JP2003527976A - プリント分析のシステムと方法 - Google Patents

プリント分析のシステムと方法

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JP2003527976A JP2000591575A JP2000591575A JP2003527976A JP 2003527976 A JP2003527976 A JP 2003527976A JP 2000591575 A JP2000591575 A JP 2000591575A JP 2000591575 A JP2000591575 A JP 2000591575A JP 2003527976 A JP2003527976 A JP 2003527976A
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バーナード・エイ・アメロ
ロイ・ローゼンバーガー
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チャンピオン・インターナショナル・コーポレイション
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Abstract

(57)【要約】 プリント装置によって基板上にプリントされたテストパターンを解析して基板のプリント特性を定めるシステムおよび方法が開示される。テストパターンは、(1)第1の色の背景と第2の色のパターンとを有する第1のセル、および、(2)第2の色の背景と第1の色のパターンとを有する第2のセルを含む。各々のパターンは、各々のパターン内に無作為に位置された複数のドットを含む。テストパターンの解析に先立ち、第1および第2の色は、カラーバンドおよびしきい値選択技術を用いて、互いに区別される。テストパターンを解析する、ゲイン表示、でこぼこ表示、円形表示、および、不均質表示を含む種々のプリント欠陥表示が開示される。解析の結果は、基板のプリント品質の簡単かつ便利な表示の唯一の評価として計算できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、基体における印刷特性を分析するシステムと方法とに関し、詳述す
れば、印刷装置により印刷されたテストパターンを分析して基体の印刷特性を判
断するシステムと方法とに関する。
【0002】 (背景技術) 例えば紙シートの如くの基体における印刷特性の評価は、伝統的には高度熟練
技術者が基体における印刷画像を評価することで行われていた。その場合人手が
介在していることから、人手による評価法では主観的なものとなり、同じ印刷画
像に対する複数の評価が一致しない。このことは、複数の熟練者が同一画像につ
いて評価した場合に著しいことである。また、人手による画像評価には時間がか
かり、コスト高を惹起することになる。
【0003】 基体における印刷特性を人手により評価する場合に付随する主観的要素を排除
するために、沢山の標準テストパターンが開発されている。一般にこれらのテス
トパターンは、紙にあるものと思われる瑕疵を拡大するように工夫されている。
テストパターンは、評価技術者としては評価するに当たって印刷画像だけを拠り
所とする必要がないことから有意なものである。つまり、よく知られているグラ
フィックアート技術財団(GATF)のドット増加テストパターンを基体に印刷し
たとして、所定量の増加が見られた場合、テストパターンの部分がマージするの
が見られる。標準テストパターンを使えば、基体上の印刷特性をある程度正確に
評価できるが、それでも主観が入るすきがあり、そのために誤った評価がでるこ
ともある。
【0004】 ごく最近に至って、コンピュータを利用した印刷分析システムが開発されてい
る。このコンピュータ支援型システムでは、人手による評価法に付随する諸問題
点の幾つかを解消している。特に、コンピュータ支援型システムはソフトウェア
命令により自動的に稼働するから、人手による評価法での主観的な要素が入るす
きは殆どない。また、印刷特性評価に要する時間もほぼ著しく減少している。
【0005】 基体上の印刷特性を評価に利用し得る前述のコンピュータ支援型プリント分析
システムとしては、ImageXpertTM(ニューハンプシャー州ナシュア所在KDY社)
がある。このImageXpert機では、基体上の印刷特性を定量的に測定するために、
プリント分析用ソフトウェアにプログラム化されているアルゴリズムを適用して
テストパターンを評価するようになっている。このソフトウェアでは、ドット質
や線質、エッジ鮮明度、特徴解像度などの評価を含む幾つかのテストを標準テス
トパターンに施している。ImageXpertの如くの自動システムにより基体上の印刷
特性の評価結果が改善されているけれども、それでも幾つかの問題点が残されて
いる。
【0006】 例えば、既存の印刷特性分析システムでは、テストパターンを平面的に評価し
ている。詳述すれば、これらの従来のシステムでは、基体上に印刷されているテ
ストパターンの総合的な展開(growth)を評価している。即ち、既存のプリント分
析システムでは、(i)基体への印刷インクの染込みによるテストパターンの面積
の変化や、(ii)連続して印刷される印刷インクの間での滲みによるテストパター
ンの面積の変化などについては考慮されていない。従って、従来のプリント分析
システムでは、多次元展開に伴う重要な瑕疵を見落としがちである。
【0007】 また、テストパターンは、プリンタドライバにより駆動される印刷機で印刷さ
れる場合が多く、そのプリンタドライバによっては、プリント分析用ソフトウェ
アでは考慮されていない別の変数がもたらされることから、前述のような問題点
がかえって複雑になっている。従って、プリント分析システムで分析するデータ
が、もとのテストパターンを忠実に再現したものでない場合もあり得る。
【0008】 以上のことから、前述の諸問題点を解消した、印刷装置のプリント品質を評価
する改良された方法とシステムとが当業界で待ち望まれているのである。
【0009】 (発明の開示) 本発明は、プリント分析のための新規で、ユニークなシステムと方法とに対し
てなされたものである。このシステムと方法とは、印刷装置により基体に印刷さ
れたテストパターンを分析して基体上の印刷特性を判定するのに利用するもので
ある。
【0010】 印刷装置で基体上に形成したテストパターンの印刷瑕疵を判定するシステムを
開示しているが、このシステムはテストパターンの第1デジタル表象を記憶する
メモリを備えており、前記テストパターンは(i)第1色の背景と第2色のパター
ンとを有する、テストパターンの第1セルと、(ii)第2色の背景と第1色のパタ
ーンとを有する、テストパターンの第2セルとからなる。このシステムはメモリ
と印刷装置と走査器とに連携したプロセッサを備えており、このプロセッサは、
印刷装置で基体上にテストパターンを印刷すること、走査器からテストパターン
の第2デジタル表象を受信すること、そして、テストパターンの印刷瑕疵を判定
するためにテストパターンの第2デジタル表象の少なくとも一部分を分析するこ
ととがプログラム化されている。
【0011】 また、印刷装置で基体上に形成したテストパターンの印刷瑕疵を判定する方法
も開示しており、この方法は、第1色の背景と第2色のパターンとを有する、テ
ストパターンの第1セルを基体上に発生させるステップと、第2色の背景と第1
色のパターンとを有する、テストパターンの第2セルを基体上に発生させるステ
ップと、前記第1及び第2セルをデジタル表象に変換するステップと、前記第1
及び第2セルのデジタル表象の少なくとも一部分を分析してテストパターン上の
印刷瑕疵を判定するステップとからなる。
【0012】 第1及び第2色のパターンはそれぞれ複数のドットで構成されている。また、
各ドットの直径は約0.1インチであり、更に、第1色のパターンの各ドットが
特有のxy座標値を有している一方、第2色のパターンの各ドットは、第1色の
パターンのドットに対応するxy座標値を有している。
【0013】 前述の分析は、第1色のパターンの第1平均面積を判定し、第2色のパターン
の第2平均面積を判定し、前記第1及び第2平均面積との差を評価してテストパ
ターンのゲイン指数を算出することよりなる。別の方法としては、前述の分析を
、第2色のパターンと第1色の背景との間での第1移動量を判定し、第1色のパ
ターンと第2色の背景との間での第2移動量を判定し、前記第1及び第2移動量
との差を評価することで行ってもよい。
【0014】 また、印刷瑕疵判定方法に、第1色の背景と第2色のパターンとを有する、テ
ストパターンの第3セルを基体上に発生させるステップと、第2色の背景と第1
色のパターンとを有する、テストパターンの第4セルを基体上に発生させるステ
ップとを更に設けてもよい。
【0015】 更に、分析は、第1及び第2色のカラーバンドを選定するステップと、選定し
たカラーバンドから第1及び第2セルにおける第1色の第1量を判断するステッ
プと、選定したカラーバンドから第1及び第2セルにおける第2色の第2量を判
断するステップと、選定したカラーバンドから第3及び第4セルにおける第1色
の第3量を判断するステップと、選定したカラーバンドから第3及び第4セルに
おける第2色の第4量を判断するステップと、第3及び第4量との差に対する第
1及び第2量との差の比に基づいて非均質指数を判断するステップとを経て行っ
てもよい。
【0016】 前記パターンの少なくとも一つのドットの平均真円度を判定し、前記平均真円
度を所定値で除算することにより不揃い指数を判断してもよい。
【0017】 印刷装置の印刷品質を評価するもう一つの方法も開示しており、この方法は、
第1色の背景と第2色のパターンとからなる第1セルと、第2色の背景と第1色
のパターンとからなる第2セルとからなるテストパターンを、印刷装置を利用し
て基体上に印刷するステップと、テストパターンが印刷されている基体を走査し
て、テストパターンのデジタル表象を得、テストパターンのデジタル表象の少な
くとも一部分を分析して印刷装置の印刷品質を判定するものである。
【0018】 (発明を実施するための最良の形態) プリント分析のシステムと方法のその他の特長などについては、添付図面を参
照しながら詳述する下記の説明から明らかになるであろう。
【0019】 (好ましい実施例の詳細な説明) 本発明の好ましい実施例について詳細に説明するために、添付の図面を参照す
る。図面及びその詳細な説明は本発明の例として示すもので、添付のクレーム範
囲を限定するものではない。
【0020】 本発明は、基板のプリント特性を解析するための新規でユニークな方法及びシ
