JP2003525896A - 持続放出ラノラジン製剤 - Google Patents

持続放出ラノラジン製剤

Info

Publication number
JP2003525896A
JP2003525896A JP2001564746A JP2001564746A JP2003525896A JP 2003525896 A JP2003525896 A JP 2003525896A JP 2001564746 A JP2001564746 A JP 2001564746A JP 2001564746 A JP2001564746 A JP 2001564746A JP 2003525896 A JP2003525896 A JP 2003525896A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ranolazine
plasma
formulation
sustained release
exercise
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001564746A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4108980B2 (ja
Inventor
アンドリュー エイ. ウルフ、
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gilead Palo Alto Inc
Original Assignee
CV Therapeutics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=24074628&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2003525896(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by CV Therapeutics Inc filed Critical CV Therapeutics Inc
Publication of JP2003525896A publication Critical patent/JP2003525896A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4108980B2 publication Critical patent/JP4108980B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/495Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with two or more nitrogen atoms as the only ring heteroatoms, e.g. piperazine or tetrazines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/20Pills, tablets, discs, rods
    • A61K9/2004Excipients; Inactive ingredients
    • A61K9/2022Organic macromolecular compounds
    • A61K9/2027Organic macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. polyvinyl pyrrolidone, poly(meth)acrylates
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/20Pills, tablets, discs, rods
    • A61K9/28Dragees; Coated pills or tablets, e.g. with film or compression coating
    • A61K9/2806Coating materials
    • A61K9/2833Organic macromolecular compounds
    • A61K9/284Organic macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. polyvinyl pyrrolidone
    • A61K9/2846Poly(meth)acrylates
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/06Antiarrhythmics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/10Drugs for disorders of the cardiovascular system for treating ischaemic or atherosclerotic diseases, e.g. antianginal drugs, coronary vasodilators, drugs for myocardial infarction, retinopathy, cerebrovascula insufficiency, renal arteriosclerosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/20Pills, tablets, discs, rods
    • A61K9/2004Excipients; Inactive ingredients
    • A61K9/2022Organic macromolecular compounds
    • A61K9/205Polysaccharides, e.g. alginate, gums; Cyclodextrin
    • A61K9/2054Cellulose; Cellulose derivatives, e.g. hydroxypropyl methylcellulose

