JP2003523485A - 繊維製品の製造における疎水性漂白システムの使用方法 - Google Patents

繊維製品の製造における疎水性漂白システムの使用方法

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JP2003523485A JP2001560332A JP2001560332A JP2003523485A JP 2003523485 A JP2003523485 A JP 2003523485A JP 2001560332 A JP2001560332 A JP 2001560332A JP 2001560332 A JP2001560332 A JP 2001560332A JP 2003523485 A JP2003523485 A JP 2003523485A
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Abstract

(57)【要約】 未仕上げ繊維製品の構成部分を処理する方法を提供する。前記方法は、未仕上げ繊維製品の構成部分を、水素及び疎水性漂白活性剤又は疎水性過酸を含む水性漂白溶液中で処理する工程を含む。好ましい漂白活性剤としては、アルカノイルオキシベンゼンスルホネート、特にノナノイルオキシベンゼンスルホネートが挙げられる。前記方法は、従来の処理に比べて優れた繊維保護力及び布地強度に関する利益を与えるとともに、漂白温度が低いためにエネルギー及び時間の双方を十分に節約できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、繊維製品の製造工程における疎水性漂白システムの使用に関し、よ
り詳細には、疎水性活性剤又は疎水性過酸によって活性化された過酸化水素漂白
の、織布もしくは編布、繊維又は糸への使用に関する。
【0002】 (発明の背景) 天然繊維、糸及び布地の繊維製品の加工に関して、天然材料のさらなる用途、
特に商品に典型的に必要とされる染色段階及び/又は仕上げ段階の適切な備えに
対して、前処理又は準備工程が典型的に必要とされている。これら繊維製品の処
理工程では、天然に存在するもの、あるいは紡糸及び製織工程で繊維及び/又は
布地に添加された不純物及び着色物を除去する。 繊維製品の処理は、多くの異なる処理及び段階を含んでいるが、最も共通に包
まれるのは、毛焼き(singeing)工程−ゆるんだ繊維又は雑繊維を、炎で焼くこ
とにより表面から除く工程;糊抜き(de-sizing)工程−デンプンなどのサイジ
ング剤を酵素浸漬により除く工程;精錬(scouring)工程−グリース、オイル、
ワックス及び油脂を、沸点に近い温度で、水酸化ナトリウム溶液と接触させるこ
とによって除く工程;マーセル(mercerization)工程−繊維強度を増加させる
ために、布地を引き伸ばしながら高濃度の水酸化ナトリウムで処理する工程であ
る。
【0003】 共通する付加的な前処理工程として、天然の着色物を一掃するための漂白工程
がさらに含まれる。漂白工程では、消費者が許容できるような均一な白色外観を
付与するとともに、染色又はプリントのために均一な色彩ベースを与える。それ
ゆえ、商業上、消費者が許容できる布地を得るためには、極めて上手く漂白工程
を行うことが必要である。天然繊維製品の伝統的な漂白剤として、過酸化水素が
使用されている。過酸化水素は、加熱下での素早い漂白プロセス、又は冷却下で
の長時間の漂白プロセスにおいて使用可能であるという、その柔軟性及び環境へ
の適合性から広く受け入れられている。 過酸化水素は、繊維製品業界において幅広く受け入れられているが、特に効果
的な漂白剤ではない。市販されている過酸化水素は、極めて安定な化合物であり
、その結果、天然繊維にはわずかにしか漂白効果を示さない。この弱い活性を克
服するために、商業的なプロセスでは、過酸化水素の活性化に加えて、極めて高
い温度及び/又は極めて長い漂白時間が必要である。すなわち、典型的に95℃
を超える温度が必要である。さらに、アルカリ、硫酸、紫外線照射、次亜塩素酸
塩、又は有機活性剤を用いることにより過酸化水素を活性化することも必要であ
り、なかでもアルカリが最も好ましい。これらの欠点のために、商業的な繊維製
品の過酸化水素漂白には過剰の費用がかかるだけでなく、高い温度及び/又は長
い接触時間のために、著しく繊維が損傷し、得られた糸及び布地の強度が低下す
る。
【0004】 有機活性剤を繊維製品の漂白システムに適用する試みがなされているが、ほと
んど成功していない。テトラアセチルエチレンジアミン、すなわちTAEDは、
消費者の洗濯漂白用途に広く用いられている一般的な親水性漂白活性剤であり、
低い洗浄温度で効果的な漂白を行う。TAEDは、過酸化水素の繊維製品漂白、
特にレーヨンなどの再生セルロース類の漂白に教示されている。しかし、TAE
Dは低い漂白温度で使用できるが、レーヨンなどのセルロース類の繊維損傷及び
繊維強度に関しては、ほとんど利点がないことが証明されている。さらに、TA
EDは水への溶解度が低いため、繊維製品の処理においてその用途が制限される
。 ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸のナトリウム塩(NOBS)などの疎水
性漂白活性剤は、漂白剤(Bleach)とともに消費者の洗濯洗剤用途に用いられて
おり(例えば、Tide(登録商標))、過酸素(peroxygen)源と共に作用し
て、消費者の衣服の洗濯において漂白を活性化する。消費者の家庭での洗濯条件
における、活性化された漂白は、冷水温度で汚れや染みを効果的に洗浄できる。
しかし、疎水性システムは、洗浄溶液中に過酸化ジアシルを形成するため、消費
者の家庭での洗濯環境においてその使用が制限されている。過酸化ジアシルは、
天然ゴム成分と接触してゴム成分を劣化させる。そのため、洗濯機の排水ホース
、ゴムのガスケットなどは、その部分で、この技術の開発の妨げとなっている。
【0005】 これまで、繊維加工の漂白に採用されている厳しい条件が、繊維加工工場にお
いて洗濯洗剤漂白技術を首尾良く適用することを妨げている。実際に、欧州特許
出願第584,710号には、繊維加工工場で活性化された漂白を利用すること
が開示されており、この文献において、NOBSは、多数の他の種類及びタイプ
の活性剤とともに簡単に開示されている。NOBSが開示されているが、布地及
び繊維の損傷を最小限におさえるとともに、許容可能な白色度が達成されるよう
な疎水性漂白技術の成功した応用例はない。事実、欧州特許出願第584,71
0号には、許容可能な白色度を達成するためには、繊維損傷が著しく増加するよ
