JP2003525843A - 脂肪細胞を含む身体部位の引き締めおよび/または縮小 - Google Patents

脂肪細胞を含む身体部位の引き締めおよび/または縮小

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JP2003525843A JP2000514605A JP2000514605A JP2003525843A JP 2003525843 A JP2003525843 A JP 2003525843A JP 2000514605 A JP2000514605 A JP 2000514605A JP 2000514605 A JP2000514605 A JP 2000514605A JP 2003525843 A JP2003525843 A JP 2003525843A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、脂肪細胞を含む身体部位のサイズの引き締めおよび/または縮小のために局所的に適用した場合に、エストロゲンの産生および/または作用を阻害する物質または該物質を含有してなる組成物の用途に関する。アロマターゼ阻害剤および/または抗エストロゲン剤はとくに適した物質である。該物質または該組成物は、女性の乳房縮小施行に使用されるとき非常に効果的であり、良く適合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、脂肪細胞を含む身体部位の引き締めおよび/または縮小にとくに好
適な物質または該物質を含有してなる組成物の用途に関する。
【0002】 本発明はさきに公開された特許出願WO−A−97/36570に同種の物質
または組成物が公開されているので類似している。ただし両者の相違は、前記特
許出願では皮下結合脂肪組織の障害に際する適用が目的であるが、本発明は脂肪
細胞を含む身体部位の引き締めおよび/または縮小を目的としているという点に
ある。
【0003】 典型的な体脂肪分布の形成は目的論的観点から見てヒトの種の保存(Arterhal
tung)にとくに役立っている。紛れもなく存在する心理的および審美的効果の他
に、この分布は ― たとえば女性の乳房(Brust)にあっては妊娠プラス乳児の
栄養哺育を保障するために ― カロリーを十分に貯える、ならびに相当する身体
部分の形成および栄養補給を遂行するために(脂肪組織の形で)カロリーを供給
することの両面から、生物学的効果が際立っている。
【0004】 しかし脂肪組織のこうした本来正常で典型的な分布は、生理学的原因からにせ
よ、誤った栄養摂取に起因するにせよ、容易に変化し得るものであり―とくに年
齢が進むと―望ましからぬ異常な体脂肪分布が形成され得る。女性の乳房は ―
しばしば妊娠が契機となって ― 加齢と共に弛みまたは望ましからぬ肥大を来す
ことがある。弛みまたは異常な体脂肪分布となったこうした身体部位の外観は重
大な心理的負担をもたらし得る。乳房が弛んだりまたは過大になった女性が乳房
の引き締めまたは縮小を望むことは希ではない。
【0005】 脂肪細胞を含む身体部位の引き締めおよび/または縮小を願う欲求はこれまで
実際には手術療法による以外で効果的に充足することは不可能であった。しかし
ながらこうした手術療法は重大な短所と結びついている。手術にはもともと相対
的に費用のかかる外科的処置が必要である。さらに手術の傷痕が残り、これは隠
すことができないことが多く、このことがまたもや心理的侵害をもたらすことと
なる。そうした身体部分がどこであるかによって手術処置が困難であったり、脂
肪組織除去手術後の結果としての皮膚部位の縫合が困難であったりすることもあ
る。
【0006】 そこで本発明の目的は前記の短所を回避しつつ脂肪細胞を含む身体部位の引き
締めおよび/または縮小のための治療の可能性を向上させることである。
【0007】 前記課題は脂肪細胞を含む身体部位の引き締めおよび/または縮小を目的とし
た局所部位的(local topischer)適用にあたってエストロゲンの産生および/
