JP2003529395A - 医療装置 - Google Patents

医療装置

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JP2003529395A JP2001510377A JP2001510377A JP2003529395A JP 2003529395 A JP2003529395 A JP 2003529395A JP 2001510377 A JP2001510377 A JP 2001510377A JP 2001510377 A JP2001510377 A JP 2001510377A JP 2003529395 A JP2003529395 A JP 2003529395A
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ジャットリー、ラージワインダー、シング
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グランピアン、ユニバーシティー、ホスピタルス、エヌエイチエス、トラスト
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Abstract

(57)【要約】 胸骨切開の開口部閉鎖時に使用するための人体に埋め込み可能な装置であって、縫合糸を通すことができるようにコンジットをあけた軸と、該軸表面上のうねまたはくさび型のねじ山または配列のような骨を把持する構造とからなることを特徴とする装置を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療装置、なかでも、たとえば心臓を対象とするような外科手術的処
置のための胸骨切開後に胸骨を閉鎖するための医療装置および方法に関係する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
ほとんどの心臓手術においては、胸骨正中切開が用いられる。胸骨正中切開の
閉鎖に胸骨ワイヤー固定を用いることについては102年前、ミルトンが最初に
述べている(参考文献1参照)。その方法は、ステンレススチール製ワイヤーを
6本以上ねじり合わせることにより、胸骨両端を引き寄せることを含むが、現在
もなお、もっとも広く認められた技術である。従来の技術では、ステンレススチ
ール製ワイヤー(例、5番)を鋭く曲がった針につないだ後、力ずくで胸骨の両
側に通す。その後、ワイヤーをきつく引っ張ってねじり、胸骨を閉鎖する。
【0003】 同法は幅広く用いられているにもかかわらず、胸骨ワイヤー固定による罹病お
よび死亡例がないわけではない。重篤な合併症には、発生率約2.4%の胸骨披
裂(すなわち胸骨の自然裂開)および発生率約0.25%の縦隔炎が含まれる(
参考文献2および3参照)。さらに、胸骨の変形治癒および癒着不能は、胸骨切
開部位の過剰なずれの一因となり、術後の痛みを増して吸息活動の低下をもたら
す。これにより生得的な合併症を併発して、術後の肺拡張不全および胸部感染症
にかかりやすくなる。
【0004】 心臓病技術の最近の急速な進歩に伴い、合併疾患のある患者が、次第に数多く
手術を受けるようになっている。骨粗鬆症の高齢人口および慢性閉塞性肺疾患患
者が、現在では日常的に手術を受けている。心臓手術の対象となる患者範囲のこ
のような拡大はまた、手術候補者の中に大勢のステロイド剤使用者および糖尿病
患者が含まれ得ることを示すものでもあるが、それら両者は、不良創傷および骨
折治癒機転の危険因子であることが認められている。
【0005】 胸骨切開後の胸骨披裂および胸骨感染症の防止は、現在もなお、心臓手術の課
題である。数名の研究者が、胸骨正中切開後の胸骨固定に関して、代わりとなる
さらに固定力の強い方法を調査して報告している。これらの研究は、主に、胸骨
に取りつける胸骨強化支柱と、ワイヤーを互いに重ねて掛け渡すことで各ワイヤ
ーにかかる変形歪力を下げる、より複雑なワイヤー掛けのパターンと、ワイヤー
ではなくプラスチック製であって、胸骨に対する表面積がより広いために、縫合
糸1本あたりの胸骨に対する圧力がより低い平らな縫合糸と、ポリエステルおよ
びスチール製ならびに金属製プレートとを含む(参考文献2、4−8参照)。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に従い、骨材料部分をもう片方の物体につなぎ合わせる際に使用するた
