JP2003525122A - 酸性ガス処理系からポリマーを除去する方法 - Google Patents

酸性ガス処理系からポリマーを除去する方法

Info

Publication number
JP2003525122A
JP2003525122A JP2001563454A JP2001563454A JP2003525122A JP 2003525122 A JP2003525122 A JP 2003525122A JP 2001563454 A JP2001563454 A JP 2001563454A JP 2001563454 A JP2001563454 A JP 2001563454A JP 2003525122 A JP2003525122 A JP 2003525122A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrocarbon solvent
alkanolamine
acid gas
solution
rich
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001563454A
Other languages
English (en)
Inventor
スリム、デビッド・アール
ビルクサック、アーネスト・ブイ
Original Assignee
エクソンモービル・ケミカル・パテンツ・インク
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エクソンモービル・ケミカル・パテンツ・インク filed Critical エクソンモービル・ケミカル・パテンツ・インク
Publication of JP2003525122A publication Critical patent/JP2003525122A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
    • C10G70/00Working-up undefined normally gaseous mixtures obtained by processes covered by groups C10G9/00, C10G11/00, C10G15/00, C10G47/00, C10G51/00
    • C10G70/04Working-up undefined normally gaseous mixtures obtained by processes covered by groups C10G9/00, C10G11/00, C10G15/00, C10G47/00, C10G51/00 by physical processes
    • C10G70/06Working-up undefined normally gaseous mixtures obtained by processes covered by groups C10G9/00, C10G11/00, C10G15/00, C10G47/00, C10G51/00 by physical processes by gas-liquid contact
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/70Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of video data
    • G06F16/74Browsing; Visualisation therefor
    • G06F16/748Hypervideo
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P30/00Technologies relating to oil refining and petrochemical industry
    • Y02P30/40Ethylene production