または作用を阻止する物質を使用することによって解決される。またこれに代え
て、局所部位に適用される組成物に前記物質が含有されているのも好ましい。
【0008】 本発明のもう一つの目的は、前述の物質または組成物を脂肪細胞を含む身体部
位の引き締めおよび/または縮小を目的とした薬剤の製造に使用する点にある。
その際、該薬剤は美容目的のための使用を第一とする。
【0009】 本発明の好ましい実施形態の特徴は請求項1に従属する請求項にあげられてい
る。本発明は胸部、とくに女性の乳房の引き締めおよび/または縮小にとくに適
した方法であり得る。
【0010】 本発明に基づく本使用法は新しい種類の治療法を可能とする。それは手術的/
外科的処置によるかまたは全身性投薬システムにより実施される従来の治療法を
踏襲しない。発明者はむしろ、活性物質としての前記の特殊な物質の使用は、脂
肪細胞を含む身体部位へのとくに効果的な引き締めおよび/または縮小をもたら
す局所部位的な皮膚への適用を可能にするという驚くべき事実を確認した。それ
によれば、本発明に基づいて使用される、エストロゲンの産生および/または作
用を阻害する効果を有する物質は、その場で、性腺外エストロゲン産生と、さも
なければ結合組織細胞の脂肪細胞への転換を引き起こすこのホルモンタイプの局
所的作用とを妨げる。こうして本発明に基づいて生ずる薬剤適用局所エストロゲ
ン濃度の低下は反対の効果をもたらす;いい換えれば、結合組織細胞の脂肪細胞
への転換は減少するかまたはもはやそうした転換は生ぜず、脂肪細胞の充満度は
低下することとなる。これによって同時に結合組織構造の適切な構造再編および
引き締めとが実現される。さらにこの脂肪細胞を含む身体部位の皮膚表面はエス
トロゲンの産生および/または作用を阻害する物質を局所部位的に適用している
間に艶やかで張りのあるものとなる。とくに一般原理上考慮される血路を介した
全身性治療法に比較し、本発明によって可能とされる治療法の特別な長所は脂肪
細胞を含む身体部位の引き締めおよび/または縮小が治療対象外の遥かに広範な
身体部域における正常なエストロゲン体内代謝との生理学的平衡を基本的に変化
させることなく非常に適切且つ選択的に実現されるという点にある。
【0011】 したがって本発明によれば、局所使用された活性物質の局所的浸透により、実
際に、治療の施された身体領域の周辺におけるエストロゲンの産生およびエスト
ロゲンの作用のみが阻害される。アンドロゲン作用は予測されず、また認められ
なかった。本発明に基づいて使用された物質は局所的作用のみを有し、したがっ
て全身的作用は生じない。治療を受けた女性に不適合(Unvertaeglichkeiten)
はなんら見られなかった。血液によって循環されず、直接作用個所に達する局所
的阻害活性物質は結合組織線維の増加と連携して脂肪細胞の顕著な縮小をもたら
し、これが最終的効果として脂肪組織の減少と引き締めとを導く。この新しい活
性・治療メカニズムは本発明に基づく乳房の治療を受けたさまざまな女性被検者
によって裏付けられた。30%までの減少をたやすく実現することができた。こ
れにより多くの場合に行われてきた手術による乳房の縮小を回避することができ
ることとなろう。
【0012】 効果の発生、たとえば引き締めおよび/または縮小は脂肪細胞を含む身体部位
に局所部位的に連続して(たとえば毎日1〜2回)適用すれば、わずか数週間以
内に現われる。
【0013】 「エストロゲン」なる用語はたとえばエストラジオール、エストロンおよびエ
ストリオールなどのエストロゲン作用を有するいっさいの天然型の女性ホルモン
として理解される。本発明に基づき、エストロゲンの産生および/または作用を
阻害する物質として考慮されるのはとくに2種の物質であり、以下にこれらにつ
いて詳細に述べることとする。
【0014】 これらの物質の一方は抗エストロゲン剤すなわちエストロゲン受容体を遮断し
、拮抗阻害剤としてエストロゲンの作用を阻害する物質である。
【0015】 これらの物質のもう一方は性腺外のエストロゲン形成を局所的に阻害し得る物
質である。これについてはとくに(シトクロムp450)アロマターゼのステロ