ステムを提供するものである。このシステム及び方法は、「逆カラーペア」が印刷
された2個以上のセルを含む新しいテストパターンを解析し、広範多種のなプリ
ント欠陥の判定を容易にするものである。ここで使用の「逆カラーペア」という用
語は、1組のセル、即ち、第2のカラーの背景上に第1のカラーのパターンを有
する第1のセルと第1のカラーの背景上に第2のカラーのパターンを有する第2
のセルとの組のことを意味する。従来技術と異なり、逆カラーペアの解析は、本
発明のシステム及び方法が基盤上に印刷されたテストパターンの多次元成長に関
してプリント欠陥を判定することを可能にするものである。
【0021】 本発明は、また、プリント装置30(例えば、パソコン(PC)型のプリンタ
)や、例えば、オフセットリソグラフィ、フレキソグラフィ(曲面印刷)やグラ
ビア印刷等で使用されるライン内プリントプレスなどの他の種類の印刷機械のプ
リント画質の解析にも使用できることは、当業者は認めるところであろう。例え
ば、制御された環境内に保持された高質紙などの調整基盤を用いることにより、
このような解析中に現れる多くの変数を低減することができる。
【0022】 図1は、基盤のプリント特性を解析するための本発明の1実施例に係る構成の
プリント会席システム10を示す。システム10は、プリンタ30及びスキャナ
40と通信接続されたパソコン20を有する。プリンタ30はパソコン20に保
持されたテストパターン42を基盤44上に印刷することができる。スキャナ4
0は、テストパターン42が印刷された基盤44のデジタル表示をスキャンして
解析のためにパソコン20に伝送することができる。基盤のプリント特性は、テ
ストパターンのデジタル表示に存在するプリント欠陥の種類と度合いを解析する
ことにより決定される。
【0023】 1実施例では、パソコン20は、メモリ52と接続された266 MHz MMX Pentiu
m プロセッサ50(カリフォルニア州サンタクララのインテル社製)を含む。
1実施例では、メモリ52は、96メガバイトのランダムアクセスメモリ(RA
M)とビデオモニタ(不図示)用の8メガバイトのRAMと1ギガバイトのハー
ドディスクを有する。これらの要素は公知の方法で構成接続される。
【0024】 プリンタ30は市販の任意の種々のプリンタが利用可能である。1実施例では
、プリンタ30が使用されてテストパターン42を印刷し、スキャナ40で走査
されパソコン20で解析される。他の実施例では、他のプリント装置を使用して
テストパターン42を印刷し、テストパターン42の解析に関する報告を印刷す
るためにプリンタ30を使用してもよい。
【0025】 スキャナ40は、例えば、DuoScan 1000 dpi スキャナ(ニュージャジ州リ
ッジフィールドパーク、AGFAディビジョンのベイヤー社製)などの高解像度
機械など、任意のスキャナが利用可能である。DuoScan スキャナは2バルブス
キャンヘッドと反射及び透過光を受光するセンサを有する。または、低解像度機
械、例えば、HP 6200C またはHP 6250C PrecisionScan Pro プロセッサ(カリ
フォルニア州パロアルトのヘウレットパッカード社製)を使用してもよい。上記
機械は、パソコン20のメモリ52に格納された公知の2個仕様 (TWAIN-compli
ant) ソフトウェアプログラム(ドライバ)からの指令を受信することができる
【0026】 図2に示すように、パソコン20はウィンドウNT(ワシントン州、レドモン
ドのマイクロソフト社製)動作システム62上で動作し、下記のアプリケーショ
ンプログラム、即ち、図画アプリケーションプログラム64、形態原稿フォーマ
ット(PDF)リードアプリケーションプログラム66、画像解析アプリケーシ
ョンプログラム68、拡大シートアプリケーションプログラム70を含む。グラ
フィックユーザインターフェース(GUI)72はユーザが容易にアプリケーシ
ョンプログラムを制御することを可能にする。1実施例では、GUI72はマイ
クロソフト社のビジュアルベイシックに書き込まれる。適当なプリンタとスキャ
ナドライバ74及び76がここで記載のプリント・スキャン動作の実施を可能に
する。
【0027】 一般の動作では、パソコン20はテストパターン42のデジタルバージョン4
6(デジタルテストパターン)をメモリ52に記憶する。Canvas (フロリダ
州マイアミのデネバシステム社製)などの図画アプリケーションプログラム64
を使用してデジタルテストパターン46を発生し、また、ユーザがデジタルテス
トパターン46の構成を変えて使用されるプリンタ装置の特別な機種またはテス
ト対象の基盤の種類を容易に得ることを可能にすることもできる。図画アプリケ
ーションプログラム64はデジタルテストパターン46を読み取り、プリンタド
ライバ74を介してプリンタ30に転送する。
【0028】 または、デジタルテストパターン46は公知のPDFフォーマットでメモリ5
2に記憶することもできる。この場合、Acrobat Reader(カリフォルニア州サ
ンジョセのアドーベシステム社製)などのPDFリードプログラム66を用いて
デジタルテストパターン46を読み取り、プリンタドライバ74を介してプリン
タ30に転送してもよい。
【0029】 図画アプリケーションプログラム64(またはPDFリードプログラム66)
がデジタルテストパターン46をプリンタ30に転送した後、デジタルテストパ
ターン46は1枚の紙などの基盤44上に印刷される。当業者であれば、デジタ
ルテストパターン46は紙以外の材料でできた基盤44に印刷可能であることは
理解されるであろう。例えば、プリンタ装置のプリント性能の解析を容易にする
ために、基盤はマイラーまたは縁膜などのプラスチックで作成してもよい。
【0030】 デジタルテストパターン46がプリンタ30によって基盤44上に印刷された
後、印刷されたテストパターン42と基盤44はスキャナ40によって走査され
る。印刷されたテストパターン42と基盤44は両用スキャナドライバ76を用
いて再デジタル処理化テストパターン48として走査処理される。走査処理後、
再デジタル処理化テストパターン48はメモリ52に格納され、そのとき画像解
析アプリケーションプログラム68による解析用に利用可能である。1実施例で
は、OptimusTM (シルバスプリングのメディアサイバネチックス Media Cyberne
tics, L.P. 製)などの画像解析アプリケーションプログラム68を用いて再デ
ジタル処理化テストパターン48のプリント欠陥を解析する。GUI72を用い
て画像解析アプリケーションプログラム68を活性化してもよい。
【0031】 画像解析アプリケーションプログラム68は再デジタル処理化テストパターン
48を操作及び解析するための多数の標準的なソフトウェア機能を有する。例え
ば、このよな標準的なソフトウェア機能は、ユーザが画素に対してグレイ(中間
)階調の値を割り当て、閾値を印加して画素を区別し、画素を計数し、算術演算
を行うことを可能にする。また、画像解析アプリケーションプログラム68は画
像用メディアサイバネチックス解析言語(ALI)などのプログラム言語を用い
てプログラム化される多数の慣例的なソフトウェア機能を有し、OptimusTMを備
える。慣例的なソフトウェア機能は、再デジタル処理化テストパターン48の欠
陥判定の操作のために使用される多数の式を含む。慣例的なソフトウェア機能の
詳細について以下に説明する。
【0032】 画像解析アプリケーションプログラム68の結果はマイクロソフトエクセル M
icrosoft's Excel などの拡張シートアプリケーションプログラム70に転送
される。その結果は拡張シート上でフォーマット処理され、プリンタドライバ7
4を介してプリンタ30に転送される。そしてユーザはその結果を、例えば、プ
リンタ30用に先に得たテスト結果と比較することなどにより、使用することが
できる。
【0033】 結果はまた、延長された期間における特別な種類の基盤のプリント特性を評価
するためなどに、後で使用のためにメモリ52に格納することもできる。更に、
結果は統計的解析などを行うために蓄積することもできる。
【0034】 上記のように、プリンタ装置30のプリント性能は上記プリント解析システム
を用いて解析することができる。プリンタ30以外のプリンタ装置のプリント性
能もまたプリント解析システム10を用いて評価することができる。例えば、テ
ストパターン42をオフセットリソグラフィ(不図示)で使用される機種のプリ
ント機械によって基盤上に印刷することができる。その後、テストパターン42
が印刷された基盤をスキャナ40でスキャンし、上記と同様の方法でパソコン2
0によって解析することができる。
【0035】 ここで、図3を参照すれば、これにはテストパターン42の1つの実施の形態
が図示されている。この典型的なテストパターンは8つの平行なバー(bar)A
〜Hを含んでいる。はじめの4つのバーA〜Dは、それぞれ、シアン(C)、マ
ゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4つの原色(primary colo
r)で彩色されている。5番目のバーEは、基材(substrate)の非プリント領域
であり、これはそれゆえ基材の色、例えばその上にテストパターンがプリントさ
れるかもしれない紙の色を帯びている。残りの3つのバーF〜Hは、それぞれ、
レッド(R)、グリーン(G)及びブルー(B)の等和色(secondary color)
で彩色されている。
【0036】 各バーA〜Hは、ここでは「セル(cell)」と称される9つの領域を有してい
る。これらのセルは、テストパターンの行(row)1〜9内に配置されている。
ここに記載された実施の形態にかかる各バーA〜H中のセルは矩形であるが、こ
れらは本発明の範囲から逸脱しなければその他の形状のものであってもよい。
【0037】 この詳細な説明の全体にわたって、各セルは、(その列(column)及び行に基
づいて)、該セルを識別するアルファベット・数字両用の記号により参照される
ことになっている。例えば、テストパターンの左上及び右下のコーナー部におけ
るセルは、それぞれ、セルA1及びセルH9と称される。
【0038】 ここに記載された実施の形態においては、各セルA1〜H8は、5つのドット
を含むように示されている。これらのドットは、その各々の背景(background)
の非プリント領域にプリントされている。1つのセル内において5つのドットか
らなる各グループは、ここでは「ドットグループ(dot group)」と称される。
各ドットグループ内のドットは同色である。さらに、セルの各行(1〜8)内の
ドットグループも同色である。