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 酸含有流れをアルカノールアミン水溶液と炭化水素溶媒に接触させて、その中に含有された前記酸性ガス又はその副生物を有するアルカノールアミン富有溶液と前記炭化水素溶媒との混合物を生成することであって、前記炭化水素溶媒は、炭化水素溶媒の全容量基準で、約60乃至100容量%の芳香族化合物含量及び約50乃至85容量%の二環芳香族化合物含量を有する、酸性ガス処理系からポリマーを除去する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 エタン、プロパン、ナフサ、軽油及びその他の好適な水蒸気分解供給原料を熱
分解するための水蒸気分解装置を有する典型的石油化学設備において、水蒸気分
解装置からの流出物は、エチレン及びプロピレンのような所望のオレフィン生成
物の他に、二酸化炭素、硫化水素及び痕跡量の硫化カルボニルのような酸性ガス
を含む。所望の生成物を回収するためには、例えば吸収塔で水蒸気分解装置流出
物をアルカノールアミン水溶液のような適する溶媒と接触させることにより水蒸
気分解装置流出物を精製し、酸性ガスを除去することが必要である。吸収塔では
、酸性ガスがアルカノールアミン水溶液により吸収されてアルカノールアミン富
有溶液を生成し、この水溶液が吸収塔から取り出される。次に、アルカノールア
ミン富有溶液は再生塔へ送られ、そこでアルカノールアミン富有溶液が加熱され
、ほとんどの酸性ガスが追い出される。再生塔に存在するアルカノールアミン貧
有溶液は吸収塔に再循環されて追加の水蒸気分解装置流出物と接触される。その
間に、酸性ガスは更に硫黄回収単位装置で品質が向上されて販売可能な硫黄製品
を得ることができる。
【0002】 酸性ガス系におけるポリマー生成、即ち酸性ガス副生物の生成及び装置の汚れ
の問題は先行技術においてよく知られている。例えば、米国特許第3,696,
162号は、吸収塔に入る水蒸気分解装置流出物中のジエン類、及びそのジエン
類と酸性ガスアニオン類とから生成される錯体の存在によりもたらされる、アル
カノールアミン再生塔及び熱交換系において遭遇する重合問題を記載している。
この引用文献は、炭化水素溶媒をアルカノールアミン水溶液と一緒に吸収塔に導
入し、ジエン類を吸収させ、及びジエン類のあらゆる錯体に対して溶媒として作
用させることによって重合問題を処理する。このプロセスでは、アルカノールア
ミン富有溶液相、並びに吸収されたジエン類及び錯体を含有する炭化水素溶媒相
は、沈降したときに吸収塔の底部に生成される。この引用文献は、アルカノール
アミン富有溶液相、並びに吸収されたジエン類及び錯体を含有する炭化水素溶媒
相は、別々に又は一緒に取り出すことが可能であることを記載している。一緒に
取り出す場合、炭化水素溶媒相の一部は最終的には分離してパージ流れとなり、
この系においてジエン類及び錯体の蓄積が防がれる。次に、アルカノールアミン
富有溶液相及び炭化水素溶媒相は共に熱交換器及び再生塔に通される。炭化水素
溶媒は、一般的に、約80℃の初留点を有すると記載されており、芳香族溶媒が
好ましい。
【0003】 米国特許第3,696,162号に記載されている系では、アルカノールアミ
ン溶液及び炭化水素溶媒は、吸収塔、熱交換器及び再生塔に一緒に循環される。
米国特許第3,696,162号の炭化水素溶媒は、一般的に、約80℃の初留
点を有するので、再生塔塔頂での汚染が発生し、硫黄回収単位装置における酸性
ガスから回収される硫黄の量は乏しい。米国特許第3,696,162号は、酸
性ガスを水蒸気分解装置流出物から除去するときの重合問題に取り組んでいるが
、この引用文献は、炭化水素溶媒による再生塔塔頂の汚染、及びそのような汚染
が発生したときに硫黄回収単位装置で回収される硫黄生成物の関連する品質低下
の問題を認識していない。
【0004】 典型的には、製油所ガスの酸性ガスは、硫黄回収単位装置で品質向上される前
に製油所操作の一部として除去される。しばしば、使用される吸収塔を利用して
、製油所ガスから酸性ガスを吸収する追加の作業のために水蒸気分解装置流出物
から酸性ガスを除去することが望ましくあり得る。このことは、例えば、吸収塔
においてアルカノールアミン水溶液と接触させる前に、水蒸気分解装置流出物と
製油所ガスと組み合わせることにより達成することが可能である。次に、水蒸気
分解装置流出物及び製油所ガスから回収された酸性ガスは硫黄回収装置において
品質向上され得る。
【0005】 製油所ガスから酸性ガスを吸収するという追加の作業に吸収塔が使用される場
合、重合問題は、米国特許第3,696,162号に記載されている問題とは別
の性質を有するので、一般的に約80℃の初留点を有するように米国特許第3,
696,162号に記載されている溶媒は、再生塔及び熱交換器の汚れを効果的
に低減させないことを本発明者らは見出した。具体的には、流れ分解装置流出物
及び製油所ガスから酸性ガスを吸収するときに生成するポリマーは、高分子量を
有し、濃厚なシロップ様の液体から岩のように硬い固体まである。このようなポ
リマーには、アミン分解生成物、カルボニルポリマー、ジエンポリマー、フリー
ラジカルポリマー及び腐食生成物の組み合わせ物であり得て、150乃至10,
000の分子量における範囲であり得る。
【0006】 従って、硫黄回収装置で回収される硫黄の品質を高めるために、再生塔塔頂が
炭化水素溶媒によって汚染されないようにしながら、吸収塔を使って水蒸気分解
装置流出物と製油所ガスとの混合供給原料から酸性ガスを除去するときに、再生
塔及び熱交換器の汚れを低減する要望がある。更に、炭化水素溶媒相をアルカノ
ールアミン富有溶液から容易に分離する要望がある。