めの装置であって、骨材料部分を貫通するための軸と、閉鎖装置を通すことがで
きるようになった軸中のコンジットと、骨材料の把持に適した軸の表面構造とか
らなる医療装置を提供する。
【0007】 本発明はまた、骨材料部分をもう片方の物体につなぎ合わせる方法をも提供し
、その方法は、軸と、軸中のコンジットと、軸の表面構造に食い込む骨とを有す
る医療装置を提供することと、医療装置を、骨に食い込む構造によって抜け落ち
ないように、つなぎ合わされるべき骨材料部分に設置することと、医療装置内の
コンジットに閉鎖装置を通すことによって骨材料部分を通過させることと、閉鎖
装置を相手となる物体に取りつけることと、閉鎖装置を組み立てて、骨材料部分
を相手となる物体につなぎ合わせることからなる。
【0008】 その方法は、一般に、骨材料部分2か所をともにつなぎ合わせるために用いら
れるので、相手となる物体は、一般には、もう片方の骨材料部分である。一般に
、つなぎ合わされるべき骨材料部分1か所に対して、1個の医療装置を取りつけ
る。
【0009】 一般に、そのような骨材料部分2か所は胸骨部分2か所からなるが、それは、
本発明の好ましい実施形態が、心臓手術後に胸骨切開を閉鎖するための医療装置
からなるためである。
【0010】 特定の実施形態において、骨に食い込み、それを把持する構造は、単に、互い
に平行であるか、またはねじ山のようにらせん状に並んだ、軸表面上の1つ以上
のうねである。本発明の好ましい実施形態は、外側表面に簡易なねじ山を有する
が、その理由は、それによりセルフタッピング式となって、骨などの中にねじま
わしにより容易にねじ込むことができるからである。ただし、別の実施形態は、
前もってあけた穴の中に設置され、簡易なうねなどや、またはその他の骨に食い
込む構造によって穴の中に留まる。
【0011】 閉鎖装置は、ステンレススチール製ワイヤーなど、創傷などの周囲でねじって
閉じることができる長さの従来の縫合糸である。その閉鎖装置を、たとえば針に
つなぐなどして挿入装置に取りつけるか、または挿入装置に取りつけることなく
、単にコンジットに通す。テープおよびバンドまたはプラスチックもしくはその
他の材料を使用することにより、簡単に良好な結果を得ることができる。ステル
ナバンド(Sternaband)を用いた閉鎖もまた、適切である。
【0012】 本発明の1実施形態は、胸骨切開のどちらか一つの側に設置することのできる
簡易なカニューレ付きねじからなる。従来のステンレススチール製ワイヤーを各
ねじのカニューレに通すことができるので、通常の方法を用いて胸骨切開を閉鎖
することができる。
【0013】 本発明の実施形態は、ワイヤーとカニューレ付きねじとを併用して胸骨正中切
開を閉鎖すれば、胸骨披裂の発生は減少するという利点を持つ。
【0014】 できれば、軸は、外側表面にねじ山(またはその他の構造)を有することが望
ましい。ただし、特定の実施形態は、内側にねじ山を有する環状の軸からなる場
合もある。一般的なねじ山は、本願明細書に参考文献として開示したBS IS
O 5835に従って製造可能である。場合により、ねじ山に溝を切ってセルフ
タッピング式にする。
【0015】 本発明の特定の実施形態では、軸中のコンジットはまっすぐな穴である。特定
の実施形態では、コンジットに通すワイヤーまたはその他の閉鎖装置の変形歪力
を下げるために、穴の端を面取りする。
【0016】 医療装置は、ステンレススチールまたはプラスチック材料を用いて作製するこ
とができる。埋め込み可能な等級のステンレススチールは有用な材料であり、本
願明細書に参考文献として開示したBS 7252−1(1997年)の記載ど
おりに使用できる。
【0017】 医療装置の一般的な実施形態は、本願明細書に参考文献として開示したBS
EN ISO 14602に従うべきである。一般に、危険分析は、本願明細書
に参考文献として開示したBS EN 1441(1998年)に従って実施さ
れる。一般に、医療装置は、設置対象となる骨部分に適した長さを有し、医療装
置が埋め込まれる骨部分と同じ高さとなるか、またはその中に完全に収まって器
官を傷つけることがないように、骨部分よりも長いものであってはならない。一
般に、医療装置は、ともに使用するワイヤーと同一材料(たとえばステンレスス
チール316L)か、または少なくとも、ワイヤーと化学反応を起こすことがな
