JP2003523973A - 化学的シナプス伝達の制御に有用な置換ピリジン化合物 - Google Patents

化学的シナプス伝達の制御に有用な置換ピリジン化合物

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JP2003523973A JP2001556841A JP2001556841A JP2003523973A JP 2003523973 A JP2003523973 A JP 2003523973A JP 2001556841 A JP2001556841 A JP 2001556841A JP 2001556841 A JP2001556841 A JP 2001556841A JP 2003523973 A JP2003523973 A JP 2003523973A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、一連の置換ピリジン化合物、これらの化合物を使用して哺乳動物の神経伝達物質の放出を選択的に制御する方法、およびこれらの化合物を含む薬剤組成物を対象とする。好ましい化合物は、3’−(5’−および/または6’−置換)ピリジルエステルであって、n=1〜4であり、R〜Rが特許請求の範囲に記載のとおりのものである。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、一連の置換ピリジン化合物、これらの化合物を使用して哺乳動物の
神経伝達物質の放出を選択的に制御する方法、およびこれらの化合物を含む薬剤
組成物を対象とする。好ましい化合物は、3’−(5’−および/または6’−
置換)ピリジルエステルである。
【0002】 発明の背景 化学的シナプス伝達を選択的に制御する化合物は、シナプス伝達の機能障害を
伴う疾患の治療において治療上有用となる。その有用性は、シナプス前またはシ
ナプス後の化学伝達を制御することから生じる。シナプスの化学的伝達が制御さ
れるのは、シナプス膜の興奮性が調節された直接の結果である。膜興奮性のシナ
プス前制御は、活性な化合物が、神経伝達物質を合成、貯蔵、放出する神経末端
に存在するオルガネラおよび酵素に及ぼす直接の影響、ならびに再取込みが活発
になるプロセスの結果として生じる。膜興奮性のシナプス後制御は、活性化合物
が、神経伝達物質の作用に応答する細胞質オルガネラに影響を及ぼす結果として
生じる。
【0003】 化学的シナプス伝達が関与するプロセスを説明すると、本発明の潜在的な適用
分野をより十分に説明するのに役立つであろう。(化学的シナプス伝達のより十
分な説明に関しては、Hoffman等の「Neuro−transmissi
on: The autonomic and somatic motor
nervous systems」、出典:Goodman and Gilm
an’s, The Pharmacological Basis of T
herapeutics、第9版、J.G.Hardman、L.E.Limb
ird、P.B.Molinoff、R.W.Ruddon、A.Goodma
n Gilman編、Pergamon Press、ニューヨーク、1996
年、105〜139ページを参照されたい)。
【0004】 通常、化学的シナプス伝達は、軸索中で全か無かの活動電位を誘発する閾値を
超えた、シナプス接合部の膜内外の電位を脱分極させる刺激から始まる。活動電
位は、神経末端に伝播し、そこではイオンの流入によって流動化プロセスが活性
化され、神経伝達物質の分泌およびシナプス後細胞への「伝達」をもたらす。中
枢神経系および末梢神経系から神経伝達物質の形で情報を受ける細胞を「興奮性
細胞」と呼ぶ。興奮性細胞は、神経、平滑筋細胞、心筋細胞、腺などの細胞であ
る。神経伝達物質が興奮性細胞に及ぼす影響は、特定の神経伝達物質に対するシ
ナプス後受容体の性質および他の神経伝達物質がどの程度存在するかに応じて、
興奮性シナプス後電位(EPSP)または抑制性シナプス後電位(IPSP)の
どちらかを引き起こすことができる。特定の神経伝達物質が興奮性を引き起こす
かそれとも抑制性を引き起こすかは、主として、シナプス後膜上で(すなわち、
興奮性細胞上で)開くイオンチャネルに応じて決まる。
【0005】 EPSPは、通常、陽イオン(特に、NaおよびK)の透過性が全体に増
大するために膜が局所的に脱分極する結果として生じ、一方IPSPは、主に小
さいイオン(KおよびClを含む)の透過性が増大するために膜の興奮性が
安定化または過分極化される結果である。たとえば、神経伝達物質のアセチルコ
リンは、骨格筋の接合部ではNaおよびKの透過性チャネルを開くことによ
って興奮を起こす。心筋細胞などの他のシナプスでは、アセチルコリンは、主と
してKコンダクタンスが増大する結果として抑制性になることができる。
【0006】 本発明の化合物の生物学的作用は、特定のサブタイプのアセチルコリン受容体
を調節する結果として生じる。したがって、2種の受容体サブタイプの違いを理
解することは重要である。アセチルコリン受容体の2種の異なるサブファミリー
は、ニコチン性アセチルコリン受容体およびムスカリン性アセチルコリン受容体
と定義される。(前掲のGoodman and Gilman’s,The
Pharmacological Basis of Therapeutic
sを参照のこと)。
【0007】 このような受容体サブタイプの応答には、まったく異なる2クラスのセカンド
メッセンジャー系が介する。ニコチン性アセチルコリン受容体が活性化されると
き、その応答として、細胞外の特定のイオン(たとえば、Na、K、Ca )のニューロン膜を介しての流入が増大する。対照的に、ムスカリン性アセチ
ルコリン受容体の活性化は、G−タンパク質やイノシトールリン酸などの複雑な
分子を含む細胞内の系に変化をもたらす。したがって、ニコチン性アセチルコリ
ン受容体を活性化することによる生物学的な結果は、ムスカリン性受容体を活性
化することによるものと異なる。同様に、ニコチン性アセチルコリン受容体を阻
害することで、さらに他の生物学的作用がもたらされるが、これはムスカリン性
受容体の阻害によって発生するものとは別であり、異なる。
【0008】 上記で指摘したとおり、化学的シナプス伝達に影響を及ぼす薬物化合物が向か
うことのできる2つの主な部位は、シナプス前膜およびシナプス後膜である。シ
ナプス前の部位に向けられた薬物の作用は、同じ分泌構造が放出した神経伝達物
質に応答するシナプス前受容体を介す(すなわち、自己受容体を介す)ことも、
別の神経伝達物質に応答するシナプス前受容体を介す(すなわち、異種受容体を
介す)こともできる。シナプス後膜に向けられた薬物の作用は、内因性の神経伝
達物質の作用を模倣し、あるいは内因性神経伝達物質とシナプス後受容体の相互
作用を抑制する。
【0009】 シナプス後膜の興奮性を調節する薬物の従来からの例は、骨格筋でニコチン性
アセチルコリン依存性チャネル受容体と相互作用する神経筋遮断薬、たとえば、
クラーレなどの競合薬(安定剤)、またはスクシニルコリンなどの脱分極薬であ
る。
【0010】 中枢神経系には、シナプス後細胞に作用する神経伝達物質が数多くある可能性
がある。そのため、所与の細胞を制御するのに必要な化学的シナプス伝達の、正
確な正味の収支を知るのが難しくなる。それにもかかわらず、1種のシナプス前
またはシナプス後受容体だけに選択的に影響を及ぼす化合物を設計することによ
り、他のすべてのインプットの正味の収支を調節することは可能である。CNS
疾患での化学的シナプス伝達についての理解が深まるにつれて、そのような疾患
を治療する薬物を設計することが容易になろう。
【0011】 CNS中で特定の神経伝達物質がどのように作用するかを知ることにより、あ
る種のCNS作用薬で治療できるかもしれない疾患を予測することができる。た
とえば、ドーパミンは、ヒトおよび動物の中枢神経系における重要な神経伝達物
質として広く認められている。RothおよびElsworthの「Bioch
emical Pharmacology of Midbrain Dopa
mine Neurons」、出典:Psychopharmacology:
The Fourth Generation of Progress、F.
E.BloomおよびD.J.Kupfer編、Raven Press、ニュ
ーヨーク、1995年、227〜243ページ)では、ドーパミンの薬理を多く
の側面から検討している。パーキンソン病患者では、黒質線状体経路のドーパミ
ンを含んだニューロンに一次的な欠損が生じ、これが運動制御の甚大な喪失をも
たらす。ドーパミン不足をドーパミン模倣物で補う治療戦略、ならびにドーパミ
ンの放出を改善する薬物および他の神経伝達物質の投与に、治療上利益があるこ
とが判明している(「Parkinson’s Disease」、出典:前掲
のPsychopharmacology:The Fourth Gener
ation of Progress、1479〜1484ページ)。
【0012】 重要であるものの未だ抑制が不十分な、病態または行動型に有益なものが1種
以上あるはずであるとの希望のもと、依然として新規の選択的神経伝達物質制御
剤の探求がなされている。たとえば、アルツハイマー病またはパーキンソニズム
で見られるような痴呆は、たいてい治療不可能なままである。慢性アルコール中
毒の症状およびニコチンによる禁断症状には、中枢神経系の状況が関与しており
、注意欠陥疾患(ADD)の行動障害も同様である。これらの疾患および関連す
る疾患を治療するための特定の薬剤は、数が少ない、または存在していない。
【0013】 ニューロンのニコチン性受容体に選択的なコリン作用性のリガンドとして活性
を有する(すなわち、化学伝達物質を制御する)化合物がCNS作用薬としても
ち得る有用性についてのより完全な論議は、1995年12月5日発行のGun
n他の米国特許第5,472,958号に出ており、これを参照により本明細書
に組み込む。
【0014】 現存するアセチルコリン作動薬は、上記で論じた状態の治療には治療上最適で
はない。たとえば、そのような化合物は、薬物動態学的に不利である(たとえば
、アレコリンおよびニコチン)、効力が弱く選択性に欠ける(たとえば、ニコチ
ン)、CNSへの透過性が低い(たとえば、カルバコール)、あるいは経口での
生物学的利用能が低い(たとえば、ニコチン)。さらに、他の薬剤は、低体温、
歩行障害、振戦を含む多くの望ましくない中枢性作動薬の作用を伴い、また縮瞳
、流涙、排便作用、頻脈を含む末梢性の副作用を伴う(Benowitz等、出
典:Nicotine Psychopharmacology、S.Wonn
acott、M.A.H.Russell、I.P.Stolerman編、O
xford University Press、オックスフォード、1990
年、112〜157ページ;およびM.Davidson等、出典:Curre
nt Research in Alzheimer Therapy、E.G
iacobini、R.Becker編、Taylor&Francis、ニュ
ーヨーク、1988年、333〜336ページ)。
【0015】 Williams他は、パーキンソン病およびアルツハイマー病の治療にコリ
ン作用性チャネル変調物質を使用することを報告している。M.William
s等の、「Beyond the Tobacco Debate:Disse
cting Out the Therapeutic Potential
of Nicotine」、Exp.Opin.Invest.Drugs5、
1035〜1045ページ(1996年)。Salin−Pascual等は、
抑うつ症に罹患している非喫煙患者をニコチンパッチで治療することで短期間の
改善があったことを報告している。R.J.Salin−Pascual等の「
Antidepressant Effect of Transdermal
Nicotine Patches in Non−Smoking Pat
ients with Major Depression」、J.Clin.
Psychiatry、第57巻、387〜389ページ(1996年)。
【0016】 特定の5−ヒドロキシトリプタミン(5−HT)受容体の拮抗薬として有用な
エーテルが、GB2 208 510A、米国特許第4,929,625号、米
国特許第5,082,843号、および米国特許第4,997,839号に開示
されている。しかし、これらの参照文献は、酸素によってキヌクリジルまたはト
ロパニルなどの飽和アザビシクロ環に結合された2−ピリジル基を開示している
。また、鎮痛性のピリジン−2−エーテルが、米国特許第4,946,836号
および第4,643,995号に開示されている。これらの参照文献では、2−
ピリジル基は、窒素を含む環状脂肪族環に−O−(CH−結合を介して結
合している。
【0017】 化学的シナプス伝達の制御に有用な3−ピリジルオキシメチルの複素環式エー
テル化合物は、米国特許第5,629,325号に開示されており、そこでは、
3−ピリジル基が、窒素を含む環状脂肪族環に−O−CH−結合を介して結合
している。PCT出願WO94/08992には、非置換である、またはピリジ
ン環上で、Br、Cl、F、ヒドロキシル、C〜Cアルキル、またはC
アルコキシなどの基によって一置換された様々な3−ピリジルオキシ−複素
環式化合物が開示されており、このような化合物は、認知機能の向上に有用であ
るとも記載されている。
【0018】 中枢神経系への薬理作用を有する1,3−二置換ピロリジンであり、とりわけ
、ピロリジンの窒素が−(CH−B基で置換され、また置換ピリジルにエ
ーテル結合している1,3−二置換ピロリジンが、米国特許第5,037,84
1号で開示されている。
【0019】 老年痴呆に有効な環状アミン化合物であり、とりわけ、環が置換3−ピリジル
にエーテル結合した環状アミン化合物が、欧州特許出願第0673927号A1
で開示されている。
【0020】 ニコチン性ACH受容体変調物質としてのアザ環エーテル誘導体およびその使
用が、WO99/24422で開示されている。
【0021】 米国特許第4,206,117号では、3−ピリジルアミノアルキルエーテル
誘導体が開示されている。
【0022】 米国特許第5,852,041号では、アセチルコリン受容体の調節物質であ
る1クラスのピリジン化合物が開示されている。
【0023】 しかし、化学的シナプス伝達制御のための改良された化合物への要望は、依然
として存在している。
【0024】 したがって、本発明の目的は、新規の置換ピリジン化合物を提供することであ
る。本発明の別の目的は、神経伝達物質の放出を選択的に制御する新規の置換ピ
リジン化合物を提供することである。
【0025】 発明の概要 本発明は、一連の置換ピリジン化合物、これらの化合物を使用して哺乳動物の
神経伝達物質の放出を選択的に制御する方法、およびこれらの化合物を含む薬剤
組成物を対象とする。特に、本発明は、次式Iの化合物
【0026】
【化4】 [式中、nは、1〜4の整数であり; RおよびRは、それぞれ独立に、水素、低級アルキル、アルケニル、アルキ
ニル、アラルキルおよびシアノメチルからなる群から選択され; 各Rは、水素、ハロアルキルおよび低級アルキルからなる群から選択され; 各Rは、それぞれ独立に、水素、ヒロドキシル、低級アルキル、低級アルケニ
ル、低級アルキニル、低級アルコキシ、アルケンオキシ、アルキンオキシ、チオ
アルコキシ、脂肪族アシル、−CF、ニトロ、シアノ、−N(C〜Cアル
キル)−C(O)(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキルアミノ、アル
ケニルアミノ、アルキニルアミノ、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、アミノ、
ハロゲン、−C(O)O−(C〜Cアルキル)、−C(O)NH−(C
アルキル)、脂肪族アシル、−CH=NOH、−PO、−OPO 、ヘテロシクリルアルキル、−C(O)N(C〜Cアルキル)、ハロア
ルキル、アルコキシルカルボニル、アルコキシアルコキシ、カルボキシアルデヒ
ド、カルボキサミド、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、
アリール、アロイル、アリールオキシ、アリールアミノ、ビアリール、チオアリ
ール、ヘテロシクリル、ヘテロシクロイル、アルキルアリール、アラルキル、ア
ラルケニル、アルキルヘテロシクリル、スルホニル、スルホンアミド、カルバマ
ート、アリールオキシアルキル、カルボキシルおよび−C(O)NH(ベンジル
)からなる群から選択され; Rは、水素、ハロゲン、低級アルキル、ニトロ、低級アルキルアミノおよび低
級アルコキシからなる群から選択され; Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、低級アルキル、低級アルケニル、低級
アルキニル、低級アルコキシ、アルケンオキシ、アルキンオキシ、チオアルコキ
シ、脂肪族アシル、−CF、ニトロ、アミノ、シアノ、−N(C〜Cアル
キル)−C(O)(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキルアミノ、アル
ケニルアミノ、アルキニルアミノ、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、−CH=
NOH、−C(O)O−(C〜Cアルキル)、−C(O)NH−(C〜C アルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、ハロアルキル、アルコ
キシルカルボニル、アルコキシアルコキシ、カルボキシアルデヒド、カルボキサ
ミド、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、アロ
イル、アリールオキシ、アリールアミノ、ビアリール、チオアリール、ヘテロシ
クリル、ヘテロシクロイル、アルキルアリール、アラルキル、アラルケニル、ア
ルキルヘテロシクリル、スルホニル、スルホンアミド、カルバマート、脂肪族ア
シル、−CH=NOH、−PO、−OPO、ヘテロシクリルアルキ
ル、アリールオキシアルキル、カルボキシルおよび−C(O)NH(ベンジル)
からなる群から選択され; Aは、−O−、−S−、−N(R)−、−SON(R)−および−NR SO−からなる群から選択され; R、R、R、R、RおよびRは、非置換である、あるいは少なくと
も1個の、電子供与基または電子受容基で置換されている。ただし、A=Oであ
るとき、RまたはRの少なくとも一方はハロゲンであり;さらに、Rおよ
びRがヘテロ原子に対してαである炭素と結合するとき、Rは、ハロゲン、
ヒドロキシル、またはアミノでない。] およびその薬剤として許容される塩を対象とする。
【0027】 現段階では、好ましい化合物は、以下に示す式IIの化合物
【0028】
【化5】 [式中、nは1〜4の整数であり; RおよびRは、それぞれ独立に、水素、低級アルキル、アルケニル、アルキ
ニル、アラルキルおよびシアノメチルからなる群から選択され; 各Rは、水素、ハロアルキルおよび低級アルキルからなる群から選択され; 各Rは、それぞれ独立に、水素、ヒロドキシル、低級アルキル、低級アルケニ
ル、低級アルキニル、低級アルコキシ、アルケンオキシ、アルキンオキシ、チオ
アルコキシ、脂肪族アシル、−CF、ニトロ、シアノ、−N(C〜Cアル
キル)−C(O)(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキルアミノ、アル
ケニルアミノ、アルキニルアミノ、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、アミノ、
ハロゲン、−C(O)O−(C〜Cアルキル)、−C(O)NH−(C
アルキル)、脂肪族アシル、−CH=NOH、−PO、−OPO 、ヘテロシクリルアルキル、−C(O)N(C〜Cアルキル)、ハロア
ルキル、アルコキシルカルボニル、アルコキシアルコキシ、カルボキシアルデヒ
ド、カルボキサミド、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、
アリール、アロイル、アリールオキシ、アリールアミノ、ビアリール、チオアリ
ール、ヘテロシクリル、ヘテロシクロイル、アルキルアリール、アラルキル、ア
ラルケニル、アルキルヘテロシクリル、スルホニル、スルホンアミド、カルバマ
ート、アリールオキシアルキル、カルボキシルおよび−C(O)NH(ベンジル
)からなる群から選択され; Rは、水素、ハロゲン、低級アルキル、ニトロ、低級アルキルアミノおよび低
級アルコキシからなる群から選択され; Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、低級アルキル、低級アルケニル、低級
アルキニル、低級アルコキシ、アルケンオキシ、アルキンオキシ、チオアルコキ
シ、脂肪族アシル、−CF、ニトロ、アミノ、シアノ、−N(C〜Cアル
キル)−C(O)(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキルアミノ、アル
ケニルアミノ、アルキニルアミノ、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、−C(O
)O−(C〜Cアルキル)、−C(O)NH−(C〜Cアルキル)、−
CH=NOH、−C(O)N(C〜Cアルキル)、ハロアルキル、アルコ
キシルカルボニル、アルコキシアルコキシ、カルボキシアルデヒド、カルボキサ
ミド、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、アロ
イル、アリールオキシ、アリールアミノ、ビアリール、チオアリール、ヘテロシ
クリル、ヘテロシクロイル、アルキルアリール、アラルキル、アラルケニル、ア
ルキルヘテロシクリル、スルホニル、スルホンアミド、カルバマート、脂肪族ア
シル、−CH=NOH、−PO、−OPO、ヘテロシクリルアルキ
ル、アリールオキシアルキル、カルボキシルおよび−C(O)NH(ベンジル)
からなる群から選択され; R、R、R、R、RおよびRは、非置換である、あるいは少なくと
も1個の、電子供与基または電子受容基で置換されている。ただし、Rおよび
がヘテロ原子に対してαである炭素と結合するとき、Rは、ハロゲン、ヒ
ドロキシル、またはアミノでなく、さらに、RまたはRの少なくとも一方は
ハロゲンである。] およびその薬剤として許容される塩である。現段階では、好ましいものは、n=
2であり、Rがハロゲンであり、およびRが、水素、低級アルキルおよびハ
ロゲンからなる群から選択された式IIの化合物である。
【0029】 現段階では、最も好ましい化合物は、以下に示す式IIIの化合物
【0030】
【化6】 [式中、nは1〜4の整数であり; RおよびRは、それぞれ独立に、水素および低級アルキルからなる群から選
択され; Rは、水素、ハロアルキルおよび低級アルキルからなる群から選択され; Rは、水素、ハロゲン、低級アルキル、ニトロ、低級アルキルアミノおよび低
級アルコキシからなる群から選択され; Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、低級アルキル、低級アルケニル、低級
アルキニル、低級アルコキシ、アルケンオキシ、アルキンオキシ、チオアルコキ
シ、脂肪族アシル、−CF、ニトロ、アミノ、シアノ、−N(C〜Cアル
キル)−C(O)(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキルアミノ、アル
ケニルアミノ、アルキニルアミノ、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、−CH=
NOH、−C(O)O−(C〜Cアルキル)、−C(O)NH−(C〜C アルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、ハロアルキル、アルコ
キシルカルボニル、アルコキシアルコキシ、脂肪族アシル、−CH=NOH、−
PO、−OPO、ヘテロシクリルアルキル、カルボキシアルデヒド
、カルボキサミド、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ア
リール、アロイル、アリールオキシ、アリールアミノ、ビアリール、チオアリー
ル、ヘテロシクリル、ヘテロシクロイル、アルキルアリール、アラルキル、アラ
ルケニル、アルキルヘテロシクリル、スルホニル、スルホンアミド、カルバマー
ト、アリールオキシアルキル、カルボキシルおよび−C(O)NH(ベンジル)
からなる群から選択され; R、R、R、、RおよびRは、非置換である、あるいは少なくとも1
個の、電子供与基または電子受容基で置換されている。ただし、RまたはR の少なくとも一方はハロゲンである。] およびその薬剤として許容される塩である。
【0031】 現段階では、好ましい式IIIの化合物は、RおよびRが、それぞれ独立
に、低級アルキル、−F、−Cl、−Brからなる群から選択され;n=1また
は2であり、およびRが低級アルキルまたはハロアルキルである。
【0032】 現段階では、好ましい化合物には、5−[(S)−2−アミノ−1−プロピル
オキシ]−2−クロロピリジン、5−[(S)−2−メチルアミノ−1−プロピ
ルオキシ]−2−クロロピリジン、5−[(S)−2−アミノ−1−プロピルオ
キシ]−2−フルオロピリジン、5−[(S)−2−メチルアミノ−1−プロピ
ルオキシ]−2−フルオロピリジン、5−[(S)−2−メチルアミノ−1−プ
ロピルオキシ]−2−クロロ−3−ブロモピリジン、5−[(S)−2−メチル
アミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3−メチルピリジン、および、そ
れだけに限らないが、p−トルエンスルホン酸を含んだその薬剤として許容され
る塩が含まれる。
【0033】 発明の詳細な説明 用語の定義 本明細書では、用語「アルキル」は、単独または複合語で、用語アルキルの前
にC〜Cの指示がない限り、飽和炭化水素から1個の水素原子が除去される
ことによって誘導された、C〜C12の直鎖または分枝鎖状の、置換または非
置換の飽和鎖状の基を指す。アルキル基の代表例には、とりわけ、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチ
ル、tert−ブチルが含まれる。
【0034】 用語「アルケニル」は、単独または複合語で、2〜10個の炭素原子を含む、
置換もしくは非置換の直鎖状アルケニル基、または置換もしくは非置換の分枝鎖
状アルケニル基を指す。そのような基の例には、それだけに限らないが、エチル
、E−およびZ−ペンテニル、デセニルなどが含まれる。
【0035】 用語「アルキニル」は、単独または複合語で、2〜10個の炭素原子を含む、
置換もしくは非置換の直鎖状アルキニル基、または置換もしくは非置換の分枝鎖
状アルキニル基を指す。そのような基の例には、それだけに限らないが、エチニ
ル、プロピニル、プロパルギル、ブチニル、ヘキシニル、デシニルなどが含まれ
る。
【0036】 「アルキル」、「アルケニル」、「アルキニル」、または「アルコキシ」を修
飾する用語「低級」は、特定の官能基に対するC〜C単位を指す。たとえば
、低級アルキルは、C〜Cアルキルを意味する。
【0037】 用語「脂肪族アシル」は、単独または複合語で、アルカン−、アルケン−、ま
たはアルキンカルボン酸から誘導された、式アルキル−C(O)−、アルケニル
−C(O)−、アルキニル−C(O)−である基を指す。ただし、用語「アルキ
ル」、「アルケニル」、「アルキニル」は、上記で定義したとおりである。その
ような脂肪族アシル基の例には、それだけに限らないが、とりわけ、アセチル、
プロピオニル、ブチリル、バレリル、4−メチルバレリル、アクリロイル、クロ
チル、プロピオリル、メチルプロピオリルが含まれる。
【0038】 本明細書では、用語「シクロアルキル」は、3〜10個の炭素原子および1〜
3個の環を有する脂肪族環系を指し、それだけに限らないが、とりわけ、シクロ
プロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ノルボルニル、アダマンチルを含
む。シクロアルキル基は、非置換であっても、低級アルキル、ハロアルキル、ア
ルコキシ、チオアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヒド
ロキシ、ハロ、メルカプト、ニトロ、カルボキシアルデヒド、カルボキシ、アル
コキシカルボニル、カルボキサミドからそれぞれ独立に選択された1個、2個、
または3個の置換基で置換されてもよい。「シクロアルキル」は、シス形または
トランス形を含む。さらに、置換基は、架橋ビシクロ系で、エンドまたはエキソ
の位置をとることができる。
【0039】 本明細書では、用語「シクロアルケニル」は、単独または複合語で、4〜8個
の炭素原子および1個または複数の二重結合を含む環状カルボサイクルを指す。
そのようなシクロアルケニル基の例には、それだけに限らないが、シクロペンテ
ニル、シクロヘキセニル、シクロペンタジエニルなどが含まれる。
【0040】 本明細書では、用語「シクロアルキルアルキル」は、低級アルキル基に結合し
たシクロアルキル基を指し、それだけに限らないが、シクロヘキシルメチルを含
む。
【0041】 本明細書では、用語「ハロ」または「ハロゲン」は、I、Br、Cl、または
Fを指す。
【0042】 本明細書では、用語「ハロアルキル」は、とりわけ、少なくとも1個のハロゲ
ン置換基、たとえば、クロロメチル、フルオロエチル、トリフルオロメチル、ペ
ンタフルオロエチルに結合している低級アルキル基を指す。
【0043】 用語「アルコキシ」は、単独または複合語で、アルキルエーテル基を指す。た
だし、用語「アルキル」は上記で定義したとおりである。適切なアルキルエーテ
ル基の例には、それだけに限らないが、メトキシ、エトキシ、n−プオポキシ、
iso−プロポキシ、n−ブトキシ、iso−ブトキシ、sec−ブトキシ、t
ert−ブトキシなどが含まれる。
【0044】 用語「アルケンオキシ」は、単独または複合語で、式アルケニル−O−である
基を指す。ただし、この基はエノールエーテルでなく、用語「アルケニル」は上
記で定義したとおりである。適切なアルケンオキシ基の例には、それだけに限ら
ないが、アリルオキシ、E−およびZ−3−メチル−2−プロペンオキシなどが
含まれる。
【0045】 用語「アルキンオキシ」は、単独または複合語で、式アルキニル−O−である
基を指す。ただし、この基は−イノールエーテルでない。適切なアルキンオキシ
基の例には、それだけに限らないが、プロパルギルオキシ、2−ブチニルオキシ
などが含まれる。
【0046】 本明細書では、用語「カルボキシル」は、カルボン酸基、−C(O)OHを指
