第２股弾性体８８及び９０とを有する。背部１４は、第１区域６８及び第２区域
７０を有する。第１区域６８は、約２インチ（約５ｃｍ）に等しいか又はそれよ
り大きい長さＬ2を有し、第２区域７０は、約１インチ（約２．５ｃｍ）に等し
いか又はそれより大きい長さＬ3を有する。第２区域７０は、第１面積Ａ3及び第
２面積Ａ4を含む。第１面積Ａ3は、第２端６６と、第１端６４に平行に引かれた
線７２と、第１及び第２側縁８０及び８２とによって境界が定められる。本質的
に、第１面積Ａ3は、第２区域７０の全面積を表す。第２面積Ａ4は、第１及び第
２の線１２８及び１３０と、第２端６６と、第１端６４に平行に引かれた線７２
とによって境界が定められるクロスハッチング面積として示される。第１及び第
２の線１２８及び１３０は、第１及び第２股弾性体８８及び９０が互いに最も近
接した状態にある点１３２及び１３４において、第１及び第２股弾性体８８及び
９０に対して接線方向に引かれる。このことについて別の言い方をすれば、第１
及び第２の線１２８及び１３０は、第１及び第２股弾性体８８及び９０の各々の
最も内側の弾性ストランドに対して接線方向に整列する。対称形状の物品１０に
ついては、これは、横方向中心軸Ｙ―Ｙ上に生じる。
【００４５】 第１及び第２の線１２８及び１３０は、第１端６４に向かって垂直方向上方に
延び、点１３６及び１３８で第２端６６と交差し、点１４０及び１４２で第１端
６４に平行に引かれた線７２と交差する。点１３６、１３８、１４０及び１４２
によって境界が定められるクロスハッチング面積は、第２面積Ａ4を表す。第１
面積Ａ3を第２面積Ａ4で割ると、比Ａ3／Ａ4が得られることが分かる。この比Ａ3 ／Ａ4が特定の限られた範囲内に維持されると、着用者の臀部域で良好な身体フ
ィット性を呈する吸収体物品１０を製造することができる。このような良好な身
体フィット性は、使い捨て吸収体物品にとって最も重要とされる体液の漏れのお
それを減少させる。
【００４６】 第１面積Ａ3は、約１７５ｃｍ2に等しいか又はそれより大きくすべきである。
好ましくは、第１面積Ａ3は、約４００ｃｍ2から約１５００ｃｍ2までの範囲に
わたるべきである。より好ましくは、第１面積Ａ3は、約５００ｃｍ2から約１２
００ｃｍ2までの範囲にわたるべきであり、最も好ましくは、第１面積Ａ3は、約
６００ｃｍ2から約１１００ｃｍ2までの範囲である。第２面積Ａ4は、約３５ｃ
ｍ2に等しいか又はそれより大きくすべきである。比Ａ3／Ａ4は、約１．５から
約５．０までの範囲にわたるべきである。好ましくは、比Ａ3／Ａ4は、約２．５
から約４．０までの範囲にわたるべきであり、より好ましくは、約３．０から約
３．７までの範囲にわたるべきである。
【００４７】 第１及び第２の線１２８及び１３０は、Ｗ2として示される距離をおいて互い
に平行に整列することに注目すべきである。Ｗ2は、第２面積Ａ4の幅を表す。幅
Ｗ2は、約２インチ（約５ｃｍ）に等しいか又はそれより大きくすべきである。
好ましくは、幅Ｗ2は、約３インチ（約８ｃｍ）から約７インチ（約１８ｃｍ）
までの範囲にわたるべきであり、より好ましくは、約４インチ（約１０ｃｍ）か
ら約６インチ（約１５ｃｍ）までの範囲にわたるべきである。寸法Ｗ2は、吸収
体物品の設計の対象となる着用者の年令及び身体の寸法だけでなく、吸収体物品
の種類及びサイズに応じて変えることができる。吸収体物品を乳児が着用する大
きさにする場合には、寸法Ｗ2は、幼児又は成人が着用するように設計する場合
よりも小さくなる。着用者の性別もまた、寸法Ｗ2に影響を与えることがある。
【００４８】 いくつかの具体的な実施形態に関連して本発明を説明してきたが、上の説明に
照らせば、多くの別法、修正及び変形が、当業者には明らかとなるであろうこと
を理解すべきである。従って、本発明は、特許請求の範囲の精神及び範囲に属す
るこのような別法、修正及び変形の全てを包含するように意図したものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】 予め組み立てられた平らな形態で示した再装着可能な機構を有する吸収体物品
の平面図である。
