JP2003528113A - 各相にラメラ相誘導性構造化剤を含む押し出し可能な多相組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、無仕切りの容器に収容された、高い潤い感を与えるローション様の外観を持つ、ラメラ相の複数の液体クレンジング組成物に関するものである。この多相組成物は、貯蔵時の安定性が優れており、そして、通常一つの縞がクレンジング機能を有し、第二の縞がモイスチャライジング機能を有する、縞状生成物として分配される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、「構造化」ラメラ相組成物である、皮膚クレンジング組成物または
シャワーゲル組成物に通常使用されるタイプの、押し出し可能な多層液体クレン
ジング組成物に関する。

【０００２】 二相クレンジング組成物および関連組成物： クレンジング機能とモイスチャライジング益との両者を提供する組成物は知ら
れている。例えば、ＧｒｅｅｎらによるＷＯ ９０／１３２８３号（参照により
本明細書に組み入れられる）は、イセチオン酸塩のアシルエステル、長鎖脂肪酸
、モイスチャライザー成分、及び場合によりセッケンを含む組成物を開示してい
る。

【０００３】 このような二重目的の組成物においてこれまでに遭遇してきた一つの問題は、
これらが含有するモイスチャライザー成分のレベルが不充分であるか、あるいは
使用に際しての付着量が不充分であるということである。

【０００４】 このようなクレンジングとモイスチャライジングの二重の組成物に関わる別の
問題は、不安定なことである。非セッケン性洗剤、シリコーン油、及びカチオン
ポリマーを含むシャワーゲルに関する、ＨｅｌｌｉｗｅｌｌによるＷＯ ９４／
０３１５２号（参照により本明細書に組み入れられる）によれば、生成物の安定
性を維持する必要がある場合、使用できるシリコーン油の最大平均液滴サイズは
２ミクロンである。

【０００５】 Ｃｈａｍｂｅｒらに付与された米国特許第５，６１２，３０７号（参照により
本明細書に組み込まれる）の出願人において、有益物質の高められた付着量は、
クレンジング成分とモイスチャライジング成分が、別々に、しかし別個の分域／
縞として一つの包装手段から分配される、クレジングとモイスチャライジングと
の二重生成物を用いることにより、安定な調合物において得られることが見いだ
された。

【０００６】 より詳細には、Ｃｈａｍｂｅｒｓらの組成物は、界面活性剤を包含する基剤調
合物と有益物質とを含んでおり、そこでは、上述の有益な物質と基剤調合物は、
物理的に分離している（直接に接触していない）が、それにも関わらず、各個の
縞として、それら基剤調合物と有益な物質との両者を含有する単一の包装手段か
ら分配可能に為されている。それらの縞は少なくとも１０００ミクロンの幅を有
しており、そして、基剤調合物の縞と有益な物質の縞は、（後混合が必要なＵｎ
ｉｌｅｖｅｒのＥＰ ４６８，７０３号との比較上）使用前に後混合されるもの
ではなかった。

【０００７】 Ｐｕｖｖａｄａらに付与された米国特許第５，９２９，０１９号（参照により
本明細書に組み入れられる）の出願人において、出願人らは、Ｃｈａｍｂｅｒｓ
らにより開示されたものと同一の、分離した状態で分配される、使用前には混合
されない、二重のクレンザー／モイスチャライザー組成物における有益物質を改
変し、界面活性剤を包含させた。

【０００８】 それらのパッケージ内において分離されていない多相のクレンジング及び化粧
品組成物も既知である。例えば、Ｄａｌｌａｌらに発行された米国特許第５，０
５９，４１４号（参照により本明細書に組み入れられる）には、同時に分配する
方式の、単一の容器内に２種類もしくはそれ以上の独立した生成物を含有する、
多相の高粘度化粧品生成物が開示されている。しかし、この特許は、毛髪用の等
方性生成物に関するものであり、一方、本発明は、パーソナルケア（手、身体、
及び毛髪）用のラメラ液体に関するものである。

【０００９】 ＢｏｒｄａｔらによるＷＯ ９８２４３９９号（参照により本明細書に組み入
れられる）は、皮膚、身体、または毛髪に使用するための、チューブディスペン
サーから単一のストランドとして一緒に絞り出される、非常に高粘度の、分離し
た水性相と油性相からなる乳剤組成物を開示している。これに比べ、本発明は、
８０−３００ Ｋｃｐｓまでの範囲の低いずれ粘度値を持ったラメラ液体を使用
する。

【００１０】 ラメラ組成物： 液体クレンジング溶液を含むすべての界面活性剤溶液のレオロジー挙動は、そ
の微細構造、即ち、溶液中のミセルまたは他の自己集合構造物の形状及び濃度に
強く依存している。

【００１１】 ミセルを形成するのに充分な（臨界ミセル濃度即ちＣＭＣ以上の濃度の）界面
活性剤が存在するときには、例えば、球状、円柱状（ロッド様）、または平円盤
状のミセルが形成され得る。界面活性剤の濃度が高くなると、ラメラ相、六方晶
相、または立方晶相等の秩序立った液晶相が形成され得る。上述のラメラ相は、
例えば、交互する界面活性剤の二重層と水の層とから成っている。これらの層は
、一般的には平坦でなく、折り重なって、ベシクルまたはリポソームと呼ばれる
、サブミクロンオーダーの球状のタマネギ様構造物を形成している。一方、上述
の六方晶相は、六方格子に配列された長い円柱状のミセルから成っている。一般
的には、殆どのパーソナルケア用生成物の微細構造は、球状のミセル、ロッド状
のミセル、またはラメラ分散のいずれかから成っている。

【００１２】 以上に記されているように、ミセルは球状またはロッド様であり得る。球状の
ミセルを有する調合物は、低い粘度を有する傾向があり、ニュートンずり挙動（
Ｎｅｗｔｏｎｉａｎ ｓｈｅａｒ ｂｅｈａｖｉｏｕｒ）（即ち、粘度は、剪断
率の関数として一定である。従って、容易に注げる生成物を所望の場合には、そ
の溶液は粘性が低く、その結果、その溶液は、懸濁することもない。）を呈する
傾向がある。これらの系では、粘度は、界面活性剤の濃度と共に直線的に増大す
る。