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 持続放出ラノラジン製剤が、ラノラジンと、pH4.5以下の水性媒体ではほとんど不溶でpH4.5以上の水性媒体では溶性であるフィルムを形成するように、部分的に中和したpH依存的結合剤の密接な混合物を含む。本製剤は、1日2回のラノラジン投与に適し、ラノラジンの溶解速度を制御してヒト血漿中ラノラジンレベルを850ないし4000ng/mLに維持するために有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 本出願は、1999年5月27日に提出された、同時係属中の米国特許出願番
号09/321,522号の一部継続出願であり、これは、1998年9月10
日に提出された米国仮特許出願番号60/099804号の優先権を主張する。
【0002】 1.発明の分野 本発明は、経口投与する持続放出ラノラジン投与製剤を使用して、ヒト血漿中
ラノラジンレベルを治療レベルに維持する方法に関する。
【0003】 2.当分野の説明 米国特許第4,567,264号(この明細書はここに参照として取込む)は
、ラノラジン、(±)−N−(2,6−ジメチルフェニル)−4−[2−ヒドロ
キシ−3−(2−メトキシフェノキシ)−プロピル]−1−ピペラジンアセトア
ミド、およびその医薬的に許容される塩、並びに、不整脈、異型および運動誘発
狭心症、および心筋梗塞を含む心血管疾患の処置におけるその使用を開示する。
【0004】 米国特許第5,506,229号(これはここに参照として取込む)は、心筋
麻痺、心筋または骨格筋または脳組織に対する低酸素または再灌流による損傷を
含む、物理的または化学的侵襲を受けた組織を処置する、および、移植に使用す
る、ラノラジン並びにその医薬的に許容される塩およびエステルの使用を開示す
る。放出制御製剤を含む、従来の経口および非経口製剤を開示する。特に、米国
特許第5,506,229号の実施例7Dは、放出制御ポリマーでコーティング
したラノラジンおよび微結晶セルロースのミクロスフェアを含む、カプセル形の
放出制御製剤を記載する。
【0005】 ラノラジン並びにその医薬的に許容される塩およびエステルの現在好ましい投
与経路は経口である。典型的な経口投与形は、圧縮錠剤、粉末混合物または顆粒
を充填した硬ゼラチンカプセル、或いは溶液または懸濁液を充填した軟ゼラチン
カプセル(ソフトゲル)である。米国特許第5,472,707号(この明細書
はここに参照として取込む)は、硬ゼラチンカプセルまたはソフトゲルの充填溶
液として、過冷却液体ラノラジンを使用した、高用量経口製剤を開示する。
【0006】 適用実施例3に示したように、狭心症に罹患しているヒトにおけるラノラジン
の初回試験は失敗であった。試験では、1日3回120mgの投与レベルで服用
する、即時放出ラノラジン製剤を使用した。初回実験に基づくと、狭心症に対し
て有効である量および様式で、ラノラジンをヒトに投与できるかどうかは不確か
であった。
【0007】 従来の経口投与製剤における1つの問題は、ラノラジンおよびその医薬的に許
容される塩に対し、それらが完全に適してはいないことである。なぜならラノラ
ジンの溶解度は、胃での低いpHでは比較的高いからである。さらにラノラジン
はまた、血漿中の半減期が比較的短い。酸への溶解度が高いというラノラジンの
特性により、急速な薬物の吸収およびクリアランスが生じ、大きくかつ望ましく
ないラノラジン血漿中濃度の変動が引き起こされ、作用時間が短くなり、従って
、適切な処置のためには頻繁な経口投与が必要となる。
【0008】 それ故、ヒト狭心症の処置においては、血漿中治療有効濃度のラノラジンを与
える、経口投与形のラノラジンを1日1または2回投与する方法が必要である。
【0009】 (発明の要約) 第一の態様において、本発明は、製剤の大半が活性ラノラジンからなる、持続
放出ラノラジン製剤である。
【0010】 別の態様において、本発明は、持続放出ラノラジン製剤を患者に1日1または
2回投与することによる、狭心症または他の冠血管疾患に罹患したヒト患者の処
置法である。
【0011】 さらに別の態様において、本発明は、ピークの変動を生じることなく血漿中ラ
ノラジンが最小有効レベル付近に維持されるように、本発明の持続放出ラノラジ
ン製剤を1日1または2回投与することを含む、ラノラジン投与が適応される疾
患状態を有する哺乳動物の処置法である。
【0012】 本発明のさらに別の態様は、ラノラジン含有投与形を1日1回のみまたは2回
投与することにより、有用なヒト血漿中ラノラジンレベルを維持する方法である
【0013】 本発明は、不整脈、異型および運動誘発狭心症並びに心筋梗塞から選択した心
血管疾患に罹患しているヒト患者を処置する方法を含む。該方法は、1回の投与
あたり2個以下の錠剤で、少なくとも50重量%のラノラジンを含む持続放出医
薬投与形をヒト患者に投与して、ヒト患者の血漿中ラノラジンレベルを少なくと
も24時間、少なくとも850ng塩基/mLに維持することを含み、ここでの
投与は、24時間におよび1回、2回および3回から選択した頻度で投与する。
【0014】 本発明はさらに、不整脈、異型および運動誘発狭心症並びに心筋梗塞から選択
した心血管疾患に罹患しているヒト患者を処置する方法を含む。該方法は、1回
の投与あたり2個以下の錠剤で、約70から約80重量%のラノラジンを含む持
続放出医薬投与形をヒト患者に投与して、ヒト患者の血漿中ラノラジンレベルを
少なくとも24時間、約850から約4000ng塩基/mLに維持することを
含み、ここでの投与は、24時間におよび1回および2回から選択した頻度で投
与する。
【0015】 (発明の詳細な説明) 「ラノラジン」は、(±)−N−(2,6−ジメチルフェニル)−4−[2−
ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]−1−ピペラジン−ア
セトアミド、またはそのエナンチオマーである(R)−(+)−N−(2,6−
ジメチルフェニル)−4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)
−プロピル]−1−ピペラジンアセトアミドおよび(S)−(−)−N−(2,
6−ジメチルフェニル)−4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキ
シ)−プロピル]−1−ピペラジンアセトアミドおよびその医薬的に許容される
塩、並びにその混合物である。特記しない限り、明細書および実施例に使用した
血漿中ラノラジン濃度は、ラノラジン遊離塩基を意味する。
【0016】 「任意」および「任意により」は、その後に記載した事象または状況が起こっ
ても起こらなくてもよく、その記載は、事象または状況が起こる場合および起こ
らない場合を含むことを意味する。例えば、「任意の医薬賦形剤」は、このよう
に記載した製剤は、存在すると具体的に記載したもの以外の医薬賦形剤を含んで
も含まなくてもよく、このように記載した製剤は、任意の賦形剤が存在する場合
および存在しない場合を含むことを示す。
【0017】 「処置する」および「処置」は、哺乳動物、特にヒトの疾患の任意の処置を意
味し、 (i)疾患の素因があり得るが、疾患に罹患しているとはまだ診断されていな
い、被検者に存在する疾患を予防する; (ii)疾患を阻止、すなわちその発達を抑止する;または (iii)疾患を寛解、すなわち疾患の退行を引き起こすことを含む。
【0018】 「即時放出」(「IR」)は、インビトロで迅速に溶け、胃または上部消化管
で完全に溶解および吸収する目的の製剤または投与単位を意味する。慣用的には
、該製剤は、投与後30分以内に、活性成分の少なくとも90%を放出する。
【0019】 「持続放出」(「SR」)は、約6時間またはそれ以上の期間をかけて、胃お
よび消化管でゆっくりと連続的に溶解および吸収される、本発明の製剤または投
与単位を意味する。好ましい持続放出製剤は、下記したように1回の投与あたり
2個以下の錠剤で、1日2回以下投与するのに適した、血漿中ラノラジン濃度を
示すものである。
【0020】 血漿中ラノラジン濃度は、最小5人から最大10人の同じ投与スケジュールに
あるヒトのラノラジンの濃度を分析することにより決定した平均濃度である。ヒ
トのラノラジンの代謝を平均的なヒトより速くまたは遅くし得る、体重、代謝、
または疾患状態の差異により引きこされ得る個体内のラノラジン濃度変動のため
、ラノラジン濃度は平均値であることが重要である。血漿中ラノラジンレベルは
、ヘパリン上に採血した血液から決定する。
【0021】 本出願に使用した他の用語の定義は以下の通りである: ANOVA=分散分析 ATP=アデノシン三リン酸 ECG=心電図 ETT=運動トレッドミル試験 PDH=ピルビン酸デヒドロゲナーゼ Cmax=最大濃度 Ctrough=IR製剤の投与8時間後および実施例2のSR製剤A〜Cの
投与12時間後における残留濃度 tid=1日3回 bid=1日2回 C=時間xにおける濃度 Tmax=最大濃度までの時間 AUC=x時間後または時間間隔における曲線下面積
【0022】 示した%は特記しない限り重量%である。本発明は、持続放出ラノラジン投与
形、並びに、本発明の持続放出ラノラジン投与形を投与して、血漿中治療レベル
のラノラジンを得る方法に関する。
【0023】 本発明の持続放出ラノラジン製剤は、好ましくは、胃内部(典型的には約2)
および腸内(典型的には約5.5)のpH範囲の水性媒体におけるラノラジン溶
解速度を制御する、ラノラジンと部分中和pH依存的結合剤の密接な混合物を含
む、圧縮錠剤形である。
【0024】 ラノラジンを持続放出するために、1つ以上のpH依存的結合剤を選択して、
ラノラジン製剤の溶出プロファイルを制御し、よって、該製剤は、製剤が胃およ
び消化管を通過するとゆっくりと連続的にラノラジンを放出する。pH依存的結
合剤(群)の溶解制御能は、持続放出ラノラジン製剤では特に重要である。なぜ
なら、1日2回投与に十分なラノラジンを含む持続放出製剤は、ラノラジンがあ
まりにも急速に放出された場合、望ましくない副作用を引き起こし得るからであ
る(「投与ダンピング」)。
【0025】 従って、本発明に使用するに適したpH依存的結合剤は、胃内部(pHは約4
.5以下である)における滞留中に、錠剤から薬物が急速に放出するのを阻止し
、下部消化管内(pHは一般に約4.5より高い)において投与形からの治療量
のラノラジンの放出を促進するものである。「腸溶性」結合剤およびコーティン
グ剤として医薬分野で公知の多くの材料は所望のpH溶解特性を有する。これら
は、ビニルポリマーおよびコポリマーのフタル酸誘導体などのフタル酸誘導体、
ヒドロキシアルキルセルロース、アルキルセルロース、セルロースアセテート、
ヒドロキシアルキルセルロースアセテート、セルロースエーテル、アルキルセル
ロースアセテート、およびその部分エステル、並びに、低級アルキルアクリル酸
および低級アルキルアクリレートのポリマーおよびコポリマー、およびそのエス
テルを含む。
【0026】 持続放出製剤を創造するためにラノラジンと共に使用できる好ましいpH依存
的結合剤の材料は、メタクリル酸コポリマーである。メタクリル酸コポリマーは
、メタクリル酸と、中性アクリレートまたはメタクリレートエステル、例えばア
クリル酸エチルまたはメタクリル酸メチルとのコポリマーである。最も好ましい
コポリマーは、USPのC型メタクリル酸コポリマーである(これは、46.0
%ないし50.6%のメタクリル酸単位を有するメタクリル酸とアクリル酸エチ
ルのコポリマーである)。該コポリマーは、Eudragit(商標)L100
−55(粉末として)またはL30D−55(水中30%分散液として)として
Roehm Pharmaから商業的に入手できる。持続放出ラノラジン投与形
で単独でまたは組合せて使用し得る、他のpH依存的結合剤の材料は、ヒドロキ
シプロピルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレ
ート、セルロースアセテートフタレート、ポリビニルアセテートフタレート、ポ
リビニルピロリドンフタレート等を含む。1つ以上のpH依存的結合剤が、本発
明のラノラジン投与形に、約1から約20重量%、より好ましくは約5から約1
2重量%、最も好ましくは約10重量%の範囲の量で存在する。
【0027】 1またはそれ以上のpH非依存的結合剤を、持続放出ラノラジン経口投与形に
使用してもよい。pH依存的結合剤および粘度増強剤、例えばヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ポリ
ビニルピロリドン、中性ポリ(メタ)アクリレートエステル等は、それ自体、同
定したpH依存的結合剤により付与される必要な溶解制御を与えないことを注記
する。pH非依存的結合剤は、本発明の製剤に、約1から約10重量%の範囲の
量で、好ましくは約1から約3重量%の範囲の量で、最も好ましくは約2.0重
量%で存在する。
【0028】 表1に示したように、ラノラジンは、約6.5以上のpHを有する水溶液には
比較的不溶性であるが、溶解度はおよそ6以下のpHでは劇的に増加し始める。
【0029】
【表1】 製剤中のpH依存的結合剤含量を増加することにより、胃で見られる典型的なp
Hである4.5以下において、製剤からのラノラジンの放出速度は減少する。結
合剤により形成される腸溶性コーティングはより溶解度が低く、ラノラジンの溶
解度がより低いpH4.5以上では、相対的放出速度は増加する。pH依存的結