イド系阻害剤と非ステロイド系阻害剤が考えられる。このアロマターゼは脂肪組
織の間質細胞(den Stromazellen)中で副腎由来の血液を介して搬送されてきた
前駆物質分子(たとえばデヒドロアンドロステロン、DHEAおよびアンドロス
テンジオン)のエストロゲンへの化学的変換を触媒する中心酵素である。したが
ってこの酵素の阻害はエストロゲン形成の局所部位的なその場での(in situ)
阻害を導く。これらのアロマターゼ阻害剤はそのとくに好ましい作用態様からし
て本発明に基づく用途に用いるのに適当である。
【0016】 アロマターゼ阻害剤の例をあげれば、ステロイド系アロマターゼ阻害剤として
は4−ヒドロキシアンドロスト−4−エン−3,17−ジオン(Formestan(商
標))、6−メチレンアンドロストラ−1,4−ジエン−3,17−ジオン(Ex
emestan(商標))、10−(2−プロピニル)エステル−4−エン−3,17
−ジオン(MDL 18962)および7−置換アンドロステンジオン誘導体であり、ま
た非ステロイド系アロマターゼ阻害剤としてはイミダゾールおよびトリアゾール
誘導体、たとえば6−[(4−クロロフェニル)(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)メチル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール(Vorazol(商
標))、2,2’−[5−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル−メチ
ル)−1,3−フェニレン]ビス(2−メチルプロピオニトリル)(Arimidex(
商標))、4−[1−(シアノフェニル)−1−(1,2,4−トリアゾリル)メチ
ル]ベンゾニトリル(Letrozol(商標))、4−(5,6,7,8−テトラヒド
ロ−イミダゾ[1,5a]ピリジン−5−イル)ベンゾニトリル モノヒドロク
ロライド(Fadrozol(商標))およびピリドグルテチミド(Pyridoglutethimid
)(Rogletimid(商標))である。これらの物質の名称およびその入手先につい
てはたとえば「ローテ・リステ(Rote Liste)」、キャンター(Cantor)出版、
アウレンドルフ(Aulendorf)(DE)、(1985年)を参照されたい。
【0017】 これらのアロマターゼ阻害剤はそれ自体公知であるが、ただしそれはまったく
別の分野すなわち乳癌の薬物治療法に使用される全身性作用物質としてである。
この点については「J. Steroid Biochem. Molec. Biol.」、49巻、4〜6号、
281〜287頁(1994年)のエイ エム エイチ ブローディ(A. M. H. Bro
di)の概説論文ならびに「Journal of Clinical Oncology」、12巻、11号、
2460〜2470頁(1994年)のピー イー ゴス(P. E. Goss)およびケイ
エム イー エイチ グウィン(K. M. E. H. Gwyn)の概説論文を参照された
い。また、アロマターゼ阻害およびその後のエストロゲン減少の測定については
前記概説論文にあげられているその他の参考文献、たとえば「J. Steroid Bioch
em. Molec. Biol.」、7巻、787〜793頁(1976年)のエイ エム エイチ
ブローディらの論文および「J. Med. Chem.」、28巻、788〜795頁(1
985年)のディ エイ マルシュ(D. A. Marsh)らの論文を参照されたい。さら
に特別なアゾール誘導体とそのアロマターゼ阻害作用および抗真菌作用は欧州特
許公開公報0 575 210に記載されている。
【0018】 驚いたことに、大豆グリシン(リンネ分類法に基づくINCI名)中にアロマ
ターゼ阻害特性を有する物質が含まれており、大豆グリシンに由来するこれらの
アロマターゼ阻害剤を本発明の枠内で使用し得ることが明らかとなった。大豆グ
リシンに由来するこれらのアロマターゼ阻害剤は、「大豆グリシン」(大豆油な