いと思われる材料を用いて製造されるべきである。本発明の好ましい実施形態で
は、使用時に力が掛かった場合にワイヤーを傷めることがないように、一般に、
ねじの鋭利な端は除去する。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のある実施形態を例に、添付の図面と関係づけて説明する。
【0019】 ここで図面について説明すると、骨材料部分をもう片方の物体につなぎ合わせ
る際に使用するねじ1は、軸2と、ヘッド3と、ヘッド3および軸2を貫くコン
ジット4と、軸2の外側表面に配置された構造5とを有する。構造5は、図1a
の実施形態においては、軸2を取り巻く互いに平行な環状のうねの配列5aから
なるのに対して、図1bの実施形態では、軸2を取り巻く連続したらせん状のね
じ山5bからなる。両断面図は、軸2の中央にコンジット4があることを示し、
ねじ山5bまたはうね5aに中断があることを示してはいないが、これらの実施
形態において、このような形状を選択するかどうかは自由な判断に任される。構
造5が、環状のうねまたはらせん状のねじ山の代わりに、軸2にそった下向きの
くさびからなり、そのくさびのとがった先がヘッド3から離れた方向を向く場合
もあることに注意してほしい。
【0020】 図2は、ねじ10の第2の実施形態を示し、それは、軸12と、ヘッド13と
、ヘッド13および軸12を貫くコンジット14と、軸12を取り巻くらせん状
のねじ山15とを有する。らせん状のねじ山は、場合によりセルフタッピング式
で、外側直径は4−8mmくらい、一般的には6mmが標準とされる。ヘッド1
3には、ねじまわしの刃またはアレンレンチを受けることができる形の受け口1
6形成されている。
【0021】 図3に示すように、胸骨切開後、胸骨Sに前もってあけた穴Hにねじ10を挿
入し、ヘッド13にねじまわしまたはアレンレンチを当てて所定の位置までねじ
込む。ねじ10は、必ずしも前もってあけた穴Hの中に設置しなくても、場合に
よりセルフタッピング式である場合には、簡単に胸骨Sの骨の中にねじ込むこと
ができる。胸骨切開創の両側の胸骨Sと同じ高さになるようにねじ10をねじ込
んだ後は、各ねじ10のコンジット14にワイヤーWを1本通して、ワイヤーW
の両端をねじり合わせ、傷口をつなぎ合わせる。傷口の両側に並んだねじ10に
、従来のひも掛けパターンを用いることができる。従来の等級5のステンレスス
チール製ワイヤーの使用が可能である。
【0022】 ステンレススチール製ワイヤーWと胸骨Sとの間の相互作用は、図4に示すと
おり、接触する2本の円筒モデルで表わされる。円筒(Cylinder)1は
ワイヤーWを表わし、その半径はRwire、ヤング率はEwire、ポアソン比はνwi re である。円筒(Cylinder)2は胸骨Sを表わし、その半径はRstenum 、ヤング率はEstenum、ポアソン比はνstenumである。胸骨切開の閉鎖時に生じ
るように、ワイヤーWが胸骨Sに接触して単位長さあたりの力Fで加圧される場
合、問題は2次元的に処理することができる。ワイヤーWと胸骨Sとの間の平均
圧力(Pmean)は、ヘルツ接触分析(Hertzian contact ana
lysis)[ジョンソン、1985年]により式を用いて求めることができる
【0023】
【式1】
【0024】 ここで、F=単位長さあたりの力、 E*=複合弾性定数、そこでは、
【0025】
【式2】
【0026】 R=相対曲率半径、そこでは、
【0027】
【式3】
【0028】 となる。 ワイヤーWと胸骨Sとの間に働く平均圧力を計算するためには、式1の未知変数
、すなわちF、E*およびRを求める必要がある。使用数値を次項以下に記載す
る。 複合弾性定数(E*) 骨の材料特性は大幅に変化し得るので、絶対的な数値を挙げることはできない[
レイリーおよびバースタイン、ローら、ジオポスZiouposおよびカレー、
ジセットZyssetら]。実際に、ジオポスおよびカレー[1998年]は、
皮質骨のヤング率が加齢とともに低下することを示している。ただし、本分析で
は、レイリーおよびバースタイン[1975年]がヒト大腿骨について求めた平
均値、すなわち、ヤング率(Estenum)17GPa、ポアソン比(νstenum)0
.46を使用した。ステンレススチール製ワイヤーのヤング率(Ewire)は20
0GPa、ポアソン比(νwire)は0.29だった[ギアおよびティモシェンコ
