JP2003525981A - 反応性重合体 - Google Patents

反応性重合体

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JP2003525981A
JP2003525981A JP2001565769A JP2001565769A JP2003525981A JP 2003525981 A JP2003525981 A JP 2003525981A JP 2001565769 A JP2001565769 A JP 2001565769A JP 2001565769 A JP2001565769 A JP 2001565769A JP 2003525981 A JP2003525981 A JP 2003525981A
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JP2001565769A
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ロイケル,ヨルグ
シャブレチェク,ペーター
ローマン,ディーター
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ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト
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    • G02B1/04Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics
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    • G02B1/043Contact lenses
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L27/00Materials for grafts or prostheses or for coating grafts or prostheses
    • A61L27/28Materials for coating prostheses
    • A61L27/34Macromolecular materials
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/30Introducing nitrogen atoms or nitrogen-containing groups

Abstract

(57)【要約】 本発明は、可変値が請求項中に定義されたとおりである、式(1)の新規な反応性重合体に関する。本発明の重合体は、材料表面の改質に役立ち、コンタクトレンズのような生物医学的物品に親水性コーティングを与えるのに特に適する。 【化40】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、新規な反応性が高い重合体誘導体、前記重合体誘導体で少なくとも
部分的に被覆された、生物医学的物品のような物品、特にコンタクトレンズ、お
よび新規な重合体誘導体を用いて、無機または有機基材を被覆する方法に関する
【0002】 重合体コーティングを基材上に製造するための、異なる様々な種類の方法が、
先行技術に開示されている。たとえば、米国特許第5,527,925号明細書は、官能
化された光開始剤、およびその表面に共有結合させた該光開始剤を含有する、コ
ンタクトレンズのような有機基材も記載している。前記開示の一実施態様では、
そのように改質されたコンタクトレンズの表面を、光重合し得るエチレン性不飽
和の単量体でさらに被覆し、次いで、照射によって重合させることにより新規な
下地表面を形成する。しかし、この方法では、望ましいコーティング特性、たと
えば、コンタクトレンズを包含する生物医学的デバイスの表面に必要である、水
濡れ性という特性を得ることが、必ずしも可能ではない。もっとも重要なことに
、公知の表面改質法は、官能化された表面を有する物品にのみ適用可能である。
すなわち、物品の表面が、官能基を本来的に含んでいるか、または官能基をプラ
ズマ処理などによってあらかじめ導入しておかなければならない。しかし、親水
層の共有結合を「不活性な」表面に創出して、それによって従来のプラズマ処理
などを回避することは、非常に望ましいと思われる。
【0003】 驚くべきことに、官能基を欠く物品の表面と反応することができる、新規な反
応性重合体誘導体がここに見出された。前記の新規重合体を用いて、改良された
水濡れ性、保水能、および生体適合性を有する物品、たとえばコンタクトレンズ
のような生物医学的デバイスを得ることが可能である。
【0004】 上記により、本発明は、一態様では、式(1):
【0005】
【化14】
【0006】 〔式中、R1は、電子吸引性置換基であり、nは、0〜2の整数であり、 Zは、カルベンまたはニトレン形成の誘発性前駆体として機能する基であり、 Aは、式(2a)〜(2g):
【0007】
【化15】
【0008】 のいずれかで示される基であって、 XおよびX1は、それぞれ互いに独立して、−O−または−NR2−であり(こ
こで、R2は、水素または(C1〜C4)アルキルである); A1は、−O−で割込まれていてよい(C2〜C30)アルキルであり; Rは、直鎖もしくは分岐鎖(C1〜C18)アルキレン、あるいは非置換または
(C1〜C4)アルキルもしくは(C1〜C4)アルコキシで置換された、(C6
10)アリーレン、(C7〜C18)アラルキレン、(C6〜C10)アリーレン−(
1〜C2)アルキレン−(C6〜C10)アリーレン、(C3〜C8)シクロアルキ
レン、(C3〜C8)シクロアルキレン−(C1〜C6)アルキレン、(C3〜C8
シクロアルキレン−(C1〜C2)アルキレン−(C3〜C8)シクロアルキレンも
しくは(C1〜C6)アルキレン−(C3〜C8)シクロアルキレン−(C1〜C6
アルキレンであり; (オリゴマー)は、
【0009】 (i)式(3a):
【0010】
【化16】
【0011】 (式中、(alk)は、(C2〜C12)アルキレンであり、 Qは、重合連鎖反応停止剤として作用するのに適した一価の基であり、 pおよびqは、それぞれ互いに独立して、0〜750の整数であって、ここで
(p+q)の合計は2〜750の整数であり、 BおよびB′は、それぞれ互いに独立して、共重合性ビニル単量体から、ビニ
ルの二重結合を単結合で置き換えることによって誘導し得る1,2−エチレン基
であって、BおよびB′の少なくとも一方は、親水性置換基で置換されている)
で示されるテロマーの基であるか;あるいは
【0012】 (i−i)式(3a−a):
【0013】
【化17】
【0014】 (式中、(alk*)、Q*、p1およびq1は、それぞれ独立して、(alk)、Q、
pおよびqの意味を有し、 B1は、共重合性ビニル単量体から、ビニルの二重結合を単結合で置き換える
ことによって誘導し得る、基:−T−(オリゴマー1)で置換された1,2−エ
チレン基であって、ここで(オリゴマー1)は、独立して、上記の式(3a)の
基であり、Tは、直接結合、または式(2a)〜(2e):
【0015】
【化18】
【0016】 のいずれかで示される基であって、 T1は、非置換もしくはヒドロキシルで置換された−O−(C2〜C12)アルキ
レンであるか、または−O−(C2〜C12)アルキレン−NH−C(O)−、も
しくは−O−(C2〜C12)アルキレン−O−C(O)−NH−R13−NH−C
(O)−であり(ここで、R13は独立して上記のRの意味を有する); T2は、(C1〜C8)アルキレン、フェニレンまたはベンジレンであり; X3およびX4は、それぞれ互いに独立して、二価の基:−O−、またはR2
が水素もしくは(C1〜C6)アルキルである−NR2′であり; (alk**)は、(C1〜C6)アルキレンであり、(alk***)は、(C2〜C12
アルキレンであり; mおよびxは、それぞれ互いに独立して、数0または1であり; B1′は、独立して、B1またはBの意味を有する) で示されるテロマーの基;
【0017】 (ii)式(3b):
【0018】
【化19】
【0019】 (式中、R3は、水素、または非置換もしくはヒドロキシル置換(C1〜C12)ア
ルキルであり、uは、2〜750の整数であり、Q′は、重合開始剤の基である
)で示されるオリゴマーの基;
【0020】 (iii)式(3b′):
【0021】
【化20】
【0022】 (式中、X2は、独立して、上記のXの意味を有し、R3およびuは、上記に定義
されたとおりである) で示される基;あるいは
【0023】 (iv)式(3c):
【0024】
【化21】
【0025】 (式中、R4およびR4′は、それぞれ独立して、(C1〜C4)アルキルであり、
An-は、陰イオンであり、vは、2〜750の整数であり、Q″は、重合連鎖
反応停止剤として作用するのに適した一価の基である) で示されるオリゴマーの基である、 (ただし、(オリゴマー)が式(3b)または(3c)の基であるならば、Aは
、式(2b)の基ではないことを条件とする)〕 で示される化合物に関する。
【0026】 式(I)の化合物の定義に含まれる可変値には、下記の好適例が該当する:す
なわち、
【0027】 Zは、たとえば、式(4a)または(4b):
【0028】
【化22】
【0029】 〔式中、R5は、電子吸引性置換基、たとえば、フッ素化された(C1〜C6)ア
ルキル、たとえば基:−C25、または好ましくは基:−CF3である〕 で示される基である。
【0030】 R1は、たとえば、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルコキシ、スルホ、ニトロ
、トリフルオロメチル、またはたとえばフッ素もしくは塩素のようなハロゲンで
ある。 変数nは、たとえば数1、または好ましくは0である。 XおよびX1は、それぞれ独立して、好ましくは−O−または−NH−、特に
それぞれ−NH−である。 A1は、好ましくは、−O−で割込まれていてよい(C2〜C12)アルキル基、
たとえば、分岐鎖、または好ましくは直鎖(C2〜C12)アルキル基、もしくは
特に基:−(CH2CH2O)1〜5−CH2CH2−である。
【0031】 式(2a)〜(2g)の基A、および式(2a*)〜(2e*)の基は、それぞ
れの場合に、それぞれ、左の結合がフェニル環またはBを指向し、右の結合が(
オリゴマー)または(オリゴマー1)を指向すると理解しなければならない。
【0032】 式(2g)中のアルキレンとしてのRは、好ましくは直鎖または分岐鎖(C1