いし大豆抽出物または大豆ステロール)を準備し、続いてアロマターゼ阻害作用
を有する成分を通常の分離法、たとえば液体クロマトグラフィー、とくにHPL
Cによって分離することにより容易に得ることができる。
【0019】 さらに、大豆グリシンを酸化処理すると大豆グリシンのアロマターゼ阻害剤の
作用を高めることができることが判明した。大豆グリシンに由来するこれら酸化
型の合成は大豆グリシン(大豆油ないし大豆抽出物または大豆ステロール)を酸
化し、続いてアロマターゼ阻害作用を有する成分を通常の分離法、たとえば液体
クロマトグラフィー、とくにHPLCによって分離するという簡単な方法で行わ
れる。
【0020】 酸化は酵素法たとえば「J. Am. Chem. Soc.」、104巻、4718〜472
0頁(1982年)のワイ フジモト(Y. Fujimoto)らによって記述された方
法または化学的方法たとえば「Tetrahedron」、41巻、20号、4509〜4
517頁(1985年)のピー ヴェルツェル(P. Welzel)によって記述された方
法で行なうことができる。
【0021】 抗エストロゲン剤群の物質に関する例としては、とくに非ステロイド系のエス
トロゲン拮抗剤、タモキシフェン(Z−2−[4−(1,2−ジフェニル−1−
ブテニル)フェノキシ]−N,N−ジメチルアミン)およびアミノグルテチミド
(3−(4−アミノフェニル)−3−エチル−2,6−ピペリジン−ジオン)なら
びにそれらの類似体および誘導体たとえば3−ヒドロキシタモキシフェン、4−
ヒドロキシタモキシフェンおよび7−アルキル−スルフィニル−タモキシフェン
類似体(ICI 182,780)をあげることができる。これらの物質の名称およびその
入手先についてはたとえば「ローテ・リスト」、キャンター出版、アウレンドル
フ(DE)、(1985年)を参照されたい。
【0022】 これらの抗エストロゲン剤もこれまで常に乳癌の全身性治療法との関連でのみ
取り上げられてきた。
【0023】 本発明に基づいて使用される物質を親油性物質から選択することにより脂肪細
胞を含む身体部位の引き締めおよび/または縮小に際する効果向上が生じる。親
油性物質はとくにそれらが適切な薬学の皮膚浸透ビヒクル系中に混合された場合
、皮膚層ならびに細胞膜を容易に透過し、したがって急速且つ効果的に前記作用
を発揮し得ることが明らかとなった。したがってそうした物質またはこのような
物質を含有してなる組成物は局所適用にとくに適している。このことはとくに、
ステロイド骨格によってもともと親油性を有しならびに通例、優れたもしくは非
常に優れた経皮吸収性および細胞膜透過能を有するステロイド系アロマターゼ阻
害剤に当てはまる。さらに親油性物質は脂肪組織中に容易に蓄積されることがで
きる。目的とする高度の親油性を元来有していない物質は、それ自体公知の方法
で親油基による修飾または誘導によって親油化することができ、しかもその際注
目すべきことはエストロゲンの産生および/または作用を阻害する性質が失われ
ないということである。
【0024】 場合により、経皮吸収に問題があるかまたは経皮吸収の増進が必要であるかす
る場合には、使用される組成物に好ましくはさらに経皮吸収促進剤を加えること
が可能である。こうした経皮吸収促進剤は公知である。これにはたとえばヒアル
ロン酸塩、ジメチルスルホキシド(DMSO)などが適している。
【0025】 作用メカニズムが相互に補完して好適な影響を及ぼし得るように、好ましい実
施形態において単一または複数のアロマターゼ阻害剤と単一または複数の抗エス
トロゲン剤とを組み合わせて含む局所部位的適用のための組成物が使用される。
この場合組合わせに際する量比は決定的なものではなく、それぞれのニーズに適
合させることが可能である。したがってたとえば、いかなる作用方法が優先され
るかに応じ、それぞれ一方の物質種または他方の物質種が優勢であってよい。ア
ロマターゼ阻害剤と抗エストロゲン剤との重量による量比はたとえば90/10
〜10/90の範囲、とくに60/40〜40/60の範囲にある。
【0026】 局所適用のためそれに適した使用物質の処方たとえば軟膏、クリーム、ゲル、
