JP2003526132A - カード読取り／書込み装置を備えたユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 カード読取り／書込み装置を備えたユニット。このユニットは、コンピュータに接続されるように適合されたマウスパッドによって形成され、その結果、この接続がコンピュータとカード読取り／書込み装置との間にリンクを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、カード読取り装置を備えるユニットに関する。 コンピュータに関連したカード読取り／書込み装置を備えたユニットの使用に
ついてはよく知られており、したがってこの装置は、コンピュータに接続された
ときに、コンピュータと装置内に配置されたカードとの間で情報を転送すること
ができる。 カード読取り装置という用語は、下記において、たとえばＳｍａｒｔＣａｒｄ
などのカード読取り／書込み装置の総称として使用されることに留意されたい。

【０００２】 カード読取り装置は、コンピュータのキーボードに組み込むことができること
が知られている。ただしこの解決法は複雑であり、そのために費用がかかるとい
う欠点がある。さらにこの解決法には、動作中のコンピュータをカード読取り装
置も備えるように拡張したい場合には、すでに動作中のキーボードを新しいキー
ボードと取り替える必要があるという欠点と、キーボードおよびカード読取り装
置のうちの１つが故障した場合には、両方とも交換しなければならないという欠
点もある。

【０００３】 また、この解決法には、ユーザがキーボードを選択する自由を制限されるとい
う他の欠点もある。その理由は、ユーザがキーボードにカード読取り装置を持た
せたい場合、ユーザはカード読取り装置を持つことのできるキーボードを選択し
なければならず、自分のキーボードにさらに多くの要求を課すことを控えなけれ
ばならなくなる場合があるからである。こうした要求には、たとえば特別な人間
工学的設計が望まれる場合がある。

【０００４】 カード読取り装置は、コンピュータに接続可能な独立したユニット内に組み込
むこともできる。ただしこの解決法には、比較的費用がかかることに加えて、コ
ンピュータ周辺の空間をその目的のために特別に占有することも意味する、重大
な欠点がある。したがって、ある特別なユニットを接続し、一方ではカード読取
り装置に簡単にアクセスできるようにこのユニットを中央位置に配置したいとい
う希望を満たすことが困難な場合がしばしばある。

【０００５】 さらに、カード読取り装置をコンピュータそれ自体のキャビネット内に組み込
むことができる。ただしそのためには、当技術分野の技術者が取り付ける必要が
あり、ユーザがカード読取り装置をコンピュータ内に装着するのを妨げることに
なる。さらにカード読取り装置は、コンピュータのキャビネット内にある限られ
た数のスロットの１つを使用することになり、占有されたスロットは、コンピュ
ータ内に他のユニットを装着するために使用することができなくなる。

【０００６】 したがって、本発明の一つの目的は、文頭で述べたタイプの、前述の欠点を取
り除くユニットを提供することである。 これは、特許請求の範囲における請求項１の特徴部分で述べたような方法を実
行することによって、本発明に従って達成される。

【０００７】 本発明は、コンピュータの使用に関連してマウスを使用するときに、マウスパ
ッドを使用することがよく知られているという情況に基づくものである。マウス
パッドは、マウスの下に配置され、マウスのボールとマウスが載っているベース
部との間に所望の摩擦を与えることによって、マウスが移動したときにボールが
回転するように、マウスを意図どおりに動作させることを保証するものである。

【０００８】 本発明に従ったユニットがマウスパッドによって形成されると、とりわけ、使
用中にユニットがマウス位置に配置され、したがって読取り／書込みユニットが
コンピュータに対して所望の中央位置を占め、従来技術の読取り／書込み装置を
有するユニットの他の欠点が取り除かれることが保証される。 好適な実施形態が請求項２に定義されており、前記カード読取り／書込み装置
はＳｍａｒｔＣａｒｄ（スマートカード）ユニットによって形成される。

【０００９】 本発明について、図面を参照しながら以下に詳細に記載する。 本発明は、カードから情報を読み取ることができる装置、カード上に情報を書
き込むことができる装置、ならびにカード上にある情報の読取りおよび書込みの
両方を実行することができる装置に関する。

【００１０】 カード読取り装置という用語は、下記において、たとえばＳｍａｒｔＣａｒｄ
などのカード読取り／書込み装置の総称として使用されることに留意されたい。
記載した実施形態では、カードはＳｍａｒｔＣａｒｄであり、したがってカード
読取り装置はＳｍａｒｔＣａｒｄ用のカード読取り装置である。このユニットは
、下記においてＳｍａｒｔＣａｒｄ読取り／書込みユニットと呼ばれる。