〜C12)アルキレン、より好ましくは(C1〜C6)アルキレン、最も好ましくは
(C1〜C4)アルキレンである。
【0033】 式(2f)中のアルキレンとしてのRは、好ましくは直鎖または分岐鎖(C3
〜C14)アルキレン基、より好ましくは直鎖または分岐鎖(C4〜C12)アルキ
レン基、最も好ましくは直鎖または分岐鎖(C6〜C10)アルキレン基である。
【0034】 Rがアリーレンであるとき、それは、たとえば、ナフチレン、または特にフェ
ニレンであって、それぞれ、たとえば(C1〜C4)アルキルまたは(C1〜C4
アルコキシで置換されていてよい。好ましくはアリーレンとしてのRは、非置換
であるか、または少なくとも一つの結合部位に対してオルトの位置で、(C1
4)アルキルもしくは(C1〜C4)アルコキシで置換された、1,3−または
1,4−フェニレンである。
【0035】 アラルキレンとしてのRは、好ましくはナフチルアルキレン、最も好ましくは
フェニルアルキレンである。アラルキレン中のアルキレン基は、好ましくは1〜
12個、より好ましくは1〜6個、最も好ましくは1〜4個の炭素原子を有する
。最も好ましくは、アラルキレン中のアルキレン基は、メチレンまたはエチレン
である。
【0036】 Rがシクロアルキレンであるとき、それは、好ましくは(C5〜C6)シクロア
ルキレン、最も好ましくは非置換であるか、またはメチルで置換されたシクロヘ
キシレンである。
【0037】 Rがシクロアルキレン−アルキレンであるとき、それは、好ましくはシクロペ
ンチレン−(C1〜C4)アルキレン、特にシクロヘキシレン−(C1〜C4)アル
キレンであって、それぞれ、非置換であるか、または(C1〜C4)アルキル、特
にメチルでモノもしくはポリ置換されている。より好ましくは基:シクロアルキ
レン−アルキレンは、シクロヘキシレン−エチレン、最も好ましくはシクロヘキ
シレン−メチレンであって、それぞれ、非置換または1〜3個のメチル基でシク
ロヘキシレン基が置換されている。
【0038】 Rがアルキレン−シクロアルキレン−アルキレンであるとき、それは、好まし
くは(C1〜C4)アルキレン−シクロペンチレン−(C1〜C4)アルキレン、特
に(C1〜C4)アルキレン−シクロヘキシレン−(C1〜C4)アルキレンであっ
て、それぞれ、非置換または(C1〜C4)アルキル、特にメチルでモノもしくは
ポリ置換されている。より好ましくは基:アルキレン−シクロアルキレン−アル
キレンは、エチレン−シクロヘキシレン−エチレン、最も好ましくはメチレン−
シクロヘキシレン−メチレンであって、それぞれ、非置換または1〜3個のメチ
ル基でシクロヘキシレン基が置換されている。
【0039】 (C3〜C8)シクロアルキレン−(C1〜C2)アルキレン−(C3〜C8)シク
ロアルキレンまたは(C6〜C10)アリーレン−(C1〜C2)アルキレン−(C6 〜C10)アリーレンとしてのRは、好ましくは(C5〜C6)シクロアルキレン−
メチレン(C5〜C6)シクロアルキレン、またはフェニレン−メチレン−フェニ
レンであって、それぞれ、非置換または一つもしくはそれ以上のメチル基でシク
ロアルキルもしくはフェニル環が置換されていてよい。
【0040】 式(2f)中の基Rは、対称であるか、または好ましくは非対称である構造を
有する。
【0041】 基Aの好ましい基は、Rが直鎖または分岐鎖(C6〜C10)アルキレン;ある
いはそれぞれ、非置換または1〜3個のメチル基でシクロヘキシル部分が置換さ
れている、シクロヘキシレン−メチレンもしくはシクロヘキシレン−メチレン−
シクロヘキシレンである、式(2f)のものを含む。
【0042】 式(2f)中の二価の基Rは、好ましくはジイソシアナート、最も好ましくは
基イソホロン=ジイソシアナート(IPDI)、4,4′−メチレンビス(シク
ロヘキシル=イソシアナート)、1,6−ジイソシアナート−2,2,4−トリ
メチル−n−ヘキサン(TMDI)、メチレンビス(シクロヘキシル−4−イソ
シアナート)およびヘキサメチレン=ジイソシアナート(HMDI)から選ばれ
るジイソシアナートから誘導される。
【0043】 さらに一つの実施態様では、Aは、好ましくは、式(2a)、(2b)、(2
d)または(2e)、特に(2a)または(2b)の基である。
【0044】 式(1)の適切な化合物の一群は、Zが、基:
【0045】
【化23】
【0046】 であり、nが0であり、Aが式(2a)の基であるものである。
【0047】 式(1)の適切な化合物のさらに一つの群は、Zが、基:−N3であり、nが
1、または好ましくは0であり、Aが、式(2b)、(2d)または(2e)、
特に(2b)の基であるものである。
【0048】 親水性重合体(オリゴマー)は、たとえば750〜1,000,000Da、好
ましくは1,000〜100,000Da、より好ましくは1,500〜75,0
00Da、さらにより好ましくは1,500〜50,000Da、特に2,500〜
50,000Daの数平均分子量Mnを有する。
【0049】 (オリゴマー)がテロマーの基(i)であるならば、(alk)は、好ましくは
(C2〜C8)アルキレン、より好ましくは(C2〜C6)アルキレン、さらにより
好ましくは(C2〜C4)アルキレン、特に好ましくは1,2−エチレンである。
アルキレン基(alk)は、分岐鎖、または好ましくは直鎖アルキレン基であって
よい。
【0050】 Qは、テロマーの製造の際に反応混合物中に存在する、いかなる連鎖停止断片
、たとえば水素原子、溶媒の基、開始剤の断片、または用いようとする連鎖移動
剤の基であってもよい。
【0051】 (p+q)の合計は、好ましくは10〜750、より好ましくは15〜700
、さらにより好ましくは20〜650、特に好ましくは40〜600の整数であ
る。本発明の好適実施態様では、qは0であり、pは、2〜750、好ましくは
10〜750、より好ましくは15〜700、さらにより好ましくは20〜65
0、特に好ましくは40〜600の整数である。さらに一つの実施態様によれば
、pおよびqは、それぞれ独立して、1〜749であり、(p+q)の合計は、
好ましくは10〜750、より好ましくは15〜700、さらにより好ましくは
20〜650、特に好ましくは40〜600の整数である。
【0052】 基BまたはB′の適切な親水性置換基は、非イオン、陰イオン、陽イオンまた
は双性イオンの置換基であってよい。したがって、単量体単位Bおよび/または
B′を含む式(3a)のテロマー鎖は、陰イオン、陽イオンおよび/または双性
イオンの基を有する、荷電鎖であるか、あるいは非荷電鎖であってよい。加えて
、このテロマー鎖は、非荷電および荷電単位の共重合体混合物を含んでよい。テ
ロマー内の電荷の分布は、存在するならば、ランダムまたはブロック状であって
よい。
【0053】 本発明の一好適実施態様では、式(3a)のテロマー基は、非イオン性単量体
Bおよび/またはB′のみで構成される。本発明の他の一好適実施態様では、式
(3a)のテロマー基は、イオン性単量体単位Bおよび/またはB′のみで、た
とえば、陽イオン性単量体単位のみでか、または陰イオン性単量体単位のみで構
成される。本発明のさらに一つの好適実施態様は、非イオン性単位Bおよびイオ
ン性単位B′を含む式(3a)のテロマー基を対象とする。
【0054】 BまたはB′の適切な非イオン置換基は、たとえば、−OH、(C1〜C4)ア
ルコキシおよび−NR66′〔ここで、R6およびR6′は、それぞれ互いに独立
して、水素、あるいは非置換もしくはヒドロキシル置換の(C1〜C6)アルキル
またはフェニルである〕からなる群より選択される、同一または異なる一つもし
くはそれ以上の置換基で置換された(C1〜C6)アルキル;ヒドロキシル、(C 1 〜C4)アルコキシまたは−NR66′〔ここで、R6およびR6′は、上記に定
義されたとおりである〕で置換されたフェニル;基:−COOY〔Yは、(C1
〜C4)アルキル、たとえばヒドロキシル、(C1〜C4)アルコキシ、−O−S
i(CH33、−NR66′(ここで、R6およびR6′は、上記に定義されたと
おりである)、基:−O−(CH2CH2O)1〜24−E(ここで、Eは、水素ま
たは(C1〜C6)アルキルである)、または基:−NH−C(O)−O−G(こ
こで、−O−Gは、1〜8個の糖単位を有する糖類の基であるか、またはEは上
記に定義されたとおりである基:−O−(ここで、CH2CH2O)1〜24−Eで
ある)で置換された(C1〜C24)アルキルであるか、あるいはYは、非置換ま
たは(C1〜C4)アルキルもしくは(C1〜C4)アルコキシで置換された(C5
〜C8)シクロアルキルであるか、あるいは非置換または(C1〜C4)アルキル
もしくは(C1〜C4)アルコキシで置換されたフェニルもしくは(C7〜C12
アラルキルである〕;−CONY12〔ここで、Y1およびY2は、それぞれ互い
に独立して、水素、(C1〜C4)アルキル、たとえばヒドロキシル、(C1〜C4 )アルコキシまたは基:−O−(CH2CH2O)1〜24−E(ここで、Eは、上
記に定義されたとおりである)で置換された(C1〜C12)アルキルであるか、
あるいはY1およびY2は、隣接するN原子とともに、追加のヘテロ原子が皆無で
あるか、または一つの追加の酸素もしくは窒素原子を有する、五もしくは六員複
素環を形成する〕;基:−OY3〔ここで、Y3は、水素、(C1〜C4)アルキル
、もしくは−NR66′で置換された(C1〜C12)アルキルであるか、または
基:−C(O)−(C1〜C4)アルキルであって、R6およびR6′は、上記に定
義されたとおりである〕;またはそれぞれの場合に、少なくとも一つのN原子が
該窒素原子を介して結合された、五ないし七員複素環の基を包含する。
【0055】 BまたはB′の適切な陰イオン置換基は、−SO3H、−OSO3H、−OPO 32および−COOHで置換された(C1〜C6)アルキル;−SO3H、−CO
OH、−OHおよび−CH2−SO3Hからなる群より選択される、同一または異
なる一つもしくはそれ以上の置換基で置換されたフェニル;基:COOH;基:
−COOY4〔ここで、Y4は、たとえば−COOH、−SO3H、−OSO3Hも
しくは−OPO32でか、または基:−NH−C(O)−O−G′(ここで、G
′は、陰イオン性炭水化物の基である)で置換された(C1〜C24)アルキルで
ある〕;基:−CONY56〔ここで、Y5は、−COOH、−SO3H、−SO 3 Hもしくは−OPO32で置換された(C1〜C24)アルキルであり、Y6は、
独立して、Y5の意味を有するか、または水素もしくは(C1〜C12)アルキルで
ある〕;または−SO3H;あるいはそれらの塩、たとえばそのナトリウム、カ