エマルジョン(ローション)、パウダー、油などを選択することができる。この
ため組成物は軟膏、クリーム、ゲル、エマルジョン、パウダーまたは油などとし
ての相当する処方に通例の添加物を含んでいる。前記ならびに通例の従来の皮膚
手入れ剤はそれぞれの処方で本発明に基づく使用に最適である。そうした処方に
対する通例の添加物には扁桃油、オリーブ油、桃仁油、落花生油、ヒマシ油など
のような植物油、植物エキス、エーテル油、ビタミン油、脂肪および脂肪類似物
質、リポイド、ホスファチド、パラフィン、ワセリン、ラノリン、ワックスなど
のような炭化水素、洗剤、レシチン、ラノリンアルコール、カロチンなどのよう
なその他の皮膚作用成分、皮膚栄養素、香料、化粧剤、アルコール、グリセロー
ル、グリコール、尿素、タルク、保存剤、日焼け防止剤、チタン白および亜鉛華
のような色素、酸化防止剤などがある。基剤(Grundsubstanz)としては一般に
水が使用される結果 ― 通例、たとえば硫酸脂肪アルコール、アルカリ石鹸(Al
kaliseifen)、レシチン、トリエタノールアミンなどの乳化剤の添加下で ― o
/w型エマルジョンまたはw/o型エマルジョンが得られる。
【0027】 活性成分を粘着性を持った支持システムたとえば膏薬を介して連続的にやや長
期にわたって適切な用量で皮膚に適用することのできる、いわゆる経皮吸収治療
システム(TTS)も非常によく利用することができる。
【0028】 前記処方中の、エストロゲン形成ないしエストロゲン作用を阻害する活性成分
の量は決定的なものではなく、特定の適用症例に適合させることが可能である。
組成物全体のうちの活性成分の含有量は0.0001〜10重量%(Gew.%)が
適切であり、好ましくは0.001〜5重量%、とくに0.3〜2重量%が適当
である。
【0029】 場合によって加えられる吸収促進剤の含有量は先ず第一に吸収促進剤の種類に
依存している。この場合従来使用されてきたそれぞれの含有量は全体的に適当で
ある。たとえばヒアルロン酸塩は0.01〜1重量%、とくに0.05〜0.2
重量%の濃度で使用可能である。DMSOについては別の含有量範囲たとえば1
〜25重量%、とくに5〜10重量%が適当である。
【0030】 場合によって使用されるその他の添加物はそれぞれの処方に対し通例の量で添
加することができる。
【0031】 脂肪細胞を含む身体部位の引き締めおよび/または縮小を目的とした治療には
前記の物質または該物質を含有してなる組成物を治療されるべき身体部位に規則
的に塗布して軽く擦り込むだけでよい(たとえば毎日1から2回)。これに代わ
る別法として経皮吸収治療システム(TTS)を相当する皮膚部に塗布すること
ができる。
【0032】 本発明に基づく治療法は引き締めまたは減少ないし縮小が意図される任意の身
体部位に外用適用することができる。適用部位はたとえば胸部、臀部、上腕部お
よび大腿部である。女性の乳房では効率的な縮小および/または引き締めを求め
る特別なニーズが存在することからこの部位は本発明の好ましい適用部位である
【0033】 以下に本発明を下記の実施例に基づいて説明する。
【0034】 実施例 クリームを製造するため以下の成分が混合された: 尿素 10.0g 酸化チタン 15.0g ワセリン 25.0g パルミチン酸イソプロピル 10.0g 硬化落花生油 10.0g トゥイーン(Tween)80 5.0g 4−ヒドロキシアンドロステンジオン 1.5g 精製水添加 100.0g
【0035】 年齢以上に両乳房が弛み、胸が望ましからぬ膨張を来していた、26才の女性
被検者に前記クリームが毎日1回局所部位に適用された。前記クリームは1.5
重量%の割合でアロマターゼ阻害作用を有する4−ヒドロキシアンドロステンジ
オンを含んでいた。
【0036】 6週間後にはすでに両乳房の皮膚が顕著に引き締められ、これは10週間後に
至適に達した。12週間にわたって毎日適用した後、両乳房の体積は約10%減
少した。30%という目的の胸の体積減少は24週間後に達成された。さらに半