うなアルカリ漂白がさらに必要であることが記載されている。 したがって、効果的な繊維製品の処理プロセス、特に繊維製品の処理において
、従来の繊維製品の漂白プロセスに比べて改善された布地強度保持率を与えると
ともに、低い漂白温度で、且つ短時間で優れた白色度を与えることのできる改善
された過酸化水素漂白が必要とされている。
【0006】 (発明の概要) このような要求は、本発明によって満たされ、本発明では、疎水性漂白システ
ムによって活性化された過酸化水素漂白を用いた繊維製品の処理方法を提供する
。本プロセスには、過酸化水素及び疎水性漂白活性剤、又は疎水性過酸との使用
が包含される。疎水性漂白剤を使用することにより、優れた白色度ならびに布地
強度及び繊維損傷における利点がもたらされ、言いかえれば、繊維、糸及び布地
の強度が保持され、繊維損傷が減少する。さらに本発明の方法では、従来の過酸
化水素漂白に比べて、顕著に低い漂白温度でより短い処理時間で行うことにより
、特にバッチ処理において繊維製品の漂白プロセス操作のコストを削減できる。 理論によって限定することを望まないが、本発明の疎水性漂白剤は、従来の過
酸化水素漂白技術又は疎水性活性剤と比べて、布地及び糸の吸収性が高く、繊維
表面の「湿潤性(wetting)」が高いと考えられている。疎水性漂白活性剤は、
漂白活性種の過酸を布地表面に形成し、布地表面に長時間存在させる。一方、親
水性活性剤は溶液中で過酸を形成し、その際、効率の悪い布地溶液の相互作用を
受けるにちがいない。その結果、本発明の疎水性漂白剤は、優れた漂白及び白色
度を与えるとともに、繊維の損傷及び強度の低下を最小限におさえる。
【0007】 本発明の第1の実施形態によれば、未仕上げ繊維製品の構成部分を処理する方
法を提供する。上記方法は、未仕上げ繊維製品の構成部分(例えば、繊維、糸又
は布地)を供給する工程、過酸化水素及び疎水性漂白剤(例えば、疎水性活性剤
又は予備形成された疎水性過酸)を含む水性漂白溶液に前記繊維製品の構成部分
を含浸させる工程、及び前記漂白溶液を前記繊維製品の構成部分と接触させた状
態で、前記繊維製品の構成部分を漂白してCIE白色度が少なくとも70となる
のに十分な時間保持する工程を含む。
【0008】 好ましくは、漂白溶液は、過酸化水素及び以下から成る群から選択される疎水
性活性剤とを含む: a)下記一般式の漂白活性剤:
【0009】
【化5】
【0010】 式中、Rは約5〜約17、好ましくは約7〜約11個の炭素原子を有するアルキ
ル基であり、Lは脱離基である; b)下記一般式の漂白活性剤又はこれらの混合物:
【0011】
【化6】
【0012】 式中、R1は約1〜約14個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基又はア
ルカリール基であり、R2は約1〜約14個の炭素原子を有するアルキレン基、
アリーレン基又はアルカリーレン基であり、R5は、H又は約1〜約10の炭素
原子を有するアルキル基、アリール基又はアルカリール基であり、Lは脱離基で
ある; c)下記式のベンズオキサジン系漂白活性剤:
【0013】
【化7】
【0014】 式中、R1は、H、アルキル、アルカリール、アリール、アリールアルキルであ
り、R2、R3、R4及びR5は、H、ハロゲン基、アルキル基、アルケニル基、ア
リール基、ヒドロキシル基、アルコキシル基、アミノ基、アルキルアミノ基、−
COOR6基(式中、R6はH又はアルキル基である)、及びカルボニル基から選
択される置換基であり、同一又は異なっていてもよい; d)下記式のN−アシルカプロラクタム漂白活性剤:
【0015】
【化8】
【0016】 式中、R6はH又は1〜12の炭素を含有するアルキル基、アリール基、アルコ
キシアリール基又はアルカリール基である;ならびに e)a、b、c及びd、そして下記式のアルカノイルオキシベンゼンスルホネ
ートとの混合物:
【0017】
【化9】
【0018】 式中、R1は約7〜11個の炭素原子を有するアルキル基であり、Mは適切な陽
イオンであり、この活性剤は、最も好ましい疎水性活性剤である。
【0019】 任意の実施形態において、漂白溶液はさらに、湿潤剤、金属イオン封鎖剤、安
定化剤、糊抜き剤、精錬剤、洗剤及びこれらの混合物の群から選択される成分を
包含する。過酸化水素及び活性剤の好ましい範囲は、過酸化水素約1g/L〜2
0g/Lであり、疎水性漂白活性剤及び過酸化水素とのモル比が約1:1〜約1
:50である。 繊維製品の構成部分を、約20℃〜約80℃、好ましくは約50℃〜約80℃
の温度で、繊維製品の構成部分を白くするのに好適な時間(典型的には、少なく
とも約15分、より典型的には約15分〜約180分、さらにより典型的には約
30分〜約60分)、漂白溶液と接触させたままにする。好ましい操作において
、繊維製品の構成部分は、本発明の漂白により、約10%未満、より好ましくは
約5%未満の布地強度低下を示す。あるいは、繊維製品の構成部分は、約25%
未満の流動性増加率を示し、これは、繊維損傷の度合いが顕著に改善されている
ことを示す。
【0020】 本発明の第2の実施形態によれば、未仕上げ繊維製品の織布をバッチ処理する
方法を提供する。この方法は、下記工程を含む: a)入手した未仕上げ織布を供給する工程; b)過酸化水素及び疎水性漂白活性剤又は予備形成された疎水性活性剤の混合
物を含む水性漂白溶液に前記織布を通し、前記漂白溶液を温度約20℃〜約90
℃まで加熱し、前記漂白溶液を前記布に約15〜約180分間接触させる工程。 それ故に、本発明の目的は、繊維、糸及び布地などの繊維製品の構成部分を処
理する方法を提供することにあり、この方法では、従来の準備プロセスに共通す
る布地強度の顕著な低下や潜在的な繊維損傷を起こすことなく、繊維製品に優れ
た白色度を付与する。本発明の別の目的は、過酸化水素と共に疎水性漂白活性剤
又は予備形成された過酸を使用して、繊維製品の構成部分を処理する方法を提供
することにある。これら及び本発明の他の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な
説明及び添付した請求の範囲から明らかである。
【0021】 全てのパーセンテージ、比率及び割合は指定のない限り100%重量基準であ
る。ここで引用された全ての引用文献は、参考として本明細書中に組み込まれる
。 本発明によれば、繊維、糸ならびに布地(編布及び織布の両方)のための優れ
た繊維処理プロセスが提供される。繊維、糸又は布地などの繊維製品の構成部分
を適切に準備することは、商業的に適した繊維製品の構成部分(例えば、糸、布
地、衣服など)の製造において、さらなる処理を成功させるのに重要である。こ
れらの処理工程としては、染色工程、プリント工程及び/又はパーマネントプレ