合剤を適切に選択することにより、低いpHでの放出速度に大きく影響を及ぼし
つつ、pH4.5以上においては製剤からのラノラジン放出速度をより速くする
ことができる。結合剤を部分中和することで、個々のラノラジン顆粒の周囲に形
成されるラテックス様フィルムへの結合剤の変換が促進される。従って、pH依
存的結合剤の種類および量並びに部分中和組成物の量を選択して、製剤からのラ
ノラジンの溶解速度を緊密に制御する。
【0030】 本発明の投与形は、低いpH(約4.5以下)で溶解速度がかなり遅くなるよ
うに、持続放出製剤からのラノラジンの放出速度が制御されている、持続放出製
剤を作成するに十分な量のpH依存的結合剤を有するべきである。USP(Eu
dragit(商標)L100−55)C型のメタクリル酸コポリマーの場合、
適切な量のpH依存的結合剤は、5%ないし15%である。pH依存的結合剤は
、典型的には、結合剤のメタクリル酸カルボキシル基の約1から約20%が中和
されている。しかし、中和程度は約3から約6%であることが好ましい。
【0031】 持続放出製剤はまた、ラノラジンおよびpH依存的結合剤と密接に混合した医
薬賦形剤を含み得る。医薬的に許容される賦形剤は、例えば、pH依存的結合剤
またはフィルム形成剤、例えばヒドロキシルプロピルメチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、中性ポリ
(メタ)アクリル酸エステル(例えばRoehm Pharmalより登録商標
Eudragit(商標)NEとして販売されているメタクリル酸メチル/アク
リル酸エチルコポリマー)、澱粉、ゼラチン、糖、カルボキシメチルセルロース
等を含み得る。他の有用な医薬賦形剤は、希釈剤、例えばラクトース、マンニト
ール、乾燥澱粉、微結晶セルロース等;表面活性化剤、例えばポリオキシエチレ
ンソルビタンエステル、ソルビタンエステル等;および着色剤および芳香剤を含
む。潤滑剤(例えばタルクおよびステアリン酸マグネシウム)および他の錠剤化
補助剤も所望により存在する。
【0032】 本発明の持続放出ラノラジン製剤は、約50重量%から約95重量%以上、よ
り好ましくは約70重量%から約90重量%、最も好ましくは約70から約80
重量%のラノラジン含量;5%ないし40%、好ましくは5%ないし25%、よ
り好ましくは5%ないし15%のpH依存的結合剤含量を有し;投与形の残りは
、pH非依存的結合剤、充填剤、および他の任意の賦形剤を含む。
【0033】 本発明の特に好ましい持続放出ラノラジン製剤は、実質的に以下からなる:
【表2】
【0034】 本発明の持続放出ラノラジン製剤は、以下のように調製する:ラノラジンおよ
びpH依存的結合剤およびいずれかの任意の賦形剤を密接に混合(乾燥混合)す
る。乾燥混合混合物はその後、混合した粉末へ噴霧する強塩基水溶液の存在下で
造粒する。顆粒を乾燥し、ふるいにかけ、任意の潤滑剤(例えばタルクまたはス
テアリン酸マグネシウム)と混合し、圧縮して錠剤にする。好ましい強塩基の水
溶液は、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化ナトリウムまたはカリウム、好ま
しくは水酸化ナトリウムの水溶液(所望により25%までの低級アルコールなど
の水混和性溶媒を含む)である。
【0035】 得られたラノラジン含有錠剤は、同定、味遮蔽目的で、および嚥下し易さを向
上させるために、所望のフィルム形成剤でコーティングし得る。フィルム形成剤
は、典型的には、錠剤重量の2%ないし4%の範囲の量で存在する。適切なフィ
ルム形成剤は、当分野で公知であり、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カ
チオン性メタクリル酸コポリマー(ジメチルアミノエチルメタクリレート/メチ
ル−ブチルメタクリレートコポリマー−Eudragit(商標)E−Roeh
m Pharma)等々を含む。これらのフィルム形成剤は、所望により、着色
剤、可塑剤、および他の補足的な成分を含み得る。
【0036】 圧縮錠剤は、好ましくは、8Kp圧縮に耐えるに十分な硬度を有する。錠剤サ
イズは、主に、錠剤中のラノラジンの量に依存する。錠剤は、300から110
0mgのラノラジン遊離塩基を含む。好ましくは、錠剤は、400〜600mg
、650〜850mg、および900〜1100mgの範囲のラノラジン遊離塩
基の量を含む。
【0037】 溶解速度に影響を及ぼすために、ラノラジン含有粉末を湿式混合する間の時間
を制御する。好ましくは、全粉末混合時間、すなわち粉末を水酸化ナトリウム溶
液に暴露する間の時間は、1から10分間、好ましくは2から5分間の範囲であ
る。造粒後、粒子を造粒機から取り出し、乾燥のために約60℃の流動床乾燥機
に入れる。
【0038】 驚くべきことに、これらの方法により、より医薬的に一般的なラノラジン二塩
酸塩として、または別の塩またはエステルとしてではなく、ラノラジンをその遊
離塩基として使用した場合、投与後12時間およびそれ以上まで、より低いピー
クの血漿中ラノラジンレベルで依然として効果的な血漿中ラノラジン濃度を与え
る、持続放出ラノラジン製剤が得られることが判明した。ラノラジン遊離塩基の
使用により、少なくとも1つの利点が得られる:ラノラジン遊離塩基の分子量は
ラノラジン二塩酸塩の僅か85%であるので、錠剤におけるラノラジンの比率を
増加できる。このように、投与単位の物理的サイズを制限しつつ、有効量のラノ
ラジンの送達が達成される。
【0039】 本発明の持続放出ラノラジン製剤の別の利点は、それらが溶媒として実質的に
水のみを含む、標準的な医薬的加工技術および装置を使用するプロセスにより調
製されることである。
【0040】 本発明の持続放出ラノラジン製剤は、不整脈、異型および運動誘発狭心症及び
心筋梗塞を含む、心血管疾患の処置に;心臓麻痺、心筋または骨格筋または脳組
織に対する低酸素または再灌流損傷、および虚血を含む物理的または化学的損傷
を受けた組織の処置に;および間欠性跛行などの末梢動脈疾患に使用できる。持
続放出投与製剤は、哺乳動物の抗狭心症剤として、最も好ましくはヒト抗狭心症
剤として使用することが最も好ましい。
【0041】 本発明の経口持続放出ラノラジン投与製剤は、24時間の期間中に、1回、2
回または3回投与して、域値治療レベルより高く、最大耐容レベルより低い、約
550ないし7500ng塩基/mLの患者の血漿中ラノラジンレベルを維持す
る。これは、約644ng/mLから約8782ng/mLの範囲のラノラジン
2HClの量に対応する。さらに、ラノラジン経口投与形の経口摂取の時期は、
確実に、血漿中ラノラジンレベルが約7500ng塩基/mLを超えない、好ま
しくは血漿中ラノラジンレベルが約5000ng塩基/mLを超えない、最も好
ましくは3800ng塩基/mLを超えないように制御すべきである。ピーク血
漿中ラノラジンレベルを約ng塩基/mL以下に制限することが有益であり得る
場合もある。同時に、血漿中トラフラノラジンレベルは、好ましくは、約100
0ng塩基/mLより下降しないようにすべきであり、場合によっては1700
ng塩基/mLより下降しないようにすべきである。
【0042】 約1000から約3800ng塩基/mLという好ましい血漿中ラノラジンレ
ベルを達成するために、本明細書に記載の経口ラノラジン投与形は、1日1回ま
たは2回投与することが好ましい。投与形を1日2回投与する場合、経口ラノラ
ジン投与形は、約12時間間隔で投与することが好ましい。
【0043】 血漿中ラノラジンレベルを制御するように本発明の経口持続放出投与形を製剤
化および投与することに加えて、血漿中ラノラジンレベルのピークとトラフの間
の差異を最小限にすることも重要である。血漿中ラノラジンレベルのピークは、
典型的には、投与形を初回摂取した約30分後から8時間後以上で達成され、一
方、血漿中ラノラジンレベルのトラフは、ほぼ次に計画した投与形の摂取時に達
成される。本発明の持続放出投与形は、ラノラジンレベルのピークが、ラノラジ
ンレベルのトラフの8倍以下、好ましくはラノラジンのトラフの4倍以下、最も
好ましくはラノラジンレベルのトラフの2倍以下となるように投与することが好
ましい。
【0044】 本発明の持続放出ラノラジン製剤は、最大1日2回投与できかつ、血漿中ラノ
ラジン濃度の変動を最小限にするという治療利点を与える。製剤は、単独で、ま
たは、治療的に有効な血漿中ラノラジン濃度の迅速な達成が望まれる場合、(少
なくとも最初は)即時放出製剤と組合せて、または可溶性静注製剤および経口投
与形により投与し得る。
【0045】 以下の実施例は本発明の代表例であるが、特許請求の範囲を制限するものでは
ない。
【0046】 (実施例) これらの実施例は、ラノラジン投与形の製造法、並びにラノラジン投与の有効
性並びに有効性を評価するため実施した実験を詳述する。これらの実施例全体を
通じて、以下を注記すべきである。
【0047】 (1)即時放出(IR)製剤の経口投与量は、二塩酸塩のカプセルまたは錠剤
として投与し、二塩酸塩として表現する。
【0048】 (2)持続放出(SR)製剤の経口投与量は、ラノラジンン塩基の錠剤として
投与し、塩基として表現する。
【0049】 (3)IRおよびSR製剤を同じ試験で比較した場合、投与量は、塩基および
二塩酸塩の両方で表現する。二塩酸塩から塩基への変換係数は0.854である
(例えば、400mgの二塩酸塩×0.854=342mgの遊離塩基に相当)
【0050】 (4)全ての血漿中レベルおよび薬物動態パラメータは、遊離塩基レベルとし
て表現する。
【0051】 (実施例1) 本実施例は、即時放出(IR)ラノラジン製剤の調製法を記載する。ラノラジ
ン二塩酸塩(4000g)、微結晶セルロース(650g)、ポリビニルピロリ
ドン(100g)、およびクロスカルメロースナトリウム(100g)粉末を、
Fielder PMA65混合−造粒機中で共に密接に混合し、その後、十分
な水を混合しながら加え、顆粒を形成した。顆粒を、Aeromatic St
rea−5流動床乾燥機中で乾燥し、ステアリン酸マグネシウム(100g)と
混合した。混合物を硬ゼラチンカプセルに、1カプセルあたり例えば500mg
の充填重量となるまで充填し、1カプセルあたり400mgのラノラジン二塩酸
塩(342mgのラノラジン遊離塩基に相当)の投与量を得たが、30から40
0mgのラノラジン二塩酸塩の充填重量となるように充填してもよい。
【0052】 (実施例2) 本実施例は、持続放出(SR)ラノラジン製剤の調製法を記載する。
【0053】 SR製剤Aで示される、pH依存的およびpH非依存的結合剤を含む持続放出
(SR)製剤は、ラノラジン(2500g)、メタクリル酸コポリマー、C型(
Eudragit(登録商標)L100−55−Roehm Pharma)(
1000g)、微結晶セルロース(Avicel(登録商標))(100g)(
710g)を配合することにより調製し、ポリビニルピロリジノン粉末を、Fi
elder PMA65混合−造粒機中で共に密接に混合した。混合物を、水酸
化ナトリウム(40g)水溶液を用いて造粒し、30%メタクリル酸メチル/ア
クリル酸エチルコポリマー分散水(Eudragit(登録商標)NE30D−
Roehm Pharma)(1667g)を湿潤塊に加えた。得られた顆粒を
、Aeromatic Strea−5流動床乾燥機中で乾燥し、ふるいにかけ
、その後、クロスカルメロースナトリウム(100g)およびステアリン酸マグ
ネシウム(50g)と混合した。混合物を、Manesty B錠剤圧縮機を用
いて、684mgの錠剤へと圧縮し、1錠剤あたり342mgのラノラジン遊離
塩基の投与量を得た。この製剤はSR製剤Aと表す。
【0054】 SR製剤Bは、Eudragit(登録商標)L100−55を500gに減
らし、Eudragit(登録商標)NE30Dを40%メタクリル酸メチル/
アクリル酸エチルコポリマー分散水(Eudragit(登録商標)NE40D
−Roehm Pharma)(2500g)に置き換えた以外は、SR製剤A
と同じように調製した。得られた(SR)製剤は、1錠剤あたり342mgのラ
ノラジン遊離塩基を含んだ。
【0055】 SR製剤Cでは、ラノラジン遊離塩基(342mg)を、微結晶セルロースお
よびポリビニルピロリニノンK25と混合し、水を用いて造粒し、乾燥し、クロ
スカルメロースナトリウムおよびステアリン酸マグネシウムと混合した。混合物
を錠剤に圧縮し、腸溶性コーティングでコーティングした。
【0056】 pH依存的結合剤のみを含む、SR製剤Dを、ラノラジン(7500g)、E
udragit(登録商標)L100−55(1000g)、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース(Methocel(登録商標)E5−出所)(200g)
、および微結晶セルロース(Avicel(登録商標))(1060g)を密接
な混合により配合することにより調製した。混合した粉末を、水酸化ナトリウム
(40g)水(1900から2500g)溶液を用いて造粒した。顆粒を乾燥し
、ふるいにかけ、ステアリン酸マグネシウム(200g)と混合し、例えば66
7mgの重量の錠剤に圧縮し、1錠剤あたり500mgの用量のラノラジン遊離
塩基を得た。錠剤を、OPADRYフィルムコーティング溶液を用い、重量が2
〜4%増加するまで24インチのAccelacota(商標名)円柱状パンコ
ーター内で噴霧コーティングする。種々の色のOPADRYフィルムコーティン
グ溶液は、ペンシルベニア州ウェストポイントのColorconから入手でき
る。
