JP2003522247A - 検出試薬 - Google Patents

検出試薬

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Abstract

(57)【要約】 環境感受性レシオメトリックレポーター分子を開示する。その分子は式(I)の化合物であり、ここでDおよびDは検出可能分子であり、Dは対照分子であり、Dは環境感受性分子であり、そしてLはリンカー基である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、環境感受性(environmentally sensitive)試薬に関する。特に、
本発明は、環境感受性レシオメトリックプローブ(ratiometric probe)に関す
る。
【0002】 多くの検出可能分子は、一般に、生物学的プロセスの研究において、種々の生
物学的及び非生物学的材料の標識及び検出のために使用されると知られている。
いくつかのそのような分子は、それらの環境に感受性であり、そしてしたがって
、環境条件、例えば細胞内又は細胞外の変化を測定するためのインジケーターと
して使用され得る。
【0003】 特に、蛍光色素分子を、蛍光顕微鏡検査法、フローサイトメトリー及び蛍光分
光学のような技術で使用し、そして多くのそのような色素は、それらの環境に感
受性で、環境シグナルの存在又は不存在に依存して異なる蛍光シグナルを与える
【0004】 例えば、多くの蛍光プローブであってそれらの直近の環境のpHに依存して異
なる蛍光特性を有するものが、利用可能である。細胞内pHは一般にサイトソル
で約6.8と7.4の間、そして細胞の酸性オルガネラで約4.5と6.5の間
である。細胞内部のpHはpH単位の分数のみによって変化し、そのような小さ
い変化は、非常に遅いことができる。pH変化は、多様な範囲の生理学的及び病
理学的プロセスに関係することを意味してきた。例えば、pH7ないしpH6.
5のサイトソルpH変化及びpH7.2ないし8.0のミトコンドリアの変化は
、アポトーシスで測定された。pH変化はまた、細胞増殖、筋収縮、エンドサイ
トーシス、悪性腫瘍及びケモタキシス疾患において測定された(例えば、Martin
ez-Zaguilan R, Gillies RJ(1996) Cell Physiol Biochem 6: 169-184; Okamoto
CT (1998) Adv Drug Deliv Rev 29:215-228; Falke JJ, Bass RB, Butler SL,
Chervitz SA, Danielson MA (1997)Ann Rev Cell Dev Biol 13:457-512; Shimiz
u Y, Hunt III SW(1996) Immunol Today 17:565-573参照)。
【0005】 外部pH環境はまた、細胞内の変化の指摘を与えることができる。例えば、サ
ンプル中の細胞のアポトーシスを、細胞外のpHの増大によって検出することが
できる。同様にリソソーム分泌を細胞外のpH変化によって検出することができ
る。
【0006】 多くの励起及び放射波長を使用してカルシウムレベルを測定する商業的に入手
可能な多くの蛍光色素、例えば、Fura2、Fluo−3、Fluo−4及び
Quin2がまた存在する。これらはまた、細胞内で種々のやり方で刺激され得
るカルシウムイオン流束を測定するために使用することができる。そのようなプ
ロセス中に、細胞内の遊離Ca2+濃度は、容易に100倍までも変化すること
ができる(Nuccitelli R(1994)A Practical Guide to the Study of Calcium in
Living Cell Vol 40 Academic press San Diego USA)。既知のプローブは、一
般に、それらがCa2+の結合又は非結合状態であるかにしたがって蛍光特性が
変化した。
【0007】 他の特定のイオンセンサーは、細胞外又は細胞内イオン濃度を検出するために
使用することができる。例えば、DiBACのような一般的な変化を感知する
プローブ(例えば、Pink TJ, Tsien RY, Pozzan T(1982)J Cell Biol 95:189-19
6参照)を使用して、膜を横断するイオン勾配を測定することができる。膜過分
極及び脱分極としてそれぞれ言及される、膜ポテンシャルの増大及び減少は、神
経インパルス増加、筋収縮、細胞シグナリング及びイオンチャネルゲーチングを
含む、多くの生理学的プロセスで中心的役割を演じる。
【0008】 K、Na、Cl、Mg2+、Zn2+及び他の重金属イオンを含む所望
の他のイオンの測定がまた、望まれる。そのようなイオンを検出する利用可能な
種々のプローブ、例えば、Sodium Green、Magnesium Green、Calcium Crimson、
Mag-Fluo-4、Newport Green(K+)、N-(6−メトキシ−8−キノイル)−pトル
エンスルフォンアミド(Zn2+のためのTSQ)、PhenGreen PL(Cu2+)、SP
Q(Cl検出のための6−メトキシ−N−(3−スルフォプロピル)キノリニ
ウム内部塩)が存在する。1,2−ジアミノアントラキノンをNO及びNO の定量のために使用する。
【0009】 蛍光プローブをまた、酵素基質アッセイ、例えば、プロテアーゼ、キナーゼ、
トランスフェラーゼについてのアッセイで使用し、又はタンパク質―タンパク質
相互作用を検出することができる。そのようなアッセイでは、蛍光プローブそれ
自体を、プローブの蛍光特性の変化につながる酵素活性によって修飾し得る。例
えば、キナーゼ及びフォスファターゼの活性を検出することのできるフォスフェ