【００１３】 ロッド状のミセル溶液は、そのような長めのミセルの動きが束縛されるため、
球状のミセルよりも粘度が高い。臨界剪断率になると、それらのミセルが整列し
、その溶液は、ずりが減少する。塩を加えると、それらのロッド状ミセルのサイ
ズが大きくなり、ゼロずり粘度（即ち、ボトル内でじっと動かないときの粘度）
が上昇する。これは、粒子を懸濁させやすくするが、臨界剪断率（生成物のずり
が減少するポイント；臨界剪断率が高くなることは、生成物がより注ぎにくくな
ることを意味している）を高めることにもなる。

【００１４】 ラメラ分散物は、（成分ラメラ滴の配置が密充填であるために）高いゼロずり
粘度を有し得て、球形ミセルやロッド状ミセルとは異なる。しかしながら、前記
溶液は非常にずり減少性である（注入時容易に分配する）。すなわち、前記溶液
は温和な剪断率でロッドミセル溶液よりもずり減少性となり得る。

【００１５】 従って、液体クレンジング組成物の調合においては、ロッド状ミセル溶液（そ
のような溶液のゼロずり粘度、例えば懸濁能力は、非常に良好とは言えず、及び
／又は、非常にずり減少性とは言えない）を使用する選択肢；あるいは、ラメラ
分散物（ゼロずり粘度がロッド状ミセル溶液よりも高く、例えばより良好な懸濁
能力を有しており、更に、非常にずり減少性である）を使用する選択肢；がある
。そのようなラメラ組成物は、ゼロずり粘度が高い（懸濁化及び／又は構造化に
好適）一方で、それらは同時に、注ぎにより容易に分配できる程非常にずりが減
少性である特徴がある。そのような組成物は、高いモイスチャライジングのシグ
ナルを与える、「堆積性」のローション様外観を有している。

【００１６】 しかし、そのようなラメラ組成物を形成するためには、幾つかの妥協をしなけ
ればならない。第一に、ラメラ相を形成するためには、一般的に、比較的多量の
界面活性剤が必要である。従って、望ましくもなければ必要でもない補助的な界
面活性剤及び／又は塩を加えなければならないことが多い。第二に、特定の界面
活性剤のみがこの相を形成するので、界面活性剤の選択肢が制限される。

【００１７】 要するに、ラメラ組成物は通常より望ましい（特に、皮膚軟化薬を懸濁し、消
費者に審美観を与えるために）が、通常より多くの界面活性剤を必要とし、使用
し得る界面活性剤の範囲がより限定的である点で、より高価である。

【００１８】 ロッド状ミセル溶液を使用する場合、（繰り返し述べると、それらはラメラ相
溶液よりも低いゼロずり粘度を有しているために）、それらは、粘度を高めて粒
子を懸濁させるための外部構造化剤の使用が必要になることがまた多い。このた
め、カルボマーやクレーがしばしば使用される。（生成物を分配する場合や、生
成物を身体へ適用する場合、または生成物を手で擦る場合等におけるときのよう
に）高い剪断率では、ロッド状ミセル溶液はずり減少性が低いため、溶液の粘度
は高いままであり、その生成物は、糸曳き性且つ粘性であり得る。比較的高いゼ
ロずり粘度を有する、ラメラ分散物をベースとした生成物は、皮膚軟化剤をより
容易に懸濁し得、かつ通常よりクリーミーである。しかし、繰り返すが、それら
は、一般的に、製造するのにより費用がかる（例えば、それらは、使用できる界
面活性剤が制限されており、且つ、より高濃度の界面活性剤をときに必要とする
）。

【００１９】 一般的に、ラメラ相組成物は特徴的なフォーカルコニック形状及び油状の線状
テキスチャーにより容易に同定でき、一方ヘキサゴナル相は角状ファン様テキス
チャーを示す。対照的にミセル相は光学的に等方性である。

【００２０】 ラメラ相は、例えばＰｕｖｖａｄａらに付与された米国特許第５，９５２，２
８６号に記載されているもの等の広範囲な様々のラメラ相「誘導剤」を用いて、
広範囲な様々の界面活性剤系において形成され得ることを理解すべきである。一
般的に、ミセルからラメラ相への転移は、その界面活性剤の頭部基の有効平均面
積と、伸張した尾部の長さと、及び尾部の体積との関数である。また、分枝状の
界面活性剤、またはより小さい頭部基または嵩高な尾部を有する界面活性剤を用
いることが、ロッド状ミセルからラメラへの転移を誘導する効果的な方法である
。

【００２１】 ラメラ分散物を特徴付ける一つの方法は、追加の誘導剤（例えば、オレイン酸
またはイソステアリン酸）を使用したときの、低剪断率で粘度を（例えば、応力
粘度計を用いて）測定することを含む。誘導剤の量が高いときは、低ずり粘度は
、有意に上昇する。

【００２２】 ラメラ分散物を測定する別の方法は、凍結開裂電子顕微鏡を使用することによ
るものである。顕微鏡写真は、一般的には、ラメラ微細構造、及び、ラメラ液滴
（一般的には、約２ミクロンの粒径範囲にある）のぎっしり詰まった組織を示す
であろう。

【００２３】 今や、本出願人らは、驚くべきことに、安定で押し出し可能な多相生成物を調
製し得ることを発見した。本明細書では、多相生成物という用語は、２５℃にお
いて少なくとも約８０，０００ｃｐｓ（Ｔ棒（Ｔ−ｂａｒ））の粘度を有する２
種類もしくはそれ以上の別個なラメラ組成物の組み合わせと定義される。好まし
くは、上記粘度は、容器への充填と通常のボトル式ボトルでの分配とを容易にす
るために、２５℃において３００，０００ｃｐｓの上限を有している。

【００２４】 これらラメラ相は、実質的に同一のまたは異なる組成を有してよいが、好まし
くは、これら相は、近似のレオロジー的特性（粘度等）を有する。また、これら
ラメラ相は、好適には、異なる色を有しているか、または他の視覚的な相違を有
しており、そして、何ら仕切りのない単一の容器、即ち「無仕切りの」単一の容
器に、好適には、垂直に、または脈動する仕方で充填される。

【００２５】 本発明の生成物を保持する可撓性容器を絞ることにより、その生成物を分配す
ることができるが、好適には、単一ポンプ等を用いてその生成物が分配される。
分配されるとき、本発明の多相生成物の各相は、１から９９重量％の濃度範囲で
存在しているべきである。このようにして、二相系の場合における二相が、単一
で無仕切りの容器を通じて、高便宜に、経済的に、および視覚的に連通し得る。