【0007】 発明の概要 再生塔塔頂部の汚染を最小にしながら水蒸気分解装置流出物及び/又は製油所
ガスから酸性ガスを吸収するために吸収塔を使用する場合に起こる重合問題を処
理するために重質芳香族溶媒を使用することにより、この目標が達成されること
、即ち、より重い分子量のポリマーを溶解して再生塔の塔頂部の汚れを最小にす
ることを、本発明者らは見出した。しかし、炭化水素溶媒として重質芳香族溶媒
を使用すると、吸収塔でアルカノールアミン富有溶液と炭化水素溶媒相とを分離
させるための炭化水素溶媒相の充分な沈降が妨げられる。換言すると、沈降又は
重力によってアルカノールアミン富有溶液を炭化水素溶媒相から分離することは
非効率的であり、達成が極めて難しくなるように、炭化水素溶媒相の密度はアル
カノールアミン富有溶液の密度に近付く。
【0008】 発明の詳細な記載 本明細書におけるアルカノールアミン富有溶液とは、その中に含有される酸性
ガスを有するアルカノールアミン水溶液を指し、一方、アルカノールアミン貧有
溶液とは、この溶液からほとんどの酸性ガスが除去されたアルカノールアミン水
溶液を指す。ポリマー富有炭化水素溶媒とは、その中に含有されるポリマーを有
する炭化水素溶媒を指す。
【0009】 本発明による方法では、各々、酸性ガスを含む水蒸気分解装置流出物及び/又
は製油所ガスが吸収塔に送られ、その塔でこの2種類の流れはアルカノールアミ
ン貧有溶液と接触される。最初は、アルカノールアミン貧有溶液は新しいアルカ
ノールアミン溶液である。しかし、一旦、定常状態に達すると、アルカノールア
ミン貧有溶液は再生塔から再循環され、ポリマー富有炭化水素溶媒を含み得て、
従って補給目的のためにいずれかの都合のよい時点で新しいアルカノールアミン
溶液が添加される。いずれの場合でも、アルカノールアミン貧有溶液は水蒸気分
解装置流出物及び/又は製油所ガスからの酸性ガスを吸収してアルカノールアミ
ン富有溶液を生成し、この富有溶液は吸収塔から回収される。吸収塔は、典型的
には、約20乃至60℃、好ましくは約40乃至50℃の入口温度、及び3乃至
50気圧、好ましくは5気圧より大きい圧力で操作される。
【0010】 新らしい又は補給の炭化水素溶媒は、吸収塔に導入する前にアルカノールアミ
ン貧有溶液に添加され得るか、又はアルカノールアミン貧有溶液とは別に吸収塔
へ導入され得るか、又は吸収塔から取り出された後にアルカノールアミン富有溶
液に添加され得る。炭化水素溶媒は、最初は約1乃至5容量%の範囲の量で添加
され、そして熱交換器及び再生塔での汚れの激しさにより、循環するアルカノー
ルアミン溶液の全容量に基づいて約0.05乃至1容量%の溶媒に徐々に低減さ
れ得る。炭化水素溶媒は、熱交換器及び再生塔の両単位装置と関連のある高温操
作によって両単位装置の中で生成するポリマーを溶解すると考えられる。しかし
、ポリマー富有炭化水素溶媒及びアルカノールアミン富有溶液は相対的に似た密
度を有するので、沈降又は重力による分離は非効率であり、達成することが難し
い。本発明によると、ポリマー富有炭化水素溶媒とアルカノールアミン富有溶液
との混合物は液体サイクロンへ送られ、そこでポリマー富有炭化水素溶媒は、酸
性ガスを含むアルカノールアミン富有溶液から分離される。次に、ポリマー富有
炭化水素溶媒は液体サイクロンから取り出されて、例えば、ポリマータール流れ
又は燃料を得るために、接触分解精留装置で更に処理されるように製油所へ送ら
れ得る。
【0011】 液体サイクロンは、典型的には、各ライナー間で均等に分配される流体の流れ
を有する圧力容器の内部で平行に作用するいくつかのライナーを含む圧力容器で
ある。典型的には、流体である原料流れは、各ライナーにポンプ輸送され、その
ライナーは、その流体をライナーの出口端部へ向かう螺旋状流路の中に押しすす
ませるように設計されている。螺旋状流路によって遠心力が発生し、その遠心力
によってより稠密な流体、即ち水性相は、ライナーの壁へ押し付けられる。より
稠密でない流体、即ちポリマー富有炭化水素溶媒はライナーの中央に移される。
液体サイクロンの上流端部の圧力をライナー部の出口側端部の圧力より低く維持
することにより、中心部の流体、即ちポリマー富有炭化水素溶媒は、水性相、即
ちアルカノールアミン富有溶液とは反対方向に流れて、液体サイクロンの上流端
部の排出オリフィスから出て、一方、水性相は液体サイクロンの出口から出る。
水性相は、典型的には、循環するアルカノールアミン溶液の全容量に基づいて約
0.1乃至2.0容量%、好ましくは約0.1乃至0.5容量%の残存炭化水素
溶媒を含有する。
【0012】 この液体サイクロンから、アルカノールアミン富有溶液は再生塔へ送られ、こ
の再生塔は、100乃至160℃、好ましくは110乃至140℃の範囲の温度
、及び0.5乃至10気圧、好ましくは0.5乃至1.5気圧の範囲の圧力で操
作される。アルカノールアミン富有溶液中に連行される炭化水素溶媒は、熱交換
器及び再生塔の中で生成されるポリマーを溶解する。この再生塔は高温で操作さ
れるので、再生塔の塔頂に行かず、再生塔の塔頂を汚染しない重質炭化水素溶媒
を有することが望ましい。アルカノールアミン貧有溶液及びポリマー富有炭化水
素溶媒は再生塔から取り出されて吸収塔へ再循環される。
【0013】 水蒸気分解装置流出物の中に典型的に見出される酸性ガス成分は、約10乃至
100,000重量ppm(wppm)、好ましくは20乃至20,000重量p
pmの範囲のHS、約10乃至100,000重量ppm、好ましくは10乃
至2,000重量ppmの範囲のCO、及び約1乃至100重量ppm、好ま
しくは1乃至10重量ppmの範囲のCOSである。
【0014】 本発明による方法において供給原料として用いられ得る製油所ガスには、コー
クス器、流動接触分解単位装置のような製油所転化単位装置からのオフガス、及