ートプローブ、例えば、7−ヒドロキシ−9H−(1,3−ジクロロ−9,9−
ジメチルアクリドン−2−オン)(DDAO)、レソルフィン(Molecular Prob
es Inc.から入手可能)が存在する。
【0010】 しかし、生物系での検出可能分子、例えばこれらの色素の使用は、得られる結
果を解釈するのを困難とさせ得る多くの問題の対象となる。例えば、イオンの細
胞内濃度を測定するために、色素が細胞内に輸送される場合、色素それ自体の変
化し得る取りこみ又は細胞のサイズの変化がよくあり得る。
【0011】 こうして、他と比較したときのある特定の細胞内での高い蛍光は、高いイオン
濃度又は他の環境シグナルのみによるものではないかもしれないが、例えば、細
胞サイズ、透過性又は細胞周期のステージに起因することがあり得る。加えて、
蛍光消光が、プローブが非常に近接するとき起こり得る(これは、例えば、pH
感受性色素が、酸性小胞にインターナリゼーションされるとき特に重要であり、
ここで該色素は細胞表面上にあるときよりも恐らくより濃縮されている)。
【0012】 したがって、細胞内で、蛍光標識された化合物のような検出可能な分子の転位
をみるとき、蛍光の濃度に依存する影響を補償する、内部標準として作用する一
定のマーカーが存在することが、重要である。よって、検出されるべき、一定な
及び変化し得るシグナルであって、環境条件にしたがって変化する変化し得るシ
グナルをもたらす、レシオメトリックプローブを開発した。2つのシグナルの比
率の変化を測定することによって、環境感受性な部分からのシグナルの測定を、
プローブの取りこみの量又は細胞のサイズから独立して、なすことができる。す
なわち、レシオメトリックプローブは、濃度に独立である測定がなされることを
可能とする。これは、ある種のプローブで、より正確な測定を可能とし、そして
定量的な検出が可能である。
【0013】 現行のレシオメトリックプローブは、SNARF(登録商標)、SNAFL(
登録商標)、LusoSensor(登録商標)及びLysoTracker(
登録商標)Yellow/Blue/Red(Mokecular Probes, Inc.)を含み、これらのすべて
は、pH測定をなすために使用される。しかし、これらのプローブは、一般に単
一蛍光存在を含み、そして異なる環境条件でのそれらの蛍光シグナルを解釈する
ことは、その単一の存在からの複合のスペクトルの分解(resolution)を要する
。これらのプローブの、異なるpHでの放射の変化は、比較的小さい範囲の波長
にわたり検出される。さらにSNARF(登録商標)、及びSNAFL(登録商
標)は、酸性条件で蛍光が減少し、中性pHで蛍光が増加する。このために、こ
れらのプローブは、膜インターナリゼーション(細胞表面レセプター又は他の手
段によって介在される)を測定するために有用ではなく、なぜならその両方は、
インターナリゼーションするとシグナル減少を生じるからである。他のプローブ
、例えば、LysoSensor(登録商標)及びLysoTracker(登
録商標)は、官能化(functionalisation)を欠き、その結果所望の特定の生物
学的分子にコンジュゲートすることができない。
【0014】 よって、開発されるべき改良されたレシオメトリックプローブの必要性が存在
する。本発明の一つの目的は、2つの部分であって、その一方が近似的に一定の
読み出し(read-out)を提供する対照分子であり、その他方が変化し得るレポー
ターシグナルを提供する環境感受性の分子である2つの部分を、連結することに
よってレシオメトリックレポーター分子を提供することである。該変化し得る分
子は、局地的な環境に感受性である蛍光プローブであり得る;すなわちその放射
スペクトルはpH、イオン濃度又はある種の他の測定可能な変化によってもたら
され得る。両方のプローブの出力を関連づけることによって、レシオメトリック
読み出しを作成する。このアプローチは、したがって、変化についてプローブ周
辺の局地的環境を監視するとき、拡散及び濃縮要因を排除することができ、一方
、位置的に分離されたスペクトルを有する2つの連結された部分の使用は、現行
のレシオメトリックプローブを使用するときに必要な異なるスペクトルの複合の
分解を減少させる。
【0015】 よって、本発明の第1の側面は、式Iの化合物を提供する:
【化4】 ここで、D及びDは、検出可能な分子であり、 Dは対照分子であり、 Dは環境感受性な分子であり、そして Lはリンカー基である。
【0016】 好適には、対照分子又は環境感受性の分子は、任意の好適に検出方法、例えば
、比色、蛍光、りん光、発光、IR,ラマン、NMR又はスピンラベル検出によ
って検出可能であり得る。別の実施態様では、D及びDのための適当な検出
方法は同じである必要はない。
【0017】 本発明の第1の側面の特に好ましい実施態様では、式Iの化合物を提供する:
【化5】 ここで、D及びDは検出可能なフルオロホアであり、そして Dは対照分子であり、 Dは環境感受性な分子であり、 Lはリンカー基であり、そして ここでDとDの間のエネルギー転移が本質的にないことを特徴とする。
【0018】 好適には、検出可能分子D及びDは、選択されたフルオロホアであり、そ
の結果放射スペクトルは位置的に分離されている。D及び/又はDはフルオ
レセイン、ローダミン、クマリン、BODIPY(登録商標)色素及びシアニン
色素から選択され得る。特に好ましい実施態様では、D及び/又はDは、シ
アニン色素であってよい。例えば、US特許5268486に記載されているシ
アニン色素(時に「Cydyes(登録商標)」と称する)は、生物学的に両立
できるフルオロホアであって、高い蛍光放射、環境的安定性及び赤外線付近に及