【図２】 図１を線２−２に沿って切り取った断面図である。
【図３】 図１を線３−３に沿って切り取った断面図である。
【図４】 図１を線４−４に沿って切り取った断面図である。
【図５】 別の吸収体アセンブリの平面図である。
【図６】 図５を線６−６に沿って切り取った断面図である。
【図７】 第１及び第２横区域と背部とが互いに固定された、図１の吸収体物品の「使用
時」の形状の斜視図である。
【図８】 良好な身体フィット性を得るために第２区域における比Ａ1／Ａ2を測定する１
つの手法を、わかりやすくするために弾性体を取り除いて示す吸収体物品の背部
の平面図である。
【図９】 良好な身体フィット性を得るために第２区域における比Ａ3／Ａ4を測定する別
の手法を、わかりやすくするために弾性体を取り除いて示す吸収体物品の背部及
び股部の平面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ａ６１Ｆ 13/58 Ａ６１Ｆ 13/16 ３１０Ｆ 13/72 (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＢＺ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ， ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，Ｋ Ｅ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ， ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 ブルーマー プレスリー メアリー アン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54911 アップルトン イースト パーシ ング ストリート 418 (72)発明者 シュモーカー スザンヌ マリー アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54904 オシュコシュ ブルックス ロー ド 4212 (72)発明者 ボーデイン ネフェタリ エドリス アメリカ合衆国 ジョージア州 30350 ダンウッディー ツリーロッジ パークウ ェイ 5508 (72)発明者 フェル デイヴィッド アーサー アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54956 ニーナ リーン ドライヴ 2055 Ｆターム(参考） 3B029 BD07 BD09 BD10 BD14 BD19 4C098 AA09 CC03 CC12 CE05 CE06 CE07 DD10 DD22 DD25

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ａ）第１端、第２端、第１側縁、及び第２側縁を有する前部
    と、 ｂ）前記前部に取り外し可能に取り付けられ、各々が外縁を有する第１及び第
    ２横区域と、 ｃ）前記前部の前記第２端の一端と接合され、第１及び第２側縁と、前記第１
    及び第２側縁にそれぞれ隣接して配置された第１及び第２股弾性体とを有する股
    部と、 ｄ）前記股部の前記前部とは反対側の端に接合され、第１端と、第２端と、第
    １及び第２側縁とを有し、第１区域と第２区域とに分割され、前記第１区域が、
    前記背部の前記第１端から垂直に、これと平行に引かれた線まで測定した長さＬ2 を有し、前記長さＬ2が、約２インチに等しいか又はそれより大きく、前記第２
    区域が、前記背部の前記第２端から垂直に、前記第１端に平行に引かれた前記線
    まで測定した長さＬ3を有し、前記長さＬ3が、約１インチに等しいか又はそれよ
    り大きく、前記第２区域が、第１側縁及び第２側縁と、第１面積Ａ3及び第２面
    積Ａ4を有し、前記第１面積Ａ3は、前記第１及び第２側縁と、前記第２端と、前
    記第１端に平行に引かれた前記線と、により境界が定められる面積を表し、前記