リウム、アンモニウムなどの塩を包含する。
【0056】 BまたはB′の適切な陽イオン性置換基は、基:−NR66′R6+An-
ここで、R6、R6′およびR6″は、それぞれ互いに独立して、水素、または非
置換もしくはヒドロキシルで置換された(C1〜C6)アルキルもしくはフェニル
であり、An-は、陰イオンである〕で置換された(C1〜C12)アルキル;また
は基:−C(O)OY7〔ここで、Y7は、−NR66′R6+An-で置換され
、さらに非置換であるか、またはたとえばヒドロキシルで置換された(C1〜C2 4 )アルキルであって、R6、R6′、R6″およびAn-は、上記に定義されたと
おりである〕を包含する。
【0057】 BまたはB′の適切な双性イオン性置換基は、基:−R7−Zw〔ここで、R7
、直接結合、または官能基、たとえばカルボニル、カルボナト、アミド、エステ
ル、カルボ無水物、ジカルボイミド、尿素またはウレタン基であり、Zwは、それ
ぞれ、一つの陰イオン基および一つの陽イオン基を含む脂肪族部分である〕を包
含する。
【0058】 BおよびB′の親水性置換基には、下記の好適例が該当する:すなわち、
【0059】 (i)BまたはB′の好ましいアルキル置換基は、−OHおよび−NR66′〔
ここで、R6およびR6′は、それぞれ互いに独立して、水素または(C1〜C4
アルキル、好ましくは水素、メチル又はエチル、特に好ましくは水素又はメチル
である〕からなる群より選択される一つまたはそれ以上の置換基で置換された、
(C1〜C4)アルキル、特に(C1〜C2)アルキル、たとえば−CH2−NH2
−CH2−N(CH32である。
【0060】 BまたはB′の好ましいフェニル置換基は、−NH2またはN((C1〜C2
アルキル)2で置換されたフェニル、たとえばo−、m−またはp−アミノフェ
ニルである。
【0061】 BまたはB′の親水性置換基が基:−COOYである場合、アルキルとしての
Yは、好ましくは、(C1〜C2)アルキルであり;置換アルキルとしてのYは、
好ましくは(C1〜C12)アルキル、より好ましくは(C1〜C6)アルキル、さ
らにより好ましくは(C1〜C4)アルキル、特に好ましくは(C1〜C2)アルキ
ルであって、それぞれ上記のとおりに置換されている。アルキル基Yが−NR6
6′で置換されている場合、R6およびR6′には、上記の意味および好適順が
該当する。−NH−C(O)−O−Gで置換されたアルキル基Yの適切な糖類置
換基:−O−Gの例は、単糖もしくは二糖類、たとえばグルコース、アセチルグ
ルコース、メチルグルコース、グルコサミン、N−アセチルグルコサミン、グル
コノラクトン、マンノース、ガラクトース、ガラクトサミン、N−アセチルガラ
クトサミン、フルクトース、マルトース、ラクトース、フコース、サッカロース
もしくはトレハロースの基、レボグルコサンのような無水糖類の基、オクチルグ
ルコシドのようなグルコシドの基、ソルビトールのような糖アルコールの基、ラ
クトビオン酸アミドのような糖酸誘導体の基、または20個以下の糖単位を有す
るオリゴ糖類、たとえばシクロデキストリン、分岐鎖シクロデキストリン、スタ
ーチ、キトサン、マルトトリオースまたはマルトヘキソースの断片の基である。
基:−O−Gは、好ましくは、8個以下の糖単位を有するシクロデキストリン断
片の基を意味する。特に好ましい糖類の基:−O−Gは、トレハロースの基、ま
たはシクロデキストリン断片の基である。アルキル基Yが、基:−O−(CH2
CH2O)1〜24−Eまたは−NH−C(O)−O−G〔ここで、−O−Gは、−
O−(CH2CH2O)1〜24−Eである〕で置換されている場合、(CH2CH2
O)単位の数は、それぞれの場合に、好ましくは、1〜12、より好ましくは2
〜8である。Eは、好ましくは、水素または(C1〜C2)アルキルである。
【0062】 (C5〜C8)シクロアルキルとしてのYは、たとえば、シクロペンチル、また
は好ましくはシクロヘキシルであって、それぞれ、非置換であるか、またはたと
えば1〜3個の(C1〜C2)アルキル基で置換されている。(C7〜C12)アラ
ルキル基としてのYは、たとえばベンジルである。
【0063】 好ましい非イオン基:−COOYは、Yが、(C1〜C2)アルキル;またはヒ
ドロキシル、(C1〜C2)アルコキシ、−O−Si(CH33および−NR23 23 ′〔ここで、R23およびR23′は、それぞれ互いに独立して、水素または(C 1 〜C4)アルキルである〕からなる群より選択される1もしくは2個の置換基で
置換された(C2〜C6)アルキルであるか;あるいはYが、基:−CH2CH2
O−(CH2CH2O)1〜24−E〔ここで、Eは、水素または(C1〜C2)アル
キルである〕であるか;または基:−(C2〜C4)アルキレン−NH−C(O)
−O−G〔ここで、−O−Gは、糖類の基である〕であるものである。
【0064】 より好ましい非イオン基:−COOYは、Yが、(C1〜C2)アルキル;また
は−OHおよび−NR66′〔ここで、R6およびR6′は、それぞれ互いに独立
して、水素または(C1〜C2)アルキルである〕からなる群より選択される1も
しくは2個の置換基で置換された(C2〜C4)アルキル;または基:−CH2
2−O−(CH2CH2O)1〜12−E〔ここで、Eは、水素または(C1〜C2
アルキルである〕;または基:−(C2〜C4)アルキレン−NH−C(O)−O
−G〔ここで、−O−Gは、糖類の基である〕であるものである。
【0065】 特に好ましい基:−COOYは、Yが、(C1〜C2)アルキル、特にメチル;
あるいは非置換であるか、またはヒドロキシルもしくはN,N−ジ(C1〜C2
アルキルアミノで置換された(C2〜C3)アルキルであるか、または基:(C2
〜C3)アルキレン−NH−C(O)−O−G〔ここで、−O−Gは、トレハロ
ースの基、または8個以下の糖単位を有するシクロデキストリン断片の基である
〕であるものを含む。
【0066】 BまたはB′の好ましい非イオン基:−C(O)−NY12は、Y1およびY2 が、それぞれ互いに独立して、水素、(C1〜C2)アルキル、またはヒドロキシ
ルで置換された(C1〜C6)アルキルであるか;あるいはY1およびY2は、隣接
するN原子とともに、追加のヘテロ原子が皆無であるか、または一つの追加のN
もしくはO原子を有する複素環の六員環を形成するものである。Y1およびY2
さらにより好ましい意味は、互いに独立しての、水素、(C1〜C2)アルキル、
または非置換もしくはヒドロキシルで置換された(C1〜C4)アルキルであるか
、あるいはY1およびY2は、隣接するN原子とともに形成する、N−(C1〜C2 )アルキルピペラジノもしくはモルホリノ環である。特に好ましい非イオン基:
−C(O)−NY12は、それぞれ互いに独立して、水素、メチルもしくは2−
ヒドロキシエチルであるか;またはY1およびY2は、隣接するN原子とともに、
モルホリノ環を形成する。
【0067】 BまたはB′の好ましい非イオン置換基:−OY3は、Y3が、水素、(C1
2)アルキル、−NH2もしくは−N((C1〜C2)アルキル)2で置換された
(C1〜C4)アルキルであるか、または基:−C(O)(C1〜C2)アルキルで
あるものである。Y3は、水素またはアセチルが特に好ましい。
【0068】 BまたはB′の好ましい非イオン複素環置換基は、一つのN原子を有し、加え
て、それ以上のヘテロ原子が皆無であるか、または追加のN−もしくはO−ヘテ
ロ原子を有する、五もしくは六員の複素芳香族もしくは複素脂肪族の基であるか
、または五ないし七員のラクタム環である。そのような複素環基の例は、N−ピ
ロリドニル、2−もしくは4−ピリジニル、2−メチルピリジン−5−イル、2
−、3−もしくは4−ヒドロキシピリジニル、N−ε−カプロラクタミル、N−
イミダゾリル、2−メチルイミダゾール−1−イル、N−モルホリニルまたは4
−N−メチルピペラジン−1−イル、特にN−モルホリニルまたはN−ピロリド
ニルである。
【0069】 BまたはB′の好ましい非イオン置換基の群は、非置換であるか、または−O
Hもしくは−NR66′〔R6およびR6′は、それぞれ互いに独立して、水素ま
たは(C1〜C2)アルキルである〕で置換された(C1〜C2)アルキル;基:−
COOY〔Yは、(C1〜C2)アルキル;−OH、−NR66′(R6およびR6 ′は、それぞれ互いに独立して、水素または(C1〜C2)アルキルである)で置
換された(C2〜C4)アルキルであるか、あるいはYは、基:−(C2〜C4)ア
ルキレン−NH−C(O)−O−Gである(ここで、−O−Gは、糖類の基であ
る)〕;基:−C(O)−NY12〔Y1およびY2は、それぞれ互いに独立して
、水素、(C1〜C2)アルキル、または非置換もしくはヒドロキシルで置換され
た(C1〜C6)アルキルであるか;あるいはY1およびY2は、隣接するN原子と
ともに、追加のヘテロ原子が皆無であるか、または一つの追加のNもしくはO原
子を有する複素環の六員環を形成する〕;基:−OY3〔Y3は、水素、(C1
2)アルキル、−NH2もしくは−N((C1〜C2)アルキル)2で置換された
(C1〜C4)アルキルであるか、または基:−C(O)(C1〜C2)アルキルで
ある〕;または一つのN原子を有し、加えてそれ以上のヘテロ原子が皆無である
か、または追加のN−、O−もしくはS−ヘテロ原子を有する、五もしくは六員
の複素芳香族もしくは複素脂肪族の基であるか、または五ないし七員のラクタム
環を含む。
【0070】 BまたはB′のより好ましい非イオン置換基の群は、基:−COOY〔式中、
Yは、(C1〜C2)アルキル;ヒドロキシル、アミノもしくはN,N−ジ(C1
〜C2)アルキルアミノで置換された(C2〜C3)アルキルであるか、または基
:−(C2〜C4)アルキレン−NH−C(O)−O−Gである(ここで、−O−
Gは、トレハロース、もしくは8個までの糖単位を有するシクロデキストリン断
片の基である)〕;基:−CO−NY12〔式中、Y1およびY2は、それぞれ互
いに独立して、水素、(C1〜C2)アルキル、またはヒドロキシルで置換された
(C1〜C4)アルキルであるか、あるいはY1およびY2は、隣接するN原子とと
もに、N−(C1〜C2)アルキルピペラジノもしくはモルホリノ環を形成する〕
;あるいはN−ピロリドニル、2−もしくは4−ピリジニル、2−メチルピリジ
ン−5−イル、2−、3−もしくは4−ヒドロキシピリジニル、N−ε−カプロ
ラクタミル、N−イミダゾリル、2−メチルイミダゾール−1−イル、N−モル
ホリニルおよび4−N−メチルピペラジン−1−イルからなる群より選択される
複素環の基を含む。