ぶ放射波長の範囲を特徴とするものであって、該フルオロホアの内部分子骨格の
変化によって選択することができるものである。好ましいフルオロホアD及び
/又はDは、シアニン色素、例えば、Cy2ないしCy7のいずれか又はそれ
らの誘導体である。未修飾色素分子の励起(Abs)及び放射(Em)特徴を以
下に示す:
【0019】
【表1】 又は、D及び/又はDは、発光分子、例えば、蛍光又は生物発光タンパク
質、例えば、緑色蛍光タンパク質(GFP)及びそのアナログであり得る。
【0020】 好適には、「対照」分子であるDは、式Iのレポーター分子によって検出さ
れるべき環境条件の存在下でその蛍光特性が変化しないものであり、一方、「環
境感受性な」分子であるDは、検出されるべき環境条件の存在下でその蛍光特
性が変化するものである。
【0021】 よって、式Iの化合物の、適当な環境条件ヘの導入は、環境感受性の分子の放
射スペクトルの変化につながり、一方、対象分子は一定の読み出しを提供する。
こうして、式Iの分子が2つの異なる波長で励起及び監視されるとき、D及び
からの蛍光放射の比率は、環境条件にしたがって変化する。D及びD
選択され、その結果二重の励起波長及び二重の放射波長の使用が、位置的に分離
された波長で観察されるべき2つの連結されたプローブからの蛍光をもたらし、
そしてこうして同時的になされるべきレシオメトリック測定を可能となることが
特に好ましい。特に好ましい実施態様では、したがって、Dの励起波長は、D の励起波長と異なり、その結果D又はDの1つは、他方よりもより高い励
起波長を有する。
【0022】 検出可能な環境条件は、pHの変化、イオン濃度の変化及び酵素の存在を含む
。 好適には、環境感受性の分子であるDは、pH変化により蛍光が変化する色
素、例えばpH感受性Cydyes(Cooper et al. J. Chem. Soc. Chem. Comm. 20
00, 2323-2324)、酵素活性により蛍光が変化する色素、イオン濃度により蛍光
が変化する色素(例えばキレート化色素、Fura2、Fluo−3、Fluo
−4、Quin2、Sodium Green、Magnesium Green、Calcium Crimson、Mag-Fl
uo-4、Newport Green(K+)、N−(6−メトキシ−8−キノイル)−pトルエン
スルホンアミド(Zn2+のためのTSQ)、PhenGreen OL(Cu2+)、SPQ(C
検出のための6−メトキシ−N−(3−スルホプロピル)キノリニウム)、
1,2ジアミノアントラキノン及びDiBAC及び共有的修飾、例えば、ホス
ホリル化、脂質修飾及びその他により蛍光が変化する色素、から選択される。
【0023】 Dはまた、特定の環境条件にしたがってその特性を変化させるように修飾さ
れた既知の蛍光色素であり得る。好適には、Dは酵素基質として作用する基の
包含によって修飾することができ、その結果Dの蛍光特性は酵素の存在によっ
て影響を受ける。
【0024】 リンカー基Lは、D及びDの両方を共有的に連結する化学的付加として特
徴付けられ得る。 好ましくはこれは、2つの色素を測定可能な距離に、色素の分光学的特性に影
響がない様に、保持する基として作用し得る。測定可能な距離内にプローブを保
つことは、濃度の関数としてなされるべきプローブ間のスペクトル比較を可能と
し、そしてこうしてレシオメトリック測定を可能とする。 リンカー基は、2つの色素の双極分子−双極分子相互作用、その結果のエネル
ギー転移が最小化され、そして色素が互いに独立的に作用するように、特定の配
向のエネルギー転移が可能である2つの区別できる色素を保持するために作用し
得る。
【0025】 好適なリンカー基Lは、アミノ酸、例えばリジン又はオルニチンであって、保
護基化学を使用してマスクすることのでき、こうしてアミノ酸の部位特異的標識
及びステップ式の様式でのタンデムカセットの確立を可能とする、幾つかの標識
部位を含むものを含む。好適な標識部位は、アミンを含む。ある実施態様では、
基を連結することは、ポリアミノ酸、例えば、ポリプロリンであって好ましくは
6ないし12プロリン単位を含むものである。
【0026】 又は、該リンカー基は、エネルギー転移が可能である2つの色素を、Rより
ずっと大きい有限な距離に保持するように作用し得、ここで、RはFoester半
径、すなわちエネルギー転移の効率が50%と同等である2つのフルオル(fluo
rs)間の距離であり、したがってエネルギー転移は起こらない。R値は、典型
的には、30−60オングストロームの範囲内である。 リンカーはまた、剛直で、こうして衝突消光を制限する配向のプローブを保持
し得る。これはポリプロリン残基又はステロイドリンカーのようなリンカーを含
み得る。
【0027】 式Iのレポーター化合物のためのリンカー基はまた、有限な距離内で2つのプ
ローブを保持するように作用し得るが、1つの色素から他方へのエネルギー転移
は制限され、これは異なるスピンパリティーである放射励起状態のためである。
例えば、励起された一重項状態色素を励起された三重項状態色素と対にすること
は、2つのプローブがFoesterエネルギー転移について両立しないという結果と
なり、すなわちパリティー禁止され、したがって励起状態エネルギーを転移し、
又は受け入れることはできない。
【0028】 特に好ましい実施態様では、リンカーLはまた、生物分子、例えば、抗体、タ
ンパク質、ペプチド又はオリゴヌクレオチドにコンジュゲートすることができる
反応性基を含み得る。好適な基は、N−ヒドロキシスクシンイミド、イソチオシ
アネート、マレイミド、ヨードアセトアミド及びヒドラジドを含む。
【0029】 好適には、リンカー基Lは、2−30結合長であり得る。例えば、リンカー基
がアルキル鎖−(CH−を含むならば、炭素数「n」は1ないし約15で