【0039】 より詳しくは、行1(セルA1〜H1)内のドットグループは、それぞれシア
ン(C)である。行2(セルA2〜H2)内のドットグループは、それぞれマゼ
ンタ(M)である。行3(セルA3〜H3)内のドットグループは、それぞれイ
エロー(Y)である。行4(セルA4〜H4)内のドットグループは、それぞれ
ブラック(K)である。行5(セルA5〜H5)内のドットグループは、それぞ
れ、その上にテストパターンがプリントされる基材の色である。行6(セルA6
〜H6)内のドットグループは、それぞれレッド(R)である。行7(セルA7
〜H7)内のドットグループは、それぞれグリーン(G)である。最後に、行8
(セルA8〜H8)内のドットグループは、それぞれブルー(B)である。
【0040】 対角線に沿ったセル(すなわち、A1、B2、C3、D4、E5、F6、G7
及びH8)のドットグループは、バーと同じ色のドットを有しており、該ドット
はバーの上にプリントされている。例えば、セルA1は、シアンのバーの上にプ
リントされたシアンのドットグループを有している。行9(セルA9〜H9)に
は、ドットグループは全くプリントされていない。
【0041】 アリアジング(aliasing)及びモアレパターンの問題は、プリンタに関連する
技術分野ではよく知られている。アリアジングは、プリント出力上及びビデオモ
ニタ上でのギザギザ状の斜線の出現であり、モアレパターンは、第1のパターン
が、該第1のパターンからオフセットしている第2のパターンの上に重ねられた
ときに形成されるパターンである。該結果は、別名、モアレ効果とも称される。
これらの現象のいずれか一方又は両方は、ある解像度及び/又は整合度のデジタ
ル画像が、これと異なる解像度及び/又は整合度のデジタル画像空間にマッピン
グされたときに生じる。デジタル式でプリントされた画像がスキャナでもって再
度デジタル化される場合、プリントされた画像の直線的なグリッド(grid)を、
スキャナの直線的なグリッドに完全にそろえることは事実上不可能である。2つ
のグリッドの角度スキューに加えて、x方向及びy方向のオフセットが生じるの
が普通である。
【0042】 アリアジング及びモアレパターンに関連する問題に鑑み、ドットグループの2
つの特徴が制御されている。すなわち、ドットの直径は1インチ(2.54cm
)の10分の1(0.1)に固定され、そして各ドットグループ内におけるドッ
ト位置はランダム化されている。
【0043】 ドットの直径を1インチ(2.54cm)の10分の1に固定することは、プ
リンタドライバ74が、全ての数の画素を、各ドットのx及びyの直径軸方向に
再現することを可能にする。この技術は、全ての数の画素でないドットの直径が
用いられるときに一般に経験されるアリアジング効果を最小化しようと試みるも
のである。
【0044】 例えば、300ドット/インチ(dpi)のプリンタについては、直径が10
分の1(0.1)インチ(2.54mm)のドットは、正確に30画素の高さであ
りかつ30画素の幅である。1440dpiのプリンタについては、直径が10
分の1(0.1)インチ(2.54mm)のドットは、正確に144画素の高さで
ありかつ144画素の幅である。かくして、全ての数の画素が、x方向及びy方
向に、直径が10分の1(0.1)インチ(2.54mm)のドット内でプリント
されるであろうことが分かる。もちろん、その他の直径を有するドットも(それ
らが全ての数の画素であろうと、なかろうと)、用いられることができる。後者
の場合、全ての数の画素を用いることの利点は、認識されないであろう。これに
代わる実施の形態のドットグループにおいては、各ドットグループのドットは、
さらにモアレパターンの出現を低減するために、異なる直径を有している。
【0045】 ドットは、ドットグループ内の5つのドットをそれぞれオフセットさせること
により各ドットグループ内でランダム化されていて、その結果どの2つのドット
も同一のx座標又はy座標をもたない。この技術は、スキャニング時に別に導入
されるであろう繰り返しパターンを低減することによって、モアレパターンの出
現をさらに低減することを試みるものである。
【0046】 ここに記載された実施の形態においては、ドットグループは、相互の関係にお
いてランダム化されるのではない。すなわち、テストパターン内のドットグルー
プは、互いに等しく離間している。しかしながら、繰り返しパターンの効果をさ
らに低減するために、ドットグループのランダム化が用いられることができると
いったことが予測されることができる。
【0047】 ドットグループ毎の5つのドットは、パーソナルコンピュータ20のメモリ及
び処理に対する要求を低減する一方、これと同時に受け入れられるグループ内分
析を可能にするように選択されている。ドットグループ毎により多くのドットを
用いることは有利であるけれども、これはパーソナルコンピュータ20のメモリ
及び演算に対する要求を増加させるであろう。プロセッサの速度及びメモリの容
量が増加してより経済的になるのにつれて、ドットグループ毎のドット数は増や
されることができ、分析用のサンプルの数をより多くすることが可能となる。
【0048】 本発明の実施の形態は、上記のドットグループとは別のパターン又はパターン
グループを含むことができる。このパターン又はパターングループは、ドットグ
ループについてここで記載されているのと同様にプリント装置のプリント特性の
決定を促進するであろう。
【0049】 引き続き図3を参照すれば、テストパターンが28の逆色対(inverse-color
pair:ICP)を含んでいることが分かる。1つのICPは1対のセルを意味し
、ここで第1のセルは第2の色の背景の上にプリントされた第1の色のドットグ
ループを有し、そして第2のセルは第1の色の背景の上にプリントされた第2の
色のドットグループを有している。特定のICPの第1のセルは、ここでは該I
CPの第2のセルの「逆色セル(inverse-color cell)」と称され、その逆もま
た同様である。
【0050】 テストパターン内のICPは、4つのグループに分けられてもよい。カスタム
ソフトウエア機能(後記)は、テストパターンのプリント欠陥を分析するために
4つのグループを用いる。これらのグループ及びこれらを構成するICPは、次
の表に示されている。ここで、「S」は基材44の色を示している。セルA9〜
H9及び対角線上のセルが、それぞれのICPを有していないのはもちろんであ
る。
【0051】
【0052】 この実施の形態にかかるテストパターンは、28のICPを含んでいるが、基
材のプリント特性を決定するために、最小限の数のICPが都合良く用いられる
ことができるということが予測されうる。例えば、オフセット型の製版印刷機で
のプリント時に、プリントされたシートの縁に沿って1つ又は2つのICPがプ
リントされることができるということが予測されうる。ICPの分析は、ほぼ即
時に、印刷機のオペレータに、プリント処理の安定性に関連する価値ある情報を
提供する。さらに、そこから得られる結果は、プリント処理の変数を自動的に調
整するために、印刷機に電子的に返送されてもよい。
【0053】 前に述べたように、従来の印刷品質解析システムは、テストパターンを1次元
的に評価する。すなわち、典型的には、substrate(基材)に印刷されたテスト
パターンの全体の成長のみを評価する。対照的に、この発明の1実施形態は、テ
ストパターンの多次元的な成長を評価する。この多次元的解析法は、プリンタの
プリント可能性のより完全な尺度を提供するので、substrateの印刷性質をテス
トするための改善された標準criterion(クリテリオン)である。
【0054】 たとえば、1つの文字のある量の外方向の成長は許容できるが、同じ量の外方
向の成長は、文字の開口部(たとえば、内方向の成長)と組み合わさると許容で
きない。より特殊な例として、文字「B」の外方向の成長は、文字がわずかに大
きくなったようにのみ見えるので許容できる。他方、文字「B」の外方向と内方
向の成長は文字がわずかに大きくなったように見えるだけでなく、さらに文字の
開口部を小さくさせる。後者の場合、文字は太字になったように感じられ、した
がって、許容できない。
【0055】 現在の印刷品質解析システムの1次元的性質は、2つの隣接した印刷されたイ
ンクの評価にも及ぶ。たとえば、これらの従来のシステムは、第1の色の印刷さ
れた背景と第2の色の印刷パターンとの多次元的相互作用を同時には考慮しない
。後で説明するように、本発明の1つの実施形態は、隣接した印刷されたインク
の多次元的相互作用を同時に考慮する。
【0056】 図4は、再デジタル化されたテストパターン48についての印刷欠陥を解析す
る手順の実施形態を示す。この手順は、像解析アプリケーションプログラム68
のカスタムソフトウエア機能に含まれるソフトウエア命令により実行される。
【0057】 後でより詳細に説明されるが、この手順の1つの観点は、再デジタル化された
テストパターン48における各色を、その中のすべての他の色と比較することで
ある。再デジタル化されたテストパターン48には8つの異なる色(C,M,Y
,K,R,G,Bおよびsubstrateの色)があるので、合わせて28の可能な色
の組み合わせがある。したがって、28の比較が、再デジタル化されたテストパ
ターン48の中の色の間で行われる。たとえば、シアン(C)はM,Y,K,R
,G,Bおよびsubstrateの色に対して比較され、マゼンタ(M)は、C,Y,
K,R,G,Bおよびsubstrateの色と比較される。以下同様である。
【0058】 2色の組合せの各々を、「色対」という。色対は、像解析アプリケーションプ
ログラム68が各々の色対における色をより正確に区別できるようにするために
、比較される。これにより、カスタムソフトウエア機能はより正確な結果を提供
できる。
【0059】 当業界において周知なように、substrate上の各色は、スキャナによってスキ
ャンされてコンピュータに送られるとき、その等価R,G,B色に変換される。
後での詳細な説明において、1つの色の等価R,G,Bでの表現を、まとめてそ
の色の「等価RGB」という。また、1つの等価RGBの3つの2次色(R,G
,B)の各々を「色バンド」という。さらに、1つの色対の第1の色の各色バン
ドはその色対の第2の色の色バンドに対応する。すなわち、1つの色対の第1色
と第2色の赤(R)の色バンドは対応し、1つの色対の第1色と第2色の緑(G
)の色バンドは対応し、1つの色対の第1と第2の色の青(B)の色バンドは対
応する。1つの色対の第1色と第2色の対応する色バンドを「対応色バンド」と
いう。
【0060】 さらに図4を参照して、ステップ100で、各々の色対について、3つの対応
