JP2003527447A - 新規染料−ポリサッカライドコンジュゲート及びそれらの診断剤としての使用 - Google Patents

新規染料−ポリサッカライドコンジュゲート及びそれらの診断剤としての使用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、特にヒトにおいて糸球体ろ過率を測定するための、新規染料−ポリサッカライド−又は−シクロサッカライド−コンジュゲート及びその診断剤としての使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、特にヒトにおいて糸球体ろ過率を測定するための、新規ポリサッカ
ライドコンジュゲート及びそれらの診断剤としての使用に関する。
【0002】 糸球体ろ過率は前臨床及び臨床状態において診断及び治療的処置のために極め
て重要である。なぜならそれは、腎機能障害の決定を許容するからである。糸球
体ろ過率(GFR)は、ろ過だけされて、細管により分泌もされず、一次尿から
再吸収もされないいずれかの物質で測定することができる時間の単位当りの腎臓
の糸球体により生産される一次尿の量として理解される。
【0003】 用いるテスト物質のクリアランスは、糸球体ろ過率を定量するために検査され
る。クリアランスは、時間の単位(分)において腎臓により特定の(テスト)物
質が取り除かれる血漿の量(mL)をいう。 このクリアランスを決定するために、現在、種々の方法が用いられている。こ
のため、内在性クレアチニンクリアランス、イヌリンクリアランス及び51Cr−
EDTA(Na2 51Cr−エチレンジアミンテトラアセテート)クリアランスが
重要になってきている。X線造影剤、例えばイオヘキソールも腎クリアランスを
測定するために用いられる。
【0004】 しかしながら、全ての列記した方法は深刻な欠点を有する。従って、クリアラ
ンスを決定するための各々の手順により、一定の血漿レベルを維持するため及び
/又は不快なカテーテル挿入により尿を収集するため及び/又はいくつかの血液
サンプルを採取するためにテスト物質を連続的に注入することが必要である。血
漿又は尿中のイヌリン濃度の測定は複雑な方法であり、比較的大きな誤差の余地
を有する。放射能標識物質の使用は生物にとって更なる負担であり、それゆえ、
出来る限り避けるべきである。
【0005】 いわゆるインプットクリアランスはクランクを決定する最もエレガントな方法
として考えられる。この場合、マーカーの排出は直接測定されず、むしろそのマ
ーカーの血漿濃度が一定に維持される。血漿濃度を一定に維持するために必要で
あるマーカーの要求される量は、腎臓により排出されるマーカーの量に、従って
クリアランスに相当する。これは、もちろん、現在放射能標識された物質によっ
てのみ達成することができる血漿濃度の連続的モニタリングを要求する。
【0006】 血漿濃度を連続的にモニターすることができるであろう非放射能標識マーカー
を用いるためにはかなりの改良があろう。更に、血液回収及び尿収集がマーカー
の濃度を決定するために要求されないであろう。 それゆえ、本目的は、腎臓限外ろ過により完全に除去される非放射能標識マー
カーを見い出すことである。即ちそれは、細管により分泌も吸収もされず、その
血漿濃度は侵入的又は非侵入的方法により連続的に決定することができ、ここで
非侵入方法が好ましく、そしてその血漿濃度は特に経皮吸収測定により決定され
る。
【0007】 本発明は、全分子の血漿濃度もディテクターによる吸収測定により経皮的に測
定することができるように、染料に共有結合しているポリサッカライドを用いる
ことによりこの問題を解決する。 このような化合物は既に文献に記載されている。従って、染料シバクロンブル
ーのアミロース、グルカン及びセルロースとのコンジュゲート(Anal. Biochem. 31 , 412 (1969); Acta Chem. Scand. 25,298 (1971)) ; Biochem. J. 87,90 (
1963) 、いわゆるブルーデキストラン(Anal. Biocehm. 39,202 (1971)及びアミ
ロースに連結した染料レマゾールブリリアントブルーR(Experientia 23,805
(1967)) がある。これら全ての染料−ポリサッカライドコンジュゲートにおいて
、ポリサッカライドはグルコース単位から構成されるポリサッカライドである。
しかしながら、これらは比較的迅速に代謝により分解され、それゆえ腎クリアラ
ンスを測定するために適さない。他方、このようなポリサッカライドは腎臓を介
しての糸球体ろ過のみによって排除されず、それゆえ、この理由のため腎クリア
ランスを測定するために適さない。
【0008】 本発明の範囲内で好ましくは用いられるポリサッカライドは、糸球体ろ過によ
って腎臓から排除されるイヌリン、レバン、アスパラゴシン、シニストリン、フ
ィブルリン、グラミニン、フレイン、ポアン、セカリン及びイリシンのようなポ
リフルクトサンである。これらは、そのいくつかは鎖の端にグルコース分子を有
する10〜30のフルクトース単位の鎖長を有する物質である。イヌリン型の又
はより水溶性のシニストリンのポリサッカライドが好ましくは用いられる。