【００２６】 本発明の生成物の別な利点は、特定の機能、例えば皮膚のクレンジング機能と
モイスチャライジング機能、を有する２種類もしくはそれ以上の別個のラメラ組
成物を、無仕切りの容器内において同時に分配することができるという事実であ
る。ラメラ組成物を使用することの更なる利点は、生成物の安定性に影響を及ぼ
すことなく、その調合物に多量の皮膚軟化剤を加え得ることである。意外なこと
に、本発明の生成物におけるそれらのラメラ相は、室温で少なくとも４ヶ月間、
高温（１２５゜Ｆ）では少なくとも２週間、分離した（即ち、混ざらない）まま
の状態を維持する。

【００２７】 従って、本明細書で使用される際の「安定性」という用語は、上述の時間と温
度の組み合わせ下において、多相ラメラ生成物が、各相を相互に分離した状態に
維持する能力として定義される。

【００２８】 次に、本発明の、これらの態様及び他の態様に従って、添付図面を参照しなが
ら本発明を説明する。

【００２９】 （図面の簡単な説明） 図１は、本発明の一つの実施態様を示す透視図であり、ここにおいて、ラメラ
相の２種類の別個の液体クレンジング組成物が無仕切りの容器に入っている。

【００３０】 より詳細に図１を参照すると、無仕切りの容器１０には、境界層２２で分離さ
れた２種類の別個の液体クレンジング組成物１８及び２０が入っている。また、
図１には、単一の出口１４と、単一の入口孔２４を備えた吸引チューブ１６とを
有するポンプ機構１２も描かれている。好適には、クレンジング組成物１８と２
０は、消費者に二相性を知らしめることができるよう、視覚的に異なっている。
より好適には、クレンジング組成物１８と２０は、異なる色を有しているか、あ
るいは、区別可能な視覚的透明性を有している。本発明の他の実施態様では、上
述の無仕切りの容器は、ラメラ相の２種類より多くの別個の液体クレンジング組
成物を含有することができる。

【００３１】 また、本発明は、多相の液体ラメラクレンジング組成物に関するものでもあり
、ここにおいて、この液体は、界面活性剤系、好適には少なくとも約５重量％、
好ましくは少なくとも約１０重量％の界面活性化合物を含有する系を含む、ラメ
ラ相の形態を為している。また、本発明の組成物は、両性及び／又は双性イオン
界面活性剤をも含んでいる。好適には、上述の両性もしくは双性イオン界面活性
剤またはそれらの混合物は、約３ないし４０重量％、より好適には約５ないし２
０重量％の量で存在する。更に、本発明の組成物は、少なくとも一種類のアニオ
ン界面活性剤も含んでいる。好適には、このアニオン界面活性剤は、約３ないし
４０重量％、より好適には約５ないし２０重量％の量で存在する。また、本発明
の組成物は、ラメラ構造化剤も含んでいる。好適には、このラメラ構造化剤は、
約０．３ないし１５重量％、より好適には約０．５ないし５重量％の量で存在す
る。

【００３２】 本発明の多相ラメラ組成物の各構成成分相は、以下で説明される手順に従って
Ｔ棒スピンドルＡを用いて０．５ＲＰＭで測定したときに約８０，０００から３
００，０００センチポアズ（ｃｐｓ）の範囲の低ずり粘度を有している。好適に
は、その粘度は約１００，０００から２００，０００ｃｐｓの範囲であり、そし
て、隣接している相間の粘度差は、相対値で表して０ないし１０％の範囲である
。

【００３３】 界面活性剤 本発明の界面活性剤系は、本組成物の重量で５ないし６０％、好適には重量で
１０ないし３０％を占め、そして、以下の物質： （ａ）少なくとも１種類のアニオン界面活性剤； （ｂ）少なくとも１種類の両性及び／又は双性イオン界面活性剤； （ｃ）少なくとも１種類のラメラ構造化剤化合物；及び （ｄ）場合によっては、１種類もしくはそれ以上の非イオン性界面活性剤、カ
チオン界面活性剤、またはそれらの混合物； を含んでいる。

【００３４】 アニオン界面活性剤（組成物全体の重量で３ないし４０％を構成していてよい
）は、例えば、第一級アルカン（例えば、Ｃ_８−Ｃ_２２）スルホナート、第一級
アルカン（例えば、Ｃ_８−Ｃ_２２）ジスルホナート、Ｃ_８−Ｃ_２２アルケンスル
ホナート、Ｃ_８−Ｃ_２２ヒドロキシアルカンスルホナート、またはアルキルグリ
セリルエーテルスルホナート（ＡＧＳ）等の脂肪族スルホナート；またはアルキ
ルベンゼンスルホナート等の芳香族スルホナート；等であってよい。

【００３５】 また、アニオン界面活性剤は、アルキルスルファート（例えば、Ｃ_１２−Ｃ_{１ ８} アルキルスルファート）、またはアルキルエーテルスルファート（アルキルグ
リセリルエーテルスルファートを含む）等であってよい。とりわけ、それらのア
ルキルエーテルスルファートは、式： ＲＯ（ＣＨ_２ＣＨ_２Ｏ）_ｎＳＯ_３Ｍ ［式中、Ｒは、８個から１８個までの炭素、好適には１２個から１８個までの炭
素を有するアルキルまたはアルケニルであり、ｎは、１．０より大きく、好適に
は２と３の間の平均値を有しており；そして、Ｍは、ナトリウム、カリウム、ア
ンモニウム、または置換アンモニウム等の可溶化カチオンである］を有するスル
ファートである。ラウリルエーテル硫酸アンモニウム及びナトリウムが好適であ
る。

【００３６】 また、アニオン界面活性剤は、アルキルスルホスクシナート（モノ−及びジ−
アルキル、例えば、Ｃ_６−Ｃ_２２スルホスクシナートを含む）；アルキル及びア
シルタウラート、アルキル及びアシルサルコシナート、スルホアセタート、Ｃ_８ −Ｃ_２２アルキルホスファート及びホスファート、アルキルリン酸エステル及び
アルコキシアルキルリン酸エステル、アシルラクタート、Ｃ_８−Ｃ_２２モノアル
キルスクシナート及びマレアート、スルホアセタート、及びアシルイセチオナー
ト等から選択し得る。