色バンドのなかの1つが選択されて、再デジタル化されたテストパターン48の
解析においてその色対を代表する。選択された色バンドは、2つの色の間の差を
もっともよく区別するものである。ステップ200で、各々の選択された色バン
ドは、各々の色対についてのしきい値を決定するために評価される。ステップ3
00で、ステップ100及び200で選択された色バンドとしきい値が、それぞ
れ、印刷欠陥について、再デジタル化されたテストパターン48の解析を容易に
するために使用される。
【0061】 図5は、色対のために色バンドを選択するステップ100の1実施形態を示す
フローチャートである。図5に示されるフローチャートの説明において、図6が
参照される。図6は、第1色121と第2色122からなる色対120のための
色バンドの選択の1例を示す。
【0062】 ステップ102で、印刷されたテストパターンを有するsubstrate44は、ス
キャナ40で再デジタル化されたテストパターン48としてスキャンされる。ス
キャンにおいて、テストパターンの各色は等価RGBに変換されてメモリ52に
記憶される。たとえば、色対120(図6)の第1色121と第2色122は、
それぞれ、R,G,B及びR,G,Bに変換される。
【0063】 ステップ104で、等価RGBの各々は、その等価グレースケール値に変換さ
れる。たとえば、第1色121のR,G,B(図6)は、それぞれ、その
等価グレースケール値Rgs1,Ggs1,Bgs1に変換される。同様に、第
2色122のR,G,Bは、それぞれ、その等価グレースケール値Rgs ,Ggs2,Bgs2に変換される。
【0064】 なお、スキャナ40はテストパターンをスキャンして画素としてコンピュータ
20に送る。したがって、すでにステップ102で説明したようにテストパター
ンがコンピュータ20に読み込まれるとき、スキャナ40により発生される画素
の等価RGBとしてスキャンされる。さらに、先にステップ102において説明
したように各等位RGBが等価グレースケール値に変換されるとき、それは、等
価グレースケール値に変換された各画素の等価RGBである。
【0065】 また、ステップ104において、対象領域(ROI)が各セル内で5個の色ド
ットのまわりに生成され、色バンドの選択が、各セル内の5個の着色ドットと着
色背景に基くことを確実にする。当業界で周知であるが、対象領域の選択は、各
セルのエリアの外側から中にスキャンされるデータを含むことにより、生じうる
エラーを避ける。図3は、セルA8の対象領域80を示す。対象領域は、また、
後で説明するように、しきい値の選択(200)と印刷欠陥解析(300)のた
めに使用される。
【0066】 ステップ106で、各色を構成し、それぞれそれに割り当てられたグレースケ
ール値を有する画素を用いて、ヒストグラムを生成する。その後で、各ヒストグ
ラムの平均グレースケール値が決定される。たとえば、同じグレースケール値を
有するRgs1,Ggs1,Bgs1のすべての画素(図6)が計数され、その
頻度(同じグレースケール値を有する画素の全体の数)がヒストグラムでグラフ
にされる。ここで、x軸がグレースケールのレベルを表わし、y軸がその発生頻
度を表わす。この例では、Rgs1,Ggs1,Bgs1の平均グレースケール
値が、それぞれ、50、65、20と計算される。Rgs2,Ggs2,Bgs
の平均グレースケール値が、それぞれ、240、250、220と計算される
【0067】 ステップ108で、対応するヒストグラムが重畳されて、複合ヒストグラムを
形成する。たとえば、Rgs1のヒストグラム(図6)がRgs2のヒストグラ
ムに重畳され、Ggs1のヒストグラムがGgs2のヒストグラムに重畳され、
gs1のヒストグラムがBgs2のヒストグラムに重畳される。すなわち、各
々の複合ヒストグラムは、2つの区別される山またはベル状の曲線を示す。
【0068】 ステップ110で、最大の差を決定するために、各々の複合ヒストグラムにお
ける平均グレースケール値は減算される。すなわち、赤(R)の色バンドの複合
ヒストグラムについて平均グレースケール値が減算され、緑(G)の色バンドの
複合ヒストグラムについて平均グレースケール値が減算され、青(B)の色バン
ドの複合ヒストグラムについて平均グレースケール値が減算される。平均グレー
スケール値の間での最大の差を有する色バンドが、その色対の代表的色バンドと
して選択される。ここで、200の差を有する青(B)の色バンドが、赤(R)
の色バンドの差(190)と緑(G)の色バンドの差(185)より大きいので
、選択される。
【0069】 プログラムのステップ112は、選択された色バンドの重畳ヒストグラムをメ
モリ52に格納することを含む。たとえば、青(B)の色バンドBgs1/B s2 (図6)がメモリ52に格納され、すべてのしきい値の決定(ステップ20
0)と、たとえばICPを含む印刷欠陥解析(ステップ300)とにおいて、使
用される。
【0070】 続いて図5を参照して、ステップ114において、像解析アプリケーションプ
ログラム68は、追加の色対が評価されるべきであるかを決定する。もし他の色
対が評価されるべきであるなら、プログラムはステップ108に戻る。すべての
色対が評価された後で、プログラムはステップ116で分岐する。 当業者が理解するように、1つの色対のすべての色バンドを使用するのでなく
、1つの色対の選択された色バンドを使用することは、その色対の色を区別する
能力を実質的に改善する。この改善された能力は、さらに、しきい値の決定と印
刷欠陥解析を高める。さらに、1つの効果は、プロセッサ50が実行しなければ
ならない計算の数の減少であり、これは、処理速度と処理効率を大きく増加する
【0071】 ステップ100(図4)でカラーペア(color-pair)のカラーバンド(color-
band)が選定された後、ステップ200でカラーペアに対する閾値が選定される
。この閾値は、一般に、1セットの値を2つのグループに分割するのに用いられ
る数である。ここでの特定のアプリケーション、すなわちカラーペアの閾値につ
いては、この閾値は、1つのカラーペアの2つの色を識別するグレースケール(
gray-scale)値である。例えば、100のグレースケール値を有する第1の画素
と200のグレースケール値を有する第2の画素とに150の閾値が適用される
場合には、第1の画素は第1のグループとなり、第2の画素は第2のグループに
なろう。
【0072】 閾値は、カラーペアを表わすために選定されたカラーバンドに対し、アナログ
方式で適用される。例えば、図6のステップ110で決定された青色(B)カラ
ーバンドBgs1/Bgs2に対し、閾値を適用することができる。閾値が適切
に選定されている場合には、第1カラーの画素の全ては閾値の左側になり、第2
カラーの画素の全ては閾値の右側となる。
【0073】 先行技術の画像解析システムでは、全てのカラーペアに対して125という唯
1つの閾値が設定されている。共通の閾値は異なるカラーペアの選定されたカラ
ーバンド間の差異を明らかにするものではないので、ヒストグラムが左方または
右方へ余りにも離間したそれらのカラーペアに対してはエラーが存在することで
あろう。
【0074】 例えば、図7(a)(i)-(iii)では、各々が1つのカラーペアを表わす3つのカラ
ーバンドに対して唯1つの閾値125が選定されている。カラーバンド(a)(i)は
、第1カラーに対して50、第2カラーに対して200のグレースケール値を有
し、カラーバンド(a)(ii)は、第1カラーに対して120、第2カラーに対して
230のグレースケール値を有し、また、カラーバンド(a)(iii)は、第1カラー
に対して50、第2カラーに対して180のグレースケール値を有している。
【0075】 唯1つの閾値125は、カラーバンド(a)(i)、すなわち、第1カラーの画素の
全てが閾値の左側になり第2カラーの画素の全てが閾値の右側となるカラーバン
ドにとっては満足のいくものであるが、カラーバンド(a)(ii)及び (a)(iii)にと
っては不満足なものである。
【0076】 図7(a)(ii)及び (a)(iii)に示されるように、単一の閾値125に基づいた計
算では、一方のグループの一部と見なされるべき画素が他のグループの一部とし
てカウントされるので、エラーが導かれることになろう。例えば、カラーバンド
(a)(ii)において、閾値の左方のグループの一部分であると見なされる数多くの
画素が、閾値の右方のグループの一部と見なされることになろう。
【0077】 図7(b)(i)-(iii)は、本発明の実施態様に適合した方法により各カラーペア毎
に閾値を定めることの影響を示している。"可変閾値設定"法は、一般に、選定さ
れたカラーペアの各平均グレースケール値間の差を取ることを包含している。そ
れから、その差が2で割り算されて低い方のグレースケール値に加えられる。し
かる後は、閾値の左方の画素は如何なるものも第1グループの一部、つまり、第
1カラーグループの画素と見なされ、また、閾値の右方の画素は如何なるものも
第2グループの一部、つまり、第2カラーグループの画素と見なされる。各カラ
ーペアは、その特有の閾値を定めるために評価される。各カラーペア毎の閾値は
メモリ52に格納される。
【0078】 図7においては、例えば、カラーバンド(b)(i)は、カラーバンド(a)(i)のそれ
と同一のグレースケール値、すなわち、第1カラーに対して50、第2カラーに
対して200のグレースケール値を有している。可変閾値設定は、125((200
-50)/2+50)という閾値を創生する。また、カラーバンド(b)(ii)は、カラーバン
ド(a)(ii)のそれと同一のグレースケール値、すなわち、第1カラーに対して1
20、第2カラーに対して230のグレースケール値を有している。このカラー
ペアに対する可変閾値設定は、175((230-120)/2+120)という閾値を創生す
る。最後に、カラーバンド(b)(iii)は、カラーバンド(a)(iii)のそれと同一のグ
レースケール値、すなわち、第1カラーに対して50、第2カラーに対して18
0のグレースケール値を有している。可変閾値設定は、115((180-50)/2+50
)という閾値を創生する。上述の各例から、可変閾値設定がカラーペア間での画
素のグループ分けに関してエラーの減少をもたらすことは明らかである。
【0079】 以上、説明したように、本発明の実施態様は、各カラーペア間の最も大きな差
を示すカラーバンドが選定されるステップ100と、各カラーペア毎に閾値が定
められるステップ200とを包含している。その後に、再デジタル化テストパタ
ーン48における印画欠陥を調べるために、ステップ300で、1つ又はそれ以