【0009】 染料は、カルボキシル、ヒドロキシルスルホニル、アミノ、イソチオシアナト
又はイソシアナト基のような官能基を有するコンジュゲートの染料成分として用
いられる。これらの官能残基はポリサッカライドと直接反応させても、スペーサ
ーによりポリサッカライドに結合させてもよい。 本発明に従って用いられるコンジュゲートの染料成分は、500〜1300nm
、好ましくは600〜900nmの範囲の吸収極大を有する。このために、フタロ
シアニン、フェナジン、フェノチアジン、フェノキサジン、ロダミン、アゾ、ト
リフェニルメタン及びシアニン染料並びにそれらの誘導体が特に適している。代
表的な染料は、例えばトリフェニルメタン、インドシアニン、オキサジン及びロ
ダミンである。
【0010】 従って、本発明は、一般式I: F−X−(スペーサー)n −Y−E−(CH2 m −PS (I) (式中、Fは500〜1300nm、好ましくは600〜900nmの吸収極大を
有する染料成分であり、 nは0又は1であり、 mは0又は1であり、 nが0であるなら、Xは−CO,−NH−C=O,−NH−C=S,−NH−
C=NH,−CONH−C=Sであり、 nが1であるなら、XはNH,−CONH,−SO2 NH,−NHCONH,
−NHCSNHであり、 スペーサーは、ヒドロキシル基により任意に置換されたC2 −C6 アルキレン
基又は基:
【0011】
【化3】
【0012】 (式中、pは0〜4でありR1 は水素であるか又はスルホン酸基である) であり、 Yは原子価結合、−CH2 ,−NHCOCH2 ,−NH−C=O,−NH−C
=S,−NH−C=NHであり、 EはO又はNHであり、 PSはポリフルクトサンであり、そしてEがOでmが0であるなら、そのポリ
サッカライドが結合している酸素原子は該ポリサッカライドの部分であり、そし
てEがNHであるなら、それはアミノ化又はアミノアルキル化ポリフルクトサン
である) の化合物に関する。
【0013】 本発明の範囲内の好ましい化合物は、 Xが−CO,−NH,−CONH,−SO2 NH,−NH−C=O,−NH−
C=Sであり、 スペーサーがC2 −C6 アルキレン基又は基:
【0014】
【化4】
【0015】 (式中、pは好ましくは0又は1であり、R1 は水素である) であり、 nは0又は1であり、 Yは原子価結合、−CH2 ,−NH−COCH2 ,−NH−C=Oであり、 mは0又は1であり、 Eは0又はNHであり、 PSは、好ましくは、シニストリンもしくはイヌリン残基、又はシニストリン
もしくはイヌリンのアミノ化もしくはアミノアルキル化誘導体である 上述の全ての化合物である。
【0016】 特に、一般式Iの化合物は、Fがトリフェニルメタン、インドシアニン、オキ
サジン又はロダミン染料であり、Xが−CO−,−CONH−基であり、スペー
サーがC2 −C4 残基であり、nが0又は1であり、mが0又は1であり、Yが
原子価結合、CH2 又は−NHCOCH2 であり、EがO又はNHであり、そし
てポリサッカライドがシニストリン、イヌリン又はシニストリンもしくはイヌリ
ンのアミノ化もしくはアミノアルキル化誘導体であるものが強調される。
【0017】 そのポリサッカライドは、染料と1回又は数回、反応させ、これにより異なる
占有率の程度を有することができる。 水溶性を改善するために、一般式Iの化合物は、任意に後にポリサッカライド
単位上を誘導化することができる。このために、ポリサッカライド上の2−ヒド
ロキシプロピル又はカルボキシメチル基での誘導体が特に適切である。一般式I
の化合物は、1,4−ブタンスルホンのようなスルホンと反応させて水溶性を改
善することも過剰なアミノ基を中和することもできる。これらの物質は本発明の
対象でもある。
【0018】 一般式Iの物質は一般に知られている方法により、好ましくは、 1.一般式II: F−Z (II) (式中、Fは500〜1300nmの吸収極大を有する染料成分であり、 Zは−NCO,−NCS,−NC=NH,−CONCS又は基G−スペーサー
−NCO,G−スペーサー−NCS,G−スペーサー−NCNHであり、ここで
GはNH,−CONH,−SO2 NH,−NH−CO−NH,−NH−CS−N
Hでありそしてスペーサーは上述の意味を有する) の染料誘導体を、一般式III : HO−PS (III ) (式中、PS−OHは上述のポリフルクトサンのうちの1つである) のポリフルクトサンと反応させることにより、又は 2.一般式IV: F−D (IV) (式中、DはNH2 又はG−スペーサー−NH2 基であり、ここでF1 G及び
スペーサーは上述の意味を有する) の染料誘導体を、一般式V:
【0019】
【化5】
【0020】 (式中、PSは上述の意味を有する) のポリフルクトサン誘導体と反応させることにより、又は 3.一般式IV: F−D (IV) (式中、F及びDは上述の意味を有する) の染料誘導体を、一般式VI: PS−O−CH2 −COOH (VI) (式中、PSは上述の意味を有する) のポリフルクトサン誘導体と反応させることにより、又は 4.一般式VII : F−A (VII ): (式中、Fは上述の意味を有し、Aは活性エステル基、例えばN−ヒドロキシ
スクシニミドエステル又はN−ヒドロキシベンゾトリアゾールエステル、アシル