す。
【0047】 用語「チオアルコキシ」は、式アルキル−S−である基を指す。ただし、「ア
ルキル」は上記で定義したとおりである。
【0048】 本明細書では、用語「カルボキシアルデヒド」は、−C(O)Rを指す。ただ
し、Rは水素である。
【0049】 本明細書では、用語「カルボキサミド」は、−C(O)NRを指す。た
だし、RおよびRは、それぞれ独立に、水素、アルキル、または、他の適切
な何らかの置換基である。
【0050】 本明細書では、用語「アルコキシアルコキシ」は、RO−RO−を指す。
ただし、Rは上記で定義した低級アルキルであり、Rはアルキレンであり、
アルキレンは−(CHn’−であり、n’は1〜6の整数である。アルコキ
シアルコキシ基の代表例には、とりわけ、メトキシメトキシ、エトキシメトキシ
、t−ブトキシメトキシなどが含まれる。
【0051】 本明細書では、用語「アルキルアミノ」は、RNH−を指す。ただし、R は、とりわけ、低級アルキル基、たとえば、エチルアミノ、ブチルアミノである
【0052】 用語「アルケニルアミノ」は、単独または複合語で、式アルケニル−NH−ま
たは(アルケニル)N−である基を指す。ただし、用語「アルケニル」は、上
記で定義したとおりであり、またこの基はエンアミンでない。そのようなアルケ
ニルアミノ基の例は、アリルアミノ基である。
【0053】 用語「アルキニルアミノ」は、単独または複合語で、式アルキニル−NH−ま
たは(アルキニル)N−である基を指す。ただし、用語「アルキニル」は、上
記で定義したとおりであり、またこの基はアミンでない。そのようなアルキニル
アミノ基の例は、プロパルギルアミノ基である。
【0054】 本明細書では、用語「ジアルキルアミノ」は、RN−を指す。ただし、
およびRは、それぞれ独立に、とりわけ、低級アルキル、たとえば、ジエ
チルアミノ、メチルプロピルアミノから選択される。
【0055】 本明細書では、用語「アミノ」はHN−を指す。
【0056】 本明細書では、用語「アルコキシカルボニル」は、カルボニル基を介して親分
子基に結合した、先に定義したアルコキシル基を指す。アルコキシカルボニルの
例には、とりわけ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、イソプロポキシ
カルボニルが含まれる。
【0057】 本明細書では、用語「アリール」または「芳香族」は、単独または複合語で、
フェニル、ナフチル、インデニル、インダニル、アズレニル、フルオレニル、ア
ントラセニルなど、約6〜12個の炭素原子を有する、置換または非置換の炭素
環式芳香族基;あるいは、フリル、チエニル、ピリジル、ピロリル、オキサゾリ
ル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、2−ピラゾリニル、ピラゾリジニ
ル、イソオキサゾリル、イソリアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,
2,3−トリアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル、ピリミジ
ニル、ピラジニル、1,3,5−トリアジニル、1,3,5−トリチアニル、イ
ンドリジニル、インドリル、イソインドリル、3H−インドリル、インドリニル
、ベンゾ[b]フラニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾ[b]チオ
フェニル、1H−インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、プリ
ニル、4H−キノリジニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キ
ナゾリニル、キノキサリニル、1,8−ナフチリジニル、プテリジニル、カルバ
ゾリル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキシアジニル
、ピラゾロ[1,5−c]トリアジニルなどからなる群から選択された複素環式
芳香族基を指す。「アリールアルキル」および「アルキルアリール」に使用され
る用語「アルキル」は、上記で定義したとおりである。環は、複数置換されてよ
い。
【0058】 用語「アラルキル」は、単独または複合語で、何らかのアリール置換アルキル
基を指す。ただし、用語「アルキル」および「アリール」は、上記で定義したと
おりである。適切なアラルキル基の例には、それだけに限らないが、フェニルメ
チル、フェネチル、フェニルヘキシル、ジフェニルメチル、ピリジルメチル、テ
トラゾリルメチル、フリルメチル、イミダゾリルメチル、インドリルメチル、チ
エニルプロピルなどが含まれる。
【0059】 用語「アラルケニル」は、単独または複合語で、アリール置換アルケニル基を
指す。ただし、用語「アリール」および「アルケニル」は、上記で定義したとお
りである。
【0060】 用語「アリールアミノ」は、単独または複合語で、式アリール−NH−である
基を指す。ただし、「アリール」は、上記で定義したとおりである。アリールア
ミノ基の例には、それだけに限らないが、フェニルアミノ(アニリド)、ナフト
ルアミノ、2−、3−、および4−ピリジルアミノなどが含まれる。
【0061】 用語「ビアリール」は、単独または複合語で、式アリール−アリールである基
を指す。ただし、用語「アリール」は、上記で定義したとおりである。
【0062】 用語「チオアリール」は、単独または複合語で、式アリール−S−である基を
指す。ただし、用語「アリール」は、上記で定義したとおりである。チオアリー
ル基の例は、チオフェニル基である。
【0063】 用語「アロイル」は、単独または複合語で、式アリール−CO−である基を指
す。ただし、用語「アリール」は、上記で定義したとおりである。適切な芳香族
アシル基の例には、それだけに限らないが、ベンゾイル、4−ハロベンゾイル、
4−カルボキシベンゾイル、ナフトイル、ピリジルカルボニルなどが含まれる。
【0064】 用語「ヘテロシクリル」は、単独または複合語で、少なくとも1個の環内のN
、O、またはS原子を含む、非芳香族の三員から五員の環を指す。この複素環は
、場合によってはアリールで置換されてよい。この複素環はまた、場合によって
は、それぞれ独立に、とりわけ、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、ニト
ロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アルキル、アラルキル、アル
ケニル、アルキニル、アリール、シアノ、カルボキシ、カルボアルコキシ、カル
ボキシアルキル、オキソ、アリールスルホニル、アラルキルアミノカルボニルか
らなる群から選択された少なくとも1個の置換基で置換されてもよい。
【0065】 本明細書では、用語「アルキルヘテロシクリル」は、ヘテロシクリル基を介し
て親分子基に結合した、先に定義したアルキル基を指す。
【0066】 本明細書では、用語「ヘテロシクリルアルキル」は、アルキル基を介して親分
子基に結合した、先に定義したヘテロシクリル基を指す。
【0067】 本明細書では、用語「アミナール」は、構造RC(NR)(NR )−を指す。ただし、R、R、R、R、Rは、それぞれ独立に、水
素、アルキル、または他の何らかの適切な置換基である。
【0068】 上記の用語の使用は、置換または非置換の部分を含んでいる。置換は、アルコ
ール、エーテル、エステル、アミド、スルホン、スルフィド、ヒドロキシル、ニ
トロ、シアノ、カルボキシ、アミン、ヘテロ原子、低級アルキル、低級アルコキ
シ、低級アルコキシカルボニル、アルコキシアルコキシ、アシルオキシ、ハロゲ
ン、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、アルキル、アラルキル、アル
ケニル、アルキニル、アリール、シアノ、カルボキシ、カルボアルコキシ、カル
ボキシアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、
アルキルヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、オキソ、アリールスルホニ
ル、アラルキルアミノカルボニルなどの1個または複数の基、前述の各項に記載
のいずれかの置換基、あるいは直接にまたは適切なリンカーによって結合された
それらの置換基のいずれかで行うことができる。リンカーは、通常、−C−、−
C(O)−、−NH−、−S−、−S(O)−、−O−、−C(O)O−、また
は−S(O)O−の何らかの組合せを含む、1〜3個の原子の短い鎖である。環
は、複数回置換されてよい。
【0069】 用語「電子受容」または「電子供与」は、置換基が、水素が分子内で同じ位置
を占めた場合よりも、電子を受容または供与できる能力を指す。この用語は、当
分野の技術者にはよく理解されている。また、J.Marchの「Advanc
ed Organic Chemistry」、1985年、16〜18ページ
で議論されており、これを参照により本明細書に組み込む。電子受容基は、とり
わけ、ハロ、ニトロ、カルボキシル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボ
キシアルデヒド、カルボキサミド、アリール、第四級アンモニウム、トリフルオ
ロメチル、アリール低級アルカノイルを含む。電子供与基は、とりわけ、ヒドロ
キシ、低級アルキル、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ(低級アルキル)アミノ
、アリールオキシ、メルカプト、低級アルキルチオ、低級アルキルメルカプト、
ジスルフィドなどの基を含む。当分野の技術者には、前述の置換基が、異なった
化学的条件下で、電子供与特性をもつことも電子受容特性をもつこともできるこ
とが理解されよう。さらに、本発明は、上記で明らかにした基から選択された置
換基のどんな組合せも企図する。
【0070】 最も好ましい電子供与性置換基または電子受容性置換基は、ハロ、ニトロ、ア
ルカノイル、カルボキシアルデヒド、アリールアルカノイル、アリールオキシ、
カルボキシル、カルボキサミド、シアノ、スルホニル、スルホキシド、ヘテロシ
クリル、グアニジン、第四級アンモニウム、低級アルケニル、低級アルキニル、
スルホニウム塩、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルキル、アミノ、低級ア
ルキルアミノ、ジ(低級アルキル)アミノ、アミン低級アルキルメルカプト、メ
ルカプトアルキル、アルキルチオ、アルキルジチオである。
【0071】 本明細書では、用語「組成物」は、指定された成分を指定された量だけ含んだ
生成物、ならびに指定された量の指定された成分を組み合わせた結果として直接
または間接的に生じるあらゆる生成物を含むものとする。
【0072】 本明細書では、用語「ヘテロ原子」は、窒素、硫黄、酸素を含む。
【0073】 本明細書では、用語「アルファ」は、記載された位置に直接に隣接する位置を
示す。
【0074】 略語 後述の反応スキームおよび実施例で使用している略語は、以下の意味、すなわ
ち、BOCはt−ブチルオキシカルボニル、EtOはジエチルエーテル、Et
OAcは酢酸エチル、MeOHはメタノール、EDCは二塩化エチレン、FMO
Cは9−フルオレニルメトキシカルボニル、DMFはジメチルホルムアミド、L
AHは水素化リチウムアルミニウム、DEADはジエチルアゾジカルボキシラー
ト、TFAはトリフルオロ酢酸の意味を有する。
【0075】 本発明の化合物は、無機または有機の酸から誘導された薬剤として許容される
塩の形で使用することができる。語句「薬剤として許容される塩」は、医学の良
識から逸脱しない範囲で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応などなしに、ヒト
および下等動物の組織と接触して使用するのに適し、また妥当な利益/リスク比
を有する塩を意味する。薬剤として許容される塩は、当技術分野でよく知られて
いる。たとえば、S.M.Berge等が、J.Pharmaceutical
Sciences、1977年、66:1ページ以下参照、で薬剤として許容
される塩を詳細に記載している。このような塩は、本発明の化合物を最後に単離
および精製する間にin situで、あるいは遊離塩基の官能基と適切な有機
酸を反応させることにより単独に調製することができる。代表的な酸の付加塩に
は、それだけに限らないが、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩
、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、
樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、ジグルコン酸塩、グリセロリン酸塩、半硫
酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、フマル酸塩、塩化水素酸塩、臭化水素酸塩
、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩(イソチオン酸塩)、乳
酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2−ナフタレンスル
ホン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニ
ルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、
酒石酸塩、チオシアン酸塩、リン酸塩、グルタミン酸塩、重炭酸塩、p−トルエ
ンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩が含まれる。また、塩基性の窒素含有基は、塩
化、臭化、ヨウ化メチル、エチル、プロピル、ブチルなどの低級アルキルハロゲ
ン化物;硫酸ジメチル、ジエチル、ジブチル、ジアミルのようなジアルキル硫化
物;塩化、臭化、ヨウ化デシル、ラウリル、ミリスチル、ステアリルなどの長鎖
ハロゲン化物;臭化ベンジル、フェネチルのようなアリールアルキルハロゲン化
物などの薬品で四級化することができる。それにより、水溶性、油溶性、または
分散性の生成物を得る。薬剤として許容される酸の付加塩を生成するのに使用で
きる酸の例には、塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸のような無機酸、およ
びシュウ酸、マレイン酸、コハク酸、クエン酸のような有機酸が含まれる。
【0076】 塩基の付加塩は、本発明の化合物を最後に単離および精製する間に、カルボン
サン含有基と、薬剤として許容される金属陽イオンの水酸化物、カルボン酸塩、
または重炭酸塩、あるいはアンモニアまたは有機の第一級、第二級、もしくは第
三級アミンとを反応させることにより、in situで調製することができる
。薬剤として許容される塩には、それだけに限らないが、リチウム、ナトリウム
、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム塩などのアルカリ金属、
アルカリ土類金属に基づく陽イオン、およびアンモニウム、テトラメチルアンモ
ニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチ
ルアミン、チリエチルアミン、ジエチルアミン、エチルアミンなどを含めた非毒
性の第四級アンモニアおよびアミンの陽イオンが含まれる。塩基の付加塩を生成
するのに使用できる他の代表的な有機のアミンには、エチレンジアミン、エタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、ピペリジン、ピペラジンなどが含まれる。
【0077】 本発明の化合物の局所投与用剤形には、粉剤、スプレー剤、軟膏剤、吸入剤が
含まれる。活性な化合物を、無菌条件下で、薬剤として許容される担体、必要な
保存剤、および必要であれば緩衝剤または噴射剤と混合する。眼科用製剤、眼用
の軟膏、粉剤、液剤もまた、本発明の範囲内であると考える。
【0078】 本発明の薬剤組成物に含まれる活性成分の実際の用量レベルを変えて、対象と
なる患者、組成物、投与方法での所望の治療応答を実現するのに有効な、ある量
の活性な化合物を得ることができる。選択される用量レベルは、対象となる化合
物の活性度、投与経路、治療対象となる状態の重症度、治療対象となる患者の容
態および既往歴に応じて変わることになる。しかし、所望の治療効果を得るのに
必要とされるレベルより低い化合物投与量から始め、所望の効果が得られるまで
徐々に投与量を増やしていくことは、当分野の技量の範囲内である。
【0079】 上記の治療または他の治療で使用する場合、本発明の化合物のうちの1種を、
治療有効量だけ、純粋な形で、または、そうした形が存在する場合には、薬剤と
して許容される塩、エステル、もしくはプロドラッグの形で使用することができ
る。あるいは、対象の化合物を、1種または複数の薬剤として許容される賦形剤
と組み合せて含んだ薬剤組成物として投与することができる。本発明の化合物の
「治療上有効量」という語句は、どんな医学的治療にも適用できる妥当な利益/
リスク比で、疾患を治療するのに十分な化合物の量を意味する。しかし、本発明
の化合物および組成物の合計1日使用量は、主治医によって、医学の良識から逸
脱しない範囲で決定されることが理解されよう。特定の治療上有効な用量レベル
は、対象となるどんな患者に対しても、治療対象となる疾患、その疾患の重症度
;使用する特定の化合物の活性度;使用する特定の組成物;患者の年齢、体重、
全身の健康状態、性別、食事;投与時間、投与経路、使用する特定の化合物の排
泄率;治療期間;使用する特定の化合物と併せて、または同時に使用される薬物
;および医学の分野でよく知られている同様な要因を含む様々な要因に応じて決
まることになる。たとえば、所望の治療効果を得るのに必要とされるレベルより
低い化合物投与量から始め、所望の効果が得られるまで徐々に投与量を増やして
いくことは、完全に当分野の技量の範囲内である。
【0080】 本発明の化合物をヒトおよび下等動物に投与する合計1日用量は、約0.00
01〜約1000mg/kg/日の範囲となる。経口投与では、より好ましい用
量を、約0.001〜約5mg/kg/日の範囲とすることができる。望むなら
、有効な1日用量を、投与の目的のために複数の用量に分けることができ、そう
すると、1回分の組成物は、そのような量すなわちその約数を含有して、1日用
量を構成することになる。
【0081】 本発明はまた、1種または複数の、非毒性の薬剤として許容される担体と共に
配合された本発明の化合物を含む薬剤組成物も提供する。薬剤組成物は、固体ま
たは液体の形での経口投与用、非経口投与用、または直腸投与用に特別に製剤す
ることができる。
【0082】 本発明の薬剤組成物は、ヒトまたは他の哺乳動物に、経口、直腸、非経口、槽
内、経膣、腹膜内、局所(粉剤、軟膏剤、または滴剤による)、または口内の投
与で、あるいは経口または経鼻のスプレー剤として投与することができる。本明
細書では、用語「非経口」は、静脈内、筋肉内、腹膜内、胸骨内、皮下、関節内
の注射および注入を含む投与方法を指す。
【0083】 本発明の非経口の注射用薬剤組成物は、薬剤として許容される無菌の水性また
は非水性の液剤、分散液剤、懸濁剤、乳剤、ならびに使用直前に無菌の注射用液
剤または分散液剤中に溶解させる無菌の粉剤を含む。適切な水性または非水性の
担体、希釈剤、溶媒、または賦形剤には、水、エタノール、ポリオール類(グリ
セロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなど)、植物油(オ
リブ油など)、注射用有機エステル類(オレイン酸エチルなど)、およびそれら
の適切な混合物が含まれる。たとえば、レシチンなどのコーティング材料の使用
、分散液剤では所望の粒径の維持、および界面活性剤の使用によって、適当な流
動性を維持することができる。
【0084】 このような組成物はまた、保存剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤などの添加剤を含
んでもよい。様々な抗菌剤および抗真菌剤、たとえば、パラベン、クロロブタノ
ール、フェノールソルビン酸などを含むことで、微生物の影響を確実に防止する
ことができる。糖類、塩化ナトリウムなどの等張化剤を含むこともまた望ましい
。モノステアリン酸アルミニウムやゼラチンなど、吸収を遅らせる薬品を含むこ
とで、注射用の薬剤形態の吸収を長引かせることができる。
【0085】 場合によっては、薬物の作用を長くするために、皮下または筋肉内の注射から
の薬物の吸収を遅らせることが望ましい。これは、水への溶解性が弱い結晶性ま
たは非晶質の材料の懸濁液を使用することによって実現することができる。薬物
の吸収率は、薬物の溶解率に応じて決まるが、その溶解率は、結晶の大きさおよ
び結晶形に応じて決まる。あるいは、薬物を油の賦形剤中に溶解または懸濁させ
ることにより、非経口投与された薬物形態の吸収を遅らせることができる。
【0086】 注射用デポー剤の形態は、ポリラクチド−ポリグリコリドなどの生分解性ポリ
マー中に薬物のマイクロカプセルマトリックスを形成することによって作製する
。薬物とポリマーの比率および使用するそのポリマーの性質に応じて、薬物が放
出される速度を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例には、ポリ(
オルトエステル)およびポリ(無水物)が含まれる。デポー剤の注射用製剤は、
薬物を、体組織に適合性のあるリポソームまたはマイクロエマルジョン中に閉じ
込めることによって調製することもできる。
【0087】 注射用製剤は、たとえば、細菌を保持するフィルターで濾過する、あるいは、
使用直前に無菌の水または他の無菌注射用媒質中に溶解または懸濁させることの
できる無菌の固体組成物の形態に滅菌剤を組み込むことによって滅菌することが
できる。
【0088】 経口投与用の固体剤形は、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤を含む。こ
のような固体剤形では、活性な化合物は、少なくとも1種の、不活性な、クエン
酸ナトリウムまたはリン酸水素カルシウムなどの薬剤として許容される賦形剤ま
たは担体、および/または、a)デンプン、ラクトース、スクロース、グルコー
ス、マンニトール、ケイ酸などの充填剤または増量剤;b)カルボキシメチルセ
ルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース、アカ
シアなどの結合剤;c)グリセロールなどの保水剤;d)寒天、炭酸カルシウム
、ジャガイモまたはタピオカデンプン、アルギン酸、ある種のケイ酸塩、炭酸ナ
トリウムなどの崩壊剤;e)パラフィンなどの溶解遅延剤;f)第四級アンモニ
ウム化合物などの吸収促進剤;g)セチルアルコール、モノステアリン酸グリセ
ロールなどの湿潤剤;h)カオリンおよびベントナイトクレーなどの吸収剤、お
よびi)滑沢剤タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、
固体のポリエチレングリコール類、ラウリル硫酸ナトリウム;およびこれらの混
合物と混合してよい。カプセル剤、錠剤、丸剤では、剤形は、緩衝剤を含んでも
よい。
【0089】 同様のタイプの固体組成物を、ラクトース(乳糖)などの賦形剤および高分子
量のポリエチレングリコールなどを用い、軟ゼラチンカプセルおよび硬ゼラチン
カプセルの充填剤として使用してもよい。
【0090】 錠剤、糖衣錠剤、カプセル剤、丸剤、顆粒剤の固体剤形は、腸溶コーティング
や製薬の分野でよく知られている他のコーティングなどのコーティングおよび外
皮を施して調製することができる。これらは、場合によっては乳白剤を含んでよ
く、また腸管の特定の部分で、活性成分をそれだけでまたは優先して、場合によ
ってはゆっくりと放出するような組成物としてもよい。使用できる包埋用組成物
の例には、ポリマー物質およびロウが含まれる。
【0091】 活性な化合物はまた、適切であれば、1種または複数の上述の賦形剤を含んだ
、マイクロカプセルの形とすることができる。
【0092】 経口投与用の液体剤形は、薬剤として許容される乳剤、液剤、懸濁剤、シロッ
プ剤、エリキシル剤を含む。液体剤形は、活性な化合物に加えて、たとえば、水
もしくは他の溶媒;エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、
酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油類(特に、綿実油、ラ
ッカセイ油、トウモロコシ油、胚芽油、オリブ油、ヒマシ油、ゴマ油)、グリセ
ロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール類、ソル
ビタン脂肪酸エステル類などの可溶化剤および乳化剤;およびこれらの混合物な
ど、当技術分野で普通に使用される不活性な希釈剤を含んでよい。
【0093】 経口用組成物は、不活性な希釈剤のほかに、湿潤剤、乳化剤、懸濁化剤、甘味
剤、着香剤、香料などの添加剤を含んでもよい。
【0094】 懸濁剤は、活性な化合物に加えて、たとえば、エトキシ化イソステアリルアル
コール、ポリオキシエチレンソルビトール、ソルビタンエステル、微結晶セルロ
ース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天、トラガカント、およびこ
れらの混合物といった懸濁化剤を含んでよい。
【0095】 直腸または経膣投与用の組成物は、本発明の化合物を、室温では固体であるが
、体温では液体であるために、直腸または膣腔で融けて活性な化合物を放出する
、カカオ脂、ポリエチレングリコール、または座剤用ロウなど、適切な非刺激性
の賦形剤または担体と混合して調製することができる座剤であることが好ましい
【0096】 本発明の化合物は、リポソームの形で投与することもできる。当技術分野で知
られているように、リポソームは、一般にリン脂質または他の脂質から誘導され
る。リポソームは、単層または多層の水和した液晶を水性媒質中に分散させるこ
とによって形成することができる。リポソームを形成することのできる、非毒性
の、生理学的に許容される、代謝可能などんな脂質も使用される。リポソームの
形のこの組成物は、本発明の化合物に加えて、安定剤、保存剤、賦形剤などを含
むことができる。好ましい脂質は、天然および合成のリン脂質およびホスファチ
ジルコリン(レシチン)であり、単独または一緒に使用される。
【0097】 リポソームを形成する方法は、当技術分野で知られている。たとえば、Pre
scott編、「Methods in Cell Biology」、XIV
巻、Academic Press、ニューヨーク、N.Y.(1976年)、
33ページ以下を参照されたい。
【0098】 本明細書では、用語「薬剤として許容されるプロドラッグ」は、医学の良識か
ら逸脱しない範囲で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応などなしに、ヒトおよ
び下等動物の組織と接触して使用するのに適し、また妥当な利益/リスク比を有
し、その意図された使用に有効である本発明の化合物のプロドラッグ、ならびに
、可能である場合は、両性イオンの形である本発明の化合物を表す。本発明の化
合物のプロドラッグは、たとえば、血中での加水分解によって、速やかにin
vivoで変換されて、上記の式の母体化合物となることができる。T.Hig
uchiおよびV.Stellaの「Pro−drugs as Novel
Delivery Systems」、the A.C.S.Symposiu
m Series、第14巻、ならびにEdward B.Roche編、Bi
oreversible Carriers in Drug Design、
American Pharmaceutical Association、
Pergamon Press(1987年)で、通しの議論が得られる。これ
らを参照により本明細書に組み込む。
【0099】 本発明は、本発明による式I〜IIIの合成の化合物、ならびにin viv
oで本発明の化合物に変換されて生成した化合物の両方を企図している。
【0100】 本発明の化合物は、不斉中心またはキラル中心のある立体異性体として存在し
てよい。そのような立体異性体は、キラル炭素原子を中心とする置換基の配置に
応じて、「R」または「S」となる。本発明は、様々な立体異性体およびその混
合物を企図している。立体異性体は、鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および
鏡像異性体またはジアステレオ異性体の混合物を含む。本発明の化合物の個々の
立体異性体は、不斉中心またはキラル中心を有する市販の出発材料から合成によ
って調製しても、ラセミ混合物を調製してから、当分野の技術者によく知られて
いる分割を行うことによって調製してもよい。そのような分割方法の例は、(1
)鏡像異性体混合物をキラル補助剤に結合させ、得られる鏡像異性体混合物を再
結晶またはクロマトグラフィによって分離し、光学的に純粋な生成物を補助剤か
ら遊離させること、あるいは(2)光学鏡像異性体混合物をキラルクロマトグラ
フィのカラムで直接分離することである。
【0101】 本発明の化合物は、非溶媒和の形、ならびに半水和物などの水和物の形を含め
た溶媒和の形で存在することができる。一般に、とりわけ水やエタノールなどの
薬剤として許容される溶媒との溶媒和の形は、本発明の目的では、非溶媒和の形
と等価である。
【0102】 本発明の化合物は、中枢神経系が介在する疾患に対して活性を有する可能性が
ある。以下の参考文献には、ニコチン性アセチルコリン受容体の影響を受ける様
々な疾患が記載されている。1)Williams,M.、Arneric,S
.P.:「Beyond the Tobacco Debate:disse
cting out the therapeutic potential
of nicotine」、Exp.Opin.Invest.Drugs(1
996年)5(8)1035〜1045ページ;2)Americ,S.P.、
Sullivan,J.P.、Williams,W.:「Neuronal
nicotinic acetylcholine receptors.No
vel targets for central nervous syst
em theraputics.」、出典:Psychopharmacolo
gy:The Fourth Generation of Progress