、1985年]。骨およびスチールワイヤーに関する同材料特性値を式2に代入
して得られる式4は、下記のとおりである。
【0029】
【式4】
【0030】 相対曲率半径(R) 胸骨の半径は無限なので、Rstenum=∞と仮定することができる。それを式3に
代入して得られる式5は、下記のとおりである。
【0031】
【式5】
【0032】 ワイヤーの半径を変えて、ワイヤーと胸骨との間の圧力がどのように変化するか
を調べることにした。 単位長さあたりの力(F) 胸骨切開の閉鎖部全体に掛かる力を、カシャCashaら[1999年]は次の
式6ように示す。
【0033】
【式6】
【0034】 ここで、Tは胸骨を閉鎖しておくために必要な合力であり、rは胸部半径、Lは
胸腔の高さ、Pは膨張圧力である。
【0035】 胸部半径(r)および胸腔高(L)に関してカシャら[1999年]が示す数
値は、それぞれ0.15m、0.25mである。咳時の膨張圧力は300mmH
g(40kPa)にも達する[カシャら、1999年]。これらの数値を式6に
代入して得られる式7は、下記のとおりである。
【0036】
【式7】
【0037】 従って、胸骨を閉鎖しておくために必要な力の合計は1500Nとなる。胸骨
は6本のワイヤーで閉鎖されることが多いので、その場合、個々のワイヤーに働
く力は250Nになる。本分析のためには、単位長さあたりの力(F)を知る、
言い換えると、力の値を、力が働く長さの値で割る必要がある。手術上の経験か
ら、胸骨の厚さは約0.01mと仮定できる。すると、ワイヤーと胸骨との間に
働く単位長さあたりの力は25kN/mになる。
【0038】 カシャら[1999年]が示す圧力値は、大きな胸で強い咳をした場合のもの
のようである。サッカー[1988年]は、50から100mmHgまでの咳、
またはそれより強い咳時の圧力について異なる数値を示す。それに従えば、これ
らの圧力に対応する単位長さあたりの力は、それぞれ4.2kN/m、8.3k
N/mになる。 計算 複合弾性定数(E*)、相対曲率半径(Rwire)および単位長さあたりの力(F
)に関する上記の数値を式1に代入して、圧力50、100および300mmH
g時における、ワイヤーと胸骨との間の平均圧力を得た。ワイヤー半径(Rwire )を0.05から5mmまで変えて、圧力がどのように変化するかを調べた。応
力が局部圧力と等しいことに注意するべきであり[ジョンソン、1985年]、
そのため、本開示の文脈中では、圧力と応力は交換可能な用語となる。 図5は、膨張圧力50、100および300mmHg時における、ワイヤー直径
に対するワイヤーと胸骨との間の平均圧力(または応力)の図表である。ワイヤ
ー直径が小さい場合には、平均圧力は高いことが分かる。ワイヤー直径が増すに
つれて、平均圧力は低下する。
【0039】 胸骨閉鎖に関するもっとも一般的で、広く認められた方法は、直径0.7mm
のステンレススチール製ワイヤー5番(エチコン株式会社、エディンバラ、英国
)を使用するものである。このワイヤーを使用した場合、胸部に高い膨張圧力が
掛かると、ワイヤーと胸骨との間の平均応力は高くなり、骨の破壊応力に匹敵す
るほど大きくなる。患者が膨張圧力300mmHgの咳をすると、ワイヤー(直
径0.7mm)と胸骨との間の応力は、529MPaになる。レイリーおよびバ
ースタイン[1975年]は、ヒト大腿骨の横および縦方向の平均極限圧縮応力
をそれぞれ131、205MPaと報告する。ジオポスZiouposおよびカ
レー[1998年]は、年齢35才の検体に関して、皮質骨の破壊応力が170
MPaから10年ごとに3.7%ずつ減少することを示している。
【0040】 従って、このモデルから、胸部に通常の生理的な荷重が掛かっただけ、言い換
えると、咳をしただけでも、胸骨披裂は起こり得ることが分かる。このことはま
た、死体研究において、ワイヤーで閉鎖した胸骨切開部全体に反る力を掛けた事
例からも明らかになった[マグレガーら、1999年]。生理的な力を受けて胸
骨が大幅に動いたことが分かった。 図5により、従来のワイヤーの単独使用の代わりに、カニューレ付きねじを胸骨
内に設置することが持つ潜在的な利益が明らかになる。ワイヤー直径に相当する
軸の太さは、この場合、カニューレ付きねじの外側ねじ山直径として示すことが
できる。たとえば、膨張圧力が100mmHgの場合には、ワイヤー(直径0.