【0071】 BまたはB′の非イオン置換基の特に好ましい群は、基:−COO(C1〜C2 )アルキル、−COO−(CH22〜4−OH、−CONH2、−CON(CH3
2、−CONH−(CH22−OH、
【0072】
【化24】
【0073】 および−COO(CH22〜4−NHC(O)−O−G(ここで、−O−Gは、
トレハロース、もしくは8個までの糖単位を有するシクロデキストリン断片の基
である)を含む。
【0074】 (ii)陰イオン置換基: BまたはB′の好ましい陰イオン置換基は、(C1〜C4)アルキル、特に−S
3Hおよび−PO32からなる群より選択される一つまたはそれ以上の置換基
で置換された(C1〜C2)アルキル、たとえば−CH2−SO3H;−SO3Hま
たはスルホメチルで置換されたフェニル、たとえばo−、m−もしくはp−スル
ホフェニル、またはo−、m−もしくはp−スルホメチルフェニル;−COOH
;基:−COOY4〔Y4は、−COOH、−SO3H、−OSO3H、−OPO3
2によるか、または基:−NH−C(O)−O−G′(ここで、G′は、ラク
トビオン酸、ヒアルロン酸、シアル酸、またはシアル酸末端化された炭水化物、
たとえばシアル酸化カラクトースまたはラクトビオン酸の基である)により置換
された(C2〜C6)アルキルである〕;特に−SO3Hまたは−OSO3H;基:
−CONY56〔ここで、Y5は、スルホで置換された(C1〜C6)アルキル、
特にスルホで置換された(C2〜C4)アルキルであり、Y6は、水素である〕、
たとえば基:−C(O)−NH−C(CH32−CH2−SO3H;または−SO 3 H;あるいは適切なそれらの塩、たとえば、ナトリウムもしくはカリウム塩、
またはトリエタノールアミン塩のような生体適合性アミン塩である。BまたはB
′の特に好ましい陰イオン置換基は、−COOH、−SO3H、o−、m−もし
くはp−スルホフェニル、o−、m−もしくはp−スルホメチルフェニル、また
は基:−CONY56〔ここで、Y5はスルホで置換された(C2〜C4)アルキ
ルであり、Y6は水素である〕である。
【0075】 (iii)陽イオン置換基: BまたはB′の好ましい陽イオン置換基は、それぞれの場合に、−NR66
6+An-で置換された、(C1〜C4)アルキル、特に(C1〜C2)アルキル
;または基:−C(O)OY7である〔ここで、Y7は、それぞれの場合に、−N
66′R6+An-で置換され、さらには非置換またはヒドロキシルで置換さ
れた(C2〜C6)アルキル、特に(C2〜C4)アルキルである〕。R6、R6′お
よびR6″は、それぞれ互いに独立して、好ましくは水素または(C1〜C4)ア
ルキル、より好ましくはメチルまたはエチル、特に好ましくはメチルである。適
切な陰イオンAn-の例は、Hal-(ここで、Halは、ハロゲンである)、たとえば
Br-、F-、I-、または特にCl-;さらにHCO-、CO3 2-、H2PO4 -、H
PO4 2-、PO4 3-、HSO4 -、SO4 2-またはOCOCH3 -などのような有機酸
の基である。BまたはB′の特に好ましい陽イオン置換基は、Y7が、−N((
1〜C2)アルキル)3An-で置換され、さらにはヒドロキシルで置換された(
2〜C4)アルキルであり、An-が、陰イオンである、基:−C(O)OY7
たとえば−C(O)O−CH2−CH(OH)−CH2−N(CH33 +An-であ
る。
【0076】 (iv)双性イオン置換基:−R7−Zw: R7は、好ましくは、カルボニル、エステルまたはアミド官能基、より好まし
くはエステル基:−C(O)−O−である。
【0077】 部分Zwの適切な陰イオン置換基は、たとえば、−COO-、−SO3 -、−O−
SO3 -、−OPO3-、または二価の−O−PO2 -−または−O−PO2 -−O−
、好ましくは基:−COO-もしくは−SO3 -、または二価の基:−O−PO2 -
−、特に基:−SO3 -である。
【0078】 部分Zwの適切な陽イオン基は、たとえば、基:−NR66′R6+、または二
価の基:−NR66+−〔ここで、R6、R6′およびR6″は、上記に定義され
たとおりであり、それぞれ互いに独立して、好ましくは水素または(C1〜C6
アルキル、好ましくは水素または(C1〜C4)アルキル、最も好ましくは、それ
ぞれメチルまたはエチルである〕である。
【0079】 部分Zwは、たとえば、(C2〜C30)アルキル、好ましくは(C2〜C12)アル
キル、より好ましくは(C3〜C8)アルキルであって、それぞれの場合に、割り
込まれていないか、または−O−で割込まれており、上記のそれぞれ陰イオンお
よび陽イオンの基の一つで置換もしくは割込まれており、加えて、さらには非置
換または基:−OY8〔ここで、Y8は水素またはカルボン酸のアシル基である〕
で置換されている。
【0080】 Y8は、好ましくは、水素、または高級脂肪酸のアシル基である。
【0081】 さらに一つの実施態様は、R7が、基:−C(O)NH−であり、Zwが、式(
5):
【0082】
【化25】
【0083】 〔式中、R8は、水素、あるいは非置換またはヒドロキシル、カルボキシル、カ
ルバモイル、アミノ、フェニル、o−、m−もしくはp−ヒドロキシフェニル、
イミダゾリル、インドリル、もしくは基:−NH−C(=NH)−NH2で置換
された(C1〜C4)アルキルであり、tは、2〜250の整数である〕 で示される基、またはZwはプロリンもしくはヒドロキシプロリンに基づくオリゴ
ペプチドの基である、双性イオン部分に関する。
【0084】 Zwは、好ましくは(C2〜C12)アルキル、さらにより好ましくは(C3〜C8
)アルキルであって、それぞれ上記の陰イオンおよび陽イオンの基の一つで置換
または割込まれ、加えて、基:−OY8でさらに置換されていてよい。
【0085】 双性イオン置換基:−R7−Zwの好ましい群は、式:
【0086】
【化26】
【0087】 〔式中、R6は、水素または(C1〜C6)アルキルであり;An-は、陰イオン基
:−COO-、−SO3 -、−O−SO3 -または−OPO3-、好ましくは−CO
-または−SO3 -、最も好ましくは−SO3 -であり;alk′は、(C1〜C12
アルキレンであり、(alk″)は、非置換または基:−OY8で置換された(C2
〜C24)アルキレンであり、Y8は、水素、またはカルボン酸のアシル基であり
、(alk″′)は、(C2〜C8)アルキレンである〕 に相当する。
【0088】 (alk′)は、好ましくは(C2〜C8)アルキレン、より好ましくは(C2〜C 6 )アルキレン、最も好ましくは(C2〜C4)アルキレン、特に好ましくは(C2 〜C3)アルキレンであって、それぞれの場合に、非置換またはヒドロキシルも
しくは基:−OY8で置換されている。(alk″′)は、好ましくは(C2〜C4
アルキレン、より好ましくは(C2〜C3)アルキレンである。R9は、水素、ま
たは(C1〜C4)アルキル、より好ましくはメチルまたはエチル、特に好ましく
はメチルである。BおよびB′の好ましい双性イオン置換基は、式:
【0089】
【化27】
【0090】 〔式中、Y8は、水素、または高級脂肪酸のアシル基である〕 で示される。
【0091】 Bは、たとえば、式(6a)または(6b):
【0092】
【化28】
【0093】 〔式中、R9は、水素、または(C1〜C4)アルキル、好ましくは水素またはメ
チルであり;R10は、上記の意味および好適例が当てはめられる、親水性置換基
であり;R11は、(C1〜C4)アルキル、フェニル、または基:−C(O)OY 9 (Y9は、水素、または非置換もしくはヒドロキシル置換(C1〜C4)アルキル
である)であり;R12は、基:−C(O)Y9′または基:−CH2−C(O)Y 9 ′(ここで、Y9′は、独立して、Y9の意味を有する)〕 で示される基を意味する。
【0094】 R11は、好ましくは、(C1〜C2)アルキル、フェニル、または基:−C(O
)OY9である。R12は、好ましくは、基:−C(O)OY9′または基:−CH 2 −C(O)OY9′であって、Y9およびY9′は、それぞれ互いに独立して、水
素、(C1〜C2)アルキルまたはヒドロキシ(C1〜C2)アルキルである。本発
明による特に好ましい−CHR11−CHR12−単位は、R11が、メチルまたは基
:−C(O)OY9であり、R12が、基:−C(O)OY9′または基:−CH2
−C(O)OY9′であって、Y9およびY9′が、それぞれ、水素、(C1〜C2
)アルキルまたはヒドロキシ(C1〜C2)アルキルであるものである。
【0095】 B′は、独立して、Bについて上に示した意味の一つを有してよい。
【0096】 (オリゴマー)が、式(3a)の基であるならば、基:−(alk)−S−〔B
p−〔B′〕q−Qは、好ましくは、式(3a′):
【0097】
【化29】
【0098】 さらにより好ましくは式(3a″):
【0099】
【化30】
【0100】 〔式中、R9、R10、Q、pおよびqについては、上記の意味および好適例が当
てはめられ、R9′については、独立して、R9について前記した意味および好適
例が当てはめられ、R10′については、独立して、R10について前記した意味お
よび好適例が当てはめられる〕 で示される基を意味する。
【0101】 基(オリゴマー)の一実施態様は、R9およびR9′が、それぞれ独立して、水
素またはメチルであり、R10およびR10′が、それぞれ独立して、上記の低分子
量の親水基、たとえば、<200の重量平均分子量を有する基の一つである、式
(3a′)または(3a″)の基に関する。この文脈中での、適切な低分子量の
基は、たとえば、非置換または−OHもしくは−NR66′〔ここで、R6およ
びR6′は、それぞれ独立して、水素または(C1〜C2)アルキルである〕で置
換された(C1〜C2)アルキル;基:−COOY〔Yは、(C1〜C2)アルキル
である〕;−OH、−NR66′〔ここで、R6およびR6′は、それぞれ互いに
独立して、水素または(C1〜C2)アルキルである〕で置換された(C2〜C4
アルキル;基:−C(O)−NY12〔ここで、Y1およびY2は、それぞれ互い
に独立して、水素、(C1〜C2)アルキル、または非置換もしくはヒドロキシル
で置換された(C1〜C6)アルキルであるか;あるいはY1およびY2は、隣接す
るN原子とともに、追加のヘテロ原子が皆無であるか、または一つの追加のNも
しくはO原子を有する複素環の六員環を形成する〕;基:−OY3〔ここで、Y3 は、水素、(C1〜C2)アルキル、−NH2もしくは−N((C1〜C2)アルキ
ル)2で置換された(C1〜C4)アルキルであるか、または基:−C(O)(C1 〜C2)アルキルである〕;ならびに一つのN原子を有し、加えて、それ以上の