.、Bloom FE、Kupfer DJ(編)、Raven Press、
ニューヨーク(1995年):95〜109;3)Arneric,S.P.、
Holladay,M.W.、Sullivan,J.P.:「Choline
rgic channel modulators as a novel t
herapeutic strategy for Alzheimer’s
disease.」Exp.Opin.Invest.Drugs(1996年
)5(1):79〜100;4)Lindstrom,J.:「Nicotin
ic Acetylchloline Receptors in Healt
h and Disease.」、Molecular Neurobiolo
gy(1997年)15:193〜222ページ;5)Lloyd,GK、Me
nzaghi,F、Bontempi B、Suto,C、Siegel,R、
Akong,M、Stauderman,K、Velicelebi,G、Jo
hnson,E、Harpold,M M、Rao,T S、Sacaan,A
I、Chavez−Noriega,L E、Washburn,M S、V
ernier,J M、Cosford,N D P、McDonald,L
A:「The potential of subtype−selectiv
e neuronal nicotinic acetylcholine r
eceptor agonists as therapeutic agen
ts.」、Life Sciences(1998年)62(17/18):1
601〜1606ページ。そのような疾患には、それだけに限らないが、とりわ
け、以下のものが含まれる。疼痛(参考文献1および2)、アルツハイマー病(
参考文献1〜5)、パーキンソン病(参考文献1、4、5)、記憶障害、トゥー
レット症候群(参考文献1、2、4)、睡眠障害(参考文献1)、注意欠陥多動
障害(参考文献1および3)、神経変性、炎症、神経保護(参考文献2および3
)、筋萎縮性側索硬化症、不安(参考文献1、2、3)、うつ病(参考文献2)
、躁病、精神分裂病(参考文献1、2、4)、食欲不振症および他の摂食障害、
エイズから誘発した痴呆、てんかん(参考文献1、2、4)、尿失禁(参考文献
1)、クローン病、偏頭痛、PMS、勃起障害、物質乱用、禁煙(参考文献1お
よび2)、炎症性腸疾患(参考文献1および4)。
【0103】 本発明の化合物およびプロセスは、本発明の化合物を調製する方法を図示する
以下の合成スキームと関連させてよりよく理解されよう。
【0104】 本発明の化合物およびプロセスは、本発明の化合物を調製する方法を図示する
以下の合成スキームと関連させてよりよく理解されよう。スキーム1に示すとお
り、N末端を適切に保護したアミノ酸を、たとえば、BH−THF、BH
SMe、DiBAl−H、LiAlHなどを含む数種の適切な還元剤の1つ
を作用させて、対応するアルコールに変換することができる。t−ブトキシカル
ボニル(Boc)基を例示しているが、たとえば、とりわけ、ベンジルオキシカ
ルボニル、ベンジル、トルエンスルホニル、FMOC、フタルイミドを含む、他
の標準のN−保護基も使用できる。出発アミノ酸はキラルであり、一般に、ラセ
ミ体としてだけでなく、R配置またはS配置のどちらかの形で市販品として入手
することもできる。還元および後続の変換を、光学純度を維持しながら実施でき
るので、以下に概略を示す方法によって、個々の鏡像異性体、ならびに最終化合
物のラセミ体を入手する方法が提供される。
【0105】
【化7】
【0106】 ピリジルエーテルの生成は、2種の異なる方法で実現することができる。一方
の構成は、アミノアルコールのヒドロキシル基を活性化し、その後置換ヒドロキ
シピリジンで置換することを含む。すなわち、スキーム1に図示するとおり、ア
ルコールを、スルホン酸エステル(トシラート、メシラートなど)またはハロゲ
ン化物などの適切な脱離基に変換することで、適切な活性化がもたらされるので
、塩基性条件下でヒドロキシピリジンと反応してエーテルが生成することになる
。あるいは、アルコールを、トリフェニルホスフィンおよびアゾジカルボン酸ジ
アルキルで活性化することにより、中性条件下でエーテルを生成させることがで
きる。
【0107】 ピリジルエーテルを生成させる代替方法をスキーム2に図示する。
【0108】
【化8】
【0109】 このプロセスでは、アルコールを置換ピリジンの芳香族置換に使用する。ピリ
ジン上の適切な脱離基は、ハロゲン化物、ニトロ、トリフルオロメタンスルホナ
ートを含む。好都合な場合では、アルコールから水素化ナトリウムまたは水素化
カリウムの作用を受けて生成したアルコキシドを、置換ピリジンと直接に反応さ
せることにより置換を達成することができる。反応性が比較的低いピリジンでは
、適切な遷移金属触媒(たとえば、パラジウムまたは銅の錯体)を使用して、置
換を促進することができる。
【0110】 スキーム3は、アルキル化と関連させてアミンの脱保護を実施して、望むとお
りに第1級、第2級、または第3級のアミンを得る反応を図示する。すなわち、
Bocで保護されたアミンを、適切なハロゲン化アルキルでアルキル化すること
で、1個のアルキル基が導入される。酸性条件下で保護基を除去することにより
、第2級アミンを得、これを同じアルキル基または別のアルキル基で再度アルキ
ル化することができる。アミンに対する他の標準の操作も適用され、それによる
と、アミンのアルキル化は、NaBHCN、NaBH、またはHで還元し
て、アルデヒドまたはケトンと縮合(還元的アミノ化)させることを経て、ある
いは、たとえばハロゲン化アシルでアシル化した後、LiAlHで還元するこ
とによって実施することができる。
【0111】 この方法では、本発明で示す範囲の窒素置換基を導入することができる。
【0112】
【化9】
【0113】 ピリジン置換基の別の合成は、スキーム4に図示するように、エーテルを生成
させてから実施することができる。ハロゲン化物置換基をパラジウム触媒で活性
化させて、ホウ酸塩誘導体とアリールスズ、ビニルスズ、アルキニルスズとのC
−C結合を形成することができる。同様に、Heck反応を経てアルケンを付加
することができ、また同様のプロセスにより、ニトリルを組み込むことができる
。これらの最初の変換による生成物を、よく知られている標準の有機合成法に従
ってさらに合成して、本発明の別の化合物を得ることができる。別の有用な方法
は、ハロピリジンをリチオ化し、適切な求電子試薬、たとえば、ホルミル基導入
のためのN,N−ジメチルホルムアミドによって、有機リチウム中間体を捕捉す
るものである。これは、適切な有機金属試薬による還元および付加を含めて、当
分野の技術者によく知られている様々な方法において成し遂げることができる。
【0114】
【化10】
【0115】 以下に実施例を示し、本発明の好ましい実施形態および利用を述べるが、本明
細書の特許請求の範囲に別段の記載がない限り、本発明を限定するものではない
【0116】 実施例1 5−[(S)−2−アミノ−1−プロピロキシ]−2−クロロピリジンp−ト
ルエンスルホン酸1を、以下のように調製した。
【0117】 始めに、2−[(S)−N−BOC]−プロパノール1Aを以下の方法で調製
した。0℃のN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−アラニン(25g、
132ミリモル)の無水THF(150mL)溶液を、45分間かけてボラン(
1MのTHF溶液、200mL)で処理した。次いで氷浴を取り外し、反応混合
物を室温で3時間攪拌した。飽和NaHCO溶液をゆっくりと加えて反応をク
エンチした。次いで、得られた溶液を終夜攪拌した。次に、減圧下で溶媒を除去
した。残っている水相を、エチルエーテルを用いて4回抽出にかけた。エーテル
抽出物を合わせて、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮し
た。残渣を、30%の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュク
ロマトグラフィにかけて、透明な油1A(69%、15.9g)を得た。MS(
CI/NH)m/e 176(M+H)、193(M+NH
NMR(CDCl,300MHz)δ:1.15(d,J=7Hz,3H)、
1.45(s,9H)、3.51(q,J=5Hz,1H)、3.65(dd,
J=4,11Hz,1H)、3.78(bs,1H)。
【0118】 次に、2−[(S)−N−BOC]−プロパノールトシラート1Bを以下の方
法で調製した。室温の、生成物1A(7.30g、41.7ミリモル)のCH Cl(100mL)溶液を、トリエチルアミン(9.3mL、66.7ミリモ
ル)および塩化p−トルエンスルホニル(9.54g、50.1ミリモル)で処
理し、終夜攪拌した。反応混合物をCHClで希釈して300mLとし、水
、5%のNaHCO、ブラインで洗浄した。次いでそれを乾燥し(MgSO )、濾過し、濃縮した。残渣を、30%の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカ
ゲルのフラッシュクロマトグラフィにかけて、白色の固体1B(61%、8.4
0g)を得た。MS(CI/NH)m/e 330(M+H)、347(M
+NHH NMR(CDCl,300MHz)δ:1.16(d,
J=7Hz,3H)、1.40(s,9H)、2.45(s,3H)、3.92
〜4.07(m,3H)、4.57(bs,1H)、7.35(d,J=8Hz
,2H)、7.79(d,J=6Hz,2H)。
【0119】 次に、5−[(S)−2−N−BOC−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−
クロロピリジン1Cを以下の方法で調製した。生成物1B(2.35g、7.1
4ミリモル)のDMF(47mL)溶液を、水酸化カリウム(1.00g、17
.9ミリモル)および2−クロロ−5−ヒドロキシルピリジン(1.16g、8
.93ミリモル)で処理し、85℃で終夜攪拌した。減圧下、60℃でDMFを
除去した。残渣を、HOとCHClの混合物中に溶解させた。有機層を水
およびブラインで洗浄した。次いでそれを乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮
した。残渣を、20%の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュ
クロマトグラフィにかけて、淡黄色の固体1C(53%、1.07g)を得た。
MS(CI/NH)m/e 287(M+H)、304(M+NH H NMR(CDCl,300MHz)δ:1.30(d,J=7Hz,3
H)、1.45(s,9H)、3.92〜4.14(m,3H)、4.68(b
s,1H)、7.22〜7.25(m,2H)、8.07(m,1H)。
【0120】 次に、5−[(S)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロピリジ
ンp−トルエンスルホン酸1を以下のように調製した。生成物1C(198mg
、0.691ミリモル)のCHCl(5mL)溶液を、p−トルエンスルホ
ン酸一水和物(138mg、0.726ミリモル)で処理し、終夜60℃で還流
した。溶液中に窒素をバブルすることにより溶媒を除去した。次に、エチルエー
テル(30mL)を加え、5分間攪拌した。次いでエーテルをデカントし、手順
を繰り返した。次いで残渣を真空中で乾燥し、白色の固体1を得た。融点110
〜112℃;MS(APCI)m/e 187(M+H)H NMR(
O,500MHz)δ:1.42(d,J=5Hz,3H)、2.38(s
,3H)、3.83(bs,1H)、4.11(t,J=8Hz,1H)、4.
29(dd,J=5,10Hz,1H)、7.33(d,J=5Hz,2H)、
7.40〜7.50(m,2H)、7.67(d,J=10Hz,2H)、8.
05(s,1H);元素分析C11ClNO・1.2CS・0
.4HOの計算値:C,49.18;H,5.39;N,6.99;実測値:
C,49.13;H,5.55;N,6.74;[α] 25=+6.1°(c
=1.4,MeOH)。
【0121】 実施例2 5−[(S)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロピリ
ジンp−トルエンスルホン酸2を、以下のように合成した。
【0122】 5−[(S)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−ピ
リジン2Aを、以下のように調製した。実施例1Cからの生成物(220mg、
0.768ミリモル)を、ホルムアルデヒド(水中に37重量%、8mL)とギ
酸(6mL)の混合物中に溶かした溶液を、終夜65℃で攪拌した。減圧下、4
5℃で、余分な試薬を除去した。残渣にNaOH水溶液(1N)を加え、CH Clで3回抽出を行った。CHCl抽出物を合わせて、ブラインで洗浄し
、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、95/5/0.5のCH Cl/MeOH/NHOHを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラ
フィにかけて、表題化合物(65%、113mg)を得た。MS(CI/NH )m/e215(M+H)
【0123】 次に、5−[(S)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロ
ロピリジンp−トルエンスルホン酸2を、以下のように調製した。
【0124】 室温の、生成物2A(100mg、0.466ミリモル)の酢酸エチル(1m
L)溶液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(93mg、0.489ミリモル
)で処理し、5分間攪拌した。次に、エチルエーテル(30mL)を加え、さら
に5分間攪拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、真空中
で残渣を乾燥して、2を白色の吸湿性の固体として得た。融点54〜56℃;M
S(APCI)m/e 215(M+H)H NMR(DO,500
MHz)δ:1.42(d,J=5Hz,3H)、2.38(s,3H)、2.
85(s,3H)、2.95(s,3H)、3.84(m,1H)、4.25(
m,1H)、4.35〜4.41(m,1H)、7.35(d,J=5Hz,2
H)、7.44〜7.68(m,2H)、7.68(d,J=15Hz,2H)
、8.08(m,1H);元素分析C1015ClO・1.2C S・0.4HOの計算値:C,51.57;H,5.97;N,6.54;
実測値:C,51.31;H,5.99;N,6.55;[α]25D=+2.
9°(c=2.5,MeOH)。
【0125】 実施例3 5−[(S)−2−メチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロピリジ
ンp−トルエンスルホン酸3を、以下のように合成した。
【0126】 始めに、5−[(S)−2−N−BOC−メチルアミノ−1−プロピルオキシ
]−2−クロロピリジン3Aを、以下の手順に従って調製した。
【0127】 室温の、生成物1C(190mg、0.663ミリモル)のTHF(10mL
)溶液を、ナトリウム水和物(60%の鉱油分散液、80mg、1.99ミリモ
ル)で処理し、20分間攪拌した。ヨードメタン(0.33mL、5.31ミリ
モル)を加え、室温で終夜攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶液(6mL)を加
えることによって、反応をクエンチした。また飽和炭酸ナトリウム(10mL)
を加えた。減圧下で、THFおよび余分なヨードメタンを除去した。次に、水相
を、CHClを用いて3回抽出にかけた。CHCl抽出物を合わせて、
ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、20%
の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィにか
けて、淡黄色の油を、表題化合物(80%、160mg)として得た。MS(C
I/NH)m/e 301(M+H)、318(M+NHH N
MR(CDCl,300MHz)δ:1.25(d,J=7Hz,3H)、1
.46(s,9H)、2.80(s,3H)、3.93(bs,1H)、4.0
1(m,1H)、4.56(bs,1H)、7.21(m,2H)、8.05(
d,J=3Hz,1H)。
【0128】 次に、5−[(S)−2−メチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ
ピリジンp−トルエンスルホン酸3を調製した。
【0129】 実施例3Aからの生成物(160mg、0.532ミリモル)のCHCl (5mL)溶液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(121mg、0.639
ミリモル)で処理し、60℃で終夜還流した。溶液中に窒素をバブルすることに
より、溶媒を除去した。次に、エチルエーテル(30mL)を加え、5分間攪拌
した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで残渣を真空中で乾燥し
て、3を白色の固体として得た。融点56〜58℃;MS(CI/NH)m/
e 201(M+H)H NMR(DO,500MHz)δ:1.44
(d,J=7Hz,3H)、2.37(s,3H)、2.77(s,3H)、3
.72(m,1H)、4.17(m,1H)、4.34(m,1H)、7.33
(d,J=8Hz,2H)、7.40〜7.47(m,2H)、7.67(d,
J=8Hz,2H)、8.05(d,J=3Hz,1H);元素分析C13ClO・1.4CS・0.4HOの計算値:C,50.30;
H,5.61;N,6.24;実測値:C,50.49;H,5.90;N,6
.09;[α]25D=+6.6°(c=1.1,MeOH)。
【0130】 実施例4 5−[(S)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−フルオロピリジンp
−トルエンスルホン酸4を、以下の手順に従って合成した。
【0131】 始めに、5−[(S)−2−N−BOC−アミノ−1−プロピルオキシ]−2
−フルオロピリジン4Aを以下のように調製した。
【0132】 生成物1B(2.25g、6.84ミリモル)のDMF(40mL)溶液を、
水酸化カリウム(960mg、17.1ミリモル)および2−フルオロ−5−ヒ
ドロキシルピリジン(970mg、8.55ミリモル)で処理し、85℃で終夜
攪拌した。減圧下、60℃で、DMFを除去した。次に、残渣を、HOとCH Clの混合物中に溶解させた。有機層を、水およびブラインで洗浄し、次い
で乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、20%の酢酸エチル/ヘ
キサンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィにかけて、白色の固体
4A(27%、500mg)を得た。MS(CI/NH)m/e 271(M
+H)、288(M+NHH NMR(CDCl,300MHz
)δ:1.31(d,J=7Hz,3H)、1.46(s,9H)、3.97〜
4.23(m,3H)、4.68(bs,1H)、6.76(m,1H)、7.
35(m,1H)、7.86(s,1H)。
【0133】 次に、5−[(S)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−フルオロピリ
ジン4Bを調製した。生成物4A(500mg、1.85ミリモル)のCH
(15mL)溶液を、トリフルオロ酢酸(5mL)で処理し、室温で終夜攪
拌した。減圧下で、溶媒および余分な試薬を除去した。次いで、残渣を、飽和炭
酸ナトリウム中に溶解させ、CHClを用いて3回抽出にかけた。CH
抽出物を合わせて、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、9
5/5/0.5のCHCl/CHOH/NHOHを用いるシリカゲルの
フラッシュクロマトグラフィにかけて、淡黄色の油4B(270mg、86%)
を得た。MS(CI/NH)m/e 171(M+H)、188(M+NH H NMR(CDCl,300MHz)δ:1.20(d,J=7
Hz,3H)、3.38(m,1H)、3.73(dd,J=7,8Hz,1H
)、3.91(dd,J=4,9Hz,1H)、6.85(dd,J=3,9H
z,1H)、7.34(m,1H)、7.83(m,1H)。
【0134】 5−[(S)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−フルオロピリジンp
−トルエンスルホン酸4を、以下のように調製した。
【0135】 4B(87mg、0.512ミリモル)の酢酸エチル(1mL)溶液を、p−
トルエンスルホン酸一水和物(102mg、0.537ミリモル)で処理し、5
分間攪拌した。エチルエーテル(30ml)を加え、さらに5分間攪拌した。エ
ーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空中で乾燥して、4
を白色の固体として得た。融点139〜141℃;MS(CI/NH)m/e
171(M+H)、188(M+NHH NMR(DO,30
0MHz)δ:1.43(d,J=7Hz,3H)、2.41(s,3H)、3
.84(m,1H)、4.12(dd,J=7,11Hz,1H)、4.32(
dd,J=4,11Hz,1H)、7.09(dd,J=3,9Hz,1H)、
7.38(d,J=8Hz,2H)、7.64(m,1H)、7.70(d,J
=8Hz,2H)、7.89(m,1H)。元素分析C11FO・CSの計算値:C,52.62;H,5.59;N,8.81;実測値:
C,52.61;H,5.79;N,8.01;[α]25D=+7.0°(c
=1.3,MeOH)。
【0136】 実施例5 5−[(S)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−フルオロピ
リジンp−トルエンスルホン酸5を、以下の手順に従って合成した。
【0137】 始めに、5−[(S)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−フ
ルオロピリジン5Aを、以下のように調製した。生成物4A(180mg、1.
06ミリモル)をホルムアルデヒド(水中に37重量%、7mL)とギ酸(4m
L)の混合物中に溶かした溶液を、65℃で終夜攪拌した。減圧下、45℃で、
余分な試薬を除去した。残渣にNaOH水溶液(1N)を加え、CHCl
用いて3回抽出を行った。CHCl抽出物を合わせて、ブラインで洗浄し、
乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、95/5/0.5のCH Cl/MeOH/NHOHを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフ
ィにかけて、淡黄色の油5A(42%、88mg)を得た。MS(CI/NH )m/e199(M+H)
【0138】 次に、5−[(S)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−フル
オロピリジンp−トルエンスルホン酸5を以下のように作製した。
【0139】 5A(88mg、0.444ミリモル)の酢酸エチル(1mL)溶液を、p−
トルエンスルホン酸一水和物(89mg、0.467ミリモル)で処理し、5分
間攪拌した。エチルエーテル(30mL)を加え、さらに5分間攪拌した。エー
テルをデカントし、手順を繰り返した。次いでそれを真空中で乾燥して、5を白
色の固体として得た。融点81〜83℃;MS(CI/NH)m/e 199
(M+H)H NMR(DO,500MHz)δ:1.43(d,J=
7Hz,3H)、2.40(s,3H)、2.91(s,6H)、3.90(m
,1H)、4.26(dd,J=8,11Hz,1H)、4.49(dd,J=
4,11Hz,1H)、7.10(dd,J=2,9Hz,1H)、7.38(
d,J=8Hz,2H)、7.65(m,1H)、7.70(d,J=9Hz,
2H)、8.90(dd,J=1,3Hz,1H);元素分析C1015 FO・1.1CSの計算値:C,54.84;H,6.19;N,7
.23;実測値:C,54.48;H,6.35;N,7.20;[α]25
=+5.1°(c=0.85,MeOH)。
【0140】 実施例6 5−[(S)−2−メチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−フルオロピリ
ジンp−トルエンスルホン酸6を、以下の手順に従って合成した。始めに、5−
[(S)−2−N−BOC−メチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−フルオ
ロピリジン6Aを以下のように調製した。生成物4A(510mg、1.89ミ
リモル)のTHF(15mL)溶液を、ナトリウム水和物(60%の鉱油分散液
、227mg、5.67ミリモル)で処理し、20分間攪拌した。ヨードメタン
(0.94mL、15.1ミリモル)を加え、室温で終夜攪拌した。飽和塩化ア
ンモニウム溶液(6mL)を加えることにより、反応をクエンチした。また飽和
炭酸ナトリウム(10mL)も加えた。減圧下で、THFおよび余分なヨードメ
タンを除去した。水相を、CHClを用いて3回抽出にかけた。CHCl 抽出物を合わせて、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮
した。残渣を、10%の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュ
クロマトグラフィにかけて、淡黄色の油を、表題化合物(80%、320mg)
として得た。MS(CI/NH)m/e 285(M+H)、302(M+
NHH NMR(CDCl,300MHz)δ:1.25(d,J
=7Hz,3H)、1.46(s,9H)、2.80(s,3H)、3.98(
bs,2H)、4.53(bs,1H)、6.86(dd,J=3,9Hz,1
H)、7.32(m,1H)、7.82(s,1H)。
【0141】 次に、5−[(S)−2−メチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−フルオ
ロピリジンp−トルエンスルホン酸6を、以下の方法で調製した。
【0142】 生成物6A(320mg、1.13ミリモル)のCHCl(5mL)溶液
を、p−トルエンスルホン酸一水和物(236mg、1.24ミリモル)で処理
し、60℃で終夜還流した。次いで、溶液中に窒素をバブルすることにより、溶
媒を除去した。エチルエーテル(30mL)を加え、5分間攪拌した。エーテル
をデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空中で乾燥し、6を白色の
固体として得た。融点85〜87℃;MS(CI/NH)m/e 185(M
+H)、202(M+NHH NMR(DO,500MHz)δ
:1.45(d,J=7Hz,3H)、2.39(s,3H)、2.78(s,
3H)、3.73(m,1H)、4.18(dd,J=7,11Hz,1H)、
4.35(dd,J=3,7Hz,1H)、7.08(dd,J=3,9Hz,
1H)、7.35(d,J=8Hz,2H)、7.62(m,1H)、7.69
(d,J=8Hz,2H)、7.87(dd,J=1,3Hz,1H);元素分
析C13FO・CSの計算値:C,53.92;H,5.9
4;N,7.86;実測値:C,53.82;H,5.79;N,7.63;[
α]25D=+8.2°(c=3.5,MeOH)。
【0143】 実施例7 5−[(S)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3−ブロモ
ピリジンp−トルエンスルホン酸7を、以下の手順に従って調製した。
【0144】 始めに、5−[(S)−2−N−BOC−アミノ−1−プロピルオキシ]−2
−クロロ−3−ブロモピリジン7Aを、以下のように作製した。生成物1B(2
.40g、7.30ミリモル)のDMF(30mL)溶液を、水酸化カリウム(
1.02g、18.3ミリモル)および2−クロロ−3−ブロモ−5−ヒドロキ
シルピリジン(1.90g、9.13ミリモル)で処理し、85℃で終夜攪拌し
た。減圧下、60℃で、DMFを除去した。次いで、残渣を、HOとCH
の混合物中に溶解させた。有機層を、水で2回、ブラインで1回洗浄し、乾
燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。それを、15%の酢酸エチル/ヘキサ
ンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィにかけて、白色の固体7A
(59%、1.58g)を得た。MS(CI/NH)m/e 365(M+H
、382(M+NHH NMR(CDCl,300MHz)δ
:1.30(dd,J=3,7Hz,3H)、1.45(s,9H)、3.96
〜4.11(m,2H)、4.55(bs,1H)、7.53(d,J=3Hz
,1H)、8.06(m,1H)。
【0145】 次いで、5−[(S)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3
−ブロモピリジンp−トルエンスルホン酸7を、以下のように調製した。
【0146】 生成物7A(140mg、0.421ミリモル)のCHCl(5mL)溶
液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(121mg、0.639ミリモル)で
処理し、60℃で終夜還流した。次に、溶液中に窒素をバブルすることにより、
溶媒を除去した。次いで、エチルエーテル(30mL)を加え、5分間攪拌した
。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、それを真空中で乾燥し、
7を白色の固体として得た。融点156〜158℃;MS(CI/NH)m/
e 265(M+H)、282(M+NHH NMR(DO,5
00MHz)δ:1.44(d,J=7Hz,3H)、2.39(s,3H)、
3.85(m,1H)、4.14(dd,J=7,10Hz,1H)、4.32
(dd,J=4,10Hz,1H)、7.36(d,J=8Hz,2H)、7.