【００３７】 スルホスクシナートは、式： Ｒ^４Ｏ_２ＣＣＨ_２ＣＨ（ＳＯ_３Ｍ）ＣＯ_２Ｍ を有するモノアルキルスルホスクシナート； 式： Ｒ^４ＣＯＮＨＣＨ_２ＣＨ_２Ｏ_２ＣＣＨ_２ＣＨ（ＳＯ_３Ｍ）ＣＯ_２Ｍ ［式中、Ｒ^４はＣ_８−Ｃ_２２の範囲のアルキルであり、Ｍは可溶化カチオンであ
る］で表されるアミド−ＭＥＡスルホスクシナート；及び 式： Ｒ^４ＣＯＮＨ（ＣＨ_２）ＣＨ（ＣＨ_３）（ＳＯ_３Ｍ）ＣＯ_２Ｍ ［式中のＲ^４及びＭは、以上で定義された通りのものである］で表されるアミド
−ＭＩＰＡスルホスクシナート； であってよい。

【００３８】 また、アルコキシル化クエン酸スルホスクシナート；及び、次の式：

【００３９】

【化１】 ［式中、ｎ＝１から２０まで；そして、Ｍは以上で定義された通りのものである
］で表されるもの等のアルコキシル化スルホスクシナートも含まれる。

【００４０】 サルコシナートは、一般的に、式：ＲＣＯＮ（ＣＨ_３）ＣＨ_２ＣＯ_２Ｍ［式中
、ＲはＣ_８からＣ_２０までの範囲のアルキルであり、Ｍは可溶化カチオンである
］で表される。

【００４１】 タウラートは、一般的に、式： Ｒ^２ＣＯＮＲ^３ＣＨ_２ＣＨ_２ＳＯ_３Ｍ ［式中、Ｒ^２はＣ_８−Ｃ_２０の範囲のアルキルであり、Ｒ^３はＣ_１−Ｃ_４の範囲
のアルキルであり、そして、Ｍは可溶化カチオンである］で表される。

【００４２】 別のクラスのアニオン界面活性剤は、式： Ｒ−（ＣＨ_２ＣＨ_２Ｏ）_ｎＣＯ_２Ｍ ［式中、ＲはＣ_８からＣ_２０までのアルキルであり；ｎは０から２０までであり
；そして、Ｍは以上で定義された通りのもである］で表されるもの等のカルボキ
シラートである。

【００４３】 他の適切なカルボキシラートは、例えばＳｅｐｐｉｃ社によるＭｏｎｔｅｉｎ
ｅ ＬＣＱ（登録商標）等のアミドアルキルポリペプチドカルボキシラートであ
る。

【００４４】 使用され得る他の界面活性剤は、Ｃ_８−Ｃ_１８アシルイセチオナートである。
これらのエステルは、アルカリ金属イセチオナートと、６個から１８個までの炭
素原子を有し且つヨウ素価が２０未満の混合脂肪族脂肪酸との反応により調製さ
れる。上述の混合脂肪酸のうちの少なくとも７５％は、１２個から１８個の炭素
原子を有しており、そして、２５％までは、６個から１０個までの炭素原子を有
している。

【００４５】 アシルイセチオナートは、存在する場合、通常組成物全体の重量で約０．５か
ら１５％の範囲であろう。好適には、この構成成分は、組成物全体の重量で約１
％から約１０％までの範囲で存在する。

【００４６】 このアシルイセチオナートは、Ｉｌａｒｄｉらによる米国特許第５，３９３，
４６６号（これをもって、参照により本明細書に組み入れられる）に記載されて
いるもの等のアルコキシル化イセチオナートであってよい。この化合物は、次の
一般式：

【００４７】

【化２】 ［式中、Ｒは８個から１８個までの炭素を有するアルキル基であり、ｍは１から
４までの整数であり、Ｘ及びＹは、水素、または１個から４個までの炭素を有す
るアルキル基であり、そして、Ｍ＋は、例えばナトリウム、カリウム、またはア
ンモニウム等の一価のカチオンである］を有している。

【００４８】 双性イオン界面活性剤及び両性界面活性剤 双性イオン界面活性剤は、脂肪族第四級アンモニウム、ホスホニウム、及びス
ルホニウム化合物の誘導体として包括的に説明され得るもので例示され、ここに
おいて、これらの脂肪族ラジカルは直鎖または分枝鎖であってよく、また、これ
ら脂肪族置換基のうちの１つは約８個から約１８個までの炭素原子を含んでおり
、そして、１つは、例えばカルボキシ、スルホナート、スルファート、ホスファ
ート、またはホスホナート等のアニオン基を含んでいる。これらの化合物の一般
式は：

【００４９】

【化３】 ［式中、Ｒ^２は、約８個から約１８個までの炭素原子、０個から約１０個までの
エチレンオキシド部分、及び０個から約１個までのグリセリル部分を包含するア
ルキル、アルケニル、またはヒドロキシアルキルラジカルであり；Ｙは、窒素、
リン、及びイオウ原子から選択され；Ｒ^３は、約１個から約３個までの炭素原子
を含むアルキルまたはモノヒドロキシアルキル基であり；Ｘは、Ｙがイオウ原子
であるときには１であって、Ｙが窒素またはリン原子であるときには２であり；
Ｒ^４は、約１個から約４個までの炭素原子からなるアルキレンまたはヒドロキシ
アルキレンであり；そして、Ｚは、カルボキシラート、スルホナート、スルファ
ート、ホスホナート、及びホスファート基から選択されるラジカルである］であ
る。