上のカスタム・ソフトウエア・ファンクション(custom software function)が
実行され得る。一般に、”プリント欠陥インデックス”と称されるカスタム・ソ
フトウエア・ファンクションは、GUI72を介して個々に、若しくは所定のシ
ーケンスで自動的に実行され得る。そこから得られる結果は、スプレッドシート
(spreadsheet)・アプリケーション・プログラム70に伝えられる。ステップ3
00のカスタム・ソフトウエア・ファンクションは、以下に詳しく説明される。
【0080】 本発明の1つの実施態様においては、プリント欠陥インデックスは、ゲインイ
ンデックス(GI:gain index),ラガドネスインデックス(RI:raggedness i
ndex)及びノン・ユニフォーミティインデックス(NUI:non-uniformity inde
x)に対する一般式を包含している。プリント欠陥インデックスは、理論的には
完全なプリントについて印画特性における逸脱を、ユーザが容易に測定すること
ができるようにする。ウエイテッドサム(WS:weighted sum)を測定するカス
タム・ソフトウエア・ファンクションも包含され、サブストレート(substrate
)の全印画特性を表示する1つの数を与える。
【0081】 ”理論的に完全なプリント”では、印画紙内でのインクが移動することなく、
つまりウィッキング(wicking)無しに、インク画素がサブストレートの表面上
で完全に乾燥する。テストパターンが”完全に”プリントされた場合には、完全
なプリントからの逸脱が無いので、全てのプリント欠陥インデックスはゼロパー
セント(0 %)に等しく、また、ウエイテッドサムは百パーセント(100 %)に等
しくなるであろう。勿論、完全なプリントを得ることは可能である;しかしなが
ら、プリント欠陥インデックスを使用することにより、ユーザは、分析されるサ
ブストレートを測定する標準または基準となるものを定めることができるのであ
る。その後、テストされるサブストレートのタイプが一貫性を維持してることを
確かめるために、定期的な印画テスト(サンプリング:sampling)が行われる。
【0082】 ゲインインデックス(GI)により、ユーザは、サブストレート上にプリント
される文字の全体的な変化を測定することができる。特に、GIは、サブストレ
ート上にプリントされたインクのウィッキングを通じて文字領域の変化を考察す
る。これに加えて、GIは、隣接してプリントされたインク間の滲み出しを通じ
て文字領域の変化を考察する。サブストレート上のプリントが完全なプリントか
らの逸脱が多くなるほど、GIパーセンテージは大きくなる。
【0083】 GIは、1つのICPの各セル(cell)におけるドット(dot)の平均面積間
の差の絶対値の1/2を取ることによって定められる。その結果は、完全なドッ
トのドット面積、例えば、1インチの1/10(0.1)の直径を有するドットの
面積で割り算される。その比が百(100)倍され、プリンタドライバ74により
生じるゲイン(Gpd)が引き算される。
【0084】 本発明の1つの実施態様においては、ドットの面積は、画像解析アプリケーシ
ョンプログラム68において、標準的なソフトウエアファンクションを用いて定
められる。面積計算ファンクションは、最初に対象となるセル内の画素を評価し
、どの画素が第1カラーグループのもので、どの画素が第2カラーグループのも
のであるかを調べる。この手順は、ステップ100及び200での上述したカラ
ーバンド及び閾値選定プロセスをそれぞれ利用して行うものである。対象となる
セル内のドットを表わす画素の数には、それから、各画素が取り囲む面積が掛け
合わされる。例えば、600dpiプリンタでプリントされたドットが2900
画素を有すると定められた場合、面積は、2.78μ in(600dpi画
素の概略面積)に2900画素を掛け合わせることによって計算される。290
0画素ドットの面積は、8.05×10−3 inに等しい。
【0085】 プリントドライバゲイン(Gpd)はGIから引き算される。というのは、プ
リンタドライバは印画領域の大きさ,形状,インク濃度および色の成分に影響を
及ぼすことが判っているからである。例えば、ある種のプリンタドライバは、サ
ブストレート上に分散したインクの量を減少させることにより、プリンタエンジ
ンの特性を補正する。
【0086】 Gdpは、試験を通じて経験的に定められ、その後に適当なカスタム・ソフト
ウエア・ファンクションにインプットされる。プリンタ出力に及ぼすプリンタド
ライバの影響に関する議論のために、アール・ルーセンバーガ(R. Rosenberger
)による、文書スキャナ及びパーソナルコンピュータを用いたインク−ジェット
ウィッキングの測定方法,ТAPPI ジャーナル(Journal),Vol.81:
No.3,pp71−81(1998年3月),ここに、引用することにより組
み込まれる。
【0087】 ゲインインデックス(GI)の式は次の一般形を有している:
【0088】 ここに: Ad=セル内の1つのドットの面積 A'd=反対色のセル内の1つのドットの面積 n=ドット数の合計 rp=完全なドットの基準半径(例えば0.05インチ);及び Gpd=プリンタドライバによるゲイン
【0089】 GIは、プリントされていない背景上にプリントされたドットを有するセルを
含んだICPと、プリントされた背景上にプリントされていないドットを有する
セルの間で定められる。この特性を有するICPの例は、第1及び第2ICPグ
ループ内にある。これらのICPを評価するGIは、ここでは、モノクロム(mo
nochrome)ゲインインデックス(MGI)と称される。
【0090】 この代わりに、GIを、第2カラーのプリントされた背景上にプリントされた
第1カラーのドットを有するセルを含んだICPと、第1カラープリントされた
背景上に第2カラーのプリントされたドットを有するセルの間で定めらることが
できる。この特性を有するICPの例は、第3及び第4ICPグループ内にある
。これらのICPを評価するGIは、ここでは、デュオクロム(duochrome)ゲ
インインデックス(DGI)と称される。
【0091】 (単色及び二色のように)ここで使用される用語「色」は、インクすなわちC
,M,Y,K,R,G,Bを使用することにより生じた色のことである。色とい
う用語は基板の色のことを言っているのではない。したがって、「単色」とは基
板上に印刷された単一色のことで、「二色」とは基板上に印刷された二つの色の
ことである。
【0092】 図3を参照すると、単色ゲインインデックス(MGI)の一般式の例は、IC
P E1と第2ICPグループからのA5に対し次のように表される。E1は印
刷されていない基板上のシアンドットを持ち、A5はシアンの背景上の基板色の
ドットを持つ。図3において、5ドットのE1は1−5のラベルが付され、A5
における基板色の5ドットは1−5とラベルが付されている。セルE1における
ドット(1)の面積は、以下ではAE1.1と表し、セルE1におけるドット(
2)の面積は、以下ではAE1.2と表す。セルA5におけるドット(1)の面
積は、以下ではAA5.1と表し、セルA5におけるドット(2)の面積は、以
下ではAA5.2と表す。ICP E1とA5のMGI(MGIE1/A5)は
次の通りである。
【0093】 有効な単色ゲインインデックス(MGI)の測定には、第1ICPグループに
おけるICP、すなわち、未印刷基板と組み合わせた黒色(K)を含むICPが
含まれる。このMGIは単色黒ゲインインデックス(MKGI)と呼ばれる。別
の有効なMGI測定には、第2ICPグループにおけるICP、すなわち、色C
,M,Y,R,G,Bの各色と組み合わせた基板色を含むICPが含まれる。こ
のMGIは単色カラーゲインインデックス(MCGI)と呼ばれる。MKGIと
MCGIは次のように表される。
【0094】 ゲインインデックス(GI)の一般式を使用すると、MKGIの式は次のよう
になる。 ここで、 E4:セルE4におけるドットの平均面積 D5:セルD5におけるドットの平均面積 r:完全ドットの基準半径(例えば、0.05インチ) Gpd:プリンタドライバによるパーセントゲイン
【0095】 ゲインインデックス(GI)の一般式を使用すると、MCGIの式は次のよう
になる。 ここで、 E1,E2,…E8:それぞれセルE1,E2,…E8におけるドットの平
均面積 A5,B5,…H5:それぞれセルA5,B5,…H5におけるドットの平
均面積 r:完全ドットの基準半径(例えば、0.05インチ) Gpd:プリンタドライバによるパーセントゲイン
【0096】 有効な二色ゲインインデックス(DGI)の測定には、第3ICPグループに
おけるICP、すなわち、色C,M,Y,R,G,Bの各色と組み合わせた黒色
(K)を含むICPが含まれる。これは二色黒ゲインインデックス(DKGI)
と呼ばれる。別の有効なDGI測定には、第4ICPグループにおけるICP、
すなわち、色C,M,Y,R,G,Bの各色の組み合わせを含むICPが含まれ
る。これは二色カラーゲインインデックス(DCGI)と呼ばれる。DKGIと
DCGIは次のように表される。
【0097】 ゲインインデックス(GI)の一般式を使用すると、DKGIの式は次のよう
になる。 ここで、 D1,D2,…D8:それぞれセルD1,D2,…D8におけるドットの平
均面積 A4,B4,…H4:それぞれセルA4,B4,…H4におけるドットの平
均面積 r:完全ドットの基準半径(例えば、0.05インチ) Gpd:プリンタドライバによるパーセントゲイン
【0098】 ゲインインデックス(GI)の一般式を使用すると、DCGIの式は次のよう
になる。 ここで、 B1,C1,…H7:それぞれセルB1,C1,…H7におけるドットの平
均面積 A2,A3,…G8:それぞれセルA2,A3,…G8におけるドットの平
均面積 r:完全ドットの基準半径(例えば、0.05インチ) Gpd:プリンタドライバによるパーセントゲイン
【0099】 ずれインデックス(RI)により、ユーザは、印刷された文字の縁がその理想
の形状からどの程度ずれているかを決定できる。テストパターンに対し、未印刷
基板上に印刷されたドットの周囲に発生する不均一な吸上をRIは評価する。さ
らに、RIは、印刷された背景上に印刷されたドットの周囲に発生する不均一な
にじみを評価する。
【0100】 RIを決定するために、完全ドットの真円度(以下に定義する)が使用される
。完全ドットは、例えば0.05インチの半径と、2πrあるいは約0.314
平方インチの円周を持つ。印刷されたドットは、その縁に凹凸があり、ドットの
円周が0.314平方インチよりも大きくなり、完全ではないこともある。ここ