【0057】 SR製剤Dを調製する段階的な手順は以下の通りである。
【0058】 a)ラノラジン、微結晶セルロース、メタクリル酸コポリマー(C型)、およ
びヒドロキシプロピルメチルセルロースを一緒に、適切な混合機を使用して混合
する。
【0059】 b)水酸化ナトリウムを精製水に溶かす。
【0060】 c)適切な造粒装置を使用して、水酸化ナトリウム溶液を、ゆっくりと、常に
混合しながら混合物に加える。必要であれば更に分取した水を加える。
【0061】 d)混合を続け、追加の塊を形成する。必要であれば更に分取した水を加える
【0062】 e)流動床乾燥機で乾式造粒する。
【0063】 f)適切な圧搾機により乾燥顆粒をふるいにかける。
【0064】 g)ステアリン酸マグネシウムをふるにかけた顆粒に加え、共に混合する。
【0065】 h)必要であれば、チルソネータに造粒した材料を通す。
【0066】 i)適切なサイズの道具を使用し、顆粒を錠剤に圧縮する。
【0067】 j)水にOPADRY粉末を分散し、適切なサイズのコーティング装置を使用
して、2〜4重量%の典型的なレベルまでフィルムコーティングする。
【0068】 k)0.002〜0.003重量%の典型的なレベルを使用してカルナバ・ワ
ックスで研磨する。
【0069】 (実施例3) 本実施例は、ラノラジンは、実施例1のIR製剤として投与した場合、抗狭心
症剤および抗虚血剤としては無効であることを実証した、Circulatio
n 90:726〜734(1994)に発表した研究を要約する。
【0070】 安定狭心症の患者が本試験に参加した。患者の使用した全ての以前の抗狭心症
薬物を、医療監督下で中止した。390名の患者が、18日間まで単純盲検プラ
セボを受け、318名が中程度の重度の狭心症のために運動を停止し、心筋虚血
の徴候を示し(≧1mmのST区分下降)、4つの試験群の1つに無作為に割り
当てられ、ラノラジン・2HCl 30mg1日3回(n=81);ラノラジン
・2HCl 60mg1日3回(n=81);ラノラジン・2HCl 120m
g1日3回(n=78);およびプラセボ1日3回(n=79)を投与した。3
0mg、60mgおよび120mgの投与量を1日3回投与した後、投与1時間
後のラノラジン遊離塩基の血漿中濃度の平均ピークは、それぞれ94、219お
よび510ng/mLであり、投与8時間後の血漿中濃度の平均トラフは、それ
ぞれ18、37および90ng/mLであった。
【0071】 4週間の二重盲検相の後、症状限界性負荷試験を、試験医薬を投与した1時間
後(ピーク試験)および8時間後(トラフ試験)に繰り返した。基線における全
運動持続時間(±SEM)は、プラセボ群では5.9±0.2分、ラノラジン3
0、60および120mgの群ではそれぞれ、6.4±0.3、5.9±0.3
、および6.6±0.2分であった(P=NS)。基線値と比較した、二重盲検
療法の4週間後、医薬を投与した1時間後(ピーク効果)、全運動持続期間(±
SEM)は、プラセボ群で0.45±0.2分増加し、ラノラジン30、60お
よび120mgの群でそれぞれ0.3±0.2、0.6±0.2、および0.5
±0.2分増加した(プラセボ対ラノラジン、P=NS)。基線での1mmST
区分下降までの時間は、4つの群で類似し、各群での4週間の療法後、医薬の投
与1時間後に類似の程度で有意に増加した。類似の変化が狭心症の発症までの時
間に見られた。投与8時間後(トラフ効果)、全運動時間または任意の他の運動
変数における差異は、プラセボとラノラジン群の間に観察されなかった。基線値
と比較して、1週間あたりの狭心症発作の回数およびホルターモニタリング中4
8時間あたりの虚血発症発現の回数および持続時間は、プラセボおよびラノラジ
ン群において類似の程度で有意に減少した。
【0072】 これらの結果により、ラノラジン・2HCl30、60および120mgの1
日3回の治療はプラセボに対し優れてはいないことが示された。研究によりまた
、狭心症患者の日常生活における、心筋虚血または運動能力または狭心症発作に
対する、類似の用量のラノラジンの有益な効果は示されなかった。
【0073】 (実施例4) 本実施例では、狭心症患者の大きな群における高い血漿中ラノラジンレベルの
安全性および抗虚血効果を評価し、1日2回および1日3回の処方計画による定
常状態投与中の、任意の効果の持続時間を評価した。本実施例では、従来の抗狭
心症薬に応答性の慢性な安定狭心症患者を、3つのラノラジン・2HCl投与処
方:1日3回267mg、1日2回400mg、および1日3回400mgの実
施例1のIR製剤で処置した。血漿中ピークおよびトラフレベルにおける、運動
試験パラメータおよびラノラジン遊離塩基濃度を決定した。
【0074】 方法 試験は、4つの処置(プラセボ、ラノラジン・2HCl 400mg1日2回
、ラノラジン・2HCl 267mg1日2回、およびラノラジン・2HCl
400mg1日3回)による二重盲検プラセボ対照無作為処置相、4つの処置順
序、および、既知の抗狭心症療法に応答性であり、安定な運動時間を有する、予
め認定された患者に対する期間の延長されたラテン方格デザインにおける5つの
二重盲検処置期間を含んだ。
【0075】 従来の抗狭心症療法に応答する、少なくとも3ヶ月続いている、慢性安定狭心
症のヒト患者を、候補と考えた。さらに、患者は、運動負荷試験中の3回の連続
拍動中に持続する≧1mmの水平または下り勾配ST区分下降に基づいた運動誘
発虚血という心電図(ECG)徴候、および、ST区分変化の解釈に干渉しない
ECGパターンを有さなければならない。後者の基準は特に、左心室肥大症、早
期興奮、伝導異常、またはペースメーカーリズムを有する患者は除外した。他の
除外基準は、以前3ヶ月以内の不安定狭心症または心筋梗塞、ニューヨーク心臓
協会の分類IIIまたはIVとして定義された心不全、回復されていない有意な
弁または先天性心疾患、ジゴキシンまたは長時間作用型硝酸療法の必要性、不安
定糖尿病、または追跡評価を混乱させる他の重度の容態を含んだ。
【0076】 これらの即時放出ラノラジン・2HCl投与処方(267mg1日3回、40
0mg1日2回、400mg1日3回)およびプラセボを、処置相中に投与した
。患者は、267mgまたは400mgのラノラジン二塩酸塩またはプラセボを
含むカプセルを、AM8:00、PM4:00、PM8:00およびAM12:
00に服用した。全てのカプセルの外見は同一であった。患者を、4つの処置順
序の1つに無作為に割り当て、患者の25%を各々の順序に割り当てた。各処置
は1週間投与し、1回の処置は第五の1週間中繰り返した。
【0077】 その通常の抗狭心症医薬を受けている患者を認定するために、Sheffie
ldの改変Bruceプロトコールを使用してスクリーニング運動負荷トレッド
ミル試験(ETT−1)を経た。狭心症発症までの時間が≧3分であるが≦13
分である場合、抗狭心症薬物を中止し、単純盲検プラセボを用いた処置を開始し
た。1から2週間後、患者を別のETT(ETT−2)に戻した。狭心症発症ま
での時間がETT−1と比べて1分間だけ減少した場合、患者は、最初の認定E
TTを完了したと考えた。狭心症発症までの時間の減少が≧1分でない場合、第
二の抗狭心症薬物を中止し得、上記の順序を繰り返した。必要であれば、第三の
抗狭心症薬物を、患者を認定するために、この手順に従って中止できる。長時間
作用型硝酸塩を常に最初に中止し;ベータ−遮断薬;およびカルシウムアンタゴ
ニストを、任意の順序で、長時間作用型硝酸塩を受けていない患者から中止でき
る。患者が最初の認定ETT(ETT−2)を達成した後、狭心症発症までの時
間が、ETT−2中に観察された時間の±15%以内でなければならない、第二
の認定ETT(ETT−3)を実施した。さらに、各認定ETTは、虚血のEC
G兆候を有さなければならない(3回の連続拍動中に≧1mmの水平または下り
勾配ST区分下降)。これらの基準を満たす患者を試験に使用した。
【0078】 各1週間の期間後、軽い朝食の少なくとも1時間後、ETTのために、患者を
朝に運動実験室に戻した。これはトラフETTと称し;トラフETTは、各患者
について1日の同じ時間に実施した。トラフETTを完了した後、患者は、その
週に使用したブリスターパックから、次に計画された盲検医薬投与量を受けた。
別のETTを、投与した用量の1時間後に実施した。これをピークETTと称し
た。血液試料を、トラフ(投与の約8時間後)およびピーク(投与の1時間後)
に得た。他の標準的な実験室試験を試験全体を通じて規則的にモニタリングした
【0079】 血圧(血圧計バンドによる)および心拍数を、全てのETTの前、ETTの最
中、試験の各段階の最後の分の間、狭心症発症時、最大運動の時点、および回復
中にモニタリングした(4分間の間は1分毎に、その後、数値が基線に戻るまで
5分毎に)。心拍数も連続的にモニタリングし、標準的な12−リードECG記
録を、患者がトレッドミルに起立したままで運動直前に、各段階の運動の終了時
に、最大耐容運動負荷量で、および運動終了時に実施した。
【0080】 ピークおよびトラフにおける全患者のプラセボおよび異なるラノラジン投与処
方(ラノラジン−プラセボ)中の目的の3つの運動変数に関する平均トレッドミ
ル運動時間を、以下の表2に要約する。
【0081】
【表3】 血漿中ラノラジンピーク濃度において、全てのETT虚血パラメータは、プラ
セボより延長し、最も顕著には、1mmST区分下降発症時までの時間が延長し
た。全患者解析において、プラセボに対する狭心症発症までの時間の増加は、3
つの各ラノラジン投与処方および全ての処方計画を合わせたものについて、0.
32から0.39分(p≦0.01)の範囲であり、1mmST区分下降開始ま
での時間は、0.28から0.41分(p≦0.02)の範囲であった。また、
運動の全持続時間は、全ての処方計画を合わせたものでは有意に増加し、類似の
方向および大きさという傾向が、各投与処方について認められた。プロトコール
毎の解析において、3つの各ETTパラメータは、全てのラノラジン投与処方を
合わせたものについて延長した(p≦0.01)。全ての個々のラノラジン投与
処方により、1mmST区分下降までの時間は有意に延長し、類似の方向および
比率という重要でない傾向が、狭心症発症までの時間および運動持続時間につい
て見られた。一般に、プロトコール毎の解析の結果は、効果の大きさを除き、単
独療法において幾分高いようであった。
【0082】 血漿中トラフ濃度では、ラノラジンは、ETTパラメータに対してより少ない
作用を示した。全患者およびプロトコール毎の解析の結果は比較的一貫し、運動
時間の増加傾向を実証する。全患者解析で合わせた全てのラノラジン処方計画に
ついての1mmST区分下降までの時間のみが、統計学的有意を達成した。
【0083】 ラノラジン単独療法で観察された運動パラメータのより顕著な増加に鑑みて、
異なる併用抗狭心症医薬を受けている患者間のラノラジンに対する応答を解析し
た。運動時間を向上する作用が最も明らかな場合に、ピークラノラジンデータに
、これらの後知恵解析を実施した。長時間作用型硝酸塩を、最初に、単純盲検認
定相中に中止したので、どの患者も長時間作用型硝酸塩を受ける二重盲検処置に
移行しなかった。ピーク効力データをもつ患者の中で、34%(312名中10
7名)の患者が、二重盲検処置中にベータ−遮断薬を受け、24%(312名中
75名)がカルシウムアンタゴニストを受けた。
【0084】 運動試験パラメータは、患者がベータ−遮断薬を受けているか否かに関わらず
、ラノラジンピーク濃度において向上した(ラノラジン−プラセボ)。これらの
向上は、ベータ−遮断薬を受けた107名の患者に比べて、ベータ−遮断薬を受
けていない205名の患者で僅かにより高かった。ベータ−遮断薬を受けている
患者と、それらを受けていない患者の間の差異は、どの運動パラメータについて
も統計学的有意を達成しなかった。ベータ−遮断薬を受けていない患者において
、全運動パラメータが、各3つのラノラジン処方計画、およびまた全てのラノラ
ジン処方計画を合わせたものにおいて有意に向上した。類似の傾向が、ベータ−
遮断薬を受けている少数の患者にも観察された。カルシウムアンタゴニストを受
けていない患者と比べて、カルシウムアンタゴニストを服用している患者の運動
データの解析により、類似の知見が得られた。
【0085】 以下の表3は、性別の全患者および各投与処方についての、ラノラジン二塩酸
塩基に基づいた、血漿中ラノラジン濃度の平均ピークおよびトラフを要約する。
【0086】
【表4】 血漿中平均ピーク濃度は、1346から2128ng/mLのラノラジン遊離
塩基の範囲であった。400mg1日3回の投与処方は、最も高い血漿中ラノラ
ジン濃度に結びついた。平均血漿中ラノラジントラフ濃度は、235から514
ng/mLの範囲であった。平均血漿中ラノラジンピーク濃度は、男性よりも女
性において幾分高かったが、トラフで明白な血漿中濃度には、性別による差異は
全くなかった。
【0087】 血漿中ラノラジンピーク濃度では、二重積において、ラノラジン投与処方のい
ずれかとプラセボの間には統計学的な有意差はなかった。同様に、血漿中ラノラ
ジントラフ濃度では、静止または最大運動二重積において、プロトコール毎の分
析において、3つのラノラジン投与処方とプラセボの間には統計学的な有意差は
なかった。
【0088】 この試験の結果により、ラノラジンは、慢性安定狭心症患者における、効果的
な抗狭心症および抗虚血化合物であることが示唆される。血漿中ピーク濃度では
、使用した3つのラノラジン投与処方は、狭心症発症までの時間および運動持続