    第２面積Ａ4は、前記第１及び第２線と、前記第２端と、前記第１端に平行に引
    かれた前記線と、により境界が定められる面積を表し、前記第１及び第２線は、
    前記第１及び第２股弾性体が互いに最も近接している点において、前記第１及び
    第２股弾性体に対して接線方向に引かれ、前記第１及び第２線が、前記第１端に
    平行に引かれた前記線と交差し、前記第２区域が、約１．５から約５．０までの
    間の範囲の比Ａ3／Ａ4を有するように構成された背部と、 ｅ）前記前部、前記背部、又は前記股部のうち少なくとも１つに固定される吸
    収体と、 を含み、前記第１及び第２横区域の前記外縁の各々が、ウエスト開口部及び一対
    の脚開口部を有するパンツ状物品を形成するように、前記背部の前記第１及び第
    ２側縁の１つに固定されることを特徴とする吸収体物品。
  2. 【請求項２】 前記第１及び第２横区域が弾性を有することを特徴とする請
    求項１に記載の吸収体物品。
  3. 【請求項３】 前記第１及び第２横区域を前記前部に重ねることを特徴とす
    る請求項１に記載の吸収体物品。
  4. 【請求項４】 前記第１及び第２横区域の各々が内縁を有し、前記内縁の対
    が当接関係で整列されることを特徴とする請求項１に記載の吸収体物品。
  5. 【請求項５】 前記内縁の対が、破断可能な接合により互いに接合されるこ
    とを特徴とする請求項４に記載の吸収体物品。
  6. 【請求項６】 前記破断可能な接合が、ミシン目の線を含むことを特徴とす
    る請求項５に記載の吸収体物品。
  7. 【請求項７】 前記背部が、前記第１側縁から前記第２側縁まで延びる弾性
    ストランドを含むことを特徴とする請求項１に記載の吸収体物品。
  8. 【請求項８】 前記長さＬ3が、約４インチから約８インチまでの間の範囲
    をとることを特徴とする請求項１に記載の吸収体物品。
  9. 【請求項９】 前記第１及び第２線が、互いに平行であり、前記第１及び第
    ２線の間の距離が、約２インチよりも大きいことを特徴とする請求項１に記載の
    吸収体物品。
  10. 【請求項１０】 ａ）第１端、第２端、第１側縁、及び第２側縁を有する前
    部と、 ｂ）前記前部に取り外し可能に取り付けられ、各々が外縁を有する第１及び第
    ２横区域と、 ｃ）前記前部の前記第２端の一端と接合され、第１及び第２側縁と、前記第１
    及び第２側縁にそれぞれ隣接して配置された第１及び第２股弾性体とを有する股
    部と、 ｄ）前記股部の前記前部とは反対側の端に接合され、第１端と、第２端と、第
    １及び第２側縁とを有し、第１区域と第２区域とに分割され、前記第１区域が、
    前記背部の前記第１端から垂直に、これと平行に引かれた線まで測定した長さＬ2 を有し、前記長さＬ2が、約２インチに等しいか又はそれより大きく、前記第２
    区域が、前記背部の前記第２端から垂直に、前記第１端に平行に引かれた前記線
    まで測定した長さＬ3を有し、前記長さＬ3が、約１インチに等しいか又はそれよ
    り大きく、前記第２区域が、第１側縁及び第２側縁と、第１面積Ａ3及び第２面
    積Ａ4を有し、前記第１面積Ａ3は、前記第１及び第２側縁と、前記第２端と、前
    記第１端に平行に引かれた前記線と、により境界が定められる面積を表し、前記
    第２面積Ａ4は、前記第１及び第２線と、前記第２端と、前記第１端に平行に引
    かれた前記線と、により境界が定められる面積を表し、前記第１及び第２線は、
    前記第１及び第２股弾性体が互いに最も近接している点において、前記第１及び
    第２股弾性体に対して接線方向に引かれ、前記第１及び第２線が、前記第１端に
    平行に引かれた前記線と交差し、前記第２区域が、約２．５から約４．０までの
    間の範囲の比Ａ3／Ａ4を有するように構成された背部と、 ｅ）前記前部、前記背部、又は前記股部のうち少なくとも１つに固定される液
    体透過性のライナーと、 ｆ）前記ライナーの下に位置する吸収体と、 を含み、前記第１及び第２横区域の前記外縁の各々が、ウエスト開口部及び一対