7mm)と胸骨との間の平均応力は305MPaになる。ワイヤーを、カニュー
レ付きねじ(外側直径6mm)とワイヤーとの組み合わせに替えた場合には、ね
じと胸骨との間の平均圧力は104MPaになる。直径5mmのねじを使用した
場合には、平均圧力は114MPaになる。カニューレ付きねじの使用した場合
には、接触応力は、骨の破壊応力より低い値まで下がり、その結果、胸骨披裂の
発生率は下がる。
【0041】 図6は、図2記載のねじ10の詳細図である。ねじ10の外側ねじ山直径は6
mmで、この大きさであれば手術上の経験からヒト胸骨内に収まることが分かっ
ている。ねじ10の中央にあけられたコンジット14の直径は2mmで、直径0
.7mmのステンレススチール製ワイヤー5番(エチコン株式会社、エディンバ
ラ)が容易に通る。外科医によっては、たとえば4−10mmの範囲でねじ直径
を変えて用いた方がよい場合もある。
【0042】 機械試験を行なって、ワイヤーWを単独で使用した場合と、ワイヤーWとねじ
10とを併用した場合とを比較した。胸骨の代わりに、120×15×12mm
のバルサ材である木片Bを使用した。ワイヤーW単独使用の試験では、木片Bの
中央に直径1.4mmの穴をあけた。この直径は、従来の方法でワイヤーを挿入
する際に現在使用されている従来の針(エチコン株式会社、エディンバラ)の主
要部の大きさに等しい。胸骨ねじの試験では、木片Bの中央に直径5mmの穴を
あけた。その後、あけた穴にねじ10をねじ込んだ。インストロン材料試験機(
Instron materials testing machine)(イ
ンストロン株式会社、ハイウィコム、英国)の台座に載せたプレートに、締め金
で木片を固定した。
【0043】 図7に示すように、ステンレススチール製ワイヤー5番(エチコン株式会社、
エディンバラ、英国)を木片の穴に通してから、試験機の作動装置に取りつけら
れた棒に巻きつけた。その後、ワイヤーWの両端をねじって輪を閉じた。試験機
の作動装置が25mm/分の速度で上昇するように設定した。作動装置が上昇す
るに従い、ワイヤーに張力が掛かった。各試験は、ワイヤーが木片を切り離すま
で続けた。破壊時の力を記録した。ワイヤーだけを使用して10回試験を行なっ
た。
【0044】 その後、図8に示すようにねじ10を埋め込んだ木片Bに対して、同じ処置を
すべて繰り返した。この場合には、ワイヤーは、ねじ10のコンジット14に通
した。図8に示すように胸骨ねじを埋め込んだ木片を使用して10回試験を行な
った。ねじ10が木片を切り離す際の破壊時の力を記録した。
【0045】 ワイヤーWを単独でバルサ材に通した場合、ワイヤーWに張力が掛かると、ワ
イヤーは、平均荷重103.9Nで木片を切り離した。バルサ材に埋め込んだね
じ10を用いて同じ試験を行なった場合、ねじ10は、平均荷重208.7Nで
木片を切り離した。試験の記述統計データについては表1に示す。この2種類の
試験から得られたデータは、アンダーソン−ダーリング正規性検定(Ander
son−Darling normality test)を用いて評価する限
りでは正規分布にならなかった。そこで、有意性検定としてマン−ホイットニー
検定(Mann−Whitney test)を用いた。2種類の試験の中央値
の間には有意の(P=0.007)格差があることが判明した。このように、ね
じ+ワイヤーの組み合わせの方が、ワイヤーの単独使用よりも強度が強かった。
【0046】
【表1】
【0047】 図9の箱形図に示すようなデータに関するより詳細な調査により、各組のデータ
にはアウトライアー(平均から2標準偏差を超える大きな数値)が存在すること
が分かった。アウトライアーを除去して、結果に影響するかどうかを調べた。ワ
イヤーを単独で使用した場合、および、ねじ10+ワイヤーを使用した場合の平
均破壊荷重は、それぞれ84.4N、183.1Nに下がった。記述統計データ
については表1に示す。アウトライアーを除去した結果、今度は、データは正規
分布を示した。両側2試料t検定は、平均値の間に有意の(P=0.0003)
格差を示した。よって、これらのアウトライアーは、結果には影響しなかった。
【0048】
【表2】
【0049】 比較データは、胸骨切開の閉鎖にワイヤーだけを使用した場合、ワイヤーと胸骨
との間の応力が骨の破壊強度に匹敵し得ることを示す。このモデルから、ねじ+