【００５０】 そのような界面活性剤の例は： ４−［Ｎ，Ｎ−ジ（２−ヒドロキシエチル）−Ｎ−オクタデシルアンモニオ］
−ブタン−１−カルボキシラート； ５−［Ｓ−３−ヒドロキシプロピル−Ｓ−ヘキサデシルスルホニオ］−３−ヒ
ドロキシペンタン−１−スルファート； ３−［Ｐ，Ｐ−ジエチル−Ｐ−３，６，９−トリオキサテトラデキソシルホス
ホニオ］−２−ヒドロキシプロパン−１−ホスファート； ３−［Ｎ，Ｎ−ジプロピル−Ｎ−３−ドデコキシ−２−ヒドロキシプロピルア
ンモニオ］−プロパン−１−ホスホナート； ３−（Ｎ，Ｎ−ジメチル−Ｎ−へキサデシルアンモニオ）プロパン−１−スル
ホナート； ３−（Ｎ，Ｎ−ジメチル−Ｎ−へキサデシルアンモニオ）−２−ヒドロキシプ
ロパン−１−スルホナート； ４−［Ｎ，Ｎ−ジ−（２−ヒドロキシエチル）−Ｎ−（２−ヒドロキシドデシ
ル）アンモニオ］−ブタン−１−カルボキシラート； ３−［Ｓ−エチル−Ｓ−（３−ドデコキシ−２−ヒドロキシプロピル）スルホ
ニオ］−プロパン−１−ホスファート； ３−［Ｐ，Ｐ−ジメチル−Ｐ−ドデシルホスホニオ］−プロパン−１−ホスホ
ナート；及び ５−［Ｎ，Ｎ−ジ（３−ヒドロキシプロピル−Ｎ−ヘキサデシルアンモニオ］
−２−ヒドロキシペンタン−１−スルファート； を含む。

【００５１】 本発明に適する両性洗剤は、少なくとも１つの酸性基を含む。これは、カルボ
ン酸基またはスルホン酸基であってよい。これらは第四級窒素を含み、それ故、
第四級アミド酸である。それらは、一般的に、７個から１８個までの炭素原子か
らなるアルキルまたはアルケニル基を含み、通常、次の全体的な構造式：

【００５２】

【化４】 ［式中、Ｒ^１は７個から１８個までの炭素原子を有するアルキルまたはアルケ
ニル基であり； Ｒ^２及びＲ^３は、それぞれ独立的に、１個から３個までの炭素原子を有するア
ルキル、ヒドロキシアルキル、またはカルボキシアルキル基であり； ｎは２から４までであり； ｍは０から１までであり； Ｘは、ヒドロキシルで場合によって置換された、１個から３個までの炭素原子
を有するアルキレン基であり；そして Ｙは、−ＣＯ_２ ⁻または−ＳＯ_３ ⁻である］ で表される。

【００５３】 上述の一般式の範囲内における適切な両性洗剤は、式：

【００５４】

【化５】 の単純ベタイン、及び、次の化学式：

【００５５】

【化６】 ［式中のｍは２または３である］のアミドベタインを含む。

【００５６】 上述の両式におけるＲ^１、Ｒ^２、及びＲ^３は、これまでに定義された通りのも
のである。Ｒ^１は、特には、基Ｒ^１のうちの少なくとも半分、好適には少なくと
も４分の３が１０個から１４個までの炭素原子を有するような、ヤシから得られ
るＣ_１２及びＣ_１４アルキル基の混合物であってよい。Ｒ^２及びＲ^３は、好適に
はメチルである。適当なベタインは、ココアミドプロピルベタインである。

【００５７】 更なる可能性として、上述の両性洗剤は、次の化学式：

【００５８】

【化７】 または

【００５９】

【化８】 ［式中のｍは２または３である］のスルホベタインであるか、あるいは、−（Ｃ
Ｈ_２）_３ＳＯ_３ ⁻が

【００６０】

【化９】 で置換されている、これらの変異形であってよい。 これらの式中におけるＲ^１、Ｒ^２、及びＲ^３は、これまでに検討されてきた通り
のものである。

【００６１】 また、アムホアセタート及びジアムホアセタート、特には、Ｃ_８−Ｃ_２０アム
ホアセタートもしくはそれらの混合物等も、使用され得る可能な双性イオン及び
／又は両性化合物に含まれるべく意図されている。適切なアムホアセタートは、
ラウリルアムホアセタートナトリウムである。

【００６２】 両性／双性イオン界面活性剤は、使用する場合、本組成物の、通常重量で３な
いし３０％、好適には重量で５ないし２０％、より好適には重量で１０ないし２
０％を構成している。

【００６３】 本発明の一つの好適な界面活性剤系は、以下の界面活性剤： ２から５０％のアニオン界面活性剤（例えば、アルカリ金属アルキルエーテル
スルファート）；３から２０％の両性界面活性剤（例えば、アルキルベタイン、
または、アルキルアムホアセタート）； を含んでいる。

【００６４】 また、その界面活性剤系は、場合によっては、非イオン性界面活性剤も含んで
いてよい。

【００６５】 適切な非イオン性界面活性剤は、特に疎水基と反応性水素原子とを有する化合
物、例えば、脂肪族アルコール、酸、アミドまたはアルキルフェノールと、アル
キレンオキシド、特に単独であるかプロピレンオキシドを伴うかのいずれかのエ
チレンオキシドとの反応生成物を含む。特定の非イオン性洗剤化合物は、アルキ
ル（Ｃ_６−Ｃ_２２）フェノール−エチレンオキシドの縮合物、脂肪族（Ｃ_８−Ｃ _１８ ）第一級または第二級の線状または分枝状アルコールとエチレンオキシドと
の縮合生成物、及びエチレンオキシドと、プロピレンオキシドとエチレンジアミ
ンとの反応生成物との縮合により生成される生成物である。他のいわゆる非イオ
ン性洗剤化合物は、長鎖第三級アミンオキシド、長鎖第三級ホスフィンオキシド
、及びジアルキルスルホキシド等を含む。

【００６６】 また、非イオン性界面活性剤は、多糖アミド等の糖アミドであってもよい。具
体的には、その界面活性剤は、Ａｕらによる米国特許第５，３８９，２７９号（
参照により本明細書に組み入れられる）に記載されているラクトビオンアミドの
うちの一つ、もしくはＫｅｌｋｅｎｂｅｒｇによる特許第５，００９，８１４号
（参照により本出願明細書に組み入れられる）に記載されている糖アミドのうち
の一つであってよい。

【００６７】 使用し得る他の界面活性剤は、Ｐａｒｒａｎ Ｊｒ．による米国特許第３，７
２３，３２５号に記載されているものや、Ｌｌｅｎａｄｏによる米国特許第４，
５６５，６４７号（これらの両特許も、参照により本出願明細書に組み入れられ
る）に開示されているようなアルキル多糖非イオン性界面活性剤である。