ヘテロ原子が皆無であるか、または追加のN−、O−もしくはS−ヘテロ原子を
有する、五もしくは六員の複素芳香族もしくは複素脂肪族の基であるか、または
五ないし七員のラクタムから選ばれる非イオン基、−COOH、−SO3H、o
−、m−もしくはp−スルホフェニル、o−、m−もしくはp−スルホメチルフ
ェニル、または基:−CONY56〔Y5は、スルホで置換された(C2〜C4
アルキルであり、Y6は、水素である〕から選ばれる陰イオン基;それぞれの場
合に、−NR66′R6+An-で置換された(C1〜C4)アルキル、特に(C1 〜C2)アルキル;または基:−C(O)OY7〔Y7は、それぞれの場合に、−
NR66′R6+An-で置換され、さらには非置換またはヒドロキシルで置換
された(C2〜C6)アルキル、特に(C2〜C4)アルキルから選ばれる陽イオン
基;あるいは式:
【0102】
【化31】
【0103】 〔式中、R6は、水素または(C1〜C6)アルキルであり;An-は、陰イオン基
:−COO-、−SO3 -、−O−SO3 -または−OPO3-であり;alk′は、(
2〜C4)アルキレンであり、(alk″)は、非置換またはヒドロキシルで置換
された(C2〜C3)アルキレンであり、(alk″′)は、(C2〜C4)アルキレ
ンである〕 から選ばれる双性イオン基である。
【0104】 基(オリゴマー)のさらに一つの実施態様は、R9およびR9′が、それぞれ独
立して、水素またはメチルであり、少なくとも一つのR10が、≧200の重量平
均分子量を有する親水性側鎖を含む基であり;R10′が、独立して、R10の意味
を有するか、または上記のような低分子量の基である、式(3a′)もしくは(
3a″)の基に関する。この文脈中での親水性側鎖を含む基としてのR10または
10′は、たとえば、基:−COOY〔ここで、Yは、基:−CH2CH2−O−
(CH2CH2O)y−Eであって、Eは、水素または(C1〜C6)アルキルであ
り、yは、3〜24の整数であるか、またはYは、基:−(C2〜C6)アルキル
−NH−C(O)−O−Gであって、−O−Gは、糖類の基、または基:−O−
(CH2CH2O)y−Eであり、Eおよびyは、それぞれ上記に定義されたとお
りである〕;および基:−CONY12〔ここで、Y1は、水素、または非置換
もしくは、たとえば、ヒドロキシル置換(C1〜C12)アルキルであり、Y2は、
基:−O−(CH2CH2O)y−Eで置換され、Eおよびyは上記に定義された
とおりである〕からなる群より選択される非イオン置換基;ならびに式:
【0105】
【化32】
【0106】 〔式中、Y8は、高級脂肪酸のアシル基である〕 で示される基、および式(5):
【0107】
【化33】
【0108】 〔式中、R8は、水素、あるいは非置換またはヒドロキシル、カルボキシル、カ
ルバモイル、アミノ、フェニル、o−、m−もしくはp−ヒドロキシフェニル、
イミダゾリル、インドリルまたは基:−NH−C(=NH)−NH2で置換され
た(C1〜C4)アルキルであり、tは、2〜250の整数である〕 で示される基から選ばれる双性イオン置換基である。
【0109】 (オリゴマー)が、式(3a−a)の基(i−i)であるならば、それに含ま
れる変数については、下記の好ましさが該当する:
【0110】 (alk*)、Q*、p1およびq1については、独立して、(alk)、Q、pおよ
びqについて上に示した好適例が当てはめられる。(オリゴマー1)は、上記の
意味および好適例が当てはめられる式(3a)の基である。
【0111】 X3は、好ましくは、二価の基:−O−または−NH−、特に−NH−である
。X4は、好ましくは、−O−または−NH−である。
【0112】 R13については、独立して、式(2f)におけるRについて上に示した意味お
よび好適例が当てはめられる。
【0113】 T1の好ましい意味は、非置換もしくはヒドロキシル置換−O−(C2〜C8
アルキレン、または基:−O−(C2〜C6)アルキレン−NH−C(O)−、特
に−O−(CH22〜4−、−O−CH2−CH(OH)−CH2−または基:−
O−(CH22〜4−NH−C(O)−である。T1の特に好ましい意味は、基:
−O−(CH22−NH−C(O)−である。T2は、好ましくは(C1〜C6
アルキレン、フェニレンまたはベンジレン、より好ましくは(C1〜C4)アルキ
レン、さらにより好ましくは(C1〜C2)アルキレンである。xは、0、または
好ましくは1である。mは、好ましくは1の整数である。
【0114】 Tは、好ましくは、式(2b*)、または特に(2a*)の基である。
【0115】 基B1の好ましい基は、式(6a′):
【0116】
【化34】
【0117】 〔式中、R9は、水素または(C1〜C4)アルキル、好ましくは水素またはメチ
ルであり、R10は、基:−T−(オリゴマー1)であって、Tは、式(2a*)ま
たは(2b*)の基であり、(オリゴマー1)は、式(3a)の基であり、上記の
意味および好ましさが該当する〕で示される基を含む。基B1のさらにより好ま
しい基は、R9が水素またはメチルであり、R10 *が基:−T−(オリゴマー1
であり、ここで、Tは式(2a*)の基であり、(オリゴマー1)は式(3a)の
基である、上式(6a′)の基を含む。
【0118】 好ましい基B1は、たとえば、式(6a″):
【0119】
【化35】
【0120】 〔式中、R9、R9′およびR9″は、それぞれ独立して、水素またはメチルであ
り、T1は、−O−(CH22〜4−、−O−CH2−CH(OH)−CH2−また
は基:−O−(CH22〜4−NH−C(O)−である。X3は、−O−または−
NH−であり、(alk)は、(C2〜C4)アルキレンであり、Qは、重合連鎖反
応停止剤として作用するのに適した一価の基であり、R10、R10′、pおよびq
については、それぞれ独立して、上に示した意味および好適例が当てはめられる
【0121】 特に好ましい基B1は、式(6a″′):
【0122】
【化36】
【0123】 〔式中、R9およびR9′は、それぞれ独立して、水素またはメチルであり、(al
k)、Q、pおよびqについては、上記の意味および好適例が当てはめられる〕
で示される。上式(6a″′)の基の特に好ましい群は、R9およびR9′が、そ
れぞれ独立して、水素またはメチルであり、(alk)が、(C2〜C4)アルキレ
ンであり、pが10〜750の整数であり、Qは、上記に定義されたとおりであ
り、R10については、上記の意味および好適例が該当し;特に本実施態様のR10 は基:
【0124】
【化37】
【0125】 である。 基B1′は、好ましくは、独立して、上記の意味および好適例が該当する、基
Bである。変数q1は、最も好ましくは、0であり、p1については、独立して
、pについての上記の意味および好適例が該当する。
【0126】 (オリゴマー)が、式(3b)の基(ii)であるならば、式(3b)中のQ′
は、たとえば(C1〜C12)アルキル、フェニルまたはベンジル、好ましくは(
1〜C2)アルキルまたはベンジル、特にメチルである。R3は、好ましくは、
非置換またはヒドロキシル置換(C1〜C4)アルキル、特にメチルである。uは
、好ましくは2〜500、より好ましくは5〜500、さらにより好ましくは5
〜250、特に好ましくは10〜100の整数である。
【0127】 (オリゴマー)が、式(3b′)の基(iii)であるならば、それに含まれる
変数R3およびuについては、上記の意味および好適例が該当する。式(3b′
)中の基:X2Hは、好ましくはヒドロキシルまたはアミノである。
【0128】 (オリゴマー)が、式(3c)の基(iv)であるならば、R4およびR4′は、
それぞれ、好ましくはエチル、または特にメチルであり;vは、好ましくは2〜
500、より好ましくは5〜500、さらにより好ましくは5〜250、特に好
ましくは10〜100の整数であり;Q″は、たとえば水素であり;An-は、
上記に定義されたとおりである。
【0129】 式(3a)、(3a−a)、(3a′)および(6a″)は、それぞれのオリ
ゴマー基の統計的記載として解されるものとする、すなわち、単量体の配向、お
よび単量体の配列(共重合体の場合)は、該式によっていかなるようにも固定さ
れない。したがって、それぞれの場合に、式(3a)、(3a−a)および(3
a′)中のBおよびB′の配置は、ランダムまたはブロック状であってよい。
【0130】 式(1)の化合物は、たとえば、式(7):
【0131】
【化38】
【0132】 〔式中、A*は、アミノ、N−(C1〜C4)アルキルアミノ、ヒドロキシル、イ
ソシアナト、イソチオシアナト、カルボキシルまたはカルボキシル誘導体、たと
えば、酸ハロゲン化物、エステルまたは無水物であり、R1、Zおよびnは、上
記に定義されたとおりである〕 で示される化合物を、式(8):
【0133】
【化39】
【0134】 〔式中、(オリゴマー)は、上記に定義されたとおりであり、A**は、独立して
、A**がA*と共反応性であることを条件として、A*の意味を有する〕 で示される化合物と反応させることによって製造してよい。
【0135】 たとえば、カルボキシル、カルボン酸ハロゲン化物の基、エステル、酸無水物
であり、イソシアナト基もしくはイソチオシアナト基を有する式(7)の化合物
と、式(8)のアミノもしくはヒドロキシル化合物との反応、またはその逆は、
当技術に周知であり、有機化学の参考書に記載されたとおりに実施してよい。た
とえば、式(7)のイソシアナトまたはイソチオシアナト誘導体と、式(8)の
アミノまたはヒドロキシル化合物との反応は、場合によりハロゲン化された炭化
水素、たとえば石油エーテル、メチルシクロヘキサン、トルエン、クロロホルム
、塩化メチレンなど、もしくはエーテル、たとえばジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサンのような不活性有機溶媒、またはDMSO、DMA、N
−メチルピロリドンもしくは低級アルコールさえものような、より極性に富む溶
媒中、0〜100℃、好ましくは0〜50℃、特に好ましくは室温で、場合によ
り、触媒、たとえば、トリエチルアミンもしくはトリ−n−ブチルアミン、1,
4−ジアザビシクロオクタンのような第三級アミン、またはジラウリン酸ジブチ
ルスズもしくはジオクタン酸スズのようなスズ化合物の存在下で、実施してよい
。上記の反応を、不活性雰囲気下、たとえば窒素またはアルゴン雰囲気下で実施
するのが好都合である。
【0136】 カルボキシル無水物の基を有する式(7)または(8)の化合物の場合、アミ
ノまたはヒドロキシル基を有する式(8)もしくは(7)の化合物とのカルボキ