68(d,J=8Hz,2H)、7.84(d,J=3Hz,1H)、8.09
(d,J=3Hz,1H);元素分析C10BrClO・C Sの計算値:C,41.16;H,4.14;N,6.40;実測値:C,41
.15;H,4.29;N,6.30;[α]25D=+6.9°(c=1.4
,MeOH)。
【0147】 実施例8 5−[(S)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3
−ブロモピリジンp−トルエンスルホン酸8を、以下の手順に従って調製した。
【0148】 始めに、5−[(S)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−ク
ロロ−3−ブロモピリジン8Aを、以下のように調製した。生成物7A(270
mg、0.739ミリモル)をホルムアルデヒド(水中に37重量%、7mL)
とギ酸(4mL)の混合物中に溶かした溶液を、65℃で終夜攪拌した。減圧下
、45℃で、余分な試薬を除去した。残渣にNaOH水溶液(1N)を加え、C
Clを用いて3回抽出を行った。CHCl抽出物を合わせて、ブライ
ンで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、95/5/0
.5のCHCl/MeOH/NHOHを用いるシリカゲルのフラッシュク
ロマトグラフィにかけて、7Aを淡黄色の油(61%、133mg)として得た
。MS(CI/NH)m/e293(M+H)
【0149】 次いで、5−[(S)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−ク
ロロ−3−ブロモピリジンp−トルエンスルホン酸8を、以下のように作製した
【0150】 室温の、8A(130mg、0.442ミリモル)の酢酸エチル(1mL)溶
液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(95mg、0.499ミリモル)で処
理し、5分間攪拌した。次に、ジエチルエーテル(30mL)を加え、さらに5
分間攪拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空
中で乾燥して、8を白色の吸湿性の固体として得た。MS(CI/NH)m/
e 293(M+H)H NMR(DO,500MHz)δ:1.44
(d,J=7Hz,3H)、2.39(s,3H)、2.92(s,6H)、3
.91(m,1H)、4.27(dd,J=8,11Hz,1H)、4.40(
dd,J=4,11Hz,1H)、7.36(d,J=8Hz,2H)、7.6
8(d,J=8Hz,2H)、7.86(d,J=3Hz,1H)、8.10(
d,J=3,1H);元素分析C1014BrClO・CSの
計算値:C,43.84;H,4.76;N,6.01;実測値:C,43.9
3;H,4.81;N,5.76;[α]25D=+2.5°(c=0.60,
MeOH)。
【0151】 実施例9 5−[(S)−2−メチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3−
ブロモピリジンp−トルエンスルホン酸9を、以下の手順に従って調製した。
【0152】 始めに、5−[(S)−2−N−BOC−メチルアミノ−1−プロピルオキシ
]−2−クロロ−3−ブロモピリジン9Aを、以下のように作製した。
【0153】 室温の、生成物7A(270mg、0.739ミリモル)のTHF(10mL
)溶液を、ナトリウム水和物(60%の鉱油分散液、89mg、2.22ミリモ
ル)で処理し、20分間攪拌した。次いで、ヨードメタン(0.37mL、5.
95ミリモル)を加え、室温で終夜攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶液(6m
L)を加えることにより、反応をクエンチした。また飽和炭酸ナトリウム(10
mL)も加えた。減圧下で、THFおよび余分なヨードメタンを除去した。水相
を、CHClを用いて3回抽出にかけた。CHCl抽出物を合わせて、
ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、10%
の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィにか
けて、淡黄色の油9A(67%、187mg)を得た。MS(CI/NH)m
/e379(M+H)、396(M+NH
【0154】 次いで、5−[(S)−2−メチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロ
ロ−3−ブロモピリジンp−トルエンスルホン酸9を、以下のように作製した。
【0155】 生成物9A(187mg、0.493ミリモル)のCHCl(5mL)溶
液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(103mg、0.542ミリモル)で
処理し、60℃で終夜還流した。溶液中に窒素をバブルすることにより、溶媒を
除去した。次に、エチルエーテル(30mL)を加え、5分間攪拌した。エーテ
ルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空中で乾燥して、9を吸
湿性の白色固体として得た。融点48〜50℃;MS(CI/NH)m/e
279(M+H)、296(M+NHH NMR(DO,500
MHz)δ:1.45(d,J=7Hz,3H)、2.36(s,3H)、2.
78(s,3H)、3.73(m,1H)、4.16(dd,J=7,11Hz
,1H)、4.33(dd,J=3,11Hz,1H)、7.30(d,J=8
Hz,2H)、7.65(d,J=8Hz,2H)、7.76(d,J=3Hz
,1H)、8.02(d,J=3Hz,1H);元素分析C12BrC
lO・CSの計算値:C,42.54;H,4.46;N,6.20
;実測値:C,42.27;H,4.51;N,5.95;[α]25D=+4
.8°(c=4.8,MeOH)。
【0156】 実験例10 5−[(S)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3−メチル
ピリジンp−トルエンスルホン酸10を、以下の手順に従って合成した。
【0157】 始めに、5−[(S)−2−N−BOC−アミノ−1−プロピルオキシ]−2
−クロロ−3−メチルピリジン10Aを、以下のように調製した。
【0158】 生成物1B(1.35g、4.10ミリモル)のDMF(30mL)溶液を、
水酸化カリウム(570mg、10.2ミリモル)および2−クロロ−3−メチ
ル−5−ヒドロキシルピリジン(730mg、5.09ミリモル)で処理し、次
いで85℃で終夜攪拌した。次に、減圧下、60℃で、DMFを除去した。残渣
を、HOとCHClの混合物中に溶解させた。有機層を水およびブライン
で洗浄した。次いで、それを乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を
、20%の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラ
フィにかけて、白色の固体10A(24%、300mg)を得た。MS(CI/
NH)m/e 301(M+H)H NMR(CDCl,300MH
z)δ:1.29(d,J=7Hz,3H)、1.45(s,9H)、2.35
(s,3H)、3.95(d,J=4Hz,2H)、4.02(bs,1H)、
4.68(bs,1H)、7.13(d,J=3Hz,1H)、7.92(d,
J=3Hz,1H)。
【0159】 次いで、5−[(S)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3
−メチルピリジンp−トルエンスルホン酸10を、以下のように作製した。生成
物10A(53mg、0.177ミリモル)のCHCl(5mL)溶液を、
p−トルエンスルホン酸一水和物(37mg、0.195ミリモル)で処理し、
60℃で終夜還流した。溶液中に窒素をバブルすることにより、溶媒を除去した
。エチルエーテル(30mL)を加え、5分間攪拌した。エーテルをデカントし
、手順を繰り返した。次いで、それを真空中で乾燥して、白色の固体10を得た
。融点181〜183℃;MS(CI/NH)m/e 201(M+H) H NMR(DO,500MHz)δ:1.44(d,J=7Hz,3H)
、2.36(s,3H)、2.40(s,3H)、3.84(m,1H)、4.
12(dd,J=7,11Hz,1H)、4.31(dd,J=3,11Hz,
1H)、7.37(d,J=8Hz,2H)、7.44(d,J=3Hz,1H
)、7.69(d,J=8Hz,2H)、7.93(d,J=3Hz,1H);
元素分析C13ClO・CSの計算値:C,51.54;H
,5.68;N,7.51;実測値:C,51.53;H,5.57;N,7.
33;[α]25D=+7.0°(c=0.32,MeOH)。
【0160】 実施例11 5−[(S)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3
−メチルピリジンp−トルエンスルホン酸11を、以下の手順に従って合成した
【0161】 始めに、5−[(S)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−ク
ロロ−3−メチルピリジン11Aを、以下のように作製した。
【0162】 生成物10A(115mg、0.383ミリモル)をホルムアルデヒド(水中
に37重量%、7mL)とギ酸(4mL)の混合物中に溶かした溶液を、65℃
で終夜攪拌した。減圧下、45℃で、余分な試薬を除去した。次いで、残渣にN
aOH水溶液(1N)を加え、CHClを用いて3回抽出を行った。CH Cl抽出物を合わせて、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、
濃縮した。残渣を、95/5/0.5のCHCl/MeOH/NHOHを
用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィにかけて、11Aを淡黄色の油
(41%、36mg)として得た。MS(CI/NH)m/e229(M+H
【0163】 次いで、5−[(S)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−ク
ロロ−3−メチルピリジンp−トルエンスルホン酸11を、以下のように調製し
た。
【0164】 室温の、生成物11A(36mg、0.158ミリモル)の酢酸エチル(1m
L)溶液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(33mg、0.173ミリモル
)で処理し、5分間攪拌した。次に、エチルエーテル(30mL)を加え、さら
に5分間攪拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、それを
真空中で乾燥して、11を白色の吸湿性の固体として得た。融点58〜60℃;
MS(CI/NH)m/e 229(M+H)H NMR(DO,3
00MHz)δ:1.43(d,J=7Hz,3H)、2.37(s,3H)、
2.40(s,3H)、2.88(bs,3H)、2.95(bs,3H)、3
.87(m,1H)、4.25(m,1H)、4.41(m,1H)、7.38
(d,J=8Hz,2H)、7.47(d,J=3Hz,1H)、7.70(d
,J=8Hz,2H)、7.95(d,J=3Hz,1H);元素分析C11 17ClO・1.45CS・0.40HOの計算値:C,52
.31;H,6.10;N,5.77;実測値:C,52.00;H,6.12
;N,6.06;[α]25D=+3.8°(c=0.21,MeOH)。
【0165】 実施例12 5−[(S)−2−メチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3−
メチルピリジンp−トルエンスルホン酸12を、以下の手順に従って合成した。
【0166】 始めに、5−[(S)−2−N−BOC−メチルアミノ−1−プロピルオキシ
]−2−クロロ−3−メチルピリジン12Aを、以下のように調製した。
【0167】 室温の、生成物10A(127mg、0.423ミリモル)のTHF(8mL
)溶液を、ナトリウム水和物(60%の鉱油分散液、51mg、1.27ミリモ
ル)で処理し、20分間攪拌した。ヨードメタン(0.21mL、3.38ミリ
モル)を加え、次いで、溶液を室温で終夜攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶液
(6mL)を加えることにより、反応をクエンチした。また飽和炭酸ナトリウム
(10mL)も加えた。減圧下で、THFおよび余分なヨードメタンを除去した
。水相を、CHClを用いて3回抽出にかけた。CHCl抽出物を合わ
せて、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、
20%の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフ
ィにかけて、淡黄色の油12A(72%、96mg)を得た。MS(CI/NH )m/e 315(M+H)、332(M+NHH NMR(C
DCl,300MHz)δ:1.25(d,J=7Hz,3H)、1.46(
s,9H)、2.35(s,3H)、2.80(s,3H)、3.89〜4.0
3(m,2H)、4.56(m,1H)、7.10(bs,1H)、7.89(
d,J=3Hz,1H)。
【0168】 次に、5−[(S)−2−メチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ
−3−メチルピリジンp−トルエンスルホン酸12を、以下のように調製した。
【0169】 生成物12A(96mg、0.305ミリモル)のCHCl(5mL)溶
液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(64mg、0.336ミリモル)で処
理し、次いで、60℃で終夜還流した。溶液中に窒素をバブルすることにより、
溶媒を除去した。次に、エチルエーテル(30mL)を加え、5分間攪拌した。
エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空中で乾燥して、
12を吸湿性の白色固体として得た。融点62〜64℃;MS(CI/NH
m/e 215(M+H)H NMR(DO,500MHz)δ:1.
44(d,J=7Hz,3H)、2.37(s,3H)、2.41(s,3H)
、2.77(s,3H)、3.72(m,1H)、4.19(dd,J=7,1
1Hz,1H)、4.37(dd,J=3,10Hz,1H)、7.33(d,
J=8Hz,2H)、7.45(d,J=3Hz,1H)、7.67(d,J=
8Hz,2H)、7.94(d,J=3Hz,1H);元素分析C1015 ClO・1.25CS・0.3HOの計算値:C,51.73;
H,5.93;N,6.43;実測値:C,51.77;H,5.68;N,6
.32;[α]25D=+6.9°(c=2.2,MeOH)。
【0170】 実施例13 5−[(S)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3−(4−
ビニルピリジニル)ピリジンp−トルエンスルホン酸13を、以下の手順に従っ
て合成した。
【0171】 始めに、5−[(S)−2−N−BOC−アミノ−1−プロピルオキシ]−2
−クロロ−3−(4−ビニルピリジニル)ピリジン13Aを、以下のように調製
した。
【0172】 生成物7A(620mg、1.70ミリモル)、4−ビニルピリジン(0.2
3mL、2.12ミリモル)、酢酸パラジウム(II)(16mg、0.071
ミリモル)、トリ−o−トリルホスフィン(44mg、0.145ミリモル)、
およびトリエチルアミン(0.85mL、6.12ミリモル)をアセトニトリル
(10mL)に溶かした溶液を、100℃で終夜還流した。反応混合物を酢酸エ
チルで希釈し、飽和炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
、濾過し、濃縮した。次いで、残渣を、30%の酢酸エチル/ヘキサンを用いる
フラッシュクロマトグラフィにかけて、13Aを白色の固体(73%、480m
g)として得た。;MS(CI/NH)m/e390(M+H)
【0173】 次に、5−[(S)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3−
(4−ビニルピリジニル)ピリジン13Bを、以下のように調製した。
【0174】 生成物13A(120mg、0.308ミリモル)のCHCl(4mL)
溶液を、トリフルオロ酢酸(1mL)で処理し、次いで、室温で終夜攪拌した。
減圧下で、溶媒および余分な試薬を除去した。残渣を、飽和炭酸ナトリウム溶液
中に溶解させ、CHClを用いて3回抽出にかけた。CHCl抽出物を
合わせて、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、95/5/0.
5のCHCl/CHOH/NHOHを用いるシリカゲルのフラッシュク
ロマトグラフィにかけて、淡黄色の油13B(79%、70mg)を得た。MS
(CI/NH)m/e290(M+H) 次いで、5−[(S)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3
−(4−ビニルピリジニル)ピリジンp−トルエンスルホン酸13を、以下のよ
うに調製した。生成物13B(70mg、0.242ミリモル)の酢酸エチル(
1mL)溶液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(51mg、0.266ミリ
モル)で処理し、5分間攪拌した。次に、エチルエーテル(30mL)を加え、
さらに5分間攪拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、そ
れを真空中で乾燥して、13を淡黄色の固体として得た。融点69〜71℃;M
S(CI/NH)m/e 290(M+H)H NMR(DO,50
0MHz)δ:1.48(d,J=7Hz,3H)、2.35(s,3H)、3
.87(m,1H)、4.14(m,1H)、4.31(dd,J=4,10H
z,1H)、7.10(d,J=6Hz,2H)、7.29(d,J=8Hz,
2H)、7.45(d,J=16Hz,2H)、7.64(d,J=8Hz,2
H)、7.68(d,J=3Hz,1H)、7.93(d,J=3Hz,1H)
、8.45(d,J=6Hz,2H);元素分析C1516ClO・1.
65CS・1.15HOの計算値:C,53.63;H,5.34
;N,7.07;実測値:C,53.83;H,5.25;N,6.77;[α
25D=+1.3°(c=0.75,MeOH)。
【0175】 実施例14 5−[(S)−2−N−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ
−3−(4−ビニルピリジニル)ピリジンp−トルエンスルホン酸14を、以下
の手順に従って調製した。
【0176】 始めに、5−[(S)−2−N−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2
−クロロ−3−(4−ビニルピリジニル)ピリジン14Aを、以下のように作製
した。
【0177】 生成物13A(220mg、0.564ミリモル)をホルムアルデヒド(水中
に37重量%、7mL)とギ酸(4mL)の混合物中に溶かした溶液を、65℃
で終夜攪拌した。減圧下、45℃で、余分な試薬を除去した。残渣にNaOH水
溶液(1N)を加え、CHClを用いて3回抽出にかけた。CHCl
出物を合わせて、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した
。残渣を、95/5/0.5のCHCl/MeOH/NHOHを用いるシ
リカゲルのフラッシュクロマトグラフィにかけて、14Aを淡黄色の油(99%
、163mg)として得た。MS(CI/NH)m/e318(M+H)
【0178】 次いで、5−[(S)−2−N−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2
−クロロ−3−(4−ビニルピリジニル)ピリジンp−トルエンスルホン酸14
を、以下のように作製した。
【0179】 室温の、生成物14A(133mg、0.420ミリモル)の酢酸エチル(1
mL)溶液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(88mg、0.462ミリモ
ル)で処理し、5分間攪拌した。エチルエーテル(30mL)を加え、さらに5
分間攪拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空
中で乾燥して、14を淡黄色の固体として得た。融点79〜81℃;MS(CI
/NH)m/e 318(M+H)H NMR(DO,500MHz
)δ:1.46(d,J=7Hz,3H)、2.33(s,3H)、2.90(
s,3H)、2.98(s,3Hz,6H)3.93(m,1H)、4.30(
dd,J=8,11Hz,1H)、4.42(m,1H)、7.23(s,1H
)、7.27(d,J=8Hz,2H)、7.62(d,J=8,2H)、7.
69(d,J=16Hz,1H)、7.75(d,J=2Hz,1H)、7.9
6(d,J=7Hz,2H)、8.08(d,J=3Hz,1H)、8.59(
d,J=6Hz,2H);元素分析C1720ClO・1.5C S・0.75HOの計算値:C,56.02;H,5.73;N,7.13
;実測値:C,56.23;H,5.72;N,6.83;[α]25D=+0
.80°(c=1.0,MeOH)。
【0180】 実施例15 5−[(S)−2−アミノ−1−ブチルオキシ]−2−クロロピリジンp−ト
ルエンスルホン酸15を、以下の手順に従って合成した。
【0181】 始めに、2−[(S)−N−BOC]−ブタノール15Aを、以下のように調
製した。0℃の、N−(tert−ブトキシカルボニル−L−α−アミノ酪酸(
15g、73.8ミリモル)の無水THF(100mL)溶液を、ボラン(1M
のTHF溶液、200mL)で45分間かけて処理した。次いで、氷浴を取り外
し、反応混合物を室温で3時間攪拌した。飽和NaHCO溶液をゆっくりと加
えて、反応をクエンチした。次いで、得られた溶液を終夜攪拌した。次に、減圧
下で溶媒を除去した。残りの水相を、エチルエーテルを用いて4回抽出にかけた
。エーテル抽出物を合わせて、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過
し、濃縮した。残渣を、30%の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフ
ラッシュクロマトグラフィにかけて、透明の油15A(55%、7.73g)を
得た。MS(CI/NH)m/e 190(M+H)、207(M+NHH NMR(CDCl,300MHz)δ:0.96(t,J=7H
z,3H)、1.45(s,9H)、1.39〜1.67(m,2H)、3.5
2〜3.59(m,2H)、3.69(m,1H)、4.61(bs,1H)。
【0182】 次に、2−[(S)−N−BOC]−ブタノールトシラート15Bを、以下の
ように調製した。
【0183】 室温の、生成物15A(7.60g、40.2ミリモル)のCHCl(1
50mL)溶液を、トリエチルアミン(8.9mL、66.3ミリモル)および
塩化p−トルエンスルホニル(9.58g、50.3ミリモル)で処理し、次い
で、終夜攪拌した。反応混合物をCHClで希釈して300mLとし、水、
5%のNaHCO、およびブラインで洗浄した。次いで、それを乾燥し(Mg
SO)、濾過し、濃縮した。残渣を、15%の酢酸エチル/ヘキサンを用いる
シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィにかけて、15B(58%、8.01
g)を得た。MS(CI/NH)m/e 344(M+H)、361(M+
NHH NMR(CDCl,300MHz)δ:0.88(t,J
=8Hz,3H)、1.41(s,9H)、1.45〜1.55(m,2H)、
2.45(s,3H)、3.65(bs,1H)、3.97〜4.07(m,2
H)、4.56(m,1H)、7.36(d,J=8Hz,2H)、7.79(
d,J=6Hz,2H)。
【0184】 次いで、5−[(S)−2−N−BOC−アミノ−1−ブチルオキシ]−2−
クロロピリジン15Cを、以下のように調製した。
【0185】 実施例15Bからの生成物(1.38g、4.02ミリモル)のDMF(20
mL)溶液を、水酸化カリウム(338mg、6.03ミリモル)および2−ク
ロロ−5−ヒドロキシルピリジン(651mg、5.03ミリモル)で処理し、
次いで、85℃で終夜攪拌した。減圧下、60℃で、DMFを除去した。残渣を
、HOとCHClの混合物中に溶解させた。有機層を水およびブラインで
洗浄した。次いで、それを乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、
20%の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフ
ィにかけて、淡黄色の固体15C(11%、130mg)を得た。MS(CI/
NH)m/e 301(M+H)、318(M+NHH NMR
(CDCl,300MHz)δ:0.99(t,J=7Hz,3H)、1.4
5(s,9H)、1.59〜1.75(m,2H)、3.85(m,1H)、4
.00(d,J=4Hz,2H)、4.67(bs,1H)、7.22(s,2
H)、8.06(d,J=2Hz,1H)。
【0186】 次いで、5−[(S)−2−アミノ−1−ブチルオキシ]−2−クロロピリジ
ンp−トルエンスルホン酸15を、以下のように調製した。
【0187】 生成物15C(127mg、0.423ミリモル)のCHCl(5mL)
溶液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(88mg、0.463ミリモル)で
処理し、60℃で終夜還流した。次いで、溶液中に窒素をバブルすることにより
、溶媒を除去した。次に、エチルエーテル(30mL)を加え、5分間攪拌した
。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空中で乾燥して
、淡黄色の固体15を得た。融点145〜147℃;MS(CI/NH)m/
e 201(M+H)、218(M+NHH NMR(DO,5
00MHz)δ:1.06(t,J=7Hz,3H)、1.78〜1.90(m
,2H)、2.39(s,3H)、3.67(m,1H)、4.20(dd,J
=7,11Hz,1H)、4.35(dd,J=3,12Hz,1H)、7.3
6(d,J=8Hz,2H)、7.44(d,J=8Hz,1H)、7.49(
dd,J=3,9Hz,1H)、7.70(d,J=8Hz,2H)、8.09
(d,J=3Hz,1H);元素分析C13ClO・1.25CSの計算値:C,51.26;H,5.57;N,6.74;実測値:C,
51.15;H,5.29;N,6.67;[α]25D=+11.7°(c=
0.60,MeOH)。
【0188】 実施例16 5−[(S)−2−アミノ−1−ブチルオキシ]−2−フルオロピリジンp−
トルエンスルホン酸16を、以下の手順に従って合成した。
【0189】 始めに、5−[(S)−2−N−BOC−アミノ−1−ブチルオキシ]−2−
フルオロピリジン16Aを、以下のように調製した。
【0190】 実施例15Bからの生成物(1.41g、4.11ミリモル)のDMF(30
mL)溶液を、水酸化カリウム(575mg、10.3ミリモル)および2−フ
ルオロ−5−ヒドロキシルピリジン(581mg、5.14ミリモル)で処理し
、85℃で終夜攪拌した。減圧下、60℃で、DMFを除去した。残渣を、H OとCHClの混合物中に溶解させた。有機層を水およびブラインで洗浄し
た。次いで、それを乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、20%
の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィにか
けて、淡黄色の固体16A(13%、152mg)を得た。MS(CI/NH )m/e 285(M+H)、302(M+NHH NMR(CD
Cl,300MHz)δ:0.99(t,J=8Hz,3H)、1.45(s
,9H)、1.59〜1.78(m,2H)、3.85(m,1H)、4.00
(d,J=4Hz,2H)、4.67(bs,1H)、6.86(dd,J=3
,8Hz,1H)、7.39(m,1H)、7.82(s,1H)。
【0191】 次いで、5−[(S)−2−アミノ−1−ブチルオキシ]−2−フルオロピリ
ジンp−トルエンスルホン酸16を、以下のように調製した。
【0192】 生成物16A(75mg、0.264ミリモル)のCHCl(5mL)溶
液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(55mg、0.289ミリモル)で処
理し、次いで、60℃で終夜還流した。次に、溶液中に窒素をバブルすることに
より、溶媒を除去した。エチルエーテル(30mL)を加え、5分間攪拌した。
エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空中で乾燥して、
白色の固体16を得た。融点140〜142℃;MS(CI/NH)m/e
185(M+H)、202(M+NHH NMR(DO,500
MHz)δ:1.06(t,J=7Hz,3H)、1.78〜1.90(m,2
H)、2.40(s,3H)、3.65(m,1H)、4.18(dd,J=7
,8Hz,1H)、4.35(m,J=3Hz,1H)、7.08(m,1H)
、7.37(d,J=8Hz,2H)、7.62(bs,1H)、7.79(d
,J=8Hz,2H)、7.88(d,J=1Hz,1H);元素分析C FO・CSの計算値:C,53.92;H,5.94;N,7
.86;実測値:C,53.72;H,5.96;N,7.65;[α]25
=+8.8°(c=0.60,MeOH)。
【0193】 実施例17 5−[(S)−2−メチルアミノ−1−ブチルオキシ]−2−フルオロピリジ
ンp−トルエンスルホン酸17を、以下の手順に従って合成した。
【0194】 始めに、5−[(S)−2−N−BOC−メチルアミノ−1−ブチルオキシ]
−2−フルオロピリジン17Aを、以下のように調製した。
【0195】 室温の、生成物16A(170mg、0.493ミリモル)のTHF(10m
L)溶液を、ナトリウム水和物(60%の鉱油分散液、59mg、1.48ミリ
モル)で処理し、20分間攪拌した。次いで、ヨードメタン(0.25mL、3
.94ミリモル)を加え、室温で終夜攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶液(6
mL)を加えることにより、反応をクエンチした。また飽和炭酸ナトリウム(1
0mL)も加えた。減圧下で、THFおよび余分なヨードメタンを除去した。水
相を、CHClを用いて3回抽出にかけた。CHCl抽出物を合わせて
、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、15
%の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィに
かけて、淡黄色の油17A(79%、116mg)を得た。MS(CI/NH )m/e299(M+H)、316(M+NH
【0196】 次いで、5−[(S)−2−メチルアミノ−1−ブチルオキシ]−2−フルオ
ロピリジンp−トルエンスルホン酸17を、以下のように作製した。
【0197】 生成物17A(116mg、0.389ミリモル)のCHCl(5mL)
溶液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(81mg、0.426ミリモル)で
処理し、60℃で終夜還流した。次いで、溶液中に窒素をバブルすることにより
、溶媒を除去した。次に、エチルエーテル(30mL)を加え、5分間攪拌した
。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、それを真空中で乾燥して
、生成物17を得た。MS(CI/NH)m/e 199(M+H)、21
6(M+NHH NMR(DO,500MHz)δ:1.04(t
,J=7Hz,3H)、1.80〜1.94(m,2H)、2.37(s,3H
)、2.79(s,3H)、3.52(m,1H)、4.25(dd,J=6,
11Hz,1H)、4.37(dd,J=3,11Hz,1H)、7.06(d
d,J=3,9Hz,1H)、7.34(d,J=8Hz,2H)、7.60(
m,1H)、7.67(d,J=8Hz,2H)、7.86(dd,J=1,3
Hz,1H);元素分析C1015FO・CSの計算値:C,
55.12;H,6.26;N,7.56;実測値:C,54.73;H,6.