クロライド又はスルホニルクロライド基である) の染料誘導体を、一般式VIIIa又はVIIIb: H2 N−スペーサーY−O−PS H2 N−(CH2 m −PS (VIIIa) (VIIIb) (式中、スペーサー及びPSは上述の意味を有し、Yは原子価結合、−CH2 ,−NHCOCH2 ,−NH−C=O,−NH−C=S,−NH−C=NHであ
りmは0又は1である) のアミンと反応させることにより、 調製することができる。
【0021】 一般式IIのイソシアネート誘導体は、 Chem. Pharm. Bull. 33,1164 (1985)
に記載されるように、対応するカルボン酸アジドの熱分解によりその場で調製さ
れる。一般式IIの染料−イソシアネート誘導体は、例えばMakromol. Chemie, 12 1 , 18 (1968) と同様に、一般式III のポリサッカライドと反応される。 一般式IIのイソチオシアネートは、 Chem. Ber. 63, 888 (1930), J. Chem. S
oc. 125 , 1702 (1924) 又は Chem. Ber. 86, 314 (1953)と同様に、式F−NH 2 (式中、Fは上述の意味を有する)のアミンから調製することができる。それ
らは、 Chem. Zentralblatt 1910, 910 又は Am. Chem. J. 22,464 又はJ. Am.
Chem. Soc. 65, 900 (1943)と同様に、一般式III のポリサッカライドと反応さ
れる。
【0022】 一般式IV(式中、DはG−スペーサー−NH2 基である)のアミンは文献にお
いて知られているか、又は知られた方法によって調製される。これにより、例え
ばGがCONH又はSO2 NHであるなら、一般式:F−CO2 H又はF−SO 3 H(式中、Fは上述の意味を有する)のカルボン酸又はスルホン酸は、対応す
る活性エステルを介して反応されるか、又は対応する酸クロライドは、一般式H 2 N−スペーサー−NH2 (式中、スペーサーは上述の意味を有する)のジアミ
ンと適切な反応条件下で反応して一般式IVのアミドを形成する(これについては
、J. Med. Chem. 27,1481 (1984), J. Prakt. Chem. 130, 293 (1931), J. Med
. Chem. 34, 73 (1991) 及び Liebigs Ann. Chem. 1988,787 を参照のこと)。
【0023】 一般式Vのポリサッカライド誘導体は、ポリサッカライドをシアノーゲンブロ
マイドと反応させることにより調製される。このような化合物は、例えばNature 214 , 1302 (1967) 又は Eur. J. Biochem. 18, 351 (1971)に記載される。次の
一般式Iの化合物を形成するための一般式IVのアミン誘導体との反応は、とりわ
け、Carbohydrate Res. 20, 1 (1971)に記載される。一般式VIのポリフルクトサ
ン−酢酸はとりわけ Methods Carbohydr. Chem. , 384 (1972)及び Khim. Pri
r. Soedin 1969, 525 に記載される。
【0024】 一般式VIのポリフルクトサン−カルボン酸誘導体は、一般式IVのアミンと活性
化型において反応される。この場合、活性エステルは活性型として特に適してい
る。これにより、一般式VIのカルボン酸は、酢酸エチル、ジクロロメタン、テト
ラヒドロフラン又はN,N−ジメチルホルムアミドのような不活性溶媒中でジシ
クロヘキシルカルボジイミドのような脱水剤の存在下でN−ヒドロキシスクシニ
ミド又はN−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾールのようなアルコールと反応される
。この方法で調製された活性エステルは、次のトリエチルアミンのような有機塩
基の添加での反応に通常、用いられる。しかしながら、その反応は、特定の場合
、溶解度の理由のため好まれる水中でも極めてよく行うことができる。この場合
、N−エチル−N′(3−トリメチルアンモニオ−プロピル)カルボジイミドイ
オジドが好ましくはカルボジイミドとして用いられる。しかしながら、その反応
は、例えばN−ヒドロキシスクシニミドを添加することなくN−エチル−N′(
3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドを用いても行うことができる。
【0025】 一般式VII の染料誘導体は、先の段落に記載される方法と同様に、又はその前
の段落と同様に、一般式VIIIa及びVIIIbのアミンと反応される。一般式VIIIa
の化合物のいくつかは文献(Starch 48 (5), 191 (1996); J. Nucl. Med. 27, 51
3 (1986)) に記述される。しかしながら、それらは、一般式VIのポリフルクトサ
ン−酢酸を一保護化アルキレン−ジアミンと、先の段落に記載される方法と同様
に反応させることによって調製することもできる。この場合、カルボベンゾキシ
基は、水素で触媒的に直ちに開裂され得る保護基として特に適切である。
【0026】 一般式VIIIaのアミンは、ポリフルクトサンを、水素化ナトリウムと、不活性
溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド中で脱プロトン化し、次にそれを例
えばp−シアノベンジルブロマイドブアルホル化し、そしてこの方法で得られた
ニトリルを、メタノール水混合物中で濃アンモニアを添加したラネーニッケル又
はラネーコバルトの存在下で水素化することによって調製することもできる。ア
ルキル化は、例えば、2−ブロモエチルアミンで行ってO−アミノ−エチル−ポ
リサッカライドを得ることもできる(J. Nucl. Chem. 27, 513 (1986)) 。一般式
VIIIbのアミンは以下の方法で調製することができる。塩基の存在下での不活性
溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド中でのp−トルエンスルホクロライ
ドとのポリフルクトサンの反応はポリフルクトサンのp−トルエンスルホネート
を作り出し、その占有の程度は用いるp−トルエンスルホクロライドの量に依存
する。80〜100℃の温度でのN,N−ジメチル−ホルムアミドのような溶媒
中でのナトリウムアジドとのこのスルホン酸エステルの反応は対応するアジドを
作り出し、それから、炭化水素骨格上に直接、アミノ基を有する水素での触媒的
還元によりフルクトサンが形成される。このスルホン酸エステルが80〜100
℃の温度で例えばN,N−ジメチルホルムアミド中でナトリウムシアニドと反応
するなら、濃アンモニアの存在下でメタノール−水混合物中でのラネーニッケル
又はラネーコバルトでの接触水素化により還元されて要求される第一級アミンを
形成する対応するニトリルが得られる。この場合、炭化水素骨格はアミノメチル
基を有する。
【0027】 アミノ化又はアミノアルキル化ポリサッカライドを調製するための他の方法は
文献(例えばJ. Med. Chem. 31, 898 (1988)) に記載される。従って、ポリサッ
カライド中の1又はいくつかのヒドロキシル基は、適切な反応条件下で過ヨウ素
酸ナトリウムで酸化させてアルデビトを形成し、次にそれをアミンの存在下でシ
アノボロヒドリドで還元させてアルキル化アミンを形成することができる。この
場合、一保護化(monoprotected )アルキレンジアミンが、好ましくはアミン成
分として用いられ、カルボベンゾキシ基が好ましくは保護基として用いられる。
次にこの保護基は溶媒として水中で一般に知られた条件下で触媒的に脱水素化す
ることができる。
【0028】 一般式Iの化合物は、次に、文献において知られている方法と同様に、クロロ
酢酸又はプロペンオキシドとの反応により、より水溶性の物質に変換することが
できる。これにより、ポリサッカライドのクロロ酢酸との反応は、とりわけ、Me
thods Carbohydr. Chem. 6, 384 (1972)又はMakromol. Chem. 122, 272 (1969)
に記載され、ポリサッカライドのプロペンオキシドとの反応は、Starch Chemist
ry and Technolosy, Academic Press New York (1984), R.L. Whistlerらに記載
される。
【0029】 一般式Iの本発明による化合物は、通常、静脈内に投与される。このため、安
定剤及び緩衝液のような注入物のための通常の添加物を含む10〜25%の等張
水溶液が用いられる。リン酸ナトリウム又はカリウム緩衝液が好ましくは緩衝液
として用いられる。等張溶液を得るために、塩化ナトリウム又はマンニトールが
添加される。溶液のpHは6.5〜8の間、好ましくはpH=7〜7.5の間である
。一般式Iの本発明による化合物は、一回で0.1〜5g、好ましくは0.2〜
2gの量で投与される。
【0030】 以下の例は、本発明による化合物を合成するために用いることができるいくつ
かの過程を示す。しかしながら、それらは本発明の内容を限定するものではない
。本化合物の構造は、 1H及び13C核磁気共鳴分光法によって確立した。更に、
調製したコンジュゲートはゲル浸透クロマトグラフィー(Waters Com
panyからのUltrahydrogel TM250,7.8×300mmカラ
ム;流速0.5mL/分;水)により検査した。この場合、ポリサッカライド及び
染料成分についてのλmax 値はtと同じ時間に測定した。
【0031】 カップリングのために用いた染料
【0032】
【化6】
【0033】 の合成
【0034】
【化7】
【0035】 a)エチルアクリレート、氷酢酸 b)ミヒラーケトン、POCl3 N−(2−エトキシカルボニル−エチル)−−メチル−アニリン。Organiku
m, 1988, 17th edition, 334の方法に基づく。 .25.9gのN−(2−エトキシカルボニル−エチル)−−メチル−アニリ
ン(125mmol)を、6.71g(25mmol)のミヒラーケトン及び9.20gのホ
スホルオキシクロライド(60mmol)と共に水浴中で3時間、加熱した。その混
合物を室温で一晩、撹拌し、500mLの水を加え、それを苛性ソーダ(100mL
の水中400mmol)でアルカリ化した。次に100mLの留出液を最初に蒸気で蒸
留して除いた。50mLの水中10gの苛性ソーダを加えた後、水蒸気中での蒸留
