JP2003523831A - 核生成鋳造装置及び方法 - Google Patents
核生成鋳造装置及び方法Info
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Abstract
Description
的には、本発明は減圧核生成鋳造装置及び方法に関する。
基合金のような金属は、微細粒ミクロ組織、均質性及び実質的に欠陥のない組成
が望まれるタービン部品用途に多用される。超合金の製造コストは高いので、超
合金の鋳造品及びインゴットに問題があるのは望ましくなく、こうした問題の結
末は特にタービン部品へと加工されるインゴットで有害である。従来の鋳造品製
造装置では、鋳造品から製造される部品に不都合な結果を生じかねない不純物、
夾雑物その他の成分の量を低減させることが試みられていた。
エレクトロスラグ精錬(ESR)工程(例えば、すべて本願出願人に譲渡された
米国特許第5160532号、同第5310165号、同第5325906号、
同第5332197号、同第5348566号、同第5366206号、同第5
472177号、同第5480097号、同第5769151号、同第5809
057号及び同第5810066号に開示されたもの)を含むものがある。不純
物、夾雑物その他の成分の量を低減すべくさらに精錬して鋳造品を製造するため
、その他の冶金的方法、例えば、特に限定されないが精錬及び機械的加工をES
Rと組合せることもある。かかる処理順序で製造された金属は極めて有用で、金
属製品自体高い価値を有するものの、かかる処理には多大な費用と時間を要する
。さらに、比較的大量の金属(超合金など)の処理及び精錬には、例えば均質な
無欠陥組織を得る上での問題を含め、数々の問題が付随する。
錬金属の結晶粒度その他のミクロ組織の制御である。さらに、大量の金属で処理
を行うため、合金又は成分の偏析の問題も生ずる。ある種のエレクトスラグ精錬
処理作業時に問題が起こることもある。例えば、従来のエレクトロスラグ精錬プ
ロセスでは、通例、溶融精錬金属の層の上に浮かんだスラグ精錬層を収容する精
錬容器が用いられる。未精錬金属のインゴットが一般に消耗電極として用いられ
、これを容器内に降下させて溶融エレクトロスラグ層と接触させる。スラグ層を
通してインゴットに電流を流して、インゴットとスラグ層の界面で表面融解させ
る。インゴットの融解に伴い、夾雑酸化物及び不純物がスラグに暴露され、イン
ゴットとスラグとの接点で除去される。精錬金属の液滴が形成され、スラグを通
過して、スラグの真下の溶融精錬金属のプールに集められる。こうしたエレクト
ロスラグ精錬装置は、精錬電流、比入熱及び融解速度(ただし、これらに限定さ
れない。)など個々のプロセスパラメータ間の関係によって左右されかねない。
こうした関係には、金属のエレクトロスラグ精錬速度と、金属インゴットの温度
と、精錬溶融金属鋳造品の冷却速度との不都合な相互依存性があり、いずれも鋳
造品に不良金属学的組織をもたらしかねない。
レクトロスラグるつぼ内で比較的深い金属プールが形成されることである。溶湯
プールが深いと、プール内に空気が巻き込まれて鋳造品中に有害なボイドや気孔
を生じることがある。また、溶湯プールが深いと、金属に様々な成分マクロ偏析
を引起こし、さらに有害なミクロ組織(例えば、微細粒ミクロ組織以外のミクロ
組織)や、元素偏析を起こして不均質組織を生じることがある。こうした深い溶
湯プールの問題を解決するため、エレクトロスラグ精錬プロセスと併せて後処理
作業を用いることが提唱されている。こうした後処理に、真空アーク再溶解(V
AR)がある。真空アーク再溶解は、真空アーク工程でインゴットを処理して比
較的浅い溶湯プールが形成されたときに開始し、改善されたミクロ組織を生じさ
せるが、かかるミクロ組織は水素含量が低下していることもある。真空アーク精
錬プロセスに続いて、得られたインゴットを機械的に加工して望ましい微細粒ミ
クロ組織を有する金属素材を得る。かかる機械的加工としては、鍛造加工、引抜
き加工及び熱処理の組合せがある。かかる熱機械的処理には、高価な大規模設備
だけでなく、多大なエネルギー入力も必要とされる。
唱されており、鉛直鋳造プロセスで樹枝状結晶成長を抑制して結晶粒ミクロ組織
を制御することが試みられている。この方法は幾つかの用途に有用なミクロ組織
を与え得る。鉛直鋳造方法では半固形金属液滴を生じるが、液滴が鋳造品の液相
線部分に衝突する際にその表面に若干のガスが巻き込まれることがある。核生成
鋳造品及び液滴に付随する浮力は、通例、鋳造品からのガスの除去には不十分で
ある。そのため、得られる鋳造品が有害なボイドを含み、鋳造品の用途が損なわ
れかねない。さらに、核生成鋳造装置では、特に限定されないが不純物や酸化物
やその他の有害成分を始めとする原料金属含有量が制御されない。鉛直鋳造方法
は鋳型中で比較的深い液相線部分を形成し、かかる液相線部分が凝固する際に鋳
造品に若干のガスが巻き込まれて鋳造品に有害なボイドや気孔を生じることがあ