ある。リンカー基はフルオロクロームから伸長する構成要素の一部を含み得る。
他の言葉では、リンカー基は色素クロモホアに付着されるがその一部ではない。
【0030】 好適なリンカー基は、1ないし20炭素原子を含むアルキル鎖からなる基から
選択され得る非コンジュゲート基であり、これらは所望によりポリエーテル結合
として1ないし8酸素原子、又はポリアミン結合として1ないし8窒素原子、又
はポリアミド結合として1ないし4CO−NH基を含み得る。
【0031】 リンカー基を経由するフルオロクロームを共有的に連結するための方法は、当
業者に周知である。
【0032】 例えば、リンカー基がアミド又はエステルを含むばあい、レシオメトリックレ
ポーター分子を式(V)の化合物の式(VI)の化合物との反応によって調製し
得る;
【化6】
【0033】 ここでR及びR’は異なるフルオロクロームである;COAは活性化又は活性
化可能カルボキシル基である;BはNH又はOHである;そしてM及びNは独
立的に、C1−12アルキルを含み、所望により1又は2以上の連結フェニル、
ナフチル、アミド、エステル又はエーテル機能基を含む、脂肪族部分である。例
えば、Mujumdar, R.B. et al, Bioconjugate Chemistry, Vol. 4, pp105-111(19
93); 及び米国特許番号5268486参照。好適な基Aは、ハロ、例えばクロ
ロ又はブロモ、パラニトロフェノキシル、N−ヒドロキシスクシンイミド、又は
OCOR’’を含み、ここでR’’はC1−6アルキルである。
【0034】 ここで、リンカー基がアミノ、エーテル又はチオエーテル基を含む、本発明の
複合体は、式(VII)の化合物の、式(VIII)の化合物との反応によって
調製し得る;
【化7】
【0035】 ここで、R,R’、M及びNは前記で定義した通りである;B’はOH、NH 又はSHである;及びCは置換可能な基、例えば、ヨード、又はパラ−トルエ
ンスルホネートである。反応を好適には塩基の存在下で実施する。
【0036】 別の実施態様では、リンカーは、切断可能、例えば化学的に切断可能、光切断
可能(例えば、ニトロベンジルアルコール)又は酵素、例えばプロテーゼによっ
て酵素的に切断可能(例えばエステル、アミド、ホスホジエステル、アザ)であ
りうる。そのようなリンカーを切断する好適な方法は周知で、そして例えば、Ge
rard Marriott et al., Preparation and photoactivation of caged fluoropho
res and caged proteins using a new cross-linking reagent, Bioconjugate C
hemistry; (1998); 9(2); 143-151に記載される。
【0037】 エネルギー転移は、2つのプローブの間の励起状態エネルギーの転移であって
互いの短い距離内であるものである。エネルギー転移が電気的に励起された分子
から基底状態分子に起こる場合、又は短い範囲内の2つの分子、例えば2つの隣
接する色素の間で光量子が放射されそして再吸収される場合、これは、衝突転移
によってFoesterエネルギー転移によって起こり得る。
【0038】 「本質的にエネルギー転移がない」によって、D及びDが選択され、そし
て連結され、その結果2つの間のエネルギー転移の量が最小であることを意味す
る。好ましくは、D及びDは分光学的特徴、すなわち励起及び放射スペクト
ルを有し、その結果1つの放射スペクトル及び他の吸収スペクトルの間のオーバ
ーラップが本質的にない。こうして2つの構成要素の間の転移の量が最小である
。ある実施態様では、2つの構成要素の間のエネルギー転移の量は、およそ25
%又はそれ以下である。好ましい実施態様では、構成要素の間の転移の量は、お
よそ10%以下である。
【0039】 好ましい実施態様では、式Iの化合物はpH感受性でそして、したがって酸小
胞を介して容易化される細胞表面レセプターのアゴニスト誘導性インターナリゼ
ーションの測定に好適であり得る。これは幾つかのやり方で実施することができ
る。これらやり方のひとつは、細胞表面(特定のレセプターを発現している細胞
の)を式Iの化合物で、反応性エステル、例えば、NHSを介して、又は他の手
段によって標識し、それから細胞をレセプターのインターナリゼーションを誘導
するアゴニスト又は他のリガンドによって処理することによるものである。式I
の化合物は、こうしてアゴニスト処理及び構成要素Dの蛍光特性への修飾につ
ながるpHの変化を経由して評価されるインターナリゼーションにおいてインタ
ーナリゼーションされる。Dの蛍光測定は、任意の濃度(又は他の)依存性の
蛍光の変化を監視し、そして収集されるべきレシオメトリック測定を可能とする
【0040】 アゴニスト介在性色素インターナリゼーションを測定する別のやり方は、レセ
プター特異的態様におけるものである。所望の細胞表面レセプターは、好ましく
はpH感受性である式Iの化合物で直接的にそれを標識することによって分析す
ることができる。標識を、例えば、レセプター特異的エピトープに向かって指向
化された標識された抗体を使用し、それから細胞をアゴニスト又はリガンドで処
理してインターナリゼーションを誘導することによって達成することができる。
アンタゴニスト効果を、直接的競合実験によって測定することができる。さらな
る実施態様では、レセプターに作用するリガンドを色素で標識し、そしてインタ
ーナリゼーションを、リガンドがレセプターといっしょにインターナリゼーショ
ンされるので、pHの変化によって監視することができる。
【0041】 よって、特に好ましい実施態様では、本発明の第1の側面に従う化合物は、式