07;N,7.20;[α]25D=+8.9°(c=1.2,MeOH)。
【0198】 実施例18 5−[(S)−2−アミノ−1−ブチルオキシ]−2−クロロ−3−ブロモピ
リジンp−トルエンスルホン酸18を、以下の手順に従って合成した。
【0199】 始めに、5−[(S)−2−N−BOC−アミノ−1−ブチルオキシ]−2−
クロロ−3−ブロモピリジン18Aを、以下のように調製した。
【0200】 生成物15B(3.16g、9.21ミリモル)のDMF(40mL)溶液を
、水酸化カリウム(1.29g、23.0ミリモル)および2−クロロ−3−ブ
ロモ−5−ヒドロキシルピリジン(2.40g、11.5ミリモル)で処理し、
85℃で終夜攪拌した。次いで、減圧下、60℃で、DMFを除去した。残渣を
、HOとCHClの混合物中に溶解させた。有機層を、水およびブライン
で洗浄した。次いで、それを乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を
、15%の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラ
フィにかけて、淡黄色の固体18A(10%、345mg)を得た。MS(CI
/NH)m/e 379(M+H)H NMR(CDCl,300M
Hz)δ:0.99(t,J=7Hz,3H)、1.45(s,9H)、1.5
9〜1.78(m,2H)、3.85(m,1H)、4.01(d,J=4Hz
,2H)、4.67(bs,1H)、7.52(d,J=3Hz,1H)、8.
05(d,J=3Hz,1H)。
【0201】 次いで、5−[(S)−2−アミノ−1−ブチルオキシ]−2−クロロ−3−
ブロモピリジンp−トルエンスルホン酸18を、以下のように調製した。
【0202】 生成物18A(52mg、0.137ミリモル)のCHCl(5mL)溶
液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(29mg、0.153ミリモル)で処
理し、60℃で終夜還流した。次いで、溶液中に窒素をバブルすることにより、
溶媒を除去した。エチルエーテル(30mL)を加え、5分間攪拌した。エーテ
ルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空中で乾燥して、白色の
固体18を得た。融点141〜143℃;MS(CI/NH)m/e 279
(M+H)H NMR(DO,400MHz)δ:1.06(t,J=
8Hz,3H)、1.80〜1.90(m,2H)、2.40(s,3H)、3
.65(m,1H)、4.21(dd,J=7,11Hz,1H)、4.35(
dd,J=3,10Hz,1H)、7.36(d,J=8Hz,2H)、7.6
8(d,J=8Hz,2H)、7.85(d,J=3Hz,1H)、8.11(
d,J=3Hz,1H);元素分析C12BrClO・C
の計算値:C,42.54;H,4.46;N,6.20;実測値:C,42.
62;H,4.52;N,6.14;[α]25D=+12.7°(c=0.3
0,MeOH)。
【0203】 実施例19 5−[(S)−2−アミノ−1−ブチルオキシ]−2−クロロ−3−(4−ビ
ニルピリジニル)ピリジンジ−p−トルエンスルホン酸19を、以下のように合
成した。
【0204】 始めに、5−[(S)−2−N−BOC−アミノ−1−ブチルオキシ]−2−
クロロ−3−(4−ビニルピリジニル)−ピリジン19Aを、以下のように作製
した。
【0205】 生成物18A(285mg、0.751ミリモル)、4−ビニルピリジン(0
.12mL、1.13ミリモル)、酢酸パラジウム(II)(17mg、0.0
75ミリモル)、トリ−o−トリルホスフィン(46mg、0.15ミリモル)
、およびトリエチルアミン(0.37mL、2.70ミリモル)をアセトニトリ
ル(10mL)に溶かした溶液を、100℃で終夜還流した。次いで、反応混合
物を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥し(M
gSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、30%の酢酸エチル/ヘキサンを用い
るフラッシュクロマトグラフィにかけて、19Aを白色の固体(89%、271
mg)として得た。MS(CI/NH)m/e404(M+H)
【0206】 次いで、5−[(S)−2−アミノ−1−ブチルオキシ]−2−クロロ−3−
(4−ビニルピリジニル)ピリジンジ−p−トルエンスルホン酸19を、以下の
ように調製した。
【0207】 生成物19A(111mg、0.273ミリモル)の酢酸エチル(1mL)溶
液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(110mg、0.579ミリモル)で
処理し、5分間攪拌した。次に、エチルエーテル(30mL)を加え、さらに5
分間攪拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空
中で乾燥して、19を淡黄色の固体として得た。融点101〜103℃;MS(
CI/NH)m/e 304(M+H)H NMR(DO,400M
Hz)δ:1.08(t,J=7Hz,3H)、1.82〜1.91(m,2H
)、2.33(s,3H)、3.68(m,1H)、4.24〜4.27(dd
,J=7,11Hz,1H)、4.39(dd,J=3,11Hz,1H)、7
.23〜7.31(m,4H)、7.61(d,J=8Hz,4H)、7.72
〜7.78(m,2H)、8.05(d,J=8Hz,4H)、8.63(d,
J=7Hz,2H);元素分析C1618ClO・2.20C S・1.40HOの計算値:C,53.28;H,5.47;N,5.94;
実測値:C,53.29;H,5.37;N,5.81;[α]25D=+3.
3°(c=1.3,MeOH)。
【0208】 実施例20 5−[(S)−2−N−ジメチルアミノ−1−ブチルオキシ]−2−クロロ−
3−(4−ビニルピリジニル)ピリジンジ−p−トルエンスルホン酸20を、以
下のように合成した。
【0209】 始めに、5−[(S)−2−N−ジメチルアミノ−1−ブチルオキシ]−2−
クロロ−3−(4−ビニルピリジニル)ピリジン20Aを、以下のように作製し
た。
【0210】 生成物19A(160mg、0.397ミリモル)をホルムアルデヒド(水中
に37重量%、7mL)とギ酸(4mL)の混合物中に溶かした溶液を、65℃
で終夜攪拌した。減圧下、45℃で、余分な試薬を除去した。残渣にNaOH水
溶液(1N)を加え、CHClを用いて3回抽出を行った。CHCl
出物を合わせて、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した
。残渣を、95/5のCHCl/MeOHを用いるシリカゲルのフラッシュ
クロマトグラフィにかけて、20Aを淡黄色の油(63%、83mg)として得
た。MS(CI/NH)m/e332(M+H)
【0211】 次いで、5−[(S)−2−N−ジメチルアミノ−1−ブチルオキシ]−2−
クロロ−3−(4−ビニルピリジニル)ピリジンジ−p−トルエンスルホン酸2
0を、以下のように作製した。
【0212】 室温の、生成物20A(39mg、0.118ミリモル)の酢酸エチル(1m
L)溶液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(47mg、0.247ミリモル
)で処理し、5分間攪拌した。次いで、エチルエーテル(30mL)を加え、さ
らに5分間攪拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣
を真空中で乾燥して、20を淡黄色の固体として得た。融点73〜75℃;MS
(ESI)m/e 332(M+H)H NMR(DO,400MH
z)δ:1.09(t,J=8Hz,3H)、1.80〜2.00(m,2H)
、2.34(s,3H)、2.93(s,3H)、2.99(s,3H)、3.
68(m,1H)、4.39(dd,J=7,11Hz,1H)、4.52(d
d,J=3,11Hz,1H)、7.27(d,J=8Hz,4H)、7.31
(s,1H)、7.62(d,J=18Hz,4H)、7.76(d,J=2H
z,1H)、7.79(d,J=3Hz,2H)、8.08〜8.10(m,2
H)、8.65(d,J=6Hz,2H);元素分析C1822ClO・
2.30CS・2.50HOの計算値:C,52.99;H,5.
92;N,5.44;実測値:C,53.38;H,5.89;N,5.04;
[α]25D=+0.6.4°(c=1.1,MeOH)。
【0213】 実施例21 5−[(S)−2−アミノ−3−フェニル−1−プロピルオキシ]−2−クロ
ロ−3−ブロモピリジンp−トルエンスルホン酸21を、以下の手順に従って合
成した。
【0214】 始めに、2−[(S)−N−BOC]−3−フェニル−ブタノール21Aを、
以下のように作製した。
【0215】 0℃の、N−(tert−ブトキシカルボニル−L−フェニルアラニン(25
.3g、95.5ミリモル)の無水THF(120mL)溶液を、ボラン(1M
のTHF溶液、143mL)で、45分間かけて処理した。次いで、氷浴を取り
外し、反応混合物を室温で3時間攪拌した。次いで、飽和NaHCO溶液をゆ
っくりと加えて反応をクエンチし、得られた溶液を終夜攪拌した。次に、減圧下
で溶媒を除去した。残りの水相を、エチルエーテルを用いて4回抽出にかけた。
エーテル抽出物を合わせて、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し
、濃縮した。残渣を、30%の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラ
ッシュクロマトグラフィにかけて、白色の固体21A(43%、9.80g)を
得た。MS(CI/NH)m/e 252(M+H)、269(M+NHH NMR(CDCl,300MHz)δ:1.42(s,9H)、
2.85(d,J=7Hz,2H)、3.56(dd,J=5,11Hz,1H
)、3.68(dd,J=4,11Hz,1H)、3.86(bs,1H)、4
.72(bs,1H)、7.16〜7.33(m,5H)。
【0216】 次いで、2−[(S)−N−BOC]−3−フェニル−プロパノールトシラー
ト21Bを、次のように調製した。
【0217】 室温の、実施例21Aからの生成物(9.80g、39.0ミリモル)のCH Cl(200mL)溶液を、トリエチルアミン(8.66mL、62.4ミ
リモル)および塩化p−トルエンスルホニル(9.30g、48.8ミリモル)
で処理し、次いで終夜攪拌した。反応混合物をCHClで希釈して300m
Lとし、水、5%のNaHCO、およびブラインで洗浄した。次いで、それを
乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、20%の酢酸エチル/ヘキ
サンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィにかけて、白色の固体2
1B(63%、10.0g)を得た。MS(CI/NH)m/e 423(M
+NHH NMR(CDCl,300MHz)δ:1.39(s,
9H)、2.46(s,3H)、2.72〜2.90(bs,2H)、3.84
〜4.05(m,3H)、4.72(bs,1H)、7.03〜7.09(m,
2H)、7.21〜7.26(m,3H)、7.30(d,J=8Hz,2H)
、7.79(d,J=7Hz,2H)。
【0218】 次に、5−[(S)−2−N−BOC−アミノ−3−フェニル−1−プロピル
オキシ]−2−クロロ−3−ブロモピリジン21Cを、以下のように調製した。
【0219】 生成物21B(3.53g、8.63ミリモル)のDMF(40mL)溶液を
、水酸化カリウム(1.21g、21.6ミリモル)および2−クロロ−3−ブ
ロモ−5−ヒドロキシルピリジン(2.25g、10.8ミリモル)で処理し、
次いで、85℃で終夜攪拌した。減圧下、60℃でDMFを除去した。残渣を、
OとCHClの混合物中に溶解させた。有機層を、水およびブラインで
洗浄した。次いで、それを乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、
15%の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフ
ィにかけて、白色の固体21C(46%、1.75g)を得た。MS(CI/N
)m/e 441(M+H)H NMR(CDCl,300MHz
)δ:1.43(s,9H)、2.90〜3.04(m,2H)、3.87〜3
.98(m,2H)、4.18(bs,1H)、4.82(bs,1H)、7.
05〜7.33(m,5H)、7.48(d,J=3Hz,1H)、8.04(
d,J=3Hz,1H)。
【0220】 5−[(S)−2−アミノ−3−フェニル−1−プロピルオキシ]−2−クロ
ロ−3−ブロモピリジンp−トルエンスルホン酸21を、以下のように調製した
【0221】 実施例21Cからの生成物(137mg、0.310ミリモル)のCHCl (5mL)溶液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(65mg、0.342
ミリモル)で処理し、60℃で終夜還流した。次に、溶液に窒素をバブルするこ
とにより、溶媒を除去した。エチルエーテル(30mL)を加え、5分間攪拌し
た。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、それを真空中で乾燥し
て、白色の固体を21として得た。融点162〜164℃;MS(ESI)m
/e 341(M+H)H NMR(DO,400MHz)δ:2.4
0(s,3H)、3.16(d,J=8Hz,2H)、3.99(m,1H)、
4.14(dd,J=6,11Hz,1H)、4.30(dd,J=3,12H
z,1H)、7.32〜7.46(m,7H)、7.68〜7.80(m,2H
)、7.81(d,J=3Hz,1H)、8.08(d,J=3Hz,1H);
元素分析C1414BrClO・CSの計算値:C,49.0
9;H,4.32;N,5.45;実測値:C,49.10;H,4.31;N
,5.35;[α]25D=+30°(c=0.45,MeOH)。
【0222】 実施例22 5−[(S)−2−ジメチルアミノ−3−フェニル−1−プロピルオキシ]−
2−クロロ−3−ブロモピリジンp−トルエンスルホン酸22を、以下のように
合成した。
【0223】 始めに、5−[(S)−2−ジメチルアミノ−3−フェニル−1−プロピルオ
キシ]−2−クロロ−3−ブロモピリジン22Aを、以下のように作製した。
【0224】 生成物21C(242mg、0.548ミリモル)をホルムアルデヒド(水中
に37重量%、7mL)およびギ酸(4mL)の混合物中に溶かした溶液を、6
5℃で終夜攪拌した。減圧下、45℃で、余分な試薬を除去した。残渣にNaO
H水溶液(1N)を加え、CHClを用いて3回抽出を行った。CHCl 抽出物を合わせて、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮
した。残渣を、95/5のCHCl/MeOHを用いるシリカゲルのフラッ
シュクロマトグラフィにかけて、22Aを淡黄色の油(84%、170mg)と
して得た。MS(CI/NH)m/e369(M+H)
【0225】 次いで、5−[(S)−2−ジメチルアミノ−3−フェニル−1−プロピルオ
キシ]−2−クロロ−3−ブロモピリジンp−トルエンスルホン酸22Bを、以
下のように調製した。
【0226】 室温の、生成物22A(170mg、0.459ミリモル)の酢酸エチル(1
mL)溶液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(96mg、0.505ミリモ
ル)で処理し、5分間攪拌した。次いで、エチルエーテル(30mL)を加え、
さらに5分間攪拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残
渣を真空中で乾燥して、22を白色の吸湿性の固体として得た。融点45〜47
℃;MS(ESI)m/e 369(M+H)H NMR(DO,3
00MHz)δ:2.39(s,3H)、3.06(s,6H)、3.13(m
,1H)、3.37(dd,J=5,14Hz,1H)、4.02(m,1H)
、4.18(dd,J=6,12Hz,1H)、4.30(dd,J=3,12
Hz,1H)、7.30〜7.43(m,7H)、7.68(d,J=8Hz,
2H)、7.71(d,J=3Hz,1H)、8.01(d,J=3Hz,1H
);元素分析C1618BrClO・1.15CS・0.60
Oの計算値:C,49.93;H,4.95;N,4.84;実測値:C,
49.82;H,4.88;N,4.72;[α]25D=+58°(c=3.
0,MeOH)。
【0227】 実施例23 5−[(S)−2−アミノ−3−フェニル−1−プロピルオキシ]−2−クロ
ロ−3−(4−ビニルピリジニル)ピリジンジ−p−トルエンスルホン酸23を
、以下のように合成した。
【0228】 始めに、5−[(S)−2−N−BOC−アミノ−3−フェニル−1−プロピ
ルオキシ]−2−クロロ−3−(4−ビニルピリジニル)ピリジン23Aを、以
下のように調製した。
【0229】 生成物21A(670mg、1.52ミリモル)、4−ビニルピリジン(0.
25mL、2.28ミリモル)、酢酸パラジウム(II)(34mg、0.15
2ミリモル)、トリ−o−トリルホスフィン(92mg、0.304ミリモル)
、およびトリエチルアミン(0.76mL、5.47ミリモル)をアセトニトリ
ル(20mL)に溶かした溶液を、100℃で終夜還流した。反応混合物を、酢
酸エチルで希釈し、飽和炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO )、濾過し、濃縮した。残渣を、30%の酢酸エチル/ヘキサンを用いるフラ
ッシュクロマトグラフィにかけて、23Aを淡黄色の固体(80%、565mg
)として得た。MS(CI/NH)m/e466(M+H)
【0230】 次いで、5−[(S)−2−アミノ−3−フェニル−1−プロピルオキシ]−
2−クロロ−3−(4−ビニルピリジニル)ピリジンジ−p−トルエンスルホン
酸23を、以下のように調製した。
【0231】 生成物23A(151mg、0.325ミリモル)の酢酸エチル(1mL)溶
液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(130mg、0.684ミリモル)で
処理し、5分間攪拌した。次に、エチルエーテル(30mL)を加え、さらに5
分間攪拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空
中で乾燥して、23を淡黄色の固体として得た。融点229〜231℃;MS(
ESI)m/e 366(M+H)H NMR(DO,400MHz
)δ:2.35(s,6H)、3.18(d,J=8Hz,2H)、4.03(
m,1H)、4.20(dd,J=6,10Hz,1H)、4.35(dd,J
=3,11Hz,1H)、7.23〜7.46(m,9H)、7.64(d,J
=8Hz,4H)、7.76(m,2H)、8.06(t,J=3Hz,4H)
、8.65(d,J=7Hz,2H);元素分析C2120ClO・2C Sの計算値:C,59.19;H,5.11;N,5.92;実測値
:C,58.98;H,4.96;N,5.85;[α]25D=+18°(c
=0.80,MeOH)。
【0232】 実施例24 5−[(S)−2−N−ジメチル−アミノ−3−フェニル−1−プロピルオキ
シ]−2−クロロ−3−(4−ビニルピリジニル)ピリジンジ−p−トルエンス
ルホン酸24を、以下の手順に従って合成した。
【0233】 始めに、5−[(S)−2−N−ジメチル−アミノ−3−フェニル−1−プロ
ピルオキシ]−2−クロロ−3−(4−ビニルピリジニル)ピリジン24Aを、
以下のように調製した。
【0234】 生成物23A(400mg、0.860ミリモル)をホルムアルデヒド(水中
に37重量%、14mL)とギ酸(8mL)の混合物中に溶かした溶液を、65
℃で終夜攪拌した。次いで、減圧下、45℃で余分な試薬を除去した。残渣にN
aOH水溶液(1N)を加え、CHClを用いて3回抽出を行った。CH Cl抽出物を合わせて、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、
濃縮した。残渣を、95/5のCHCl/MeOHを用いるシリカゲルのフ
ラッシュクロマトグラフィにかけて、24Aを淡黄色の油(67%、226mg
)として得た。MS(CI/NH)m/e394(M+H)
【0235】 次いで、5−[(S)−2−N−ジメチル−アミノ−3−フェニル−1−プロ
ピルオキシ]−2−クロロ−3−(4−ビニルピリジニル)ピリジンジ−p−ト
ルエンスルホン酸24を、以下のように作製した。 室温の、生成物24A(2
20mg、0.559ミリモル)の酢酸エチル(1mL)溶液を、p−トルエン
スルホン酸一水和物(224mg、1.18ミリモル)で処理し、5分間攪拌し
た。次いで、エチルエーテル(30mL)を加え、さらに5分間攪拌した。エー
テルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空中で乾燥して、24
を淡黄色の固体として得た。融点81〜83℃;MS(ESI)m/e 39
4(M+H)H NMR(DO,300MHz)δ:2.31(s,6
H)、3.07(s,3H)、3.10(s,3H)、3.35(m,2H)、
4.02〜4.37(m,3H)、7.12〜7.40(m,10H)、7.6
(d,J=8Hz,4H)、7.70(m,1H)、7.98(s,1H)、8
.04〜8.06(m,3H)、8.64(d,J=6Hz,2H);元素分析
2324ClO・2.20CS・1.45HOの計算値:
C,57.73;H,5.61;N,5.26;実測値:C,57.42;H,
5.64;N,4.95;[α]25D=+42°(c=1.8,MeOH)。
【0236】 実施例25 5−[(S)−2−メチルアミノ−3−フェニル−1−プロピルオキシ]−2
−クロロ−3−(4−ビニルピリジニル)ピリジンジ−p−トルエンスルホン酸
25を、以下の手順に従って合成した。
【0237】 始めに、5−[(S)−2−N−BOC−メチルアミノ−3−フェニル−1−
プロピルオキシ]−2−クロロ−3−ブロモピリジン25Aを、以下のように作
製した。
【0238】 室温の、生成物21C(670mg、1.52ミリモル)のTHF(20mL
)溶液を、ナトリウム水和物(60%の鉱油分散液、109mg、4.55ミリ
モル)で処理し、20分間攪拌した。次いで、ヨードメタン(0.76mL、1
2.2ミリモル)を加え、室温で終夜攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶液(6
mL)を加えることにより、反応をクエンチした。また飽和炭酸ナトリウム(1
0mL)も加えた。減圧下で、THFおよび余分なヨードメタンを除去した。水
相を、CHClを用いて3回抽出にかけた。CHCl抽出物を合わせて
、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、10
%の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィに
かけて、淡黄色の油25A(97%、670mg)を得た。MS(CI/NH )m/e455(M+H)、472(M+NH
【0239】 次に、5−[(S)−2−N−BOC−メチルアミノ−3−フェニル−1−プ
ロピルオキシ]−2−クロロ−3−(4−ビニルピリジニル)ピリジン25Bを
、以下のように調製した。
【0240】 生成物25A(560mg、1.23ミリモル)、4−ビニルピリジン(0.
20mL、1.84ミリモル)、酢酸パラジウム(II)(27mg、0.12
ミリモル)、トリ−o−トリルホスフィン(75mg、0.24ミリモル)、お
よびトリエチルアミン(0.62mL、4.43ミリモル)をアセトニトリル(
20mL)に溶かした溶液を、100℃で終夜還流した。次に、反応混合物を酢
酸エチルで希釈し、飽和炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO )、濾過し、濃縮した。残渣を、30%の酢酸エチル/ヘキサンを用いるフラ
ッシュクロマトグラフィにかけて、25B(24%、141mg)を得た。MS
(CI/NH)m/e480(M+H)
【0241】 次に、5−[(S)−2−メチルアミノ−3−フェニル−1−プロピルオキシ
]−2−クロロ−3−(4−ビニルピリジニル)ピリジンジ−p−トルエンスル
ホン酸25を、以下のように作製した。
【0242】 25Bからの生成物(138mg、0.288ミリモル)の酢酸エチル(1m
L)溶液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(115mg、0.605ミリモ
ル)で処理し、5分間攪拌した。次に、エチルエーテル(30mL)を加え、さ
らに5分間攪拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣
を真空中で乾燥して、25を淡黄色の固体として得た。融点81〜83℃;MS
(ESI)m/e 380(M+H)H NMR(DO,400MH
z)δ:2.32(s,6H)、2.87(s,3H)、3.07〜3.13(
m,2H)、3.91(m,1H)、4.16(dd,J=4,11Hz,1H
)、4.36(d,J=11Hz,1H)、7.22〜7.42(m,10H)
、7.60〜7.78(m,5H)、8.04(d,J=7Hz,4H)、8.
64(d,J=7Hz,2H);元素分析C2222ClO・2.1CS・1.3HOの計算値:C,57.63;H,5.46;N,5.
49;実測値:C,57.61;H,5.63;N,5.32;[α]25D=
+28°(c=1.4,MeOH)。
【0243】 実施例26 5−[(S)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロピリジンp−
トルエンスルホン酸26を、以下の手順に従って合成した。
【0244】 始めに、2−[(S)−N−BOC]−プロパノール26Aを、以下のように
調製した。0℃の、N−(tert−ブトキシカルボニル−D−アラニン(25
g、132ミリモル)の無水THF(150mL)溶液を、ボラン(1MのTH
F溶液、200mL)で45分間かけて処理した。次いで、氷浴を取り外し、反
応混合物を室温で3時間攪拌した。飽和NaHCO溶液をゆっくりと加えて反
応をクエンチした。次いで、得られた溶液を終夜攪拌した。次に、減圧下で溶媒
を除去した。残りの水相を、エチルエーテルを用いて4回抽出にかけた。エーテ
ル抽出物を合わせて、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮
した。残渣を、30%の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュ
クロマトグラフィにかけて、白色の固体26A(62%、14.3g)を得た。
MS(CI/NH)m/e 176(M+H)、193(M+NH H NMR(CDCl,300MHz)δ:1.16(d,J=6Hz,3
H)、1.46(s,9H)、3.59(bs,1H)、3.70(bs,1H
)、3.80(bs,1H)。
【0245】 次いで、2−[(S)−N−BOC]−プロパノールトシラート26Bを、以
下のように作製した。
【0246】 室温の、実施例26Aからの生成物(14.2g、81.1ミリモル)のCH Cl(300mL)溶液を、トリエチルアミン(18.0mL、130ミリ
モル)および塩化p−トルエンスルホニル(19.3g、101ミリモル)で処
理し、次いで終夜攪拌した。反応混合物をCHClで希釈して300mLと
し、水、5%のNaHCO、およびブラインで洗浄した。次いで、残渣を乾燥
し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、30%の酢酸エチル/ヘキサン
を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィにかけて、白色の固体26B
(72%、19.3g)を得た。MS(CI/NH)m/e 347(M+N
H NMR(CDCl,300MHz)δ:1.16(d,J=
7Hz,3H)、1.41(s,9H)、2.45(s,3H)、3.85〜4
.07(m,3H)、4.57(bs,1H)、7.35(d,J=8Hz,2
H)、7.79(d,J=8Hz,2H)。
【0247】 次に、5−[(S)−2−N−BOC−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−
クロロピリジン26Cを、以下のように調製した。
【0248】 生成物26B(700mg、2.13ミリモル)のDMF(10mL)溶液を
、水酸化カリウム(298mg、5.32ミリモル)および2−クロロ−5−ヒ
ドロキシルピリジン(344mg、2.66ミリモル)で処理し、次いで、85
℃で終夜攪拌した。次に、減圧下、60℃で、DMFを除去した。残渣を、H OとCHClの混合物中に溶解させた。有機層を水およびブラインで洗浄し
、次いで乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、20%の酢酸エチ
ル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィにかけて、淡黄
色の固体26C(23%、143mg)を得た。MS(CI/NH)m/e
287(M+H)、304(M+NHH NMR(CDCl,3
00MHz)δ:1.30(d,J=7Hz,3H)、1.45(s,9H)、
3.93〜4.08(m,3H)、4.68(bs,1H)、7.23(d,J
=2Hz,2H)、8.07(m,1H)。
【0249】 次いで、5−[(S)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロピリ
ジン26Dを、以下のように調製した。
【0250】 生成物26C(730mg、2.55ミリモル)のCHCl(10mL)
溶液を、トリフルオロ酢酸(4mL)で処理し、室温で終夜攪拌した。次いで、
減圧下で、溶媒および余分な試薬を除去した。残渣を、飽和炭酸ナトリウム溶液
中に溶解させ、CHClを用いて3回抽出にかけた。CHCl抽出物を
合わせて、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、95/5/0.