シル無水物の反応は、有機参考書に記載されたとおり、たとえば、非プロトン性
溶媒、たとえば上記の非プロトン性溶媒の1種類中で、室温ないし約100℃の
温度で実施してよい。
【0137】 カルボキシル基を有する式(7)または(8)の化合物の場合、アミノまたは
ヒドロキシル基を有する式(8)もしくは(7)の化合物とのカルボキシル基の
反応は、エステルまたはアミド形成に慣用される条件下で、たとえば、非プロト
ン性媒体中、ほぼ室温ないし約100℃の温度で実施してよい。エステル化また
はアミド化反応を、活性化剤、たとえばN−エチル−N′−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)カルボジイミド(EDC)、N−ヒドロキシスクシンイミド(NH
S)またはN,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)の存在下で実
施するのが、さらに好ましい。
【0138】 式(1)の化合物は、それ自体は公知である方式で単離してよく、好都合には
、使用の前に、たとえば適切な溶媒による再沈澱、ろ過および洗浄、適切な溶媒
中での抽出、透析、逆浸透圧(RO)または限外ろ過によって精製するが、逆浸
透圧および限外ろ過が特に好ましい。
【0139】 本発明の共重合体に対する好ましい精製法、すなわち逆浸透圧および限外ろ過
は、それ自体公知である方式で実施することができる。限外ろ過および逆浸透圧
は、反復的に、たとえば2〜10回実施することが可能である。これに代えて、
限外ろ過および逆浸透圧は、選ばれた純度が達成されるまで、連続的に実施する
ことができる。選ばれる純度は、原則として、望み通りに高くすることができる
【0140】 式(7)の化合物は、公知であり、部分的には商業的に入手できるか、または
公知の方法に従って製造し得る。式(8)の化合物も、たとえばWO99/57581から
、同様に公知であり、または当技術に公知の方法に従って得てよい。
【0141】 本発明のさらなる目的は、 (a)無機または有機本体材料;および (b)式(1)〔それに含まれる変数については、上記の意味および好適例が該
当する〕の異なる1種類またはそれ以上の化合物を、該本体材料表面に塗布する
ことによって得られる親水性表面コーティング を含む複合材料に関する。
【0142】 (a)による無機または有機本体材料の例は、石英、セラミック、ガラス、ケ
イ酸塩無機質、シリカゲル、金属、金属酸化物、黒鉛またはガラス状炭素のよう
な炭素材料、天然もしくは合成有機重合体、または該材料の積層品、複合材もし
くは配合物、特に非常に多数が公知である天然または合成有機重合体である。重
合体のいくつかの例は、重付加および重縮合重合体(ポリウレタン、エポキシ樹
脂、ポリエーテル、ポリエステル、ポリアミドおよびポリイミド);ビニル重合
体(ポリアクリラート、ポリメタクリラート、ポリスチレン、ポリエチレンおよ
びそのハロゲン化誘導体、ポリ酢酸ビニル、ならびにポリアクリロニトリル);
またはエラストマー(シリコーン、ポリブタジエンおよびポリイソプレン)であ
る。
【0143】 被覆され得る材料の好ましい群は、生物医学的デバイスの製造に慣用的に用い
られる、たとえばコンタクトレンズ、特にそれ自体は親水性ではないコンタクト
レンズである。そのような材料は、当業者には公知であり、たとえば、ポリシロ
キサン、ペルフルオロポリエーテル、フッ素化ポリ(メタ)アクリラート、もし
くはたとえば他の重合性カルボン酸から誘導される、同等のフッ素化重合体、ポ
リアルキル(メタ)アクリラート、もしくは他の重合性カルボン酸から誘導体さ
れる、同等のアルキルエステル重合体、ポリオレフィンもしくはフッ素化ポリオ
レフィン、たとえばポリフッ化ビニリデン、フッ素化エチレンプロピレン、また
は好ましくは特定のジオキソールと組み合わせた、テトラフルオロエチレン、た
とえばペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソールを含んでよい。
適切な本体材料の例は、たとえば、Lotrafilcon A、Neofocon、Fluorofoconまた
はTeflon AF材料、たとえばTeflon AF 1600またはTeflon AF 2400(約63〜7
3mol%のペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソールと、約37
〜27mol%のテトラフルオロエチレンとのか、または約80〜90mol%のペル
フルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソールと、約20〜10mol%の
テトラフルオロエチレンとの共重合体である)である。
【0144】 被覆され得る好ましい材料のもう一つの群は、結合または架橋要員を介して結
合された、少なくとも一つの疎水性セグメントと、少なくとも一つの親水性セグ
メントとを含む、両親媒性のセグメント化共重合体である。例は、シリコーンヒ
ドロゲル、たとえばPCT刊行物であるWO96/31792およびWO97/49740に開示され
たものである。
【0145】 被覆され得る材料は、腎透析部材、血液貯蔵袋、ペースメーカーリード線また
は血管移植片に慣用的に用いられる、いかなる血液接触性材料であってもよい。
たとえば、その表面を改質しようとする材料は、ポリウレタン、ポリジメチルシ
ロキサン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ塩化ビニル、Dacron(登録商標)
、またはそれから製造される複合材であってよい。
【0146】 その上、被覆され得る材料は、反応性に富む適切な基を有するか、または保有
しない、無機または金属素地材料、たとえば、セラミック、石英、もしくは金属
、たとえばケイ素または金、またはその他の重合体もしくは非重合体基材であっ
てもよい。たとえば、移植できる生物医学的用途には、多糖類のような材料を含
むセラミックまたは炭水化物が非常に役立つ。加えて、たとえばバイオセンサー
の目的には、デキストラン被覆された素地材料が、該コーティングの構造が充分
に制御されるならば、非特異的結合作用を軽減するものと期待される。バイオセ
ンサーは、金、石英その他の非重合体性基材の上の多糖類を必要とし得る。
【0147】 被覆され得る材料の形態は、広い限度内で変化してよい。例は、粒子、顆粒、
カプセル、繊維、および特にすべての種類の成型物、たとえば、管、薄膜、膜も
しくは生物医学用成型物、特に眼用成型物、たとえばコンタクトレンズ、眼内レ
ンズまたは人工角膜である。成型物のそれ以上の例は、たとえば創傷治癒装着物
、眼帯として役立つ材料、活性化合物の持続放出のための材料、たとえば薬物送
達パッチ、外科に用いることができる成型物、たとえば心臓弁、血管移植片、カ
テーテル、人工臓器、カプセル封入された生物学的インプラント、たとえば膵島
、プロテーゼ用材料、たとえば骨代替物、あるいは診断、膜、または生物医学的
機器もしくは装置のための成型物である。
【0148】 式(1)の化合物は、それ自体は公知である方法に従って、本体材料表面に塗
布してよい。たとえば、本体材料を、式(1)の化合物の溶液に浸漬するか、ま
たは式(1)の化合物の層を、最初に、改質された本体材料表面に、たとえば浸
漬、吹付け、印刷、展着、注入、ロールがけ、回転塗装または真空蒸着(浸漬、
または特に吹付けが好ましい)によって沈着させる。最も好ましくは、式(1)
の異なる1種類またはそれ以上の化合物を含む溶液を、濡れていてもよく、好ま
しくは乾燥させていてよい、本体材料表面に吹き付ける。さらに一つの好適実施
態様によれば、被覆され得る材料を、該材料を膨潤させることができる、溶媒中
の式(1)の化合物の溶液に浸漬する(膨潤浸漬)。
【0149】 式(1)の化合物の溶媒として役立つ適切な溶媒は、たとえば、水、メタノー
ル、エタノールまたはイソプロパノールのような(C1〜C4)アルカノール、ア
セトニトリルのようなニトリル、テトラヒドロフラン(THF)、アルカノール
、THFなどを含む水溶液、また炭化水素、たとえば、塩化メチレンもしくはク
ロロホルムのようなハロゲン化炭化水素である。吹付け溶液中の式(1)の化合
物の濃度は、用いられる特定の化合物に依存するが、一般的には、0.1〜10
0g/l、好ましくは0.5〜50g/l、より好ましくは0.5〜25g/l、特に1
〜10g/lの範囲内にある。
【0150】 そうして、本体材料表面への式(1)の化合物の固着は、たとえば、照射、特
にUVまたは可視光による照射によって開始してよい。照射に適する光源は、当
業者には公知であり、たとえば、水銀灯、高圧水銀灯、キセノンランプ、炭素ア
ーク灯または日光を含む。増感剤を用いて、照射波長を変えてよい。加えて、適
切なフィルターを用いて、照射を特定の波長範囲に限定してよい。好ましくは、
予め式(1)の化合物を塗布しておいた本体材料表面を、≧300nmの波長の光
で照射する。照射の時間は、決定的に重要ではないが、通常、30分以下、好ま
しくは10秒〜10分、より好ましくは15秒〜5分、特に好ましくは20秒〜
1分の範囲内である。不活性気体の雰囲気中で照射を実施するのが好都合である
。重合の後、共有結合でなく結合したいかなる重合体、または反応しなかった式
(1)の化合物も、たとえば、適切な溶媒、たとえば水、(C1〜C4)アルカノ
ール、水/(C1〜C4)アルカノール混合物、またはアセトニトリルによる処理
、たとえば抽出によって除去することができる。
【0151】 望みの特性、およびコーティングの厚さに応じて、上に概説した方法のサイク
ル、すなわち、(i)式(1)の化合物との表面の接触、すなわち吹付けまたは
浸漬、および(ii)たとえば照射による、表面への式(1)の化合物の固着を、
1回、好ましくは数回実施してよい。たとえば、1〜100回、好ましくは1〜
50回、特に5〜25回、式(1)の1種類またはそれ以上の化合物の異なる層
を、本体材料表面に加え、固着させる。本発明のさらに一つの実施態様によれば
、式(1)の化合物との表面の接触、すなわち吹付けまたは浸漬の工程(i)を
、数回、たとえば2〜25回、好ましくは2〜10回実施し、その後にのみ、固
着工程(ii)を実施する。いくつかの吹付けまたは浸漬工程を含む方法を用いる
ならば、各吹付けまたは浸漬工程は、同じ重合体を用いて実施してよく;これに
代えて、異なる重合体を、各吹付けまたは浸漬工程に用いてもよい。
【0152】 本体材料上の式(1)の化合物のコーティングの厚さは、主として、望みの特
性に依存する。それは、たとえば、0.001〜1,000μm、好ましくは0