び水素化分解又は水素化単位装置からの飽和軽留分が含まれる。典型的に、製油
所ガスは、約10乃至100,000ppm、好ましくは100乃至60,00
0重量ppmの範囲のHS、10乃至50,000ppm、好ましくは10乃
至20,000重量ppmのCO、0乃至50,000重量ppm、好ましく
は0乃至2,000重量ppmのメルカプタン、0乃至1,000重量ppm、
好ましくは0乃至200重量ppmのCOS、及び0乃至1,000重量ppm
、好ましくは0乃至10重量ppmのHCNを含有し得て、酸性ガス成分の濃度
は、製油所ガスが製油所で前処理されるか否かによる。
【0015】 アルカノールアミン水溶液は、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
ジイソプロパノールアミン及びメチルジエタノールアミンのような、酸性ガス除
去用に従来から使用されているあらゆるアルカノールアミン溶液である。典型的
には、アルカノールアミンは水溶液の形態であり、その場合、そのアミン濃度は
、水溶液の全重量に基づいて10乃至50重量%、好ましくは20乃至50重量
%である。例えば、モノエタノールアミンは典型的には約15乃至25重量%の
アミン濃度で、ジエタノールアミンは約20乃至30重量%のアミン濃度で、メ
チルジエタノールアミンは約40乃至50重量%のアミン濃度で用いられる。
【0016】 本発明の方法において用いられ得る溶媒には、溶媒の全容量に基づいて、約6
0乃至100容量%、より好ましくは80容量%より多い芳香族化合物含量、及
び約50乃至85容量%、好ましくは60乃至80容量%の二環芳香族化合物含
量を有する重質芳香族溶媒が含まれる。本明細書で用いられる“二環芳香族化合
物”という用語は、メチルナフタレン類及びジメチルナフタレン類のような置換
及び非置換のナフタレン類を含むことを意図する。
【0017】 代わりに、重質芳香族溶媒は、各々が約150乃至450℃の範囲内に入る初
留点及び終点、並びに0.95乃至1.1の範囲の比重を有し得る。好ましい規
準を満たす溶媒の例には、接触軽質加熱油、水蒸気分解された軽油、及びExx
onMobil Chemicalから市販されている芳香族溶媒であるSol
vesso 200のような重質芳香族溶媒が含まれる。そのような溶媒は80
容量%より多い芳香族化合物含量、20容量%より多い二環芳香族化合物含量、
190乃至400℃の沸騰範囲、及び0.95乃至1.1の比重を有する。
【0018】 実施例 a.実験室の試験により、軽質芳香族溶媒、例えばトルエン、はポリマーの溶
解には極めて有効であるが、その高い揮発性のために再生塔の塔頂での損失は極
めて大きいことが示された。
【0019】 b.少なくとも99.8容量%の芳香族化合物含量、約80容量%の二環芳香
族化合物含量、1.0の比重、及び232乃至277℃の沸騰範囲を有する重質
芳香族溶剤であるSolvesso 200の1500リットルを20%のモノ
エタノールアミン水溶液系に添加した。再生塔を110℃で操作した。用いた溶
媒を重力分離によって回収した。
【0020】 運転中に数個の熱交換器の汚れの傾向をモニターし、その結果によると、この
系の汚れ傾向を低減する改良があることが示された。更に、芳香族溶媒は、再生
塔の塔頂の汚れがないような充分に高い沸点を有していた。しかし、用いられた
溶媒及びアルカノールアミン水溶液の比重の差は小さいので、重力分離では、添
加された溶媒の回収は50%未満となった。従って、実際にはこの系から非常に
少ないポリマーしか除去されなかった。
【0021】 3.本発明の開始後、性能で幾つかの改良が観察された。
【0022】 炭化水素溶媒を利用しなかった過去では、清浄な交換器の相対汚れ係数は、一
般的に、4乃至8週間にわたり1から60へと指数関数的に増大した。8週間後
には、必ず掃除が必要であった。再生塔は、同様に挙動したが、速度は遅かった
(8ヶ月後に掃除が必要であった)。
【0023】 本発明の開始後、清浄な交換器の相対汚れ係数は、本質的に2において一定で
あった。現在の傾向に基づいて、交換器及び再生塔の運転期間は、各々、1年及
び3年より長いことが予測される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1では、新らしい炭化水素溶媒1が、循環するアルカノールアミン水溶液2
に添加される。次に、合わせられた炭化水素溶媒とアルカノールアミン富有溶液
は、液体サイクロン3によって分離される。アルカノールアミン富有溶液は残存
炭化水素溶媒4を含み、再生塔5へ送られる。この残存炭化水素溶媒は、この系
に堆積しているポリマーを溶解する。初期の高速の炭化水素溶媒添加で、この系
の炭化水素溶媒の量は平衡レベルに達する。液体サイクロンから除かれた流れ6
は、最終的には炭化水素溶媒と溶解したポリマーとの混合物になる、即ちポリマ
ー富有炭化水素溶媒流れになる。再生塔5では、残存炭化水素溶媒4を含むアル
カノールアミン富有溶液は加熱されてほとんどの酸性ガス10を排出する。再生
塔5を出るアルカノールアミン貧有溶液11は、吸収塔12に再循環され、追加
の水蒸気分解装置流出物13と接触する。
【図2】 図2では、その除かれた流れ6が分離ドラム7へ送られ、このドラムではポリ
マー富有炭化水素溶媒及び残存アルカノールアミン富有溶液が別の相を生成する
。より重質のアルカノールアミン富有溶液相8は、循環するアルカノールアミン
系に戻され、一方、より軽質のポリマー富有炭化水素溶媒相9は製油所に送られ
、更に処理される。炭化水素溶媒が平衡レベルに達した後には、それからは新ら