5のCHCl/CHOH/NHOHを用いるシリカゲルのフラッシュク
ロマトグラフィにかけて、淡黄色の油26D(72%、340mg)を得た。M
S(CI/NH)m/e187(M+H)
【0251】 次いで、5−[(S)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロピリ
ジンp−トルエンスルホン酸26を、以下のように作製した。
【0252】 生成物26D(80mg、0.429ミリモル)の酢酸エチル(1mL)溶液
を、p−トルエンスルホン酸一水和物(86mg、0.452ミリモル)で処理
し、5分間攪拌した。次いで、エチルエーテル(30ml)を加え、さらに5分
間攪拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空中
で乾燥して、26を白色の固体として得た。融点177〜179℃;MS(CI
/NH)m/e 187(M+H)H NMR(DO,300MHz
)δ:1.24(d,J=7Hz,3H)、2.21(s,3H)、3.66(
m,1H)、3.94(dd,J=7,10Hz,1H)、4.14(dd,J
=4,11Hz,1H)、7.18(d,J=8Hz,2H)、7.25〜7.
35(m,2H)、7.50(d,J=8Hz,2H)、7.91(d,J=3
Hz,1H)。元素分析C11ClO・CSの計算値:C,
50.20;H,5.33;N,7.80;実測値:C,50.01;H,5.
23;N,7.49;[α]25D=−2.8°(c=0.82,MeOH)。
【0253】 実施例27 5−[(S)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロピリ
ジンp−トルエンスルホン酸27を、以下の手順に従って合成した。
【0254】 始めに、5−[(S)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−ク
ロロピリジン27Aを、以下のように作製した。
【0255】 生成物26D(260mg、1.39ミリモル)をホルムアルデヒド(水中に
37重量%、8mL)とギ酸(4.2mL)の混合物中に溶かした溶液を、65
℃で終夜攪拌した。減圧下、45℃で、余分な試薬を除去した。残渣にNaOH
水溶液(1N)を加え、CHClを用いて3回抽出を行った。CHCl 抽出物を合わせて、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮し
た。残渣を、90/10/1のCHCl/MeOH/NHOHを用いるシ
リカゲルのフラッシュクロマトグラフィにかけて、27A(46%、155mg
)を得た。MS(CI/NH)m/e215(M+H)
【0256】 次に、5−[(S)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロ
ロ−ピリジンp−トルエンスルホン酸27を、以下のように作製した。
【0257】 室温の、生成物27A(150mg、0.701ミリモル)の酢酸エチル(1
mL)溶液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(140mg、0.736ミリ
モル)で処理し、5分間攪拌した。次に、エチルエーテル(30mL)を加え、
さらに5分間攪拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残
渣を真空中で乾燥して、27を白色の吸湿性の固体として得た。融点80〜82
℃;MS(CI/NH)m/e 215(M+H)H NMR(D
,300MHz)δ:1.42(d,J=7Hz,3H)、2.39(s,3H
)、2.91(d,J=1Hz,6H)、3.91(m,1H)、4.28(d
d,J=6,11Hz,1H)、4.40(dd,J=4,12Hz,1H)、
7.37(d,J=8Hz,2H)、7.44〜7.53(m,2H)、7.6
9(d,J=8Hz,2H)、8.11(d,J=3Hz,1H);元素分析C 1015ClO・1.03CS・0.08HOの計算値:C
,52.53;H,5.99;N,7.11;実測値:C,52.93;H,5
.88;N,6.71;[α]25D=−3.3°(c=1.3,MeOH)。
【0258】 実施例28 5−[(R)−2−メチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロピリジ
ンp−トルエンスルホン酸28を、以下の方法に従って合成した。
【0259】 始めに、5−[(R)−2−N−BOC−メチルアミノ−1−プロピルオキシ
]−2−クロロピリジン28Aを、以下のように調製した。
【0260】 室温の、生成物26C(180mg、0.628ミリモル)のTHF(8mL
)溶液を、ナトリウム水和物(60%の鉱油分散液、75mg、1.88ミリモ
ル)で処理し、20分間攪拌した。次いで、ヨードメタン(0.31mL、5.
02ミリモル)を加え、室温で終夜攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶液(6m
L)を加えることにより、反応をクエンチした。また飽和炭酸ナトリウム(10
mL)も加えた。減圧下で、THFおよび余分なヨードメタンを除去した。水相
を、CHClを用いて3回抽出にかけた。CHCl抽出物を合わせて、
ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、15%
の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィにか
けて、淡黄色の油28A(80%、160mg)を得た。MS(CI/NH
m/e 301(M+H)、318(M+NHH NMR(CDC
,300MHz)δ:1.25(d,J=7Hz,3H)、1.46(s,
9H)、2.80(s,3H)、3.89〜4.03(m,2H)、4.56(
bs,1H)、7.16〜7.26(m,2H)、8.05(d,J=3Hz,
1H)。
【0261】 次いで、5−[(R)−2−メチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロ
ロピリジンp−トルエンスルホン酸28を、以下のように調製した。
【0262】 実施例28Aからの生成物(147mg、0.489ミリモル)のCHCl (8mL)溶液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(102mg、0.53
6ミリモル)で処理し、60℃で終夜還流した。次に、溶液中に窒素をバブルす
ることにより、溶媒を除去した。エチルエーテル(30mL)を加え、5分間攪
拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空中で乾
燥して、28を淡黄色の固体として得た。融点65〜67℃;MS(CI/NH )m/e 201(M+H)H NMR(DO,500MHz)δ:
1.45(d,J=7Hz,3H)、2.39(s,3H)、2.78(s,3
H)、3.74(m,1H)、4.20(dd,J=7,11Hz,1H)、4
.37(dd,J=3,10Hz,1H)、7.36(d,J=8Hz,2H)
、7.44(d,J=9Hz,1H)、7.50(dd,J=3,9Hz,1H
)、7.69(d,J=8,2H)、8.09(d,J=3Hz,1H);元素
分析C13ClO・1.2CS・0.2HOの計算値:C
,50.86;H,5.64;N,6.82;実測値:C,50.79;H,5
.37;N,6.67;[α]25D=−7.4°(c=1.4,MeOH)。
【0263】 実施例29 5−[(R)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−フルオロピリジンp
−トルエンスルホン酸29を、以下の方法に従って合成した。
【0264】 始めに、5−[(R)−2−N−BOC−アミノ−1−プロピルオキシ]−2
−フルオロピリジン29Aを、以下のように調製した。
【0265】 生成物26B(605mg、1.84ミリモル)のDMF(10mL)溶液を
、水酸化カリウム(258mg、4.60ミリモル)および2−フルオロ−5−
ヒドロキシルピリジン(260mg、2.30ミリモル)で処理し、85℃で終
夜攪拌した。次いで、減圧下、60℃で、DMFを除去した。残渣を、HOと
CHClの混合物中に溶解させた。有機層を、水およびブラインで洗浄した
。次いで、それを乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、20%の
酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィにかけ
て、淡黄色の油26A(67%、330mg)を得た。MS(CI/NH)m
/e 271(M+H)、288(M+NHH NMR(CDCl ,300MHz)δ:1.31(d,J=7Hz,3H)、1.46(s,9
H)、3.97〜4.23(m,3H)、4.68(bs,1H)、6.76(
m,1H)、7.35(m,1H)、7.86(s,1H) 次に、5−[(R
)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−フルオロピリジン29Bを、以下
のように調製した。
【0266】 実施例29Aからの生成物(366mg、1.36ミリモル)のCHCl (4mL)溶液を、トリフルオロ酢酸(2mL)で処理し、室温で終夜攪拌した
。次に、減圧下で、溶媒および余分な試薬を除去した。残渣を、飽和炭酸ナトリ
ウム溶液中に溶解させ、CHClを用いて3回抽出にかけた。CHCl 抽出物を合わせて、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、95/
5/0.5のCHCl/CHOH/NHOHを用いるシリカゲルのフラ
ッシュクロマトグラフィにかけて、黄色の油29B(72%、166mg)を得
た。MS(CI/NH)m/e171M+H)、188(M+NH
【0267】 次いで、5−[(R)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−フルオロピ
リジンp−トルエンスルホン酸29を、以下のように調製した。
【0268】 生成物29B(160mg、0.976ミリモル)の酢酸エチル(1mL)溶
液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(195mg、1.03ミリモル)で処
理し、5分間攪拌した。次いで、エチルエーテル(30ml)を加え、さらに5
分間攪拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空
中で乾燥して、29を白色の固体として得た。融点159〜161℃;MS(C
I/NH)m/e 171(M+H)、188(M+NHH N
MR(DO,300MHz)δ:1.43(d,J=7Hz,3H)、2.4
1(s,3H)、3.84(m,1H)、4.13(dd,J=7,10Hz,
1H)、4.32(dd,J=3,10Hz,1H)、7.09(dd,J=3
,9Hz,1H)、7.38(d,J=8Hz,2H)、7.64(m,1H)
、7.70(d,J=8Hz,2H)、7.89(m,1H)。元素分析C 11FO・1.1CSの計算値:C,52.44;H,5.55
;N,7.79;実測値:C,52.09;H,5.48;N,8.09;[α
25D=−3.9°(c=0.73,MeOH)。
【0269】 実施例30 5−[(R)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−フルオロピ
リジンp−トルエンスルホン酸30を、以下の手順に従って合成した。
【0270】 始めに、5−[(R)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−フ
ルオロピリジン30Aを、以下のように合成した。
【0271】 生成物29A(108mg、0.635ミリモル)をホルムアルデヒド(水中
に37重量%、4mL)とギ酸(2.6mL)の混合物中に溶かした溶液を、6
5℃で終夜攪拌した。減圧下、45℃で、余分な試薬を除去した。残渣にNaO
H水溶液(1N)を加え、CHClを用いて3回抽出にかけた。CHCl 抽出物を合わせて、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮
した。残渣を、95/5/0.5のCHCl/MeOH/NHOHを用い
るシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィにかけて、淡黄色の油30A(53
%、67mg)を得た。MS(CI/NH)m/e199(M+H)
【0272】 次いで、5−[(R)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−フ
ルオロピリジンp−トルエンスルホン酸30を、以下のように調製した。
【0273】 生成物30A(60mg、0.303ミリモル)の酢酸エチル(1mL)溶液
を、p−トルエンスルホン酸一水和物(60mg、0.318ミリモル)で処理
し、5分間攪拌した。次いでエチルエーテル(30mL)を加え、さらに5分間
攪拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空中で
乾燥して、30を白色の固体として得た。融点107〜109℃;MS(APC
)m/e 199(M+H)H NMR(DO,500MHz)δ
:1.43(d,J=7Hz,3H)、2.40(s,3H)、2.92(s,
6H)、3.90(m,1H)、4.27(dd,J=8,11Hz,1H)、
4.40(dd,J=4,12Hz,1H)、7.10(m,1H)、7.36
〜7.39(m,2H)、7.65(m,1H)、7.68〜7.72(m,2
H)、7.90(dd,J=1,3Hz,1H);元素分析C1015
O・CSの計算値:C,55.12;H,6.25;N,7.56;
実測値:C,54.88;H,6.17;N,7.29;[α]25D=−10
°(c=0.30,MeOH)。
【0274】 実施例31 5−[(R)−2−メチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−フルオロピリ
ジンp−トルエンスルホン酸31を、以下の手順に従って合成した。
【0275】 始めに、5−[(R)−2−N−BOC−メチルアミノ−1−プロピルオキシ
]−2−フルオロ−ピリジン31Aを、以下のように作製した。
【0276】 生成物29A(320mg、1.19ミリモル)のTHF(15mL)溶液を
、ナトリウム水和物(60%の鉱油分散液、142mg、3.56ミリモル)で
処理し、20分間攪拌した。次いで、ヨードメタン(0.59mL、11.3ミ
リモル)を加え、室温で終夜攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶液(6mL)を
加えることにより、反応をクエンチした。また飽和炭酸ナトリウム(10mL)
も加えた。減圧下で、THFおよび余分なヨードメタンを除去した。水相を、C
Clを用いて3回抽出にかけた。CHCl抽出物を合わせてブライン
で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、15%の酢酸エ
チル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィにかけて、透
明な油31A(66%、230mg)を得た。MS(CI/NH)m/e 2
85(M+H)、302(M+NHH NMR(CDCl,30
0MHz)δ:1.25(d,J=7Hz,3H)、1.46(s,9H)、2
.80(s,3H)、3.90〜4.03(m,2H)、4.53(br,1H
)、6.85(dd,J=3,9Hz,1H)、7.31(m,1H)、7.8
1(s,1H)。
【0277】 次いで、5−[(R)−2−メチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−フル
オロピリジンp−トルエンスルホン酸31を、以下のように調製した。
【0278】 生成物31A(223mg、0.785ミリモル)のCHCl(8mL)
溶液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(164mg、0.863ミリモル)
で処理し、60℃で終夜還流した。次に、溶液中に窒素をバブルすることにより
、溶媒を除去した。エチルエーテル(30mL)を加え、5分間攪拌した。エー
テルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空中で乾燥して、31
を白色の固体として得た。融点87〜89℃;MS(CI/NH)m/e 1
85(M+H)、202(M+NHH NMR(DO,500M
Hz)δ:1.45(d,J=7Hz,3H)、2.39(s,3H)、2.7
8(s,3H)、3.73(m,1H)、4.18(dd,J=6,10Hz,
1H)、4.35(dd,J=3,10Hz,1H)、7.08(dd,J=3
,9Hz,1H)、7.35(d,J=8Hz,2H)、7.61(m,1H)
、7.68(d,J=8Hz,2H)、7.86(d,J=2Hz,1H);元
素分析C13FO・CSの計算値:C,53.92;H,5
.94;N,7.86;実測値:C,53.69;H,5.96;N,7.72
;[α]25D=−8.6°(c=1.0,MeOH)。
【0279】 実施例32 5−[(R)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3−ブロモ
ピリジンp−トルエンスルホン酸32を、以下の手順に従って合成した。
【0280】 始めに、5−[(R)−2−N−BOC−アミノ−1−プロピルオキシ]−2
−クロロ−3−ブロモピリジン32Aを、以下のように調製した。
【0281】 生成物26B(3.14g、9.54ミリモル)のDMF(40mL)溶液を
、水酸化カリウム(1.33g、23.8ミリモル)および2−クロロ−3−ブ
ロモ−5−ヒドロキシルピリジン(2.49g、11.9ミリモル)で処理し、
次いで、85℃で終夜攪拌した。減圧下、60℃で、DMFを除去した。残渣を
、HOとCHClの混合物中に溶解させた。有機層を、水で2回、ブライ
ンで1回洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、15%の
酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィにかけ
て、白色の固体32A(51%、1.77g)を得た。MS(CI/NH)m
/e365(M+H)、382(M+NH
【0282】 次いで、5−[(R)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3
−ブロモピリジンp−トルエンスルホン酸32を、以下のように調製した。
【0283】 生成物32A(103mg、0.282ミリモル)のCHCl(8mL)
溶液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(59mg、0.310ミリモル)で
処理し、60℃で終夜還流した。次いで、溶液中に窒素をバブルすることにより
、溶媒を除去した。エチルエーテル(30mL)を加え、5分間攪拌した。エー
テルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空中で乾燥して、32
を白色の固体として得た。融点159〜161℃;MS(CI/NH)m/e
265(M+H)、282(M+NHH NMR(DO,50
0MHz)δ:1.44(d,J=7Hz,3H)、2.40(s,3H)、3
.85(m,1H)、4.14(dd,J=7,10Hz,1H)、4.32(
dd,J=3,11Hz,1H)、7.36(d,J=8Hz,2H)、7.6
9(d,J=8Hz,2H)、7.85(d,J=3Hz,1H)、8.09(
d,J=3Hz,1H);元素分析C10BrClO・C
・0.4H2Oの計算値:C,41.49;H,4.26;N,6.30;実測
値:C,40.22;H,3.90;N,6.19;[α]25D=−6.6°
(c=2.2,MeOH)。
【0284】 実施例33 5−[(R)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3
−ブロモピリジンp−トルエンスルホン酸33を、以下の手順に従って合成した
【0285】 始めに、5−[(R)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−ク
ロロ−3−ブロモピリジン33Aを、以下のように作製した。
【0286】 生成物32A(218mg、0.596ミリモル)をホルムアルデヒド(水中
に37重量%、7mL)とギ酸(4mL)の混合物中に溶かした溶液を、65℃
で終夜攪拌した。減圧下、45℃で、余分な試薬を除去した。残渣にNaOH水
溶液(1N)を加え、CHClを用いて3回抽出を行った。CHCl
出物を合わせて、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した
。残渣を、95/5/0.5のCHCl/MeOH/NHOHを用いるシ
リカゲルのフラッシュクロマトグラフィにかけて、33Aを淡黄色の油(58%
、102mg)として得た。MS(CI/NH)m/e293(M+H)
【0287】 次いで、5−[(R)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−ク
ロロ−3−ブロモピリジンp−トルエンスルホン酸33を、以下のように調製し
た。
【0288】 室温の、生成物33A(102mg、0.349ミリモル)の酢酸エチル(1
mL)溶液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(73mg、0.384ミリモ
ル)で処理し、5分間攪拌した。次いで、ジエチルエーテル(30mL)を加え
、さらに5分間攪拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、
残渣を真空中で乾燥して、33を吸湿性の固体として得た。MS(CI/NH )m/e 293(M+H)H NMR(DO,500MHz)δ:1
.43(d,J=7Hz,3H)、2.38(s,3H)、2.91(d,J=
37Hz,6H)、3.90(m,1H)、4.26(dd,J=8,12Hz
,1H)、4.38(dd,J=4,12Hz,1H)、7.34(d,J=8
Hz,2H)、7.67(d,J=8Hz,2H)、7.84(d,J=3Hz
,1H)、8.08(d,J=3Hz,1H);元素分析C1014Br
ClO・1.1CS・0.2HOの計算値:C,43.69;H,
4.81;N,5.76;実測値:C,43.66;H,4.62;N,5.4
7;[α]25D=−0.87°(c=0.69,MeOH)。
【0289】 実施例34 5−[(R)−2−メチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3−
ブロモピリジンp−トルエンスルホン酸34を、以下の手順に従って合成した。
【0290】 始めに、5−[(R)−2−N−BOC−メチルアミノ−1−プロピルオキシ
]−2−クロロ−3−ブロモピリジン34Aを、以下のように合成した。
【0291】 室温の、生成物32A(225mg、0.615ミリモル)のTHF(10m
L)溶液を、ナトリウム水和物(60%の鉱油分散液、74mg、1.85ミリ
モル)で処理し、20分間攪拌した。次に、ヨードメタン(0.31mL、4.
92ミリモル)を加え、室温で終夜攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶液(6m
L)を加えることにより、反応をクエンチした。また飽和炭酸ナトリウム(10
mL)も加えた。減圧下で、THFおよび余分なヨードメタンを除去した。水相
を、CHClを用いて3回抽出にかけた。CHCl抽出物を合わせて、
ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、10%
の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィにか
けて、淡黄色の油34A(83%、195mg)を得た。MS(CI/NH
m/e 379(M+H)、396(M+NHH NMR(CDC
,300MHz)δ:1.25(d,J=6Hz,3H)、1.46(s,
9H)、2.81(s,3H)、3.89〜4.06(m,2H)、4.50(
bs,1H)、7.49(d,J=2Hz,1H)、8.03(d,J=2,1
H)。
【0292】 次いで、5−[(R)−2−メチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロ
ロ−3−ブロモピリジンp−トルエンスルホン酸34を、以下のように調製した
【0293】 生成物34A(194mg、0.511ミリモル)のCHCl(8mL)
溶液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(107mg、0.563ミリモル)
で処理し、60℃で終夜還流した。次いで、溶液中に窒素をバブルすることによ
り、溶媒を除去した。エチルエーテル(30mL)を加え、5分間攪拌した。エ
ーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空中で乾燥して、3
4を吸湿性の白色固体として得た。融点42〜44℃;MS(CI/NH)m
/e 279(M+H)、296(M+NHH NMR(DO,
500MHz)δ:1.44(d,J=7Hz,3H)、2.38(s,3H)
、2.78(s,3H)、3.73(m,1H)、4.18(dd,J=6,1
0Hz,1H)、4.36(dd,J=3,10Hz,1H)、7.34(d,
J=8Hz,2H)、7.67(d,J=8Hz,2H)、7.82(d,J=
3Hz,1H)、8.07(d,J=3Hz,1H);元素分析C12 BrClO・CSの計算値:C,42.54;H,4.46;N,6
.20;実測値:C,42.61;H,4.67;N,5.98;[α]25
=−5.8°(c=0.65,MeOH)。
【0294】 実施例35 5−[(R)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3−メチル
ピリジンp−トルエンスルホン酸35を、以下の手順に従って合成した。
【0295】 始めに、5−[(R)−2−N−BOC−アミノ−1−プロピルオキシ]−2
−クロロ−3−メチルピリジン35Aを、以下のように調製した。
【0296】 生成物26B(1.32g、4.01ミリモル)のDMF(20mL)溶液を
、水酸化カリウム(561mg、10.0ミリモル)および2−クロロ−3−メ
チル−5−ヒドロキシルピリジン(720mg、5.02ミリモル)で処理し、
次いで、85℃で終夜攪拌した。減圧下、60℃で、DMFを除去した。残渣を
、HOとCHClの混合物中に溶解させた。有機層を、水およびブライン
で洗浄し、次いで乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、20%の
酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィにかけ
て、白色の固体35A(35%、424mg)を得た。MS(CI/NH)m
/e301(M+H)
【0297】 次いで、5−[(R)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3
−メチルピリジンp−トルエンスルホン酸35を、以下のように調製した。
【0298】 生成物35A(76mg、0.253ミリモル)のCHCl(8mL)溶
液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(53mg、0.279ミリモル)で処
理し、60℃で終夜還流した。次に、溶液中に窒素をバブルすることにより、溶
媒を除去した。エチルエーテル(30mL)を加え、5分間攪拌した。エーテル
をデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空中で乾燥して、白色の固
体35を得た。融点156〜158℃;MS(CI/NH)m/e 201(
M+H)H NMR(DO,500MHz)δ:1.42(d,J=7
Hz,3H)、2.33(s,3H)、2.38(s,3H)、3.82(m,
1H)、4.09(dd,J=7,12Hz,1H)、4.28(dd,J=3
,10Hz,1H)、7.37(d,J=8Hz,2H)、7.40(d,J=
2Hz,1H)、7.67(d,J=8Hz,2H)、7.92(d,J=3H
z,1H);元素分析C13ClO・1.2CS・0.2H Oの計算値:C,50.86;H,5.64;N,6.82;実測値:C,5
0.68;H,5.53;N,6.70;[α]25D=−4.4°(c=0.
75,MeOH)。
【0299】 実施例36 5−[(R)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3
−メチルピリジンp−トルエンスルホン酸36を、以下の手順に従って合成した
【0300】 始めに、5−[(R)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−ク
ロロ−3−メチルピリジン36Aを、以下のように調製した。
【0301】 生成物35A(146mg、0.486ミリモル)をホルムアルデヒド(水中
に37重量%、7mL)とギ酸(4mL)の混合物中に溶かした溶液を、65℃
で終夜攪拌した。減圧下、45℃で、余分な試薬を除去した。残渣にNaOH水
溶液(1N)を加え、CHClを用いて3回抽出にかけた。CHCl
出物を合わせて、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した
。残渣を、95/5/0.5のCHCl/MeOH/NHOHを用いるシ
リカゲルのフラッシュクロマトグラフィにかけて、36Aを淡黄色の油(54%
、60mg)として得た。MS(CI/NH)m/e229(M+H)
【0302】 次いで、5−[(R)−2−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−ク
ロロ−3−メチルピリジンp−トルエンスルホン酸36を、以下のように調製し
た。
【0303】 室温の、生成物36A(60mg、0.263ミリモル)の酢酸エチル(1m
L)溶液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(55mg、0.289ミリモル
)で処理し、5分間攪拌した。次に、エチルエーテル(30mL)を加え、さら
に5分間攪拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を
真空中で乾燥して、36を白色の固体として得た。融点87〜89℃;MS(C
I/NH)m/e 229(M+H)H NMR(DO,300MH
z)δ:1.43(d,J=7Hz,3H)、2.35(s,3H)、2.39
(s,3H)、2.91(s,6H)、3.90(m,1H)、4.24(dd
,J=8,12Hz,1H)、4.42(dd,J=3,11Hz,1H)、7
.38(d,J=8Hz,2H)、7.44(d,J=3Hz,1H)、7.6
8(d,J=8Hz,2H)、7.93(d,J=3Hz,1H);元素分析C 1117ClO・1.1CS・0.2HOの計算値:C,5
3.26;H,6.26;N,6.64;実測値:C,53.17;H,6.2
7;N,6.60;[α]25D=−4.6°(c=0.80,MeOH)。
【0304】 実施例37 5−[(R)−2−メチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3−
メチルピリジンp−トルエンスルホン酸37を、以下の手順に従って合成した。
【0305】 始めに、5−[(R)−2−N−BOC−メチルアミノ−1−プロピルオキシ
]−2−クロロ−3−メチルピリジン37Aを、以下のように調製した。
【0306】 室温の、生成物35A(183mg、0.608ミリモル)のTHF(8mL
)溶液を、ナトリウム水和物(60%の鉱油分散液、73mg、1.83ミリモ
ル)で処理し、20分間攪拌した。次に、ヨードメタン(0.31mL、4.8
7ミリモル)を加え、室温で終夜攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶液(6mL
)を加えることにより、反応をクエンチした。また飽和炭酸ナトリウム(10m
L)も加えた。減圧下で、THFおよび余分なヨードメタンを除去した。水相を
、CHClを用いて3回抽出にかけた。CHCl抽出物を合わせて、ブ
ラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、15%の
酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィにかけ
て、透明の油37A(79%、152mg)を得た。MS(CI/NH)m/
e 315(M+H)、332(M+NHH NMR(CDCl ,300MHz)δ:1.25(d,J=7Hz,3H)、1.46(s,9H
)、2.35(s,3H)、2.80(s,3H)、3.89〜4.03(m,
2H)、4.51(bs,1H)、7.10(bs,1H)、7.89(bs,
1H)。
【0307】 次いで、5−[(R)−2−メチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロ
ロ−3−メチルピリジンp−トルエンスルホン酸37を、以下のように調製した
【0308】 生成物37A(152mg、0.483ミリモル)のCHCl(10mL
)溶液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(101mg、0.532ミリモル
)で処理し、60℃で終夜還流した。溶液中に窒素をバブルすることにより、溶
媒を除去した。エチルエーテル(30mL)を加え、5分間攪拌した。エーテル
をデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空中で乾燥して、37を吸
湿性の白色固体として得た。MS(CI/NH)m/e 215(M+H)H NMR(DO,500MHz)δ:1.44(d,J=7Hz,3H
)、2.37(s,3H)、2.41(s,3H)、2.77(s,3H)、3
.72(m,1H)、4.19(dd,J=7,11Hz,1H)、4.37(
dd,J=3,10Hz,1H)、7.33(d,J=8Hz,2H)、7.4
5(d,J=3Hz,1H)、7.67(d,J=8Hz,2H)、7.94(
d,J=3Hz,1H);元素分析C1015ClO・1.6C S・0.8HOの計算値:C,50.46;H,5.87;N,5.55;
実測値:C,50.74;H,6.08;N,5.28;[α]25D=−4.