で使用した用語「円周」とは、ドットの外周の実際の長さのことである。外周の
凹凸が増大するにつれて、円周は増大する(面積はほとんど同じか、あるいは増
加する)。
【0101】 RIは、セル内のドットの平均真円度と完全ドットの真円度との比をまず決定
することにより計算される。この比より1を引き、完全円の真円度を0にオフセ
ットする。その結果に100を掛け、単位のないインデックスをパーセントに変
換する。このパーセントに10パーセントを掛け、RIを正規化し、ゲインイン
デックスの数の大きさに合わせる。ずれインデックス(RI)の式の一般的な形
態は次の通り。 ここで、 C:ドットの真円度 C:完全ドットの真円度 n:ドットの総数
【0102】 ドットの真円度は、ドットの円周(c)の二乗をドットの面積(A)で割るこ
とにより決定される。真円度(C)の式の一般的な形態は次の通り。 ここで、xは解析される特定ドットを表す。
【0103】 完全ドットの真円度(C)は容易に計算され、4πあるいは約12.57で
ある。印刷されたドットの真円度及び面積は、画像解析アプリケーションプログ
ラム68で定義された標準ソフトウェア機能を使用して決定される。
【0104】 RIは、未印刷背景上に印刷されたドットを有するセルあるいはセルグループ
に対し決定することができる。このようにして決定されたずれインデックスは、
ここでは単色ずれインデックス(MRI)と呼ぶ。あるいは、ずれインデックス
は、印刷された背景上に印刷されたドットを有するセルあるいはセルグループに
対し決定することができる。このようにして決定されたずれインデックスは、こ
こでは二色すれインデックス(DRI)と呼ぶ。MGIとDGIと同様に、「色
」という用語は、インクすなわちC,M,Y,K,R,G,Bを使用して発生し
た色のことであり、基板の色のことではない。
【0105】 図3を参照すれば、モノクロ・ラジェッドネス・インデックス(monochrome r
aggedness index)(MRI)についての一般式の適用例が、第2のICPグル
ープからのICPのE1及びA5について与えられている。ICPのE1及びA
5(MRIE1/A5)に関するモノクロ・ラジェッドネス・インデックスは次
の通りである。 ここで、CE1=セルE1中のドットの平均循環性(mean circularity) CA5=セルA5中のドットの平均循環性である。
【0106】 有用なMRI測定は、第1のICPグループにおけるICPを含む、すなわち
、ICPは、印刷されていないサブストレートとともに、黒色(K)を含んでい
る。このMRIは、モノクロ・ブラック・ラジェッドネス・インデックス(mono
chrome black raggedness index)(MKRI)と呼ばれる。別の有用なMRI
測定は、第2のICPグループにおけるICPを含む、すなわち、ICPは、各
色C,M,Y,R、G及びBとともに、サブストレートの色を含んでいる。この
MRIは、モノクロ・カラー・ラジェッドネス・インデックス(monochrome col
or raggedness index)(MCRI)と呼ばれる。MKRI及びMCRIを、次
に示す。
【0107】 ラジェッドネス・インデックス(RI)についての一般式を用いれば、MKR
Iに関する式は、次の形をとる。 ここで、CE4=セルE4中の黒ドットの平均循環性である。
【0108】 ラジェッドネス(RI)についての一般式を用いれば、MCRIに関する式は
、次の形をとる。 ここで、CE1,CE2・・・CE8=それぞれセルE1,E2・・・E8 におけるドットの平均循環性
【0109】 有用なデュオクローム・ラジェッドネス・インデックス(duochrome raggedne
ss index)(DRI)測定は、第3のICPグループにおけるICPを含む、す
なわち、ICPは、各色C,M,Y,R,G及びBとともに、黒色(K)を含ん
でいる。これは、デュオクローム・ブラック・ラジェッドネス・インデックス(
duochrome black raggedness index)(DKRI)と呼ばれる。他の有用なデュ
オクローム・ラジェッドネス・インデックス(DRI)測定は、第4のICPグ
ループにおけるICPを含む、すなわち、ICPは、各色C,M,Y,R,G及
びBの組合せを含んでいる。これは、デュオクローム・カラー・ラジェッドネス
・インデックス(duochrome color raggedness index)(DCRI)と呼ばれる
。DKRI及びDCRIを、次に示す。
【0110】 ラジェッドネス・インデックス(RI)についての一般式を用いれば、DKR
Iは、次の形をとる。 ここで、CD1,CA4,CD2・・・CH4=それぞれセルD1,A4,D2
・・・ H4におけるドットの平均循環性
【0111】 ラジェッドネス・インデックス(RI)についての一般式を用いれば、DCR
Iは、次の形をとる。 ここで、CB1,CA2,CC1・・・CG8=それぞれセルB1,A2,C1
・・・ G8におけるドットの平均循環性
【0112】 非均一なインデックス(NUI)は、ICPの非均一性と、それに関連したソ
リッド・インバース対(solid inverse pair)(SIP)の非均一性との比較を
提供する。用語「ソリッド・インバース対」とは、背景と同じカラーであるドッ
トを有する2つの斜方向のセルからなる反転対を指していう。前述したように、
斜方向のセルは、セルA1,B2,C3,D4,E5,F6,G7及びH8であ
る。ICP及びSIPは、それらが各々同じカラーの対を有する場合に「関連」
している。例えば、ICPのB1(Mの背景におけるCのドット)及びA2(C
の背景におけるMのドット)は、SIPのA1(Cの背景におけるCのドット)
及びB2(Mの背景におけるMのドット)に関連している。図3に示すテストパ
ターンには、28の可能性のあるNUIが存在する。
【0113】 NUIは、ICPの非均一性(NU)に対応する値;ICPの関連するSI
Pの非均一性(NU)に対応する値の比をとることにより、ICP及びその関
連したSIPを比較する。各対(ICP及びSIP)の非均一性に対応する値は
、各対のヒストグラムにおける中間グレースケール値の間の差をとることにより
決定される。その後、比が1から引かれ、それを百分率に変換するために、その
結果に100が掛けられる。
【0114】 非均一性インデックス(NUI)についての式は、次の一般的な形をとる。 ここで、NU=ICPの非均一性 NU=関連したSIPの非均一性
【0115】 図8(a)及び8(b)を参照すれば、第1のICPグループにおけるICP
に関するNUI、すなわち、セルE4及びD5並びにそれに関連したSIP、つ
まりD4及びE5の導出を示す例が提供されている。その結果は、NUIK/S として識別される。
【0116】 最初に、各反転対のヒストグラムが生成される。対を比較するのに用いられる
べきカラーバンドを選択するために、カラーバンド選択100が、このステップ
に用いられてもよい。それによって、各ヒストグラムにあらわれる各カラーの中
間グレースケール値が決定される。例えば、中間グレースケール値は、ICP(
図8(b))について190及び60であり、それに関連したSIP(図8(a
))について200及び50である。NUIK/Sの計算は、次の通りである。
【0117】 当業者は、ICPについての中間グレー値が、ウィッキング(wicking)によ
り、互いに近付く傾向にあることを認識するであろう。極端なケースは、ICP
ヒストグラムの2つのこぶのような(bi-nodal)の突出部が完全に併合する(1
つの突出部としてあらわれる)場合に発生し、NUはゼロ(0)、その結果、
NUIは100%となる。
【0118】 加重した合計(WS)は、加重値が100から引かれたそれぞれに加算された
後に、上記で規定されたプリント欠陥インデックスの合計である。加算は、プリ
ントテスト又はユーザの好みを通じてなされた決定に基づくものである。例えば
、モノクロ・ブラック・ゲイン・インデックス(MKGI)及びモノクロ・カラ
ー・ゲイン・インデックス(MCGI)により測定されたドット増大が、より重
く加重させられるべきであり、その結果、他のパラメータよりも一層厳密にモニ
タされることが決定される。加重した合計(WS)は、次の形をとり得る。
【0119】 プリントインデックスの種々の組合せが、特定のプリンタを評価べくWSを生
成するに際して有用であり得る。加えて、種々の加重が、ユーザに関心のあるサ
ブストレートのプリント特性を強調するために適用されてもよい。前述したプリ
ント欠陥インデックスと異なり、プリント品質が完全である場合には、WSは1
00%に等しい。
【0120】 プリント解析に関する本システム及び方法が画像解析の技術に進歩をもたらす
ことは、前述から明らかである。そのシステム及び方法は、走査の間に、エイリ
アシング(aliasing)及びモアレ効果の影響を実質的に抑制する独特の特徴を有
するテストパターンを提供するものである。テストパターンは、また、ウィッキ
ング及び裁ち切りによるプリント文字の多次元の増大のテストを可能とする。加
えて、システム及び方法は、サブストレートのプリント特性を解析するためのテ
ストパターンと共働するカスタムソフトウェア機能を提供する。更に、色が分析
されることを保証することにより、プリント欠陥の分析結果の精度を向上させる
ように作用するカスタムソフトウェア機能が提供され、正確に識別される。
【0121】 図3に示されるテストパターンの実施の形態に関して前述したように、プリン
ト動作の間には、直列形のプリントプレスを採用して、1つ又はそれ以上のIC
Pが、プリントされる一枚の用紙(又は巻取り紙)の先端,後端又は側縁部に沿
って、プリントされ得ることは明らかである。直列形のプリント動作の間にIC
Pを採用することにより、プリントプロセス及び/又はプリントされたサブスト
レートに関する貴重な情報が、かかる動作の管理者にもたらされる。しかし、直
列形のプリントの独特の特性の為、図3に示されるテストパターン及びその分析
方法が改良される必要がある。直列形のプリントプロセスの独特の特性を、以下
に記述する。
【0122】 PCタイプのプリンタと違って、インラインプリントプレスは、限定により、
一貫した様式で個々のカラーインクをプリントする。例えば、4色カラーのプリ
ントプレスでは、第1のプリントステーションはイエロー(Y)インクをプリント
するためにセットアップされ、第2のプリントステーションはマゼンタ(M)をプ
リントするためにセットアップされ、第3のプリントステーションはシアン(C)
インクをプリントするためにセットアップされ、そして第4のプリントステーシ