により更に150mLを除去した。茶色の沈殿物を吸引ろ過し、水で再び洗って、
90℃で20分、300mLの1N塩酸と共に撹拌して高温ろ過した。その粗産物
を塩析し、水から再結晶化し(最初に油として沈殿させる)、塩化カルシウムで
真空下で乾燥させた。収率:8.55g(73%)金属的緑色固体。
【0036】 −ヒドロキシスクシニミドエステル:1.0gの(1.72mmol,×H
Clについて計算)を25mLの乾燥アセトニトリル中に0℃で溶かし、そして3
75mg(2.5mmol)のN−ヒドロキシ−スクシニミド及び670mg(2.6mm
ol)のジシクロヘキシル−カルボジイミドを加えた。30分後に冷却浴を除去し
、その混合物を2.5時間、室温で撹拌した。この方法で得られた溶液をろ過し
、更に粗形態で処理した。
【0037】 の合成
【0038】
【化8】
【0039】 a)3−(4−ヒドロキシフェニル)−プロピオン酸、NaH、DMF .573mg(3.45mmol)の3−(4−ヒドロキシフェニル)−プロピオ
ン酸を0℃で50mLのジメチルホルムアミド中6.9mmolの水素化ナトリウムに
加えた。その不均一な混合物を30分、室温で撹拌し、次に2.00g(3.0
0mmol)の固体Aldrich IR 780イオジドを加え、それを室温で一
晩、撹拌した。その全反応混合物を、シリカゲル/クロロホルムをパッキングし
たカラムに適用し、クロロホルムからクロロホルム:メタノール=70:30の
移動溶媒勾配でクロマトグラフィーを行った。
【0040】 収率:1.45g(61%)金属光沢を有する深緑色の固体 −ヒドロキシスクシニミドエステル:413mg(3.59mmol)の−ヒド
ロキシスクシニミドを50mLの乾燥アセトニトリル中1.60g(2.39mmol
)のに加え、氷浴中で0℃に冷却した。741mg(3.59mmol)のジシクロ
ヘキシルカルボジイミドを加え、その混合物を氷融浴中で一晩、撹拌した。その
反応混合物をろ過し、その溶媒を除去し、その残留物を真空下で乾燥させた。
【0041】 収率:1.43gの粗産物、精製なしに更に処理した。 実施例1 のO−アミノエチルイヌリンとのコンジュゲート 1.00gのO−アミノエチルイヌリン(Mr約175n,5.71mmol;遊
離アミノ基の成分0.57mmol)を20mLの水に溶かし、アセトニトリル中の −ヒドロキシ−スクシニミドエステルの溶液(10mL,0.69mmol)(非活性
化酸に基づく含有量=69μmol /mL)を3分以内に加えた。3時間後及び5時
間後に再び5mLの−ヒドロキシスクシニミド溶液(0.35mmol)を加え、そ
の混合物を室温で2日間、撹拌した。その溶液を減圧下で蒸留により除去し、そ
の残留物を真空下で乾燥させ、150mLのメタノールにとった。150mLのアセ
トンを加えた後に粗産物を沈殿させた。それを遠心して、アセトン中で2回、ス
ラリー化し、そして再び遠心した。精製のために、それを少量の水にとり、ろ過
し、そしてゲルカラム(BioRad Bio−Gel,P−2 fine、カ
ラム2.5×60cm、流速的1mL/分、溶離液:蒸留水)で2部でクロマトグラ
フィーを行った。
【0042】 収率:630mg、深紫色固体;及び12分後に204及び590nmでλmax イヌリンのアミノエチル化 A.ブロモエチルアミンとの反応
【0043】
【化9】
【0044】 B.N−カルボベンゾキシ−ブロモエチルアミンを介する合成
【0045】
【化10】
【0046】 O−(アミノエチル)イヌリン。イヌリン(2.00g、フルクトース単位を
引用して12.3mmol)を約30℃で乾燥ジメチルホルムアミド(30mL)に溶
かし、水素化ナトリウム(2.22g、約40%の油で湿潤、55.5mmol)を
室温で加えた。30分後にN−カルボベンゾキシ−2−ブロモエチルアミン(4
.76g,18.4mmol)を加え、100℃に加熱した。15分以内に更なる4
.76gのN−カルボベンゾキシ−2−ブロモエチルアミンを加え、その反応混
合物を100℃で2.5時間、そして室温で一晩、撹拌した。氷浴中で冷却しな
がら等量の水を注意深く加え、塩化アンモニウム溶液(5mLの水中1.07g)
を加えた。その溶媒を減圧下での蒸留により除去し、その残留物を真空下で乾燥
させて200mLの水にとった。それをジエチルエーテルと共に振とうし、その水
性相を約5mLに濃縮した(発生し得る沈殿はろ過により除去する)。
【0047】 それを、調製用ゲル浸透クロマトグラフィー(BioRad Bio−Gel
,P−2 fine、カラム2.5×60cm、流速約1mL/分 溶離液:蒸留水
)により精製した。 収率:1.70g。 カルボベンゾキシ保護基の開裂: 150mgのN−カルボベンゾキシ−アミノエチルイヌリンを10mLの水にとり
、1mLのメタノール及び75mgのパラジウム−炭素(Chempur,C上に1
0%Pd)を加え、それを室温で2日間、標準圧力下で水素化した。ろ過により
触媒を除去し、そのろ液から溶媒を除去し、その残留物を真空下で乾燥させた。
【0048】 収率:111mg。 実施例2 JA 243及びO−アミノエチルイヌリンのコンジュゲート 20mgのO−アミノエチルイヌリン(Mr約175mg,110μmol )を0.