IIの化合物である:
【化8】
【0042】 この実施態様では、対照分子Dはピレンであり、一方環境感受性の分子D はpH感受性Cy5色素(水中でpKa=6.1)であり、これはpHの変化に
感受性である。リンカー基Lは、メチル−アミド連結、CH−NH−COであ
る。 第1の側面の別の実施態様では、式Iの化合物は、酵素活性、好適にはニトロ
レダクターゼ酵素活性の測定をなすために好適である。
【0043】 ニトロレダクターゼと呼ばれる細菌性酵素は、反応スキーム2に以下に示す一
般反応を触媒することが示された: 反応スキーム2
【化9】 ここで、NADH又はNADPHの存在下、有機分子上の1又は2以上の−NO 基は、ヒドロキシアミン基に還元され、これは、その後にアミン基に変換され
得る。
【0044】 Cy−Q又は「dark色素」は、WO99/64519に記載される。Cy−Q
色素へのニトロレダクターゼ作用から生じる蛍光の変化は、式Iのレシオメトリ
ック蛍光レポーターの構成において開発することができ、ここでDは、Cy−
Q色素である。
【0045】 Cy−Qの構造に定義された放射特徴は、それを式Iの対にされたフルオロホ
アレシオメトリックレポーター化合物における包含のために好適とし、ここで、
Cy−Qに対するニトロレダクターゼ作用は、2つの異なる波長で励起し、そし
て監視するとき、対にされたフルオルからの蛍光放射の比率の変化につながる。
そのようなレシオメトリックレポーター分子は、レポーター分子の濃度に独立で
ある、なされるべき酵素活性の測定を可能とする。
【0046】 よって、本発明のある実施態様では、Dへのニトロレダクターゼ酵素活性が
、2つの異なる波長で励起され、そして監視されるとき、式Iの化合物からの蛍
光放射の比率の変化につながる。
【0047】 特に好ましい実施態様では、DはCy色素分子であり、そしてDは、Cy
−Q分子である。好ましくは、DはCy2であり、そしてDはCy5−Qで
あり、その結果対となったフルオロホアは、Cy2/Cy5−Qを含む(Cy2
Abs489/Em506;Cy5−QAbs649/Em−;Cy5Abs6
49/Em670)。
【0048】 別の好ましい実施態様では、式I又は式IIの化合物は、細胞に透過可能であ
る。好ましくは、式I又は式IIの化合物は、さらに、細胞膜透過基を含む。膜
透過化合物は、より疎水性化合物を提供するために親水性基をマスクすることに
よって生成する事ができる。基をマスクすることは、細胞内でフルオロ発生性基
質から切断され、細胞内的に誘導される基質を生成するように設計することがで
きる。基質が、膜透過誘導体よりもより親水性であるから、それはついで細胞で
トラップされる。好適な細胞膜透過基は、内在性哺乳動物細胞内エステラーゼに
よって容易に切断されるアセトキシメチルエステル(Jansen, A.B.A.and Russel
l, T.J.,J. Chem Soc.2127-2132(1965)and Daehne W. et al. J. Med- Che,.13,
697-612(1970)))及びピバロイルエステル(Madhu et al., J. Ocul. Pharmacol
. Ther. 1998, 14,5,pp389-399)から選択され得るが、他の好適な基が当業者に
よって認識される。
【0049】 本発明の第2の側面では、環境条件での変化を検出する方法を提供する。 好適には当該方法は以下のステップを含む: a)検出されるべき環境シグナルの存在又は想定される存在下で、式Iの化合物
の蛍光放射を測定するステップ;及び b)当該環境シグナルの不存在下での、式Iの化合物の蛍光放射と比較するステ
ップ。
【0050】 好ましい実施態様では、式Iのレシオメトリックレポーター化合物の励起は、
2つの異なる波長λ1及びλ2の光により、ここで、波長はフルオロホアD
びDに対応するフルオロホアからの蛍光放射を発する(elicit)のに適当であ
るように選択される。この励起は、波長λ3のDからの蛍光放射をもたらすが
、波長λ4のDからの低い又はゼロの放射のみをもたらす。
【0051】 Dにおいて、適当な環境シグナル、たとえばpH、イオン濃度、酵素活性等
の存在下でのレシオメトリックレポーターのその後の反応は、λ4の変化した(
増加又は減少した)蛍光放射をもたらす。これらの条件下で、λ3:λ4の強度
の比率の決定及び未反応レポーターのλ3:λ4比率との比較は、レシオメトリ
ックレポーターの、Dの減少した形態を含む分子ヘの変換の程度の測定を与え
、それゆえに、関連した環境シグナルの存在の測定を与える。
【0052】 これは、反応スキーム1(図1)において要約する。 よって、第2の側面の好ましい実施態様では、 a)λ1及びλ2の2つの異なる波長の光で式Iの化合物を励起し、ここで該波
長は、フルオロホアD及びDに対応するフルオロホアからの蛍光放射を発す
る(elicit)のに好適であるように選択されている、ステップ、 b)波長λ3のDからの蛍光放射及び波長λ4のDからの蛍光放射を測定す
るステップ、 c)式Iの化合物を適当な環境シグナルに導入するステップ、 d)励起ステップa)及び測定ステップb)を反復するステップ、 e)λ3:λ4の強度の比率を決定し、そしてそれを、環境シグナルの不存在下
での式Iの化合物のλ3:λ4比率と比較するステップ、 のステップを含む方法を提供する。
【0053】 蛍光の測定を、蛍光顕微鏡(例えば、LSM410, Zeiss)、ミクロプレー
トリーダー(例えば、CytoFluor 4000,Perkin Elmer)、共焦点顕微鏡、CCD
イメージングシステム(例えば、LEADseeker(登録商標), Amersham Pharmacia