ョンはブラック(KM)をプリントするためにセットアップされてもよい。ペーパ
ーシートはプリントプレスに供給されるので、最初は、ペーパーシートにイエロ
ー(Y)インクがプリントされる第1のプリントステーションに供給される。この
後、ペーパーシートは、ペーパーシートにマゼンタ(M)インクがプリントされる
第2のプリントステーションに供給される。ペーパーシートにシアン(C)インク
がプリントされる第3のプリントステーションに供給される。そして最後に、ペ
ーパーシートは、ペーパーシートにブラック(K)インクがプリントされる第3の
プリントステーションに供給される。
【0123】 プリントインクはそれがペーパーシートに適用された後、すぐに乾燥し始める
ことが当業者には容易に理解されよう。それゆえ、シートペーパーが第1のプリ
ントステーションから第2のプリントステーションへ通過して、マゼンタ(M)が
プリントされる時、イエロー(Y)インクは実質的に乾燥している。また、シート
ペーパーが第3のプリントステーションへ通過して、シアン(C)がプリントされ
る時、イエロー(Y)およびマゼンタ(M)の双方のインクも実質的に乾燥している
。そして最後に、シートペーパーが第4のプリントステーションへ通過して、ブ
ラック(B)がプリントされる時、イエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)
のインクも実質的に乾燥している。それに対し、PCタイプのプリンタは、プリ
ント用ヘッドがプリントされるペーパーを横切る時に、異なるカラーのプリント
インクをより接近して同時期に適用する。
【0124】 上述から、互いに接触されようとする、いずれか2つのインクの少なくとも1
つは、それらが接触する時点では部分的に乾燥しているので、インラインプリン
トプレスでのプリントの間、異なる色がつけられたインクが互いに反応すること
ができる範囲が制限されるということを当業者なら理解されるべきである。これ
に対し、PCタイプのプリンタでのプリント動作の間、互いに接触されようとす
るプリントインクは、それらが互いに接触する時点では、十分にウエットな状態
でとどまり、そのため、そられのインクは互いに大量まで反応することができる
【0125】 また、PCタイプのプリンタと違って、インラインプリンタプレスのオペレー
タは、各プリントステーションにより生成されたイメージを互いに登録しなけれ
ばならない、つまり、各イメージは、横方向および縦方向に位置合わせされなく
てはならない。例えば、2つのカラープリントプレスにおいて、第1のプリント
ステーションが第1のカラーの第1のイメージをプリントするためにセットアッ
プされ、そして、第2のプリントステーションが第2のカラーの第2のイメージ
をプリントするためにセットアップされるとき、第2のイメージを第1のものと
整列させるために、必ずや第2のイメージは第1のイメージに調整されなくては
ならない。イメージを登録するためのインラインプリントプレス上の機構は、許
容できるプリントイメージを満足して提供できるものである。しかしながら、一
般には図3に示したテストパターンを生成できるような十分な調節ではない。例
えばインラインプリントプレスの登録機構は典型的に典型的に、テストパターン
をそのテストパターンの背景(プリントされるべきパターンに対する未プリント
エリアを含む)と十分に整列させることはできない。登録機構がインラインプリ
ントプレスでのイメージ間に与える、位置合わせ精度は、一般に±0.15イン
チの範囲である。これに反し、PCタイプのプリンタは、パターンおよびテスト
パターンの背景を生じるためにピクセルを生成する。PCタイプのプリンタでの
ピクセル間の与えられた精度は一般に±0.02インチである。
【0126】 上述したインラインプリントプレスの特性のため、以下述べるように、別の実
施用のテストパターンがインラインプリントプレスに用いられる。図3に示した
テストパターンに対し、別の実施用のテストパターンが持つ類似および差異は当
業者には理解されるであろう。
【0127】 図9を参照すると、イメージエリア202および別の実施用のテストパターン
204を含むペーパーシート200が示されている。このペーパーシート200
は、第1のプリントステーション22および第2のプリントステーション224
を備えるプリントプレス220から供給されたものとして示されている。テスト
パターン204は、図3に図示のテストパターンにあるICPに似たICPを含
むが、以下ノベルようにある差異が存在する。テストパターン204は1つまた
はより多くのICPを含むことに気付く。さらにそのテストパターン204は、
実際にいずれかの位置にあるか、またはペーパーシート200上で実際にある方
向に向いており、更に以下述べるように利点を与える。
【0128】 一般にテストパターン204は、第1のセル206および第2のセル208を
有する少なくとも1つのICPを含む。第1のセル206は、第1のカラーによ
る背景と第2のカラーによるパターンを含む。第2セル208は、第2のカラー
による背景と第1のカラーによるパターンを含む。第1のカラーによる背景21
0および第2のカラーによる背景214は方形で示されているが、本発明の本旨
から外れることなく、他の形状であってもよい。更に、第1のカラーのパターン
216および第2のカラーのパターン212は各グループ内で5個からなるドッ
トグループとして示されているが、本発明の趣旨から外れることなく他のパター
ンに置き替えてもよい。
【0129】 図3に図示のテストパターンと別の実施用のテストパターンとの区別は、別の
実施用のテストパターン204の背景(つまり背景210および214)が、パタ
ーン(つまりパターン212および216それぞれ)がプリントされる。未プリン
トエリアを含まないことである。図3に図示のテストパターンと別の実施用のテ
ストパターン204との区別は、別の実施用テストパターン204が発生されな
いことである。
【0130】 インラインプリントプレスの実行のために、第1のセル206およぴ第2のセ
ル208は以下のように発生される。ペーパーシート200がプリントプレス2
20の第1のプリントステーション222を通過するとき、第1のセル206の
背景210および第2のセル208のパターン216が第1のカラーでプリント
される。この後、ペーパーシート200がプリントプレスの第2のプリントステ
ーション224を通過するとき、第2のセル208の背景214および第1のセ
ル206のパターン212が第2のカラーでプリントされる。上述から、第2の
セル208の背景214は、第2のセル208のパターン216上にプリントさ
れ、そして、第1のセル206のパターン212は、第1のセル206の背景2
10上にプリントされる。上にプリントされたインクがそこを通じて表れる程度
は、例えば、各インクのも濃度、プリント領域が個体かが固定か色物か、上にプ
リントされたインクが乾燥する度合いを含む都度いくつかのファクタに依存する
【0131】 テストパターン204がペーパーシート200上にプリントされた後、ペーパ
ーシート200は、スキャナー40へスキャンされ、そしてテストパターン20
4がパーソナルコンピュータ20により解析される。第2のカラーが第1のカラ
ー上にプリントされているので、図3に図示のテストパターンに対して得られた
解析は、テストパターン204に直接に適用できないが、既述したこれらのもの
に似たこのような解析への変形は予知でき、本発明の趣旨内と考えられることに
気付く。
【0132】 ここで述べたトステムおよび方法は、種々の特定の実施例に関するものである
が、当業者ならば、付記した請求の範囲で限定される本発明の精神および本旨か
らそれることなく、種々の変形および変更が容易であることが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
本発明に関する当業者がここに記載のシステム及び方法を作成し使用する方法
を更に容易に理解するために、本発明の実施例について下記図面を参照して詳細
に説明する。
【図1】プリント解析用システムの概略図である。
【図2】プリント解析用システムの動作を示すフローチャートである。
【図3】プリント欠陥の解析において使用されるテストパターンである。
【図4】プリント欠陥を判定するために行われる工程を示すフローチャートで
ある。
【図5】カラーペア用のカラー帯域を選択するために行われる工程を示すフロ
ーチャートである。
【図6】カラーペア用のカラー帯域を選択する処理工程を示す図である。
【図7】(a)及び(b)はカラーペアの閾値の選択を示す図である。
【図8】(a)及び(b)は不均一インデックス(NUI)の判定を示す図で
ある。
【図9】プリント欠陥の解析において使用されるテストパターンである。 ここに開示のシステム及び方法のこれら及びその他の特徴は、図面を参照して
以下に述べる実施例の詳細な説明により更に容易に明らかとなるであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD ,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN, IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,L K,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK ,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,T M,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA ,ZW (72)発明者 ロイ・ローゼンバーガー アメリカ合衆国54914ウィスコンシン州ア ップルトン、サンライズ・ドライブ2114番 Fターム(参考) 2C061 AP01 AR01 AS11 KK13 KK18 KK26 2F065 AA49 AA56 AA58 BB02 CC02 DD06 FF04 FF61 JJ02 JJ25 MM07 QQ03 QQ24 QQ31 QQ41 5B050 AA09 BA18 DA04 EA09 5B057 AA12 BA11 CA01 CA16 CB01 CB16 DA03 DB06 5C079 HB01 HB03 LA02 MA01 MA10 MA11

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷装置で基体上に形成したテストパターンの印刷瑕疵を判
    定する方法であって、 (a) 第1色の背景と第2色のパターンとを有する、テストパターンの第1セル