【００６８】 好適なアルキル多糖は、式： Ｒ^２Ｏ（Ｃ_ｎＨ_２ｎＯ）_ｔ（グリコシル）_ｘ ［式中、Ｒ^２は、アルキル、アルキルフェニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキ
シアルキルフェニル、及びそれらの混合物から選択され、ここで、それらのアル
キル基は、約１０個から約１８個まで、好適には約１２個から約１４個までの炭
素原子を含んでおり；ｎは、０から３までであって、好適には２であり；ｔは、
０から約１０までであって、好適には０であり；そして、ｘは、１．３から約１
０まで、好適には１．３から約２．７までである］で表されるアルキルポリグリ
コシドである。上述のグリコシルは、好適にはグルコースから誘導される。

【００６９】 これらの化合物を調製するためには、先ず、アルコールまたはアルキルポリエ
トキシアルコールを形成し、次いで、グルコース、またはグルコースのソースと
反応させてグルコシド（１−位における結合）を形成する。その後、それらの１
−位と、その前のグリコシル単位の２位、３位、４位及び／又は６位との間、好
適には優勢的に２位との間に付加的なグリコシル単位を結合させることができる
。

【００７０】 非イオン性界面活性剤は、一般的には本組成物の重量で３ないし４０％、好適
には本組成物の重量で０ないし１０％を構成している。

【００７１】 ラメラ構造化剤 本発明の組成物は、各相に、本組成物においてラメラ相を形成すべく機能する
、重量で約０．３％から１５％までの、好適には重量で０．５％から１０％まで
の、より好適には重量で０．５％から５％までの構造化剤を使用する。このラメ
ラ相により、本組成物は、良好なずり減少特性を維持したまま、粒子（例えば、
皮膚軟化剤粒子）をより容易に懸濁させることが可能になる。また、そのラメラ
相は、消費者に望ましいレオロジー（「堆積性」）も提供する。

【００７２】 上述の構造化剤は、好適には、脂肪酸またはそれのエステル誘導体、脂肪族ア
ルコール、またはトリヒドロキシステアリン等である。より好適には、構造化剤
は、ラウリン酸またはイソステアリン酸またはトリヒドロキシステアリンから選
択される。

【００７３】 脂肪酸の適当な例は、以下のもの等のＣ_１０−Ｃ_２２酸を含む：ラウリン酸、
オレイン酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノール酸、エラ
イジン酸、アリキドン酸、ミリストレイン酸、及びパルミトレイン酸等。エステ
ル誘導体は、イソステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸プロピレング
リコール、イソステアリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、及び二イソス
テアリン酸ポリグリセリル等を含む。

【００７４】 オイル／皮膚軟化剤 本発明の主要な便益性の一つは、本多相組成物における１つもしくはそれ以上
のラメラ相にオイル／皮膚軟化剤粒子を懸濁させる能力である。本発明の組成物
においては、以下のオイル／皮膚軟化剤を場合によって懸濁させることができる
。

【００７５】 様々なクラスのオイルが以下に示されている： 植物油：ラッカセイ油、ヒマシ油、カカオ脂、ヤシ油、トウモロコシ油、綿実
油、オリーブ油、パーム核油、ナタネ油、サフラワー油、ゴマ油、及びダイズ油
等。 エステル：ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸セチル、オレイン酸デシル、ラ
ウリン酸グリセリル、リシノール酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、イソ
ステアリン酸グリセリル、ラウリン酸ヘキシル、パルミチン酸イソブチル、ステ
アリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、ラウリン酸イソプロピル
、リノール酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロ
ピル、ステアリン酸イソプロピル、モノラウリン酸プロピレングリコール、リシ
ノール酸プロピレングリコール、ステアリン酸プロピレングリコール、及びイソ
ステアリン酸プロピレングリコール等。 動物性脂肪：アセチル化ラノリンアルコール、ラノリン、ラード、ミンク油、
及び獣脂。

【００７６】 オイル／皮膚軟化剤の他の例は、鉱油、ペトロラタム、ジメチルポリシロキサ
ン等のシリコーン油、乳酸ラウリル及びミリスチル、脂肪酸油、トリグリセリド
、及びグリセリン等を含む。

【００７７】 上述の皮膚軟化剤／オイルは、それが見出される相の、通常重量で約０％から
７０％までの量、好適には重量で５％から４０％までの量で使用される。通常皮
膚軟化剤／オイルは、そのような相のうちの７０％より多くを構成すべきではな
い。皮膚軟化剤のうちの一部は、固形または半固形のビーズの形態で存在してい
てよい。それらのビーズは、その相の約０％から１０％までの量、好適には０％
から５％までの量で使用される。

【００７８】 更に、本発明の多相ラメラ組成物は、以下のような任意成分を含んでいてよい
： エタノール等の有機溶媒；０．０１ないし１％、好適には０．０１ないし０．
０５％の量における補助的な増粘剤、エチレンジアミン四酢酸（ＥＤＴＡ）四ナ
トリウム、ＥＨＤＰ等の金属イオン封鎖剤、もしくはそれらの混合物；及び、着
色剤、乳白剤、並びに、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ＴｉＯ _２ 、ＥＧＭＳ（モノステアリン酸エチレングリコール）、またはＬｙｔｒｏｎ
６２１（スチレン／アクリラートコポリマー）等の真珠光沢化剤；これらのもの
はすべて、本生成物の外観または化粧品特性を高める上で有用である。

【００７９】 本組成物は、更に、２−ヒドロキシ−４，２’，４’−トリクロロジフェニル
エーテル（ＤＰ３０００）等の殺菌薬；ジメチロールジメチルヒダントイン（Ｇ
ｌｙｄａｎｔ ＸＬ１０００）、パラベン、ソルビン酸等の保存剤を含んでいて
よい。

【００８０】 また、本組成物は、泡立ち促進剤として、ココヤシアシルモノ−またはジ−エ
タノールアミド等も含んでいてよい。

【００８１】 適当な場合には、例えばブチル化ヒドロキシトルエン（ＢＨＴ）等の酸化防止
剤を、約０．０１％かそれ以上の量で有利に使用することができる。

【００８２】 使用され得るカチオン性調節剤は、Ｑｕａｔｒｉｓｏｆｔ ＬＭ−２００ Ｐ
ｏｌｙｑｕａｔｅｒｎｉｕｍ−２４、Ｍｅｒｑｕａｔ Ｐｌｕｓ ３３３０−Ｐ
ｏｌｙｑｕａｔｅｒｎｉｕｍ ３９；及び、Ｊａｇｕａｒ（登録商標）タイプの
調節剤を含む。