Biotech)及びフローサイトメトリー(例えば、FACScalibur,Becton Dickinson
)を含む検出装置の範囲の使用によって容易に達成し得る。検出技術の最近の発
展により、迅速で同時的な放射及び励起測定(例えばWO99/47963参照
)を可能とする。ある例は、LEADseeker(登録商標)Cell Analysis System(Amers
ham Pharmacia Biotech)であって、細胞又はビーズと会合される、区別可能な波
長の多重色素の同時的な励起を可能とするものである。
【0054】 多重CCDカメラの存在は、これらの同じ色素からの多重放射波長の検出を可
能とする。よって、第2の側面の特に好ましい実施態様では、同時的な二重励起
を使用する。同時的二重励起に好適なシステムは、LEADseeker(登録商標)Cell A
nalysis Systemを含む。
【0055】 好ましい実施態様では、環境条件の経時的変化を追跡するために、蛍光放射を
経時的に連続的に監視し得る。 本発明の先の側面のいずれかのある実施態様では、シアニン色素分子の高い蛍
光を、500ないし900nm及びより好ましくは665−725nmの範囲で
蛍光放射の分析によって同定する。
【0056】 ある実施態様では、試験されるべき環境における組成物は、細胞又は細胞エキ
ストラクトを含む。原理的には、細胞の任意のタイプ、すなわち原核又は真核(
細菌、哺乳動物及び植物細胞を含む)を使用することができる。適当な場合には
、蛍光を測定するに先立ち、当業者に既知の標準的方法(Molecular Cloning, A
Laboratory Manual 2nd Edition, Cold Spring Harbour Laboratory Press 198
9)を使用して、細胞エキストラクトを細胞から調製することができる。
【0057】 細胞に基づくアッセイは、ハイスループットスクリーニング(HTS)におけ
る使用のために、インビトロ生化学アッセイにおいてますます魅力的である。こ
れは、細胞に基づくアッセイが、最小の操作を要し、通常の生理学的状況をより
忠実に模倣する生物学的事情で読み出しを試験することができるからである。一
次的スクリーニングで使用される細胞に基づくアッセイは、信頼できる毒性デー
タを提供し、それによって細胞に対して単に毒性である化合物からアンタゴニス
トを区別することができる。そのようなインビボアッセイは、細胞内プロセスを
測定する能力及びその出力を測定する手段を要求する。例えば、多くの遺伝子の
転写のパターンの変化を、引き出される細胞内シグナルによって、例えば、アゴ
ニストのその細胞表面レセプターとの相互作用によって、又は内部細胞事象、例
えば、DNA損傷によって誘導することができる。転写の誘導された変化は、レ
ポーター遺伝子を特定の活性化シグナルに応答性であると知られるプロモーター
領域に融合することによって同定することができる。
【0058】 蛍光に基づく酵素基質システムでは、蛍光の増加は、レポーター遺伝子の発現
の活性化の測定を与える。 典型的には、ある種の環境条件の存在について、そしてしたがって、研究中の
調節配列を経由する細胞内応答を活性化する物質の活性をアッセイするために、
細胞を試験物質とインキュベートし、次いで式Iの細胞透過性レシオメトリック
レポーター分子の添加をし得る。レポーター分子の、異なる蛍光特性を示す形態
への変換に要求される適当な時間の後、細胞からの蛍光放射を選択されたレポー
ターについて適当な波長で測定する。
【0059】 測定された蛍光を、試験物質に曝露されていないコントロール細胞からの蛍光
と比較し、そしてもしあれば、試験物質の、調節配列を経由して調節された遺伝
子発現に及ぼす影響を、試験細胞での蛍光の、コントロール細胞での蛍光に対す
る比率から決定する。 適当な場合、細胞エキストラクトを慣行方法を使用して調製することができる
【0060】 明確の目的のために、本発明のある種の実施態様をここで例示のために、以下
の図を引用して記載する: 図1は、レシオメトリックレポーター分子の概略ダイヤグラムである、反応スキ
ーム1を示す。 図2は、エネルギー転移のないタンデム色素カセットの合成のための反応スキー
ムである、反応スキーム2を示す。 図3は、pH4.5及びpH7.4での化合物ZのUV/可視吸収スペクトルを
示す。 図4は、pH4.5での化合物Zの放射スペクトルを示す。 図5は、pH7.4での化合物Zの放射スペクトルを示す。
【0061】 実施例1−pH感受性レシオメトリックレポーター分子の合成 図2は、pH感受性タンデム色素カセットの合成のための反応スキームである
反応スキーム2を示す。 a)化合物X(2−[1E,3E)−5−(3,3−ジメチル−5−スルフォ−
1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−イルイデン)−1,3−ペンタジエ
ニル]−3,3−ジメチル−3H−インドール−5−カルボン酸の合成 5−スルフォ−2,3−トリメチルインドレニン(69.3mg、0.27m
mol)、マロンアルデヒドビス(フェニルイミン)モノヒドロクロリド(70
mg、0.27mmol)安息香酸(66mg0.54mmol)及び安息香酸
無水物(122mg、0.54mmol)をDMF(2ml)中に溶解し、そし
て溶液を60℃で10分間撹拌した。2,3,3−トリメチルインドールニウム
−5−カルボン酸(47.4mg、0.27mmol)のDMF(0.5ml)
中の溶液を添加し、そして反応混合物を60℃でさらに4時間加熱した。得られ
た青色溶液を冷却し、Rainin Dynamax 60Å C18カラムを、5分間15%Bで、
75分間で15%から50%Bの溶媒勾配で、10ml/分で使用して、逆相H