【００１１】 下記においてそれぞれ製品、マウスパッド、およびＳｃａｒｄＰａｄ（スカー
ドパッド）とも呼ばれるこのユニットには、ＳｍａｒｔＣａｒｄ読取り／書込み
ユニットが組み込まれている。ＳｃａｒｄＰａｄはケーブル（ＲＳ２３２または
ＵＳＢ）によってＰＣに接続される。ＳｃａｒｄＰａｄの上側には広告印刷が施
されている。ＳｃａｒｄＰａｄは、いくつかの方法でコンピュータに接続できる
ことに留意されたい。たとえばこの接続は、コンピュータ内のシリアルポートま
たはパラレルポートを介したＳｃａｒｄＰａｄの接続として実施することができ
る。この接続は、複数のユニット（典型的には６３までのユニット）をコンピュ
ータに接続するのに使用できる特殊なポートである、ＵＳＢポートを介して実行
することもできると考えられる。コンピュータとＳｃａｒｄＰａｄとの間の接続
によって、コンピュータとＳｃａｒｄＰａｄ内のカード読取り装置との間にリン
クが作成され、その結果、コンピュータとカード読取り装置内に配置されたカー
ドとの間でデータを転送することができる。

【００１２】 たとえばホームバンキング（home banking）、インターネット取引（Internet
trade）、暗号化などの様々なアプリケーションの使用に関連して、将来Ｓｍａ
ｒｔＣａｒｄを使用する予定のすべてのＰＣユーザは、使用しているＰＣ機器に
関連したＳｍａｒｔＣａｒｄ読取り／書込みユニットが必要になる。現在では、
ＰＣユーザの大多数がＷｉｎｄｏｗｓユーザであるため、アプリケーション内を
操縦していくためにはマウスを使用しなければならない。現在Ｗｉｎｄｏｗｓを
使用している全ＰＣユーザの９２％（デンマークのＭｉｃｒｏＳｏｆｔ社発表）
という大部分のユーザにとって、ＳｃａｒｄＰａｄは必需品である。

【００１３】 ＳｃａｒｄＰａｄは、ＰＣユーザの構成にかかる他の部分に依存しない周辺ユ
ニットの１つでもあるため、ＰＣを交換するときにＳｃａｒｄＰａｄを交換する
必要はない。

【００１４】 しかし最も重要なことには、ＳｃａｒｄＰａｄは独自の「広告表示の柱」であ
り、大企業およびその関連会社は、新しいアプリケーションをユーザに紹介する
ときに、これを広告用の粗品としてかなり安価に使用することができる。たとえ
ばＶＩＳＡが自社のＣａｓｈＣａｒｄを立ち上げるときには、ユーザがどんなセ
キュリティリスク（security risks）も負わずにインターネットを介して現金買
入れを即時に実行できるように、ＳｃａｒｄＰａｄを含めることができた。これ
を導入すると、自分自身でインターネット取引きをすることに興味のあるユーザ
は、市販されている比較的高価なＳｍａｒｔＣａｒｄ読取り／書込みユニットの
１つに投資しなければならなかった。

【００１５】 ＳｃａｒｄＰａｄは、ＳｍａｒｔＣａｒｄ読取り／書込みユニットがパッドの
フォームラバーの中間層に埋め込まれている（接着されている）点を除いて、従
来のマウスパッドと同様に構築されている。このベース部には、すべり止めの施
された底面と、マウスのナビゲーションボールが移動する上層部が接着される。
この上層部が広告用に利用される（ロゴ、文字、絵など）。

【００１６】 ＳｃａｒｄＰａｄは、シリアルプラグ（Ｓｕｂ−Ｄ−ＲＳ２３２）が取り付け
られたケーブルによって、ＰＣに接続される。パッドをＵＳＢプラグに接続でき
るように、パッドと共にたとえばアダプタが用意されることもある。