ス仕上げの付与などの仕上げ工程が挙げられる。繊維製品の表面において、一様
でない発色、あるいはワックス又はオイルなどの不純物は、多くの処理が均一に
適用されるのを妨げる。現在の商業的な繊維製品の製造方法、特に繊維製品の漂
白方法は、処理された繊維製品の繊維及び布地の損傷、漂白を行うのに必要な高
い温度に関連した高コスト、糊抜き、精錬及び漂白のための別の処理工程に必要
な余分な装置による高コスト、廃水中の過剰の毒性塩による環境不適合性のため
に、不十分である。
【0022】 本発明は、従来のプロセスに代わって費用効果及び優れた性能を与えるもので
ある。本発明は、未仕上げ繊維製品の構成部分を漂白するための、過酸化水素と
併せて活性剤又は過酸のような疎水性漂白剤の使用を含む。これらの疎水性漂白
種は、繊維製品の白色度及び布地強度の保持という面で優れた結果をもたらす。
従来の繊維漂白プロセスでは、CIE白色度指数が70以上の満足のいく白色度
を達成するためには、95℃以上の高い温度を必要とし、その結果、布地強度が
元の布地強度より15%以上悪化し、繊維が50%以上分解するが、本発明の方
法では、CIE白色度指数が70以上の申し分のない白色度を与えるとともに、
元の布地強度に比べて約10%未満、より好ましくは約5%未満、最も好ましく
は約3%未満の布地強度低下を与えることにより、優れた布地強度保持をもたら
す。さらに、本発明の方法では、繊維の損傷の増加を意味する繊維の分解が25
%未満、より好ましくは15%未満、さらにより好ましくはわずかに10%であ
る。それ故に、著しい繊維の高い分解をもたらすような95℃を超える温度での
従来の過酸化水素漂白技術とは逆に、本発明の方法を使用すれば、繊維損傷が顕
著に減少する。これらの独自の成果は、本発明の方法により可能となる低い漂白
温度及び表面活性によって達成される。
【0023】 さらに、本発明の方法は、低い漂白温度を用いることにより、コスト面で顕著
に有利となる。特に、本発明によるバッチタイプの処理におけるエネルギー及び
時間の両方において、顕著にコスト削減ができる。従来のバッチ処理は、未仕上
げ布地を漂白溶液へ浸漬する工程、及び95℃以上の有効温度まで漂白溶液を加
熱する工程を含んでいる。このような高い温度に布地及び溶液を加熱することは
、そのような大量のものを加熱するための金銭及び時間の膨大な消費となる。し
かし、本発明によって可能となる低処理温度(例えば、約50〜約80℃程度)
によって、本発明は、加熱にかかるエネルギーと時間を顕著に削減できる。 本発明は、過酸化水素と、疎水性活性剤又は予備形成された疎水性過酸のよう
な疎水性漂白種、との水性漂白溶液の使用を含む。過酸化水素又は予備形成され
た過酸は、本発明の漂白溶液中、約1〜約20g/L、より好ましくは約1〜約
10g/L、最も好ましくは約1.5〜約5g/Lのレベルで存在する。この場
合、疎水性活性剤は、過酸化水素に対する活性剤のモル比が約1:1〜約1:5
0、より好ましくは約1:2〜約1:30、そして、さらにより好ましくは約1
:5〜約1:20で使用される。一方、漂白溶液又は液剤の布地の重量に対する
比は、約5:1〜約100:1、より好ましくは約5:1〜約40:1、そして
最も好ましくは約8:1〜約20:1である。
【0024】 特に有用且つ好ましいものは、過酸化水素及び疎水性漂白活性剤、特に下記一
般式を有するアルカノイルオキシ類の漂白活性剤との組み合わせである:
【0025】
【化10】
【0026】 式中、Rは約5〜約17個、好ましくは約7〜約11個の炭素原子を有するア
ルキル鎖であり、Lは本質的にいかなる好適な脱離基とすることができる。脱離
基は、ペルハイドロオキサイド(perhydroxide)アニオンによる漂白活性剤への
求核攻撃の結果、漂白活性剤から脱離するようないずれの基である。これは、過
加水分解(ペルヒドロリシス:perhydrolysis)反応であり、結果として過オキ
シカルボン酸を形成する。一般に、基が好適な脱離基であるためには、電子吸引
効果を示さなければならない。また、脱離基は、逆反応速度が無視できるほど安
定なものを形成するべきである。これにより、ペルヒドロキシドアニオンによる
求核攻撃を容易にする。
【0027】 L基は、最適な時間枠内(例えば、洗浄サイクル)で反応が生じる程度に十分
反応性でなくてはならない。しかし、Lの反応性が高すぎると、この活性剤を漂
白組成物中で使用するのに安定化するのが困難になるであろう。これらの特性は
一般に脱離基の共役酸のpKaと平行するものであるが、例外も知られている。
通常、このような挙動を示す脱離基は、それらの共役酸が約4〜約13、好まし
くは約6〜約11、最も好ましくは約8〜約11の範囲のPKaを有するような
基である。本発明の目的のために、Lは以下から成る群から選択される:
【0028】
【化11】
【0029】 及びこれらの混合物(式中、R1は、約1〜約14個の炭素原子を含有するア
ルキル基、アリール基又はアルカリール基であり、R3は、1〜約8個の炭素原
子を含有するアルキル鎖であり、R4はH又はR3であり、そしてYはH又は可溶
化基である)。
【0030】 好ましい可溶化基は、−SO3 -+、−CO2 -+、−SO4 -+、−N+(R3
4-、及びO←N(R33であり、最も好ましくは−SO3 -+及び−CO2 -
+であり、式中、R3は約1〜約4個の炭素原子を含有するアルキル鎖であり、
Mは漂白活性剤に溶解性を付与する陽イオンであり、Xは漂白活性剤に溶解性を
付与するアニオンである。好ましくは、Mはアルカリ金属、アンモニウム又は置
換型アンモニウム陽イオンであり、ナトリウム及びカリウムが最も好ましく、X
はハロゲン化物、水酸化物、硫酸メチル又はアセテートアニオンである。可溶化
基を含有しない脱離基を有する漂白活性剤は、その溶解を助けるために、漂白剤
溶液中に十分に分散する必要があることに注意すべきである。
【0031】 好ましい漂白活性剤は、上記一般式で表されるものであり、式中、Lは以下か
ら成る群から選択される:
【0032】
【化12】
【0033】 式中、R3は上記で定義された通りであり、Yは−SO3 -+又は−CO2 -+
式中、Mは上記で定義された通り)である。
【0034】 本発明に使用される漂白活性剤のうち、最も好ましいものは、下記式のアルカ
ノイルオキシベンゼンスルホネートである:
【0035】
【化13】
【0036】 式中、R1は約7〜約12個、好ましくは約8〜約11個の炭素原子を含有し、
Mは、アルカリ金属、アンモニウム、又は置換型アンモニウム陽イオンなどの好
適な陽イオンであり、ナトリウム及びカリウムが最も好ましい。
【0037】 極めて好ましい疎水性アルカノイルオキシベンゼンスルホネートは、ノナノイ