る。ボイド及び気孔は、鋳造品のミクロ組織及び特性に悪影響を及ぼしかねない
。
、比較的均質な微細粒ミクロ組織を有する鋳造品を生じ、かつ清浄な金属源を供
給できる金属鋳造方法及び装置を提供する必要性が存在する。さらに、比較的均
質な微細粒ミクロ組織を有する鋳造品を製造する方法及び装置を提供する必要性
も存在する。さらに、タービン部品用の、酸化物を実質的に含まない鋳造品を製
造する方法及び装置を提供する必要性も存在する。
本鋳造装置は、精錬液体金属を受入れる液相線部分と凝固部分とを含む鋳造品を
生じ、鋳造品は実質的に酸化物と硫化物を含まず偏析欠陥のない微細粒均質ミク
ロ組織を有する。本鋳造装置は、精錬によって酸化物と硫化物が除去された精錬
液体金属の供給源と、鋳造装置の少なくとも一部分を減圧にする減圧装置と、鋳
造品を形成するための核生成鋳造装置とを含む。減圧装置は、鋳造品の液相線部
分から巻き込み空気を低減するのに十分な減圧を生じさせる。
る。鋳造装置は、精錬液体金属を受入れる液相線部分と凝固部分とを含む鋳造品
を生じ、鋳造品は実質的に酸化物と硫化物を含まず偏析欠陥のない微細粒均質ミ
クロ組織を有する。鋳造装置は、精錬によって酸化物と硫化物が除去された精錬
液体金属の供給源と、鋳造装置の少なくとも一部分を減圧にする減圧装置と、鋳
造品を形成するための核生成鋳造装置とを含む。減圧装置は、鋳造品の液相線部
分から巻き込み空気を低減するのに十分な減圧を生じさせる。
て開示した以下の詳細な説明を添付の図面と併せて参照することで明らかとなろ
う。図面全体を通して、類似部品は類似の符号で示した。
も知られる。)用の液体金属流として供給できる清浄金属源を含む。本発明に係
る鋳造装置は、本発明に係る減圧装置で発生させることのできる減圧環境中での
鋳造をも可能にする。減圧装置は核生成鋳造装置内に比較的軽度の真空を生じ、
鋳造品の液相線部分から巻き込みガスが除去される。比較的軽度の真空は、約0
.1〜約0.5気圧の圧力範囲内で加えられる。本発明に係る鋳造装置内でのこ
の範囲の減圧は、特に従来の核生成鋳造装置に比べ、鋳造品の密度を高める。
せる工程と、減圧装置内で清浄金属を核生成鋳造装置に送入又は供給する工程と
、減圧装置によって巻き込みガスを除去することから生じる緻密な鋳造品を製造
する工程とを含む。かかる鋳造品としては、特に限定されないが、酸化物及び不
純物を実質的に含まない材料からなる鋳造品、インゴット及びプリフォームが挙
げられる。「実質的に含まない」という用語は、材料中のいかなる成分も材料に
悪影響を与えない(例えば、強度及びその関連特性に関して)ことを意味する。
さらに、かかる鋳造方法は、特に上記のような従来の融解方法で製造された鋳造
品に比べて偏析欠陥の低減した鋳造品を生ずる。本発明の記載では、かかる鋳造
方法及び装置で製造した鋳造品について説明するが、これは単なる例示にすぎず
、本発明を限定するものではない。
トロスラグ精錬装置からなるものでもよい。例えば、かかるエレクトロスラグ精
錬装置は、例えば本願出願人に付与された上記米国特許に開示されているような
低温誘導案内(CIG)装置と協働するエレクトロスラグ精錬装置からなる。核
生成鋳造装置は溶融金属を冷却域に通過させる装置を含むものでもよく、冷却域
は各液滴の平均約30体積%以下が凝固するのに十分な長さに形成される。液滴
は次いで鋳型に入り、金属液滴の凝固は鋳型内で完了する。液滴の約30体積%
未満が固体状態のときは、液滴は液体としての特性を保持しており、鋳型内で容
易に流動する。
鋳造装置全体を包囲すること)できる。別法として、本発明に係る減圧装置は、
鋳造品の液相線部分から巻き込みガスを除去するため鋳造装置の一部分のみを包
囲することもできる。本発明に係る減圧装置によって包囲される鋳造装置部分は
、鋳造操作に際して鋳造品の液相線部分から巻き込みガスを除去するために十分
なものである。減圧装置に関連して使用される「包囲する」という用語は、減圧
装置が本発明に係る減圧装置を取囲み、収納し、取巻き、その他の方式で包囲す
ることを意味する。
び合金(特に限定されないが、例えばニッケル(Ni)基超合金、コバルト(C
o)基超合金、鉄(Fe)基合金及びチタン(Ti)基合金)用の均質な微細粒
ミクロ組織を有する鋳造品を生じる。本鋳造方法及び装置によって製造される鋳
造品は、均質微細粒ミクロ組織のため、少ない加工及び熱処理工程で最終鋳造品
のビレットへと加工することもできるし、或いは直接鍛造することもできる。従
って、かかる鋳造方法及び装置は、特に限定されないが、ディスク、ロータ、動
翼、静翼、ホイール、バケット、リング、軸、ホイールその他の同様の構成要素
などの回転装置用途及びその他のタービン部品用途を始めとする数多くの用途に
使用できる高品質の鍛造品の製造に使用することができる。鋳造品から製造した
タービン部品に関して本発明を説明するが、これは本発明の技術的範囲に属する
用途の例示にすぎない。