しい炭化水素溶媒添加量は徐々に低減される。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年2月19日(2002.2.19)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】 製油所ガスから酸性ガスを吸収するという追加の作業に吸収塔が使用される場
合、重合問題は、米国特許第3,696,162号に記載されている問題とは別
の性質を有するので、一般的に約80℃の初留点を有するように米国特許第3,
696,162号に記載されている溶媒は、再生塔及び熱交換器の汚れを効果的
に低減させないことを本発明者らは見出した。具体的には、水蒸気分解装置流出
物及び製油所ガスから酸性ガスを吸収するときに生成するポリマーは、高分子量
を有し、濃厚なシロップ様の液体から岩のように硬い固体まである。このような
ポリマーには、アミン分解生成物、カルボニルポリマー、ジエンポリマー、フリ
ーラジカルポリマー及び腐食生成物の組み合わせ物であり得て、150乃至10
,000の分子量における範囲であり得る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】 本発明による方法では、各々、酸性ガスを含む水蒸気分解装置流出物及び/又
は製油所ガスが吸収塔に送られ、その塔でこの2種類の流れはアルカノールアミ
ン貧有溶液と接触される。最初は、アルカノールアミン貧有溶液は新しいアルカ
ノールアミン溶液である。しかし、一旦、定常状態に達すると、アルカノールア
ミン貧有溶液は再生塔から再循環され、ポリマー富有炭化水素溶媒を含み得て、
従って補給目的のためにいずれかの都合のよい時点で新しいアルカノールアミン
溶液が添加される。いずれの場合でも、アルカノールアミン貧有溶液は水蒸気分
解装置流出物及び/又は製油所ガスからの酸性ガスを吸収してアルカノールアミ
ン富有溶液を生成し、この富有溶液は吸収塔から回収される。吸収塔は、典型的
には、20乃至60℃、好ましくは40乃至50℃の入口温度、及び3乃至50
気圧(300乃至5,100kPa)、好ましくは5気圧(510kPa)より大き
い圧力で操作される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】 新らしい又は補給の炭化水素溶媒は、吸収塔に導入する前にアルカノールアミ
ン貧有溶液に添加され得るか、又はアルカノールアミン貧有溶液とは別に吸収塔
へ導入され得るか、又は吸収塔から取り出された後にアルカノールアミン富有溶
液に添加され得る。炭化水素溶媒は、最初は乃至5容量%の範囲の量で添加さ
れ、そして熱交換器及び再生塔での汚れの激しさにより、循環するアルカノール
アミン溶液の全容量に基づいて0.05乃至1容量%の溶媒に徐々に低減され得
る。炭化水素溶媒は、熱交換器及び再生塔の両単位装置と関連のある高温操作に
よって両単位装置の中で生成するポリマーを溶解すると考えられる。しかし、ポ
リマー富有炭化水素溶媒及びアルカノールアミン富有溶液は相対的に似た密度を
有するので、沈降又は重力による分離は非効率であり、達成することが難しい。
本発明によると、ポリマー富有炭化水素溶媒とアルカノールアミン富有溶液との
混合物は液体サイクロンへ送られ、そこでポリマー富有炭化水素溶媒は、酸性ガ
スを含むアルカノールアミン富有溶液から分離される。次に、ポリマー富有炭化
水素溶媒は液体サイクロンから取り出されて、例えば、ポリマータール流れ又は
燃料を得るために、接触分解精留装置で更に処理されるように製油所へ送られ得
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】 液体サイクロンは、典型的には、各ライナー間で均等に分配される流体の流れ
を有する圧力容器の内部で平行に作用するいくつかのライナーを含む圧力容器で
ある。典型的には、流体である原料流れは、各ライナーにポンプ輸送され、その
ライナーは、その流体をライナーの出口端部へ向かう螺旋状流路の中に押しすす
ませるように設計されている。螺旋状流路によって遠心力が発生し、その遠心力
によってより稠密な流体、即ち水性相は、ライナーの壁へ押し付けられる。より
稠密でない流体、即ちポリマー富有炭化水素溶媒はライナーの中央に移される。
液体サイクロンの上流端部の圧力をライナー部の出口側端部の圧力より低く維持
することにより、中心部の流体、即ちポリマー富有炭化水素溶媒は、水性相、即
ちアルカノールアミン富有溶液とは反対方向に流れて、液体サイクロンの上流端
部の排出オリフィスから出て、一方、水性相は液体サイクロンの出口から出る。
水性相は、典型的には、循環するアルカノールアミン溶液の全容量に基づいて .1 乃至2.0容量%、好ましくは0.1乃至0.5容量%の残存炭化水素溶媒
を含有する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】 この液体サイクロンから、アルカノールアミン富有溶液は再生塔へ送られ、こ
の再生塔は、100乃至160℃、好ましくは110乃至140℃の範囲の温度
、及び0.5乃至10気圧(51乃至1,000kPa)、好ましくは0.5乃至
1.5気圧(51乃至150kPa)の範囲の圧力で操作される。アルカノールア
ミン富有溶液中に連行される炭化水素溶媒は、熱交換器及び再生塔の中で生成さ
れるポリマーを溶解する。この再生塔は高温で操作されるので、再生塔の塔頂に
行かず、再生塔の塔頂を汚染しない重質炭化水素溶媒を有することが望ましい。
アルカノールアミン貧有溶液及びポリマー富有炭化水素溶媒は再生塔から取り出
されて吸収塔へ再循環される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】 水蒸気分解装置流出物の中に典型的に見出される酸性ガス成分は、10乃至1