ルオキシベンゼンスルホネート、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシベ
ンゼン−スルホネート、2−エチルヘキサノイルオキシベンゼンスルホネート、
オクタノイルオキシベンゼンスルホネート、デカノイル−オキシベンゼンスルホ
ネート、ドデカノイルオキシベンゼンスルホネート及びこれらの混合物から成る
群から選択される。
【0038】 あるいは、アミド誘導型漂白活性剤を本発明で使用してもよい。これらの活性
剤は、下記一般式で表されるアミド置換型化合物又はこれらの混合物である:
【0039】
【化14】
【0040】 式中、R1は、約1〜約14個の炭素原子を含有するアルキル基、アリール基又
はアルカリール基であり、R2は、約1〜約14個の炭素原子を含有するアルキ
レン基、アリーレン基又はアルカリーレン基であり、R5は、H又は約1〜約1
0個の炭素原子を含有するアルキル基、アリール基又はアルカリール基であり、
Lは上記で定義された通り脱離基である。
【0041】 好ましい漂白活性剤は、式中、R1が、約6〜約12個の炭素原子を含有する
アルキル基であり、R2が、約1〜約8個の炭素原子を含有し、R5が、H又はメ
チルであるような上記一般式の活性剤である。特に好ましい漂白活性剤は、式中
、R1が、約7〜約10個の炭素原子を含有するアルキル基であり、R2が、約4
〜約5個の炭素原子を含有し、Lが以下から成る群から選択される上記一般式の
活性剤である:
【0042】
【化15】
【0043】 式中、R3は上記で定義された通りであり、Yは−SO3 -+又は−CO2 -+
式中、Mは上記で定義された通りである)である。
【0044】 本明細書に記述されているように、他の重要な種類の漂白活性剤は、ペルヒド
ロキシドアニオン環状環のカルボニル炭素への求核攻撃の結果生じる、開環によ
って有機過酸を供給する。例えば、カプロラクタム活性剤中での開環反応には、
過酸化水素又はそのアニオンによるカプロラクタム環のカルボニルへの攻撃が含
まれる。過酸化水素又はそのアニオンによるアシルカプロラクタムへの攻撃は、
むしろ環外のカルボニルに起こるため、十分な開環が起こるためには、触媒が必
要となる場合がある。開環漂白活性剤の他の例は、ベンズオキサジン系活性剤に
見出すことができる。
【0045】 このようなベンズオキサジン系活性剤化合物は、下記式を有する:
【0046】
【化16】
【0047】 (下記タイプの置換型ベンズオキサジンも含まれる)
【0048】
【化17】
【0049】 式中、R1は、H、アルキル、アルカリール、アリール、アリールアルキルであ
り、R2、R3、R4及びR5は、H、ハロゲン基、アルキル基、アルケニル基、ア
リール基、ヒドロキシル基、アルコキシル基、アミノ基、アルキルアミノ基、C
OOR6基(式中、R6はH又はアルキル基である)及びカルボニル基から選択さ
れる置換基であり、同一又は異なっていてもよい。
【0050】 好ましいベンズオキサジン系活性剤は以下である:
【0051】
【化18】
【0052】 活性剤を使用する場合、最適な表面漂白性能は、洗浄溶液を用いて得られ、過
加水分解反応を促進するために、このような溶液のpHは約8.5〜10.5、
好ましくは9.5〜10.5である。
【0053】 N−アシルカプロラクタム漂白活性剤を本発明で使用してもよい。これらの活
性剤は下記式を有する:
【0054】
【化19】
【0055】 式中、R6は、H又は1〜12個の炭素を含有するアルキル基、アリール基、
アルコキシアリール基、又はアルカリール基である。R6部分が少なくとも約6
個、好ましくは6〜約12個の炭素原子を含有するようなカプロラクタム活性剤
は、上述したように、求核性及び身体汚れの洗浄性を実現するような疎水性漂白
を与える。
【0056】 極めて好ましい疎水性N−アシルカプロラクタムは、ベンゾイルカプロラクタ
ム、オクタノイルカプロラクタム、ノナノイルカプロラクタム、デカノイルカプ
ロラクタム、ウンデセノイルカプロラクタム、3,5,5−トリメチルヘキサノ
イルカプロラクタム及びこれらの混合物から成る群から選択される。
【0057】 あるいは、予備形成された過酸を、過酸化水素と活性剤の代わりに使用しても
よい。予備形成された疎水性過酸は、好ましくは、過カルボン酸及びその塩、過
炭酸及びその塩、過イミド酸及びその塩、過オキシモノスルホン酸及びその塩、
ならびにこれらの混合物から成る群から選択される。それらの例は、ミラクル(
Miracle)らの米国特許第5,576,282号に記載されている。
【0058】 好適な有機過オキシカルボン酸の1種は、下記一般式を有する:
【0059】
【化20】
【0060】 式中、Rは、1〜約22個の炭素原子を有するアルキレン基又は置換型アルキレ
ン基あるいはフェニレン基又は置換型フェニレン基であり、Yは水素、ハロゲン
、アルキル、アリール、−C(O)OH又は−C(O)OOHである。
【0061】 本発明での使用に好適な有機過オキシ酸は、1又は2個の過オキシ基を含有す
ることができ、脂肪族又は芳香族のいずれであることもできる。有機過オキシカ
ルボン酸が脂肪族である場合、非置換型の過酸は下記一般式を有する:
【0062】
【化21】
【0063】 式中、Yは例えば、H、CH3、CH2Cl、C(O)OH、又はC(O)OOH
であることができ;nは0〜20の整数である。有機過オキシカルボン酸が芳香
族である場合、非置換型の過酸は下記一般式を有する:
【0064】
【化22】
【0065】 式中、Yは、例えば、水素、アルキル、アルキルハロゲン、ハロゲン、C(O)
OH、又はC(O)OOHであることができる。
【0066】 本明細書で有用な典型的なモノ過オキシ酸としては、以下のようなアルキル及
びアリール過オキシ酸が挙げられる: (i)過オキシ安息香酸及び環置換型の過オキシ安息香酸、例えば過オキシ−
a−ナフトエ酸、モノ過オキシフタル酸(マグネシウム塩ヘキサヒドレート)、
及びo−カルボキシベンズアミド過オキシヘキサン酸(ナトリウム塩); (ii)脂肪族、置換型脂肪族及びアリールアルキルモノ過オキシ酸、例えば
過オキシラウリン酸、過オキシステアリン酸、N−ノナノイルアミノ過オキシカ
プロン酸(NAPCA)、N,N−(3−オクチルスクシノイル)アミノ過オキ
シカプロン酸(SAPA)及びN,N−フタロイルアミノ過オキシカプロン酸(
PAP); (iii)アミド過オキシ酸、例えば過オキシコハク酸(NAPSA)又は過
オキシアジピン酸(NAPAA)のいずれかのモノノニルアミド。
【0067】 本明細書中で有用な典型的なジ過オキシ酸には、以下のようなアルキルジ過オ