時間、並びに、1mmST区分下降までの時間を、プラセボで観察された時間よ
りも平均で約0.33分延長した。運動パラメータの向上が、本試験において、
併用抗狭心症療法(例えばベータ−遮断薬およびカルシウムアンタゴニスト)を
受けている患者だけでなく、ラノラジン単独療法のみを受けている亜群にも観察
された。後者の患者では、処置効果は、幾分程度がより大きいようであった。こ
れにより、ラノラジンはまた、慢性安定狭心症患者における単独療法にも有用で
あり得ることが示唆される。
【0089】 血行力学的知見により、血漿中ラノラジンピーク濃度における運動パラメータ
の向上は、血圧または心拍数の変化を結びつかなかったことが示される。それ故
、非血行力学的なラノラジンの作用機序は、現在臨床使用されている他の抗狭心
症薬のそれとは異なる。
【0090】 最も重要なことには、我々は、試験した即時放出ラノラジン調製物の抗狭心症
効果および抗虚血効果は、投与間隔全体を通じて持続しないことを記録した。虚
血型ST区分下降の開始までの時間は有意に延長し、類似の方向の傾向が他のE
TTパラメータについても認められたが、効果は、血漿中ラノラジントラフ濃度
で最小であった。血漿中平均ラノラジン遊離塩基ピーク濃度は、1346から2
128ng/mLの範囲であり、一方、平均血漿中トラフ濃度は、235から5
14ng/mLの範囲であった。ピークで観察されたより高い平均血漿中ラノラ
ジン濃度は、臨床的に意味ある抗狭心症効果および抗虚血効果に結びつき、一方
、トラフで得られた濃度には結びつかなかったのは明白と思われる。
【0091】 本実験の結果に基づいて、ETT中に検出された抗虚血活性に関する域値血漿
中ラノラジン遊離塩基濃度は、約550ng/mLより上であるらしい。さらに
、血漿中ラノラジン濃度は、投与間隔全体を通じて運動中の抗狭心症および抗虚
血活性を確保するために、この間隔全体を通じて域値またはそれ以上に維持しし
なければならないようである。
【0092】 ラノラジンは、本試験で達成された血漿中濃度で十分な耐容性を示した。副作
用の発生率は、ラノラジン投与処方およびプラセボ間で異ならず、ECG間隔ま
たは複合体形態において、薬物に関連した変化はなかった。さらに、血中グルコ
ース濃度、脂質値または肝臓機能試験の臨床的に有意な変化はなく、これにより
、ラノラジンの代謝効果は、全身グルコース調節または脂質代謝にまで及ばない
ことが示唆される。
【0093】 ラノラジンは、慢性安定狭心症患者において、心拍数および血圧に検出可能な
作用を及ぼすことなく、運動パラメータを向上する。これらの抗狭心症効果およ
び抗虚血効果を検出するためには、約550ng/mL以上の域値血漿中ラノラ
ジン濃度を得なければならないようである。ラノラジンは、広範囲の血漿中濃度
で十分な耐容性を示す。虚血管理におけるこの新規な代謝概念を完全に評価する
ために、より大量の持続放出調製物を使用したさらなる試験が保証される。
【0094】 (実施例5) I.インビトロでのIR製剤とSR製剤の比較 実施例1に従って調製したIR製剤および実施例2A〜2Cに従って調製した
SR製剤を、胃での溶解をシミュレートするために溶解液として0.1M塩酸9
00mLを使用し、USP装置2溶解テスター中で試験した。
【0095】
【表5】 表の結果は、IR製剤はほんの0.5時間で完全に溶けるが(即時放出製剤で
期待されるように)、一方、SR製剤A、BおよびCは、持続放出製剤で望まし
いように、低いpHでより長時間の溶解を示すことが示される。
【0096】 II.インビボでのIR製剤とSR製剤A、B、およびCの比較 実施例1に従って調製したIR製剤の1回投与量および実施例2に従って調製
したSR製剤AおよびBを、11人の健康なボランティアに投与し、ラノラジン
遊離塩基のその血漿中濃度を、投与の0、20、40、60、90および120
分後、1時間毎に6時間まで、1時間に2回18時間まで、および24時間後に
測定した(SR製剤のみ)。結果を以下の表5に示す。
【0097】
【表6】 表5から、本発明のSR製剤A、BおよびCは、ラノラジンの1日2回投与に
適した溶解特性を示すことが明らかである。
【0098】 (実施例6) 本実施例は、実施例2Dのラノラジン塩基SR製剤の単回経口投与量の安全性
および薬物動態プロファイルを評価する、単一漸増投与量のクロスオーバーデザ
イン試験を詳述する。ヒト被検者を3つの群に分けた。1群は、500、750
および1000mgのラノラジンSRを受けた。2群は、1250および175
0mgのラノラジンSRを受けた。3群は、1500および2000mgのラノ
ラジンSRを受けた。各群はまた、無作為プラセボ相も有した。ラノラジンSR
の単回経口投与量後の、平均薬物動態パラメータを以下の表6に詳述する。
【0099】
【表7】 表6に報告した薬物動態結果により、ラノラジンは、SR製剤からゆっくりと
放出され、結果的にラノラジンの吸収は溶解度律速であったことが示される。こ
れにより、全投与レベルで観察される血漿中薬物濃度−時間プロファイルは延長
し、血漿中ピークレベルは投与4から6時間後である。500から2000mg
の投与量範囲におよび、平均CmaxおよびAUC0〜30hrは、ほぼ投与量
に比例して増加したが、2群内では比例から幾分逸脱しているようであった。
【0100】 (実施例7) 本実施例は、1日2回投与を評価するための、二重盲検でプラセボ対照の複数
の漸増投与量のクロスオーバーデザインされたボランティア試験を詳述する。6
人の被検者が、500、750、および1000mgで1日2回、実施例2Dに
従って調製したラノラジンSR製剤の投与を4日間受け、続いて5日目に朝の投
与量を受けた。薬物動態結果を以下の表7に報告する。
【0101】
【表8】 表7によると、ラノラジンはSR製剤からゆっくりと放出され、従って薬物動
態が溶解度律速であった。これにより、結果として全投与レベルにおいて血漿中
薬物濃度−時間プロファイルは延長することになり、ピーク血漿レベルは投与後
2から4時間に観察された。
【0102】 これらの結果により、有用な血漿中ラノラジンレベルは、ヒトにおいて、1日
2回の計画で、このSR製剤を投与することにより達成できることが示される。
【0103】 (実施例8) 本実施例は、実施例2Dのようなラセミラノラジン遊離塩基製剤を投与するこ
との安全性および耐容性を評価した。ラセミラノラジンおよびそのエナンチオマ
ーである(R)−(+)−N−(2,6−ジメチルフェニル)−4−[2−ヒド
ロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)−プロピル]−1−ピペラジンアセト
アミド、(S)−(−)−N−(2,6−ジメチルフェニル)−4−[2−ヒド
ロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)−プロピル]−1−ピペラジンアセト
アミドの、ヒト血漿中での個々および平均の濃度も決定した。
【0104】 試験は、持続放出ラノラジン投与形の漸増投与量を用いて実施した。投与期間
の前、および期間中の合間、および投与期間後に、血液試料をラノラジンアッセ
イのために採取し、血圧、心拍数、ECGおよび症状を全体に渡ってモニタリン
グした。データ要約は、次の相の試験に進行する前に各相後に再検討した。
【0105】 全員が18ないし40歳の健康な男性ボランティアである8人の被検者が参加
し、全員が試験を完了し、薬物動態および安全性解析に利用可能であった。被検
者の各々に、500mgおよび750mgの錠剤を含む様々なタイプの持続放出
錠剤形態のラノラジン遊離塩基の投与量、または1500および2000mgの
単位経口投与量を作成するのに必要な、適合したプラセボ(2×750mgサイ
ズと1×500mgサイズ)を投与した。
【0106】 各相において、4日間1日2回の単回投与量と、5日目に単回投与量。5日目
に各ボランティアは、仰臥位および立位血圧(BP)および心拍数、ECGデー
タ、副作用、臨床化学反応および血液学的結果、検尿結果を含む、全体的な薬物
動態プロファイルを受けた。
【0107】 定常状態を、分散分析により、および、時間に対する係数が0と有意に異なる
かどうか(p<0.05として規定)を試験することにより、C48h、C72 およびC96hおよびlog変換データを使用して、各投与レベルで試験した
。これらの試験は、ANOVAモデル由来の可変性の推定値により、両側t検定
を使用して実施した。定常状態も、混合効果ANOVAモデルおよび非変換およ
びlog変換データを使用して、C48h、C72hおよびC96hについての
平均を比較することにより評価した。血行力学的パラメータでは、1日目の前投
与処置平均および5日目のデータを、混合効果ANOVAモデル由来のばらつき
の推定値を使用して、両側t検定を介して処置間で比較した。処置を比較するた
めに、90および95%信頼区間を計算した。複数の比較について調整はしなか
った。
【0108】 ラノラジン遊離塩基の5日目の平均および標準偏差の薬物動態パラメータを以
下の表8に詳述し、平均血漿プロファイルを図に示す。血漿中ラノラジン遊離塩
基の定常状態レベルは、4日目までに得られるようであった。投与間隔内で、最
大レベルまでゆっくりと上昇し、tmax値は投与1から6時間後の範囲であっ
た。その後レベルはゆっくりと下降し、投与間隔におよび血漿中レベルの小さな
程度の変動が生じた。このSR製剤での複数回の投与後に、ラノラジンの(+)
Rおよび(−)Sエナンチオマーの薬物動態パラメータの差異はないようであっ
た。
【0109】
【表9】 幾人かの被検者はあまりの症候性ため、通常投与後2〜6時間の、ラノラジン
1500mg(n=3が8つ)および2000mg(n=2が8つ)に対するB
P測定を完了できなかった。統計学的に有意な起立収縮期血圧の低下が、5日目
に、1500mg(−9.8mmHg;投与4時間後)および2000mg(−
8.4mmHg;投与6時間後)で認められた。副作用のパターンはラノラジン
およびプラセボで類似していたが、頭痛、めまい、および鼻づまりが、ラノラジ
ンでより頻繁に見られるようであった。
【0110】 (実施例9) 安定狭心症におけるラノラジンの単独療法評価(MARISA) MARISAは、安定狭心症における持続放出ラノラジン(SR)の最初の試
験である。
【0111】 背景:ラノラジン(Ran)は、脂肪酸酸化の部分的阻害剤(pFOX阻害剤
)である。ATP生成を、脂肪酸酸化から炭水化物酸化にシフトすることにより
、Ranは、心臓の仕事量を減少することなく酸素要求量を減少し、解糖のピル
ビン酸酸化への共役を維持し、これは乳酸の蓄積を最小限にする。3つの初期の
プラセボ対照安定狭心症試験では、単独または他の抗狭心症薬と組合わせた≧2
40mgでの経口Ran(即時放出)は、休止時または運動時心拍数の変化また
は休止時または運動時血圧の減少を伴うことなく運動時間を増加する。これらの
初期の試験では、運動時間の統計学的に有意な増加が、血漿中Ranピークレベ
ル(投与1〜3時間後)付近でのみ生じた。この調査は、持続放出(SR)製剤
を評価して、製剤が、1日2回の投与で治療範囲に血漿中レベルを維持できるか
どうかを決定する。
【0112】 方法:再現性の狭心症限界性運動持続時間および≧1mmのST下降を有する
他の抗狭心症薬物から抽出した患者を、Ran(500mg1日2回、1000
mg1日2回および1500mg1日2回)および相当するプラセボ(Pbo)
に、二重盲検で4期間のラテン方格クロスオーバーデザインに無作為に割り当て
た。改変Bruceプロトコールを用いた運動試験を、トラフ(投与12時間後
)およびピーク(投与4時間後)の両方で実施した。結果:米国、チェコ共和国
、ポーランドおよびカナダの49のセンターが191人の患者を無作為に割り当
てた。168人が、全4つの二重盲検処置期間を完了し;他の7人が4期間のう
ち3つを完了した。これらの175人の患者を、以下の表9および図1〜3に示
した、一次効力解析に含めた。
【0113】
【表10】 結果:Ranは、プラセボと比べて、運動持続時間を改善した。血漿中ピーク
およびトラフ濃度を、以下の表10に記録する。Ranは、休止時または運動時
血圧または心拍数に関しては、Pboに対し臨床的に意味ある効果を全く示さな
かった。
【0114】
【表11】 表10から、約850ng/mLまたはそれ以上および少なくとも4000n
g/mLまでの血漿中Ran濃度レベルが有益な結果を与えるようである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、実施例9に報告のように、1日2回のプラセボまたは種々の量のラノ
ラジン持続製剤で処置されたヒト患者の、症状限界性運動持続期間のプロットで
ある。
【図2】 図2は、実施例9に報告のように、1日2回のプラセボまたは種々の量のラノ
ラジン持続放出投与製剤を投与されたヒト患者における、狭心症までの運動時間
のプロットである。
【図3】 図3は、実施例9に報告のように、1日2回のプラセボまたは種々の量のラノ
ラジン持続放出投与製剤を投与されたヒト患者における、1mmST下降となる
までの運動時間のプロットである。
【手続補正書】
【提出日】平成15年1月8日(2003.1.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C076 AA36 AA67 BB01 CC11 CC13 FF31 FF68 4C086 AA01 AA02 BC50 MA01 MA35 MA37 MA52 NA10 NA12 ZA36 ZA38 ZA40