【００８３】 加え得る他の任意成分は、Ｍｏｎｔａｇｕｅによる米国特許第５，１４７，５
７６号（参照により本明細書に組み入れられる）で教示されているもの等の解膠
性ポリマーである。

【００８４】 含めることができる他の成分は、ポリオキシエチレンビーズ、クルミのシート
、及びアンズの種子等の剥脱剤である。また、クエン酸、グリコール酸、乳酸、
及び他のアルファ及びベータヒドロキシ酸等のｐＨ及び粘度調節剤も使用するこ
とができる。

【００８５】 これまでに記されているように、本発明の多相組成物はラメラ組成物である。
特に、このラメラ相は、各相の全相体積のうちの２０ないし８０％、好適には３
０ないし６５％を構成している。上述の相体積は、例えば、電気伝導度の測定や
、当業者に広く知られている他の測定法により測定することができる。理論に縛
られるつもりはないが、相体積が大きければ大きいほど、皮膚軟化剤の良好な懸
濁がもたらされるものと確信される。

【００８６】 次に、以下の非制限的な実施例により、本発明をより詳細に説明する。これら
の実施例は、例証の目的でのみ挙げたものであり、いかなる意味においても、本
発明を制限することを意図したものではない。

【００８７】 実施例の場合や、別に明確に指示されている場合を除き、材料または条件、ま
たは反応、材料の物理的特性及び／又は使用に関する量または割合を示す本説明
におけるすべての数字は、「約」という言葉が付いているものとして理解すべき
である。

【００８８】 本明細書で使用される場合、「含む」という用語は、１つもしくはそれ以上の
、要件、整数、ステップ、構成成分、またはそれらのグループの存在または追加
を排除することなく、述べられている要件、整数、ステップ、構成成分の存在を
含めるべく意図されている。

【００８９】 本明細書及び実施例におけるすべての百分率は、別に述べられている場合を除
き、重量によるべく意図されている。

【００９０】 実施例１から４は、縞Ａ及び縞Ｂと名付けられた２つのラメラ相を有する、本
発明の組成物である。これらの組成物はすべて、室温で少なくとも４ヶ月間、高
温（１２５゜Ｆ）では少なくとも２週間、分離したままである（即ち、混ざらな
い）ことが判明した。これらの組成物は、図１に描かれているような、透明なＰ
ＥＴ容器内で保持された。すべてのケースにおいて、この分配された生成物は、
１から９９重量％の範囲における各縞を含んでいることが判明した。

【００９１】 実施例１：

【００９２】

【表１】

【００９３】

【表２】

【００９４】 実施例２：

【００９５】

【表３】

【００９６】

【表４】

【００９７】 実施例３：

【００９８】

【表５】

【００９９】

【表６】

【０１００】 実施例４：

【０１０１】

【表７】

【０１０２】

【表８】

【０１０３】 粘度の測定値は、以下のプロトコルに従って得られたものである： 粘度測定 範囲： この方法は、最終的な生成物の粘度の測定に適用される。

【０１０４】 測定機器： 付属品Ｈｅｌｉｐａｔｈ（ヘリパス）アクセサリーを有するＢｒｏｏｋｆｉｅ
ｌｄＲＶＴ粘度計； Ｔ棒取り付け用のチャック、分銅及びクローザーアセンブリ； Ｔ棒スピンドルＡ； 直径２．５インチ以上のプラスチック製カップ

【０１０５】 測定手順： １． 機器の裏側にある気泡水準器を見ながら、粘度計及びヘリパススタンド
が水平になっているのを確認する。 ２． 粘度計にチャック／クローザー／分銅組立体を接続する（左側連結ネジ
に注意のこと）。 ３． 脱イオン水でスピンドルＡを清浄化し、Ｋｉｍｗｉｐｅシートで軽く叩
いて乾燥させる。スピンドルをクローザー内へスライドさせ、しっかりと締める
。 ４． 回転速度を０．５ＲＰＭに設定する。ディジタル粘度計（ＤＶ）の場合
には、％モードを選択し、モーターのスイッチをオンにして、オートゼロボタン
を押す。 ５． 測定対象の生成物を、内径が２．５インチ以上のプラスチック製カップ
に入れる。カップ内における生成物の高さは、少なくとも３インチの高さを有し
ていなければならない。また、生成物の温度は、２５℃でなければならない。 ６． スピンドルを生成物内へ降下させる（〜１／４インチ）。スピンドルが
プラスチック製カップの底に触れたり、サンプルの表面から出ないように、ヘリ
パススタンドの調節式ストッパーをセットする。 ７． 粘度計を始動させ、ヘリパススタンドが稼働する前にダイアルが１ない
し２回転できるようにする。ヘリパススタンドが、それの下方トラバースの中間
を通過したときの、ダイアルの読取り値を記録する。 ８． そのダイアル読取り値に係数、４，０００を掛け、その粘度読取り値を
ｃｐｓ単位で報告する。

【０１０６】 特定の実施態様に関して本発明を説明してきたが、本発明の数多くの他の形態
及び変形態様が当業者にとって明らかなことは明白である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は、本発明の一つの実施態様を示す透視図であり、そこでは、ラメラ相に
おける２種類の分離した液体クレンジング組成物が無仕切りの容器に入っている
。

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１４年５月２７日（２００２．５．２７）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００６２

【補正方法】変更

【補正の内容】

【００６２】 両性／双性イオン界面活性剤は、本組成物の、通常重量で３ないし３０％、好
適には重量で５ないし２０％、より好適には重量で１０ないし２０％を構成して
いる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ， ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，Ｇ Ｍ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ， ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｂ Ｚ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ， ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，Ｊ Ｐ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ， ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，Ｒ Ｏ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ， ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ Ｆターム(参考） 4C083 AA122 AB242 AC012 AC071 AC072 AC122 AC241 AC242 AC262 AC301 AC302 AC351 AC352 AC532 AC682 AC692 AC711 AC712 AC781 AC782 AD512 AD601 AD602 AD662 BB05 BB07 CC23 DD23 EE03