00,000重量ppm(wppm)、好ましくは20乃至20,000重量pp
mの範囲のHS、10乃至100,000重量ppm、好ましくは10乃至2
,000重量ppmの範囲のCO、及び乃至100重量ppm、好ましくは
1乃至10重量ppmの範囲のCOSである。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】 本発明による方法において供給原料として用いられ得る製油所ガスには、コー
クス器、流動接触分解単位装置のような製油所転化単位装置からのオフガス、及
び水素化分解又は水素化単位装置からの飽和軽留分が含まれる。典型的に、製油
所ガスは、10乃至100,000ppm、好ましくは100乃至60,000
重量ppmの範囲のHS、10乃至50,000ppm、好ましくは10乃至
20,000重量ppmのCO、0乃至50,000重量ppm、好ましくは
0乃至2,000重量ppmのメルカプタン、0乃至1,000重量ppm、好
ましくは0乃至200重量ppmのCOS、及び0乃至1,000重量ppm、
好ましくは0乃至10重量ppmのHCNを含有し得て、酸性ガス成分の濃度は
、製油所ガスが製油所で前処理されるか否かによる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】 アルカノールアミン水溶液は、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
ジイソプロパノールアミン及びメチルジエタノールアミンのような、酸性ガス除
去用に従来から使用されているあらゆるアルカノールアミン溶液である。典型的
には、アルカノールアミンは水溶液の形態であり、その場合、そのアミン濃度は
、水溶液の全重量に基づいて10乃至50重量%、好ましくは20乃至50重量
%である。例えば、モノエタノールアミンは典型的には15乃至25重量%のア
ミン濃度で、ジエタノールアミンは20乃至30重量%のアミン濃度で、メチル
ジエタノールアミンは40乃至50重量%のアミン濃度で用いられる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】 本発明の方法において用いられ得る溶媒には、溶媒の全容量に基づいて、60 乃至100容量%、より好ましくは80容量%より多い芳香族化合物含量、及び 50 乃至85容量%、好ましくは60乃至80容量%の二環芳香族化合物含量を
有する重質芳香族溶媒が含まれる。本明細書で用いられる“二環芳香族化合物”
という用語は、メチルナフタレン類及びジメチルナフタレン類のような置換及び
非置換のナフタレン類を含むことを意図する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】 代わりに、重質芳香族溶媒は、各々が150乃至450℃の範囲内に入る初留
点及び終点、並びに0.95乃至1.1の範囲の比重を有し得る。好ましい規準
を満たす溶媒の例には、接触軽質加熱油、水蒸気分解された軽油、及びExxo
nMobil Chemicalから市販されている芳香族溶媒であるSolv
esso 200のような重質芳香族溶媒が含まれる。そのような溶媒は80容
量%より多い芳香族化合物含量、20容量%より多い二環芳香族化合物含量、1
90乃至400℃の沸騰範囲、及び0.95乃至1.1の比重を有する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】 b.少なくとも99.8容量%の芳香族化合物含量、80容量%の二環芳香族
化合物含量、1.0の比重、及び232乃至277℃の沸騰範囲を有する重質芳
香族溶剤であるSolvesso 200の1500リットルを20%のモノエ
タノールアミン水溶液系に添加した。再生塔を110℃で操作した。用いた溶媒
を重力分離によって回収した。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1では、新らしい炭化水素溶媒1が、循環するアルカノールアミン水溶液2
に添加される。次に、合わせられた炭化水素溶媒とアルカノールアミン富有溶液
は、液体サイクロン3によって分離される。アルカノールアミン富有溶液は残存
炭化水素溶媒4を含み、再生塔5へ送られる。この残存炭化水素溶媒は、この系
に堆積しているポリマーを溶解する。初期の高速の炭化水素溶媒添加で、この系
の炭化水素溶媒の量は平衡レベルに達する。液体サイクロンから除かれた流れ6
は、最終的には炭化水素溶媒と溶解したポリマーとの混合物になる、即ちポリマ
ー富有炭化水素溶媒流れになる。再生塔5では、残存炭化水素溶媒4を含むアル
カノールアミン富有溶液は加熱されてほとんどの酸性ガス10を排出する。再生
塔5を出るアルカノールアミン貧有溶液11は、吸収塔13に再循環され、追加
の水蒸気分解装置流出物14と接触する。
【図2】 図2では、その除かれた流れ6が分離ドラム7へ送られ、このドラムではポリ
マー富有炭化水素溶媒及び残存アルカノールアミン富有溶液が別の相を生成する
。より重質のアルカノールアミン富有溶液相8は、循環するアルカノールアミン
系に戻され、一方、より軽質のポリマー富有炭化水素溶媒相9は、更に処理され
るために製油所に送られる。炭化水素溶媒が平衡レベルに達した後には、それか
らは新らしい炭化水素溶媒添加量は徐々に低減される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ビルクサック、アーネスト・ブイ カナダ国、オンタリオ州 エヌ7ティー・ 7エム1、サウス・サーニア、クリスティ ナ・ストリート 453 Fターム(参考) 4D020 AA10 BA16 BB04 BC01 CB40 4H029 AB03 AE23