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1回の投与あたり2個以下の錠剤で、少なくとも50重量%
    のラノラジンを含む持続放出医薬投与形をヒト患者に投与して、ここでの該投与
    量は、24時間におよび1回、2回および3回から選択した頻度で投与する、ヒ
    ト患者の血漿中ラノラジンレベルを少なくとも24時間最小850ng塩基/m
    Lに維持することにより、不整脈、異型および運動誘発狭心症、および心筋梗塞
    から選択した心血管疾患に罹患しているヒト患者を処置する方法。
  2. 【請求項2】 血漿中ラノラジン最大レベルは約4000ng塩基/mLで
    ある、請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 医薬投与形は、ヒト患者に、24時間におよび1回および2
    回から選択した頻度で投与する、請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 医薬投与形は、ヒト患者に、24時間におよび2回投与量で
    投与し、各投与量は2個の錠剤からなる、請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 医薬投与形は、約50重量%から約95重量%のラノラジン
    を含む、請求項1の方法。
  6. 【請求項6】 医薬投与形は、約70重量%から約80重量%のラノラジン
    を含む、請求項1の方法。
  7. 【請求項7】 ピーク対トラフのヒト患者血漿中ラノラジンレベルは、24
    時間におよび4:1未満である、請求項1の方法。
  8. 【請求項8】 ピーク対トラフのヒト患者血漿中ラノラジンレベルは、24
    時間におよび3:1未満である、請求項1の方法。
  9. 【請求項9】 ピーク対トラフのヒト患者血漿中ラノラジンレベルは、24
    時間におよび2:1未満である、請求項1の方法。
  10. 【請求項10】 投与量は、約500から1500mgのラノラジンを含む
    、請求項1の方法。
JP2001564746A 2000-03-08 2001-03-07 持続放出ラノラジン製剤 Expired - Lifetime JP4108980B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/520,932 US6479496B1 (en) 1998-09-10 2000-03-08 Methods for treating angina with ranolazine
US09/520,932 2000-03-08
PCT/US2001/007287 WO2001066093A2 (en) 2000-03-08 2001-03-07 Sustained release ranolazine formulations