    の脚開口部を有するパンツ状物品を形成するように、前記背部の前記第１及び第
    ２側縁の１つに固定されることを特徴とする吸収体物品。
  11. 【請求項１１】 前記第１及び第２横区域が、弾性を有することを特徴とす
    る請求項１０に記載の吸収体物品。
  12. 【請求項１２】 前記第１及び第２横区域を、前記前部に重ねることを特徴
    とする請求項１０に記載の吸収体物品。
  13. 【請求項１３】 前記第１及び第２横区域の各々が内縁を有し、前記内縁の
    対が当接関係で整列されることを特徴とする請求項１０に記載の吸収体物品。
  14. 【請求項１４】 前記内縁の対が、破断可能な接合により互いに接合される
    ことを特徴とする請求項１０に記載の吸収体物品。
  15. 【請求項１５】 ａ）第１端、第２端、第１側縁、及び第２側縁を有する前
    部と、 ｂ）前記前部に取り外し可能に取り付けられ、各々が外縁を有する第１及び第
    ２横区域と、 ｃ）前記前部の前記第２端の一端と接合され、第１及び第２側縁と、前記第１
    及び第２側縁にそれぞれ隣接して配置された第１及び第２股弾性体とを有する股
    部と、 ｄ）前記股部の前記前部とは反対側の端に接合され、第１端と、第２端と、第
    １及び第２側縁とを有し、第１区域と第２区域とに分割され、前記第１区域が、
    前記背部の前記第１端から垂直に、これと平行に引かれた線まで測定した長さＬ2 を有し、前記長さＬ2が、約２インチに等しいか又はそれより大きく、前記第２
    区域が、前記背部の前記第２端から垂直に、前記第１端に平行に引かれた前記線
    まで測定した長さＬ3を有し、前記長さＬ3が、約１インチに等しいか又はそれよ
    り大きく、前記第２区域が、第１側縁及び第２側縁と、第１面積Ａ3及び第２面
    積Ａ4を有し、前記第１面積Ａ3は、前記第１及び第２側縁と、前記第２端と、前
    記第１端に平行に引かれた前記線と、により境界が定められる面積を表し、前記
    第１面積Ａ3は、約１７５ｃｍ2に等しいかそれより大きく、前記第２面積Ａ4は
    、前記第１及び第２線と、前記第２端と、前記第１端に平行に引かれた前記線と
    、により境界が定められる面積を表し、前記第１及び第２線は、前記第１及び第
    ２股弾性体が互いに最も近接している点において、前記第１及び第２股弾性体に
    対して接線方向に引かれ、前記第１及び第２線が、前記第１端に平行に引かれた
    前記線と交差し、前記第２区域が、約３．０から約３．７までの間の範囲の比Ａ3 ／Ａ4を有するように構成された背部と、 ｅ）前記前部、前記背部、又は前記股部のうち少なくとも１つに固定される液
    体透過性のライナーと、 ｆ）前記ライナーの下に位置する吸収体と、 を含み、前記第１及び第２横区域の前記外縁の各々が、ウエスト開口部及び一対
    の脚開口部を有するパンツ状物品を形成するように、前記背部の前記第１及び第
    ２側縁の１つに固定されることを特徴とする吸収体物品。
  16. 【請求項１６】 前記第１及び第２横区域が、フック及びループファスナに
    よって前記前部に取り外し可能に取り付けられることを特徴とする請求項１５に
    記載の吸収体物品。
  17. 【請求項１７】 前記Ａ3が、約４００ｃｍ2から約１５００ｃｍ2までの間
    の範囲をとることを特徴とする請求項１に記載の吸収体物品。
  18. 【請求項１８】 前記Ａ3が、約５００ｃｍ2から約１２００ｃｍ2までの間
    の範囲をとることを特徴とする請求項１に記載の吸収体物品。
  19. 【請求項１９】 前記第１及び第２横区域の各々が内縁を有し、前記内縁の
    対が、当接関係で整列されることを特徴とする請求項１５に記載の吸収体物品。
  20. 【請求項２０】 前記内縁の対が、破断可能な接合により互いに接合される
    ことを特徴とする請求項１５に記載の吸収体物品。
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