9°(c=3.9,MeOH)。
【0309】 実施例38 5−[(R)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3−(4−
ビニルピリジニル)ピリジンp−トルエンスルホン酸38を、以下の手順に従っ
て合成した。
【0310】 始めに、5−[(R)−2−N−BOC−アミノ−1−プロピルオキシ]−2
−クロロ−3−(4−ビニルピリジニル)ピリジン38Aを、以下のように調製
した。
【0311】 生成物32A(1.19g、3.25ミリモル)、4−ビニルピリジン(0.
44mL、4.07ミリモル)、酢酸パラジウム(II)(29mg、0.13
0ミリモル)、トリ−o−トリルホスフィン(79mg、0.260ミリモル)
、およびトリエチルアミン(1.62mL、11.7ミリモル)をアセトニトリ
ル(10mL)に溶かした溶液を、100℃で2日間還流した。次いで、反応混
合物を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥し(
MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、30%の酢酸エチル/ヘキサンを用
いるフラッシュクロマトグラフィにかけて、38Aを白色の固体(48%、61
0mg)として得た。MS(CI/NH)m/e390(M+H)
【0312】 次に、5−[(R)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3−
(4−ビニルピリジニル)ピリジン38Bを、以下のように調製した。
【0313】 生成物38A(128mg、0.329ミリモル)のCHCl(4mL)
溶液を、トリフルオロ酢酸(2mL)で処理し、室温で終夜攪拌した。減圧下で
、溶媒および余分な試薬を除去した。残渣を、飽和炭酸ナトリウム溶液中に溶解
させ、CHClを用いて3回抽出にかけた。CHCl抽出物を合わせて
乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、95/5/0.5のCH Cl/CHOH/NHOHを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラ
フィにかけて、淡黄色の固体38B(61%、58mg)を得た。MS(CI/
NH)m/e290(M+H)
【0314】 次いで、5−[(R)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3
−(4−ビニルピリジニル)ピリジンp−トルエンスルホン酸38を、以下のよ
うに調製した。
【0315】 生成物38B(58mg、0.201ミリモル)の酢酸エチル(1mL)溶液
を、p−トルエンスルホン酸一水和物(42mg、0.221ミリモル)で処理
し、5分間攪拌した。次に、エチルエーテル(30mL)を加え、さらに5分間
攪拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空中で
乾燥して、38を淡黄色の固体として得た。融点47〜49℃;MS(CI/N
)m/e 290(M+H)H NMR(DO,500MHz)δ
:1.48(d,J=7Hz,3H)、2.35(s,3H)、3.87(m,
1H)、4.14(m,1H)、4.31(dd,J=4,10Hz,1H)、
7.10(d,J=6Hz,2H)、7.29(d,J=8Hz,2H)、7.
45(d,J=16Hz,2H)、7.64(d,J=8Hz,2H)、7.6
8(d,J=3Hz,1H)、7.93(d,J=3Hz,1H)、8.45(
d,J=6Hz,2H);元素分析C1516ClO・1.19CS・0.95HOの計算値:C,54.75;H,5.40;N,8.2
1;実測値:C,54.43;H,5.36;N,8.61;[α]25D=−
1.6°(c=0.55,MeOH)。
【0316】 実施例39 5−[(R)−2−N−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ
−3−(4−ビニルピリジニル)ピリジンp−トルエンスルホン酸39を、以下
の手順に従って合成した。
【0317】 始めに、5−[(R)−2−N−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2
−クロロ−3−(4−ビニルピリジニル)ピリジン39Aを、以下のように調製
した。
【0318】 生成物38A(300mg、0.771ミリモル)をホルムアルデヒド(水中
に37重量%、7mL)とギ酸(4mL)の混合物中に溶かした溶液を、65℃
で終夜攪拌した。減圧下、45℃で、余分な試薬を除去した。次いで、残渣にN
aOH水溶液(1N)を加え、CHClを用いて3回抽出を行った。CH Cl抽出物を合わせて、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、
濃縮した。残渣を、95/5/0.5のCHCl/MeOH/NHOHを
用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィにかけて、39Aを黄色の油(
58%、143mg)として得た。MS(CI/NH)m/e318(M+H
【0319】 次いで、5−[(R)−2−N−ジメチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2
−クロロ−3−(4−ビニルピリジニル)ピリジンp−トルエンスルホン酸39
を、以下のように調製した。
【0320】 室温の、生成物39A(140mg、0.442ミリモル)の酢酸エチル(1
mL)溶液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(88mg、0.462ミリモ
ル)で処理し、5分間攪拌した。エチルエーテル(30mL)を加え、さらに5
分間攪拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、それを真空
中で乾燥して、39を淡黄色の固体として得た。融点81〜83℃;MS(CI
/NH)m/e 318(M+H)H NMR(DO,500MHz
)δ:1.47(d,J=7Hz,3H)、2.31(s,3H)、2.95(
s,6H)、3.89(m,1H)、4.22(dd,J=8,11Hz,1H
)、4.33(dd,J=3,11Hz,1H)、6.98(d,J=16Hz
,1H)、7.24(d,J=8Hz,2H)、7.27(s,1H)、7.4
2(d,J=5Hz,2H)、7.56(s,1H)、7.63(d,J=8H
z,2H)、7.87(d,J=1Hz,1H)、8.34(d,J=5Hz,
1H),;元素分析C1720ClO・1.45CS・0.4
5HOの計算値:C,56.65;H,5.69;N,7.30;実測値:C
,56.36;H,5.83;N,7.50;[α]25D=−2.80°(c
=1.2,MeOH)。
【0321】 実施例40 5−[(R)−2−メチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロ−3−
(4−ビニルピリジニル)ピリジンp−トルエンスルホン酸40を、以下の手順
に従って合成した。
【0322】 始めに、5−[(R)−2−N−BOC−メチルアミノ−1−プロピルオキシ
]−2−クロロ−3−ブロモピリジン40Aを、以下のように調製した。
【0323】 室温の、生成物34A(440mg、1.20ミリモル)のTHF(15mL
)溶液を、ナトリウム水和物(60%の鉱油分散液、144mg、3.61ミリ
モル)で処理し、20分間攪拌した。次いで、ヨードメタン(0.60mL、9
.60ミリモル)を加え、室温で終夜攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶液(6
mL)を加えることにより、反応をクエンチした。また飽和炭酸ナトリウム(1
0mL)も加えた。減圧下で、THFおよび余分なヨードメタンを除去した。水
相を、CHClを用いて3回抽出にかけた。CHCl抽出物を合わせて
、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、10
%の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィに
かけて、淡黄色の油40A(72%、330mg)を得た。MS(CI/NH )m/e455(M+H)、472(M+NH4)
【0324】 次いで、5−[(R)−2−N−BOC−メチルアミノ−1−プロピルオキシ
]−2−クロロ−3−(4−ビニルピリジニル)ピリジン40Bを、以下のよう
に作製した。
【0325】 生成物40A(230mg、0.606ミリモル)、4−ビニルピリジン(0
.082mL、0.757ミリモル)、酢酸パラジウム(II)(10mg、0
.045ミリモル)、トリ−o−トリルホスフィン(42mg、0.138ミリ
モル)、およびトリエチルアミン(0.30mL、2.18ミリモル)をアセト
ニトリル(10mL)に溶かした溶液を、100℃で2日間還流した。反応混合
物を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥し(M
gSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、30%の酢酸エチル/ヘキサンを用い
るフラッシュクロマトグラフィにかけて、40B(34%、84mg)を得た。
MS(CI/NH)m/e404(M+H)
【0326】 次いで、5−[(R)−2−メチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロ
ロ−3−(4−ビニルピリジニル)ピリジンジ−p−トルエンスルホン酸40を
、以下のように作製した。
【0327】 生成物40B(71mg、0.176ミリモル)の酢酸エチル(1mL)溶液
を、p−トルエンスルホン酸一水和物(70mg、0.368ミリモル)で処理
し、5分間攪拌した。次いで、エチルエーテル(30mL)を加え、さらに5分
間攪拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空中
で乾燥して、40を淡黄色の固体として得た。融点66〜68℃;MS(CI/
NH)m/e 304(M+H)H NMR(DO,400MHz)
δ:1.49(d,J=7Hz,3H)、2.33(s,6H)、2.82(s
,3H)、3.77(m,1H)、4.24(dd,J=6,11Hz,1H)
、4.41(dd,J=3,11Hz,1H)、7.26(d,J=7Hz,4
H)、7.61(d,J=8Hz,4H)、7.68(s,1H)、7.73(
d,J=3Hz,2H)、7.99(d,J=7Hz,2H)、8.04(d,
J=2Hz,1H)、8.60(d,J=8Hz,2H);元素分析C16 ClO・2.1CS・1.4HOの計算値:C,53.39
;H,5.49;N,6.08;実測値:C,53.38;H,5.48;N,
6.01;[α]25D=−4.5°(c=1.1,MeOH)。
【0328】 実施例41 5−[(R)−2−エチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロロピリジ
ンp−トルエンスルホン酸41を、以下の手順に従って合成した。
【0329】 始めに、5−[(R)−2−N−BOC−エチルアミノ−1−プロピルオキシ
]−2−クロロピリジン41Aを、以下のように作製した。
【0330】 室温の、生成物26C(298mg、1.04ミリモル)のTHF(20mL
)溶液を、ナトリウム水和物(60%の鉱油分散液、125mg、3.12ミリ
モル)で処理し、20分間攪拌した。ヨードメタン(0.67mL、8.32ミ
リモル)を加え、次いで、溶液を終夜室温で攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶
液(6mL)を加えることにより、反応をクエンチした。また飽和炭酸ナトリウ
ム(10mL)も加えた。減圧下で、THFおよび余分なヨードメタンを除去し
た。水相を、CHClを用いて3回抽出にかけた。CHCl抽出物を合
わせて、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を
、10%の酢酸エチル/ヘキサンを用いるフラッシュクロマトグラフィにかけて
、透明な油41A(54%、178mg)を得た。MS(CI/NH)m/e
315(M+H)、332(M+NHH NMR(CDCl
300MHz)δ:1.12(t,J=7Hz,3H)、1.31(d,J=7
Hz,3H)、1.46(s,9H)、3.22(bs,2H)、3.95(m
,1H)、4.09(m,1H)、4.30(bs,1H)、7.18〜7.2
6(m,2H)、8.04(d,J=3Hz,1H)。
【0331】 次いで、5−[(R)−2−エチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2−クロ
ロピリジンp−トルエンスルホン酸41を、以下のように作製した。
【0332】 生成物41A(177mg、0.563ミリモル)のCHCl(8mL)
溶液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(118mg、0.621ミリモル)
で処理し、60℃で終夜還流した。溶液中に窒素をバブルすることにより、溶媒
を除去した。エチルエーテル(30mL)を加え、5分間攪拌した。エーテルを
デカントし、手順を繰り返した。次いで、それを真空中で乾燥して、41を白色
の吸湿性の固体として得た。MS(ESI)m/e 215(M+H) H NMR(DO,400MHz)δ:1.33(t,J=7Hz,3H)、
1.45(d,J=7Hz,3H)、2.36(s,3H)、3.18(m,2
H)、3.75(m,1H)、4.16(dd,J=7,11Hz,1H)、4
.32(dd,J=3,11Hz,1H)、7.32(d,J=8Hz,2H)
、7.39(d,J=9Hz,1H)、7.45(dd,J=3,9Hz,1H
)、7.66(d,J=8,2H)、8.03(d,J=3Hz,1H);元素
分析C1015ClO・1.2CS・0.3HOの計算値:
C,51.79;H,5.95;N,6.56;実測値:C,51.86;H,
6.18;N,6.53;[α]25D=−5.6°(c=1.5,MeOH)
【0333】 実施例42 5−[(R)−2−(1−プロピル)アミノ−1−プロピルオキシ]−2−ク
ロロピリジンp−トルエンスルホン酸42を、以下の手順に従って調製した。
【0334】 始めに、5−[(R)−2−N−BOC−(1−プロピル)アミノ−1−プロ
ピルオキシ]−2−クロロピリジン42Aを、以下のように作製した。
【0335】 室温の、生成物26C(290mg、1.01ミリモル)のTHF(20mL
)溶液を、ナトリウム水和物(60%の鉱油分散液、122mg、3.04ミリ
モル)で処理し、20分間攪拌した。1−ヨードプロパン(0.78mL、8.
09ミリモル)を加え、室温で終夜攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶液(6m
L)を加えることにより反応をクエンチした。また飽和炭酸ナトリウム(10m
L)も加えた。減圧下で、THFおよび余分な試薬を除去した。水相を、CH Clを用いて3回抽出にかけた。CHCl抽出物を合わせて、ブラインで
洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、15%の酢酸エチ
ル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィにかけて、透明
な油42A(39%、130mg)を得た。MS(CI/NH)m/e329
(M+H)
【0336】 次いで、5−[(R)−2−(1−プロピル)アミノ−1−プロピルオキシ]
−2−クロロピリジンp−トルエンスルホン酸42を、以下のように作製した。
生成物42A(127mg、0.387ミリモル)のCHCl(10mL)
溶液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(89mg、0.468ミリモル)で
処理し、60℃で終夜還流した。溶液中に窒素をバブルすることにより、溶媒を
除去した。次に、エチルエーテル(30mL)を加え、5分間攪拌した。エーテ
ルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、それを真空中で乾燥して、42を
白色の吸湿性の固体として得た。MS(ESI)m/e 229(M+H)H NMR(DO,400MHz)δ:0.95〜1.00(m,3H)
、1.45(d,J=7Hz,3H)、1.67〜1.77(m,2H)、2.
37(s,3H)、3.02〜3.12(m,2H)、3.76(m,1H)、
4.17(dd,J=6,11Hz,1H)、4.34(dd,J=3,11H
z,1H)、7.33(d,J=8Hz,2H)、7.44〜7.48(m,2
H)、7.67(d,J=9Hz,2H)、8.06(m,1H);元素分析C 1117ClO・1.25CS・0.4HOの計算値:C,
52.58;H,6.21;N,6.21;実測値:C,52.63;H,6.
30;N,6.03;[α]25D=+3.1°(c=0.16,MeOH)。
【0337】 実施例43 5−(3−アミノ−1−ブチルオキシ)−2−フルオロピリジンp−トルエン
スルホン酸43を、以下の手順に従って合成した。
【0338】 3−(N−(BOC)アミノ)酪酸43Aを、以下のように作製した。室温の
、3−アミノ酪酸(2.0g、19.4ミリモル)のCHCl(40mL)
溶液を、トリエチルアミン(13.4mL、97ミリモル)およびジ−tert
−ブチルジカルボナート(4.44g、20.4ミリモル)で処理し、終夜攪拌
した。THF(40mL)を導入し、2時間還流した。次いで、反応混合物を蒸
発にかけて、粗生成物43A(110%、4.35g)を得た。MS(CI/N
)m/e204(M+H)
【0339】 次に、3−(N−BOC)−ブタノール43Bを、以下のように作製した。
【0340】 0℃の、43Aからの生成物(4.30g、21.0ミリモル)の無水THF
(15mL)溶液を、ボラン(1MのTHF溶液、32mL)で45分間かけて
処理した。次いで、氷浴を取り外し、反応混合物を室温で3時間攪拌した。飽和
NaHCO溶液をゆっくりと加えて反応をクエンチした。次いで、得られた溶
液を終夜攪拌した。減圧下で溶媒を除去した。残りの水相を、エチルエーテルを
用いて4回抽出にかけた。エーテル抽出物を合わせて、ブラインで洗浄し、乾燥
し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、95/5のCHCl/CH OHを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィにかけて、黄色の油4
3B(25%、980mg)を得た。MS(CI/NH)m/e 190(M
+H)、207(M+NHH NMR(CDCl,300MHz
)δ:1.19(d,J=6Hz,3H)、1.45(s,9H)、1.74〜
1.87(m,2H)、3.34(bs,1H)、3.62(bs,1H)、3
.90(bs,1H)、4.41(bs,1H)。
【0341】 次に、4−メチルベンゼンスルホン酸3−(N−(BOC)アミノ)ブチル4
3Cを、以下のように作製した。
【0342】 室温の、生成物43B(970mg、5.13ミリモル)のTHF(10mL
)溶液を、ナトリウム無水物(246mg、6.16ミリモル)および塩化p−
トルエンスルホニル(1.08g、5.65ミリモル)で処理し、終夜攪拌した
。反応混合物をCHClで希釈して50mLとし、水、5%のNaHCO 、およびブラインで洗浄した。次いで、それを乾燥し(MgSO)、濾過し、
濃縮した。残渣を、20%の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッ
シュクロマトグラフィにかけて、白色の固体43C(65%、1.14g)を得
た。MS(CI/NH)m/e 344(M+NHH NMR(C
DCl,300MHz)δ:1.12(d,J=7Hz,3H)、1.41(
s,9H)、1.75〜1.86(m,2H)、2.45(s,3H)、3.6
8(m,1H)、4.08(t,J=7Hz,2H)、4.32(bs,1H)
、7.35(d,J=8Hz,2H)、7.80(d,J=10Hz,2H)。
【0343】 次いで、5−((3−(N−(BOC)アミノ)−1−ブチルオキシ)−2−
フルオロピリジン43Dを、以下のように作製した。
【0344】 生成物43C(990mg、2.89ミリモル)のDMF(20mL)溶液を
、水酸化カリウム(405mg、7.23ミリモル)および2−フルオロ−5−
ヒドロキシルピリジン(359mg、3.17ミリモル)で処理し、次いで、8
5℃で終夜攪拌した。減圧下、60℃で、DMFを除去した。残渣を、HOと
CHClの混合物中に溶解させた。有機層を水およびブラインで洗浄した。
次いで、それを乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、20%の酢
酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィにかけて
、淡黄色の固体43D(34%、280mg)を得た。MS(CI/NH)m
/e 285(M+H)、302(M+NHH NMR(CDCl ,300MHz)δ:1.22(d,J=7Hz,3H)、1.42(s,9
H)、1.86〜2.00(m,2H)、3.91(m,1H)、4.02〜4
.09(m,2H)、4.57(bs,1H)、6.85(dd,J=3,9H
z,1H)、7.32(m,1H)、7.82(dd,J=2,3Hz,1H)
【0345】 次いで、5−(3−N−BOC−アミノ−1−ブチルオキシ]−2−フルオロ
ピリジン43Eを、以下のように作製した。
【0346】 実施例43Dからの生成物(270mg、0.951ミリモル)のCHCl (5mL)溶液を、トリフルオロ酢酸(2mL)で処理し、室温で終夜攪拌し
た。減圧下で、溶媒および余分な試薬を除去した。残渣を飽和炭酸ナトリウム溶
液に溶解させ、CHClを用いて3回抽出にかけた。CHCl抽出物を
合わせて、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮して、淡黄色の油43E(58
%、102mg)を得た。MS(CI/NH)m/e185(M+H)
【0347】 次いで、5−(3−アミノ−1−ブチルオキシ)−2−フルオロピリジンp−
トルエンスルホン酸43を、以下のように作製した。
【0348】 生成物43E(34mg、0.185ミリモル)の酢酸エチル(1mL)溶液
を、p−トルエンスルホン酸一水和物(37mg、0.195ミリモル)で処理
し、5分間攪拌した。次に、エチルエーテル(30ml)を加え、さらに5分間
攪拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空中で
乾燥して、43を白色の固体として得た。融点142〜144℃;MS(CI/
NH)m/e 185(M+H)H NMR(DO,300MHz)
δ:1.39(d,J=7Hz,3H)、2.08〜2.25(m,2H)、2
.41(s,3H)、3.68(dd,J=7,13Hz,1H)、4.20〜
4.30(m,2H)、4.14(dd,J=4,11Hz,1H)、7.08
(dd,J=3,9Hz,1H)、7.38(d,J=8Hz,2H)、7.6
1(m,1H)、7.70(d,J=8Hz,2H)、7.87(dd,J=1
,3Hz,1H)。元素分析C13FO・CSの計算値:C
,53.92;H,5.94;N,7.86;実測値:C,53.81;H,5
.89;N,7.72。
【0349】 実施例44 p−トルエンスルホン酸5−(3−アミノ−1−ブチルオキシ)−2−クロロ
ピリジン44を、以下の手順に従って合成した。
【0350】 始めに、5−(3−N−(BOC)−1−ブチルオキシ)−2−クロロピリジ
ン44Aを、以下のように合成した。生成物43C(320mg、0.93ミリ
モル)のDMF(3mL)溶液を、水酸化カリウム(92mg、1.83ミリモ
ル)および2−クロロ−5−ヒドロキシルピリジン(130mg、1.03ミリ
モル)で処理し、次いで、60℃で48時間攪拌した。減圧下、60℃で、DM
Fを除去した。残渣を、HOとCHClの混合物中に溶解させた。有機層
を水およびブラインで洗浄し、次いで乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した
。残渣を、50%の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルのフラッシュクロ
マトグラフィにかけて、淡黄色の固体44A(43%、120mg)を得た。M
S(CI/NH)m/e 301(M+H)、303(M+NH H NMR(CDCl,300MHz)δ:1.22(d,J=7Hz,3H
)、1.42(s,9H)、1.86〜2.02(m,2H)、3.92(m,
1H)、4.02〜4.12(m,2H)、4.45(bs,1H)、7.19
(d,J=5.6Hz,1H)、7.22(d,J=3Hz,1H)、8.04
(d,J=3Hz,1H)。
【0351】 次に、5−(アミノ−1−ブチルオキシ]−2−フルオロピリジンp−トルエ
ンスルホン酸44を、以下のように調製した。
【0352】 生成物44A(69mg、0.26ミリモル)のCHCl(2mL)溶液
を、p−トルエンスルホン酸(31mg、0.28ミリモル)で処理し、還流し
ながら4時間攪拌した。次に、減圧下で溶媒を除去した。エチルエーテル(30
ml)を加え、さらに5分間攪拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返し
た。次いで、残渣を真空中で乾燥して、44を白色の固体として得た。融点19
0〜191℃;MS(CI/NH)m/e 201(M+H);218(M
+NH4)H NMR(DO,300MHz)δ:1.38(d,J=
7Hz,3H)、2.05〜2.25(m,2H)、2.40(s,3H)、3
.68(dd,J=7,13Hz,1H)、4.22〜4.32(m,2H)、
7.37(d,J=8.5Hz,2H)、7.4〜7.6(m,2H)、7.6
9(d,J=8Hz,2H)、8.06(d,J=3Hz,1H)。元素分析C 13ClO・1.1CSの計算値:C,51.42;H,5
.81;N,7.11;実測値:C,51.06;H,5.81;N,7.11
【0353】 実施例45 5−(3−ジメチルアミノ−1−ブチルオキシ]−2−クロロピリジンp−ト
ルエンスルホン酸45を、以下の手順に従って合成した。
【0354】 始めに、5−(3−ジメチルアミノ−1−ブチルオキシ]−2−クロロピリジ
ン45Aを、以下のように作製した。
【0355】 生成物44A(120mg、0.44ミリモル)のギ酸(2.5mL)溶液を
、37%のホルマリン溶液(5mL)で処理し、得られた混合物を、5時間60
℃に加熱した。減圧下で、溶媒および余分な試薬を除去した。残渣を飽和炭酸ナ
トリウム溶液に溶解させ、CHCIを用いて3回抽出にかけた。CHCl 抽出物を合わせて、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮して、淡黄色の油4
5A(58%、102mg)を得た。MS(CI/NH)m/e 229(M
+H)、m/e 231(M+NHH NMR(CDCl,30
0MHz)δ:1.05(d,J=6Hz,3H)、1.45〜1.85(m,
4H)、2.03(m,1H)、2.29(s,6H)、4.00〜4.15(
m,2H)、7.17〜7.24(m,2H)、8.05(d,J=1Hz,1
H)。
【0356】 次に、5−(3−ジメチルアミノ−1−ブチルオキシ]−2−クロロピリジン
p−トルエンスルホン酸45を、以下のように作製した。
【0357】 生成物45A(67mg、0.29ミリモル)の酢酸エチル(1mL)溶液を
、p−トルエンスルホン酸一水和物(32mg、0.30ミリモル)で処理し、
5分間攪拌した。次に、エチルエーテル(30ml)を加え、さらに5分間攪拌
した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空中で乾燥
して、45を白色の固体として得た。融点100〜102℃;MS(CI/NH )m/e 229(M+H)H NMR(DO,300MHz)δ:
1.39(d,J=7Hz,3H)、2.08(m,1H)、2.34(m,1
H)、2.41(s,3H)、2.8(s,6H)、3.70(m,1H)、4
.15〜4.32(m,2H)、7.38(d,J=8Hz,2H)、7.42
〜7.51(m,2H)、7.69(d,J=8Hz,2H)、8.06(d,
J=3Hz,1H)。元素分析C1117ClO・1 CSの
計算値:C,53.93;H,6.24;N,6.99;実測値:C,53.6
7;H,6.24;N,7.02。
【0358】 実施例46 5−(3−ジメチルアミノ−1−ブチルオキシ)−2−クロロ−3−ブロモピ
リジンp−トルエンスルホン酸46を、以下の手順に従って合成した。
【0359】 始めに、5−(3−N−BOC−アミノ−1−ブチルオキシ)−2−クロロ−
3−ブロモピリジン46Aを、以下のように作製した。生成物43C(1.0g
、2.9ミリモル)のTHF(4mL)溶液を、水酸化カリウム(290mg、
5.8ミリモル)および2−クロロ−3−ブロモ−5−ヒドロキシルピリジン(
667mg、3.19ミリモル)で処理し、70℃で16時間攪拌した。減圧下
、25℃で、THFを除去した。残渣を、HOとCHClの混合物中に溶
解させた。有機層を水およびブラインで洗浄し、次いで乾燥し(MgSO)、
濾過し、濃縮した。残渣を、33%の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲル
のフラッシュクロマトグラフィにかけて、淡黄色の固体46A(37%、412
mg)を得た。MS(CI/NH)m/e 381(M+H)、398(M
+NHH NMR(CDCl,300MHz)δ:1.22(d,
J=7Hz,3H)、1.42(s,9H)、1.86〜2.02(m,2H)
、3.92(m,1H)、4.02〜4.12(m,2H)、4.45(bs,
1H)、7.22(d,J=2Hz,1H)、8.03(s,1H)。
【0360】 次いで、5−(ジメチルアミノ−1−ブチルオキシ]−2−クロロ−3−ブロ
モピリジンp−トルエンスルホン酸46Bを、以下のように作製した。
【0361】 実施例46Aからの生成物(84mg、0.22ミリモル)のギ酸(2.5m
L)溶液を、37%のホルマリン溶液(5mL)で処理し、得られた混合物を5
時間60℃に加熱した。減圧下で、溶媒および余分な試薬を除去した。残渣を飽
和炭酸ナトリウム溶液に溶解させ、CHClを用いて3回抽出にかけた。C
Cl抽出物を合わせて、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮して、淡黄
色の油を表題化合物として得た。次いで、残渣をカラムで精製した。酢酸エチル
/メタノール/水酸化アンモニウム(10:1:0.1)で溶離して、所望の生
成物46B(62%、42mg)を得た。MS(CI/NH)m/e 309
(M+H)、m/e 311(M+NHH NMR(CDCl
300MHz)δ:1.03(d,J=6Hz,3H)、1.75(m,1H)
、2.03(m,1H)、2.85(bs,1H)、2.28(s,6H)、4
.00〜4.16(m,2H)、7.53(d,J=3Hz,1H)、8.04
(d,J=3Hz,1H)。
【0362】 次いで、5−(3−ジメチルアミノ−1−ブチルオキシ]−2−クロロ−3−
ブロモピリジンp−トルエンスルホン酸46を、以下のように調製した。
【0363】 実施例46Bからの生成物(42mg、0.14ミリモル)の酢酸エチル(1
mL)溶液を、p−トルエンスルホン酸一水和物(26mg、0.15ミリモル
)で処理し、5分間攪拌した。次に、エチルエーテル(30ml)を加え、さら
に5分間攪拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を
真空中で乾燥して、46を白色の固体として得た。融点95〜97℃;MS(C
I/NH)m/e 307(M+H)H NMR(DO,300MH
z)δ:1.39(d,J=7Hz,3H)、2.08(m,1H)、2.34
(m,1H)、2.41(s,3H)、2.87(s,3H)、3.70(m,
1H)、4.15〜4.32(m,2H)、7.37(d,J=8Hz,2H)
、7.69(d,J=8Hz,2H),7.84(d,J=3Hz,1H)、8
.07(d,J=3Hz,1H)。元素分析C1116BrClO・CSの計算値:C,45.02;H,5.00;N,5.84;実測値:
C,44.88;H,5.15;N,5.61。
【0364】 実施例47 5−(3−アミノ−1−ブチルオキシ)−2−クロロ−3−ブロモ−ピリジン
p−トルエンスルホン酸47を、以下の手順に従って合成した。
【0365】 始めに、生成物46A(90mg、0.24ミリモル)のCHCl(2m
L)溶液を、トリフルオロ酢酸(2mL)で処理し、室温で終夜攪拌した。減圧
下で、溶媒および余分な試薬を除去した。残渣を飽和炭酸ナトリウム溶液に溶解
させ、CHClを用いて3回抽出にかけた。CHCl抽出物を合わせて
、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮して、淡黄色の油5−(3−アミノ−1
−ブチルオキシ)−2−クロロ−3−ブロモピリジン47Aを得た。次いで、残
渣をカラムで精製した。酢酸エチル/メタノール/水酸化アンモニウム(10:
1:0.1)で溶離して、所望の生成物(58%、39mg)を得た。MS(C
I/NH)m/e 279(M+H)H NMR(CDCl,300
MHz)δ:1.19(d,J=6Hz,3H)、1.60〜2.00(m,3
H)、3.20(m,1H)、4.05〜4.20(m,2H)、7.53(d
,J=3Hz,1H)、8.04(d,J=3Hz,1H)。
【0366】 次に、5−(3−アミノ−1−ブチルオキシ)−2−クロロ−3−ブロモ−ピ
リジンp−トルエンスルホン酸47を、以下のように作製した。
【0367】 生成物47A(39mg、0.185ミリモル)の酢酸エチル(1mL)溶液
を、p−トルエンスルホン酸一水和物(37mg、0.14ミリモル)で処理し
、5分間攪拌した。エチルエーテル(30ml)を加え、さらに5分間攪拌した
。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空中で乾燥して
、47を白色の固体として得た。融点140〜142℃;MS(CI/NH
m/e 279(M+H);311(M+NH H NMR(D
,300MHz)δ:1.38(d,J=7Hz,3H)、2.08〜2.25
(m,2H)、2.41(s,3H)、3.65(dd,J=7,13Hz,1
H)、4.20〜4.32(m,2H)、7.38(d,J=8Hz,2H)、
7.69(d,J=8Hz,2H)、7.87(d,J=3Hz,1H)、8.