ワイヤーを使用すれば、ねじと胸骨との間の応力は、骨の破壊強度を十分下回る
結果になることが分かる。平均破壊荷重に関する調査から、胸骨ねじを使用した
場合には、ワイヤーを単独で使用した場合に比べて、強度が約2倍増加すること
が分かった。
【0050】 本発明の特定の実施形態は、従来の方法を上回る利点を持つ。たとえば、胸骨
切開後の後出血は、しばしば、胸骨を再切開して出血原因解明のために胸部を再
調査する必要がある問題である。本発明の特定の実施形態を用いれば、ワイヤー
を同一の穴、すなわち、胸骨の所定の位置に残しておくことが可能なねじ内のコ
ンジットに再挿入することができるようになり、胸骨の再閉鎖はずっと容易なも
のとなる。これは、胸骨の別の位置に穴をあける必要により、胸骨強度がさらに
弱まることを未然に防ぐ。これはまた、「やり直し」手術にも役立つが、同手術
は、若い時期に心臓手術を受ける必要があった患者が、しばしば、15−20年
たった頃には同様の再手術を必要とするような状況にある近年、ますます一般化
している。このような患者に埋め込んだ同一の装置を、「やり直し」手術の際の
患者閉鎖に使用することができる。
【0051】 さらなる利点として、ねじ接続の特定の実施形態は、胸骨からの除去が容易で
、処置時に胸骨を大きく傷つけることがない。このことは、埋め込みを受けた患
者が、処置後ニッケルに対するアレルギーを発症した場合に非常に有効である。 参考文献 1. ミルトン H.著「縦隔手術」『ランセット』、1897年、第1号87
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骨ねじおよび補助装置、六角形のねじまわし受け口と、球状の下部表面と、非対
称のねじ山とを有するねじの寸法規格」英国規格協会、ロンドン。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1aは、第1の装置の模式断面図、図1bは、第2の装置の模
式断面図
【図2】 第3の装置の透視図
【図3】 図2の装置の使用中の状況を示す、胸骨の概略的な模式断面図
【図4】 ヘルツ接触分析(Hertzian contact anal
ysis)の原理を示す、図2の装置の模式平面図
【図5】 部圧力50、100および300mmHgに対してワイヤー直径
を変えた場合の、ワイヤーと胸骨との間の平均圧力の変化を示す図表
【図6】 図2の装置を側面および真下から見た図
【図7】 図2の装置の比較試験で用いたモデルの模式図面
【図8】 図2の装置の試験で用いたモデルに関するもう1枚の模式図面
【図9】 ワイヤーだけを使用した場合、および図2の装置とワイヤーとを
併用した場合における破壊荷重の箱形図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (71)出願人 Foresterhill House, Ashgrove Road West, Aberdeen AB25 2ZD (G B) (72)発明者 ジャットリー、ラージワインダー、シング イギリス、エイビー21・9ジェイイー、ア バディーン、ストニーウッド、マーケッ ト・ストリート、15 Fターム(参考) 4C060 BB30 CC01 LL15

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨材料部分をもう片方の物体につなぎ合わせる際に使用する
    ための装置であって、骨材料部分を貫通するための軸と、閉鎖装置を通すための
    軸中のコンジットと、骨材料の把持に適した軸の表面構造とからなることを特徴
    とする医療装置。
  2. 【請求項2】 もう片方の物体が第2の骨材料部分からなることを特徴とす
    る請求項1に記載の医療装置。
  3. 【請求項3】 1つの骨材料部分または各骨材料部分が胸骨部分からなること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の医療装置。
  4. 【請求項4】 骨を把持する構造が軸表面上の1つまたはそれ以上のうねか
    らなることを特徴とする先行する請求項のいずれかの項に記載の医療装置。
  5. 【請求項5】 2つまたはそれ以上のうねが互いに平行に並んで取りつけら