部分断面立面図である。図2〜図4は、図1に示す鋳造装置構成要素の細部を示
す。本発明の理解を図るべく、まずエレクトロスラグ精錬装置1について説明し
、次に鋳造装置3について説明し、さらに減圧装置について説明する。
錬装置1によって提供し得る。清浄金属は、核生成鋳造装置2に供給し得る。エ
レクトロスラグ精錬装置1と核生成鋳造装置2は協働して減圧装置を備えた鋳造
品製造用の鋳造装置3を構成する。エレクトロスラグ精錬装置1では、精錬すべ
き金属の消耗電極24をエレクトロスラグ精錬装置1に直接導入し、消耗電極2
4を精錬して清浄精錬金属溶湯46(以下「清浄金属」という。)を生じさせる
。消耗電極24としてのエレクトロスラグ精錬装置1用金属源は単なる例示にす
ぎず、本発明の技術的範囲には、特に限定されないが、インゴット、金属溶湯、
粉末金属及びこれらの組合せを含む金属源が包含される。消耗電極に関して本発
明を説明するが、これは単なる例示にすぎず、本発明を限定するものではない。
清浄金属46は、エレクトロスラグ精錬装置1の下方に取付けられた低温炉床構
造物40に収容され保持される。清浄金属46は、低温炉床構造物40の下方に
配置されたコールドフィンガオリフィス構造物80を通して低温炉床構造物40
から排出される。
床構造物40への精錬金属の送出速度がコールドフィンガオリフィス構造物80
のオリフィス81を通しての低温炉床構造物40からの溶融金属46の排出速度
に近似していれば、清浄金属46の供給について実質的に定常運転をもたらす。
そこで、かかる鋳造方法は長期間連続して運転でき、大量の金属を処理できる。
別法として、かかる鋳造方法は鋳造装置3のいずれか1以上の構成要素の間欠運
転によって間欠的に運転することもできる。
して清浄金属46が流れ56として流出すると、核生成鋳造装置2へと流入して
鋳造品145を形成する。流れ56及び(液相線部分148を含む)鋳造品14
5は、本発明に係る減圧装置200で包囲される。鋳造品145を加工して精錬
金属の比較的大形のインゴットを製造してもよい。別法として、鋳造品145を
を加工して小形の鋳造品、インゴット又は鋳造品を製造してもよいし、連続鋳造
品としてもよい。本発明に係る鋳造方法及び装置では、望ましい材料特性を有す
る金属鋳造品の製造に従前必要とされていた上記のような加工作業の多くが不要
となる。
いる。減圧装置200は、鋳造装置3内を減圧にする減圧発生装置201を含む
。減圧発生装置201は、減圧系統管路202により、鋳造装置3の少なくとも
一部分を包囲してその中の圧力を低下させる減圧室に連結されている。図1に示
されるように、減圧装置200は鋳造装置3の全体を包囲する(点線で示した)
減圧室225内に減圧を生じさせることができる。別法として、減圧装置200
は鋳造品145から巻き込みガスを除去するために鋳造装置3の一部分(例えば
核生成鋳造装置2)のみを包囲する減圧室235を含むこともできる。減圧室2
35は、鋳造装置3の様々な構成要素及び部品に対し、鋳造装置3の運転を可能
にしながら減圧装置200内に減圧を維持するのに十分な適当な封止構造物(図
示せず)を含む。
させることのできる任意適宜の形状の装置からなる。例えば、本発明を限定する
ものではないが、減圧発生装置201は真空ポンプからなる。この場合、真空ポ
ンプは本発明に係る減圧室内の圧力を約0.1〜約0.5気圧の範囲内の減圧(
「真空度」としても知られる)にまで低下させることができる。本発明に係る減
圧装置200は、鋳造品145の液相線部分148から巻き込みガスを除去する
のに十分な減圧を鋳造装置3内に生じる。巻き込み空気が鋳造品145から除去
されるので、得られる鋳造品145の密度は特に従来の核生成鋳造装置に比べて
上昇する。密度の上昇は、鋳造品の数多くの用途(特に限定されないが、例えば
タービン部品用途)にとって望ましい。
体14に取付けられたボックス12を含んでいて、ボックス12には特に限定さ
れないがモータその他の機構のような動力装置(図示せず)が収容される。動力
装置は、ねじ部材16に回転運動を与えるように構成される。インゴット支持構
造物20は、ねじ部材16と一端でねじ係合した部材(特に限定されないが、例
えば部材22)を含む。部材22はその他端において、特に限定されないがボル
ト26などの適当な連結手段によって消耗電極24を支持する。
却材で冷却される溶湯溜め32を含む。溶湯溜め32は溶融スラグ34を含んで
おり、過剰のスラグ34は固体スラグ粒子36として示してある。鋳造プロセス
に使用されるスラグの組成は処理すべき金属に応じて異なる。後述の通り、内壁
82の外側を流れる冷却材の冷却作用により、溶湯溜め32の内壁82の内面に
スラグスカル75を形成し得る。
)が取付けられる。低温炉床構造物40は、水などの適当な冷却材で冷却された
炉床42を含む。炉床42は、凝固した精錬金属のスカル44と精錬液体金属4
6とを収容している。溶湯溜め32は、炉床42と一体に形成してもよい。別法