.005〜100μm、より好ましくは0.01〜50μm、さらにより好ましく
は0.01〜5μm、特に好ましくは0.01〜1μm、格別に好ましくは0.0
1〜0.5μmであることができる。
【0153】 本発明による複合材、および特にそのような複合材を含む生物医学的成型物は
、先行技術のそれに勝る、予想外の様々な利点を有し、それらが、これらの成型
物を、たとえば長期装着用コンタクトレンズ、または眼内レンズとしての、実際
的目的に非常に適するようにさせる。たとえば、それらは、高い表面湿潤性を確
かに保有するが、それは、その接触角、その保水性、およびその水薄膜破壊時間
、またはレンズ前もしくは接眼涙膜破壊時間(TBUT)によって立証すること
ができる。
【0154】 TBUTは、コンタクトレンズのような眼用装置の分野では、特に重要な役割
を果たす。したがって、コンタクトレンズ上のまぶたの容易な運動は、装着者の
快適感に重要であると判明しており、この滑動は、コンタクトレンズ上の涙液の
連続層、すなわち、組織/レンズ境界面を潤滑する層の存在によって促進される
。しかし、臨床試験は、現在入手できるコンタクトレンズは、部分的に、瞬きの
間に乾燥させ、そうしてまぶたとレンズとの間の摩擦を増大させることを示して
いる。増大した摩擦は、目のびらん感、およびコンタクトレンズの運動の減退に
つながる。ここで、本発明による表面コーティングを適用することによって、た
とえばFocus Dailies(登録商標)、Focus New Vues(登録商標)またはLotrafi
lcon Aレンズのような、商業的コンタクトレンズのTBUTを顕著に増大させる
ことが、実行可能になった。コンタクトレンズのベースカーブに関して、コーテ
ィングの傑出した潤滑性は、コンタクトレンズの長期装着に不可欠である、接眼
レンズ運動を促進する。その上、本発明の複合材は、長期装着用レンズに不可欠
である追加的な効果、たとえば、レンズ前涙膜の厚さの増加を与えるが、これは
、低い微生物付着、および沈着形成に対する抵抗に実質的に寄与する。該複合材
の表面の極めて柔軟で、潤滑性に富む性質のため、特にコンタクトレンズのよう
な生物医学的物品は、遅い日中乾燥、および長期(終夜)装着に関する改良を包
含する、優れた装着快適感を示す。その上、本発明の複合材の表面は、目の粘膜
と可逆的な様式で作用し合い、それが装着快適感の向上に寄与する。
【0155】 加えて、本発明による複合材を含む生物医学的デバイス、たとえば、コンタク
トレンズのような眼用デバイスは、優れた力学的特性と結合された、非常に傑出
した生体適合性を有する。たとえば、該デバイスは、血液融和性に富み、優れた
組織統合性を有する。加えて、目に対する不都合な効果が観察されることは、概
して皆無である一方で、タンパク質または脂質の吸着は低く、析出形成も、慣用
のコンタクトレンズより低い。一般に、低い汚損、低い微生物付着、および低い
生物腐食が存在する一方で、たとえば、優れた力学的特性を、低い摩擦係数、お
よび低い摩耗特性のうちに見出すことができる。その上、本発明の複合材の寸法
安定性は、優秀である。加えて、本発明による与えられた本体材料への親水性表
面コーティングの接着は、その視覚的透明度に影響を及ぼさない。
【0156】 要するに、本発明による複合材を含む眼用デバイス、たとえばコンタクトレン
ズ、人工角膜または眼内レンズは、細胞砕片、化粧品、塵もしくは汚れ、溶媒蒸
気または化学物質に関する低い損壊と、たとえば眼用デバイスの非常に優れた接
眼運動を与える、軟らかいヒドロゲル表面の点からそのような眼用デバイスを装
着する患者にとっての高い快適感とを一緒に提供する。
【0157】 本発明による複合材を含む、腎透析膜、血液貯蔵袋、ペースメーカーリード線
または血管移植片のような生物医学的デバイスは、結合水の連続層のために、タ
ンパク質による汚損に抵抗し、そうして、血栓症の率および程度を低下させる。
そのため、本発明に従って製作した血液接触性デバイスは、血液融和性および生
体適合性に富む。
【0158】 実施例では、別途示されないならば、量は、重量による量であり、温度は、摂
氏で示される。涙破壊時間値は、一般的には、M. Guillonら〔Ophthal. Physiol
. Opt. 9, 355-359 (1989)〕またはM. Guillonら〔Optometry and Vision Scien
ce 74, 273-279 (1997)〕が刊行した手順を追って決定される、レンズ前涙膜の
非侵襲性崩壊時間(PLTF−NIBUT)に関係する。被覆または非被覆レン
ズの平均前進および後退水接触角は、動的ウィルヘルミー法により、Kruess K-1
2という機器(Kruess GmbH, Hamburg、ドイツ国)を用いて決定される。固体上
の湿潤力は、固体を、既知の表面張力を有する液体に浸漬するか、またはそれか
ら引き出す際に測定される。
【0159】 例1:(ジアジリンNHSエステルの合成) 塩酸N−エチル−N′−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド7.
06g(36.81mmol)を、pH12の水200mlを満たした500ml入り丸底
フラスコに入れた。室温で15分間攪拌した後、ジクロロメタン50mlを加えた
。ジクロロメタン50mlで、抽出を3回反復した。有機相を合わせ、MgSO4
上で乾燥させ、ろ過し、高真空下で乾燥させた。この遊離塩基を、250ml入り
丸底フラスコに入れ、アセトニトリル150ml(水28.4ppm)に溶解した。
メリフィールド重合体17.19g(〜12mmol Cl)を加えた。懸濁液を、10
0℃に加熱し16時間還流した。室温まで冷却した後、活性化されたメリフィー
ルド重合体を、アセトニトリル50mlで3回、ジエチルエーテル50mlで2回抽
出し、高真空下で乾燥させた。
【0160】 4−(1−アジ−2,2,2−トリフルオロエチル)安息香酸300mg(1.
30mmol)、N−ヒドロキシスクシンイミド135mg(1.17mmol)、活性化
されたメリフィールド重合体6.3g、およびクロロホルム45mlを、100ml
入り褐色丸底フラスコに入れ、室温で振とうさせた。DC対照は、30分後に完
全な転化を示した。混合物をろ過し、クロロホルムで洗浄した。ろ液を高真空で
乾燥させた。反応完了は、1H−NMR分光学によって決定した。
【0161】 例2:(単官能性DMAテロマーの合成) HPLC等級の水600ml中の、直前に蒸留したN,N−ジメチルアクリルア
ミド293.3g(3.0mol)、シスタミン塩酸塩37.2g(0.327mol)
、およびa,a−アゾジイソブチルアミジン二塩酸塩4.08gの注意深く脱気
した溶液(10規定HClを用いてpHを3に調整)を、60℃に保ち、窒素で掃
気した1,000ml入り反応フラスコに滴加した。発熱反応を制御下におくため
に、反応フラスコへの溶液の添加は、60℃に加熱した、長さ60cm幅1cmの水
平ガラス管を介して実施した。滴加は、90分間にわたって実施した。その後、
反応混合物を窒素下、60℃で4時間攪拌した。1モルの水酸化ナトリウム溶液
の添加によって、混合物のpHを10.5に調整し、1,200mlの総体積に希釈
した。塩、および未反応連鎖移動剤のような低分子量残渣を、15バールの圧力
で作動する、Millipore Helicon RO-4 Nanomax 50の膜を備えたMillipore Prosc
aleというシステムを用いた逆浸透によって除去した。生成物は、得られた保持
物から凍結乾燥によって単離した。
【0162】 例2.1〜2.3:(その他の単官能性テロマーの合成) 例2のもとに概説した手順を追って、様々な分子量の類似のN,N−ジメチル
アクリルアミド(DMA)およびアクリルアミド(AAm)テロマーを製造した
。用いた試薬の量とともに、得られた数平均分子量を表1に列挙した:
【0163】
【表1】
【0164】 例3:(ジアジリン先頭基を有するAAmテロマーの合成) 例2.1のアミノ末端(0.264mAeq/g)DMAテロマー2.0g(0.5
3mmol)、例1からの4−(1−アジ−2,2,2−トリフルオロエチル)安息
香酸NHSエステル173mg(0.53mmol)、およびイソプロパノール15ml
を、50ml入り褐色丸底フラスコに入れ、室温で16時間振とうさせた。次いで
、混合物を高真空で乾燥させ、水に溶解した。YC05膜を用いた限外ろ過によ
って、N−ヒドロキシスクシンイミドを除去した。化合物を、凍結乾燥によって
単離した;85%の官能化度を、1H−NMR分光学によって決定した。
【0165】 例4:(アジド先頭基を有するAAmテロマーの合成) 水25mlに溶解した例2.3からのアミノ末端(0.04mAeqアミノ/g)AA
mテロマー2.0g(0.08mmol)、およびイソプロパノール1mlに溶解した
4−アジドフェニル−イソチオシアナート14.5mg(0.08mmol)の混合物
を、50ml入り褐色丸底フラスコに加え、室温で16時間攪拌した。混合物を、
高真空で乾燥させ、水に溶解し、最後に、凍結乾燥によって単離した。>95%
の官能化度を、1H−NMR分光学によって決定した。
【0166】 例5:(コンタクトレンズへのジアジリン先頭基を有するDMAテロマーのスプ
レーコーティング) 例3によるジアジリン先頭基を有するDMAテロマー40mg/mlの水溶液を、
エアブラシAero-Pro 381(登録商標)(Hansa)の漏斗に入れた。溶液を、Lotra
filcon Aコンタクトレンズ(ポリシロキサン/ペルフルオロアルキルポリエーテ
ル共重合体)の両面に、1.15バールの窒素圧を用いて5秒間吹き付けた。そ
の後、レンズを、1.36mW/cm2の強さのUV LQ400Bランプ(Groebel
)、および305nmカットオフフィルターを用いて、30秒間照射した。全工程
を10回反復した。次いで、レンズを、水中で終夜抽出し、オートクレーブ処理
した。動的接触角測定によって、水濡れ性をモニタして、66°および28°の
前進および後退接触角へと導いた。
【0167】 例6:(ジアジリン先頭基を有するDMAテロマーを用いた、コンタクトレンズ
に対する浸漬コーティング) Lotrafilcon Aのレンズを、例3のジアジリン先頭基を有するDMA100mg/
mlの水溶液に60秒間浸漬した。その後、レンズを、1.51mW/cm2の強さのU
V LQ400Bランプ(Groebel)、および305nmカットオフフィルターを
用いて、30秒間照射した。全工程を9回反復した。次いで、レンズを、水中で
終夜抽出し、オートクレーブ処理した。動的接触角測定によって、水濡れ性をモ
ニタして、67°および21°の前進および後退接触角へと導いた。