5mLの水に溶かし、50℃に加熱した。この目的のため、1mLのアセトニトリル
中10mgのJA 243−ヒドロキシスクシニミドエスルテ(17.5μmol ;
EP 0 543 333 A1に記載)の溶液2部を1時間の間隔で滴下して
加えた。更に3mgの固体染料−活性エステル(5.2μmol )を4時間後に加え
、その混合物を室温で20時間、撹拌した。その溶媒を減圧下での蒸留により除
去し、その残留物を真空下で乾燥させた。精製は、ゲル浸透クロマトグラフィー
(BioRad Bio−Gel,P2 extra fine、カラム1×2
0cm、溶離液:蒸留水)により行った。
【0049】 収率:13mgの濃紺の固体;12.5分後に204及び660nmのλmax 実施例3 JA 133及びO−アミノエチルイヌリンのコンジュゲート 750mgのO−アミノエチルイヌリン(Mr.約175n,4.3mmol)を7
mlの水に溶かした。4mLのアセトニトリルを滴下して加えた。その透明な溶液を
40℃に加熱して、210mg(0.25mmol)の固体JA 133−OSuを加
えた。100μlのN−メチルモルホリン及び2mLのアセトニトリルを2時間後
に加えた。その混合物を室温で20時間、撹拌し、その間に、130mg(0.1
5mmol)のJA 133−OSuを3時間後に加えた。45℃で5時間後に10
0mg(0.12mmol)のJA 133−OSuを再び加え、それを室温で一晩、
撹拌した。プロセッシングのため水を加え、それをクロロホルムと共に4回、振
とうした。その水溶液を35℃で3時間、維持し、濃縮し、そしてゲルカラム(
BioRad Bio−Gel,P−2 extra fine、カラム2.5
×35cm、流速約0.2mL/分、溶離液:蒸留水)でクロマトグラフィーを行っ
た。
【0050】 収率:415mg;16分後に204及び621nmでのλmax 。 実施例4 のO−(3−アミノプロピル)イヌリンのコンジュゲート 1.00gのO−(3−アミノプロピル)イヌリン(Cosun Company Industri
al Inulin Derivatives)(カーボネート/ハイドロジェンカーボネート混合物、
占有率:0.60アミノプロピル基/フルクトース単位)を室温で20mLの水に
溶かし、12.5mLのアセトニトリルを滴下して加えた。最初に1.14gそし
て1時間後に更に0.1gの−ヒドロキシ−スクシニミドエステルをこの溶液
に加えた。その反応混合物を一晩、撹拌し、200mLの水を加え、そしてそれを
クロロホルムと共に3回、振とうした。その生成物をゲルカラム(BioRad
Bio−Gel,P−2 extra fine、カラム2.5×20cm、溶
離液:蒸留水)で予め精製し、次にクロマトグラフィー(同じ条件、カラム2.