年間にわたって毎日適用した結果、皮膚の引き締めならびに乳房体積の減少はい
ずれも引き続き保たれていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 45/06 A61K 45/06 A61P 3/00 A61P 3/00 5/32 5/32 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4C083 AA122 AB242 AC012 AC352 AC442 AC581 AC682 AD491 AD492 CC04 DD22 DD31 DD41 EE50 4C084 AA02 AA16 DC32 MA17 MA22 MA28 MA63 NA14 ZA891 ZC191 ZC201 4C088 AB59 BA11 MA17 MA22 MA28 MA63 NA14 ZA89 ZC19 ZC20 4C206 AA01 AA02 FA51 MA01 MA04 MA37 MA42 MA48 MA83 NA14 ZA89 ZC19 ZC20

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪細胞を含む身体部位の引き締めおよび/または縮小を目
    的として、エストロゲンの産生および/または作用を阻害する物質または該物質
    を含有してなる組成物の局所部位的(local topischer)適用への用途。
  2. 【請求項2】 前記物質がアロマターゼ阻害剤および抗エストロゲン剤から
    なる群から選択されていることを特徴とする請求項1記載の用途。
  3. 【請求項3】 前記物質がアロマターゼ阻害剤であることを特徴とする請求
    項1記載の用途。
  4. 【請求項4】 前記物質が大豆グリシンに由来することを特徴とする請求項
    1記載の用途。
  5. 【請求項5】 前記物質が大豆グリシンに由来し、酸化処理されていること
    を特徴とする請求項4記載の用途。
  6. 【請求項6】 前記物質が親油性を有することを特徴とする前記請求項のい
    ずれか1項に記載の用途。
  7. 【請求項7】 前記物質が組成物中に該組成物の総量を基準として0.3〜
    1重量%の量で含有されていることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記
    載の用途。
  8. 【請求項8】 前記組成物がアロマターゼ阻害剤および抗エストロゲン剤の
    いずれも含有していることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載の用途
  9. 【請求項9】 前記物質が、経皮吸収を促進する助剤を含有してなる組成物
    中に含有されていることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載の用途。
  10. 【請求項10】 前記物質が、軟膏、クリーム、ゲル、油もしくはエマルジ
    ョンまたはローションとして処方されている組成物中に含有されていることを特
    徴とする前記請求項のいずれか1項に記載の用途。
  11. 【請求項11】 前記組成物が軟膏、クリーム、ゲル、油、エマルジョンま
    たはローションとしての相当する処方に通例の添加物を含有していることを特徴
    とする請求項8記載の用途。
  12. 【請求項12】 胸部の引き締めおよび/または縮小を目的とした前記請求
    項のいずれか1項に記載の用途。
  13. 【請求項13】 エストロゲンの産生および/または作用を阻害する物質ま
    たは該物質を含有してなる組成物の脂肪細胞を含む身体部位の引き締めおよび/
    または縮小を目的とした薬剤製造のための用途。
  14. 【請求項14】 請求項2から11までのいずれか1項に記載されている類
    の物質または組成物が使用されることを特徴とする請求項13記載の用途。
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