キシ酸及びアリールジ過オキシ酸が挙げられる: (iv)1,12−ジ過オキシドデカンニ酸; (v)1,9−ジ過オキシアゼライン酸; (vi)ジ過オキシブラシル酸;ジ過オキシセバシン酸及びジ過オキシイソフ
タル酸; (vii)2−デシルジ過オキシブタン−1,4−二酸; (viii)4,4’−スルホニルビス過オキシ安息香酸。
【0068】 かかる漂白剤は、米国特許第4,483,781号(1984年11月20日
発行、ハートマン(Hartman))、米国特許第4,634,551号(バーンズ
(Burns)ら)、欧州特許出願第0,133,354号(1985年2月20日
公開、バンクス(Banks)ら)及び米国特許第4,412,934号(1983
年11月1日発行、チャン(Chung)ら)に開示されている。原料としてはまた
、米国特許第4,634,551号(1987年1月6日発行、バーンズ(Burn
s)ら)に十分記載されるような6ーノニルアミノ−6−オキソ過オキシカプロ
ン酸が挙げられる。例えば、イーアイデュポン(E.I.DuPont de Nemours of Wil
mington,DE)から市販されているOXONEなどの過硫酸化合物もまた、過オキ
シモノ硫酸の好適な原料として使用できる。
【0069】 本発明の漂白溶液はまた、種々の付加的成分を含んでいてもよい。このような
成分としては、金属イオン封鎖剤、キレート剤、湿潤剤、pH調整剤、漂白触媒
、安定剤、洗剤、及びこれらの混合物が挙げられる。湿潤剤は典型的に、界面活
性剤、特に非イオン系界面活性剤から選択される。湿潤剤を使用する場合、典型
的に湿潤剤は、バス中約0.1〜約10g/L、より好ましくは約0.1〜約5
g/L、そしてより好ましくは0.2〜約1g/Lのレベルで含まれる。安定剤
は、緩衝能、金属イオン封鎖能、分散能、さらに界面活性剤の性能を向上させる
という種々の理由で使用される。安定剤については、周知の無機系又は有機系の
双方の安定剤、及び広く受け入れられているシリケート及び有機ホスフェートが
周知であり、これらが存在する場合、バス中、約0〜約10g/L、より好まし
くは約0.1〜約5g/L、そして最も好ましくは約0.1〜約3g/Lのバス
のレベルで使用される。本発明の好ましい任意の実施形態において、水酸化ナト
リウムは、漂白溶液中、約0.5〜約20g/L、より好ましくは約1〜約10
g/L、そして最も好ましくは約1.5〜約5g/Lのレベルで包含される。
【0070】 キレート化剤もまた使用してもよく、キレート化剤は、アミノカルボン酸塩、
アミノホスホン酸塩、多官能価置換型芳香族キレート剤及びこれらの混合物から
成る群から選択することができ、全て以下に定義される。 任意のキレート化剤として有用なアミノカルボン酸塩には、エチレンジアミン
テトラアセテート、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミントリアセテート、ニ
トリロトリアセテート、エチレンジアミンテトラプロピオネート、トリエチレン
テトラアミンヘキサアセテート、約6個以上の炭素原子を有するアルキル基また
はアルケニル基を含有していないホスホネートが挙げられる。 本明細書の組成物において、多官能置換型芳香族キレート化剤がまた有用であ
る。米国特許第3,812,044号(1974年5月21日発行、コナー(Co
nnor)ら)を参照されたい。酸型で、このタイプの好ましい化合物は、1,2−
ジヒドロキシー3,5−ジスルホベンゼンジエチレントリアミンペンタアセテー
トなどのジヒドロキシジスルホベンゼン、ならびにこれらのエタノールジグリシ
ン、アルカリ金属、アンモニウム及び置換型アンモニウム塩、ならびにこれらの
混合物である。
【0071】 アミノホスホン酸塩もまた、少なくとも低レベルの全リン量が許可される場合
に、本発明の組成物におけるキレート剤として使用するのに好適である。 本明細書に用いるのに好ましい生分解性キレート剤は、エチレンジアミンジサ
クシネート(”EDDS”)であり、特に1987年11月3日の、ハートマン
(Hartman)及びパーキンス(Perkins)への米国特許第4,704,233号に
記載されている[S,S]異性体である。 キレート剤が存在する場合、キレート剤は、約0.01〜約10g/L、より
好ましくは約0.1〜約5g/L、最も好ましくは約0.2〜約2g/Lのレベ
ルで使用される。
【0072】 本発明の漂白溶液には、漂白触媒も使用してもよい。1つのタイプの金属含有
漂白触媒は、銅、鉄、チタン、ルテニウム、タングステン、モリブテン、又はマ
ンガン陽イオンなどの定義された漂白触媒活性を有する遷移金属陽イオン、亜鉛
又はアルミニウム陽イオンなどの漂白触媒活性のほとんどない又は全くない補助
金属陽イオン、並びに触媒金属陽イオンや補助金属陽イオンにおいて定義された
安定度定数を有する封鎖剤、とりわけエチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミ
ンテトラ(メチレンスルホン酸)及びそれらの水溶性塩を含む触媒系である。こ
のような触媒は、米国特許第4,430,243号に開示されている。
【0073】 他のタイプの漂白触媒としては、米国特許第5,246,621号及び米国特
許第5,244,594号に開示されているマンガン系錯体が挙げられる。これ
ら触媒の好ましい例としては、MnIV 2(u−O)3(1,4,7−トリメチル−
1,4,7−トリアザシクロノナン)2−(PF62、(「MnTACN])、
MnIII 2(u−O)1(u−OAc)2(1,4,7−トリメチル−1,4,7−
トリアザシクロノナン)2−(ClO42、MnIV 4(u−O)6(1,4,7−
トリアザシクロノナン)4−(ClO42、MnIIIMnIV 4(u−O)1(u−O
Ac)2(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)2−(
ClO43,及びこれらの混合物が挙げられる。欧州特許出願公告番号第549
,272号も参照を参照されたい。本明細書の使用に好適な他の配位子としては
1,5,9−トリメチル−1,5,9−トリアザシクロドデカン、2−メチル−
1,4,7−トリアザシクロノナン、2−メチル−1,4,7−トリアザシクロ
ノナン及びこれらの混合物が挙げられる。本明細書の好適な他の漂白触媒の例と
しては、米国特許第4,246,612号、米国特許第5,227,084号及
びWO 95/34628号(1995年12月21日)(後者は特定タイプの
鉄触媒に関する)を参照されたい。
【0074】 Mn(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(OC