5×40cm)を行った。
【0051】 収率:600mg 実施例5 JA 133及びO−(3−アミノプロピル)イヌリンのコンジュゲート 700mgのO−(3−アミノプロピル)イヌリンを室温で14mLの水に溶かし
、濁りが続くまでアセトニトリルを滴下して加えた。0.5mLの水を加え、現在
透明である溶液を690mg(0.821mmol)の固体JA 133−OSUと混
合した。その混合物を室温で一晩、撹拌し、200mLの水を加え、それをクロロ
ホルムと共に3回、振とうした。その水性相をロータリーエバポレーターで蒸発
させ、少量の水にとり、ゲルカラム(BioRad Bio−Gel,P−2
extra fine、column 2.5×35cm、溶離液:蒸留水)でク
ロマトグラフィーを行った。
【0052】 収率:550mg 実施例6 JA 133の3aとのコンジュゲート 8μLのN−エチルモルホリンを90μLの水及び30μLのアセトニトリル
中の4.4mgの3aに加えた。80μLのアセトニトリル及び240μLの水中
の4mgのJA 133−OSuの溶液をこれに加えた。60μLのアセトニトリ
ル及び180μLの水中3mgのJA 133−OSUを2.5時間の間隔で6日
後に加えた。更に1日後に溶媒を除去し、それを1mLの水にとり、ゲルカラム(
BioRad Bio−Gel,P−2 extra fine、カラム2×1
3cm、溶離液:蒸留水)でクロマトグラフィーを行った。
【0053】 収率:1.5mg;204及び621nmのλmax 3aの合成
【0054】
【化11】
【0055】 n=2。1.91g(8.67mmol)のカルボキシメチルイヌリンを19mLの
2−モルホリノエタンスルホン酸−水酸化ナトリウム緩衝液(pH4.75)に溶
かした。3.32g(17.3mmol)の1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミドヒドロクロライド及び2.00g(8.67mmol)の
N−カルボベンゾキシ−ジアミノエタンヒドロクロライド(FLUKA)を室温
で加えた。1時間後にそれを短く40℃に加熱し、室温で一晩、撹拌した。更に
2.39g(12.4mmol)の1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル
)−カルボジイミドヒドロクロライドを加え、それを更に5時間、撹拌した。そ
の溶液を水酸化ナトリウム溶液でpH11に調節した。その沈殿を分離し、その水
性層を80mLのジクロロメタンと共に3回、振とうし、塩化ナトリウム水溶液(
トルエンを含む)に対して透析した。
【0056】 収率:870mg 保護基の開裂: 300mgのN−カルボベンゾキシ−保護化アミノイヌリン誘導体を5mLの水に
溶かし、50mgの触媒(C上10%パラジウム)を加え、それを5時間、40mb
arで水素化した。その溶液をろ過し、凍結乾燥した。
【0057】 収率:143mg 実施例7 JA 243の3aとのコンジュゲート 11μLのN−エチルモルホリンを250μLの水及び250μLのアセトニ
トリル中6mgの3aに加えた。各々50μLのアセトニトリル及び50μLの水
中の3.7mg及び3時間後に2.7mgのJA 243−ヒドロキシスクシニミド
エステル(EP 0 543 333 A1に記載を、現在、透明であるその溶
液に滴下して加えた。8.2μLのN−エチルモルホリンを加え、それを一晩、
撹拌した。その溶媒を除去した後、調製用ゲル浸透クロマトグラフィー(Bio
Rad Bio−Gel,P−2 extra fine、カラム2×30cm、
溶離液:蒸留水)によりその産物を単離することができた。
【0058】 収率:1.8mg;204及び660nmのλmax 実施例8 3aとのコンジュゲート 25mLの水中の600mgの3aの溶液を1mLのN−エチルモルホリンと混合し
、25mLアセトニトリル中の2.15mmolの−ヒドロキシスクシニミドエステ
ルを加えた。その混合物を一晩、撹拌し、更に25mLのアセトニトリル中2.1
5mol の−ヒドロキシスクシニミドエスルテを加えた。5時間後に、100mL
の水を加え、それを50℃に加熱し、室温で放置した。溶媒を除去し、残留物を
100mLのメタノールで撹拌して取り、遠心した。その上清を捨てて、粗生成物
を20mLの水にとり、調製用ゲル浸透クロマトグラフィーにより精製した(条件
については実施例7を参照のこと)。
【0059】 収率=420mg;204及び590nmのλmax 実施例9 JA 133の3bとのコンジュゲート 30mgの3bを0.3mLの水及び0.2mLのアセトニトリルの混合物に溶かし
、38μLのN−エチルモルホリンを加えた。この方法で得られた溶液を60μ
Lの水及び40μLのアセトニトリル中の5mg(6μmol )のJA 133−O
Suに室温で滴下して加えた。2.5時間後にその反応混合物を60μLの水及
び40μLのアセトニトリル中更に5mg(6μmol )のJA 133−OSuに
滴下して加え、それを一晩、撹拌した。溶媒を除去し、残留物を真空下で乾燥さ
せた。それを0.2mLの水にとり、ゲルクロマトグラフィー(BioRad B
io−Gel,P−2 extra fine、カラム2×30cm、溶離液:蒸
留水)により精製した。
【0060】 収率:25mg;204及び621nmのλmax 3bの合成 208mg(0.95mmol)のカルボキシメルチイヌリンを2mLの0.2M 2
−モルホリノエタンスルホン酸−水酸化ナトリウム緩衝液(pH4.75)に溶か
し、362mg(1.89mmol)の1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミドヒドロクロライドと混合した。そのpHを塩酸で4.75に調
節し、231mg(0.95mmol)のN−カルボベンゾキシ−ジアミノエタンヒド
ロクロライド(FLUKA)を加え、そしてその混合物を室温で一晩、撹拌した