09(d,J=.0Hz,1H)。元素分析C12BrClO・C Sの計算値:C,42.50;H,4.43;N,6.20;実測値:C
,42.58;H,4.60;N,5.94。
【0368】 実施例48 5−(3−ジメチルアミノ−1−ブチルオキシ]−2−クロロ−メチルピリジ
ンp−トルエンスルホン酸48を、以下の手順に従って合成した。
【0369】 始めに、5−(3−(N−(BOC)アミノ−1−ブチルオキシ)−2−クロ
ロ−3−メチルピリジン48Aを、以下のように合成した。生成物43C(0.
85g、2.48ミリモル)のTHF(6mL)溶液を、水酸化カリウム(37
3mg、7.4ミリモル)および2−クロロ−3−メチル−5−ヒドロキシルピ
リジン(395mg、2.73ミリモル)で処理し、次いで、80℃で16時間
攪拌した。減圧下、25℃で、THFを除去した。残渣を、HOとCHCl の混合物中に溶解させた。有機層を、水およびブラインで洗浄し、次いで乾燥
し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、33%の酢酸エチル/ヘキサン
を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィにかけて、淡黄色の固体48
A(39%、270mg)を得た。MS(CI/NH)m/e 315(M+
H)、317(M+NHH NMR(CDCl,300MHz)
δ:1.21(d,J=7Hz,3H)、1.42(s,9H)、1.86〜2
.02(m,2H)、2.34(s,3H)、3.92(m,1H)、4.02
〜4.12(m,2H)、4.45(bs,1H)、7.12(bs,1H)、
7.89(s,1H)。
【0370】 次に、5−(3−ジメチルアミノ−1−ブチルオキシ)−2−クロロ−3−メ
チルピリジン48Bを、以下のように作製した。
【0371】 生成物48A(57mg、0.18ミリモル)のギ酸(1mL)溶液を、37
%のホルマリン溶液(2.5mL)で処理し、得られた混合物を5時間70℃に
加熱した。減圧下で、溶媒および余分な試薬を除去した。残渣を飽和炭酸ナトリ
ウム溶液に溶解させ、CHClを用いて3回抽出にかけた。CHCl
出物を合わせて、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮して、淡黄色の油を、表
題化合物として得た。次いで、残渣をカラムで精製した。酢酸エチル/メタノー
ル/水酸化アンモニウム(10:1:0.1)で溶離して、48B(100%、
63mg)を得た。MS(CI/NH)m/e 243(M+H)
NMR(CDCl,300MHz)δ:1.09(d,J=6Hz,3H)、
1.78(m,1H)、2.03(m,1H)、2.35(s,6H)、2.9
3(bs,1H)、4.00〜4.15(m,2H)、7.12(d,J=3H
z,1H)、7.90(d,J=3Hz,1H)。
【0372】 次いで、5−(3−ジメチルアミノ−1−ブチルオキシ)−2−クロロ−メチ
ルピリジンp−トルエンスルホン酸48を、以下のように作製した。
【0373】 生成物45A(63mg、0.26ミリモル)の酢酸エチル(1mL)溶液を
、p−トルエンスルホン酸一水和物(49mg、0.27ミリモル)で処理し、
5分間攪拌した。次いで、エチルエーテル(30ml)を加え、さらに5分間攪
拌した。エーテルをデカントし、手順を繰り返した。次いで、残渣を真空中で乾
燥して、48を白色の固体として得た。MS(CI/NH)m/e 243(
M+H)H NMR(DO,300MHz)δ:1.39(d,J=7
Hz,3H)、2.09(m,1H)、2.33(m,1H)、2.37(s,
3H)、2.38(s,3H)、2.87(s,6H)、3.70(m,1H)
、4.15〜4.27(m,2H)、7.35(d,J=8Hz,2H)、7.
37(d,J=4Hz,1H)7.68(d,J=8Hz,2H)、7.87(
d,J=3Hz,1H)。元素分析C1219ClO・1.3C S・HOの計算値:C,52.30;H,6.53;N,5.78;実測値
:C,52.00;H,6.33;N,6.10。
【0374】 実施例49 5−(3−アミノ−1−ブチルオキシ)−2−クロロ−3−メチル−ピリジン
p−トルエンスルホン酸49を、以下の手順に従って合成した。
【0375】 生成物48A(99mg、0.36ミリモル)の塩化メチレン(5mL)溶液
を、p−トルエンスルホン酸一水和物(74mg、0.39ミリモル)で処理し
、還流しながら5時間攪拌した。エタノールの容積を小さくしてから、エチルエ
ーテル(30ml)を加え、さらに5分間攪拌した。エーテルをデカントし、手
順を繰り返した。次いで、残渣を真空中で乾燥して、49を白色の固体として得
た。融点163〜165℃;MS(CI/NH)m/e 215(M+H) 。232(M+NH H NMR(DO,300MHz)δ:1.3
7(d,J=7Hz,3H)、2.02〜2.22(m,2H)、2.33(s
,3H)、2.38(s,3H)、3.64(m,1H)、4.15〜4.30
(m,2H)、7.35(d,J=8Hz,2H)、7.40(d,J=3Hz
,1H)、7.68(d,J=8Hz,1H)、7.87(d,J=3Hz,1
H)。元素分析C1015ClO・1.3CS・0.5H
の計算値:C,51.26;H,5.95;N,6.26;実測値:C,51.
35;H,5.85;N,6.28。
【0376】 実施例50 in vitro 本発明の化合物を、以下に記載するように、ニコチン性アセチルコリン受容体
に対するin vitroアッセイにかけると、この受容体に対して有効な結合
剤であることが判明した。リガンドのニコチン性アセチルコリンチャネル受容体
への結合能を判定するin vitroプロトコルを以下のように決定した。
【0377】 ラット全脳由来の粗シナプス膜調製物を使用して、[H]−シチジン([ H]−CYT)をニューロンのニコチン性アセチルコリン受容体に結合させた(
Pabreza等のMolecular Pharmacol.、1990年、
39:9)。使用前に、洗浄した膜を−80℃で保管した。凍らせたアリコート
をゆっくりと解凍し、20倍の体積の緩衝液(含:120mMのNaCl、5m
MのKCl、2mMのMgCl、2mMCaCl、50mMのTris−C
l;pH7.4@4℃)に再懸濁させた。20,000×gで15分間遠心分離
した後、ペレットを30倍の体積の緩衝液に再懸濁させた。
【0378】 試験化合物を水に溶解させて10mMの保存溶液を作製した。次いで、各溶液
を緩衝液(上記のもの)で希釈し(1:100)、さらに7段階の対数的な連続
希釈を行って10−5〜10−11Mの試験溶液を作製した。
【0379】 最終容積500μL中にその範囲の各濃度の上記試験化合物および[H]−
CYT(1.25nM)を含む3組の試験管に、ホモジェネート(125〜15
0μgのタンパク質を含有)を加えた。試料を60分間4℃でインキュベートし
、次いで、3×4mLの氷冷緩衝液を使用して予め0.5%のポリエチレンイミ
ンに浸したWhatmanGF/Bフィルターですばやく濾過した。フィルター
をEcolume(登録商標)(ICN)4mL中でカウントにかけた。非特異
的結合を、10μMの(−)−ニコチンの存在下で判定し、値を総結合に対する
百分率として表した。IC50値を、4パラメータの非線形回帰を用いて決定し
、それをChengおよびPrusoffの補正を用いてK値に変換した(K =IC50/(1+[リガンド]/リガンドのK)。
【0380】 結果を表1および2に詳述する。各実施例番号は、上述の合成の実施例に対応
している。表中の実施例1〜49は、本発明の化合物である。K値が低いほど
、ニューロンのニコチン性アセチルコリン受容体への結合性が高くなる。
【0381】 in vivo in vivoプロトコルを利用して、マウスにホットプレートを用いる例で
のニコチン性アセチルコリン受容体リガンドの鎮痛剤としての有効性を判定した
【0382】 マウスをグループ分けし(n=8/グループ)、それを各投与量のグループと
して利用した。薬物はすべて腹膜内投与経路によって投与した。試験薬物を水に
溶解させて6.2mMの保存溶液とした。動物にこの溶液(10mL/kg体重
)を投与し、62マイクロモル/kgの用量を与えた。保存溶液を半対数的に連
続希釈した後、より少ない投与量で同様に投与した。動物に投与してから30分
後にホットプレートでの試験を実施した。使用したホットプレートは、自動化し
た鎮痛モニター(モデル#AHP16AN、Omnitech Electro
nics,Inc.、オハイオ州コロンバス)である。ホットプレートの温度を
55℃に維持し、中断時間を180秒とした。試験した各化合物について対照実
験を行った。10回目の跳躍までの潜刺激期を従属的な測度として記録した。対
照群に比較して10回目の跳躍の潜刺激期が増大したことを、有意な効果である
とみなした。
【0383】 以下の表1および2に、上記の手順に従って得た結果を例示する。 表1はまた、試験投与量のうちで、欄に記した用量の本発明の化合物で上記で定
義した有意な効果が認められた最小有効投与量(MED)も示す。有効な効果が
認められた投与量が少ないほど、化合物の効果が高い。このデータは、選択され
た本発明の化合物が6.2〜62マイクロモル/kgの範囲の投与量で有効な抗
侵害受容作用を有することを示している。
【0384】
【表1】
【0385】
【表2】
【0386】 引用したすべての参考文献を参照により本明細書に組み込む。
【0387】 本発明は、前述の説明および実施例によって例示される。当分野の技術者には
各自の見方で多くの変形形態が明らかになろう。したがって、前述の説明は例示
を限定しないものとする。前掲の特許請求の範囲および意図から逸脱しない範囲
のすべての変形形態は、本明細書に包含されるものとする。
【0388】 前掲の特許請求の範囲に記載の本発明の概念および範囲から外れない限り、本
明細書に記載する本発明の組成物、方法の操作および組合せ方に変化をもたせる
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07M 7:00 C07M 7:00 (72)発明者 ドン,リミン アメリカ合衆国、カリフオルニア・92117、 サン・デイエゴ、クレアモント・メサ・ビ ルデイング・5110、アパートメント・301 Fターム(参考) 4C055 AA01 BA02 BA39 CA02 CA03 CA05 CA06 CA39 CA42 CB02 CB10 DA01 EA01 4C086 AA01 AA02 AA03 BC17 GA08 MA01 MA04 ZA01 ZA02 ZA08

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の構造の化合物 【化1】 [式中、nは、1〜4の整数であり; RおよびRは、それぞれ独立に、水素、低級アルキル、アルケニル、アルキ
    ニル、アラルキルおよびシアノメチルからなる群から選択され; 各Rは、水素、ハロアルキルおよび低級アルキルからなる群から選択され; 各Rは、それぞれ独立に、水素、ヒロドキシル、低級アルキル、低級アルケニ
    ル、低級アルキニル、低級アルコキシ、アルケンオキシ、アルキンオキシ、チオ
    アルコキシ、脂肪族アシル、−CF、ニトロ、シアノ、−N(C〜Cアル
    キル)−C(O)(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキルアミノ、アル
    ケニルアミノ、アルキニルアミノ、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、アミノ、
    ハロゲン、−C(O)O−(C〜Cアルキル)、−C(O)NH−(C
    アルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、ハロアルキル、アル
    コキシカルボニル、アルコキシアルコキシ、カルボキシアルデヒド、カルボキサ
    ミド、シクロアルキル、シクロアルケニル、脂肪族アシル、−CH=NOH、−
    PO、−OPO、ヘテロシクリルアルキル、シクロアルキニル、ア
    リール、アロイル、アリールオキシ、アリールアミノ、ビアリール、チオアリー
    ル、ヘテロシクリル、ヘテロシクロイル、アルキルアリール、アラルキル、アラ
    ルケニル、アルキルヘテロシクリル、スルホニル、スルホンアミド、カルバマー
    ト、アリールオキシアルキル、カルボキシルおよび−C(O)NH(ベンジル)
    からなる群から選択され; Rは、水素、ハロゲン、低級アルキル、ニトロ、低級アルキルアミノおよび低
    級アルコキシからなる群から選択され; Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、低級アルキル、低級アルケニル、低級
    アルキニル、低級アルコキシ、アルケンオキシ、アルキンオキシ、チオアルコキ
    シ、脂肪族アシル、−CF、ニトロ、アミノ、シアノ、−N(C〜Cアル
    キル)−C(O)(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキルアミノ、アル
    ケニルアミノ、アルキニルアミノ、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、−C(O
    )O−(C〜Cアルキル)、−C(O)NH−(C〜Cアルキル)、−
    CH=NOH、−C(O)N(C〜Cアルキル)、ハロアルキル、アルコ
    キシルカルボニル、アルコキシアルコキシ、カルボキシアルデヒド、カルボキサ
    ミド、シクロアルキル、シクロアルケニル、脂肪族アシル、−CH=NOH、−
    PO、−OPO、ヘテロシクリルアルキル、シクロアルキニル、ア
    リール、アロイル、アリールオキシ、アリールアミノ、ビアリール、チオアリー
    ル、ヘテロシクリル、ヘテロシクロイル、アルキルアリール、アラルケニル、ア
    ラルキル、アルキルヘテロシクリル、スルホニル、スルホンアミド、カルバマー
    ト、アリールオキシアルキル、カルボキシルおよび−C(O)NH(ベンジル)
    からなる群から選択され; Aは、−O−、−S−、−N(R)−、−SON(R)−および−NR SO−からなる群から選択され; R、R、R、R、RおよびRは、非置換である、もしくは少なくと
    も1個の、電子供与基または電子受容基で置換されている。ただし、A=Oであ
    るとき、RまたはRの少なくとも一方はハロゲンであり;さらに、Rおよ
    びRがヘテロ原子に対してαである炭素と結合するとき、Rは、ハロゲン、
    ヒドロキシル、またはアミノでない。] およびその薬剤として許容される塩。
  2. 【請求項2】 そのエステル、カルバマート、アミナル、アミドおよびプロ
    ドラッグからなる群から選択された前記化合物の誘導体をさらに含む、請求項1
    に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 次の構造の請求項1に記載の化合物 【化2】 [式中、nは、1〜4の整数であり; RおよびRは、それぞれ独立に、水素、低級アルキル、アルケニル、アルキ
    ニル、アラルキルおよびシアノメチルからなる群から選択され; 各Rは、水素、ハロアルキルおよび低級アルキルからなる群から選択され; 各Rは、それぞれ独立に、水素、ヒロドキシル、低級アルキル、低級アルケニ
    ル、低級アルキニル、低級アルコキシ、アルケンオキシ、アルキンオキシ、チオ
    アルコキシ、脂肪族アシル、−CF、ニトロ、シアノ、−N(C〜Cアル
    キル)−C(O)(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキルアミノ、アル
    ケニルアミノ、アルキニルアミノ、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、アミノ、
    ハロゲン、−C(O)O−(C〜Cアルキル)、−C(O)NH−(C
    アルキル)、脂肪族アシル、−CH=NOH、−PO、−OPO 、ヘテロシクリルアルキル、−C(O)N(C〜Cアルキル)、ハロア
    ルキル、アルコキシルカルボニル、アルコキシアルコキシ、カルボキシアルデヒ
    ド、カルボキサミド、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、
    アリール、アロイル、アリールオキシ、アリールアミノ、ビアリール、チオアリ
    ール、ヘテロシクリル、ヘテロシクロイル、アルキルアリール、アラルキル、ア
    ラルケニル、アルキルヘテロシクリル、スルホニル、スルホンアミド、カルバマ
    ート、アリールオキシアルキル、カルボキシルおよび−C(O)NH(ベンジル
    )からなる群から選択され; Rは、水素、ハロゲン、低級アルキル、ニトロ、低級アルキルアミノおよび低
    級アルコキシからなる群から選択され; Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、低級アルキル、低級アルケニル、低級
    アルキニル、低級アルコキシ、アルケンオキシ、アルキンオキシ、チオアルコキ
    シ、脂肪族アシル、−CF、ニトロ、アミノ、シアノ、−N(C〜Cアル
    キル)−C(O)(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキルアミノ、アル
    ケニルアミノ、アルキニルアミノ、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、−C(O
    )O−(C〜Cアルキル)、−C(O)NH−(C〜Cアルキル)、−
    CH=NOH、−C(O)N(C〜Cアルキル)、ハロアルキル、アルコ
    キシルカルボニル、アルコキシアルコキシ、カルボキシアルデヒド、カルボキサ
    ミド、シクロアルキル、シクロアルケニル、脂肪族アシル、−CH=NOH、−
    PO、−OPO、ヘテロシクリルアルキル、シクロアルキニル、ア
    リール、アロイル、アリールオキシ、アリールアミノ、ビアリール、チオアリー
    ル、ヘテロシクリル、ヘテロシクロイル、アルキルアリール、アラルキル、アラ
    ルケニル、アルキルヘテロシクリル、スルホニル、スルホンアミド、カルバマー
    ト、アリールオキシアルキル、カルボキシルおよび−C(O)NH(ベンジル)
    からなる群から選択され; R、R、R、R、RおよびRは、非置換である、あるいは少なくと
    も1個の、電子供与基または電子受容基で置換されている。ただし、Rおよび
    がヘテロ原子に対してαである炭素と結合するとき、Rは、ハロゲン、ヒ
    ドロキシル、またはアミノでなく、さらに、RまたはRの少なくとも一方は
    ハロゲンである。] およびその薬剤として許容される塩。
  4. 【請求項4】 そのエステル、カルバマート、アミナル、アミドおよびプロ
    ドラッグからなる群から選択された前記化合物の誘導体をさらに含む、請求項3
    に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 n=2であり、Rがハロゲンであり、およびRが水素、
    低級アルキルおよびハロゲンからなる群から選択される、請求項3に記載の化合
    物。
  6. 【請求項6】 次の構造の請求項1に記載の化合物 【化3】 [式中、nは1〜4の整数であり; RおよびRは、それぞれ独立に、水素および低級アルキルからなる群から選
    択され; Rは、水素、ハロアルキルおよび低級アルキルからなる群から選択され; Rは、水素、ハロゲン、低級アルキル、ニトロ、低級アルキルアミノおよび低
    級アルコキシからなる群から選択され; Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、低級アルキル、低級アルケニル、低級
    アルキニル、低級アルコキシ、アルケンオキシ、アルキンオキシ、チオアルコキ
    シ、脂肪族アシル、−CF、ニトロ、アミノ、シアノ、−N(C〜Cアル
    キル)−C(O)(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキルアミノ、アル
    ケニルアミノ、アルキニルアミノ、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、−C(O
    )O−(C〜Cアルキル)、−CH=NOH、−C(O)NH−(C〜C アルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、ハロアルキル、アルコ
    キシルカルボニル、アルコキシアルコキシ、カルボキシアルデヒド、カルボキサ
    ミド、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、アロ
    イル、アリールオキシ、アリールアミノ、ビアリール、チオアリール、ヘテロシ
    クリル、ヘテロシクロイル、アルキルアリール、アラルキル、アラルケニル、ア
    ルキルヘテロシクリル、スルホニル、スルホンアミド、カルバマート、脂肪族ア
    シル、−CH=NOH、−PO、−OPO、ヘテロシクリルアルキ
    ル、アリールオキシアルキル、カルボキシルおよび−C(O)NH(ベンジル)
    からなる群から選択され; R、R、R、RおよびRは、非置換である、あるいは少なくとも1個
    の、電子供与基または電子受容基で置換されている。ただし、RまたはR
    少なくとも一方はハロゲンである。] およびその薬剤として許容される塩。
  7. 【請求項7】 そのエステル、カルバマート、アミナル、アミドおよびプロ
    ドラッグからなる群から選択された前記化合物の誘導体をさらに含む、請求項6
    に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 各RおよびRが、それぞれ独立に、低級アルキル、−F
    、−Clおよび−Brからなる群から選択され、nが1であり、およびRがハ
    ロアルキルおよび低級アルキルからなる群から選択される、請求項6に記載の化
    合物。
  9. 【請求項9】 各RおよびRが、それぞれ独立に、低級アルキル、−F
    、−Cl、−Brからなる群から選択され、nが2であり、およびRがハロア
    ルキル、低級アルキルからなる群から選択される、請求項6に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 5−[(S)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−
    クロロピリジン、5−[(S)−2−メチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2
    −クロロピリジン、5−[(S)−2−アミノ−1−プロピルオキシ]−2−フ
    ルオロピリジン、5−[(S)−2−メチルアミノ−1−プロピルオキシ]−2
    −フルオロピリジン、5−[(S)−2−メチルアミノ−1−プロピルオキシ]
    −2−クロロ−3−ブロモピリジン、5−[(S)−2−メチルアミノ−1−プ
    ロピルオキシ]−2−クロロ−3−メチルピリジン、およびその薬剤として許容
    される塩から選択された請求項3に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 そのエステル、カルバマート、アミナル、アミド、および
    プロドラッグからなる群から選択された前記化合物の誘導体をさらに含む、請求
    項10に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 哺乳動物の神経伝達物質の放出を制御する方法であって、
    前記哺乳動物に治療上有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む方
    法。
  13. 【請求項13】 薬剤として許容される担体中に請求項1に記載の化合物お
    よびその薬剤として許容される塩を含む、薬剤組成物。
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