として、溶湯溜め32と炉床42を別個のユニットとして形成し、それらを連結
してエレクトロスラグ精錬装置1を形成してもよい。コールドフィンガオリフィ
ス構造物80にはエレクトロスラグ精錬装置1の底部オリフィス81が設けられ
ているが、これについては図3と図4を参照して説明する。エレクトロスラグ精
錬装置1で精錬され、酸化物、硫化物その他の夾雑物を実質的に含まない清浄金
属46は、エレクトロスラグ精錬装置1を横断してコールドフィンガオリフィス
構造物80のオリフィス81から流出する。
構造物70は、電力供給制御機構74を含んでいてもよい。部材22に電流を伝
え、ひいては消耗電極24へと電流を伝えることのできる電気導体76で電源構
造物70を部材22に接続する。導体78を溶湯溜め32に接続すれば、エレク
トロスラグ精錬装置1の電源構造物70の回路が完成する。
断面図であり、エレクトロスラグ精錬構造物30は溶湯溜め32の上方部分を画
成し、低温炉床構造物40は溶湯溜め32の下方部分42を画成する。一般に、
溶湯溜め32は内壁82と外壁84を有する二重壁の溶湯溜めからなる。内壁8
2と外壁84の間には特に限定されないが水などの冷却材86が供給される。冷
却材86は、供給源98(図3)から通常の入口及び出口(図示せず)を通して
内壁82と外壁84の間に画成される流路に流せばよい。低温炉床構造物40の
壁82を冷却する冷却水86は、エレクトロスラグ精錬装置30及び低温炉床構
造物40を冷却して、低温炉床構造物40の内面にスカル44を形成させる。冷
却材86は、エレクトロスラグ精錬装置1、鋳造装置3又はエレクトロスラグ精
錬構造物30の運転に不可欠ではない。冷却は、液体金属46が内壁82に接触
して攻撃するのを確実に防止する。さもないと、壁82が多少溶解して液体金属
46を汚染しかねない。
の管状部分90及び92を含んでいてもよい。図2の底部には、2つのフランジ
付き管状部分90及び92が示してある。外壁88は、核生成鋳造装置2と協力
して後述のような制御雰囲気環境140を与える。低温炉床構造物40は、図3
及び図4に詳細に示すコールドフィンガオリフィス構造物80を含む。コールド
フィンガオリフィス構造物80は、図3に、低温炉床構造物40とコールドフィ
ンガオリフィス構造物80を通して低温炉床構造物40から流出する液体金属4
6の流れ56に関して示してある。コールドフィンガオリフィス構造物80は、
固形金属スカル44及び液体金属46と構造的に協働するように図示してある(
図2及び図3)。なお、図4は液体金属又は固形金属スカルのないコールドフィ
ンガオリフィス構造物80を示しており、コールドフィンガオリフィス構造物8
0の細部が示してある。
て流出させるためのオリフィス81を含む。コールドフィンガオリフィス構造物
80は、低温炉床構造物40及び低温炉床構造物30に連結している。従って、
低温炉床構造物40は概して不純物を含まない処理合金が低温炉床構造物40の
壁に接触してスカル44及び83を形成できるようにする。このように、スカル
44及び83は溶融金属46の容器として機能する。さらに、コールドフィンガ
オリフィス構造物80に形成されたスカル83(図3)はその厚さが制御でき、
通例、スカル44よりも薄い厚さに形成される。厚肉スカル44は低温炉床構造
物40に接し、薄肉スカル83はコールドフィンガオリフィス構造物80に接し
、スカル44とスカル83は互いに接して実質的に連続したスカルを形成する。
できる。熱は、低温炉床構造物の周囲に配置された誘導加熱コイル85から供給
される。誘導加熱コイル85は、供給源87から水などの適当な冷却材を流して
冷却した誘導加熱コイルでもよい。誘導加熱電力は、図3に略示した電源89か
ら供給される。コールドフィンガオリフィス構造物80の構成は、誘導エネルギ
ーによる加熱がコールドフィンガオリフィス構造物80を貫通し、液体金属46
及びスカル83を加熱してオリフィス81を開放状態に保って流れ56がオリフ
ィス81から流出できるようにする。コールドフィンガオリフィス構造物80に
加熱電力を印加しないと、液体金属46の流れ56が凝固してオリフィスが閉鎖
されることがある。加熱は、コールドフィンガオリフィス構造物80の各フィン
ガが隣接フィンガから絶縁されていること、例えばエアギャップ又はガスギャッ
プ或いは適当な絶縁材で絶縁されていることに依存する。
と溶融金属46は簡略化のため省略してある。各コールドフィンガ97はギャッ
プ94によって隣接フィンガ(例えばフィンガ92)から切り離されている。ギ
ャップ94は、特に限定されないがセラミック材料や絶縁ガスのような絶縁材で
満たしてもよい。こうすると、スカル83がコールドフィンガ間を架橋して液体
金属46がギャップを通るのを防くので、コールドフィンガオリフィス構造物8
0の内部に配置された溶融金属46(図示せず)がギャップから漏れ出すことが
なくなる。図4に示す通り、各ギャップはコールドフィンガオリフィス構造物8