。そのpHを水酸化ナトリウム水溶液で4.75に調節し、更に4時間後に中和し
た。その生成物溶液をジクロロメタンで抽出し、水に対して2日間、透析した。
【0061】 収率:126mg 保護基の開裂 n=2と同じ手順で、102mgのN−カルボベンゾキシ−アミンから46mgの
遊離アミンを得た。 上述の化合物及び更に好ましい化合物を以下の表に列記する。
【0062】
【化12】
【0063】
【化13】
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月7日(2000.7.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (式中、pは0〜4でありR1 は水素であるか又はスルホン酸基である) であり、 Yは原子価結合、−CH2 ,−NHCOCH2 ,−NH−C=O,−NH−C
=S,−NH−C=NHであり、 EはO又はNHであり、 PSはポリフルクトサンであり、そしてEがOでmが0であるなら、そのポリ
サッカライドが結合している酸素原子は該ポリサッカライドの部分であり、そし
てEがNHであるなら、それはアミノ化又はアミノアルキル化ポリフルクトサン
である) の化合物。
【化2】 (式中、pは0〜4でありR1 は水素であるか又はスルホン酸基である) であり、 Yは原子価結合、−CH2 ,−NHCOCH2 ,−NH−C=O,−NH−C
=S,−NH−C=NHであり、 EはO又はNHであり、 PSはポリフルクトサンであり、そしてEがOでmが0であるなら、そのポリ
サッカライドが結合している酸素原子は該ポリサッカライドの部分であり、そし
てEがNHであるなら、それはアミノ化又はアミノアルキル化ポリフルクトサン
である) の化合物。
【化3】 (式中、pは0又は1であり、R1 は水素である) であり、 nは0又は1であり、 Yは原子価結合、−CH2 ,−NH−COCH2 ,−NH−C=Oであり、 mは0又は1であり、 EはO又はNHであり、 PSは、シニストリンもしくはイヌリン残基、又はシニストリンもしくはイヌ
リンのアミノ化もしくはアミノアルキル化誘導体である 請求項1又は2に記載の式Iの化合物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハイン,ハインツ ミヒャエル ドイツ連邦共和国,デー−64342 ゼーハ イム−ユーゲンハイム,フリードリッヒ− エベルト−シュトラーセ 77 (72)発明者 ライター,ルドルフ ドイツ連邦共和国,デー−69469 バイン ハイム,カイザーシュトラーセ 34 (72)発明者 ヨゼル,ハンス−ペーター ドイツ連邦共和国,デー−82362 バイル ハイム,プレーラテンベク 7 Fターム(参考) 4C085 HH13 KA26 KB79 LL11 4C090 AA02 AA09 BA42 BA43 BB15 BB34 BB52 BB77 BB92 DA12 DA25

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: F−X−(スペーサー)n −Y−E−(CH2 m −PS (I) (式中、Fは500〜1300nm、好ましくは600〜900nmの吸収極大を
    有する染料成分であり、 nは0又は1であり、 mは0又は1であり、 nが0であるなら、Xは−CO,−NH−C=O,−NH−C=S,−NH−
    C=NH,−CONH−C=Sであり、 nが1であるなら、XはNH,−CONH,−SO2 NH,−NHCONH,
    −NHCSNHであり、 スペーサーは、ヒドロキシル基により任意に置換されたC2 −C6 アルキレン
    基又は基: 【化1】 (式中、pは0〜4でありR1 は水素であるか又はスルホン酸基である) であり、 Yは原子価結合、−CH2 ,−NHCOCH2 ,−NH−C=O,−NH−C
    =S,−NH−C=NHであり、 EはO又はNHであり、 PSはポリフルクトサンであり、そしてEがOでmが0であるなら、そのポリ
    サッカライドが結合している酸素原子は該ポリサッカライドの部分であり、そし
    てEがNHであるなら、それはアミノ化又はアミノアルキル化ポリフルクトサン
    である) の化合物。
  2. 【請求項2】 Xが−CO,−NH,−CONH,−SO2 NH,−NH−
    C=O,−NH−C=Sであり、 スペーサーがC2 −C6 アルキレン基又は基: 【化2】 (式中、pは好ましくは0又は1であり、R1 は水素である) であり、 nは0又は1であり、 Yは原子価結合、−CH2 ,−NH−COCH2 ,−NH−C=Oであり、 mは0又は1であり、 EはO又はNHであり、 PSは、好ましくは、シニストリンもしくはイヌリン残基、又はシニストリン
    もしくはイヌリンのアミノ化もしくはアミノアルキル化誘導体である 請求項1に記載の式Iの化合物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の化合物を含む診断剤。
  4. 【請求項4】 ヒトにおいて糸球体ろ過率を測定するために用いられること
    を特徴とする請求項3に記載の診断剤。
  5. 【請求項5】 ヒトにおいて糸球体ろ過率を測定するための診断剤としての
    請求項1又は2に記載の化合物の使用。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2に記載の染料を用いて糸球体ろ過率を測定す
    るための方法であって、該染料の濃度がとびとびに又は連続的に測定されること
    を特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 前記測定が、侵入的に行われないことを特徴とする請求項6
    に記載の方法。
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