Claims (22)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 相互に隣接する少なくとも２つの水性ラメラ構造化相； 両性界面活性剤、双性イオン界面活性剤、またはそれらの混合物から選択され
   る界面活性剤； アニオン界面活性剤；及び 該液体組成物の各ラメラ相に存在し、脂肪酸、脂肪族エステル、トリヒドロキ
   システアリン、及び脂肪族アルコールから選択されるラメラ構造化剤； を含み；そして、 前記ラメラ相のそれぞれが、２５℃で８０ｃｐｓの最小低ずり粘度値を有して
   いる； 安定で押し出し可能な多相水性ラメラ構造液体クレンジング組成物組成物。
2. 【請求項２】 前記各ラメラ相が、２５℃で３００Ｋｃｐｓの最大低ずり粘
   度を有していることを特徴とする、請求項１記載の組成物。
3. 【請求項３】 ２つのラメラ相が存在することを特徴とする、請求項１また
   は請求項２記載の組成物。
4. 【請求項４】 前記ラメラ相のそれぞれが、２５℃で１００Ｋｃｐｓと２０
   ０Ｋｃｐｓの間の低ずり粘度値を有していることを特徴とする、先行する請求項
   のいずれか一項による組成物。
5. 【請求項５】 前記各相における上記両性界面活性剤の濃度が、約３ないし
   ３０重量パーセントの範囲であることを特徴とする、先行する請求項のいずれか
   一項による組成物。
6. 【請求項６】 前記各相における上記アニオン界面活性剤の濃度が、約３な
   いし４０重量パーセントの範囲であることを特徴とする、先行する請求項のいず
   れか一項による組成物。
7. 【請求項７】 前記各相における上記非イオン性界面活性剤の濃度が、約３
   ないし４０重量パーセントの範囲であることを特徴とする、先行する請求項のい
   ずれか一項による組成物。
8. 【請求項８】 前記各相における該皮膚軟化剤の濃度が、約０ないし７０重
   量パーセントの範囲であることを特徴とする、先行する請求項のいずれか一項に
   よる組成物。
9. 【請求項９】 前記各相における上記ラメラ構造化剤の濃度が、約０．３な
   いし１５重量パーセントの範囲であることを特徴とする、先行する請求項のいず
   れか一項による組成物。
10. 【請求項１０】 前記各相における上記両性または双性イオン界面活性剤が
    、コカミドプロピルベタイン、または、アルキルアムホアセタートのアルカリ金
    属塩のうちのいずれかから選択されることを特徴とする、先行する請求項のいず
    れか一項による組成物。
11. 【請求項１１】 上記アニオン界面活性剤が、アルカリ金属またはアンモニ
    ウムアルキルエーテルスルファート、アルカリ金属またはアンモニウムアルキル
    サルコシナート、アルカリ金属またはアンモニウムアルキルスルホスクシナート
    、及び、アルカリ金属またはアンモニウムアルキルスルファートから選択される
    ことを特徴とする、先行する請求項のいずれか一項による組成物。
12. 【請求項１２】 当該組成物が、２５℃で少なくとも１２０日間または少な
    くとも５０℃で１４日間、保管されたときに、上記隣接する相の界面を為す境界
    面を越える、各隣接するラメラ相の混じり合いが防止されていることを特徴とす
    る、先行する請求項のいずれか一項による組成物。
13. 【請求項１３】 上記ラメラ構造化剤が、ラウリン酸、イソステアリン酸、
    トリヒドロキシステアリン、パーム核酸、カプリン酸、オレイン酸、及びカプリ
    ル酸から選択されることを特徴とする、先行する請求項のいずれか一項による組
    成物。
14. 【請求項１４】 少なくとも２つの隣接するラメラ相； 上記各ラメラ相における、少なくとも５重量パーセントの界面活性材料； 上記各ラメラ相における、約３ないし３０重量パーセントの、１種類もしくは
    それ以上の種類の両性界面活性剤または双性イオン界面活性剤、もしくは、それ
    らの混合物； 上記各ラメラ相における、約３ないし４０重量パーセントのアニオン界面活性
    剤；及び 上記各ラメラ相における、脂肪酸、脂肪族エステル、脂肪族アルコール、また
    はトリヒドロキシステアリンから選択される、約０．５ないし１０重量パーセン
    トのラメラ構造化剤； を含み；そして、 上記各ラメラ相が、２５℃で８０Ｋｃｐｓと３００Ｋｃｐｓの間の低いずり粘
    度値を有している； 押し出し可能な水性多相ラメラ構造液体組成物。
15. 【請求項１５】 無仕切りの容器に収容された、押し出し可能な多相水性ラ
    メラ構造液体クレンジング製品。
16. 【請求項１６】 前記容器が、多相ラメラ組成物を分配するための単一の開
    口を有していることを特徴とする、請求項１５記載の製品。
17. 【請求項１７】 前記分配される組成物が、上記無仕切り容器内に収容され
    ている少なくとも１重量パーセントの各ラメラ相を有していることを特徴とする
    、請求項１６記載の製品。
18. 【請求項１８】 前記開口が、そこに取り付けられている単一のポンプを有
    していることを特徴とする、請求項１６記載の製品。
19. 【請求項１９】 各ラメラ相が、区別可能な物理的外観を有していることを
    特徴とする、請求項１５ないし１８のいずれか一項による製品。
20. 【請求項２０】 各ラメラ相が、区別可能な色を有していることを特徴とす
    る、請求項１９記載の製品。
21. 【請求項２１】 ２つのラメラ相が存在することを特徴とする、請求項１５
    ないし２０のいずれか一項による製品。
22. 【請求項２２】 押し出し可能な多相水性ラメラ構造液体クレンジング組成
    物を使用する方法であって、該組成物は少なくとも２つの隣接する相を有し、該
    組成物は、 両性界面活性剤、双性イオン界面活性剤、またはそれらの混合物から選択され
    る界面活性剤； アニオン界面活性剤；及び 該液体組成物の各相に存在し、脂肪酸、脂肪族エステル、トリヒドロキシステ
    アリン、及び脂肪族アルコールから選択されるラメラ構造化剤； を含み；そして、 前記ラメラ相のそれぞれが、２５℃で８０Ｋｃｐｓと３００Ｋｃｐｓの間の低
    ずり粘度値を有している； 前記方法。