PLCによって精製し、ここでA=HO(0.1%酢酸)及びB=アセトニト
リル(0.1%酢酸)である。XIIの保持時間は55.4分間(UV/可視、
650nmで検出)である。収率は74mg、58%である。
【表2】 2625Sについて正確な質量分析M−H)=477.1456
【0062】 b)化合物Yの合成;化合物XのN−ヒドロキシ−スクシンイミジルエステル 化合物XをDMSO中に、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス−
ピロリジノホスフォニウムヘキサフルオロフォスフェート(pyBOP)(1当
量)、N−ヒドロキシ−スクシンイミド(1当量)及びジイソプロピルエチルア
ミン(1当量)と溶解した(ステップ(i))。溶液を1時間撹拌し、TLC分
析によってNHSエステルへの定量的変換を得た。得られた青色溶液を、Rainin
Dynamax 60Å C18カラムを、10ml/分で、5分間15%B、5ないし15
分は15%から20%B、15ないし25分は20%ないし30%B、そして2
5ないし80分は30%ないし50%の溶媒勾配で使用して、逆相HPLCによ
って精製し、ここでA=HO(0.1%酢酸)及びB=アセトニトリル(0.
1%酢酸)である。NHSエステルの保持時間は45分間であった(UV/可視
、650nmでの検出)。収率100%。MALD−TOF質量分析C30 S(M+H)についてm/z=578(100%)。
【0063】 c)ピレン−1コンジュゲート(化合物Z)の合成 化合物YをDMSOにピレン−メチルアミン(1当量)及びジイソプロピルエ
チルアミン(1当量)と溶解する(ステップ(ii))そして反応物を室温で3
時間撹拌した。溶液を、以下の条件を使用して逆相HPLCによって精製した。
勾配は5分間15%B、次いで75分間15%から50%、次いで25分間50
%から1005bであった。ここでA=HO(0.1%酢酸)及びB=アセト
ニトリル(0.1%酢酸)。未反応Cy5は45分で溶出し、そして化合物Zは
88分で溶出した。TLC20%メタノール/ジクロロメタンは、1青色スポッ
トを観察した。Rf=0.25。MALDI−TOF質量分析C4337についてm/z=691(100%)。UV(HO/H)λabs=3
30nm、343nm、650nm。UV(HO/OH)λabs=330
nm、343nm、500nm、650nm。
【0064】 実施例2−化合物Zの分光学的特徴 ZのUV/可視吸収プロファイルを、2つの異なるpHで測定した。Zの2つ
の等モル溶液を、pH4.5及び7.4のリン酸バッファー中で作成した(〜1
−6M)。これらを1時間平衡させた。キュベットを1M HClで酸洗浄し
、蒸留イオン交換水ですすぎ、そしてそれそれの測定の間乾燥した。UV及び可
視吸収測定を、ダイオードアレイディテクターを有するHewlett Packard 8453U
V/可視スペクトロフォトメーターで実施した。データをHP Vectra XA PCを使
用して収集し、そしてHP 845 x UV/可視ソフトウェアを使用して解析した。 図3は、pH4.5及び7.4での化合物ZのUV/可視吸収スペクトルを示
す。
【0065】 実施例3−酸及び塩基での化合物Zの蛍光放射スペクトル Zの蛍光特徴を、10nm放射及び放射スリット幅を使用する蛍光モードでPe
rkin-Elmer LS50Bを使用して特性把握した。すべての測定を1cm経路幅の2m
lクオーツキュベット中で実施した。キュベットを1M HClで酸洗浄し、蒸
留イオン交換水ですすぎ、そしてそれぞれの測定の間乾燥した。
【0066】 すべてのスペクトルをGateway 2000 PS-120 PCを使用して収集し、そしてPErk
in-Elmer Winlabソフトウェアを使用して解析した。Zの2つの等モル溶液をp
H4.5及び7.4のリン酸バッファー中で作成した(〜10−6M)。これら
を、1時間平衡させた。蛍光放射スペクトルを、343nm(ピレン)及び63
3(Cy5)の両方の励起波長を使用して測定した。 図4はpH4.5での化合物Zの放射スペクトルを示す。 図5は、pH7.4での化合物Zの放射スペクトルを示す。
【0067】 pH4.5で343nmで化合物Zの励起すると、650−700nmでCy
5から放射がないことを、図4及び5から見ることができる。したがってエネル
ギー転移はFoester機構又は衝突ETのいずれかによって発生することはなさそ
うである。さらに633nmでプローブ化合物Zを励起するとき、放射はCy5
から発生する。
【0068】 pH7.4で343nmでプローブ化合物Zを励起すると、放射特徴は変化せ
ず、そしてCy5へのエネルギー転移はない。例えば650nmでシグナルはな
く、そしてまたピレン放射スペクトルは変化せず、このことは、このpHでは5
00nmで展開された、特徴的Cy5吸収ピークによって消光しないことを指摘
している。さらにpH7.4バッファー中での633nmでのプローブ化合物Z
の励起は、Cy5からの放射がほとんどないことを示している。これは予測され
たことであり、このpHでのpH感受性Cy5プローブの蛍光放射は大きく減少
しているからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、レシオメトリックレポーター分子の概略ダイヤグラムで
ある、反応スキーム1を示す。
【図2】 図2は、エネルギー転移のないタンデム色素カセットの合成のた
めの反応スキームである、反応スキーム2を示す。
【図3】 図3は、pH4.5及びpH7.4での化合物ZのUV/可視吸
収スペクトルを示す。
【図4】 図4は、pH4.5での化合物Zの放射スペクトルを示す。