    を基体上に発生させるステップと、 (b) 第2色の背景と第1色のパターンとを有する、テストパターンの第2セル
    を基体上に発生させるステップと、 (c) 前記第1及び第2セルをデジタル表象に変換するステップと、 (d) 前記第1及び第2セルのデジタル表象の少なくとも一部分を分析してテス
    トパターン上の印刷瑕疵を判定するステップとからなる方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、第1及び第2色のパターン
    がそれぞれ複数のドットからなる印刷瑕疵判定方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の方法であって、前記各ドットの直径が約0
    .1インチであることよりなる印刷瑕疵判定方法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の方法であって、第1色のパターンの各ドッ
    トが特有のxy座標値を有していることよりなる印刷瑕疵判定方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の方法であって、第2色のパターンの各ドッ
    トが、第1色のパターンのドットに対応するxy座標値を有していることよりな
    る印刷瑕疵判定方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の方法であって、前記ステップ(d)が、 第1色のパターンの第1平均面積を判定し、 第2色のパターンの第2平均面積を判定し、 前記第1及び第2平均面積との差を評価してテストパターンのゲイン指数を算
    出することよりなる印刷瑕疵判定方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の方法であって、前記ステップ(d)が、 第2色のパターンと第1色の背景との間での第1移動量を判定し、 第1色のパターンと第2色の背景との間での第2移動量を判定し、 前記第1及び第2移動量との差を評価することよりなる印刷瑕疵判定方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の方法であって、 第1色の背景と第2色のパターンとを有する、テストパターンの第3セルを基
    体上に発生させるステップと、 第2色の背景と第1色のパターンとを有する、テストパターンの第4セルを基
    体上に発生させるステップとを更に設けてなる印刷瑕疵判定方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の方法であって、前記ステップ(d)が、 (a) 第1及び第2色のカラーバンドを選定するステップと、 (b) 選定したカラーバンドから第1及び第2セルにおける第1色の第1量を判
    断するステップと、 (c) 選定したカラーバンドから第1及び第2セルにおける第2色の第2量を判
    断するステップと、 (d) 選定したカラーバンドから第3及び第4セルにおける第1色の第3量を判
    断するステップと、 (e) 選定したカラーバンドから第3及び第4セルにおける第2色の第4量を判
    断するステップと、 (f) 第3及び第4量との差に対する第1及び第2量との差の比に基づいて非均
    質指数を判断するステップとからなる印刷瑕疵判定方法。
  10. 【請求項10】 請求項2に記載の方法であって、前記ステップ(d)が、 前記パターンの少なくとも一つのドットの平均真円度を判定し、 前記平均真円度を所定値で除算することにより不揃い指数を判断することより
    なる印刷瑕疵判定方法。
  11. 【請求項11】 印刷装置の印刷品質を評価する方法であって、 (a) 第1色の背景と第2色のパターンとからなる第1セルと、第2色の背景と
    第1色のパターンとからなる第2セルとからなるテストパターンを、印刷装置を
    利用して基体上に印刷するステップと、 (b) テストパターンが印刷されている基体を走査して、テストパターンのデジ
    タル表象を得、 (c) テストパターンのデジタル表象の少なくとも一部分を分析して印刷装置の
    印刷品質を判定する印刷品質判定方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の方法であって、第1及び第2色のパタ
    ーンがそれぞれ複数のドットからなる印刷品質判定方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のものであって、基体上に印刷したテス
    トパターンが複数の画素からなり、前記ドットの直径が全ての画素の数に等しい
    ことよりなる印刷品質判定方法。
  14. 【請求項14】 印刷装置により基体上に形成されたテストパターンの印刷
    瑕疵を判定する方法であって、 (a) テストパターンの第1色をRGBからーバンドの少なくとも二つに分解す
    るステップと、 (b) テストパターンの第2色をRGBカラーバンドの少なくとも二つに分解す
    るステップと、 (c) 第1色についてRGBカラーの内の第1色の量を判定するステップと、 (d) 第2色についてRGBカラーの内の第1色の量を判定するステップと、 (e) 第1色についてRGBカラーの内の第2色の量を判定するステップと、 (f) 第2色についてRGBカラーの内の第2色の量を判定するステップと、 (g) (i)ステップ(c)とステップ(d)で判定した量の差と、(ii)ステップ(e)
    とステップ(f)で判定した量の差との内で大きい方に基づいてカラーバンドを選
    定するステップと、 (h) 選定したカラーバンドに基づいてテストパターンの印刷瑕疵を判定するス
    テップとからなる印刷瑕疵判定方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の方法であって、ステップ(g)で選定し
    たカラーバンドの基づいて閾値を判定するステップを更に設けてなる印刷瑕疵判
    定方法。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の方法であって、前記テストパターンが
    、(a)第1色の背景と第2色のパターンとを有する第1セルと、(b)第2色の背
    景と第1色のパターンとを有する第2セルとからなる印刷瑕疵判定方法。
  17. 【請求項17】 印刷装置で基体上に形成したテストパターンの印刷瑕疵を
    判定する方法であって、 (a) テストパターンの第1色をRGBからーバンドの少なくとも一つに分解す
    るステップと、 (b) テストパターンの第2色をRGBカラーバンドの少なくとも一つに分解す
    るステップと、 (c) 第1色についてRGBカラーバンドの量を判定するステップと、 (d) 第2色についてRGBカラーバンドの量を判定するステップと、 (e) 前記ステップ(c)とステップ(d)で求めたそれぞれの量に基づいて閾値を
    選定するステップと、 (f) 第1及び第2色の閾値を利用して印刷瑕疵を判定する印刷瑕疵判定方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の方法であって、前記閾値が、前記ステ
    ップ9(c)と前記ステップ(d)で求めたそれぞれの量の平均とほぼ等しいことよ
    りなる印刷瑕疵判定方法。
  19. 【請求項19】 印刷装置で基体上に形成したテストパターンの印刷瑕疵を
    判定するシステムであって、 (a) (i)第1色の背景と第2色のパターンとを有する第1セルと、(ii)第2色
    の背景と第1色のパターンとを有する第2セルとからなるテストパターンの第1
    デジタル表象を記憶するメモリと、 (b) 印刷装置で基体上にテストパターンを印刷すること、走査器からテストパ
    ターンの第2デジタル表象を受信すること、そして、テストパターンの印刷瑕疵
    を判定するためにテストパターンの第2デジタル表象の少なくとも一部分を分析
    することとがプログラム化されている、前記メモリと印刷装置と走査器とに連携
    させたプロセッサとからなる印刷瑕疵判定ステム。
  20. 【請求項20】 印刷装置で基体上に形成した、第1及び第2セルを含むテ
    ストパターンの印刷瑕疵を判定する方法であって、 (a) 第1色である第1セルの背景と第1色である第2セルのパターンとを発生
    させるステップと、 (b) 第1セルの背景に第2色である第1セルのパターンを、また、第2セルの
    パターンに第2色である第2セルの背景をそれぞれ発生させるステップと、 (c) 前記第1及び第2セルをそのデジタル表象に変換するステップと、 (d) 第1及び第2セルのデジタル表象の少なくとも一部分を分析してテストパ
    ターンの印刷瑕疵を判定する印刷瑕疵判定方法。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の方法であって、第1セルのパターンと
    第2セルのパターンとがそれぞれ複数のドットからなる印刷瑕疵判定方法。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の方法であって、第1セルのパターンの
    各ドットの直径が約0.1インチであることよりなる印刷瑕疵判定方法。
  23. 【請求項23】 請求項21に記載の方法であって、第1セルのパターンの
    各ドットが特有のxy座標値を有していることよりなる印刷瑕疵判定方法。
  24. 【請求項24】 印刷装置で基体上に形成したテストパターンであって、 第1色の背景と第2色のパターンとを有する、テストパターンの第1セルと、 第2色の背景と第1色のパターンとを有する、テストパターンの第2セルとか
    らなるテストパターン。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載のものであって、第1及び第2色のパタ
    ーンがそれぞれ複数のドットよりなるテストパターン。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載のものであって、前記各ドットの直径が
    約約0.1インチであることよりなるテストパターン。
  27. 【請求項27】 請求項25に記載のものであって、第1セルのパターンの
    各ドットが特有のxy座標値を有していることよりなるテストパターン。
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