0の底部まで延在するが、図では、ギャップ99は観察者の視線に合わせて示し
てある。ギャップは約20〜約50ミルの範囲内の幅で設ければよく、これは各
隣接フィンガ同士の絶縁隔離をもたらすのに十分である。
すことで水などの冷却材を供給できる。冷却材は次いでマニホルド98の周囲を
流れるとともにマニホルド98から各冷却管(例えば冷却管100)へと流れ込
む。冷却管100から出た冷却材は冷却管100の外面とフィンガの内面との間
を流れる。冷却材は次いでマニホルド102に回収され、排水管104を通して
コールドフィンガオリフィス構造物80から流出する。このような個別コールド
フィンガ給水管構成はコールドフィンガオリフィス構造物80全体の冷却を可能
にする。
属46に供給される加熱・冷却の量は、オリフィス81を流れ56として通過す
る液体金属46の量を調節することで制御し得る。加熱又は冷却の制御は、誘導
コイル85及びコールドフィンガオリフィス構造物80に流す電流及び冷却材の
量を調節することによって行われる。加熱又は冷却の制御によって、スカル44
及び83の厚さを増減でき、オリフィス81の開閉又はオリフィス81を通過す
る流れ56の量を増減できる。スカル44及び83の厚さを増減させることによ
って、コールドフィンガオリフィス構造物80を通してオリフィス81に流入す
る液体金属46の量を調節して流れ56を規制できる。スカル44及び83の厚
さを制御しながらオリフィス81を所定の通過サイズに維持すべく誘導加熱コイ
ル85への冷却水と加熱電流及び電力を調節することによって、流れ56の流量
を望ましいバランスに保つことができる。
て概説する。エレクトロスラグ精錬装置1は、欠陥及び不純物を含むインゴット
又はある程度まで精錬されたインゴットを精錬することができる。消耗電極24
はエレクトロスラグ精錬装置1によって融解される。消耗電極24は、エレクト
ロスラグ精錬装置内の溶融スラグと接するようにエレクトロスラグ精錬装置1に
取付けられる。電力をエレクトロスラグ精錬装置及びインゴットに供給する。電
力は、溶融スラグとの接触面でインゴットの融解を引起こし、金属の溶融液滴を
生じさせる。溶融液滴は溶融スラグを通って落下する。液滴は溶融スラグを通過
した後、エレクトロスラグ精錬構造物30の下方の低温炉床構造物40に精錬液
体金属として集められる。消耗電極24由来の酸化物、硫化物、夾雑物その他の
不純物は、インゴット表面に液滴が形成され溶融スラグを通過する際に除去され
る。溶融液滴は、コールドフィンガオリフィス構造物80のオリフィス81で流
れ56としてエレクトロスラグ精錬装置1から排出される。鋳造装置3のエレク
トロスラグ精錬装置1を出て鋳造品を形成する流れ56は、酸化物、硫化物、夾
雑物その他の不純物を実質的に含まない精錬溶湯からなる。
フィス81の上方の液体金属46の液位を調節することでさらに制御することが
できる。コールドフィンガオリフィス構造物80のオリフィス81の上方に延在
する液体金属46とスラグ44及び83が液位を画成する。液位とオリフィス8
1のサイズを一定に保ってエレクトロスラグ精錬装置1を備えた鋳造装置3を運
転すれば、実質的に一定な液体金属の流量を成立させることができる。
ようにするため、定常状態の電力が望ましい。ただし、鋳造装置3に印加される
電流を調節して、オリフィス81上方の液体金属46とスラグ44及び83を増
減させることもできる。オリフィス81上方の液体金属46とスラグ44及び8
3の量は、インゴットを融解する電力及びスカルを生じるエレクトロスラグ精錬
装置1の冷却によって決定される。印加電流の調節によって、オリフィス81を
通る流量を制御できる。
と接触した状態に保てばよい。定常状態での運転のため消耗電極24が溶融スラ
グ34の上面と確実に接した状態に維持するには、消耗電極24の溶湯46中へ
の降下速度を調整すればよい。こうすると、鋳造装置3における流れ56の定常
状態での出湯を維持できる。鋳造装置3のエレクトロスラグ精錬装置1で生じた
金属の流れ56はエレクトロスラグ精錬装置1を出て核生成鋳造装置2に供給さ
れる。核生成鋳造装置2は図1ではエレクトロスラグ精錬装置1と協働した状態
で略示した。
1から流れ56を受取るように配置された破壊部位134を含む。破壊部位13
4は、流れ56を複数の溶融金属液滴138に変える。破壊部位134への流れ
56の供給は、液滴138の実質的かつ不都合な酸化の防止に十分な制御された
雰囲気環境140下で行われる。制御雰囲気環境140は、流れ56の金属と反
応しないガス又は複数のガスの組合せを含んでいてもよい。例えば、流れ56が
アルミニウム又はマグネシウムを含む場合、制御雰囲気環境140は、液滴13
8が火災原因となるのを防止する環境を与える。通例、制御雰囲気環境140で
の使用には貴ガス又は窒素が適している。これらのガスは本発明の技術的範囲に
属する大半の金属及び合金に対して非反応性であるからである。例えば、安価な