33-(PF6)などの単核マンガン(IV)錯体について教示されている米国
特許第5,194,416号も参照されたい。 米国特許第5,114,606号に開示されているような更にその他の触媒の
種類は、少なくとも3つの連続するC−OH基を有する非カルボン酸ポリヒドロ
キシ化合物である配位子を伴うマンガン(II)、(III)、及び/又は(I
V)の水溶性錯体である。好ましい配位子としては、ソルビトール、イジトール
、ズルシトール、マンニトール、キシリトール、アラビトール、アドニトール、
メソーエリスリトール、メソ−イノシトール、ラクトース及びこれらの混合物が
挙げられる。
【0075】 米国特許第5,114,611号には、Mn、Co、Fe又はCuなどの遷移
金属、及び非(マクロ)環状配位子との錯体を含む他の有用な漂白触媒が教示さ
れている。好ましい配位子としては、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラ
ジン、イミダゾール、ピラゾール及びトリアゾール環が挙げられる。前記環は、
任意に、アルキル、アリール、アルコキシ、ハロゲン化物及びニトロなどの置換
基で置換されていてもよい。特に好ましいのは、配位子2,2’−ビスピリジル
アミンである。好ましい漂白触媒としては、Co−、Cu−、Mn−又はFe−
ビスピリジルメタン錯体及びビスピリジルアミン錯体が挙げられる。極めて好ま
しい触媒としては、Co(2,2’−ビスピリジルアミン)Cl2、ジ(イソチ
オシアナト)ビスピリジルアミン−コバルト(II)、トリスジピリジルアミン
−コバルト(II)過塩素酸塩、Co(2,2−ビスピリジルアミン)22Cl
4、ビス−(2,2’−ビスピリジルアミン)銅(II)過塩素酸塩、トリス
(ジー2−ピリジルアミン)鉄(II)過塩素酸塩、及びこれら混合物が挙げら
れる。
【0076】 他の漂白触媒の例としては、Mnグルコネート、Mn(CF3SO32、Co
(NH35Cl、及びN4MnIII(u−O)2MnIV4+及び[Bipy2Mn III (u−O)2MnIVbipy2]−(ClO43などのテトラ−N−配座(den
tate)及びビ−N−配座配位子と錯化した複核Mnが挙げられる。
【0077】 本明細書で使用するのに特に好ましいマンガン触媒は、WO 98/2324
9号、WO 98/39098号、WO 98/39406号及びWO 98/
39405号に十分開示されている触媒であり、これらの開示は参考として本明
細書に組み込まれる。 他の漂白触媒は、例えば、欧州特許出願公告第408,
131号(コバルト錯体触媒)、欧州特許出願公告第384,503号及び欧州
特許出願公告番号306,089号(メタロ−ポルフィリン触媒)、米国特許第
4,728,455号(マンガン/多座配位子触媒、米国特許第4,711,7
48号及び欧州特許出願公告第224,952号(アルミノケイ酸塩触媒に吸収
されているマンガン)、米国特許第4,601,845号(マンガン及び亜鉛又
はマグネシウム塩を有するアルミノケイ酸塩支持体)、米国特許第4,626,
373号(マンガン/配位子触媒)、米国特許第4,119,557号(鉄(I
II)錯体触媒)、ドイツ特許明細書第2,054,019号(コバルトキレー
ト触媒)、カナダ特許第866,191号(遷移金属含有塩)、米国特許第4,
430,243号(マンガン陽イオンと非触媒金属陽イオンとのキレート)、及
び米国特許第4,728,455号(マンガングルコネート触媒)に記載されて
いる。
【0078】 好ましいのは、下記式を有するコバルト(III)触媒である: Co[(NH3nM’mB’bT’tqp]Yy 式中、コバルトは+3酸化状態にあり;nは0〜5の整数であり(好ましくは4
又は5;最も好ましくは5);M’は単座配位子を表し;mは0〜5の整数であ
り(好ましくは1又は2;最も好ましくは1);B’は二座配位子を表し;bは
0〜2の整数であり;T’は三座配位子を表し;tは0又は1であり;Qは四座
配位子を表し;qは0又は1であり;Pは五座配位子を表し;pは0又は1であ
り;且つn+m+2b+3t+4q+5p=6であり;Yは、数yに存在する適
当に選択された1以上の対アニオンであり、その際、荷電平衡の塩を得るために
、yは1〜3の整数(Yが−1荷電したアニオンの場合、好ましくは2〜3;最
も好ましくは2)であり、好ましいYは、クロリド、ニトレート、ニトリト、サ
ルフェート、シトレート、アセテート、カルボネート及びこれらの組み合わせか
ら成る群から選択され、その際、さらに、アルカリ条件下でのコバルト(III
)からコバルト(II)への還元電位が通常の水素電極に対して約0.4ボルト
未満(好ましくは約0.2ボルト未満)となるように、コバルトに結合する配位
部位の少なくとも1つは、自動食器洗浄の使用条件下で不安定であり、残りの配
位部位は自動食器洗浄の条件下でコバルトを安定化する。いくつかの好ましい触
媒は、式[Co(NH35Cl]Yy、特に[Co(NH35Cl]Cl2を有す
る塩化物塩である。
【0079】 さらに好ましいのは、下記式を有するコバルト(III)漂白触媒を利用する
本発明の組成物である: 「Co(NH3n(M)m(B)b]Ty 式中、コバルトは、+3の酸化状態にあり;nは4又は5(好ましくは5)であ
り;Mは1ヵ所でコバルトに配位する1以上の配位子であり;mは0、1又は2
(好ましくは1)であり;Bは2ヵ所でコバルトに配位する配位子であり;bは
0又は1(好ましくは0)であり、且つ、b=0のとき、m+n=6であり、b
=1のとき、m=0でn=4であり;且つ、Tは、数yにおいて存在する適当に
選択された1以上の対アニオンであり、その際、yは荷電平衡塩を得るための整
数(Tが−1に荷電するアニオンの場合、好ましくはyは1〜3;最も好ましく
は2)であり;及びその際、前記触媒はさらに0.23M-1-1未満(25℃)
の塩基加水分解速度定数を有する。これらの材料は、米国特許第5,559,2
61号、米国特許第5,597,936号、米国特許第5,705,464、米
国特許第5,703,030号及び米国特許第5,962,386号により十分
記載されており、これらの開示は参考として本明細書に組み込まれる。
【0080】 実用的な事柄として、限定する目的ではないが、本明細書の溶液は、水性媒体
中、少なくとも百万分の1のオーダーで活性のある漂白触媒種が存在するように
調整することができ、液中で好ましくは約0.01ppm〜約25ppm、より
好ましくは約0.05ppm〜約10ppm、最も好ましくは約0.1ppm〜
約5ppmの漂白触媒が存在する。
【0081】 また、本明細書においては、既知の有機漂白触媒、酸素付着剤、又はそれらの