【図5】 図5は、pH7.4での化合物Zの放射スペクトルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 マイケル・イー・クーパー イギリス、シーエフ14・7ワイティ、カー ディフ、ホイットチャーチ、フォレスト・ ファーム・エステイト、カーディフ・ラボ ラトリーズ、アマシャム・ファルマシア・ バイオテック・ユーケイ・リミテッド (72)発明者 エレイン・エイディ イギリス、シーエフ14・7ワイティ、カー ディフ、ホイットチャーチ、フォレスト・ ファーム・エステイト、カーディフ・ラボ ラトリーズ、アマシャム・ファルマシア・ バイオテック・ユーケイ・リミテッド Fターム(参考) 2G043 AA01 BA16 DA01 EA01 FA02 FA03 JA01 KA01 KA02 KA03 LA01 LA03 4H056 CA01 CC02 CC08 CE03 DD03 FA08

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式Iの化合物であって: 【化1】 式中、D及びDは、検出可能な分子であり、そして Dは対照分子であり、 Dは環境感受性な分子であり、そして Lはリンカー基である、化合物。
  2. 【請求項2】 式Iの化合物であって: 【化2】 ここで、D及びDは検出可能なフルオロホアであり、そして Dは対照分子であり、そして Dは環境感受性な分子であり、 Lはリンカー基であり、そして DとDの間のエネルギー転移が本質的にないことを特徴とする、化合物。
  3. 【請求項3】 D及びDが分光学特徴を有し、その結果放射スペクトル
    及びDの吸収スペクトルの間のオーバーラップが本質的にない、請求項1
    又は請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 Dが、環境感受性のCydye、Fura2、Fluo−3
    、Fluo−4、Quin2、Sodium Green、Magnesium Green、Calcium Crims
    on、Mag-Fluo-4、Newport Green(K+)、N−(6−メトキシ−8−キノイル)−
    pトルエンスルホンアミド(Zn2+のためのTSQ)、PhenGreen OL(Cu2+)、
    SPQ(Cl検出のための6−メトキシ−N−(3−スルホプロピル)キノリ
    ニウム)、1,2ジアミノアントラキノン及びDiBACから選択される、請
    求項1ないし3のいずれかに記載の化合物。
  5. 【請求項5】 Lが、幾つかのアミノ酸標識部位を含むアミノ酸から選択さ
    れる、請求項1ないし4のいずれかに記載の化合物。
  6. 【請求項6】 Rが30−60の範囲内である、請求項1ないし5のいず
    れかに記載の化合物。
  7. 【請求項7】 Lが、生物分子にコンジュゲートされることができる、反応
    性基をさらに含む、請求項1ないし6のいずれかに記載の化合物。
  8. 【請求項8】 当該反応性基が、N−ヒドロキシスクシンイミド、イソチオ
    シアネート、マレイミド、ヨードアセトアミドおよびヒドラジドから選択される
    、請求項7に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 Lが切断可能基である、請求項1ないし8のいずれかに記載
    の化合物。
  10. 【請求項10】 式IIを有する請求項2に記載の化合物。 【化3】
  11. 【請求項11】 当該化合物が細胞透過性である、請求項1ないし10のい
    ずれかに記載の化合物。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに記載の化合物を使用する
    環境条件の変化を検出する方法。
  13. 【請求項13】 a)検出されるべき環境シグナルの存在又は想定される存
    在下での、式Iの化合物の蛍光放射を測定するステップ;及び b)当該環境シグナルの不存在下での、式Iの化合物の蛍光放射と比較するステ
    ップ のステップを含む請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 a)λ1及びλ2の2つの異なる波長の光で式Iの化合物
    を励起し、ここで該波長は、フルオロホアD及びDに対応するフルオロホア
    からの蛍光放射を発する(elicit)のに好適であるように選択されている、ステ
    ップ、 b)波長λ3のDからの蛍光放射及び波長λ4のDからの蛍光放射を測定す
    るステップ、 c)式Iの化合物を適当な環境シグナルに導入するステップ、 d)励起ステップa)及び測定ステップb)を反復するステップ、 e)λ3:λ4の強度の比率を決定し、そしてそれを、環境シグナルの不存在下
    での式Iの化合物のλ3:λ4比率と比較するステップ、 のステップを含む請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 蛍光放射の測定が、蛍光顕微鏡、共焦点顕微鏡、ミクロプ
    レートリーディング、CCDイメージング又はフローサイトメトリーによるもの
    である、請求項12ないし14のいずれかに記載の方法。
  16. 【請求項16】 区別可能な波長のD及びDでの励起が、同時的に実施
    される、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 環境条件の変化を追跡するために、蛍光放射を経時的に連
    続的に監視する、請求項12ないし16のいずれかに記載の方法。
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