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007243731A Division JP2008069159A (ja) 2000-03-08 2007-09-20 持続放出ラノラジン製剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003525896A true JP2003525896A (ja) 2003-09-02
JP4108980B2 JP4108980B2 (ja) 2008-06-25

Family

ID=24074628

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001564746A Expired - Lifetime JP4108980B2 (ja) 2000-03-08 2001-03-07 持続放出ラノラジン製剤
JP2007243731A Pending JP2008069159A (ja) 2000-03-08 2007-09-20 持続放出ラノラジン製剤

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007243731A Pending JP2008069159A (ja) 2000-03-08 2007-09-20 持続放出ラノラジン製剤

Country Status (17)

Country Link
US (1) US6479496B1 (ja)
EP (1) EP1263439A2 (ja)
JP (2) JP4108980B2 (ja)
CN (1) CN1323664C (ja)
AU (3) AU4009201A (ja)
BR (1) BR0109091A (ja)
CA (1) CA2402222C (ja)
CZ (1) CZ20022996A3 (ja)
HK (1) HK1058003A1 (ja)
HU (1) HUP0204409A3 (ja)
IL (1) IL151575A0 (ja)
MX (1) MXPA02008654A (ja)
NO (1) NO20024270L (ja)
NZ (1) NZ521292A (ja)
PL (1) PL357273A1 (ja)
RU (1) RU2002126615A (ja)
WO (1) WO2001066093A2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008069159A (ja) * 2000-03-08 2008-03-27 Cv Therapeutics Inc 持続放出ラノラジン製剤
JP2010528112A (ja) * 2007-05-31 2010-08-19 ギリアード・パロ・アルト・インコーポレイテッド 糖尿病を治療する方法