ガスである窒素は、過度の窒化を受け易い金属及び合金を除けば、制御雰囲気環
境140に使用し得る。また、金属が銅を含む場合、制御雰囲気環境140は窒
素、アルゴン又はそれらの混合物を含んでいてもよい。金属がニッケル又は鋼を
含む場合、制御雰囲気環境140は窒素、アルゴン又はそれらの混合物を含んで
いてもよい。
。例えば、破壊部位134はガスアトマイザからなり、流れ56を1以上のジェ
ット142で外接させる。流れに衝突するジェット142からのガスの流量を調
節すれば、液滴138の大きさ及び速度を制御できる。本発明の技術的範囲に属
する別の噴霧装置として、制御雰囲気環境140の生成に用いるガス流の形態の
高圧噴霧ガスがある。制御雰囲気環境140用のガス流は金属の流れ56に衝突
して液滴138へと変えることができる。その他のタイプの流れ破壊装置の例と
しては、電界に垂直な磁石を用いてDC電源に接続した2枚の電極間の狭いギャ
ップに流れ56を流す磁気流体アトマイザ装置、及び機械式流れ破壊装置が挙げ
られる。
形をなす。液滴138は、破壊部位134と鋳型146に保持された金属鋳造品
の上面150との間の距離で画成される冷却域144を通過する。冷却域144
は、液滴が冷却域144を通過して金属鋳造品の上面150に衝突するまでの間
に所定の体積分率の液滴を凝固させるのに十分な長さをもつ。液滴138の凝固
した部分(以下「固形分体積分率」という。)は、鋳型内での液状流動性が実質
的に失われる粘度変曲点に至るまでは鋳型146内での粗大樹枝状結晶成長を防
ぐのに十分である。
集められる。かかる鋳型146は、図1の破線で示すような単一の一体鋳型から
なるものでもよい。別法として、かかる鋳型は鋳型146の側壁から引離すこと
のできる伸縮式底板246を含む引取り式鋳型からなるものでよい。本発明に関
する以下の説明では、鋳型の非限定的な例として引取り式鋳型について述べるが
、本発明を限定するものではない。伸縮式底板246を軸241に連結すれば、
底板を側壁から矢印242の方向に移動させることができる。さらに、軸241
で伸縮式底板246を矢印243の方向に回転させれば、鋳型の大部分を後述の
冷却装置に向けることができる。固形分体積分率が粘度変曲点未満であれば、半
固形液滴は液体の様に挙動し、半固形液滴は十分な流動性を示して鋳型の形状に
順応する。一般に、粘度変曲点を規定する固形分体積分率の上限は約40体積%
未満である。例示的な固形分体積分率は約5〜約40体積%の範囲内にあり、約
15〜約30体積%の範囲内の固形分体積分率は粘度変曲点に悪影響を及ぼさな
い。
方部分148を生じる。液相線上方部分148の深さは、液相線部分の冷却、そ
の凝固速度、並びに清浄金属核生成鋳造装置3の様々な因子、例えば特に限定さ
れないが、噴霧ガス速度、液滴速度、冷却域144の長さ、流れの温度、液滴粒
度などに依存する。液相線上方部分148は、鋳型146内での深さが約0.0
05〜約1.0インチの範囲内となるように生じさせればよい。本発明の技術的
範囲に属する典型的な液相線上方部分148は、鋳型内で約0.25〜約0.5
0インチの範囲内の深さを有する。一般に、鋳型146内の液相線上方部分14
8は、鋳造品の金属が主に液体特性を示す領域を超えるべきでない。
対流によって鋳造品から熱を抽出する。液相線部分148は、液相線部分148
に固有の撹乱性によって鋳造品の温度勾配を低減する。温度勾配の低減は、いず
れも鋳造品にとって望ましくない鋳造品の熱間割れ及び樹枝状晶粗大化を低減さ
せる。鋳造品145から熱が抽出され、凝固が完了して鋳造品が形成される。凝
固時に微細等軸ミクロ組織149が鋳造品145及び最終製品に生じるように鋳
造品145に十分な核を生成させることができる。本発明に係る鋳造方法によっ
て、気孔及び熱間加工割れが低減もしくは実質的になくなる。
が、黒鉛、鋳鉄、銅などがある。黒鉛は、機械加工が比較的容易で除熱に十分な
熱伝導率を示すので、鋳型146に適した材料である。鋳型に冷却コイルを埋込
んで冷却材を循環させれば、鋳型146を通しての除熱を促進することができる
。当技術分野で公知のその他の鋳型冷却手段も本発明の技術的範囲に属する。半
固形液滴は既に部分的に凝固しているので、鋳型146には従来の鋳型ほどの熱
保護は必要とされない。すなわち、半固形液滴からはそれらを部分的に凝固させ
るため既に熱がある程度除去されており、すべて液体金属から形成される従来の
鋳造品に比べ、半固形液滴が鋳型に存在する場合に除去する必要のある熱は少な
い。除熱量の低減は鋳型146の熱変形を低減させるとともに、鋳造品からの一
様な除熱速度をもたらして鋳造品の一様性及び均質性を高める。
づいて、冷却域144が減少しかねない。エレクトロスラグ精錬装置1又は鋳型
146の少なくとも一方を可動支持体に取付けて一定の速度で引離せば、冷却域
144の寸法を一定に保つことができる。こうすると、金属に概ね一定の固形分
体積分率が生ずる。制御雰囲気環境140をエレクトロスラグ精錬装置1から鋳