    れていることを特徴とする請求項4に記載の医療装置。
  6. 【請求項6】 1つのうねまたは各うねが環状で、軸表面の大半を取り巻い
    ていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の医療装置。
  7. 【請求項7】 骨を把持する構造がらせん状のねじ山からなることを特徴と
    する請求項1から3のいずれかの項に記載の医療装置。
  8. 【請求項8】 ねじ山がセルフタッピング式であることを特徴とする請求項
    7に記載の医療装置。
  9. 【請求項9】 閉鎖装置を傷つけることがないように、軸中のコンジットが
    面取りされていることを特徴とする先行する請求項のいずれかの項に記載の医療
    装置。
  10. 【請求項10】 ステンレススチールから作られていることを特徴とする先
    行する請求項のいずれかの項に記載の医療装置。
  11. 【請求項11】 プラスチック材料から作られていることを特徴とする先行
    する請求項のいずれかの項に記載の医療装置。
  12. 【請求項12】 体内に吸収可能な材料から作られていることを特徴とする先
    行する請求項のいずれかの項に記載の医療装置。
  13. 【請求項13】 該装置が、内側にねじ山を有する環状の軸からなることを
    特徴とする先行する請求項のいずれかの項に記載の医療装置。
  14. 【請求項14】 該装置が、外側にねじ山を有する軸からなることを特徴と
    する請求項1から12のいずれかの項に記載の医療装置。
  15. 【請求項15】 骨材料部分をもう片方の物体につなぎ合わせる方法であっ
    て、 軸と、軸中のコンジットと、軸の表面部分の骨に食い込む構造とを有する医療
    装置を提供することと、 該医療装置を、骨に食い込む構造によって抜け落ちないように、つなぎ合わさ
    れるべき骨材料部分に設置することと、 該医療装置内のコンジットに閉鎖装置を通すことによって該骨材料部分を通過
    させることと、 該閉鎖装置を相手となる物体に取りつけることと、 該閉鎖装置を組み立てて、該骨材料部分を相手となる物体につなぎ合わせるこ
    とからなることを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 該医療装置が、骨材料部分に前もってあけた穴に設置され
    ることを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 該医療装置が骨材料部分に穴をあける能力を持ち、最初に
    穴をあけることなく該骨材料部分に挿入されることを特徴とする請求項16に記
    載の方法。
  18. 【請求項18】 相手となる物体が第2の骨材料部分からなることを特徴と
    する請求項16または請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 該閉鎖装置および該医療装置が同一材料からなることを特
    徴とする請求項16から18のいずれかの項に記載の方法。
  20. 【請求項20】 該閉鎖装置および該医療装置の1つがプラスチック材料か
    らなることを特徴とする請求項16から19のいずれかの項に記載の方法。
  21. 【請求項21】 該閉鎖装置および該医療装置がそれぞれ、互いに化学反応
    を起こすことがない材料からなることを特徴とする請求項16から20のいずれ
    かの項に記載の方法。
  22. 【請求項22】 該骨材料部分が片方の胸骨からなり、相手となる物体がも
    う片方の胸骨からなることを特徴とする請求項16から21のいずれかの項に記
    載の方法。
  23. 【請求項23】 該閉鎖装置がワイヤーからなることを特徴とする請求項1
    6から22のいずれかの項に記載の方法。
  24. 【請求項24】 該医療装置が、設置対象となる骨部分に適した長さを有す
    ることを特徴とする請求項16から23のいずれかの項に記載の方法。
  25. 【請求項25】 該医療装置から鋭利な端が除去されていることを特徴とす
    る請求項16から24のいずれかの項に記載の方法。
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