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)酸性ガス含有流れをアルカノールアミン水溶液と炭化
    水素溶媒に接触させて、中に前記酸性ガス又はその副生物を有するアルカノール
    アミン富有溶液と前記炭化水素溶媒との混合物を生成することであって、前記炭
    化水素溶媒は、炭化水素溶媒の全容量に基いて、約60乃至100容量%の芳香
    族化合物含量及び50乃至85容量%の二環芳香族化合物含量を有すること、 (b)液体サイクロンにおいて段階(a)からの前記混合物を分離して、前記
    酸性ガス又はその副生物を有する前記アルカノールアミン富有溶液から炭化水素
    溶媒を分離し、前記酸性ガス又はその副生物、及び中に連行された炭化水素溶媒
    がアルカノールアミン富有溶液を生成すること、並びに (c)前記酸性ガス又はその副生物、及び中に連行された炭化水素溶媒を有す
    る前記アルカノールアミン富有溶液を再生塔において再生し、ポリマー富有炭化
    水素溶媒、及び前記酸性ガス又はその副生物を実質的に含まないアルカノールア
    ミン貧有溶液を得ることであって、前記酸性ガス又はその副生物を有するアルカ
    ノールアミン富有溶液中に連行される前記炭化水素溶媒は、前記再生塔において
    ポリマー生成物を溶解するのに充分であること を含む、酸性ガス処理系からポリマーを除去する方法。
  2. 【請求項2】 (a)酸性ガス含有流れをアルカノールアミン水溶液と接触
    させて、中に前記酸性ガス又はその副生物を有するアルカノールアミン富有溶液
    を生成すること、 (b)前記酸性ガス又はその副生物を有する前記アルカノールアミン富有溶液
    を、炭化水素溶媒の全容量に基いて、約60乃至100容量%の芳香族化合物含
    量、及び50乃至85容量%の二環芳香族化合物含量を有する炭化水素溶媒と混
    合すること、 (c)液体サイクロンにおいて段階(b)からの前記混合物を分離して、前記
    炭化水素溶媒を、前記酸性ガス又はその副生物を有する前記アルカノールアミン
    富有溶液から分離して、前記酸性ガス又はその副生物及び中に連行される約0.
    1乃至2.0容量%の炭化水素溶媒を有するアルカノールアミン富有溶液を生成
    すること、及び (d)前記酸性ガス又はその副生物及び段階(d)の炭化水素溶媒を有する前
    記溶液を再生塔に通して前記再生塔においてポリマー堆積物を溶解し、連行され
    たポリマー富有炭化水素溶媒を含み、かつ酸性ガス又はその副生物を実質的に含
    まないアルカノールアミン貧有溶液を得ること を含む、酸性ガス処理系からポリマーを除去する方法。
  3. 【請求項3】 前記ポリマー富有炭化水素溶媒、及び酸性ガス又はその副生
    物を実質的に含まないアルカノールアミン貧有溶液を、段階(a)のアルカノー
    ルアミン水溶液として使用するために吸収塔へ再循環する段階をさらに含む、請
    求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記ポリマー富有炭化水素溶媒、及び酸性ガス又はその副生
    物を実質的に含まないアルカノールアミン貧有溶液を、段階(a)のアルカノー
    ルアミン水溶液として使用するために吸収塔へ再循環する段階をさらに含む、請
    求項2記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記酸性ガス含有流れが水蒸気分解装置流出物である、請求
    項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記酸性ガス含有流れが水蒸気分解装置流出物である、請求
    項2記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記酸性ガス含有流れが水蒸気分解装置流出物及び製油所ガ
    スを含む、請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記酸性ガス含有流れが水蒸気分解装置流出物及び製油所ガ
    スを含む、請求項2記載の方法。
  9. 【請求項9】 硫黄回収単位装置において前記酸性ガス及びその副生物を品
    質向上させる段階をさらに含む、請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 硫黄回収単位装置において前記酸性ガス及びその副生物を
    品質向上させる段階をさらに含む、請求項2記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記酸性ガス又はその副生物、及び段階(c)のその中に
    連行された炭化水素溶媒を有するアルカノールアミン富有溶液を熱交換器に通し
    て、段階(d)の前にポリマー堆積物を溶解する段階をさらに含む、請求項2記
    載の方法。
  12. 【請求項12】 約0.1乃至2.0容量%の炭化水素溶媒が、段階(c)
    の酸性ガス又はその副生物を有するアルカノールアミン富有溶液に連行される、
    請求項1記載の方法。
  13. 【請求項13】 炭化水素溶媒が80容量%より多い芳香族化合物含量を有
    する、請求項1記載の方法。
  14. 【請求項14】 炭化水素溶媒が80容量%より多い芳香族化合物含量を有
    する、請求項2記載の方法。
  15. 【請求項15】 炭化水素溶媒が約60乃至80容量%の二環芳香族化合物
    含量を有する、請求項13記載の方法。
  16. 【請求項16】 炭化水素溶媒が約60乃至80容量%の二環芳香族化合物
    含量を有する、請求項14記載の方法。
  17. 【請求項17】 炭化水素溶媒の初留点及び終点が、各々、約150乃至4
    50℃の範囲内に入る、請求項1記載の方法。
  18. 【請求項18】 炭化水素溶媒の初留点及び終点が、各々、約150乃至4
    50℃の範囲内に入る、請求項2記載の方法。
  19. 【請求項19】 (a)酸性ガス含有流れをアルカノールアミン水溶液と炭
    化水素溶媒に接触させて、中に前記酸性ガス又はその副生物が含まれるアルカノ
    ールアミン富有溶液と前記炭化水素溶媒との混合物を生成することであって、前
    記炭化水素溶媒は、約60乃至100容量%の芳香族化合物含量及び約0.95
    乃至1.1の範囲の比重を有すること、 (b)液体サイクロンにおいて段階(a)からの前記混合物を分離して、酸性
    ガス又はその副生物を有する前記アルカノールアミン富有溶液から前記炭化水素
    溶媒を分離し、酸性ガス又はその副生物及び中に連行された炭化水素溶媒を有す
    るアルカノールアミン富有溶液を生成すること、並びに (c)酸性ガス又はその副生物、及びその中に連行された炭化水素溶媒を有す
    る前記アルカノールアミン富有溶液を再生塔において再生し、ポリマー富有炭化
    水素溶媒、及び酸性ガス又はその副生物を実質的に含まないアルカノールアミン
    貧有溶液を得ることであって、酸性ガス又はその副生物を有するアルカノールア
    ミン富有溶液に連行された前記炭化水素溶媒は、前記再生塔においてポリマー生
    成物を溶解するのに充分であること を含む、酸性ガス処理系からポリマーを除去する方法。
  20. 【請求項20】 前記炭化水素溶媒が80容量より多い芳香族化合物含量を
    有する、請求項17記載の方法。
JP2001563454A 2000-03-02 2000-03-02 酸性ガス処理系からポリマーを除去する方法 Withdrawn JP2003525122A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/US2000/005496 WO2001064609A1 (en) 2000-03-02 2000-03-02 A method for removing polymer from an acid gas treating system