型146に拡張するため、核生成鋳造装置2にバッフル152を設けてもよい。
バッフル152により、部分溶融金属液滴138の酸化を防ぎ、制御雰囲気環境
ガス140を保持することができる。本発明による減圧下での鋳造を行うため、
制御雰囲気環境140と冷却域144を減圧装置200内に封じ込めてもよい。
縮孔を低減し、鋳造品の鋳造時及び後段での熱間加工時の熱間割れを低減させる
。さらに、鋳造装置3は、鋳造時の鋳型の変形が最小限で、鋳型内での鋳造品凝
固時の熱伝達が制御され、核生成が制御される結果、鋳造品に一様な等軸組織を
生じる。鋳造装置3は、従来の鋳造品に比べて製品の延性及び破壊靭性を向上さ
せる。
当業者であれば構成要素の様々な組合せ、変更又は改良を施すことができ、それ
らも本発明の技術的範囲に属することは自明であろう。
ラグ精錬装置部分の細部を示す。
部分断面図である。
Claims (34)
- 【請求項1】 精錬液体金属を受入れる液相線部分と凝固部分からなる鋳造
品にして実質的に酸化物と硫化物を含まず偏析欠陥のない微細粒均質ミクロ組織
を有する鋳造品を製造する減圧鋳造装置であって、当該鋳造装置が、 精錬によって酸化物と硫化物が除去された精錬液体金属の供給源と、 鋳造装置内に減圧を生じる減圧装置と、 精錬液体金属を受入れて、実質的に酸化物と硫化物を含まず偏析欠陥のない微
細粒均質ミクロ組織を有する鋳造品を形成するための核生成鋳造装置とを含んで
いて、 減圧装置で生じた減圧が鋳造品の凝固時に巻き込まれたガスを除去するのに十
分である鋳造装置。 - 【請求項2】 精錬液体金属の供給源がエレクトロスラグ精錬装置からなる
、請求項1記載の鋳造装置。 - 【請求項3】 エレクトロスラグ精錬装置が、 精錬液体金属の供給源のエレクトロスラグ精錬を行って溶融スラグを与えるエ
レクトロスラグ精錬構造物と、 溶融スラグの直下に精錬溶融金属を保持して精錬溶融金属を提供するための低
温炉床構造物と、 エレクトロスラグ精錬構造物内に挿入してエレクトロスラグ精錬構造物内の溶
融スラグに接触させて精錬金属源を生じさせるための原料金属源と、 電源、原料金属源、溶融スラグ及びエレクトロスラグ精錬構造物からなる回路
を通して、溶融スラグと接した原料金属源を抵抗融解させて精錬液体金属の溶融
滴を生成させるのに十分な原料金属源のエレクトロスラグ精錬用の電力を供給す
るための電源と、 溶融スラグを通して溶融液滴を落下させるための出口と、 溶融スラグを通過した後の溶融液滴をエレクトロスラグ精錬構造物の直下の低
温炉床構造物内に精錬液体金属として集めるためのコレクタと、 低温炉床構造物の下方部分に設けられたオリフィスを有するコールドフィンガ
オリフィス構造物であって、低温炉床構造物内に集められたエレクトロスラグ精
錬金属をコールドフィンガオリフィス構造物のオリフィスを通して排出するため
のコールドフィンガオリフィス構造物とを含む、請求項2記載の鋳造装置。 - 【請求項4】 金属源がニッケル基、コバルト基、チタン基及び鉄基金属か
ら選択される1種以上の合金からなり、鋳造方法で製造される鋳造品がニッケル
基、コバルト基、チタン基及び鉄基金属の1種以上からなる、請求項3記載の鋳
造装置。 - 【請求項5】 精錬構造物内への金属源の前進速度が、インゴットの下端が
抵抗融解で融解する速度に対応している、請求項3記載の鋳造装置。 - 【請求項6】 オリフィスが溶融金属の流れを形成する、請求項3記載の鋳
造装置。 - 【請求項7】 エレクトロスラグ精錬構造物と低温炉床構造物が同一構造物
の上方部分と下方部分を構成する、請求項3記載の鋳造装置。 - 【請求項8】 電源が精錬液体金属中に形成された回路を含む、請求項3記
載の鋳造装置。 - 【請求項9】 オリフィスが抵抗融解速度にほぼ等しい排出速度を設定する
、請求項3記載の鋳造装置。 - 【請求項10】 核生成鋳造装置が、精錬液体金属の供給源からの金属を集
めて凝固させるための鋳型をさらに含んでいて、鋳型の上面には攪乱域が生じ、
攪乱域が平均約50体積%未満凝固している、請求項1記載の鋳造装置。 - 【請求項11】 撹乱域が平均約5〜約40体積%凝固している、請求項1
0記載の鋳造装置。 - 【請求項12】 鋳造品が鋳造品、インゴット及びプリフォームの1以上か
らなる、請求項1記載の鋳造装置。 - 【請求項13】 鋳造品がニッケル基、コバルト基、チタン基及び鉄基金属
の1種以上からなる、請求項1記載の鋳造装置。 - 【請求項14】 鋳造品がタービン部品用途に使用できる、請求項1記載の
鋳造装置。 - 【請求項15】 精錬液体金属の供給源が消耗電源、粉末金属源及び溶融金
属源から選択される1種以上である、請求項1記載の鋳造装置。 - 【請求項16】 鋳造装置内に減圧を生じる減圧装置が、1以上の減圧発生
装置と鋳造装置の少なくとも一部分を包囲する減圧室とを含んでいて、減圧発生
装置が1以上の減圧系統管路で減圧室と接続している、請求項1記載の鋳造装置
。 - 【請求項17】 減圧発生装置が真空ポンプからなる、請求項16記載の鋳