前駆体のいかなるものも有用である。これらには、化合物自身及び/又はそれら
の前駆体、例えば、ジオキシランを製造するための好適ないずれののケトン、な
らびに/あるいはジオキシラン前駆体又はジオキシランのいずれのヘテロ原子含
有類似体が挙げられ、例えば、スルホンイミンR12C=NSO23(欧州特許
出願第446 982号(1991年公開)参照)及びスルホニルオキサジリジ
ン、例えば:
【0082】
【化23】
【0083】 (欧州特許出願第446,981号(1991年公開)参照)が挙げられる。こ
のような物質の好ましい例としては、親水性又は疎水性ケトン、特にその場でジ
オキシランを製造するためにモノ過オキシスルフェートと組み合わせて使用され
るケトン、及び/又は米国特許第5,576,282及び本明細書の参考文献に
記載されるイミンが挙げられる。好ましくはこのような酸素付着剤又は前駆体と
組み合わせて使用される酸素漂白剤としては、過カルボン酸及びその塩、過炭酸
及びその塩、過オキシモノ硫酸及びその塩、ならびにこれらの混合物が挙げられ
る。米国特許第5,360,568号;米国特許第5,360,569号;及び
米国特許第5,370,826号も参照されたい。極めて好ましい実施形態にお
いて、本発明は、本発明に従う遷移金属漂白触媒及び上記で指定されたような有
機漂白触媒を組み入れた洗剤組成物に関する。
【0084】 本発明の方法は、未仕上げ繊維製品の構成部分を上述の漂白溶液に供給する工
程を包含する。繊維製品の構成部分は、繊維、糸、及び布地(織布、不職布及び
編物を含む)で構成されていてもよい。未仕上げであることによって、繊維製品
の構成部分が、染色、プリントされていないか、さもなければパーマネントプレ
ス仕上げなどの仕上げ工程が施されていない材料であることを意図する。もちろ
ん、当業者は、本発明の繊維製品の構成部分が被服縫製、又は材料の切断及び縫
製を包含する他の製造プロセスを経ていないものであることを認識するであろう
【0085】 本発明のプロセスは、綿、麻布及びレーヨン及びリオセルなどの再生セルロー
スなどのセルロース製品を含むいずれの天然材料を用いて行ってもよい。100
%の天然繊維、天然糸及び天然布地のいずれを使用してもよく、もしくは合成材
料とのブレンドを使用してもよい。本発明の目的のために、天然繊維には、本明
細書中に記載されているようなセルロース、ウール(純性及びブレンド)、シル
ク、サイザル、亜麻、及び黄麻が包含されていてもよい。 本発明の方法には、さらに、漂白工程と共に、毛焼き工程、糊抜き工程、精錬
工程及びマーセル工程を包含していてもよい。これらの工程は、種々の組み合わ
せ及び順序で行ってもよく、当業者は種々の組み合わせが可能であることを認識
するであろう。本発明の糊抜き工程には、糸の製織の間に繊維に添加されるテン
プン及びポリビニルアルコールなどのサイジング剤の除去工程が包含される。糊
抜き工程では、アミラーゼ酵素及び典型的には湿潤剤及びその塩を含む水性溶液
を使用し、サイジング剤を除去するのに十分な時間、布地をこの酵素溶液に浸漬
又は接触させる工程を包含する。
【0086】 本発明の精錬工程には、ワックス及びオイルなどの天然又は合成不純物を繊維
製品から除去する工程が包含される。精錬工程では、昇温下、水性アルカリバス
、典型的には水酸化ナトリウムが使用される。アルカリバス中の任意成分として
は、湿潤剤及びキレート剤が挙げられる。 本発明のマーセル工程は、繊維強度を回復させ、光沢を改善するために、繊維
製品を引き伸ばしつつ、高濃度のアルカリ(例えば、水酸化ナトリウム)で処理
する工程を包含する一方で、毛焼き工程には、繊維製品を直火にさらし、ゆるん
だ繊維又はストランドを除去する工程が包含される。糊抜き工程、精錬工程、マ
ーセル工程及び毛焼き工程は、当業者にとって周知であり、よく認識されており
、当業者の技術レベル範囲である。
【0087】 もちろん、本発明のプロセスには、好ましい用途において、本発明の方法に続
く洗浄工程又は一連の洗浄工程が包含される。処理された繊維の洗浄は周知であ
り、当業者の技術レベル範囲である。洗浄工程は、典型的に、糊抜き工程、精錬
工程及びマーセル工程が存在する場合、各々の工程の後、並びに本発明の漂白工
程の後に行われる。さらに、漂白工程及び糊抜き工程、精錬工程、又はマーセル
工程が存在する場合、それらは、好ましい実施形態において、繊維製品の構成部
分に一様及び均一な湿潤性を付与するために、ウェットアウト(wet-out)又は
プレウェット(pre-wetting)工程を包含していてもよい。
【0088】 本発明の方法では、この方法により処理された繊維製品の構成部分に優れた湿
潤性を付与する。繊維の湿潤性は、繊維製品の染色及び仕上げのいずれにも重要
である。湿潤性により、色素又は仕上げ剤が繊維製品によく浸透し、優れた染色
及び/又は仕上げを実現できる。それ故に繊維製品の湿潤性は、処理工程がどの
程度効果的であったかということの指標となる。高い湿潤性は、より効果的で優
れた処理プロセスであることを意味し、言いかえれば湿潤にかかる時間が短縮さ
れることを意味する。従来の繊維の過酸素漂白は、95℃を超える温度において
のみ許容範囲の湿潤特性が得られるのに対して、低温漂白(70℃)では、湿潤
特性が約40%を超える。しかし、本発明のプロセスでは、湿潤指数の増加率が
約10%未満、好ましくは5%未満である布地が得られ、湿潤指数は、以下で定
義される:
【0089】
【数1】
【0090】 本発明の目的のために、繊維の分解又は損傷は、銅エチレンジアミン(cuprie
thylenediamine)(CP)への繊維の分散工程を含むAATCC試験方法82−
1996によって測定される流動性に基づく。処理された繊維及び未処理繊維間
の流動性の増加率は、繊維損傷量の増加率を示す。使用される方法の概要を以下
に示す。約1.5mmの代表的な繊維サンプルをカットし、窒素下、このサンプ
ルをいくつかのガラスボールとともに試料ボトル中、式CP=120×サンプル
質量×0.98で定義されるようなCPに溶解させる。ボトルを約2時間振とう
する。さらに式CP=80×サンプル質量×0.98で定義されるようなCPを
加え、次いで窒素下で3時間振とうする。溶解後、分散体の分離を妨げるように
溶液を定常攪拌下に置く。次いで、25℃の恒温バス中、校正オストワルトキャ
ノンフェスクル粘度計(Oswald Canon Fenske viscometer)により溶液の流出時
間を測定する。流体を2つのバルブ間の指標まで導入し、メニスカスがバルブ間
の指標から下方のバルブ指標まで到達するのに必要な時間を測定することにより
、流出時間を測定する。2回の平均を使用する。次いで、流動性を式F=100