【００１７】 図１は、本発明に従ったユニットの一実施形態を示す図であって、このユニッ
トは、 ２４５×２０５ｍｍで最低６ｍｍ厚さの従来型マウスパッド１つと、 ＩＳＯ ７８１６の仕様に準拠したＳｍａｒｔＣａｒｄコネクタ（このコネク
タはＦａｒｎｅｌｌ他が市販しており、商品番号は７００１ＰＭ０２０８１２Ａ
）１つと、 ２５ポールのＳＵＢ−Ｄ雄型プラグ（Ｆａｒｎｅｌｌ商品番号ＣＦ２５，１５
０−７６６）１つと、 購入して使用することが可能な、あるいは２つのＰＳ２キーボードプラグ（雄
型および雌型）からなっており、＋５Ｖと接地が別々に取り出された構成になっ
ている、キーボード「パワーシーフ(power thief）」１つと、 仕様に従ったプリント経路を備えた、１．６×７０×５８ｍｍ（Ｈ×Ｌ×Ｗ）
寸法のＰＣＢプリント回路基板１つと、 １０キロオームの抵抗器（Ｒ１、Ｒ２）(Ｆａｒｎｅｌｌ商品番号５０９−２
８０）２つとを備える。

【００１８】 このユニットは、以下の方法で構築することが可能である。 ＳｍａｒｔＣａｒｄ接続１（ＶＣＣ）から ＋５Ｖを接続 パワーシーフ ＋５Ｖ接続 Ｒ１ Ｒ２ ＳｍａｒｔＣａｒｄ接続５（ＧＮＤ）から 接地／ＧＮＤを接続 パワーシーフＧＮＤ接続 ＳＵＢ−Ｄプラグピン２（ＤＡＴＡ０）から クロックを接続 ＳｍａｒｔＣａｒｄ接続３（ＳＣＬ） Ｒ１ ＳＵＢ−Ｄプラグピン１（Ｃ／ＳＴＲＯＢＥ）から データを接続 ＳｍａｒｔＣａｒｄ接続７（ＳＤＡ） Ｒ２ このユニットは、以下の方法で、ＰＣ（パーソナルコンピュータ）または他の
タイプのコンピュータに接続することができる。 パワーシーフを、ＰＣ内のキーボードプラグにプラグ接続する。 キーボードプラグを、パワーシーフにプラグ接続する。 ＳＵＢ−Ｄプラグを、ＰＣのプリンタポートにプラグ接続する。 読取り／書込みユニットは、Ｉ² Ｃ通信（２導線シリアル）で通常のＳｍａｒ
ｔＣａｒｄに使用することができる。

【００１９】 図２は、本発明に従ったユニットの一実施形態を示す図である。ＳｃａｒｄＰ
ａｄは、３層からなる従来のマウスパッドと、ＳｍａｒｔＣａｒｄ読取り／書込
みユニットと、９ポールのＳＵＢ−Ｄプラグを備えたケーブルと、アダプタと、
ＵＳＢプラグとで構成される。この読取り／書込みユニットがマウスパッドの中
間層（フォームラバー）内に埋め込まれ、その上にはんだ付けされたケーブルが
、フォームラバーのチャネル内をマウスパッドの裏面まで通じている。製品の開
発段階で、フォームラバー層がモールディングまたはカッティングによって形成
されるかどうかを示す。

【００２０】 すべり止め加工された裏面が、パッドのベース部に接着され、上部には広告が
印刷された上層が接着される。この層は、マウスのナビゲーションボールに対し
て適切な摩擦を与えるものである。

【００２１】 以上、本発明の好ましい実施形態について記述および図示してきたが、本発明
はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲で定義された主題の範囲内に
ある他の方法でも実施可能である。たとえば、本発明に従ったユニットは、その
パラレルポートを介してコンピュータに接続し、このポートを介してコンピュー
タと通信するように適合することができる。さらに、本発明に従ったユニットは
、パーソナルコンピュータに関連して使用することができるが、もちろん他のタ
イプのコンピュータならびにコンピュータ端末に関連して使用することもできる
。さらに、本発明に従ったユニットは、磁気ストライプを備えたカードなどの、
他のタイプのカードに関連して使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に従ったユニットの技術的構造の一実施形態を示す図である。

【図２】 本発明に従ったユニットの一実施形態を示す図である。

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Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カード読取り／書込み装置を備えたユニットであって、前記
   ユニットが、コンピュータに接続されるように適合されたマウスパッドによって
   形成され、その結果、前記接続がコンピュータとカード読取り／書込み装置との
   間にリンクを作成することを特徴とするユニット。
2. 【請求項２】 前記カード読取り／書込み装置が、ＳｍａｒｔＣａｒｄ（ス
   マートカード）ユニットによって形成されていることを特徴とする請求項１に記
   載のユニット。