造装置。 - 【請求項18】 真空ポンプが約0.1〜約0.5気圧の範囲内の減圧を減
圧室内に生じる、請求項17記載の鋳造装置。 - 【請求項19】 鋳造装置の少なくとも一部分を包囲する減圧室が鋳造装置
全体を包囲する、請求項16記載の鋳造装置。 - 【請求項20】 鋳造装置の少なくとも一部分を包囲する減圧室が少なくと
も核生成鋳造装置を包囲する、請求項16記載の鋳造装置。 - 【請求項21】 精錬液体金属を受入れる液相線部分と凝固部分からなる鋳
造品にして実質的に酸化物と硫化物を含まず偏析欠陥のない微細粒均質ミクロ組
織を有する鋳造品を製造するための減圧鋳造方法であって、鋳造方法が、 精錬によって酸化物と硫化物が除去された精錬液体金属の供給源を用意する工
程と、 鋳造装置の少なくとも一部分の圧力を低下させる工程と、 核生成鋳造装置内での核生成鋳造によって減圧下で鋳造品を形成する工程とを
含んでいて、減圧が精錬液体金属中に巻き込まれたガスを凝固時に除去して鋳造
品中のボイドを低減させるのに十分である鋳造方法。 - 【請求項22】 精錬液体金属の供給源を用意する工程がエレクトロスラグ
精錬工程からなり、エレクトロスラグ精錬工程が、 精錬すべき精錬液体金属の供給源を用意する工程と、 精錬液体金属の供給源のエレクトロスラグ精錬を行うためのエレクトロスラグ
精錬構造物を設けるとともに該容器内に溶融スラグを用意する工程と、 溶融スラグの真下に精錬溶融金属を保持するための低温炉床構造物を設けると
ともに低温炉床構造物内に精錬溶融金属を用意する工程と、 精錬液体金属の供給源を取付けた後、精錬液体金属の供給源をエレクトロスラ
グ精錬構造物内に挿入してエレクトロスラグ精錬構造物内の溶融スラグに接触さ
せる工程と、 電力を供給するための電源を設ける工程と、 電源、金属源、溶融スラグ及びエレクトロスラグ精錬構造物からなる回路を通
して、精錬液体金属の供給源のエレクトロスラグ精錬によって溶融液滴状の精錬
液体金属を生成させるための電力を供給する工程と、 金属源と溶融スラグが接する部位で金属源を抵抗融解させて金属の溶融液滴を
生成させる工程と、 溶融スラグを通して溶融液滴を落下させる工程と、 溶融スラグを通過した後の溶融液滴をエレクトロスラグ精錬構造物の直下の低
温炉床構造物内に精錬液体金属として集める工程と、 低温炉床構造物の下方部分に、オリフィスを有するコールドフィンガオリフィ
ス構造物を設ける工程と、 低温炉床構造物内に集められたエレクトロスラグ精錬金属を、コールドフィン
ガオリフィス構造物のオリフィスを通して排出する工程とを含む、請求項21記
載の方法。 - 【請求項23】 精錬液体金属の供給源がニッケル基、コバルト基、チタン
基及び鉄基金属から選択される1種以上の合金からなり、核生成鋳造方法で製造
される鋳造品がニッケル基、コバルト基、チタン基及び鉄基金属の1種以上から
なる、請求項22記載の方法。 - 【請求項24】 精錬構造物内への精錬液体金属の供給源の前進速度が抵抗
融解速度に対応している、請求項22記載の方法。 - 【請求項25】 排出工程が溶融金属の流れを形成することを含む、請求項
22記載の方法。 - 【請求項26】 エレクトロスラグ精錬構造物と低温炉床構造物が同一構造
物の上方部分と下方部分を構成する、請求項22記載の方法。 - 【請求項27】 電力を供給する工程が精錬液体金属中に回路を形成するこ
とを含む、請求項22記載の方法。 - 【請求項28】 排出工程が抵抗融解速度にほぼ等しい排出速度を成立させ
ることを含む、請求項22記載の方法。 - 【請求項29】 鋳造品を形成する工程が、 核生成鋳造装置に供給する精錬液体金属の供給源を生成させる工程と、 核生成鋳造工程によって鋳造品を形成するための鋳型内に精錬液体金属を集め
て凝固させる工程とを含んでいて、鋳型の上面には流れによって撹乱域が生じ、
精錬液体金属を集めて凝固させる工程は乱流域内に液滴を集めて流れの平均約5
0体積%未満を凝固させる、請求項22記載の方法。 - 【請求項30】 圧力を低下させる工程が鋳造装置内に減圧を生じる減圧装
置を設けることを含み、減圧装置が1以上の減圧発生装置と鋳造装置の少なくと
も一部分を包囲する減圧室とを含んでいて、減圧発生装置が1以上の減圧系統管
路で減圧室と接続している、請求項21記載の方法。 - 【請求項31】 圧力を低下させる工程が真空ポンプを用いて圧力を低下さ
せることを含む、請求項30記載の方法。 - 【請求項32】 圧力を低下させる工程が約0.1〜約0.5気圧の範囲内
の減圧を生じる、請求項31記載の方法。 - 【請求項33】 鋳造装置の少なくとも一部分を包囲する減圧室が鋳造装置
全体を包囲する、請求項30記載の方法。 - 【請求項34】 鋳造装置の少なくとも一部分を包囲する減圧室が少なくと
も核生成鋳造装置を包囲する、請求項30記載の方法。
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