/ctd(式中、cは粘度計定数、tは流出時間、dは溶液密度1.052)か
ら計算する。
【0091】 (実施例) 次に挙げる非限定的な実施例において、本発明をさらに説明する。 実施例I 本発明の漂白及び調製方法は、以下の方法で行われる。上記方法はマシス社(
Mathis Co)製の赤外線加熱システムを備えた自動鑑識染色機(ラボマット(Lab
mat))で行ってもよい。漂白バスを、以下の表1に示されるような化学薬品を
脱イオン水に添加することによって調製した。添加順序は以下のとおりであった
:湿潤剤−キレート剤−活性剤−H22−NaOH−布地。布地は糊抜き及び精
錬された100%木綿プリント衣服(平織り、122g/m2重量)であった。
元の布地白色度は、CIEスケールで32.58であった。15:1の液剤/布
地比で、この布地を前記溶液中に置いた。溶液を約20℃から表1に記載の必須
漂白温度まで約10分間加熱し、必須温度で50分間維持し、次いで室温まで冷
却した。布地を漂白溶液から除き、熱水及び温水で布地上に残存するアルカリが
なくなるまで完全に洗浄した。布地を乾燥させ、湿潤性及び白色度を測定するた
めに、70°F及び相対湿度65%に調整した。ハンターラボ(HunterLab)製
ミニスキャンXEプラス(Miniscan XE Plus)を用いて、CIE白色度指数を測
定した。インストロン(Instron)を使用し、ASTM D 5035に従って
布地強度を評価した。布地の湿潤性をAATCC試験方法79−1995により
測定した。湿潤時間が短縮されるにつれて、布地の湿潤性又は吸収性が向上する
【0092】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 イーピン、ワン アメリカ合衆国オハイオ州、ウェスト、チ ェスター、グレナボー、ドライブ、6546 (72)発明者 ノディー、モンロー、ワシントン アメリカ合衆国オハイオ州、ウィルバーフ ォース、ウィルバーフォース‐クリフト ン、ロード、1089 (72)発明者 ケビン、デイビッド、モウ アメリカ合衆国オハイオ州、ウェスト、チ ェスター、アッシュ、ヒル、コート、6075 Fターム(参考) 4H003 DA01 DC01 EB20 EB22 EB27 EE04 EE11 FA43

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未仕上げ繊維製品の構成部分を供給する工程、過酸化水素及
    び疎水性漂白剤を特徴とする水性漂白溶液に前記繊維製品の構成部分を含浸させ
    る工程、及び前記漂白溶液を前記繊維製品の構成部分と接触させた状態で、前記
    繊維製品の構成部分を漂白するのに十分な時間保持する工程を特徴とする未仕上
    げ繊維製品の構成部分を製造する方法であって、処理されて得られた前記繊維製
    品の構成部分が、CIE指数において、少なくとも70の白色度を有するか、又
    は25%未満の繊維分解増加を有する方法。
  2. 【請求項2】 前記漂白溶液が、過酸化水素と、以下から成る群から選択さ
    れる疎水性漂白活性剤とを特徴とする請求項1記載の方法: a)下記一般式の漂白活性剤: 【化1】 式中、Rは5〜17個の炭素原子を有するアルキル鎖であり、Lは脱離基である
    ; b)下記一般式の漂白活性剤又はこれらの混合物: 【化2】 式中、R1は、1〜14個の炭素原子を含有するアルキル基、アリール基又はア
    ルカリール基であり、R2は、1〜14個の炭素原子を含有するアルキレン基、
    アリーレン基又はアルカリーレン基であり、R5は、H又は1〜10個の炭素原
    子を含有するアルキル基、アリール基又はアルカリール基であり、Lは脱離基で
    ある; c)下記式のベンズオキサジン系漂白活性剤: 【化3】 式中、R1は、H、アルキル、アルカリール、アリール、アリールアルキルであ
    り、R2、R3、R4及びR5は、H、ハロゲン基、アルキル基、アルケニル基、ア
    リール基、ヒドロキシル基、アルコキシル基、アミノ基、アルキルアミノ基、−
    COOR6基(式中、R6はH又はアルキル基である)、及びカルボニル基から選
    択される同一又は異なった置換基であり得る; d)下記式のN−アシルカプロラクタム漂白活性剤: 【化4】 式中、R6は、H又は1〜12個の炭素を含有するアルキル基、アリール基、
    アルコキシアリール基又はアルカリール基である;並びに e)a、b、c及びdの混合物。
  3. 【請求項3】 前記方法の間、前記繊維製品の構成部分が10%未満の布地
    強度低下を示す請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 処理された前記繊維製品の構成部分が、25%未満の繊維分
    解増加を示す請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 下記工程を特徴とする、繊維製品の織布をバッチ処理する方
    法: a)入手した未仕上げ織布を供給する工程; b)前記布を水性漂白溶液に通す工程であって、前記漂白溶液は、過酸化
    水素及び疎水性漂白活性剤又は予備形成された疎水性活性剤の混合物を特徴とし
    、前記漂白溶液を温度20℃〜90℃まで加熱し、そして前記漂白溶液を前記布
    に15〜180分間接触させる。。
  6. 【請求項6】 未仕上げの漂白された繊維製品の構成部分の収集を特徴とす
    る基材であって、前記基材が、CIE指数において70を超える白色度を有し、
    かつ10%未満の布地強度低下を示す基材。
  7. 【請求項7】 処理された前記繊維製品の構成部分が25%未満の繊維分解
    増加を示す請求項1〜6のいずれか一項に記載の基材。
  8. 【請求項8】 前記基材が10%未満の湿潤性指数を有する請求項1〜5の
    いずれか一項に記載の基材。
  9. 【請求項9】 下記工程を特徴とする、繊維製品の構成部分の湿潤性損失を
    改善する方法: a)入手した未仕上げ織布を供給する工程; b)前記布を水性漂白溶液に通す工程であって、前記漂白溶液は、過酸化
    水素及び疎水性漂白活性剤又は予備形成された疎水性活性剤の混合物を特徴とし
    、前記漂白溶液を温度20℃〜90℃まで加熱し、そして前記漂白溶液を前記布
    に15〜180分間接触させる。
  10. 【請求項10】 処理されて得られた前記繊維製品の構成部分が、CIE指
    数において70を超える白色度を有する請求項1〜9のいずれか一項に記載の方
    法。
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