Families Citing this family (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6303607B1 (en) * 1998-09-10 2001-10-16 Cv Therapeutics, Inc. Method for administering a sustained release ranolanolazine formulation
US6544555B2 (en) 2000-02-24 2003-04-08 Advancis Pharmaceutical Corp. Antibiotic product, use and formulation thereof
US20020068078A1 (en) 2000-10-13 2002-06-06 Rudnic Edward M. Antifungal product, use and formulation thereof
US8822473B2 (en) * 2002-05-21 2014-09-02 Gilead Sciences, Inc. Method of treating diabetes
US20040063717A1 (en) 2002-05-21 2004-04-01 Andrew Wolff Method of treating diabetes
WO2005009365A2 (en) 2003-07-21 2005-02-03 Advancis Pharmaceutical Corporation Antibiotic product, use and formulation thereof
WO2005009368A2 (en) 2003-07-21 2005-02-03 Advancis Pharmaceutical Corporation Antibiotic product, use and formulation thereof
JP2006528185A (ja) 2003-07-21 2006-12-14 アドバンシス ファーマスーティカル コーポレイション 抗生物質製剤、その使用法及び作成方法
US8758820B2 (en) 2003-08-11 2014-06-24 Shionogi Inc. Robust pellet
CA2535398C (en) 2003-08-12 2013-11-12 Advancis Pharmaceuticals Corporation Antibiotic product, use and formulation thereof
AU2004270170B2 (en) 2003-08-29 2011-01-27 Shionogi, Inc. Antibiotic product, use and formulation thereof
CA2538064C (en) 2003-09-15 2013-12-17 Advancis Pharmaceutical Corporation Antibiotic product, use and formulation thereof
AU2005269981A1 (en) 2004-07-02 2006-02-09 Bonck, John A Tablet for pulsed delivery
BRPI0606403A2 (pt) * 2005-01-06 2009-06-23 Cv Therapeutics Inc formulações farmacêuticas com liberação sustentada e seus usos
US8357394B2 (en) 2005-12-08 2013-01-22 Shionogi Inc. Compositions and methods for improved efficacy of penicillin-type antibiotics
US8778924B2 (en) 2006-12-04 2014-07-15 Shionogi Inc. Modified release amoxicillin products
US8299052B2 (en) 2006-05-05 2012-10-30 Shionogi Inc. Pharmaceutical compositions and methods for improved bacterial eradication
CN100455288C (zh) * 2006-06-26 2009-01-28 哈药集团制药总厂 一种盐酸雷诺嗪制剂配方
US20080031949A1 (en) * 2006-07-24 2008-02-07 Cima Labs Inc. High dose orally dissolvable/disintegrable lyophilized dosage form
US20090111826A1 (en) * 2007-02-13 2009-04-30 Louis Lange Use of ranolazine for the treatment of cardiovascular diseases
JP2010518181A (ja) * 2007-02-13 2010-05-27 ギリアード・パロ・アルト・インコーポレイテッド 心血管疾患の処置のためのラノラジンの使用
WO2008101012A1 (en) * 2007-02-13 2008-08-21 Cv Therapeutics, Inc. Use of ranolazine for the treatment of non-coronary microvascular diseases
EP2117549A1 (en) * 2007-02-13 2009-11-18 CV Therapeutics Inc. Use of ranolazine for the treatment of coronary microvascular diseases
WO2008109175A1 (en) * 2007-03-07 2008-09-12 Concert Pharmaceuticals, Inc. Deuterated piperazine derivatives as anti-anginal compounds
US20080233191A1 (en) * 2007-03-22 2008-09-25 Brent Blackburn Use of ranolazine for elevated brain-type natriuretic peptide
KR20100033490A (ko) * 2007-05-31 2010-03-30 질레드 팔로 알토 인코포레이티드 상승된 뇌-형 나트륨이뇨 펩티드에 대한 라놀라진
CN101835761A (zh) * 2007-06-13 2010-09-15 奥斯拜客斯制药有限公司 取代的哌嗪
US20090012103A1 (en) * 2007-07-05 2009-01-08 Matthew Abelman Substituted heterocyclic compounds
EA201070914A1 (ru) * 2008-02-06 2011-04-29 Гайлид Сайэнсиз, Инк. Применение ранолазина для лечения боли
JP2012526848A (ja) * 2009-05-14 2012-11-01 ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド Cns障害の治療のためのラノラジン
NO3175985T3 (ja) 2011-07-01 2018-04-28
WO2013043925A1 (en) 2011-09-21 2013-03-28 Gilead Sciences, Inc. Sodium channel blockers reduce glucagon secretion
TW201717919A (zh) 2015-07-02 2017-06-01 國際藥品股份公司 雷諾多重壓縮錠劑
WO2018001582A1 (en) 2016-06-30 2018-01-04 Interquim, S.A. Ranolazine multiple compressed tablets
CA3161960A1 (en) 2019-12-16 2021-06-24 Tenax Therapeutics, Inc. Levosimendan for treating pulmonary hypertension with heart failure with preserved ejection fraction (ph-hfpef)

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4567264A (en) * 1983-05-18 1986-01-28 Syntex (U.S.A.) Inc. Cardioselective aryloxy- and arylthio- hydroxypropylene-piperazinyl acetanilides which affect calcium entry
IL81419A0 (en) * 1986-01-30 1987-08-31 Syntex Inc Long acting sustained release pharmaceutical compositions containing dihydropyridines and their preparation
EP0714660B1 (en) * 1989-06-23 2002-09-04 Syntex (U.S.A.) LLC Ranolazine and related piperazines for protecting skeletal muscles
US5209933A (en) 1990-01-10 1993-05-11 Syntex (U.S.A.) Inc. Long acting calcium channel blocker composition
JPH06199657A (ja) * 1992-12-10 1994-07-19 Sumitomo Pharmaceut Co Ltd 徐放性製剤
US5455045A (en) * 1993-05-13 1995-10-03 Syntex (U.S.A.) Inc. High dose formulations
JPH09188617A (ja) * 1996-01-08 1997-07-22 Pola Chem Ind Inc 徐放性医薬組成物
US6303607B1 (en) * 1998-09-10 2001-10-16 Cv Therapeutics, Inc. Method for administering a sustained release ranolanolazine formulation
US6479496B1 (en) * 1998-09-10 2002-11-12 Cv Therapeutics, Inc. Methods for treating angina with ranolazine
JP2000336032A (ja) * 1999-05-26 2000-12-05 Kissei Pharmaceut Co Ltd ピペラジンアセトアミド誘導体を含有する徐放性経口医薬品組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008069159A (ja) * 2000-03-08 2008-03-27 Cv Therapeutics Inc 持続放出ラノラジン製剤
JP2010528112A (ja) * 2007-05-31 2010-08-19 ギリアード・パロ・アルト・インコーポレイテッド 糖尿病を治療する方法

Also Published As

Publication number Publication date
HUP0204409A3 (en) 2005-04-28
AU4009201A (en) 2001-09-17
NO20024270L (no) 2002-11-06
US6479496B1 (en) 2002-11-12
EP1263439A2 (en) 2002-12-11
IL151575A0 (en) 2003-04-10
BR0109091A (pt) 2005-02-15
CZ20022996A3 (cs) 2003-09-17
CA2402222A1 (en) 2001-09-13
HUP0204409A2 (en) 2003-05-28
RU2002126615A (ru) 2004-03-20
MXPA02008654A (es) 2004-09-06
CN1323664C (zh) 2007-07-04
HK1058003A1 (en) 2004-04-30
NO20024270D0 (no) 2002-09-06
CA2402222C (en) 2009-11-03
NZ521292A (en) 2008-07-31
CN1443069A (zh) 2003-09-17
PL357273A1 (en) 2004-07-26
WO2001066093A3 (en) 2002-03-14
WO2001066093A2 (en) 2001-09-13
AU2008212005A1 (en) 2008-09-25
AU2001240092B2 (en) 2004-10-14
AU2001240092B8 (en) 2004-12-02
JP4108980B2 (ja) 2008-06-25
JP2008069159A (ja) 2008-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4108980B2 (ja) 持続放出ラノラジン製剤
JP3745621B2 (ja) 持続放出型ラノラジン製剤
JP2008069159A5 (ja)
AU2001240092A1 (en) Sustained release ranolazine formulations
US20020052377A1 (en) Method for treating angina

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060718

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20061017

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20061027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070116

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070529

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070827

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20071114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080325

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080403

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4108980

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 3

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411

Year of fee payment: 4

R157 Certificate of patent or utility model (correction)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R157

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140411

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term