【0168】 例7:(アジド先頭基を有するAAmテロマーを用いた、コンタクトレンズに対
するスプレーコーティング) 例4のアジド先頭基を有するアクリルアミドテロマー2mg/mlの水溶液を、エ
アブラシAero-Pro 381(Hansa)の漏斗に入れた。溶液を、Lotrafilcon Aコンタ
クトレンズの両面に、1.2バールの窒素圧を用いて5秒間吹き付けた。その後
、レンズを、1.29mW/cm2の強さのUV LQ400Bランプ(Grobel)、お
よび305nmカットオフフィルターを用いて、30秒間照射した。全工程を10
回反復した。次いで、レンズを、水中で終夜抽出し、オートクレーブ処理した。
動的接触角測定によって、水濡れ性をモニタして、80°および20°の前進お
よび後退接触角へと導いた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C081 AB21 AB22 AB23 BA03 BB01 CA011 CB031 CC01 DA15 DC03 4J100 AL01P AM14P AM15P AM19P BA11P BA44H BC73H BC79P CA01 CA31 DA02 HA61 HC54 HC69 JA01 JA51

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1): 【化1】 〔式中、R1は、電子吸引性置換基であり、nは、0〜2の整数であり、 Zは、カルベンまたはニトレン形成の誘発性前駆体として機能する基であり、 Aは、式(2a)〜(2g): 【化2】 のいずれかで示される基であって、 XおよびX1は、それぞれ互いに独立して、−O−または−NR2−(R2は、
    水素または(C1〜C4)アルキルである)であり; A1は、−O−で割込まれていてよい(C2〜C30)アルキルであり; Rは、直鎖もしくは分岐鎖(C1〜C18)アルキレン、あるいは非置換または
    (C1〜C4)アルキルもしくは(C1〜C4)アルコキシで置換された、(C6
    10)アリーレン、(C7〜C18)アラルキレン、(C6〜C10)アリーレン−(
    1〜C2)アルキレン−(C6〜C10)アリーレン、(C3〜C8)シクロアルキ
    レン、(C3〜C8)シクロアルキレン−(C1〜C6)アルキレン、(C3〜C8
    シクロアルキレン−(C1〜C2)アルキレン−(C3〜C8)シクロアルキレンも
    しくは(C1〜C6)アルキレン−(C3〜C8)シクロアルキレン−(C1〜C6
    アルキレンであり; (オリゴマー)は、 (i)式(3a): 【化3】 (式中、(alk)は、(C2〜C12)アルキレンであり、 Qは、重合連鎖反応停止剤として作用するのに適した一価の基であり、 pおよびqは、それぞれ互いに独立して、0〜750の整数であって、(p+
    q)の合計が、2〜750の整数であり、 BおよびB′は、それぞれ互いに独立して、共重合性ビニル単量体からビニル
    の二重結合を単結合で置き換えることによって誘導し得る1,2−エチレン基で
    あって、BおよびB′の少なくとも一方は、親水性置換基で置換されている) で示されるテロマーの基であるか; (i−i)式(3a−a): 【化4】 (式中、(alk*)、Q*、p1およびq1は、それぞれ独立して、(alk)、Q、
    pおよびqの意味を有し、 B1は、ビニルの二重結合を単結合で置き換えることによって共重合性ビニル
    単量体から誘導し得る、基:−T−(オリゴマー1)で置換された1,2−エチ
    レン基であって、ここで(オリゴマー1)は、独立して、上記の式(3a)の基
    であり、Tは、直接結合または式(2a)〜(2e): 【化5】 のいずれかで示される基であって、 T1は、非置換もしくはヒドロキシルで置換された−O−(C2〜C12)アルキ
    レン、または−O−(C2〜C12)アルキレン−NH−C(O)−もしくは−O
    −(C2〜C12)アルキレン−O−C(O)−NH−R13−NH−C(O)−(
    ここで、R13は、独立して、上記のRの意味を有する)であり、 T2は、(C1〜C8)アルキレン、フェニレンまたはベンジレンであり、 X3およびX4は、それぞれ互いに独立して、二価の基:−O−、または−NR 2 ′(ここで、R2′は水素もしくは(C1〜C6)アルキルである)であり、 (alk**)は、(C1〜C6)アルキレンであり、(alk***)は、(C2〜C12
    アルキレンであり; mおよびxは、それぞれ互いに独立して、数0または1であり; B1′は、独立して、B1またはBの意味を有する) で示されるテロマーの基であるか; (ii)式(3b): 【化6】 (式中、R3は、水素、または非置換もしくはヒドロキシル置換(C1〜C12)ア
    ルキルであり、uは、2〜750の整数であり、Q′は、重合開始剤の基である
    )で示されるオリゴマーの基であるか; (iii)式(3b′): 【化7】 (式中、X2は、独立して、上記のXの意味を有し、R3およびuは、上記に定義
    されたとおりである) で示される基であるか; (iv)式(3c): 【化8】 (式中、R4およびR4′は、それぞれ独立して、(C1〜C4)アルキルであり、
    An-は、陰イオンであり、vは、2〜750の整数であり、Q″は、重合連鎖
    反応停止剤として作用するのに適した一価の基である) で示されるオリゴマーの基である (ただし、(オリゴマー)が式(3b)または(3c)の基である場合、Aが、
    式(2b)の基ではないことを条件とする)〕 で示される化合物。
  2. 【請求項2】 Zが、(4a)または(4b): 【化9】 〔式中、R2は、フッ素化された(C1〜C6)アルキルである〕 で示される基である、請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Zが、基: 【化10】 であり、nが0であり、Aが式(2a)の基である、請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 Zが基:−N3であり、nが0または1であり、Aが式(2
    b)、(2d)または(2e)の基である、請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 (オリゴマー)が、式(3a)のテロマー基である、請求項
    1〜4のいずれか1項記載の化合物。
  6. 【請求項6】 基BおよびB′の親水性置換基が、基:−COOY〔式中、
    Yは、ヒドロキシル、アミノもしくはN,N−ジ(C1〜C2)アルキルアミノで
    置換された、(C1〜C2)アルキル、(C2〜C3)アルキルであるか、または基
    :−(C2〜C4)アルキレン−NH−C(O)−O−Gである(ここで、−O−
    Gは、トレハロース、もしくは8個までの糖単位を有するシクロデキストリン断
    片の基である)〕;基:−CO−NY12〔式中、Y1およびY2は、それぞれ互
    いに独立して、水素、(C1〜C2)アルキルか、ヒドロキシルで置換された(C 1 〜C4)アルキルであるか、またはY1およびY2は、隣接するN原子とともに、
    N−(C1〜C2)アルキルピペラジノもしくはモルホリノ環を形成する〕;およ
    びN−ピロリドニル、2−もしくは4−ピリジニル、2−メチルピリジン−5−
    イル、2−、3−もしくは4−ヒドロキシピリジニル、N−ε−カプロラクタミ
    ル、N−イミダゾリル、2−メチルイミダゾール−1−イル、N−モルホリニル
    および4−N−メチルピペラジン−1−イルからなる群より選択される複素環の
    基から選ばれる、請求項5記載の化合物。
  7. 【請求項7】 (オリゴマー)が、式(3a′): 【化11】 〔式中、(alk)は、(C2〜C4)アルキレンであり、R9およびR9′は、それ
    ぞれ互いに独立して、水素またはメチルであり、Qは、重合連鎖反応停止剤とし
    て作用するのに適した一価の基であり、R10およびR10′は、それぞれ互いに独
    立して、−COO−(C1〜C2)アルキル、−COO−(CH22〜4−OH、
    −CONH2、−CON(CH32、−CONH−(CH22−OH、 【化12】 または−COO(CH22〜4−NHC(O)−O−Gであり(ここで、−O−
    Gは、トレハロース、もしくは8個までの糖単位を有するシクロデキストリン断
    片の基である)、pおよびqは、それぞれ互いに独立して、0〜750の整数で
    あって、(p+q)の合計は、2〜750の整数である〕 で示される基である、請求項1〜6のいずれか1項記載の化合物。
  8. 【請求項8】 pが10〜750の整数であり、qが0であり、R10が、−
    COO−(CH22〜4−OH、−CONH2、−CON(CH32、 【化13】 である、請求項7記載の化合物。
  9. 【請求項9】 (a)無機または有機の本体材料;および (b)請求項1〜8記載の式(1)の1種類またはそれ以上の化合物を、本体材
    料表面に塗布することによって得られる親水性表面コーティング を含む複合材料。
  10. 【請求項10】 無機または有機本体材料が、生物医学的デバイス、特にコ
    ンタクトレンズ、眼内レンズまたは人工角膜である、請求項9記載の複合材料。
  11. 【請求項11】 工程(b)による親水性表面コーティングが、式(1)の
    化合物を本体材料表面に塗布し、放射線、特にUVまたは可視光を用いて、該式
    (1)の化合物をこの本体材料表面に固着させることによって得られる、請求項
    9または10記載の複合材料。
  12. 【請求項12】 複合材料を製造する方法であって、 (a)無機または有機集合材料を供給する工程と; (b)請求項1記載の式(1)の1種類またはそれ以上の異なる化合物を、本体
    材料表面に塗布する工程と; (c)放射線、特にUVまたは可視光を用いて、式(1)の化合物を本体材料表
    面に固着させる工程と を含む方法。
  13. 【請求項13】 無機または有機本体材料が、生物医学的デバイス、特にコ
    ンタクトレンズ、眼内レンズまたは人工角膜である、請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 材料表面の改質、特に生物医学的物品の表面の改質のため
    の請求項1記載の式(1)の化合物の使用。
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