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003525122A true JP2003525122A (ja) 2003-08-26

Family

ID=21741113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001563454A Withdrawn JP2003525122A (ja) 2000-03-02 2000-03-02 酸性ガス処理系からポリマーを除去する方法

Country Status (8)

Country Link
EP (1) EP1261571B1 (ja)
JP (1) JP2003525122A (ja)
CN (1) CN1221502C (ja)
AT (1) ATE309973T1 (ja)
AU (2) AU3718300A (ja)
CA (1) CA2401354C (ja)
DE (1) DE60024143D1 (ja)
WO (1) WO2001064609A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013525507A (ja) * 2010-05-07 2013-06-20 トタル リサーチ アンド テクノロジー フエリユイ 苛性スクラバーの汚染を減らすための溶剤の使用

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7795488B2 (en) 2005-12-23 2010-09-14 Ineos Europe Limited Process for the removal of oxygenates from a gaseous stream
CN107580522B (zh) * 2015-04-30 2021-07-13 阿克森斯公司 从用于硫回收的贫酸气进料中去除芳烃的方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3598881A (en) * 1968-10-17 1971-08-10 Lummus Co Process for removing acid gases from cracked gases containing diolefins
US3696162A (en) * 1971-05-26 1972-10-03 Lummus Co Aqueous amine acid gas absorption

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013525507A (ja) * 2010-05-07 2013-06-20 トタル リサーチ アンド テクノロジー フエリユイ 苛性スクラバーの汚染を減らすための溶剤の使用

Also Published As

Publication number Publication date
CN1221502C (zh) 2005-10-05
EP1261571B1 (en) 2005-11-16
WO2001064609A1 (en) 2001-09-07
EP1261571A1 (en) 2002-12-04
CA2401354A1 (en) 2001-09-07
CA2401354C (en) 2008-01-08
AU2000237183B2 (en) 2005-09-22
CN1437571A (zh) 2003-08-20
DE60024143D1 (de) 2005-12-22
AU3718300A (en) 2001-09-12
ATE309973T1 (de) 2005-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3829521A (en) Process for removing acid gases from a gas stream
JP7130632B2 (ja) 種々のスチームクラッカ構成を使用する、混合プラスチックからの高価値化学物質の最大化
US4331533A (en) Method and apparatus for cracking residual oils
US4952748A (en) Purification of hydrocarbonaceous fractions
CN1038044C (zh) 制备热纯气流的部分氧化法
CN101815565B (zh) 改进的分离方法
HU205164B (en) Continuous process for extracting mercaptan from basic material with high olefin content
JP6133903B2 (ja) 原油の直接処理のための溶剤脱歴、水素処理および蒸気熱分解統合プロセス
JP4481567B2 (ja) クエンチ水前処理プロセス
US3696162A (en) Aqueous amine acid gas absorption
US3926591A (en) Regeneration of scrubbing agent used for the removal of co' 2 'and h' 2's from gases containing polymerizable hydrocarbons
WO2023279022A1 (en) Methods for treatment of mixed plastic waste pyrolysis oil
US4588418A (en) Recycle of reclaimed water in partial oxidation process
KR20090052361A (ko) Fcc로 제조되는 경질 올레핀의 흡수 회수 처리
US6989046B1 (en) Method for removing polymer from an acid gas treating system
JP2003525122A (ja) 酸性ガス処理系からポリマーを除去する方法
US9901845B2 (en) Reducing and removing foulant from regenerated amine mixtures
JPH01304183A (ja) 未精製原油の接触分解方法
US3671422A (en) Water pollution abatement in a petroleum refinery
AU2000237183A1 (en) A method for removing polymer from an acid gas treating system
US3911082A (en) Prevention of resin formation during absorption of CO{HD 2 {B and/or H{HD 2{B S from cracking gases
US3681897A (en) Solvent skimming device for caustic washer
KR100619123B1 (ko) 산성 가스 처리 시스템으로부터 중합체를 제거하는 방법
US3679765A (en) Removal of polymer from cracked gas caustic washes or caustic solutions
US2822062A (en) Process of separating carbon black from gases

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070605